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日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」

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620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 21:39:00.89 ID:Uz7OqPcaO
入間と一週間無人島
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 21:40:47.28 ID:he9+aOt/0
風呂入れ
入間とすっぽんぽんで洗いあえや東条が監視
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 21:41:00.10 ID:BRjA0qYu0
田中協力のサメ釣りの餌の刑 苗木は笑顔で率先
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 21:41:48.15 ID:ukPHZ09yO
春川から悪ガキの世話をさせられる
624 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/15(日) 22:12:57.22 ID:2QT3zDNM0
>>619>>620は了解しましたが、流石に>>621を学園の皆が率先するとはとても思えないので>>622に安価下。


その後、王馬に下された判決は(彼にとって)非常に残酷な物だった。

まず、同じくこんな傍迷惑な発明品を世に生み出した罪として、元凶の一人である入間と一週間無人島生活を強制させられた。それも、生活中は入間の言いなりになる事(性的な事以外)というかなり嫌な(俺だったら冗談じゃない)制約のおまけ付きでだ。

それだけでも王馬にとっては十分な罰則だったかもしれないが、今回は不二咲が関わっていた(しかも全裸を王馬+西園寺と辺古山に見られた)ことでか、珍しくあの苗木がキレて……。



〜〜〜某熱帯の海域にて〜〜〜



田中「ふはははははは! 希望ヶ峰学園を混沌に陥れた悪の総統よ!! 海の怪物達の供物となるが良い!!」

王馬「いやいやいやいやいや! 流石にコレはシャレになってないってば!! 俺知ってるよ!! ここにいるのイタチザメだよね!!? ホオジロザメと同等か、それ以上に危険な『人も積極的に襲う』ヤバイサメだよね!!?」ロープデグルグルマキ

田中「……と、最後の命乞いをしているがどうだ? 将来電子の支配者と結ばれる可能性がある希望の子よ。俺様は貴様にこいつの処遇を委ねるが?」

苗木「(笑顔でグッと親指を下に降ろす)」

田中「ふはははははははは!! では行くぞ!! 残虐極まりないショーの始まりだ!!」

王馬「え、嘘でしょマジで!? 冗談じゃnぶくぶくぶくぶくぶく!!」

田中「(……まぁ実際は俺様が直々に手なずけた怪物共だから、本当に悪の総統を喰らったりはせんのだが……。まぁ軽い甘噛み程度で簡便してやろう)」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


日向「ふぅ……。今回の依頼は本当に謎だらけだったな……」

白銀「ですね……。地味に依頼をした私が言うのもなんだけど、江ノ島様の協力が無かったら本気で迷宮入りしてたかも……。あ、それは無いか。ゴン太くんが最悪一日で起きるんだし。事情を聞き出せば彼が犯人だってすぐに分かるから、王馬くん本人としては『ちょっと過激な悪戯』程度の認識だったのかも」

あれで『ちょっと過激』か……。一度王馬の奴には倫理って物を直接頭の中に叩き込んでやった方が良いかもな……。でも……


日向「うーん……」

白銀「どうしたんですか? 日向先輩」

日向「いや、王馬が最後まで言ってた事が気になってさ──


王馬『俺は確かにカメラを使ったけど、アレは俺の机の中に勝手にしまわれてた物で俺は盗んでないよ! これは本当に嘘じゃないよ!!!』


日向「って言ってただろ?」

白銀「そんなの、いつも通り彼のついた『嘘』じゃないんですか?」

日向「そうだと思うんだけど、最後の最後まであんな意味の無い嘘を付くのかな……ってさ。本当に他の誰かが王馬の机の中にカメラを仕込んだんじゃないかって……」

白銀「具体的には?」

日向「それが分かれば苦労しないさ。……まぁ実行犯&愉快犯は王馬で間違いないんだし、今回はこれで事件解決とするかぁ(面倒臭いしな)」

白銀「ですね。あ、そうだ! 所で私、地味に先輩にしてもらいたいコスプレがあってですね──」





???「うぷぷぷぷ♪」


白銀つむぎの依頼をクリアしました! 「白銀に助けを求める」の難易度が下がりました!!

ご存じの通り、白銀は超高校級のコスプレイヤーです。彼女の「性質」上、影武者になって貰ったりは出来ませんが、衣装が欲しかったり、場を盛り上げたい時に大いに役立ってくれるでしょう。
625 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/15(日) 22:19:52.96 ID:2QT3zDNM0

日向「なぁ七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「世の中には本当に色んなゲームがあるけどさ。七海が「一番最初にやったゲーム」ってなんだった? 俺はポ○モンだった」

七海「うーん……。私、確か小さい頃からゲームに夢中であれこれ手を出してたから、正確な事は覚えてないけど……。多分、落ち物系のパズルゲームだった気がする。テ○リスとか」

日向「七海はそっちか。俺は落ち物パズルならぷよ○よが先だったな」


コンコンコン!


日向「おっと、依頼者の登場か?」

七海「次に降ってくるブロックを教えに来てくれたのかも知れないよ?」

日向「それはわざわざご苦労な事だな。はーい! どうぞ!!」

↓3「失礼します」
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 22:20:28.61 ID:he9+aOt/0
江ノ島
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 22:21:28.13 ID:BMjPPsIn0
桑田
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 22:21:33.15 ID:mVnkwG//O
大神
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 22:21:35.84 ID:IG/q5Gip0
千尋
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 22:21:41.69 ID:xbd87QM4O
十神
631 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/15(日) 22:30:25.05 ID:2QT3zDNM0

大神「……失礼する。最近評判の『超高校級の相談窓口』とやらは、この教室で間違っていなかっただろうか」

七海「パズルかと思ったら格闘ゲームだったかぁ……。うん、間違ってないよ。ようこそ大神さん」

やって来たのは大神さくら。才能は、超高校級の「格闘家」だ。

「オーガ」とあだ名されている、霊長類ヒト科において最も最強に近い女子高生。男の様な顔立ちと筋肉質の外見だが歴とした「女子高生」で、ちゃんとセーラー服を着用している。

武道家の父の影響で武道を会得し、乳母車に乗るよりも前に戦いを始めたという武勇伝を持ち、総合格闘技を極めることを人生の目的としているらしい。

既に肉体そのものが凶器であり、その気になりさえすれば一撃必殺の高い実力を誇る。だが強面に反し性格は極めて穏やかな人格者で、協調性が高く素行も実直かつ真面目そのもの。自分が傷つくことは全く厭わないが、仲間が傷つけられた際には激昂する面もある。前に相談しに来てくれた「朝日奈葵」の親友でもあるって話しだ。


七海「それじゃあ日向くん。今回は史上最大の強敵だけど頑張って!!」

七海が眼をキラキラさせながら教室を出て行く。いや七海? 俺は相談を受けるだけで別に戦うわけじゃないからな? つーか大神とまともに戦える奴なんて希望ヶ峰学園でも数える程しかいないからな???

