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日向「安価とコンマで依頼を解決する」罪木「その4ですぅううう!!」

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114 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/23(月) 23:24:09.40 ID:poYJPjDh0

星(さて、息巻いてはみたがどうしたもんか……)

七海「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

星(俺には見えるぜ、あんたのゾーンが……。「ゲームだったら誰にも負けねぇ」……そういう意思とプライドが作り出す圧倒的な覇者のオーラが……)

星(だが、だからこそ──俺は……!!)

星「20だ!」

七海「……「コヨーテ」全員、一斉にカードオープン。せーのっ!」

星「……やれやれ、せめてベスト3にゃ食い込みたかったんだがな……。ま、妥当な結果だろうさ」



星 GAME OVER



赤松「さぁさぁゲームも終盤に差し掛かりました! 次に脱落するのは誰なのか!! それとも二人の内どちらかが七海さんを引きずり下ろすのか!! 行ってみましょう12回戦!! せーのっ!!」

↓1

01〜20 七海
20〜60 日向
60〜00 春川
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/23(月) 23:24:33.71 ID:FYnDK4UL0
いけ
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/23(月) 23:24:55.27 ID:2gikdJfd0
次の犠牲者は?
117 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/23(月) 23:30:53.74 ID:poYJPjDh0

春川(チッ……! マジで七海が強すぎる……!! 王馬と最原がガチで組んでようやく何とかなるってレベルじゃないの、これ……!!)

春川(だけど、待ってるだけじゃ何も始まらない。……勝負っていうのは、仕掛けないと意味が無い……!!」

春川「……13!!」

七海「……「コヨーテ」」全員、一斉にカードオープン。せーのっ!」

春川「……はぁ、これでも「ダメ」か。アタシの勝負勘が鈍ったのか、それとも七海が異常なのか……両方かな、これは)



春川 GAME OVER



赤松「さぁ! さぁさぁさぁ!! ついに残るは2人!!「超高校級のゲーマー」の称号のためにも負けられない七海先輩と、それに必死に齧り付く日向先輩!! 勝利の女神はどちらに微笑むのか!! 第13回戦です! せーのっ!!」

↓1

01〜30 七海
31〜00 日向
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/23(月) 23:31:24.40 ID:sPWHn0TW0
へい
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/23(月) 23:32:13.48 ID:2gikdJfd0
勝てないねえ
120 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/23(月) 23:41:03.77 ID:poYJPjDh0

日向「……なぁ、七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「……こんな時に聞くのも何だけどさ、お前は今回のゲーム、楽しかったか?」

俺は、勝負の行方を察して、最後に七海にこんな事を聞いた。


七海「……うん! とっても!! 一学期の時にやったサバゲー大会と同じ位楽しかった!! ありがとう、赤松さん。やっぱりゲームは……」

日向「みんなで楽しく、だよな!! 8だ!」

七海「「コヨーテ!」全員、一斉にカードオープン!」

日向・七海「「せーのっ!」」バッ!!

日向「……俺の負け、だな」

七海「うん。私の勝ちだね!」



赤松「終了ー! 第一回希望ヶ峰学園ミニ・コヨーテ大会の優勝者は「超高校級のゲーマー」七海先輩です!! おめでとうございまーす!!」

周囲からパチパチパチという拍手が送られる。──ああ、楽しかったなぁ。という七海の心の声が聞こえた気がした。……それだけで、俺はもう満足だったんだ。





七海「……ところでキーボくんにやって貰う罰ゲーム」って一体何なの?」

キーボ「うぐっ! こ、この空気なら有耶無耶にしてごまかせると思ってたのに……!!」

赤松「そうはいかないよ! キーボくんには罰ゲームとして↓1をやってもらいます!!」

キーボ「!?」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/23(月) 23:42:59.03 ID:2gikdJfd0
足つぼマットの予定だったんだけどロボなので入間発明の足つぼマット気分を味わえる電撃マットを踏んでもらいます。
122 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/23(月) 23:51:48.90 ID:poYJPjDh0

赤松「普通の人間なら「足つぼマット」……の予定だったんだけど、キーボくんはロボットなので、入間さんが発明の足つぼマット気分を味わえる電撃マットを踏んでもらいます!」

キーボ「い、入間さん発明のですか!? あ、あの、今からでも別の罰ゲームに変えて頂けませんか!? 足つぼマッサージが人間にとってどれだけ「ヤバイ」物かは僕のデータベースにも入っているので、もの凄く怖いんですが!!」

赤松「大丈夫大丈夫! 電子回路がショートするような事態にはならないって! ……多分」

キーボ「多分!!?」

赤松「それでは行ってみましょう! オシオキターイム!!」グイグイ

キーボ「ちょっ! まっ……ぎゃぁああああああああああああああああ!!!」ビリビリビリビリ!!

痛い痛い痛い! と騒ぎ立てるキーボと、思わずクスクスと笑ってしまう俺達。久々に……本当に久々に「ただの青春」って日を過ごせた、そんな気がする一日だった。



赤松楓の絆クエストをCLEARしました! 「赤松」に助けを求める。の難易度が下がりました!!

赤松は知っての通り、超高校級のピアニストです。活躍する場面は少ないかもしれませんが、79期生のまとめ役でもあるので、79期生に用がある場合は、彼女にも話しを聞いてみましょう。
123 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/23(月) 23:52:49.29 ID:poYJPjDh0


不二咲千尋との絆値がMAXになりました。絆クエスト 不二咲千尋編 を 開始します

124 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/23(月) 23:54:36.16 ID:poYJPjDh0


日向「う、うおりゃぁあああああああああ!!」

俺は手にした短剣で、跳躍しながら相手のモンスターの上顎を狙って斬撃をかます。その攻撃が決定打になったのか、頭に冠を乗せた泥竜はフラフラと揺らめきながら、最終的にはバタンと力尽きて地面に倒れた。


日向「──よっしゃぁあああああああああ!!」

もう既に何度か味わったが、この爽快感とリアル感がたまらなく気持ちいい。こっちが敵に吹っ飛ばされても肉体的ダメージは無いし、逆に攻撃を決める時は確かな手応えと「トドメを刺した!!」っていう感覚がちゃんとある!! 動きも「システム」が勝手にやってくれるからあれこれ考えて身体を動かす必要も無いしな!!

……すごい、これは本当に凄いぞ!! 既存の3DゲームやVRシステムなんか目じゃない!! これが普及した暁には、きっと人類の娯楽と生活は次のステージに──!!


不二咲『あ、あー、あー。日向先輩、聞こえますかー?』


その時だった。空に巨大なスクリーンが映ったかと思うと、不二咲の顔がそこに映される。


日向「不二咲か。何か緊急の用事か?」

不二咲『いえ、その……。もうそろそろ三時間経つので、データを纏めるためにも一端「こっち」に戻って来て欲しいなぁ……って……』

──ウッソだろ!? もう三時間も経ったのか!!? ……この辺りは現在発売中のゲーム達となんの差も無いな。むしろリアリティと爽快感がもの凄い分、一度ハマったら10時間20時間とやり続けてしまいそうだ。


日向「分かった。メニュー画面を開いて、ログアウトボタンを押せば良いんだったよな?」

不二咲『そうです! それでこっちに……『現実世界』に戻って来られます!!』

俺は不二咲の指示に従って、空中に表示された半透明のスクリーンからメニュー画面を開き、ログアウトボタンを押す。意識がスッー……。と別の次元に飛ばされるような感覚がして、次の瞬間には俺は酸素カプセルのような装置の中にいた。



〜〜〜超高校級のプログラマーの研究教室〜〜〜



日向「う、うーん……」

不二咲「お疲れ様です、日向先輩! お身体の具合はどうですか? 気持ちが悪いとか、違和感があるとかはありませんか?」

日向「いや、全然大丈夫だ。……改めて体験してみたけど、ホント凄いなこれ。現実世界と殆ど変わらないんじゃないのか?」

俺は前に朝日奈と終里の大喧嘩騒動の時に体験した、基礎を入間が、プログラムを不二咲が、整備を左右田がやったという、希望ヶ峰学園機械工学トリオが作りだした『スーパーVRシステム2』という超最新(と言うか多分世界初)のプログラム世界で、モ○ハンを模したようなゲームを楽しんでいた。

