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日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」

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226 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 21:00:58.47 ID:hkA4lvXl0
日向「お前、江ノ島に脅されてるんだろ? このパン○ラの写真と「こういう趣味に目覚めてる」ってことを大切な人達にバラされたくなかったらここのメイド喫茶で一週間働けって」ヒソヒソ

小泉「──ッツ!? な、なんでアンタが知って……!!」ヒソヒソ

なんでってそりゃあ、俺も「脅された」側だからな……。


〜〜〜〜〜〜


話しは少し前に遡る。江ノ島にあいつの研究教室に呼び出された俺は、今度は「ソニアの下着写真を撮影したことをバラされたくなければこのメイド喫茶にいけ」と命令を下してきた。この時点で俺には選択肢など無いも同然だったのだが、江ノ島は

江ノ島『もしここの「スペシャルコースH」ってのを注文できたら、小泉先輩に出してる命令も取り下げてあげるー♪』と何故か小泉も脅していることを俺にバラしてきたのだ。江ノ島自身に何のメリットがあり、どういう思惑があるのかはサッパリ分からないが、兎に角俺は「小泉を助けるため」に小泉がここで働くことになったという初日に、彼女を助けるためにここへとやって来たのだ。

日にちが茶柱との約束の日と被ってしまったのは最悪だったが、まぁこういう事があったんだと説明すれば男死嫌いの彼女も納得してくれるだろう。……それは良いのだが……


入間「はぁい♡ お待たせしましたご主人様ぁ♪」

日向(なんでアイツまでここで働いてるんだ……? しかもかなりノリノリだし……)

入間(み、見られてる……! クソ凡人以下のキモオタ共に俺様の痴態を見られちゃってるよぉおおおおおおお!! 地味眼鏡の奴、なんてことさせやがるんだ……お、俺様がそっちの道にハマっちまったらどうしてくれるんだ……♡)

……事情は分からないが触れない方が良さそうだな、うん。そっとしておこう……。(コンマ00なので、入間がメイド趣味(意味深)に目覚めました)


〜〜〜〜〜〜


日向「……兎に角、俺は小泉を俺の事情で助けに来た。それは分かってくれただろ?」ヒソヒソ

茶柱「……な、なるほど。まぁそういう事なら仕方がな……小泉さん?」ヒソヒソ

小泉「あ、あのね日向。……き、気持ちは凄く嬉しいんだけどその、このお店の「スペシャルH」コースっていうのはね……」ヒソヒソ

? ……何やら小泉の様子がおかしいな。でもまぁ頼まなければ事は始まらない。俺はソニアとの撮影会(国際問題待った無し)をバラされてしまうし。小泉は暫くの間この店で働かされる羽目になってしまう。時間が経って事が大事になる前に──


日向「店員さーん。この「スペシャルHコース」っていうのを一つお願いします! あ、マヒルちゃん指名で!!」

小泉「ちょっ! ひ、日向ってば!!」ヒソヒソ

メイド長らしき人「はーい♪ 畏まりましたぁ。じゃあマヒルちゃん、お ね が い ね ♡」

小泉「うぅ……。は、はい……」

そうして小泉がやってくれた「スペシャルHコース」というのはなんと──↓1 高コンマほどHな行為。(最低保障70)
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 21:02:34.68 ID:WfHcTdWe0
hoi
228 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 21:30:19.71 ID:hkA4lvXl0
運ばれてきたのは比較的大きなグラスに入った、ピンク色のジュースだった。何故かストローが二本付いていて……。あれ、これどこかで見たことあるぞ? た、確かカップル同士限定で出されるとか言うあの……!!


小泉「じゃあその……し、失礼します。ご主人様///」

日向「…………へ?」

小泉は一言そう言うと、椅子に座っている俺の膝に、対になるようにストンと座ってきた。所謂その……た、対面○位とか言う奴じゃないのかこれ!? おいちょっと待てこの店本当に「メイド喫茶」として経営してるんだろうな!!?

焦る俺を余所に、小泉は二つあるストローの内一つを「あむっ」と口に咥えると、上目遣いで俺に「何か」を促す。……いや、何をやれば良いのかは分かるんだが、その……も、もの凄く恥ずかしいんだけどこれ!? 俺で「これ」なのだから実際にやっている小泉はきっとそれ以上の羞恥心を感じているに違いない。


小泉「////////////は、はやくぅ//////」

日向「あ、あーん……//////」

パクリ、と俺ももう一本のストローを口に咥えると、二人でジュースをストローでゴクゴクと飲み始める。飲み始めるんだが……。


日向(む、胸の谷間が! 膝と二の足の感覚が!!)

小泉の柔らかい肉付きの感覚や、胸の谷間に目が行ってしまって、もはやジュースを飲むどころでは無い。なんなんだこれは? 一種の羞恥心を煽る拷問か??? ……バカップルって奴はよくこんな恥ずかしい真似が何の気も無く出来るな……。俺は今にでも羞恥心で死んでしまいそうなんだが……。

顔を真っ赤っかにしている小泉の為にも一刻も早この行為を終わらせようと、俺は急いでジュースを飲もうとするが、脚と脚がこすれる感覚がどうしてもそれを邪魔する。結局飲み干すのに何分掛かったのかも分からないまま、俺と小泉はそのジュースを無事に(?)飲み終えたのだった。


……未だ顔を赤くしながら厨房へと去って行く小泉を傍目に、俺は茶柱の様子を見る。彼女は自分の眼を両手でギュギュッと塞ぎ、決して俺達の行為を見ないようにしてくれていた。それはきっと、俺達の為ではなくて──


茶柱「ご安心を! 転子は何も見ていません!! 然もなくばこの店の中で日向さんを投げ飛ばし続けて皆さんに大迷惑を掛けてしまいそうなので!!」

日向「……お前がそういう気遣いが出来る女の子で本当に良かったよ……」

多分これが江ノ島とかだったら喜々として写真を撮っていたぞ。あと王馬も。


〜〜〜〜〜〜

小泉・入間「「行ってらっしゃいませ♪ ご主人様、お嬢様♡」」

数分後、俺と茶柱はスペシャルHコースの代金を払い、(1万円(クソ高ぇ!!))もの凄く疲れたような表情で店を出ていた。……これで小泉は明日からはこのヤバイ店で働かなくて良くなるだろう……。(入間は知らないが)


茶柱「……事情があったとは言えひっっじょうに大変な思いをした訳ですが……。最後は何処に行くつもりなんです? もう夕時も近いですが」

そうだな……最後は↓2
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 21:32:10.32 ID:WfHcTdWe0
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 21:33:07.63 ID:bAIgRjaN0
ハンバーガーショップ
231 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 21:40:06.56 ID:hkA4lvXl0
なんだろう。ヤバイ店を出てホッとしたら急に……。


日向「腹が……減った」

茶柱「へ? ……まぁ転子も結構お腹は空いていますが……食事にでも行くんです?」

なんかこう、ガッツリとした奴が食べたい! そう、肉々しくてワイルドな………ハンバーグかハンバーガーだ! ハンバーグかハンバーガーが良い!!


