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日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」

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681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 22:54:48.21 ID:qQ/8ghkh0
勝てるの?この面子で?
682 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/26(火) 23:12:02.07 ID:vgyi98Ic0
セレス「……ツモ『四暗刻(スーアンコウ)」』役満で全員トビ(自点が無くなる事)ですわね。お疲れ様でした(ニッコリ)」

日向「うわぁ……」

苗木「あ、あはは……。いつも以上に容赦無いね、セレスさん……」

結論から言って、俺達はあえなくセレスに三人纏めてボッコボコにされていた。途中狛枝の「幸運」が発動したのか一度だけツモを許したが、それだけだ。後は流局かセレスの勝ちかの二択。……超高校級のギャンブラーの実力を、俺達は改めて思い知らされていた。


狛枝「半荘戦(ハンチャンセン)を十回やって十回全てセレスさんの勝利! ああ、素晴らしいよ!! ボクみたいなゴミクズが一矢報えた事は一種の奇跡さ!!」

セレス「……そうですわね。麻雀は確立と理論のゲームと言われています。一本や二本、取られることがあって当然のゲームなのですが……」


──この程度でツモを許すなら、あの男にはまだまだ届かないでしょうね。


セレスがボソリと小さく呟いた一言を、俺は聞き逃さなかった。……これでも歯が立たないってあの男、本当に何者だったんだ……?

(ちなみに総合最下位は俺で、使用時間分の代金を全て一人で支払うことになった)
683 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/26(火) 23:18:39.68 ID:vgyi98Ic0
〜〜夏休み11日目〜〜

夏休みを過ごす中で何が一番無駄な時間かって、高速道路の渋滞だよな。
事故か事件かは分からないが、狭っ苦しい&熱っ苦しい車の中で無駄に何時間も過ごさなくてはならなくなった時なんかもう……。

日向創、まだ小さい頃に過ごした夏休み最悪の思い出である。

さて、今日は何をしようか↓2
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 23:23:44.71 ID:C/0x7cll0
さげ
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 23:23:49.95 ID:iB2bbgim0
終里と遊園地でバトル肝試し
格闘家向けのアトラクション
ヴァンパイア田中と肉弾戦、その隙に囚われのソニア姫を救出できたら賞金
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 23:23:55.96 ID:tIsQ97AOO
十神のプライベートビーチで東條のおもてなしを受ける
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 23:24:34.82 ID:qQ/8ghkh0
今後の為に苗木と最原と一緒に花村主催の料理教室に参加した。
688 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/26(火) 23:26:22.91 ID:vgyi98Ic0
すみません、まともな遊園地でそれはちょっと無理がある(暴力)ので少し改変してもよろしいでしょうか? >>685
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 23:26:56.52 ID:iB2bbgim0
>>688
良いですよ
690 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/26(火) 23:34:09.78 ID:vgyi98Ic0
>689 ありがとうございます。では本日はこの辺りで。また明日、9時頃にお会いしましょう。

本日のヒント 

絆が最高値に高まった時に発生する絆クエストですが「ある特定のコンビやトリオ」の絆を全員MAXにすると「スペシャルシナリオ」が解放されます。
「まだ絆が深まってなさそうだな」と感じるキャラがいた場合、そしてもう絆値がMAXになったキャラの話しをもっと見たい場合「そのキャラと繋がりがありそうなキャラ」の絆を深める事を狙って見ましょう。

具体例・苗木・霧切など。
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/27(水) 11:23:00.49 ID:lFarb/hVO
絆レベルが上がった表記のある時とない時があるが何か違いあるの?
692 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/27(水) 21:09:12.99 ID:xB+4NS+40
>>1です。申し訳ありませんが、多大な疲労により、本日の更新は休ませていただきます。
楽しみにしていた皆様は本当に申し訳ありません。

>>691 いえ、単なる>>1の表記ミスです(土下座)
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/27(水) 23:47:30.35 ID:nVhTj3740
えっちな安価はどこまで許されるの?
野球拳程度なら有り?
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 16:49:56.94 ID:MoazEA4O0
日向が女子風呂や着替え覗くイベントは可能ですか?
695 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/28(木) 20:02:13.95 ID:anMNCOuZ0
こんばんわ。昨日のを送れを取り戻すべく、早めに始めて行きます。

>>693>>694 日向本人の意思で無いならば「有り」としましょう。
696 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/28(木) 20:02:55.11 ID:anMNCOuZ0


ソニア「──と、いうことでやって参りました! 山梨県某所にある富士○ハイランドです!!」

いや、何が「ということで」なのかサッパリ分からないんだが……。状況を掻い摘まんで説明すると今日の早朝、ソニアから「遊園地で一緒に遊びませんか?」と誘いを受けていた。特に断わる理由も無く、俺自身も遊園地に行くのなんて久しぶりだったからすぐさまオーケーを出したんだが……。


日向(まさか朝っぱらからリムジンで拉致られるとは思わないよなぁ……)

電話が切れると同時に家の前に止まった黒い高級車に、俺とその家族は目をギョッとさせていた。何時もの事と言えば何時もの事なのだが、ソニアは時々思い切った方向に向かって暴走することがある。今回の「富士○アイランド一日貸し切り」もその一つだ。流石は「超高校級の王女」思いついたら大抵のことを即実行できるその権力と判断力が、色んな意味で恐ろしい限りである。


ソニア「さぁさぁ日向さん、それから田中さんに終里さん! 時と青春は有限、絆と友情は無期限です!! 今日は思いっきり楽しみましょう!!!」

田中「ふはははははははは! どれ、流石は一国を支配する覇気を持つ雌猫だと、この氷の覇王田中眼蛇夢が褒めてやろう……。富士の山が見下ろすこの遊戯の国を一夜にして支配してしまうとはな!!」

終里「あー……? 遊ぶのは構わねぇけどよ。ここにはバトルが出来るあとらくしょん? はあんのか? あ、それと飯な!! これが一番重要だからよ!!」

メンバーは俺、ソニア、田中、そして終里の四人だ。テーマパーク一つを完全貸し切り状態にして遊ぶにしては少し人数が寂しい気もするが……。まぁ資金を出してるのも人選もソニアだし、俺としても特に不満は無い。
さて、じゃあ取りあえずどのアトラクションで遊ぶとしようか……。


↓3まで、実際に富士○アイランドにあるアトラクションを書いて下さい。(ただし、某迷宮以外でお願いします)
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/28(木) 20:10:35.93 ID:MoazEA4O0
アニマルコースター
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 20:12:39.52 ID:Pmgy1063O
進撃の巨人のやつ
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 20:15:25.83 ID:Y5kFa9WPO
絶望要塞
700 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/28(木) 21:00:24.40 ID:anMNCOuZ0
絶叫系(ジェットコースター)が一つは来ると思い込んでいたので少々驚愕している>>1です。