俺は大神に客席用のソファーに着席を促すと、早速用件を尋ねる。


日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

大神「……感謝する。実は↓3」
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 22:35:24.27 ID:mVnkwG//O
さげ
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 22:37:11.56 ID:IG/q5Gip0
朝比奈が最近苗木苗木とブツブツ言っているのだが何か知らないか
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 22:37:14.60 ID:he9+aOt/0
夜長が最原にフラれた
ヤケになって手当たり次第に男子に告白し桑田と明日デート監視を頼む
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 22:37:25.11 ID:BMjPPsIn0
1つ提案なんだけど誰来たと依頼の牽制と取り合いがえぐいから
した3までで1番コンマが高い人とかにしたらどうだろうか
636 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/15(日) 22:47:13.00 ID:2QT3zDNM0
>>635 なるほど、「依頼人」と「その内容」の安価を取る時に採用させて頂きます。(単純)


大神「……先輩は夜長アンジーという少女を知っているか?」

日向「? ああ、よく知ってるぞ」

夜長の奴とは最原絡みで色々関わってるからな。ついこの間は『神様の友達』を喚ぶとかなんとか言ってシャレにならない大事件を起こす所だったし……。なんだろう、今回も何か厄介事の予感しかしないんだが……。


大神「悲しき事に、その心に秘めたる恋心が……。最原に対するそれが敗れてしまった……。ようは最原にフラれてしまったらしくてな……。ヤケになって手当たり次第に男子に告白し、桑田と明日デートをする事になったらしいのだが……嫌な予感しかしないのでな。共に監視を頼めないだろうか」

日向「お、おおう……」

なんだろう、この流れ。最初の左右田の依頼の時と全く同じ匂いがする。それでいて、左右田の時と違って丸く収まる気配が全くしない。左右田……。振り返ってみればお前のデートは安寧その物だったぞ……。


日向「……分かった。で? 二人はどこに行くつもりなんだ?」

大神「うむ。↓2らしい」
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 22:48:39.42 ID:he9+aOt/0
混浴銭湯
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 22:49:12.17 ID:IG/q5Gip0
曰くつきの美術館
639 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/15(日) 22:59:56.42 ID:2QT3zDNM0

大神「……なんでも「曰く付き」の美術館らしい」

日向「い、曰く付きの美術館?」

美術館自体はまぁ分かる、オサレなデートには丁度良いかもしれない。夜長は超高校級の美術部だしな、勉強になる事も多くあるだろう。(桑田は退屈かもしれないが)


大神「うむ。なんでも美術館に来場した者がその後何人か『行方不明』になったり『飾られている絵画が動くのを見た』とか『絵から人の泣き声が聞こえた』などという噂が絶えぬような場所らしくてな……。我の本能も『そこは危険だ』と告げている。……どうにかしてデートを止めさせたかったのだが、あれだけ喜んでいる桑田を前にそんな事はとても言えなくてな……。ならばせめて「監視を強化しよう」と思った訳だ」

……や、やっぱり嫌な予感しかしねぇ!? そもそもその美術館が『曰く付き』だって事を桑田は知ってるのか? 夜長に騙されちゃいないか??? つーか俺そんな所に行かなくちゃいけないのか?? 他人のデートの監視のために???


日向「……分かった、引き受ける。引き受けるがその『曰く付きの美術館』について先んじて調べさせてくれ」

大神「うむ。出来る事は少ないかもしれんが、我も強力しよう。それで、まず何をするつもりなのだ?」

日向「↓1」
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 23:01:42.88 ID:BMjPPsIn0
困った時は塩に相談だ
641 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/15(日) 23:18:15.59 ID:2QT3zDNM0
ゾロ目ですねぇ!!


こういうオカルト絡みの依頼の時は「アイツ」に協力を仰ぐのが一番だ。妖怪あやかし困った〜時はドーマンセーマンドーマンセーマン、すぐに呼びましょ真宮寺!! ってな!!



〜〜超高校級の民族学者の研究教室〜〜


日向「……って訳なんだ。お前、何かその美術館について知っていることはないか?」

真宮寺は俺から話しを聞くと「ああ、あそこね」と呟く。やっぱこういう時はホント頼りになるなぁ!! ……これで本人がそういうオカルトに自分はおろか他人を巻き込もうとする性分じゃなければなぁ……。


大神「仔細を知っている……。という発言で構わんか?」

真宮寺「うん。僕も噂を聞いて何度か行った事があるけど……クックックッ……! どうやらボクは「気に入られなかった」みたいでネ。何度行ってみても何をやってみても何の効果もなしサ。桑田先輩もそういうのと「無縁」なら何の心配も要らないかもネ。……でも」

日向「……でも?」

真宮寺「夜長さんが関わっているならちょっと話しが別かなァ? ……今の彼女、最原くんにフラれてヤケになってるんでしょ? ぶっちゃけそんな状態の彼女があの美術館に行けば何が起こるか正直ボクにも分からないヨ。クックックッ……!」」

大神「……やはり無理矢理にでもデートを……。否、行き先を変えてやった方が良いか?」

真宮寺「うーん……。それもあまりオススメ出来ないんだよネ。彼女の言う「神様」って奴が関わっているなら……の話しだけど」

あれもダメならコレもダメ、か。……じゃあどうすりゃ良いんだ……。


真宮寺「……決めた。そのデートの監視、ボクも一緒にさせてもらうヨ」

日向「!! 良いのか!?」

真宮寺「言ったでしょ? 前から興味があったって。もしもの時の為の準備は入念にしておくから。先輩達も覚悟だけはしておいてネ?」

大神「……承知した。未知なる強敵が待ち受けている……。そのつもりでいよう」


こうして俺達三人は、桑田と夜長の美術館デートを見守る事になったんだ。そして、当日の朝──

↓1

01〜30 流石に寝坊しない桑田
31〜60 気合を入れてデートの準備をしてきた桑田。(時折判定に+)
61〜90 初デートで浮かれまくっている桑田。(時折判定に−)
91〜00 桑田の奴遅刻しやがった!!
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 23:19:38.12 ID:4IINGj8GO
あん
643 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/15(日) 23:34:43.23 ID:2QT3zDNM0



〜〜〜曰く付きの美術館前〜〜〜



桑田「いやー、アンジーちゃんオススメの美術館に連れていって貰えるなんてツイてるなぁ! あ、安心してくれアンジーちゃん! ダ最原のヤローなんざ今日でサッパリ忘れられるぐらい素敵なデートにしてやるからさ!!」

夜長「……ありがとう玲音ー! ……期待、してるからね?」

桑田「おう! 任せといてくれよ!!」


〜〜物陰〜〜


日向「どうだ? 今の所夜長達の様子は……」

大神「……特に変わった様子は無いな。夜長から出ている覇気が少し暗く、無気味に感じる位だ」

真宮寺「……なぁに、まだまださ。彼らはまだ美術館に足を踏み入れてすらいないんだヨ? ……さぁて、何が起こるのか、起きてくれるのか見物だねェ。クックックッ……!」

真宮寺は実に楽しそうだが、俺は全く楽しくない。……せめてデートの場所がこんな場所じゃなかったらもっと安心感があったろうになぁ……。



〜〜〜曰く付きの美術館内〜〜〜



その後、入り口でチケットを購入する二人を遠くから見届けてから、急いで俺達もチケットを三人分購入し、美術館の中へと入る。……二階建ての、美術館としては比較的小さなそこは、外観としてはレトロな雰囲気が漂っていたが、内装は大型の美術館に負けず劣らず綺麗で整っていて、床には赤いカーペットまで敷いてある。


日向「……俺には割と普通の美術館に見えるが。……大神?」ボソボソ

大神「……視線を感じる。どこからともなく、な」ボソボソ

真宮寺「おや、やはり超高校級の格闘家だけあって第七感が鋭いねえ大神先輩。……ボクも気配だけなら感じるんだけど「どの子」も一度も姿を現わしてくれなくてさァ……」

……やっぱ今すぐにでも帰りたい…………。

↓1 高コンマほど大きいハプニング


今日はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。(それにしても二回連続で怪奇現象に巻き込まれそうな桑田ほんと桑田)
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 23:35:36.68 ID:k4FWyhF+O
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/15(日) 23:39:01.49 ID:BMjPPsIn0
646 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 20:30:09.82 ID:3LlPFaKH0
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
647 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 20:30:52.80 ID:3LlPFaKH0
コンマ68 そこそこヤバイハプニング。


そうして俺達が早速夜長と桑田を追おうと、美術館の奥へと足を踏み入れようとした時だった。



──バタン!!



