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安価とコンマで異世界転生!その9
- 779 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/25(月) 03:55:19.24 ID:tmAU8Ymr0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 780 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/25(月) 19:14:41.32 ID:tmAU8Ymr0
- 氷魔「……実用性は……ほぼなさそうですね……?」
やる気「でも、魔除けの文が書かれているところだけ切り取って使えば最低限使えそうっすね」
ぶりっ子「高位の司祭が書いたものと、雑貨店やギルドで買えるのって違うんでしょうか?」
怪盗「分かりませんね……比較した例を聞いたことがないです」
狙撃少女「……しかし、この教会に対して何らかの働きかけを起こすとき、誠意を示すファクターには使えそうですよ」
- 781 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/25(月) 19:20:01.38 ID:tmAU8Ymr0
- 男「熱心な信者が高額の入札をしてしまった場合、そういった機会を含めても割に合わない品になってしまうな」
中華「……………………」
男「どうした?欲しいのか?」
中華「……いや、なんでもない。ちょっと考え事をしていたけど……気にする必要はない」
氷魔「……でしたらよいのですが……」
中華「ああ、大丈夫さ。それより、次の商品を見よう」
カタログの次のページを開くと、
そこには人が描かれていた
やる気「奴隷か!?」
>>下1……商品の説明
- 782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/25(月) 19:27:12.36 ID:Mywpv2qJo
- 伝説の彫刻士が彫った「とある少女」という題名の像
今にも動き出しそうな生々しさが魅力
持ち主に巨万の富をもたらしてきたらしい
- 783 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/25(月) 21:13:47.44 ID:tmAU8Ymr0
- ぶりっ子「……いえ、見てください。彫像ですよぉ」
やる気「なんだ……びっくりさせないで欲しいっすね」
怪盗「しかし、本当にリアルですね……」
題名は『とある少女』であると書かれている
狙撃少女「ええ、一体こんなものをどうやって彫ったのでしょうか」
- 784 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/26(火) 01:26:42.75 ID:GXlSNgTB0
- 男「果たして本当かは分からないが……俺の知ってる彫刻家は、予め決まった形が石に刻まれていて、それを掘り出してるだけに過ぎない、みたいなことを言っていた」
中華「それらしく説明するなら、人並み外れたイメージ力……特に、三次元的なものを持っていることになるね」
氷魔「……それにしても……異常なほどの生気を感じますね……どのような情念が……ここまでの作品を作らせたのでしょう……」
と、作品そのものについての考察をしていると、
怪盗が声を上げる
怪盗「そんなことより、見てくださいこれ!所有者に巨万の富をもたらすそうですよ!?」
- 785 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/26(火) 01:50:14.24 ID:GXlSNgTB0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 786 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/26(火) 19:45:21.04 ID:GXlSNgTB0
- やる気「なんすか、無粋っすね」
怪盗「だって、富ですよ!?富!」
ぶりっ子「確かに、興味はありますが」
怪盗「はぁ、こういうのを華麗に盗みたいのよ、私は」
男「駄目だぞ」
狙撃少女「少なくとも、普通に落札できるような品ではなさそうですしね
- 787 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/26(火) 21:17:20.49 ID:GXlSNgTB0
- カタログを見て騒いでいると、
部屋のドアをノックする音がした
中華「?」
男「ちょっと見てくる」
一体誰がなぜノックしたのか
男はそれを確かめるため、
そろりそろりとドアに近づき、
ドアスコープを覗き込んだ
>>下1……ドアスコープに映ったもの
- 788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/26(火) 21:41:37.27 ID:aQHGinASO
- カタログの像と瓜二つの少女
- 789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/26(火) 23:59:45.72 ID:P1XYDzZsO
- うむむ
- 790 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/27(水) 19:38:35.33 ID:klu6d9AU0
