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『超高校級の』日向「安価とコンマで依頼を解決する」『相談窓口』
- 635 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/24(木) 21:58:07.33 ID:cl/3hVsK0
- 百田「メエメエ……」
田中「ふははははは! 良いぞ、果てなき宇宙を目指す探索者よ! このまま己の中の獣性を抑えるのだ! 具体的には竹をそれ以上食してはならん! 人に身に戻った時に大変な地獄を見る事になるだろうからな!!」
流石と言ったら良いのか、田中は俺がコミュニケーションを全く取れなかった百田と完全に対話出来ているらしい。
田中「む! 特異点よ。聖なる薬が完成したか!!」
日向「ああ。後はこれを百田に飲ませるだけだ」
田中「ならば探索者百田よ。この覇王田中眼蛇夢が命ずる!! 特異点が所持している聖なる薬を飲み、獣性から解き放たれ己が真の姿を取り戻すのだ!!」
最初は俺を警戒していた百田だが、ゆっくりと田中の命令に従うようにこちらに寄ってくると、あーん、と大きく口を開けた。そこに迷わず解毒薬のビンを突っ込む。
……最初は大きな変化が無かったが、まず大きな腕と脚が通常の人間サイズのそれに戻り、次に尻尾が消え、身体中の黒くなってしまった部分が次第に元の色に戻り始めた。耳も歯も、人間のそれに少しずつ少しずつ戻っていき、最後には完全に「百田快斗」の姿に戻った。
百田「……んあ? お、俺は一体……ってうぉおおおおおおおおお!? は、腹が、腹がめっちゃ痛ぇええええええええええええええ!!?」
予想してた事だが、やはりこうなったか。凄まじい勢いで食していた竹が、腹の中でパンパンに詰まってしまっているのだろう。
日向「安心しろ! すぐに救急車……希望ヶ峰学園に付属している「元超高校級の医者」がいる病院に連れていってやる!!」
俺はすぐにスマフォを取り出すと、希望ヶ峰学園に付属している病院の緊急用の電話番号をプッシュする。簡単な説明の後、すぐに救急車が来てくれるよう手配する事が出来た。
百田「ぐ、ぐぉおおおおおおおおお!」
日向「百田! 辛いだろうがこれだけは今話してくれ!! お前に「動物属性付与薬」を渡したのは誰だ!?」
百田「↓2」
01〜30 あまりの腹痛で答えられない。
31〜60 キーボ
61〜90 王馬
91〜00 入間
- 636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/24(木) 21:59:34.56 ID:x83LT272O
- あ
- 637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/24(木) 22:08:11.35 ID:SsT0e8d00
- ひ
- 638 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/24(木) 22:17:11.55 ID:cl/3hVsK0
- 何かスッゴく重いんですが自分だけなんでしょうか。
百田「き、キーボだ。モノモノヤシーンで出て来たジョークグッズだって言われて……」
やっぱりそう言う事か。「あいつ」の場合は話が別だろうが、これで全ての推理が繋がった。俺は百田をやってきた救急隊員達に引き渡しすと、田中と共に急いで入間の研究教室へと戻る。
日向「悪ぃ、遅くなった! 状況は!?」
東条「↓2よ」
00〜30 何とか一本は出来た
31〜60 二本は確保できた。
61〜90 三本も成功したぞ!
91〜00 四本も作る事が出来た!
- 639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/24(木) 22:17:33.58 ID:yZg+QXmaO
- 下
- 640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/24(木) 22:19:26.15 ID:8XFLF8AZ0
- 山札
- 641 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/24(木) 22:55:44.56 ID:cl/3hVsK0
- 東条「ごめんなさい、追加で一本作るのが精一杯だったわ。やっぱり入間さんは凄いわね……よくこれだけ複雑な配合と順番で未知の薬を作り出せるものだわ……」
いや、それで良い。出来ている解毒薬の「数」は重用じゃない。「入間とアイツ」が解毒薬を飲んでいない事が重用なんだ。
日向「アンジー、連続で悪いんだが王馬とゴン太、それから赤松をここに呼んできてくれないか」
アンジー「? 別に良いけどどしてー?」
日向「……全てを元通りにする前に、この事件の真相を明らかにしておく必要があるからだよ」
〜〜〜〜〜〜
数分後。入間の研究教室には元からいたメンバーを加えて、かなりの人数が揃っていた。
東条「さて、いい加減聞かせてくれないかしら日向先輩。この薬を入間さんに飲ませたくない訳とやらを」
日向「ああ……この事件、どの方向から見ても9割方入間に責任があるからだよ」
赤松「? いや、それは動物毒性付与薬なんて物を作った時点で……」
舞園「入間さんのせいですよね? 今更確かめる事では……」
日向「「薬を盗まれた」って証言が嘘だったとしてもか?」
入間「ギ、ギクゥ!?」
大神「……どういう事だ?」
大神を含め大多数の注目が俺に集まる。俺は冷や汗を欠く入間をジトーッとした眼で見ながら、推理の続きを話した。
日向「単刀直入に聞くぞ入間。キーボを改造して百田と苗木に動物属性付与薬を渡させたのはお前だな?」
「「「「「!!!?」」」」」」
- 642 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/24(木) 23:16:33.73 ID:cl/3hVsK0
-
入間「な、何の根拠があって……」
日向「キーボ、確かお前はここ数時間の記憶が無いんだったよな」
キーボ「は、はい! 正確にはデータが破損しているわけじゃ無くて改竄……。もっと言えば、その時間帯にあった事を記憶できないようにされていたみたいなんですが……」
アンジー「あ、そうそう! 言い忘れてたけどアンジーもキーボから「モノモノヤシーンから出て来た面白い薬がある」って言われて飲んじゃったんだっった!!」
日向「超高校級のロボットであるキーボにそんな真似が出来るのはお前ぐらいだと思うんだが? 左右田はメカニックだけどプログラマーじゃ無いし、お前以外で唯一それが出来そうな不二咲はキーボ自身がメンテを任せていないからな」
入間「そ、そんなのそこの鉄屑が嘘付いてるだけかも知んねぇだろうが!!」
キーボ「そんな! 僕は嘘なんて付いていませんよ!!」
日向「落ち着けキーボ。入間、じゃあ超高校級のプログラマーの不二咲か、もっと言うならキーボの親である飯田橋博士を呼んで「キーボに何が起きたのか」を確かめて貰うか?」
入間「そ、それは……!」
日向「良いんだぜ、こっちは。それなりに時間がかかっても。一番実害がある百田はもう解毒して病院に運ばれたし、後の面子は暫くの間なら日常生活に影響は無い奴らばっかりだからな」
入間の表情が曇り、ダラダラと冷や汗がドンドン流れ出ていく。その反応から見ても、やはり今回の事件の黒幕は……。
王馬「いやいや日向ちゃん! 俺は実害あるってば!! 俺、今女子の命令に逆らえなくなっちゃってるんだよ!? そこの迷惑千万の色ボケ爆乳ビッチはどうでも良いけど、薬が出来てるならまず俺に頂戴よ!!」
王馬がそう叫ぶが、そういう訳にもいかない。なぜならば……。
日向「王馬、お前「動物属性付与薬をキーボから貰った」……或いは「盗んだ」だろ」
ゴン太「え、えええっ!?」
赤松「そ、そうだったの!?」
王馬「な、何の事かわからな……」
日向「大神、王馬を抑えてくれ」
大神「承知した」ガシィッ
王馬「ウェアアアンヴ(ジュル)ヤェャアアア↑アイィヤエ↑ヤゥィゥ→!(泣き声)こんなの横暴だ! 恐怖政治だぁああああああ!!」
王馬が泣き叫ぶが、こっちは手を緩める気は無い。
日向「お前、確かこう言ってたよな?」