前に苗木と入った時のプログラム世界(あの世界は入間のせいで男性によるハーレム生活が許されているというトンでもない世界だったが)の時よりも更に鮮麗になっていて、リアリティも増していたような気がする。……科学の進歩ってのは本当に凄いんだなぁ。数年前はVRシステムだけでワーワーギャーギャー大騒ぎしてたってのに……。


不二咲「ふふっ。いいえ、コレが一般に普及するにはまだまだ時間が掛かりますよ。あ、それより紅茶でも飲みませんか? クッキーも東条さんが作ってくれたお手製のがあるんです! 三時間もプログラム世界の中にいたんですから、ちょっとは休憩して貰わないと……」

日向「ああ、そうだな。喉も渇いた気がするし、お言葉に甘えるよ」


〜〜〜〜〜〜


ふぅ……。やっぱり上手いなぁ、東条の作ってくれたクッキーは。花村のそれに負けず劣らずの上品で素朴で、それでかつ飽きの来ない味だ。油断すると「もう一枚、あともう一枚」と手が伸びそうになってしまう。

不二咲もまるでハムスターのように両手でクッキーを掴んでサクサクと頬張っていた。……なんというか、うん。


不二咲「……? どうしたんですか? 日向先輩」

日向「ああ、いやその……。失礼かもしれないけど、お前って本当に可愛いなって……」

……一体俺は何を言ってるんだ。他人の恋人候補、しかも男に向かって……。本音ってのは言えば良いってもんじゃないぞ、日向創。

だが俺のその言葉に、不二咲は嬉しそうに「えへへ……」と微笑んでくれた。
125 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/23(月) 23:57:23.31 ID:poYJPjDh0


不二咲「えへへ……。日向先輩にもそう言って貰えるなら、やっぱりまだ僕にもチャンスがあるのかな……」

日向「そりゃあ幾らだってあるだろう。苗木は男だからとか女だからとか、そういうちっぽけな事で大切な人を選ぶような男じゃないしな」

不二咲「ええはい。それは……十分分かってるんですけど……」

不二咲はションボリとした顔になり、何か思い詰めたような顔をする。……俺はそれを暫くの間黙ってみていたが、不二咲は意を決したように


不二咲「あ、あの! 日向先輩!!」

日向「……おう、何だ?」

不二咲「……ここだけの話……ここだけの秘密の相談を、しても良いですか?」

なんだ? なにか緊急の依頼か? それならドンと来いだ。不二咲にはいつも世話になってるし、優しくして貰ってるし、七海とも仲が良いしな!!


不二咲「……この前の異世界ドラゴン騒動のこと、覚えてます?」

日向「……まぁそりゃあな」

忘れられるわけが無い。一度目は真宮寺と田中の好奇心による暴走で。二度目は江ノ島の独断で召喚された、異世界に棲む四匹の竜。彼らは自主的に『元の世界』に帰ってくれたが、もしあのドラゴン達が『人間に敵対的』な種族だったら今頃どうなってた事か……。考えるだけで寒気がする。


不二咲「その時、僕と友達になってくれたドラゴンさん……シックスさんが言ってたんです。『男同士? だからどうした。お主が惚れた相手をお主に惚れさせればお主の勝ちではないか──』って」

おお、流石は一番話が通じそうな(そして一番ヤバそうだった)ドラゴンだ。恋と愛に性別や人種なんて関係ない事をよーく分かっている。


不二咲「……そして、こうも言われたんです『なんなら男でも妊娠する事ができる霊薬をお前にやろうか』って──」

日向「それ、は……」

不二咲「その時、分かっちゃったんです。「ああ、この人には僕の全てが見透かされてるんだな」って……」

不二咲は紅茶を啜りながら、どこか悔しそうに言った。


不二咲「……僕、ずっとずっと、心のどこかで思ってたんです。もし苗木くんが僕を……本当に奇跡みたいな確立で僕の隣を選んでくれたとして、僕は苗木くんが一番欲しい物を……。苗木くんとの赤ちゃんを産んであげられないんだよねって……」

日向「…………」

不二咲「僕、身体だけじゃ無くて心も弱いから……。苗木くんに恋する前は『絶対にカッコいい男の子になってみせる!!』って誓ったのに、苗木くんを好きになってからは『女装してて良かった』『女の子っぽい顔で良かった』『可愛いって言われて嬉しい』ってドンドンドンドン思うようになっていって……」

不二咲「そしたら、気づいちゃいました。ああ、どこまでいっても僕は「本物の女の子」にはなれないんだなって。な、苗木くんに、「普通の夫婦生活」って奴を体験させてあげられないんだなって……」

不二咲は、泣いていた。『自分に出来ない事』に固執して、苗木に大切な物をあげられない事を心の底から嘆いて。


不二咲「だ、だから僕──もしも苗木くんに選ばれても告白を──!」

日向「不二咲」

不二咲「?」

日向「↓3」

↓3までの発言安価を、>>1が良い具合に纏めます。(日向が言いそうにない物は一部改変orスルーで安価下)


と、いう訳で今回の更新はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう(それと赤松さんを入れ忘れていたこと、本当にすみませんでした)
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 00:07:54.87 ID:L9NiPpOI0
苗木は好きな人の性別や障害なんて些細な事で好きな人とはずっと居たいって思ってるはずだから勇気を持って。
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 00:13:34.48 ID:pJRfF3UIO
それでもその事を気にするなら、少し懸念だけど今入間と真宮寺が飲んだら何時でも好きな時に性別を変えれる薬ってやつを開発中って聞いてるから試すのも手だと思うよ。そうすれば男としての自分と女としての自分を両方手にすることが出来る。
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 00:23:19.02 ID:PTIP1dx10
苗木が不二咲を選んだのなら赤ん坊という未来よりも
不二咲との今を大切にしたいって思ったってことだろ
だからお前が不安に思うことは無い
129 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 20:50:02.77 ID:n1GZC8a10
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
130 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 20:51:08.71 ID:n1GZC8a10

日向「もし仮に、苗木が四人の中からお前を選んだとして、あいつはお前の性別や障害なんて些細な事で、お前とずっと居たいって思ってるはずだぞ」

不二咲「…………」

そうだ。苗木が仮に不二咲を選んだとしたら、それはつまり──


日向「だから勇気を持て。苗木がお前を選んだのなら、赤ん坊という「未来」よりもお前との「今」を大切にしたいって思ったってことだろ。お前が不安に思うことなんて、なにも無いんだよ」

不二咲「日向、先輩……」

日向「赤ん坊なんて、どうしても欲しけりゃ養子を取りゃあ良いし、他にも手立ては幾らでもある。それでもお前があいつとの赤ちゃんが欲しいっていうなら、そうだな……。もし、次。もしもまた「異世界ドラゴン騒動」が起きたら、シックスって奴から『男でも妊娠出来る霊薬』って奴を貰っちまえ。そうすりゃお前でも赤ちゃんが産めるようになるだろ、多分」

不二咲は俺の言葉に泣きながら、でも「ふふふっ」と笑いながら。「もう、日向先輩ってば。不謹慎ですよ?」と軽口を叩いてくれた。……その瞳には、悲しみはなく、憂いもまた和らいでいて──「ああ、こいつも本当に苗木が好きなんだなぁ」とほっこりするような気持ちになれたのだった。



不二咲との絆クエストをクリアしました!! 「不二咲に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 「不二咲のパンツ」を手に入れました!!
131 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 20:52:12.17 ID:n1GZC8a10


赤松楓との絆値がMAXになりました。 絆クエスト 赤松楓編 を 開始します。 ※赤松楓のキャラクエストは、通常のそれよりも更に若干長いです(主人公キャラなので)

132 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 20:53:19.31 ID:n1GZC8a10

その日、俺の研究教室を訪ねてきた超高校級のピアニスト、赤松楓は、顔を赤らめて何とも言いづらそうな表情で来客用のソファーに座っていた。俺が何があったか話すように促しても、俯いたままだ。

……参ったな。何があったのか分からないんじゃ、こっちも何も出来な──「たいんです」──ん?

