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日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
- 653 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 20:59:42.20 ID:3LlPFaKH0
- >>650 最初はそれの丸パ○リにしようか悩みましたが、流石に止めておきました。
日向(な、なんだよコレ──!?)
絵に飛び込んでまず感じたのがとんでもない肌寒さ。「冷たい」はなく「寒い」……まるで本当に深海の中にいるかのようだ。次に「暗い」絵の外からは分からなかったが、辺りが真っ暗で、上も下も分からない……!
ダメだ! これ以上潜ってたら──!! 俺は大真面目に命の危機を感じて、必至に絵の中から這い上がる。
日向「ぶはぁっ! ハアッ……、ハアッ……。だ、ダメだ。寒くて暗くてとても「潜る」どころの騒ぎじゃないぞ……!!」
真宮寺「おや。予想はしていたけど本当に深海の中なのか。うーん、これは参ったね……「なにか別のアイテム」でもないとあの「光る物」を手に入れるのは難しそうだ」
大神「……我も挑戦してみたいのだが、ダメか?」
真宮寺「止めはしないけど、非推奨しておくヨ。多分、この深海がボク達から奪い取るのは「体力」だけじゃないからネ……」
……さっそく行き詰まりか。どうする……?
↓1
@大神に再挑戦して貰う。
A喋る絵に話しかけてみる。
Bひとりでに踊る模型とコミュニケーションを取ってみる。
Cその他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)
- 654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 21:02:27.75 ID:KTJKPXMDO
- 2
- 655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 21:05:31.00 ID:yTqu3SWv0
- 朝日奈が終里の傷を切開中
- 656 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 21:13:01.80 ID:3LlPFaKH0
-
あの「深海の絵」があった場所から暫く進むと、今度はケタケタと笑う、口がある花の絵が目についた。……なんというか、何も感じられない笑い方だ。「喜怒哀楽」という奴が、この花の「笑い」からは感じられない。
笑う花「ケタケタケタケタケタケタ……」
日向「……なぁ、何をそんなに笑ってるんだ?」
気になってその花の絵に話しかけてみたところ、なんと返事が返ってきた。
笑う花「『本屋さんで売ってない本のジャンルってなーんだ?』」
……は?
真宮寺「……なぞかけかな? こういうタイプの怪異は謎かけに正解出来ないとエラい目に合うって言うのが定番だけど……」
大神「む、むぅ……。すまんが、我にはさっぱり見当がつかん……」
日向(本屋さんで売ってない本のジャンル……?)
↓3 までに正解があればクリア。
- 657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 21:15:21.10 ID:KTJKPXMDO
- 占い本
- 658 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 21:29:05.48 ID:3LlPFaKH0
- 一発で正解を出された&>>657のレスを見た時点で分からない人達も「あっ(察し)」状態だと思うので↓3を待たずに続き書きますね……。
日向(……ああ、そういう事か)
俺は割とすぐに「正解」って奴が分かった。なにせ、そのジャンルの超高校級の生徒が今の希望ヶ峰学園には居るからな。
日向「答えは『占い本(売らない本)』だ。──違うか?」
笑う花「だ〜いせ〜いか〜い!!」
笑う花はケタケタと再び笑い出すと、その口からペッ! と何かを吐き出した。……これは、「水晶玉」か?
真宮寺「ふむ……。今の所使い道が分からないけど、まぁこの分だと後々使う機会があるんだろうネ。さぁ、張り切って探索の続きと行こうじゃないか。クックックッ……!」」
↓2
@兎に角「ヒント」になりそうな絵を探してみる。(コンマ判定で、高コンマほど『善い絵』が見つけられます)
A廊下の途中にあった扉の中に入ってみる。
Bひとりでに踊る模型とコミュニケーションを取ってみる。
Cその他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)
- 659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 21:35:33.26 ID:PWz2ld0G0
- 2
- 660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 21:37:16.67 ID:bfInIO3N0
- 3
- 661 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 21:44:26.62 ID:3LlPFaKH0
-
日向(……さて、いい加減「あいつ」の事を無視できなくなってきたな……)
俺は半ば覚悟を決めて広く開けた場所でひとりでに踊る、首から上がないその人体模型に話しかけてみる。
日向「……なぁ、どうしてそんなに踊ってるんだ?」
模型「………………」
笑う花の時と違って、答えは無かった。……って、ああそうか。口がないから喋れないのか──ってうおっ!?
その人体模型はいきなり踊るのを止めてしゃがみ込むと、俺に手を差し出してくる。……一緒に踊れってか? なんかもうそう言ってる気しかしなくなってきたな……。
↓2
@一緒に踊ってあげる。
A無視してみる。
B大神か真宮寺(選んでください)に頼んでみる。
- 662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 21:47:33.11 ID:PWz2ld0G0
- 1
- 663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 21:49:40.66 ID:/4ZYgK+dO
- 1
- 664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 21:50:04.93 ID:YFdrONPa0
- 1 踊って見ましょう。
- 665 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 22:00:58.76 ID:3LlPFaKH0
- ゾロ目ですねぇ!!
……ええい! 男は度胸だ!! 踊れって言うなら踊ってやろうじゃないか!!
俺は人体模型の手を取り、リードするようにワルツを踊り始める。……何故だろう。自然と身体が「こう動くべきだ」って行動に移っている気がする。まるで自分の意思じゃないみたいに──。
……そうして三分間ほど踊り続けていただろうか。人体模型が急にピタッと止まったかと思ったら、俺の手を放して丁寧に一礼すると──
日向「おわっ!!?」
いきなりガラガラという音を立てながら、その人体模型が崩れ始めた。……後に残ったのはバラバラになった人体模型と、その中にあったと思われる一本の「鍵」だ。
真宮寺「ふむ……。どこかで使うんだろうけど、果たして「どこの鍵」なんだろうねぇ……。果たして「開けて良い扉」なのかナ? クックックッ……!」」
……まるで「やっと満足出来た」と言わんばかりに崩れたその人体模型に、俺はなぜだか心のどこかでホッとしていた。──さて、次だ次!
↓2
@兎に角「ヒント」になりそうな絵を探してみる。(コンマ判定で、高コンマほど『善い絵』が見つけられます)
A廊下の途中にあった扉の中に入ってみる。
B美術館の「奥」へと向かってみる。
Cその他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)
- 666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 22:06:25.33 ID:PWz2ld0G0
- 2
- 667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 22:07:19.84 ID:bfInIO3N0
- 1
- 668 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 22:24:22.91 ID:3LlPFaKH0
- 80代かぁ……。ならば「彼」に登場して貰いましょうか。
その「男」は、俺達が何か他にヒントになる絵は無いかと、美術館の中を探索していた時に現われた。
蒼い服を着た男「あら? 珍しいお客さんね。学生さんが三人も一緒にこんな所へやってくるなんて」
日向(……また「喋る絵」か。でもそれにしては……)
真宮寺「……他の絵や作品と違って「理性」があるように見えるネ。……もしかして貴方はここは「長い」のかい?」
真宮寺が何とも意味深な質問をぶつける。それに対して蒼い服を着た男は「ふふっ」と笑うと
蒼い服を着た男「そうねぇ……。もう「私達」が生まれてから十一年になるかしら。最近では「新しくなった私達」がいる世界もあるみたいだけど……。この世界の私はずっとここにいるわよ」
……? 何を言っているのかさっぱり理解出来ない。生まれて十一年? 新しい私達……? どういう意味だ?
