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安価とコンマで異世界転生!その9

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306 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/25(月) 20:48:27.17 ID:nHuVh/1+O
司書コピー「……人をつけ回して何の用ですか」

男「君も人形をつけ回してたじゃないか」

司書コピー「………………」


無言で睨まれる
センシティブな問題に対して臆さず物を言いすぎたようだ


男「すまんすまん。で、どう思う?あいつのこと」

司書コピー「それが私にどう関係するというのですか」

男「関係しかないだろ?」
307 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/25(月) 23:27:04.24 ID:pGC3bnKvO
司書コピー「いいんじゃないですか?彼女が望むなら、私がなにか言うこともありません」

男「……」


彼女はとても葛藤しているが、
なぜ人形はあんなにもあっさりと道を決められたのか
男はそれがなぜか分からなかったので問いかけた


司書コピー「私が面倒くさい女だって言いたいんですか?」


しかし、これも地雷だった


男「いや、そういう訳じゃなくて……」


そんなことを聞く時点で面倒くさい女だろう、と言いたい気持ちをぐっと堪えて男は会話を続ける
308 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/25(月) 23:31:48.71 ID:99uJk/lFO
司書コピー「……助けてあげよう、みたいな気持ちはありました。でも……多分それは余計なお世話だったんです」

男「それはないと思うが」

司書コピー「人形さんはそう思っていないでしょうね。でも……多分私がなにかしなくても結果は変わらなかった。結局私は怯えているだけだった」

男「………………」

司書コピー「とんだ道化です、私は。なぜ……なぜ、私はこんなにも……」


彼女の表情はほとんど変わらないが、
冷や汗を流して蹲る


男「それ以上はいけない。戻れなくなるぞ」

司書コピー「……あなたはなぜ、昨晩の私の脱走を否定しなかったのですか?なぜ、それなのに気遣う?」
309 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/25(月) 23:46:18.37 ID:A6ACs4v0O
本日はここまでです
ありがとうございました
310 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/26(火) 21:00:27.26 ID:wxPe/yuBo
すみません遅れました


男「脱走しても行く場所がないとか言ってた君が、脱走するつもりになったってことは……それだけ人間社会に希望が持てたってことだろう」

司書コピー「っ!」

男「……素直になれてないだけなんだよ、君は……でもそれでいい。俺たちは、君が素直になれるまで君の面倒を見る」

司書コピー「………………」

男「どうだ?やってみたいことはできたか?」

司書コピー「>>下1」
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 21:05:48.65 ID:CPvtlAg60
本物の司書さんを見つけて仲良くなってみたい
312 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/26(火) 22:03:12.14 ID:wxPe/yuBo
司書コピー「本物の司書さんを見つけて仲良くなってみたい」

男「素晴らしいことじゃないか」

司書コピー「本当にそう思う?」

男「ああ。なにかやりたいことが出来たなら大丈夫だ。目的があって、感情がある。人間それで十分なんだ」

司書コピー「そうなんですか?」

男「……少なくとも俺はそう思う。じゃあいい図書館のある街に出会えることを願って旅を続けようじゃないか」
313 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/27(水) 00:13:38.67 ID:EcR6C65Jo
司書コピー「いつもいる城下町より大きな図書館がある街ってあるんですか?」

男「うーん……俺はあまり世界に詳しくないからなぁ。まぁどっかにはあるんじゃないか」

司書コピー「適当ですね」

男「ギルドを始めてからはよく言われるようになったよ」

司書コピー「昔は真面目だったんですか?」

男「理由もなく、な」
314 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/27(水) 00:51:56.35 ID:EcR6C65Jo
本日はここまでです
ありがとうございました
315 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/27(水) 18:25:23.55 ID:HEeET/PXO
二人で話し込んでいるともう夜になっていて、
真上には月が浮かんでいる


