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安価とコンマで異世界転生!その9

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419 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/17(火) 20:53:57.19 ID:ovOOoJQSo
男「それはよかった」

船長「長旅じゃないが……疲れただろう。ゆっくりしていくといい」


彼は猿を撫でながらそう告げる


男「ありがとうございます」


>>下1……何しよう?
1.中華に会いに行く
2.氷魔に会いに行く
3.やる気に会いに行く
4.ぶりっ子に会いに行く
5.怪盗に会いに行く
6.狙撃少女に会いに行く
7.司書コピーに会いに行く
8.人形に会いに行く
9.自由安価
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/17(火) 20:55:15.42 ID:1SkRh1pH0
421 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/17(火) 23:48:54.21 ID:ovOOoJQSo
怪盗「にひひ……」

男「おい」

怪盗「ぎゃあああーっ!!」


怪盗がいたのは積み荷を入れる格納庫だった
慣れた手つきで種々の品々を物色している


男「盗むなよ」

怪盗「ぬっ、盗みませんよ!?」
422 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/17(火) 23:50:24.59 ID:ovOOoJQSo
男「……なんで積み荷いじっての、じゃあ」

怪盗「いやぁ、ネズミとかいたら駆除しとこうかなって」

男「………………」


男は疑いの視線を怪盗にぶつける
彼女はそれを受けて非常に慌てる


怪盗「ほ、本当ですよっ!?第一、盗んだらバレるじゃないですか!」

男「……それもそうだな」
423 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/17(火) 23:54:05.04 ID:ovOOoJQSo
本日はここまでです
ありがとうございました
424 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/18(水) 19:59:30.65 ID:7GltFQBco
怪盗「失礼しちゃいますね、もう」

男「ははは」


男は笑ってごまかそうとする


怪盗「逆に、男さんはなんでここに?」

男「うーん……潮風と太陽に疲れたからかな」

怪盗「……私よりよっぽど不審な理由ですね……」
425 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/18(水) 20:31:15.60 ID:7GltFQBco
男「いや、怪盗の理由こそ絶対嘘だろ」

怪盗「わかります?」

男「そんなお人好しじゃないだろうし」

怪盗「一言余計ですね?」

男「まぁまぁ。それでどうしてこんな所にいるんだ?」

怪盗「実は、積み荷の中になんと>>下1があるんですよ」
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 20:33:35.27 ID:1GpRD4pP0
密航者の痕跡を発見したんです!
427 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/19(木) 01:54:33.45 ID:wBJBaIWGo
怪盗「密航者の痕跡を発見したんです!」

男「……それ、人形じゃないか?」

怪盗「もしやと思って確認を取ったのですが、違うみたいですね」

男「マジで?そりゃヤバいな。もうここにはいないのか?」

怪盗「どうでしょう。まだよく調べてないんですよね」

男「はぁ、一人で探すなよな。万が一ってことがあるだろ?」
428 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/19(木) 19:46:12.01 ID:wBJBaIWGo
すみません寝落ちしました


怪盗「ちなみにこの木箱です」


それそのものは何の変哲もない木箱だったが、
何度も開け閉めされた跡があり、
中には空の酒瓶とその蓋が入っている


男「マジだな」

怪盗「そうなんですよ、探しません?ネズミ」

男「……そういうことね」
429 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/19(木) 21:24:39.65 ID:wBJBaIWGo
怪盗「しらみ潰しにやるのは骨が折れそうですけどね……」


この船は大きいため、荷物置き場ですら通常の倉庫より一回り大きい
よって、その中を全て見て回ることは容易ではない


男「呼べば出るかもよ」

怪盗「そんな素直なことあります?」

男「おーい!密航者!出てこないとどうなっても知らんぞー!船員にも知らせてないから俺たちが隠せば助からんぞー!」


と精一杯脅しをかけた

>>下1……反応はあったか
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/19(木) 21:36:59.73 ID:0vXSO0p/0
背後「分かった! 大人しく投降する!」

そう言って道化師の仮面を付けた魔法使いが出る
431 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/20(金) 02:07:50.62 ID:SdZ7DJrMo
背後「分かった! 大人しく投降する!」

怪盗「んっ!?」


振り向くとそこには道化師の仮面をつけた人物がいた
凄まじく胡散臭いが両手を上げている


男「お前は何者だ?」

道化「俺は魔法使いだ」

男「そうか。とても怪しいが……ひとまず着いてきてもらおうか。話は船室で聞こう」
432 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/20(金) 02:48:55.49 ID:SdZ7DJrMo
本日はここまでです
ありがとうございました
433 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/20(金) 18:41:25.69 ID:j50jxhjOO
不気味なほど静かな道化の魔法使いを連れて、
二人は船室へと向かった


