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日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」

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164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 21:34:20.85 ID:gKd3G+pfO
さげ
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 21:57:24.93 ID:oZ5Y9WyV0
最近罪木とも仲良くしてるそうだな
166 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/13(水) 22:06:08.38 ID:8RffxqRf0
うーん、やっぱりストレートに聞いてもダメかもな。ここは捻って……。

日向「お前、最近罪木と仲が良いんだってな」

西園寺「は、はぁ!?」

案の定、西園寺は驚いたような、それでいて少しばかり動揺したような声と表情をした。

日向「最近アイツの事を「ゲロブタ」ってあまり言わなくなったって聞くし、使いっ走りにするのも止めたそうじゃないか。悪口の数も減ったみたいだし、さっきも本気で罪木のことを心配してたじゃ無いか。何か理由でもあるのか?」

西園寺「↓1 高コンマほど動揺する」

↓2

01〜30 な、なんでそんな事を聞く必要があるわけ!? それと、ゲロブタの事なんて全っ然心配なんてしてないから!!
31〜60 べ、別に〜? ただ「そういうの」をするのがつまんなくなったってだけだよ。
61〜90 ……お、お兄になら良いか。あの、実はね……
91〜00 ……って事なんだけど……。(事情を全部話してくれる)
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 22:06:28.57 ID:Pu5HacCxo
希望!
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 22:06:50.96 ID:6mihQV0MO
素直になれ!
169 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/13(水) 22:35:34.49 ID:8RffxqRf0
俺の質問に西園寺は中々の動揺を見せた後、暫く目を泳がせながら何かを真剣に考えていた。まるで一世一代の答えを告げる前のような……何か重大なことを打ち明ける前のような……そんな表情だった。

西園寺「……ひ、日向お兄になら、良いか。あの、実はね……」

日向「おう」

俺は西園寺が喋りやすいよう、なるべく相槌を打つだけに止める。

西園寺「──私ね、好きな人がいるんだ」

ここで「知ってる」とは答えない。答えた瞬間「あのデート」の詳細を全部バラさなければならなくなる。俺と「あいつ」それから七海がどんな目に合わされるか分ったもんじゃない。

日向「…………」

西園寺「そいつはね、普段は弱い自分を隠すために強がった態度をしてるんだけど、やっぱり弱い所は全然隠せて無くてさ。いくつもコンプレックスや嫌な過去を抱えてて、馬鹿で、乙女心を理解して無くて、好きなことに集中してると周りが見えなくなることもあって……」

俺は西園寺の「あいつ」に対する想いを静かに聞いていく。いつかまた、この件で協力することが出来る事があった時の為に。

西園寺「でも、でもね! 良いところも沢山あるんだよ!! 共感性が高くて、感情豊かで、仲間思いで、常識的で、自分以外の誰かの為に本気で泣ける人で、あと貞操観念もシッカリしてて……」

それは、西園寺の内から湯水のようにあふれ出す、あいつへの想いだった。……なんだろう、聞いているこっちまで誇らしくなってくるような、そんな感じがした。

西園寺「そいつがね「私に相応しい自分になる!」って言ってくれたんだ。すごいんだよ!! 最近は弐大お兄に身体を色々鍛えて貰ってるみたいだし、勉強にも前より熱が入ってるし……自分の苦手なことも克服しようって色々頑張ってるみたいでさ」

西園寺「だからね? 私も負けてられないな、頑張らなきゃなって思ったの。自分の悪いところをシッカリ直して、キチンとした「大人」にならなきゃなぁって。じゃないと大きくなったのは身体だけだって思われちゃうもん」

日向「そうか……」

やはり俺の予想は当たっていた。西園寺は「あいつ」の影響を受けて、自分なりに悪いと思った所を直そうと頑張ってたんだ。ただ、それだけだったんだ。

日向「……なぁ、西園寺」

だから、俺は最後にこれだけ聞いておいた。

西園寺「なぁに?」

日向「そいつのこと、そんなに好きか?」

西園寺は顔を真っ赤にしつつも、照れくさそうにこう答えた。

西園寺「うん、すき。大好きだよ」

そっか。と、俺は目を瞑って微笑みながら言った。

ならどんな風に報告をしても問題は無いだろう。……多少怖さは残るが、罪木と西園寺なら、前のような蟠りが減りつつあるこの二人ならば、最悪な事態に転がりはしない。……そう確信出来たから。
170 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/13(水) 22:53:32.01 ID:8RffxqRf0

〜〜数日後。超高校級の相談窓口の研究教室〜〜

罪木「ふ、ふゆぅ……。そうですか、西園寺さんがそんな事を考えていたなんて……」

罪木は少々しょぼくれた様子で来客用のソファーに座っていた。その口ぶりは重く、西園寺の思いに気づかなかった自分を責めているようにも見える。

日向「ああ。あいつなりに「自分の悪いところを直そう」って頑張ってたんだ。お前も「ゲロブタ」って呼ばれて、使いっ走りにされて。事あるごとに悪口を言われて、良い感じはしなかっただろ?」

罪木「え?」

日向「え?」

罪木「……ああえっとその……! も、もちろんですよぉ! 西園寺さんが普通に話し掛けてくれるようになってとっても嬉しいですぅ!!」

「じゃあ今の間は何だ」とツッコんでやりたいが、まぁ人の趣味はそれぞれだし、触れないでおこう。うん。

日向「まぁ結論、あいつは別に何も変わってなんていなかったよ。どこまでいっても「西園寺ひよ子」のままだ。ただ少し大人に近づいたってだけだっったのさ」

俺はそう言いながら、改めて「恋」って凄いなぁ、と実感していた。「恋は人を変える」とはよく言うが、まさかここまで人に変化をもたらす物だとは。
……俺もいつか、誰かに恋をするんだろうか。その時、俺はどんな風に変わるんだろうか。少し怖いような気もするし、凄くワクワクするような気もする。……まぁ、今は取りあえずそんな予定は無いし、今まで通り学園生活を満喫していくとしよう。

罪木「日向さん。今回は本当に、本当に、本当にありがとうございましたぁ!! 二度も迷惑を掛けてしまったのに両方解決してくださるなんて、日向さんは本当に凄いですねぇ! あ、お礼と言ったらなんですけど、私のパンツでよければ要りますかぁ!?」

日向「少なくとも「今は」いらないな。そういうのはもっと互いの絆を深めあってからにしようぜ」

俺は罪木からのお礼(?)を丁重に断わり、罪木が部屋を出て行ったのを確認すると、早速今回のレポートの作成に取りかかったのだった。


Missionクリア! コマンドで「罪木に助けを求める」の難易度が下がりました!!

罪木は超高校級の保健委員なので、怪我をしたときや病気の疑いがある人がいるときに、非常に役に立ってくれます。
ただし、残姉どうようドジッ子属性でもあるので、予想もしないところで−補正の餌食になってしまうかもしれません。
171 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/13(水) 23:01:15.17 ID:8RffxqRf0
日向「なぁ七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「よくリメイク作品や移植作品で昔のゲームを今のハードで遊べるようにしたりするだろ? その時に昔はあったのに今は無い……或いはその逆なことってあるじゃないか。お前はそういうのってどう思う?」

七海「うーん、そうだなぁ……。以前は出来た物が出来なくなる、新しい物に変わるっていうのは確かに寂しいけど……。その分「今」の作品が良くなってるならそれで良いんじゃないかな。何度も何度もリメイクされるって事は、その作品がそれだけ人気が高いって証拠だしね」

日向「来年発売のペ○ソナ3■Reもどういう仕組みになってることやらなぁ……」

七海「それは十神くんに期待しようか」


コンコンコン!