船長「おお、甲板にいたか」

男「船長。もしや……」

船長「ああ、人食い岩が見えてきたぞ」


彼は船の先の方に立つと、一点を指す
そこに人食い岩があるのだ


>>下1……人食い岩とはどんなものか
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/27(水) 18:31:45.88 ID:KKYCXZSEo
剣山のように海から何本も鋭く突き出している岩
317 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/27(水) 20:36:04.77 ID:EcR6C65Jo
そこはまるで剣山のようだった
釘のように鋭利な岩が海面から大量に突き出している


男「自殺者が出そうな岩だなぁ……」

船長「この岩々の隙間には魔物が住むと言われていましてな。いつも我々はこの付近を航行するとき、みな船内に籠るのだ」

男「……じゃあ船長も入っては?」

船長「はっはっは。みなさんなら倒せると信じておりますからな」


彼がそう言うとギルドの仲間たちも集まってきた


中華「信用しすぎですよ。そんな完璧な集まりじゃないんですから」
318 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/27(水) 22:21:00.56 ID:EcR6C65Jo
船長「まぁそう言うな。だが、魔物に魅入られてしまった者は船の中にいても忽然と姿を消してしまうのだ」

氷魔「……それが……ここというわけですね……」

船長「そうだ。だからここを航行するときはいつもひやひやするのだよ」


しかし岩の間からはなかなか何も出てこない
それでも警戒し続けるしかない
319 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/27(水) 22:36:22.66 ID:EcR6C65Jo
本日はここまでです
ありがとうございました
320 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/28(木) 19:28:03.36 ID:EqGGF/JIo
やる気「居るなら出てこいッ!!」


彼は船から身を乗り出して岩々に叫ぶ
すると、岩から奇妙な音が聞こえてきた


ぶりっ子「……なんですかこの音!?」

怪盗「なにか素早い生き物が岩と岩の間を猿みたいに跳ね回ってます!」


ゴムのように岩の間を移動していたそれは、
ついに船にまで飛びかかってきた


>>下1……人食い岩に潜む魔物の正体
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/28(木) 20:14:50.53 ID:Y5kFa9WPO
322 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/28(木) 22:20:34.42 ID:EqGGF/JIo
猿「キキーッ!!」


そこから出てきたのは本当に猿だった
船に降り立ったそれを見て、一行は息を飲んだ
やはりただの猿にしか見えないからだ


狙撃少女「……猿?」

船長「どうやらそのようだが……」

男「こんな海上に猿が生息できるわけがない。なにかカラクリがあるぞ」

中華「どうする?こいつ」
323 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/28(木) 22:25:17.34 ID:EqGGF/JIo
氷魔「……むやみやたらに殺害するのは……気が引けます……」

やる気「確かにそうだな」

男「……仕方ない。航海に支障のないよう、早めに終わらせるしかないか」

船長「どうかしたのか?」

男「錨を降ろしてくれませんか?」

船長「なぜだ?」

男「探索します。この岩の群れの中を」

船長「まさか泳いで行くつもりか!?」


流石の船長も驚きを隠せないようだ
しかし、男にそのつもりはない


男「いえ、水上は歩けます」
324 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/29(金) 02:32:21.00 ID:8JgbhIGNo
本日はここまでです
ありがとうございました
325 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/29(金) 19:39:54.12 ID:61jKKfLdO
海神『私の出番だね!?』

男「そうだな。行くぞっ」


男は船から飛び降りて着水する
その体は海に沈むことはなく、
アメンボのように立っている


船長「……理屈は分からんが、とにかく行けそうだな」

やる気「錨を降ろすなら俺も手伝おう」
326 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/29(金) 22:27:03.51 ID:8JgbhIGNo
男「みんなも降りてくるといい。今なら海神様の力で浮けるぞ!」

ぶりっ子「なんでもありですねぇ……っと!」

怪盗「いよっ!」

狙撃少女「海の上でもちゃんと狙撃できるでしょうか……」


口々に感想や懸念を言いながら、
ギルドの面々は全員海上へと降りてきた
327 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/30(土) 02:19:32.14 ID:C7yCJDFio
男「なんか……声反響しないか?」


