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日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」

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148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/07(土) 23:09:06.98 ID:O5RPXVXh0
朝日奈 苗木に濡れたら拭いてもらおうと画策
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/07(土) 23:09:09.26 ID:5hblWdGP0
最原
150 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/07(土) 23:38:56.63 ID:28WfEaRV0
>>146 夢野はいないので、安価を下に一つずつズラして採用。そしてコンマ00なので……?


澪田「おっ! これなんかどうっすか!! 丁度お腹も減ってきたし、丁度良いんじゃないっすか!?」

続いて澪田が連れて来たのは、チョコバナナの屋台だ。チョコバナナか……確かにお祭りの定番屋台ではあるんだが、実際に食ったことはあまりないなぁ。良い機会だし、俺も一本……。


澪田「それに面白そうな事もやってるっすよ! ほら!!」

日向「……ん?」

澪田に言われて、店の出先に出ている看板を見てみる。すると……。


『水鉄砲ロシアンルーレット開催中! 濡れた人はチョコバナナ一本無料!!』


──と、書かれた看板があった。いy


左右田「いや何だよ水鉄砲ロシアンルーレットって!? それ薄着の女性にやらせたらヤベー奴だろ! つーか『濡れた人はチョコバナナ一本無料』って書いてある時点で悪意しか感じねぇんだけど!!?」

おお……! 久々に会ったが流石は左右田だ!! その潜在的ツッコミ能力を駆使して俺の代わりに店と店員に的確にツッコんでくれている……!! くそっ! こんな事ならもっと左右田と遊ぶ機会を作っておくんだった!!


朝日奈「わ、私やりたい! チョコバナナ普通に好きだし!!」

罪木「わ、私もやってみたいですぅ!!」

日向・苗木「「罪木!?(朝日奈さん!?)」」

どういう訳だかやるのを避けるべき女性陣二人が真っ先に「やりたい!」と言いだした。一体どういう事なんだ……!?


朝日奈(も、もし水鉄砲に当たっちゃったら……)

罪木(ひ、日向さんにお顔を拭いて貰えるチャンスですぅ!!)

アンジー「ねぇねぇ終一ー。アンジーの為にもやって来てよー!!」

最原「ええっ!? で、でも……」

アンジー「むぅ……。終一はアンジーが濡れ濡れになっちゃっても良いっていうのー? それともそんなアンジーを見たいの?」

最原「い、いやそういう訳じゃ……。分かったよ。やってくる……」

日向「あ、最原がやるなら俺は遠慮し「創ちゃん?」……やれば良いんだろやれば! クソッ!!」

こうして俺達四人は『水鉄砲ロシアンルーレット』とかいうふざけたチョコバナナ店の企画に参加することになった。まぁ言っても一本無料にするだけでも店としては損害が出るだろうし、確率もそう高くはな──



日向「──うわぷっ!?」

朝日奈「──きゃぁっ!」

罪木「ひゃぁああん!!」

最原「──うわわっ!!」



まさかの四連続ヒットだった。それを見た左右田が「いや流石におかしいだろこれは!?」と店主に物言いして水鉄砲を調べようとするが、店主はなんのこっちゃやらと知らんぷりで、俺と(何故か)苗木にタオルを渡してくる。(あとチョコバナナ四本も)


日向「……(フキフキ)」

「あ、あのぉ……。日向さぁん。その、わ、私のお顔も拭いていただけないでしょうかぁ……」と、罪木が言って来たため、俺は仕方なく罪木の顔面に付着した水を拭き取っていく。苗木も朝日奈に頼まれて、似たような事をやっているみたいだ。
……なんだろう。こう、眼を閉じて上目遣いをしてもらっているとまるでその……。き、キスをする直前のようd


ソニア「ああっと! 何か向こうに面白そうな出店があります!! 早速向かってみましょう!!」

今度はソニアに手を引っ張られ、俺達はその(かなり胡散臭い)チョコバナナ屋を後にした。


↓1 なんの出店で遊ぶor食べる?
↓2〜4 参加メンバーを一人一つずつ。


という訳で今回はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。(クッソ! 今日中に夏休み編を〆たかったのになー!!)
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/07(土) 23:42:01.51 ID:O5RPXVXh0
花村がシュラスコの出店
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/07(土) 23:42:20.40 ID:zf2Fnb+X0
舞園
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/10/07(土) 23:42:59.86 ID:Cq3B5U150
アンジー
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/07(土) 23:43:06.94 ID:v7vLHEQyO
澪田
155 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 13:30:31.26 ID:IGttmG7C0
お昼のゲリラ投稿です。
156 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 13:31:55.17 ID:IGttmG7C0


ソニアに手を引かれて暫く行くと、正しく「大行列」といって良いほど人が集まっている屋台があった。香ばしい肉の焼ける香りが、辺り一面に立ちこめている。


朝日奈「なにあの屋台? なんだか凄い人集りが出来てるけど……」

苗木「凄く良い匂いがするね。……けどなんだろう。どこかで嗅いだことのある匂いなんだけど……」

左右田「……なぁ、日向よ。なんかずっと前にもこんな事があった気がするんだが……」

日向「ああ……俺もだ。多分……」

折角だからと、皆で行列に並んで待つこと数十分。


花村「ウェルダーン! はい、次のお嬢さんご注文を……ってあれ? みんな! もしかしてとは思ったけど、やっぱりお祭りに来てたんだね!!」

日向「やっぱりお前だったか……」

澪田「むっちゃー!! お久しぶりっす輝々ちゃん!!」

今年の夏は本当に「デジャヴ」って奴によく遭遇するなぁ。と我ながら感心する。屋台には超高校級の料理人である花村がでっかい肉の塊を、鉄串に刺して炭火で焼いていた。一体何なんだこの美味そうな料理は……。


花村「『シュラスコ』だよ!!」

日向「しゅ、シュラスコ?」

花村「日本にはまだ馴染みがないかな? ブラジルの伝統的料理で、一言で言ってしまえば「ブラジル風バーベキュー」だね。バーベキューと言っても日本のバーベキューとはスケールが違う豪快な一品で、牛をメインに、豚、鶏などのブロック肉やソーセージなんかを1メートルほどの長い串に刺して、炭火でじっくりと焼きあげるんだ!!」

花村「時間をかけて焼きあげることで余分な脂が落ちて、お肉の旨みもギュギュッと凝縮! くどくないけれど濃厚で、ジューシーな味わいを楽しむことが出来る一品だよ!! 僕特製の「モーリョ」ソースを付けて食べてみて!!」

花村の実力はよーく知っているが、そんな知識がなくとも見ているだけでとっても美味そうな料理だということが分かる。肉から滴り落ちる油が「早く食ってみろ!」と俺達を誘惑しているかのようだ。それじゃあ早速一人一本……。


花村「……と、言いたい所なんだけど……」

ソニア「どうしたのですか?」

花村「いやぁ、この僕がやっているから当然と言えば当然なんだけど、沢山用意した在庫がもう切れちゃってね……。あと四人分しか残ってないんだよ、ゴメンね?」

最原「あ、あと四人分……」

霧切「私達の人数は全員で十二人だから、確率は1/3……」

日向「……ああ、ここは恨みっこ無しの真剣勝負だ。みんな、覚悟は良いな!」



「「「「「「「「「「「「最初はグー! ジャンケンポン!!!」」」」」」」」」」」」



日向「よっし! いよっし!!(グッ!)」

舞園「えへへ! やりました!!」

アンジー「主は言いました……『ぐうかわなアンジーにこそこの料理を食べる資格がある』と……」

澪田「むっきゃー! 今日の唯吹はツイてるっすねー!! それじゃあ早速……いただきマム!(あむっ)」

う、美味い!! 串に刺された肉の塊に豪快に齧りつくと、ジューシーな肉汁がこれでもかというほど滴り落ちてくる。岩塩のみのシンプルな味付けが、肉本来の美味さをより引き出させている感じがした。あとは花村が用意したというこの「モーリョ(?)」ソースなんだが……。

!!? す、凄いなこれ! 味が一気にスパイシーなそれに変わったぞ!! みじん切りにしたトマトや玉ねぎ、ピーマンといった野菜に、オリーブオイルやワインビネガーが合わさったその「モーリョ」ソースは正しく絶品で、岩塩のみとはまた違う方向で肉の美味さを引き立たせてくれてい──。(クイクイッ)ん?

157 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 13:33:59.84 ID:IGttmG7C0


ソニア「あ、あの、日向さん……」

ソニアか。一体どうし……。


ソニア「あ、あーん///」

全員「「「!!!?」」」

あのソニアがまるで餌を求めるひな鳥のように俺に対して口を開けているという事実に、仲間達全員が驚いていた。(花村だけは「おやおや、大胆だねぇ」とニヤニヤした顔をしていたが)……えっと、これはあれか? 例の「あれ」をやらなくちゃいけないのか? 少なくともソニアはそれを期待して待っているようだが……。


日向「あ、あーん///」

ソニア「あむっ。……えへへ、ありがとうございます日向さん」

ソニアは顔をほんのり赤らめながらも、満足そうな眼で俺を見ている。……いやあの、俺だって十分過ぎるぐらい恥ずかしいんだけど。皆の目の前だし、周囲の人達の注目まで集まってるし……。


罪木「ひ、日向さん! わ、私にm「んあ? 蜜柑ちゃんもそんなに食べたかったんすか? だったら唯吹のを分けてあげるっす! はい! あーん!!」…………あ、あーん……。お、美味しいですねぇ……(ショボーン)」

舞園「苗木くん。苗木くんも食べてみたいですよね? そうですよね?? はい、どうぞ。あーん♪」

苗木「え!? ぼ、僕もやるのそれ!!? え、えんry「さぁさぁ、遠慮しないでどうぞ! あーん♪」……あ、あーん///」

霧切(くっ!)キリギリッ!!