蒼い服を着た男「ああごめんなさい、未来ある少年くん。あまり深く考えない方が良いわ。「異世界の知識」っていうのは見たり聞いたりするだけで世界にとっての「毒」なんだもの……余計な事を話しちゃって、申し訳ないわね」
大神「……貴方が「善性の者」と判断したからだが、いくつか質問をさせて貰っても良いだろうか?」
蒼い服を着た男「ええ、久しぶりの。それもこの美術館を変えてくれるかもしれないお客様ですもの。私が知っている事なら何でも教えてあげるわ」
日向「そ、そうですか……。じゃあ↓3」
↓3までの質問を「蒼い服を着た男」が答えてくれます。ただし、男が知らない物や、答える事が出来ない質問もあります。
- 669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 22:26:55.08 ID:PWz2ld0G0
- 赤毛の男と白髪の女の子を知らないか?
- 670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 22:37:50.03 ID:lJoHqU9IO
- 美術館の脱出方法
- 671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 22:39:15.63 ID:x8t1+BW5O
- 貴方にも友はいるのか
- 672 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 22:54:52.37 ID:3LlPFaKH0
- >>669
蒼い服を着た男「ええ、あの子たちの事でしょう? 勿論知ってるわ。……いま彼女達は──いいえ『彼女』は『彼』を使って自分の世界をこの美術館の中に造ろうとしてるの。色々と傍迷惑だし、もし成功してしまったらどんな影響があるか私にも分からないから、是非止めてあげてちょうだい。……『彼女』の為にもね。彼女達はこの美術館の「最奥」にいる筈よ」
>>670
蒼い服を着た男「簡単よ。あなた達のお友達である『彼女』を止めてあげれば良いの。今この美術館の「支配権」は彼女にあるから、それを彼女から奪い取るか、支配権を亡き者にすれば「あなた達の世界」に帰れるわ」
>>671
蒼い服を着た男「……ええ、いるわよ。「この世界」ではもう二度と会える事は無いでしょうけれど、とても小さくて、可愛らしくて、大切なお友達が……。あなた達はそんな事になっちゃダメよ? ちゃんと迷い込んだお友達二人と、全員で一緒に「あなた達の世界」に帰る事。良いわね?」
日向「……ありがとう、参考になったよ」
何故だろう、その蒼い服を着た男と話しているだけで心がとても落ち着く。……彼特有の優しそうで和やかな雰囲気とオネェ言葉がそうさせるのだろうか。
蒼い服を着た男「それは良かった。……ああ、そうだ。これ、良かったら使って頂戴」
そう言って、男は絵の中から「釣り竿」をこちらに投げて寄越した。……! これさえあれば「アレ」を取れるかもしれない!!
大神「誠、感謝する。……せめて貴方の名前を聞いておきたいのだが、教えて貰っても良いだろうか」
蒼い服を着た男「ええ、私の名は──」
……さて、次は何をする? ↓1
@先ほどの「深海の絵」の所に戻る。
A廊下の途中にあった扉の中に入ってみる。
B美術館の「奥」へと向かってみる。
Cその他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)
- 673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 22:58:30.94 ID:bfInIO3N0
- 1
- 674 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 23:06:31.76 ID:3LlPFaKH0
-
日向「真宮寺! この釣り竿があれば……!!」
真宮寺「うん。ボクも同じ事を考えていたヨ、日向先輩」
大神「ふむ……。では早速、あの絵があった場所へ戻るとするか」
〜〜深海の絵がある床〜〜
日向「……よし、釣り竿と糸の強度も十分。針も問題無しだな」
じゃあ行くぞ……。せーのっ!! ──と、俺は勇んで釣り針を深海の絵の中に落したのだが──。
日向「あ、あれ?」
大神「どうした、日向よ」
日向「なんか……。釣り針が全然あの「光る物」がある場所まで届いてくれない……」
何でだ? 糸の長さは十分足りてるはずなのに……!
真宮寺「……日向先輩。「アレ」を糸の途中に括り付けてみたら?」
アレ……? あ、そうか!! 「重り」が足りないんだ!! だったら──!
↓2 どうする?
- 675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 23:07:39.83 ID:x8t1+BW5O
- さげ
- 676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 23:08:38.68 ID:PWz2ld0G0
- 水晶を括り付けるか
- 677 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 23:18:50.17 ID:3LlPFaKH0
-
そう! あの笑う花が持っていた水晶玉!! あれを糸の途中に括り付けて……!
日向(……今度こそ! おりゃっ!!)
真宮寺の見立て通り「重り」がついた糸はスルスルと深海のそこまで辿り着いて……。そして『光る何か』が針に引っかかったような音がした。──よし! 完璧だ!!
俺がスルスルと身長に糸をたぐり寄せて、深海からその「光る何か」を吊り上げる。すると──。
大神「これは……。所謂「宝箱」という奴か?」
真宮寺「……どうやら鍵が掛かっているみたいだネ。でも具合の良い事に今のボク達には──」
そう、あの踊る人体模型が落した「鍵」がある! 期待を込めて鍵を差し込むと、案の定その宝箱はギィイイイイイッ! という音を立てて開いた。中に入っていたこれは……また別の鍵、か? それにしても大きいな。さっきの鍵の三倍以上はあるぞ。……なんかどす黒い七色に輝いてるし……いったい何処の鍵なんだ?
……考えていても時間の無駄、か。今は兎に角探索を続けるしかない。
↓2
@廊下の途中にあった扉の中に入ってみる。
A美術館の「奥」へと向かってみる。
Bその他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)
- 678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 23:20:09.20 ID:x8t1+BW5O
- さげ
- 679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 23:20:27.90 ID:bfInIO3N0
- 2
- 680 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 23:25:59.80 ID:3LlPFaKH0
-
大神「……新たな鍵を手に入れたのは大きな進展だと思うが、確か──の証言では、夜長と桑田は美術館の「最奥」にいるのだろう? そろそろ向かってみたらどうだ?」
真宮寺「うーん……。まだ解けてない謎があると思うんだけど……。まぁ先に「最奥」って奴を探してみるのも良いかもネ」
日向「……要するに、二人がいる「具体的な場所」を把握しておこうって訳か。良いな、俺もそれに賛成だ」
こうして意見が一致した俺達は、一旦夜長と桑田がいるという美術館の「最奥」を目指す事になった……の、だが──
↓1のコンマだけ「無駄に」時間を消費する。
- 681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 23:34:01.96 ID:x8t1+BW5O
- あ
- 682 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 23:41:36.80 ID:3LlPFaKH0
- あ、これちょっと不味いかもしれません(滝汗)今後ある「ある判定」の難易度が+1されました。
──俺の感覚で言って、丁度一時間半も経過しただろうか。それだけ探索を続けているのに、この美術館の「最奥」って奴が……!!
日向「──全っ然見つからねぇ!! どんだけ広くなってんだよこの美術館!!?」
真宮寺「……「広くなっている」と言うより、空間が「ねじ曲げられている」の方が正しいかもネ。多分「正式な手順、あるいは道順」って奴を進まないと絶対に「最奥」には辿り着けないんだと思うヨ?}
大神「……すまぬ。真宮寺の警告を重視し、もっと探索を優先するべきだった……」
さて、困った事になったぞ……。どうする?