日向「……店を探そう」

茶柱「え? ちょ、ちょっと日向さん!!?」

俺は茶柱と行動を共にしている事も忘れ、店を探し始める。どこかに無いのか……! 今の俺の腹を充たしてくれるような肉料理を出してくれる店は……!! ↓1 高コンマほど豪華なお店(空腹補正+30)
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 21:40:44.12 ID:Q0ueCj8b0
ハラヘッター
233 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 21:47:06.23 ID:hkA4lvXl0
12+30=42 ごく普通のチェーン店。


日向「……まぁそんな都合良く「良い店」なんて見つかるわけないよな。ドラマじゃあるまいし……」

茶柱「さっきから独り言が多いですね……。男死というのは皆こういう物なのでしょうか……?」

散々歩き回ったが、結局「良さそうな店」が見つからず、俺と茶柱は某有名ハンバーガーチェーン店に入る事にした。……こういう店も決して悪くはないんだが、こういう店はなんていうかこう、放課後に男子だけで馬鹿騒ぎをする時に入るようなイメージが……。

↓1 「お、日向じゃねぇか」
↓2 「お前らも食事か?」

(男性キャラでお願いします)
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 21:48:30.30 ID:WfHcTdWe0
田中
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 21:50:40.32 ID:XHyrQ0knO
不二咲
236 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 22:24:28.52 ID:hkA4lvXl0
俺達に話しかけて来たのは……田中に……不二咲? 何というか、珍しい組み合わせだな。


日向「よう。お前達も晩飯か?」

田中「ふはははは! 妙な事を言うな特異点。この俺様がこのようなチェーン店で満足いく晩餐を取れるなどとおm「あ、あの! ボクが迷子になった田中先輩のあ、あんこくしんはかいしてんのう? さんを探知機で探してあげたらお礼に食事に誘われて……。でも良いお店がどこも開いてなくて……」……ええい! 裏世界での出来事を容易く話すな電子の支配者よ!! 世界の修正力に消されてしまうぞ!!」

茶柱「??? い、言っている事はよく分かりませんが、要約すると田中さんが不二咲さんに食事をご馳走することになったと?」

田中「……貴様らにも分かる言葉で説明するならばそうなるだろうな……」

日向「田中はこう見えて面倒見も良ければ恩義も必ず返すタイプだからな。お礼なのに普通のチェーン店にしか連れて行けなくて申し訳なく思ってるんじゃないか?」

田中「特異点貴様ぁ!!」

不二咲「だ、大丈夫です! ボク、田中先輩が食事に誘ってくれたってだけでとっても嬉しいですから!!」ギュッ

茶柱「……前々から思っていましたが不二咲さんは本当に男死なのですか? 女子のフリをした男死のフリをしている女子ではなく???」

こうしてなんやかんやあって、一緒に食事を摂る事になった俺達だが……。



日向「おい田中! お前俺のナゲットのソースを勝手に自分のポテトに付けるなよ!!」

田中「ふはははははは! 覇王の食事とはつまり略奪!! より美味い物を求めて相手の陣地に侵略するは覇王の常よ!!」

茶柱「同じ男死とはいえ、人の食事に勝手に手を付けない!! 覇王云々より当然のマナーで──」

田中「んなっ!? 特異点貴様!! 当然の報復とは言え俺様の月を司る魔獣の肉のパン挟みを喰らったな!? 万死に値するぞ!!」

日向「ハハッ! 悔しかったらお前も俺のバーガーに手を付ければ良いだろ? 俺の頼んだハンバーガーはもう全部俺の胃の中にあるけどなぁ!!」

田中「ぐ、グヌヌヌヌヌヌヌヌ!」

不二咲「あ、でしたらボクの分のハンバーガーをどうぞ(ニコッ)」

田中「……で、電子の支配者の頼んだ魔獣の肉のパン挟みは残念ながら俺様の好みでは無いのでな……。代わりにそのパンケーキを一枚頂こうか……」

日向「あ、俺もそれ欲しいな。不二咲、俺のナゲット一つと交換しないか?」

不二咲「はい! 勿論どうぞ!!」

茶柱(……先ほどまで喧嘩しあっていたのにギスギスした雰囲気がまるで無い……? これが男死同士の会話なのですか……?)


〜〜〜〜〜〜


日向「それじゃあな、田中。不二咲」

田中「ふはははは! 再びユガが始まる明日、貴様と再び過ごす五日間の始まりを楽しみにしているぞ特異点よ!!」

不二咲「日向先輩も茶柱さんもさようなら! また明日、会えたら学校で会おう!!」

茶柱「…………」

そうやって、俺達四人は再び二手に分かれた。……先ほどから、茶柱の言葉が無い。……何か不満に思った事でもあるのだろうか。


日向「……なぁ茶柱」

茶柱「!? は、はいなんでしょう日向さん」

日向「……どうだ。この一日を観察して、お前は男死のことが少しは分かったか?」

茶柱「……↓1」(高コンマほど理解出来た)

237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 22:25:29.71 ID:nmJqObgTO
238 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 22:54:15.17 ID:hkA4lvXl0

茶柱「……そうですね、転子の主観ですが「日向さんの」人柄と行動理念は7割方分かったような気がします」

日向「へぇ……? それはどういう物か、聞かせてくれないか?」

俺がそう言うと茶柱は困ったような表情をしながら、呟くように言葉を言う。


茶柱「……お人好しで、頼み事をされたら断れなくて、女子のことをエッチな眼で見てるのかと思いきや、それにはちゃんとした理由があって……。友人や後輩とも気兼ねなく喧嘩も仲直りも出来る……。そんな人ですかね」

日向「喧嘩? ……もしかして田中とのじゃれ合いの事か? 自分で言うのもあれだけどあんなの喧嘩の内に入らないよ。ただのスキンシップみたいなもんさ」

茶柱「スキンシップ……?」

日向「友達とならあれぐらいのじゃれ合いは当然だろ? だから仲直りなんてする必要も無いさ」

茶柱「……なるほど」

と、茶柱は一旦納得したような顔で頷くが──


茶柱「……ですが、やはり「男死」の事は今一つ分かりませんでした……」

日向「…………」

茶柱「……もしやこれは転子の観察眼が──「そんなの、当り前だろ」──へ?」

俺は最初っから分りきっていた「答え」を茶柱に告げる。


日向「たった一日で異性の……。相手の人間の事なんて分かるもんか。今の地球の人口総数を知ってるか? 79億人近くいるんだぞ? その内の半分……約40億人がお前の言う「男死」なんだ。一人一人性格も違えば考え方も違う。趣味嗜好や信仰対象や行動理念だって違う」

茶柱「…………」

日向「『相手のことを理解しよう』って思いは確かに凄く大切な物だけど、だからって俺一人の、それもたった一日の行動を見ただけで男子の事何て分かる訳ないだろ? そんなの当然の事じゃないか」

茶柱は何かを考えるように暫く俯いて、そしてスッと顔を上げた。


茶柱「……そうですね、転子の考えが浅はかでした。修行は一日にしてならず!! ならば苦手の克服にはもっともっと時間をかけなくてはいけませんよね!!」

日向「ああ。……でもお前のその「苦手を克服したい」って思いがある限り、いつかきっと、少し位は「男子」って奴のことを理解して受け入れられる日が来るさ。きっとな」

茶柱「はい!!」

俺の方を見て、自信満々の笑みで頷く茶柱。……これにて、茶柱の「依頼」は終わった。……終わったのだが……。


〜〜〜後日・超高校級の相談窓口にて〜〜〜


ガララララッ!