朝日奈(わ、私もやってみたかったなぁ……!)

アンジー「終一ー♪ ほらほらアンジーが手ずから食べさせてあげるんだよ? きっともっと美味しくなってるよ!! 口を開けてよー(グイグイ)」

最原「い、いたたたた! わ、分かった。分かったから串の先でほっぺをツンツンするのは止めてよアンジーさん! 地味に痛いよそれ!!」

左右田「……なぁ七海。一体何なんだよ、この状況は……」

七海「一言で言うなら「カオス」……じゃないかな?」

ああもう、こんな恥ずかしい空気のままこの場所で立ち往生してられるか!! 次ぎ行くぞ次!!


↓1 なんの出店で遊ぶor食べる?
↓2〜4 参加メンバーを一人一つずつ。

(時間的に最後の判定となります)」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 13:35:56.93 ID:LTN4P4SJO
夢野の人体切断マジック参加
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 13:37:42.30 ID:1DON+VKs0
霧切
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 13:48:42.29 ID:lIBp20fsO
苗木
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 13:57:07.84 ID:QxZIvhiE0
罪木
162 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 20:34:16.23 ID:IGttmG7C0
こんばんわ。それでは今晩も始めて行きます。
163 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 20:35:22.37 ID:IGttmG7C0


苗木「? なんだろう、あの人集り」

アンジー「輝々の時と同じ位凄いねー! きっと凄く楽しい事をやってるんだよー!!」

花村と別れて暫く経った後、何やら先ほどと同じ、いや、それ以上の人集りが出来いている。老若男女多くの人々が一つのステージに注目し、ワァアッッ!! と歓声を上げていた。一体何が──


子供「凄い凄ーい! ねぇねぇお姉ちゃん!! もっと、もっと凄い手品見せてー!!」

夢野「んあー! じゃから手品ではなく『魔法』じゃと何度も言っとろうが!! これだけ見せてもまだ分からんのか!!」

最原「ゆ、夢野さん!?」

そのミニステージの上にいたのは、超高校級のマジシャンである夢野だった。そうか、あいつも(学校の課題か自主的にかは知らないが)祭りに出し物をしに来てたのか。だがやはり「魔法」である事に拘っているのか、大看板のタイトルが『超高校級の魔法使い・夢野秘密子のマジックショー』になっている。


夢野「んあ? ……おお! 誰かと思えば最原を始め見覚えのある顔ぶれが揃っておるではないか!! 丁度よい、これも何かの縁じゃ。我の魔法を味あわせてやるからステージに上がれ。そうじゃのう……、最原達では見慣れておろうし、ここは苗木先輩、霧切先輩、罪木先輩に協力して貰おうかの!」

苗木「え、えええええええっ!?」

罪木「わ、私達が参加するんですか!? 私、ドジだからショーを台無しにしてしまうかもしれませんよ!?」

霧切「落ち着いて罪木さん。彼女は仮にも超高級のまじ「魔法使い、じゃ!」……よ。恐らく私達が何もせずともショーは成功するでしょう」

そう言った霧切を先頭に、指名された三人がステージへと上がる。……夢野のマジックショーは俺や左右田あと七海も見たことがあるが、小手先の物からとびっきり派手な物まで、本当に色々な手品を使える。今日はどんなマジックが見られるのかと思うと、ちょっとワクワクしてきたな。


夢野「ふっふっふ……。今からやるのは禁断の魔法が一つ。「人体切断&接着」ショーじゃ!!」

左右田「あー、あれかぁ……」

と、左右田がどこかツマラナさそうな顔をする。ソニアや舞園も意外そうな顔だ。まぁ仕方が無いのかもしれない。俺だって『人体切断マジック』の種(トリック)は知っている。箱の中に入った人間を剣でぶった切って上半身と下半身を泣き別れにさせ、その後再び箱をくっつけて元通りにする……という奴だ。あれは実は箱の中に人間が二人入っていて──


最原「……先輩方、あまり夢野さんの実力を舐めない方が良いですよ」

日向「へ?」

今の今まで押し黙っていた最原が、ボソリと俺達に告げる。


アンジー「にゃははー! 秘密子のマジックは神ってるからねー! 本当に魔法だとしか思えないような事をやってのけちゃうのだー!!」

アンジーも同期として夢野の実力を思い知っているのか、一体何が起こるのかワクワクした表情をしている。……なんだ? 普通の人体切断マジックじゃないのか?? 俺がそう疑問に思っていると、夢野はステージの裏から一本の剣を取りだしてくる。……かなり大ぶりで、鋭そうな剣だ。試しにと夢野が台の上に置いてあったリンゴを剣で切ってみると、スパッ! という音と共にリンゴが真っ二つに切れて台から落ちる。


夢野「では行くぞ? 狂気の魔法、思い知るが良い!!」

日向「…………へ?」

夢野は横和ぎに剣を構えると、そのまま霧切の腰目掛けて剣を振るい……。そのまま真っ二つにしてしまった。ウワァアアアアアアアッ! という歓声とも悲鳴とも取れる声が観客席から上がる。だが夢野はそんな事はお構いなしに、苗木、最後に罪木へも剣を振るい、上半身と下半身を泣き別れにした。


朝日奈「ちょ、ちょっと!? い、一体どうなってるの!!? な、苗木達本当に真っ二つにされてないよね!!?」

左右田「おおお落ち着け! きっと人形かなんかにすり替わって……は、はぁ!!?」

と左右田が言うが、なんと上半身だけになった霧切が「ふふっ」と微笑みこちらに手を振ってくるのを見て、今度こそ愕然とした。勿論俺や七海、舞園に他のメンバーもだ。霧切同様、苗木も罪木もまるで何事も無かったかのようにこちらへ向かって手を振ってくる。い、一体何が起こってるって言うんだ!!? 箱や怪しい装置なんか何処にも見当たらない。あるのはただ一本の剣だけなんだぞ!? それでどうやってこのマジックを成立させてるっていうんだ!!?


夢野「ふっふっふ……。安心せい。我が魔法を使って命を繋いでいるため、死ぬ事はない。さて、じゃがそろそろマナが切れそうじゃしの。元に戻してやるとするか」

そう言って夢野はぶった切った三人の上半身を下半身の上に載せ──


夢野「3・2・1……ほい!」

と手に持った杖を振るう。すると三人はまるで何事も無かったかのように、普通にステージの上で動き出したのだ。ワァアアアアアアアアアアアアアッ!! という大歓声と拍手が場外から巻き起こる。無論、俺達も拍手喝采で夢野のことを称えていた。一体どんなトリックを使ったのかサッパリ分からない。これが超高校級のマジシャン。夢野秘密子の本当の実力って訳か……!!

164 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 20:38:18.04 ID:IGttmG7C0


……その後もショーに終了まで夢野のマジックを堪能した俺達は、それぞれ別行動をしていた。

左右田はソニアを呼び出し、人気のない場所へと去って行く。左右田曰く『今までのことにちゃんとケリを付けたい。謝りたいんだ』と言うことらしい。……前までの左右田ならいざしれず、今の左右田なら何の心配も要らない。ソニアの性格からして、二人はきっと良い「友達」になれるだろう。

苗木を中心としたいつものメンバー&澪田と罪木は、大櫓周辺で開催される盆踊りに参加していた。苗木lovesは「苗木と一緒に踊れるチャンス!!」という思考だろうが、澪田は完全にノリノリで、罪木を(強引に)連れ回して盆踊りの中心部へとツッコんで行った。

……そう言えば最原の奴も見当たらないな。あと夜長も……。大丈夫だよな? あの二人を二人っきりにしておいても大丈夫だよな?? 神社の裏手の林でエ○漫画みたいな展開になってたりしないよな??? ……俺が言えた義理じゃ無いが、混浴という前例があるだけ余計に心配なんだが……。


七海「……ねぇ、日向くん」

二人を探しに行こうか悩んでいた俺に、唯一俺の近くに残ってくれていた七海が声を掛けてくる。





七海「……ちょっとね、君と話したいことがあるんだ。……二人っきりで」

165 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 20:38:54.25 ID:IGttmG7C0


七海千秋の絆クエスト条件を達成しました!! 絆クエスト七海千秋編 を開始します。

166 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 20:40:11.47 ID:IGttmG7C0