↓2
@廊下の途中にあった扉の中に入ってみる。
A──にヒントを貰いに言ってみる。(コンマ判定次第でいません)
Bその他安価
と、いったところで今回はここまで。(今日は人少なかったですね……)また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。
- 683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 23:45:21.30 ID:PWz2ld0G0
- 乙
1
- 684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 00:08:43.27 ID:TpPrQHYB0
- 1
- 685 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 20:30:05.49 ID:Cy2iVYiO0
- こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
- 686 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 20:31:26.58 ID:Cy2iVYiO0
-
……しょうがない。今まで意図的に避けて来たけど「ここを通らなくちゃ次に進めない」っていうなら通るしかない。
俺は美術館の廊下にポツンと佇んでいた一枚の扉のドアノブに手を掛ける。……どうやら鍵などは掛かっていなかったらしく、ギィィイイイッ! という音を立ててそのまま扉は内側へと開いた。
日向「──んなっ!?」
大神「むうっ!? これは……!!?」
部屋の中にあったそれを見て、俺と大神は驚愕の声を上げる。広い部屋の中には合計五人もの「王馬小吉」がいたからだ。(何故か全員に小さな「角」が二本生えていたが)真宮寺だけが「……ああ、もしかしてあれ?」と一人で王馬達に近づいていく。
真宮寺「……やっぱりネ。これ「蝋人形」だヨ。当然だけど、本物の王馬くんじゃないネ」
日向「ろ、蝋人形?」
真宮寺「多分、現在のこの美術館の「支配者」だっていう夜長さんが無意識に造った部屋なんじゃないかナ? 彼女の造る「蝋人形」は本当に本物そっくりだからネ……。言われなければ気づかない程に」
言われてよく観察してみれば、確かに蝋人形だ……。でも何で王馬の蝋人形がが五体も居るんだ……?
大神「……それも確かに気になるが、日向よ。あっちはどうだ?」
大神が指差した方向を見てみる。そこには巨大な油絵……。巨大な大釜に、幾つもの本の山。箒に毒々しいろをしたキノコに薬草やらが書かれた、如何にも「魔女の小屋」という風な絵が描いてあって、しかもその絵には一枚の扉がついていた。
……意を決して、その絵画に付属している扉の中へと入ってみる。──すると。
──そこは俺の予想通りそこは「絵の中」だったらしく、中には絵の中に書いてあった通りの光景が……「魔女の小屋」があった。部屋の奥から「うーん。面倒いのぉ……。困ったのぉ……」という、どこかで聞いた事があるような声が聞こえてくる。……もしかして──
日向「……やっぱりか」
そこには79期生の「夢野秘密子」がいた。……だがやはり俺達が知っている「夢野秘密子」ではなさそうだ。着ている衣装はそのままだが、身長は大きく伸びて百六十pはありそうだし、髪もおかっぱからロングヘアーへと変わっている。……夜長が思い描いた、大人になった「夢野秘密子」の想像図……なのか?
夢野は「んあ?」とこちらを振り向くと、俺達三人に気づいて「丁度良かった」とばかりに頼み事をしてくる。
- 687 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 20:33:07.23 ID:Cy2iVYiO0
-
夢野?「おお! 丁度良いところに来てくれたの迷い人達よ!! 突然じゃが、ちょいとばかり頼みがあるんじゃ。どうか聞いてはくれんか?」
俺は今までの経験上、受けた方が良いと判断して即座に「まぁ、俺達に出来そうな事なら」と依頼を承諾する。
夢野?「助かる。この部屋の外に「嘘つきゴブリン」が五体おったじゃろ? 四体は我の必死の努力で「更正」に成功したんじゃが、残りの一体がどうしようもないひねくれ者かつ悪戯好きでの……。ワシの小屋からとっときの「魔法石」を奪って行ってしまったんじゃよ」
嘘つきゴブリン……? ああ、外にいた角の生えた王馬達の事か。
夢野?「どうにかして取り返してはくれんか? ほれ、この「魔法のライター」で嘘つきを『魔法石を返さなければ、このままお前を溶かすぞ』脅せば素直に返すじゃろ。もし魔法石を取り返してくれたなら「迷い子」のお前達にとって「良い物」をワシがプレゼントしてやろう。では、よろしく頼んだぞ」
そう言うと、夢野(?)は大量にある書物の整理に戻ってしまった。……仕方が無い。これも依頼の一つ、謎解きの一つと考えてやり遂げるしかないか……。
俺達は部屋を出ると、早速五体の王馬像(嘘つきゴブリン)に話しかける。
王馬A「俺とCちゃんはずっと一緒にいたから俺もCちゃんも犯人じゃないよ! 嘘じゃないよ!!」
王馬B「犯人はAちゃん、Cちゃん、Dちゃんの中にいるはずだよ! 嘘じゃないよ!!」
王馬C「少なくともEちゃんは犯人じゃないよ! 嘘じゃないよ!!」
王馬D「俺はずっとAちゃん、Cちゃん、Eちゃんを監視してたからその三人は犯人じゃないよ! 嘘じゃないよ!!」
王馬E「AちゃんかBちゃんのどちらかが犯人だよ! 嘘じゃないよ!!」
大神「む、むぅ……。またコレは……」
真宮寺「論理パズルの一種……なんだろうけれど、やれやれ。また解くのが面倒臭そうな問題が来た物だネ……」
日向「だけど「論理パズル」である以上、冷静に考えれば必ず答え……犯人にたどり着ける筈だ。ゆっくりじっくり考えよう」
↓3までに「正解」と「その論理的証明」が書かれていれば正解とします。(なお、難易度が今までの謎解きとは比べ物にならないぐらい高いので「ヒントが欲しい」場合は「ヒント」とお書きください。その数に応じたヒントを与えます。ただし……?)
- 688 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 21:00:08.65 ID:Cy2iVYiO0
- まさか30分経過してもレス0とは思わなかった……。今日は人、マジでいないんですかね? それとも問題が難しすぎましたか?
安価なら↓
- 689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 21:16:56.72 ID:Mw5es/eg0
- ヒント
- 690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 21:24:09.96 ID:TpPrQHYB0
- それぞれ飲み込んだ王馬の主張を?整理すると
王馬Aが嘘つき BとCの主張が食い違う。
王馬Bが嘘つき 矛盾点無し
王馬Cが嘘つき Eの主張が食い違うし犯人が二人になる。
王馬Dが嘘つき AとBの主張が食い違う
王馬Eが嘘つき AとBの主張が食い違う
したがって嘘つきは王馬B
- 691 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 21:29:38.35 ID:Cy2iVYiO0
- これ以上待っても来そうに無い&>>690が大正解しているので、これで進めます。
──そう、正解は……否、夢野の部屋から魔法石をぬすんだ王馬は……!!
日向「お前だな! 王馬B!!(ライターに火を付けて近づける)」
王馬B「──にししっ! 正解だよっ!!」
王馬Bはそういうと、ポケットの中から夢野の部屋から盗っていったと思われる「魔法石」をこちらに投げて寄越した。……ふぅ、後はコレを絵の中にいる夢野(?)に返せば依頼達成だな。
〜〜夢野?の小屋の絵の中〜〜
夢野?「……ん? おお! 本当に取り返してくれたのか!! いやー、ありがたいありがたい」
夢野は俺から魔法石を受け取ると、大事そうに小さな棚の中へと仕舞う。そして部屋の奥の方からゴソゴソと「何か」を取りだして──
夢野?「ほれ、今のお前達にとって一番必要な物なのではないか? この「魔法の羅針盤」は」
大神「魔法の羅針盤……?」
夢野?「うむ。これさえあればどんな大迷宮だろうが帰らずの森だろうが心配無しじゃ。「お主達の行きたい所に」案内してくれる筈じゃぞい」
俺達の行きたい所……!? って事はコレを使えば──!!
