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安価とコンマで異世界転生!その9
- 853 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/08(月) 05:17:01.40 ID:7Kh/g8+i0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 854 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/08(月) 19:07:17.98 ID:28a3bxqsO
- ガーゴイル妹「えっと……このオークションって、どんな団体が主宰なのか分かりますか?」
女性「うーん、この街じゃあまり聞かない人たちだったと思うけれど」
ガーゴイル妹「オークションにはよく来られるんですか?」
女性「ええ、現状生き甲斐と言ってもいいわ……ああ」
ガーゴイル妹「どうしました?」
女性「思い出してきたわ、今回の主宰は>>下1」
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/08(月) 19:21:13.03 ID:CaVTD+9Q0
- カジノのオーナーに提携を申し出た道化師野郎よ
- 856 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/08(月) 20:44:35.55 ID:28a3bxqsO
- 女性「カジノのオーナーに提携を申し出た道化師野郎よ」
男「……はぁ、マジか」
女性「あら、お連れさん?」
ガーゴイル妹「そんなところです」
女性「なにか知っているの?」
男「色々と。話すと長くなるので、ロクな奴らじゃないってことだけは伝えておきます」
- 857 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/08(月) 22:06:37.92 ID:7Kh/g8+i0
- 女性「ふぅん、そう。それならいいニュースがあるわよ」
氷魔「……?……」
女性「結局、カジノのオーナーはその交渉に応じていないわ」
やる気「ま、怪しいっすもんね」
女性「それもあるでしょうけど、資金力が足りているのかどうかを疑問視されていたの」
男「と、いうことは……」
女性「このオークションはそれを誇示し、カジノのオーナーに認めてもらうためのものってことね」
- 858 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/09(火) 00:57:36.88 ID:DaXUOs0l0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 859 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/09(火) 20:08:00.90 ID:DaXUOs0l0
- すみません遅れました
男「……なるほど」
女性「だから、出品内容もいつもと傾向が違う」
ガーゴイル妹「彫刻とか、肉とか、変な種とかですか?」
女性「うーん、彫刻はよくあるわよ?富豪がどうとか、みたいな曰くはつかない、純粋な嗜好品だけれど」
- 860 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/09(火) 20:30:09.80 ID:DaXUOs0l0
- 氷魔「……情報……ありがとうございました……」
女性「どうも」
四人が離れると、また葉巻を吸い始めた
やる気「これは、なかなかいい情報が手に入ったんじゃないっすか?」
ガーゴイル妹「?」
やる気「カジノのオーナーが、あいつらに今は協力的じゃないって話っすよ。こんな街っすから、相当の権力者であることは間違いないっす。こちらが協力してもらえらば、かなり動きやすくなりそうっす」
- 861 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/10(水) 00:58:13.17 ID:66uI/QYA0
- ガーゴイル妹「えっと……コンタクトしますか?」
男「おう、オークションに参加したい気持ちもあったが……あいつらが元締めとなると、流石にまずい」
氷魔「……じゃあ……会いに行きましょう……カジノで情報を探すべきです……」
そうして一行がテントを退出しようとしたとき、
やる気が反応した
やる気「……巻物に連絡が来たっす」
- 862 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/10(水) 01:32:48.85 ID:66uI/QYA0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 863 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/10(水) 18:51:20.80 ID:66uI/QYA0
- 男「よし、確認だ!」
そこには、ガーゴイル姉が居るであろう場所の近くまで来たことが記されていた
ガーゴイル妹「姉さん……!」
氷魔「……!?……」
ガーゴイル妹が感慨に浸っている最中、
巻物にさらなる文字が書き込まれていく
- 864 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/10(水) 18:54:04.07 ID:66uI/QYA0
- やる気「まだなんかあるんすか……?」
そこに追加で書き込まれたのは、
商品が置かれている部屋に何かがいること、
そしてそれがゆっくりと近付いてきていることだった
男「まずい!」
男はすぐさま逃げるよう書き込んだが、