ようやっと口を開いた赤松からは、なんとも単純な依頼内容が聞こえてきた。


赤松「……わ、私! 最原くんと恋人になりたいんです!!」

……いや、なりゃ良いじゃん。俺のストレートな感想(口には出さないが)はズバリそれだ。二人が両思いな事なんて79期生全員が知ってるみたいだし「私と付きあって下さい!!」って言えば最原は思わず舞い踊ってしまうぐらいに喜んで、その手を取るだろう。


赤松「で、でも肝心の最原くんが私を好きかどうかは分かりませんし……」

……こいつマジか。本気でそう思って言ってるのか? 夏休みに温○物語で二人っきりでデートして、何かあれば事あるごとに一緒に行動を共にする癖してか???


赤松「で、ですね。先輩にはどうすれば最原くんの気を引けるか……。少しでも私って奴に構ってくれるようになるか一緒に考えて欲しいんです!!」

日向「えぇ……?」

赤松「もう悠長になんてしてられない……! アンジーさんなんて既に最原くんに告白したとか、ほ、ほっぺにチューを日常的にしてるとかいう噂までありますし……!!」

いや、もう十分過ぎるほど構ってるって。つーか夜長の告白は最原自身が断わってるって……ああそうか、コイツはそれを知らないのか。夜長の奴、フラれても開き直って引き続き最原にアタックしてるらしいしな。


赤松「だから、どうかお願いします! 最原くんの気を引ける方法を一緒に考えてください!!」

赤松は、それこそ地面に頭をこすりつける勢いで俺に頭を下げる。……やれやれ。俺が介入なんざする隙なんてないと思うんだがなぁ……。

どうする?

↓1

@最原に嫉妬させてみる(日向と偽デート)作戦。
A最原に押し迫ってみる(エロイ誘惑)作戦。
B最原の男心を擽ろう(露骨なアピール)作戦。
Cその他安価。
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 20:56:19.04 ID:L9NiPpOI0
4 そんな所から見てないで来たらどうだ最原?
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 20:56:51.19 ID:jPFm3CxW0
4春川の幼稚園での演奏会に誘って子供達に慕われる姿を見せてみる作戦
135 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 20:59:51.97 ID:n1GZC8a10
>>133 ()


日向創「……そんな所から見てないで、来たらどうだ最原」

赤松「え、ええっ!!?」バッ!!

↓1

00〜90 赤松の反応を見るための嘘
91〜00 本当に最原がいた

(すみません、こうしないと赤松さんのキャラクエが一瞬で終わってしまいかねないんです……)
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 21:01:20.88 ID:Bw1yPyflO
居るのか?
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 21:01:33.38 ID:CG1rh5Q90
へい
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 21:03:11.22 ID:L9NiPpOI0
ゾロ目出たから提案何だが最初の左右田のデートみたいにしたらどうかな?
139 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 21:07:18.82 ID:n1GZC8a10
>>136 あぶねぇええええええええ!!(ゾロ目がどういう効果になるかは今後考えます)
>>138 と言うか、それの亜種を考えてますね。


日向「……なるほど、その反応なら嘘や狂言ってパターンはなさそうだな」

赤松「……あ、当り前じゃないですか! もう、先輩ったら……。そういう意地悪な事するんだったら先輩だけピアノの発表会に呼んであげませんよ?」

日向「そいつは参ったな。分かった、真剣に協力するよ。だから──」

↓2

@最原に嫉妬させてみる(日向と偽デート)作戦。
A最原に押し迫ってみる(エロイ誘惑)作戦。
B最原の男心を擽ろう(露骨なアピール)作戦。
Cその他安価。(一瞬で終わる系の安価は勘弁してください)
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 21:09:13.34 ID:39coXl7MO
2
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 21:09:35.42 ID:jPFm3CxW0
4春川の幼稚園での演奏会に誘って子供達に慕われる姿を見せてみる作戦
142 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 21:13:33.85 ID:n1GZC8a10

日向「>>141 ……ってのはどうだ?」

赤松「えっと……。つまり、最原くんを子供達に嫉妬させてみようって事ですか? それとも私が子供に慕われる姿を見せてほっこりさせようって事ですか?」

日向「ようするに↓1って事さ」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 21:20:05.05 ID:39coXl7MO
母性と包容力をアピールする
144 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 21:32:03.05 ID:n1GZC8a10

日向「お前の母性と包容力をアピールするんだ」

赤松「母性と……包容力?」

日向「そうだ。お前なら「ピアノのお姉ちゃん」として子供達にも大人気だろうし、最原も「新たなお前の魅力」って奴に気づくだろう。……事情を知ってる春川にも協力を頼めるわけだしな」

赤松「な、なるほど……。分かりました! やってみます!!」

そうして俺達は春川に事情を話し、春川が研修を行っている幼稚園で「一日先生体験」とやらをさせて貰える事になったのだった。



〜〜〜数日後〜〜〜



春川「はーい、みんな〜。久しぶり、元気にしてたかな〜?」

園児A「春川お姉ちゃんだー!」

園児B「また来てくれたんだね!!」

園児C「ねぇねぇ、今日は何するの? 何して遊んでくれるの!?」

……春川の「依頼」で何度もこの幼稚園に来たことがある俺はもう見慣れた物だが、最原と赤松はいつもとキャラが180度違う春川の態度に心底驚いていた。まぁそりゃそうだよな。俺だって最初の時は目を疑ったし。……まぁいつもの冷徹スタイルで園児と接してたらそれはそれで大問題だから当然っちゃ当然の対応なんだけどさ。


春川「今日はね〜? じゃじゃん! 創お兄ちゃんが遊びに来てくれましたー!!」

日向「よう、みんな。元気にしてたか?」

子供達の反応↓1(高コンマほど大人気。低コンマほどなんかよく分からないけどよく幼稚園に来るお兄ちゃん。という感じ。補正+30)
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 21:32:38.11 ID:CG1rh5Q90
へい
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 21:33:41.12 ID:L9NiPpOI0
ゾロ目発生率今日高いね。
147 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 21:46:25.62 ID:n1GZC8a10
ゾロ目かぁ……じゃあこうしましょうか。11(ゾロ目)+30=41 よくも悪くも幼稚園のお手伝いさんと言う感じ。


俺の登場に、殆どの生徒はあまり良い反応って奴を示さなかった。総合すると、よくも悪くも幼稚園のお手伝いさん──と言う感じだ。……だが、一部の園児が、その……。


園児H「ひ、日向おにいちゃん!! 日向おにいちゃんだ!!(目キラキラ)」

園児I「ねぇねぇ! 何時になったら私とふーふになってくれるの!? もう待ちくたびれちゃったよー!!」

日向「は、ははは。そうだなぁ……。もっとお前らが大人になって、素敵な人になったら──かな?」

そう、自分で言うのもなんだが、俺はこの幼稚園の一部の女子から「告白」って奴を何回もされている。来る度に「これ」なんだから正直参ってるんだよなぁ……。春川は何にもしてくれないし……。影で相談しても「そんなの幼稚園じゃよくあることなんだから、子供のあしらい方って奴を学びなよ」って突き放される始末だ。

毎度思うが、なんで春川の奴は俺なんかを幼稚園の手伝いに誘うんだ……? ゴン太や東条とかの方が園児に大人気だろうし、子供の世話も上手だろうに……。


春川「そしてそして〜。なんと今日はそれだけじゃありませーん! 希望ヶ峰学園から「ピアノのお姉ちゃん」と「探偵のお兄ちゃん」も遊びに来てくれたよー!! みんな拍手ー!!」