道化「先に言っておくが……俺は下っ端だ。ほぼ使いっ走りだぜ」

怪盗「そうですか」

男「……じゃあ、簡単なことから聞こうか。お前はなぜ、この船の貨物に紛れ密航をしていた?」

道化「>>下1」
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/20(金) 19:14:33.48 ID:7HD1IxcUo
さあな、この船に乗れとしか言われてないんでね
435 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/20(金) 20:16:26.23 ID:j50jxhjOO
道化「さあな、この船に乗れとしか言われてないんでね」

男「まっとうに乗船すればいいだろう?わざわざ密航するのなら、相応の理由があるはずだ」

道化「金がないのさ」

怪盗「経費も出ないとは、しけた組織に勤めているのですね」

道化「そうさな」
436 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/21(土) 02:14:26.18 ID:dSSNIecpo
男「……はぁ」

道化「そんな顔で見るなよ。俺だってこのメイクが絶対条件だって言われて萎えてるんだ」

怪盗「まぁ、確かに怪しすぎますね」

道化「だろ?ピエロの心得があれば丁度いいんだろうが、俺にゃそんなことはできん」

男「なるほどな、それも理由か」
437 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/21(土) 02:24:42.07 ID:dSSNIecpo
本日はここまでです
ありがとうございました
438 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/21(土) 19:59:55.93 ID:dSSNIecpo
それから男は怪盗に呼び掛けて、
人形を呼んでこさせた


怪盗「連れてきましたよー」

人形「なんだい、一体?」

男「この道化に見覚えはないか?」

道化「………………」

人形「>>下1」
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/21(土) 20:05:19.69 ID:uD6GToujo
同じペイントの奴を見かけたような
440 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/21(土) 20:44:08.03 ID:dSSNIecpo
人形「同じペイントの奴を見かけたような」

道化「……え、俺じゃないぞ?」

男「どこで見かけた?」

人形「普通に、甲板とかで……」

道化「はぁ?……」

怪盗「どうやら彼は、その道化の影武者のような役割として呼ばれたようですね」

道化「船内歩いてて欲しいなら経費で船代出してくれよ?……!!」
441 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/22(日) 02:26:17.54 ID:UXMmxnYuo
男「いつ見かけたんだ?その道化は」

人形「そうだね……まだ私の中に爆弾が埋まっていたころだよ」

男「……一応、海上はある種の密室だ。まだ船上にいる可能性は高いが」

怪盗「いたら目立ちますよね」

男「ああ、誰も見かけてないし……もしかしたら、昨晩の騒ぎに乗じて、逃げ出した後かもしれないな」
442 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/22(日) 02:56:28.57 ID:UXMmxnYuo
本日はここまでです
ありがとうございました
443 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2023/10/22(日) 08:53:13.86 ID:40/y6NE60
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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444 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/22(日) 18:43:01.81 ID:W4e75XhjO
それからひとまず男は道化を解放した
紛らわしいのでメイクは無理やり剥がした


魔法使い「……こんな姿を見られたら、俺はどうなってしまうのか」

男「自分が蒔いた種だろう。問答無用で船員に突き出さないだけ感謝してほしいものだな」

魔法使い「……分かってますよ」


そう言って彼は去っていった
男もひとまずは用事を済ませた形になる
太陽が真上に昇っている


>>下1……何しよう?
1.中華に会いに行く
2.氷魔に会いに行く
3.やる気に会いに行く
4.ぶりっ子に会いに行く
5.怪盗に会いに行く
6.狙撃少女に会いに行く
7.司書コピーに会いに行く
8.人形に会いに行く
9.自由安価
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/22(日) 19:10:41.91 ID:WEnRjcYv0
6
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/22(日) 19:11:14.83 ID:jAAGcUdT0
9.…一応警戒のために、船内をうろつくか?
447 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/22(日) 20:04:08.31 ID:W4e75XhjO
男「こんな所にいたのか」


狙撃少女は船のマストの上部、
一番上にある見張り台にいた


狙撃少女「……なにかご用ですか?」

男「いや、特にないけど」

狙撃少女「そんな気はしました。それより、これ見てみてください」
448 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/23(月) 00:19:19.27 ID:xySrFR9Xo
彼女はライフルを渡してきた
女の子が持ち歩いているとは思えない重量感が両腕にのしかかる


男「……俺はヒットマンじゃないぞ」

狙撃少女「いいですから、船の進行方向を覗いてみてください」


男がスコープを覗き込むと、
この船の目的地である北の大陸がうっすらと見えている


男「おお!見えるぞ!」

449 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/23(月) 00:24:39.89 ID:xySrFR9Xo
本日はここまでです
ありがとうございました
450 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/23(月) 19:16:30.18 ID:xySrFR9Xo
本日は諸事情により続きを書くことができません
また明日お願いします
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/23(月) 19:18:31.62 ID:qs3hgbeCo
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/23(月) 19:35:06.41 ID:mvnm1kF/0
453 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/24(火) 19:37:29.77 ID:B6lKa9peo
狙撃少女「はい、そうでしょう?」


