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日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」
- 862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/01(日) 21:10:47.81 ID:O8E3co3J0
- 舞園はもう意味ないんじゃないの?
- 863 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/01(日) 21:12:46.06 ID:NRjwkcuO0
- >>858 >>799で言った通り、舞園さんの絆値もこれ以上上がりませんがそれでもよろしいですか?
- 864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/01(日) 21:14:34.57 ID:XXS15ZoOO
- 訂正は何分までか決めた方がいいかもね
- 865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/01(日) 21:15:46.39 ID:eedixqwa0
- >>863
あ、それなら舞園さん抜きでお願いします
- 866 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/01(日) 21:16:22.57 ID:NRjwkcuO0
- では9時20分までに返答が無かった場合、>>858で行きます。
- 867 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/01(日) 21:16:56.92 ID:NRjwkcuO0
- 了解しました。 >>865
- 868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/01(日) 21:42:33.75 ID:O8E3co3J0
- (キャラ変更とかじゃないなら入れたままでもいいのでは?…)
- 869 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/01(日) 21:58:34.53 ID:NRjwkcuO0
-
唐突だが、俺のクラスメイト。超高校級の軽音部、澪田唯吹の行動はいつも唐突である。(いや他のメンバーの行動が唐突じゃないかといえば首を横に振るしかないのだが)今日も朝っぱらから電話してきて
『おはようございまっす創ちゃん! いきなりなんすけど、打倒千秋ちゃんに向けてダンスゲームの練習がしたいので、2時間後に某ゲームセンターに集合してほしいっす!!』
とだけ告げて電話を切ってしまった。毎度毎度思うけどこっちの都合とか少しは考えてくれないかなぁ……? いや確かに今日も暇だったし別に良いんだけどさぁ……。あいつ、俺の事を「いつでも(←重用)自分と遊んでくれる都合の良い友達」かなにかと勘違いしてやしないだろうな?
〜〜〜〜
澪田「あ、来た来た! おーい創ちゃーん!!」
ただでさえゲーム機の音で五月蠅い店内に、澪田の元気(が良すぎる)声が響く。分かったから少しは落ち着いてくれ。こっちは急に呼び出されて簡単な装備(リックサック)ぐらいしか持って来てないんだぞ。
日向「で? これがお前が七海に勝ちたいっていうダンスゲームか?」
澪田「そう……。唯吹は思ったっす……。確かに千秋ちゃんはあらゆるゲームで無類の強さを誇る超高校級のゲーマー……。しかぁし! それなら唯吹の得意なジャンル=音楽を組み合わせたゲームなら! 千秋ちゃんに手加減して貰えれば一本ぐらいは取れるんじゃないかと!!」
日向「手加減前提かよ!? ……つーかお前、このダンスゲームをやった事はあるのか?」
澪田「ふっ……。無論、初めてっす」
日向「……どんなに手加減して貰っても勝てる気がしないんだが……」
というわけで俺と澪田は早速「BE○ANIシリーズ」最新のダンスゲーム『D○NCE aROUND』をプレイし始めた。
ゲームモードは2曲遊べる「LIGHT」(1曲目はLEVEL6まで)、LEVEL制限なしで2曲遊べて、2曲をクリアし合計得点が200点を超えるとEXTRAステージに進める「STANDARD」、6分間曲制限なしで遊べる「TRAINING」の3つのモードがあって、初心者はアバターの動きを真似するだけでも気軽にダンスを楽しむことができる。
澪田「よっ! ほっ!! ほらほら創ちゃん! もっとノリノリで行くっすよー!!」
澪田は器用に踊りながら俺をノセに行くが、俺はアバターのダンスを真似するだけで精一杯だった。基本の動きは単調なのだが、時折加わる奇怪な動きが、俺の頭と身体を鈍らせるのだ。……某有名動画サイトで見たことがあるが、こういうゲームで最高得点とか普通に取れる人ってホント凄いよなぁ。多分運動神経だけじゃなくて、センスって奴が普通の人よりも良いんだろう。
その後、澪田と何度も何度も勝負をし、勝ったり負けたりを繰り返して──そして、とうとうラスボスが降臨する時間になった。
七海「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……」
日向「……七海、お前何言ってるんだ?」
七海「澪田さんに「ラスボスっぽい演出で登場してくれると嬉しいっす!!」って連絡があったから、私なりに考えてみたんだ」
いやそれ単に効果音を自分で喋ってるだけじゃん……。どこの世界に覇気を自分で言うラスボスがいるんだよ……。
澪田「現われたっすね! 魔王千秋ちゃん(弱体モード)! 今日という今日こそ年貢の納め時っす! 唯吹と創ちゃんのタッグが千秋ちゃんを普通の美少女に戻してみせるっす!!」
七海「ふははははははー! やれるものならやってみろー!!」
どうにも締まらない七海の応答によって、いよいよダンスバトルがスタートした。
↓1日向 ゾロ目補正+20
↓2澪田 ゾロ目補正+20超高校級の軽音部+10
↓3七海(手加減状態) 超高校級のゲーマー補正+40
- 870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/01(日) 21:58:58.94 ID:gkUaXpImO
- ら
- 871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/01(日) 22:00:58.70 ID:2BarVOEtO
- ま
- 872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/01(日) 22:01:25.92 ID:BwjR0gxN0
- タップダンス
- 873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/01(日) 22:07:15.77 ID:BwjR0gxN0
- 手加減でも勇者は魔王には勝てなかった。
- 874 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/01(日) 23:14:04.66 ID:NRjwkcuO0
- すみません、寝落ちしてました。明日の為にもこれが投稿し終わったら寝ます。
日向 94+20=114
澪田 70+30=100
七海 92+40=132
澪田「ぐほぉっ! この唯吹が……この唯吹がぁああああああああ!!」
と、澪田が某漫画シリーズの超有名ラスボスの最期の台詞と共に後ろへと吹っ飛ばされる。(正確には自分から吹っ飛んだのだが)……あいつ、魔王をとっちめる勇者か何かじゃなかったのか? いつの間にか自分がラスボスと化してるじゃねぇか。
日向「よっ! ……このっ!!」
七海「へぇ……。レベルMAXまで来られるとは日向くんもやるねぇ。センスあるよ」
七海はそう褒めてくれるが、俺もそろそろギリギリ限界だ。一方、七海はまだまだ余裕がある。……こーれ無理だって。
日向「──どわっ!?」
澪田「創ちゃあああああああああああん!!」
とうとう脚のバランスを崩してぶっ倒れる俺に、澪田が今度はヒロインみたいな声色出しやがって……。お前は一体なんなんだたっく……。
七海「ふははははははははー! 勇者共よ、力を付けて出直してくるが良いわー!!」
そんな可愛い魔王(?}の力を思い知った俺達は、何とかその場を撤退。七海を加えて、ゲームセンターで遊び倒して一日を終えたのだった。
七海と澪田の絆レベルが上がりました!! 七海との絆値がMAXになりました!! ……条件を見たいていないため、絆クエストに入れません。
- 875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/01(日) 23:16:07.31 ID:QzymernXO
- 今日はもうおしまい?
- 876 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/01(日) 23:16:59.69 ID:NRjwkcuO0
- と言うことで今回はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう、
(七海は苗木とは違いますが「ある条件」を充たすことで初めて絆クエストが解放されるキャラです。慌てず騒がず時を待ちましょう)
- 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/01(日) 23:29:24.89 ID:BwjR0gxN0
- 乙です。今の所絆イベントは
絆イベント完了 左右田、舞園
切イベント未完 苗木、七海
てっ所かな?
- 878 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/02(月) 06:14:19.52 ID:9gtsfYIe0
- 出社前のゲリラ投稿。
〜〜夏休み19日目〜〜
普通の高校には夏休みに「登校日」ってのがあるだろ? だけど希望ヶ峰学園にはそんなものは存在しないんだ。
何故って? 在校生にはいつでも学園が開放させているからさ。この制度のおかげで(所為で?)夏休みは自分の研究教室に籠もりっぱなしって生徒も少しはいるらしいんだよな。
まぁ俺は夏休みまで学校三昧……なんて日々はゴメンだけどな。さて、じゃあ今日も元気に行こうか!!
↓2 何をする?