赤松「はーい! みんなこんにちはー!! ピアノのお姉ちゃんこと「赤松楓」でーす! 今日はよろしくね!!」

最原「た、探偵のお兄ちゃんこと「最原終一」です……。よろしくお願いします」

子供達の第一印象。↓1赤松(補正+40) ↓2最原(補正−20)
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 21:47:41.34 ID:L9NiPpOI0
高そう
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 21:47:59.96 ID:Bw1yPyflO
はい
150 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 21:54:28.95 ID:n1GZC8a10
春川34+40=74 最原96−20=76

おー!! と、園児達は大拍手で二人の事を迎える。……どうやら二人とも、第一印象は悪く無さそうだ。赤松は「ピアノが弾けるお姉ちゃん」として。最原は「探偵」という言葉が園児達の子供心を擽ったのか、ヒーローでも見るような目で最原のことを見ている。

……相談のお兄ちゃんなんかよりも、分かりやすくて良いって事なのかな。

……まぁ俺とこの幼稚園の子供達のファーストコミュニケーションが「肝試し大会のフランケンシュタイン役(演技度05)」だったからしょうがないのかもしれないけど……なんだろう、ちょっと落ち込む。

さて、そんなどうでも良い事は置いといて、最初は何をするんだっけ……。確か「赤松の良いところを最原に示せるような物」が良いんだったよな? ↓1
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 21:58:52.20 ID:jPFm3CxW0
子供達のリクエスト曲を完全演奏
152 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 22:04:39.20 ID:n1GZC8a10

春川「じゃあ早速、ピアノのお姉ちゃん──楓お姉ちゃんに頑張って貰おうかな! みんなー! なにか楓お姉ちゃんに弾いて欲しい曲はあるかなー!?」

春川の言葉に、園児達が「はいはい!」と一斉に手を上げる。お、良いぞ春川。赤松の実力をみんなに……そして最原に見せつけるチャンスだ! 頑張れ!!


赤松「ふふっ。大丈夫大丈夫、ちゃーんとみんな弾いてあげるから、慌てないで。それじゃあ最初はねー……」

↓1 赤松が子供達の人気を集められたかどうか。(超高校級のピアニスト補正+70)
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 22:05:03.13 ID:X1TAM3e5O
154 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 22:15:20.38 ID:n1GZC8a10
なんかさっきから赤松さんの出目が低空飛行っすねぇ……。補正を大きめにしておいて正解でした。

13+70=83 かなり注目の的だ! 園児達も何か凄い物を見るような目で赤松を見ている。


結果から言って、春川の作戦は大成功だった。赤松は園児達にリクエストされた曲を全て、完璧に、一切のミス無く弾き終えた。……流石は超高校級のピアニスト。これぐらいは出来て当然、といった風だ。……なんだが、その……。


園児A「凄い……!」

園児B「プロだよ……本物のピアニストなんだ……!!」

「子供的に人気がある」というよりも「尊敬の眼差し」で赤松を見つめている子が多いというか……。「仲良くなった」と言うよりは実力を見せつけて「呆然とさせた」の方が正しいかもしれないな。赤松、お前本気出しすぎだよ……。


赤松「ふぅ……どうだったかな?」

赤松の質問に、子供達は拍手喝采で答える。その眼はもはや完全に「遠い世界の住人」を見る目になっていた。……今ピアノを習っている子供には「先生よりも上手い!!」と思わせてしまったかもしれない。


春川「はーい! 凄かったねー!! さて、次は探偵のお兄ちゃんに頑張ってもらおうかな!!」

最原「え、えっ!? 僕も何かやるの!!?」

春川「もちろん! 終一お兄ちゃんには↓1をやってもらいます」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 22:18:49.02 ID:39coXl7MO
腕立て伏せ500回
156 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 22:27:02.27 ID:n1GZC8a10
>>155 鬼過ぎて草


最原「えっ、ちょっ、まっ!!?」

最原が呆然とした顔で、それでかつ大慌てで春川のことを見る。俺だって内心では「はぁ!?」と言っていた。確かに最原は入学当初からは少しは逞しくなったが、それで腕立て伏せ500回っていうのは……。いや待て、そもそもなんで腕立て伏せが探偵と関係あるんだ。


春川「探偵は事件を解決するだけじゃなくて、悪いことをした犯人を捕まえないといけないからね! 終一お兄ちゃんは「超高校級の探偵」だからそれぐらいは簡単に出来るよね?(ニコッ)」

最原「いや探偵の仕事って言うのは別に犯人を捕まえる事じゃ「で き る よ ね ?」……はい」

最原は空虚な目で腕立て伏せの準備を始める。子供達の「お兄ちゃん頑張れー!!」という声援が胸に痛い……。最原、お前春川を怒らせるような真似でもしたのか……? じゃないとこの仕打ちはいくら春川でもなかなかしないと思うぞ……?


春川「それでは終一お兄ちゃんによる腕立て伏せ500回……よーい! 初め!!」

最原「う、うぉおおおおおおおおおおおおお!」↓1最原の頑張り
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 22:28:02.00 ID:L9NiPpOI0
サボってなければ大丈夫
158 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 22:28:22.41 ID:n1GZC8a10
なん……だと?
159 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 22:40:20.99 ID:n1GZC8a10

最原「491……! 492……!!」

俺は、夢でも見ているのだろうか。あの「貧弱」で有名な最原が、春川の指定した時間内ギリギリとはいえ、腕立て伏せ500回をやり遂げようとしている。……これが特訓の成果って奴なのか!? 夏休みに百田のリハビリトレーニングに付きあった時はたった数回のランニングでバテバテになってたのに……!!


最原「はあっ、はあっ……。496……! 497……!!」

左右田もそうだが、最近は貧弱体質な男子の「トレーニング」って奴が流行ってるんだろうか。(いや俺も瞑想とランニングという自主トレはしてるんだが)いや、それはそうと頑張れ最原! 後もう少しだ!!


赤松「さ、最原くん!! 頑張れー!!」

園児達『お兄ちゃん! 頑張れー!!』

赤松と園児達の声援に応え、最後の力を振り絞って、最原は腕立て兎伏せを続ける。


最原「499……! 500……!!」

ピピピピッ! ピピピピッ! というタイムアウトを告げるタイマーの音と、最原が腕立て500回を終えたのはほぼ同時だった。最原……。お前(前と比べたら)本当に逞しくなったんだな……!!

もしかして春川も「今の最原なら出来る」と信じてこんな事をさせたのか? だったら凄いぞ春川。正直お前の眼の良さとその実力を見くびっていたよ。


春川「はーい! よくできましたー!! みんなー! 終一お兄ちゃんに拍手ー!!」

ワァアアアアアアアアアアアアアアアッ!! という歓声と、大拍手が巻き起こる。赤松なんて感動のあまり目から涙が零れていた。……あれ? なんか最原「を」赤松「に」惚れ直させるっていう作戦が逆になってるような気がするんだが……。まぁ良いか。

↓1 次にやることorハプニング
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 22:44:36.54 ID:jPFm3CxW0
赤松先生の超わかりやすいピアノ教室
161 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 22:47:18.79 ID:n1GZC8a10
えー、ちょっとお待ちください。>>1の中では「それが得意な事」と「それを教えるのが上手い事」は別の物だって考えてるんですね? なので、まず赤松さんがピアノを「教える」のが上手いかどうかの判定から始めます。↓1(高コンマほど教えるのが上手い)
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 22:50:31.92 ID:39coXl7MO
163 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 22:52:17.03 ID:n1GZC8a10
……高コンマを叩き出したので、>>1は今から「子供にも分かりやすいピアノの教え方」を速攻で調べてきます(大泣き)
164 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 23:06:54.49 ID:n1GZC8a10