- すみません寝落ちしました
少女「………………」
男「嘘だろ……?」
氷魔「……どうしたのですか……」
その顔には見覚えがあった
ついさっきまで見ていた顔なので当然である
そう、そこにいたのは彫像の少女と瓜二つの少女だった
男「……あの彫像の子がいる。今ドアを開けるが、みんな、気をつけてくれ」
- 791 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/27(水) 20:46:07.83 ID:klu6d9AU0
- やる気「ええっ、本当っすか!?」
先ほど男が驚いたように、他のメンバーも驚いている
それをよそに扉を開く
男「どうもお嬢さん」
少女「………………」
男「……あー、なんでここに?見ての通り、少なくともここは君の部屋じゃないけれど」
少女「>>下1」
- 792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/27(水) 20:48:17.77 ID:WQsK7Xp6O
- 後退りながら
「覚えてませんか? ある宿屋で出逢った事」
- 793 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/28(木) 03:50:57.28 ID:vrInLmHk0
- 少女「覚えてませんか?ある宿屋で出逢った事」
彼女は男を見つめ、僅かに後退りしながら聞く
ここは爽やかに覚えていることを伝えるべきだが、
彼には覚えのない話だった
男「……すまないが、忘れてしまっているようだ」
少女「そうですか……」
- 794 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/28(木) 03:51:41.58 ID:vrInLmHk0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 795 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/28(木) 19:43:39.29 ID:vrInLmHk0
- 男「……いいかな?」
振り返って少し申し訳なさそうに言う
ぶりっ子「いいと思いますけどぉ……」
男「よし、じゃあ上がってくれ」
とにかく、話を聞くために彼女を入れることにした
怪盗「まさか、この子に唾付けてたんですか?」
- 796 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/28(木) 19:46:41.49 ID:vrInLmHk0
- 男「そんなことせんわ!仮にしてたら覚えてるだろ」
狙撃少女「ふふ……」
男「ほら、座りな」
少女「あ、はい」
男は自分の目の前に少女を座らせた
まだどこか怯えが感じ取れる
男「……じゃあ、用件を聞こう」
少女「>>下1」
- 797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/28(木) 19:59:55.14 ID:tUG8kT1HO
- 私はガーゴイル、あのオークションに出てる姉を取り戻して欲しい
- 798 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/29(金) 04:21:51.22 ID:5O4jppTk0
- 少女「私はガーゴイル、あのオークションに出てる姉を取り戻して欲しい 」
狙撃少女「……まさか、本当に生きていたとは」
男「どうしてオークションに?」
少女「私たちは……このような見た目ですので、人間に紛れて暮らしているのですが……姉の正体が露呈してしまいまして」
中華「それで捕まっちゃったってことか」
少女「はい、魔物であることは知られているので警備もされており……一人で逃げ出すのは難しいと思います」
- 799 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/29(金) 04:29:03.54 ID:5O4jppTk0
- 男「……では、巨万の富を得るという触れ込みだが、あれはどういうことなんだ?」
ガーゴイル妹「ガーゴイルといえば、門番をする存在なのですが……私たちは違います」
氷魔「……なにをするのですか……?」
ガーゴイル妹「特に決まった仕事はありません。家事手伝いに従事するようなこともありますが、一番富に結び付くのは、錬金術の助手でしょう」
やる気「知識があるんすか?」
ガーゴイル妹「はい。それに……この身体自体が、かつて失われた強大な錬金技術の産物でもあります。錬金術の心得がある人間にとって、私たちは様々な禁断への鍵なのです」
- 800 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/29(金) 04:38:34.89 ID:5O4jppTk0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 801 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/29(金) 18:59:06.47 ID:5O4jppTk0
- 男「事情は分かった。だが……」
ガーゴイル妹「やはり、無理でしょうか……」
男「俺たちはそもそも、そのオークションに参加するつもりでいるからな。君の姉を助け出したことでそれがおじゃんになるのは厳しいな」
ガーゴイル妹「そう、ですか……」
男「だが、頼まれた仕事はなんだってやる。それが人のためなら尚更だ。今、作戦を考える」