街の他には荒野が見える
今まで男たちが訪れた場所にはない地形であり、
珍しさに彼は興奮した


男「すごいな!」

狙撃少女「もし怪しい船が近寄ってきても、このように私が気付きます」
454 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/24(火) 20:23:34.03 ID:B6lKa9peo
帆船とは風で進むものだが、
見張り台はなお強く風を感じる


男「いい風だな」

狙撃少女「ええ、旅をしている感じがして楽しいです。私、憧れだったんですよ」

男「そうか……俺も、旅は好きだ。最近好きになった」

狙撃少女「そういえば……>>下1」
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/24(火) 20:46:03.30 ID:PmhjFB+1o
旅の終わりって考えた事あります?
456 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/24(火) 23:49:34.86 ID:B6lKa9peo
狙撃少女「旅の終わりって考えた事あります?」

男「……ないなぁ」


どこか愁いを帯びたような表情で、溢すように話す


狙撃少女「充実してらっしゃるんですね」

男「そういう見方もあるが……単純に、考えようとしてなかった」

狙撃少女「?」

男「この世界の、長い長い俺たちギルドの『旅』……もしそれが終わってしまったら……俺は」
457 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/24(火) 23:55:08.79 ID:B6lKa9peo
狙撃少女「ど、どうしました?」

男「……なんでもない、すまなかったな。……弱音が出かけたよ」

狙撃少女「言ってくださいよ」

男「嫌だ。俺は一応リーダーだから、みんなに心の弱い所は見せられない」

狙撃少女「そうやって誤魔化すのはよくないですよ?……みんながあなたをリーダーとして信頼しています。だからこそ、話すべきですよ」

男「……なおさら言えない。きっとみんな、失望するさ」
458 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/25(水) 00:12:47.01 ID:IFtJUlsLo
本日はここまでです
ありがとうございました
459 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/25(水) 18:28:26.54 ID:+6ajoB2SO
狙撃少女「……無理に聞こうとは思いません。でも、いつか必ず話して下さいね」

男「そうだな。それくらいは約束しよう」


そうこうしていると、
港が目視でも確認できる距離にまで来ていた
船員たちが慌ただしく上陸の準備を始めたので、
男たちも荷物をまとめるために船室まで帰っていくこととなる
460 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/25(水) 20:26:37.31 ID:IFtJUlsLo
それから陽が傾き始めたころ、船は港へ到着した


中華「よし、じゃあ降りようか」


全員が揃っていることを確認し、
一行は船長に挨拶してから船を降りる


氷魔「……初めて見ましたね……こんな街は……」
461 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/26(木) 01:15:47.29 ID:VD4yzTgyo
そこは西部風の街だった
今にもカウボーイや保安官が飛び出してきそうな町並みであり、道行く人々はみな陽気だ


やる気「楽しそうな街っすね」

ぶりっ子「治安はあまりよくなさそうですし、注意はしたほうがよさそうですねぇ」

怪盗「空気がやけに乾いてますね?」

狙撃少女「水は余裕を持って買いましょう」
462 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/26(木) 01:18:37.46 ID:VD4yzTgyo
本日はここまでです
ありがとうございました
463 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/26(木) 19:28:24.81 ID:VD4yzTgyo
男「さて、どうしようか」

中華「魔獣の肉を探すため、まずはこの街の本部ギルドに行ってみないかい?」

氷魔「……いいですね……」

司書コピー「……よくそこまで私のためにできますね」

やる気「うちのギルドの名声も上がるんすよ」

ぶりっ子「そういうことです、あまり気にしなくていいですよぉ」
464 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/26(木) 19:45:43.82 ID:VD4yzTgyo
一行は街中を歩き、道行く人に聞き込みをして、
この西部劇の街の本部ギルドの場所までやってきた


怪盗「お邪魔しまーす!」

冒険者「………………」


どうも流石に妙なノリだったようで、
周りの冒険者たちは露骨に警戒している


狙撃少女「私たちは旅のギルドなのですが、この辺りで魔獣が出たという話はありませんか?」

受付嬢「>>下1」
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/26(木) 19:51:21.87 ID:2LeytGJn0
最近野良猫や野良犬は良く見るけど、魔獣は見ないですね
466 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/27(金) 01:05:12.70 ID:U1OguvWXo
受付嬢「最近野良猫や野良犬は良く見るけど、魔獣は見ないですね」