七海「ふぅ……。ここは静かだね」

日向「……ああ、そうだな」

皆と別れて七海と一緒にやって来たのは、神社の裏山の山道だった。なんでも、これからやる花火が綺麗に見える、秘蔵の絶景スポットがあるらしい。……本当に静かだ。あれだけ騒がしかった祭り囃子の音が、もうずっと遠くに聞こえる。皆ではしゃいだお祭りの喧噪も、今や何も聞えてこない。

……そんな中、七海と二人っきりで、整備された夜の山道を二人で歩いて行く。暫くそうやって歩いて行くと、木製のベンチが見えてきた。「あ、ここだよ。……座ろっか」と七海が言い、俺達はゆっくりとベンチに腰掛ける。


七海「……」

日向「……」

暫くの間、俺達の間に会話はなかった。……いや、違うな。俺が何を話したら良いのか分からなかったんだ。七海とはいつも俺の研究教室で二人っきりで遊ぶ仲なのに、場所や雰囲気が違うとこうも緊張する物なのかと改めて思わされる。


七海「……ねぇ、日向くん」

日向「な、何だ。七海」

七海「……日向くんはこの夏休み、楽しかった?」

そんな事を聞いてきた七海に対し、俺は「うーん」と頭を捻らせて考える。……ホント、今年の夏休みはなんと表現したら良いのやら……。


日向「まぁ、そうだな。少なくとも退屈はしなかったよ」

獄原と虫取りに行き、朝日奈とプールで勝負をした。澪田にフェスに連れていかれ、幼稚園で春川の手伝いをさせられた。終里と大食いバトルに挑戦し、葉隠の商売のサクラになった。七海とはK市に観光に行ったし、左右田、九頭龍、と一緒に弐大のトレーニングに付きあった。

最原と一緒に盗難下着100枚を女性に返却するアルバイトに付きあわされたし、キーボと一緒に歌のレッスンもした(結果は散々だったが)セレスの麻雀修行に付きあったし、遊園地ではソニアと田中の茶番に、終里と一緒に参可させられた。ソニアとプールで遊んで(胸を揉んでしまった)し、大和田・王馬・終里とバイクレース(ゲーム)で競争もした。

百田のリハビリに付き合い、花村の料理教室に参加した。王馬のせいで罪木・澪田と混浴風呂に入る羽目になったし、セレスと一緒に餃子店巡りもした。澪田と一緒に七海にダンスゲームを挑んでボコボコにされ、アンジーと澪田の宿題の手伝いもさせられた。キーボのメンテナンスの手伝い(雑用だったけど)もしたし、九頭龍組と十神財閥の会合の立会人にもなった。

辺古山に修行を付けて貰う事もしたし、最原・霧切の探偵タッグと一緒に脱出ゲームもやった。七海と行ったリラクゼーション施設では偶然最原と赤松と出会ったし、女子会で泣き出してしまった西園寺を慰めた。(またも)王馬のせいでR-18展開になる寸前だった最原と夜長を止め、狛枝・葉隠・茶柱と夏祭りの準備手伝いをした後、4人でテニスもやった。罪木とレジャーランドに遊びに行ったし、最後には絶望姉妹から下着写真の撮影を強要された。


……そして、ソニアと罪木に「告白」された。


二人の想いにどう答えるべきなのか。自分は彼女達の事をどう思っているのかまだ判断は付かないが、この夏一番の衝撃的かつ印象に残っている一幕と言えばこの二つだろう。(この二つの事だけは七海には言わなかったが)


七海「そっか。とても大変で……でも、それ以上に楽しい夏休みだったんだね」

日向「……ああ、そうだな。高校生活最後の夏休みとしちゃ上出来だったんじゃないか?」

「ふふふっ──」と七海が微笑む。……何故だろう。その姿がいつもよりも色っぽく見えて、俺は──


七海「──日向くん?」

日向「あっ、いや、その……!!」

俺は自然と、七海との距離を詰めていた。慌てて言い訳をしようとするが、七海は何がおかしかったのかクスクスと笑うと「コテン」と俺の肩にその頭を預けてくる。……ほのかに甘く、とても良い香りが俺の鼻腔をくすぐった。


日向「あ、あの……! な、七海!?」

七海「……ごめんね。少しの間だけ、こうしてても良いかな?」

上目遣いでそう言ってくる七海に、俺は「嫌」とは言えず、七海に肩を貸し続ける事にした。心臓が五月蠅いぐらいバクンバクンと跳ね上がっている。ああもうっ! 一体何だってんだたっく──


七海「……ねぇ。日向くん」

日向「……な、なんだ?」

俺がそう尋ねた時だった。ヒュルルルルルルルルルル〜! と遠くから花火が打ち上げられる音が聞こえ──

167 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 20:41:32.55 ID:IGttmG7C0





七海「────私ね、君の事が好きだよ」




168 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 20:42:16.21 ID:IGttmG7C0


バン!バババババババババババババン!!──花火の強烈な破裂音に紛れても、その告白は俺の耳にシッカリと届いた。


日向「……七海」

七海「ずっと前から……。ううん。きっと、初めて君と出会った時から、君のことが好きだったんだよね」

──「あの日の事」を思い出す。まだ俺が才能って奴に固執して、腐っていた頃。公園のベンチで一人座っていた俺に「一緒にやらない?」とゲーム機を押しつけてきた七海との出会いを。


七海「放っておけなかったし、護ってあげたかった。世界には、才能なんかよりも大切で、尊くて、面白いことがいっぱいあるんだよって教えてあげたかった。……君と過ごしていく内に、それがドンドンドンドン大きくなって……それはすぐに「恋」って奴に変わっちゃった」

「えへへ」と七海が微笑む。……今すぐにでも彼女を抱きしめたい。そんな欲求が、自分の中でムクムクと湧き出してくるのが分かった。


七海「毎日を必死に生きようとする君が好き。自分を信じて未来に進めるようになった君が好き。皆を助けるために一生懸命頑張ろうとする君が好き。……大好き」

ソニアや罪木と同じように、七海は今まで必死になって隠していたんだろう思いの丈を俺に全力でぶつけてくる。……心の底から暖かくなるような、全身に幸せって奴が満ちていくような……。そんな言霊だった。


七海「……でもね。君が私の他にも気になる……。好きな女の子が居るっていうのも知ってるんだ」

ドキリ、と今度は別の意味で心臓が跳ね上がる。……そうだ。俺はソニアや罪木の事だって、まだ…………。まだ全然「答え」って奴が出せていない。


日向「七海、俺は……」

七海「だからね。私も皆と一緒にする」

七海はそう言って、俺の眼を見た。


七海「卒業式の日に、私を……。いつもの場所まで……。『日向くんの研究教室』まで迎えに来てくれないかな? ……私、待ってるから。日向くんのことを想って、待ってるから」


その言葉を最後に、俺達の間に言葉は無くなった。バン!バババババン!! という綺麗な花火の破裂音だけが、辺り一面に響き渡っていた。



絆クエスト 七海千秋 を クリアしました!! 七海のパンツを手に入れました!! 七海と大切な「約束」をしました!! ED・七海千秋が解放されました!!

169 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 20:46:20.04 ID:IGttmG7C0
※ちなみに七海の絆クエストの発生条件は絆値をMAXにした上で「8月31日」か「12月25日」を迎えること。でした。
170 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 20:46:56.61 ID:IGttmG7C0


〜〜9月1日〜〜

夏休みが終わり、始業式当日。俺は久々に(いや宿題の手伝いをさせられたから正確には久々って程でも無いのだが)希望ヶ峰学園に登校しにきていた。昨日のお祭りで疲れてグッスリ眠ってしまったせいか、いつもよりかなり早くに。


〜〜77期生の教室〜〜


日向「おはよう。……って、やっぱまだ誰もいないか」

独り言を呟いて、俺は自分の席に座る。……今日から二学期か。なんだろう、良い意味で実感がまだ無い。まだあの夏休みの最中にいるようで、俺は……。


左右田「ういーっす!」

日向「おう、おはよう左右田」

そんな中、俺と同じく早めに登校してきたのが左右田だ。……左右田はこの夏休みの間、殆どをトレーニングと勉強に費やしていたとは聞いたけど、実際どの程度成長したんだろう。


左右田「ふっふっふ……。日向、これを見ろ↓1」左右田の特訓の成果(弐大の特別メニュー補正+30前スレ>>634でコンマ100を越えた補正+10恋の力+10)

171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 20:47:16.95 ID:Ff7kLKTzO
こんなの七海確定やん
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 20:48:11.52 ID:8qwT20O10
裏返えしゃあ絆MAXにしてもその日にち過ぎたらアウトだったってことやん。
173 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 21:00:05.34 ID:IGttmG7C0
30+10+10+95=145 左右田の筋力ステータスが更に増加しました!!


左右田「この腹筋を見てくれ。こいつをどう思う?」

日向「凄く……カチコチです……」

に、弐大のトレーニングが凄いのか、それに耐えた左右田が凄いのか、或いはその両方か。兎に角左右田の身体は以前とは比べ物にならないぐらい逞しくなっていた。……なんだこの腹筋と背筋……それと全身の筋肉は!!? もう完全に所謂『細マッチョ』って奴になってるじゃないか!!?