どうやら、人食い岩は普通の岩石ではないようで、
岩石群の中を歩く者の声がそれぞれによく反響する


中華「そうだね……他に猿はいなさそうだけど」

氷魔「……ちなみに……さっきの猿は……船長さんが預かってくれるそうです……」

やる気「船長には助けられっ放しだな」
328 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/30(土) 03:49:13.22 ID:C7yCJDFio
ぶりっ子「……あっ、見てください、あれ」


彼女が指す先には、人一人が入っていけそうなほどの洞穴の入り口があった
岩の一つがくり貫かれたようになっており
そこから入っていけそうだ


怪盗「なにかありそうですね。お宝とかあるんじゃないですか?」

狙撃少女「屍のほうが沢山ありそうですが……」

男「入ってみれば分かることだ。ただ、警戒は十分にな」
329 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/30(土) 04:34:02.31 ID:C7yCJDFio
本日はここまでです
ありがとうございました
330 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/30(土) 19:49:27.66 ID:C7yCJDFio
洞穴の入り口に体をねじ込むと、
地下へと繋がる梯子がそこにはあった


中華「困ったね、こりゃ。完全に航海の予定狂わせちゃうかも」


予定外の冒険の予感に、中華がそう漏らす


氷魔「……そうですね……そのときは……賠償金でも払いましょう……」


一行はゆっくりと梯子を下っていく


>>下1……その先の空間はどうなっていたか
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/30(土) 21:03:16.67 ID:krjWibD80
牢屋の様な鉄格子付き(開錠済み)の空洞が26ヶ所と地底湖みたいな泉が有在った
332 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/01(日) 03:50:46.88 ID:/ExdaVkRo
本日はここまでです
ありがとうございました
333 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/01(日) 20:01:16.15 ID:X0pL8F+1O
やる気「……広いっすねー」


そこは大きなトンネルのようになっていて
大量の空洞が空いていてそこには鉄格子がかかっていた


ぶりっ子「牢屋……?」

怪盗「でも、なんにもいないですし、鍵開いてますよー」


手癖の悪い彼女は鍵に類する物を見るやいなやとりあえずいじり始める
334 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/01(日) 20:05:21.86 ID:X0pL8F+1O
狙撃少女「……この先、開けてるみたいですよ?行ってみませんか」

男「そうだな」


大量の空洞がある空間をまっすぐ歩き
そこに開けた空間へとたどり着いた
それは広大な地底湖であり、非常に透き通っているがあまり降りたくはないと思わせる不気味さがあった


中華「……さて、どうしようか?」
335 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/01(日) 21:04:07.98 ID:X0pL8F+1O
狙撃少女「んー……誰かいますね」


ライフルのスコープを望遠鏡代わりにしていた彼女がなにかを発見した


氷魔「……水上に……ですか……?」

狙撃少女「そうですね」

やる気「一体どんなやつだ?いかにも魔物らしいなら警戒しなければならないが……」

狙撃少女「>>下1」
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/01(日) 21:25:59.61 ID:gupVilJH0
数十センチ程の小人?ですね
337 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/02(月) 01:02:10.99 ID:yi0nMgPno
狙撃少女「数十センチ程の小人?ですね」

ぶりっ子「小人?」

狙撃少女「えぇ、そりゃ皆さんには見えないはずですよ。スナイパーのレンズを通さなければ見えません」

怪盗「どうしてこんな所に……?」

男「まぁ聞けば分かるだろう。小人なら軽いから水上に浮けるってことなのかな」


そういったことを考えながら身を翻し
空中で前転しながら着水する


中華「戦闘にはなるかもしれないから用心したほうがいいね」
338 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/02(月) 01:03:30.63 ID:yi0nMgPno
本日はここまでです
ありがとうございました
339 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/02(月) 19:16:01.71 ID:yi0nMgPno
一行は地底湖に着水した
湖だが、どうにも塩っぽいために海神の力が及んでいるようだ