- 879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 06:22:16.20 ID:W2+lbgqaO
- さげ
- 880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 06:24:54.40 ID:/0LwEDpV0
- ソニアとセレスとアンジー英語の宿題をする
- 881 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/02(月) 20:31:47.53 ID:9gtsfYIe0
- こんばんわ。では本日も始めて行きます。
- 882 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/02(月) 20:32:25.51 ID:9gtsfYIe0
-
日向「……って朝ぼやいたのは何かのフラグだったのかなぁ……」
セレス「? 何を訳の分からない事を言っているのです? ペンを動かしなさいペンを」
セレスにそう促され、俺は教科書と参考書を交互に見ながら、英語の宿題をコツコツと進めていく。ここは希望ヶ峰学園が保有する大図書館。何故夏休みにも関わらず、俺達が学校に来ているのかというと──
アンジー『創ー! 助けてよー!! 宿題が全然終わらないんだよー!! 神様は「自分の力でやりなさい」としか言ってくれないし、79期生のみんなは全員忙しくて手伝ってくれないし、夏休みはあと約1/3しかないし、これはもう世界滅亡級の大ピンチだよー!!』
という、夜長からのSOSコールが全ての始まりだった。……まぁこれも「依頼」の一つか。と受け取った俺は、一番やり残しがある英語の宿題と教科書を持って、約20日ぶりに希望ヶ峰学園に登校した。正門で待っていた夜長と無事合流し、図書館の方へと向かったのだが……
ソニア「あらまぁ! こんな所で奇遇ですね日向さん! 夜長さん! あなた達もここに隠されているという秘蔵の魔導書を探しに来たのですか!?(キラキラ)」
そう言って目を輝かせるとソニアと
セレス「そんな訳が無いでしょうに……。大方、宿題のやり残しを片付けようと推参したんじゃありません事?」
偶然にも本を読みに来ていた(恐らく麻雀の本だと思う)セレスとなんやかんやで合流し、夜長と俺の宿題を手伝って貰う事になったのだ。……正直、心強い助っ人だ。英語圏の言葉もバッチリ(というか当然)話せるソニアと、世界各地のギャンブル施設を回ったことがあるセレス。二人の協力があれば英語の宿題なんてパパッと終わらせられる!! ──そう考えていたのだが……。
セレス「だーかーら! なんでそこでそういう計算式になるんだよテメェは!! ついさっきも言っただろ!? 基本中の基本で躓かれてりゃあ先に進まないんだっつーの!!」
アンジー「? でもでもー、何で態々こういう証明式を書かなきゃいけないの? 「答えは合ってるはずだ」って神様も言ってるよー?」
ソニア「あ、あのですね夜長さん。先ほども言いましたが、数学という物は「答え」を導くにあたる「経過」を理解出来ているかどうかが重用でして……。闘牛も千里赤兎馬も千里なだけでは意味が無いのです」
ソニア、それを言うなら「牛も千里馬も千里」な? と俺がツッコむ暇も無く、セレスとソニアはアンジーに付きっきりで勉強を教えるハメになっている。何故か。アンジーのこの世の理解の仕方があまりに独特すぎて、普通の感性の持ち主では付いていけないのだ。おかげで俺は、一人で英語の宿題と格闘するハメになってしまっている……。いやでも二人がいてくれて本当に助かった。もし俺一人だったら夜長に勉強を教えるだけで丸一日終えていた所だったかもしれない。
ソニア「──あ! 日向さんも分からないところがあったらドンドン言って下さいね!! 「私が」手取り足取りお教えしますので!!」
ずっと放置されていた俺の事を心配したのか、ソニアがズズイッと椅子をこちらに寄せてくる。……位置取りが隣な時点で思ってたけどなんか距離、いつもよりも近くないか? その……腕と腕が危うくくっついちまいそうになるぐらい……その……
セレス「あらまぁ、大胆ですこと」
アンジー「むむぅ……。創を島に招待するときはソニアも一緒じゃないとダメかなぁ……?」
セレスと夜長がそう言ってからかってくるが、こちらとしては冗談ではない。なにせ、ソニアとはこの数ヶ月で本当に色々あったのだ。……いや本当に色々と。(主に俺が土下座しなくちゃいけない案件ばかりだったような気がするけど)「意識しないでいろ」って方が無理がある。
日向「い、今は大丈夫だから! 夜長の方を引き続き見てやってくれよ、な!!」
俺がそう言うと、ソニアは「むぅっ」とほっぺたを可愛らしく膨らませつつ、夜長が座っている席の方へと戻ってくれた。……ああくっそ! ソニアといいセレスといい夜長といい、こんなに可愛い女の子に囲まれて勉強なんてまともに手に付く訳無いだろクッソ!!
↓1 日向の宿題(英語)進行度(セレス+ソニアの補助補正+30女子達の(無自覚な)誘惑補正−10)
↓2 アンジーの宿題(全部)進行度(セレス+ソニアの補助補正+10)
- 883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 20:35:22.49 ID:QPqpYixQO
- あ
- 884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 20:35:33.36 ID:Qd0E8n150
- ちゃんとやりましょう。
- 885 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/02(月) 20:46:15.42 ID:9gtsfYIe0
- 日向の進行度 69
アンジーの進行度 46
その後もソニアとセレスの力を借り、なんとか宿題を進めていく俺達。結果として、俺は宿題の約7割。アンジーは目標の約4割5分を終わらせることが出来たのだった。
アンジー「疲れたー……! もう一歩も動けないよぉ……。今アンジーの精神は神様の要る場所と繋がり掛けてるよぉ……」
セレス「あら、あなたの精神は常にあなたのいう「神」とやらと繋がっているのでは?」
アンジー「そういう意味じゃないんだよぉ……。創ー!! アンジーをおぶって帰ってよー!! そしたら前みたいに「ご褒美」あげるからさー!」
いやいや、年頃の女子高生がなーに子供みたいな我が儘言ってるんだ。自分で歩いて帰りなさい。──俺がそんな、当り前の説教をしようとした時だった。
ソニア「──すみません、アンジーさん。私、丁度このあと日向さんに相談したい事があるのです」
日向「ソニア……?」
いつもと違う……「王女」としての覇気を纏った彼女が、そこにはいた。
- 886 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/02(月) 20:47:01.57 ID:9gtsfYIe0
-
ソニアとの絆値が一定数溜りました。──絆クエスト ソニア編 を開始します。
- 887 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/02(月) 20:49:02.98 ID:9gtsfYIe0
- ソニア「ふぅ……。ここは風が気持ち良いですね」
日向「……ああ、そうだな」
俺はソニアに連れられて、学校の屋上までやって来ていた。空はもう夕焼け色になっていて、日本の夏特有の蒸し暑いそれから、夜の涼しげな風へと変化し始めている。コツコツと前へ前へ進むソニアの後ろを、俺は一定の距離を保ったまま付いていった。
ソニア「……ふふっ」
唐突にソニアが笑う。「どうした?」と俺が聞いてみると、ソニアは少々気恥ずかしそうに
ソニア「い、いえ! その……この数ヶ月で日向さんとは本当に色々あったなぁって思い出してしまっていた所です」
日向「ああ……」
俺も気恥ずかしくなって、頬をポリポリと人差し指で掻く。……ああ、本当に色々あったもんだ。ソニアの依頼を始めて受けた時に(事故で)裸体を目撃してしまい、お互いぎこちない雰囲気になったのも、もう随分昔のように感じる。
七海とも一緒に才囚学園の文化祭に行ったり、腐川の依頼で下着姿の写真を撮らせて貰ったり、富士○ハイランドで滅茶苦茶な茶番劇を繰り広げたり、二人っきりで遊んだ屋内レジャープールでソニアの胸を揉んじまったり……。あれ? やっぱり俺って国際問題待った無しのヤバいことをし続けてしまっていたのでは? ま、まさかこの呼び出しも今までの悪行を捌かれる為に……!!
ソニア「? 日向さん?」
日向「は、はい!!」
ビシイッ! と姿勢を正して、ソニアの顔を見る。ソニアはキョトンとした顔をしていた。……どうやらそういう案件ではないようで、俺はホッと胸をなで下ろす。
ソニア「……日向さん。日向さんの目から見て、私はどんな女の子に見えていますか?」
日向「どんな女の子って……」
ヨーロッパの小国のお姫様。高い政治能力と法をも超越する権限を持つ。抜きん出た威厳とカリスマ性を持つ……「ガワだけ」見ればこんな具合か。……でも違う「ソニア・ネヴァーマインド」は兎も角「ソニア」はそんなお高い女の子なんかじゃない。
日向「そうだな……一緒にいて「楽しい」一緒にいれて「嬉しい」。そんな感情を抱かせてくれる、ごく普通の可愛い女の子だよ」
ソニア「…………」
日向「オカルトやそれに類する物が大好きで、友達も沢山いて……。時々ぶっ飛んだような事をしたがるような事があるけど、それだってお前の個性さ。あ、勿論俺もお前の事を大切な友達だと──」
ソニア「──できないんです」
ソニア口から思わず漏れ出たその一言が、俺の言葉をせき止めた。
日向「ソニア……?」
ソニア「我慢出来ないんです。もう「それだけ」じゃあ……」
ソニアは一歩、また一歩と俺の方へ近づいてくる。一瞬気圧されるように足を引こうとした俺だが、俺の心の中で何かが「踏みとどまれ」と言っている気がした。
ソニア「……許されない事かもしれません。運命が逃してくれないかもしれません。絶望という終わりが待っているだけかもしれません」
日向「……」
ソニア「それでも、口に出さずにはいられないのです。この奇跡のような出会いと、「今」私の中にある想いを、無駄にしないために──」
それからソニアは一呼吸だけ置いて
ソニア「日向さん……。私、貴方のことが好きです」
俺に──そう告白した。
ソニア「貴方ともっとずっと一緒にいたい。もっと一緒に時間を過ごしたい。……貴方と、恋人になりたい……。そんな想いが日々あふれ出して止まらないんです」
日向「ソニア……俺は……」
ソニア「……希望ヶ峰学園を卒業しても、三年間の間、私は大使館に滞在する予定です。……もしも」
ソニア「もしも貴方に「王女」の隣を一緒に歩く覚悟が……。私と共に国を背負う覚悟があるのなら、卒業式の日。私の研究教室に来て下さい」
日向「…………」
ソニア「……なーんて、そこまで重く考えなくても良いんですよ!! 嫌なら「嫌だ」ってスパッと断わってくれれば良いですし、もし他に好きな女性の方がいたらそう言って下さい! ……この「初恋」という思い出を胸に、私は幸せに国に帰る事が出来るでしょうから」
そう言って、ソニアは笑った。心の底から笑っているようにも、戸惑っているようにも、泣いているようにも見えるような……。そんな笑顔だった。
ソニア の 絆クエストをクリアしました!! ソニアのパンツを手に入れました!! 「ソニアに助けを求める」の難易度が更に下がりました!! ソニアと大切な「約束」をしました!! ED・ソニア・ネヴァーマインド編 が解放されました!!