王馬『この面子でロシアンルーレットをしてたんだけど、ハズレのコップに激酸っぱジュース仕込んだはずなのにいつの間にか動物属性付与薬にすり変わってて、俺が当たらないように細工してたはずなのに俺に当たっちゃったんだよーー!』
日向「なんでお前に動物属性付与薬が当たったのかはこの際良いとして、なんで「動物属性付与薬」の事を知ってたんだ? 春川や百田、アンジーに起きた事を知ってたとしても、何で一発で「入間が作った動物属性付与薬」なんて正式名称と由来がお前の口から出てくるんだ?」
王馬「それはぁ……「王馬くん?」ぐ、ぐぐぐぐぐぐぐぐぐ!!」
最後の理性と根性を使って抵抗してきたか。だがこっちにいる女子は赤松だけじゃない。
アンジー「小吉ー? 正直に答えなさいって神様も言ってるよー?」
東条「王馬くん? 貴方が知っている事を全て、正確に、話して貰えるかしら?」
舞園「王馬くん。お願いですから真実を答えてくださいね?」
朝日奈「そうだよ王馬! 前から言ってるけど嘘は良くないよ!!」
大神「……我も事態を把握するため、正確な解答を所望する」
罪木「しょ、正直に話してくださーい! なんでもしますからぁ!!」
合計で七人の女子に詰め寄られ、ワオキツネザルの特性が付与されている王馬はもうヤケクソだとばかりに話し始めた。
王馬「……はいはいそうですー! アンジーちゃんがオオトカゲに変化していくのをみて「面白そうだ」って思ってキーボから強奪しましたー!!」
やはりこいつも事件に関わっていたか……そもそも王馬がこんな面白そうな(王馬基準)事件に関わっていないわけがないと最初から思ってたんだ。
朝日奈「それで結局自分が飲む羽目になっちゃったんだから、完全に自業自得だよねー」
……さぁ、これで全ての証言は揃った。クライマックス推理の開始だ。
- 643 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/24(木) 23:32:37.45 ID:cl/3hVsK0
- クライマックス推理開始!!
事の発端は、入間が作った「動物属性付与薬」……これは個人差にも寄るけど、人間に様々な種類の動物の属性を付与するっていうとんでもない薬だったんだ。
ただ、入間はこれを使う方法に悩んでいた。自分の信用度的に考えて、普通に「飲んでみてくれ」って言っても断わられるに決まってる。嘘を付いたとしても飲んだらすぐにバレるから、数を試す事が出来ない。
だから入間はキーボを改造して「ある命令」をコマンドに入力したんだ。「この薬五本を適当な奴に適当な言い訳をして飲んで貰ってこい」とか多分そう言うやつだと思う。自分では他人に飲ませる事が難しくても、キーボなら皆の警戒度はそれなりに薄くなる。事実、ジョークグッズだって言われた百田とアンジー、それから身長が伸びる薬だって言われた苗木は素直に飲んじまってるしな。
あとは薬を渡している間のキーボの記憶を記録できないようにしておけば完璧だ。例え自分の仕業だとバレても薬の効力は試せるし、いざという時の為に解毒薬を作る準備もあった。
けどここで悲劇が起きた。入間が間違えてその「動物属性付与薬」の中でも一番協力だった一本を間違えて飲んでしまったんだ。その結果、入間は乳牛……乳が巨大になる動物を引いてしまった結果、快楽と羞恥で身動きが取れなくなってしまった。
なんとしても解毒薬を作らなくちゃいけなくなった入間は、元々用意してあったドアの強度を核シェルター並みにする装置を発動すると、一人で解毒薬の作成に取りかかろうとした……。けど、結局快楽と羞恥心で集中出来なくて、解毒薬を作る事が出来なかったんだ。
──これが事件の真相だ!! COMPLETE!!
- 644 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/24(木) 23:34:49.68 ID:cl/3hVsK0
- 今日はここまで。明日でやっと第4の依頼を解決出来そうです。
- 645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/24(木) 23:37:44.53 ID:PTXomPYd0
- 乙
- 646 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/25(金) 21:12:22.03 ID:X2DCn/IH0
- では本日も始めて行きましょう。
- 647 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/25(金) 21:14:36.97 ID:X2DCn/IH0
- 大神「さて、これで事件の全容は明らかとなったわけだが……日向よ、お主はこれからどうするつもりだ?」
大神が試すような視線で俺に問いかけてくる。当然、入間をただで許すわけにはいかない。他の皆のためにも、出来た二本目の解毒薬を飲ませて残りの四本の解毒薬を作って貰うまでは確定として、その後は……
キーボ「被害者にして加害者でもあるボクが言うのもあれですが、相応の罰は必要だと思いますよ。と、いうか一段落したら然るべき所に訴えさせて貰いますからね!!」
田中「人と魔獣の融合体を無責任かつ人任せにして作りだし、学園を混乱に至らしめたのだ。多少なりとも地獄を見せねば釣り合いが取れん。……宙を志す者など、命の危機にまで至ったのだからな」
アンジー「アンジーの島に来て貰って神様のイケニエにするっていうなら大歓迎だよー!……と言うか今の未兎って凄く美味しそうなんだよねー……ねぇねぇ食べてもいーい?」
ペロペロと舌を出して入間の方を見つめるアンジーに、入間は「ひぃいいいいい!!」と怯えて顔を背ける。
さて、どうしてくれようか……↓2 入間に与える罰
- 648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/25(金) 21:30:46.63 ID:awJVumiiO
- さげ
- 649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/25(金) 21:31:43.68 ID:a4DfgE0m0
- 石丸と一緒に校内の掃除
- 650 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/25(金) 21:54:45.02 ID:X2DCn/IH0
- 日向(多少精神的にきついのも考えたけど、ここは王道で行くか)
日向「今度清掃委員と風紀委員で学校全体の大掃除イベントがあっただろ? そこの一番キツい場所に入間を強制参加させるっていうのはどうだ? 勿論、発明品やら便利な品は使用禁止でだ」
入間「はぁああああああああああ!? なんでこの天才の俺様がそんな面倒臭い事に参加しなきゃry」
田中「黙れ雌牛! 今の貴様に拒否権と発言権があると思うな。貴様の犯した失態に相応しい罰を与えるまでの事よ」
舞園「確かに、その程度なら丁度良い塩梅かもしれませんね。東条さんに頑張って貰って、残りの薬を入間さんのぶん以外全部作って入間さんだけ一週間放置……って言うのもちょっとだけ良いかもと思いましたが、流石に可哀想ですし」
苗木「な、なかなかエグい事を考えるね舞園さん……」
舞園「当然です! もしかしたら苗木くんが百田くんの立場になっていたかもしれないんですから!!」
王馬「いやいや俺はそれでも軽すぎると思うなぁ。どう? 今の入間ちゃんに元の制服とブラジャーを付けさせて、写真集として世に売り出すっていうのは。あ、でもダメか。変態趣味の入間ちゃんにとっては罰じゃなくてご褒美になっちゃうもんね」
罪木「ふ、ふゆぅ! それは流石に酷すぎですよぉ……私だって無様な写真ぐらいしか撮られた事ないのにぃ……」
……色んな意見が出てくるが、兎に角、入間に与える罰則はこれで決定だ。あとは入間に東条の作った解除薬を飲んで貰って、残りの解除薬を作って貰うだけだな。
……それにしても今回は本当に疲れた……。
- 651 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/25(金) 22:11:33.50 ID:X2DCn/IH0
-
〜数日後、超高校級の相談窓口の研究教室にて〜
日向「……そんな訳で事件は無事(?)解決したぞ。入間も大掃除イベントで徹底的に扱き使われたみたいだから流石に懲りただろう」
