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日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」
- 410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:29:35.04 ID:TxdwgIGaO
- あ
- 411 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 21:31:06.72 ID:k7SSIBoc0
- 七海のカウンター判定↓1 30以下で78期生の誰かを撃破。
- 412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:31:15.25 ID:fIqLOjJ60
- 左右田、骨は拾ってやる。
- 413 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 21:33:14.57 ID:k7SSIBoc0
- 撃破されたのは誰? ↓1
01〜25 霧切
25〜50 舞園
51〜75 朝日奈
76〜00 不二咲
- 414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:34:56.80 ID:VObCqy7MO
- はい
- 415 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 21:46:38.73 ID:k7SSIBoc0
-
春川『左右田、ヒット』
審判役である春川の声が、無情にも響く。
左右田(んな馬鹿な!? 舞園と霧切、それから朝日奈と不二咲だって向こう側の林に逃げたはずじゃ……!!)
訳が分らないといった風に頭を困惑させる左右田はある事を思い出す。
──不二咲「あ、朝日奈さん! 兎に角隠れよう。移動もなるべく素早く、敵の視覚に入る事を意識して!!」──
そう。不二咲は何も、「向こうの林に隠れよう」などとは一度も言っていない。ただ「兎に角隠れよう」と言っただけだ。──つまり
左右田「──クッソやられたぁ!!」
左右田が勝手に「じゃあなるべく狙われにくい向こうの林に逃げたんだろうな」と思い込んでいただけだ。自分の思い込みの悪さに、左右田が溜息をついて落ち込んだ──その瞬間だった。
──バン!
林の奥の奥。視認することすら難しい位置から、一発の銃弾が飛んできて不二咲のド出っ腹を貫く。
不二咲「……え? う、うそぉ!?」
戦刃『不二咲くん、ヒット。プレイエリアの外に行ってね?』
左右田を打ち抜いた不二咲を、七海が狙い打ちにする。……全く活躍は出来なかったが最低限の役割は果たせたようだと、左右田は「ほぅ……」と今度は&の溜息をついた。
第四作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)
- 416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:47:42.29 ID:9QKCjRVV0
- r
- 417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:48:11.33 ID:XdJOlPoeO
- あ
- 418 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 21:51:00.48 ID:k7SSIBoc0
- 29vs33……ですが、差四で相手チームを打ち抜けるとは思えないので、78期生にゾロ目ボーナスを付けて再判定
第四作戦判定(再)
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+43)
- 419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:51:37.93 ID:TjTAzjAS0
- あ
- 420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:53:30.88 ID:9QKCjRVV0
- t
- 421 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 21:59:12.90 ID:k7SSIBoc0
- 123VS132 何でこんな時だけ差がつかないかなぁ(怒)もう面倒なのでゾロ目ボーナスをそのままに再々判定。
第四作戦判定(再々)
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+48)
- 422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:59:52.44 ID:odCXBvDlO
- はい
- 423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 22:01:09.14 ID:AHIwU93yo
- すべて任せる
- 424 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 22:15:38.63 ID:k7SSIBoc0
- 74vs62 一応、ゾロ目+十以上の差がついたので判定行きます。
狛枝(さて、なんか左右田くんと不二咲くんが撃破されてから状況がグダグダし始めたみたいだけど……)
狛枝は日向とも九頭龍とも合流せず、ただ一人、林の中を暢気に歩いていた。今の彼に、隠れるという選択肢は無い。七海が「本気を出す」というのならば自分も「本気を出す」までだ。……とは言っても、この「幸運(才能)」は自分では制御しきれない物なのだが。
狙いはただ一つ。自分を狙ってきた敵に対する「カウンター攻撃」だ。敵のキルを、七海一人に任せる訳にはいかない。結局、自分達が彼女の踏み台になるには、最低限の努力をしなければ踏み台にすらなれない──と、狛枝凪斗と言う少年は考えている。
そして、林の中を暢気に歩いて数分が経った頃だった。
ダダダダダダダダダダダダッッ!! という銃撃音が、左斜め後ろから聞えてくる。
「……アハッ」
──しかし、当たらない。本当に何故か、全ての銃弾が狛枝に当たるのを拒否するかのように右へ左へと逸れていく。
これが、これこそが彼の「超高校級の幸運」苗木の持つ普遍的なそれとは別の、まるで女神の加護でも付いているかのような不思議な力。
「アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」
彼は銃弾が飛んできた場所に向かって銃撃を放つ。一発あれば十分──そう言わんばかりに「バン!」と、たった一発だけ。
撃破判定↓1 12以下で撃破
- 425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 22:16:48.24 ID:fIqLOjJ60
- この後、狛枝は江ノ島に絡まれて大変だった。
- 426 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 22:22:09.82 ID:k7SSIBoc0
- 数瞬後。ダダダダダダダダダダダダッッ!! という誰かが逃げていく足音が聞えてきた。狛枝は狛枝で、ガッカリしたような顔をして溜息を付く。
狛枝「うーん、半歩ズレちゃったかな……。それにしてもたった一回だけ攻撃しただけで逃げちゃうなんて……。勿体ない事をする物だね」
そう、そもそも狛枝に「銃弾を避ける気」など「端から無かった」彼は「当たったら当たったでしょうがない」という思考回路をしていたのだ。
己の「幸運」に絶対の自信を持つ、狛枝だからこそやれる狂気の沙汰である……。
第5作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)
- 427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 22:22:27.92 ID:9QKCjRVV0
- z
- 428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/20(水) 22:23:05.47 ID:iD8z/fRyO
- あ
- 429 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 22:26:31.07 ID:k7SSIBoc0
- 122VS57 50以上の差が付いたので誰か一人撃破確定。
↓1 誰? ちなみに撃破したのは? ↓2
01〜20 霧切
21〜40 舞園
41〜00 朝日奈
01〜20 日向
21〜40 九頭龍
41〜60 狛枝
61〜00 七海
- 430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 22:27:45.15 ID:SldkhkaK0
- はい
- 431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 22:28:49.11 ID:fIqLOjJ60
- スナイパー
- 432 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 22:50:06.89 ID:k7SSIBoc0
- 霧切撃破。なお、ゾロ目なので次の判定に+のボーナス。
舞園「3vs4ですか。まだ希望がある人数差ではありますが……」
舞園は茂みに身を潜めながら、霧切とヒソヒソと内密な会話をしていた。議題は勿論「どうやったらこの状況から逆転出来るか」だ。
霧切「……七海さんを探しましょう」
霧切はそう言うと、両手に銃をシッカリと構え直す。
舞園「七海さんを、ですか?」
霧切「ええ」
初手の苗木へのスナイプといい、左右田を犠牲に不二咲を狙い打ちにしたことと良い、彼女は恐らく今回「本気」を出してゲームに臨んでいる。借りに今の状況から他のメンバーを全滅させても、残った七海一人で逆転勝ち(三立て)される可能性すらあるのだ。
彼女がどう動いているのかは他のメンバーも知らないだろうが、今なら場所を推理さえ出来れば奇襲を掛けることも──
「──おっと、悪いがそれを許すわけにはいかないな」
霧切・舞園「──ッツ!?」
バッ!──と声のした方を振り向くが、誰も居ない。注意深く茂みの中を観察してみても、影も形も見えない。じゃあ今の声は一体……!
ダダダダダダダダダダダダッッ!!