日向「……? なんだ、今の音……」

真宮寺「……入り口のドアの方から聞こえたネ。まぁ「もしかしなくても」って奴じゃないのかな? クックックッ……!」

俺は嫌な予感に顔を大きく歪めつつ、急いで入り口のドアの方へと駆け寄る。……やっぱり開かない。どんなに力を入れてもビクともしなくなっている!! 大神に「下がっていてくれ」と言われて彼女に任せてみたが──


大神「ふんっ──!!」ドォォオン──!!


……やっぱり、人類最強と言われている大神の力でもダメだったか……。


真宮寺「ああ、嬉しいヨ……。ようやくこの美術館の『真髄』が拝めそうだ……!!」

日向「何喜んでんだ! 要はこの美術館の中に閉じ込められちまったって事だろうが!!」

大神「……日向よ。言いたい事は分かるが、早く二人を探した方が良いのではないか? もう既にシャレにならない事態になってるやもしれん」

そうだった……! こうして訳の分からない怪奇現象が起こった以上、もうデートの監視云々どころの騒ぎじゃない!! 一刻も早く二人を見つけてこの美術館から脱出しないと……!! 幸い、この美術館はそこまで広くないんだから二人もすぐに見つかる筈だ!!

……ああ、そう思ってたよ。この時の俺はな。 



〜〜数十分後〜〜〜



日向「どういう事だよ……これ……!!」

俺は冷や汗をダラダラ掻きながら、美術館の中を探索し続ける。……おかしい。あの小さかった美術館内部が、まるで『超巨大迷宮』の様に入り組んだ物になっている!! あまりにおかしい現象が起きているからか、流石の大神も「むぅ……!」と珍しく困惑したような表情を浮かべていた。


真宮寺「おや? 日向先輩はこれで見るのは二回目でしょ? そこまで驚くような事じゃないと思うんだけどなぁ」

見るのが二回目……? ……まさか!!


真宮寺「『異界化』だヨ。それも今回は前回とは比べ物にならない規模の……。この美術館全体が『この世とは違う世界』と繋がってしまっているみたいだネ……。クックックッ……!」

冗談じゃないぞ……! あの時だけでもそうとうヤバイ事態になりかけてたってのに、それ以上だって……!? クソッ! ならますます早く二人を見つけ出さなくちゃならない……!!


↓2 どうする?


@喋る絵に話しかけてみる。
Aひとりでに踊る模型とコミュニケーションを取ってみる。
B深い海の様な絵の中にダイブしてみる。
Cその他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 20:33:35.41 ID:yem9gLctO
1
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 20:33:44.94 ID:bfInIO3N0
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 20:36:33.50 ID:KTJKPXMDO
ib懐かしい
651 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 20:45:43.67 ID:3LlPFaKH0

日向(……なんだ? この絵……?)

俺は地面に置くように飾られてあった一枚の「絵」に注目する。壁に飾られていたり、キチンとその場に設置されている作品達とは違い、この絵は何というか……「ここに置くために」飾られてある様に感じた。

……深い深い海の底の様な絵だ。深海の絵だ。暗くて薄黒くて無気味さを感じるのに、何故だか心が惹かれるような……そんな絵だった。


真宮寺「……深海の「絵」みたいだネ。どうする日向先輩「潜って」みるかい?」

日向「は、はぁ!? お前何言って……」

真宮寺「言葉通りの意味だけど? ほら──」

真宮寺はなんとなんの躊躇いもなく「絵」の中にその手を突っ込んだ。するとどうしたことだろう。まるですり抜けるかのように絵の中に真宮寺の腕が吸い込まれていくじゃないか──!


大神「む……。何か奥に光る物が見えるな」

真宮寺「何かのアイテムかもしれないヨ? もしかしたら脱出に必要不可欠なアイテムだったりしてネ……。クックックッ……!」

……俺は暫くの間迷っていたが最終的に真宮寺の案を飲んで、この絵の中に飛び込む事を覚悟する。……行くぞ!!

↓1

01〜30 何の成果も……得られませんでした!!
31〜60 ある程度潜れたけど「光る物」は手に入れられなかった。
60〜90 絵の中にあった「光る物」を手に入れた!!
91〜00 絵の中にあった「光る物」を手に入れた!! 更に日向は怪画(誤字にあらず)耐性Eを手に入れた!!
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 20:49:50.04 ID:YFdrONPa0
どうなんや
653 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 20:59:42.20 ID:3LlPFaKH0
>>650 最初はそれの丸パ○リにしようか悩みましたが、流石に止めておきました。


日向(な、なんだよコレ──!?)

絵に飛び込んでまず感じたのがとんでもない肌寒さ。「冷たい」はなく「寒い」……まるで本当に深海の中にいるかのようだ。次に「暗い」絵の外からは分からなかったが、辺りが真っ暗で、上も下も分からない……! 

ダメだ! これ以上潜ってたら──!! 俺は大真面目に命の危機を感じて、必至に絵の中から這い上がる。


日向「ぶはぁっ! ハアッ……、ハアッ……。だ、ダメだ。寒くて暗くてとても「潜る」どころの騒ぎじゃないぞ……!!」

真宮寺「おや。予想はしていたけど本当に深海の中なのか。うーん、これは参ったね……「なにか別のアイテム」でもないとあの「光る物」を手に入れるのは難しそうだ」

大神「……我も挑戦してみたいのだが、ダメか?」

真宮寺「止めはしないけど、非推奨しておくヨ。多分、この深海がボク達から奪い取るのは「体力」だけじゃないからネ……」

……さっそく行き詰まりか。どうする……?

↓1

@大神に再挑戦して貰う。
A喋る絵に話しかけてみる。
Bひとりでに踊る模型とコミュニケーションを取ってみる。
Cその他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 21:02:27.75 ID:KTJKPXMDO
2
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 21:05:31.00 ID:yTqu3SWv0
朝日奈が終里の傷を切開中
656 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 21:13:01.80 ID:3LlPFaKH0

あの「深海の絵」があった場所から暫く進むと、今度はケタケタと笑う、口がある花の絵が目についた。……なんというか、何も感じられない笑い方だ。「喜怒哀楽」という奴が、この花の「笑い」からは感じられない。


笑う花「ケタケタケタケタケタケタ……」

日向「……なぁ、何をそんなに笑ってるんだ?」

気になってその花の絵に話しかけてみたところ、なんと返事が返ってきた。


笑う花「『本屋さんで売ってない本のジャンルってなーんだ?』」

……は?

真宮寺「……なぞかけかな? こういうタイプの怪異は謎かけに正解出来ないとエラい目に合うって言うのが定番だけど……」

大神「む、むぅ……。すまんが、我にはさっぱり見当がつかん……」

日向(本屋さんで売ってない本のジャンル……?)


