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日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」

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1 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/05(火) 22:37:54.95 ID:jP8zyh+z0
このスレに関しての注意

・うぷぷ! タイトル通り、安価とコンマを多用するスレだよ

・前スレhttps://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1691056866/の続きなんだってー。

>>1くんが履修しているのは1・2・V3だけみたいだね。

・設定及びキャラ崩壊の可能性が高いらしいぜ

・私達V3勢が79期生として希望ヶ峰学園に入学した世界線なんだって! 

・日向や他の仲間を操作して皆の依頼を達成していくスレなんだとよ

・安価の連取りは一人二回まででお願いするよ!

・酷いエログロやあまりにも鬼畜な安価はクソじゃぁああああああああああ!!

・すでに相談内容が決まっているキャラも何名かいるんだってね。

・グダグダになっても許してやってくれ。後で指詰めさせっからよ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1693921074
2 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/05(火) 22:53:47.22 ID:jP8zyh+z0
主人公・日向創が始めた「超高校級の相談窓口」

最初は閑古鳥が鳴き、七海とゲームをするだけの毎日が続いていたが、ある時を境に一気に評判になり、今や希望ヶ峰学園で知らない生徒はいないほどの研究教室へと発展。
今日も滅茶苦茶で、困難な依頼が、生徒と共にやって来るのだった──
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/06(水) 03:02:19.23 ID:shD79Nb50
スパイクタンパク単体で心臓やその他臓器に悪影響を及ぼすことがわかっています

何故一旦停止しないのですか

何故CDCが接種による若い人の心筋炎を認めているのに情報発信がないのですか
20代はたった1ヶ月で接種後死亡がコロナ死と同等になってます
因果関係の調査は?
4 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/06(水) 18:00:18.03 ID:Dzpb4dCZ0

これまでの依頼とそのあらすじ。


左右田編 ソニアにこっぴどく振られ落ち込んでいた左右田をライブに連れていったり、小泉と西園寺とのデートを計画したりして励ました! そしてデートの最後。西園寺に告白された左右田はその告白を保留し「彼女に相応しい自分になる」為に修行する事を決意したのだった。

霧切編 「苗木4又疑惑事件」を持ち込んできた張本人。苗木が自分、舞園、朝日奈、不二咲の4人とつき合ってると自称し、デートの計画を一緒に立てて欲しいと日向に相談してきた。その真相は、江ノ島が用意した苗木にのみ効果のある媚薬チョコを使った策略で、霧切の真意は「皆で苗木に謝りたい」事だった。

真宮寺編 山奥にある廃村に、ゾンビが出現するという噂があるというから付いてきて欲しいと言い出した。超高校級の冒険家である天海を加え、なんやかんや廃村に辿り着いた4人は謎の生物(?)モノクマの力を借りて民俗学的に貴重な物資を確保しながら、探索をしたりゾンビと闘ったりした。結果として無事に帰る事が出来た物の、日向は廃村とゾンビに苦手意識を持つようになった。

春川編 「動物の属性が付与されてしまう薬」により、春川はクシャミをすると猫のようになってしまう体質に。他の犠牲者達を突き止めた日向は、諸悪の根源であり、部屋に閉じこもった入間の研究教室に力業で入ったが、なんと入間は「乳牛」の属性を付与されてしまっていて、解毒役作りどころではない身体になってしまっていた。その後、東条の活躍により解毒薬が作られ、入間を含め全員が元の姿を取り戻したが、入間は罰として学校中の掃除の手伝いをさせられることになったのだった。

ソニア編 当初は「キラキラちゃん」を一緒に探して欲しい。という依頼だったが、ソニアの身の安全を考え、日向はこれを拒否。他に依頼はないかと尋ねると、真宮寺から借りた透視の魔術を一緒に試して欲しいと言う。張本人である真宮寺自身の力を借り、魔術を行使したソニアと日向だが、なんとこの魔術は「自分が気になっている異性の服と下着が透けて見える」というとんでもないエロ魔術だった! 結果としてソニアの裸を垣間見てしまった日向だが、ソニア本人は満更でも無い様子だった。