日向「おっと、依頼人か? はーいどうぞ!!」

失礼します「↓2」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 23:02:11.79 ID:oZ5Y9WyV0
ゴン太
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 23:02:33.67 ID:ieP6+2AQO
アンジー
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 23:02:46.61 ID:QU+dHR8v0
いるま
175 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/13(水) 23:14:30.79 ID:8RffxqRf0
アンジー「ヤホヤホー! 神様が「悩み事があるならここに相談するが良い」って言ったから来てみたよー!」

七海「ヤホヤホー」

日向「夜長か。入間の動物変化薬事件依頼だな」

79期生 夜長アンジー 「とある島」出身の不思議な少女。『島の神さま』がいつも隣にいると言い、その信仰心は厚い。
絵画も彫刻も手がけるが、アンジー自身は「神さまに体を貸しているだけなので、実際に創作をやっているのは神さま」と語っている。
ポジティブかつマイペースな性格で、「不思議ミラクル」「ぐっばいなら」など、独特な日本語を駆使する。
絵を見せる代わりに血を捧げるイケニエになるよう求めたり、神の声を代弁したりといった奇妙な一面も持ち合わせている。

七海「それじゃあ私は今からタルタロスで死神を狩ってきまーす!」

日向「朝御飯までには戻れよー」

七海「はーい!」

こうしていつも通り、俺達なりの奇妙な会話を終えると、俺は夜長に来客用のソファーに座るよう促す。

日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

アンジー「もちもちー! 実はねー↓2」
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 23:15:45.96 ID:ieP6+2AQO
さげ
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 23:16:15.97 ID:oZ5Y9WyV0
いつも着てる白ビキニ?が盗まれた
178 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/13(水) 23:29:18.46 ID:8RffxqRf0
アンジー「アンジーがいつも来てる白ビキニが盗まれちゃったんだよー!」

初っぱなから頭を抱えるのはこれで何度目だろうな。と俺は思いながら「夢野の時もそうだったけど、そう言うのはまず警察に相談しに行けよ……」と内心で愚痴る。

アンジー「これは許されざる行為だよー! おかげでアンジーは前の一回り小さなビキニを着る羽目になっちゃったんだからー!!」

日向「は?」

そう言ってアンジーの胸元を見てみると、確かにビキニのサイズが普段よりも小さく見える。一言で言うならその……中身が少し溢れそうだった。

日向「あー、そうか。それは大変だな」

アンジー「でしょでしょー!? だから創には犯人捜しを手伝って欲しいんだー! もしアンジーのビキニを無事に取り返すことが出来たらとっておきのご褒美をあげちゃうよー!!」

とっておきのご褒美がなんなのかについては多少気になるが、前提として確かめておかなくてはいけないことが幾つかある。

日向「捜査を始める前にちょっと聞きたい事が幾つかあるんだが、良いか?」

アンジー「良いよー!!」

日向「じゃあまず始めに……。どうしてその白ビキニが「盗まれた」って分ったんだ? 普通「無くなっちゃった(盗難の可能性あり)」じゃないのか? それと、一回り小さなビキニを着る羽目になったって言ってたけどその……予備は無いのかよ」

アンジー「↓1盗まれた件について ↓2予備の件について」

今回はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 23:33:58.03 ID:PF7Mfq0x0
何か手紙が部屋にあって読んでみると「アンジーへ 今日お前の部屋にある下着とビキニは貰った。グフフグフフ」って書いてあって調べたらホントに無かったんだよー。
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 23:52:25.90 ID:PF7Mfq0x0
学園側の発注ミスで一回り大きいのが来たから返却したばかりで次の予備が来るのは3日後なんだ。
181 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/14(木) 21:06:29.06 ID:T7I/b8Fa0
こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。
182 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/14(木) 21:07:04.26 ID:T7I/b8Fa0
アンジー「何かね? 手紙が部屋に置いてあったんだー」

日向「手紙?」

アンジー「うん。読んでみると「アンジーへ 今日お前の部屋にある下着とビキニは全て頂いた。グフフグフフ」って書いてあって、調べてみたらホントに無かったんだよー。これはズバリ! アンジーの可愛さに魅了されてしまった憐れな探索者の仕業だって神様も言ってるよー!!」

日向「………」

アンジー「あ、あと予備のビキニの事なんだけど〜。学園側の発注ミスで一回り大きいのが来たから返却したばかりで、次の予備が来るのは3日後なんだ〜」

日向「……そうか」

俺はこの時点で分ることとして、犯人はアンジーの下着やビキニ目当て(性的な意味で)の犯行の線を薄く考えていた。何故か。ワザワザ「盗みました」という手紙を残す必要が無いからだ。そもそも本当にアンジーの下着が目的なら、全部持ち去る必要なんてどこにも無い。ビキニとパンツを一枚ずつ盗めば「あれれー? どこかで無くしちゃったのかなー?」と思わせることだって出来たはずだ。
故に、考えられる可能性としては「愉快犯」……下着とビキニを盗まれたアンジーの反応を楽しんでいる者の犯行。もう一つが「この犯行自体が一種の罠」という線。俺とアンジーの目を下着泥棒に向けさせている内に「本当にやりたい事」をやり遂げようとしている者の犯行。

勿論、下着やビキニ目当て(性的な意味で)の犯行の線も完全には無くなったわけではないが、そこはあまり考えなくても良いだろう。

さて、まず誰に話しを聞きに行くべきか……↓2

@愉快犯として犯行をしそうな人物(安価)の元へ行く
Aアンジーに、ここ最近不審な出来事や不審な人物を見かけなかったか聞く
B仲間の力を借りてみる
Cその他安価
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:08:21.11 ID:xMKRpjoj0
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:09:34.51 ID:DYFTRuZl0
4 七海とソニアと終里が水着姿で遊びに来たよ。
185 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/14(木) 21:11:21.40 ID:T7I/b8Fa0
すみませんが状況とあまりにも合っていない&相談者がいる間は部屋の中に入らないというスタンスを取っている七海がそんな事をするとは思えないので安価↓1
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:14:43.23 ID:6f2g/fjvO
1.花村の元へ行く
187 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/14(木) 21:27:29.07 ID:T7I/b8Fa0
日向(でもまぁ「あえて」順当に「こんな事をやりそうな奴」に話しを聞いてみるかぁ)

「あいつ」の場合手紙なんか残さないとは思うのだが、俺は取りあえず77期生トップクラスの変態(自他共に認めている)に話しを聞きに行くことにした。

〜〜超高校級の料理人の研究教室〜〜

日向「花村、いるか?」

花村「あれれ? 日向くんに……アンジーさんじゃないか! あ、そう言えばこの前の料理の感想をまだ聞いて無かったね。どうだった?」

アンジー「とっても神ってたよー! ありがとね輝々〜!」

花村「それはよかった! ぐふふ。褐色美少女にボクの料理を食べて貰えるなら幾らでも作っちゃうよ〜? どうだい? 今夜にでもボクと二人きりで……」

日向「はいはい、余計な話しはそこまでな」

このままではいつも通りの変態発言を連発して77期生のイメージを下げかねない花村の発言を切り伏せ、俺はさっそく尋問に取りかかる。勿論、アンジーの下着が盗まれた事は口にしない。