ガーゴイル妹「いいんですか!?」
男「ああ。よし、みんな!作戦会議だ!」
- 802 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/29(金) 20:26:07.24 ID:5O4jppTk0
- そうして一行は一つのテーブルを囲んだ
ぶりっ子「……で、どうするんですぅ?」
男「目標は、彼女の姉を救出すること、そしてオークションを妨害しないこと、さらに、俺たちが指名手配されないことだな」
怪盗「盗みなら任せて下さい!」
男「……仕事だからな。今回ばかりは止めない」
狙撃少女「まずは、オークションに出品される商品がどこにあるかを調べる必要がありますね」
- 803 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/29(金) 20:33:51.18 ID:5O4jppTk0
- 中華「順当に行けば、オークション会場の裏とかじゃない?もう、今日やるんだし」
ガーゴイル妹「はい、確かそうです」
氷魔「……会場は……」
彼女はカタログを確認する
裏表紙に会場の位置情報が記されている
やる気「どうすか?」
氷魔「……意外と、街の外れですね……」
ぶりっ子「好都合ですねぇ。カジノの辺りは、警備が厳重すぎますから」
- 804 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/30(土) 03:52:14.97 ID:1y55d1af0
- 男「では、どうやってオークションを阻害せず、ガーゴイルを盗み出すかだな」
怪盗「超メジャーな芸術品ならレプリカが出回ってますから、本番直前にすり替えて盗めたりするんですが……」
ガーゴイル妹「さすがにありませんね……」
狙撃少女「……それですね」
男「え?」
狙撃少女「私たちが必ず手に入れなければならないのは、魔獣の肉ですよね?」
男「ああ」
- 805 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/30(土) 04:10:55.37 ID:1y55d1af0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 806 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/30(土) 19:58:36.10 ID:1y55d1af0
- 狙撃少女「あらかじめ舞台裏に潜入しておいて、魔獣の肉の競売が終了してから、彫像の番になる前……わずかな間ですが、そのうちに盗み出せばいいのではないでしょうか」
中華「……リスクが高いね」
狙撃少女「はい。ですが……現状できる手はこれだけかと思われます。より優位になれる手段を手にすれば、こんな危ない計画は不要です」
氷魔「……では……チームを分けましょう……潜入を行うチームと……他の手段を模索するチームで……」
- 807 : ◆cUhskXlNTw :2023/12/30(土) 20:48:10.55 ID:1y55d1afo
- やる気「チーム間の連絡は『巻物』を通じて行うっす。アラートは鳴らせないんで、適宜確認するか、巻物を監視する役を用意するといいっすね」
氷魔「……その通りです……」
ぶりっ子「じゃあ、チーム分けしましょう!」
それから一行は話し合いを行い、
チームの内容を決定した
>>下1……潜入チームと捜査チームの内訳
- 808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/30(土) 21:17:00.58 ID:v0JXPbqN0
- 潜入:中華、スナイパー、ぶりっ子、怪盗、図書員
調査:男、やる気、氷、妹
- 809 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/30(土) 22:51:48.40 ID:1y55d1af0
- 男「潜入チームは必ず成功してもらなくちゃならないから、人数は多めにするぞ」
怪盗「私は潜入チームですよね!?」
男「ああ、それと……中華、狙撃少女、ぶりっ子、司書コピーだ」
ガーゴイル妹「ということは私と、男さん、やる気さん、氷魔さんが調査チームということですね」
狙撃少女「なるほど、分かりました。では早速行動を開始しましょう」
- 810 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/31(日) 03:04:45.90 ID:liTIvdL40
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 811 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2023/12/31(日) 19:34:27.86 ID:liTIvdL40
- 潜入チームの五人は、
早速郊外にあるオークション会場へやってきた
大きなサーカステントのような建物がある
中華「裏手に回ってみよう」
そこには、関係者とおぼしき人物が数人と、
裏口があった
そして、そのうちの一人が話しかけてくる
男性「ん?なんだお前たちは」
ぶりっ子「えっと、私たちは競売品の警備を頼まれたギルドの者なんですけどぉ……」
男性「>>下1」
- 812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/31(日) 19:39:27.44 ID:tupI81HQ0
- 海岸地方の神官じゃないのかい?