最原「せ、先輩! その、茶柱さんを止めてください!!」

日向「……茶柱を?」

なんだなんだ、一体何があったって言うんだ──


茶柱「こんな所にいたんですね、最原さん! さぁ、今週は貴方の番です!! ミッチリキッチリ行動を観察させて貰いますからね!!」

最原「ちょっ、まっ、せ、せんぱぁああああああああい!!」ズルズル

日向「あー……。もしかして……?」

あとから聞いた話しなのだが、どうやら茶柱は「男死を理解するにはサンプリングが足りない」という結論に達したらしく、休みの日になるとクラスの男子の誰かと行動を(強引に)共にし始めたのだという。……79期生の皆には悪いことをしちまったかな? ま、茶柱が前より大人しくなっただけ良いか。


茶柱転子の依頼をクリアしました!! 「転子に助けを求める」の難易度が下がりました!!

知っての通り、転子は超高校級の合気道家です。護衛役は勿論、女子のことについても詳しいので、そっちの面でも頼る事があるでしょう。
239 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 22:57:17.09 ID:hkA4lvXl0

──小泉真昼との絆値がMAXになりました。絆クエスト 小泉真昼編──を開始します。

……と言いたい所なのですが、知っての通り絆クエストは通常よりも長くなるため書き溜めが必要です。
なので本日は次のクエスト内容に進み、そのクエストが終わり次第、小泉との絆クエストを投稿しようと思います。
240 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 23:03:54.24 ID:hkA4lvXl0
日向「なぁ七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「所謂「クソゲー」ってあるだろ? 俺も幾つか知ってるけど、超高校級のゲーマーであるお前の眼から見て、クソゲーの基準って何だと思う?」

七海「うーん。「クソゲー」にも色んな種類があるからなぁ……。私は「そんなゲーム世の中に一つも無いよ」って言いたい人間なんだけど……。日向くん達、と言うか世の中の人達の気持ちも分かるんだよね。難易度が馬鹿みたいに高かったり、話しの展開が滅茶苦茶だったり、消費者が求めているのと違うやり方でストーリーを進めてきたり……。でもまぁゲームを作ってるのは人間だからね。名作って呼ばれるようなゲームもあればクソゲーだってあるよね。単純な話しだよ」

日向「そっか。よくよく考えてみりゃそうだよな」


コンコンコン!!


日向「おっと、今日も依頼者が来たか? はーい! どうぞ!!」

↓2「失礼します」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:04:09.67 ID:+GtkGrcp0
した
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:04:23.63 ID:bAIgRjaN0
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:04:24.45 ID:91Ibb/TUO
花村
244 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 23:17:08.08 ID:hkA4lvXl0
朝日奈「えへへ……。お、お邪魔しまーす」ソロ〜

七海「朝日奈さんだ。ヤッホー」

今回の依頼者は朝日奈か。またどんな依頼を持ってくるか分からない奴が来たもんだな……。


78期生 朝日奈葵 才能は『超高校級のスイマー』

褐色の肌と豊満なバスト、ポニーテールが特徴。スポーツが大好きで中学では七つの運動部を掛け持ちしており、特に水泳部では高校記録を数々塗り替えている。オリンピック候補生にも選ばれた、とんでもないスーパーアスリートだ。常に明るいムードメーカーだが、行動原理が食欲や運動といった生理的欲求に基づいているため物事を深く考えずかなり天然。朝食にドーナツを食べる程のドーナツ好きとしても知られている。

うぶな性格で、下ネタなどを聞くとリアクションに困って真っ赤になる。他人の恋愛には興味津々で積極的に応援する反面、自身の恋愛偏差値は低い……筈だったのだが、今ではすっかり苗木lovesの一員で、隙あらば苗木と良い雰囲気になろうと日々奮闘中だと聞く、


朝日奈「こ、この教室は生徒の悩みを何でも聞いて、解決のお手伝いをしてくれるって聞いたんだけど……本当?」

七海「うん、本当だよ。じゃあ日向くん、私はいつも通り、外に行ってるね」

七海がいつも通りに教室を出て行き、俺は俺でいつも通り、朝日奈に客席用のソファーに着席を促す。


日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

朝日奈「う、うん! 実は↓3」

245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:19:13.27 ID:bAIgRjaN0
さげ
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:21:01.02 ID:+GtkGrcp0
究極のドーナツのレシピを手に入れたい
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:21:05.34 ID:WfHcTdWe0
葉隠狛枝アンジーに騙されて、4人で透視魔術の本(葉隠が真宮寺からこっそり借りた)を使ってしまった
何故かみんな寝てしまい、起きたら全員が下着レベルの透視能力(男女無差別常時発動、水着着用は下着と判定されず全裸に見える)を得た
説明書によると、儀式中アクシデントが起きた場合一生そうなる。慌てて近くに来ていた腐川にこの事を話したら腐川まで同じ透視能力を得た、事情を話すと聞いた人も呪われる(つまり日向も)
呪い解く方法わからないし、腐川と葉隠は逃げて、狛枝アンジーは傍観するらしく頼れない、どうしよ?
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:21:08.80 ID:iTECRCGpO
研究教室に誰か忍び込んでるかもしれない
249 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 23:24:37.64 ID:hkA4lvXl0
>>247 前にも書きましたが、学校中を巻き込むような大騒動に発展する依頼安価はお止めください。(というか「事情を話すと聞いた人も呪われる」って分かった時点で朝日奈の性格上他人を巻き込もうとしないと思います)安価↓1
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:27:05.19 ID:tvHUt2dWO
終里にカラダをたくさん殴られた(あざだらけ
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:27:31.92 ID:Q0ueCj8b0
苗木とデートに行くんだけど良いプランないかなって。
252 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 23:29:40.56 ID:hkA4lvXl0
>>250 流石にそのまま採用するわけにはいきませんが、こちらの判断で内容を極限までユルくするのであれば許可しましょう。
253 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 23:35:35.97 ID:hkA4lvXl0

朝日奈「……実は終里先輩とガチ喧嘩しちゃってさ。なんとか仲直りしたいんだけど、先輩も私も自分の主張を譲る気は無いし、どうしたもんかなーって……」

日向「終里と? ……っておい、お前その二の腕!」

朝日奈「ああこれ? 言ったじゃないですか、ガチ喧嘩って。……当然、殴り合いの喧嘩だよ。私も先輩のこと殴っちゃったし……」

日向「お、お前もか!!?」

一体どういう事だ? まずどうして二人がガチ喧嘩にまで発展したのかを調べなければ……!!


日向「……なぁ、一体お前らに何があったんだ?」

朝日奈「……↓2」


ということで今回はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:45:31.40 ID:+GtkGrcp0
乙下
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:45:36.34 ID:WfHcTdWe0
はっきりせず愛人いくつも抱えてる苗木はいつかクズになるぜって言われた
彼女の家庭環境からそう言ったみたい
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 10:27:36.55 ID:9z2tDSXUO
>>249
それって大神とゴン太が暴れて学校を破壊する安価は無理って事?
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 12:19:35.90 ID:F9Vlrkwn0
悪質ないじめ染みた安価はダメっぽい
朝比奈の好感度マックスだし解決後は朝比奈の絆イベントやると思うが小泉とセットでやるの?
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 19:35:10.86 ID:CK/lBuoiO
学校中を巻き込む大騒動に発展するのはアウト

じゃあ石丸と天海が女子更衣室に裸で気絶しているのを発見され女子から変態扱いされてる助けてー

こんな感じならOK?
259 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 20:32:26.55 ID:B9ZE/xNe0
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。