氷魔「……こっちですね……?」

狙撃少女「はい」


最初は本当にいるのかと思われたが、
近付けばその姿が見えてきた


小人「!!!」

やる気「ん?」

小人「ひぃぃぃーっ!」


そこにいた小人は、一行に気付くや否や水面を疾走し一直線に逃げ始めた
340 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/02(月) 20:33:17.33 ID:yi0nMgPno
ぶりっ子「敵意はなさそうですねぇ」

怪盗「分析してる場合ですか!?追いかけましょう!」

男「……思ったより速いぞ!?」


小人は滑走するように移動しており
走っても走っても距離は縮まらない


中華「埒があかないね!手分けして包囲しよう!」

氷魔「……そうですね……」
341 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/03(火) 00:35:07.66 ID:5pr54CEco
しかし湖は非常に広く、数人程度では高速で動き回る小人を包囲することは容易ではなかった


やる気「海神様の力でなんとかなったりしないか?」

男「うーん……どう?」

海神『えっ、無茶振り!?』

男「あぁ、無理かぁ」

海神『いえ、やりますよ!やりますとも!』
342 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/03(火) 00:50:27.91 ID:5pr54CEco
本日はここまでです
ありがとうございました
343 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/03(火) 19:09:00.62 ID:5pr54CEco
男「無茶しないでくれよ」

海神『ふんぬぬぬぬ……』


彼女がなにやら唸り始めると、
水面もまたうねり始める


ぶりっ子「んっ?」

海神『そこですねぇーーっ!!』


その叫びとともに小人が走っていた水面が急に渦巻き
渦潮となって小人を捕らえてしまった
344 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/03(火) 20:51:01.48 ID:5pr54CEco
小人「うわあぁぁぁぁ!!」

男「よし!みんな早く捕まえてくれ!」


そう言う男はと言えば、海神の奇跡を発生させるための魔翌力の支払いが嵩んできたために少々具合が悪そうだ


怪盗「お任せあれっ!」


彼女は右足で渦潮に飛び込みつつ小人を捕らえ
左足で跳ねて離脱する
345 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/03(火) 20:54:06.65 ID:5pr54CEco
それから一行は捕まえた小人を湖のほとりに運んだ


小人「や……やめて……くれ……」

狙撃少女「待って下さい。私たちはあなたに危害を加えるつもりはありません」

小人「……そうなのか?」

男「あぁ。なぜ逃げたんだ?人間にトラウマでもあるのか?」

小人「>>下1」
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 20:55:52.68 ID:45YjCwDtO
そうです
347 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/04(水) 01:03:28.20 ID:8JzQckKVo
小人「そうです」

中華「そりゃ同族が悪いことをしたね」

小人「我々小人族はただこの地底湖で暮らしていただけなんだけど……何十年も前にこの近海で行方不明が多発するってんで濡れ衣を着せられ、乱獲されたんだ」

氷魔「……ひどい話ですね……あの牢獄はそのために……」

小人「もはや小人はほとんどこの地底湖には残っちゃいないけど……なんだってここを訪ねた?」
348 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/04(水) 01:03:59.40 ID:8JzQckKVo
本日はここまでです
ありがとうございました
349 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/04(水) 19:47:28.21 ID:8JzQckKVo
やる気「丁度その話だ。この近海で行方不明者が出るというので……その原因を捕まえてやろうと思ってな」

小人「ぼ、僕たちじゃないぞ!?」

ぶりっ子「でしょうねぇ。食べても美味しくなさそうですし」

小人「食べ……!?」

怪盗「あー気にしないで下さい。こっちの話ですから!それで、なんか知りません?この辺に変なやつとか……」

小人「>>下1」
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/04(水) 20:02:50.68 ID:aVrbbrY1o
そういえばどこからともなく歌が聞こえてくる時があるんだ
351 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/04(水) 20:42:13.91 ID:8JzQckKVo
小人「そういえばどこからともなく歌が聞こえてくる時があるんだ」