日向「どうも最近、夜長の周りで奇妙な事が起きてるらしくてな。お前、何かしらないか?」

花村「↓1」

01〜30 で何も知らない
31〜60 でヒントをくれる、
61〜90 で若干動揺する
91〜00 で凄く動揺する。
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:29:25.26 ID:DYFTRuZl0
まっまさか僕を疑ってるの?僕は変態っていう名の紳士だよ。
189 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/14(木) 21:38:21.55 ID:T7I/b8Fa0
花村「奇妙な事って言われてもなぁ……? 正直アンジーさんとはそこまで接点があるわけじゃないし、悪いけどボクは何も知らな……はっ!まっまさか僕を疑ってるの? 僕は変態っていう名の紳士だよ!(キリッ)」

日向「決め顔で余計な事を言うんじゃない……」

しかしやっぱりそうか。花村が実行犯なら手紙なんか残さないって俺の予想は合っていたみたいだ。恐らくだが花村はこの事件とは無関係なんだろう。

日向「そうか。邪魔して悪かったな、アンジー次ぎ行くぞ」

アンジー「はーい! じゃあねー輝々〜! また美味しいイケニエを期待してるよー!!」

花村「あの……君には君の事情があるんだろうけど、ボクの料理をイケニエっていうのは止めて貰えないかなぁ……?」

〜〜〜〜

そんなこんなで花村の研究教室を後にした俺達二人。さて、次はどうしようか……。

↓2

@愉快犯として犯行をしそうな人物(安価)の元へ行く
Aアンジーに、ここ最近不審な出来事や不審な人物を見かけなかったか聞く
B仲間の力を借りてみる
Cその他安価
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:39:27.83 ID:6f2g/fjvO
3
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:41:13.43 ID:xMKRpjoj0
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:47:27.99 ID:DYFTRuZl0
雪染「えー花村君は先生の下着を盗んでいた所を締め上げて反省部屋に押し込んだので欠席と」
この事件の後日談である。
193 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/14(木) 21:47:57.72 ID:T7I/b8Fa0
……俺は何故今の今まで基本中の基本を忘れていたんだろうか。夜長に直接聞くべき事がまだあったじゃないか。

日向「なぁ夜長」

アンジー「んー? なにかな創?」

日向「下着が盗まれた後でも前でも構わないんだが、ここ最近不審な出来事や不審な人物を見かけなかったか? どんな些細なことでも構わない。思い当たることがあれば教えて欲しい」

アンジー「↓1」

高コンマほど心当たりがある。
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:49:10.09 ID:FUgVvroI0
はい
195 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/14(木) 21:55:06.68 ID:T7I/b8Fa0
コンマ09 思い当たることが本気で何も無い。


アンジー「んー、ゴメンねー。思い当たることは何も無いって神様も言ってるよ〜」

日向「……本当か? どんな些細なことでも良いんだぞ?」

アンジー「本当に何も無いんだよー! 寧ろあったら最初にアンジーから言ってるって!!」

それもそうかと思い至り、俺はこれ以上アンジーへの追求を止める事にした。しかし困った。本格的に手がかりが「アンジーの下着自体が目当てでは無さそう」位しか無くなってしまった。
でもしらみつぶしに探すのは効率が悪すぎるし、うーん……。

↓2

@愉快犯として犯行をしそうな人物(安価)の元へ行く
A仲間の力を借りてみる(安価)
Bその他安価
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:55:43.39 ID:59psEyN5O
踏み
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:55:56.89 ID:eoEFf648o
1妹様
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:56:37.36 ID:xMKRpjoj0
2、超高校級の探偵に相談
199 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/14(木) 22:03:26.47 ID:T7I/b8Fa0
日向(愉快犯。愉快犯かぁ……)

思い当たる人物は何名かいるが、あんな風な手紙を現場に残し、尚且つアンジーの下着類を全部奪ってみせる大胆さがある奴というと……。
ああ、嫌だなぁ。ぶっちゃけ言うが、俺は「あいつ」の事が苦手だ。何というか、超美人でスタイルも抜群なのに、入間以上に生理的に受け付けない。いやホントなんでなんだ? 前世かどこかで浅からぬ因縁でもあったりしたのか?

しかし、あいつが何かを知っている可能性があるのならば、俺はあいつから事情を聞かなければならない。俺と夜長は意を決して、あいつの研究教室へと足を運んだ。

〜〜超高校級のギャルの研究教室〜〜

日向「失礼するぞ。江ノ島、いるか?」

↓1

0〜30 でいない
31〜60 でいないが、机の上に手紙が置いてある。
61〜90 でいる。
91〜00 で苗木に押し迫る江ノ島がいる。
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 22:05:20.65 ID:DYFTRuZl0
やはりお前かー
201 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/14(木) 22:14:14.31 ID:T7I/b8Fa0
江ノ島「おっと、そろそろ来る頃だと想ってましたぜ日向パイ先。アンジーちゃん」

アンジー「ハロハロー盾子!」

日向「今日の気分はインテリか? もし俺達の行動が先読みできてるってんなら何が聞きたくてお前の所に来たのかも予想が付いてるよな? 単刀直入に聞くぞ。お前、この事件について何か知ってる事はないか?」

江ノ島「んー、答えてあげても良いんですがぁ……どうしましょうかねぇ……。よし、ここはコンマで決めますか!」

日向「は? コンマ??」

アンジー「ねぇねぇ創ー。盾子は何を言ってるのー? 神様も意味不明だって言ってるよー」

江ノ島「問答無用! アそーれ!!」

↓1

01〜30 で何も情報を渡さない
31〜60 でヒント@をくれる
61〜90 でヒント@とAをくれる
91〜00 で事件の真相をバラす。
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 22:15:07.80 ID:bfWYclTE0
それ
203 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/14(木) 22:43:07.29 ID:T7I/b8Fa0
江ノ島「おっとこれは出目が高いぞ! 80だ! 80台行ったぁあああああああ!!」

江ノ島はさっきから何をしているんだ? 俺と夜長の目からしてみれば一人で狂った行動を取っている様にしか見えない。何かを虚空に向かって只管に喋っているのだ。COCで言うところの「一時的狂気」にでも掛ったのか?

江ノ島「それではお約束通り、この事件のヒントを二つ差し上げましょう」

相変わらずこいつが何を一言っているんだか分からないが、事件解決の為のヒントをくれるというならありがたく貰っておこう。

江ノ島「ではまずヒント@から……「デジャヴ」って知ってるか?」

日向「は? デジャヴ?」

江ノ島「「デジャヴ」っていうのは、フランスの「déjà-vu」のカタカナ語で、「既視感」という意味で用いられています……。「デジャヴ」だけでなく、「デジャヴュ」や「デジャブ」と呼ばれることもありまして「初めて見るものなのになんとなく見覚えがある」、「初めて訪れた場所なのに前に来たことがあるような気がする」、などの感覚が「デジャヴ」と言います……」

まぁデジャヴとその意味ぐらい知ってるが、それと今回の事件に何の関係が……

江ノ島「ではヒントそのA「犯人は現場に立ち返らない」……これが大きなヒントになるぜ、先輩?」

日向「「犯人は現場に立ち返らない」……?」

「犯人は現場に立ち返る」。ならば聞いた事があるが「現場に立ち返らない」とはどういう事だ? その位今回の作戦に自信を持ってるって事か? それとも立ち返ったら何か不味い事があるって事か?