>>256 はい、無理ですね(と言うかその二人が暴れて学校を破壊するって一体何があったんだ……)
>>257 ちょっと悩んですんですよね。朝日奈の依頼がどう解決するか、によって決めようと思います。
>>258 それならOKです。
260 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 20:33:19.64 ID:B9ZE/xNe0
朝日奈「……いつもみたいに放課後プールで泳いでたらね? いつもの苗木loves(みんな)が来てくれてさ。今日は練習は止めにして皆でプールで遊ぼう!! って事になったんだ。 ……その後、皆が帰ったで「さぁ、じゃあ少しだけでも練習やるぞ!!」ってプールで泳ごうとした時に、一部始終を見てた終里先輩が来て……」



終里『はっきりともせず、愛人をいくつも抱えてる苗木はいつかクズになるぜ』



朝日奈「──って言われちゃって……。私、思わずカッとなって『そんなこと無いです! 苗木の事をよく知らないのにそんなこと言わないで下さい!!』って大声で反論したんだけど、終里先輩は」



終里『じゃあ何で誰か一人を選ばねぇ、選んでやんねぇんだ。そういう男はな、なんだかんだ理由を付けて愛人の間を自分に都合良く行き来して回るようになるんだよ、無責任にな』



朝日奈「……それでもう、お互い後に引けなくなっちゃって……。最初はば、ばりぞうごん? の嵐ですんでたんですけどドンドンヒートアップしちゃって……」

日向「最終的には殴り合いになっちまった──って訳か」

朝日奈「うん。……終里先輩には部活の時や体育の授業なんかでいつもお世話になってるし、よく一緒にドーナッツも食べに行くしで結構仲がよくて……。だ、だから仲直りはしたいんだけど、苗木のことを悪く言われるのだけはどうしても我慢出来なくて……」

これはまた面倒臭いかつややこしい事になること間違いなしの依頼が来たもんだなぁ……。(いや今までで面倒臭くない依頼があったかと言えば無かった方が圧倒的に多いんだが)要は俺は終里と朝日奈の喧嘩を仲裁しないといけない訳か。……朝日奈の主張はとても良く理解出来る。出来るんだがなぁ……。


日向(終里の過去を知っちまってる身としては、アイツの言いたいことも分からなくも無いんだよなぁ……)

終里は死体が転がっているのも珍しくないような、荒んだ環境に育った。その理由が、父親の不倫による離婚……。終里はその父親の愛人「達」(娼婦)の子で、全員の関係が滅茶苦茶になってからはスラム街に捨てられたらしい。その為「食べること」と「戦うこと」しか学園入学当初は頭になく、弐大を中心にクラスメイトの皆が苦労に苦労を重ねて今の「まぁまぁ落ち着いた状態」を保てるようになったという。

……アイツの過去を知っちまってる身から考えれば、終里としては「ちょっとした忠告」のつもりだったんだろうなぁ……。というのがイヤでも分かる。けど朝日奈にこの事実を伝えても相応の罪悪感は抱くだろうが「苗木がクズだ」って主張は頑として認めようとしないだろう。俺だってそう思う。

さて、どうするか……。↓2

@苗木lovesの誰か(指定して下さい)に相談しに行く
A終里に会いに行く
B苗木に会に行く
Cその他安価
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 20:34:56.06 ID:BO31HY4pO
1
不二咲
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 20:35:42.73 ID:v8uRGnWr0
3
263 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 20:39:58.71 ID:B9ZE/xNe0
朝日奈に「分かった、取りあえず動いてみる」と告げた俺は「よろしくお願いします!」と頭を下げる朝日奈を教室に残して「まずは」と事件の中心人物になり得る苗木に会に行くことにした。

〜〜78期生の教室〜〜

日向「苗木、いるかー?」

↓1

01〜30 教室にはいない
31〜60 普通に教室にいた
61〜90 (事件の詳細を知っている)苗木がいた 
91〜00 何故だか知らないが、苗木が一人で泣いていた。
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 20:40:31.17 ID:BO31HY4pO
265 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 20:42:40.48 ID:B9ZE/xNe0
……どうやら78期生の教室には苗木はいないようだ。代わりに↓3(一人一人ずつ)の生徒が屯していた。
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 20:43:05.07 ID:BO31HY4pO
十神
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 20:44:30.22 ID:F9Vlrkwn0
舞園
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 20:46:54.91 ID:U9Ln7Qbh0
セレス
269 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 21:00:06.11 ID:B9ZE/xNe0
日向「よう、みんな」

十神「む……。誰かと思えば日向か。何のよう……か、は既に見当が付いているがな。クックックッ……」

セレス「まぁ、当然と言えば当然と言いますか。今までこのような事が起きなかった方が不自然だったと言いますか……」

? こいつらは一体何の話をしてるんだ? 俺にはサッパリ──


舞園「……朝日奈さんと終里先輩の事ですよね」


三人の中心にいた舞園が「ズバリ」と切り込んできた。舞園お前、もう事情を把握してたのか……(ゾロ目効果)


舞園「朝日奈さんの様子がいつもよりずっとおかしかったので……。失礼とは思いつつもエスパーで何があったのかを聴かせて貰ったんです。そうしたら……」

十神「高校生にもなって男の名誉を巡って殴り合いの喧嘩とは、朝日奈も終里も幼稚な真似をするものだ。まぁ苗木自身にそういった「女性を惹き付ける魅力」が全く無いかと言えば否だろうが」

セレス「ですが、事態は割と深刻です。このままでは殴り合いをした二人は勿論、いつもの5人にも学園からの処罰というとばっちりがあるやも分かりません」

舞園「と、いう訳でして、事態を俯瞰的に見れるであろうお二人に相談をしてたんです。「どうすれば良いか」って」

そういう事だったのか……流石は舞園。よもや朝日奈から直接相談を受けた俺よりも早く動いているとは。


日向「で、どうだ? 良い案はあったか?」

舞園「↓2」
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 21:01:40.89 ID:F9Vlrkwn0
一夫多妻制を法律にします
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 21:05:56.25 ID:IP9x61O0o
一夫多妻制をやるしかない
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 21:06:32.21 ID:IP9x61O0o
つまり法律を変えるしかないのだ
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 21:08:11.99 ID:2+HCO9nH0
これ可決したら日向の問題が軽くなるか逆に重くなるか?
274 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 21:13:57.29 ID:B9ZE/xNe0
舞園「……一夫多妻制を法律にするしかないかt「待った。誰だその案を出した奴は」」

十神「俺だ」

十神(お前)かよ!? いや確かに十神財閥の権力と資産があれば『絶対に不可能』って言えないのが怖いんだけど!!