↓3 までに正解があればクリア。
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 21:15:21.10 ID:KTJKPXMDO
占い本
658 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 21:29:05.48 ID:3LlPFaKH0
一発で正解を出された&>>657のレスを見た時点で分からない人達も「あっ(察し)」状態だと思うので↓3を待たずに続き書きますね……。


日向(……ああ、そういう事か)

俺は割とすぐに「正解」って奴が分かった。なにせ、そのジャンルの超高校級の生徒が今の希望ヶ峰学園には居るからな。


日向「答えは『占い本(売らない本)』だ。──違うか?」

笑う花「だ〜いせ〜いか〜い!!」

笑う花はケタケタと再び笑い出すと、その口からペッ! と何かを吐き出した。……これは、「水晶玉」か?


真宮寺「ふむ……。今の所使い道が分からないけど、まぁこの分だと後々使う機会があるんだろうネ。さぁ、張り切って探索の続きと行こうじゃないか。クックックッ……!」」

↓2

@兎に角「ヒント」になりそうな絵を探してみる。(コンマ判定で、高コンマほど『善い絵』が見つけられます)
A廊下の途中にあった扉の中に入ってみる。
Bひとりでに踊る模型とコミュニケーションを取ってみる。
Cその他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 21:35:33.26 ID:PWz2ld0G0
2
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 21:37:16.67 ID:bfInIO3N0
661 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 21:44:26.62 ID:3LlPFaKH0

日向(……さて、いい加減「あいつ」の事を無視できなくなってきたな……)

俺は半ば覚悟を決めて広く開けた場所でひとりでに踊る、首から上がないその人体模型に話しかけてみる。


日向「……なぁ、どうしてそんなに踊ってるんだ?」

模型「………………」

笑う花の時と違って、答えは無かった。……って、ああそうか。口がないから喋れないのか──ってうおっ!?

その人体模型はいきなり踊るのを止めてしゃがみ込むと、俺に手を差し出してくる。……一緒に踊れってか? なんかもうそう言ってる気しかしなくなってきたな……。

↓2

@一緒に踊ってあげる。
A無視してみる。
B大神か真宮寺(選んでください)に頼んでみる。
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 21:47:33.11 ID:PWz2ld0G0
1
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 21:49:40.66 ID:/4ZYgK+dO
1
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 21:50:04.93 ID:YFdrONPa0
1 踊って見ましょう。
665 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 22:00:58.76 ID:3LlPFaKH0
ゾロ目ですねぇ!!


……ええい! 男は度胸だ!! 踊れって言うなら踊ってやろうじゃないか!!

俺は人体模型の手を取り、リードするようにワルツを踊り始める。……何故だろう。自然と身体が「こう動くべきだ」って行動に移っている気がする。まるで自分の意思じゃないみたいに──。

……そうして三分間ほど踊り続けていただろうか。人体模型が急にピタッと止まったかと思ったら、俺の手を放して丁寧に一礼すると──


日向「おわっ!!?」

いきなりガラガラという音を立てながら、その人体模型が崩れ始めた。……後に残ったのはバラバラになった人体模型と、その中にあったと思われる一本の「鍵」だ。


真宮寺「ふむ……。どこかで使うんだろうけど、果たして「どこの鍵」なんだろうねぇ……。果たして「開けて良い扉」なのかナ? クックックッ……!」」

……まるで「やっと満足出来た」と言わんばかりに崩れたその人体模型に、俺はなぜだか心のどこかでホッとしていた。──さて、次だ次!

↓2

@兎に角「ヒント」になりそうな絵を探してみる。(コンマ判定で、高コンマほど『善い絵』が見つけられます)
A廊下の途中にあった扉の中に入ってみる。
B美術館の「奥」へと向かってみる。
Cその他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 22:06:25.33 ID:PWz2ld0G0
2
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 22:07:19.84 ID:bfInIO3N0
668 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 22:24:22.91 ID:3LlPFaKH0
80代かぁ……。ならば「彼」に登場して貰いましょうか。


その「男」は、俺達が何か他にヒントになる絵は無いかと、美術館の中を探索していた時に現われた。


蒼い服を着た男「あら? 珍しいお客さんね。学生さんが三人も一緒にこんな所へやってくるなんて」

日向(……また「喋る絵」か。でもそれにしては……)

真宮寺「……他の絵や作品と違って「理性」があるように見えるネ。……もしかして貴方はここは「長い」のかい?」

真宮寺が何とも意味深な質問をぶつける。それに対して蒼い服を着た男は「ふふっ」と笑うと


蒼い服を着た男「そうねぇ……。もう「私達」が生まれてから十一年になるかしら。最近では「新しくなった私達」がいる世界もあるみたいだけど……。この世界の私はずっとここにいるわよ」

……? 何を言っているのかさっぱり理解出来ない。生まれて十一年? 新しい私達……? どういう意味だ?


蒼い服を着た男「ああごめんなさい、未来ある少年くん。あまり深く考えない方が良いわ。「異世界の知識」っていうのは見たり聞いたりするだけで世界にとっての「毒」なんだもの……余計な事を話しちゃって、申し訳ないわね」

大神「……貴方が「善性の者」と判断したからだが、いくつか質問をさせて貰っても良いだろうか?」

蒼い服を着た男「ええ、久しぶりの。それもこの美術館を変えてくれるかもしれないお客様ですもの。私が知っている事なら何でも教えてあげるわ」

日向「そ、そうですか……。じゃあ↓3」

↓3までの質問を「蒼い服を着た男」が答えてくれます。ただし、男が知らない物や、答える事が出来ない質問もあります。
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 22:26:55.08 ID:PWz2ld0G0
赤毛の男と白髪の女の子を知らないか?
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 22:37:50.03 ID:lJoHqU9IO
美術館の脱出方法
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 22:39:15.63 ID:x8t1+BW5O
貴方にも友はいるのか
672 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 22:54:52.37 ID:3LlPFaKH0
>>669

蒼い服を着た男「ええ、あの子たちの事でしょう? 勿論知ってるわ。……いま彼女達は──いいえ『彼女』は『彼』を使って自分の世界をこの美術館の中に造ろうとしてるの。色々と傍迷惑だし、もし成功してしまったらどんな影響があるか私にも分からないから、是非止めてあげてちょうだい。……『彼女』の為にもね。彼女達はこの美術館の「最奥」にいる筈よ」


>>670

蒼い服を着た男「簡単よ。あなた達のお友達である『彼女』を止めてあげれば良いの。今この美術館の「支配権」は彼女にあるから、それを彼女から奪い取るか、支配権を亡き者にすれば「あなた達の世界」に帰れるわ」


>>671

蒼い服を着た男「……ええ、いるわよ。「この世界」ではもう二度と会える事は無いでしょうけれど、とても小さくて、可愛らしくて、大切なお友達が……。あなた達はそんな事になっちゃダメよ? ちゃんと迷い込んだお友達二人と、全員で一緒に「あなた達の世界」に帰る事。良いわね?」


日向「……ありがとう、参考になったよ」

何故だろう、その蒼い服を着た男と話しているだけで心がとても落ち着く。……彼特有の優しそうで和やかな雰囲気とオネェ言葉がそうさせるのだろうか。


蒼い服を着た男「それは良かった。……ああ、そうだ。これ、良かったら使って頂戴」

そう言って、男は絵の中から「釣り竿」をこちらに投げて寄越した。……! これさえあれば「アレ」を取れるかもしれない!!