赤松「はーい! じゃあみんなは「ドレミファソラシド」を言えるかな〜?」

園児達『はーい!』

赤松「すごーい! みんな言えるんだね!! じゃあ「どの鍵盤がどの音が出るか当てっこゲーム」してみようか! お姉ちゃんが今から黒板にピアノの鍵盤を書くから、その後で私が指差した鍵盤を押すと「何の音がでるか」当ててね? コレが赤松流Lesson1!! 『ドレミファソラシド』をマスターしよう、だよ!!」

おお……! やっぱ凄いな赤松。それその物は出来てもそれを他人に教えるのは無理ってタイプの天才も多いのに、お前は子供達にも分かりやすくピアノを教えられるんだな……! 最原も感心したような眼でみている「やっぱり赤松さんは凄いなぁ……」という心の声が聞こえてきそうだ。


赤松「凄い凄い! みんな大正解だよ!! この幼稚園は頭の良い子が多いんだね!! じゃーあ……次はお姉ちゃんと一緒にピアノを弾いてみようか! 私が弾いたピアノの鍵盤を、同じように押してみてね? そうすれば私と同じ曲を弾くことが出来るよ!! はーい! 誰かやりたい人ー!!」

子供達が「はいはい!」と一斉に手を上げる。……普段の態度を見ていると、春川よりもずっと赤松の方が「保育士」に向いている気がするな。(実際はピアノバカだから無理臭いんだけど)

こうして、赤松は園児達からの更なる支持を得た。……母性、と言えるかどうかは分からないが、それなりにカッコいい部分は見せれたはずだ。さて、最原の反応は……↓1(コンマではなく安価です)
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 23:12:57.36 ID:PTIP1dx10
女児に言い寄られていて聞いてるどころじゃなかった
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 23:14:20.83 ID:L9NiPpOI0
周りの子供にあのねーちゃんをずっと見てたんなら付き合えば良いのにと言われあたふたしてた
167 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 23:25:20.23 ID:n1GZC8a10

園児「ねぇねぇお兄ちゃん!! 彼女は!? 彼女はいるの!!?」

最原「え、ええっ!? ……い、いないけど……」

園児「だったら私、将来お兄ちゃんのお嫁さんになったげるー!!」

最原「あ、あはは……そ、そうだね。君がその時まで僕の事を好きだったらお願いしようかな……」

最原よ、お前もか。(共感)……やっぱこの位の女児ってのは年上の優しい男性って奴に無条件で憧れるもんなのかな……? それはそうと、後で赤松に感想を聞かれたらどうする気だこいつ……。多分赤松の奴「最原くん、子供の面倒見が良い人だなぁって思ってくれるかなぁ」って期待してるぞ。

↓1 次に起る出来事orハプニング
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 23:29:29.78 ID:jPFm3CxW0
強盗に変装した百田が乱入してくるも、最原(と裏で春川)に撃退される(というお芝居)
169 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/24(火) 23:41:00.90 ID:n1GZC8a10
>>168 安価了解しました。そしてここでお知らせ……というか皆様に向けてのSOSです。

この赤松との絆クエストのゴールは「最原と結ばれること」なんですが、現状どうすれば良いか全く見当が付きません。それもこれも、作者の力不足のせいです。

それと>>141さんは「なにも」「全く」「ホンの少しも」悪く無いんですが、C安価の場合「どうせなんか適当な良い場所や行動に誘導してくれるっしょww」と軽視し、安価で「幼稚園」が選ばれるとは思いもしてなかったのも原因です。(幼稚園で結ばれるってホントどうすれば良いんだ……)

これも同じく、>>1が全て悪い(予想外の道筋に進む可能性がある最初の安価に自由安価を混ぜるべきではなかった。最初のCの自由安価も、最原が聞いている事になっていたら一瞬でクエストが終わってしまっていましたしね)>>1の経験不足のせいで起こってしまった事故です。大変申し訳ございませんでした。

Q 要は何が言いたい A これからどうやって最原と赤松をくっつけたら良いか分かりません、どうか皆さんの知恵をお貸し下さい。


それではまた明日。8:30から9時頃にお会いしましょう。
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 00:57:15.15 ID:Gjt1bBUZ0
考えられるプランとして

舞台を変えるパターン
春川の機転で幼稚園から子供と一緒にお出かけって言う事で大きい公園とかみんなが遊べる場所に移動し、最原と赤松が二人っきりになれるチャンスを作る。日向のコネで誰かを呼んでおいて子供の監視出来る人数を減らさない方法を取っておく。

吊り橋効果パターン
次の安価が決定して百田が関わるのは確定している。が江ノ島なり王馬の予想外の介入で赤松が連れ去られる。それを最原を中心に助ける。ただこのパターンを使用する場合は警察とか絡むと面倒くさいから百田の介入が完了した後、子供に心配を掛けない配慮をした後に実行に移す。今回の場合は王馬を使って犯行声明を出したほうが被害が少なくて済む。

幼稚園にこだわるパターン
小さい子供と遊んだ後、子供には昼寝をしてもらい子供の動きを制限しておく。その後は幼稚園で告白するなら日向達は退散しておいて最原と赤松を二人っきりに出来る場合に誘導。もしくは幼稚園のイベントを終わらせた後、帰り道で告白するにはもってこいの場合で告白する。

171 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 20:30:14.83 ID:CNqQC4lj0
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。

>>170 あなたは神か何かですか?(おかげで一つ思い付いた)
172 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 20:31:14.95 ID:CNqQC4lj0

日向(さて、そろそろだな……)

俺は最原、赤松、春川の三人に目配せをして、お互いに頷き合う。その後、ポケットの中にある小型発信器を使い「ある人物」に連絡を入れた。


春川「はーい! みんな、ここで探偵のお兄ちゃんからお知らせがありまーす!!」

赤松にピアノを習っていた園児達を全員席に戻し、春川が予定通りに最原を黒板前に立たせる。


最原「……みんなは知らないと思うけど、最近この辺りで「宇宙海賊ドン・カイトウ」っていう怪盗が盗みを働いているらしいんだ」

園児「ドン・カイトウ?」「何それ知らなーい」

最原「「ドン・カイトウ」は「皆が大切にしている物」を兎に角何でも奪っていく宇宙一恐ろしい大怪盗なんだ。だからみんなも気をつけ──」

その時(タイミングとしてはバッチリ)だ。ガララララッ──! という勢いよく教室のドアを開ける音と共に、教室の中へ「奴」が入って来る。


ドン・カイトウ「わっはははははははは!! そう! この俺様こそが宇宙に轟く大海賊!! 「ドン・カイトウ」だ!!」

園児s『なんか来たー!!?』

勿論、そんなふざけた名前の怪盗がいる筈もなく、正体は「宇宙海賊」をテーマに白銀に協力して貰って、コスプレ&特殊メイクに身を包んだ百田快斗だ。……いや改めて見てもホント凄いな白銀。どう見ても戦隊物シリーズに出てくる人間の体を保った悪役にしか見えないぞ。


最原「くっ……! 何をする気だ「ドン・カイトウ」!!」

ドン・カイトウ「俺はお前達が一番大事にしている物……! つまり↓1を頂いていくぜ!!」

@春川
A赤松
B教室にあるピアノ(夢野にマジックを教えて貰った)
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 20:35:21.87 ID:hgcEaiVV0
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 20:37:49.81 ID:Gjt1bBUZ0
3
175 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 20:45:30.19 ID:CNqQC4lj0

ドン・カイトウ「ふっふっふ……! お前達の……否「お前の」(最原の方を見ながら)一番大切にしている者……! 即ち、超高校級のピアニスト、赤松楓は俺が貰っていく!!」

最原(えっ!? えっ!!? た、確かここは子供達の人気を考えて春川さんを狙うはずじゃあ……!?)