こいつ、超高校級のメカニックだったはずだよな? 体育会系の才能で希望ヶ峰学園に入学したわけじゃなかった筈だよな!!?


田中「ふはは! 久しいな、我が同盟主達よ!! む、特異点と雑種しかいないではないか。一体何を騒いで……ぬぉおおおおおおお!? ざ、雑種貴様何があった!? アスラ神と契約でもしたか!!?」

日向「おう、田中。あー、左右田に関しては本人の努力だから素直に褒めてやってくれ、うん」

その次にやって来たのは田中だ。田中とはソニアと終里と一緒に遊園地で遊んだっきりだが、コイツは一体どんな夏休みを過ごしていたんだろうか……。


田中「俺様がこの太陽による灼熱地獄の中どうしていたかだと? ふはははは! 主に↓2だ!!」(田中の夏休みの思い出を書いてください)
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 21:01:27.11 ID:1DON+VKs0
四天王とキャンプしてた
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 21:01:33.32 ID:AjlPGOb4O
夢野と厨二病的友情を築いていた
176 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 21:12:43.45 ID:IGttmG7C0
田中「ふふふ……。氷の覇王として、現在(いま)を生きる魔女との会合を楽しんでいたぞ。実に興味深く、そして有意義な時間だった……。奴の魔法の腕は本物だと、この田中眼蛇夢自ら認めてやった程にな!!」

あー……なるほど? 要約すると夢野と厨二病的友情を築いていたと。確かに二人の相性はそこまで悪くなさそうだよな。想像してみると、田中の優しさと夢野の面倒臭さが相まって、年の近い兄妹にも思える。


田中「……それにしても雑種よ、貴様一体どんな地獄を渡り歩いた? 並大抵の魔界ではその肉体に至ることは出来まい」

左右田「いやー、聞きたいか? 聞きたいか? 話すと長くなるんだけどよぉ……」

左右田は左右田で田中に夏休みの思い出を語り始めている。あの二人、以前からソニアを巡って(左右田が一方的に)対立してたけど、相性自体は77期生の中でも抜群に良いと思うんだがなぁ……。


狛枝「やぁみんな、おはよう。久しぶりだね」

日向「……狛枝か」

コイツもコイツで、お祭りの手伝いを一緒にやったぐらいしか思い出がない。……一体どんな夏休みを過ごしていたんだろう。


狛枝「ボクかい? ボクなら↓2」
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 21:13:40.90 ID:MK+ilMnsO
さげ
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 21:13:42.83 ID:1DON+VKs0
家でホラー映画見てた
179 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 21:22:30.25 ID:IGttmG7C0
狛枝「ボクは自分の家で「元・超高校級の映画監督」が作成したっていう映画を鑑賞し続けてたよ。ああ……今思いだしてもゾクゾクするよ、あのホラー映画の数々!! 色々な恐怖という希望が、ボクの中で今も残っているんだ!!」

狛枝は映画三昧か。確かに夏を涼しく過ごせるし「超高校級」にこだわりがあるコイツには至福の一時だったに違いない。


弐大「おう! まだ早いのにみんな揃っとるのぉ!! 久しぶりじゃあ!!」

豚神「ふん。早くも騒がしいことだが、まぁ二学期早々遅刻してくるよりマシか」

日向「弐大に豚神。久しぶり」

こいつらとも夏休みを一緒に過ごした記憶が薄い……。弐大とは左右田のトレーニングに付きあった時に会ったっきりだし、豚神に関しては一度も会っていない。


弐大「おう! ワシなら↓2」

豚神「俺は↓4をして過ごしていたな」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 21:23:08.96 ID:1DON+VKs0
さげ
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 21:24:53.85 ID:1PsLscVN0
桑田のマネージャー
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 21:25:02.53 ID:q5G07bpcO
大神と獄原と山籠り
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 21:25:06.15 ID:RVMBfO1DO
九頭竜組と商売
184 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 21:36:52.76 ID:IGttmG7C0
弐大「左右田のトレーニング以外だと、主に桑田のマネージャーをしておったのぉ!!」

豚神「俺は九頭龍組の商売を手伝っていた……「今後」の為の予行演習という奴だ」

に、弐大はまだ兎も角豚神は結構危ない事してるな。(俺が言えた義理じゃないかもしれないが)九頭龍組と商売って……多分、将来のことを考えて、の事なんだろうが……契約主が九頭龍組で大丈夫なのか? まぁ九頭龍が頭領をしている間はそこまで心配無いかもしれないが……。

……考えてみれば弐大も意外だな。いや意外なのは弐大の行動じゃなくて桑田が「マネージャーをして欲しい」って弐大に頼んだことか。あいつ「野球は止めてミュージシャンデビューするんすよ!!」とかなんとか言って無かったか?


小泉「おはよう。……ってまだ男子しかいないの? いや別に時間ギリギリじゃなければ良いんだけどさ」

日向「小泉、久しぶり」

続いてやって来たのは小泉だ。……コイツとも例の女子会に参加した時ぐらいしか思い出がない。……一体どんな夏休みを過ごしていたんだろう。


小泉「私? 私は↓3よ」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 21:38:25.49 ID:1PsLscVN0
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 21:42:21.71 ID:8qwT20O10
この時期は写真の依頼が枚挙にいとまがないから撮ってたけど一番印象的なのは苗木と苗木LOVERSとのウェディング写真の依頼を受けたことよ。
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 21:42:26.25 ID:2GskE95oO
山田と白銀に資料写真提供
コミケに誘われて気づいたら私も漫画アニメコスプレ好きのオタク化
188 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 21:48:42.56 ID:IGttmG7C0
小泉「山田とつむぎちゃんに「お金は出すから資料写真を提供して欲しい!!」って頼み込まれて色んな写真を撮ってたわね……。私自身のスキルUPに繋がったのは良いんだけど……」

日向「けどなんだよ」

小泉「……所謂あれよ。「コミックマーケット」って奴に誘われて、じ、自分でも訳が分からないんだけど気がついたら↓2のコスプレをしてつむぎちゃんと一緒に山田のサークルの売り子をすることに……」

189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 21:50:27.38 ID:yDEYKONcO
誰か任せた
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 21:52:07.94 ID:1PsLscVN0
エヴァンゲリオンのヒロイン
191 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 21:53:55.82 ID:IGttmG7C0
エヴァンゲリオンのヒロイン(具体的に誰?)↓1
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 21:54:07.92 ID:/5P8hSTPO
ヒカリかな?
193 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 22:03:17.14 ID:IGttmG7C0
小泉「『洞木ヒカリ』ちゃん……っていうんだったかしら。『あたしとキャラが似てる』って理由でその子のコスプレをさせられて、サークルの売り子をすることになっちゃってさ……」

日向「そ、そうか。それは大変だったな……」

小泉「ええ、ホント。暑いし人は山のように来場するしもう沢山!! ……って言いたい所なんだけど、コスプレ自体はその、そこまで悪くなかったっていうか、け、結構楽しかったっていうか……(モゴモゴ)

日向「? どうした?」

小泉「な、なんでもない! 男子なんだから女子の繊細な部分には踏み込んでこないの!!」

……なんだか久々に理不尽な理由で怒られた気がする……。でも、なんだかんだクラス全員が「楽しい夏休み」ってやつを過ごせたようだ。


さて、それじゃあ二学期も気合入れて頑張るか!!
194 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 22:05:22.08 ID:IGttmG7C0
以上、夏休み登場回数1回以下のクラスメイト達の「夏休みの詳細」でした。それでは久々に……行ってみましょう「相談窓口」!!
195 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 22:11:14.05 ID:IGttmG7C0

日向「なぁ七海」

七海「なぁに日向くん」

日向「夏休みと言えば何だけどさ「○の夏休み」ってゲームがあるじゃんか。あれって子供達が「実際に体験する」夏休みとはまるでかけ離れてるように思うんだが、そこんとこどう思う?」

七海「うーん。「子供の頃の懐かしい思い出」というより「子供の頃に過ごしてみたかった夏休み」をコンセプトに作られてるからじゃないかな? 実際、海だ山だキャンプだ虫取りだってそんな忙しない夏休み、過ごせるわけないしね」

日向「今の大人達が見てみたかった「子供の頃の夢」って奴か」


コンコンコン!