突然だが、富士○アイランドにはトー○スランドと言う物がある。文字通り、某名作機関車アニメ(当初は人形劇だったらしいが)をモチーフとした、子供向けのエリアだ。
機関車トー○スはソニアの国でも大好評放送中らしく「是非行ってみたい」と一番最初に言い出した。……富士○ハイランドと言えば絶叫系ジェットコースターの宝庫なのだから、最初はそっちに行くと思っていたのだが……。まぁ、遊園地を貸し切りにしたのはソニアだしな。一番手は譲っても良いだろう。


ソニア「ワオ! これがトー○スランドなのですね!! 前から思っていましたが、この子たちはこの国で言う「機関車」とは随分毛色が違いますね!!」

日向「そりゃ英国で生まれた物語だからな。日本生まれの「ハチロク」なんかとは違うだろ」

そんなこんなで、俺達が最初に乗ることしたのは「ニアとアニマルコースター」に決まった。「ニア」とは機関車トー○スに出てくる女性の機関車で、元はアフリカはケニアで働いていたという経歴を持つ。
そんなニアの故郷”アフリカ・ケニア”をイメージした3歳から乗れるミニコースターが「ニアとアニマルコースター」だ三歳児からでも乗れるミニコースターで、木々の中を走り、動物たちと出会いながら探検する1周70秒ほどのアトラクションである。

『小さい子のコースターデビューにピッタリ!!』という売り文句だけあって、迫力は全く無かったが、これがどうして中々に楽しかった。……やっぱり頃に見ていたアニメのアトラクションだけあって、子供心って奴が刺激されるんだろうか。

〜〜〜〜

終里「おお! これなんかどうだ!? この『獣の巨人』とかいう奴とバトれんだろ!?」

何か盛大な勘違いをして勘違いをしている様だが、当然そんな訳は無い。終里が言っているのは『進撃の○人 THE RIDE -ウォール・マリア最終奪還作戦-』だ。

大人気作品『進撃の○人』の大迫力ライドアトラクションで、搭乗者は『進撃の○人』の世界に入り、調査兵団として悲願であるウォール・マリア奪還に向けた最終作戦に参加。ライドを包み込むように広がる直径20mの半球体型巨大スクリーンに映し出される大迫力の映像と「立体機動装置」を使った、巨人に合わせて移動するシーンで、上下・前後・左右に動くライドと身体に響き渡るようなダイナミックな音響などが連動し、圧倒的な没入感を味わうことができる。

俺は爽快感があってかなり楽しかったのだが、終里は想像していた物と違ったのか、若干不機嫌になっていた。

〜〜〜〜

田中「絶望? 絶望だと?? ふはははははははは! Zよ! この氷の覇王田中眼蛇夢が貴様の言う絶望とやらを打ち砕いてくれるわ!!」

厨二心擽られる説明文に感化されたのか、田中が紅い屋敷へと飛び込んでゆく。『絶望要塞』それが俺達が3つめに選んだアトラクションの名だった。

これまで累計320万人の挑戦者たちを絶望させ続けてきた難攻不落の攻略アトラクションで、謎の人物"Z"が建てた赤い館からの生還を目指し、肉体と頭脳を使って難解なゲームをクリアし、次のステージに進むために必要なボーダースコアの獲得を目指すシンプルなルール。
……320万人を絶望させ続けてきただけあって、これがかなり難しかった。俺達四人で協力し合い、時に体力を、時に頭脳を使いながら、一つ一つステージをクリアしていく。なんとか『完全攻略』として認められたが、遊園地でこんなに頭を使う事になるとは思わなかったなぁ……。っていうか俺が乗りたかった絶叫タイプのジェットコースター、まだどれも乗れてないし……。

701 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/28(木) 21:03:17.66 ID:anMNCOuZ0


……さて、それは様々なアトラクションで目一杯遊び回り、丁度昼休憩を終えた少し後の事だった。


終里「……あん? おい日向。ソニアと田中はどこ行ったよ」

日向「……あれ?」

終里に言われて辺りを見渡して見るが、確かにソニアと田中の姿がどこにも見えない。あいつら二人だけでどこ行ったんだ──あー、これもしかしてアレか? これがかの有名な「自分達だけコッソリと抜け出s」


スタッフ「た、大変だー!!」

俺が下世話な考えを巡らせていると、園内のスタッフであろうその男性が、慌てたようにこちらに走ってくるのが見えた。何だ? 一体何があったっていうんだ?


日向「ど、どうしたんですか? そんなに慌てて……」

スタッフ「せ、戦慄迷宮が……戦慄迷宮が……!!」

終里「あ? 戦慄迷宮?」

スタッフさんの言っている「戦慄迷宮」とは、富士○アイランドが誇る超有名アトラクションの一つだ。
幾度となく進化を遂げ、幾重もの観光客達に恐怖を与えてきた世界最大級のホラーアトラクション。歩行距離はなんと約900m。つい最近リメイクされ、「朽ち果てた霊安室」「血まみれの医療リネン室」などの悍ましい部屋が新たに登場し。「富士の裾野に佇む閉鎖された慈急総合病院」を舞台に繰り広げられる、世界一怖い「お化け屋敷」

一体どれほどの物かと、「そろそろ挑戦してみないか」ってソニア達に提案してみようと丁度思っていた頃だ。……その戦慄迷宮が一体どうしたって──



スタッフ「ふ、不死者の王(グランド・リッチー)・田中・ビンセント・パイクに乗っ取られたんです!!」



日向「…………」

終里「…………なぁ日向。もしかしてこいつバカなのか? それとも熱中症って奴で頭が茹だっちまってんのか?」

俺も一瞬そう思わないこともなかったが、いつの間にか離脱していたソニアと田中のことを考えると……。何故だろう。何をどう考えても嫌な予感しかしな──


『ふはははははははははははははははは!!』


突如として園内スピーカーから聞えてきた思いっきり聞き覚えのあるその声に終里は混乱したような表情をし、一方で大体の事情が察せた俺は顔を思いっきり顰めた。


田中・ビンセント・パイク『我が名は偉大なる不死者(アンデット)共を統べる王! グランドリッチー、田中・ビンセント・パイクなり!!』

……この場に左右田がいないことが非情に悔やまれる。何故か。これから始まる壮大な茶番劇へのツッコミを、俺一人でやらなくてはならないからだ。
……お前氷の覇王じゃなかったのかよ! いや百歩譲ってそこは良いとしても何だよ「田中・ビンセント・パイク」って!!? それ某超有名アニメシリーズに出てくる強襲揚陸艦の艦長の名前だろ!? ……何故かこれ以上なくシックリ来るのが余計にムカつくんだけど。

俺の内なるツッコミを完全にスルーして、田中・ビンセント・パイクとやらは喋り続ける。


田中・ビンセント・パイク『この富士が見下ろす遊戯の国は我らアンデットの一族が乗っ取った!! そして! 今からこの異国の美しき姫君、ソニア・シャルロット・ディオールを冥界への贄とし、この日の元を本物の地獄で充たしてくれるわ!!』