日向「お、俺はさ、俺らの事情だけでこう……。日本の法律をあれこれ弄るのは良くないと思うぞ?」

舞園「ですよね……。それに時間が掛かりすぎますし……」

十神「だから本気にするな。ちょっとしたジョークだと言っただろう」

セレス(あなたの言うジョークはシャレにならない物が殆どなのですが……まぁここは無視しておきましょうか)

日向「それでさ、事件の中心人物になり得る苗木に会に行きたいんだけど、どこにいるか知らないか?」

舞園「↓2」
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 21:15:32.67 ID:F9Vlrkwn0
屋上
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 21:16:36.33 ID:TkiWe0FCO
プログラム世界
277 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 21:27:44.06 ID:B9ZE/xNe0
舞園「……苗木くんでしたら不二咲さんと入間さんが共同開発した「プログラム世界」にいます。具体的には入間さんの研究教室ですね」

日向「ぷ、プログラム世界!?」

十神「なんでも最新のVRシステムを遙かに上回る「リアルバーチャリティシステム」らしいな。完成した暁には十神財閥で権利を買い取ろうと検討中だ」

舞園「まぁ何故その世界にいるのかは分からないんですが……。お二人の実験にでも付きあってるんでしょうか?」

意外すぎる所にいた苗木だが、場所さえ分かればこちらの物だ。俺は「良い案が出ないかもうちょっと考えてみます」という三人がいる教室をあとにし、入間の研究教室へと向かった。


〜〜入間の研究教室〜〜


日向「おい入間! 苗木はいるか!?」

入間「う、うおっ!? なんだ誰かと思えば草餅男じゃねぇか。なんだなんだ、テメェも俺様達の実験に付き合いたくなったのか?」

不二咲「ひ、日向先輩? 苗木くんなら確かに居ますけど……。心……精神は僕達が作った「プログラム世界」って所にいて──」

日向「ああ、事情は知ってる。悪いんだけど今すぐ叩き起せないか? 緊急の用事があるんだ」

入間「ああ? 緊急の用事ぃ? オナ○ィッシュが無くなったとかか?」

不二咲「えっと……↓1」コンマ50以下で起こせる。
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 21:28:00.61 ID:F9Vlrkwn0
ああ
279 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 21:33:46.31 ID:B9ZE/xNe0
不二咲「ごめんなさい……。苗木くんには今プログラムの「最終調整」に付きあって貰ってて……」

入間「最低でも三時間はこのままでいてくんなきゃ俺様達が困るんだよ!! つーか今装置を緊急停止すんのはアイツの脳にダメージが残る可能性があっから絶対NOだ!!」

クソッ……! そういう事情なら仕方がないかもしれないが……どうする? ↓2

@一旦苗木を放置して、終里の所に行く。
A一旦苗木を放置して、苗木lovesの誰か(要は霧切)に相談しに行く。
B自分もプログラム世界の中に入れてくれないか頼む。
Cその他安価
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 21:34:22.69 ID:8Tx2SBzvO
B
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 21:37:21.09 ID:2+HCO9nH0
3で
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 21:37:32.68 ID:U9Ln7Qbh0
283 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 21:43:39.34 ID:B9ZE/xNe0
ん? ちょっと待てよ? 苗木をプログラム世界から出すことが不可能だって言うなら……!!


日向「なぁ。だったら俺もそのプログラム世界って奴に入る事は出来ないか?」

不二咲「え、えええっ!?」

入間「んだよ、やっぱテメェも俺様達特製の超リアルS○Xが出来る(可能性がある)機械を試してみたかったのか。良いぜ、そこのカプセルの中に入りな。ただし、さっきも言った通り三時間は外には出せねぇからな」

日向「……ああ、分かった」

一刻も早く苗木に朝日奈の現状を伝えなければと、俺は酸素カプセルのような機械の中に入り、後のことを不二咲と入間に任せた。……そして。


〜〜〜〜


日向「──ここが、プログラム世界……?」↓2 具体的にどんな世界?
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 21:45:59.32 ID:TxkeGOExO
さげ
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 21:46:08.53 ID:F9Vlrkwn0
ハーレム結婚生活シミュレート
日向が行くと七海・ソニア・罪木のハーレム状態

苗木は夢だと思ってハーレムメンバーに現実世界では絶対やらない振る舞い(キス等)をしていた
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 21:46:13.15 ID:U9Ln7Qbh0
ジャバウォック島
287 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 21:51:49.63 ID:B9ZE/xNe0
>>285 ぐ、ぐぐぐぐぐぐぐぐぐ!! ……採用しますが文章がかなり長くなると思われますので少々お待ちください。 
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 22:02:40.59 ID:v8uRGnWr0
このままじゃ終里の言ったことが正しいことになるな
289 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 22:25:39.94 ID:B9ZE/xNe0
気がつくと、俺はどこかの家のリビングにある大きなソファーに座っていた。……一見しても凄く大きい家だということが分かる。。一体何人で暮らす事を想定しているんだろう……。まぁ所詮はプログラム世界だし、何があっても……。


千秋「ふにゃあ……。あ、おはよう創くん」

日向「!!!? な、なななな七海!?」

突如として家のドアからリビングに入って来た七海に、俺は心底驚いた。何故か。あの七海がかなり際どい、その……え、エロ下着を着ていたからだ。


千秋「七海? ……ふふっ、随分懐かしい呼び方をするんだね」

蜜柑「お、おはようございますぅ……。あ、創さんに千秋さん」

ソニア「Oh! もう起きてらしたのですね!! 昨日の夜あれだけ激しくしていただいたというのに、創さんは今日も元気ですね!!」

日向「罪木!? ソニア!!!?」

七海同様、エロ下着を着けて現われた二人に、俺は思わずその場から飛び退くほど動揺する。い、一体何だ? ここはどういう設定のプログラムになってるっていうんだ!!? それに創くんって……。その……ぜ、全員が名前呼びになってる理由は何なんだ!?


千秋「? 創くん、本当にどうしたの?」

蜜柑「ふゆぅ……。もしかして寝ぼけていらっしゃるのでしょうかぁ……?」

ソニア「そうなのですか? なら今日の『ハーレム結婚記念日・三年目』の式典は時間を遅らせて貰った方が良いでしょうか……」

日向「は、ハーレム結婚記念日!!?」

ま、まさかとは思うけどこの世界は『男の重婚が許されている』世界なのか!? そして三人が俺の事を名前呼びしてるってことはつまりその……お、俺は三人と──。


日向千秋「だったら折角だし、もうちょっと寝室で寝てようよー」ネミー

日向蜜柑「ふゆぅ……。た、確かに私もまだ腰に少し違和感がありますし……もうちょっとぐらいならお休みしてても……い、良いですよね!」

ソニア・日向・ネヴァーマインド「良いですね! 早速寝室へGOです!!」

俺は俺の方に寄ってくる三人を全力で振り払い「わ、悪い! ちょっと眠気覚ましに運動してくる!!」と大声で叫んで玄関からその家を出て行く。……クッソ入間の奴!! なんて世界を構成しやがるんだアイツは!! しかもこんな時に──ん?

……何か向こうの……俺が転送されてきた家の傍にある家から聞き覚えのある声が聞こえてくる……。もしかして──


日向「…………」コソコソ


苗木「ん……。もう、千尋は甘えん坊だなぁ」

千尋「えへへ……。ごめんなさい」

さやか「誠くん、私にも! 私にもくださ──んっ♪」チュッ

葵「次! 次は私ね!!」

響子「誠くん。誰かを忘れていやしないかしら?」

苗木「安心してよ。僕はちゃんと全員にキスするつもりだからさ」

苗木loves「「「「誠くん……♡」」」」


日向「」

なんだ、この状況は……。苗木お前、幾らプログラム世界だとはいえ、お前はこんなハーレムENDなんて認めないような男だと思ってたのに……!! 俺は一息置いて一旦落ち着くと、思いっきり助走を付けて──


日向「眼ぇ覚ませゴラァアアアアアアアアアア!!」ガラスバリーン!! ナエギバキッ!!