どうやらその姿だけでも捉えるつもりらしく、
数秒後にその存在の姿について書き込まれた
>>下1……商品の置かれた部屋にいた存在
- 865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/10(水) 18:59:23.92 ID:kksDevoYo
- コカトリス
- 866 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/10(水) 21:18:51.56 ID:66uI/QYA0
- 巻物に浮かんだのは、『コカトリス』の五文字、
不吉な名である
氷魔「……どうします……?」
男「……あいつらが危険だ」
やる気「コカトリスって、どんなモンスターなんすか?」
ガーゴイル妹「基本的には、毒です。かなり強い毒を全身から放出できます」
男「つまり、物理的な攻撃を行うのは危険ということだな」
- 867 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/10(水) 21:45:05.67 ID:66uI/QYA0
- 男はとりあえずその旨を書き込んだ
氷魔「……助けに行きたそうですが……確実に大騒ぎになりますよ……」
男「だが……」
氷魔「……彼らを信じましょう……そんなにやわじゃありませんよ……」
やる気「俺っちも同感っすね」
男「……分かった」
- 868 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/10(水) 22:57:02.44 ID:66uI/QYA0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 869 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/11(木) 19:18:25.22 ID:Lb1xLbYH0
- そうして四人は、少なからず不安を抱きながらも、
またカジノへと戻っていった
そして、迷うことなく本部ギルドへと入っていった
ガーゴイル妹「あのー……」
受付嬢「どうなさいました?」
男「実は、カジノのオーナーに伝えなきゃいけないことがあるんだけど……どこにいるのか教えてくれたりしない?」
受付嬢「>>下1」
- 870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/11(木) 19:34:12.22 ID:Pw8EpibS0
- すいません。彼は本業で
忙しいためここから遠く
離れたところにおります
- 871 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/12(金) 03:28:56.56 ID:pyfEd6pf0
- 受付嬢「すいません。彼は本業で忙しいためここから遠く離れたところにおります 」
男「そ……そうか」
受付嬢「伝言でしたら、お伝えできますが」
男「……どうする?」
氷魔「……やらないよりは……ましでしょうね……」
- 872 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/12(金) 03:31:11.01 ID:pyfEd6pf0
- それから男は、メモ用紙を受付嬢から貰い、
そこにピエロたちについて記した
受付嬢「……ちなみに、中身を拝見しても?」
やる気「うーん……正直嫌っすけど、別に俺っちらはなんも損しないっすね」
受付嬢「そうですか、では必要になれば拝読させていただきます」
- 873 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/12(金) 03:34:08.25 ID:pyfEd6pf0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 874 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/12(金) 19:21:27.21 ID:pyfEd6pf0
- 彼らはしぶしぶギルドからは出た
ガーゴイル妹「どうしましょう?」
男「堂々とオークションを妨害する術をなくしてしまったな」
氷魔「……このままだと……最初の作戦でいくしかなさそうですね……」
やる気「そっすね……」
話しつつも、連絡用の巻物に無事逃げ切れたかどうか問う内容の質問を書き込んでいる
- 875 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/13(土) 04:21:41.09 ID:zoyQHHqo0
- 精神的閉塞感を覚えながらも、
一行は再びテントへと向かうこととなる
ガーゴイル妹「みなさん、無事だとよいのですが……」
男「なにもできないのが歯痒いな」
氷魔「……向こうの方が……数が多いです……どうにかなるでしょう……」
やる気「俺っちも氷魔もいないっすけどね」
氷魔「……やる気さんはともかく……私が魔法を使えば……まず隠密行動は無理ですから……」
- 876 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/13(土) 04:31:41.63 ID:zoyQHHqo0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 877 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/13(土) 19:30:15.88 ID:gywqb6DcO
- 一方、コカトリスを発見した潜入チーム
中華「……どうやら、まだこちらに気づいてはいないようだね」
ぶりっ子「えぇ、助かりましたぁ」