- 888 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/02(月) 20:50:49.14 ID:9gtsfYIe0
- 〜〜夏休み20日目〜〜
いよいよ夏休みも2/3が過ぎた。あと十一日で高校生活最期の夏休みも終りかぁ……。やり残したことやまだやりたい事、を計画するなら今しか無いが……。
……とは言っても学生の身で旅行に行くわけにもなぁ……。学園側の許可も下りないだろうし、両親は忙しいし……。
まぁ、今日もしっかりと夏休みを満喫できればそれで良いか!!
↓2 何をする?
- 889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 20:52:30.92 ID:0Oh1okeMO
- 葉隠が痴漢冤罪で拘禁 最原霧切と無罪証明
- 890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 20:52:32.46 ID:ZNdmsMW20
- >>859
- 891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 20:52:46.08 ID:t/qgoHhyO
- 入間と不二咲とキーボのメンテナンスの手伝い
- 892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 21:11:03.82 ID:Qd0E8n150
- もし日向がソニアと付き合うなら帝王学学ばないと大変な事に。後、その国のしきたりも。
- 893 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/02(月) 21:31:17.17 ID:9gtsfYIe0
- 日向「……俺はこの夏に何回「デジャヴ」って奴を経験するんだろうな……」
西園寺「? 何を訳の分からないこと言ってるのお兄。ほら、無駄口叩いてる暇があったら手を動かせばー?」
西園寺にそう促され、俺は教科書と参考書を交互に見ながら、宿題をコツコツと進めていく。ここは希望ヶ峰学園が保有する大図書館。何故夏休みにも関わらず、俺達が学校に来ているのかというと──
澪田『創ちゃーん! 助けてくださいっすー!! 宿題が全然終わらないんすよー!! 創ちゃん以外の77期生のみんなは全員忙しくて手伝ってくれないし、夏休みはあと約1/3しかないし、これはもう世界滅亡級の大ピンチっすよー!!』
という、澪田からのSOSコールが全ての始まりだった。……こいつ、やっぱり夏休みの宿題をやるのをサボってやがったな? と内心で苦虫を噛みつぶした俺は、昨日同様、一番やり残しがある英語の宿題と教科書を持って、再び希望ヶ峰学園に登校した。正門で待っていた澪田と無事合流し、図書館の方へと向かったのだが……。
西園寺「あれれー? 日向お兄に澪田おねぇじゃん。こんな所で何してるの? 図書館デート……な訳ないかー。どうせ宿題に全く手を付けてなかった澪田おねぇが日向お兄に泣きついたんでしょー?」プークスクス
日向「西園寺? お前こそどうしてここに?」
澪田「ふっ……。唯吹には分かるっすよ。ひよ子ちゃんもきっと唯吹同様宿題が終わらなk「あ、私今年の宿題もう殆ど全部終わらせちゃってるから」ガガーン! バカな!! 昨年の夏休みに真昼ちゃんからお説教されるまで宿題をやらなかったあのひよ子ちゃんが……!? 創ちゃん、これは一体!?」
日向(左右田に手伝って貰ったんだろうなぁ。図書館デートをやってたのはそっちだったんじゃないか?)と西園寺を微笑ましい眼で見つめる俺。その眼が気に食わなかったのか、西園寺はムッとした表情で
西園寺「だーかーらー、今日は久々に悪戯をしにきてたんだよ! 主に「ウ○ーリーを探せ」のウ○ーリーに○を付けてやったり、暇つぶしに読んだ小説のネタバレを巻頭に書いてやったりねー!!」
澪田「な、何て事を……! ひよ子ちゃん! それはお菓子一週間禁止レベルの大悪行っすよ!!」
あー、楽しかった!! と、持っていた本をイソイソと棚に戻す西園寺。──そのタイトルに「恋愛初心者が見るべき本」と書いてあったのを、俺は見逃さなかった。……左右田の言う通り、やっぱ可愛いところあるじゃないかコイツ。
──その後。
西園寺「澪田おねぇバカなの? 死ぬの? なんでこんな単純な問題も分からないの???」
澪田「だってだってー! 「要素の個数」とか「場合の数」とか「確率」とか見るだけで頭おかしくなるっすよー!! むしろなんでひよ子ちゃんはスラスラ解ける様になってるんすか!? 頭の中にイ○テルでも入れたんすか!?」
西園寺「それはその……どっかのモブが根気よく……って何でもない!! 兎に角、おバカな澪田おねぇには一番最初の基本の基本から教えてあげるから一旦教科書を閉じてCPで私の言うHPを開く!!」
意外や意外。西園寺は「どれだけ馬鹿なのか見てあげるー」と、俺と澪田の宿題を手伝ってくれ始めたのだ。以前までの西園寺とは思えない……「めんどくさーい」で自分の宿題すら投げていた以前の西園寺からは考えられないレベルの変化である。……やっぱり左右田同様、こいつも頑張ってるんだなぁ。
さてと、俺も負けちゃいられないな!! 今日で英語の宿題は完全に終わらせてやる!!
↓1 日向の宿題の進行度
↓2 澪田の宿題(全部)進行度(西園寺の補助補正+10)
- 894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 21:32:18.46 ID:hNMvLWjbO
- びゃ
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 21:32:23.06 ID:/0LwEDpV0
- あ
- 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 21:36:09.33 ID:Qd0E8n150
- そりゃあいきなりいっぺんには出来ないわ。
- 897 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/02(月) 22:02:50.77 ID:9gtsfYIe0
- 日向 46 昨日と合わせて英語の宿題は完全に終わった!!
澪田 16 こ れ は 酷 い と、西園寺が匙を投げるレベル。もう左右田とか豚神とかソニアとかを連れてこない限り無理だってこれ。
日向「ふぅ……よし! 英語の宿題完全制覇だ!!」
これで夏休みの憂いが一つ無くなったな。あとは細かい部分に手を付けるだけだ。……そう言えばさっきから澪田・西園寺組が静かだが一体どうし──
澪田「」プシュー
西園寺「」プシュー
日向「み、澪田ぁあああああああ!! 西園寺ぃいいいいいいいいいい!!」
俺は二人の無惨な死体(死んでない)が机に突っ伏しているのを発見した。俺の声を受けて、グググググっと最後の力で二人が起き上がろうとする。
澪田「ああ……、創ちゃん。唯吹、創ちゃんに出会えて本当に楽しかったっす……!! 唯吹のあとの宿題は、創ちゃんに託したっすよ……!!」
いや、やらないからな? 手伝っても良いけど代行はしないからな? 宿題はちゃんと自分の手でやりなさい。(アンジーの神様風)
西園寺「ごめんね左右田おにぃ……。私、左右田おにぃの事、待ち続けられなかった……」
いや、それだけ言えるなら休めば十分快復するだろ。あと嘘でもその台詞は言うな。ガチ泣きしだすぞあいつ。
日向「……つっても、俺も無事じゃあ無いんだけどさ」
さっきから腰と腕の筋肉が痛い痛い。ずっと座って何時間も勉強をしていた事による弊害だろう。そんなこんなで俺達三人は方を貸しあいながら、保健室まで行ってベッドで休む事にしたんだ。
〜〜〜〜
罪木「ふ、ふゆぅ!? 日向さんに西園寺さん、それに澪田さんまで……!? い、一体何があったっていうんですかぁ!!?」
俺達三人を迎えてくれたのは、保健室に届いた備品整理の為に学校にやって来ていた罪木だった。一番余裕のある俺から話しを聞くと、罪木はすぐにベッドに俺達三人を横たわらせて、常備してある栄養ドリンクを持って来てくれた。
罪木「…………」
……何故だか知らないが、さっきから罪木が顔を紅くさせながら俺の方をチラッチラッと見てくる。「何か用でもあるのか?」と聞くと、罪木は慌てたように
罪木「え、ええっと、……その……。み、皆さんはどんな夏休みを過ごされていたのか気になってぇ……」
そう言ってきた。……俺はもうそりゃあ色々あったが、一番思い出に残っている事と言えば……。
日向「↓1かな(ソニアに告白されたこと以外でお願いします)
澪田「唯吹は↓2っすねー!!」
西園寺「私は↓3だよー!!」
罪木「ち、ちなみに私は↓4ですぅ!」
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 22:04:21.93 ID:/0LwEDpV0
- 七海と遊んだこと
- 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 22:04:53.10 ID:3G+7LJB/O
- 77期〜79期の何人か(>>1の好きに決めて)に夏休みの一部記憶の消える怪奇現象
めっちゃ怖かった
- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 22:10:47.98 ID:nQ+tCzCXO
- 左右田の特訓
- 901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 22:11:05.11 ID:ZNdmsMW20
- 日向さんがソニアさんの裸見て下着姿撮影して胸揉んだと聞いた時
- 902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 22:12:14.05 ID:Qd0E8n150
- 京都に行って、有名な所に周った事だよ。もちろん、小泉お姉ぇと左右田お兄ぃの協力で宿題をほとんど終わらせてからだけど。
- 903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 22:23:53.17 ID:Qd0E8n150
- 日向は罪木の発言で全てを思い出した。
- 904 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/02(月) 22:54:56.03 ID:9gtsfYIe0
- >>901 グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!(ここでゾロ目かぁ……。ここでゾロ目かぁ……!!)