赤松「きゃぁあああああああああ! 助けてー最原くーん!!」

そういうと、ドン・カイトウはまるで疾風の様に赤松の身体を抱え、教室を飛び出して行った。最原は唖然としているが、そりゃそうだ。なにせ「赤松関連」の事だけは最原には秘密にしてたからな……。この方がサプライズ感もあって良いだろう。


春川「きゃー、大変! 探偵のお兄ちゃん!! 楓お姉ちゃんを助けてあげて!! ほらみんなも一緒に! せーの!!」

園児s『助けてあげて! 終一お兄ちゃーん!!」

最原「わ、分かった!! 兎に角ドン・カイトウが教室や廊下に何か手がかりを落していってないか探してみよう!! み、皆も手伝ってくれるかな?」

園児s「『オー!』

と、言うことで最原は若干慌てた状態のまま、園児達と共にドン・カイトウの行方を追うことにした。そして──↓1

00〜70 で最原がヒントを見つける。
70〜00 で最原より先に園児がヒントを見つけてしまう。

176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 20:46:21.98 ID:EMNqpVG30
へい
177 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 20:49:11.12 ID:CNqQC4lj0
最原えぇ……。


〜〜〜数分後〜〜〜


最原「えっと……(あれ? 確か日向先輩の話じゃそこまで難しくない謎解きだって話しだったのに……ヒントが……)」

園児A「ねぇねぇ終一お兄ちゃん! こんなのが廊下に落ちてたよ!!」

最原「そ、それは↓1!!」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 20:50:32.37 ID:Gjt1bBUZ0
王馬の文字で残念スカって書いてあった
179 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 20:56:26.54 ID:CNqQC4lj0


『ヒントかと思った? 残念スカでーす!! by悪の総統 オーマ・ダイキチ』

園児A「腹立つ〜!! ドン・カイトウって仲間がいたんだね!!」

園児B「オーマ・ダイキチ……悪の……何て読むんだろうこれ?」

最原(え? えっ!? なにこれ!!?)

最原が流石に事情を説明して欲しいと俺達の方を見る。実は王馬の乱入は──↓1(奇数で必然・偶数で想定外)
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 20:57:12.19 ID:DfbBXvOJO
(笑)
181 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 21:01:39.06 ID:CNqQC4lj0


──そう、王馬には今までやらかしてきた数々の悪戯(悪質)の罰の一つとして、今回の演劇に参加して貰っていたのだ。当然、主要人物である最原には何も話していない。

俺も春川も最原の視線をガン無視し、園児達の世話やヒント探しを手伝っている。


最原(ど、どういう事!? もしかしてこれ、僕に対する何かのドッキリだったりするの!!? い、いや。兎に角今はヒントを探さないと……!!」

↓1

01〜70 で最原がヒントを見つける。
71〜00 でまたも園児Aがヒントを見つけてしまう。
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 21:04:19.24 ID:Gjt1bBUZ0
作者様、お役に立てて何よりです。案で書いた通り舞台がやり難いなら変えてしまって新たに使用出来るものはそれを使うほうが手札が多いです。人数がネックなら使用しなければならないのは残して、使わないなら動かないように制限かけてしまう方が楽になります。幼稚園の子たちなら遊び疲れたので昼寝をするとか、超高校級の誰か。例えば花村とか東条とかは依頼が入って抜けるとか、大和田とかの場合は先生の呼び出しとかでどかすことも出来るはずです。
183 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 21:09:01.92 ID:CNqQC4lj0
>>182 今後、あなたと分かるレスの時は神と呼ばせていただきます。(敬服)


最原(えっと……こっちの廊下はもう十分探索したから、ヒントがあるとすれば……渡り廊下の先、かな?)

最原は特に懐いている複数の園児を連れて、渡り廊下の先へと歩いて行く。


日向(よしよし、良いぞ最原。そっちにはスカじゃない「本物の」ヒントが置いてある……)

春川(確か置いてあるのは↓1だったね。それを見れば最原なら7割方見当が付くんじゃないかな?)
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/10/25(水) 21:14:52.40 ID:DfbBXvOJO
トイレの中で男と女に半分ずつで合わせる必要がある
185 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 21:17:59.21 ID:CNqQC4lj0
>>184 ????? あのーすみません、どういう事なのかサッパリ意味が分からないので再安価↓1
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 21:19:32.48 ID:DfbBXvOJO
すみません要は男子トイレに半分、女子トイレに半分って事です。その2つを合わせて一つのヒントになるって事です。
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 21:21:08.63 ID:EMNqpVG30
場所じゃなくてヒントの内容じゃないのか
188 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 21:29:49.90 ID:CNqQC4lj0
>>186 なるほど了解しました。
>>187 そのつもりだったんですが、これはこれで話を進められそうなのでこれで行きます。


最原(……おかしい、これだけ探してもヒントがない。……と、なると「僕が行けない場所」に──!)

最原「ねぇ園児Cちゃん、それからDちゃん。ちょっとお願いがあるんだけど良いかな?」

園児C・D「なぁにー?」

最原「そう言えば女子トイレはまだ調べてなかったなって思ってさ。僕は男だから調べられないけど、君たちは女の子だから中には入れるでしょ? トイレの中を探索しに行ってくれないかな?」

園児C・Dは最原の言葉に快く頷くと、女子トイレの中へ向かっていく。そして最原は男子トイレの中へと入っていった。……よしよし、ここまで順調ならあとは……!


〜〜男子トイレの中〜〜


最原「ええっと……あ、やっぱりあった。あとは多分コレを──」

園児C「終一お兄ちゃーん!!」

園児D「ヒントが書かれた紙が合ったよ−!!」

最原「(ま、そういう事だよね)こっちも見つけたよ! あとはこの二つの紙を合わせて──↓1」

↓1 どんなヒントが現われた?
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 21:35:42.32 ID:Gjt1bBUZ0
次のヒントはある兄弟に託してある。その兄弟は疲れ知らずなのかずっと走っている。最も身長の高い方は身長の低い方より何周も走る。
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 21:36:30.21 ID:Gjt1bBUZ0
安価だったけど答えいる?
191 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 21:38:48.19 ID:CNqQC4lj0
>>190 作者の頭脳はHなので、教えていただけると(話しがスムーズになって)助かります。(というか普通に答えが分からない……「兄弟って石丸と太和田も出せって事なのか!!?」ってレスしようとしてましたし……。
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 21:39:18.30 ID:lmRBi8niO
時計やろ
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 21:40:17.77 ID:Gjt1bBUZ0
当り、分かりやすかったかな?
194 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 21:44:05.93 ID:CNqQC4lj0
>>192 >>193 ……取りあえず>>1の頭がHである事は再確認できました(号泣)


『次のヒントはある兄弟に託してある。その兄弟は疲れ知らずなのかずっと走っている。最も身長の高い方は身長の低い方より何周も走る』


最原(……?)

園児D「ねぇねぇお兄ちゃん、コレってどういう意味ー?」

最原「ああ、それはね──」

↓1

00〜50 最原が答えを言う。
51〜80 園児にヒントを出して花を持たせてあげる最原。
81〜00 園児に先に答えに辿り着かれてしまった最原。
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 21:47:45.45 ID:DfbBXvOJO
はい
196 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 21:55:56.43 ID:CNqQC4lj0

最原「答えは『時計』だよ。ほら、長い針のお兄さんは短い針の弟くんより何周も何周も走る(回る)でしょ?」

園児s『おー……!!』

改めて園児達から尊敬の眼で見られ、少々照れている最原。まぁ子供達からこんなに純粋な「尊敬の眼」を向けられる機会なんて今まで無かっただろうしなぁ、あいつ。


最原「この幼稚園には大きな時計があった筈だよね? 次はそこを調べてみよう!」

園児s『おー!!』

子供達は我先にと大時計の前へと駆けてゆく。彼ら彼女らが怪我しないよう慎重に見守りながら、俺達は後を付いていった。


〜〜大時計の前〜〜


最原「えっと、大時計の左右には何も無しか。なら裏は……あ、あった。次のヒントだ。何々……? ↓1」

コレがラストヒントです。場所を示す様な物でお願いします。
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 21:59:23.85 ID:DfbBXvOJO
これがだめなら却下してくれて良いです。

