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『超高校級の』日向「安価とコンマで依頼を解決する」『相談窓口』
- 202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/09(水) 22:31:36.91 ID:FsexvPnv0
- ほい
- 203 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/09(水) 22:40:00.89 ID:bkFE5aX20
- 「……? だけどなんだよ?」
『……一人の女性として言葉を考えるべきか、依頼を受けた探偵として言葉を濁さないべきか迷うけど……面倒だから直球で言うわ。彼女、嫉妬してるわよ、それももの凄く』
「え? まぁそりゃ左右田が小泉に近づこうとしてるんだから、あいつが警戒やら嫉妬やらするのは当り前じゃ……」
『違うわ。彼女が嫉妬しているのは左右田くんじゃなくて小泉さんの方よ』
「……? は?」
「まだ分らない? ……多分彼女、左右田君のことが好きなのよ。それもかなり本気でね」
すみませんがちょっと(主にコンマのせいで)プロットを練り直す必要が出て来たので今日はここまで。
- 204 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/09(水) 22:41:27.80 ID:bkFE5aX20
- 「……? だけどなんだよ?」
『……一人の女性として言葉を考えるべきか、依頼を受けた探偵として言葉を濁さないべきか迷うけど……面倒だから直球で言うわ。彼女、嫉妬してるわよ、それももの凄く』
「え? まぁそりゃ左右田が小泉に近づこうとしてるんだから、あいつが警戒やら嫉妬やらするのは当り前じゃ……」
『違うわ。彼女が嫉妬しているのは左右田くんじゃなくて小泉さんの方よ』
「……? は?」
「まだ分らない? ……多分彼女、左右田君のことが好きなのよ。それもかなり本気でね」
すみませんがちょっと(主にコンマのせいで)プロットを練り直す必要が出て来たので今日はここまで。
- 205 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/10(木) 20:38:42.26 ID:R3XK5EGI0
- 何故だか知らんが二重投稿になっていたぞ! どういう事だ説明しろ苗木!!
……今度から気をつけます。
- 206 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/10(木) 21:12:18.49 ID:R3XK5EGI0
- その返答を聞いたとき、俺の脳内は一瞬思考停止に陥った。
『例えばそうね……さっき小泉さんと左右田くんが一緒にウォータースライダーに乗ろうとしたんだけど即割り込んで、小泉さんだけを先に行かせて自分はなんだかんだ理由を付けて左右田君に抱きかかえられながら滑ってたわ。流れるプールの時や波を発生させるプールでも大体似たような感じね。あれは「守っている」というより「割り込んでいる」「横入りしている」人の行動よ』
西園寺が左右田のことを好きだって……? 100歩譲って友人としてなら理解出来なくもないんだが……。
「いや、無いだろ。モブだの童貞だのヘタレだの、罪木に言っているのと同レベルの誹謗中傷を日頃から口にしてるような奴だぞ?」
『失礼を承知で言わせて貰うけど、彼女の精神や性格は幼少期の子供のように捻くれているわ。好きな子に素直になれなくて意地悪をしてしまう男子小学生……って言えば伝わるかしら?』
「……!?」
『まだあるわ。彼女、今日の私服は新品の着物だそうね? それも安っぽい物をワザワザ選んできたらしいじゃない』
「あ、ああ。そうだ、本当に西園寺が左右田のことが好きだったら……」
『高級な着物や男の子に受けそうな私服を選んできてくる……かしら? 逆よ。彼女はカジュアルな服しか持ってないだろう「左右田君に合せようとしたの」ワザワザ新品の着物を着てきたのがその証拠よ。あまり綺麗な物を選んで着てくると左右田君にプレッシャーを与えたり、逆ナンにでもあって左右田君に迷惑を掛けるんじゃないか……とでも考えたんでしょうね』
「いや、それでもおかしいだろ! だってあいつが本気で左右田のことが好きなら最初からソニアの方に嫉妬してた筈だ。俺はそんな場面一度も……」
『左右田くんの恋を内心では応援していた。叶わない恋だと半ば諦めていた。……一年前まで、彼女は幼児体型だったはずよね? 左右田くんにそっちの気が無いならソニアさんに対して勝ち目が全く無い……と考えても不思議じゃないわ。ああ、先手を打っておくけど「なら告白を受け入れているはずだ」って反論は無しよ? 失恋が原因のヤケクソ気味な告白なんて例え惚れてても嬉しくないでしょう』
……なんてことだ。それじゃあ俺は西園寺の恋路を露骨に妨害しようとした大馬鹿野郎じゃないか!
「……なぁ、霧切。教えてくれ。じゃあ小泉は左右田のことを「男として」どう思ってると思う」
「……この場を見ただけの推測になってしまうけど、そうね……」
↓2 高いほど男としてみている。
- 207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/10(木) 21:14:12.03 ID:tzLjbUN60
- さげ
- 208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/10(木) 21:15:09.82 ID:Zxm3MF4JO
- ほい
- 209 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/10(木) 21:38:47.08 ID:R3XK5EGI0
- 『……面倒なことに、彼女もかなり左右田くんを男の子として見ていそうなのよね……積極的に遊びに誘われてとても嬉しそうにしてたわ』
「……マジか……マジかぁ……」
「私知ってるよ。こういうの「三角関係」って言うんだよね。……左右田くんも罪作りだねぇ」
俺もそう思うが、そんなことを言ってる場合ではない。このままではソウルフレンドを中心に修羅場が展開されかねない。仮にそうなったらもうデートどころでは無い。小泉と西園寺の友情に歪みが生じてしまう場合だってある。
どうする……どうすれば……!!。
『「他人の恋路を邪魔する者は馬に蹴られて死んじまえ」』
「え?」
『分らない? 私達が出来る事はもう無いっていってるの。恋はなんでもありの戦争よ。二人にとっては先に左右田くんの心を射止めた方が勝ちっていうだけのね。……それで三人の関係がどうなろうと、それはどうしようもないわ」
「……」
『……ということで、私は一足先に帰らせて貰うわ。これ以上余計な事をして馬に蹴られたくは無いもの』
その一言を最後に、霧切からの通話は切れてしまった。
俺は……俺はどうすれば良いんだ?