日向「……七海と観光都市で遊んだこと、かな」
夏休み序盤の出来事とはいえ、あの日のことは非常に印象深く残っている。観光都市であるK市を、七海と一緒に手を繋いで夕方まで練り歩いたことは、この夏……。否、俺の人生の中でも決して忘れられない思い出になっただろう。
澪田「あ、唯吹もそれ知ってるっす! お土産の駄菓子、ご馳走様でした創ちゃん!!」
西園寺「私も七海おねぇからお土産貰ったけどさぁ。どうせなら金平糖が良かったなぁ……。まぁあの街の名物饅頭って奴? は悪く無かったけどさ」
罪木「ふゅう……。ふ、二人っきりでですかぁ……。ああいえ! 特に意味があるわけじゃあ……。ご、ごめんなさぃいいいいいいいい!!」
? 罪木は何の理由があって謝罪してるんだ? サッパリ分からないという顔をする俺は、西園寺と澪田から溜息をつかれてしまった。なんだってんだ一体……。
澪田「じゃあ次は唯吹の番っすね! ……とは言ってもこれ、夏定番の怪談話なんすけど」
罪木「か、怪談話ですかぁ……!?」
西園寺「怪談に合いそうな歌を積極的に作ってる澪田おねぇだもん。怪談話の一つや二つ、持ってても不思議じゃないよねー」
そう言いながらも顔は青くなってるし、冷や汗掻きまくってるぞ西園寺。怖いなら怖いって素直に言えば良いのに……いや、あいつや小泉になら素直に言うのか?
澪田「あれはそう……。唯吹の歌に新たなインスピレーションを加えるべく、是清ちゃん、アンジーちゃん、真昼ちゃん、誠ちゃんと一緒に百物語大会を古い神社で開催した時の話しっす……」
百物語大会!? んなもん開いてたのか澪田の奴……。それにメンバーが真宮寺にアンジーって……なんていうかこう、それだけでも嫌な予感がしてくるんだが……。
澪田「話しが九十九番目まで終わって、いよいよ最後。アンジーちゃんが百番目の「怖い話し」を始めたんす…………」
〜〜〜〜
アンジー『アンジーはねー! 今日はいつも通り朝目が覚めて、いつも通り神様に祈りを捧げて、いつも通りに絵を描いて、いつも通りにお昼ご飯を食べて、いつも通りに散歩に出かけて、みんなと約束してた百物語をする神社に辿り着いて、そこで怖い話しを始めて──『そこで目が覚めた』んだー!!」
唯吹、最初はアンジーちゃんが言っている意味が分からなくて???状態だったんすよ。何が言いたいのかサッパリ分かんなくて、真昼ちゃんも誠ちゃんも「?」マークを浮かべてたっすねぇ。
アンジー『これって凄く怖い話しだと思わない? だって自分が『現実だ』って信じてた物が現実じゃ無かった。ただの『夢』だったんだよー?』
そう説明されて、唯吹はようやく何が言いたいのか理解出来たんすけど、それでも「怖い話し」って実感は無かったんす。だって、今ここにいるのは間違いなく澪田唯吹の筈で、是清ちゃんとアンジーちゃんと真昼ちゃんと誠ちゃんと一緒に百物語大会を──
アンジー『本当に『そう』だって分かる? 今見ているのが『夢じゃない』ってちゃーんと断言できる?』
その質問を受けて、唯吹が言葉に詰まった時──最後のろうそくが消えて辺りが真っ暗になったと思ったら、唐突に眠気が襲ってきて、それにどうやっても抗えなくて倒れて……。気づいた時には唯吹『いつものベッド』で目が覚めたんす。
「誰かが家まで運んでくれたんだろう」って思って、お礼と昨日の百物語の感想を言うためにみんなに電話を掛けたんすけど……
『──何それ?』
ってみーんな言うんすよ。まるで「百物語大会」なんて「最初からなかった」みたいに。……だとしたら、唯吹が体験したあの「百物語大会」は一体なんだったんすかね?
〜〜〜〜
澪田「──とまぁこんなオチっす! どうっす? ちょっとは背筋が寒くなったっすか?」
西園寺「そ、そそそそそそんな訳ないじゃん! 澪田おねぇが変な夢を見たってだけの話しでしょ!? そんな……そんなもんで怖がるわけないでしょ!!」
西園寺が恐怖を振り払うかのように大声で叫ぶ。罪木も「ふ、ふゆゆぅ……」と肩をふるわせていて、俺も正直「ゾクッ」とした場面があった。
……今までの自分が全部夢(嘘)か……そんな悪夢、考えたくもないな。もしそうだったのなら自殺を考えてもおかしくないぐらいだ。
- 905 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/02(月) 23:27:24.51 ID:9gtsfYIe0
- 澪田「と言うわけで唯吹の怖い話しはこれでお終いっす!! ささっ! 続いてひよ子ちゃん、張り切ってどうぞ!!」
西園寺「こ、この流れで思い出を話せっていうの!? 一種の虐めかなにかじゃないのこれ!!?」
西園寺が苦虫を噛みつぶしたような顔で叫ぶ。……俺、一番手に話しておいて本当に良かった……。西園寺は「ぐぐぐぅ……!」と悩みに悩んだ後(恐らく「大トリ」とどっちが嫌かで迷ってたんだと思う)、ゆっくりと喋り始めた。
西園寺「……私と「ある約束」をしてる大馬鹿がさ、ちゃんとその「約束」を守ろうとしてる所を間近で見られた時……かな」
俺は「ああ……」とすぐに全容を理解するが、澪田は完全に「?」状態。罪木は詳細は知っている物の西園寺の言う「好きな人」が誰か分かっていないから、なんともまぁ微妙な表情で話しの続きを待っていた。
西園寺「らしくもない特訓なんか本格的に始めちゃってさ。それ以外にも「苦手なところを直そう」「より善い自分になろう」って必死に頑張ってくれててさ……それがその……と、とっても嬉しかった……。ってなに私を見てニヤニヤしてんの日向お兄の変態!」
俺がニヤニヤとしたとした顔で西園寺を見つめていたのが気に食わなかったのか、西園寺が思いっきり俺の臑に蹴りを食らわせてくる。痛ってぇなおい! 俺、ある意味お前らの恋のQPみたいなもんなんだけど!?(事実を言ったら余計にボコボコにされるだろうから言わないけどな)
罪木「ふ、ふゆぅ……。えへへ……良かったですね、西園寺さん」
西園寺「〜〜〜〜〜〜〜ッツ!! ああもう次々!! 最後はゲロブタの番でしょ!! ちゃちゃっと話しを締める!!」
罪木「は、はいぃいいいい!! 思い出に残っていること……思い出に残っていること……。あ、「あの事」は言えないですし、でもそれ以外だと……」
澪田「特に無いなら「衝撃的だった事」でも良いっすよー?」
罪木「──あ、それなら日向さんがソニアさんの裸を見て、下着姿を撮影して、胸を揉んだと聞いた時ですぅ!!」
ビシイイッッツ──!! とその場の空気が完全に凍り付いた。張本人である俺は開いた口を塞ぐ事が出来ず、遅れて数瞬後、澪田と西園寺が衝撃的かつ何かとんでもない異星物を見るかのような眼で俺の事を見つめてくる。
澪田「創ちゃん……。一体ソニアちゃんのどんな弱みを握ってそんな事を……」
西園寺「へ、変態変態ド変態!! 日向お兄ってば最低どころの話しじゃないよ!!? なにソニアおねぇに……一国の王女にセクハラかましまくってんの!? 普通に国際問題待ったなしだし、お兄は豚箱直行間違いなしなんだけど!!」
日向「い、いや待ってくれ!! は、話しを……頼むから話しを聞いてくれ!! これには全部深い訳が……!!」
一体罪木はどこからそんな情報を手に入れたんだ!? と疑問に思う間も無く、俺はこの日、下校時間ギリギリまで真実や嘘を巧みに使い、二人の誤解を全力で解く羽目になった。
澪田・罪木・西園寺との絆が深まりました!! 澪田との絆値が一定値に達しました!! 絆クエスト・澪田唯吹編を開始……できません。苗木くん同様「ある条件」を充たしてください。
- 906 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/02(月) 23:30:52.04 ID:9gtsfYIe0
-
──罪木との絆値が一定値に達しました!! 絆クエスト・罪木蜜柑編──を開始します。
- 907 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/02(月) 23:32:39.49 ID:9gtsfYIe0
- と、いったところで今回はここまで。また明日。夜8:30から9時頃にお会いしましょう。
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 23:33:57.17 ID:ZNdmsMW20
- 乙!