七海「ん、依頼人さんかな?」

日向「今学期初の依頼人だな。はーい! どうぞ!!」

???「失礼します」↓2
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 22:11:42.34 ID:X+/xEDInO
赤松
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 22:11:57.04 ID:1DON+VKs0
茶ばしら
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 22:20:35.00 ID:1PsLscVN0
最近のひたむきに努力する桑田を見ると胸のドキドキが止まりません
ありえないありえないカムクラ計画のツテで脳改造してください
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 22:21:15.37 ID:1PsLscVN0
やべ誤爆った
安価下
200 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 22:25:21.82 ID:IGttmG7C0
茶柱「失礼いたします! 日向さんが七海さんを連れ込んで毎日のようにいかがわしい行為をしているという教室はこちらでしょうか!!」

日向「おいコラ。俺を何だと思ってるんだよお前は!?」

七海「そうだよー。ちょっとイケないこと(ゲーム)をしてるだけだってば」

日向「七海!!?」

茶柱「イケない事!? やはり何かされていたのですね! 素直に白状しなさい日向さん!! そうすれば投げる回数を少しは減らして差し上げますよ!!」

日向「誤解だ!! つーか何か相談があってここに来たんじゃないのかよお前!?」


二学期初となる依頼人は茶柱転子。79期生の『超高校級の合気道家』だ。

師匠と一緒になんとなく合気道を想像して作り上げた武術 “ネオ合気道” の使い手で、明るくてリアクションが大きく、喜怒哀楽のはっきりした少女。

夏休みにも経験したが、こいつは男子を「男死」と呼ぶほど重度の男嫌いで、女子に容姿を褒められると面白おかしく謙遜するのに対し、男子に褒められると一瞬で表情が死ぬ。男性が苦手なのを通り越し、触れられそうになると条件反射でぶん投げてしまうという、希望ヶ峰学園きっての「危ない女」だ。

夢野曰く「大きな声を出して脳のリミッターを外し、気合いを入れる習慣があるため非常にうるさい」という特徴もあるらしい。


七海「それじゃあ日向くん。私はいつも通り部屋の外に行ってるね」

いや、頼む。待ってくれ七海。こいつはいつもの依頼人とは(主に俺の)危険度が段違いなんだって!! 今日は俺の傍にいてくれ七海!!

そんな俺の心の声など届く筈もなく、七海は教室を去って行った。「ガルルルルルル」と唸る茶柱を刺激しないように、気をつけてソファーに座るよう誘導すると、俺は早々とこの教室の説明を始める。


日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

茶柱「くっ……! 男死の力を借りなければいけないのはひっっっっっじょうに不甲斐ないですが仕方がありません。実は↓2」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 22:28:51.69 ID:1PsLscVN0
誤爆した罰で踏み台になるよ
安価なら>>198
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/10/08(日) 22:29:00.22 ID:/5P8hSTPO
男死のことを理解するために1日一緒に行動させてください
203 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 22:47:32.66 ID:IGttmG7C0
ここでゾロ目……だと!?


茶柱「……私には、越えなくてはならない。克服しなくてはならない「壁」があるのです!」

越えなくてはならない「壁」……?


茶柱「それが転子の「男死嫌い」!! 転子は見てきました。79期生の皆さん。そして先輩方の「前へ進もう」「成長しよう」という黄金の意思を!! ……それが今の転子にはありません。今の転子は苦手を苦手のままにしておくか弱い女子です!! そんなの、そんなの転子自身が許せません!!」

おお……! いや驚いた。あの茶柱が「男嫌いを克服したい」なんて依頼を出してくるとは。……やっぱりこいつも成長しようと頑張ってるんだなぁ……。


茶柱「そこで、転子は思い付いたのです!! まずは「男死」という存在の理解から始めようと!!」

うんうん、とても良いことだと思うぞ。第一歩としては素晴らしいんじゃないか?


茶柱「その為には何が必要か。そう! 一日中男死の傍にいて、その行動を観察すれば良いのではないかと!!」

うんうん……。うん? なんだか嫌な予感がしてきたぞ???


茶柱「そこでです! 以前転子が犯した間違いを夢野さんと共に阻止してくれた日向さん!! 男死のなかでも比較的マシな貴方となら一日中一緒にいても大丈夫なのではないかと!!」

日向「えっと……つまり?」

頼む、頼むから俺の予想と違う言葉を言ってくれ!! と心の中で願うが、無情にもその予想は的中してしまった。


茶柱「今度の日曜日! 朝から晩まで一緒に行動させてください!! 二人っきりで!!」

日向「えぇええええええ……?」

二学期早々、とんでもない依頼が舞い込んできたもんだ。「朝から晩まで一日一緒に行動させろ」と来たか……。それ、傍から見たら普通に「デート」だと誤解される奴じゃ……。俺一応、今告白されてる女子が三人もいるんだけどなぁ……。万が一三人と出会っちまったらどう言い訳しよう……。


茶柱「? 何を悩んでいるのです? ただ一緒に行動するだけですよ? 「普通に」休日を過ごしてくださっていれば結構です。あ! でもイヤらしい場所に行こうとしたりしたらぶん投げますからね!!」

日向「まぁうん、はい……」

──そんなこんなで、俺は次の日曜日。茶柱と出掛ける羽目になってしまった。↓2 何処に行く?
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 22:49:28.02 ID:HlCKlMpkO
プール
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 22:52:52.82 ID:1PsLscVN0
野球場
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 22:53:04.52 ID:hNk+NY2YO
ゲーセン
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 22:53:29.09 ID:8qwT20O10
体を動かせるレジャー施設 告白してきた3人には依頼だというメールを打つことを忘れずにしておく。
208 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 23:20:04.76 ID:IGttmG7C0
あっぶねぇ! 完全に思い込みで「バッティングセンター」で書くところだった!!(途中で気がついて急遽直した)


〜〜そんなこんなで日曜日〜〜


転子「お待たせしました日向さん。うんうん、女子より先に来て待っているとは男死にしては礼節がなっていますね!!」

日向「まぁうん……。そうだな」

転子「さて、今日はどちらにお出かけする予定なのですか?」

……俺は以来を受けた日から、何処に行くか散々迷っていた。大人しく一日中家で過ごす? 否だ。何かの拍子に手と手が触れあってしまって、そのまま投げ飛ばされたら敵わない。ではゲーセンか? 有りか否かで言ったら有りだが、ここには七海がいる可能性がある。前もって七海に確かめておけばよかったのだが「どうしてそんなこと聞くの?」と返された時に上手い返事が思い付かなかった。

身体を動かせるレジャー施設? これは真っ先に思い付いたが、茶柱と俺じゃあ(体力差的に)まるで勝負にならない気がしたし「この程度なんですか男死って奴は」と茶柱に悪印象を与えてしまう危険性がある。プールなんて論外だ。茶柱が実はカナヅチだという情報は、既に夢野から入手している。──となると条件は「ある程度距離を取ることが出来て」「スポーツ」に関連することで、「茶柱も楽しめる物」……つまり「アレ」だ。


〜〜〜〜〜〜


茶柱「……あの、ここは?」

日向「来た事ないか? 「野球場」だよ。今日はプロの「デイゲーム」がある日なんだ。久々に「スポーツ観戦」って奴をしようと思ってな」

茶柱「……テレビで見たことはありますが、野球って普通夜にやる物なのでは?」

日向「それは「ナイター」だな。テレビ中継は殆どがナイターだから知らないって人は知らないかもしれないが、昼間にやる試合もあるんだよ。それが「デイゲームだ」

茶柱「ほーん……。転子、あまり野球に興味は無いのですが……。この際ですから行ってみましょうか」

その気になってくれた茶柱を見て、俺はホッと胸をなで下ろす。よかった……取りあえず納得はしてくれたみたいだ。プロレスリングやボクシングの試合観戦なんかも考えたが、試合を見ていてヒートアップした茶柱が勝手にリングに上がり込む可能性を考えると、野球みたいに離れて見られるスポーツが一番だと判断したんだ。

さて、今日の盛り上がり様はどうだ……? ↓1高コンマほど盛り上がっている(補正+10)
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 23:21:41.76 ID:1DON+VKs0
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 23:21:45.31 ID:twcBoDP4O
211 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/08(日) 23:35:01.35 ID:IGttmG7C0
76+10=86 かなり盛り上がっている!!(実際の野球の時間軸でどうなっているかとか、細かいことは気にしないでください)


俺達が野球場に入った途端「ウワァアアアアアアアアア!!」という歓声が野球場のあちらこちらで響き渡っているのが分かった。下調べをしている俺は当然理由を知っているが、茶柱は目を見開いて驚いている。


茶柱「なな、なんなんですかこの歓声は!? 野球ってこんなに人気のあるスポーツなんですか!?」

日向「ああ、野球は国民的スポーツって言っても過言じゃないぐらい人気だぞ。……流石に本場アメリカのそれには負けるけどな。特に今回は○・リーグの優勝争いに関わる大事な一戦だから観客も大盛り上がりって訳さ」

そう、俺は「折角なら白熱した試合を見せよう」と徹底的に調べて、この日にやる「確実に盛り上がるであろう」デイゲームを発見したのだ。これだけ観客達が白熱していれば、茶柱のテンションも自然と上がり気味になるだろう。


日向「取りあえず飲み物を買って指定された席に座ろう。野球の試合は長いからな、腰を据えて観戦しようじゃないか」

茶柱「は、はい……」

未だ困惑している茶柱を連れて、俺は適当な飲み物を買うと指定の席に着いた。さて、ゲームの内容は……?