日向「大神! 真宮寺!!」
真宮寺「うん。行こうか」
大神「夢野(?)も世話になったな。例を言う」
夢野(?)「なぁに、お互い様……ん? 夢野とは誰の事じゃ? ワシは「名も無き魔法使い」じゃが……」
↓1
@美術館の奥へ進む。
A──に会いに行く。(コンマ値次第でいません)
Bその他安価。
- 692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 21:33:16.14 ID:RN1Vo/Zc0
- 2
- 693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 21:34:24.52 ID:TpPrQHYB0
- しかし、さっきの問題は整理が大変で疲れました。
- 694 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 21:35:07.90 ID:Cy2iVYiO0
- コンマ判定↓1 コンマ値70以上でいる。
- 695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 21:35:30.78 ID:TpPrQHYB0
- 居るのか?
- 696 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 21:40:03.45 ID:Cy2iVYiO0
- >>693 本当にお疲れ様です(土下座)次にこういうパズルを出すときはもっと分かりやすいのにしますね……。
>>695 いますねぇ!!
蒼い服の男「あら、貴方たちじゃない。なぁに? まだなにか私に用があるの?」
日向「ああ。……これから俺達は美術館の「最奥」に友達二人を迎えに行こうと思ってるんだが……」
真宮寺「ここが長いというあなたに聞いておきたくてネ。なにかアドバイスのような物は貰えないかナ?」
蒼い服の男「アドバイス? そうねぇ……↓1」(高コンマほど有力なアドバイスが貰える。
- 697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 21:44:09.10 ID:Mw5es/eg0
- へい
- 698 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 21:52:21.76 ID:Cy2iVYiO0
-
蒼い服の男「……ごめんなさい。私でも「今の」この美術館の詳細な情報は分からないわ……」
日向「そうか。いや、こちらこそすまなか「ただ」……ただ?」
蒼い服の男「……急いだ方が良いのは間違いないわ。このままだともし二人を助ける事に成功してもどちらかに「後遺症」が残る可能性があるの。兎に角、急ぎなさいな」
大神「……そうか。度々すまないな」
二人のどちらかに後遺症が残るだって……!? クソッ! そんな未来、認めてたまるか!! 今すぐ羅針盤を使って美術館の最奥に向かおう!!
- 699 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 22:00:41.59 ID:Cy2iVYiO0
-
それから俺達は「魔法の羅針盤」が示す方向へ向かって、ただ只管に走り続けた。時に真っ直ぐ。時に左右に。時に上に、時に下に。(上? 下? と思うかもしれないが、実際に上にも下にも道が出来たし、道に足がついてちゃんと走れた)──そして
〜〜美術館・最奥〜〜
大神「……どうやらここで行き止まりのようだが……。ここが美術館の「最奥」と考えて問題ないのか? それと、この巨大な「絵」は……?」
行き止まりの先にあったのは、直径数メートルはあるかという巨大な絵画。描かれているのは、綺麗な南国の海と浜辺で──ってあれ? 俺、前にこれと同じ風景をどこかで見たような……?
真宮寺「……ご丁寧にも「扉」がついてるネ。……日向先輩。ここが最後の分岐地点だ。何かやっておく事、しておきたい事はあるかナ?」
↓3 まで、やりたい事。しておきたい事を書いてください。(ただし、今日は人が少なさそうなので最大20分で締め切りとします)
- 700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 22:03:40.91 ID:RN1Vo/Zc0
- 青い服の男に友達に伝えたいことがないか聞く
- 701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 22:09:27.20 ID:TpPrQHYB0
- 今まで起きたことをメモ帳に記録しておこう。
- 702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 22:10:49.40 ID:Mw5es/eg0
- 何ができるかよく分からないからとりあえず近くに武器になりそなものないか探すとか
- 703 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 22:35:11.28 ID:Cy2iVYiO0
- >>700 真宮寺「……それはこの美術館を脱出するときで良いんじゃないかナ? ──さんも言ってたよネ? 「時間がない」って」
>>701 真宮寺「それは良いかもネ。なにかのヒントになるかもしれないし、仮にボク達がここでくたばっても次の探索者達へのメッセージに……。冗談だヨ。クックックッ……!」
>>702 真宮寺「ああ、それなら心配ないヨ。前にも言ったでしょ? 『色々準備はしてくる』ってサ」
真宮寺「さてと……。じゃあそろそろ行こうか」
真宮寺の言葉に頷き、俺は絵についているドアノブに手を掛け……ってあれ? 開かな──ああそうか! ここであの「大きな鍵」を使うのか!!
俺が鍵穴にあの奇妙な色をした鍵を差し込んでぐるりと回すと、確かに「カチャリ」という音が響いた。……本当にこの先に、夜長と桑田がいるのだろうか……。妙な不安感を覚えながら、俺はゆっくりとドアを開けて、絵の中へと入る。
──???の島──
大神「……やはり「外」から見た時の通り、ここは「南国の島」のようだな……」
真宮寺「……南国の島ねェ……?」
南国の島……南国の島……。!! ああ、そうだ! 思いだした!!
日向「ここ、夜長が言ってた「彼女の島」だ! 意味不明かもしれないけど、俺、夏休みに夢で見た事がある!!」
大神「なに……!?」
真宮寺「……根拠が「夢」っていうのがちょっとアレだけど、まぁ「だろうネ」とは思ったヨ。ここが夜長さんの心象風景を現わした絵画の中だっていうならだけど」
ならやっぱり夜長と桑田はこの近くに──!!?
……近くに居た、どころの話しじゃ無かった。二人は俺達三人の真ん前のビーチで、仲良く隣り合って座っていた。夜長に変わった部分は無いが、桑田の方には色々と「異変」が見られる。
まず、その服装が「最原」のそれへと変わっていた。髪色もオレンジじゃなくて黒くなって要るし、体つきも弱々しそうなそれになっている。……なんだ? 一体桑田に何が起きてるって言うんだ!!?
日向「夜長! 桑田!!」
俺は二人の方へと駆け寄るが、夜長はチラリと俺の方を一瞥しただけで、桑田は俺の方を見向きもしない。
夜長「……なーんか五月蠅いのがやって来ちゃったねー「終一」」
日向「……………………は?」
俺はまさかと思いながら、桑田の方をじっくりと見てみる。顔つきはまだその原形を保っていたが、眼が、鼻が、口が、徐々に「最原」に似たそれへと変わってきていた。……な、なんだよこれ? 一体夜長は桑田に何をしようとしてるんだ!!?