狙撃少女「歌?」

小人「うん」

男「具体的にどの辺か分かるとありがたいんだが……」

小人「多分、檻のほうだと思うよ……僕たちは檻には近付かないようにしてるから、どの檻かは分からないけど」

男「そうか、感謝する」
352 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/05(木) 00:37:28.20 ID:3ccNCUk+o
一行は湖のある地帯から戻って、
いくつも並んでいる鉄格子を確かめることにした


中華「出入りが多いやつが見分けられればいけそうだけど……」

氷魔「……そんな洞察力は……ないですね……」

やる気「状況や小人の話から考えるならば、いずれかの檻が知らない道へと続いているということだろう」

ぶりっ子「とりあえず一旦全ての檻を見て回りましょう」
353 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/05(木) 00:58:43.12 ID:3ccNCUk+o
本日はここまでです
ありがとうございました
354 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/05(木) 19:34:36.20 ID:3ccNCUk+o
そのとき、ある一つの檻からすすり泣くような声が聞こえた
檻には誰もいなかったことは確かなので、
一行は不審がってその檻の前まで移動した


怪盗「おや?」


そこには誰もいなかったが、
牢の最奥の壁……そのレンガの隙間から声が聞こえていることが分かった
また、状況的にこれこそが歌ではないか、
数人はそう考えた者もいた
355 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/05(木) 20:35:37.78 ID:3ccNCUk+o
狙撃少女「……しかし、この中に人が入っていけるものなのでしょうか?」


レンガの隙間はとても狭く、
行方不明になった人物がここを通った可能性は低いだろう


男「だが、こっちから声がするならそれでいい。犯人に会えさえすればオーケーだ」


そう言うと男は力いっぱいレンガを蹴り飛ばす
するとレンガの壁が崩れ、その向こうに>>下1
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/05(木) 20:55:59.69 ID:OIz728lNO
妖怪がいた
357 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/06(金) 02:31:25.74 ID:cYN54FGxo
そこには妖怪がいた
その種族は定かではないが、
犠牲者のものとおぼしき人魂をいくつも鳥籠のような物体で保管していることからも妖怪であるように感じられた


妖怪「んん?……?」

中華「ここで何をしている!」

妖怪「お前らには関係のないことだよ」

氷魔「……私たちはあなたに用があるのですがね……」
358 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/06(金) 02:34:23.81 ID:cYN54FGxo
本日はここまでです
ありがとうございました
359 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/06(金) 19:47:43.33 ID:cYN54FGxo
妖怪「なんだと?」

やる気「……貴様、自分が恨みを買っていないとでも思っているのか?」

妖怪「仇討ちか?」

ぶりっ子「身内がやられた訳じゃないですが……被害を出しているなら、ここで殺します」

妖怪「そりゃ怖いねぇ?。退散退散!」


そう叫ぶと霊体となって一行の合間を抜け、
檻を出て洞穴の入り口の方へと逃げ出した


怪盗「しまった!」

狙撃少女「追いかけましょう!」
360 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/06(金) 21:40:20.88 ID:cYN54FGxo
しかし妖怪の逃げ足は速く、
洞穴の外へと逃げられてしまった


男「まずいな……」


高所から行方を探るために一行は船へと再び飛び乗る


船長「どうした!?……と言いたい所だが、それどころじゃない!あれを見ろ!」

妖怪「居所がバレちゃ仕方ない。まとめてぶっ潰してあげるよ!」


妖怪の高らかな声がする方へと向くと、
そこには見上げる程の巨大な>>下1がいた

1.船幽霊(船型)
2.海坊主
3.自由安価
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/06(金) 21:42:07.47 ID:KWxxTbrNo
1
362 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/07(土) 03:11:00.24 ID:uUZKfw7Ro
そこには大型の戦艦もかくやというサイズの巨大な船があった
おそらく船幽霊の類だろう