春川「そう、ま、あいつが何かとんでもない事をしでかすのは今に始まった事じゃないしね」
春川は溜息を付きながらそう言った。入間未兎という存在の更正を諦めているような、そんな遠くて虚無感に満ちた眼だった。
日向「病院送りになった百田の緊急手術も無事成功。一ヶ月は入院生活らしいけど命に別状はないみたいだ」
春川「それはもうお見舞いに行ったから知ってるよ。あいつから「とんでもない薬を渡しちまったみたいで悪かった!!」って謝られたし」
日向「……結局大事になっちまってごめんな」と謝る俺に、春川はふぅ……。と再び溜息を付きながら言う。
春川「今回の場合はしょうがないよ。事が事だったもの。入間の研究教室の扉を速効でぶっ壊して解毒剤の入手に取りかかる……って手もあったと思うけど、肝心の入間があの状態じゃあどうしようもないし。……寧ろアンタは最善を尽くしてくれたと思ってるよ」
春川は俺の失態を全く気にする事なく「最善を尽くした」とまで評価してくれたが、やはり今回の事件は俺一人で解決した訳じゃない。皆の協力があって始めて依頼の達成に成功したんだ。
春川「……また何かあったら相談に乗ってよ。私も何かあったら出来る限り力を貸すようにするからさ」
日向「ああ。勿論だ……。ああ、そういえば」
教室を立ち去ろうとソファーを立った春川に、俺は最後の質問を投げ掛けた。
日向「結局「最原に相談できなかった理由」って何だったんだ? そこだけがどうしても思い付かなくてさ。言いたくないなら別に言わなくて良いんだけど……」
春川「↓2」
- 652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/25(金) 22:12:46.20 ID:PyZ3WVlJO
- 下
- 653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/25(金) 22:17:00.78 ID:awJVumiiO
- 私の腕立て伏せに付き合ってたら全身筋肉痛でぶっ倒れちゃって
- 654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/25(金) 22:19:02.34 ID:3c5/3+N40
- ハルマキって百田がパンダになってたのって知ってたっけ?
知ってたのなら百田は最原にあんな姿見られたくないと思ってとか
- 655 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/25(金) 22:26:32.02 ID:X2DCn/IH0
- 春川「私と百田と最原で定期的にトレーニングやってるのは知ってる? それに毎日付き合ってたら全身筋肉痛でぶっ倒れちゃってさ。今も保健室通いなんだよ、あいつ」
日向「お、おう……そうだったのか」
通りで頼るのを躊躇する訳だ。自分達のせいで保健室送りになったのだから、これ以上迷惑は掛けられない、掛けたくないという心境だったって訳か。
春川「……それじゃ、またね。超高校級の相談窓口さん」
その台詞を最後に春川は今度こそ俺の研究教室を出て行った。
Questクリア! 春川魔姫との絆が深まりました。安価で「春川魔姫に協力を依頼する」が出来る様になりました。
春川さんは超高校級の〜〜〜なので、霧切さんには及びませんが対象を尾行、追跡したり、何かあった時にボディーガードのような役割をしてくれます。
危険な場所に行かなくてはいけなくなった時などに頼ってみると良いでしょう。
- 656 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/25(金) 22:34:24.64 ID:X2DCn/IH0
- 日向「……なぁ七海」
七海「なぁに? 日向くん」
日向「ゲームの仕様と言われればそれまでなんだけどさ、なんでこのゲームの主人公は数十メートルの高さの建物から落ちても下に藁束があるだけでノーダメージなんだ? アサシンってそんなに受け身に強いのか?」
七海「うーん……。このゲームの主人公達はアサシンの中でも「翁」……教団のトップに匹敵すると言われてる実力の持ち主達だから、じゃないかな?」
日向「……なのに1の主人公は水に飛び込んだだけで即死しちまうしなぁ……うーん、不思議だ」
七海「おっと○○○○○の悪口はそこまでだよ日向くん」
コンコン!
日向「っと、依頼人か? はーい! どうぞ!!」
「失礼する」
↓2
- 657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/25(金) 22:35:14.33 ID:awJVumiiO
- あ
- 658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/25(金) 22:35:27.42 ID:a4DfgE0m0
- ソニア
- 659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/25(金) 22:36:20.08 ID:3c5/3+N40
- 桑田
- 660 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/25(金) 22:49:38.72 ID:X2DCn/IH0
- ソニア「失礼いたします、日向さん」
日向「ソニアじゃないか。何か相談事か?」
ソニア。正式名称をソニア・ネヴァーマインド。ヨーロッパの小国からの留学生で本物の王女様だ。
王女というただの立場に「超高校級」とつくのは伊達ではなく、その抜きんでた威厳とカリスマ性により、彼女の命令は不当なものであっても思わず膝を屈してしまうほど高い影響力を持つ。王女として自らを厳しく律するなど性格は生真面目で理知的だが、少々ピントがズレたところもある……まぁ簡単に言ってしまえば俺達の同期だ。
ソニア「はい! このソニア・ネヴァーマインド。一世一代の相談事が有り申し、この教室を……延いては日向さんの元をおたずねしました次第です」
七海「ん。それじゃあ日向くん、私はいつも通り教室の外に行ってるね」
七海はいつものように教室を出て行き、俺はいつものように相談者──ソニアに来客用のソファーへ着席を促す。
日向「改めて説明しておくけど、ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」
ソニア「はい! 実は↓2」
- 661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/25(金) 22:53:40.64 ID:3c5/3+N40
- アンジーとの異文化交流をしたい
- 662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/25(金) 22:54:38.26 ID:bVdV0+2j0
- 最近この近くにいるらしいキラキラちゃんの捜索の手伝い
- 663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/25(金) 22:54:59.65 ID:A4+J/64No
- 日向さんと庶民的なデートの練習をしたいのです
- 664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/25(金) 22:55:59.40 ID:JSwV+ROc0
- 真宮寺さんから魔術に関する書物を借りたので一緒に試してほしいのです。上手く行けば私だけでなく日向さんも使えるようになるよ。
- 665 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/25(金) 23:18:51.30 ID:X2DCn/IH0
- どれもこれも難易度が高い……だと!?
ソニア「はい! 実は最近この近くに潜伏しているらしい「キラキラちゃん」の捜索の手伝いをしてほしいのです!!」
日向「き、キラキラちゃん!? ……って確かその……」
ソニア「はい! ……輝く正義を仮面に浴びて、醜き悪の五臓六腑をブチ晒す…正・義・完・了!!
正義で貫く正義のど真ん中!闇夜に輝く正義の一番星!