↓1 前半戦 50に近いほど拮抗した良い試合。


──と言うわけで今日はここまで。いよいよ始まった二学期編……はたしてどうなっていくのでしょうか。ではまた明日。8:30から9時頃にお会いしましょう。
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 23:35:44.77 ID:8qwT20O10
拮抗勝負
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 23:36:08.37 ID:SwEW+oNcO
狛枝セレスの麻雀の時合ってるよね乙
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 23:36:33.77 ID:8qwT20O10
すみません。ゾロ目出しちゃいました。しかも縁起が良い
215 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 16:53:18.30 ID:hkA4lvXl0
祝日なのでゲリラ投下。6時までやります。

>>213 やっべすっかり忘れてました(滝汗)ま、まぁ狛枝ですししょうがないですよね!!(謎の言い訳)
>>214 いえいえ全然良いですよ! ……それより貴方、超高校級の幸運だったりしません?(ダブルゾロ目二連発)
216 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 16:54:24.58 ID:hkA4lvXl0
コンマ4477のダブルゾロ目。もの凄く接戦した試合だ!! 投手戦にも打撃戦にもなっている!!+茶柱のテンションゲージに+のボーナス。


──大白熱……! 一言で言えばそんな感じの試合だった。互いに「絶対に負けられない」という思いが籠もっているからか、投手陣も打手陣も負けじと投げては討ち取られ、投げては討ち取りといった超大激戦になっている。ワァアアアアアアアアアアアアアアア!! と、互いのファン(観客)達も一瞬も目が離せないと言った具合の大盛り上がりだ。

さて、肝心の茶柱の様子は……?


茶柱「2アウト2、3塁……これは一打逆転のチャンスですよ! 頑張りなさい!! 気合を入れるのです!!」

よっし! 良かった……試合の内容が内容だった事も相まってか、野球には殆ど興味が無かったという茶柱も大いに盛り上がっている。どちらを応援しているというわけでは無さそうだが、寧ろ球団のことすら曖昧な知識だろう茶柱にはそれぐらいで良いか。……そうして俺達は最後まで、互いに楽しんで野球観戦をしたのだった──。


〜〜〜〜〜〜〜〜


茶柱「ふぅー……。男死のスポーツとはいえ、やはりスポーツ観戦とは良い物ですね!! この転子、久々に魅せられてしまいました!!」

日向「それなら良かったよ。さて、次に行くところは↓2」
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 17:11:39.25 ID:fLIplicPO
動物園
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 17:17:00.96 ID:WuxK5EJ2O
入間と小泉の働いてる萌え萌え系メイド喫茶
219 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 17:42:24.61 ID:hkA4lvXl0
>>218 入間と小泉が『働かせられている』なら許可しましょう。


日向「……友達を、助けに行こうと思うんだ」

茶柱「? ご友人を、ですか?」

日向「ああ。「何から?」とか「何の為に」とか色々言いたいこと、聞きたい事はあるだろうけどもうホント色々と面倒臭いから黙って付いてきてくれないか?」

茶柱「は、はぁ……。まぁ、日向さんがそう言うのなら……」

そうして俺達は東京都内某所にある「ある場所」へと向かった。──そこは──


〜〜〜メイド喫茶・萌え萌えキュン♡〜〜〜(現実に同じ名前のお店があったら申し訳ありません)


日向「あったあった、ここだ。さぁ一緒に「ふんっ!」ってあっぶな!!? い、いきなり何すんだ!!」

茶柱「……日向さん。転子は言った筈ですよね? 『イヤらしい場所に行こうとしたりしたらぶん投げますからね!!』と……! こ、ここは間違いなくその「イヤらしい場所」そのものじゃないですか!!」

日向「……お前、東条の前でその言葉言えるか?」

茶柱「あの人は例外です!! め、めめめめめ「メイド喫茶」なんてイヤらしい場所に行くなんて……! やっぱり日向さんも男死だったんですね!!」

「メイド喫茶」という物に対して茶柱が何か多大な誤解をしている様なので、まずはその誤解を解くことから始める事にした。


日向「なぁ茶柱。お前「メイド喫茶」ってどういう物か知ってるか?」

茶柱「な、なななななな何て事を聞くんですかこの破廉恥男死!! で、ですがちょっとぐらいは知っていますよ! あれでしょう!? 来店した男死に女性が「お帰りなさいませ、ご主人様♪」という定型文で店内に迎え入れて、そのままお店の中で……い、イヤらしい行為の数々を……!!」

んな訳ねぇだろ!? いや一番最初の部分だけは合ってるけどそれ以外が全部間違ってるよ! それじゃあメイド喫茶じゃなくて風俗店だよ!!


日向「はぁ……。取りあえずお前が思っているような場所じゃないから黙って付いてきてくれ。言っただろ? 『友達を助けに行くんだ』ってさ」

茶柱「……分かりました。一応、本当に一応! 日向さんの言うことを信じてみましょう。ですが、もし転子の想像が当たっていたら……!!」

日向「その時は思う存分俺をぶん投げりゃあ良いさ。──さぁ行くぞ!」

そうして俺達はそのメイド喫茶の店内へと入った。そこには──


小泉・入間「「お帰りなさいませ♪ ご主人様♡」」↓1高コンマほどエッチなメイド服。


事前情報通り、そこで働いている小泉と入間がいた。
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 17:45:55.70 ID:Z2ZuJijEO
ちょっと待てそもそもこいつら無理やり働かせるなんてどうやったらできるんだ?
221 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 18:07:09.84 ID:hkA4lvXl0
70 そこそこ過激なミニスカメイド(胸元もちょっと見える) >>220 大丈夫、フラグは既に建っています。


日向「……よう」

小泉「……………………」

あ、小泉の方はダメだ。ニコッとした笑顔で固まったままだ。俺(知り合い)が来たことで完全に思考回路がショートしているらしい。


茶柱「い、入間さん!? は、まだしも小泉先輩まで!!? い、一体どうしてしまったというんですか!? なぜ二人がこんないかがわしいお店で働いているんですか!?」

入間「ってああん? なんだよ草餅男と暴力女じゃねぇか。こんな場所に二人っきりでデートか? 先に言っとくけどここはそういうことをおっぱじめられるような店じゃ──」

上司らしきメイド「美兎ちゃん?(ニッコリ)」

入間「い、今すぐお席までご案内させていただきましゅううううううううう!!」

小泉「……ご案内させていただきます……」

そうして俺達は店内の一番奥のテーブル席へと案内された。席に座ってから即座に小泉が話しかけてくる。


小泉「あ、あああアンタこんな所になにしに来たのよ!? アンタって山田や紬ちゃんみたいな趣味持ちだったっけ!!?」ヒソヒソ

日向「んな訳あるか!(いや興味が全然無かったって訳でもないんだが) 茶柱にはもう説明したけど「お前を助けに来た」んだよ!!」ヒソヒソ

茶柱「……い、一体どういう事なんです? 確かに「友達を助けに行く」とは説明されましたが、それ以外の詳細が伝えられていないんですが……」ヒソヒソ

俺はポケットの中からスッ──と一枚の写真を取り出す。そこには──


小泉「!!!??? ──あ、ああああああアンタこれって!!?」ヒソヒソ

茶柱「な、何なんですかこの際どいセーラー服衣装を着た小泉さんは!?」ヒソヒソ

そう、俺が撮りだしたのは小泉が行ったという例のコミックマーケットで、小泉がコスプレしたという『洞木ヒカリ』のコスプレ写真だ。……彼女は脅されている。そう、この写真を撮った↓1によって……

01〜50 王馬
51〜90 妹様
91〜00 白銀


あ、ちなみに入間は↓2

01〜50 王馬とのゲームに負けた罰ゲーム
51〜90 妹様とのゲームに負けた罰ゲーム
91〜00 白銀とのゲームに負けた罰ゲーム

今回の更新はここまで。ではまた、今日の8:30から9時頃にお会いしましょう。
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 18:11:13.72 ID:Q0ueCj8b0
黒幕は?
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 18:11:47.00 ID:EHRDBTqWO
山田の命令じゃないのね
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 18:15:29.03 ID:Q0ueCj8b0
スパクリやぞ。どうする?
225 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 21:00:11.57 ID:hkA4lvXl0
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
226 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 21:00:58.47 ID:hkA4lvXl0
日向「お前、江ノ島に脅されてるんだろ? このパン○ラの写真と「こういう趣味に目覚めてる」ってことを大切な人達にバラされたくなかったらここのメイド喫茶で一週間働けって」ヒソヒソ

小泉「──ッツ!? な、なんでアンタが知って……!!」ヒソヒソ

なんでってそりゃあ、俺も「脅された」側だからな……。


〜〜〜〜〜〜


話しは少し前に遡る。江ノ島にあいつの研究教室に呼び出された俺は、今度は「ソニアの下着写真を撮影したことをバラされたくなければこのメイド喫茶にいけ」と命令を下してきた。この時点で俺には選択肢など無いも同然だったのだが、江ノ島は

江ノ島『もしここの「スペシャルコースH」ってのを注文できたら、小泉先輩に出してる命令も取り下げてあげるー♪』と何故か小泉も脅していることを俺にバラしてきたのだ。江ノ島自身に何のメリットがあり、どういう思惑があるのかはサッパリ分からないが、兎に角俺は「小泉を助けるため」に小泉がここで働くことになったという初日に、彼女を助けるためにここへとやって来たのだ。