男「まぁ、そうそういるものでもないよな」

受付嬢「はい、この街ではギルドが公権力よりも強いのでそういった珍しい魔物はみなすぐに駆除されます」

中華「そうなのか?」

受付嬢「一部の上位冒険者……『保安官』と呼ばれる人たちが八面六臂の活躍を見せているんですよ」

467 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/27(金) 03:34:30.94 ID:U1OguvWXo
本日はここまでです
ありがとうございました
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/27(金) 11:41:19.50 ID:vNPwBN/IO
おつ
469 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/27(金) 19:13:37.72 ID:YVQplTMvO
氷魔「……平和なのはいいことですが……仕事がないのも困りますね……」

受付嬢「そうなんですよねー……やっぱりみんな、ロマンとかそういうの求めて冒険者やるんで、大きな仕事がないと、後進が育たないんですよ」

やる気「世知辛いっすね」


そういったことを話して、一行はギルドを出た
時間帯はすでに夜であり、宿を探すべきなのは明白だ
470 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/27(金) 19:25:51.65 ID:YVQplTMvO
ぶりっ子「おすすめの宿を受付嬢さんに聞いておけばよかったですねぇ」

怪盗「まあまあ、ここは大通りですから、歩いていけばいつか宿が見つかりますよ」


実際、歩いていくと酒場風の宿があった
かつて寄った高原の村では、
酒場のようでないのに酒場である建物が多かったが、
こちらは酒場風だが酒場ではない建物が多い


狙撃少女「ご主人、部屋は開いてますか?」

宿の主人「>>下1」
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/27(金) 19:30:33.68 ID:pc4RubrJo
安い部屋と高い部屋どっちがいい?
472 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/28(土) 01:31:59.47 ID:pDe5Xg6Lo
宿の主人「安い部屋と高い部屋どっちがいい?」

男「ふむ……高いほうがいいな。大所帯だし」

宿の主人「そりゃあいい。うちの高級ルームはセキュリティも万全、コソ泥は寄せ付けませんよ」

中華「へえ、すごいね。どうやってるんだい?」

宿の主人「そりゃあ企業秘密ってもんですね。同業者に知られると困るんで、言えないんですよ」

氷魔「……妥当ですね……」
473 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/28(土) 01:57:56.19 ID:pDe5Xg6Lo
本日はここまでです
ありがとうございました
474 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/28(土) 19:23:51.66 ID:pDe5Xg6Lo
営業スマイルのうまい主人から鍵を受け取り、
一行は大きなスイートルームへやってきた
一応旅の者ではあるので、
信頼などの兼ね合いから宿代は前払いとした


【ギルドの資金】80232595


やる気「うーん……腹減ったっすねぇ」

中華「そうだね。じゃあ料理しようかな……海沿いだから、いい食材が揃っているんだ」

ぶりっ子「それは期待が持てますねぇ」
475 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/28(土) 20:45:16.46 ID:pDe5Xg6Lo
中華が料理を始めたので、
男もそれを手伝おうとしたが、
宿の中庭の方から人の叫び声が聞こえた


怪盗「!?」

男「ちょっと様子を見てくる。中華は料理を続けていてくれ」

中華「あ、うん」


男は用心深く窓から中庭を覗いた

>>下1……中庭の様子
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/28(土) 20:52:40.25 ID:vbsEPNiPo
倒れている人と誰か医者を呼んでと叫んでいる人々の姿
477 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/29(日) 02:04:58.83 ID:ODq1iSeKo
そこには、誰かが倒れていた
夜の闇がシルエットを除いて全てを隠してしまっている
それだけでなく、二人ほどがその近くにおり、


男性「い、医者だ!医者を呼ばないと!」

女性「でもどこにいるのか……!」

男性「くそっ!誰か!誰か医者を知らないか!?」


と叫んでいる
が、男たちも医者の所在など知るわけもなく、
どうにかしなければならないと分かっていても手出ししづらい状況だ
478 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/29(日) 02:17:12.95 ID:ODq1iSeKo
本日はここまでです
ありがとうございました
479 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/29(日) 19:34:13.93 ID:ODq1iSeKo
・男
【筋力】124【HP】68【素早さ】200【MP】114【顔面】30(神の力)【歌唱力】74【料理】111【中華料理】97【画力】26【加護】13
【刀術】・閃火斬(火属性武器でのダメージに+6、それ以外の武器では+3)
『平凡人』(戦闘能力以外を最低保証50)
『魔法の才能』(魔法習得難易度易化)
『多芸』(感覚系ステータス+20)
『万能通訳』、『降神術』(神の依り代に適性)
『マグネリレーション』(定期的な巡り合わせ)
武器:レジストソード(攻撃翌翌翌力3.5、魔法生物特効)
防具:ミレニアムアーマー
習得魔法:火魔法 上級火魔法 氷魔法 上級氷魔法 闇魔法 風魔法 上級風魔法 回復魔法 光魔法 マナ電流互換 着火魔法 照明魔法 耳鼻咽喉キャンセラレーション 海割りの奇跡
所持:麻薬(1回分)"人は空を羽ばたけるのか?"鳥人間強制改造本ドラゴンキラー(ドラゴン系にダメージ増)、上級氷魔導書、13時間時計、魔王のデモウイルス、サファイアの原石、厨二っぽい太刀(攻撃翌翌翌力3、炎属性)、ベヒーモスの角剣
(経験値10/40……レベル31)