どうやら、コカトリスは商品が収容された部屋をひたすら巡回しているようである
気を付ければ発見されることもないが、
一方で対象を保護する際にはほぼ確実に見つかるだろう
- 878 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/13(土) 23:20:13.12 ID:zoyQHHqo0
- 怪盗「……でも、おかしいですね」
狙撃少女「え?」
怪盗「だって、少なくとも競売のときには商品を出さなきゃいけないんですよ。どうにかしてあのコカトリスをどかすか、あるいは無力化する方法が主宰にはあると思いませんか?」
司書コピー「確かに、そうですね。なにかしらありそうです」
中華「しばらく潜伏を続け、その正体を把握できれば……安全に事を運べるかもしれないね」
- 879 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/14(日) 04:34:44.61 ID:yA27tatV0
- そして、連絡のために中華はその方針を書き込んだ
男「……どうやら、まだ大丈夫そうだ」
ガーゴイル妹「コカトリスはどうなったんですか?」
男「気付かれてなかったようだ、待機し続ければ解決策が見える可能性があるとも」
氷魔「……強行して助けにいく必要はなさそうですね……」
- 880 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/14(日) 04:41:00.44 ID:yA27tatV0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 881 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/14(日) 18:29:16.07 ID:yA27tatV0
- 四人は会場に戻ったが、まだあまり他の参加者は到着していないようだ
着席者はまばらである
やる気「すみません」
女性「……ん?ええ、どうなさったの?」
例の葉巻を吸っていた女性に再び話しかける
やる気「うち、オークションは初めてなんすよ。気を付けたほうがいいこととか、注意したほうがいい参加者っているっすか?」
女性「>>下1」
- 882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/14(日) 18:33:40.57 ID:+LpPAoOV0
- 他の買い手との意地比べにならないように
- 883 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/14(日) 20:37:54.59 ID:yA27tatV0
- 女性「他の買い手との意地比べにならないように」
男「はい」
女性「これだけの街の、これだけの規模のオークション。当然、陰謀だってよくあることよ」
氷魔「……そうなんですね……」
女性「金銭的な問題もあるけれど、異常な入札と争うのはやめておくべき。金だけでなく、命まで失くすことになりかねないわ」
ガーゴイル妹「説得力がありますね……」
- 884 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/15(月) 00:38:28.78 ID:56kmpAOl0
- 女性「当然よ、あなたたちのような人が消えていくのは何度も見たわ」
男「やっぱり、実体験なんですね」
女性「ええ、嫌な思い出よ……そろそろ、人が揃い出すわ。あなたたちも、席に着いたほうがよいでしょう」
氷魔「……そうさせていただきます……ありがとうございました……」
四人は、近くの適当な席に座った
人が入り初めなので、四つ隣接する空席を探すのは難しくなかった
やる気「……下手は打てないっすね」
- 885 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/15(月) 00:45:29.75 ID:56kmpAOl0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 886 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/15(月) 19:15:13.01 ID:56kmpAOl0
- オークションが始まる頃、潜入チームは客間に潜み、
商品保管室を挟んで向こう側から、
人が近づくのを足音で感じ取った
ぶりっ子「おっ、誰か来ますよぉ」
狙撃少女「見せてもらいましょう、コカトリスをどうするのか……」
陰になってよく見えないその人物が部屋に入ると同時に、コカトリスは奇妙な叫び声を上げて威嚇した
それに対し、その人物は>>下1
- 887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/15(月) 19:22:32.83 ID:dUiGQ5H70
- 構わずモフモフナデナデした
- 888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/15(月) 19:25:09.14 ID:WmSUyzU+0
- 棍棒を蛇の頭に容赦なく振い落とした。 棍棒を振った人物は、女性の神官に見える
- 889 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/15(月) 21:28:28.21 ID:56kmpAOl0
- ???「おーよしよし」
その人物は、威嚇するコカトリスに一切警戒することなく近付き、特有の体毛を揉むように撫でている
扱いは完全にペットだ
司書コピー「え……」
???「ここで待てて偉い。後でおやつあげるからね」
一見コカトリスに噛まれているように見えるが、