- 909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 00:20:21.05 ID:Stv4ldyC0
- 絆イベントの発生条件って日向が依頼を受けたかによるんじゃないのかな。苗木と澪田は相談しに行って無くて、発生した3人には日向に相談して依頼を解決したはず。これから起こる罪木の絆イベントも罪木の依頼を終えてるわけだし。
- 910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 09:53:16.15 ID:T5HTSR3GO
- >>909
んー、でもそれだと七海はどうやっても絆イベントできない事にならない?
いや七海だけ条件が特別なのか
- 911 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/03(火) 12:16:56.44 ID:DH4hXlgR0
-
オラァ! 昼休憩のゲリラ投稿じゃあ!!
日向「ふぅ……やっと落ち着いた……」
なんとか西園寺と澪田、そして罪木の誤解を解いた俺は、再び保健室のベットに横たわっていた。
……西園寺と澪田は既にいない。二人は一応納得してくれたみたいだが、それでもなんとも言えない微妙な眼で俺を見続けながら、先に保健室から去って行った。残っているのは俺と……
罪木「ご、ごめんなさぁあああああああい! ま、まさかこんな事になるとは思わなくてぇ……!」
ペコペコと俺に頭を下げてくる罪木だけだ。いや、その件に関してはもう良いんだが……。
日向「罪木、お前はどこで、その……あ、ああいう情報を入手したんだ?」
この件については明らかにしておかなくてはならない。もしどこかから俺がしでかした事が外部に漏れているというのなら、俺は兎も角ソニアにまで迷惑が掛かってしまうかもしれない。罪木は「そ、それは……そのぅ……:と、口をモゴモゴさせてかなり言いづらそうにしながら
罪木「……ひ、日向さんに直接聞きましたぁ……」
……は? 俺から聞いた? そんな馬鹿な。俺はソニアとあった事は絶対に人に、罪木に喋ってなんか──。
罪木「お、覚えていませんかぁ? 夏休みに入ってから16日目の事なんですけどぉ……」
日向「夏休み16日目……?」
確かあの日は日課のランニングの途中で駄菓子屋の前で王馬と会って、あめ玉を貰って少しの間駄弁って……。それから……それから……そう! どこかで澪田と罪木に会って……会って……
罪木「こ、混浴制の銭湯でそのぉ……」
混浴制の、銭、湯────
日向「あ、あ、あああああああああああああああああああああああああああああ!!?」
思いだした。俺はこの時、全てを思いだした。思いだしてしまったのだ。あの異常な暑さのなか、ボーッとする頭で違和感や疑問すら持たずに澪田と罪木と一緒に銭湯に入って……!!
次の瞬間には、俺はベッドの上で罪木に対して全力で土下座していた。なんで今の今まで忘れてたんだ!? というか、幾ら混浴制の銭湯とは言え、何で同じクラスメイトの女の子達と一緒に風呂に入るってシュチュエーションに忌避感を覚えなかったんだ!!?
罪木「ひ、日向さん!?」
日向「ほんっっっとうにすまない!! じ、自分でも訳が分からないんだが、あの時はお前らと一緒に風呂に入る事に何の抵抗感もなくて……!!」
一体あの時の俺はどうなってしまっていたっていうんだ!? 夏を刺激する妖精達に浮かされて頭がおかしくなっちまってたとでもいうのか!?
日向「詫びならなんでもする! 何でもするからその、あの日の話をこれ以上広める事だけは……!!」
俺だけが変態の烙印を押され、最悪の場合豚箱行きになるっていうならそれでも構わないが、それでソニアや罪木、澪田にまで良からぬ噂が立つような事があれば俺は、俺は……!!
罪木「お、お、落ち着いてくださぁあああああああああい!!」
日向「モゴッ!?」
顔を上げた俺に、罪木が抱きしめるように俺に覆い被さってくる。その豊満で柔らかい胸が、俺の顔に「ぽよよん」と直撃した。
……なんと大きくて柔らかいおっぱいなのだろう。ソニアのそれも凄かったが、罪木のそれを例えるなら聖母のような物で、俺の中のあらゆる罪や汚れを祓ってくれるような……そんな気がした。
日向「モゴッ! モゴゴゴ!!」
罪木「わ、私、今後はこの話は誰にも話したりしません! 誰にどんなに虐められたって誰にも言いませんからぁ!!」
罪木がそう言って俺を落ち着かせようとギュゥウウウウッ! と抱きしめてくるが、俺はそれどころではなかった。胸だけではなく腕や脚、おなかや総統際どい部分まで、完全に密着してしまっていたからだ。取りあえず放れるよう罪木に言いたいが、胸を身体に押しつけられているせいでまともに喋る事も出来ない。
罪木「そ、それに私。日向さんが私の身体を「最高だった」「福眼だった」って言ってくれてとっても嬉しかったんです!! 日向さんが私の身体を綺麗だって言ってくれた時、こう、心臓がドキドキして止まらなくなるぐらいに……。だ、だって……だってぇ……」
罪木「わ、私! 日向さんの事が大好きですからぁああああああああああああああ!!」
その叫び(告白)を聞いたのを最後に、俺の意識は(呼吸困難で)完全に無くなった。グデンとして抵抗もしなくなった俺に「日向さん? 日向さん!?」と罪木が必死に声を掛けてくる。……ああ、こんな最期を迎えられるってんなら、俺の人生、そう悪い物じゃなかったかもしれないな…………。
- 912 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/03(火) 12:18:35.37 ID:DH4hXlgR0
-
〜〜それから約数十分後〜〜
日向「…………」
罪木「…………」
俺達は互いに顔を真っ赤にして、保健室のベッドの上に向き合うように座っていた。……なんとも気まずい空気が、完全に場を支配している。
日向「あ、あのぉ……」
罪木「ひゃ、ひゃいぃ! な、なんでしょうかぁ……?」
それでも言葉を交わさなければ、喋らなければなんの変化も生まれない。俺は勇気を出して、罪木に先の言葉の真意を確かめる。
日向「ほ、本気なのか? その……お前、俺の事が……」
罪木はリンゴのように顔を真っ赤っかにすると、コクン。と小さく頷く。
罪木「はい……。ずっと……ずっと好きでした。あの日、日向さんが私を助けてくれた時から。私の過去を聞いて貰った時「だからそれ(ゲロブタ)で構わない」って言った私に、本気で怒ってくれたあの日から。ずっと……ずっと……」
日向「……そうか」
……罪木がずっと胸に秘めてきたこの想いに、俺はどう答えれば良いんだろう。そもそも俺にとって「罪木蜜柑」とはどういう存在なんだ? ただの友達? 仲の良いクラスメイト? それとも──
俺が慰問自答していると「あ、あのぉ……」と罪木が喋り掛けてくる。
罪木「い、いきなりこんな事を言われても困っちゃいますよね!! ですから……そう! 卒業式の日です!!」
日向「え?」
罪木「もし私とその……こ、こここ恋人になってくださるというのなら、卒業式の後、私の研究教室に来て下さい。……私、待ってますから。どんなに望みが薄くても、日向さん。貴方の事を待ってますから……」
そう言って、罪木は再び俺を優しく抱きしめる。……ここで抱きしめ返してやれない俺の不甲斐なさを心底情けなく思いながら、俺は暫くの間、罪木に抱きしめられ続けた。
罪木 の 絆クエストをクリアしました!! 罪木のパンツを手に入れました!! 「罪木に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 罪木と大切な「約束」をしました!! ED・罪木蜜柑編 が解放されました!!
- 913 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/03(火) 12:20:05.97 ID:DH4hXlgR0
-
〜〜夏休み21日目〜〜
夏休みが始まってから、既に三週間が過ぎた。……一昨日、そして昨日とクラスメイトの女子に告白された俺は、その日朝からボーッとして、考えを纏められずにいた。
……俺の事を好きだと言ってくれた二人。俺は二人の事をどう思っているんだろう。「卒業式の日」という指定はされたが、俺はその日、一人の人間として、日向創として何をすれば良いんだろう。
……まだまだ時間はある、とそんな余裕を持っている場合じゃない事は理解しているが、今は夏休みだ。こんな陰鬱な気分のままでいたら勿体ない。やはり、今日もいつも通り。どこかに出かけてみようかな。
↓2 何をする?
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 13:03:29.40 ID:RLfzNWDe0
- さげ
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 13:14:15.42 ID:KAWmweGDO
- 入間と不二咲とキーボのメンテナンスの手伝い
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 19:12:50.62 ID:+fxRQ1p6O
- これ最終的にカップリングできてないキャラから選んでエンドになるのかな?