ソニア・シャルロット・ディオール『クッ……! いえ、きっと貴方の思い通りにはなりませんわ田中さん! きっと我が国に伝わる伝説の勇者様が私を助けに来てくれるはずです!!』

田中・ビンセント・パイク『ククククク……! そんな奇跡とも呼べる未来がやって来る事などありはせんわ!! …………だが、そうだな……。もしも! 万が一!! そんな勇者(特異点)とも呼べる人物が今偶然にもこの遊戯の国にいるというのなら!!! 我が魔改造した『戦慄迷宮』までやって来るが良い!! ククク……ふはーはっはっはっはっ!!』

それを最後に、園内スピーカーの放送は途絶えた。……「帰りたい」そんな気持ちが俺の脳内と心を完全に支配する。いやだってこれ絶対面倒臭い奴じゃん……。ソニアと田中が組んで(本人達視点で)面白そうな事をしでかそうとしてるだけじゃん……。


終里「あー……どする日向。オレは放置して帰るに一票入れてぇんだが」

日向「それに賛成d『あー! ちなみにこの遊戯の国の出入り口は全て我が魔術で封鎖させてもらった!! グランドリッチーから逃げることなど出来ると思うなよ、脆弱な人間共よ!!』……賛成、したかったなぁ……」

702 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/28(木) 21:06:11.07 ID:anMNCOuZ0


〜〜数分後〜〜

俺と終里はなんとも言えない表情で「戦慄迷宮 〜慈急総合病院〜」の前に立っていた。入り口には何やらボロボロな鎧を身に纏った剣士がいて、俺達を見つけるないなやダダダダッ! と勢いよく駆け寄ってくる。


剣士「そ、その頭のアンテナは……! まさか本当に来て下さったのですか、我らが祖国に伝わる伝説の勇者様!!」

日向「あー…………。うん、まぁはい」

アンテナが勇者の目印なのかよ……。そんなのが目印だったら希望ヶ峰学園に幾らでもいるぞ、勇者。苗木に赤松に最原にキーボに……。


終里「あー、日向だけに用があるってんならオレは帰っても──「あ、あなたは勇者様を最後の戦いまで支え続けた伝説の剣闘士様では!?」……」

お前だけ逃げようったってそうはいかないらしいぞ終里。ソニアと田中はどうしてもこの「アトラクション」を俺達にやらせたいみたいだからな。すると剣士は地面に置いてあった大きな箱(宝箱っぽい)から一本の剣と一対のグローブを取り出し、俺と終里に手渡してくる。


剣士「中にいるアンデット達はもはや従業員……人ではありません。リッチーに魂まで支配されたただのアンデットです。……ただの人間だった彼らのことを思うのならば、どうか、お二人の力で容赦無く葬ってやってください!」

剣士はそう言うと、地面に置いてあったスケッチブックを無言で手に取り、俺達にあるページを向ける。


『中にいるのは従業員(人)ではなく、ただの操り人形ですので思いっきり暴れ倒してやって下さい』


……なるほど? つまり普通のお化け屋敷で厳禁な「スタッフへの暴力(いや操り人形なのだが)」が、ここでは解禁されていると。それを見た終里は、この茶番劇が始まってから始めて「ニヤリ」とした表情をした。


終里「なんだよ。つまり中の奴を全員ぶっ飛ばせば良いんだな! ヘヘッ、しっかりあるじゃねぇか……「バトルが出来るあとらくしょん」がよぉ!!」

終里が牙を剥きながら、渡されたグローブを身につける。……仕方がない。俺も二人の遊びに付きあってやるか!! 俺は剣士から渡された剣を手にして、終里と共に戦慄迷宮(?)の中へと入っていった。


↓1 日向の活躍判定
↓2 終里の活躍判定(補正+20)
↓3 二人の今現在の進行度
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 21:06:28.17 ID:NScV8n40O
もしかしてキャラシナリオなのか?
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 21:07:46.09 ID:MoazEA4O0
今更ですが希望ヶ峰の生徒って寮か何かで生活してるんじゃなかったんですか?
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 21:07:55.21 ID:+wPbDn5q0
ほい
706 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/28(木) 21:18:37.94 ID:anMNCOuZ0
>>703 違います。(キャラシナリオに入る前には、必ず>>1からそう宣言があるので) >>704 そこは……その、あれです。深く考えないようにして下さい、そ、それにほら! 今は夏休みですし!ね!!(滝汗)

日向の活躍判定 17
終里の活躍判定 29
二人の進行度 21


亡霊「ヴヴォアアアアアアアアアア!!」

日向「ううぉおおおおおおおお!?」

終里「ちっ! 弱っちいくせに一々面倒臭ぇな! 狭っ苦しいしよ!!」

戦慄迷宮を進む俺達に、次々と操り人形が襲い掛かってくるが、俺と終里は大苦戦していた。俺の場合は単に戦慄迷宮とその演出が普通に怖かったからなのだが、終里の場合はその圧倒的身体能力を活かせる広さが無い狭い通路が続いている事が原因らしい。
流石は世界最恐と言われるホラーアトラクション。演出も出来映えも半端じゃない。つーか前に真宮寺達と行った廃村のゾンビ洞窟よりもずっと怖え!(あの時はモノクマというチート生物(?)が仲間にいたという事もあるが)

さて……田中の奴が待っている最終到達地点まであとどのぐらいあるんだろうか……?

↓1 日向の活躍判定
↓2 終里の活躍判定(補正+20)
↓3 二人の今現在の進行度
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 21:19:07.16 ID:MoazEA4O0
はい
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 21:19:53.60 ID:NScV8n40O
んあ
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 21:22:54.76 ID:2H8OQpa/0
どうなんや。
710 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/28(木) 21:39:12.83 ID:anMNCOuZ0
日向の活躍判定 16
終里の活躍判定 80
二人の進行度 76


日向「はあっ……。はあっ……!」

終里「──おっ! 中々広い場所に出たじゃねぇか!! ここなら思いっきりバトれそうだぜ!!」

一所懸命に通路を進んでいくと、中々広い……院長室の様な場所に出た。当然、出てくる量の亡霊やアンデットも多くなっているのだが……。


終里「おらぁあああああああああああああ!!」

本気を出せるようになった超高校級の体操部である終里の敵では無かった。その考えられないようなアクロバティックな動きを使い、拳で、脚で、次々とアンデット達を撃破していく。
俺はと言えば終里の邪魔にならないよう、終里が討ち漏らしたアンデットを切り伏せるのが精一杯だった。……と言うか、普通に戦慄迷宮が怖すぎる。……俺、こんなに怖がりだったかなぁ……? それともこの戦慄迷宮の出来がおかしいのか?


〜〜〜〜


終里「……あん? なんだこれ?」

部屋のアンデットを一通り殲滅したあと、院長室の机に置いてあった一枚の紙切れに終里は気がついた。暫く眺めていたが最終的に首を傾げて「こういうのは日向に任せる」と、俺に紙切れを寄越してくる。


日向「これは……?」

──勇者(特異点)+氷の覇王=?──

謎解きギミックか。勇者ってのが俺、氷の覇王が田中の事だとして、俺と田中を足すってどういう事なんだ……?