真宮寺「……世界の強制力を使った人格と人体の『書き換え』かナ? ……希望ヶ峰学園出身で、男で、自分とデートをしてくれるような男性、だったら誰でも良い──そんな感じの儀式だと思うヨ」
大神「……すまぬ。状況が切迫してることは分かるが、我にも分かる言葉で説明してはくれぬか真宮寺」
真宮寺は「簡単な事サ」と呟くと呆れかえった様に
真宮寺「夜長さんはネ? 「桑田」先輩を「最原」くんにしようとしてるんだヨ。恋心も過ぎれば狂気のそれだよねェ……。クックックッ……!」
- 704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 22:36:56.76 ID:Mw5es/eg0
- 桑田がまじで可哀想で泣ける
- 705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 22:40:35.34 ID:TpPrQHYB0
- アンジーがやろうとしてることはスーダンの江ノ島なんよ。
- 706 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 23:18:14.41 ID:Cy2iVYiO0
-
日向「────」
俺は、声すら上げられずに絶句していた。桑田を最原にする? ……言っている意味が分からない。人格と人体の書き換え? そんな魔術めいた儀式まであるっていうのか!? 夜長はそんな禁忌と呼んで差し支えない術を使えるってのか!!?
真宮寺「ここが「曰く付きの美術館」……絵画に込められた思念なんかを『具現化しやすい場所』なのと、彼女が『超高校級の美術部員』だっていうのが災いしたネ。この場所……。正確にはこの美術館の、この島の絵の中にいる今の彼女なら容易い事さ。……彼女の言う「神様」って奴も味方しているようだしネ」
大神「それ、は…………!!」
……冗談じゃあない。いくら最原に振られたからって、やって良い事と悪い事ってもんがある! 人間的にも道徳的にも倫理的にも、そして勿論俺的にも絶対にしちゃあダメな行為だろそれは!!
日向「夜長! 今すぐこの儀式を止めろ!! 桑田を元にもど──」
俺がそう叫んで、代永の腕を掴んだときだった。ブゥオン──!! という凄まじい勢いで、俺は夜長に後ろへと投げ飛ばされる。幸い大神が即座に反応して俺をキャッチしてくれたから傷などは無いが……。なんだって言うんだ、あの信じられない怪力は!? あれがあの華奢な夜長だって言うのか!?
夜長「……邪魔しないでよ創。ここは私と終一、二人だけの島なんだよ? 終一もずっとずっとずっと「ここで私と一緒に暮らしたい」って言ってるよ? そうだよねー? 終一?」
桑田?「………(コクン)」
夜長「だよねー! ……だからさぁ……」
ズズズズズズズズズ──!! という凄まじい振動が、辺りに響き渡る。なんだなんだ! 今度は地震か!? と、必死に身構えようとした俺達の前に「それ」は現われた。
それは、その震動の原因は、夜長を中心に周囲の砂が集まってきた事によるものだった。全て──全て──全て──砂という砂が、夜長の元へと集まっていき、最後には──
夜長『それを邪魔するっていうなら、みーんな『イケニエ』にしちゃうね?』
巨大な砂の天使が、そこには居た。推定数十メートルはあるだろうか。手も足も翼もあるが、肝心の眼からはドス黒い色をした涙がドロドロとあふれ出ている。……あ、あんな大きな腕で殴られたら一溜りも──!
俺がそんな想像をした時だった。俺の想定通りブォン──!! と凄まじい勢いで天使の腕が俺達三人に振るわれる。あ、これ……死──
大神「ハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア──!!!」
夜長『──ッツ!!?』
その天使の巨大な腕を、大神が両方の腕を使って全力で迎撃する。……いや、ちょっと待ておかしいだろ!! いくら大神でもあれだけの質量をぶつけられたら──
真宮寺「……言ったでしょ? 「色々と準備はしてきた」って」
日向「真宮寺──!」
大神が巨大な天使の腕を縦横無尽に殴り続けている隙を突いて、真宮寺は俺を連れて戦闘圏外まで逃げる。
真宮寺「……今彼女が持っているのは『武神のお守り』……それも、ただの武神のお守りじゃないヨ? この僕がとある国の遺跡探索で見つけたアスラ族の神……『アスラエルの羽』が入っている、究極の武神のお守りさ。この「神秘や想いの具現化」がしやすい世界限定の性能ではあるけれど、正しく「天使」に近い戦闘能力を得られるんだ。「超高校級の武道家」である大神さんなら加護は倍増さ。……彼女の背後をよーく見てご覧?」
真宮寺に言われ、天使と戦っている大神の背後をよく見てみると、まるで鬼のような形相をした、正しく鬼神と呼ぶに相応しいオーラが出ている。あ、あれが「アスラエル」って奴なのか……?
大神「オォーガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガ!!」ドガガガガガガガガガ!!
夜長『むぅ……。面倒臭いなぁ……。だったら、こんなのはどう?』
そういって、夜長は砂で出来た羽……一本一本が巨大な刃物のようになったそれを、俺と真宮寺の方へ飛ばしてくる。あ、危な──!!
ジャギィイイイイイン──!!
と、今度は真宮寺がどこからか取りだした日本刀を使って、羽をはじき飛ばしていた。
夜長『……!?』
日向「し、真宮寺……。お前……!」
真宮寺「……とまぁこんな風に、元から付いている『加護』がこの世界では何倍にもなるって訳。僕は別に剣の達人じゃないけれど、この刀に纏わり付いている「曰く」が、僕の身体を勝手に動かしてくれているって訳さ。……それと、知っているかい夜長さん。この島国出身の君には馴染みが無いかもしれないけど、この国には棒っきれ一本で『神にも等しい力を持った化生を殺した』っていう逸話が幾らでもあるんだヨ。……僕の『用意』を甘く見たネ」
- 707 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 23:31:01.07 ID:Cy2iVYiO0
-
夜長が「むむぅ……」と不満げな顔をする。……もしかして真宮寺達はこのまま夜長を倒そうっていうのか? 確かに今の大神と真宮寺なら……!!
真宮寺「無理だヨ」
俺が抱いた淡い期待を、真宮寺はバッサリと切り捨てた。
真宮寺「──さんも言ってたでしょ? 今この美術館を……この絵画の世界を支配しているのは夜長さんだ。僕らに出来るのは精々時間稼ぎ……。だからこのままじゃジリ貧もいいとこサ」
日向「そんな……! じゃあどうすれば──!!」
真宮寺「簡単だヨ。彼女の心の支えを……この世界の核である『彼』を元に戻してあげれば良いんだ。先輩の言霊でネ」
彼……? まさか!!
真宮寺「……頼んだヨ、日向先輩。もうかなり「汚染」が進んでる。シッカリとした想いを込めた言霊じゃないと、彼には届かないだろうからネ……!!」ジャギィイイイイイン!!
再びこちらに「羽」を飛ばしてくる夜長の攻撃を真宮寺が切り裂く。俺は「分かった!!」とだけ言って、彼……桑田玲音の元へと走り出した。
桑田?「…………」
日向「おい桑田! 俺が分かるか!!」
桑田「…………」
相変わらず返事が無い。それどころか、顔つきもドンドン最原に近づいていっている気がする。……集中しろ、日向創。想いを乗せた言霊で、桑田の心を、身体を、取り戻すんだ!!
日向「桑田!! ↓3」
↓3までの台詞安価を、>>1が良い具合に纏めます。
今日は誰一人として来てくれないのかな……と、かなり焦り&寂しくなりましたが、ホッとしました。みなさま、いつもこのスレをご覧になって頂き、本当にありがとうございます。
ではまた明日。8:30から9時頃にお会いしましょう。
- 708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 23:32:18.15 ID:Mw5es/eg0
- ここから出たら女の子紹介してやるぞ
- 709 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 14:27:13.96 ID:TzPqtokD0
- こんな昼時に申し訳ありません、>>1です。現在>>707の時点で出した↓3が埋まっておらず、書き溜めが出来ない状態にあります。
それどころか、今日の更新開始時には「安価が来るまで待つ」という所から始めなくてはならなくなります。
なので、皆さん、どうかレスを……皆さんのお力をお貸し下さい。安価なら下
- 710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 15:24:06.15 ID:2bykAyXX0
- 俺のパンツをやるぞ!