えげつない取り合いになりそう
- 917 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/03(火) 20:45:44.86 ID:DH4hXlgR0
- こんばんわ。少々早いですが、今夜も始めて行きます。
- 918 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/03(火) 20:46:36.06 ID:DH4hXlgR0
-
日向「……何で俺は夏休みに三日も連続で学校に登校する羽目になってるんだろうな……」
俺はそうぼやきながら、入間に指定された工具が入ったダンボールを、用具入れ部屋から運ぶ。今日の朝、俺のスマフォに掛かってきた「依頼」は「キーボのメンテナンスを手伝って欲しい」だった。
なんでも入間が当てにしてた超高校級のメカニックである左右田が、弐大に2泊3日の無人島生活(トレーニング)を強いられてしまい、来る事が出来なくなってしまったらしい。
不二咲は「きゅ、急にこんな事をお願いしてごめんなさい」と申し訳なさそうに謝ってくれたが、肝心の入間が……。
入間『はっ! DTメカニックがこれねーってんでワザワザあいつの穴友達(直球)であるテメェを呼んでやったんだ。精々俺様の為にしっかり働きな!!』
と、人の神経を逆撫でするようないつもの調子(王馬への恋心騒動で大人しくなったのは本当に一時的な物だった)で煽ってきたものだから、俺は当初ブチ切れて家に帰ろうとしたんだが、あくまでこの「依頼」の依頼主である彼──
キーボ「ほんっとうにすみません!! 入間さんの性格と口調は今の人類の科学と知恵では如何ともしがたいものでして……。ちゃ、ちゃんとお礼の品は用意してありますから、どうかお願いします!!」
超高校級のロボットであるキーボが土下座してそう頼み込んできた物だから、俺は「嫌」とは言えなかった。……それにしても不二咲は兎も角、超高校級の相談窓口でしか無い俺に一体キーボのメンテナンスの何を手伝えっていうんだ……? と、当初は思っていたのだが──
入間「おーい草餅男! 次は精密機械用の潤滑油とペンチと、あと一番小さなレンチな!!」
要するに雑用かよ!? こんなの俺じゃなくても出来ただろ!!? いや不二咲は非力だし、キーボはメンテナンスされる側だし、入間はメインの調整で忙しいしで仕方ないのか……? いやでもそれにしたってなぁ……。
不二咲「えっと、入間さん。ここのプログラムとメインのあれなんだけど……」
入間「あーん? ちっ、面倒臭ぇな……。その辺りは全部テメェに任せてやるよ女装ホモ」
不二咲「あの、確かにボクは苗木くんの恋人の一人だけど……。その呼び方は、えっと、その……」
キーボ「入間さん! 他人の性的マイノリティについて馬鹿にするのは立派なセクハラですよ!!」
キーボ、お前のその言葉も結構セクハラ染みてるぞ。つーか不二咲は性的マイノリティで女装してるわけじゃ……ない、よな? 苗木と恋人になる前と後で理由が変わったりしてないよな???
入間「おい! 何サボってやがんだ草餅男!! とっとと次の工具を持ってこい!!」
日向「はいはい分かりましたよー!!」
そんな事を考えて立ち止まっていた俺に、入間から喝が入る。……やれやれ。一体何時になったらこの作業は終わるのやら……。
↓1 メンテナンスに掛かった時間(高コンマほど時間が掛かる)
↓2 キーボのメンテナンス結果(高コンマほど完璧。30以下で入間が余計な改造をする)
- 919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 20:47:08.80 ID:RLfzNWDe0
- さ
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 20:48:41.88 ID:0tyXHPG3O
- はい
- 921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 20:48:42.30 ID:jtG60VO3O
- はい
- 922 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/03(火) 21:03:42.80 ID:DH4hXlgR0
- 80 夕方近くまで時間が掛かった
88(ゾロ目) メンテナンスは完璧だ!! キーボの調子がグーンと上がった!! さらに……?
入間「最後にここをこうしてっと……。よっし! 今回も完全に完璧だ!! さっすが俺様!!」
そう言って爆笑する入間だが、その一方で俺は肩で息をするハメになっていた。こいつ……工具や用具の要求だけじゃなく、昼飯やらおやつやらの買い出しにまで行かせやがって……!
しかも注文の品が一々細かくて商品が置いてないコンビニがあったから何件も回るハメになったし!!
不二咲「えっと、それでキーボくん。ど、どうかな……?」
キーボ「お、おおおおおおおおお!! 流石は入間さんに不二咲さん!! はい! メンテナンスはこれ以上なく完璧です!! 以前より出力も精密さも上がっています!!」
一方で、入間の言う通りキーボのメンテナンスは完璧だったらしい。キーボがこれまでにないテンションではしゃいでいるところから見て、そうとう上手く行ったのだろう。……まぁ、それだったら俺も依頼を受けたかいがあったかな。
キーボ「あの、本当にすみませんでした日向先輩。入間さんと不二咲さんだけだと、不二咲さんが眼を放した隙にまた妙な改造をされるのではないかよ心配で……」
……ああ、キーボが俺をワザワザ呼んだのは入間の監視もして欲しかったからか。確かにそれなら左右田のツッコミスキルを一部受け継いでいる俺が適任かもな。
キーボ「お礼と言っては何ですが、ボクの「内なる声」に日向さんが今後役立つであろう「ヒント」を三つまで聞いて差し上げます!! さぁ、なんでも聞いて下さい!!」
キーボの「内なる声」か……。アンジーの言う神様的な物とは違うらしいが、こいつにはこいつの特殊能力(?)的な物があるとは噂で聞いていた。……なんだろう、少し興味が出て来たな。折角だし、何か聞いてみようか。
(ゲームメタ的に言うと、>>1が質問に答えます。多少メタい物でも構いません)
日向「じゃあ↓1↓2↓3で」
- 923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 21:05:46.91 ID:RLfzNWDe0
- 七海の絆イベントを見る方法
- 924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 21:09:29.83 ID:RSdjJ+Z9O
- 依頼達成せず絆クエストに移るバグ技
- 925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 21:14:17.72 ID:AUoDEv0rO
- ソニアと罪木が寝取られる可能性
- 926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 21:14:19.79 ID:Stv4ldyC0
- 特殊絆イベントの種類
- 927 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/03(火) 21:20:25.51 ID:DH4hXlgR0
- >>923 キーボ「慌てなくとも大丈夫です! そうですね……あと少し、もうあと少ししたら何もせずとも七海さんとの絆は深まると思いますよ!!」
>>924 キーボ「残念ながらそのようなバグ技は無いようです……。絆というのは地道に、依頼を達成して上げるしかないようですね」
>>925 キーボ「ご安心を。二人が日向さんを想い続ける限り……。少なくとも卒業式の日まではそんな可能性は「ありえない」と言っていますよ!!」
キーボ「……と、まぁこんな具合ですね。どうでしたか? 日向先輩の役に立ったでしょうか?」
日向「ああ、とても良い話が聞けたよ。ありがとう」
その後、入間の研究教室の片付けまでやらされた(当然入間にもやらせた)俺達は、下校時刻ギリギリになってようやく帰ることが出来たのだった。
- 928 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/03(火) 21:23:59.41 ID:DH4hXlgR0
- 〜〜夏休み22日目〜〜
ふぅ……。昨日は雑用ばっかで疲れたなぁ。その前も勉強勉強だったし、なんか久々に遊びたくなってきたぞ……。
よし! 今日はハメを外して思いっきり遊ぶ日にしてみるか!!
↓2 何をする?
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 21:24:53.76 ID:Yshk39X4O
- ダブルデートの予行練習
春川×真宮寺×赤松×日向
- 930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 21:25:27.07 ID:d5T2SbLp0
- クズペコと十神のプライベートビーチへ
- 931 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/03(火) 21:56:05.80 ID:DH4hXlgR0
- 日向「……ひっろ……」
俺の口から思わず出たその一言に、俺をここに拉致(?)してきた張本人が馬鹿にするように言う。
十神「当然だ。十神財閥が保有しているプライベートビーチだぞ。そんじょそこらの成金セレブ共のそれと一緒にするな」
日向「いや、それは確かにそうだと思うけどさぁ……」
確かに広い、そして綺麗だ。砂浜も海水も「人の手」が入っているのか肌触りが良いし、景観も素晴らしい。去年77期生の皆と修学旅行で行った「ジャバウォック島」に勝るとも劣らないだろう。
……だが俺は、そんなプライベートビーチを前にしてはしゃぐ気分にはなれなかった。遊ぶ気分にもなれなかった。──何故か。
九頭龍「…………」
辺古山「…………」
水着姿ですら無いいつもの恰好をした九頭龍と辺古山が、特大なビニールシートの上に、神妙な面持ちで座っていたからだ。……あれ? おかしいな?? 今日は遊ぶ日にしようって決めた時に限って「運命」って奴が妨害してくる気がするぞ???
九頭龍「……よう日向。一学期ぶりだな」
辺古山「……変わりはないか?」
一応とばかりに挨拶してくる二人に「あ、ああ……」と答える。……なんだこの重っ苦しい空気は。俺は一体何に巻き込まれてるんだ???