江ノ島「はいざんねーん! ヒントはこれで終わり。後は自分で考えな、パイ先♡」

日向「えちょっ、おい!」

半ば強引に研究教室から追い出される俺と夜長。クソッ! あの様子だったらワンチャン事件の真相まで聞き出せそうだったのに……!。

夜長「「デジャヴ」と「犯人は現場に立ち返らない」かぁ……一体どういう理屈なんだろうね、創」

日向「それが分れば苦労しないよ……」

俺は溜息を付きながら、二つの単語を頭の中で繰り返していた。

↓2

@仲間の力を借りてみる(安価)
Aその他安価

チョと済みませんが、先ほどから睡魔がヤバイので、今回の更新はここまでとします。明日も9時頃にお会いしましょう。
(攻略のヒント)もっと仲間の力を頼ってみましょう。日向くんはあくまで「超高校級の相談窓口」であり「何でも屋」ではありません。仲良くなった皆も、日向くんに頼られるのを楽しみにしてますよ?
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 22:45:04.68 ID:6f2g/fjvO
さげ
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 22:45:40.30 ID:xMKRpjoj0
1,霧切さんに相談してみる
206 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/15(金) 20:53:53.37 ID:OYMh8erB0
こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。
207 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/15(金) 20:54:31.24 ID:OYMh8erB0
日向(やっぱりここはその手の専門家に聞いてみるのが一番か……)

アンジー「およよ? 創〜、どこ行くのー?」

俺とアンジーの二人だけじゃあいつまで経っても捜査が進まないと考えた俺は、希望ヶ峰学園随一の頭のキレを持つ「超高校級の探偵」に話しを聞きに行くことにした。


〜〜超高校級の探偵の研究教室(78期生)〜〜


日向「……って事なんだ。何か知ってたり、ここまでの情報で推理できた事とか無いか?」

霧切「……そうね。取りあえず、日向先輩が相変わらず生徒達から厄介事を押しつけられているっていうのは分ったわ」

希望ヶ峰学園の二大探偵が一人。78期生は霧切響子。なぜ最原ではなく霧切の方を頼ったかと言えばここまでの貸し借りで出来た顔の合せやすさというのが大きい。
それに、ほぼ間違い無くないと思うが、ムッツリスケベ疑惑がある最原は夜長と同期なだけあって、今回の事件の容疑者候補に(本当に一応)上がっているのだ。

それにしても……

アンジー「……」

この研究教室に来てからアンジーの様子が少し変だ。理由を聞いてみると「怖いよ〜。死神に取り憑かれてるよ〜」と少しばかり怯えているらしい。
妙な悪口を言うな? と俺が夜長に注意しようとしたところ、霧切はそれに対して「気にしなくて良いわ。毎度の事だもの」と少しばかり微笑んだだけだった。


霧切「さて、肝心の事件の事だけど……。江ノ島さんのヒントを含めて、私にはもう見当が付いてしまったの」

日向「え、マジか!?」

流石は超高校級の探偵……と俺が感心しかけたと同時に「でもね」と霧切は言う。

霧切「『私の相談の時と同様』これは貴方自身の手で解くべき謎よ。……夜長さんもその方が嬉しいでしょう?」

日向「……は?」

言っている事の意味が分らず、俺は訝しむように霧切の顔を見る。問われたアンジーも「そだねー! 出来れば創一人の力で解決してくれると嬉しいなー!!」と乗り気だった。
おいおい、自分の下着が全部盗まれてるって言うのになんて暢気な……。

日向「……ん?」

ここで俺は、始めて一つの違和感に気づいた。と言うか、探偵の真似事をする際に根本的に「やるべき事」をやっていない事を自覚したのだ。

霧切「私からの最終ヒントよ。これは謎であって謎でない。証言に誤魔化されないで、物的証拠を犯人に突きつけてやりなさい」

その言葉を聞いて、今までの情報の全てをつなぎ合わせて、俺は「ある可能性」に思い至り、大急ぎで「その場所」を目指す。その場所とは……。↓2


※もうヒントは出せるだけ出したつもりです。「手紙を置くのが不可解」「全部の下着を盗むのも不自然」「デジャヴ」「探偵の真似事をする際に「やるべき事」をやっていない」
これらを組み合わせると、そもそも……。
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/15(金) 20:55:39.59 ID:OGTByKai0
さげ
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/15(金) 20:59:55.11 ID:XJXCF/4jO
盗まれていない、アンジーの研究教室にある
210 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/15(金) 21:54:44.74 ID:OYMh8erB0
>>209 大正解&ダブルゾロ目につきボーナス大幅追加。

日向(そうだ。そもそもこの事件? は最初からおかしかった)

置かれていたという手紙。盗まれたという「全ての」下着。そしてなにより「クラスメイトの「最原」ではなく「俺(日向創)」」に頼ってきたという事実。
俺は探偵の真似事をする際に「やるべき事」をやるために、その研究教室へと向かった。……夜長はニコニコとした顔で、ただ俺に付いてくるだけだった。


〜〜超高校級の美術部の研究教室〜〜

日向「……失礼するぞ」

アンジー「ただいまー。そしていらっしゃーい! で、で? 創は私の研究教室になんの用なのかな〜?」

日向「……なぁ夜長。お前が盗まれたっていう下着は普段どこに閉まってあるんだ? それと、置かれたっていう手紙は?」

アンジー「あそこの棚だよ〜。手紙もそこに閉まってあるよ〜!」

俺は意を決して棚の取っ手に手を掛ける。もし俺の予想が正しければ………

ガラッ──

日向「……え?」

俺の予想に反して、棚の中には下着が一着も無かった。夜長の証言通り、封筒に包まれた手紙が、一つだけ置かれていたのだ。そんな……だってこの事件は夜長の……!
俺は慌てて封筒に包まれた手紙を手に取り、中身を見ようとして……。

──パン! パンパンパン!!

日向「おわぁあああ!?」

封筒を開いた際のクラッカーのような炸裂音と紙テープに驚いて、俺は腰を抜かす。……一体何なんだと、改めて手紙を拝読すると……。


『Missionクリアおめでとー! 創はアンジーの島への移住兼を手にしたよー!!』


日向「……は?」

アンジー「おめでとー! やっぱり創は凄いねー。超高校級の探偵でも無いのにこんなに早く事件を解決しちゃうなんて!!」

俺の口からは、ただそんな一言が漏れただけだったのに対し、夜長は無邪気に俺を祝福していた。

日向「……あー、夜長?」

アンジー「なぁに?」

日向「お前が盗まれたって言う下着なんだけどさ「今は」どこに閉まってあるんだ?」

アンジー「アンジーの寮だよー! 全部の下着を移動させるのってそれなりに面倒だったんだからねー!! あ、創が最初に「その置かれたっていう手紙を見せてくれ」って言った時の為のダミーの手紙もちゃーんと用意してあるよー!!」

一切悪びれた様子も無く、夜長はニコニコとした表情を崩さずに俺へと告げた。──そう。この事件は夜長の狂言……つまるところ「嘘」だ。下着が全部盗まれたっていうのも、手紙が置かれていたっていうのも全部嘘。
江ノ島が言った『デジャヴ』と『私の相談の時と同様』というのは『相談者が全ての真相を把握している』という比喩。『犯人は現場に立ち返らない』というのは、多分『夜長の下着を盗んだ犯人なんていない』という意味だろう。