・中華
【筋力】133【素早さ】191【HP】43【MP】75【中華料理】112【顔面】76【加護】10【運命力】29【求心力】33
『救世主の資格』(【運命力】と【求心力】追加)
『魔王の資格』
『神格』
『器用』(回数で壊れるアイテムを一回多く使え、罠や精密機械などに関するコンマ判定にボーナスが付く)
武器:デモンズスピア(攻撃翌翌翌力4)
防具:ミレニアムアーマー
装飾品:銀の腕輪(筋力+5)
習得魔法:火魔法 上級火魔法 上級水魔法 上級光魔法 マナ電流互換 着火魔法 照明魔法 回復魔法
所持:危険な国三選、13時間時計
(経験値22/38……レベル29)

・氷魔【筋力】162【HP】??+36【MP】177【素早さ】151【料理】37【歌唱力】27【ダンス】1【顔面】37【加護】20
『消費MP1/2』、『ポリシーブレイク』
『究極氷魔法』消費【MP】:240(120)
『メルティング』、『氷魔法上位混合』
武器:ホークワンド(魔法ダメージ+5)
防具:ミスローブ
装飾品:冷却懐中時計(氷ダメージ+5)
習得魔法:極大氷魔法 氷空魔法 水魔法 超上級水魔法 上級風魔法 超上級回復魔法 マナ電流互換改 着火魔法 照明魔法 洗濯魔法 水質検査魔法
所持:異性にモテる為の本(所持継続一日以上で【顔面】+5) 雷の魔導書、13時間時計
(経験値12/47……レベル38)

・やる気
【筋力】157【HP】57【MP】129 【素早さ】174【顔面】36【加護】20
『殺 る気』(殺せると思った相手へのダメージ二段階上昇)
『魔王の資格(80%)』(不完全ながら能力値上昇、魔物の言語が分かる)
武器:スパイラルランス
防具:ミレニアムアーマー
習得魔法:超上級水魔法 土魔法 回復魔法 着火魔法 照明魔法 マナ電流互換改 洗濯魔法 水質検査魔法 闇魔法 上級闇魔法 天候操作魔法 ジャミングウェイブ 解錠魔法
所持:氷の上なら狙った場所に届くカーリングストーン爆弾
(経験値0/36……レベル27)

・ぶりっ子
【筋力】122 【HP】??+32【MP】140【素早さ】102【料理】73【歌唱力】44【ダンス】51【加護】10
【顔面】58
『誘惑』(【顔面】以下の【MP】の生物をたまに行動阻止)
『やりくり術』(アイテム値段を二割引)
『ドジっ子』(ランダム攻撃の対象から外れ、【顔面】+10)
『毒手』(攻撃を命中させた相手に永続スリップダメージ)
『従者式格闘術』(後出しでかばいダメージ上昇)
『風より速く動く術』
武器:ドラゴンキラー
防具:ソードブレイカー 緋色の法衣(炎や熱系の魔法や攻撃の無力化+魔法だった場合魔翌翌翌力吸収 )
習得魔法:水魔法 上級水魔法 氷魔法 上級氷魔法 光魔法 回復魔法 マナ電流互換 着火魔法 照明魔法
必殺技:ぴゅん太郎
所持:化粧品(試供品)、13時間時計
(経験値30/39……レベル30)

・怪盗
【HP】??+1
【筋力】120
【MP】136
【素早さ】355
【歌唱力】53
『盗む』
武器:丁半槌
防具:ソードブレイカー
習得魔法:上級火魔法 風魔法 回復魔法
所持:アダマンタイトの曲刀、雷の力を吸収する杖
(経験値6/34……レベル25)

・狙撃少女
【筋力】122【MP】137【素早さ】??+6
武器:守人のパチンコ(攻撃翌翌翌力3.5、攻撃前に属性魔法を使用して属性付加可能、三発)
習得魔法:水魔法 光魔法
所持:スパークナイフ(攻撃翌翌翌力2.5、雷属性)アンチオールスナイパー(攻撃翌翌翌力8、一発)
(経験値11/39……レベル30)