苗木「へ? ──ひでぶっ!!?」

苗木loves「「「「ま、誠くん!!?」」」」

ガラスをぶち割った勢いのまま苗木に跳び蹴りをかますと、苗木lovesが何か動き始める前に俺は苗木を抱きかかえると


日向「悪い! 苗木と前々からしてた約束があるんだ!! ちょっとの間苗木を譲って貰うぞ!!」

と大声で叫びながら、粉々に割れた大きなガラス窓から急いで逃げ出した──

290 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 22:42:18.88 ID:B9ZE/xNe0

〜〜〜暫くして・どこかの公園〜〜〜


苗木「うーん……。い、痛てててて……」

日向「……目は覚めたか、ハーレムゲームの主人公くん?」

俺はある種の侮蔑の視線を苗木に向けて放つ。……いくらプログラムの世界だからってやって良い事と悪い事ってもんが──


苗木「あ、あれ? 日向先輩? 何で日向先輩まで僕の夢の中に?」

日向「……は? 夢の中?」

何かどうも話しに食い違いがあるようで、俺はまず自分の中の感情を沈め、苗木の話しを聞くことにした。


苗木「はい。入間さんが『自分にとって最も都合が良い夢が見られる機会だ』って……。僕が優柔不断な情けない男なのが原因っていうのは分かってるんですけど、だから『今の』僕が最高に好きな人達全員と結婚したっていう夢が見られてた筈じゃ……」

……入間の野郎! なーにが『実験に協力して貰ってる』だ!! こんなもん一種の詐欺じゃないか!! ……まぁアイツのことは後でタップリと説教するとして……。


日向「苗木、これは『夢』なんかじゃない。入間と不二咲が協力して作った「プログラム世界」だ」

苗木「ぷ、プログラム世界!? 夢の中じゃなかったんだ……」

日向「そうだ。そして今外の世界ではお前にとって大変な事が起こってる。お前の大事な人の一人が、お前が原因で窮地に立たされようとしてるんだ……!!」

苗木「──!! く、詳しく話しを聞かせて下さい!!」

すぐに目の色を変えた苗木を見てホッとしつつ、俺は朝日奈と終里の間で起きた出来事を話した……。


〜〜〜〜


日向「……って訳なんだ。どうだ? 少しは自分の置かれてる状況が分かったか?」

苗木「そ、そんな……!!」苗木の絶望度↓1(主人公補正−20)
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 22:42:44.09 ID:v8uRGnWr0
希棒
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 22:47:54.17 ID:2+HCO9nH0
全然絶望してないね。
293 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 22:49:46.34 ID:B9ZE/xNe0
すげぇ……。流石初代主人公……。 09−20=11


俺から詳しい話しを聞いて、苗木の眼が、表情が、覇気が、俺の知っている「苗木誠」の物へと戻る。……さっきまでの堕落しきっていた表情と声が嘘のようだ。……それでこそ、苗木だよな。


苗木「……こんな世界で遊んでいる場合じゃない……!! 早くこの世界から出て朝日奈さんと終里先輩の所に行かないと……!!」

日向「ああ。……だが入間曰く、三時間は外の世界には出られないらしいんだ。なんでも俺らの脳に障害が残る危険性があるんだとさ」

苗木「……!? そ、そんな……!!↓1 30以下で超高校級の幸運発動。(主人公補正×2−40)
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 22:50:23.23 ID:kydqQrD/O
30以下
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 22:51:51.31 ID:2+HCO9nH0
愛は偉大だと言うのか。
296 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 23:02:42.51 ID:B9ZE/xNe0
さっきから苗木くんが本気出して来てますねぇ!! まさか素で成功するとは。 23−40=−17


その時だった。空に巨大なスクリーンが映ったかと思うと、不二咲の顔がそこに映される。


不二咲『あ、あーあー! 聞こえてる!? 苗木くん、日向先輩!!』

日向・苗木「「不二咲(さん)!!」」

不二咲『事情は舞園さんから聞いたよ! 終里先輩と朝日奈さんが大変な事になってるって!!』

そうだ。俺達は一刻も早く朝日奈と終里の所にいかなくちゃならない。でも時間が──


不二咲『だからね!『プログラムの方を』一旦破壊して、二人の意識と精神を強引に現実世界に戻そうと思うんだ!! 『強制シャットダウン』っていうんだけど──』

おお! そんなもんがあったのか!! 確かにそれなら……。いやでも折角二人が苦労して作りあげたプログラムが……。


不二咲『プログラム世界の事なら別に良いよ! バックアップは取ってあるし、破損したところはまた作り直せば良いんだから!! 入間さんもそれで納得してくれたし!! ね! 大神さん!!』

入間『もごごー! もごごごごごごー!!』

大神『──うむ。全く構わぬ。どうぞ壊してくれと言っておるな』

そうか! 入間がそう言ってくれているなら構わないな!! うん!!


日向「行くぞ! 苗木!!」

苗木「はい! 現実世界へ……、二人の元へ──!!」
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 23:04:50.53 ID:2+HCO9nH0
入間は自業自得だな。何か終里この事件の後、日向にベタ惚れしそうな予感がするのは気のせいかしら?
298 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 23:09:06.39 ID:B9ZE/xNe0


〜〜〜現実世界〜〜〜

気がつくと、俺はあの時入った酸素カプセルのような装置の中にいた。


日向「う、うーん……」

苗木「こ、ここは……?」

不二咲・舞園「「苗木くん! 日向先輩!!」」

不二咲と舞園が心配そうな顔で俺達のことを見つめてくる。そうか、俺達、現実世界に戻ってきたのか……。


日向「……ッツ!? 舞園! 朝日奈と終里の状況は!!?」

苗木「ふ、二人は今どこにいるの!? 一体どうなっちゃってるの!?」

不二咲「二人が要る場所は↓1で……」安価

舞園「状況は↓2です!!」高コンマほど状況が悪い。
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 23:09:43.60 ID:U9Ln7Qbh0
朝比奈の研究教室
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 23:10:03.34 ID:2+HCO9nH0
体育館
301 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 23:16:37.22 ID:B9ZE/xNe0
>>300 33−4ネタを入れようかと一瞬思いましたが、今年の阪神はリーグ優勝してますし無かった事にしましょう。


不二咲「それが、朝日奈さんの研究教室で『じっくり話し合おう』って事になったみたいで……」

舞園「大神さんを立会人に「お話」をしているみたいです。……あ、勿論後ろに(肉体言語)とかは付きませんよ!?」

当り前だ。というか立会人に大神がいる限り、そんな事は大神自身が許さないだろう。それなら一安心、と言った所か。……だが気は緩められない。


日向「苗木! 朝日奈の研究教室に行くぞ!!」

苗木「はい!!」

舞園「私も行きます!!」

不二咲「ぼ、ボクも行くよぉ!!」

俺達四人は脚を揃えて、入間の研究教室を飛び出して行った──







入間「……だ、誰か俺様に構えよぉ……グスッ……」

302 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 23:19:37.96 ID:B9ZE/xNe0
〜〜朝日奈の研究教室〜〜

朝日奈の研究教室には舞園と不二咲の言った通り、朝日奈と終里。大神に……何故か王馬と↓3(一人一人まで)が立会人として二人の会話を見守っていた。
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 23:20:12.71 ID:bPW7RQeSO
西園寺
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 23:20:43.29 ID:uAgiBHueO
霧切
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 23:21:57.39 ID:2+HCO9nH0
ソニア
306 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 23:33:03.32 ID:B9ZE/xNe0
朝日奈「だから! 苗木はそんなふしだらでしょうもない男なんかじゃないんだってば!!」