日向「……で、なんだけどさ。なんでこんな狂言回しをしたのか、教えて貰えるか?」

アンジー「そんなの決まってるよー! アンジーの島に住むに相応しい人……島の女の子達のお婿さんを探すためだよー!! 今の所、快斗に是清に蘭太郎にゴン太。それから誠に千尋に白夜(77期)に眼蛇夢に猫丸、そして創が候補者なのだー! あ、終一はアンジーのお婿さんだから例外だって神様も言ってるよー!!」

夜長の壮大とも言える計画に、俺は唖然としてしまっていた。……まさかこいつ、この希望ヶ峰学園で過ごす三年間で気に入った男子全員を自分の島へ連れて帰る気なのか!?
可能か不可能かで言えば当然不可能だろうが、夜長は本気の眼だった。グルグルと渦巻き、狂気を宿した……「この事件の犯人」の眼だった。

日向「……悪いが俺は卒業後もお前の島へ移住する気は無いぞ」

アンジー「うんうん。「今は」それでも全然良いよー! いつかアンジーと神様が皆をアンジーの島に招待してみせるからねー!」

クスクスと、あどけない少女は笑う。まるで自分の勝利を確信しているかのように。

アンジー「アンジーの島は正に天国みたいな楽園なんだよー! 一度来たら誰も帰りたくなくなる……ここにずっと居たいって心から思うようになる……そんな島なんだから!!」

日向「……そうか。あ、そうだ依頼は……」

アンジー「これにて完結ハッピーエンドなのだー! お疲れ様創ー! ……あ、そうだった。ご褒美をあげなきゃね!!」

夜長はスタスタと俺に近づいてくると、俺が拒否する間も避ける間もなく──

──チュ♪

日向「──ッツ!?」

俺の右頬にキスをした。こんな美少女にキスされて嬉しくないはずがない(実際嬉しくもあった)のに、何故だか同時に一種の寒気を覚えるような……そんなキスだった。

Missionクリア! 夜長アンジーとの絆が大幅に深まりました。

アンジーは超高校級の美術部です。頼りにする機会は少ないかと思いきや、彼女には「神様の助言」があるので、どうしても大きなヒントが欲しいときに頼ると、良い事があるかもしれません。(ただし、頼りすぎると……?)
211 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/15(金) 22:04:24.65 ID:OYMh8erB0
日向「……なぁ七海」

七海「なぁに日向くん」

日向「世の中には色んなゲームがあるけどさ。その中でも「元祖」って言えるゲームは──」

七海「──ゲームの歴史。それは遙か5000年の昔。古代エジプトにまで遡るという──」

日向「その返しは読めていたぞ。カウンター罠発動、神の宣告。……俺が言いたいのは「元祖」って言える「ゲーム」はどうして発足したのかって話しだ」

七海「うーん。その辺りは私より真宮寺くんの方が詳しいんじゃないかな? ただ、漫画やアニメであるような「重要な儀式」なんかじゃなくて、庶民でも遊べる様な娯楽だったらしいね」

日向「今も昔も、ゲームに人種も身分も無いって事か」


コンコンコン!


日向「っと、依頼者か? はーい! どうぞ!!」

↓2「失礼します」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/15(金) 22:05:19.01 ID:XJXCF/4jO
山田
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/15(金) 22:05:29.75 ID:OGTByKai0
さやか
214 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/15(金) 22:18:45.61 ID:OYMh8erB0
舞園「失礼します。日向先輩」

七海「やっほーさやかちゃん!」

日向「舞園か。なにか悩み事か?」

78期生 舞園さやか。才能は「超高校級のアイドル」黒髪ロングヘアにセーラー服、白いラインの入ったニーソックスという正統派の美少女。

清楚で丁寧な物腰だが言動には一本芯が通っており、真面目なしっかり者として周囲からの信頼も厚い。
苗木の中学校時代におけるクラス違いの同級生だが、苗木曰く、高嶺の花の舞園と凡人の苗木との間に接点は一切なかったらしい。しかし苗木が舞園を可憐なアイドルとして強く意識していたことはもちろん、舞園も苗木の優しさが印象に残っていたらしく、苗木が同級生であることを覚えていたという。

実際、左右田と見に行った澪田との合同ライブは(終わりがアレだったとはいえ)もの凄い盛り上がりようだった。「これが超高校級のアイドルか」と思わず圧巻されたものである。

……そんな彼女も今では立派な(?)苗木lovesで、霧切、朝日奈、不二咲と日夜苗木を巡った攻防を繰り広げているらしい。……それで良いのか超高校級のアイドル。

舞園「はい。どうしても日向先輩にご相談させて頂きたいことがありまして……」

七海「私が言うのもアレだけど、そんな畏まらなくても良いよ。日向くんは優しいし、細かい礼節なんかに拘る人じゃないから。じゃあ私はいつも通り部屋の外に行ってるね」

こうしていつも通り七海が部屋の外に出て行くと、俺は舞園に来客用のソファーに座るよう促す。

日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

舞園「はい! 実は↓2」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/15(金) 22:21:26.38 ID:EHKAkn/40
最近桑田の様子がおかしい
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/15(金) 22:23:26.68 ID:QFhjbFxH0
苗木君と朝日奈さんと不二咲君と霧切さんでサバゲーしようと思うんですけど、人数がもう少し欲しいので日向先輩と七海先輩と後二人でしませんか?
217 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/15(金) 22:44:49.64 ID:OYMh8erB0
>>216 人数的に4vs5になってしまうのでちょっと改変。(3vs3vs3でもいけるんですが、描写が……ね?)

舞園「今度苗木君と朝日奈さんと不二咲君と霧切さん……いつものメンバーでサバゲーしようって話になったんですけど、人数がもう少し欲しいので、日向先輩と七海先輩にも参加して欲しいなぁって」

七海「サバゲーと聞いて」ガラララッ!

日向「おいコラ、教室の外に出て行ったんじゃないのか七海」

七海「勿論私も参加するよ日向くん」ふんすふんす

当然の様に教室に戻ってきた(目を輝かせている)七海を加え、舞園の話しは進む。

舞園「ま、まぁ要するに「一緒に遊びませんか?」っていうお誘いですね。あ、それと一応お願いがあって……所謂5VS5をやりたいので、後三人人数を集めて欲しいんです。……あ、戦刃さんと春川さんは禁止カードということで。というかその二人には審判をお願いしてありますから」

「一緒に遊ぼう」か……。良いな、こういう依頼は実に新鮮で良い。依頼者も俺達も思いっきり楽しむことが出来そうだ。しかしサバゲーか……七海によって鍛えられた俺のサバゲーの腕前は↓1(補正+20)色んな意味で断わる理由がない。

日向「遊ぶのは全然構わないぞ。あと、人数集めの件は承知した。実際にサバゲーをやる日までに集めておくよ」

舞園「ありがとうございます! 私達も動けたら良いんですけど、なにぶんサバゲーをやる日まで苗木くん以外全員忙しくて……よろしくお願いしますね!!」

そう言うと、舞園は安心した様子で部屋を出て行った。さてと、じゃあまず誰を誘おうか……↓3
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/15(金) 22:45:57.31 ID:OGTByKai0
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/15(金) 22:54:39.57 ID:QFhjbFxH0
下げ
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/15(金) 22:56:10.39 ID:XJXCF/4jO
こまえだ
221 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/15(金) 23:19:04.37 ID:OYMh8erB0
日向の腕前 51 実に平均的


狛枝「話しは聞かせて貰ったよ、七海さん。……あと元予備学科くん」ガラララッ!