という射撃音が聞えてきてから、霧切と舞園はようやく自分達が「どこ」から狙われているのか気がついた。……上だ。樹の上だ!! その事実をハッキリと認識出来たときには、もう遅かった。
戦刃『霧切さん、ヒット』
霧切「……やられたわね」
舞園「ちょっ!? そ、そんなの有りなんですか!?」
日向「ルールには「樹の上に登ってはいけません」なんてどこにも書かれてないだろ? 地形を最大限に利用すれば当然の選択だ。上から狙った方が狙い打ちもしやすくなるしな」
舞園「くっ……!!」
唯一ヒットを逃れた舞園は、日向に威嚇射撃をしながらも、その場を離れる。一方、ルールの穴を上手く付いた日向は、悠々と木から下りて地面に降り立ち、一人になった舞園を追跡し始めた。
第六作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)
- 433 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 22:50:58.23 ID:k7SSIBoc0
- +のボーナス付け忘れた……77期生に更に+10で。
- 434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 22:52:04.41 ID:TjTAzjAS0
- あ
- 435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 22:52:11.26 ID:9QKCjRVV0
- d
- 436 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 23:03:58.08 ID:k7SSIBoc0
- 81vs36 77期生の勝ち。
舞園「はぁっ……! はあっ……!!」
後ろから差し迫る日向の猛攻を何とか交わし続ける。……仲間から「聲」の事を聞かされている日向は、これ以上舞園を好き勝手に動かさせる気は無かった。
九頭龍と七海がやった「絡め手」はもう通用しないだろう。ならば執拗に追いかけて「聲」を聞く暇を与えない──これが一番手っ取り早い、舞園の攻略方だ──(と、七海から提案された)。そして
九頭龍「遊びは終りだぜ、観念しな舞園」
舞園「ッツ──!?」
舞園を日向と挟むように、後ろから九頭龍が現われる。──逃す気は無い。と、視線が語っていた。
舞園(絶体絶命って奴ですね。……でも!!)
最後の最後まで絶対に諦めない。戦って勝って、みんなに、苗木くんに勝利を──!
撃破判定↓1 45以下で舞園撃破
- 437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 23:05:35.09 ID:fIqLOjJ60
- 双撃
- 438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 23:05:35.10 ID:9QKCjRVV0
- d
- 439 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 23:14:05.87 ID:k7SSIBoc0
- ×舞園を日向と挟むように、後ろから
○舞園を日向と挟むように、前から
ドガガガガガガガガガガガガ!!
二丁のマシンガンが、舞園へと迫る。──不可避の一撃。そう悟った舞園が、せめてどちらかだけでも道連れにしようと日向に狙いを定めてマシンガンを発射しようとした瞬間、九頭龍の放った一撃が、舞園の手の甲にヒットした。……僅かな、本当に僅かな痛みでトリガーを引く手が止まる。止まってしまう。
戦刃『舞園さん、ヒット。プレイエリアの外に行ってね』
日向「よっし!」
九頭龍「へへっ……! これで残るは朝日奈ただ一人ってな!!」
舞園「ああ……すみません。後は任せましたよ、朝日奈さん」
舞園は実力を全く出せずに終わってしまった試合に無念を感じながら、プレイエリアの外を出て行った。
第7作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)
- 440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 23:14:31.46 ID:TjTAzjAS0
- あ
- 441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 23:14:48.56 ID:SldkhkaK0
- hai
- 442 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 23:19:27.68 ID:k7SSIBoc0
- すみませんが今日はここまで。それにしても何でこう微妙な数値ばかり出るんですかね(困惑)
- 443 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 20:25:28.55 ID:RCTzx9Ed0
- こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。
- 444 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 20:26:33.73 ID:RCTzx9Ed0
- 76VS66 77期生の勝ち。
朝日奈(あーもー! ホントどうしよー!!)
朝日奈葵は密林のなかで一人、また一人と撃破されていく仲間の宣言を聞きながら、てんてこ舞いになっていた。借りにここから勝機があるとすれば、自分一人で77期生のみんなを四枚抜きするしかない。
舞園みたいな特殊能力や、霧切みたいなキレのある頭脳を持っていない(むしろバカだと思っている)体力と水泳だけが自慢の自分が、果たしてそんな奇跡のような真似が出来るのだろうか。それに向こうにはとんでもない鬼札がいる。「超高校級のゲーマー」このゲームが始まってから一度も姿を現わしていない「七海千秋」という天才が……。
朝日奈(落ち着け……落ち着くのよ私。プロスイマーは狼狽えないっ!!)
兎に角このままここに隠れ潜んでいても見つかるのは時間の問題だ。ならばこっちから動いて玉砕覚悟で敵を一人一人撃破していくしか……。
ダダダダダダダダダダダダッッ!!
朝日奈「──ええっ!?」
そう考えていた朝日奈の背後から、無数の銃弾が襲い掛かる。
撃破判定↓1 10以下で朝日奈撃破
- 445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/21(木) 20:28:37.70 ID:LLF8kAJo0
- q
- 446 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 20:33:46.66 ID:RCTzx9Ed0
- 撃破失敗。
朝日奈(あ、危ない危ない……!)
だがまだ完全には狙いが定まっていなかったのか、それとも威嚇射撃だったのか、弾丸は大体は朝日奈の方を向いていたが、一発も当たることはなかった。
どうする? 今のが「誘い」ならば無闇矢鱈に動くのは危険だ。けどかといってこちらの場所が分っているのならこのまま──
朝日奈(どうするのよ、私ー!?)
第8作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30人数差補正+10)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)
- 447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 20:34:59.28 ID:ZCHOSkcv0
- あ
- 448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 20:35:50.80 ID:LLF8kAJo0
- s
- 449 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 20:42:14.60 ID:RCTzx9Ed0
- 68vs90 78期生の勝ち(それにしても77期生の作戦の出目ホント酷いっすね……)
朝日奈「……ふぅ……」
考え方を変えよう。と、朝日奈は深く息を吐く。──そう、これは水泳(?)なのだ。どういう理屈かは分らないが、兎に角水泳なのだ。
競技としての水泳ならば、より早く相手よりゴールに辿り着いた方が勝つ。……で、あれば。
朝日奈「ええい! もう細かいことは考えない!! 兎に角反撃するんだ!!」
狙うはカウンター。相手が撃ってきた弾丸を避け、素早く弾丸が飛んできた場所に正確に射撃を打ち込む──
ダダダダダダダダダダダダッッ!!
朝日奈「──ッツ! 今!!」
↓22以下で77期生を撃破
- 450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 20:44:45.05 ID:LLF8kAJo0
- あ
- 451 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 20:46:01.88 ID:RCTzx9Ed0
- 撃破されたのは誰? ↓1
01〜40 日向
41〜80 九頭龍
81〜00 狛枝
- 452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 20:46:33.79 ID:P+T4PQkQO
- あ
- 453 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 20:48:54.14 ID:RCTzx9Ed0
- 七海のカウンター判定↓1 30以下で朝日奈を撃破。
- 454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 20:49:35.24 ID:LLF8kAJo0
- あ
- 455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 20:52:24.77 ID:dElsZo7h0
- 七海の本気はヤバかった
- 456 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 21:10:07.82 ID:RCTzx9Ed0
- 本気を出した七海が強すぎる……。葉隠れの「3割当たる!」とは大違いですね……。
朝日奈の放った弾丸は、正確に弾丸が放たれてきた場所へと吸い込まれ……。
九頭龍「……ちっ!!」
春川『九頭龍、ヒット』
襲撃者である九頭龍を正確に打ち抜いた。「やった! やった!!」と内心で大歓喜する朝日奈──
──バン!