- 813 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/01(月) 00:30:39.89 ID:sMaAQm6C0
- 男性「海岸地方の神官じゃないのかい?」
ぶりっ子「えっ」
怪盗「……それは私ですね」
困っているぶりっ子を助けるため、怪盗が声を上げた
男性「おお、あなたが」
怪盗「他の皆様は私が雇った警備員です」
- 814 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/01(月) 04:40:10.76 ID:sMaAQm6C0
- 男性「そうでしたか、ではこちらへ」
彼の誘導で無事に裏口から入場することはできたが、
なぜそれができたのかが分からない
狙撃少女「……はて、海岸地方の神官……何の理由があって裏口に呼んだのでしょうか?」
司書コピー「品物と関係があるのか、それとも……?」
- 815 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/01(月) 04:42:45.74 ID:sMaAQm6C0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/01(月) 13:48:10.05 ID:UDlbxNM7o
- あけおめ
- 817 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/01(月) 19:25:22.46 ID:sMaAQm6C0
- 今年もよろしくお願いします
中華「ともかく、これ以上詰められるとボロを出すリスクが高まる。隠れて行動すべきだろうね」
ぶりっ子「ええ、そうですねぇ……」
周りを眺めると、どうやらこの部屋はある種の待合室のような雰囲気で、いくつかの椅子やテーブルがある
しかし、高級な調度品などではなく、
現実世界におけるパイプ椅子程度の物品だ
怪盗「じゃあ、こっそり進みましょう」
部屋の出口は入っていた裏口を含めずに二つあり、
そのうちの一つのドアに聞き耳を立てることにした
>>下1……聞こえてきた内容
- 818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/01(月) 19:49:00.79 ID:THajvuZ3O
- テーブルを持ち込んでトランプに興じる警備員達の声
- 819 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/02(火) 03:33:30.76 ID:wZDySB5l0
- 狙撃少女「……どうやら、トランプで遊んでいるようですね。多分……七並べでしょうか」
司書コピー「えっ、誰がですか?」
狙撃少女「人数が多いですし……警備員だと思います」
中華「こっちに行くと人目は避けられなさそうだね。逆の方から行ったほうがいいかな」
狙撃少女「ふふっ……」
- 820 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/02(火) 03:42:25.31 ID:wZDySB5l0
- ぶりっ子「どうしたんですぅ?」
狙撃少女「どうも、この部屋のテーブルを向こうに持ち込んでトランプをやっているようですよ?ほら、そこ……」
彼女が指を指した場所には、
不自然に椅子のみがあり、机のない空間があった
怪盗「そこから持っていった、ということですね」
司書コピー「ということは、出てくることはほぼなさそうですね。安心して向こうに行けます」
- 821 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/02(火) 04:29:26.16 ID:wZDySB5l0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 822 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/02(火) 18:27:05.36 ID:qvpgcJtnO
- 中華「じゃあ、こっちの部屋に行こうか」
もう一方のドアは金属製だった
しかし、鍵はかかっていないようで、
問題なく開くことができそうだ
ぶりっ子「はい、そうですねぇ」
少し立て付けの悪いそのドアを開き、
五人は部屋に押し入った
>>下1……部屋の中の状態
- 823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/02(火) 18:33:00.68 ID:wJ+WpM3f0
- 誰かが一杯やっていたらしく
お酒とグラスが残されている
- 824 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/02(火) 18:40:20.45 ID:qvpgcJtnO
- その部屋には、幸運なことに誰もいなかった
隣の部屋は質素な家具が置かれていたのに対し、
こちらの部屋は値の張るテーブルと椅子が1セットだけあり、応接間のような役割を果たしていることが伺える
怪盗「おっ、酒ありますよ」
彼女は机上の酒に興味を示し、
空のグラスとともに確認する
狙撃少女「お酒ですか」
怪盗「結構いい酒ですね。開いてますし、一杯やってたんじゃないでしょうか?」
- 825 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/02(火) 18:44:02.52 ID:qvpgcJtnO
- 司書コピー「グラスは一対……二人いたんですね」
中華「ということは、少なくとも向こうの警備員たちじゃないね」
ぶりっ子「なんか、浮かれてますねぇ……みなさん」
怪盗「好都合じゃないですか。開いてなければ、これも貰っていったんですけどねぇ……」
狙撃少女「……む」
彼女がなにかを発見したようだ
その視線はテーブルの下に向けられている
- 826 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/02(火) 18:53:00.67 ID:qvpgcJtnO