【所持アイテム】竜毒血清、毒竜管、人造人間の子宮、金属、不思議な赤石、銀の鎖鎌、危険物の魔導書(乙種)人間サイズの蛇の胴体パーツ、邪教典、硫酸の入った瓶、筋トレメソッド本、13時間時計×3、純金小判×5 レア珍獣の生息地(本) 忘却されるまで封印した機械(本)、無限に重なる葉っぱ、ホームセンターの便利グッズ紹介本 回復スライム、氷スライム レインボースライム 探し物の位置を指し示すコンパス(『4回』、不良品)、牛スライム、文字を書き込んだら対になるものに文字が浮かび上がる一対の巻物、壊れたものを何でも直すレンチ、黄金の番人像、世界樹の露(三回分)、なんでも開けるドアノブ型生命体、クイックポーション、超回復ポーション、仮死薬、とろける濃厚牛乳
【ギルドの資金】80232595
480 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/29(日) 19:36:23.48 ID:ODq1iSeKo
男「医者を呼んでるぞ!?」

狙撃少女「医者ですか……」

やる気「じゃ、俺っちがフロントの人に聞いてくるっす!」

男「分かった!」

氷魔「……では……私は中庭に行きます……回復魔法を使えば……よくなるかもしれません……」


彼女はベランダから勢いよく飛び降り、
中庭へと走っていった
481 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/29(日) 19:39:05.36 ID:ODq1iSeKo
氷魔は控えめな印象を与える雰囲気だが、
魔法使いの中では相当に身体能力も高く、
みな彼女が俊敏に動くとギャップに少し驚く


男性「お医者様ですか!?」

氷魔「……残念ながら……そうではありません……しかし……回復魔法には心得があります……根治には至らずとも……少しはよくできるかもしれません……」

女性「そ、そうですか!では何卒……」


氷魔は倒れているその人物を覗き込んだ


>>下1……倒れている人物の状態
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/29(日) 21:13:52.89 ID:Wj/TNU2ho
妙な刻印が浮かんでおり、どう見ても普通の病気や怪我ではない
483 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/30(月) 00:17:44.02 ID:COpw8XdBo
氷魔「……違う……!」


その状態はまさしく異様と言うべきものだった
倒れていた男性の肉体には、
奇妙な刻印が浮かび上がっている
発光しているので服の上からでも見てとれるものだ


男性「どうしたんですか!?」

氷魔「……むしろ……これは医者ではなく……魔術師にかかるべき状態です……!」
484 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/30(月) 00:20:55.62 ID:COpw8XdBo
女性「なにか妙だとは思っていましたが……」

氷魔「……医者を呼びにいった方はいますが……これでは力になれないでしょう……魔法に精通した方を探すべきです……!」


氷魔は苦しそうにしている男性を担ぎ、
宿の外へ出るために動き出した


男性「あ、あなたには分からないのですか?」

氷魔「……すみません……私はかなり限定的な分野しか学んでおらず……こういった込み入った魔法には詳しくないのです……」
485 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/30(月) 00:57:46.54 ID:COpw8XdBo
本日はここまでです
ありがとうございました
486 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/30(月) 19:04:55.41 ID:COpw8XdBo
結局のところ、宿を出るにはロビーを通るしかない
氷魔が通りかかると、
そこには困った様子のやる気がいた


やる気「あっ……」

氷魔「……どうしましたか……?」

やる気「主人がいたんで相談したんすけど……『保安官』を頼れば間違いないって言うんすよ。でも冒険者じゃないっすか?本当に大丈夫なのかって……」

氷魔「……そうですね……しかし……今回ばかりはそちらのほうが……都合が良さそうです……」
487 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/30(月) 20:44:50.57 ID:COpw8XdBo
氷魔は担いでいる男性の様子を見せた


やる気「えぇっ!?なんすかこれ!?」

氷魔「……明らかに……魔術的ななにかです……魔法に精通した冒険者なら……なにか分かるかもしれませんが……」

やる気「保安官のことなら、今主人が呼びに行ってるっすよ……!?」


噂をすればなんとやら、
宿屋の主人が呼びに行った保安官がついに現れた

>>下1……その姿とは
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/30(月) 21:06:55.56 ID:qB9T/FBSO
男性体の淫魔で執事風の服装をしてる
489 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/31(火) 01:17:20.44 ID:RKtVTwVLo
男性淫魔「……只今参上致しました、わたくし、この街で保安官と呼ばれている者の一人です」

氷魔「……えっ……」


二人には信じがたいことだったが、
この街の実力者の中には男性の淫魔がいたのだ


男性淫魔「言いたいことはございましょう。ですが、今は彼を治療するのが先決でございます。引き渡していただけますね?」

氷魔「……え……あ……はい……」
490 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/31(火) 01:23:54.56 ID:RKtVTwVLo
本日はここまでです
ありがとうございました
491 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/31(火) 18:03:10.24 ID:RKtVTwVLo
執事風の淫魔はぐったりしている男性を確認し、
そのまま治療に取り掛かった