朝日奈「……へ?」
──そこに、その頭に。無慈悲な一発の弾丸が撃ち込まれたのは、それからすぐのことだった。
〜〜時は数分前に遡る〜〜
九頭龍「ああ゛? ようは俺に囮になれってのかテメェ」
七海「うーん、有り体に言えばそうなるかなぁ?」
九頭龍冬彦は不意に(本当に音もなく)現われた七海千秋に内心滅茶苦茶驚きながらも、その提案に反発を示していた。
自分が囮になるのはまぁ別に構わない。嫌という気も無い。だが相手は朝日奈ただ一人で、こっちは左右田以外全員が残っている。朝日奈の場所を特定次第、全員で乱射をすればそれで終わりではないか。ワザワザ朝日奈の位置を早々に割り出さなくとも……。
七海「んーとね、九頭龍くん。もし九頭龍くんがこのゲームで味方が自分一人になっちゃった場合、相手四人を全員倒さないといけないならどう動くと思う?」
九頭龍「あ? んなもん一箇所に止まって発見されたら終わりだから兎に角動き回って相手を攪乱……」
七海にそこまで言わされて、九頭龍はようやく気がついた。
七海「うん、そうだよね。だから四人がかりで探索しても、朝日奈さんを見つけるのは難しいと思うんだ。そもそも常に動き回ってるならワザワザ探索する意味が無いしね」
九頭龍「……だからペアを組んで行動する。囮役が朝日奈を見つけたら大凡で構わねぇからそこに銃を乱射して──」
七海「正確な位置が分った私に、カウンターを決めさせて欲しいんだ。……お願い出来るかな?」
自信に溢れた七海のその瞳に、九頭龍から僅かにあった蟠りが消えてゆく。
九頭龍「……了解だ。その代わり、俺をおとりに使うんだ。最後はビシッと決めろよ、超高校級のゲーマー!」
七海「──うん。任せて」
〜〜〜〜
朝日奈「え、嘘。そんな──」
戦刃『朝日奈さん、ヒット。78期生全滅により77期生の勝ち』
春川『……総合結果2−1でこのサバイバルゲームの勝者は77期生とするよ』
ワァアアアアアアアアアアアアアアア!! という歓声がプレイエリアから、そしてプレイエリア外にいる左右田から響く。
この大激闘を制したのは、第一回戦の敗北から様々な学びを得た77期生だった。
- 457 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 21:43:48.33 ID:RCTzx9Ed0
-
〜〜ゲーム終了から数分後〜〜
澪田『いやー! 激闘に次ぐ激闘っしたねー!! どう思います白夜ちゃん!』
豚神『ふむ、そうだな……。第一回戦で78期生の皆に手酷くやられた77期生だが、それを経験に皆が団結。運が味方したといのもあるだろうが、様々な面で77期生が「少しだけ」78期生のそれらを上回った──そんな感じだろう。……最終戦で本気を出してきた七海に関しては別だが』
澪田『相手チームに自分の居場所を一度も悟らされずに見事なカウンターで3キルっすからねー。いやー、流石は千秋ちゃん! 超高校級のゲーマーはサバイバルゲームでもやはり強かった!! って感じっす!!』
実況者二人の解説もあまり耳に入らず、俺達は一団となって健闘を称え合っていた。
左右田「いやー、改めて思ったけどやっぱ七海やべーわ……。スナイパーライフルを持ってる訳でもねーのに怖すぎんだろ……。相手との距離も結構あったってのによぉ……」
日向「ああ、間違い無く今回のMVPだな。凄かったぞ、七海。流石は超高校級のゲーマーだな!!」
七海「えへへ……。うん! みんなありがとう!! やっぱり本気でやるゲームは楽しいね!!」
狛枝「ああ……本当に素晴らしいよ!! ……七海さん、君は正しく皆の希望になったんだ。君の踏み台になれた左右田くんと九頭龍くんが羨ましくて仕方がないよ……!」
九頭龍「勝手に人を踏み台扱いしてんじゃねーぞタコ!! アレは俺が自分の意思で七海を信じて囮になったんだ。七海を信じた俺の判断が間違ってなかったって事でもあるな!」
MVPである七海を中心に、俺達は勝利を祝いあう。勝利の興奮が、一端の冷めやりを見せるその時まで──
〜〜〜〜
苗木「……あはは……ボク、全部のゲームで一番最初に撃破されちゃったね。しかも殆ど何も出来ずに……本当に超高校級の幸運を名乗って良いのかな……?」
舞園「そんな! 苗木くんの所為じゃありませんよ!! そもそも一回戦のあれは囮前提でしたから!!」
朝日奈「そうだよ! そんなのただの偶然偶然!! 気にしない方が良いって!!」
不二咲「うん、そうだよ。ボクだって目立った活躍が出来たわけじゃないし……。左右田先輩を撃破できたのだって、偶々みたいなものだしね……」
霧切「……私が七海さんの本気を侮っていたのも敗因だわ。まさかあそこまで……プロの軍人レベルの単独行動が出来るなんて思いもしなかった。日向先輩の奇襲もね」
78期生の方からは反省と励まし合いの声が聞える。その声と雰囲気に一定の悔しさは滲み出ているものの、後悔は無い。出来る事を全力でやった──多分、みんながみんなそう思っているからだろう。
澪田『さぁさぁ創ちゃんたちー! 反省会も健闘会もそこまでにするっすよー!』
豚神『サバゲーの後にする事と言ったら決まっている……。そう! 宴会だ!!』
澪田『輝々ちゃん特性のバーベキューセットが唯吹達を待ってるっす! こっちも思いっきり楽しむっすよー!』
ワァッッ──! と、俺達の中から歓声が上がる。そう、今日は何もただサバゲーをやって終わりというわけじゃなかった。花村にお願いして用意して貰った野外用のBBQセットで大宴会をするのだ。
〜〜〜〜
ワイワイガヤガヤと、みんなが焼きたてのBBQを食べながら雑談している音が聞こえてくる。俺も勿論その中にいるのだが、まだサバゲーの興奮が醒めやらぬのか頭がボオッとしていて、まるで夢見心地の様だった。
と、そんな俺に誰かが話し掛けてくる。↓2
- 458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 21:45:20.72 ID:LLF8kAJo0
- 狛枝
- 459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 21:45:38.91 ID:ZCHOSkcv0
- 舞園
- 460 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 22:07:45.24 ID:RCTzx9Ed0
- 舞園「お疲れ様です、日向先輩」
それは、俺にこのサバイバルゲームの人数集めを依頼してきた今回の依頼者である、舞園だった。
日向「おう、お疲れ様。……今こんな事を聞くのも何だけど、どうだ? 依頼は達成出来たか?」
舞園「ええ、勿論。先輩のおかげでとっても楽しいゲームになりました!!」
「ふふっ」と舞園が普段ステージで見せるそれとは違う「笑顔」を俺に見せてくれる。……それを見て、ああ、やっぱり俺は「この為」に『相談窓口』なんて物をやってるんだなぁと改めて実感することが出来た。
日向「そういえばなんだけどさ「サバイバルゲームをやろう」って言いだしたのはお前だって聞いたけど、発端はなんだったんだ?」
舞園「それは……」
舞園はちょっとだけ躊躇いつつも、俺に理由を話してくれた。
舞園「……私、普段からアイドル活動をしているので、希望ヶ峰学園にいることも少ないんです。こうやって「皆で遊ぶ機会」も卒業までに何度あるかどうか分からない……そんなレベルなんですよ」
ホンの少しの寂しさと、哀愁。舞園の言葉から感じられるそれを聞いて、俺はようやく舞園の内心を察した。
日向「舞園……」
舞園「だから、余計な事を一切考えずに思いっきり遊んでみたかったんです。いつものメンバー(苗木loves)と、普段はあまり交流がない先輩方と……。一学生として、ただ単純に」
──そうだ。俺達だって、舞園の事は言えない。俺達77期生は、卒業まであと一年もないのだ。こうして皆で遊べる機会なんてあと何回あるかどうか……。
そういう点で、俺は、俺達は逆に舞園に感謝すべきなんだろう。──一学生として青春を謳歌する──そんな経験を作ってくれた舞園に。
日向「舞園」
舞園「『誘ってくれてありがとう』──ですか?」
日向「な、なんでわかっ……」
舞園「そりゃあ分かりますよ。だって私──エスパーですから」
舞園は再び「ふふっ」と自然な笑みを見せると、俺の傍から離れて苗木の元へと駆け寄っていった──。
Missionクリア! 舞園さやかとの絆が深まりました!! コマンドで「舞園に助けを求める」の難易度が下がりました!!