どうやら甘噛みらしい
毒の分泌はコカトリスの意志でコントロールできるようだ
- 890 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/16(火) 01:35:57.38 ID:LPaJlQkT0
- そして、その人物は運試しの種を持ってステージの方へ向かっていってしまった
中華「なんてことだ、魔獣を飼い慣らしている」
ぶりっ子「どうするんですかぁ……!?」
怪盗「かくなる上は、不意討ちで倒しきるしかないんでしょうか」
中華「心配ない、まだ手はある。出し惜しみして見つかるのが一番の問題だからね」
そう勇気づけるように微笑み、
巻物にコカトリスはどうにかできそうだという旨と、心配しないで欲しいと書き込んだ
- 891 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/16(火) 01:55:14.15 ID:LPaJlQkT0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 892 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/16(火) 19:42:38.33 ID:LPaJlQkT0
- 道化師「さぁみなさん!大オークションの開幕です!」
四人は舞台で饒舌に話す道化師を見ている
男「ついに始まったな」
ガーゴイル妹「不安が募ってきます……」
道化師「それでは最初の品からいきましょう〜!運試しの種だーっ!!」
- 893 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/16(火) 21:13:06.03 ID:LPaJlQkT0
- すると、見栄えのいい台車のような物体に乗った種が運ばれてくる
魔法で作られた透明なケースに保管されている
道化師「さぁ、この摩訶不思議な種は一体いくらの値が付くのか!?」
男「これ、入札するか?」
道化師「それでは30万から!」
男「さ、30万!?……どうする?」
氷魔「……>>下1……」
- 894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/16(火) 21:22:24.75 ID:qnhtd09XO
- …出来れば…欲しい、です!
- 895 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/16(火) 21:53:40.95 ID:LPaJlQkT0
- 氷魔「…出来れば…欲しい、です!」
やる気「じゃ、やるっすか?」
男「ああ」
そう決めた所、どこからか声が上がる
「40万!」
道化師「40万!これは高い!いきなり30%の上乗せだっ!」
- 896 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/16(火) 22:08:36.66 ID:LPaJlQkT0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 897 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/17(水) 19:26:52.83 ID:km8iCFIf0
- ガーゴイル妹「すごい値段が……」
男「42万!」
道化師「42万!42万です!」
「45万!」
道化師「さぁ45万!」
ガーゴイル妹「すごい値段が飛び交ってます……」
男「50万っ!」
流石にこれ以上出すのは厳しいと思いながら、男は叫んだ
>>下1……会場の反応
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/17(水) 19:33:05.11 ID:dUQPFGVEo
- 「100万だ」という声が聞こえてどよめきが生まれる
- 899 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/17(水) 21:10:42.84 ID:km8iCFIf0
- 「100万だ」
道化師「さァ100万!……100万!?」
道化師すら驚くその金銭感覚
当然、会場もどよめき出す
氷魔「……ああ……流石に降りて下さい……100万はないですね……」
やる気「それより、ここで100万を出すような奴は何者なんすかね」
- 900 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/17(水) 21:13:36.27 ID:km8iCFIf0
- 会場の誰もが声のした方を振り返る
そこに座っていたのは、
浅黒い肌をした長身の男性だった
道化師「そこのあなたが落札者ですね!?」
長身「ああ、101万でも出すやつがいなければ」
悔しさなど忘れてしまうほど、
その異様さに誰もが気圧されていた
道化師「どうやら、いないようです!それでは落札ッ!」
- 901 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/18(木) 01:56:04.72 ID:DqkITomc0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 902 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/18(木) 19:35:58.70 ID:DqkITomc0
- 多くの人々が動揺を続けていることから、
恐らく先ほど会話した女性のような、
常連の客ではないことが伺える
係員が、落札したことを示すチケットを彼に渡した
道化師「それでは、次の商品です!」
運ばれてきたのは、一冊の手記
この手のアイテムにありがちな特徴として、