中華「もしかして、あれが妖怪の正体!?」

男「どうかな。船幽霊の中には、実際に船に化けられるやつもいるから……あれが真の姿じゃない可能性は高いぞ」

氷魔「……とはいえ……あの質量は脅威的です……どうにか対処法を考えないと……」

やる気「正面から破壊……は困難そうだな」
363 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/07(土) 04:10:55.88 ID:uUZKfw7Ro
本日はここまでです
ありがとうございました
364 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/07(土) 19:08:17.10 ID:uUZKfw7Ro
船幽霊「ぶっ壊しちゃうよ?!」


船幽霊はゆっくりと、だが確実に、
一行の乗り込む船へと向かってきた


ぶりっ子「燃やしても体当たりされてこっちまで燃え移るのは必至……これヤバくないですかぁ?」

怪盗「デカイのの相手は苦手なんですよ!」

狙撃少女「コアもなさそうですし……ライフルで一撃という訳にもいかなそうです」
365 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/07(土) 19:11:41.26 ID:uUZKfw7Ro
男「……一か八かだな」


そう言うと男はふらついた足取りで船幽霊に背を向け、
船内へと入っていった


船長「どうした!?」

男「船長がいてくれた方がありがたい。船員を全員集めてくれ!」

船長「……分かった!みんなは食堂だ!」
366 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/08(日) 01:51:49.05 ID:l5AG1ttZo
二人が勢いよく食堂に入ってきたので、
船員たちは露骨に驚いた


男「船員のみなさん!急いで甲板まで出てきてください!」

船長「船長命令だ!カレーは冷めるやもしれぬが……それどころではないのだ!」


船長が一喝すると、船員たちは慌ただしく動き始める
367 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/08(日) 02:24:38.92 ID:l5AG1ttZo
本日はここまでです
ありがとうございました
368 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/08(日) 19:43:48.86 ID:ZrpdFMZzO
二人はどうにか甲板に人を集めたが、
船員のほとんどは迫り来る巨大な船にパニック状態だ
船幽霊の位置が都合よく船の正面ではなかったため、
どうにか別方向に船を動かして逃げているが、
追い付かれるのは時間の問題だろう


中華「人を集めてきたってことは……」

男「いよいよ神頼みだ」

船長「神?」

氷魔「……ええ……我々の信ずる神ですよ……」
369 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/08(日) 19:59:30.96 ID:ZrpdFMZzO
男は船首に登ると、
慌てふためく船員たちに声をかけた


男「みなさん!こうなってはもう神頼みしかありません!!祈って下さい!!」


男はそう呼びかけるが、人形などの一行と接点のあった人物とごく一部の船乗りしか祈ろうとしない


やる気「くっ……」

中華「それなら僕が!」


中華の求心力判定を行います
>>下1コンマ……33以下で成功
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/08(日) 20:00:35.86 ID:LvkObunco
ヌッ
371 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/09(月) 01:06:52.54 ID:rYtIJhhBo
中華は必死で人々に呼びかけたが、
それでもやはり混乱は収まらなかった


ぶりっ子「どどど、どうしましょう!?」

男「……海神様ぁぁぁぁッ!!!」


男は全力で叫ぶとともに、両腕を振り上げた
すると、船の両脇に水柱が立った
それにも驚き、船員たちは固まる


海神『ちょっと!?急に力使わないでってば!』

男「すまん……だが、こうするしかなかった。みんな!これが海神様の奇跡だ!みんなで祈るんだ!そうすればさらなる水を呼び、船幽霊を転覆させることもできるだろう!」
372 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/09(月) 01:47:14.29 ID:rYtIJhhBo
船員A「……なんだか分からないが、祈ればいいんだな!?」

男「誠心誠意祈ってくれよ!」

船員B「当ったり前だ!やらなきゃ死ぬんだろ!?」

男「ああ!みんなの信仰とエネルギーが海神様の権能をさらに高めてくれる!」


実際に奇跡を見せるのが手っ取り早く、
人々にその威光を知らしめることができる
ただしこの場合男がそれを避けた理由も存在はする
373 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/09(月) 01:52:15.38 ID:rYtIJhhBo
本日はここまでです
ありがとうございました
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/09(月) 12:10:18.27 ID:7Hdq2XTuo
乙〜
船乗りって信心深いことが多いんだけどこの世界じゃそうでもないんだな
375 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/09(月) 20:16:22.82 ID:rYtIJhhBo
すみません遅れました