彼女は「超高校級のアイドル」です。芸能界にコネがあるのは勿論ですが、彼女は人の「聲」を聞けるエスパーなので、そっちの方向でも頼る場面があるかもしれません。
- 461 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 22:15:30.31 ID:RCTzx9Ed0
- 日向「なぁ七海」
七海「なぁに、日向くん」
日向「TRPGのことなんだけどさ、あれってよく「キャラクリエイトが本番でゲームはオマケ」って言われたりするだろ? あれってなんでなんだ? 折角一生懸命作った自分だけのキャラなのにさ」
七海「うんうん。TRPGをやりこんでいる人ほどそう言う傾向があるね。うーんと、一言で言うとキャラクリエイトに全力を出しすぎて精神が真っ白に燃尽きちゃうからだと思うよ?」
七海「TRPGだけじゃなくて他のゲームでも言える事だけど『キャラを作っている時が一番楽しい』って人は多いね。設定や背景を考える──それだけで十分楽しいもの」
日向「キャラクリエイトに何時間も掛けるって人が多いのもそういう理由かぁ」
コンコンコン!
日向「っと、相談者が来たか? はーい、どうぞ!!」
「失礼します↓2」
- 462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 22:16:19.70 ID:fQOCTikMO
- 西園寺
- 463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 22:16:21.77 ID:LLF8kAJo0
- 小泉
- 464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 22:16:29.91 ID:ZCHOSkcv0
- さげ
- 465 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 22:31:08.35 ID:RCTzx9Ed0
- コンマ77なので、なにかしらのボーナスを考えておきます。
小泉「失礼するわね。日向、七海ちゃん」
七海「小泉さんだ、やっほー!」
日向「小泉か、この前の罪木の事件の時以来だな」
小泉「いやいや、毎日クラスで顔を合せてるのに何言ってんのよまったく……」
小泉真昼──才能は、超高校級の「写真家」
そばかす顔で赤毛。人物写真を特に得意とし、その人の持つ良い表情を引き出すことから将来を嘱望されている。「人の手によって取られた写真」にこだわりを持ち、自分撮りやセルフタイマーによる撮影を嫌っている(本人談)。
勝気な性格で、だらしなさや頼りなさを見せた男子にはまるで母親のように説教をすることがあり、左右田曰く「クラスのねーちゃんポジ」らしい。反面女子に対しては面倒見がよく、女子グループのリーダー的存在でもある。真面目で常識人だが、アクの強い77期生メンバーの中では影が薄め。
日向「この教室に来たって事は、やっぱり相談事か?」
小泉「……まぁね。ちょっと私一人じゃ不安な事があってさ。アンタの力を貸して貰えないかなって」
日向「勿論、俺なんかの力で良ければ幾らでも貸すさ」
七海「うんうん。頑張ってね日向くん! じゃあ私はいつも通り外に行ってるね。折角だし、TRPGのキャラクリエイトでもしてようかなー」
そう言いながら、七海はいつも通りに部屋を出て行く。俺もいつも通りに、小泉に来客用のソファーに座るよう促した。
日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」
小泉「ええ、実は↓2」
- 466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 22:32:26.89 ID:2e8qL3wFO
- 入間にその恋心を自認させてあげたい
あいつの発明品には人を強制睡眠させてその人の恋心を映像にするデジカメがある
無理やりこっちに使って来ようとしたから返り討ちに入間に使った
入間が誰に恋してるか知った(左右田ではない)でも入間が顔を真っ赤にして認めようとしない
女の子らしく恋心を素直に自認すれば西園寺みたく成長できるんじゃないかな
- 467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 22:33:33.22 ID:LLF8kAJo0
- 何も思いつかない
安価上で
- 468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 22:33:50.94 ID:SkyfotV50
- 課題の一環でコンテストに出場する事になったから手伝って欲しい
- 469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 22:34:39.64 ID:dElsZo7h0
- ウェディング写真の依頼が来たんだけど身長が高い日向と女子の誰か2名のモデルをお願いしたい。
- 470 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 22:35:46.69 ID:RCTzx9Ed0
- コンマ77でただでさえボーナス付きなのに、更に22333322のアルティメットゾロ目だと!? どういう事だ説明しろ苗木!!
- 471 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 23:12:49.27 ID:RCTzx9Ed0
- ……もう面倒臭いので暫くの間コンマ判定から−要素を消し去ることにします(白目)更に依頼達成時に小泉からの好感度も大幅に上げます。
小泉「実はね、78期生の美兎ちゃんの事なんだけど……って、アンタどうしたのよ。いきなり眼が死んだ魚みたい濁ったんだけど!?」
日向「…………いや、なんでもない。なんでもないんだ……」
そりゃ死んだ魚みたいな眼にもになるって……。また入間かよ……また入間なのかよ……! 動物属性付与薬事件の時と言い、惚れ薬をその気も無い左右田に飲ませようとしていた時といい、なんでアイツはこう定期的に問題を起こすんだよ……。
俺はアイツのクラスメイトである79期生の皆に同情しながら、小泉の話を(嫌々)聞く事にした。
小泉「そ、そう? じゃあ続けるけど……。私ね、美兎ちゃんに恋心を自認させてあげたいの」
日向「? ……どういう事だ?」
どうにも話の先が見えず、俺は小泉に話しを促す。
小泉「実は美兎ちゃんが作った発明品に「人を強制的に睡眠状態にさせて、その人の恋心を映像にするデジカメ」があってね」
日向「……そりゃあまた大騒動に発展しそうな発明だな」
この時点で嫌な予感しかしなかった俺だが、どうも話しは妙な方向へと転がっていった。
小泉「それでね、無理やりそのデジカメをこっちに使って来ようとしたから、赤音ちゃんの手を借りて返り討ちにしたんだけど……」
日向「おう、それじゃあ後はそのデジカメをぶっ壊して入間に説教すれば事件解決だな!!」
小泉「人の話は最後まで聞く!! ……それでね、その……。ちょっと魔が差したと言うかなんというか、やられたらやりかえす! じゃないけど……。「私が」美兎ちゃんに対してそのデジカメを使っちゃったのよ」
日向「は? お前がか?」
俺は意外な展開に眼をキョトンとさせて驚いた。小泉のことだから、まず勝手な真似をしようとした入間に対して説教をする所から入ると思ってたんだが……。
小泉「だ、だって人の恋心を映像にして見れるっていうのよ!? 誰だって気になるでしょ!?」
日向「まぁ確かに気になるっちゃ気になるけど……」
小泉「で、どうやらそのデジカメの効果は本物だったらしくって……。私ね、美兎ちゃんがが誰に恋してるか知っちゃったんだ。でも当の入間ちゃんが顔を真っ赤にして認めようとしないのよ」
日向「……なるほどな、事態は把握出来た。それで? お前は俺に何をして欲しいんだ?」
小泉「……ひよ子ちゃんから「アンタには殆ど話した」って聞いたから言っちゃうけど、最近のひよ子ちゃんって凄いでしょ? 一人で着物を着られるように一生懸命努力してるし、お化粧や細かい部分(女の子的な意味で)にも気を使うようになったし……」
日向「ら、しいな」
小泉「だからね? 美兎ちゃんも女の子らしく恋心を素直に自認すれば、ひよ子ちゃんみたく女の子としても人としても成長できるんじゃないかなーって思ったのよ」
日向「……なるほど、つまり?」
小泉「美兎ちゃんに恋心を自覚させる手伝いをして欲しいんだ。危うく被害者になるところだったとはいえ、私、勝手に女の子の心の中を覗いちゃったからさ……罪悪感があるのよね」
なるほど……これは複雑も複雑な依頼が来たもんだ。「あの」入間に恋心を自覚させろと来たか。しかも出来れば更正までもって行きたいと……うーん、恋心を自覚させるのはまぁなんとかなるとしても、更正は無理じゃないか?(真顔)
日向「……話は分かった。で? あいつが恋をしてる奴ってのは一体誰なんだ?」
小泉「↓1」
01〜30 最原
31〜60 王馬
61〜90 キーボ
91〜00 77期生、もしくは78期生に飛ぶ
- 472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 23:13:42.54 ID:dElsZo7h0
- 誰なの
- 473 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 23:34:27.65 ID:RCTzx9Ed0
- 小泉「王馬らしいんだ」
日向「お、王馬!?」
小泉の口から発せられた言葉を聞いて、俺は再び頭を抱えることになった。
王馬小吉。超高校級の総統として希望ヶ峰学園に入学してきた79期生だ。
“構成員一万人以上の悪の秘密結社の総統” という、嘘か本当か分からない才能を持つ少年。この秘密結社については “超高校級の探偵” である霧切や最原も思い当たる組織がないとしており、その詳細は謎に包まれているらしい。
嘘つきを自称し、思いつきで適当なことを言ったり、泣き真似をしてみたりと、かなり捉えどころの無い人物。無邪気な笑顔とは裏腹に他の生徒を責めたてるような言動も平然と行うが、本人は「悪の総統だから」と悪びれる様子はない。
第三者視点で王馬と入間の関係性を言うと、所謂弄りっ子と弄られっ子だ。王馬に関しては基本的に誰に対してもそんな風な関わり方をしているが、特に入間、キーボ、ゴン太、(あと一応最原か?)に関しては弄りっぷりが酷い。
入間に関して言うと「淫乱肉豚便器」だの「変態糞女」だの「ドスケベ淫乱ビッチ」だの、荒れてた頃の西園寺でもドン引くような悪口を毎日……否、毎時間のように連発しているのだ。
入間が「ドMっぽい」というのは男子連中の風の噂で聞いた事があるけど……。まさかアイツ、弄られるのを楽しんでたりするのか?