男性淫魔「これは……呪われていますね」

氷魔「……やはり……」

男性淫魔「全身にここまで刻印が浮かぶともなれば、相当強い怨みを持たれているでしょう。ひとまず治療しますが、身に覚えがないか必ず本人に問い質すこと。いいですね?」


彼は倒れている男性の付き添い二人に対して、
心からの忠告をした
492 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/31(火) 20:34:51.20 ID:RKtVTwVLo
それからは手際よく倒れた人間を治し、
気絶したままではあるが、
彼らは無事に宿の一室へと帰された


やる気「すごいっすね」

男性淫魔「ありがとう。……しかし君たち、どうも私を見た時に非常に警戒していたように見える。私が淫魔であることと関係しているのか?」

氷魔「……そうですね……男性のそれとはほとんど交流がありませんでしたが……なにか心当たりでも……?」

男性淫魔「>>下1」
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/31(火) 20:41:42.55 ID:aL3gXeLZ0
図書コピー見ながら「前に勇者チームの魔法使いに教えた魔術回路を感じる
494 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/01(水) 03:27:52.17 ID:YL7gkLhno
男性淫魔「前に勇者チームの魔法使いに教えた魔術回路を感じる」

司書コピー「……え?」


手持ち無沙汰になってロビーに来ていた彼女を指して、彼は言い放つ


男性淫魔「我々の種族は魔術に精通していてね……多くの家系には一子相伝の魔術回路があるのだが、それを使った形跡があるんだよ」
495 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/01(水) 03:37:17.39 ID:YL7gkLhno
本日はここまでです
ありがとうございました
496 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/01(水) 19:13:21.09 ID:YL7gkLhno
司書コピー「な……なんですか」

男性淫魔「君の正体についても……私は分かっているよ。私も同じことをできるだろう」

やる気「ま……待つっす。じゃあこの子はどうやって産まれたんすか?」

男性淫魔「素体を作り、魔翌力を行き渡らせる経路を作っただけでしょうね。まぁ、その手順とか合理化とか、その他もろもろ言えることもありますけれど」

氷魔「……あなたは……先ほど述べたその魔法使いが……彼女を作り出したと考えているのですか……?」
497 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/01(水) 20:58:41.38 ID:YL7gkLhno
男性淫魔「どうでしょう?それは分かりかねます。なにせ、教えられるものではありますからね」

司書コピー「……………………」

男性淫魔「なにか言いたげですね?どうぞ」


彼がうやうやしく促すと、
彼女はやおらに口を開いた


司書コピー「……では、私は人間になれますか?」

男性淫魔「>>下1」
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/01(水) 21:02:39.80 ID:XSVuZ3Sk0
「…断言は出来かねますが、『人間』になる方法はいくつもあります」
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/01(水) 21:08:46.75 ID:4SdIE8oMO
言われてみれば
500 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/02(木) 03:04:50.49 ID:uz8u+QwLo
男性淫魔「…断言は出来かねますが、『人間』になる方法はいくつもあります」

司書コピー「……そうですか。ありがとうございます」

男性淫魔「……おや、仔細なことについては聞かれないので?」

司書コピー「ええ。私が気になっていたのはできるかできないかだから」


そう言って彼女は去っていった
人間になることには前向きであることに、
二人は感じ入った
501 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/02(木) 03:07:44.87 ID:uz8u+QwLo
男性淫魔「変わった方ですね」

やる気「そっすね。人形たちの中でも特別だと思うっすよ」

男性淫魔「そうですか」


彼は自分から聞いたことであるにも関わらず、
あまり興味なさげに宿から出ようとする


氷魔「……お帰りでしょうか……」

男性淫魔「えぇ。もし他にもお仲間がいらっしゃるのであれば、私のことを話してもいいですし、隠してもよいでしょう」
502 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/02(木) 03:30:41.40 ID:uz8u+QwLo
本日はここまでです
ありがとうございました
503 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/02(木) 19:53:01.31 ID:uz8u+QwLo
それから三人は宿の部屋まで帰った


中華「お帰りー。もうご飯できるよ」

やる気「あざーっす、いやあ、待たせてないか心配だったっすよ」

男「それより、あの人が助かったのかどうかが心配だな。どうなった?」

氷魔「……魔術的な呪いをかけられていたのですが……解呪はなされたので安心できそうです……」

ぶりっ子「それなら大丈夫そうですねぇ」
504 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/02(木) 20:39:12.52 ID:uz8u+QwLo
できた食事が配膳され、夕食が始まる