大神「誠、感謝する。……せめて貴方の名前を聞いておきたいのだが、教えて貰っても良いだろうか」

蒼い服を着た男「ええ、私の名は──」



……さて、次は何をする? ↓1


@先ほどの「深海の絵」の所に戻る。
A廊下の途中にあった扉の中に入ってみる。
B美術館の「奥」へと向かってみる。
Cその他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 22:58:30.94 ID:bfInIO3N0
674 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 23:06:31.76 ID:3LlPFaKH0

日向「真宮寺! この釣り竿があれば……!!」

真宮寺「うん。ボクも同じ事を考えていたヨ、日向先輩」

大神「ふむ……。では早速、あの絵があった場所へ戻るとするか」


〜〜深海の絵がある床〜〜


日向「……よし、釣り竿と糸の強度も十分。針も問題無しだな」

じゃあ行くぞ……。せーのっ!! ──と、俺は勇んで釣り針を深海の絵の中に落したのだが──。


日向「あ、あれ?」

大神「どうした、日向よ」

日向「なんか……。釣り針が全然あの「光る物」がある場所まで届いてくれない……」

何でだ? 糸の長さは十分足りてるはずなのに……!


真宮寺「……日向先輩。「アレ」を糸の途中に括り付けてみたら?」

アレ……? あ、そうか!! 「重り」が足りないんだ!! だったら──!

↓2 どうする?
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 23:07:39.83 ID:x8t1+BW5O
さげ
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 23:08:38.68 ID:PWz2ld0G0
水晶を括り付けるか
677 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 23:18:50.17 ID:3LlPFaKH0

そう! あの笑う花が持っていた水晶玉!! あれを糸の途中に括り付けて……!


日向(……今度こそ! おりゃっ!!)

真宮寺の見立て通り「重り」がついた糸はスルスルと深海のそこまで辿り着いて……。そして『光る何か』が針に引っかかったような音がした。──よし! 完璧だ!!

俺がスルスルと身長に糸をたぐり寄せて、深海からその「光る何か」を吊り上げる。すると──。


大神「これは……。所謂「宝箱」という奴か?」

真宮寺「……どうやら鍵が掛かっているみたいだネ。でも具合の良い事に今のボク達には──」

そう、あの踊る人体模型が落した「鍵」がある! 期待を込めて鍵を差し込むと、案の定その宝箱はギィイイイイイッ! という音を立てて開いた。中に入っていたこれは……また別の鍵、か? それにしても大きいな。さっきの鍵の三倍以上はあるぞ。……なんかどす黒い七色に輝いてるし……いったい何処の鍵なんだ?

……考えていても時間の無駄、か。今は兎に角探索を続けるしかない。

↓2

@廊下の途中にあった扉の中に入ってみる。
A美術館の「奥」へと向かってみる。
Bその他安価(放火など、あまり過激な物はお止めください)
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 23:20:09.20 ID:x8t1+BW5O
さげ
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 23:20:27.90 ID:bfInIO3N0
680 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 23:25:59.80 ID:3LlPFaKH0

大神「……新たな鍵を手に入れたのは大きな進展だと思うが、確か──の証言では、夜長と桑田は美術館の「最奥」にいるのだろう? そろそろ向かってみたらどうだ?」

真宮寺「うーん……。まだ解けてない謎があると思うんだけど……。まぁ先に「最奥」って奴を探してみるのも良いかもネ」

日向「……要するに、二人がいる「具体的な場所」を把握しておこうって訳か。良いな、俺もそれに賛成だ」

こうして意見が一致した俺達は、一旦夜長と桑田がいるという美術館の「最奥」を目指す事になった……の、だが──


↓1のコンマだけ「無駄に」時間を消費する。
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 23:34:01.96 ID:x8t1+BW5O
682 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/16(月) 23:41:36.80 ID:3LlPFaKH0
あ、これちょっと不味いかもしれません(滝汗)今後ある「ある判定」の難易度が+1されました。


──俺の感覚で言って、丁度一時間半も経過しただろうか。それだけ探索を続けているのに、この美術館の「最奥」って奴が……!!


日向「──全っ然見つからねぇ!! どんだけ広くなってんだよこの美術館!!?」

真宮寺「……「広くなっている」と言うより、空間が「ねじ曲げられている」の方が正しいかもネ。多分「正式な手順、あるいは道順」って奴を進まないと絶対に「最奥」には辿り着けないんだと思うヨ?}

大神「……すまぬ。真宮寺の警告を重視し、もっと探索を優先するべきだった……」

さて、困った事になったぞ……。どうする?

↓2

@廊下の途中にあった扉の中に入ってみる。
A──にヒントを貰いに言ってみる。(コンマ判定次第でいません)
Bその他安価


と、いったところで今回はここまで。(今日は人少なかったですね……)また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/16(月) 23:45:21.30 ID:PWz2ld0G0

684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 00:08:43.27 ID:TpPrQHYB0
1
685 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 20:30:05.49 ID:Cy2iVYiO0
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
686 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 20:31:26.58 ID:Cy2iVYiO0

……しょうがない。今まで意図的に避けて来たけど「ここを通らなくちゃ次に進めない」っていうなら通るしかない。

俺は美術館の廊下にポツンと佇んでいた一枚の扉のドアノブに手を掛ける。……どうやら鍵などは掛かっていなかったらしく、ギィィイイイッ! という音を立ててそのまま扉は内側へと開いた。


日向「──んなっ!?」

大神「むうっ!? これは……!!?」

部屋の中にあったそれを見て、俺と大神は驚愕の声を上げる。広い部屋の中には合計五人もの「王馬小吉」がいたからだ。(何故か全員に小さな「角」が二本生えていたが)真宮寺だけが「……ああ、もしかしてあれ?」と一人で王馬達に近づいていく。


真宮寺「……やっぱりネ。これ「蝋人形」だヨ。当然だけど、本物の王馬くんじゃないネ」

日向「ろ、蝋人形?」

真宮寺「多分、現在のこの美術館の「支配者」だっていう夜長さんが無意識に造った部屋なんじゃないかナ? 彼女の造る「蝋人形」は本当に本物そっくりだからネ……。言われなければ気づかない程に」

言われてよく観察してみれば、確かに蝋人形だ……。でも何で王馬の蝋人形がが五体も居るんだ……?


大神「……それも確かに気になるが、日向よ。あっちはどうだ?」

大神が指差した方向を見てみる。そこには巨大な油絵……。巨大な大釜に、幾つもの本の山。箒に毒々しいろをしたキノコに薬草やらが書かれた、如何にも「魔女の小屋」という風な絵が描いてあって、しかもその絵には一枚の扉がついていた。

……意を決して、その絵画に付属している扉の中へと入ってみる。──すると。

──そこは俺の予想通りそこは「絵の中」だったらしく、中には絵の中に書いてあった通りの光景が……「魔女の小屋」があった。部屋の奥から「うーん。面倒いのぉ……。困ったのぉ……」という、どこかで聞いた事があるような声が聞こえてくる。……もしかして──


日向「……やっぱりか」

そこには79期生の「夢野秘密子」がいた。……だがやはり俺達が知っている「夢野秘密子」ではなさそうだ。着ている衣装はそのままだが、身長は大きく伸びて百六十pはありそうだし、髪もおかっぱからロングヘアーへと変わっている。……夜長が思い描いた、大人になった「夢野秘密子」の想像図……なのか?