日向「なるほどな……。それで、その映像って奴にはどんなもんが映ってたんだ?」
小泉「↓2」
本日はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。
- 474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 23:39:04.16 ID:ZCHOSkcv0
- さげ
- 475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 23:39:30.68 ID:wS21dM9TO
- 朝昼はオモチャ屋さん夫婦
夜は怪盗夫婦
- 476 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/22(金) 21:07:36.39 ID:f1YI561z0
- こんばんわ。今回が今までで一番の難産になりそうな依頼を始めて行きます。
- 477 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/22(金) 21:10:09.19 ID:f1YI561z0
- 俺がその質問をしてから、小泉は何とも言い難い表情をした。「苦虫を噛みつぶしたような」とも「気まずすぎて言いづらい」とも「何かもう色々と面倒臭い」とも受け取れるような……そんな表情だった。
日向「あのー……。小泉?」
小泉「……ごめん、私の口からは説明出来ない……、と言うより説明したくないわ。美兎ちゃんから奪ったデジカメはまだ私が持ってるから、それを直接見て頂戴」
そう言って、小泉は普段カメラを収めているポーチからシンプルなサイズのデジカメを取り出す。色が真っピンクな事以外は何の変哲もないデジカメにしか見えないが……どれどれ?
〜〜〜〜以降、デジカメに納められていた映像〜〜〜〜
〜〜とある街のおもちゃ屋「DICE」〜〜
子供A「あー、また負けたー!」
子供B「ちょっとちょっと! 美兎ねぇちゃん少しは手加減してよー!!」
街にあるそこそこ大きなおもちゃ屋さん。その店内で、某独楽をモチーフにした遊戯を、子供達三人と入間が行なっていた。結果は入間の連戦連勝。子供達は今の所誰も入間に勝てていない。
入間「はっ! まだ初潮も精通も迎えてねぇクソガキ共が。この大天才、王馬美兎様の考えた最強のカスタムに叶うわけねぇだろうが!!」
王馬美兎……「王馬」美兎!? まさかこの時点で既に王馬の奴と結婚してるってのか!? つーかお前「眠りながら仕事が出来る発明」を作るって目標はどこ行っちまったんだ……。
子供C「また訳の分からないこと言ってるしー」
子供B「……前にやった「魔改造」っていうのをまたやったんじゃないのー!?」
入間「してねぇよ! つーかその……。お前ら全員をガチ泣きさせたあのあと小吉の奴に滅茶苦茶オシオキされたからその……こ、怖くて出来ないよぉ……//////」
入間の顔がリンゴのように真っ赤に染まる。子供達は全員理解出来ていないようだが「オシオキ」の後に絶対(意味深)が付く奴だろこれ……。つーかそもそもの話、子供相手に魔改造したベ○ブレードを使うなよ……。
子供A「……まぁ信じるけどさぁ。美兎ねぇちゃんってホント小吉兄ちゃんに頭が上がらないんだねぇ」
入間「んんんンな事ねぇぞ!? あいつ実は始めて俺様とヤッた時はだな……」
王馬「はいそこまでー♪(頭ガシッ) ……随分楽しそうに遊んでるじゃん? 美兎」
入間「げ、げぇっ!? 小吉お前いつの間に帰って……!!」
子供C「あー! 小吉兄ちゃん!!」
突如として現われた王馬小吉(多少身長が伸びているらしい)に、入間は酷く動揺していた。この場にいるのが不可解、とでも言いたげなそれだ。
王馬「いやー、計画してた「アレ」が予想以上に上手く行きそうでさ。予定よりも早く切り上げられたから、俺の可愛い雌奴隷の姿でも見ておこっかなって、ちょっとだけ早く帰って来ちゃった♪」
入間「ひいいいいぃん! こ、子供達のいる前でも容赦ない罵倒責めぇええええええ!!」
……この映像はあくまで入間の妄想みたいな物だから心配ないと言えば心配ないのだが、果たしてこの二人におもちゃ屋の店主が務まるのだろうか。
普段からこの調子なら「子供の体裁教育に非常に悪い店」として有名になりそうなもんだが……。
子供B「聞いてよ兄ちゃん! 美兎ねぇちゃんったら最初っから最後まで一切手加減してくれないんだよ!! 大人げないと思わない!?」
子供A「俺らのベ○ブレードを雑魚呼ばわりしまくるしさー!! おもちゃ屋の店主としてあり得なくない?」
王馬「うーんそりゃあ酷い! いやぁ、ホントにゴメンね!! このお姉ちゃんはいつまでたっても精神年齢十歳児の小学生だからさ!! あ、ゴメンゴメンそれだと君たちに失礼だった!! 訂正するよ。精神年齢五歳児の幼稚園児にも劣るってさ!!」
入間「ひぐぅ! み、美兎、そんなに子供じゃないもん……!」
……何故だろう、妄想の中ではもう結婚してるっていうのに、今現在の二人と変わらない「在り方」に見える。……これが精神の奥深くまで干渉するデジカメだっていうなら、入間が自身がそれを望んでいるから──なのか?
そして時が経ち、子供達が家に帰ってから更に数時間経った頃。街が完全に闇夜に包まれた時。おもちゃ屋の屋上に、ゴム製のスーツ(凄くエロく見える)に身を包んだ入間と、悪の総統コスチュームに身を包んだ王馬が現われた。
- 478 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/22(金) 21:11:09.78 ID:f1YI561z0
-
入間「んで、今日の「獲物」の運搬経路はちゃんと頭に入ってんのか?」
王馬「……ちゃんと頭に入ってても途中でヘマをする美兎にそんな事を言われたくはないなぁ。大丈夫、運搬経路も奪取する機会も脱出経路も万全さ。あ、これは嘘じゃないよ? この前は美兎の情報に乗せられて酷い目に合い掛けたから、部下にも徹底して下調べをさせておいたからね!!」
入間「いやその……。その節は本当にすみませんでした……」
入間がその場で土下座すると、王馬はウリウリといった具合にその頭をブーツで弄り倒す。……やはり普段の二人とあまり変わっていないように、俺には見えた。(結婚してること以外は)
王馬「今日は来るかなー、最原ちゃん。あと霧切ちゃんも!! もし二人が張ってたとしたら俺達今度こそ一貫の終りかもねぇ!」
入間「はっ! ダサイ原とストーカー女がいようが関係ねぇなぁ! 俺様の新しい発明品の披露会にしてやんよ!!」
……なんだ? 二人がこれから何かをしでかそうとしているのは分かるが、一体何をしようとしてるんだ??