九頭龍「……? 日向テメェ、もしかして事情を聞かされてねぇのか?」
日向「あ、ああ……。朝家を出たと思ったら突然十神のリムジンで拉致られて、そのまま……」
十神「……妙な事を言うな。「立会人は日向しか認めない」と言ったのはそっち(九頭龍組)だろう。説明をする義務も当然そっちにあると思うが?」
辺古山「……強引に巻き込んですまない、日向。だがこれは我々にとって重要な事なのだ」
九頭龍「俺ら(九頭龍組)と十神(財閥)の「今後」に関わる重要な会合だ。信用出来る人間しか立会人に出来ねぇんだよ」
……今すぐにでもこの場から逃げ出したい。そんな思いが俺の中でふつふつと湧いてくる。これアレだ。セレスの時と同じ「裏」社会勉強って奴だ。俺が「超高校級の相談窓口」だからってだけでそんなのに巻き込まれたっていうなら、俺は生まれて初めて自分の「才能」って奴を恨むかもしれない。
……まぁ九頭龍と辺古山が俺にそこまで信頼を寄せてくれていた、ってのは素直に嬉しいが……。十神はそれで良いのか? 俺との接点なんて殆ど無かったはずだが……。
十神「十神を侮るな。貴様が学園で起きた様々な事件を解決してきたというのは調査済みだ。「超高校級の相談窓口」としてのその腕前。どの程度の物か、この場で見極めてやるのも一興──そう思ったまでだ」
日向「そ、そうか……まぁお前らが良いならそれで良いんだが……」
そうして、十神のプライベートビーチを利用した、極秘の会合は幕を開けたのだった。
↓1 低コンマほど穏便に。高コンマほどギスギスに進む。
↓2 低コンマほど十神に、高コンマほど九頭龍組に有利。
- 932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 21:57:05.05 ID:etfR/GZCO
- わ
- 933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 21:59:00.32 ID:RLfzNWDe0
- 日向癒し系
- 934 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/03(火) 22:22:17.59 ID:DH4hXlgR0
-
日向「……と、こんな具合で良いと思うんだが……どうだ?」
九頭龍「……」
十神「……」
俺は二人の話しを聞いて、自分の中で思った事をよーく考えてから口に出す。十神に関しては、財閥になる丈不利益が無いように。九頭龍組に関しては、その面子がキチンと保てるように。
二人が大切にしているであろう事をよく考え、推理し、議論が膠着する度に意見を出していく。──そして。
九頭龍「……ちっ、その条件だと財政面で俺らが不利だが……。まぁ、良い落とし所か」
十神「ほう? 随分と物わかりが良いな。「せめてもう少し俺達にな条件にならないか」と日向に泣きつくと思っていたのだが」
辺古山「ぼっちゃんを侮るなよ十神。……ぼっちゃんは既に組の現状は勿論、そちらの内情もキチンと頭に入っているし、それを元に言動を決められるお方だ。……それに日向の出した条件であれば、財政面は後からどうにでもなる」
十神「……ふん」
静かに、だが確かにバチバチと眼から火花が飛ぶその会合は、俺の出した折半案で何とか話しが纏まった。……た、ただ座って放していただけなのにメッチャ疲れた……!! ……こいつらよくこんな雰囲気の中で疲れも感情も見せないな。こんなに穏便に話が進んだのが奇跡のようだ。
九頭龍「あ? 奇跡? んなわけねーだろ」
日向「へ?」
辺古山「……日向。自分では気づいていないのかもしれないが、この会合がここまで穏便に済んだのはお前の存在があってこそだ。ぼっちゃんも私も、そして十神も、それは理解している」
俺のおかげ……? 世界を動かせる程の力を持った奴らの会合ってのは普通こう、穏便に進む物じゃないのか?
十神「……まぁ貴様が多少なりとも使えそうな奴だという事は頭の片隅に入れて置いてやる。「その時」が来たら精々俺の役に立つが良い。日向」
九頭龍「はっ! 日向の相談能力はまだまだこの程度じゃねぇぜ。精々礼金を用意して待ってな十神!!」
九頭龍、頼む。頼むからハードルを上げないでくれ……!! 今回は知っている面子だけあってまだマシだったが、もし本当に世界を動かす力をもった凄い人達の会合の立会人なんかやる事になっったら、俺は緊張と過呼吸で死んじまう……。
九頭龍・辺古山・十神との絆が深まりました!!
- 935 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/03(火) 22:24:01.73 ID:DH4hXlgR0
- × 十神「ほう? 随分と物わかりが良いな。「せめてもう少し俺達にな条件にならないか」と日向に泣きつくと思っていたのだが」
○ 十神「ほう? 随分と物わかりが良いな。「せめてもう少し俺達に有利な条件にならないか」と日向に泣きつくと思っていたのだが」
- 936 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/03(火) 22:27:18.03 ID:DH4hXlgR0
- 〜〜夏休み23日目〜〜
……なんだろう。最近マジでトラブルに巻き込まれてばかりの様な気がする……。なんかもっとこう……夏休み序盤みたいな「これぞ夏休み」って日が欲しい!!
頼む、神様!! 今日こそそんな日にしてくれ!!
↓2 何をする?
- 937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 22:29:05.99 ID:GcsN1MDj0
- 澪田小泉豚神とカラオケ
- 938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 22:29:14.07 ID:RLfzNWDe0
- 敢えて澪田入れます
王馬主導で澪田終里を超リアルなプログラム世界に連行し教育
落ちぶれた未来、彼女達がAV撮影や売春で食いつないでるストーリー(ヤル寸前で止まる)体験で危機感もって勉強させる(日向にも見せて本気で教師させる)
- 939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 22:29:46.46 ID:Stv4ldyC0
- 最原と霧切と朝日奈で脱出ゲームをした。
- 940 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/03(火) 22:34:14.14 ID:DH4hXlgR0
- ぐ、ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ!! すみませんが「日向が」それを許容するとはとても思えない(例え相手が王馬であっても)ので安価↓1
(あと>>1がそんな可哀想すぎる二人を書きたくない……)
- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 22:35:29.55 ID:qxi4QIfYO
- ペコが九頭竜最原日向トレーニング
- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 22:42:40.88 ID:GcsN1MDj0
- なんかちょっと前から王馬ダシにして下系の安価とる人が出てきたなあ
- 943 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/03(火) 22:56:33.97 ID:DH4hXlgR0
-
日向「……残酷だよな、神様ってのは……って痛った!」ビシィッ!!
辺古山「どうした日向、集中力が乱れているぞ。座禅は己そのものと対峙するのが心髄だ。……心を研ぎ澄ませ、一分の隙も作るな」
俺は今日『昨日のついでだ。今日も付きあってくれ』と九頭龍から連絡を受けて、九頭龍組が経営している剣術道場へとやって来ていた。目的は「トレーニング」なんでも夏休み7日目に左右田の頑張りを見て俺同様感化された九頭龍が、最近暇を見つけては辺古山に「稽古」を付けて貰っているらしい。
……いや、それはよく分かるんだが、何で俺まで呼ばれたんだ??? あとその……俺と同様呼ばれたんだろう最原が……
最原「あぐぅっ! ひぐうっ!! ひぎいっ!!!」ビシィッ!!ビシィッ!!バシイッ!!
辺古山「最原。何を考えているのか知らんが今の貴様には煩悩が多すぎる。まずは心を静め、邪念を打ち払う事に専念しろ」
何があったのか知らないが、相当座禅に集中出来る精神状態では無かったらしく、竹刀を持った辺古山にビシバシとしごかれている。……あいつ、一体何を考えてこのトレーニングに参加したんだ? 百田と春川とやってるっていう『トレーニング』は今日はやらないのか?
九頭龍「……ッツ」ビシィッ!!
辺古山「……」
当然、九頭龍も例外では無い。「隙」を見せれば辺古山に竹刀で問答無用で叩かれる。……これぞ、精神の修行って奴なんだろうが、ちょっと今の俺達にはレベルが高すぎる気がするぞ……。
高コンマほど座禅に集中出来る。
↓1 日向(補正+10
↓2 九頭龍(補正+20)
↓3 最原(補正−30)
- 944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 22:57:27.77 ID:d5T2SbLp0
- あ
- 945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 22:58:35.38 ID:Stv4ldyC0
- 気の毒に
- 946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 22:59:51.63 ID:RLfzNWDe0
- うーん、エッチするシーンは無しだからいけると思ったんだけどなぁ
- 947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 23:00:35.52 ID:Stv4ldyC0
- 余りに過激だと却下されやすいよ。
- 948 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/03(火) 23:32:19.86 ID:DH4hXlgR0
- 日向 777(トリプルゾロ目)+10=87 凄まじい集中力だ! もう少しで「次の領域」に到れるかもしれない!!
九頭龍 38+20=58 ギリギリだが、目標は達成出来た。
最原 63−30=33 やはり何かが気に掛かるのか、最後まで精神統一に集中出来なかった。
日向「────────」
……静かだ。俺はいつから「ここ」にいるんだろう。九頭龍、最原と共に辺古山に稽古を付けて貰っていた事までは覚えているんだが……。これが「精神を研ぎ澄ます」って事なのか?