人呼んで、『キラキラちゃん』とは私の事だ!( `⌒´)
が決めぜりふの正義の殺人鬼! キラキラちゃんです!!」
いや殺人鬼に正義も何も無いと思うんだが……という俺の意見はさておき、ソニアが言いたい事は分かった。こいつは日本の文化においてちょっとズレた考えを持っていたり、年代が古かったり、変わった趣味を持っていたりするのだ。
ソニア「勿論(?)原文はスペイン語……当然スペイン国籍の方なのですが、最近この近くに潜伏しているらしいという情報を入手しまして……。是非一度お会いして話しを聞いてみたいのです!!」
↓2 先に決めておきます。ソニアが言っているこのキラキラちゃんは……
01−50 当然(キラキラちゃんに紛している)辺古山のこと。
51−00 オリジナルの「キラキラちゃん」(オリキャラになります)の事。
- 666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/25(金) 23:19:49.74 ID:r2+NDCppO
- あ
- 667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/25(金) 23:21:46.85 ID:3c5/3+N40
- あ
- 668 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/25(金) 23:24:56.28 ID:X2DCn/IH0
- 早急にキラキラちゃんのキャラを固める必要が出て来たので今回はここまで。
……と、言いたいんですが、こういうオリキャラの設定って>>1が決めた方が良いんですかね? それともみなさんで一緒に(安価とコンマで)作っていく方が良いんでしょうか……明日の9時まで意見を募集します。
- 669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/25(金) 23:29:50.74 ID:3c5/3+N40
- 乙
話の作りやすさで言うと1が考えた方がいいんじゃないかな
- 670 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 21:13:15.19 ID:fxLkemd+0
- では本日も始めて行きます。
- 671 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 21:17:16.22 ID:fxLkemd+0
- キラキラちゃんに会いたいというソニアの依頼に、早速ではあるんだが、俺は内心で凄い渋い顔をした。希望ヶ峰学園の皆の力を借りれば……例の「キラキラちゃん」を探し出す事はそこまで難しい事ではないと思う。
が、問題はその後……いや、その前にも山積みだ。まず第一に、小国とは言え世界に多大な影響力を与えているヨーロッパの王女様に「殺人鬼に合わせる」などと言う真似をして良いのか。
キラキラちゃんの事は俺も多少知ってはいるが、いくら悪人にしか手を掛けない主義とは言え、彼女(彼)? は立派な殺人者だ。超の付く危険人物だ。そんな奴に王女様を合せるなんて真似をしたら俺の首は愚か、希望ヶ峰学園……強いては国際問題に発展しかねない。
その上、仮にあわせる事が出来たとして、キラキラちゃんがソニアを襲わないとも限らない。もしそんな事になったら俺は一生自分を責め続ける事になるだろう。
……だがそう言った忠告をする前に、幾つかソニアに確認しなければいけない事がある。
日向「ソニア、相談に乗るか乗らないか以前に、幾つか質問があるから答えてくれないか?」
ソニア「はい! どんとこい!! です」
ヤケに粋の良い返事をするソニアに、俺はあくまで冷静にこう返した。
日向「キラキラちゃんが殺人鬼だって事はお前も知ってるよな? 会う事自体危険だと思うんだが、なんでそうまでしてキラキラちゃんに会いたいんだ?」
ソニア「↓2」
- 672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 21:18:12.51 ID:ZDxXSWurO
- 下
- 673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/26(土) 21:26:58.90 ID:EQod2a6g0
- ダークヒーロー…素敵じゃないですか
- 674 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 21:35:53.49 ID:fxLkemd+0
- ソニア「……日向さんは魅力的に感じませんか?」
日向「……なんて?」
ソニアの言っている事が分らなくて、俺は聞き返した。
ソニア「ジャパニーズで言う所の現代版必殺仕事! 闇夜を掛け、悪を討つダークヒーロー!! ……とても素敵じゃないですか!!」
そういうソニアの眼に、俺は一種の狂気染みた物を感じた。民俗学的に貴重な物を前にした真宮寺や、希望を前にした狛枝と似たようなそれだ。
ソニアは今、自分の命の危険など顧みず、ただ「キラキラちゃんに会いたい」という目的のためだけに動いている。
……そんな様々な意味で危険を伴うなど依頼を受けたくない。受けたくないのだが……
01〜50 で依頼を受ける
51〜00 で依頼を断わる。(再安価)
- 675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 21:36:15.53 ID:ZDxXSWurO
- あ
- 676 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 21:41:57.41 ID:fxLkemd+0
- すみません、↓1を付け忘れました。>>675を採用します。
日向「……悪いがそういう事ならこの依頼、断わらせてもらう」
ソニアには申し訳無いが、キラキラちゃんがどれだけ「一般人には手を掛けない主義」とはいえ、危険な殺人者であることに違いは無く、そんな奴にソニアを合せる事は出来ない。
どこぞの半人前の仮面ライダーも言っていたが、探偵(俺の場合は違うが)が第一に考えなくてはならない事は、依頼者のみを全力で守ると言う事だ。
ソニアの依頼は「自分がキラキラちゃんに会う」という時点でソニアの身を危険にさらしかねない物だ。そんな依頼は受けられない。
ソニアは少々悲しそうな眼をしながら「そうですか……」と寂しそうに言った。「悪いな」と答える事しか俺には出来なかった。
日向「……なにか他に相談したい事はないのか? なるべく危険が伴わない奴だと嬉しいんだが……」
ソニア「↓2」
- 677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 21:45:08.87 ID:ZDxXSWurO
- 希望ヶ峰学園の七不思議を調べる
- 678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 21:46:24.13 ID:J7tcZM+00
- 真宮寺さんから魔術の古文書を借りたので一緒に試してほしいのです。上手く行けば日向さんも使えるようになるよ。
- 679 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 21:51:41.78 ID:fxLkemd+0
- 日向「ま、魔術の古文書!?」
これまた予想外の方向から注文が来たな。と俺は再び身構えた。
ソニア「はい! 私、魔法や魔術……オカルト系の文化にも大変興味がありまして、真宮時さんに何か初心者でもやりやすいのはないかと聞いてみたんですが……。なんと↓2の魔術書を貸していただいたのです」
日向「なんだって!?」
- 680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 21:56:56.65 ID:ZDxXSWurO
- 痒いところに手が届くようになる魔術書
- 681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 21:58:06.86 ID:rk5C5p7qO
- 透視
- 682 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 22:06:04.53 ID:fxLkemd+0
- 日向「と、透視……透視なぁ……」
それは果たして「魔術」の分野なのだろうかとの疑問を持ちながら、俺はソニアの話しに耳を傾ける。
ソニア「正式名称を「クレアボイアンス」と言うらしいのですが……初心者ならまずこれを試して自分に魔術の才能があるかないかを確かめるべきだと言っていました!!」
ソニアはバックから如何にも古めかしく怪しげな書物を取り出すと、それを机の上に置いてページをパラパラと捲り始める。
ソニア「まず必要な道具は↓1↓2↓3で、必要な人数は二人以上……やり方は取とっても簡単で、用意した道具を魔方陣の特定の位置に置いて、真ん中に手を置くだけだそうです」
- 683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/26(土) 22:08:32.76 ID:EQod2a6g0
- 使い古された眼鏡
- 684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 22:11:09.65 ID:ZDxXSWurO
- 3回脱皮した蛇のしっぽ
- 685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 22:23:27.15 ID:ZDxXSWurO
- 埋まらないならもう1個
イン・ビトロ・ローズ
ダメなら無視してください
- 686 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 22:32:30.10 ID:fxLkemd+0
- >>685 いえ、自分もどうしようか困っていたので助かります。
日向「使い古されたメガネ、3回脱皮した蛇の尻尾、イン・ビドロ・ローズか……」
使い古されたメガネは骨董屋。イン・ビドロ・ローズはモノモノマシーンから入手出来る(もしくは誰かから借りる)として、3回脱皮した蛇の尻尾かぁ……。持っていそうな奴に心当たりはあるが、素直に譲ってくれるだろうか……。
ソニア「これが出来るかどうかで自分に魔術の才能があるかないかが分るという初心者向けの魔術書……是非とも試してみたいのです!!」
目を輝かせるソニアに対し「……まぁこれならさっきのよりはマシか」と安請け合いしてしまった俺がいた。……その後、どんな悲劇に見舞われるとも予想せずに。
使い古されたメガネとイン・ビドロ・ローズは判定無視として、3回脱皮した蛇の尻尾の入手法
@田中の元へ行く
Aペットショップに行く
B動物園に行く
Cその他
↓2
- 687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 22:35:45.28 ID:ZDxXSWurO
- 下
- 688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 22:41:13.48 ID:J7tcZM+00
- 1
- 689 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 22:53:56.90 ID:fxLkemd+0
- ……まぁここは同期の中でも一番持っていそうな奴に声を掛けるべきだろう。ソニアが居れば貸してくれる可能性は倍増だ。
俺とソニアは連れ添って超高校級の飼育委員の研究教室へ向かう。ノックしてドアを開けると、中には予想通り超高校級の飼育委員「田中眼蛇夢」がいた。
日向「よお、田中」
ソニア「こんにちは、田中さん」
田中「む、特異点と雌猫か……この禁じられた魔の領域に一体何の用があって足を踏み入れた?」
相変わらずの厨二言語だが、俺ならギリギリ翻訳できる。「自分の研究教室に何か用か?」と言っているのだろう。
日向「あー……実は民俗学における魔術書って奴を借りてな」
田中「な、なに!? 魔術書だと!? ……ククク……なるほどな。貴様らもとうとう禁じられた魔の領域へと手を伸ばそうと言う訳か!!」
予想通り「魔術書」という単語に大きく食いついてきた田中。ここまでは良い。ここまでは。
日向「で、その魔術に使う道具として「3回脱皮した蛇の尻尾」が必要なんだが……お前、持ってないか?