日にちが茶柱との約束の日と被ってしまったのは最悪だったが、まぁこういう事があったんだと説明すれば男死嫌いの彼女も納得してくれるだろう。……それは良いのだが……


入間「はぁい♡ お待たせしましたご主人様ぁ♪」

日向(なんでアイツまでここで働いてるんだ……? しかもかなりノリノリだし……)

入間(み、見られてる……! クソ凡人以下のキモオタ共に俺様の痴態を見られちゃってるよぉおおおおおおお!! 地味眼鏡の奴、なんてことさせやがるんだ……お、俺様がそっちの道にハマっちまったらどうしてくれるんだ……♡)

……事情は分からないが触れない方が良さそうだな、うん。そっとしておこう……。(コンマ00なので、入間がメイド趣味(意味深)に目覚めました)


〜〜〜〜〜〜


日向「……兎に角、俺は小泉を俺の事情で助けに来た。それは分かってくれただろ?」ヒソヒソ

茶柱「……な、なるほど。まぁそういう事なら仕方がな……小泉さん?」ヒソヒソ

小泉「あ、あのね日向。……き、気持ちは凄く嬉しいんだけどその、このお店の「スペシャルH」コースっていうのはね……」ヒソヒソ

? ……何やら小泉の様子がおかしいな。でもまぁ頼まなければ事は始まらない。俺はソニアとの撮影会(国際問題待った無し)をバラされてしまうし。小泉は暫くの間この店で働かされる羽目になってしまう。時間が経って事が大事になる前に──


日向「店員さーん。この「スペシャルHコース」っていうのを一つお願いします! あ、マヒルちゃん指名で!!」

小泉「ちょっ! ひ、日向ってば!!」ヒソヒソ

メイド長らしき人「はーい♪ 畏まりましたぁ。じゃあマヒルちゃん、お ね が い ね ♡」

小泉「うぅ……。は、はい……」

そうして小泉がやってくれた「スペシャルHコース」というのはなんと──↓1 高コンマほどHな行為。(最低保障70)
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 21:02:34.68 ID:WfHcTdWe0
hoi
228 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 21:30:19.71 ID:hkA4lvXl0
運ばれてきたのは比較的大きなグラスに入った、ピンク色のジュースだった。何故かストローが二本付いていて……。あれ、これどこかで見たことあるぞ? た、確かカップル同士限定で出されるとか言うあの……!!


小泉「じゃあその……し、失礼します。ご主人様///」

日向「…………へ?」

小泉は一言そう言うと、椅子に座っている俺の膝に、対になるようにストンと座ってきた。所謂その……た、対面○位とか言う奴じゃないのかこれ!? おいちょっと待てこの店本当に「メイド喫茶」として経営してるんだろうな!!?

焦る俺を余所に、小泉は二つあるストローの内一つを「あむっ」と口に咥えると、上目遣いで俺に「何か」を促す。……いや、何をやれば良いのかは分かるんだが、その……も、もの凄く恥ずかしいんだけどこれ!? 俺で「これ」なのだから実際にやっている小泉はきっとそれ以上の羞恥心を感じているに違いない。


小泉「////////////は、はやくぅ//////」

日向「あ、あーん……//////」

パクリ、と俺ももう一本のストローを口に咥えると、二人でジュースをストローでゴクゴクと飲み始める。飲み始めるんだが……。


日向(む、胸の谷間が! 膝と二の足の感覚が!!)

小泉の柔らかい肉付きの感覚や、胸の谷間に目が行ってしまって、もはやジュースを飲むどころでは無い。なんなんだこれは? 一種の羞恥心を煽る拷問か??? ……バカップルって奴はよくこんな恥ずかしい真似が何の気も無く出来るな……。俺は今にでも羞恥心で死んでしまいそうなんだが……。

顔を真っ赤っかにしている小泉の為にも一刻も早この行為を終わらせようと、俺は急いでジュースを飲もうとするが、脚と脚がこすれる感覚がどうしてもそれを邪魔する。結局飲み干すのに何分掛かったのかも分からないまま、俺と小泉はそのジュースを無事に(?)飲み終えたのだった。


……未だ顔を赤くしながら厨房へと去って行く小泉を傍目に、俺は茶柱の様子を見る。彼女は自分の眼を両手でギュギュッと塞ぎ、決して俺達の行為を見ないようにしてくれていた。それはきっと、俺達の為ではなくて──


茶柱「ご安心を! 転子は何も見ていません!! 然もなくばこの店の中で日向さんを投げ飛ばし続けて皆さんに大迷惑を掛けてしまいそうなので!!」

日向「……お前がそういう気遣いが出来る女の子で本当に良かったよ……」

多分これが江ノ島とかだったら喜々として写真を撮っていたぞ。あと王馬も。


〜〜〜〜〜〜

小泉・入間「「行ってらっしゃいませ♪ ご主人様、お嬢様♡」」

数分後、俺と茶柱はスペシャルHコースの代金を払い、(1万円(クソ高ぇ!!))もの凄く疲れたような表情で店を出ていた。……これで小泉は明日からはこのヤバイ店で働かなくて良くなるだろう……。(入間は知らないが)


茶柱「……事情があったとは言えひっっじょうに大変な思いをした訳ですが……。最後は何処に行くつもりなんです? もう夕時も近いですが」

そうだな……最後は↓2
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 21:32:10.32 ID:WfHcTdWe0
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 21:33:07.63 ID:bAIgRjaN0
ハンバーガーショップ
231 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 21:40:06.56 ID:hkA4lvXl0
なんだろう。ヤバイ店を出てホッとしたら急に……。


日向「腹が……減った」

茶柱「へ? ……まぁ転子も結構お腹は空いていますが……食事にでも行くんです?」

なんかこう、ガッツリとした奴が食べたい! そう、肉々しくてワイルドな………ハンバーグかハンバーガーだ! ハンバーグかハンバーガーが良い!!


日向「……店を探そう」

茶柱「え? ちょ、ちょっと日向さん!!?」

俺は茶柱と行動を共にしている事も忘れ、店を探し始める。どこかに無いのか……! 今の俺の腹を充たしてくれるような肉料理を出してくれる店は……!! ↓1 高コンマほど豪華なお店(空腹補正+30)
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 21:40:44.12 ID:Q0ueCj8b0
ハラヘッター
233 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 21:47:06.23 ID:hkA4lvXl0
12+30=42 ごく普通のチェーン店。


日向「……まぁそんな都合良く「良い店」なんて見つかるわけないよな。ドラマじゃあるまいし……」

茶柱「さっきから独り言が多いですね……。男死というのは皆こういう物なのでしょうか……?」

散々歩き回ったが、結局「良さそうな店」が見つからず、俺と茶柱は某有名ハンバーガーチェーン店に入る事にした。……こういう店も決して悪くはないんだが、こういう店はなんていうかこう、放課後に男子だけで馬鹿騒ぎをする時に入るようなイメージが……。

↓1 「お、日向じゃねぇか」
↓2 「お前らも食事か?」

(男性キャラでお願いします)
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 21:48:30.30 ID:WfHcTdWe0
田中
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 21:50:40.32 ID:XHyrQ0knO
不二咲
236 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 22:24:28.52 ID:hkA4lvXl0
俺達に話しかけて来たのは……田中に……不二咲? 何というか、珍しい組み合わせだな。


日向「よう。お前達も晩飯か?」

田中「ふはははは! 妙な事を言うな特異点。この俺様がこのようなチェーン店で満足いく晩餐を取れるなどとおm「あ、あの! ボクが迷子になった田中先輩のあ、あんこくしんはかいしてんのう? さんを探知機で探してあげたらお礼に食事に誘われて……。でも良いお店がどこも開いてなくて……」……ええい! 裏世界での出来事を容易く話すな電子の支配者よ!! 世界の修正力に消されてしまうぞ!!」

茶柱「??? い、言っている事はよく分かりませんが、要約すると田中さんが不二咲さんに食事をご馳走することになったと?」

田中「……貴様らにも分かる言葉で説明するならばそうなるだろうな……」

日向「田中はこう見えて面倒見も良ければ恩義も必ず返すタイプだからな。お礼なのに普通のチェーン店にしか連れて行けなくて申し訳なく思ってるんじゃないか?」

田中「特異点貴様ぁ!!」

不二咲「だ、大丈夫です! ボク、田中先輩が食事に誘ってくれたってだけでとっても嬉しいですから!!」ギュッ

茶柱「……前々から思っていましたが不二咲さんは本当に男死なのですか? 女子のフリをした男死のフリをしている女子ではなく???」

こうしてなんやかんやあって、一緒に食事を摂る事になった俺達だが……。



日向「おい田中! お前俺のナゲットのソースを勝手に自分のポテトに付けるなよ!!」

田中「ふはははははは! 覇王の食事とはつまり略奪!! より美味い物を求めて相手の陣地に侵略するは覇王の常よ!!」

茶柱「同じ男死とはいえ、人の食事に勝手に手を付けない!! 覇王云々より当然のマナーで──」

田中「んなっ!? 特異点貴様!! 当然の報復とは言え俺様の月を司る魔獣の肉のパン挟みを喰らったな!? 万死に値するぞ!!」

日向「ハハッ! 悔しかったらお前も俺のバーガーに手を付ければ良いだろ? 俺の頼んだハンバーガーはもう全部俺の胃の中にあるけどなぁ!!」

田中「ぐ、グヌヌヌヌヌヌヌヌ!」

不二咲「あ、でしたらボクの分のハンバーガーをどうぞ(ニコッ)」

田中「……で、電子の支配者の頼んだ魔獣の肉のパン挟みは残念ながら俺様の好みでは無いのでな……。代わりにそのパンケーキを一枚頂こうか……」

日向「あ、俺もそれ欲しいな。不二咲、俺のナゲット一つと交換しないか?」

不二咲「はい! 勿論どうぞ!!」

茶柱(……先ほどまで喧嘩しあっていたのにギスギスした雰囲気がまるで無い……? これが男死同士の会話なのですか……?)