星編 捨て猫の飼い主捜しを手伝って欲しい。という如何にも学生らしい依頼に、喜び勇んで相談に乗る日向。星が公園で拾ってきた二匹の子猫は、最終的に良い里親に貰われていった。星のその背中からはホンの少しばかりの哀愁が漂っているように、日向は見えた。

戦刃編 研究教室の掃除を手伝って欲しいという依頼を受けた日向は早速戦刃の研究教室に向かうが、なんと戦刃の研究教室は「ゴミ屋敷」と評して問題ないぐらいに滅茶苦茶にゴミが錯乱し、汚れきっていた。一日目に弐大。そして二日目には東条の力を借りて、戦刃の研究教室は見違えるほど綺麗になったのだった。

東条編 才囚学園から「女装メイド・男装執事」のカフェを文化祭でやって欲しいという以来を受けた東条。日向にやってくれそうな人物に心当たりは無いかと相談に来たが、日向は速攻で苗木、不二咲、真宮寺という女装メイドになってくれる仲間を発掘。男装執事の方も、当の東条を含め、江ノ島(という大問題児)に霧切と、無事にメンバーを揃えることが出来た。文化祭後日、日向が「何かハプニングは無かったか」と聞くと案の定江ノ島がやらかしていて、苗木と不二咲のスカートを捲ったり、男装メイドにキスをする権利を掛けたジャンケン大会を唐突に開いたりと、大惨事になりかねない大騒ぎを引き起こしていた。

腐川編 小説の資料として、男女ひとつずつ下着姿の写真を撮ってきてほしいと依頼してきた腐川。何をとち狂ったのか、女子メンバーに超高校級の王女であるソニアを選んでしまった日向。だが以外にもソニアはOKを出し、しかも一番最初に撮った写真は日向に持っていて欲しいという。男子メンバーとして選んだ弐大にはゲームに出てくる悪魔の咆吼する姿の真似をさせた写真を撮り、日向は腐川に大好評となる写真を撮ることに成功したのだった。

セレス編 「全世界地下賭博大会にペアで出場して欲しい」という依頼を出してきたセレス。ペアでないと出場が出来ないという事情を説明された日向が渋々依頼を受けて会場に行くと、そこには世界中のセレブが集まったような豪華な会場とステージが設けられていた。第一試合、第二試合と順調に勝ち上がっていく日向とセレスだが、第三試合に出ていた「神域」と呼ばれる領域にまで達した男に、セレスは大苦戦してしまう。日向の声援を受けて狂気の沙汰としか思えない勝負に出たセレスは何とか勝利をもぎ取り、そのままの勢いで優勝を果たしたのだった。

夢野編(現在進行中) 「毎朝起きると隣に茶柱が寝てるのをどうにかしてほしい」という依頼を受けた日向。何でも茶柱が夜に握って寝ているという「お守り」が怪しいと言う事を突き止めた日向と夢野だが、事件の真相は果たして……
5 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/06(水) 21:07:54.84 ID:Dzpb4dCZ0
こんばんわ。2スレ目もよろしくお願いします。
6 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/06(水) 21:09:28.29 ID:Dzpb4dCZ0
前スレ>>981の続きから


朝日奈「ふわぁい……どうしたの、日向先輩。それに夢野ちゃんまで」

研究教室から出て来たのは、なんだかいつもと違って元気が無い朝日奈だった。

夢野「んあー。先輩にしては元気が無い様に見えるが……。何かあったんか?」

朝日奈「………べ、別に何も無いよ。ちょっと疲れちゃったってだけ」

日向「……そうか、それでなんだがちょっと聞きたい事があってな。……お前、毎朝気づいたら苗木のベットにいて苗木を抱きしめて寝ているって聞いたんだが……お前、何か心当たりは無いか?」

朝日奈「↓1(コンマ値が高いほど動揺を見せる)」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/06(水) 21:10:35.95 ID:h043Zcl90
な…なんのことかな…?
8 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/06(水) 21:22:18.64 ID:Dzpb4dCZ0
95 とんでもない動揺を見せる