七海「あ、狛枝くん。おっすおっす」

日向「うっげ!? 何でお前が教室のすぐ外にいるんだよ!?」

狛枝「いやぁ、廊下を歩いてたら舞園さんを見かけたんだけど、元予備学科級の君の研究教室に入っていくのを見てね。彼女が君にどんな依頼をするのか気になって後を付けさせて貰ったのさ」

日向「お前ストーカー取締法って知ってるか? 知ってるよな? 知ってるなら今すぐ舞園に謝ってこい」

77期生 狛枝凪斗 才能は苗木と同じく「超高校級の「幸運」」

抽選枠で希望ヶ峰学園に入学した。パーカーを着用し、才能も似ているなど78期生の苗木誠をどこか彷彿とさせるミステリアスな人物。性格はのんきでマイペース。驚異的なポジティブシンキングで、「絶対的な希望」を信じ、自身の持つ「超高校級の幸運」に関しては絶対の自信を持つ。その反面、自身のことは超高校級の才能を持つ周囲と比べて「ただの幸運」とネガティブに低く評価し、極めて自虐的で卑屈な態度をとっている。
推理力・洞察力等も優れている……77期生における大問題児だ。

こいつは「才能は生まれつき与えられる、選ばれし者が持つ希望である」という異常な思考回路を持ち、希望ヶ峰学園や才囚学園に所属している(もしくは所属していた)以外(一部例外あり)の人間を「自分以下のゴミクズ」だと本気で思っている。
だからなのかもしれないが、去年「予備学科」から本科に転入してきた俺の事を蟷螂の如く嫌っている。転入初日に「君が本当に「超高校級」の才能の持ち主かどうか、見極めさせて貰うよ」と喧嘩を売られるぐらいに。当然、俺もこいつのことが苦手で、普段は互いに関わろうともしない。


狛枝「七海さん、良かったらそのサバゲー。是非ボクも参加させて貰えないかな?」

日向「はぁ!? お前どうせ「皆の輝く希望がみたいんだ」とかなんとか言ってゲームを滅茶苦茶にする気だろ! 却下だきゃっ「うん、良いよー」七海!?」

一応、舞園から人数集めを任されたのは俺なのだが、俺が拒否する前に超高校級の相談窓口である俺の助手(を勝手に名乗っている)七海が許可を出してしまった。
七海が「……ダメ?」と上目遣いで俺を見てくる。……ああ、やめてくれ。こうなると俺は本当に弱いんだ。


狛枝「流石は七海さん! 素晴らしい心の広さの持ち主だね! ボクみたいなゴミクズを躊躇無く遊びに誘ってくれるんて……嬉しいよ」

ネットリとした声で、崇拝でもするように狛枝が七海に言う。「……マジで余計な事はするなよ」と俺は狛枝に忠告し(渋々)こいつの参加を認めたのだった。

さて、今度こそ誰を誘いに行こうか……↓2
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/15(金) 23:20:45.95 ID:XJXCF/4jO
ペコ
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/15(金) 23:21:08.25 ID:OGTByKai0
左右田
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/15(金) 23:21:29.65 ID:EHKAkn/40
桑田
225 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/15(金) 23:31:55.41 ID:OYMh8erB0
日向(やっぱりこういう時はアイツだ。アイツのツッコミ能力が必要な時だ!!)

狛枝が参加すると決まった瞬間、俺は「アイツ」を誘うことを決めていた。ただでさえ苗木lovesが(主に苗木のために)どんな行動に出るか分らないのに、狛枝まで参加したらマジで俺一人では状況を制御出来なくなる。
こういう時、俺のソウルフレンドは本当に役に立つんだ……!!


〜〜超高校級のメカニックの研究教室〜〜


左右田「サバゲー? 勿論良いぜ! 良い息抜きになりそうだしな!!」

左右田は二つ返事でOKしてくれた。ああ、本当に良かった。何も無ければ断わられるとは思っていなかったが、最近こいつが忙しく動き回っている事は俺も知っていたから、何か用事と被るんじゃないかと心配だったのだ。


日向「助かる。日程は〜〜だから、その日は丸々空けて置いて貰えると嬉しい」

左右田「ん、了解了解。んで、銃の改造ってどこまでして良いんだ? 連射機能とかロケットランチャーとか付けても良いのか?」

日向「……後で詳細なルールを送るから自分で確かめてくれ」

とんでもない改造銃(当然ルール違反)を持ち込もうとする左右田に、メールで詳細なルールを送りつけると、俺は最後の参加者を誘いに行った。
最後の参加者↓2

今日はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/15(金) 23:32:39.14 ID:OGTByKai0
さげ
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/15(金) 23:32:42.81 ID:u6K/KQO1O
踏み
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/15(金) 23:33:04.96 ID:QFhjbFxH0
おわり
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/15(金) 23:33:07.05 ID:u6K/KQO1O
ソニア
230 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/16(土) 21:20:26.54 ID:4qnN1nbK0
こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。
231 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/16(土) 21:21:10.42 ID:4qnN1nbK0
日向「だから聞いてくれって! ただ相手を倒すだけじゃダメなんだよ!! 決められた銃を使って倒さないと意味が無いんだ!!」

終里「ああん? でもこれって要するに戦争を模したゲームなんだろ? なら格闘戦が禁止って方がおかしいじゃねぇかよ!」

日向「その理屈は合ってる。合ってるんだけどこれはあくまでゲームで、キチンとした「ルール」ってもんがだな……!」

俺は最後に(廊下でバッタリ出くわしたからという理由で)終里に声を掛けたが反応はいまいちだ。どうも終里はサバゲーを「戦争ゲーム」か何かだと勘違いしているらしい。
それに加えて、自身の最大の武器である身体能力の高さを活かせない(物理で殴るが禁止されている)のがご不満のようで、ゲームに参加すること自体に難色を示している。

うーん、これはどうするべきだ……? 終里の持ち前の身体能力の高さは、別に物理技が封じられたところで痛手になるようなもんなんかじゃないと思うんだが……。

↓2

@終里を説得し続ける(ハッキリ言って成功率は低いです)
A諦めて他のメンバーを探す
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 21:21:39.31 ID:wWbc3u350
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 21:22:50.34 ID:8EGvAixdO
2
234 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/16(土) 21:25:27.62 ID:4qnN1nbK0
……仕方がない。これ以上説得しても恐らく終里は頷いてくれないだろうし、諦めて他のメンバーを探そう。
俺は「強引に誘って悪かった」と終里に一言謝罪を入れると、当てもなくサバゲーに参加してくれそうなメンバーを再度探し始めた。

さて、誰が居るだろうか……↓2
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 21:26:50.20 ID:8EGvAixdO
田中
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 21:26:51.83 ID:76GmYXcdo
残姉
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 21:27:08.22 ID:Evld1/Sy0
九頭龍
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 21:27:24.10 ID:wWbc3u350
蘭太郎
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 21:27:50.04 ID:Evld1/Sy0
残姉と春川は審判に回ってるはず。
240 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/16(土) 21:36:00.28 ID:4qnN1nbK0
戦刃は禁止カード>>217なので安価下の九頭龍を採用。ゾロ目なので参加確定。