夢野は「んあ?」とこちらを振り向くと、俺達三人に気づいて「丁度良かった」とばかりに頼み事をしてくる。
687 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 20:33:07.23 ID:Cy2iVYiO0

夢野?「おお! 丁度良いところに来てくれたの迷い人達よ!! 突然じゃが、ちょいとばかり頼みがあるんじゃ。どうか聞いてはくれんか?」

俺は今までの経験上、受けた方が良いと判断して即座に「まぁ、俺達に出来そうな事なら」と依頼を承諾する。


夢野?「助かる。この部屋の外に「嘘つきゴブリン」が五体おったじゃろ? 四体は我の必死の努力で「更正」に成功したんじゃが、残りの一体がどうしようもないひねくれ者かつ悪戯好きでの……。ワシの小屋からとっときの「魔法石」を奪って行ってしまったんじゃよ」

嘘つきゴブリン……? ああ、外にいた角の生えた王馬達の事か。


夢野?「どうにかして取り返してはくれんか? ほれ、この「魔法のライター」で嘘つきを『魔法石を返さなければ、このままお前を溶かすぞ』脅せば素直に返すじゃろ。もし魔法石を取り返してくれたなら「迷い子」のお前達にとって「良い物」をワシがプレゼントしてやろう。では、よろしく頼んだぞ」

そう言うと、夢野(?)は大量にある書物の整理に戻ってしまった。……仕方が無い。これも依頼の一つ、謎解きの一つと考えてやり遂げるしかないか……。

俺達は部屋を出ると、早速五体の王馬像(嘘つきゴブリン)に話しかける。



王馬A「俺とCちゃんはずっと一緒にいたから俺もCちゃんも犯人じゃないよ! 嘘じゃないよ!!」

王馬B「犯人はAちゃん、Cちゃん、Dちゃんの中にいるはずだよ! 嘘じゃないよ!!」

王馬C「少なくともEちゃんは犯人じゃないよ! 嘘じゃないよ!!」

王馬D「俺はずっとAちゃん、Cちゃん、Eちゃんを監視してたからその三人は犯人じゃないよ! 嘘じゃないよ!!」

王馬E「AちゃんかBちゃんのどちらかが犯人だよ! 嘘じゃないよ!!」



大神「む、むぅ……。またコレは……」

真宮寺「論理パズルの一種……なんだろうけれど、やれやれ。また解くのが面倒臭そうな問題が来た物だネ……」

日向「だけど「論理パズル」である以上、冷静に考えれば必ず答え……犯人にたどり着ける筈だ。ゆっくりじっくり考えよう」


↓3までに「正解」と「その論理的証明」が書かれていれば正解とします。(なお、難易度が今までの謎解きとは比べ物にならないぐらい高いので「ヒントが欲しい」場合は「ヒント」とお書きください。その数に応じたヒントを与えます。ただし……?)
688 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 21:00:08.65 ID:Cy2iVYiO0
まさか30分経過してもレス0とは思わなかった……。今日は人、マジでいないんですかね? それとも問題が難しすぎましたか?
安価なら↓
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 21:16:56.72 ID:Mw5es/eg0
ヒント
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 21:24:09.96 ID:TpPrQHYB0
それぞれ飲み込んだ王馬の主張を?整理すると

王馬Aが嘘つき BとCの主張が食い違う。

王馬Bが嘘つき 矛盾点無し

王馬Cが嘘つき Eの主張が食い違うし犯人が二人になる。

王馬Dが嘘つき AとBの主張が食い違う

王馬Eが嘘つき AとBの主張が食い違う

したがって嘘つきは王馬B
691 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 21:29:38.35 ID:Cy2iVYiO0
これ以上待っても来そうに無い&>>690が大正解しているので、これで進めます。


──そう、正解は……否、夢野の部屋から魔法石をぬすんだ王馬は……!!


日向「お前だな! 王馬B!!(ライターに火を付けて近づける)」

王馬B「──にししっ! 正解だよっ!!」

王馬Bはそういうと、ポケットの中から夢野の部屋から盗っていったと思われる「魔法石」をこちらに投げて寄越した。……ふぅ、後はコレを絵の中にいる夢野(?)に返せば依頼達成だな。


〜〜夢野?の小屋の絵の中〜〜


夢野?「……ん? おお! 本当に取り返してくれたのか!! いやー、ありがたいありがたい」

夢野は俺から魔法石を受け取ると、大事そうに小さな棚の中へと仕舞う。そして部屋の奥の方からゴソゴソと「何か」を取りだして──


夢野?「ほれ、今のお前達にとって一番必要な物なのではないか? この「魔法の羅針盤」は」

大神「魔法の羅針盤……?」

夢野?「うむ。これさえあればどんな大迷宮だろうが帰らずの森だろうが心配無しじゃ。「お主達の行きたい所に」案内してくれる筈じゃぞい」

俺達の行きたい所……!? って事はコレを使えば──!!


日向「大神! 真宮寺!!」

真宮寺「うん。行こうか」

大神「夢野(?)も世話になったな。例を言う」

夢野(?)「なぁに、お互い様……ん? 夢野とは誰の事じゃ? ワシは「名も無き魔法使い」じゃが……」

↓1

@美術館の奥へ進む。
A──に会いに行く。(コンマ値次第でいません)
Bその他安価。
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 21:33:16.14 ID:RN1Vo/Zc0
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 21:34:24.52 ID:TpPrQHYB0
しかし、さっきの問題は整理が大変で疲れました。
694 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 21:35:07.90 ID:Cy2iVYiO0
コンマ判定↓1 コンマ値70以上でいる。
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 21:35:30.78 ID:TpPrQHYB0
居るのか?
696 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 21:40:03.45 ID:Cy2iVYiO0
>>693 本当にお疲れ様です(土下座)次にこういうパズルを出すときはもっと分かりやすいのにしますね……。
>>695 いますねぇ!!


蒼い服の男「あら、貴方たちじゃない。なぁに? まだなにか私に用があるの?」

日向「ああ。……これから俺達は美術館の「最奥」に友達二人を迎えに行こうと思ってるんだが……」

真宮寺「ここが長いというあなたに聞いておきたくてネ。なにかアドバイスのような物は貰えないかナ?」

蒼い服の男「アドバイス? そうねぇ……↓1」(高コンマほど有力なアドバイスが貰える。
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 21:44:09.10 ID:Mw5es/eg0
へい
698 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 21:52:21.76 ID:Cy2iVYiO0

蒼い服の男「……ごめんなさい。私でも「今の」この美術館の詳細な情報は分からないわ……」

日向「そうか。いや、こちらこそすまなか「ただ」……ただ?」

蒼い服の男「……急いだ方が良いのは間違いないわ。このままだともし二人を助ける事に成功してもどちらかに「後遺症」が残る可能性があるの。兎に角、急ぎなさいな」

大神「……そうか。度々すまないな」

二人のどちらかに後遺症が残るだって……!? クソッ! そんな未来、認めてたまるか!! 今すぐ羅針盤を使って美術館の最奥に向かおう!!
699 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 22:00:41.59 ID:Cy2iVYiO0

それから俺達は「魔法の羅針盤」が示す方向へ向かって、ただ只管に走り続けた。時に真っ直ぐ。時に左右に。時に上に、時に下に。(上? 下? と思うかもしれないが、実際に上にも下にも道が出来たし、道に足がついてちゃんと走れた)──そして


〜〜美術館・最奥〜〜


大神「……どうやらここで行き止まりのようだが……。ここが美術館の「最奥」と考えて問題ないのか? それと、この巨大な「絵」は……?」

行き止まりの先にあったのは、直径数メートルはあるかという巨大な絵画。描かれているのは、綺麗な南国の海と浜辺で──ってあれ? 俺、前にこれと同じ風景をどこかで見たような……?