最原ちゃん、俺もいい加減裏方は飽きたから娯楽室に来てよ。そこでサシの勝負しようよ。勝っても負けても次の行き先のメモを渡すけど、負けたら罰ゲームを受けてもらうよ。待ってるよー。 こきちより
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 22:00:42.15 ID:hgcEaiVV0
十字の板で動く戦士が沢山いる部屋
199 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 22:08:51.59 ID:CNqQC4lj0
>>197 すみません。安価は了解しましたが「ラストヒント」なので、少々内容を変えさせて頂きます。


「俺達の隠れ部屋は『ら』『つ』『く』『ご』『し』」


最原(アナグラムか。これ位なら簡単かな? ……よし)

最原「ねぇみんな。こんな紙が出て来たんだけど「ある単語」がバラバラになっちゃってるらしいんだ。みんなは何処の事か分かるかな?」

お、最原もちょっとは余裕が出て来たか? 園児に華を持たせようとしているな。うんうん、幼稚園児と遊ぶ時はそういう細かい気配りや心遣いも大切だからな──って、春川の奴に(強引に)叩き込まれました。


園児s『えーっと……』↓1低コンマほど早く答えが分かる。
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 22:10:26.92 ID:PG/gPO6T0
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 22:10:29.49 ID:Gjt1bBUZ0
考えよう
202 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 22:26:13.23 ID:CNqQC4lj0
これ最原は保育士の素質(もしくは子供と遊ぶ素質)が無いですね……。


園児s『う、うーん……』

最原(あ、あれ? アナグラムとしてはかなり簡単な部類の筈なのに……、なんで!?)

あー……。裏目に出ちゃったか。でもそもそも幼稚園児が「娯楽室」なんて単語を早々に思い付くわけ無いよな。普通「お遊戯室」とか、最悪「遊ぶための部屋」って認識してる子の方が多いだろうし……。


春川「……」イライラ

あっ、ヤバイ。最原の要領の悪さに春川の奴がイライラしてる……。あとで最原が春川にシバかれるような事態になっても気まずいよな。ここは俺が──。


日向「なぁ、一端ハサミを持ってきて単語をバラバラに切って、自由に繋げ直してみたらどうだ?」

園児s『!? それだー!!』

園児達は俺のアイデアにすぐさま乗り、教室からハサミを一本持ってくると、単語をバラバラに切り裂いて、文字の並べ替えを始めた。そして──


園児A「分かった! ごらくしつだ!!」

園児B「ごらくしつって何?」

園児C「うーん、分かんない」

園児D「あれだよ! 皆で遊ぶ為の部屋!!」

最原「う、うわー! 皆凄いね!! ボクゼンゼンワカラナカッタヨーあ、あはは、アハハハハ……」

やっぱ「娯楽室」って奴を知らなかったか……これはヒントを用意した俺達裏方組にも責任があるな。あとで最原の奴に謝っておくか。



〜〜〜娯楽室〜〜〜



こちらの想定よりずっと時間は掛かったが、なんとか娯楽室に辿り着いた最原&園児達。果たして彼らを待ち受けているのは──!?


ドン・カイトウ「ふはははははははは! よくここが分かったな!! 流石は終……超高校級の探偵なだけはあるぜ!!」

オーマダイキチ「でもでもー? ちょーっと時間が掛かりすぎちゃったんじゃないかなー? 君の大事な大事な楓ちゃんはほーら!」

最原「なっ! 赤松さん!!」

↓1 赤松はどんな状態になっている?(かなり時間が経過した&最原がやらかした&王馬がいるので多少過激な物でも結構です)
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 22:31:23.08 ID:Gjt1bBUZ0
変わらない格好は仮でバニーガール姿になっていて特殊な眼鏡をかけると見える。最原には特殊眼鏡を掛けてもらう。これは子供の教育上考えての配慮
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 22:32:20.17 ID:PG/gPO6T0
めっちゃくすぐられて足腰立たん状態
205 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 22:47:45.70 ID:CNqQC4lj0
>>203 >>204 面白そうなので両方採用します。(ただし、>>203は技術的に難しいと思うので「逆」にします)


赤松「さ、最原くぅん……//////」

最原「あ、赤松さん……!!」

結論から一言で言おう。「色っぽい」これ以上は子供の教育に悪いんじゃないかと思うぐらい色っぽい。現状でも王馬に足腰をコチョコチョ擽られていて、ロープで縛られた両手と脚でその身をよじって快楽(知ってるか?「くすぐったい」って感覚は、弱い「快楽」なんだぜ?)から逃げようとするその姿がたまらなく刺激的に見える。

そして、それだけではない──。


日向(最原、この眼鏡を掛けてみろ)

最原(……? ……!!!? なっんなっ!?)

最原は心底驚いただろう。何故ならそこにはかなり際どいバニーガール姿をした赤松が映っているんだから。……当然、これは入間の発明品(悪用される前に強制没収した)だが、ムッツリスケベな最原へのドッキリとしてはこれ以上なく効果的だろう。


ドン・カイトウ「クックックッ……! 赤松楓を変えして欲しければ俺と一対一で勝負だ終……超高校級の探偵!!」

オーマ・ダイキチ「あ、ちなみに時間が掛かれば掛かるほど楓ちゃんは俺の妙技(意味深)の虜になっていくよ〜? 早く助けてあげないと、身も心も「俺の物」になっちゃうかもね……?」

赤松「最原くん……アンッツ」

最原「!!!? だ、ダメだ! そんなの絶対ダメだ!! 赤松さん、すぐに助けてあげるからね!!」

ドン・カイトウ「ふっふっふ! その勝負内容は↓1だ!!(頭脳戦になる物でお願いします)」(最原に勝ち目が無くなるので)
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 22:50:07.84 ID:DfbBXvOJO
ガイスターって言うボードゲーム
207 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 23:17:44.34 ID:CNqQC4lj0

ドン・カイトウ「『ガイスター』だ!!」

最原「ガイス……なんだって?」

園児A「お兄ちゃん『ガイスター』だよ」

園児D「私得意だよー!!」エッヘン!!

最原「ご、ごめん。僕そのゲームやった事ないんだ。どういうゲームか、簡単に説明して貰えるかな?」

園児s『んっとねー────』

園児達が普段遊んでいるゲームとあり、各々が自信ありげに最原にルールを教えていく。まぁ簡単にいってしまえば将棋の亜種みたいな物で──


園児A「ガイスターには青いオバケと赤いオバケの二つのコマがあって──」

園児B「ぷれいやーは、青いオバケと赤いオバケのコマをそれぞれ4つずつ取るんだ」

園児C「自分の8つのオバケコマ(青4つ 赤4つ)を相手プレイヤーに「見えないように」配置してー……そうそうそんな感じ!!」

園児D「ゲームの目的と勝利条件は @相手の青いオバケを4つ全て取る。 A自分の赤いオバケを4つ全て取らせる。 B自分の青いオバケでボードから脱出する。 どれか一つでも充たせば勝ちだよ!!」

園児E「各ぷれいやーは、オバケコマを縦・横の方向のどちらかに動かしていくんだけどー、相手プレイヤーのお化けが良いお化け(青)か悪いお化け(赤)か分からないから言葉や態度で相手を騙すんだー!! 『せんりゃくとぶらふ』が大事なゲーム何だよ!!」

最原「ふむふむ……。なるほど、よく分かったよ。……安心して、赤松さんは必ず僕が──「ほーれ、ここなんかどうだい赤松ちゃん」「ちょっ! 王馬くんそこは……んんっ!!」……僕が絶対に、速攻で、取り返してみせるから」ゴウッ!!

あ、これヤバイ。王馬の挑発に最原が完全に乗ってる。俺でも分かる。今最原は(多分王馬に)滅茶苦茶嫉妬している。もしくはキレている。


ドン・カイトウ「おう! 準備は済んだか超高校級の──「ドン・カイトウ」──ん?」



覚醒(闇)最原「速攻で片を付けよう……!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!