↓2
01〜50 霧切の言う通り帰る。
51〜70 ただ帰るのも酌なのでゲームセンターに寄って遊ぶ
71〜90 それでも左右田が心配だ。室内プール近くに潜み続ける
91〜00 このコンマを取った人の安価に託した。
- 210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/10(木) 21:39:51.93 ID:vP4hNtp1O
- ふむ
- 211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/10(木) 21:40:06.71 ID:brLJSWFy0
- 下げ
- 212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/10(木) 21:40:35.48 ID:brLJSWFy0
- 屋台
- 213 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/10(木) 21:57:05.71 ID:R3XK5EGI0
- 「……そうだな。普通だったら霧切の言う通り、これ以上関わらないで帰るのが正解なんだろう」
『他人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ』ああ。そうさ、その通りなんだろう。だからきっと俺は、この件でいつか馬に蹴られてしまうに違いない。
「悪い、七海。俺は室内プールの近くに行く。お前はもう帰ってくれて良いぞ」
「日向くん……」
俺には責任がある。二人の気持ちも理解せずに左右田をデートに焚きつけてしまった責任が。その責任として、このデートの一軒は最後までこの眼で見届けなくてはならない。
「……ううん、私も行くよ」
「……七海?」
「だって小泉さんと西園寺さんは私と日向君がゲームセンターでデートしてるって思ってるんだよね? だったら多少無理があっても一緒にいないと不自然でしょ?」
「七海……ありがとう。この礼はあとでキッチリ……」
「うん。難関ゲームのRTA攻略を一緒にするならそれで許してあげる」
そうして俺達は急ぎ室内プールの近くに急行した。
↓2 左右田達の雰囲気。コンマ値が高いほど和やか。低いほどギスギス。
- 214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/10(木) 21:59:05.52 ID:brLJSWFy0
- 下げ
- 215 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/10(木) 21:59:26.14 ID:R3XK5EGI0
- やっべ補正値+30付け忘れた。
- 216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/10(木) 22:00:57.98 ID:tzLjbUN60
- あ
- 217 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/10(木) 22:01:01.90 ID:R3XK5EGI0
- と言うことで↓1
- 218 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/10(木) 22:02:36.85 ID:R3XK5EGI0
- ああもうまたやっちゃったよ……・>>216を採用します。
- 219 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/10(木) 22:11:56.78 ID:R3XK5EGI0
- 98+30=128 もの凄く朗らかな雰囲気だ!!
「いやぁ、初めて来たけど(下見をしてるので大嘘)良いもんだなぁレジャープールって!」
「そうね! プール専用施設って訳じゃないからちょっと不安だったけど……凄く楽しかったわ! 写真撮影禁止だったのが残念なぐらい良い顔してたのになぁ、二人とも」
「ふ、ふん。まぁ左右田おにいにしては良いチョイスだったんじゃないの? ……私達の水着姿もスゲぇ可愛いって褒めてくれたし(ボソッ)」
「ん? なんか言ったか?」
「べ、別になんでもない!! それよりほら! 次はどこに行くの!?」
「↓2」デート場所としては最後の選択肢
(良かった……三人とも凄く良い雰囲気だ)
(三人纏めてらーぶらーぶ……とっても良いね。何だか私まで嬉しくなっちゃうよ」
- 220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/10(木) 22:15:23.43 ID:tzLjbUN60
- さげ
- 221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/10(木) 22:15:56.99 ID:Zxm3MF4JO
- マジックショー会場
- 222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/10(木) 22:21:53.01 ID:brLJSWFy0
- スパクリかいな
- 223 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/10(木) 23:06:30.60 ID:R3XK5EGI0
- コンマ99なので問答無用であの子がいます。
「夢野 秘密子って知ってるか? ほら、79期生の超高校級のマジシャンの……」
「勿論知ってるわ! 世界の手品愛好家が集まる団体 “マジシャンズキャッスル” から、歴代最年少での “マジシャン・オブ・ザ・イヤー” に選出された事もある娘よね!」
「ま、本人はあくまで魔法だって言い張ってる田中お兄の亜種みたいなもんだけどねぇ。クスクス」
「そいつがここの大ホールでショーをやるんだよ。チケットの予約はもうしといたからそろそろ行った方が良いんじゃねぇかなって」
「え? 左右田、あんたチケット予約までしてくれてたの? ……流石に悪いわよ。あとでチケット代は払わせて」
「別に良いって。二人が喜ぶかな、喜んでくれると良いなって俺が勝手に予約したんだから」
「そ、そう? まぁお兄がそこまでいうなら見に行ってあげないこともないけどさ」
「んじゃ、早速行こうぜ。予約席とはいえ、早くしねえと移動に苦労するだろうからな」
(よしよし……いよいよ最後の仕上げだな)
(夢野さんのマジックショーかぁ……私も一度見せて貰ったことあるけど、凄かったなぁ……)
〜〜〜〜〜〜
「んあー! 今日はよくぞ我の魔法を見にきてくれたな。心より感謝するぞ!!」
「お、おう……あいつ、なんか普段よりテンション高くねぇか……?」(ゾロ目効果)
「普段はなにかと「面倒い」で片づけてるし、テンションも低めなのにねぇ……?」
「何か良いことでもあったのかしら……あ、ほら。始まるわよ!!」
夢野のマジックは圧倒的だった。トランプの数当てや帽子から鳩を出すのは勿論、客が弾いたコインの裏表を100%的中させたり、相手が思い描いた単語を僅か数回の質問で当てたりした。
そして最後は自分の体を鎖でぎちぎちに縛り、十字架に貼り付けたうえで下から炎で燃やす脱出マジックだ。特殊な薬品でも使っているのか一瞬で十字架の天辺まで燃え広がったその有様に観客達は悲鳴を上げるが、その数秒後。十字架に貼り付けられていた筈の夢野が観客席の後ろの方から堂々と登場。見ていた観客達を大いに沸かせた。
「これにて今宵のショーは終焉じゃ。またウチの魔法が見たくなったらいつでも来るが良いわ! かーっかっかっかっか!!」
場内から割れんばかりの拍手に見送られ、超高校高級のマジシャン。夢野秘密子のマジックショーは終わったのだった。
デートの雰囲気+30二人からの好感度+20
- 224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/10(木) 23:10:22.51 ID:brLJSWFy0
- 下げるのかそのままなのか?