- 711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 19:01:23.58 ID:O853TKu30
- お前の心はそんなにやわじゃないはずだ
- 712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 19:30:07.38 ID:SVVdUWOS0
- 別の誰かになったらそれはもう本来の自分自身じゃ無いだろう!!! 今まで生きてきた事が全部無駄になるんだぞ。
- 713 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 20:31:49.19 ID:TzPqtokD0
- こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。……と、その前に。
みなさん、レスを本当にありがとうございます!! みなさんのご協力で、このスレは成り立っているんだなぁ、と改めて実感しました。(時間内までにレスが無かったらどうしようかと本当に怖かった)
拙い文章で、誤字脱字だらけのそれしか書けないまだまだ未熟な>>1ではありますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします!!
- 714 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 20:33:12.47 ID:TzPqtokD0
-
日向「桑田! おい桑田!!」
桑田?「…………」
俺は桑田の胸ぐらを掴んで、必死に叫ぶ。その心と身体が、完全に最原のそれに変わってしまわないように、全力で。
日向「お前はこんな島で夜長と一緒に、永延に暮らすのが夢だったってのか!? お前の本当の願望だったってのか!!?」
桑田?「………」
日向「そうじゃ無いだろう! お前はもっと女好きで、毛嫌いしてる風に見えて野球が大好きで、ノリが良くて……実は熱い心を秘めた男だろう!! お前の心は他人に好き勝手される程やわじゃないはずだぞ!!」
桑田?「う……、あ……?」
……! 少しだが反応があった!! もう少しだ!!
日向「このまま別の誰かに……最原になってみろ!? それはもう本来の自分自身じゃ無いだろう! 今まで生きてきた事が全部無駄になるんだ!!」
そんなの、今の俺には到底耐えられない。……だって悲しいだけじゃないか。自分が自分で無くなってまで「何か」を手に入れたところで、それはただ空しいだけじゃないか!!
日向「正気に戻れ!『桑田玲音』!! お前は希望ヶ峰学園に所属する『超高校級の野球選手』だ! それ以外の何者でもない!!」
桑田?「あ、ああ…………!」
↓1 コンマ80以上で正気に戻る。(日向の熱い言霊+30レスが来て本当に嬉しい>>1補正+20)
- 715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 20:39:45.23 ID:O853TKu30
- ん
- 716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 20:40:48.70 ID:SVVdUWOS0
- もう一息何だよ。
- 717 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 20:44:00.89 ID:TzPqtokD0
- コンマ合計73 失敗。だがあともう一息だ!!
桑田?「うあ、僕、いや俺……は、最原……いや桑田………?」
クソッ! あともう一歩……、あともう一歩なのだがダメだ、何かが足りない!! どうする……どうすれば良い!!
↓1 どうする?
@もう一度言葉をかけ直してみる。
A水晶玉を野球ボールよろしくお腹目掛けてぶん投げてみる。
Bその他安価。
- 718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 20:49:21.82 ID:PO4/oOocO
- 2
- 719 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 20:54:44.67 ID:TzPqtokD0
-
──そうだ! この水晶玉を野球ボールに見立てて……!!
俺は桑田を立ち上がらせると、ある程度距離を取り、そして──!
日向「正気に戻れ桑田ぁああああああああああああああ!!」ビュン!!
桑田?「──!!!?」
↓1
01〜30 桑田の腹に直撃してしまった!(気絶判定)
31〜60 桑田の腹に直撃してしまったが、桑田は正気に戻った!!
61〜90 桑田は水晶玉を当然の様にキャッチし、正気に戻った!!
91〜00 桑田は水晶玉を当然の様にキャッチし、完全に正気に戻った!!
- 720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 20:55:35.29 ID:SVVdUWOS0
- 左右田並みに雑な扱い
- 721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 20:59:09.58 ID:wo9xruUQ0
- 塩対応ではいけないぞ
- 722 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 21:01:57.33 ID:TzPqtokD0
- >>720 違うんです! 作者は雑な扱いをするつもりなんて無いんです!! 全部コンマ神さまが悪いんです!!(大真面目)
桑田?「グボフォあぁ!!?」
日向「………あ」
やっべぇ、まんま腹に直撃しちまったぞ!!? おい、大丈夫か桑田!!
↓1
01〜30 自動気絶(ただし……?)
31〜60 気絶はしていないが、正気には戻っていない。
61〜90 気絶はしていないし、正気に戻った!!
91〜00 気絶はしていないし、完全に正気に戻った!!
桑田へのダメージ判定↓2 コンマ値が大きいほどダメージがデカイ。
- 723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 21:02:37.47 ID:RrU6Itm+0
- はい
- 724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 21:05:53.54 ID:SVVdUWOS0
- 大丈夫では無いな
- 725 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 21:10:55.82 ID:TzPqtokD0
- なんでこうコンマ神さまは桑田が嫌いなんですか!!(31〜61以外だったら話が進む予定だった)
桑田?「ぐふうっ……。僕……いや俺? いや僕は何で……」
……クソッ! ダメだ、衝撃でも正気に戻らない……本当にあと少しだっていうのに……!! 大神と真宮寺が必死に時間を稼いでくれているが、それもあと僅かだろう……。どうする……! どうすれば良いんだ!!
↓1
@もう一度言葉をかけ直してみる。
A今度は桑田に水晶玉を投げさせてみる。
Bその他安価。
- 726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/10/18(水) 21:13:26.44 ID:O853TKu30
- 2
- 727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 21:14:11.83 ID:SVVdUWOS0
- ゾロ目なのに数字が凄く不吉何だが。
- 728 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 21:21:39.64 ID:TzPqtokD0
- >>727 数字が不吉? そんなの(このスレでは)関係ねぇ!!
……! そうだ、今度は逆に……!!
日向「桑田! これを持ってろ!!」
そう言って俺は桑田に水晶玉を持たせると、さっきと同じ位置に陣取る。
桑田?「これ、は……」
日向「さぁ桑田! お前はピッチャーで俺はキャッチャーだ!! 俺にお前自慢の剛速球を見せてくれ!!」
桑田?「僕、僕? ……いや違う。俺は──!!」
桑田「超高校級の野球選手!! 桑田、玲音だぁああああああああああああああああああ!!」ズバビュン!!(ゾロ目効果。自動的に正気に戻る)
桑田が全力で投げたその水晶玉は、ものの見事に俺の腹目掛けて全力で飛来し──↓1 日向の負ったダメージ(+20)
- 729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 21:24:54.17 ID:SVVdUWOS0
- いっその事取ってしまえ。
- 730 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 21:52:46.24 ID:TzPqtokD0
- これで90代とか出たらどうしようかと思ってました(滝汗)(少なくとも日向は気絶するので自動的に視点が日向視点ではなくなる)
17+20=37 桑田の全力には程遠いが、そこそこのダメージ。
日向「ぐふっ……! い、いい投球だったぜ、桑田……!!」
桑田「はぁっ……。はぁっ……。ってあれ? 日向パイセン? 俺、なんで……? いやつーかどこだよここ!!?」
……良かった、完全にまでとは行かないが、正気に……いつもの「桑田玲音」に戻ってくれたみたいだ。やっぱりコイツを元に戻すには野球が一番って事だったのかな。さて──
日向(……あとは任せたぞ、大神、真宮寺……!!)