朝日奈「な、ななななな何のことかな!?」

……一言で言おう。朝日奈は誰が見ても分かる程に動揺していた。口調は完全にどもっているし、身体も若干だががくがくと震え、顔は青白くなっている。

日向「朝日奈……」

朝日奈「わ、私何も知らないよ!? ただ気づいたら苗木の布団の中で寝ちゃってるってだけで、毎晩握って眠ってるお守りの事とか全然この件と関係無いからね!?」

夢野「お主……もう少し動揺を隠すことはできんのか……」

両手をブンブンと振って慌てふためく朝日奈に、俺達はこれ以上追求することが出来なかった。本人がそこで話しを切り上げて研究教室に籠もってしまったというのもあるが、これ以上の尋問があまりにもアレだったからだ。

〜〜〜〜

日向「どうやら真宮寺の行ってた「お守り」が関係してるのは間違いなさそうだな」

夢野「んあー。でもその魔術を行使するには大量の血が必要なんじゃろ? 真宮寺も言っておったが、そう何度も使えるものなのかのぉ……?」

確かに、問題はそこだ。毎回毎回自分の体をそこまで傷つけてしまっていたら健康にも害があるし、薬なんかで誤魔化すにも顕界があるだろう。
……もう少し情報を集める必要があるかもしれない。だが、今のままでも真相にたどり着けそうな予感はするんだよなぁ……。

@現状の情報から、物事を推理してみる
Aもう少し情報を集める(誰かに会いに行く)
Bその他安価

↓2
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/06(水) 21:24:22.55 ID:h043Zcl90
さげ
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/06(水) 21:25:28.20 ID:MPaseGKTO
2
罪木に輸血用の血がなくなってないか聞く
11 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/06(水) 21:37:43.94 ID:Dzpb4dCZ0

日向(……待てよ? 大量の血液……?)

……そこで俺は偶然にも「ある可能性」にたどり着いた。……あるじゃないか。たった一つ、いや二つ。合法的かつ合理的に、それも自分の血液を大量に手に入れる方法が!!

日向「夢野! 罪木に……超高校級の保健委員の研究教室に行くぞ!!」

夢野「んあ!? ちょ、ちょっと待てい! せめて何が分ったのか説明を……!!」

後ろからそう言って追いかけてくる夢野を置き去りにして。俺は超高校級の保健委員の研究教室へと辿り着いた。

日向「罪木! いるか!?」

ガラッ! と勢いよく扉を開けると、罪木は案の定部屋の中にいて、備品の整理をしているところだった。

罪木「ひゃっひゃいっ!? ……な、何だぁ……日向さんですかぁ。ビックリしちゃいましたよ、もう……」

ホッとしたような顔をする罪木に「驚かせてすまない」と謝罪すると、俺は早速情報収集に取りかかった。

夢野「ヒュー……ヒュー……お、お主。ワシの魔力切れも想定せんか……全力疾走はそれだけで大量の魔力を消費するんじゃぞ……」

日向「悪い悪い、どうしても罪木に聞きたい事があったっんだ」

罪木「私に……? な、何のご用でしょうかぁ……」

日向「直球に聞くぞ、罪木。朝日奈と茶柱……この2人の輸血用の血液が無くなったりしてないか?」

罪木「↓50以上で無くなっている」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/06(水) 21:39:01.57 ID:7OT7ZHU/0
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/06(水) 21:39:14.83 ID:7DdoGiTL0
大分
14 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/06(水) 22:12:49.63 ID:Dzpb4dCZ0
罪木「ど、どうして知ってるんですかぁ? はい、丁度茶柱さんと朝日奈さん……両方とも少しですが、専用の輸血用血液が無くなっているんですぅ」

やっぱりか。これで第一の謎は解けた。二人は希望ヶ峰学園が保管している自分達専用の輸血用の血液を使ってお守りの効果を使っていたんだ。

夢野「んー、じゃがあくまで「少し」なんじゃろう? 一回や二回なら兎も角、そう何度もお守りの効果を使えるものかのう?」

……いや、ある。もう一つ。合理的かつ当然の様に「自分の大量の血液」を手に入れられる方法が残っている。

日向「なぁ罪木、もう一つ聞きたい事があるんだけど……」

罪木「は、はい。なんでしょうかぁ……」

俺は罪木に事情を説明。自分の推理が合っているかどうかを確かめに掛った。……そして、その日の夜。


〜〜夢野の寝室にて〜〜


夜時間。夢野秘密子は、いつも通り、自分のベッドですやすやと眠っていた。するとそこにパアアアアァ! っと目映い光りが突如として現われ、光が消えた時には茶柱転子が夢野を抱きかかえる様に現われた。