- 225 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/10(木) 23:14:47.10 ID:R3XK5EGI0
- ……さて、始まりがあれば終りがあるわけで、このハーレムデート(?)もとうとう終りを迎える。何事も起きなくて良かったとホッとする日向を余所に、巨大アミューズメント施設から三人が出て来た。
さて、このデートの結末は……(今までのコンマ値や雰囲気に影響して変わります。
01〜30 二人からいつもより素直にお礼を言われて終了
31〜60 左右田からプレゼントの追撃。二人の好感度と雰囲気が更にアップ
61〜90 また三人で出かけようねと次のデートの約束を取り付けられた
91〜95 小泉から告白される左右田
96〜00 西園寺から告白される左右田
↓2 本日はここまで。明日にはチュートリアルも終わるかな?
- 226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/10(木) 23:17:36.50 ID:brLJSWFy0
- 下げ
- 227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/10(木) 23:18:16.96 ID:brLJSWFy0
- どうすんの?
- 228 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/11(金) 20:18:05.80 ID:dmR1mwIz0
- 再開します。どうやらコンマ神は左右ひよが見たいようです。
- 229 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/11(金) 20:20:06.96 ID:dmR1mwIz0
- 「……あーそう言えばさ」
「? 小泉おねぇ?」
「……私、ちょっと今日は他にも用事があるから早めに帰らないといけない事を思い出しちゃって。タクシー呼んで先に帰るから、二人はあとからゆっくり帰ってくれば良いんじゃないかな?」
「は? そうだったのか? だったら言ってくりゃあ日程も少しズラしたのに……」
「ううん! ほんと大した用事じゃないから気にしないで!! それじゃあひよ子ちゃん」
──頑張ってね?
彼女の耳元で囁くようにそう言って、小泉は駆け足でタクシー乗り場へと去って行った。
「……」
「……」
二人の間に僅かな沈黙が流れていた。傍から見ても何となく、気まずい雰囲気である事は理解出来る。左右田に取っちゃあ最初は小泉とデートするつもりで西園寺はあとから引っ付いてきたから何を言えば良いか……いや、あの話しをどう切り出すかで迷っているんだろう。
「あー……西園寺?」
「……な、なに?」
「お前が気に入るかどうかは分んねぇけど……これ、やるよ」
そう言って左右田が鞄から取り出したのは小さなプレゼント箱だった。「開けてもいい?」と西園寺が了承を取ってリボンを解き、箱の中から中身を取り出す。
「これって……!」
イン・ビンドロ・ローズ。左右田がこれなら小泉も西園寺も喜ぶだろうと前もって二個分用意していた物だ。
「えっと…本当にもらってもいいの?……えへへ、ありがと! 大切にするね!!」
普段左右田に向けるそれとは考えられない程の眩しい笑顔を向ける西園寺。その笑顔は左右田の……男の心臓を高鳴らせるのには十分過ぎた。
「……ねぇ、左右田お兄。ちょっとの間だけで良いから、私の話、聞いててくれる?」
- 230 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/11(金) 20:22:32.72 ID:dmR1mwIz0
- 始めは、本当にちょっとした悪戯心だった。「髪を派手な色に染めてださい黄色のつなぎを着た、いかにも「高校デビューに失敗しました」と言わんばかりのヘタレ男それをいつものように罵倒する。
その反応がとても良好だったから、ついついそれが癖になってしまっていただけ。十神(真)お兄の模倣をした超高校級の詐欺師である十神(偽)お兄や、何を言っても笑い飛ばされてしまう弐大お兄。変態の花村お兄。そんな他のクラスメイトと違ってちゃんとこっちの欲しい反応をしてくれるから、ついついそれが日常的になってしまっただけ。……そんな日々を過ごしていたからだろうか。左右田お兄の悪いところだけじゃなくて、良いところも沢山目に付くようになっていった。途中から編入してきた日向お兄と友達になってからは、さらにそれが顕著に見えるようになった。
意外と頭が良く(と言うか普通科の成績では常にトップ層)とても常識的で謙虚な思考の持ち主。
貞操戒念がシッカリしていて、相手が本気で嫌がることは絶対にしない。(ソニアお姉に対しては常に暴走気味だったけど)
実は友情に厚く、なんだかんだで暴走気味なクラスの皆にツッコミを入れて、話しの流れをを常に正常な物に戻してくれる。
ヘタレで、臆病で、ソニアお姉に気持ち悪いほどの執着と劣情を抱いていて、普段はとてもじゃないが頼りがいがない様に見える左右田お兄だが、実はとても素敵な男の子なのだと、少しずつ気づいていった。
……その気持ちが「恋」って奴に変わったのは、きっと、自分でも気づかない程前の頃。自分自身で内に芽生えた「それ」を否定していたって言うのもあるけど、左右田お兄がソニアお姉に夢中だったから。
ソニアお姉は嫉妬したくても出来ないほど綺麗で可愛くて、高貴な身分で、左右田お兄の好みにドストライクな金髪碧眼の美少女で……。
だから、私は左右田お兄と「いじめっ子といじめられっ子」な関係を維持することしか出来なかった。そうすることでしか、お兄の傍にいられなかった。
思えば、あのちんちくりんな幼女体系がたった一年でこんな風に変わったのも「それ」が関係しているのかもしれない。碧眼は無理だけど、今の私は立派な金髪の美少女だ。
だから左右田お兄がソニアお姉に振られたって知った(半ば「知ってた」とは思った)時は、内心小躍りした。「これで少しは私の事を意識してくれるかも!」なんて心の奥底では思っていた。
だから。「俺と付きあってくれ」なんて死んだ魚の様な目で告白されたときは、本当にブチ切れた。考えられるありとあらゆる言葉を使って散々に罵倒した。「アンタは女の子と付きあえれば誰でも良いのかこのクソDT!! 一生独りでマス扱いてろ!!」
私はソニアお姉じゃない。私はソニアお姉の代わりにはなれない。私はそんな絶望的な目をした左右田お兄なんて見たくない。史上最低とも言える状態での告白なんてどんな女の子でもNGだろう。