↓3 まで、謎解きの答え募集。
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 21:40:53.27 ID:+wPbDn5q0
ひなたなか
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 21:41:35.60 ID:TDIg3ULyO
ホモカップル
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 21:43:05.17 ID:MoazEA4O0
ソニアの男版側室
714 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/28(木) 21:47:18.68 ID:anMNCOuZ0
正解者無し。……ちょっと難しかったですかね?


日向「……ダメだ、分からない」

なにかが引っかかる感じはしているのに、その引っかかった何かが分からない。せめて「何を」求めているのかが分かれば答えが出ると思うんだけど……。


終里「なぁに、気にするこたぁねぇだろ! とっとと先に進んじまおうぜ!!」

日向「あ、おい!」

終里は俺を置いて、さっさと院長室から出て行ってしまう。俺もそれを必死に追うのだが……。取りあえずさっきの計算式は覚えておくか。

日向の活躍度 ↓1
終里の活躍度 ↓2
二人の進行度 ↓3
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 21:48:28.52 ID:MoazEA4O0
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 21:48:57.23 ID:cXqB3E9+O
ああ
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 21:52:55.93 ID:lS8fM8tGO
全然わからない
718 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/28(木) 22:04:40.32 ID:anMNCOuZ0

日向の活躍度 52
終里の活躍度 43
二人の進行度 93

アンデット「ヴヴォアアアアアアアアアア!!」

日向「おらぁっ!! いい加減なれてきた頃だってーの!!」

俺は廊下の奥から迫り来るアンデット達を切り伏せながら前へと進む。終里は待たせまい通路に戻ったのが災いしたのか、先ほどまでのような勢いは無いが、それでも十分戦力になっていた。


──そして


日向「……ここか?」

病院の最奥。手術室と書かれた場所に、俺達は辿り着いた。物々しいBGMが鳴り始めたことといい、『ゴゴゴゴゴゴゴ』という音が聞え始めた事といい、どうやらこの部屋が最終到達地点で間違いなさそうだ。俺は迷いなく扉を開けようとしたが──

日向「……あれ?」

終里「あん? どうしたよ」

日向「なんか……鍵が掛ってるみたいで開かない」

どういう事だ? 扉が開く条件を満たしていないのか? 困惑しながら辺りを見渡して見ると、これ見よがしな場所に0〜9のボタンが付いた装置を発見した。
……これにさっき式の答えを入れろって事か。俺と田中……俺と田中……!

そうか「俺と田中」って考えるからダメなんだ!! つまり入力するべきは……!!
(ヒント。仮にソニア+終里の場合、答えは1728になります)
719 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/28(木) 22:05:47.39 ID:anMNCOuZ0
↓3まで。
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 22:10:10.11 ID:MoazEA4O0
1106
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 22:14:26.84 ID:2H8OQpa/0
日向と田中の誕生日を足した数なので1315
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 22:19:25.66 ID:QW8nw/qjO
1828
723 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/28(木) 22:42:52.71 ID:anMNCOuZ0
>>721 大正解 ボス戦の難易度が1下がりました。


俺と田中の「誕生日の合計値」……つまり、0101+1214=1315!! これが俺の答えだ!!

──ガチャン! と扉のロックが外れる音が聞える。

終里「おお、やるじゃねぇか日向!」

と俺を称える終里と共に、俺達は手術室の中へと足を踏み入れた──


〜〜〜〜〜〜

田中・ビンセント・パイク「ククク……よもや本当に現われるとはな! 伝説の勇者よ!!」

巨大な手術室の奥の奥。非常口と書かれている扉の前に、田中はいた。いつも着ている漆黒の衣装はリッチーを模した物になっているからかボロボロで、顔の半分には髑髏の面が付けられている。……中々に凝った衣装だ。役になりきっているのか、いつもよりもノリノリな気もする。


ソニア・シャルロット・ディオール「ああ! 本当に……。本当にいらして下さったのですね、我が祖国に伝わる伝説の勇者様!!」

一方、ソニアは所謂パーティードレスを着て、鉄の鎖で雁字搦めに縛られていた。田中同様、俺を見て眼を輝かせていることといい、この二人の思惑通りの展開になっているようだ。……仕方が無い、最後までこの茶番に付きあってやるか。


日向「ソニアを放せ! 田中・ビンセント・パイク!!」

田中「ククク……実に勇んだ声だがもう遅い! 黄泉の門は開かれ、我が本体を地獄の底から呼び出す準備は整っ「おらぁあああああああ!!」あっぶな!! き、貴様、敵が喋っている時は攻撃をしてはならぬという世界条約を知らんのか!?」

終里「あん? だってこのあとらくしょん? 田中をとっちめればオレらの勝ちなんだろ? だったら──」

日向「あー、終里? 多分勝利条件は「田中が呼び出す何か」を倒す事だから、田中本人をとっちめても意味無いと思うぞ?」

俺が咄嗟に終里にそう言うと、彼女は「なんだよ、面倒臭ぇな……」と渋々拳を引いてくれた。危ない危ない……もう少しで二人が折角用意してくれたこの特別アトラクションが台無しになるところだった……。


田中「と、兎二角だ! 貴様ら脆弱な人間など、我が本体の敵では無い!! すぐに討ち滅ぼしてくれるわ!!」

田中がそう言うと、手術室全体に煙幕が放たれ、視界が全く効かなくなる。数秒後、俺達の目の前に現われたのは──


田中・ビンセント・パイク『ヴォオオオオア゛アァアアアアアアアアアア!!』


肥大化し、某ゾンビゲームに出てくる「タイ○ント」の様になった田中・ビンセント・パイク(の人形)だった。……こいつを倒せば晴れてゲームクリアって訳か。よし、気を引き締めていくか!!

↓1 日向の活躍度(+20)
↓2 終里の活躍度(+20)

724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 22:44:50.19 ID:cSKCwbOd0
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 22:44:51.00 ID:MoazEA4O0
726 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/28(木) 22:46:20.19 ID:anMNCOuZ0
>>725 あ(察し)
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 22:52:22.54 ID:2H8OQpa/0
大分鬱憤が溜まってたんだろうなぁ。終里は。
728 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/28(木) 23:09:11.67 ID:anMNCOuZ0

日向の活躍度 39
終里の活躍度 00(スパクリ)+20=120


──それは、俺が早速手にした剣で田中・ビンセント・パイクに斬りかかろうとした一瞬前に起こった。


終里「──オラァ!」

終里が先ほどの鬱憤を晴らすが如く、田中・ビンセント・パイクの鳩尾に思いっきり渾身の蹴りを放つ。超高校級の体操部である終里の蹴りをモロに喰らった田中は、一気に壁際まで吹き飛ばされた。


田中・ビンセント・パイク『なっ! ちょ、貴様、まっ──!!』

大慌てで体勢を立て直そうとする田中だが、時既に遅し。


終里「──オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオオらオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!!!」