使い込まれてボロボロだ
- 903 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/19(金) 01:49:09.90 ID:gfYM7Tw30
- 男「あれは欲しいかも」
中華「うん、なにか情報になるかもしれないし……」
道化師はケースから手記を取り出すと、
丁寧にあるページを広げる
そこには、世にも奇妙な姿の生き物が描かれていた
道化師「これは、ある兄弟が訪れた奇妙なる世界の話!描写や絵があまりに真に迫っているので、真実なのではないかと言われています!」
- 904 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/19(金) 01:58:12.00 ID:gfYM7Tw30
- 一応カタログに目を通してきているだろう参加者の面々は、ほとんどがその内容を信じていなかった
実際、禁域で起こりうることはほとんどか悪い冗談のようなものだ
やる気「見せやがったっすね」
しかし、その名状しがたい怪物の姿は、
その話に信憑性を上乗せし、
半信半疑だった多くの参加者の興味を惹いた
ガーゴイル妹「あんな化け物、いるんでしょうか?」
男「いるかも」
- 905 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/19(金) 03:33:55.16 ID:gfYM7Tw30
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 906 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/19(金) 19:49:12.09 ID:gfYM7Tw30
- 魔「……流石に……種よりは安くなりそうですが……」
やる気「だといいっすね」
道化師「それでは5万から!」
「6万!」
「6万5000!」
「7万5000!」
と声が上がり出す
以前より値は安く動きも鈍いため、
頑張れば競り落とせそうだ
男「よし……>>下1!」
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/19(金) 19:55:48.44 ID:drALiv/Mo
- 8万5000!
- 908 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/19(金) 20:21:04.88 ID:gfYM7Tw30
- 男「8万5000!」
一旦参加者のざわめきが沈静化する
多くの人が『ライン』として設ける10万の輪郭がはっきりとしてきたため、及び腰になるものが出始めたのだ
道化師「さぁ8万5000!8万5000を超える者はいないのか!?」
氷魔「……いないといいのですが……」
- 909 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/20(土) 02:30:49.21 ID:O+1UdQSU0
- 彼女はちらりと先ほど落札した男性を見るが、
わずか数分のうちに居眠りを始めており、
この商品に興味はないのだと伝わる
やる気「どうしたっすか?」
氷魔「……いえ……落札できそうなのは嬉しいのですが……無価値だと思われているのも少し腹立たしいですね……」
ガーゴイル妹「なんの話ですか?」
- 910 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/20(土) 02:39:28.79 ID:O+1UdQSU0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 911 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/20(土) 18:50:53.96 ID:UB7gfr74O
- 男は非常に堂々とした雰囲気で未だ立っている
近付く10万のラインの中で、
まだ戦えることを示しているのだ
道化師「どうやらいないようですね?では落札です!」
すぐに係員がやってきて、
商品と引き換えるためのチケットを渡される
目当ての品がもうないならば、
この場で交換して帰ってもよいと言われたが、
当然魔獣の肉は手に入れていないため、
残ることとなる
- 912 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/20(土) 21:12:36.60 ID:iTUaMwtIO
- 道化師「さぁ、次の素敵な商品はこちら!」
道化師は台車で運ばれてきた身代わりの人形を見せつける
その異様な造形に参加者は視線を集める
ガーゴイル妹「あれは……?」
道化師「これは身代わりの人形!呪いを無尽蔵に吸収するアイテムです!」
氷魔「……冒険でも使えそうですが……落札を狙いますか……?」
男「>>下1」
- 913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/20(土) 21:30:09.36 ID:TVN2ZpDZ0
- …もしかしたら、身代わりとしての機能がありそうだよな
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/20(土) 21:33:03.23 ID:TVN2ZpDZ0
- ↑のレス が説明不足でもうし訳ない
意味的に生き写しや成り替わり出来るよねって言う意味です
- 915 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/21(日) 03:11:28.60 ID:mj88lt5a0
- 男「…もしかしたら、身代わりとしての機能がありそうだよな」
やる気「え?まぁ、そっすね」