入間「だからその……さ」
(──ん?)
ここで入間の表情に注目していた俺は、ようやくある事に気づいた。さっきから入間の表情が恋する乙女のように真っピンクになっていることに。
入間「今日の盗みが上手く行ったらその……ひ、久しぶりに優しくして欲しいなって……//////」
……一体誰だこの美少女は。これがさっきまで子供達相手に大人げない無双をかましていたあの入間美兎か? 俄には信じがたい光景に、俺は「ええ……」と呟いてしまう。
王馬「……ふふっ、どうしよっかなー。美兎次第じゃないかなー、それは」
入間「!!? が、頑張る! 俺様頑張るから、だから──ん」
そこまで言って、入間は突然喋らなくなった。王馬が唐突に唇を奪ったからだ。
王馬「──にしし! 嘘だよ!! お望み通りとびっきり甘やかしてあげるから、覚悟しときなよ。淫乱ビッチ肉便器奴隷の美兎ちゃん♪」
入間「は、はいぃ! 期待してましゅうううううう!!」
最早入間は自分の性癖を隠そうともしていない。王馬の嫁として、淫乱奴隷として、肉便器として扱われることを心の底から喜んでいる。
王馬「さて、じゃあそろそろ行こうか」
王馬が屋上の縁に脚を掛ける。入間もそれに続いた。
王馬「俺達は二人で一人のおもちゃ屋で……」
入間「二人で一人の大怪盗──ってな!!」
そうして二人は屋上を飛び降り、街の中へと消えてゆく。……二人に目を付けられた、今宵のターゲットを盗み出すために。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
日向「…………」
小泉「…………」
日向「…………なぁ、何だよこれ」
小泉「私に聞かないでよ……。っていうか私が説明して欲しいぐらいよ……」
俺も小泉も揃って頭を抱える。これを見せられて俺はどうすりゃ良いっていうんだ。つーかこれが仮に入間の妄想だとして、結婚は兎も角おもちゃ屋って何だ、怪盗って何だ、あいつは王馬とどんな関係になりたいと思ってるんだ……。
日向(……取りあえずまぁ、適当に動いてみるかぁ……)
俺は色んな意味で意気消沈しながら、小泉を余所に部屋を出て行った。
↓2 どこへ行く?
@入間の研究教室
A79期生の教室
Bその他安価
※現時点で王馬の元へ向かうのは「強く」非推奨しておきます。
- 479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:12:36.20 ID:jt933ZE4O
- 2
- 480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:12:49.22 ID:RqiiI+Ma0
- 2
- 481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:13:39.83 ID:wxQbXIz3O
- 霧切さん
- 482 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/22(金) 21:20:05.40 ID:f1YI561z0
- またゾロ目だよもぉおおおおおおおお!!
日向(まぁ取りあえずは79期生の皆の所に行って、さり気なく情報を集めてみるかぁ……)
(恐らく)今までの依頼で一番の虚無状態になりながら、79期生の教室へと向かう。一体何をどうすれば良いのかも分からないまま。
〜〜79期生の教室〜〜
日向「失礼するぞ」
↓3まで、一人一人ずつ、誰がいたか。(王馬&入間以外)
- 483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:20:52.70 ID:BCD5bQmd0
- 春川
- 484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:20:58.96 ID:Mg5+vUNm0
- 赤松
- 485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:21:12.74 ID:jt933ZE4O
- 夢野
- 486 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/22(金) 21:32:45.07 ID:f1YI561z0
-
夢野「む? おお、日向先輩ではないか! ウチらの教室に何か用事かの? 面倒いが、話しぐらいなら聞いてやるぞい」
日向「あ、ああ。ありがとう」
春川「……まぁ何でも良いけど、立ち話もなんだし、適当なとこ座ったら? ……アンタのことだし、どうせまた厄介事でも押しつけられたんでしょ?」
赤松「もう! 春川さん、先輩に対してそんな口の利き方しちゃダメだよ! あ、丁度入間さんの席が空いてるんで、そこ使ってください」
79期生の教室の中にいたのは「夢野」「赤松「春川」の女子トリオだった。取りあえず王馬と入間がいなかった事に安堵しながら、俺は指示された通りに入間の机に座る。
夢野「それで、今日は一体何の用なんじゃ? もしやまた魔術絡みの厄介事か?」
春川「(魔術……?)私は入間関連に一票。どうせまたあの馬鹿が何かやらかしたんじゃないの?」
赤松「んー。私も入間さん関係に一票かなぁ? それぐらいしか先輩がこの教室にやって来そうもないっていうのもあるけど……」
すげぇ……2/3が正解してやがる。一体普段からどれだけ皆に迷惑を掛けてるんだ入間美兎って奴は……。そりゃ99回も厳重注意に処罰も受けるわな。
……だがどう話を切り出したら良いのかが分からない。まさかあの(入間にとって)恥ずかしすぎる映像を見せるわけにも行かないし……
日向「あー……。実はな、↓2」
- 487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:34:14.95 ID:jt933ZE4O
- さげ
- 488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:36:44.25 ID:OuiKKxD3O
- 素直になってほしい後輩がいる
自分が誰かに恋愛感情を抱いてるってプライドが高くて認めそうにないんだどうすればいい?
- 489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:36:55.90 ID:RqiiI+Ma0
- 入間が恋に目覚めたかもしれない…としたらどう思う?
- 490 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/22(金) 21:50:03.75 ID:f1YI561z0
-
日向「まぁお察しの通り、俺がやってる相談室の「依頼」でさ。素直になってほしい後輩がいるんだ」
赤松「素直に……ですか?」
日向「ああ。自分がおう……誰かに恋愛感情を抱いてるってのは明らかなんだけど、本人のプライドがバカ高くてどうにも認めそうにないんだ。何とかして素直にさせて背中を押してやりたいんだが……どうすればいいと思う? 女子の皆の意見を聞きたい」
春川「(まさか自分の事じゃないかと内心戦々恐々している)は? なにそれ……。そんなの本人の問題でしょ? 放っておくしかないんじゃないの?」
夢野「んあー……。だがしかし先輩の事じゃからのぉ……。どんなに面倒臭くとも「依頼は最後までやり遂げる」気でいるんじゃろ?」
日向「ああ。それに依頼者にも依頼者の事情があってな……。その恋を成就させられるかどうかは兎も角、そいつの感情だけでも自覚させてやりたいんだ。じゃないときっと後悔する事になるだろうからな」
俺はもっともらしい事を言って、三人の返答を待つ。この場に最原がいたら「ワザワザ僕達の所に来たって事は春川さんか入間さん絡みだろうな」と当たりを付けられていただろうが、幸いなことに今この教室に奴はいない。
三人からの返答↓1 夢野 ↓2春川 ↓3赤松
- 491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:52:42.98 ID:Mg5+vUNm0
- 趣味に合ったラブコメ映画を見せる
- 492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:54:01.58 ID:BCD5bQmd0
- 無人島で一泊二日過ごさせれば?