田中「↓1」
01〜30 残念だがそんな都合良く持ってはいない。
31〜60 自分は持っていないが。近くのペットショップにそろそろ3回目の脱皮をしそうな蛇が居る事を知っている。
61〜90 都合良く持っている。
91〜00 たった今三回目の脱皮をした蛇を持っている。
- 690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 22:55:40.27 ID:7G6B1Q6IO
- あ
- 691 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 23:05:25.29 ID:fxLkemd+0
- 田中「ふははははは! 目の付け所は素晴らしいが残念だったな特異点よ! 「3回進化した蛇神の尻尾」などこの俺様とて都合良く持ってはいないわ!」
日向「そ、そうか……」
嫌にテンションが高い田中に、俺は若干気圧されながら言った。しかし困ったな……。田中で持ってないとすれば本格的にペットショップを回るか、動物園に行くか、もしくは他に持っていそうな人物を探すしかない。
さて、どうする?
↓2(これまでに得た友情コマンドを思いだしてみてください。一人だけ、一発でこの状況を打破出来る人物が居ます)
- 692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 23:06:59.67 ID:7G6B1Q6IO
- ksk
- 693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 23:07:13.31 ID:EQod2a6g0
- さげ
- 694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 23:08:00.87 ID:EpA6BXA70
- 塩に聞こう
- 695 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 23:25:02.59 ID:fxLkemd+0
- ……そうだ、いるじゃないか。たった一人だけ、この状況を打破出来そうな人物が!
田中「ま、まぁなんだ……どうしてもと言うのならば俺様も協力してやらん事もn「サンキュー田中! 思い当たる節がもう一つあったからそっち回ってみる!! 行こう、ソニア!!」「合点承知です! 田中さん、ありがとうございました!!」……」
いるじゃないか。そもそもの話し、ソニアにこの胡散臭い(俺視点)魔術書を渡した張本人が!!
〜超高校級の民俗学者の研究教室〜
真宮寺「やぁ。遅かったネ、ソニア先輩……と、日向先輩も居るんだネ」
そいつは、まるで自分達が来る事を最初から分っていたかのようにそう言った。
日向「真宮寺……」
真宮寺「なんで分ったかって? そりゃそうさ。僕がソニア先輩に魔術書を渡した途端教室を飛び出して行っちゃったんだもの。使い方や必要な道具が分らなくてこの教室に戻ってくると確信していたヨ。……日向先輩まで付いてくるとは予想外だったけどネ」
真宮寺の研究教室の机の上には既に魔方陣が描かれてて、その中にイン・ビトロ・ローズや使い古されたメガネ。そして3回脱皮したであろう蛇の尻尾が定位置に並べられている。ソニアはそれを見て「おおおおお!」と感動したような感心したような声を出していた。
真宮寺「折角だ。日向先輩も見ていく……いや、やっていくと良いよ。ククク……大丈夫。危険な事は何も無い、初歩の初歩の魔術だからサ」
実に面白そうな声で真宮寺は言う。こいつがそこまで言うからには魔術自体に危険はないんだろうが……
@自分が一番最初にやる
Aソニアが一番最初にやる
B真宮寺に一番最初にやらせる
↓1
- 696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 23:25:24.82 ID:7G6B1Q6IO
- 2
- 697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 23:27:57.34 ID:EpA6BXA70
- 1
- 698 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 23:32:06.90 ID:fxLkemd+0
- ソニア「ふふ! ではこのソニア・ネヴァーマインド。早速透視魔術を行使させて頂きます!!」
日向「あ、おい!」
ソニアは俺が止める間もなく席に着くと、魔方陣の中心にバッ! と右手を差し出した。「そのまま暫く待っていてネ」という真宮寺の言う通り、ソニアは集中しながら魔方陣の中心を見つめる。すると……
↓1
01〜50 何も無し。
51〜80 パンツ一丁の日向が見えるようになった
81〜00 この世の男性全てがパンツ一丁で見えるようになった。
- 699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 23:33:35.56 ID:EpA6BXA70
- スケスケだぜ
- 700 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 23:36:36.31 ID:fxLkemd+0
- ソニアが大変な事になってしまったところで、今日はここまで。果たしてソニアは(パンツ一丁の)日向を直視できるのでしょうか。
- 701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 23:38:28.40 ID:EpA6BXA70
- おつ
- 702 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 21:19:31.04 ID:2QXsrosS0
- では本日も始めて行きます。
- 703 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 21:20:59.20 ID:2QXsrosS0
- ソニア「……何も起こる気配はありませんね」
魔方陣の中心から右手を外し、あからさまに残念そうに呟くソニア。初歩の初歩の魔術すら使えなかったと言う事が相当ショックだったんだろうか。
日向「……そ、そうか。残念だったな」
ソニア「ええ……・本当に……!?」
ソニアが俺の方を見たとき、表情に劇的な変化が合った事を俺は見逃さなかった。
日向「お、おいどうした?」
ソニア「ひ、日向さん!? その姿は一体……!?///」
若干だが顔を紅くしたソニアが狼狽えるようにそう言う。「その姿」と言われても俺の外見上で大きく変わった部分はどこも無い(筈)だ。ソニアの身に一体何が……。
真宮寺「ククク……日向先輩。悪いんだけど、少しの間だけ席を外してて貰えるかナ?」
日向「あ、ああ。別に構わないけど……」
ニヤリと笑った真宮寺に促され、一旦研究教室を出て行く俺。……時間にして十分も経たない内に「入ってきて良いヨ」との声が聞えてきて、俺は教室内に戻る。
その瞬間、俺の方をチラリと見るソニアはやはり顔を紅くしていたし、真宮寺は相変わらず愉快そうな笑顔を浮かべたままだった。
真宮寺「説明は一通り終わったよ。さぁ、次は日向先輩のばんサ。魔方陣の中心に右手をかざしてみてくれないかナ?」
日向「い、いや。俺は魔術なんて別に……「ひ、日向さん!」お、おう!?」
俺の言葉に突如として大声でソニアが割り込んでくる。
ソニア「ぶ、武士の情け……いえ、恥の道連れという奴です! どうか! どうか日向さんもやってみては下さいませんか!!?」
日向「……ま、まぁソニアがそう言うなら……」
やはり言葉遣いが合っているようで合っていないソニアに懇願され、俺は魔方陣の中心に右手をかざす。すると……
↓2
01〜30 下着姿のソニアが見えるようになる。
31〜60 パンツ一丁のソニアが見えるようになる。
61〜90 全裸のソニアが見えるようになる。
91〜00 これから合う年頃の若い女性全てが全裸で見えるようになる。
- 704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 21:21:49.64 ID:E0ddc5IQ0
- さげ
- 705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 21:23:22.61 ID:eVo6qRdX0
- 日向の今後はいかに!