しかし、海神の力を封じていた理由に言及されることもなく、時間は進んでいく


怪盗「よし、私たちも祈りましょう!」


その言葉を皮切りにギルドのみなも祈り始める
祈りやそれぞれの魔翌力が一点に集中していく


男「……よし!力を解放……あるいは顕現せよ!海神様よ!!」
376 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/09(月) 20:49:56.87 ID:rYtIJhhBo
祝詞の代わりとなるそれを男が高らかに叫ぶ
叫びすぎで明らかに声がガビガビになっているが、
構わず絶叫すると淡く発光する海神の姿がそこに現れた


海神「祈ってくれるのは嬉しいけど!あなが無茶しないで下さい!!」

男「あぁ……すまん……」

船幽霊「……ん?」


海神はマストの見張り台に瞬間移動すると、
へりに脚をかけて冒険家のようなポーズで船幽霊を指す


海神「あなたが船幽霊ですね!?あなたが人々を喰らっているのは男の中から確認させてもらいました!容赦はしませんよ!」
377 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/09(月) 22:45:39.73 ID:rYtIJhhBo
船幽霊「はーっはっはっは……お前が船に乗っている限り、私に勝つことはできないねぇ!」


船幽霊は蒸気船のようなうなりを上げて、
さらに速度を増す


海神「それはどうでしょう?あなたが海上にいる限り、私に勝つことはできませんよっ!」

船幽霊「何を言うか小娘!」

海神「じゃあ、見せてあげましょう!……『彼岸に帰るがいい!邪なる怪異よ』!!」
378 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/09(月) 22:50:34.13 ID:rYtIJhhBo
海神が魔法のように文章を唱えると、
突如として水面がささくれ立ち、
無数の槍のように変化して船幽霊を貫いた


船幽霊「なんだとぉぉぉ……!」

海神「うふふ、いい気味です。私、産まれて初めて怒っているので。すっきりしましたよ!」

船幽霊「ああ……水が入ってくる……昏き底へと招かれる……」

海神「……おっと!あなたを海底に返すことはできませんね!海難事故で死んだ霊が大体あなたのような妖怪の元であるので、ここで祓ってしまいましょう!」
379 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/10(火) 01:12:22.57 ID:9ICtjs0Zo
本日はここまでです
ありがとうございました
380 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/10(火) 19:08:54.44 ID:9ICtjs0Zo
船幽霊「なに……」

海神「天に召されなさいっ!」


海神が指パッチンをすると、
巨大な船から瘴気のようなものが溢れ出し、
四散して海へと吸い込まれていく


船幽霊「私の……思念がぁ……」

海神「澱みはきちんと流さないといけませんからね。滞留せず大いなる海に還って下さい」


船幽霊は段々と縮小し、
最終的にはボロボロの船のミニチュアとなった
381 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/10(火) 19:12:55.22 ID:9ICtjs0Zo
その様を見ていた乗組員たちや、
ギルドの面々、及び人形たちはその力に畏れおののいた


中華「……すごい。これが、神の力……」

氷魔「……そうは言いますが……あなたも神ですよね……?」

中華「新米もいいとこだし、力の使い方も分からないからねぇ……」

やる気「でも、魔獣の肉は手に入らなさそうだな」
382 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/10(火) 19:15:51.06 ID:9ICtjs0Zo
そんなことを話していると、
海神が興味を示して寄ってきた


海神「魔獣の肉が必要なんですか?」

ぶりっ子「えぇ、人間としての感覚をこの子に与えるために必要なんです」


そう言ってぶりっ子は司書のコピーを指す
彼女は海神への畏れからか、目を逸らした


海神「それなら、>>下1」


1.海の魔獣の肉をプレゼント
2.神の眷属となれば人間の感覚を与えられる
3.自由安価
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 19:24:38.79 ID:/XqOkG/3o
2
384 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/10(火) 20:28:27.56 ID:9ICtjs0Zo
海神「神の眷属となれば人間の感覚を与えられますよ?」