────
夜長?『アッハハハハハハハハハハハハハハハ!!』ドガガガガガガガガ!!
大神「む、むぅうううううううううううううう!!』ドガガガガガガガ!!
真宮寺「ふっ!(ジャキン!) はっ!!(ズバンッ!) ……はぁ、はぁ……。(やれやれ、そろそろ「限界」って奴が近いネ……このままだと本当に──!!)」
夜長?『この島でのアンジーは無敵なんだよ!! 終一が居てくれる限り、誰にも止められないんだよ!! だから────!!?」
大神、真宮寺のコンビが、砂の天使と化した夜長を前に苦戦している最中の時だった。突如として大神に殴られた部分の砂の修復が大きく遅れだし、真宮寺に放つ羽の刃も再生する事が出来なくなる。
夜長?『え──? え、え!? な、なんで!? どうして!!? 終一は、終一はこの島に──!!』
大神「……どうやら日向が上手くやってくれた様だな……」
真宮寺「……残念だけど夜長さん。君の言う『最原終一』くんはこの島にはいないヨ。それも初めからネ」
……砂の天使がドンドンと形を崩していく。その美しい原型を、保てなくなっていく。
真宮寺「大神先輩!!」
大神「うむ! 我が身に残った力……。その全てを振り絞り、出し切ろう!! 大いなる武神よ──我にその加護を与へ賜へ!!」
夜長?『いやっ! やめてっ!! やめてよっ!! アンジーは……! アンジーは……っ!』
大神「オォォオオオオオオオオ!! オガオガオガオガオガオガオガオがオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオがオガオガオガオガオガオガオガオガオガオがオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオがオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオオガオガオガオガオガァ──!!!!!」ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!
大神の、それこそ武神のような拳の乱舞が砂の天使を跡形も無く壊していく。身体も、顔も、脚も、翼も……そして、最後には全身砂だらけになったアンジーだけが残った。
アンジー「……どうし、て……。わた、しは……」ガクッ
大神「……気絶したか。……まぁ夜長も桑田も無事なようだし、何より──む!?」
大神がアンジーを抱きかかえた時、今度は先ほどのそれとは比べ物にならないほどの地震が起こる。空が、海が、島が、どんどんと形を無くして崩れ去っていく。
真宮寺「──ッツ!?(術者が居なくなった事で世界の崩壊が始まったのか!!) ──大神先輩! そのまま夜長さんを抱えて扉の向こうへ!! 日向先輩! 桑田先輩は動けそうかい!!?」
日向「あ、ああ! 俺は大丈夫だ!! ほら行くぞ桑田! ここにいたらヤバイってのは今のお前でも分かるだろ!!」
桑田「あ、お、おう! ういっす!! 訳が分かんねーけど分かりやした!!」
こうして俺達は、全員無事に扉の向こう……。絵画の外へと脱出する事に成功した。
扉の向こうに出ると、そこは異界化から解けたただの美術館の中で、俺達は無事に「元の世界」って奴に戻って来れた事を確信する。……気絶した代永を連れて美術館を出る前に、俺にはこんな幻聴が聞こえた。
──もしも……。もしも貴方がこの先の人生で、未来で「赤い薔薇のハンカチを持った小さな女の子」に出会えたら、伝えてくれるかしら。……「どうか、幸せになって欲しい」──って。
それは、俺達に最後まで協力してくれた、あの蒼い服を着た男の言葉だった。
- 731 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 21:56:34.67 ID:TzPqtokD0
-
──さて、それじゃあ「その先」の話をしよう。俺達があの美術館を出た、その後の話だ。まず桑田は──
↓1
01〜30 何があったのかサッパリ覚えていない。
31〜60 アンジーとデートをする約束をしたのは覚えている。
61〜90 美術館の奥へと連れられ、アンジーにに何かをされた事は覚えている。
91〜00 今回合った事は全て覚えている。
- 732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 21:58:13.23 ID:O853TKu30
- 「金髪の女の子」はここではどうなってるのかな
- 733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 22:01:43.73 ID:SVVdUWOS0
- 何の成果もないのでただ巻き込まれた気の毒な桑田
- 734 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 22:06:39.49 ID:TzPqtokD0
- >>732 ただでさえややこしいのにそこまで考えさせないで下さい!(大泣き)(まぁ外の世界で「赤いスカートを着た小さな女の子」と友達をやってるんじゃないですかね?)
……結論から言って、桑田は今回合った事を何一つとして覚えていなかった。それどころか、朝からあの時までの記憶が全て無いらしい。
桑田「気づいたらあの島にいて、日向先輩に水晶玉を思いっきしなげてました」──という感じだった。まぁ「自分が別の人間になりかけてた」なんて事、思い出さない方が……忘れたた方が良いのかもな。
そして今回の事件の首謀者。最原にフラれた事でヤケになった夜長の事だが……。桑田は兎も角、事情を知っている俺達三人としては、当然許しておける物じゃあない。
人の人格を勝手に塗り替えて、その身体まで弄くり回し、完全に別人にしようとしたのだ。それも、本人の同意も無しに。……だけど夜長のした事は、人の法律じゃあ決して裁けない。……だから
↓3 までの安価で、>>1が「最も妥当だ」と思った安価を全て採用します。
- 735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 22:07:56.29 ID:IicindjK0
- 大神と一緒に特訓
- 736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 22:08:46.51 ID:9RQPUtVYO
- 春川に頼んで厄介ないたずらっ子の世話をさせる
- 737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 22:18:49.94 ID:O853TKu30
- 七海に超激ムズゲームを出してもらい、クリアするまで解放しない
- 738 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 22:35:09.99 ID:TzPqtokD0
- 取りあえず全部採用します。(一部内容を変更させては頂きますが)
──まず、大神の家が経営する道場に通わせて「心」の特訓をさせる事にした。大神曰く「心の弱さが……ホンの僅かな闇が、人を外道に堕とす事もある。今回はそれが顕著に現われてしまった良い例だろう」──と、言う事らしい。
まぁ大神の道場の特訓だからな。前に九頭龍家で最原とやった座禅の特訓なんざ目じゃない位に厳しいそれが待っているだろう。
次に、春川に事情を(話せる部分だけ)話して、幼稚園児達の……それも、厄介な悪戯小僧共の世話をさせる事にした。……相手がまだ小さな子供だからこそ、夜長も大切な事を思い出せたり、学べたりする機会もあるだろうとの事だ。
同じく七海に「とあるゲーム」を用意してもらい、毎日のようにプレイさせる事にした。……人と関わり、成長する事の大切さや、倫理や感情、世の中を上手に、かつ正しく生きていこうと希望を持って毎日を生きる少年少女達のノベルゲームで、七海曰く『とても大切な事を沢山学べるオススメのノベルゲーム』らしい。
……ただ、七海? 完全クリア(全CG&隠しルート解放)するのに約〜〜〜時間掛かるってお前それはやりすぎだと思うぞ……?