- 706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 21:23:29.98 ID:Ikl0d968O
- あ
- 707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 21:23:32.88 ID:dNqwzu4Eo
- ピキーン!
- 708 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 21:53:27.25 ID:2QXsrosS0
- 日向「……やっぱり俺も何も起こる気配なんてないぞ?」
そう言って魔方陣から右手を外す俺。すると真宮寺が「ククク……」と嫌な笑みを浮かべながら「ソニア先輩の方を見てご覧」と言ってきた。何の事なのかも分らず、俺は横で待機しているソニアの方を見て──
「──は?}
文字通り、絶句した。そこには衣類は勿論、下着すら纏っていない、生まれたままの姿のソニアが恥ずかしそうな表情で立っていたからだ。
……なんて綺麗な肌なのだろう。そこらの読者モデルなんかよりよっぽど綺麗な肌色で、その綺麗で形の良い豊満な胸と乳首が二つ、俺を魅了するかのようにそこにあった。
脚もスラッとしていてとても美しく、女の子にとって一番大事な部分には彼女の髪の色と同じ下の毛が……
「う、うわぁああああああああああああああああ!!」
俺は大声を上げて全力でソニアから目を逸らす。ソニアは「ひ、日向さん?」と顔を紅くしつつも不思議そうに尋ねてくるが、最早それどころではない。
未だに「ククク……!」と実に愉快そうな笑みを浮かべている真宮寺に掴みかかるように「おい、真宮寺! どういうことか説明して貰うぞ!!」と怒鳴り散らしていた。
「まぁまぁ、そんなに怒らないでヨ。言ったでしょ? これは「透視」の魔術だって。……幸いにも二人とも魔術の才能が少しはあったみたいだから術の効果が発揮された、ただそれだけじゃないか」
「透視」の魔術の効果でソニアの服と下着が透けて見えているって言うのか? いや、それはおかしい。
「だったら何でお前の服は透けて見えないんだよ!?」
「透視」の魔術が本当に出来る様になっているというなら、目の前に居る真宮寺の服も透けて見えなくてはおかしいはずだ。
「ククク……二人とも魔術書……この場合は説明書かな? をちゃーんと読まなかったみたいだね。ダメだなァ、そんな危険な真似をしたら」
真宮寺は少しも悪びれる様子も無く、状況を説明する。
「これは間違い無く「透視」の魔術さ。ただし、透けて見えるのは「自分が気になっている異性の服と下着のみ」それも「相手が術者に心を許していればいるほど効果が高くなる」……そんな術なんだヨ」
「ふ、ふざけるな! 聞いてないぞそんな事!!」
「そりゃあ聞かれなかったからネ。あ、ソニア先輩には術の使用後にちゃーんと説明はしたヨ? 彼女も言ってたでしょ? 「恥の道連れ」だって」
まるでどこぞの詐欺紛いの白い害獣の様な理屈で真宮寺は言う。……ってん? ちょっと待て、と言う事はソニアのあの反応は……
日向「あ、あのさ……ソニア」
ソニア「ひゃ、ひゃい! なななんでしょうか日向さん!」
日向「お前、もしかして俺の裸を……」
ソニア「みみみ見てません! その……パンツ一丁の男らしい姿ではありましたけど//////」
なんてことだ、俺は知らないうちにソニアにセクハラをしていたっていうのか!?
ソニア「……ってあら? つ、つまりも、もしかして……!!」
真宮寺「「俺の裸」という事は、逆に言えば日向先輩には全裸のソニアさんが……グボハァ!!?」
俺は自分でも気付かない内に、問答無用で真宮寺を殴り飛ばしていた。こいつ、なんて魔術を使わせやがるんだ! こんなの魔術は魔術でもエロ魔術じゃないか!!
ソニア「////////////」
ソニアは顔を真っ赤にしていて何も喋らない。かくいう俺も、息を荒げるばかりでどうすれば良いのか見当も付かない。
ソニア「え、ええっと……真宮時さん? それでなんですが、この魔術の効力はいつまで続くんですか?」
そうだ、それを最優先で確かめなければ学園内を出歩く事すら出来ないじゃないか!
真宮寺「↓2」
01〜30 大体30分かナ
31〜60 一時間もあれば解けるヨ
61〜90 一日はこのままだネ
91〜00 え? ちゃんと解呪の準備をしないと一生このままだヨ?
- 709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 21:54:49.92 ID:Ikl0d968O
- した
- 710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 21:58:16.56 ID:ZcNrh7DmO
- あ
- 711 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 22:14:14.52 ID:2QXsrosS0
- 真宮寺「そうだね……大体一時間もあれば効果は消えるヨ」
それを聞いて、俺は心の底から安堵した。もし一日中だとか一週間だとか言われた場合、なんとしてでも女子を視界に入れない方法を考えねばならなかった。
ソニア「そ、そうですか……なら安心ですね!!」
ソニアは(そちらを見てないので表情は分らないが)喜び勇んだ声でそう言った。ソニアとしてもパンツ一丁の俺の姿なんて早々見たい物なんかじゃないだろう。
ソニア「…………」
……なぜか身体中をジロジロと見られている気がするのが気になるが。
真宮寺「それじゃ、僕は少し用事があるからこれで失礼するよ」
日向「は、はぁ!?」
アッサリとした顔で研究教室を出て行くという真宮寺に、俺は声を上げる。
真宮寺「第三者の僕がいても気まずくなるだけでしょ? 積もる話もあるだろうしネ。お詫びと言っちゃあなんだけど、後はお若いお二人でごゆっくりどうぞ……ククク……!」
余計なお世話だこの野郎。心の中で全力でそう罵りながら、俺は真宮寺の背中を睨み付けた。
ソニア「あ、あの……日向さん」
それから長い沈黙が続いて暫くの後、ソニアが声を出した。「な、なんだ」と緊張した面持ちで答える。
ソニア「えっと……その……ご、ご覧になってしまったのですよね、私の……//////」
恥ずかしそうな声色でそういうソニアに、俺は「……すまない」と小さな声で謝罪する事しか出来なかった。
ソニア「べ、別に良いのです! これは言わばMeから出た錆!! 日向さんは寧ろ私の相談事に巻き込まれた被害者と言えます!! それで、その……」
何やらモジモジと身体を揺すりながら、小さな声でソニアは言った。
ソニア「ど、どうでしたでしょうか……私のはだ……す、素の姿は!?」
日向「ぶふぅぅううううう!?」
俺が言うのもなんだがこいつ、何て事を聞いてくるんだ!? 不可抗力とは言え仮にも裸を見られたんだぞ!? 何でそんな恥ずかしい事が聞けるんだよ!?