九頭龍「ああ゛? サバゲーだぁ?」

日向「ああ。今度舞園達と一緒にやるんだが……どうだ?」

俺は「銃の扱いにも慣れていそう」という理由で、九頭龍を説得しに掛っていた。反応は……一見不満そうにも見えるが……


九頭龍「……チッ。言っとくが、俺はチャカの扱いにそこまで慣れてるって訳じゃねぇからな?」

日向「参加してくれるのか?」

九頭龍「……まぁ何だ。偶にはこういうお遊びにつき合うのも良いだろってな。丁度暇な日だったし、単なる気まぐれだ」

日向「ああ……。ありがとな」

組の事で忙しくない日なんて無いだろうに、九頭龍は俺達と遊ぶ約束をしてくれた。その事に感謝の意を示しながら、俺はメンバーが揃ったことを舞園に電話で伝えたのだった。

……そして、サバゲー当日に話は飛ぶ。
241 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/16(土) 21:48:17.32 ID:4qnN1nbK0
澪田「やっほっほー! さぁ、やって参りました、第一回希望ヶ峰学園生徒によるサバゲー大会! 実況は私、創ちゃんから話しを聞いて(強引に)司会進行を引き受けた澪田唯吹と!!」

豚神「解説、豚神白夜でお送りする。……サバゲーとしては小規模だが、超高校級の生徒達が相争うとなれば内容にも期待出来るだろう。よろしく頼む」

左右田の作ったミニステージの上で、実況用のマイクを放送室から(恐らく勝手に)持ち出した澪田と豚神が、森林用の迷彩スーツに身を包んだ俺達を見下ろしていた。
……別に戦刃や春川と違って「やってくれ」って頼んだわけじゃないんだけどなぁ……。


澪田「参加メンバーは誠ちゃん、さやかちゃん、響子ちゃん、葵ちゃん、千尋ちゃんの78期生メンバーと!」

豚神「77期生から日向、七海、狛枝、左右田、九頭龍の計十名だな。チーム分けは↓2」

@折角なので77期生対78期生
Aは? コンマスレなんだから完全ランダムに決まってんだろ。
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 21:48:50.56 ID:wWbc3u350
さげ
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 21:54:52.45 ID:8EGvAixdO
1
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 22:15:08.58 ID:Evld1/Sy0
今頃セレスはこのサバゲーの賭けのディーラーやってんだろうなぁ。山田をこき使いながら。
245 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/16(土) 22:39:45.29 ID:4qnN1nbK0
澪田『偶然にも77期生から5名、78期生からも5名という丁度良い塩梅のメンバーが揃ったと言うことで77期生VS78期生でやらせて貰う事になってるっすよ!!』

豚神『無論、十神の名に掛けて贔屓などはせんが……同じ77期生として、そして奴らの先輩として、77期生メンバーには意地を見せて欲しい所だな』

澪田『あ、ルールに関しては長くなるんで、各自配られた書類を要チェックして望んでくださいっす! 違反者、反則者には恐ろしい罰ゲームが待ってるっすよー!!』

澪田の注意喚起で俺は書類(七海特性)をリュックから取り出し、念には念を入れて最後の確認を開始する。



【プレイ中のルール】

1.ゾンビ行為をしない。弾が当たったら自主的にしっかりとヒットコールをしてね?

2.ゴーグルを外さない。プレイ中はいかなる理由があろうとゴーグルを外してはいけないよ?

3.ヒット者を撃たない。ヒットし退場中のプレイヤーを撃ったらダメ。もし間違えて撃ってしまった場合はその場で軽く一言謝罪するとスマート。「ごめんね!」で全然OKだよ。

4.やみくもに打たない。敵プレイヤーを目視せずに撃つとヒットしたプレイヤーにさらに撃ち込んでしまったり、近距離の味方プレイヤーを撃ってしまう可能性が高くなっちゃうの。しっかり狙って撃とうね。

5.暴言や暴力は禁止だよ。他人とゲームを共にしている事を忘れちゃダメ。ちょっとした一言がトラブルの元となる可能性があるから、発言には注意してね?


【休憩中、セーフティーエリアのルール】

1.マガジンは抜いておいてね? 空マガジンであっても挿入は禁止。誰もが見た瞬間に安全である事が分かる事が重要だよ?

2.エアガンのセレクターをセーフティーに入れて、エアガンの安全装置を掛けさせてね?

3.トリガーを引かない。弾が入っていないエアガンでも作動させちゃあダメ。動作確認であっても所定のエリア(シューティングレンジ等)で作動させよう。

4.プレイ終了時は、エアガン内の残弾を空にしてからセーフティエリアに戻ってね? マガジンを抜いても弾がエアガン内に残っている可能性があるから、エアガンが空砲になったことを確認してからプレイエリアを出て欲しいな。


──と、まぁこんな具合だ。ごく普通のサバゲーのルールと何ら違いは無いな。……精々七海らしく語彙が可愛くなっている事位だろうか。


左右田「たっく……何で用意されたエアガンしか使っちゃいけねぇんだよ……。サバゲーと言えば改造銃の品評会みたいなもんだろ……」

九頭龍「んな訳ねーだろタコ。どこのサバゲーにロケランやミサイル付きの改造銃を持ってくる様な奴がいるんだよ」

左右田がブツブツと文句を言っているが、そんなことは当り前だ。エアガン改造有りのサバゲーなんて極一部の地域でしか行なわれていないし、そもそも左右田の言う改造が「スタングレネード付き」やら「ロケットランチャー搭載可能」な時点で基準がおかしい。
……まぁ流石は超高校級のメカニックと言ってやりたいが、あくまでサバゲーのルールは守ってもらう。ある意味これ、78期生との交流会みたいなもんだしな。


苗木「あ、先輩達。今日はよろしくお願いします!」

そうこうしている内に、苗木達が挨拶にやって来た。こちらも激励の意味を込めて返事を返す。


日向「おう、今日はよろしくな!」

七海「うん。ルールを守って楽しいゲームにしようね」

狛枝「企画の発端者は舞園さんなんだってね。……嬉しいよ。みんなの希望が輝く瞬間を間近で見られる機会を手ずから用意してくれるなんて!」

舞園「え、えへへ……。みなさんが喜んで貰えているみたいで私、嬉しいです!」

朝日奈「負けませんからね! 私スプラ○ゥーンは結構やりこんでるんだから!!」

霧切「……残念だけど朝日奈さん。そのゲームとサバゲーは精々「敵を狙って討つ」こと位しか共通点が無いわよ」

左右田「なぁなぁ、不二咲も残念だと思わねぇか? お前の腕なら空中から敵の位置を探れるドローンぐらい作れたんじゃねぇのか?」

不二咲「え、ええっと……。出来なくはありませんけど、やっぱりみんな平等に戦える方が良いかなって……」

九頭龍「あー、この馬鹿の話は無視して良いぞ。改造銃が持ち込めなくて拗ねてるだけだからな」

皆でそんな雑談をしている内に、あっという間にプレイ時間が迫ってきた。


澪田『あー、仲良くお喋りしてるとこ悪いんすけど、もうすぐゲームの開始時間(正確には作戦会議時間)なんで、各チーム用意された自分達の拠点に戻ってくださいっす!』

豚神『時間は有限だ。遊ぶ時間を短くしたくないのなら、もっとテキパキと行動しろ』

苗木「あ、もうそんな時間なんだ。じゃあ僕達は自分達の拠点に戻りますね」

日向「ああ、次に合うのは第一ゲーム終了後だな」

七海「ばいばーい!」

去って行く苗木達を見送ると、俺達は早速用意されたテントに入り、地形が詳しく書かれた地図を眺めながら作戦会議を始めた……。

77期生の作戦内容↓1(超高校級のゲーマー補正+20)
78期生の作戦内容↓2(超高校級の探偵補正+10)
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 22:41:12.17 ID:9ai6zKWY0
速攻突撃
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 22:43:01.48 ID:8EGvAixdO
苗木を囮にして罠にかける
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 22:44:05.92 ID:Evld1/Sy0
カウンター
249 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/16(土) 23:11:06.99 ID:4qnN1nbK0
77期生 37 まぁサバゲー初心者が立てる作戦内容ならこんなもんだよね。
78期生 58 サバゲー初心者達が立てる作戦としては上々。
(このSSの主役はあくまで日向(一部例外あり)なので、基本日向視点(77期生)でお送りします。