……数日経ってからあんな告白をしたことは真摯に謝られたけど、それでも腹の虫は収まらなかった。(恐らく)私と同じように左右田お兄に対して淡い恋心を抱いている小泉お姉とのデートに割り込むような真似までさせた。大好きな小泉お姉に「嫉妬」なんて感情まで抱かせたのだ、このモブは。
……それでも、今日は楽しかった。小泉お姉と左右田お兄。私にとって大切な二人と朝から夕方まで遊び倒して、触れ合い広場で、室内プールで、マジックショーで、私は素直に心の底から笑顔になれた。左右田お兄がこれほど一生懸命にデートの計画を立ててくれたいたと言う事が何より嬉しかった。
「……西園寺、お前……」
「……話半分で聞いて良いよ。自分でも「今更何言ってんだろ」って思うし」
散々虐めた。散々罵倒した。左右田お兄の嫌がるようなことを、私はこれまで積極的にやり続けてきたのだ。これで好かれていると思う方がどうかしている。
……それでも、私は言葉にしたい。どうせ変わるなら、自分から変えたい。それで何かが壊れてしまうとしても、それを受け入れて前に進めるようになりたい。
「……好きだよ、左右田お兄。本当の本当に。心の底から大好きなんだ」
「…………西園寺」
↓2 高コンマほど左右田が男を見せる。デート開始からここまでのゾロ目合計3かつかなり良い雰囲気のデートが出来ていたので補正値+30
- 231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 20:26:38.89 ID:QxyNqt0/0
- 下げ
- 232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 20:27:16.15 ID:QxyNqt0/0
- エンダーなのか?
- 233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 20:28:34.78 ID:fQjsSKsJo
- 草やはりヘタレ
- 234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 20:31:20.43 ID:QxyNqt0/0
- とりあえず友達として一緒に行動していけば良し。
- 235 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/11(金) 20:59:41.60 ID:dmR1mwIz0
- 補正値を付けておいて本当に良かった……(滝汗)
一歩半、左右田が西園寺の方に近づく。西園寺は後ろに下がらなかった。左右田はそのまま衝動に任せて西園寺を抱きしめようとして……。そのまま止まったかと思ったら、元の位置に戻った。
「お兄……?」
「やっぱダメだ」
左右田は沸いて出た衝動を振り払うようにブンブンと首を横に振る。
「今の俺じゃあお前につり合わない。つり合うような男じゃねぇよ」
左右田は西園寺の目を真っ直ぐ見つめながら言葉を紡ぐ。その有様は、まるで小さな子供を説得する兄の様にも見えた。
「相手の気持ちや想いも考えずに勝手にソニアさんの事を一方的に好きになって、周りの事を考えずに見当違いの方向に突っ走るような男だったんだぜ? 挙げ句の果てにはフラれた反動でクラス中の女子に告白とかふざけたことをしでかしてよ……」
「……」
「お前の言う通りだよ西園寺。俺はバカでマヌケで、周りの事なんて少しも注意が行かなくて、俺を本気で好いてくれてる女の子の気持ちすら今の今まで気づかなかったモブ中のモブだ。そんな男が超高校級の日本舞踏家で美少女のお前と付きあう? ちゃんちゃらおかしくてどれだけツッコミを入れたら良いか分んねぇよ」
「そんなことない! 私はお兄の……!!」
「だから、つり合うようになる」
「……え?」
「何をするべきかなんてハッキリとは分んねぇけど、途中でくじけそうになっちまうかもしんねえけど……。勉強して、特訓して、お前につり合うような男になってみせる。俺の中の情けねぇ所を徹底的に叩き直して、必ずもう一度お前を惚れ直させてみせる」
(左右田……)
その言葉は、物陰に潜んでいる俺の耳にさえ強く響いた。……これは宣誓だ。男として一人の女の子に対する絶対の誓い。自分の弱いところを認め、それを克服するという宣誓。
「……だからそん時は、もう一度。今度は俺の方から告白させてくれ。……長い間我慢させておいてあれだけど、もう少しだけ待っててくれないか?」
左右田の真剣な表情に対し、西園寺は頬を紅くしていた。「……期待しないで待ってるよ」その言葉を最後に、二人は寄り添うようにアミューズメント施設から離れていった。
- 236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 21:01:17.34 ID:QxyNqt0/0
- 日向、仕事終わったのなら七海に報酬渡せ。
- 237 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/11(金) 21:17:21.17 ID:dmR1mwIz0
- 後日。俺は自分の担当教室「超高校高級の相談窓口」で左右田と向き合っていた。
「……つー訳で、ガラじゃねぇけど1から鍛え直すことにしたわ。ヘタレなところも、簡単に乗り物酔いするところも、怖がりな所も……必ず今よりマシにしてみせる」
「……そっか」
ワザワザ七海にまで付いていって貰いながら、何の手助けも出来なかった自分が憎らしい。それどころか俺は西園寺の恋路を邪魔するky野郎になるところだったのだ。小泉があの場で立ち去っていなければ、西園寺が勇気を出して告白をしなければ、二人の関係は未だに「いじめっ子といじめられっ子」のままだっただろう。
「……ありがとな、相談に乗ってくれて」
「いや、俺はなにもできなかったよ。それどころか余計な事をしてあいつらの思いを台無しにする所だったんだ」
小泉と西園寺に事情を話して謝罪できないのが恨めしい。きっとこの罪は、俺が墓場まで持って行かなければならない物だろう。
「そんな事ねーよ」
ニカッとした笑顔で左右田は言う。
「あれこれ計画を考えて色々アドバイスしてくれたり、七海まで連れてワザワザ様子を見に来てくれたり……本当に心強かったんだぜ?「日向がいてくれる」って考えるだけで、俺の心に余裕が出来てたんだからよ」
「左右田……」
「だから……まぁ、あれだ。本当にありがとうな、ソウルフレンド」
本当に嬉しそうに笑いながら、左右田は俺にお礼を言った。その笑顔を見て「ああ、俺も頑張らないとな」と強く思ったのだった。
- 238 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/11(金) 21:25:34.36 ID:dmR1mwIz0
- チュートリアルQuest 左右田の依頼をクリアしました!!