茶柱「えへへ……夢野さぁん……」

日向「……悪いけど、ストーカー行為&不法侵入はこれで終りだ、茶柱」

茶柱「!!? ひ、日向さん!?」

バッ! と突如として洋服ダンスの中から現われた俺の存在に、茶柱は大きく動揺していた。

茶柱「な、何故ここに……。はっ!まさか貴方、夢野さんの貞操を狙って……!!」

日向「んな訳あるか!! 夢野に「最近朝起きるとお前が抱きついて寝てるから何とかしてくれ」って依頼を受けたんだっての!!」

夢野「……その通りじゃぞ、転子」

転子「ゆ、夢野さん!?」

現在の時刻は午前三時過ぎ。完全に寝ていると思っていた夢野が起きていたという事実に、茶柱は目を見開く。

夢野「今までは「自分でも良く分らない」という言葉に誤魔化されてきたが……それも今日で終りじゃ。お主、禁断の黒魔術を使って我の元へ瞬間移動してきおったな!?」

ドクン! と茶柱の心臓が大きく高鳴った音が聞えた気がした。顔は青白くなり、手足がブルブルと震えている。

転子「な、何のことか分りませ……」

夢野「んあー! 面倒臭い!! お主が毎晩握って眠っているというお守りを見せい! 今すぐにじゃ!!」

転子「そ、その……今日は偶然握って眠るのを忘れてしまってですね……」

日向「へぇ……。じゃあそのずっと握りっぱなしの右手を開いてみてくれないか? そこにあるんだろ? 血塗れになったお守りが」

転子は暫くの間渋い顔で沈黙していたが、やがて観念したように右手を開いた。

夢野「これは……!」

日向「ああ、間違いないな。乾いちまってるけど、これは間違い無く血塗れになったお守りだ」

転子「な、何のことを言っているか分かりませんね!? それにこのお守りと夢野さんの所に瞬間移動してしまう現象と何の因果関係が……」

日向「保健室の輸血用パック」

俺の言葉に、転子は「ギクリ」と身を強張らせる。

日向「ここ最近、誰かに盗まれちまったんだってさ。お前と、それから朝日奈の分の専用輸血パックが」

だがそれでは足りない。毎回血塗れにしないといけないと考えると「輸血用パックの少量の血液」では量が足りない。

日向「お前、最近献血に嵌まってるんだってな」

転子「ぐっ……」

転子は今度こそ、その身を一歩引いた。そう、あるのだ。「献血」という、自分の血液を合法的に、それも大量に手に入れられる手段が。

日向「お前がお守りの効果を知っているのはもう予想が付いてるんだよ。それはお守りを自分の血液塗れにしてるのが逆説的に証明してくれている」

そうでなくてはワザワザお守りを自分の血に塗れさせる意味がない。

……さぁ、クライマックス推理の開始だ。
15 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/06(水) 22:22:41.33 ID:Dzpb4dCZ0
クライマックス推理 開始!!

偶然か必然か、それとも愛の成せる技かは分らないが、お前と朝日奈は「寝ている間に好きな人の場所」に瞬間移動することが出来るお守りを手に入れたんだ。でも、それには発動条件があって、使う度にドップリと自分の血液にお守りを塗れさせる必要があった。

自分の体を傷つけて血液を得るんじゃあ、痛いし限界がある。……そこで、お前達二人は考えた。希望ヶ峰学園が保有している自分達専用の輸血パックから、自分達の血を抜き取ることを思い付いたんだ。共犯か単独犯かは分らないけどな。

だが、それでもお守りの効果を数回使うのが限界だった。そこでお前達は次の手を思い付いた。それが「献血」だ。献血なら合理的かつ大量に「自分達の血」を手に入れられる。……普通の献血や、希望ヶ峰学園の献血じゃあ抜いた血を手に入れる機会がないから、闇医者か何かに頼ったんだろう。

そうしてお前達は毎晩好きな人の元に……夢野と苗木の元に何の証拠も残さず部屋に入る込むことに成功してたんだ。

これが事件の真相だ!! COMPLETE!!
16 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/06(水) 22:35:54.84 ID:Dzpb4dCZ0
転子「…………」