ドン・カイトウ「あ、あのー終一? じゃない超高校級の探偵! ちょっとは落ち着「早く座ってよ」……はい」

……まぁ、勝負の行方なんて分りきってるわなこりゃ。↓1(低コンマほど早く決着が付く。超高校級の探偵補正−50)
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 23:18:39.21 ID:hgcEaiVV0
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 23:19:51.08 ID:DfbBXvOJO
最原、お持ち帰りオオカミにならない事祈ります。
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/25(水) 23:22:40.97 ID:Gjt1bBUZ0
百田は問題外だが王馬はどうなるか?
211 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/25(水) 23:38:47.48 ID:CNqQC4lj0
21−50=−29 


最原「……脱出成功、これで僕の勝ちだね」

ドン・カイトウ「……お、おう」

勝負の行方──どころの話しでは無かった。最原は自分の赤いお化けはほぼ全て取り尽くさせ、相手の青いお化けはほぼ全て取り、最終的に脱出口から自分の青いお化けを脱出させる事でゲームに僅か数分で勝利してしまった。

……最原、お前どんだけ赤松を王馬の好きにさせるのが嫌だったんだ──。って、まぁそりゃそうか。自分の好きな人が自他共に認める最大のライバルに身体を好きなように弄ばれてるなんて、怒って当然か。


オーマ・ダイキチ「うーわ最原ちゃん容赦なさ過ぎ〜。やっぱ俺がゲームをやるべきだったんじゃないのかなぁ? そうすればワンチャンもっと面白く──「ねぇ、オーマくん。早く赤松さんから離れてくれるかな?」おおっと、良いドスの利いた声だねぇ!! ニシシッ! いいよっ!!」

オーマが赤松から離れるのとほぼ同時、最原は赤松に全力で駆け寄ってロープで縛られた腕と脚を解放しようとする。


ドン・カイトウ「ふ、ふはははははははは!! こ、今回は俺達の負けだが──」

オーマ・ダイキチ「俺達は何度でもやって来るよ! 赤松ちゃんが「誰かの女」にでもならない限り、何度でもね!! ニシシッ! あ、ちなみに将来悪の組織に入りたいっていう有望な子がいたら是非俺の組織に──「ふんっ!」うおっとぉ! 今度は春川ちゃんが肉弾戦で来たかぁ! こりゃあサッサと逃げるに限る!! ってな訳でまったねー!!」

春川「……みんな! 早くあのふざけた怪盗達を追わないと!!」

教室から逃げていく二人を、大勢の園児達+春川が「待てー!!」と追っていく。さて、これで教室には最原と赤松+俺しか人員がいなくなったわけだが……。


最原「赤松さん……。演技にしてもこれはちょっとやり過ぎだよ……。あとで王馬くんにも本気でキツく言っておかないと──」

赤松「えへへ……、ごめんね。でも私、私ね、最原くんに助けて貰いたかったんだ」

最原「えっ、それは……どういう……」

……さて、この茶番もいよいよクライマックスだ。あとは赤松次第……頑張れよ、赤松。



といった所で今回はここまで。皆様に助けて頂かなければまともに進行も出来ないHな>>1ですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。それではまた明日。8:30から9時頃にお会いしましょう。
212 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/26(木) 20:30:35.97 ID:hPpK7XHv0
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
213 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/26(木) 20:32:28.06 ID:hPpK7XHv0

宇宙海賊ドン・カイトウ&オーマ・ダイキチによる赤松誘拐事件(茶番)は無事終了。娯楽室に戻って来た園児達は「逃げられちゃった〜」「あの人達逃げ足速ーい!!」などと言って悔しがっていた。……まぁ本当に掴まっちまってたら園児達の恰好の玩具だもんな。春川も「丁度良い」とばかりに二人に労働を押しつけるだろうし、そりゃ二人も全力で逃げるだろう。

その後は赤松が園児皆にお礼を良い、最原は赤松誘拐事件を無事解決した名探偵として、園児達から尊敬の眼を向けられていた。(どっちかというと最後のガイスターでの圧倒劇に見惚れていた子が多数だったけど)

その後は時間も良いので、みんなでお昼ご飯を食べた。俺は既に何度か経験しているが、赤松と最原はこの歳になって「幼稚園で出てくるお弁当」を食べるなんて初めてだろう。二人とも、どこか懐かしそうな表情をしていた。

さて──赤松の告白大作戦もいよいよ佳境だ。お昼ご飯を食べた後は、園児達はお昼寝の時間。「もっと遊びたーい!!」とぐずる子もいたが、俺、赤松、最原に春川と、好きな人の傍で寝て良いと言うと、あっさりと手の平を返し、皆でのお昼寝に同意した。おかげで俺と最原の周りは女児まみれ。逆に赤松と春川の周りは男児まみれだ。……やっぱり「赤松をふん縛って王馬に擽らせる」ってのを園児に見せるのは少々刺激が強すぎたかなぁ? 王馬の奴も(最原をからかうために)面白がって全力で赤松の事を弄り倒してたし。


……そして、園児達全員が完全に寝静まった頃。


赤松「……最原くん、起きてる?」

赤松が最原に話しかける。当然、俺達高校生はこの時間帯に昼寝する習慣なんてないので、最原からはすぐに返事が返ってきた。


最原「起きてるけど……。何? 赤松さん」

赤松「……もし良かったらだけどさ」



赤松「──ちょっと外に涼みにでも行かない?『二人っきりで』……話した事もあるからさ」



……さて、最初のターニングポイントだ。最原は頷くか? つーか頼むから頷いてくれ。このままじゃあ折角立てた作戦が全部パーだ。


最原「えっ、で、でも……」

赤松「ちょっとだけ! ちょっとだけだから!! すぐ戻ってくるから!!」ヒソヒソ

最終的に最原は赤松に押し切られ「……まぁちょっとだけなら……」と二人っきりで外に行く事に同意した。俺と春川? 当然「寝てるふり」をしていたが何か?



〜〜〜幼稚園の校庭、数々の遊具の前〜〜〜



この幼稚園には、園児達が遊ぶため様々な遊具がある。雲梯に鉄棒に、登り棒。滑り台のついた小型の城など、遊具の数と種類に関してはかなり多い方だ。

その小型の城の天辺に、赤松と最原は登っていた。


赤松「ふぅ……。この高さだと、秋風が気持ちいいね」

最原「そうだね。……残暑も完全に和らいで、もうすっかり秋の季節が近づいてるみたいだ」

雰囲気は、そう悪くない。(むっつりスケベの最原の脳内には、あの際どいバニーバール姿の赤松がシッカリ永久保存されているだろうが)今の所、告白するには悪くない雰囲気だ。


赤松「……今日はゴメンね? 王馬くんの事を黙ってただけじゃなくて、私の我が儘で最原くんに助けてもらうっていうシナリオに変更させちゃって……」

最原「べ、別に良いよそのぐらい! 王馬くんの事は……まぁ、あれは彼が調子に乗った結果だから王馬くんだけに後で文句を言うとして……。赤松さんが僕に助けて貰いたかったっていうなら、いつだってどこだって、例えどんな状況だって助けてみせるから」

赤松「ふふっ……。ねぇ、最原くん。まだ分からない?」

最原「分からないって……何が?」

いやそこは分かれよ! 二人っきりで男が女に良い恰好したくて、女が男に「助けて貰いたかった」なんていう状況でもう言いたい事なんざ一つぐらいしかねぇだろ!?(春川と共に遠くから双眼鏡で覗きながら)


赤松「もう……。何回も「デート」に誘ったり、私なりにゆ、誘惑してもダメだっていうなら……もうこうするしかないのかな?」

最原「え、あの、赤松さん……?」」

そう言って、赤松は最原に一歩半だけ近づくと。



チュッ──



と、一瞬だけ自分の唇を最原の唇に押しつけた。


最原「…………」

赤松「こ、こういうことなんですけれど……//////」

↓1 最原の男気。高いほど男らしく対応する。30以下で陰キャ原発動、その場から逃げ出す。
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