真宮寺「……ご丁寧にも「扉」がついてるネ。……日向先輩。ここが最後の分岐地点だ。何かやっておく事、しておきたい事はあるかナ?」

↓3 まで、やりたい事。しておきたい事を書いてください。(ただし、今日は人が少なさそうなので最大20分で締め切りとします)
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 22:03:40.91 ID:RN1Vo/Zc0
青い服の男に友達に伝えたいことがないか聞く
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 22:09:27.20 ID:TpPrQHYB0
今まで起きたことをメモ帳に記録しておこう。
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 22:10:49.40 ID:Mw5es/eg0
何ができるかよく分からないからとりあえず近くに武器になりそなものないか探すとか
703 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 22:35:11.28 ID:Cy2iVYiO0
>>700 真宮寺「……それはこの美術館を脱出するときで良いんじゃないかナ? ──さんも言ってたよネ? 「時間がない」って」

>>701 真宮寺「それは良いかもネ。なにかのヒントになるかもしれないし、仮にボク達がここでくたばっても次の探索者達へのメッセージに……。冗談だヨ。クックックッ……!」

>>702 真宮寺「ああ、それなら心配ないヨ。前にも言ったでしょ? 『色々準備はしてくる』ってサ」


真宮寺「さてと……。じゃあそろそろ行こうか」

真宮寺の言葉に頷き、俺は絵についているドアノブに手を掛け……ってあれ? 開かな──ああそうか! ここであの「大きな鍵」を使うのか!!

俺が鍵穴にあの奇妙な色をした鍵を差し込んでぐるりと回すと、確かに「カチャリ」という音が響いた。……本当にこの先に、夜長と桑田がいるのだろうか……。妙な不安感を覚えながら、俺はゆっくりとドアを開けて、絵の中へと入る。


──???の島──


大神「……やはり「外」から見た時の通り、ここは「南国の島」のようだな……」

真宮寺「……南国の島ねェ……?」

南国の島……南国の島……。!! ああ、そうだ! 思いだした!! 


日向「ここ、夜長が言ってた「彼女の島」だ! 意味不明かもしれないけど、俺、夏休みに夢で見た事がある!!」

大神「なに……!?」

真宮寺「……根拠が「夢」っていうのがちょっとアレだけど、まぁ「だろうネ」とは思ったヨ。ここが夜長さんの心象風景を現わした絵画の中だっていうならだけど」

ならやっぱり夜長と桑田はこの近くに──!!?


……近くに居た、どころの話しじゃ無かった。二人は俺達三人の真ん前のビーチで、仲良く隣り合って座っていた。夜長に変わった部分は無いが、桑田の方には色々と「異変」が見られる。

まず、その服装が「最原」のそれへと変わっていた。髪色もオレンジじゃなくて黒くなって要るし、体つきも弱々しそうなそれになっている。……なんだ? 一体桑田に何が起きてるって言うんだ!!?


日向「夜長! 桑田!!」

俺は二人の方へと駆け寄るが、夜長はチラリと俺の方を一瞥しただけで、桑田は俺の方を見向きもしない。


夜長「……なーんか五月蠅いのがやって来ちゃったねー「終一」」

日向「……………………は?」

俺はまさかと思いながら、桑田の方をじっくりと見てみる。顔つきはまだその原形を保っていたが、眼が、鼻が、口が、徐々に「最原」に似たそれへと変わってきていた。……な、なんだよこれ? 一体夜長は桑田に何をしようとしてるんだ!!?


真宮寺「……世界の強制力を使った人格と人体の『書き換え』かナ? ……希望ヶ峰学園出身で、男で、自分とデートをしてくれるような男性、だったら誰でも良い──そんな感じの儀式だと思うヨ」

大神「……すまぬ。状況が切迫してることは分かるが、我にも分かる言葉で説明してはくれぬか真宮寺」

真宮寺は「簡単な事サ」と呟くと呆れかえった様に



真宮寺「夜長さんはネ? 「桑田」先輩を「最原」くんにしようとしてるんだヨ。恋心も過ぎれば狂気のそれだよねェ……。クックックッ……!」

704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 22:36:56.76 ID:Mw5es/eg0
桑田がまじで可哀想で泣ける
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 22:40:35.34 ID:TpPrQHYB0
アンジーがやろうとしてることはスーダンの江ノ島なんよ。
706 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 23:18:14.41 ID:Cy2iVYiO0

日向「────」

俺は、声すら上げられずに絶句していた。桑田を最原にする? ……言っている意味が分からない。人格と人体の書き換え? そんな魔術めいた儀式まであるっていうのか!? 夜長はそんな禁忌と呼んで差し支えない術を使えるってのか!!?


真宮寺「ここが「曰く付きの美術館」……絵画に込められた思念なんかを『具現化しやすい場所』なのと、彼女が『超高校級の美術部員』だっていうのが災いしたネ。この場所……。正確にはこの美術館の、この島の絵の中にいる今の彼女なら容易い事さ。……彼女の言う「神様」って奴も味方しているようだしネ」

大神「それ、は…………!!」

……冗談じゃあない。いくら最原に振られたからって、やって良い事と悪い事ってもんがある! 人間的にも道徳的にも倫理的にも、そして勿論俺的にも絶対にしちゃあダメな行為だろそれは!!


日向「夜長! 今すぐこの儀式を止めろ!! 桑田を元にもど──」

俺がそう叫んで、代永の腕を掴んだときだった。ブゥオン──!! という凄まじい勢いで、俺は夜長に後ろへと投げ飛ばされる。幸い大神が即座に反応して俺をキャッチしてくれたから傷などは無いが……。なんだって言うんだ、あの信じられない怪力は!? あれがあの華奢な夜長だって言うのか!?


夜長「……邪魔しないでよ創。ここは私と終一、二人だけの島なんだよ? 終一もずっとずっとずっと「ここで私と一緒に暮らしたい」って言ってるよ? そうだよねー? 終一?」

桑田?「………(コクン)」

夜長「だよねー! ……だからさぁ……」


ズズズズズズズズズ──!! という凄まじい振動が、辺りに響き渡る。なんだなんだ! 今度は地震か!? と、必死に身構えようとした俺達の前に「それ」は現われた。

それは、その震動の原因は、夜長を中心に周囲の砂が集まってきた事によるものだった。全て──全て──全て──砂という砂が、夜長の元へと集まっていき、最後には──



夜長『それを邪魔するっていうなら、みーんな『イケニエ』にしちゃうね?』



巨大な砂の天使が、そこには居た。推定数十メートルはあるだろうか。手も足も翼もあるが、肝心の眼からはドス黒い色をした涙がドロドロとあふれ出ている。……あ、あんな大きな腕で殴られたら一溜りも──!

俺がそんな想像をした時だった。俺の想定通りブォン──!! と凄まじい勢いで天使の腕が俺達三人に振るわれる。あ、これ……死──





大神「ハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア──!!!」

夜長『──ッツ!!?』

その天使の巨大な腕を、大神が両方の腕を使って全力で迎撃する。……いや、ちょっと待ておかしいだろ!! いくら大神でもあれだけの質量をぶつけられたら──


真宮寺「……言ったでしょ? 「色々と準備はしてきた」って」

日向「真宮寺──!」

大神が巨大な天使の腕を縦横無尽に殴り続けている隙を突いて、真宮寺は俺を連れて戦闘圏外まで逃げる。


真宮寺「……今彼女が持っているのは『武神のお守り』……それも、ただの武神のお守りじゃないヨ? この僕がとある国の遺跡探索で見つけたアスラ族の神……『アスラエルの羽』が入っている、究極の武神のお守りさ。この「神秘や想いの具現化」がしやすい世界限定の性能ではあるけれど、正しく「天使」に近い戦闘能力を得られるんだ。「超高校級の武道家」である大神さんなら加護は倍増さ。……彼女の背後をよーく見てご覧?」

真宮寺に言われ、天使と戦っている大神の背後をよく見てみると、まるで鬼のような形相をした、正しく鬼神と呼ぶに相応しいオーラが出ている。あ、あれが「アスラエル」って奴なのか……?