ソニア「えええ、遠慮する事はありません! 正直に答えやがりなさい日向創!!」
日向「↓2」
- 712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 22:16:36.15 ID:E0ddc5IQ0
- さげ
- 713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 22:17:44.78 ID:tKZtxq4E0
- 正直見惚れた
- 714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 22:18:00.60 ID:nGpYaqf4O
- なかなかだったよ(七海ほどではないがな)
- 715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 22:19:53.68 ID:eVo6qRdX0
- 俺のクラスの女子からよくラッキースケベな展開に何回か会ったけど、凄くキレイだと思った。エロ関係なく。
- 716 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 22:28:42.65 ID:2QXsrosS0
- 日向「…………」
その質問に対して長い間沈黙を守っていた俺だが、その沈黙が耐えられなくなり、とうとう口を開いた。
日向「……正直見惚れたよ。……その、凄く綺麗だった。本当にだ」
脳裏に焼き付いてしまったソニアの裸を煩悩が思い浮かべる。美しい肌、綺麗な脚、素晴らしい胸。……何をどう取っても最高だった。左右田が長年夢中になり続けていたのも分からないでも無い話しだ。
まるで本当に、女神か何かの顕界にすら見えたのだから。
ソニアは「そ、そうですか……」と顔を更に紅くしながら俯いた。……再び沈黙が続き、そして気がついたときには既に一時間が経過していたらしく、ソニアの方を向いてもちゃんと下着と服は見えていた。
日向「……一時間、経ったみたいだな」
ソニア「え、ええ! そうですね!! その……い、一旦日向さんの研究教室に帰りましょうか!!」
日向「お、おう。そうだな」
会話もぎこちないまま、俺達は真宮寺の研究教室を出て俺の研究教室へと向かう。向かっていたのだが……
↓1 高コンマほどエロいハプニング。
- 717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 22:29:48.46 ID:eVo6qRdX0
- オーレ
- 718 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 22:51:46.61 ID:2QXsrosS0
- それは、俺の研究教室へと向かう際、階段で起きた出来事だった。
ソニア「キャッ!」
日向「ソニア!!」
先の事が原因で半ばボーッとしていたのかソニアが足を滑らせ、俺の方に背中から落ちてきたのだ。彼女の後ろを歩いていた俺は、慌てず騒がずソニアをお姫様抱っこの形でシッカリと受け止める。
日向「おい、大丈夫か!?」」
ソニア「…………え、ええ! ありがとうございます///」
再び顔を紅くしたソニアを踊り場で降ろし、俺達はようやく超高校級の相談窓口の研究教室へと辿り着いたのだった。
〜〜〜〜〜〜〜〜
日向「……」
ソニア「……」
戻って来たは良いのだが、やはり気まずい。不可抗力とは言え、ソニアはパンツ一丁の俺を。俺はソニアの生まれたままの姿を見てしまったのだから気まずくなるのも当然だろう。
日向・ソニア「「あ、あの」」
話を切り出そうとした声が被る。「「ど、どうぞ……」」話しを譲り合う声も被る。どうしたら良いのか分らなくなってしまった俺達に、救世主という名の女子が現われた。
七海「やっほー。もう結構時間経ったけど相談事は終わった?」
ガラガラと教室のドアを開けて、七海が入って来たのだ。最初こそ「ビクウゥ!!?」と肩をふるわせた俺達だが、彼女が入って来てくれた事で流れが大きく変わった。
日向「あ、ああ! 丁度依頼を達成したところだ!! な、ソニア!!」
ソニア「え、ええ! 私からの無茶苦茶な依頼をキチンと叶えて貰いました!! ……日向さんにはお見苦しい物をお見せしてしまい申し訳ございませんでした」
日向「いや、そんな事は……!!」
俺が強めに否定すると、ソニアは「じゃ、じゃあその……」と小声で、俺だけに聞えるように
「……もう一回、見たいですか?」と聞いて来た。「んな……!」とリアクションをするが、再び俺の中の煩悩が彼女の生まれたままの姿を思い浮かべてしまい、少しの間何も言えなくなってしまう。
暫く間を置いて「の、ノーコメントで」と返すのが精一杯な俺に、ソニアは「冗談ですよ」とふふっと微笑みながら言った。
ソニア「それでは私はこの辺でお暇させて貰いますね! 日向さん、本日はご協力本当にありがとうございました! オタッッシャでー!!」
そう言って研究教室を出てくソニアを見て、俺はようやっと安堵の溜息を付いた。今日は本当に精神的に疲れた……。
七海「……ねぇ日向くん。もしかしてソニアさんと何かあった?」
七海がジーッ……とこちらを見ながらそう言ってきた。「べべべ、別に何も!?」と挙動不審に返す俺に「ふーん……」と暫くの間七海から怪しげな視線を向けられ続けたのだった。
Questクリア! ソニアとの絆が深まりました。
ソニアはこれと言った特化能力はありませんが、その権限や発言で、場を納めたり、普通は入れない場所に入れるようになったりします。
また、希望ヶ峰学園の上層部ともパイプがあるため、そこに協力を願いたい時は彼女の力を借りると良いでしょう。
- 719 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 22:59:55.87 ID:2QXsrosS0
- 日向「……なぁ七海」
七海「何かな日向くん」
日向「前から疑問だったんだけどさ。どうしてファンタジーRPG系の勇者や主人公は他の家の棚を漁って道具を奪ったりしても何も言われないんだ?」
七海「それは古来からの「お約束」ってやつだよ日向くん。考えるんじゃない、感じるんだ。……まぁ某迷宮ゲームみたいに泥棒したらその時点で手配書を作られて店長やその仲間達にフルボッコにされるRPGもあるけどね」
日向「トイレに落ちてたアップルグミを当然の様に食べるのもちょっとなぁ……」
七海「そこは制作スタッフの遊び心……って奴だと思うよ?」
コンコン!