〜〜〜〜〜〜


日向「それじゃあな、田中。不二咲」

田中「ふはははは! 再びユガが始まる明日、貴様と再び過ごす五日間の始まりを楽しみにしているぞ特異点よ!!」

不二咲「日向先輩も茶柱さんもさようなら! また明日、会えたら学校で会おう!!」

茶柱「…………」

そうやって、俺達四人は再び二手に分かれた。……先ほどから、茶柱の言葉が無い。……何か不満に思った事でもあるのだろうか。


日向「……なぁ茶柱」

茶柱「!? は、はいなんでしょう日向さん」

日向「……どうだ。この一日を観察して、お前は男死のことが少しは分かったか?」

茶柱「……↓1」(高コンマほど理解出来た)

237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 22:25:29.71 ID:nmJqObgTO
238 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 22:54:15.17 ID:hkA4lvXl0

茶柱「……そうですね、転子の主観ですが「日向さんの」人柄と行動理念は7割方分かったような気がします」

日向「へぇ……? それはどういう物か、聞かせてくれないか?」

俺がそう言うと茶柱は困ったような表情をしながら、呟くように言葉を言う。


茶柱「……お人好しで、頼み事をされたら断れなくて、女子のことをエッチな眼で見てるのかと思いきや、それにはちゃんとした理由があって……。友人や後輩とも気兼ねなく喧嘩も仲直りも出来る……。そんな人ですかね」

日向「喧嘩? ……もしかして田中とのじゃれ合いの事か? 自分で言うのもあれだけどあんなの喧嘩の内に入らないよ。ただのスキンシップみたいなもんさ」

茶柱「スキンシップ……?」

日向「友達とならあれぐらいのじゃれ合いは当然だろ? だから仲直りなんてする必要も無いさ」

茶柱「……なるほど」

と、茶柱は一旦納得したような顔で頷くが──


茶柱「……ですが、やはり「男死」の事は今一つ分かりませんでした……」

日向「…………」

茶柱「……もしやこれは転子の観察眼が──「そんなの、当り前だろ」──へ?」

俺は最初っから分りきっていた「答え」を茶柱に告げる。


日向「たった一日で異性の……。相手の人間の事なんて分かるもんか。今の地球の人口総数を知ってるか? 79億人近くいるんだぞ? その内の半分……約40億人がお前の言う「男死」なんだ。一人一人性格も違えば考え方も違う。趣味嗜好や信仰対象や行動理念だって違う」

茶柱「…………」

日向「『相手のことを理解しよう』って思いは確かに凄く大切な物だけど、だからって俺一人の、それもたった一日の行動を見ただけで男子の事何て分かる訳ないだろ? そんなの当然の事じゃないか」

茶柱は何かを考えるように暫く俯いて、そしてスッと顔を上げた。


茶柱「……そうですね、転子の考えが浅はかでした。修行は一日にしてならず!! ならば苦手の克服にはもっともっと時間をかけなくてはいけませんよね!!」

日向「ああ。……でもお前のその「苦手を克服したい」って思いがある限り、いつかきっと、少し位は「男子」って奴のことを理解して受け入れられる日が来るさ。きっとな」

茶柱「はい!!」

俺の方を見て、自信満々の笑みで頷く茶柱。……これにて、茶柱の「依頼」は終わった。……終わったのだが……。


〜〜〜後日・超高校級の相談窓口にて〜〜〜


ガララララッ!


最原「せ、先輩! その、茶柱さんを止めてください!!」

日向「……茶柱を?」

なんだなんだ、一体何があったって言うんだ──


茶柱「こんな所にいたんですね、最原さん! さぁ、今週は貴方の番です!! ミッチリキッチリ行動を観察させて貰いますからね!!」

最原「ちょっ、まっ、せ、せんぱぁああああああああい!!」ズルズル

日向「あー……。もしかして……?」

あとから聞いた話しなのだが、どうやら茶柱は「男死を理解するにはサンプリングが足りない」という結論に達したらしく、休みの日になるとクラスの男子の誰かと行動を(強引に)共にし始めたのだという。……79期生の皆には悪いことをしちまったかな? ま、茶柱が前より大人しくなっただけ良いか。


茶柱転子の依頼をクリアしました!! 「転子に助けを求める」の難易度が下がりました!!

知っての通り、転子は超高校級の合気道家です。護衛役は勿論、女子のことについても詳しいので、そっちの面でも頼る事があるでしょう。
239 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 22:57:17.09 ID:hkA4lvXl0

──小泉真昼との絆値がMAXになりました。絆クエスト 小泉真昼編──を開始します。

……と言いたい所なのですが、知っての通り絆クエストは通常よりも長くなるため書き溜めが必要です。
なので本日は次のクエスト内容に進み、そのクエストが終わり次第、小泉との絆クエストを投稿しようと思います。
240 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 23:03:54.24 ID:hkA4lvXl0
日向「なぁ七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「所謂「クソゲー」ってあるだろ? 俺も幾つか知ってるけど、超高校級のゲーマーであるお前の眼から見て、クソゲーの基準って何だと思う?」

七海「うーん。「クソゲー」にも色んな種類があるからなぁ……。私は「そんなゲーム世の中に一つも無いよ」って言いたい人間なんだけど……。日向くん達、と言うか世の中の人達の気持ちも分かるんだよね。難易度が馬鹿みたいに高かったり、話しの展開が滅茶苦茶だったり、消費者が求めているのと違うやり方でストーリーを進めてきたり……。でもまぁゲームを作ってるのは人間だからね。名作って呼ばれるようなゲームもあればクソゲーだってあるよね。単純な話しだよ」

日向「そっか。よくよく考えてみりゃそうだよな」


コンコンコン!!


日向「おっと、今日も依頼者が来たか? はーい! どうぞ!!」

↓2「失礼します」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:04:09.67 ID:+GtkGrcp0
した
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:04:23.63 ID:bAIgRjaN0
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:04:24.45 ID:91Ibb/TUO
花村
244 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/09(月) 23:17:08.08 ID:hkA4lvXl0
朝日奈「えへへ……。お、お邪魔しまーす」ソロ〜

七海「朝日奈さんだ。ヤッホー」

今回の依頼者は朝日奈か。またどんな依頼を持ってくるか分からない奴が来たもんだな……。


78期生 朝日奈葵 才能は『超高校級のスイマー』

褐色の肌と豊満なバスト、ポニーテールが特徴。スポーツが大好きで中学では七つの運動部を掛け持ちしており、特に水泳部では高校記録を数々塗り替えている。オリンピック候補生にも選ばれた、とんでもないスーパーアスリートだ。常に明るいムードメーカーだが、行動原理が食欲や運動といった生理的欲求に基づいているため物事を深く考えずかなり天然。朝食にドーナツを食べる程のドーナツ好きとしても知られている。

うぶな性格で、下ネタなどを聞くとリアクションに困って真っ赤になる。他人の恋愛には興味津々で積極的に応援する反面、自身の恋愛偏差値は低い……筈だったのだが、今ではすっかり苗木lovesの一員で、隙あらば苗木と良い雰囲気になろうと日々奮闘中だと聞く、


朝日奈「こ、この教室は生徒の悩みを何でも聞いて、解決のお手伝いをしてくれるって聞いたんだけど……本当?」

七海「うん、本当だよ。じゃあ日向くん、私はいつも通り、外に行ってるね」

七海がいつも通りに教室を出て行き、俺は俺でいつも通り、朝日奈に客席用のソファーに着席を促す。


日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

朝日奈「う、うん! 実は↓3」

245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:19:13.27 ID:bAIgRjaN0
さげ
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:21:01.02 ID:+GtkGrcp0
究極のドーナツのレシピを手に入れたい
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 23:21:05.34 ID:WfHcTdWe0
葉隠狛枝アンジーに騙されて、4人で透視魔術の本(葉隠が真宮寺からこっそり借りた)を使ってしまった
何故かみんな寝てしまい、起きたら全員が下着レベルの透視能力(男女無差別常時発動、水着着用は下着と判定されず全裸に見える)を得た
説明書によると、儀式中アクシデントが起きた場合一生そうなる。慌てて近くに来ていた腐川にこの事を話したら腐川まで同じ透視能力を得た、事情を話すと聞いた人も呪われる(つまり日向も)
呪い解く方法わからないし、腐川と葉隠は逃げて、狛枝アンジーは傍観するらしく頼れない、どうしよ?
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