怪盗「しかし、焦りましたね」

狙撃少女「そうですね。しかし、あの方はどこで呪われたのでしょうか?」

男「さあ、不気味なものだな」

中華「……他人事みたいな雰囲気出してるけど、この中で一番呪われそうなの男だよ?」

男「えっ」

氷魔「……悪いことはしていないにせよ……目立つということは相応のリスクがありますからね……」
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/02(木) 21:58:50.79 ID:uYRPGCzjO
なんだっけ
506 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/03(金) 03:30:10.83 ID:9Gywd3zko
本日はここまでです
ありがとうございました
507 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/03(金) 18:16:54.39 ID:a5zSKL3DO
ぶりっ子「極北まではあとどのくらいかかるんでしょう?」

怪盗「分からないですね。地図に記載こそあれ、わざわざあんなとこに行こうなんていう物好きはほとんどいませんから」

狙撃少女「大抵、帰ってきませんしね」

男「俺たちは帰ってこれるといいな」

中華「どうにかなるさ」
508 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/03(金) 18:19:33.18 ID:a5zSKL3DO
とりとめもないことを話して、
一行は夕食の時間を過ごした


氷魔「……この街は……人口の割に……やたら夜が静かですね……」

やる気「治安がいいんじゃないすか?」

氷魔「……そうですね……」


>>下1……何しよう?
1.中華と交流
2.氷魔と交流
3.やる気と交流
4.ぶりっ子と交流
5.怪盗と交流
6.狙撃少女と交流
7.司書コピーと交流
8.自由安価
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/03(金) 18:58:28.80 ID:KDLSgyKqo
4
510 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/03(金) 19:04:49.73 ID:a5zSKL3DO
ぶりっ子「ここの名物ってタンブルウィードらしいですよぉ」

男「え?」

ぶりっ子「その辺に転がってるやつですよぉ」

男「あぁ!西部劇のアレね!」


豆知識としても擦りきれるほど語られたことだが、
聞いても結局すぐに忘れてしまう


ぶりっ子「?」

男「ああいや、なんでもない」
511 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/04(土) 03:28:57.78 ID:L8Y7Gf3co
ぶりっ子「そうですか?」

男「それより、なんだってタンブルウィードが名物になるんだ?あんなの転がってるだけの植物のカスじゃないか」

ぶりっ子「ある植物のタンブルウィードが、掃除に使えるらしいんですよぉ」

男「掃除……表面が吸着するのか?」

ぶりっ子「そうそう、そうなんですよぉ」

男「なるほどね……そういう道具があれば、細かい掃除もかなり楽になるだろう」
512 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/04(土) 03:35:14.42 ID:L8Y7Gf3co
本日はここまでです
ありがとうございました
513 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/04(土) 19:52:30.95 ID:L8Y7Gf3co
ぶりっ子「欲しくないですかぁ?」

男「いや、別に」

ぶりっ子「えぇ!?」

男「ぶりっ子の屋敷は広すぎて掃除しきれないだろ」

ぶりっ子「それは……そうなんですけどぉ!せめて自分の部屋くらいは楽に掃除したいんですよぉ」

男「分かったよ。いくつ欲しい?」

ぶりっ子「5個です」

男「5個も何に使うんだよ」

ぶりっ子「>>下1」
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/11/04(土) 20:02:07.82 ID:OZEoX0ZM0
掃除、法事、工事、農事、用事
515 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/04(土) 21:12:37.70 ID:L8Y7Gf3co
ぶりっ子「掃除、法事、工事、農事、用事」


指折り数えておどけて見せる


男「使うかっ!」

ぶりっ子「うぇへへ……でも、予備が沢山あったほうがいいはずですよっ!」

男「そういうことにしておくよ」

ぶりっ子「買ってくれるんですかぁ!?」

男「ああ」
516 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/05(日) 04:00:21.13 ID:th/MZhT0o
本日はここまでです
ありがとうございました
517 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/05(日) 19:46:54.04 ID:p7xe629GO
そうこうしている内に就寝の時刻となる
誰が決めたでもなく、
一定の時間になるとみな寝る準備を始めるのだ


中華「明日からはまた陸路だね」

氷魔「……海もいいですが……かなり疲れますしね……そのほうがいいです……」

やる気「うまいことみんなを誘導できれば、海神様がいる海のほうが安全っすけどね」

ぶりっ子「私はかなり船酔いするタチなので、馬車がいいですねぇ」
518 : ◆cUhskXlNTw :2023/11/05(日) 21:06:20.28 ID:th/MZhT0o
?翌日・陽週水曜日?


怪盗「ん……いい朝です」


目覚めた者たちは静かに寛いでいる
朝日を浴びながらゆっくり水などを飲むのは牧歌的で癒しの一時だ


狙撃少女「風が涼しいですね……」

男「ふぅ……」
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