完全に戦闘スイッチが入ってしまった終里に身体全体をフルボッコにされ、あっという間にピクリとも動かなくなってしまった。……今更だが、終里をこのゲームに参加させたの、間違いだったんじゃないか? 思わず唖然とする俺とソニアだが、ソニアは「ハッ」と気づくと慌てたように言う。


ソニア・シャルロット・ディオール「で、伝説の剣です!! 伝説の剣で首を絶たなければ不死の存在である田中さんは幾度でも蘇ってしまいます!!」

日向「お、おう……」

俺はソニアに言われた通り、ピクリとも動かなくなった田中・ビンセント・パイクの首を手にした剣でスパンと刎ねる。……なんとも味気ない結果となってしまったが、これでゲーム終了……。俺がそう思った、次の瞬間。


──ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


終里「うおっ!? な、なんだぁ!?」

突如として手術室が揺れ出し、倒したはずの田中・ビンセント・パイクの声が部屋の中に響いた。


田中・ビンセント・パイク『く、ククククク……流石は伝説の勇者よ……。だが、我とてこのまま終わるつもりは無い……! 黄泉の門を完全に開き、貴様ら諸共道連れにしてくれるわ!!』

いや、俺殆ど何もしてないんだが……。そうツッコむ間もなく、手術室の揺れはドンドンと大きくなっていく。


ソニア・シャルロット・ディオール「……こうなっては仕方ありません。私がヒトミゴクウとなって黄泉の門を閉じます!! 勇者様はお仲間と共にスタコラサッサと逃げて下さい!!」

日向「そんな…………!!」

自分を犠牲に、俺達を逃がそうとするソニア。そんなソニアに俺は……↓2
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 23:10:37.66 ID:MoazEA4O0
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 23:10:43.21 ID:+wPbDn5q0
さげ
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 23:11:47.16 ID:0sCTWVzsO
お姫様だっこして脱出
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 23:13:20.66 ID:LNwKIISFO
ソニアと一緒にいる
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 23:44:32.13 ID:RvDTxTvOO
にしても今回のはいつもの夏休みとは違って濃厚だったな
これまではキャラの組み合わせが悪かったのか?
734 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/28(木) 23:47:40.99 ID:anMNCOuZ0


……あーあ。これは二人が用意してくれた遊びで、今までのはただの茶番で、心配する事なんて何にもないって分かっているのに──


日向「……なーんで「見捨てる」って選択肢が端から無いんだろうなぁ!!」

俺は鎖で雁字搦めに縛られたソニア・・シャルロット・ディオールを抱き抱えると、大急ぎで手術室を飛び出す。鎖の分、以前ソニアを抱きかかえた時よりは重く感じたが、それでも「軽い身体だなぁ」と心の奥底で思った。


ソニア・シャルロット・ディオール「──え、えええっ!? あ、あの勇者様、何を……!?」

日向「勇者として、お姫様を助け出すって当然の行動をするだけだ! 終里、殿を頼む!!」

終里「お、おう? 何だか分からねぇが任せとけ!!」

こうして俺達は、田中・ビンセント・パイクに支配された戦慄迷宮を脱出する事に成功した。……予定外の流れになってしまって相当恥ずかしかったのか、顔を真っ赤にしたソニアのおまけ付きで。


〜〜戦慄迷宮・外〜〜


ソニア・シャルロット・ディオール「ああ……勇者様、なんということを……。これでは黄泉の門が……」

戦慄迷宮を脱出した後、地面に下ろして鎖を解いたソニアが、悲しむような声で俺を責める。……え、この茶番まだ続くのか? 俺が流石にそうツッこもうとした時だった。


???「ふはははははははは! その心配はないぞ、特異点よ!!」

先ほどまでも聞いていた、奴の高笑いが耳に入ってくる。……またか、今度はなんだっていうんだ。


日向「……今更何しに来たんだよ「田中」」

田中「なに、この迷宮から黄泉の門が開く気配を感じてな……。非常事態とみて駆けつけたまでよ」」

先ほどとは違い、いつもの衣服に身を包んだ田中が、悠々と現われる。まるで先ほどの茶番など無かったかのように振る舞っているが、よくその場のアドリブで話を合わせられるなこいつ。


ソニア・シャルロット・ディオール「あ、貴方は我が祖国に伝わる伝説の氷の覇王様では!?」

田中「そう! 我こそは何れこの世の全てを統べる氷の覇王、田中眼蛇夢なり!!」

何かソニアまで便乗し始めたし……。こっちはもう良い加減疲れてきてるんだが……何でも良いから早く休ませてくれないかなぁ……。


田中「安心しろ、特異点よ。不死の王に支配されたこの迷宮で開いてしまった黄泉の門は、この俺様が責任を持って封じよう。なに、俺ならば訳はない。ついでに連れ去られてきた異国の姫君も、元の国に送り返しておこう」

日向「……そうか、それは助かるよ」

田中はそう言うと、戦慄迷宮の入り口に向かって歩き始める。ソニアはそれを追おうとし──俺の方を振り返った。


ソニア・シャルロット・ディオール「勇者様……。私、勇者様が世界よりも私を選んでくれたこと、助けてくれたこと、一生忘れません!! 本当にありがとうございました!!」

そう告げて、今度こそ田中を追って再び戦慄迷宮の方に入っていくソニア。……きっと数十分後には何食わぬ顔で「あら、みなさんどこにいってらっしゃったんですか?」とかなんとか言いながら、何食わぬ顔でどこかから俺達の知っている「ソニア・ネヴァーマインド」が出てくるに違いない。


終里が「なぁ、結局これって何だったんだ?」

と当然の様に聞いてくる。その意見には大いに同意したい所だが……。


日向「……さぁな。でもまぁ、後味は悪くなかったんじゃないか。俺なりに頑張ったとは思うよ」

──だって、ソニアの満面の笑みを、久しぶりに見られたのだから。



本日はここまで。まさか夏休み1日にここまで時間を使う事になるとは思わなかった……!! ではまた明日。夜9時頃にお会いしましょう。
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 00:55:03.13 ID:SxqOuw6UO

なかなかキャラシナリオまでいかないな
736 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/29(金) 07:17:13.13 ID:jCOCxUTa0
仕事に行く前に、これだけ投下。


〜〜夏休み12日目〜〜

結局昨日は絶叫系ジェットコースターには一回も乗れなかった……。だからという訳じゃないが、なんていうかこう……刺激が欲しい!
そう、これぞ夏休み! と言えるような刺激のある一日が……!!