七海「むむむ、どうやら依頼の気配ですよ勇者様」
日向「俺は個人なら兎も角世界を救うような真似をする気はないぞ? ……どうぞー!!」
「失礼する」」↓2
- 720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 23:01:17.08 ID:tKZtxq4E0
- 十神
- 721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 23:01:20.09 ID:E0ddc5IQ0
- 星
- 722 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 23:13:38.73 ID:2QXsrosS0
- 星「失礼させて貰うぜ。超高校級の相談窓口の研究教室……ってのはここで合ってるかい?」
日向「えっと……」
七海「星竜馬くんだよね。79期生の」
そうだった。こいつの名前は星竜馬。今年は行ってきた79期生の中でも特に特殊な経歴を持つ……所謂犯罪者で、才能は「超高校級のテニス選手」。ひときわ目立つ、低身長の割にはその身に溢れる渋さがあふれ出てるっぽい奴だ。
将来を約束されたテニス選手だったが、特注の鋼鉄製テニスボールでマフィアたちの頭を撃ち抜き殺害。組織を壊滅させ、死刑囚となった。……という話しを聞いた事がある。
希望ヶ峰学園と司法裁判所及び刑務所の取引により、三年間の間だけ、この希望ヶ峰学園で過ごす事を許された……学校全体で見てもかなり特殊な経歴を持つ奴だ。
星「ここでは生徒の悩みや相談なら何でも聞いて、解決する手伝いをしてくれるって聞いたが……それは本当か?」
日向「あ、ああ。100%解決出来るって保証は出来ないけど、俺に出来る事なら全力で手伝わせて貰うよ」
七海「うん、じゃあ私はいつものように外に行ってるね」
七海が出て行き、星と二人っきりになった俺。早速とばかりに来客用のソファーに着席を促そうとするが、その前に星の口が動いた。
星「率直に言わせて貰うぜ。↓2を手伝って貰いてぇんだ」
- 723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 23:14:37.82 ID:PNPOO4Aoo
- ふみ
- 724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/27(日) 23:15:28.71 ID:o8a0FkTl0
- 捨て猫の飼い主探し
- 725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 23:16:33.97 ID:tKZtxq4E0
- 東条を1日休ませたい
- 726 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 23:32:49.64 ID:2QXsrosS0
- 日向「捨て猫の飼い主捜し、か……」
星「ああ。学園の近くの公園でダンボール箱の中に蹲ってるのを見つけてな……ってどうした? なんでそんな和やかな顔をしてるんだ、アンタ」
その依頼を聞いたとき、俺の顔は自然と綻んでいた。何故だろう。これまでの依頼が突拍子もなければ難易度が高い上に滅茶苦茶な依頼ばかりだったからだろうか。
これだよこれ! 学校の相談教室に来るのは普通はこういう依頼なんだよ!! デートを見張って欲しいはまだ兎も角、4又疑惑の苗木とか、ゾンビが出る廃村の探索とか、動物属性付与薬によるミニバイオハザードとか、殺人鬼の捜索(これは断わったけど)とかじゃなくて、こういう如何にも学校の生徒が抱えてる悩みを俺は待っていたんだよ!!
日向「なんでもないぞ! さぁ、さっそくその捨て猫の飼い主捜しを手伝おうじゃないか!!」
星「お、おう……(やる気があるのは結構なんだが……一体なんなんだ、このテンションの高さは……)」
日向「で、その肝心の捨て猫ってのはどこに居るんだ?」
星「俺の研究教室にいる。取りあえず捨て猫は病院に連れてって検査を受けさせるのが第一だって位は俺も知ってるから、もう病院には連れていった。幸い、特にこれと言った異常は無かった。餌も子猫専用のをやってるから問題は無い筈だ」
こちらの欲しい情報を余す事なく説明してくれる星。なら俺がやるべき事は本格的に飼い主を探す事位なんだが……せめてどんな猫なのかくらいは把握しておかないとな。じゃないと張り紙を出したり、ネットの里親募集掲示板に貼り付ける事も出来ない。
日向「じゃあその捨て猫の所に案内して貰えるか?」
星「ああ」
そうして俺は星と共に星の研究教室……超高校級のテニスプレイヤーの研究教室へと足を運ぶ事になった。
〜〜〜〜〜〜
星「あんまり物が無くてあれなんだが……どうぞ入ってくれ」
日向「おう、お邪魔しまーす」
↓1 研究教室にいた子猫の数
01〜30 一匹
31〜60 二匹
61〜90 三匹
91〜00 六匹
本日はここまで。ようやくまともな依頼がやって来た事で、日向くんのテンションは爆上がりしております。
- 727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 23:34:40.42 ID:tKZtxq4E0
- 乙
- 728 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/28(月) 21:02:10.90 ID:WmNhPrty0
- それでは本日も始めて行きます。
- 729 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/28(月) 21:03:36.95 ID:WmNhPrty0
- 星の研究教室の隅っこ。小さなダンボールの中に、その二匹の子猫はいた。生後何ヶ月も経っていないのかまだまだ小さく、何かを求めてミャーミャーと鳴いている。
星「ったく、昨日疲れて眠りこけるまで散々テニスボールで遊んでやったってのに、元気なもんだ。……そこは人の子供も猫の子供も一緒か……そらよ」
そう言って、星はダンボール箱の中に玩具用のテニスボールを落とす。降って湧いてきた玩具に本能が刺激されたのか、二匹の子猫は早速テニスボールで遊び始めた。
日向「……可愛いな」
星「ああ、そうだな。だが俺じゃあこいつらの最期まで面倒を見てやれねぇ。……そもそも俺には他人の命を預かる資格なんざねぇ。早い内に良い里親って奴を探してやりてぇんだが……アンタ、心当たりはねぇか?」
日向「↓2」
@田中に相談してみる。
A子猫の写真を撮って張り紙を出してみる。
Bネットの里親募集掲示板に依頼を出してみる。
Cその他安価
- 730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 21:06:07.54 ID:QSr9cQwRO
- 1
- 731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 21:06:24.27 ID:dSL/f6oB0
- 2
- 732 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/28(月) 21:16:22.59 ID:WmNhPrty0
- 日向「悪いけど、俺にも心当たりはないな。子猫の写真を撮って張り紙を出してみるのが一番手っ取り早いんじゃないか? 里親募集掲示板は……早いし確実だけど当たり外れが多いって聞くしな」
星「……まぁそうだな。地道にやるしかねぇか」
そうして俺達は遊んでいる子猫二匹の姿の写真をスマフォで撮り、それを貼り付けた里親募集ペーパーを作成。学園に設置された掲示板や近くの商店街なんかの外灯に貼り付けて、里親候補がやって来るのを待った。そして、一週間後……
↓1
01〜30 まだ一人も希望者が来ていない
31〜60 一人だが、学園外部から希望者が出た。
61〜90 二人、学園外部から希望者が来てくれた。
91〜00 里親になりたいという人が沢山来た!……と言うか来すぎだ!!
- 733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 21:21:48.76 ID:QSr9cQwRO
- ほい
- 734 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/28(月) 21:31:35.73 ID:WmNhPrty0
- 日向「喜べ星! 里親になりたいって人が丁度二人来てくれたぞ!!」
星「……おう、そうか」
星の研究教室に入り、俺は吉報を告げる。こちらを振り向いた星はさして興味がないように、されどどことなく嬉しそうに眠っている二匹の子猫を撫で続けていた。
星「あとはそいつらと対面して、預けても良い奴かどうか確かめるだけだな」
日向「わざわざ面接までするのか?」
星「ああ。まだガキのこいつらをちゃんと責任持って幸せにしてくれる奴かどうか位は確かめるさ。……それが一時的とは言え、小さな命を拾った奴の義務って奴だ」
日向「星……」
俺は星のその姿勢に一つの感心を覚えた。田中でもきっと似たような事を言うだろうが、こいつは飼育委員でもなければ過度の動物好きという訳でも無い。まだ16歳の男子高校生だ。
現在の希望ヶ峰学園で一番達観している生徒……という噂は伊達ではなかった様だ。
星「さてと、それじゃあ里親になりたいって言ってきてくれた奴らの所に行ってみるか」
日向「……ああ!」
ゾロ目以外でまともな人物↓1↓2
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