男「いや、ほら……依代みたいな?司書コピーいるじゃん」
氷魔「……いますね……」
男「今はどうか分からないけど、少なくとも最初は魂とかなくて、ただの人形だったはずだろ?」
やる気「そのはずっすね」
男「呪いを肩代わりできるほど、人に近い性質があるのなら……魂を入れることもできそうだ」
- 916 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/21(日) 03:23:18.37 ID:mj88lt5a0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 917 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/21(日) 19:45:52.60 ID:mj88lt5a0
- ガーゴイル妹「……え、魂って、なんの」
男「うーんそうだな、もし仲間が死んだら入れるか?」
氷魔「……え……正気ですか……」
男「変なこと言ったか?」
氷魔「……あの……奇妙な人形の姿でまで生き永らえたいとは思いませんよ……それに……多分呪いが貯まってますから……相当な苦痛を味わいますよ……」
男「それはそうだろうな。だから仮置きみたいなものだ。どうにかして、もっとしっかりした魂の入れ先を探すか、作るまでの」
- 918 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/21(日) 20:32:03.56 ID:mj88lt5a0
- やる気「まぁ、俺っちはそれでもいいっすけど、予め同意は取っておいたほうがいいっすよ」
男「そうだな」
そうこうしている間に競売品についての説明が終わり、オークションが始まる
道化師「それでは参りましょう!こちらは10万から!」
「>>下1」
(発言者も指定していいです)
- 919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/21(日) 20:40:35.39 ID:09wAiblD0
- 中華「12万!」
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/21(日) 21:05:45.30 ID:OHkyoaGE0
- 居ない奴持って来んなw
- 921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/21(日) 23:23:04.27 ID:WKb3F8Kpo
- 念のため
再安価だったら>>919を男で
- 922 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/22(月) 01:52:43.68 ID:JzeE4M3f0
- 折角なのでこのまま行ってみます
中華「12万!」
男「……え!?」
四人がいる隣の席に座りかかるとともに、
入札を宣言したのは中華だった
中華「来ちゃった」
ガーゴイル妹「な、なんで……!?」
中華「よくよく考えれば、簡単なことだった」
- 923 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/22(月) 02:08:26.85 ID:JzeE4M3f0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 924 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/22(月) 19:57:54.94 ID:JzeE4M3f0
- 男「簡単?なにがだ」
中華「僕たちはもうすでに毒の血清を持っていたじゃないか」
やる気「……あ!龍毒の!」
氷魔「……確かに……コカトリスの毒は……龍のものに近いとも聞きますね……」
中華「それで、近接戦闘主体の僕は毒使いとの相性が悪いってことで、退路を確保しつつその報告を、ということで」
- 925 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/22(月) 20:45:07.05 ID:JzeE4M3f0
- それからオークションは続き、値段は18万にまで膨れ上がっていた
ガーゴイル妹「気付けば結構な値段ですね」
男「だが、まだ戦えるな」
氷魔「……無理はいけませんが……大丈夫ですか……?」
男「とりあえず宣言しておこう、20万!」
>>下1……さらに入札する人はいたか
- 926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/22(月) 20:49:21.69 ID:aazp7Txs0
- ぼたん色の髪をシニヨンに結った
貴婦人が意地になって競ってきた
- 927 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/23(火) 02:45:50.76 ID:XZX+rC6t0
- 貴婦人「くっ……25万よ!」
男「なっ」
氷魔「……な……なんですかあの人は……」
雰囲気に余裕こそないものの、
服装や化粧から貴族であることがうかがえる女性だ
髪はぼたん色で、それをシニヨンにしている
やる気「2、26万!」
貴婦人「35万!!」
ガーゴイル妹「正気じゃないですよ……!」
- 928 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/23(火) 02:48:28.41 ID:XZX+rC6t0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 929 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/23(火) 19:59:21.33 ID:XZX+rC6t0