さて、どうやってこの鬱憤を晴らそうか↓2
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 07:18:12.34 ID:IxydHneAO
踏み
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 07:18:39.29 ID:MeBqpxRNo
ソニアとデートする
739 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/29(金) 10:06:38.90 ID:jCOCxUTa0
>>738 了解しましたが「どこで」デートをするかまでお願いします。(7時になっても返答がなかった場合、>>1が勝手に決めます)
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 11:18:32.69 ID:22L0zjDco
夏祭りとか?
741 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/29(金) 20:32:56.81 ID:jCOCxUTa0
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。

>>733 いえ、単に作者の筆が乗っただけです。
>735 「あと一歩」の所まで来ているキャラは結構いたりします。
742 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/29(金) 20:33:52.13 ID:jCOCxUTa0


ソニア「──と、いうことでやって参りました! 埼玉県某所にある『グリーンパーク アクア○ラダイス パティオ』です!!」

あっれれー? おっかしいぞー? つい昨日もこんな事があった気がするんだが、何かのデジャヴかな?

俺は昨日同様、ソニア(とその従者達)に黒塗りの高級車で半ば強引に拉致られ、某県某所にある屋内レジャープール施設に来ていた。名前は『グリーンパーク アクア○ラダイス パティオ』約54,000m²と広大な敷地面積を誇る地中海沿岸のリゾート地をイメージした屋内レジャープールで、波のプールやウォータースライダーだけでなく、サウナやジャグジーもあるため、遊ぶだけでなくリゾート的な過ごし方もできる。また屋外には広大な花畑があり、春は色鮮やかなチューリップ、夏は可憐なユリと四季折々の花々でにぎわっている。

屋内レジャープールだから季節に関係無く遊べるレジャー施設ではあるのだが……まぁ別に良いか。今回も昨日同様完全貸し切り状態みたいだし、(というか仮にも「超高校級の王女」という肩書きのため、そうしないと隙が多く出来るレジャー施設などでは安全に遊べないらしい)国内有数の大型レジャープールだ。俺も思いっきり楽しませて貰うとしよう。

──と、思っていたのだが、俺はここである違和感に気づいた。


日向「……なぁソニア。俺以外のみんなはどこにいるんだ?」

そう、施設内に入っても俺達(とSP隊)以外誰の姿も見えない。誰と一緒に車に乗せられてた訳でもないし、先に行って遊んでいるのかと思っていたんだが……。あ、遅れて来るって可能性もあった──


ソニア「……いませんよ?」

日向「……は?」

ソニアが若干緊張したような面持ちで、俺に衝撃の事実を告げてくる。


ソニア「今日は私と日向さんの……その、二人っきりです……」

「え?」と言葉が口に出ると同時に、ドクン、と心臓の音が跳ね上がるのを、俺は自覚していた。俺達二人っきりでプールで遊ぶって、これではまるで、その……。


ソニア「え、ええっと……。と、兎に角着替えてきますね!!」

日向「あ、おい!!」

俺が制止する間もなく、ソニアは女子更衣室へと駆けてゆく。……何故だか妙に緊張感が高まってきたぞ。クラスメイトの友達と一緒に遊ぶだけだってのに一体何を考えようとしてたんだ俺は……。
謎の緊張を解きほぐすため、一度深く深呼吸をすると、俺も男子更衣室へと向かう。


日向「……いやー、改めて見ても凄く広いな」

俺はさっさと着替えを終えて、ソニアより先にプール施設内に足を踏み入れていた。流石は北関東最大級の屋内型レジャープール。グー○グル先生で「レジャープール オススメ」と検索して上位に来る施設なだけはある。


ソニア「お、お待たせしました日向さん……」

↓1 高コンマほど過激な水着
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 20:38:39.21 ID:eedSFeGUO
いけ
744 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/29(金) 20:55:24.74 ID:jCOCxUTa0
21 ワンピースタイプの水着


日向「お、おう」

ソニアが着てきたのは、白のワンピース型の水着だった。
肌の露出はなるべく控えたいという女性にオススメのワンピースタイプの水着だが、柄やウエスト位置に切り替えが入ったデザインの為、メリハリが効いていて、スタイルがいつもよりも良く見える。


ソニア「えっとその……い、如何でしょうか。や、やはり以前のようにその……。ビキニタイプの物の方が良かったですか?」

緊張かつ不安げに効いてくるソニア。……「以前のように」とは腐川の依頼で俺がソニアの下着写真を撮った時の事だろうが、アレは俺も内心かなり恥ずかしかったので思い出させないで欲しいんだが……。


日向「い、いや! 凄く似合ってると思うぞ。なんというか……その「ああ、やっぱり綺麗だな」って思ったよ」

ソニア「そ、そうですか……」

俺がそう言うとソニアは安心したように「ほうっ」と息を吐いた後、顔を少しばかり赤らめさせた。それから暫し無言になる俺達。……一体何の緊張感なんだろうな「コレ」は。


日向「さ、さあ! 時間は有限なんだし、早く遊ぼうぜ!!」

ソニア「そ、そうですね! タイムイズマネーです! は、早くどこかのプールに入りましょう!!」

そうして俺達は広大な敷地を誇る屋内レジャープールで一緒に遊ぶことになったのだが……。

↓1 高コンマほどハプニング発生
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 20:57:28.72 ID:b3RajbuqO
746 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/29(金) 21:34:15.35 ID:jCOCxUTa0
72かぁ……。ソニアのバストはもっと大きかったはずなんですgおっと誰か来たようだ。


その「事故」(あくまで事故だと主張させて貰う)は、南欧の雄大な川の流れを連想させる流れるプールや、地中海リゾート気分で楽しめる波のプールで一通り遊び終わった後に起こった。


日向「それじゃあそろそろ「アレ」いくかぁ!」

ソニア「はい! 私も楽しみでした!!」

アクア○ラダイス パティオが誇る、スリル満点のウォータースライダー。この施設の目玉と言っても過言ではないそのスライダーに乗るために、俺達は階段を上っていく。


日向(……スライダーの数は一つか。それじゃあ俺が先行して、後からソニアに──)

ソニア「……あのー、日向さん」

日向「ん? なんだ?」

ソニア「あの……。もし日向さんさえ良ければなんですが、一緒に滑りませんか?」

日向「え? いやでも、それって危険じゃないか?」

ソニア「日向さんが私をしっかり抱きしめてくれれば問題ありません! 男は度胸! 女は愛嬌!! オカマは最強です!! さぁ、日向さん! どうぞ!!」

半ばやけくそ気味にも見えるソニアが、先行してスライダーの入り口に座る。「どこで覚えたんだそんな言葉」とツッコむ余裕もなく、俺も「じゃ、じゃあ折角だし……」と、ソニアを後ろから抱きしめるような形で座った。……柔らかく、そして何より抱き心地が良い。一人の男として、そんなことを思わずにはいられなかった。
……なんだろう、ウォータースライダーでは良く見る光景なのにとんでもなく恥ずかしい行為をしているように思えてくる。ソニアのお腹に手を回しながら、俺は沸き上がる羞恥心と下心を抑えるのに必死だった。


ソニア「? 日向さん?」

日向「な、ななななんでもない! ……行くぞ!!」

ソニア「はい! どーんと来やがってください!!」

ソニアを抱きかかえ、俺達はウォータースライダーを滑っていく。……結構なスピードだ。やはり一人ずつ滑った方が良かったんじゃ──俺がそんなことを思った時、事件は起きた。