大神「オォーガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガ!!」ドガガガガガガガガガ!!

夜長『むぅ……。面倒臭いなぁ……。だったら、こんなのはどう?』

そういって、夜長は砂で出来た羽……一本一本が巨大な刃物のようになったそれを、俺と真宮寺の方へ飛ばしてくる。あ、危な──!!



ジャギィイイイイイン──!!



と、今度は真宮寺がどこからか取りだした日本刀を使って、羽をはじき飛ばしていた。


夜長『……!?』

日向「し、真宮寺……。お前……!」

真宮寺「……とまぁこんな風に、元から付いている『加護』がこの世界では何倍にもなるって訳。僕は別に剣の達人じゃないけれど、この刀に纏わり付いている「曰く」が、僕の身体を勝手に動かしてくれているって訳さ。……それと、知っているかい夜長さん。この島国出身の君には馴染みが無いかもしれないけど、この国には棒っきれ一本で『神にも等しい力を持った化生を殺した』っていう逸話が幾らでもあるんだヨ。……僕の『用意』を甘く見たネ」
707 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/17(火) 23:31:01.07 ID:Cy2iVYiO0

夜長が「むむぅ……」と不満げな顔をする。……もしかして真宮寺達はこのまま夜長を倒そうっていうのか? 確かに今の大神と真宮寺なら……!!


真宮寺「無理だヨ」

俺が抱いた淡い期待を、真宮寺はバッサリと切り捨てた。


真宮寺「──さんも言ってたでしょ? 今この美術館を……この絵画の世界を支配しているのは夜長さんだ。僕らに出来るのは精々時間稼ぎ……。だからこのままじゃジリ貧もいいとこサ」

日向「そんな……! じゃあどうすれば──!!」

真宮寺「簡単だヨ。彼女の心の支えを……この世界の核である『彼』を元に戻してあげれば良いんだ。先輩の言霊でネ」

彼……? まさか!!


真宮寺「……頼んだヨ、日向先輩。もうかなり「汚染」が進んでる。シッカリとした想いを込めた言霊じゃないと、彼には届かないだろうからネ……!!」ジャギィイイイイイン!!

再びこちらに「羽」を飛ばしてくる夜長の攻撃を真宮寺が切り裂く。俺は「分かった!!」とだけ言って、彼……桑田玲音の元へと走り出した。



桑田?「…………」

日向「おい桑田! 俺が分かるか!!」

桑田「…………」

相変わらず返事が無い。それどころか、顔つきもドンドン最原に近づいていっている気がする。……集中しろ、日向創。想いを乗せた言霊で、桑田の心を、身体を、取り戻すんだ!!


日向「桑田!! ↓3」

↓3までの台詞安価を、>>1が良い具合に纏めます。


今日は誰一人として来てくれないのかな……と、かなり焦り&寂しくなりましたが、ホッとしました。みなさま、いつもこのスレをご覧になって頂き、本当にありがとうございます。

ではまた明日。8:30から9時頃にお会いしましょう。
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 23:32:18.15 ID:Mw5es/eg0
ここから出たら女の子紹介してやるぞ
709 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 14:27:13.96 ID:TzPqtokD0
こんな昼時に申し訳ありません、>>1です。現在>>707の時点で出した↓3が埋まっておらず、書き溜めが出来ない状態にあります。
それどころか、今日の更新開始時には「安価が来るまで待つ」という所から始めなくてはならなくなります。

なので、皆さん、どうかレスを……皆さんのお力をお貸し下さい。安価なら下
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 15:24:06.15 ID:2bykAyXX0
俺のパンツをやるぞ!
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 19:01:23.58 ID:O853TKu30
お前の心はそんなにやわじゃないはずだ
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 19:30:07.38 ID:SVVdUWOS0
別の誰かになったらそれはもう本来の自分自身じゃ無いだろう!!! 今まで生きてきた事が全部無駄になるんだぞ。
713 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 20:31:49.19 ID:TzPqtokD0
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。……と、その前に。

みなさん、レスを本当にありがとうございます!! みなさんのご協力で、このスレは成り立っているんだなぁ、と改めて実感しました。(時間内までにレスが無かったらどうしようかと本当に怖かった)

拙い文章で、誤字脱字だらけのそれしか書けないまだまだ未熟な>>1ではありますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします!!
714 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 20:33:12.47 ID:TzPqtokD0

日向「桑田! おい桑田!!」

桑田?「…………」

俺は桑田の胸ぐらを掴んで、必死に叫ぶ。その心と身体が、完全に最原のそれに変わってしまわないように、全力で。


日向「お前はこんな島で夜長と一緒に、永延に暮らすのが夢だったってのか!? お前の本当の願望だったってのか!!?」

桑田?「………」

日向「そうじゃ無いだろう! お前はもっと女好きで、毛嫌いしてる風に見えて野球が大好きで、ノリが良くて……実は熱い心を秘めた男だろう!! お前の心は他人に好き勝手される程やわじゃないはずだぞ!!」

桑田?「う……、あ……?」

……! 少しだが反応があった!! もう少しだ!!


日向「このまま別の誰かに……最原になってみろ!? それはもう本来の自分自身じゃ無いだろう! 今まで生きてきた事が全部無駄になるんだ!!」

そんなの、今の俺には到底耐えられない。……だって悲しいだけじゃないか。自分が自分で無くなってまで「何か」を手に入れたところで、それはただ空しいだけじゃないか!!


日向「正気に戻れ!『桑田玲音』!! お前は希望ヶ峰学園に所属する『超高校級の野球選手』だ! それ以外の何者でもない!!」

桑田?「あ、ああ…………!」

↓1 コンマ80以上で正気に戻る。(日向の熱い言霊+30レスが来て本当に嬉しい>>1補正+20)
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 20:39:45.23 ID:O853TKu30
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 20:40:48.70 ID:SVVdUWOS0
もう一息何だよ。
717 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 20:44:00.89 ID:TzPqtokD0
コンマ合計73 失敗。だがあともう一息だ!!


桑田?「うあ、僕、いや俺……は、最原……いや桑田………?」

クソッ! あともう一歩……、あともう一歩なのだがダメだ、何かが足りない!! どうする……どうすれば良い!!

↓1 どうする?

@もう一度言葉をかけ直してみる。
A水晶玉を野球ボールよろしくお腹目掛けてぶん投げてみる。
Bその他安価。
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 20:49:21.82 ID:PO4/oOocO
2
719 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/18(水) 20:54:44.67 ID:TzPqtokD0

──そうだ! この水晶玉を野球ボールに見立てて……!!

俺は桑田を立ち上がらせると、ある程度距離を取り、そして──!


日向「正気に戻れ桑田ぁああああああああああああああ!!」ビュン!!

桑田?「──!!!?」

↓1

01〜30 桑田の腹に直撃してしまった!(気絶判定)
31〜60 桑田の腹に直撃してしまったが、桑田は正気に戻った!!
61〜90 桑田は水晶玉を当然の様にキャッチし、正気に戻った!!
91〜00 桑田は水晶玉を当然の様にキャッチし、完全に正気に戻った!!
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