後の相談で左右田の手を借りることが出来るようになりました。
・コンマ値にもよりますが、左右田に相談することで便利なアイテムを制作して貰う事が出来ます。
(ただし、彼はあくまで「メカニック」なので「発明家」である彼女には及びません。逆に「壊れた機械類を修理して欲しい」という依頼なら彼の手を借りれば一発でしょう)
- 239 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/11(金) 21:27:16.21 ID:dmR1mwIz0
- Quest1 超高校級の探偵(女子)編
- 240 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/11(金) 21:46:07.52 ID:dmR1mwIz0
- 「だぁああああああクソッ! また負けた……! おい七海! このコンドルみたいなレプリロイド、本当に1面ボスなのか!? 動きが読みにくいわ(向こうの)当たり判定は大きいわ、時間制限はあるわでトンでもなく難しいんだが……!!」
「初代のコンドルは多くのゲーマーを屠ってきた猛者だからね……弱点が突ければ良いんだけどその手段もないし、武器のレベルも弱いからここでピチュるプレイヤーは相当多いよ」
「あと残機2回で倒せる気がしない……」
「大丈夫大丈夫。死にゲーとはそういうものなんだから、日向くんならきっとクリアできるよ」
ポンポンと俺の頭を撫でて慰める七海。俺はこの前の報酬として難関ゲームのRTA攻略を一緒にしていた。していたんだが、七海が持ってきたレトロゲームというのが初見殺しの嵐で、正直RTAどころではない。七海はもう既にラスボスを倒して(しかも縛りプレイで)エンディングを迎えているが、俺は1面ボスすら未だ倒せていなかった。
今度こそ、敵の動きくらいは完全に把握してみせる……!! と意気込んだところで教室のドアがコンコンと叩かれた。急いでゲームを机の中にしまい、「どうぞ」と声を掛ける。
「お邪魔するわね」
「霧切」
俺達の後輩……78期生の超高校級の探偵「霧切響子」希望ヶ峰学園の学園長の娘でもある彼女は、俺達77期生の中でも有名だ。この前の左右田の兼で力を貸してくれたお礼として、何か相談があれば最優先で受けるという契約を交わしている。
「んー……相談事なら私は席を外してるね」と七海が教室を出て行ったのを見届けてから、俺は霧切に話し掛ける。
「なにかあったのか?」
「ええ、実は↓3」
※>>1はIQが猿並みのバカですので殺人事件やなんやらの謎解きをシナリオに組み込まなくてはならない依頼はどうかお止めください(土下座)
- 241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [下げ]:2023/08/11(金) 21:48:24.68 ID:QxyNqt0/0
- 下げ
- 242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 21:48:55.96 ID:QxyNqt0/0
- 下げ
- 243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 21:51:26.40 ID:QxyNqt0/0
- 苗木君が私と舞園さんと朝日奈さんと不二咲君と付き合ってるのは承知だと思うけど今度の休みにデートに行くんだけどプランを考えてほしい。
- 244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 21:51:52.04 ID:dhnNvM4m0
- 苗木くんのリコーダーが盗まれたの
- 245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/11(金) 21:51:58.89 ID:AbAffMhF0
- デート中でも舞園さんの話をしてくる苗木君をどうにかしてほしい
- 246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 21:52:32.04 ID:fQjsSKsJo
- おいおい不二咲はオカシイ
残姉なら分かるが!
- 247 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/11(金) 21:55:38.05 ID:dmR1mwIz0
- 全力で頭を抱える>>1
狛枝「安価は絶対なんだよ? 君の希望はその低度なのかい?」
- 248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 22:01:08.97 ID:QxyNqt0/0
- 無理なら苗木と霧切のデートプランを考えるって事でお願いします。作者の負担を減らすために。
- 249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 22:01:19.56 ID:fOryWjmsO
- 同じ人がこの3つずっと安価取ってるから下でいいんじゃない?
- 250 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/11(金) 22:06:00.69 ID:dmR1mwIz0
- 霧切「苗木君が私と舞園さんと朝日奈さんと不二咲君と付き合ってるのは承知だと思うけど今度の休みにデートに行くんだけどプランを考えてほしいのよ」
日向「…………ごめん、なんて?」
何かの聞き間違いだと確信した俺は「ふぅ……」と大きく息を吐きながら霧切に尋ねる。
霧切「だから、苗木君が私と舞園さんと朝日奈さんと不二咲君と付き合ってるのは承知だと思うけど、今度の休みにデートに行くんだけどプランを考えてほしいのよ」
(聞き間違いじゃなかった! と言うか聞き間違いであって欲しかった!!)
両手で頭を抱える俺に対し、霧切は不思議そうな顔をしている。
「……なぁ、それってマジなのか? 何か冗談って事は……」
もし霧切の言っている事が本当ならあの苗木が四股(しかも内1名は男)しているクズと言うことになってしまうんだが……」
霧切「↓2」
01〜50 日向をからかうための冗談
51〜70 つきあってはいないが、今度みんなで遊びに行くというのは本当
71〜90 全員苗木のことが好きで牽制し合っている状態
91〜00 大マジです(頼むからこれだけは当たるな)
- 251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 22:06:49.64 ID:fQjsSKsJo
- ピキーン!