ソニア「わぷっ!」

日向「どわっ!!」

ウォータースライダーのゴールであるプールに、俺達は勢いよく叩き出される。……その衝撃が不味かった。


ソニア「ひ、日向さん。その……えっと……」

日向「…………あ」

一体何が起きたのか。一言で言うと、ソニアの腹を掴んでいたはずの俺の両手が、彼女の胸へと行っていた。丁度、背後から彼女の胸を揉んでいる形だ。──なんと良い揉み心地なのだろう。こんな幸福感を得られる物質が、果たしてこの世に在るのだろうか。
刹那の時間でそんなことを考えると、俺は大慌てでソニアの胸から手を放し、全力で頭を下げる。


日向「ほ、本当にすまない!! ワザとじゃないんだ! その、何を言っても言い訳にしかならないけど……」

ソニア「い、いえいえ! そもそも私が一緒に滑りませんかと提案したわけですし!! その……わ、私も嫌な感じはしませんでしたからって何を言ってるんでしょうねアハハハハハハ!!」

結局、その後の遊びも全てぎこちなくなってしまった。夏休みの楽しい思い出になる筈が、ソニアには本当に申し訳ないことをしたと、俺は心の中でずっと悔やんでいた。
年頃の女性(しかも王女)の胸を揉んだ。揉んでしまった……俺、社会的に抹殺されたりしないよな……?

ソニアとの絆が深まりました!!
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 21:38:43.12 ID:DSJoH28d0
90以上だったらどうなってたんですかねぇ
748 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/29(金) 21:40:07.26 ID:jCOCxUTa0
〜〜夏休み13日目〜〜

13って言うと世界共通の「不吉な数字」だ。「死刑(首吊り)が執行される階段の段数だから」っていうのがこの国でのイメージだけど、銃殺刑や電気椅子で処刑を行なうアメリカとか他の国じゃあ違う理由だったりすんのかな?

さて、じゃあ今日は不吉を吹き飛ばすような事でもしてみようか↓2
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 21:40:58.47 ID:eedSFeGUO
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 21:41:02.94 ID:DSJoH28d0
大和田・王馬・終里とバイクレースで競争
751 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/29(金) 21:43:10.79 ID:jCOCxUTa0
>>750 太和田は兎も角、王馬や終里、日向ってバイク免許持ってましたっけ……?(理由付けが思い付かない)
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 21:45:06.47 ID:DSJoH28d0
>>751
いや別に持っていてもおかしくないと思って安価したんだけダメなの?
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 21:45:07.71 ID:CuRxGNG60
今後の為に苗木と最原と一緒に花村主催の料理教室に参加した。
754 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/29(金) 21:46:09.08 ID:jCOCxUTa0
一応グー○ル先生に聞いてみましたが、初心者向けの「草レース」と言うのはあるらしいんですが、それもやはりバイクの免許が必要らしくて……うーむ……
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 21:49:37.34 ID:DSJoH28d0
>>754
こっちで理由付けしていいんなら
日向は左右田が造ったバイクを見て七海乗せて走りたいと思ったから
王馬は犯罪組織の総統なので逃走手段の一つとして免許持ってる
終里は弐大の影響で(弐大も多分免許持ってる)
756 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/29(金) 22:00:31.87 ID:jCOCxUTa0
それと、終里がバイク免許を習得出来るとは思えない(頭の良さ的な意味で)ので、こういう形にさせていただきます。


太和田「うっし! テメェら、覚悟は良いなゴラァ!!」

終里「へへっ! 当然だろうが、バイクレースってのはビビった奴が負けるんだろ? オレがこんなもんにビビる訳ねーだろうが!!」

王馬「にしし、オレはまぁ順位に関してはどうでも良いんだけどさ。超高校級の暴走族の太和田ちゃんがもし最下位になったら面白そうだよねー!!」

三人がそれぞれバイクのエンジンを蒸かせに掛かる。俺も負けじとエンジンを蒸かせるが、刻一刻と迫る「開始」の時が近くなる度に、緊張で胸がドキドキと高鳴る

レース開始まであと3秒……2……1……


日向「──ッツ!!」

太和田「行くぜオラァアアアアアアア!!」

プワァーン!! という開始音と共に、そのバイクレースはスタートした。

↓1太和田(補正+20)
↓2終里(補正−20)
↓3王馬(補正+30)
↓日向(補正+20)
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 22:01:13.95 ID:12/l4eI60
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 22:02:20.58 ID:heDOm5JoO
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 22:04:37.95 ID:CuRxGNG60
ドリフト
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 22:05:16.01 ID:DSJoH28d0
私有地なら免許いらないっぽいけどね
761 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/29(金) 22:31:41.71 ID:jCOCxUTa0
>>760 そうですが、そもそも「運転」が出来ないと意味無いので。

太和田 95+20=115
終里 58−20=38
王馬 95+30=125
日向 01+20=21

──その「レース」は、上位陣だけ見れば正しくデッドヒートだった。


太和田「オラアアアアアアアアアア!!」

太和田が無茶苦茶なドリフトで急なカーブを強引に進めば──


王馬「にししっ! こういうのはテクニックを使わなきゃね!!」

王馬が太和田の強引なドリフトの影響で開いた内を冷静に責める。流石は太和田と王馬だ……二人ともこの「バイクレース」を知り尽くしている!!


終里「だーっクソッ! おい、このオンボロバイクぜんっぜん俺の思った方向に進んでくんねぇんだけど!?」

そんな二人に対し、大苦戦しているのが終里だ。どうやら前に進むことは出来る様になったらしいのだが、左右の制御が上手く行かないらしく、峠の辺りでガードレールにぶつかりまくってウロチョロしている。


太和田「負けるかぁああああああああああ!!」

王馬「にししっ! 流石は太和田ちゃんだね!!──それじゃあ俺も「本気」だしちゃおうかな!!」

ゴール目前で、太和田と王馬のデッドヒートが続く。そして、この勝負を決したのは──


王馬「──げっ! 石丸ちゃん!!」

太和田「はあっ!? ……おい、兄弟がどこに──あああああああああああああ!!?」

王馬「にししっ! 嘘だよっ!!」

王馬お得意の「嘘」だった。太和田は王馬の付いた嘘に惑わされ、ホンの一瞬だがバイクのアクセルを踏むのを止めてしまったのだ。「王馬テメェ!!」という太和田の怒鳴り声が響く。


王馬「いやー、これっぽっちの嘘で動揺して負けちゃうなんて、太和田ちゃんも詰めが甘いねぇ。それと「盤外戦術」って知ってる? ルールに「何でもありだ」って最初に言ったのは太和田ちゃんでしょー?」

太和田「グ、グググググググググ! 「本物」のレースならぜってぇ負けてねぇのに……!!」

そう、これが本物のバイクレースならば太和田がぶっちぎりで勝っていただろう。──俺達が今やっているのはバイクレースを模したゲーセンの「ゲーム」だ。最新式の3Dモデルを使用しているらしく、躍動感や臨場感もあり、全国各地で大好評らしい。
今日はそのゲームを四人で遊ぶことになっていたのだが……