こうして、夜長に「相応しい」罰則を与えた俺達は、いつも通りの日常へと戻っていった──
──後日・超高校級の相談窓口の研究教室──
「失礼する」と一言言って、大神が俺の研究教室へと入ってきた。──なんでも、事後報告とやらをしたいそうだ。
日向「……どうだ? 夜長の様子は」
大神「うむ。まずあやつの成長具合だが↓1」
- 739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 22:40:52.22 ID:SVVdUWOS0
- 振られても一夫多妻のでもいいやって開き直って相変わらず最原にアタックしている。赤松を巻き添えに。
- 740 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 22:47:27.88 ID:TzPqtokD0
- >>739 すみません、これコンマ判定なんですよ……。書くの忘れた>>1が悪いので、どっちも採用。
大神「……肉体的修行はまだまだだが「心」の方は随分強くなったぞ。(ゾロ目効果)我を忘れて暴走し、桑田をイケニエにしようとしていた頃とは大違いだ。もうあのような事件を起こす事はあるまい。……ただ」
日向「……ただ?」
大神「……ただ、妙な方向にまで強くなってしまったというか──。『一夫多妻、側室でもいいや』って開き直って相変わらず最原にアタックしているらしい。赤松を巻き添えに……な」
日向「よし分かった。大神、お前の道場でそういった部分も叩き直してやってくれ」
大神「む、むぅ……。で、出来る限り頑張ってみよう……。ところで春川と七海の方はどんな具合だ?」
日向「ああ、あいつらの修行なら↓1(春川)↓2七海」(コンマ判定です)
- 741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 22:48:02.51 ID:O853TKu30
- あ
- 742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 22:49:05.08 ID:IicindjK0
- はい
- 743 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 23:03:58.10 ID:TzPqtokD0
-
日向「春川の方はそこそこ順調(悪ガキ共に弄ばれてはいるけれど)らしいんだが、七海の方がな……。夜長の「世界の捉え方」っていうのが一般的なそれと変わっている物だからだろうけど、ノベルゲームの方が「つまんないつまんなーい!!」の繰り返しでな……。まずは「標準的な世界の捉え方」って奴をアイツに教えた方が早いって結論に達した」
大神「……どうやらそちらも一筋縄ではいかなさそうだな……」
俺達は同時に「はぁ……」と溜息をつく。……人としてやってはいけない禁忌のそれに触れてしまった夜長。その切っ掛けは、最原への失恋で間違いないんだろうが……。やっぱり夜長アンジーという人物を構成している基礎の基礎から叩き直してやった方が丁度良いのかもしれない。その為には一番効果があった、大神の道場へ今後も通い続けて貰うのが一番だろう。
大神「……日向よ。否、日向先輩よ。真宮寺同様、今回の件では本当に世話になった。我一人では本当に何も出来ずに、大切なクラスメイトを……友を一人失ってしまう所だっただろう」
日向「そんなの気にするなって。俺だって、お前から相談を受けただけじゃあ今回の件を解決出来なかったんだしさ。そういうのは色々と準備をしてくれた真宮寺にでも言ってくれ」
大神「……だが、あの土壇場で桑田の心を、魂を呼び戻したのは日向先輩だ。……せめてその事にだけでも、感謝の意を示したい。……本当に、ありがとう」
大神はスッ──と立ち上がると、俺に対して大きく頭を下げる。……やっぱコイツ(大神)はとっても良い奴だよなぁ。朝日奈が「天使みたいに優しいんだよ」って言うのも頷けるってもんだ。
大神「……これからも我の力が必要な時が来たら、躊躇無く呼んで欲しい。先輩のためならば喜んで力になると約束しよう」
日向「そうだな、その時が来たら期待させて貰うよ」
俺は願う。この優しい娘の大きな力が、いつか理不尽な出来事に巻き込まれてしまわない事を──心の底から。
大神さくらのクエストをクリアしました! 『大神に助けを求める』の難易度が下がりました!!
大神は、知っての通り『超高校級の格闘家』です。護衛としては勿論、その圧倒的な力が必要な時は誰よりも頼りになるでしょう。
- 744 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 23:12:54.94 ID:TzPqtokD0
-
日向「なぁ七海」
七海「なぁに? 日向くん」
日向「フリーゲームの全盛期? って奴は今から約8〜9年ぐらい前だって言われてるけどさ。お前はその時期のゲームは幾つやった事ある?」
七海「勿論全部……。とはいかないけど、有名な物は全部やったつもりだよ。「魔○の家」に「青○」に「怪○症候群」に「ゆめ○っき」に「物○世界」に「霧○が降る森」に「殺○の天使」に「洞○物語」に……ほんと「え!? これただで遊んで良いの!?」ってぐらい面白いゲームが多いよね!! あ、でも全盛期は過ぎちゃったとはいえ、今でもとっても面白いフリーゲームを作っている人は沢山──」
日向「オーケー、軽率にこんな事を聞いた俺が悪かった。とりあえず落ち着いてくれ七海」
コンコンコン!!
日向「ほ、ほら! 依頼人も来た事だしな!! はーい! どうぞ!!」
↓3「失礼します」
↓3までで一番コンマが高かった人の安価を採用します。
- 745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 23:13:20.39 ID:O853TKu30
- ペコ
- 746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 23:14:20.20 ID:dPHUl5yIO
- ガンダム
- 747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 23:14:33.59 ID:IicindjK0
- くわた
- 748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 23:21:54.28 ID:SVVdUWOS0
- 桑田は忙しいね。
- 749 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 23:24:32.72 ID:TzPqtokD0
-
桑田「失礼しゃーっす! 日向パイセンがやってるっつー相談室ってここでおk?」
七海「おkだよー。ようこそ桑田くん」
日向「……(何というか、タイムリーな奴が来たなぁ)」
今回の依頼人は「桑田玲音」才能は、超高校級の『野球選手』
出身は高校野球全国大会の常連校で、エースの4番打者としてチームを優勝に導いた。しかし、真面目に努力することは嫌っており、一度も野球の練習をしないまま高校野球の頂点に到達した野球の才能の塊……ぶっちゃけ野球の事に関してだけ言えば「大」が付くほどの天才だ。
規則で仕方なく坊主頭にしたこともあったが、現在は髪の毛と顎鬚を伸ばし耳にもピアスを並べており、服装も態度もチャラチャラしている。
かなりの女好きで、希望ヶ峰学園に来てからは舞園がお気に入りの様子。(苗木に舞園を含むクラスの可愛い娘ちゃん達をみんな盗られたと感じているため、苗木に対してはジェラシー全開らしい)モテるために、野球を踏み台にして“超高校級のミュージシャン”となってパンクで世界の天辺を獲るのが夢だと、本人は語っている。
……コイツとはついこの間、夜長の巻き起こした大事件で関わって以来なのだが、本人があの時の事を欠片も覚えていないのが何というかなぁ……。
七海「それじゃあ日向くん、私はいつも通り、部屋の外で待ってるね」
七海がそう言っていつも通りに部屋を出て行き、俺もまた、いつも通りに依頼者──桑田に来客用のソファーへ着席を促した。
日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。
そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」
桑田「うっす! 実は↓3」
↓3までで一番コンマが「低かった」人の安価を採用します。
- 750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 23:26:36.81 ID:O853TKu30
- 澪田先輩に弟子入りしたいので間を取り持って欲しい
- 751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 23:28:54.96 ID:IicindjK0
- なんか最近妙に寝覚めが悪い
- 752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 23:29:09.39 ID:dPHUl5yIO
- 苗木ガールズをカラオケに誘いたいので協力してくれ
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