- 252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 22:06:57.94 ID:nkjEn71uO
- 屑が!
- 253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 22:07:16.04 ID:fQjsSKsJo
- \(^o^)/
- 254 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/11(金) 22:08:17.60 ID:dmR1mwIz0
- うわぁあああああああああああああああああ!!(絶望堕ち)
- 255 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/11(金) 22:31:31.04 ID:dmR1mwIz0
- 霧切「何言ってるの? 本気に決まってるじゃない」
日向「マジか……マジかぁ……」
俺は虚無のような感情を抱きながら天井を仰ぎ見た。もしや夢でも見ているのではないかと膝の肉を思いっきり抓ってみるが、目が覚めることは無い。間違いなくその言葉は真実の言霊なのだと嫌でも思い知らされる。
俺は脳みそをフル回転させて、これからどうするべきかを考える。この状況でまずしておかなければいけないことと言えば……
日向「すまない霧切。早速で悪いんだが1時間ほど席を外して貰えないか?」
〜〜〜〜〜数分後〜〜〜〜〜
苗木「あ、あのー……日向先輩。ボク、なんで急に呼び出されたんですか?」
霧切を教室外に追いだした後、俺はすぐさま苗木に連絡を取って超高校高級の相談窓口に即来るように告げた。問答無用で、かなり強い口調を使ってだ。
この件を解決するには当事者の苗木の認識と発言が大きな意味を持ってくる。……最悪の場合。あくまで最悪の場合、なのだが……。
日向「名前は言えないんだが、某生徒からお前が4又してるから何とかして欲しいって依頼があってな……」
苗木「んなっ!?」
日向「なぁ苗木、お前本当に4又なんて節操のない事してるのか?」
01〜30 それは違うよ!(そもそも告白などしていない)
31〜60 それは違うよ!(自覚が無い)
61〜90 それに賛成だ!(自覚がある)
91〜00 あとは戦刃さんとセレスさんと江ノ島さんと大神さんだけなんだけど、どうすれば7又出来ると思いますか?
- 256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 22:31:51.09 ID:dhnNvM4m0
- あ
- 257 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/11(金) 22:33:14.24 ID:dmR1mwIz0
- また忘れたよ! 絶望的だね!! ↓2
- 258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 22:34:15.24 ID:QxyNqt0/0
- 下げ
- 259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/11(金) 22:36:36.30 ID:qkARAPR+0
- えい
- 260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 22:37:10.31 ID:dhnNvM4m0
- 全員30以下なの神の意志を感じる
- 261 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/11(金) 22:46:22.02 ID:dmR1mwIz0
- よかったクズ木くんにならなくて本当に良かった……!!
苗木「それは違うよ! 断言する。ボクは誰にも告白なんてしていない!!」
日向「そうか……そうか……」
苗木「というかボクがつり合うような女の子なんてクラスにいないよ……」
心から安心する一つ法で一つ気になることがある。何故霧切があんな嘘を付いたのかだ。……いや待て、もし仮に嘘を付いていないとすれば……
@朝日奈を呼び出す
A舞園を呼び出す
B不二咲を呼び出す
↓2
- 262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 22:51:00.28 ID:QxyNqt0/0
- 下げ
- 263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 22:54:03.23 ID:fQjsSKsJo
- 2
- 264 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/11(金) 23:07:33.63 ID:dmR1mwIz0
- ……こういう時は兎に角証言を集めるに限るな。
俺は一旦苗木を帰らせ、この前(照明落下事件の時)舞園から教えて貰った電話番号をプッシュする。アイドルの仕事と被っていたら仕方が無いから諦めようと思っていたのだが、どうやら大丈夫だったらしく、舞園はすぐに教室へとやって来てくれた。
舞園「えっと……一体何の様ですか日向先輩」
日向「いやー……その、だな……」
舞園「……もしかして苗木くんか霧切さんの事ですか?」
ドキリと心臓が高鳴った舞園さやかは妙に勘が良いと噂で聞いた事があるが、これが「エスパー」って奴なんだろうか。
日向「……失礼も無礼も承知で、単刀直入に言うぞ。お前、苗木と付きあってるのか?」
舞園「↓2」
01〜30 ええっ!? 付きあっていませんよ
31〜60 はい! 苗木くんが告白してくれたんです♪(と、舞園は思っている)
61〜90 ええ。でも苗木くんも大変ですよね。四人もいる彼女を満足させなくちゃいけないんですから……
91〜00 ええっ!? 付きあっていませんよ。……寧ろ私は、その……(モジモジ)
↓2 今日はここまで。頼むからこれ以上カオスな事にしないでくれとコンマ神に祈りながら寝ます。明日は夕方の5時から6時。9から11時に更新予定です。お暇でしたら是非。
- 265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 23:08:42.21 ID:QxyNqt0/0
- 下げ
- 266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/11(金) 23:09:13.48 ID:QxyNqt0/0
- チャンス
- 267 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/12(土) 17:04:38.62 ID:AcX3Vtpf0
- 一時間ほどですが再開します。
- 268 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/12(土) 17:08:14.51 ID:AcX3Vtpf0
-
舞園「はい! 苗木くんが告白してくれたんです♪」
そう返答された時、俺は一体どんな顔をしていただろうか。きっと、苦虫を噛みつぶしたような表情だったに違いない。
日向「そ、そうか……」
舞園「ええ。本当はアイドルに恋愛はNGなんですけど……あそこまで情熱的に告白されてしまうと、女の子としての私の方が堕ちてしまって……♡」
……「じゃあ苗木が霧切や朝日奈とも付きあっているのを知ってるか?」と問いかけたかった俺の口からはなにも出てこなかった。
事態がどう転ぼうが、この事件(大袈裟な表現をしたつもりは無い)に関われば関わるほど厄介事に巻き込まれそうな予感がしたからだ。
どこかで食い違いが、もしくは認識の齟齬が、あるいは誰かが嘘を付いている。それがどんな物であれ、触れてはいけない地雷がそこら中に埋まっている気がした。