- 司書コピー「どうしました?」
狙撃少女「床下収納がありますね」
テーブルの下には、四角い縁取りがあったついている窪みを引き開けることによって、
床下収納を確認することができそうだ
中華「よし、開けてみよう。多分お酒を保存してると思うんだけど……」
彼は周囲を一瞥し、収納の入り口を開いた
>>下1……その中身
- 827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/02(火) 19:00:20.20 ID:anWqTGwJ0
- 予想通りお酒が収納されていたが、船で出会った時の道化の仮面が転がっていた
- 828 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/03(水) 04:49:37.39 ID:Bi+anwoa0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 829 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/03(水) 19:42:41.64 ID:G9FzzQuJO
- ぶりっ子「どうですかぁ?」
中華「うん、やっぱりお酒だね」
そう言うと二本の酒を取り出した
テーブルにあるものと同じ銘柄である
怪盗「盗みたいですね?」
狙撃少女「……聞かないで下さいよ。バレたら終わりなんですからね」
中華「……おや?」
- 830 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/04(木) 04:30:23.73 ID:hX3RQZXj0
- 司書コピー「どうしました?」
中華「嫌なもの見ちゃった」
次に取り出したのは酒瓶ではなく、仮面だった
それは道化の仮面であり、
みなが見覚えのあるデザインをしていた
ぶりっ子「ああっ、それは」
中華「ああ、船で会ったあいつの仮面だね。まぁ、恐らく仲間のものだろう」
- 831 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/04(木) 04:56:49.58 ID:hX3RQZXj0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 832 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/04(木) 19:55:44.80 ID:hX3RQZXj0
- 怪盗「道化師連中が関わっているということみたいですね?」
狙撃少女「言われてみれば、この建前もテントのような形をしていましたね」
司書コピー「非常に興味深い……」
中華「あいつらは危険そのものだ。より気を引き締めて探索をしなきゃいけないね」
床下収納の扉を閉め、
シックな雰囲気の部屋に似つかわしくない赤い扉を見やる
ぶりっ子「この先に進むんですねぇ?」
怪盗「道はここしかありませんからね」
>>下1……扉の先
- 833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/04(木) 21:24:58.59 ID:JO3uaad4O
- オークションに出品予定の商品がズラリと鎮座していた。
中には生物の気配も感じる
- 834 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/05(金) 04:09:27.95 ID:ckMtXY8G0
- ゆっくりと扉を開く
薄暗いその部屋には、
カタログで見た商品たちが整然と並べられていた
狙撃少女「!」
司書コピー「見つけましたね……」
中華「あぁ、だが焦ってはいけない。巻物を使って連絡をするんだ」
ぶりっ子「はい、商品たちの場所を見つけたことを書き込みましたよぉ」
- 835 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/05(金) 04:12:02.00 ID:ckMtXY8G0
- 怪盗「ナイスです。あとは指示を待ちましょう……!?」
扉の隙間からだけ見える部屋の中から、物音がした
よく聞けば、生き物の息遣いのようなものも聞こえる
狙撃少女「なにかいそうですね?」
司書コピー「事を荒立てるべきではありませんが……」
- 836 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/05(金) 05:03:38.45 ID:ckMtXY8G0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 837 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/05(金) 19:50:00.76 ID:ckMtXY8G0
- 時は少々遡り、調査チーム
男「……では、あのオークションについて調べることとしよう」
氷魔「……なにから……調べましょう……?」
男「もっとも理想的なのは、なにか奴らに後ろめたいものを発見することだ」
やる気「そうっすか?」
男「ああ、特に彼女の姉を連れ去った行為など……非人道的な行為の証拠をいくつか見つけることができれば、告発ができる」
- 838 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/05(金) 19:53:01.25 ID:ckMtXY8G0
- ガーゴイル妹「いいんですか?オークションはなくなっちゃいそうですけど……」
男「いや、オークションはやってもらう。潜入チームの計画では、オークション中に盗み出すことになっているから、オークションの後が大切だ」
氷魔「……捕まっても……後ろ楯のある状況ですね……」
男「ああ、あくまであいつらの目的はガーゴイル姉の奪還。それを正当化できるよう、あいつらの汚点を見つけることが大切だ。……もちろん、余裕があれば潜入チームの支援も行うが」
- 839 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/05(金) 21:51:55.20 ID:ckMtXY8G0