俺が暫くの間そのままの状態でいると「ここ」に俺以外の誰かが二人がいるのが感じ取れる──一人は髪が地面まで伸び、深紅のように紅い眼をした不気味な男。ありとあらゆる才能を持つ全能の神にも、絶望に落ちた堕天使にも見える……。そんな男。
もう一人は、俺とそっくりな顔つき、体つきをしているが、髪が白銀に、眼が真紅のように輝き、その身からあふれ出るオーラは未来への希望に満ちている。万能でも全能でも無敵でも最強でもないが、強くて温かい光を感じるような……。そんな男。
──なた
そこに、突如として雑音が入って来た。……五月蠅いな、もう少しで何かが見えそうなのに──
辺古山「おい日向!!」
日向「おわぁっ!?」
その大声に、俺は驚いて意識を覚醒させた。キョロキョロと辺りを見回してみると、そこは確かに九頭龍組が経営する剣術道場で、あの「二人」の姿はどこにも見えない。
辺古山「……よっぽど精神統一に集中出来ていたんだろうが……。すまない、次の稽古の時間だ。竹刀を持ってくれ」
日向「あ、ああ……」
そうだ、トレーニングはなにも座禅だけで終わりでは無い。次は竹刀を使った修行に移らなければならないのだ。俺はゆっくりと身を起こして、辺りを確認する。九頭龍は大丈夫そうだが、最原が……。
最原「い、痛いよぉ……」
辺古山にぶっ叩かれ続けたのが堪えたのか、メソメソと、まるで子供のように泣いていた。……最原、お前本当に何があったんだ……? 次の稽古に移る前にそっと最原に聞いてみたところ
最原「あの……。今日百田くんと春川さんが二人で出かけるって聞いて……その、邪魔しちゃ悪いと思って……」
ああ、なるほど……。つまり友人二人の付き合いが上手く行くかどうか気になりすぎていたと。そりゃあ最原も座禅に集中するのは無理ってもんだわな。
最原「……日向先輩は凄いですね。一体どうやったらあそこまで精神統一が出来るんですか?」
九頭龍「俺も気になるな。日向お前、本当に座禅を組むの初めてか? 完全に玄人のそれに見えたんだが」
日向「初めて、な、筈なんだけど……」
……あの時見えた「二人」は一体何だったんだろう……? そんな疑問を蹴散らされるかのように、その後俺達は竹刀を持った辺古山にしばかれまくられたのであった。
九頭龍・辺古山・最原との絆値が上がりました!!
- 949 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/03(火) 23:37:48.43 ID:DH4hXlgR0
- 〜〜夏休み24日目〜〜
昨日の一風変わったトレーニングは、確かに良い刺激になった。日課として、ランニングだけじゃなくて座禅も組むようになったしな。
……でもやっぱり夏っぽいイベントが欲しい!! つーか遊びたい!! さぁ、今日こそ遊ぶぞ!!
↓2 ……と言う事で今回はここまで。改めて>>938さん、申し訳ありません。ですが、やはりどうしても>>1の許容範囲の中に収まらなかったのです。
- 950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 23:41:31.68 ID:GcsN1MDj0
- はるまきにだいさくらちゃんでさらに特訓
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 23:41:58.17 ID:Stv4ldyC0
- 最原と霧切と朝日奈で脱出ゲームをした。
- 952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 23:42:05.59 ID:o3jrWAqNO
- 最原と友に澪田と赤松のセッションを聞く
- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/10/03(火) 23:42:12.62 ID:NH2Wm9Qr0
- 夢野、茶柱、キルミーとスイカ割り
- 954 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/04(水) 20:31:26.65 ID:QZll/3e50
- こんばんわ。では今日も始めて行きます。
- 955 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/04(水) 20:32:18.90 ID:QZll/3e50
-
日向「遊ぶとは言ったけどさぁ……、いや確かに今から遊ぶんだけどさぁ……」
朝日奈「? どしたの日向先輩」
日向「いやどうもこうも……」
「遊び」には問題無い。何か危険な事をやるわけでも無い。その遊びに参可している「メンバー」が問題なのだ。
最原「せ、世界最難関規模の脱出ゲームかぁ……。僕程度の探偵に突破できるのかなぁ……」
霧切「あら、過度な謙遜は良くないわよ最原くん。同じ「超高校級の探偵」として、あなたには期待しているんだから」
日向(……チートレベルの実力者が二人もいちゃあなぁ……)
俺は今日、東京都某所で開催されている夏休み特別企画展。「回転絶望迷宮X」という「リアル脱出ゲーム」をしにきていた。
リアル脱出ゲームとは、遊園地や野球場、学校、そして地下鉄やライブ会場などさまざま場所を舞台として、自分達が物語の主人公となって謎を解き、脱出を試みる体験型ゲームイベントだ。それで遊ぶのは全く問題無いのだが、俺達四人のチームに「超高校級の探偵」である霧切と最原の二人がいる時点で、その、面白みが……。
日向(手加減全く無し状態かつ推理ゲームに特化した七海が二人居るようなもんだろこれ……)
何というか、悪い意味で負ける気が全くしない。二人は七海みたいに「空気を読んで推理を自重する」なんて真似、してくれないだろうし……。
朝日奈「あっ! ほら次、私達の番だよ!!」
霧切「そうね、行きましょうか」
一方、そんな事は全く考えていないのか、朝日奈はワクワクとはしゃぎながら従業員の指示を待っている。……さて、一体何分でこの巨大迷宮は攻略されてしまうのやら……。
↓1 迷宮の難易度(基礎値100+コンマ)
↓2 高コンマほど早く攻略できる。(超高校級の探偵×2補正+80)
- 956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/04(水) 20:33:04.14 ID:opL5u3td0
- あ
- 957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/04(水) 20:33:19.13 ID:WNYEVHN/0
- あ
- 958 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/04(水) 20:47:23.81 ID:QZll/3e50
- 迷宮の難易度 100+14=114
攻略速度 80+13=93
114=93=21 合計21分
朝日奈「ふぅ……。これで完全クリアーだね! いやー楽しかったぁ!! けど流石は超高校級の探偵×2!! あっと言う間に謎や仕掛けを解いちゃうんだもん、お見逸れしましたって感じ!!」
最原「い、いやぁ……。それほどでも……」
霧切「……存外、難しかったわよ。「世界最難関規模」と謳っているだけはあったわね。……ふふっ、久々に楽しめたわ」
日向(……意外だな。俺の予想じゃあ10分は切ってもおかしくないと思ってたのに)
迷宮の難易度が異様に高かったのか、俺達は21分というタイム(これでも最高記録更新らしい)でこの巨大迷宮をクリアした。最初は「これ大丈夫なのか……?」と逆に心配をしていた俺だが、終わってみれば記録更新は愚か、二人が居なければクリアすることすら不可能だったんじゃないか? と思う。
……世界の広さ、そして設計者の頭脳、侮るべからずって奴だな。
霧切「……ふぅ。それはそうと、日向先輩、この後ちょっと良いかしら」
日向「ん? なんだ?」
霧切「……あなたに聞いてみたい事があるの。「超高校級の相談窓口」であるあなたに」
最原・霧切・朝日奈との絆値が上がりました!! 朝日奈との絆値がMAXになりました!! ……条件を充たしていないため、絆クエストに入れません。
- 959 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/04(水) 20:48:24.99 ID:QZll/3e50
-
霧切の絆値がMAXになりました!! 絆クエスト・霧切響子編──を開始します。
- 960 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/04(水) 20:50:58.50 ID:QZll/3e50
- ……その「約束の日」は夏休みが終り、暫く経ってから訪れた。
霧切「……面白い物は何も無いところだけど、座って頂戴」
日向「……ああ」
俺は霧切に案内された場所──「超高校級の探偵の研究教室」へとやって来ていた。「何も無い」とは言ったが、部屋に備え付けられてある本棚には推理小説や犯罪心理学に関すると思わしき大量の本や、事件の事後ファイルが納められて居るであろう棚など、割とゴチャゴチャしているように見える。
日向「……で、霧切。お前は俺に一体何の相談があるんだ?」
二対ある椅子の片方に遠慮無く座らせて貰った俺が、同じく椅子に座った霧切に問いかける。彼女は暫く押し黙っていたが、ある程度経った後、ボソッと口を開いた。
霧切「……たった一つ、質問に答えて貰うだけだからそう時間は掛からないわ。……そうね。あるところに、一人の女子高生探偵がいたとしましょう」
日向「…………」
その女子高生探偵には一人の妹みたいな存在が居て、一緒に幾つもの難事件を解決してきたの。最初は互いにぎこちなかったんだけど、一緒に事件を解決していく内に二人の絆は、堅く、深い物になっていった。
……ある時、その二人はある天文台に呼び出されてね? そこで起こった難事件を解決しようとしたんだけど……その妹さんは途中で「ある推理」に辿り着いてしまったの。──この事件の犯人は、その女子高生探偵である可能性が一番高い、ってね。
勿論、最初は動揺したし、そんな推理信じたくもなかったでしょう。でも調べれば調べるほど、考えれば考えるほど思考の沼に嵌まっていって、いつしか「その女子高生が犯人だと思えないのは自分の感情に振り回されているからだ」って結論に達したの。
……でも真相は違った。その女子高生はあまりにも巧妙な罠とトンでもない偶然で造り出されていた「偽装された犯人」だったの。……その事件の結末は真犯人に道連れにされそうになった妹さんを庇って、女子高生探偵が死んだ──って話しなんだけど──
霧切「ここで質問よ。……その女子高生探偵が最期に妹さん願ったのは、想った事は、一体何だと思う?」
日向「……↓3」
↓3までの意見を統合して、>>1が良い感じになるように纏めます。
- 961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/04(水) 20:52:57.23 ID:QyxcfiUZO
- 私の銅像を立ててくれ
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