舞園「……日向先輩?」
日向「ああいや! すまない。ちょっとした依頼でな。お前と苗木が付きあっているんじゃないかって噂が流れててな。その調査を依頼されたんだ。……言いたくないなら別に言わなくて良いんだが、一体どんな風に告白をされたんだ?」
舞園「↓2」
- 269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 17:12:50.31 ID:eH2GBzeW0
- 下げ
- 270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 17:16:17.07 ID:eH2GBzeW0
- 酒入りのチョコを一緒に食べてたときなんですが、当然、熱烈なキスをされた後に、僕はさやかさんが好きだ!付き合ってほしいって言ってくれたんですよ。ポッ
- 271 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/12(土) 17:30:36.66 ID:AcX3Vtpf0
- 舞園「お酒入りのチョコレート……ウイスキーボンボンを一緒に食べてたときなんですが、当然、熱烈なキスをされた後に、僕はさやかさんが好きだ!付き合ってほしいって言ってくれたんですよ♪」ポッ
日向「お、おおう……」
いやそれ完全に苗木が酔ってただけじゃ……。いやダメだ。まだ推理の材料が圧倒的に足りない。時間は掛るかもしれないが、この事件の全容を把握してからでないとどう動こうが悪手になる気がする。
全ての関係者、もしくは苗木のクラスメイトに事情を聞いてからじゃないと……。
@朝日奈に会に行く
A不二咲に会いに行く
B霧切、苗木、舞園、上記二名以外の78期メンバー(指定してください)に会に行く。
↓2
- 272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 17:31:18.18 ID:eH2GBzeW0
- 下げ
- 273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 17:33:56.49 ID:wN+7Izp7o
- 絶望的な妹様
- 274 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/12(土) 17:46:24.36 ID:AcX3Vtpf0
- そこ行っちゃったかぁ……そこ(ラスボス候補)行っちゃったかぁ……!!
日向「と、言う事なんだが……」
江ノ島「ほうほう、事情はわかりました。んで? 地雷原の真っ只中にいる日向先輩は私様にどうしてほしいので?」
何で俺はこいつに事情を聞きに来てしまったんだろうか……。江ノ島盾子。超高校級のギャルであり、自らを超高校級の絶望と名乗っている78期生……いや、現希望ヶ峰学園生徒の中でトップクラスの危険人物(噂)。
その圧倒的な分析力と飽きっぽさから何か世界級のとんでもない事件を起こそうと企んでいたようなんだが、どんな心境の変化があったのか、今は普通の学園生活を謳歌している普通の高校生(に見える)だ。
日向「直球に聞くぞ。お前はこの事態をどう見てる? 食い違いか? 勘違いか? それとも誰かが嘘を付いたりしてると思うか?」
江ノ島「……」
日向「お前なら事件の全容を掴めているんじゃないかと思ってな」
江ノ島「↓2」
01−30 当然掴んでいるがはぐらかす
31−60 当然掴んでいるが、面白おかしく改変した虚実を教える
61〜90 教えても良いが、交換条件を出してくる。
91〜00 江ノ島「えっ、なにそれ怖っ」
- 275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 17:47:10.21 ID:eH2GBzeW0
- 下げ
- 276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 17:47:49.41 ID:eH2GBzeW0
- モノクロ
- 277 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/12(土) 17:57:21.79 ID:AcX3Vtpf0
- 江ノ島「いやーん♪ 超高校級の相談窓口である日向先輩に逆に相談されるとか私様困っちゃーう♪」
日向「……まともに教える気は無いみたいだな……」
それならもういいと空き教室を出ようとした俺の手を、江ノ島が掴んでグイッと引き寄せてきた。
日向(う、うわっ!)
えのしまの豊満な胸が背中に押しつけられる。江ノ島に対する印象事態大して無い俺だが、こんな事をされると男としていやでも意識してしまう。
江ノ島「別に教えないとは言って無いでしょー? 実は苗木達ってば↓3(面白おかしく改変した虚実)」
今回はここまで。また9時にお会いしましょう。
- 278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 17:57:56.33 ID:eH2GBzeW0
- 下げ
- 279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 17:58:51.18 ID:eH2GBzeW0
- 下げ
- 280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/12(土) 18:01:55.43 ID:He2IW1jW0
- セレスとの賭け麻雀に負けて色々罰ゲームくらった
- 281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 18:11:20.26 ID:eH2GBzeW0
- そうなんだ(すっとぼけ)
- 282 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/12(土) 21:33:02.18 ID:AcX3Vtpf0
- 何でちょっと目を離した隙に更新が入るンですかねぇ……?(Windows)
遅くなりましたが始めます。
- 283 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/12(土) 21:34:30.41 ID:AcX3Vtpf0
- 江ノ島「あいつらってばセレスとの賭け麻雀にボロ負けして何か色々罰ゲームさせられてるらしいんだよねー」
日向「罰ゲーム?」
江ノ島「ええ。具体的な内容までは私様にも分りませんが、何やら色々と命じられてるらしいです。苗木の言葉がそう(嘘)なのか、霧切の言葉がそう(嘘)なのか、舞園の言葉がそう(嘘)なのか……いやぁ、推理のしがいがありますねぇ」
日向「………」
素直にこいつの言葉を100%信用する気は無いが、証言の一つとして覚えておいた方が良さそうだ……。
実に面白そうな顔をしながら「それじゃーねー」と江ノ島は空き教室を出て行った。
さて……
@朝日奈に会に行く
A不二咲に会いに行く
Bセレスに会いに行く
C霧切、苗木、舞園、上記三名以外の78期メンバー(指定してください)に会に行く。
Dもう色々面倒臭い&独りで抱え込みたくないので最原にも調査を依頼する。(断られる可能性があります
- 284 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/12(土) 21:35:33.22 ID:AcX3Vtpf0
- ↓2
- 285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 21:36:18.04 ID:eH2GBzeW0
- 下げ