- 493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:54:41.76 ID:OuiKKxD3O
- 好きな奴を目の前で誘惑
- 494 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/22(金) 23:17:39.68 ID:f1YI561z0
- んあー!! 書いた文章が、書いた文章があああああああああああ!!(書き溜めていた奴が全部消えた)
夢野「んあー……。また面倒そうな依頼を受け取るのぉ……」
春川「ほんっと、物好きだよね。あんたはさ」
その「面倒事」を押しつけてきたお前らにだけは言われたくない!! と俺は心の奥底で叫ぶ、厄介な依頼がやって来るのは俺の所為じゃ無いんだけどなぁ……。
赤松「でもでも! そうやって皆の悩みを一生懸命に解決しようとしてる先輩はカッコいいって私は思いますよ!」
赤松がニッコリと微笑んでくれる。ああ、流石はこのクラスの中心人物。どんなクラスにもいるけど、こういう子が一人いてくれるだけで話が進むよんsぁ……。「あ、ありがとう」と赤松にお礼を良いながら、俺は三人の返答を待つ。
……悪者の心が折れたので今日はここまで。モチベが快復したら、九時より前に少しずつ投下していきます(その時人がいるかどうかは分かりませんが)
- 495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 23:21:13.27 ID:Mg5+vUNm0
- 乙
- 496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 00:57:33.86 ID:hqfntUDOO
- >>494
その絶望がキミの希望を輝かせるんだ!
まぁドンマイ
- 497 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 03:52:26.62 ID:iLyrEeKG0
- こんな時間ですが目が冴えてしまった&今日明日は一日中休みなので初投稿です。(なお、今日明日に限りませんが休みの日は変な時間に投稿するかもしれません)
- 498 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 03:52:56.38 ID:iLyrEeKG0
- 夢野「うーむ。白銀ではないが、地味ーに堅実にやっていく他ないんじゃないかのぉ? どうじゃ? そやつらの趣味に合ったラブコメ映画を見せるとかは」
ラブコメ映画か……。悪い手では無いかもしれないが、夢野の言う通り地味だし、あいつの好きなラブコメ映画って所謂その……ぽ、ポルノ映画とかになるんじゃないかって心配なんだが……。(日向は入間の実は純情乙女な部分を知りません)
春川「……手っ取り早く効果を得たいってんなら、そいつら二人を無人島か秘境にでも閉じ込めてみたら? ほら「吊り橋効果」ってあるでしょ? 二人っきりで共存して生きるしかないって状況に追い込めば、嫌でも互いのことを意識しあうんじゃないの? ……そんな顔しないでよ、半分は冗談だから」
日向「じゃあ半分は本気って事じゃねーか!? それに無人島にしろ秘境にしろあいつらを閉じ込めるって普通に不可能&仮に出来たとしても、後日俺と協力者が拉致監禁罪で豚箱にぶち込まれると思うんだが!?」
春川「だから冗談だってば。本気にしないでよ」
赤松「ま、まぁまぁ……。私はやっぱりストレートに好意を伝えるしか無いと思うなぁ。ちょ、ちょっと過激に行くならその人の好きな人を目の前で誘惑ちゃう……とか?
全員の意見を聞いて、改めて思った。……俺の説明が不足していたのか? それともこいつらの中ではもう「その段階」をすっとばして考えちまってるのか? 俺が悩んでいると、一番最初に意見を言った夢野が助け船を出してくれた。
夢野「んあー……お主ら、日向先輩の説明を聞いておったのか? そもそもそやつは「自分の中の恋心を認めようとしていない」状況なんじゃぞ? ならまず「本人に恋心を自覚させる」所から始めなくてはダメじゃろ」
春川・赤松「「……あ」」
良く言ってくれた夢野! そう、夢野の「映画を見せる」はまだ兎も角、春川の言った「無人島に拉致監禁」や、赤松の言った「目の前で誘惑」とかは、既に自分の中の恋心を自覚していて始めて効果がある戦術(?)だ。
アイツの場合はその前段階……。自分の中の恋心を認めようとしていないのだ。それでは幾ら距離を近づけたところで意味なんて無いだろう。
春川「そっか、そうだったね……じゃあ↓1で」
赤松「わ、私も考え直しますね!! うーん、うーん……↓2とか?」
- 499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 04:51:49.07 ID:KmzT9fuQ0
- 媚薬を飲ませて愛する人のエッチな写真(合成写真)渡す
- 500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 05:10:18.06 ID:D5df6jbLO
- こんな深夜帯早朝フツー人いないよ…
俺はたまたま起きてた
安価なら仲の良い女子を何人か集め後輩含めた面子で恋バナ
日向の事情をわかってるコミュ力高い女子に会話を通じ感情引き出させるって事
- 501 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 07:04:27.58 ID:iLyrEeKG0
- 春川「多少強引だけど、入間に作らせた媚薬を飲ませて、そいつが好きな人のエッチな写真を渡して反応を見てみる……とか?」
うん、ここまでの春川の解答で分かった。こいつ「恋心を自覚してない奴」を「男子」だと勘違いしてやがるな!? いや、そこは先に説明しなかった俺も悪いんだが……。
日向「悪い、春川。この「恋心を自覚してない人物」ってのは「女子」なんだ。無人島に拉致監禁も、エッチな写真を渡すのもあんまり意味が無いと思う。(いや、入間なら効果あるのか?)」
春川「……………………そういう事は早く言いなよ、殺されたいの?」ギロッ
日向「す、すまない……」
赤松「あ、だったらこういうのはどうかな! その人と仲の良い女の子を何人か集めて、皆で恋バナをするんだよ!! 勿論、日向先輩の事情をわかってるコミュ力が高い女の子に事情を話した上でね!!」
夢野「んあー、なるほど。それは面白そうじゃのぉ」
要は会話(恋バナ)を通じて感情を引き出させるって事か。……うん、今までの中では一番良い案かもしれない。
……最大の問題として、入間と(比較的)仲が良い女子が79期生に固まっているのと、事情を話す=あの黒歴史間違い無しの映像を他の女子に見せる必要があるって事なんだが……。
↓2
@一旦話しを切り上げて、次の意見を聞く事が出来そうな仲間の所に行く。(安価)
A「その「女子」っていうのは79期生なんだ」って事だけバラして、79期生女子全員で恋バナ大会を開いて貰う。
B「絶対に他言無用&悪用をしない」と契約書を書いて貰った上で、三人に「例の映像」を見せる。
- 502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 07:13:51.69 ID:KmzT9fuQ0
- 下
- 503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 07:21:52.50 ID:BjChTKMR0
- 2
- 504 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 07:50:51.18 ID:iLyrEeKG0
- ……ええい、この際、毒を食らわば皿までか。「あの映像」の事だけ伏せて、具体的には……。
日向「……この際だから言っちまうけどさ、その「素直になれない女子」っていうのは「79期生」なんだよ」
赤松「!? わ、私達の中にいるって事ですか!?」
夢野「なるほどのぉ……。だからわざわざウチらの教室までやって来たという訳か(さて、入間か転子か然もなくば……)」
春川「……(自分の可能性が更に高まり顔真っ青)」
日向「ああ。──で、なんだけど。赤松の意見って凄く良いなって俺も思ったから、是非79期生のみんなでテーマを「恋バナ」に女子会を開いて欲しいんだ。みんなの話に感化されれば、そいつもちょっとは自分の恋心って奴に気がつくかもしれないしな」
赤松「……自分から言い出した事ですし、それは構いませんけど……」
夢野「せめて誰の事だか教えてはもらえんか? そうでないとウチら三人で団結するのも不可能じゃしのぉ」
それもそうか……。いやしかし、この三人に協力してもらうにしたって詳細をバラして良い物か……。
↓1
01〜30 詳細は伏せる。
31〜60 お前達三人じゃないとだけ告げる。
61〜90 入間のことだと話す。
91〜00 日向のポケットにしまっておいたデジカメが転がり落ちてしまった!!