- やる気「で、どうやって探すんすか?」
男「心当たりはある」
彼は立ち上がり部屋を出る
三人もそれについていき、チェックアウトする
【ギルドの資金】80090795
男性「……ん?」
氷魔「……先日ぶりですね……」
- 840 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/05(金) 21:54:49.96 ID:ckMtXY8G0
- 四人はカジノの近くで張っていた
すると、先日オークションについて教えてくれた男性が現れたので、話しかけたのだ
男性「ああ……どうしたんだ、今日は?」
話しかけられる理由が思いつかず、
少し不安げな様子だ
ガーゴイル妹「質問がありまして」
男性「はぁ」
男「例の競売……そのバックについている団体について教えて欲しいんだ。迷惑はかけないし、望むなら礼だってしよう」
男性「>>下1」
- 841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/05(金) 21:59:06.54 ID:iFqDZh6U0
- バックは基本的には居ないな。
月毎に決まったカジノやギルドで催すから、どの場所でやるか決まってない。
今日のオークションならその場所で聞いた方がいいぞ
- 842 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/06(土) 05:32:09.98 ID:gmU01bBE0
- 男性「バックは基本的には居ないな」
氷魔「……そうなんですか……?」
男性「ああ、なんせ月毎に決まったカジノやギルドで催すから、どの場所でやるか決まってない」
やる気「イベントとしては定例だけど、運営母体がいないときもあるし毎回違うんすね」
男性「そういうわけで、今日のオークションならその場所で聞いた方がいいぞ」
ガーゴイル妹「なるほど……分かりました。ありがとうございます」
男性「いいってことよ。別にこれ話しても俺は損しないからな!」
- 843 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/06(土) 05:32:38.04 ID:gmU01bBE0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 844 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/06(土) 19:23:23.09 ID:gmU01bBE0
- 四人は男性と別れたが、
特に進展はなかったと言えるだろう
男「俺たちも、あっちへ行くべきなのだろうか?」
氷魔「……どうでしょう……もし失敗すれば……関与が疑われて……芋づる式に捕まる可能性もありますよ……」
やる気「どうしたもんっすかね」
>>下1……どうする?
1.オークション会場を見に行く
2.この街の本部ギルドで話を聞いてみる
3.自由安価
- 845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/06(土) 19:47:50.68 ID:RmcuwUHeo
- 1
- 846 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/07(日) 03:20:34.08 ID:CyS6+IDY0
- 男「行くしかないな、オークション会場に」
ガーゴイル妹「やはり、行くのですね」
男「ああ、あいつらは裏口から……まぁ裏口があればなんだが、侵入しているはずだ」
氷魔「……私たちは……異なるアプローチをする……ということですね……」
やる気「よし、そうと決まればオークション会場まで急ぐっすよ!」
- 847 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/07(日) 04:38:23.12 ID:CyS6+IDY0
- そうして四人もまた、オークション会場を訪れた
開始まではかなり時間的余裕があるため、
流石に人はまばらであるが、
表の入口自体は開いていた
ガーゴイル妹「これ、入場券なんですよね?」
男「ああ、入場時にはカタログを見せなきゃならん」
一切待つことがなく、受付にカタログを提示して場内に入った
- 848 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/07(日) 04:59:15.93 ID:CyS6+IDY0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 849 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/07(日) 18:15:37.03 ID:2u1qYbZ5O
- 氷魔「……さて……」
会場は円形の建物であり、
ちょうどサーカスのように中央がステージ、
それを囲むようにして全方位に座席が設置されている
しかし、入札を見落とすリスクを懸念してか、
片側180°分の座席は使用不可能の張り紙がされている
やる気「なんかサーカスっぽいっすね。嫌な感じっす」
ガーゴイル妹「ええ、見世物にされるのはあまり好みません……」
男「……まぁ、ちょっと理由は違うが、俺たちもサーカスはなんとなく嫌だ」
- 850 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/07(日) 20:19:10.23 ID:2u1qYbZ5O
- そう話していると、鼻を特有の香りが突く
僅かに霞んだ空気に振り返ると、
葉巻を吸っている女性が席に座っていた
氷魔「……変わった方ですね……」
やる気「どうするっす?」
男「話を聞くべきだろう」
ガーゴイル妹「すみませーん……お聞きしたいことがあるんですどー……」
女性「>>下1」
- 851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/07(日) 20:24:18.72 ID:Ly1phML+O
- ? 貴女人ではなさそうだけど、何か用かしら?