- 286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 21:38:14.12 ID:wN+7Izp7o
- 4十神
- 287 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/12(土) 21:46:12.42 ID:AcX3Vtpf0
- やはりこう言うのは比較的客観的に物事を見える奴にも事情聞いた方が良いだろう。
と、言うわけで78期生である超高校級の御曹司「十神白夜」に会いに来たんだが……
「断る」
「ええ……?」
事情を話した途端、にべもなく話を打ち切られてしまった。
「何故俺がそんな見るからに危険な地雷原にツッコまねばならん。適材適所だ。そういうのは相談窓口であるお前の役目だろう」
「いや、だからこそお前に話しを聞きに来たんだけど……」
「兎に角断る。そもそも俺が知っている事など何も無い。それと、俺に協力を仰ぎたければそれなりの実績を……せめて5つは依頼を解決してからにしろ」
そう言って十神はこちらを一瞥することなく教室を出て行ってしまった。……あいつの協力を得るには依頼を合計で5つはこなす必要がありそうだ。さて……↓2
@朝日奈に会に行く
A不二咲に会いに行く
Bセレスに会いに行く
C霧切、苗木、舞園、上記三名以外の78期メンバー(指定してください)に会に行く。
Dもう色々面倒臭い&独りで抱え込みたくないので最原にも調査を依頼する。(断られる可能性があります
- 288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 21:47:22.98 ID:eH2GBzeW0
- 下げ
- 289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 21:48:05.45 ID:1qJUSE6AO
- 残姉
- 290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/12(土) 21:49:18.01 ID:AW9a/CIRO
- 1
- 291 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/12(土) 21:55:23.47 ID:AcX3Vtpf0
- 兎に角情報だ、どんな探偵だって情報と物証がなければ推理は出来ない。江ノ島の発言だけでは信用出来ない……とくればだ。
戦刃「えっと……事情は分ったけど……私に何か出来るかなぁ?」
彼女の姉である超高校級の軍人「戦刃むくろ」にも話しを聞いてみよう。十神とは違い、一応はこちらに協力してくれるらしいが……。
日向「この際なんでも良い。少しでも手がかりが欲しいんだ。なにか知らないか?」
戦刃「↓2」
01ほど碌な情報を知らない00ほど詳細を把握している
↓3
01ほど情報を話してくれない。00ほど情報を(江ノ島に口止めされていたことでも)漏らしてしまう。
- 292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 21:56:23.52 ID:eH2GBzeW0
- 下げ
- 293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 21:56:56.25 ID:eH2GBzeW0
- 承知
- 294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 21:57:53.80 ID:wN+7Izp7o
- ふむ
- 295 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/12(土) 22:06:23.75 ID:AcX3Vtpf0
- 戦刃「えっと……ごめんね。私も詳しい事情は知らないんだ」
日向「……そっか。時間を取らせて悪か「……でも」ん?」
戦刃は困ったような、それでいて複雑そうな表情でこう言った。
戦刃「苗木くんが4又してるなんて噂、私は聞いた事ないよ。「誰かと付きあってるんじゃないか」って話しなら聞いた事あるけど……」
……どういう事だ? 霧切の証言が確かなら苗木は霧切、舞園、朝日奈、そして不二咲に手を出している。けどこれまでの話しと組み合わせると舞園と付きあっている(仮)のはまぁ(100歩譲って)事実だとしても、戦刃の「4又してるなんて噂は聞いたことない」という発言と食い違う。
……なんだ? そもそもどうして霧切はあんな無茶苦茶な依頼をしてきたんだ? ……まだ情報が足りないが、もうあまり時間がない。自由に動けるのはあと2回ぐらいだろう……。
↓2
@朝日奈に会に行く
A不二咲に会いに行く
Bセレスに会いに行く
C霧切、苗木、舞園、江ノ島、戦刃、十神、上記三名以外の78期メンバー(指定してください)に会に行く。
Dもう色々面倒臭い&独りで抱え込みたくないので最原にも調査を依頼する。(断られる可能性があります)
- 296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 22:10:16.54 ID:0RJ0WtBvO
- 3
- 297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/12(土) 22:10:35.70 ID:He2IW1jW0
- 1
- 298 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/12(土) 22:18:23.79 ID:AcX3Vtpf0
- やはり当事者の一人に話しを聞くのが良いだろう。と、言うことで俺は希望ヶ峰学園のプールに向かう事にした。この時間なら十中八九「あいつ」がいると踏んだからだ。
朝日奈「あれ? 日向先輩じゃん。なになにどしたの? あ! もしかしてドーナッツの差し入れに来てくれたとか?」
水着姿で眼をキラキラさせながら言うが、こっちはもうそれどころではない。残り時間はもう限られているのだ。
日向「ドーナッツなら後日にでも買ってやるから頼む、質問に答えてくれ……。お前、もしかして苗木と付きあってるか?」
朝日奈「↓2」
01〜30 ええっ!? 付きあってないよ!!
31〜60 う、うん。苗木が告白してくれたんだぁ……えへへ(と、朝日奈は思っている)
61〜90 うん。でも苗木も大変だよね。四人もいる彼女を満足させなくちゃいけないんだから……
91〜00 ええっ!? 付きあってな……。あ、違う違う!。うん! 付きあってるよ!!
- 299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 22:19:59.29 ID:eH2GBzeW0
- 下げ
- 300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 22:22:31.40 ID:eH2GBzeW0
- 山札
- 301 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/12(土) 22:29:20.33 ID:AcX3Vtpf0
- 朝日奈「う、うん! 苗木が告白してくれたんだぁ……えへへ。……ってどうしたの日向先輩。蹲って頭を抱えるような真似して」
日向「い、いや。なんでもない……なんでもないんだ、あはははは……」
もう何がどうなっているのか分らない。舞園と同じく朝日奈も「自分が苗木と付きあっている」と思っている(苗木の証言が事実ならの話だが)らしい。
日向「相談窓口の依頼の調査中でな……言いたくないなら別に言わなくて良いんだが、一体どんな風に告白をされたんだ?」
朝日奈「↓2」
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