終里「はっ! どうだかな!! 良い面、良い雰囲気ってのを纏いつつ近づいてくる男って奴の中にはいるもんだぜ? どうしようもねぇ野郎ってのが。ウチの狛枝みたいになぁ!!」

イマジナリー狛枝「ハハッ酷いなぁ……。ボクは皆の輝く希望が見たいだけなのに……」

大神「……二人とも、落ち着け。気を昂ぶらせるな」

霧切「ええ、そうよ。でないと折角設けた──」

ソニア「話し合いの場の意味が無くなってしまいます!!」

西園寺「折角私まで来てあげたんだから、ちょっとは落ち着いてよねー!」

王馬「そうそう。西園寺ちゃんの言う通り落ち着いてよ二人ともー。もうすぐ張本人がやって来る筈だからさ──ほら来た」ニヤァ

何か一瞬幻覚が見えた気がするが、俺達はそんな事に構わず部屋の中に入る。


苗木「朝日奈さん……。終里先輩……」

朝日奈「苗木……」

朝日奈から受けたこの依頼も、いよいよ終盤に入る──と、俺は思ってたんだ。後はこの二人の仲裁をするだけだと……そう、この時までは。

307 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 23:33:45.46 ID:B9ZE/xNe0
と、いうわけで今回はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 23:37:54.22 ID:2+HCO9nH0
おそらく苗木だけでなく日向にも真価が問われる案件になるだろうね。
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 00:22:42.11 ID:U9HtlYjG0

恐ろしい予感がする
310 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:30:58.12 ID:aVqtGwbI0
こんばんわ。それでは今夜も始めていきます。
311 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:31:32.85 ID:aVqtGwbI0
〜〜前回までのあらすじ〜〜〜


朝日奈の『終里先輩と和解したい』という依頼を受け、事件解決の為にいつものように学校中を駆けずり回る日向。なんやかんや事の元凶の一人である苗木を見つけ、舞園、不二咲と共に朝日奈の研究教室へとやって来た俺達は、そこで対立する朝日奈と終里を見つける。

だが、事件は二人の仲を取り持って解決──とはならなそうだった。
312 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:32:54.63 ID:aVqtGwbI0
日向「大神……。それだけじゃなくて霧切にソニア、西園寺まで……」

王馬「あ、あれ? 日向ちゃーん? 意図的に誰か無視してない?? おーい! 俺はここに居るよー!!」

日向「……………………………あとついでに王馬も」

前述した三人は兎も角、王馬までここにいるのが嫌な予感しかしない。コイツの事だ、面白がって事態をとんでもない方に転がそうとするに決まってる……。妙な真似をしないよう、シッカリ見張っていなければ。


大神「うむ、安心しろ日向よ。朝日奈にも終里にも、互いに一切手出しはさせておらぬ」

霧切「気にしないで、日向先輩。……終里先輩の誤解を解きたい。苗木くんがそんな男じゃないと証明したいっていうのは、私も一緒だもの」

ソニア「事情は大凡把握しています。私も苗木さんを知る一人として! 苗木さんがそんな人ではないと終里さんもに知って欲しいのです!!」

西園寺「私は何も関係無い、事態を平等に見られる第三者としてソニアに引っ張ってこられただけだけどさー。面倒臭いなーってのが正直な感想なんだけど」

王馬「俺も同じだよ! こんなおもしr……学校の風紀に関わるような大事を見逃す訳にはいかないからね!!」

やっぱ絶対面白がって来ただけだろコイツ!! お前にはあとで夏休み分の借りを全部シッカリ纏めて返すから覚悟しておけよ──!


苗木「朝日奈さん……。終里先輩……」

朝日奈「苗木…………」

終里「……ちっ。件のハーレム野郎が来やがったか」

終里は苗木をジロリと睨み付けるが、苗木はそれに怯む事無く二人に頭を下げた。


苗木「二人とも……本当にごめん。僕が優柔不断なせいで、二人に大喧嘩させちゃったみたいだ……」

朝日奈「そ、そんな事ないよ苗木!! だって……」

霧切「……私達は全員納得して「今の関係」を……「友達以上恋人未満」の関係を続けてるんだもの。苗木くん一人の責任じゃないわ」

舞園「そうですよ! それに「最後にはちゃんとケリを付けるから」って苗木くん、前に言ってくれたじゃないですか!!」

不二咲「そうだよぉ! それがどんな未来であっても、ボク達は「絶対に後悔しない」って覚悟を決めてるんだから!!」

苗木「……みんな……」

終里「……っけ! 男は勿論、女どもも優柔不断なハーレム許容共と来たかよ。……いつかケリを付ける? 友達以上恋人未満の関係?? はっ! んなもんただの逃げだろ逃げ!! なんだかんだ言い訳付けて問題を先延ばしにしてるにすぎねぇよ!!」

ソニア「……それの何が悪いのです? 苗木さんは勿論、女子の皆さんもまだ高校二年生なのですよ? 「恋」と言う物をキチンと学び、理解し、自分の気持ちと向き合って「答え」を出すにはどうしても「時間」が必要です。……私達はまだ、大人への階段を登っている最中の「子供」なのですから」

終里「…………それで「いつか一人以外全員捨てる」ってのか。今までずっとテメェを想い続けてきてくれた女共を──!」

大神「「捨てる」のではない。「選ぶ」のだろう。……人生には必ず「取捨選択」をせねばならぬ時が来る。……人は、人を愛さずには生きられぬように、人を傷つけず生き続ける事もまた、出来ぬ生き物だ」

日向「そうだ、終里。苗木は絶対にお前の思っているようなクズ男にはならない。こいつはどんな絶望だって乗り越えて、希望をもって生きていけるだけの──!!」

313 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:33:34.06 ID:aVqtGwbI0





王馬「はーい、ちょーっと待ったー!!」




314 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:34:48.84 ID:aVqtGwbI0

ここで初めて王馬が会話に割り込んで来た。ニヤニヤと笑みを浮かべているその表情はこれ以上なくイヤらしく、何かトンでもない事を企んでいるというのが有り有りと分かる。


西園寺「どうしたの王馬? 折角話しが良い方向に纏まりそうだったのにー。正直もう付き合うの飽きて来ちゃったんですけどー?」

王馬「いやいやもうちょっとだけ待っててよ西園寺ちゃん! ここからが面白いところ何だからさ!!」

……なんだ? さっきから猛烈に嫌な予感がする。王馬は一体何を企んで──。そう思っていると、王馬は懐から何かを取りだして、天高く掲げた。


王馬「ジャジャーン! これなーんだ!?」

大神「……なんだ? ただの「あいぱっど」とか言う物の類種ではないのか?」

王馬「まぁ似たようなもんだね。……今までの皆の主張はさ「苗木ちゃんの性根が悪人じゃない、常識もモラルもある善人だ」って前提がある訳でしょ? ならさ……。その「前提」ってのが無くなっちゃったら一体どうなっちゃうんだろうね?」

朝日奈「……どういう事? さっきから話しが見えないんだけど──」

王馬「今から皆に見せてあげようと思ってさ! 「苗木ちゃんの本当の性根」って奴を!」

そうして王馬はアイパッドに似た薄手のデバイスの電源を入れ、あるファイルを起動させてそこに納められていた映像を皆に見せる。そこには──



ソニア「……なっ!?」

大神「これは……!?」

西園寺「……ど、どどどどういう事!? 苗木お兄ってばいつの間にこんな……!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜


苗木「ん……。もう、千尋は甘えん坊だなぁ」

千尋「えへへ……。ごめんなさい」

さやか「誠くん、私にも! 私にもくださ──んっ♪」チュッ

葵「次! 次は私ね!!」

響子「誠くん。誰かを忘れていやしないかしら?」

苗木「安心してよ。僕はちゃんと全員にキスするつもりだからさ」

苗木loves「「「「誠くん……♡」」」」


〜〜〜〜〜〜〜〜


朝日奈「!? こ、これって何なの!? 一体どういう事!?」

霧切「……………………」

不二咲「え、ええっと。これは、その……」

舞園「な、苗木くん……」

王馬「──ね? 苗木ちゃんの本性って奴が分かったでしょ? 特にそれを実際に見た日向ちゃんにはさ!!」

苗木「あ、あ、あああああああああああああ!!」

日向「王馬、お前……!!」

あの映像──入間と不二咲の作ったプログラム世界で幸せなハーレム世界を築いている、堕落した苗木の姿があった──


──続く──
315 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:35:34.61 ID:aVqtGwbI0


CM

王馬「ダンガンロンパV3!! 六年経った今でも大好評発売中だよ! 嘘じゃないよ!!」

316 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:37:02.50 ID:aVqtGwbI0
──続き──


苗木「あ、あ、あああああああああああああ!!」

日向「王馬、お前……!!」

王馬の持っていたアイパッドにはあの映像──入間と不二咲の作ったプログラム世界で幸せなハーレム世界を築いている、堕落した苗木の姿があった──


大神「苗木、お主よもや皆とこのような事を……!?」

ソニア「ち、地球上にはハーレム制の国も確かに存在しますが……。が、学生の身分で流石にこれは……」

西園寺「……さいってー」

大神とソニアから大きな動揺が見える。西園寺など完全な傍観者の立場だったのに、今や苗木を女の敵を見るような眼で見ていた。


不二咲「ま、待って待って! 違うんだよぉ!! これはボクと入間さんが作ったプログラム世界での出来事で──!」

霧切「……プログラム世界? どういう事か説明してくれる王馬く……んじゃあ話しを余計にややこしくされる可能性があるから、日向先輩」

王馬「えちょ、問答無用で俺の証言価値否定? ヴェエェエン!! 酷i「ああ、実は──」……ねぇ、自覚も自負もあるけどさ。俺皆に無視されすぎじゃない? ねぇってば」

俺は事情を知らない皆に詳しく説明した。この映像は(なぜ王馬が持っているアイパッドにそれが納められているかは知らないが)入間と不二咲が作ったプログラム世界での出来事だという事。そのプログラム世界では男子によるハーレム制度が法律で許されていて、苗木はただそのプログラムに振り回されていただけだという事を──


大神「……なるほどな、事情は把握した。だが……」

ソニア「げ、現実世界の出来事では無かったのですか! ま、まぁそれなら──」

終里「……はっ! 現実って言う枷から外されて、ようやく苗木の本性って奴が現われたわけだ。なぁ?」

終里がニヤァと歯茎を剥き出しにして苗木のことを睨み付ける。


終里「現実じゃねぇから何やっても良い? ハッ! 確かにそうかもなぁ!! でもよ、これでコイツの性根って奴が明らかになったわけだ!!」

苗木「…………」

王馬「そう! 苗木ちゃんは本心では「誰も捨てたくない!!」「全員自分の女にしたい!!」「むしろもっと大勢の女達に囲まれてハーレム生活を送りたい!!」って考えてる正真正銘のクズ男だったって訳!! 「これは異常だ」って忌避感を感じて、すぐさまその場から逃げ出した日向ちゃんとは大違いだよねぇ!!」

苗木「…………」

あれだけ希望に満ちていた苗木の瞳から、急速に光が、希望が失われていく。……ええいダメだダメだ!! 苗木の「正しさ」は「希望」は、まだ捨てられちゃいない!! こんな所で折れて良いもんなんかじゃない!!



日向「──それは違うぞ!!」



俺は王馬の意見を論破すべく、全力で言葉を放つ。
317 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:38:20.82 ID:aVqtGwbI0

苗木「ひ、日向先輩……?」

王馬「へぇ……? 何が違うって言うのさ日向ちゃん」

日向「王馬。お前はこう言ったよな? 苗木が「むしろもっと大勢の女達に囲まれてハーレム生活を送りたい」って考えてるって。ならなんで出て来たのが「いつもの四人」だけなんだ? 「いい女」「美少女」って呼べる奴なんてそれこそ学校中……世界中にいるだろうに」

王馬「…………」

日向「それに「キス」までしか行為が及んでないのも変だよな? 自分の欲望を全部解放できる世界なら、それこそやりたい放題に四人の身体をもてあそべるだろうに」

王馬「へぇ……? なるほどなるほど? あくまで日向ちゃんは苗木ちゃんを庇うんだ。ほんほん、まぁ一部とはいえ頷ける部分もあったよ──だからさ」

王馬はニヤリと笑みを更に深くすると、両手を広げ



王馬「……だったらさ、希望ヶ峰学園らしく「あの」制度で白黒付けようよ。希望ヶ峰学園名物……「学級裁判」……今回の場合は「議論スクラム」かな? でさ!! お題はズバリ……苗木誠は「クズか」「クズじゃないか」にしようじゃないか!!」


318 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:39:14.61 ID:aVqtGwbI0
──システムメッセージ──

これより学級裁判──「議論スクラム」の前準備を開始します。議論スクラムは8対8に別れ一つのお題に対して議論する、ダンガンロンパV3のシステムを模した物です。相手が出してくる言霊に対し、正しい言霊(安価)をぶつけられれば相手の発言を>>Break<<出来ます。それを続けて相手陣営を論破し、苗木の無実を勝ち取りましょう。

319 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:40:11.45 ID:aVqtGwbI0

日向(まずは「こちら側」の味方を見つけなくちゃいけない……。俺・朝日奈・霧切・舞園・不二咲の五人は確保出来ているとして、残り二人か……。誰に協力して貰おうか……↓2)

※注意 今から学園にいるメンバーの中で「苗木誠はクズじゃない!」と反論できるメンバーを探すわけですが、学生の中には「中立(俯瞰)」を保つ生徒。逆に「絶対に敵対する生徒」などもいます。ここまでの話し(朝日奈の依頼開始から)をよく読んで「ヒント」を見つけ出し、上手く「苗木に味方してくれそうな生徒」を探し出しましょう。
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 20:40:45.96 ID:gW2Zp6+mO
ソニア
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 20:46:46.88 ID:a6uIeUQgO
左右田
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 20:47:02.88 ID:DCd1j1si0
323 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:51:12.88 ID:aVqtGwbI0
ゾロ目来ましたねぇ!


事情を聞いた左右田「……すまねぇ日向。前までの俺だったら「ハーレム? んなもん全ての男の夢だろ!!」って言えたかもしれねぇが……」

日向「そうか……。お前はもう……。いやこっちこそ悪かったな」

左右田「おう、まぁお前の味方にはなってやれねぇが頑張ってくれ。……ああ、そういや79期生に「人の生態? の事をよく観察してる奴」がいたよな。そいつなら味方になってくれるんじゃねぇか?(ゾロ目補正)」

日向「そうか……。ありがとう、探してみるよ」↓2 誰に協力して貰う?
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 20:52:13.98 ID:H+6y0di3O
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 20:52:34.72 ID:DCd1j1si0
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