- 852 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/08(月) 05:02:05.42 ID:7Kh/g8+i0
- 女性「? 貴女人ではなさそうだけど、何か用かしら?」
と、雰囲気からは想像しがたいほどフランクな対応をされた
ガーゴイル妹「あぁ、えっと……訳アリなんですよ。あ、決して人間の皆さんに危害を加えようとか、そういうのではないので……」
女性「そんなに慌てなくてもいいのよ?私は用を聞いているのだけれど……」
- 853 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/08(月) 05:17:01.40 ID:7Kh/g8+i0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 854 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/08(月) 19:07:17.98 ID:28a3bxqsO
- ガーゴイル妹「えっと……このオークションって、どんな団体が主宰なのか分かりますか?」
女性「うーん、この街じゃあまり聞かない人たちだったと思うけれど」
ガーゴイル妹「オークションにはよく来られるんですか?」
女性「ええ、現状生き甲斐と言ってもいいわ……ああ」
ガーゴイル妹「どうしました?」
女性「思い出してきたわ、今回の主宰は>>下1」
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/08(月) 19:21:13.03 ID:CaVTD+9Q0
- カジノのオーナーに提携を申し出た道化師野郎よ
- 856 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/08(月) 20:44:35.55 ID:28a3bxqsO
- 女性「カジノのオーナーに提携を申し出た道化師野郎よ」
男「……はぁ、マジか」
女性「あら、お連れさん?」
ガーゴイル妹「そんなところです」
女性「なにか知っているの?」
男「色々と。話すと長くなるので、ロクな奴らじゃないってことだけは伝えておきます」
- 857 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/08(月) 22:06:37.92 ID:7Kh/g8+i0
- 女性「ふぅん、そう。それならいいニュースがあるわよ」
氷魔「……?……」
女性「結局、カジノのオーナーはその交渉に応じていないわ」
やる気「ま、怪しいっすもんね」
女性「それもあるでしょうけど、資金力が足りているのかどうかを疑問視されていたの」
男「と、いうことは……」
女性「このオークションはそれを誇示し、カジノのオーナーに認めてもらうためのものってことね」
- 858 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/09(火) 00:57:36.88 ID:DaXUOs0l0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 859 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/09(火) 20:08:00.90 ID:DaXUOs0l0
- すみません遅れました
男「……なるほど」
女性「だから、出品内容もいつもと傾向が違う」
ガーゴイル妹「彫刻とか、肉とか、変な種とかですか?」
女性「うーん、彫刻はよくあるわよ?富豪がどうとか、みたいな曰くはつかない、純粋な嗜好品だけれど」
- 860 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/09(火) 20:30:09.80 ID:DaXUOs0l0
- 氷魔「……情報……ありがとうございました……」
女性「どうも」
四人が離れると、また葉巻を吸い始めた
やる気「これは、なかなかいい情報が手に入ったんじゃないっすか?」
ガーゴイル妹「?」
やる気「カジノのオーナーが、あいつらに今は協力的じゃないって話っすよ。こんな街っすから、相当の権力者であることは間違いないっす。こちらが協力してもらえらば、かなり動きやすくなりそうっす」
- 861 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/10(水) 00:58:13.17 ID:66uI/QYA0
- ガーゴイル妹「えっと……コンタクトしますか?」
男「おう、オークションに参加したい気持ちもあったが……あいつらが元締めとなると、流石にまずい」
氷魔「……じゃあ……会いに行きましょう……カジノで情報を探すべきです……」
そうして一行がテントを退出しようとしたとき、
やる気が反応した
やる気「……巻物に連絡が来たっす」
- 862 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/10(水) 01:32:48.85 ID:66uI/QYA0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 863 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/10(水) 18:51:20.80 ID:66uI/QYA0
- 男「よし、確認だ!」
そこには、ガーゴイル姉が居るであろう場所の近くまで来たことが記されていた
ガーゴイル妹「姉さん……!」
氷魔「……!?……」
ガーゴイル妹が感慨に浸っている最中、
巻物にさらなる文字が書き込まれていく
- 864 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/10(水) 18:54:04.07 ID:66uI/QYA0
- やる気「まだなんかあるんすか……?」
そこに追加で書き込まれたのは、
商品が置かれている部屋に何かがいること、
そしてそれがゆっくりと近付いてきていることだった
男「まずい!」
男はすぐさま逃げるよう書き込んだが、
どうやらその姿だけでも捉えるつもりらしく、
数秒後にその存在の姿について書き込まれた
>>下1……商品の置かれた部屋にいた存在
- 865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/10(水) 18:59:23.92 ID:kksDevoYo