日向「どうだ。……なにか反論はあるか? ああ、別に合っても良いぞ。お前達が不法侵入&ストーカー行為をしていたって事実に間違いは無いわけだしな」

俺はかなり厳しめの言葉で茶柱を詰る。本来緊急時用の自分専用の輸血パックを盗み、そして非合法な献血で自分の血液を大量に手に入れていたんだ。魔術云々は兎も角、これが表沙汰になれば停学処分ではすまない事態になるだろう。

夢野「……のう、転子よ。黒魔術を使う前の正々堂々としたお主はどこに行ってしまったんじゃ?」

夢野は悲しそうな、しかしシッカリとした意思のある眼で茶柱を叱りにかかる。

夢野「お主はいつも堂々としておった。確かに多少やり過ぎな部分も多くあったが、それは自分のやることなすことに「絶対に間違っていない」という信念があってこその物じゃった筈じゃ」

転子「……」

夢野「少なくとも、ワシはこんな卑怯で陰湿な手を使うお主よりも、堂々としていてウザったいぐらい晴れやかなお主の方が好きじゃぞ。その方がまだマシ、という意味じゃがな」

転子「夢野さん……」

夢野「じゃから、こんな真似はもうやめい。ワシに付きまといすぎるのは嫌じゃが、どうしても構って欲しければ構ってやるし、時々、ホンの少しの間で良いなら添い寝もしてやるわい。……お主がこんな真似をしていると言う事自体が、ワシは悲しくて辛いのじゃぞ」

転呼「ゆ、夢野さぁあああああああああああん!!」

その言葉を期に、茶柱は泣き崩れるように夢野に抱きついた。ヨシヨシと茶柱の頭と背中を撫でる夢野が、今は何だが凄く大人びて見えたのだった。
17 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/06(水) 22:53:24.13 ID:Dzpb4dCZ0

〜〜後日。超高校級の相談窓口の研究教室にて〜〜

あの後、朝日奈の苗木の部屋への不法侵入も彼女の親友である大神の力を借りて止めた俺と夢野は、事件の詳細を纏めるために俺の研究教室へと集まっていた。

日向「……よしっと、真宮寺に渡すレポートはこれで十分だろう。罪木と保健委員にも輸血用パックの管理をもっと厳重にするよう依頼を出したし、これであの「お守り」が誰かに悪用されることも無い筈だ」

夢野「んあ〜。すまんの。こんな後処理まで一緒にやらせてしまって」

日向「ふあぁ……。気にすんな。ここまでやって始めて「俺の仕事」は完了するんだ」

欠伸をしながらもそう答えた。ここ連日徹夜で部屋を張っていた俺は、当然の様に寝不足になっていた。……眠い。眠いが、自分が受けた依頼の仕事はキッチリとこなさなければ……

夢野「……日向よ、いや、日向先輩。ちょっとそこのソファーに横になるが良い」

日向「へ?」

夢野「良いから横になれ。ワシがとっときの回復魔法を掛けてやるわい」

訳も分らず俺は自分用のソファーに横になる。何が始まるのかと思いきや、突如として夢野が抱きつくように俺に覆い被さり、添い寝をしてきた。

日向「お、おい! お前何やって……!」

夢野「静かにせい。折角回復魔法を掛けてやっておるのじゃぞ。集中力が切れるじゃろうが」

日向「いやいやいやいやいや! これのどこが回復魔法だってんだ!?」

夢野「んあ? 立派な回復魔法じゃろうが。魔力の溢れたワシに抱きつかれておるんじゃぞ? 当然、お主の魔力の自然回復力は高まる。ついでにワシは丁度良い抱き枕を使って寝れる。一石二鳥じゃな」

夢野の柔らかくて小さな、華奢でまだ子供っぽさの残る身体の魅力が全身に伝わってくる。一年前の西園寺も、確かこんな体型だったっけと思いながら、俺は仕方なく、夢野が寝付くまでの間。彼女の抱き枕としての役目を果たしたのだった。


……ちなみにその後「お詫び」にやって来た茶柱に問答無用で投げ飛ばされて、気絶させられるのはまた別の話である。
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