- 道化師「35万!なんと35万だーっ!さぁ、ここからさらに争う人はいるのか!?」
貴婦人「はぁっ……はぁ……」
その態度からして、
なにか特別な理由があることは容易に想像できる
しかし、無慈悲にも低音が響く
長身「50万」
- 930 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/23(火) 20:56:05.42 ID:XZX+rC6t0
- 貴婦人「……っ!」
男「なんか、可哀想になってきたな」
もはや手を出すべきでないその争いを、
先ほどまで自分も競っていたことも忘れて傍観する
貴婦人「60万!」
長身「……65万」
貴婦人「70万!」
長身「80万」
- 931 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/24(水) 19:43:43.50 ID:ZbGGcVs10
- すみません寝落ちしました
結局それからしばらく二人の争いは続き、
長身の男性が150万で落札した
道化師「なんと150万!最高額です!」
道化師は持ち前のテンションで盛り上げようとしているが、貴婦人の必死さに誰もが引いているか、あるいは同情しており、あまり会場の熱気は高まらない
まさに道化であった
中華「空気が重いね……」
- 932 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/24(水) 20:49:58.23 ID:ZbGGcVs10
- 氷魔「……ですが……我々にとってはここからが本番です……」
彼女がそう言っている中で、
ついに魔獣の肉が氷漬けのまま運ばれてくる
とても巨大な肉である
道化師「さぁ、お次は魔獣の肉だぁーっ!味わってよし、触媒にしてよし、魔力の足しにしてもよし!まずはベヒーモスの解体肉、5万から!」
>>下1……いくらで入札する?
- 933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/24(水) 20:53:54.93 ID:BJhSwoiDO
- 手堅く10万5千
- 934 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/25(木) 01:27:12.44 ID:6JCJGCzb0
- 男「まずは手堅く……10万5千!」
その発言と入札に会場はどよめく
道化師「なんといきなり10万5千だぁーっ!」
やる気「初期値の二倍以上で手堅いってなんすか!?」
男「……しまった、金銭感覚がおかしくなっていたかもしれない」
ガーゴイル妹「あの争いを見た後ですしね」
- 935 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/25(木) 02:54:37.16 ID:6JCJGCzb0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 936 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/25(木) 19:57:58.87 ID:6JCJGCzb0
- 男「……誰も入札してこないな」
道化師「……では、10万5千で打ち止めだぁーっ!」
会場はムードとしては、
高額の入札を非常に警戒しているようで、
一気に値段を吊り上げるような客と争いたくはないと考える人が多かった
係員「それでは、こちら引換券です。もうお帰りになるのでしたら、この場で引き換えますが」
男「いや、まだ大丈夫だ。ただ、他の魔獣の肉の競売が終わったら帰るよ」
- 937 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/25(木) 20:32:37.79 ID:6JCJGCzb0
- そうこうしているうちに、
道化師は次の肉を持ってきた
中華「手違いでは?あれ、肉じゃなくない?」
運ばれてきま物体は、どう見ても肉ではなかった
明らかにそれは葡萄の一房だった
道化師「これは植物系魔獣、葡萄龍の希少部位です!本来はそのサイズから、あまり味や栄養がないのですが……ここは違います!」
- 938 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/26(金) 02:02:18.50 ID:3HM9Glfq0
- 氷魔「……そういえば……果物のような魔獣がいると聞いたことがありますね……」
やる気「なんでそんなもんがいるんすかね?」
氷魔「……詳しいことは分かりませんが……果物が好きだった神や……魔神の類が生み出し繁栄させた……という説があります……」
やる気「へぇ〜」
道化師「なんとこちらの部位は、葡萄龍の逆鱗となっております!逆鱗だけは通常の葡萄と同じサイズの葡萄が一房生っているのです!」
- 939 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/26(金) 02:34:22.90 ID:3HM9Glfq0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 940 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/26(金) 19:16:59.51 ID:3HM9Glfq0
- ガーゴイル妹「確かに希少……」
道化師「それではこちら、10万から!」
道化師は肉の解説を終えると、
いつものように競売へと客を駆り立てた
氷魔「……一つ……魔獣の肉は確保しています……これ以上は……必ずしも必要ではありませんが……」
男「そうだな、うーん……」
>>下1……葡萄龍の逆鱗の落札に挑戦する?
- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/26(金) 19:23:03.95 ID:l+1DwDB/o
- せっかくの機会だからやるだけやってみよう
- 942 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/26(金) 22:14:19.82 ID:3HM9Glfq0
- 男「せっかくの機会だからやるだけやってみよう」
そんなことを話しているうちに、
次々に入札されていく
「18万!」
「23万!」
「30万!」
中華「魔獣の肉の中でも、さらに希少となればこれだけ値段が付いてもおかしくはないね」
- 943 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/27(土) 03:54:05.26 ID:8waMuUJ70
- やる気「お高く止まってる奴らにも、いかにも肉!って感じのものよりはフルーツっぽい方がウケがいいっすからね」
ガーゴイル妹「そういう傾向はありそうですね……男さん、でしたっけ?」
男「おう、どうかしたかな?」
ガーゴイル妹「いえ、その……入札しないんですか?」
男「もうちょっと落ち着いてからでいいかな。まだまだ値上がるぞ!」
実際、集まった多くの富豪や貴族たちは値段をじりじりと吊り上げている
- 944 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/27(土) 03:59:36.25 ID:8waMuUJ70
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 945 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/27(土) 19:07:18.34 ID:8waMuUJ70
- 「35万!」
「36万!」
「38万!」
緩やかではあるが、まだ値段は上がり続けている
中華「そろそろ入札する?」
男「そうだな、そろそろ入札するか」
氷魔「……先ほどのように……一気に突き放せば……心理的に有利ですが……」
男「ああ、50万だ!」
彼は声高らかに入札した
>>下1……さらに入札してくる者はいたか
- 946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/27(土) 19:11:48.25 ID:Qji/fBI/o
- 完全に食材関連のやべー奴だと思われて、一斉に沈黙した
- 947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/01/27(土) 19:22:08.66 ID:bnVBzfXfO
- >945
安価だったら俺も50万入れてたわw
- 948 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/27(土) 21:20:24.39 ID:8waMuUJ70
- その入札の声によって、
水を打ったように入札者たちは静かになった
やる気「やけに静かになったっすね」
ガーゴイル妹「私の優れた聴覚から集められた情報によれば、みなさん私たちと競り合うべきではないと考えていますね」
男「好都合だが、俺はあまり無茶な値段を提示してはいないはずだ」
ガーゴイル妹「魔獣の肉……というか、食べ物で競り合いたくないみたいですよ?」
- 949 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/28(日) 03:08:19.77 ID:zr8M89mz0
- 道化師「それでは落札となります!葡萄龍の逆鱗、50万だぁーっ!」
男「よしっ」
彼は再び係員から引換券を受けとる
中華「いやぁ、ありがたいね。僕としても、ぜひ希少な食材は調理してみたいからさ」
氷魔「……私も楽しみです……」
- 950 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/28(日) 03:55:44.45 ID:zr8M89mz0
- 道化師「さて、お次はこちら!」
道化師の指示で、舞台袖から食材が運ばれる
氷の中にあるそれは、一見すると蛸のようであった
しかし、脚は明らかに多く、また色が不定だった
やる気「色が……なんなんすか?あれは」
道化師「さぁこちらは、海の魔術師と呼ばれる海洋魔獣、刺客蛸だぁーっ!」
- 951 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/28(日) 04:17:23.25 ID:zr8M89mz0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 952 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/28(日) 19:30:10.33 ID:0FMBuI1KO
- ガーゴイル妹「ああ、あれ知ってますよ」
男「へぇ、どんな魔獣なんだ?」
ガーゴイル妹「まず、透明化することができます。なので見つけづらいですね」
男「蛸の中には、擬態する種類もいると聞いたことはあるが」
ガーゴイル妹「あの蛸は完全に透明になれますね。そして、あの大量の脚には細かな毒針と、それぞれの脚ごとに異なる属性の魔力が備わっています」
中華「透明で潜み、有効な属性と毒で攻撃を仕掛けてくる、ということか。よく捕まえられたね」
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