- コカトリス
- 866 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/10(水) 21:18:51.56 ID:66uI/QYA0
- 巻物に浮かんだのは、『コカトリス』の五文字、
不吉な名である
氷魔「……どうします……?」
男「……あいつらが危険だ」
やる気「コカトリスって、どんなモンスターなんすか?」
ガーゴイル妹「基本的には、毒です。かなり強い毒を全身から放出できます」
男「つまり、物理的な攻撃を行うのは危険ということだな」
- 867 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/10(水) 21:45:05.67 ID:66uI/QYA0
- 男はとりあえずその旨を書き込んだ
氷魔「……助けに行きたそうですが……確実に大騒ぎになりますよ……」
男「だが……」
氷魔「……彼らを信じましょう……そんなにやわじゃありませんよ……」
やる気「俺っちも同感っすね」
男「……分かった」
- 868 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/10(水) 22:57:02.44 ID:66uI/QYA0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 869 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/11(木) 19:18:25.22 ID:Lb1xLbYH0
- そうして四人は、少なからず不安を抱きながらも、
またカジノへと戻っていった
そして、迷うことなく本部ギルドへと入っていった
ガーゴイル妹「あのー……」
受付嬢「どうなさいました?」
男「実は、カジノのオーナーに伝えなきゃいけないことがあるんだけど……どこにいるのか教えてくれたりしない?」
受付嬢「>>下1」
- 870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/11(木) 19:34:12.22 ID:Pw8EpibS0
- すいません。彼は本業で
忙しいためここから遠く
離れたところにおります
- 871 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/12(金) 03:28:56.56 ID:pyfEd6pf0
- 受付嬢「すいません。彼は本業で忙しいためここから遠く離れたところにおります 」
男「そ……そうか」
受付嬢「伝言でしたら、お伝えできますが」
男「……どうする?」
氷魔「……やらないよりは……ましでしょうね……」
- 872 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/12(金) 03:31:11.01 ID:pyfEd6pf0
- それから男は、メモ用紙を受付嬢から貰い、
そこにピエロたちについて記した
受付嬢「……ちなみに、中身を拝見しても?」
やる気「うーん……正直嫌っすけど、別に俺っちらはなんも損しないっすね」
受付嬢「そうですか、では必要になれば拝読させていただきます」
- 873 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/12(金) 03:34:08.25 ID:pyfEd6pf0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 874 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/12(金) 19:21:27.21 ID:pyfEd6pf0
- 彼らはしぶしぶギルドからは出た
ガーゴイル妹「どうしましょう?」
男「堂々とオークションを妨害する術をなくしてしまったな」
氷魔「……このままだと……最初の作戦でいくしかなさそうですね……」
やる気「そっすね……」
話しつつも、連絡用の巻物に無事逃げ切れたかどうか問う内容の質問を書き込んでいる
- 875 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/13(土) 04:21:41.09 ID:zoyQHHqo0
- 精神的閉塞感を覚えながらも、
一行は再びテントへと向かうこととなる
ガーゴイル妹「みなさん、無事だとよいのですが……」
男「なにもできないのが歯痒いな」
氷魔「……向こうの方が……数が多いです……どうにかなるでしょう……」
やる気「俺っちも氷魔もいないっすけどね」
氷魔「……やる気さんはともかく……私が魔法を使えば……まず隠密行動は無理ですから……」
- 876 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/13(土) 04:31:41.63 ID:zoyQHHqo0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 877 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/13(土) 19:30:15.88 ID:gywqb6DcO
- 一方、コカトリスを発見した潜入チーム
中華「……どうやら、まだこちらに気づいてはいないようだね」
ぶりっ子「えぇ、助かりましたぁ」
どうやら、コカトリスは商品が収容された部屋をひたすら巡回しているようである
気を付ければ発見されることもないが、
一方で対象を保護する際にはほぼ確実に見つかるだろう
- 878 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/01/13(土) 23:20:13.12 ID:zoyQHHqo0
- 怪盗「……でも、おかしいですね」
狙撃少女「え?」
怪盗「だって、少なくとも競売のときには商品を出さなきゃいけないんですよ。どうにかしてあのコカトリスをどかすか、あるいは無力化する方法が主宰にはあると思いませんか?」
司書コピー「確かに、そうですね。なにかしらありそうです」
中華「しばらく潜伏を続け、その正体を把握できれば……安全に事を運べるかもしれないね」
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