左右田「やっぱ先行制圧だろ! 俺、見たことあるぜ? 映画で少数のチームが速攻で敵拠点を制圧する奴!!」

九頭龍「まぁ、分かりやすくて良いかもな。コソコソ隠れ回って相手の隙を突いてバン! なんてのは俺の趣味にも合わねぇしよ」

狛枝「うーん……ボクは基本皆の意見に合わせるけど……。七海さんはどう思う?」

七海「んー……。それを見越した罠が仕掛けられてないかどうか心配ではあるけど、奇襲の一手としてはそこまで悪くは無い……位かな? ゴメンね。私、今回のゲームは自分で積極的に作戦を立てる気は無いんだ。じゃないとどうしても私の作戦一択でチームが纏まっちゃうだろうし……」

七海も大変だなぁ。「皆が楽しめる」事を考えて、発言やらプレイをする事まで考えなくちゃいけないんだから。

日向「んー……。じゃあ取りあえず初戦の作戦はそれで行くか。なに、失敗しても問題無いさ。兎に角、楽しむことを前提に動こう」

こうして、俺達の作戦は速攻突撃に決まった。上手くハマれば一気に相手の数を減らせるが、果たして……。


澪田『ではでは第一回希望ヶ峰学園サバゲー大会……開始っすー!!』

ピーッ! という甲高いホイッスルの音が鳴り響き、いよいよゲームが始まる。俺は手にしたエアガンを起動状態にすると、皆と共に颯爽と相手陣地目掛けて一直線に掛けていく。

澪田『おおっと77期生チーム! いきなりの速攻!! 相手の陣地目掛けて一直線っすね!!』

豚神『ふむ。所謂「先行制圧」という奴だな。ハマれば確かに強い戦法ではあるんだが……。78期生がそれに対応出来るかどうかが肝になるだろう』


左右田「オラオラオラー! 行くぜ行くぜ行くぜー!!」

まず先頭に立ったのが左右田。普段と比べてテンションが上がっているのか、それとも弐大との特訓の成果が出ているのか、以前よりも早いスピードで相手陣地へと駆けていく。
そして左右田を天辺に逆Vの字型になるように俺と九頭龍。最後方に七海と狛枝が付く。これなら逆に奇襲を喰らっても被害は比較的少なくて済むし、指揮官になるであろう七海は安全圏から皆に指示を出せる。


苗木「……ッツ! う、うわ! 本当に来た!!」

左右田「いやがったなぁ!」

そして最初に俺達が目撃したのが苗木だった。左右田を狙って銃を撃つが、当然左右田も苗木を狙って銃を撃つ。

↓1左右田の腕前(後方援護×4補正+40)(正面衝突なので苗木の腕前と真っ向勝負。なお、苗木はサバゲーの腕前も平均的なので、腕前は50固定)
負けた方が敗退。
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 23:12:24.29 ID:wWbc3u350
251 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/16(土) 23:20:30.35 ID:4qnN1nbK0
ダダダダダダダダダダダダッッ!! という射撃音が連続して響く。左右田の撃った弾も苗木の撃った弾も互いに当たることはなかったが、後方から援護する俺達四人の連係攻撃を受けては、流石の超高校級の幸運を持つ苗木でも一溜りも無かったらしく……。

戦刃『……苗木くん、ヒット』

苗木「うう……」

あえなく誰かが撃った弾がヒット。苗木は失格となってプレイエリアから退場する羽目になってしまった。

左右田「いよっしゃぁ! この調子で一気に……!!」

「…………」

七海「……!?」

奇襲成功判定↓1 78期生補正+21 ↓2奇襲回避判定 77期生
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 23:21:47.89 ID:8EGvAixdO
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 23:22:07.08 ID:9ai6zKWY0
へい
254 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/16(土) 23:29:37.15 ID:4qnN1nbK0
奇襲成功値110 こ れ は ひ ど い 奇襲成功値が100を越えたので最低二人撃破確定。&以降のゲームに78期生にボーナス判定付与

霧切「……苗木くん。実に良い仕事だったわよ」

七海「ッツ!? みんな、避けて!!」

九頭龍「んなっっ!!」

苗木を撃破したとほぼ同時、俺達の四方からダダダダダダダダダダダダッッ!! という銃声が響き渡った。

日向(作戦がバレていた……!!?)

撃破された二人

↓1↓2

01〜25 日向
26〜50 左右田
51〜75 九頭龍
76〜00 狛枝
(ただしゾロ目で……?)
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 23:30:32.89 ID:wWbc3u350
ほい
256 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/16(土) 23:38:08.08 ID:4qnN1nbK0
すみませんが時間が来てしまったので今回はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。コンマは引き続き↓1
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/16(土) 23:39:54.64 ID:9ai6zKWY0
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/17(日) 16:32:03.01 ID:FQZz6oKqO
九頭龍こまえだアウトか
役に立ちそうな奴ら全滅しちゃった
259 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/17(日) 20:05:01.85 ID:EkPGUCdo0
こんばんわ。時間が取れたのでいつもより早く始めて行きます。
260 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/17(日) 20:06:11.60 ID:EkPGUCdo0
九頭龍「ぐああっ!!」

狛枝「ああ……。皆の希望を守る為ならボクの命くらいなんでもないさ……!」

左右田「く、九頭龍! 狛枝ぁ!」

春川『(そんな大袈裟なリアクションしなくても……)九頭龍、狛枝ヒット。さっさとプレイエリアの外に出てって』

クソッ! 完全に罠に嵌められた!! そもそもあの苗木lovesが苗木を一人でポツンと放置しておくって状況に違和感を感じるべきだったんだ!!


澪田『おおっと! ここで78期生の皆が林の中から奇襲攻撃ー! 誠ちゃんという貴い犠牲を払っての大逆集に成功っすー!!』

豚神『なかなかやるな。流石は超高校級の探偵……と言ったところか。77期生側の作戦をバッチリ読み当てた』


七海「全員、威嚇射撃をしながら全力で後退!! 一旦距離を取って体勢を立て直すよ!!」

日向「りょ、了解!!」

霧切「そうはいかないわ。数的有利になった今こそ追撃のチャンス……! 朝日奈さん、舞園さん、行くわよ!! 不二咲さんは予定通り後詰めをお願い!!」

不二咲「うん、任せて!!」

舞園「はい、行きましょう!」

朝日奈「あはははっ! 一気に決めちゃうよー!!」

林の中から飛び出してくるのは霧切、舞園、朝日奈の三人。こっちが体勢を立て直す前に勝負を決めに掛るって算段か……!?

↓1撃破判定補正値+21
↓2撤退判定七海の指揮により補正値+10
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/17(日) 20:08:25.97 ID:rsFtg7iJ0
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/17(日) 20:10:23.97 ID:7DaqvV9i0
強くね!コイツラ。
263 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/17(日) 20:13:07.95 ID:EkPGUCdo0
118VS107で77期生勝利。

撃破判定↓1

01〜50で日向
51〜00で左右田
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