- 505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 07:56:42.64 ID:qJRgku8L0
- 変態の集まり
- 506 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 09:50:26.26 ID:iLyrEeKG0
- 64 入間のことだと話す。
──ええい! もう知ったことか!! 元々と言えばあいつが蒔いた種なんだ。シッカリと自分で報い(?)を受けてもらおうじゃないか!!
俺は自分の頬を両手でパン! と一発叩くと「よし!」と眼を見開いた。
赤松「せ、先輩? どうしたんですか?」
夢野「……何やら覚悟を決めたような顔じゃのぉ。ウチらに情報を共有する決意が付いたか」
日向「ああ……。その素直になれない女子っていうのはな……」
春川「(ドッドッドッドッドッ)←心臓の音)」
日向「──入間だよ。入間美兎だ」
俺がそう告げた瞬間、赤松は「うわっ」としたなんとも言えない表情で固まり、夢野は「はぁ……」と実に面倒臭そうに溜息を付き、春川は何故だか「はぁああああああああー……」と大きく息を吐いた。
赤松「い、入間さんですか……それはなんというかその……」
夢野「んあー……。絶望的にめんどいのぉ……。今からでもこの話を聞かなかったことに出来んか? 出来んじゃろなぁ……」
日向「そう言うと思ったから詳細を話したくなかったんだよ……。俺がどんだけ厄介な依頼を受けてるか、これで分かっただろ?」
赤松「え、ええまぁ……。今回も大変そうだなぁって事は分かりました……。それでその、相手の男の子は……?」
日向「……王馬だ。王馬小吉だよ」
俺がそう告げた瞬間、赤松は「ああやっぱり……」といった表情をし、夢野は「…………」と少しばかり不満そうな顔をして、春川は未だに「はぁあああああああああああー……」と、大きく息を吐いていた。
赤松「お、王馬くんかぁ……。確かに二人で(かなり一方的に)罵りあってる姿は毎日のように見ますけど……」
夢野「……やれやれ、入間の奴も趣味が悪いのぉ。よりによってあの王馬と……いや、必然と言えば必然か? 男子の大問題児筆頭と、女子の大問題児筆頭が惹かれあうのは」
春川「別に……単にアイツが救いようのないドMだってことが改めて証明されただけでしょ。「プライドが高くて素直になれない女子」っていうのも納得だしね」
赤松・夢野((それ春川さん(お主)が言う(か)……?))
日向「……? 兎に角、入間の奴に恋心を自覚させるのが今回の依頼なんだ。つき合ってもらえるか?」
赤松「……言い出しっぺだし、私はつき合いますけど……。夢野さんと春川さんはどう?」
夢野「んあー……。正直断わりたいが、日向先輩には転子の暴走を止めるのを手伝って貰った恩があるしのぉ……。その礼としてつき合ってやるわい」
春川「……私も、前に入間の暴走を止めて貰った恩があるしね。これで貸し借りを無しに出来るならつき合うよ。……ただ、仮にその依頼が成功したところで嫌な予感しかしないけどさ」
日向「決まりだな! それじゃあ……」
赤松「……あ、ちょっと待った!」
俺が女子会の計画を詳しく立てようとした瞬間、赤松から挙手が上がる。……なんだ? 一体どうしたっていうんだ?
赤松「女子会をやるのは構わないんですけど、その変わり────」
- 507 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 10:38:20.48 ID:iLyrEeKG0
-
〜〜それから数日後、79期生の教室〜〜
赤松「──第一回! 希望ヶ峰学園79期生、恋バナ大会ー!!」
いえーい! とマイクを持った赤松がハイテンションで叫ぶ。その女子会特有のノリにナチュラルについて行けているのは常にマイペースなノリを保っている夜長と、周りが女子だらけで嬉しそうな茶柱。それにこの企画の詳細を何も知らない入間(主役)だ。
東条は皆で食べるためのお茶菓子の用意と特性の紅茶を淹れるのに集中しているし、春川は間違い無く「こちら側」の協力者の筈なのだが、いつもの気怠くて冷たい雰囲気を隠そうともしていない。夢野など、すでに東条に配られたお菓子を一人でパクパクと食べてしまっている。
残るは白銀だが「私、地味だから……」と、どういうテンションでこういうイベントに参加すれば良いのか分からないといった状態だ。
赤松「司会進行は私! 超高校級のピアニスト「赤松楓でお送りしまーす」……と、言いたい所なのですが!!」
赤松が大声で言葉を句切る。事情を知らない東条や茶柱、夜長に白銀などは顔をキョトンとさせている。
赤松「正直司会進行って何をすれば良いのか分からない&私も皆とのお喋りに普通に参加したーい! ということで、今回はスペシャルゲストをお呼びしました!! どうぞ!!」
俺は死んだ魚のような眼になりながら、教室の扉を開けて中へと入っていった。
日向「……どうも。本日の司会進行を押しつけられた77期生の「超高校級の相談窓口」日向創だ。よろしく頼む」
茶柱「……はぁあああああああああああああ!!?」
心底驚いたような声が茶柱から響く。他の事情を知らないメンバーも、驚いたり赤松に説明を求めるような眼を向けるが、当の赤松は涼しい物で──
茶柱「ちょ、ちょっとちょっと赤松さん! なぜこの神聖な場に男死を呼んだんですか!? これじゃあ折角の女子会の意味が……!」
赤松「いやー、最初はコンセプトを守って女子の先輩に司会進行を頼もうとしたんだよ? でも茶柱さん、よく考えてみて? もし恋バナの途中で「女子では解決出来ない問題」が出て来ちゃった場合、どうなると思う?」
茶柱「それは……、なんとかしてその場の茶を濁すしか……」
赤松「ダメだよ! これは女子会であると同時に、皆の絆を深め合ったり、抱えていた問題を解決する催しでもあるんだよ!? 問題があるなら今! この場で!! なんとかしないと!!!」
赤松の勢いに押され、茶柱が「うぐっ……」とその身を半歩退く。……流石は赤松。79期生女子メンバーのまとめ役としての本領を遺憾なく(?)発揮している。
入間「それは分かったけどよ、何でアンテナ草餅男が司会をやんだよ。ウチらとは何も関係──「入間さん?」──はい、ありましたすみません……」
そう、以前入間が起こした動物付与薬の騒動や、他にも東条や夜長の個人的な「依頼」などで、俺は79期生のみんなと一定以上の関わりを持ってしまっている。
東条「日向先輩なら人格的にも人間的にも問題無いし、彼は「超高校級の相談窓口」……。何か問題が起きそうなら、その場で彼に相談してしまえば良いという訳ね」
夜長「にゃははー! アンジーは大歓迎だよー! 創にはアンジーの島でも相談窓口をやって貰う予定だからねー!!」
白銀「テレビ番組でも、女子の皆さんが一杯集まってやる企画の司会は男性芸能人──なんて普通にあるからね。私も地味にどうでも良いかなー?」
茶柱「うぐぐぐぐぐぐ……で、ですが……!」
春川「はぁ……もうなんでも良いからさっさと始めなよ。時間の無駄でしょ」
赤松「おっとそうだった! じゃあ日向先輩!! このお題BOXからトークのお題が書かれた紙を一枚取り出して読み上げてくださーい! その後、こっちの番号が書かれている棒を三本引き抜いて、その番号が書かれている人を話しの中心にトークを行ないます!!」
日向「おー……」
俺は半ばやけくそ気味に、教台の上にドカッ! と置かれた四角い箱から、お題が書かれた紙を一枚。そして束になっている割り箸を三本引き抜いて、このトークの中心者を決める。
↓1 トークのお題
↓2 79期生女子の誰か
↓3 79期生女子の誰か
↓4 79期生女子の誰か
- 508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 11:47:17.45 ID:nCrbiw/PO
- 最近ドキッとしたこと
- 509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 11:56:41.10 ID:qJRgku8L0
- 赤松
526.62 KB Speed:2
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