終里「クッソー! やっぱこういうのは性にあわねぇ!!」

王馬「終里ちゃんはそうだろうねぇ。バイクの免許なんて絶対に習得出来ないだろうし……。ってあれ? そう言えば日向ちゃんはどこ走ってるの?」

日向「……お前、分かった上で言ってるだろ……」

俺はと言えばスタート直後の峠の入り口で右往左往しているぶっちぎりの最下位。太和田曰く「……先輩はその……練習すればなんとかなると思うっすから……」と励ましてくれたが……。
今度七海にレースゲームの基礎、教えて貰おうかなぁ…………。


太和田、王馬、終里との絆が深まった!!
762 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/29(金) 22:35:00.83 ID:jCOCxUTa0
〜〜夏休み14日目〜〜

良い感じに日に日に思い出が増えていく気がする。勿論良い物も悪い物もあったが、このまま行けば今年も充実した夏を過ごすことが出来そうだ。

さて、今日は何をしようか……↓3

763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 22:35:57.24 ID:eedSFeGUO
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 22:36:23.01 ID:12/l4eI60
東条が水着エプロンで1日ご奉仕
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 22:36:27.61 ID:coMIfCTWO
百田春川最原とトレーニング
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 22:36:48.78 ID:CuRxGNG60
今後の為に苗木と最原と一緒に花村主催の料理教室に参加した。
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 22:39:39.66 ID:CuRxGNG60
なかなか取れんなあ。
768 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/29(金) 22:53:12.42 ID:jCOCxUTa0

百田「っしゃあ! お前ら、今日は俺のリハビリトレーニングに付きあってくれてありがとよ! 先輩も、今日はよろしく頼むぜ!!」

日向「ああ。良いトレーニングにしよう」

俺は先々週病院から退院したばかりだという百田の「トレーニング」に付きあっていた。あの「動物属性付与薬事件」以降、病院での生活を余儀なくされていた百田だが、退院してからは元の体力を取り戻すべく、全力でトレーニングに励んでいるらしい。リハビリが終り次第、左右田同様弐大にもトレーニングを頼む予定でいるんだとか。


最原「あはは……。百田くん、前も言ったけど、絶対に無理はしないようにね。まだまだ病み上がりなんだから」

春川「入院中、まともな食生活も出来て無かった(胃と腸の手術なので)んでしょ。……まずは体力を付けることから始めなよ」

百田「おう! 健康的な食事を摂るのは宇宙飛行士(訓練生)の基本だからな!! 取りあえず、今日のメニューも(百田基準で)軽く済ませるつもりだぜ」

そう言ってはいるが、取りあえず100メートル走を十本って……間違いなく「リハビリ」の範囲を超えているようにしか思えないんだが。最原と春川も、百田のことが心配でいつも以上に気を張っているようだ。ワザワザ俺を「監視員」として増やすよう相談の電話をしてきた位だしな。


百田「んじゃ、トレーニング開始だ! いっくぜぇ!!」

トレーニングの成果

↓1 百田(補正−30)
↓2 最原(補正−10)
↓3 春川(補正+30)
↓4 日向(補正+20)
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 22:54:51.63 ID:YS5zLuJSO
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 22:56:03.09 ID:DSJoH28d0
ほい
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 22:56:12.57 ID:12/l4eI60
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 22:57:20.11 ID:I1tWxRa4O
はん
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 22:57:28.08 ID:CuRxGNG60
そっち
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:02:49.18 ID:CuRxGNG60
ゾロ目の場合はどうなるのやら?
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:05:15.90 ID:DSJoH28d0
日向マイナス1ってどういう事だよ
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:06:40.44 ID:CuRxGNG60
マイナスは最原じゃないか?
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:12:45.99 ID:DSJoH28d0
そうだったわごめん
778 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/29(金) 23:19:48.82 ID:jCOCxUTa0
最原えぇ……。

百田 63−30=33
最原 9−10=−1
春川 57+30=87
日向 11(ゾロ目ボーナス)+20=31なのですが……?


百田「ぜぇ、はぁ……ぜぇ、はぁ……。ちくしょー! やっぱ体力落ちてんなぁ……!!」

トレーニング終了後。そう言って地面にへたり込む百田だが、俺は逆に感心していた。


日向「いや、百田。お前凄いぞ。先々週退院したばっかりなんだろ? それでここまで出来るなんて、普通考えられないぞ?」

百田「へへっ……。サンキュー先輩。でもダメだ。何せ俺は宇宙に轟く百田快斗なんだからな! 多少の入院生活程度でへばってられっか!!」

普段の百田と比べれば、全快時の実力の1/3も出せていないのかもしれない。それでもなおこの向上心だ。……こいつはいつか絶対に宇宙飛行士になれると、俺はこの時確信した。


百田「つーか先輩こそ悪ぃな。余計な気を使わせて俺に合わせてもらっちまってよ……。アンタ、本当はもっと「デキる」人だろ?」

日向「……そこまで分かるのか」

そう、俺はあの日左右田の頑張りを見て以来、それに感化されて自主トレを始めていたのだ。弐大に頼もうかとも思ったのだが、アイツは既に左右田のトレーニングと、終里とのバトルに時間を割いてしまっている。さらにリハビリ後に百田まで時折加わるとなると、俺が混ざる余地は無いだろう。
なので本当はもっとトレーニング成果を出せたのだが「ある理由」で俺はリハビリ中の百田に付き添ってトレーニングをしていた。それが……。


最原「ぜひゅー……。ぜひゅー……」

春川「……最原、アンタ。百田がいない間のトレーニング、サボってたでしょ」

百田「終一よぉ……。いや、お前が探偵業で忙しくなってるってのは知ってたけどよぉ……」

最原「ご、ごめんなさい……」

最初のトレーニングで息も絶え絶えになり、次のトレーニングで地面に倒れ伏して春川の介護を受ける羽目になった最原だ。どうやら三人はいつも一緒になって「トレーニング」をしていたらしいのだが、百田が不在の一ヶ月間、最原はトレーニングを丸々サボっていたらしい。
……一日サボれば自分に分かり、二日サボればプロに分かり、三日サボれば素人にも分かる。なんて言われているが、どうやら本当にトレーニングのし直しが必要だったのは最原だったらしい。

最原はその後も二人に叱咤されながら、申し訳なさそうに帽子を深く被っていた。

最原・百田・春川との絆が深まりました!!
779 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/29(金) 23:26:05.69 ID:jCOCxUTa0
〜〜夏休み15日目〜〜

いよいよ夏休みも半分が過ぎようとしている。……ここまでずっと受け身だったし、そうだな……。今回は「俺が」誰かを連れて遊びに行ってみるか!!

↓2 誰と何をする?(勿論三人までなら何名でも構いません)
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:27:57.09 ID:eedSFeGUO
さげ
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