司書コピー「え……」

海神「興味ありませんか?海神の使徒ですよっ!?」

司書コピー「湿ったり、磯臭くなったりします?」

海神「磯臭くはなりませんよ!?まぁしっとりとはしますが」

司書コピー「検討しておきます。ですが私は本に用があるので……湿るのは少々都合が悪いかもしれません」
385 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/11(水) 00:55:42.63 ID:DRG4Yiato
海神「そうですか、いつでもお待ちしてまーす」

怪盗「なんか、体薄くなってきてますよ?」

海神「あ、顕現できる限界が来ちゃったみたいだね。無理やり呼ばれたし……それじゃ、船乗りのみんな!良い旅を!」


海神は爽やかに挨拶すると消滅した
半ば放心状態で見つめる者、拝む者、フランクに手を振る者などおり、乗組員の反応は様々だった


狙撃少女「一件落着、ですかね。……あれ?男さん?」
386 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/11(水) 01:01:39.84 ID:DRG4Yiato
本日はここまでです
ありがとうございました
387 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/11(水) 18:42:01.95 ID:DRG4Yiato
男「………………」


男はその場に倒れていて、何も言わなかった


狙撃少女「……え?」

中華「大丈夫!?」

氷魔「……これは……魔翌力切れを起こしてますね……」

やる気「放っておくとどうなる?」

氷魔「……死にはしないですが……なんらかの後遺症が残る可能性もありますね……」
388 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/11(水) 21:38:34.92 ID:DRG4Yiato
ぶりっ子「大変じゃないですか!どうしたらいいんですか!?」

氷魔「……そうですね……魔翌力を分ければ……良くなるのですが……」

怪盗「なんかあったんですか?」

氷魔「……先ほどの海神の顕現の際……皆さんの魔翌力は使われてしまいました……」

狙撃少女「というか、それが原因ですね?男さんが倒れてるの」

中華「供給できないってことか……」
389 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/12(木) 02:32:18.29 ID:T9bp9kkdo
本日はここまでです
ありがとうございました
明日は諸事情で遅れる可能性が高いです
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 10:13:44.00 ID:zvHS4z+wO
391 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/12(木) 21:19:02.56 ID:T9bp9kkdo
一行が悩んでいると、船長が現れた


船長「おい、どうしたんだ?」

やる気「男が気絶した。魔翌力が枯渇したらしい」

船長「なんだって!?」

ぶりっ子「なにか、魔翌力を供給できるような物を持ってたりしませんか?」

船長「>>下1」
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 21:23:24.05 ID:Feo954VPO
船長「生憎持ってはいないし、この船にも積んでいない。 ただ、この近くの海域にそれらしい島が在った筈だ!」
393 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/12(木) 22:41:19.59 ID:T9bp9kkdo
船長「生憎持ってはいないし、この船にも積んでいない。」

怪盗「そうですか……」

船長「ただ、この近くの海域にそれらしい島が在った筈だ!」

狙撃少女「そうなんですか!?」

船長「ああ、その島には魔翌力が満ちている。適当な川の水か、生っている果実でも食わせればよくなるはずだ」

中華「でも、そんなとこ寄ったら航海が更に遅れちゃいますよ。ありがたいですが……」
394 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/13(金) 03:07:01.76 ID:Rv9LwB4mo
船長「今更気にするな。どうしても申し訳ないってんなら、海神様を呼んで航海の手伝いでもしてもらえりゃすぐ日程は戻るだろう?」

氷魔「……そうかもしれませんね……」

船長「なら決まりだな。野郎ども!寄り道だ!」


彼の指示に従って船員たちは迅速に動き出す
一行は彼とふれ合うことで、なぜそれだけの人望があるのかを理解していた
395 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/13(金) 03:16:20.58 ID:Rv9LwB4mo
本日はここまでです
ありがとうございました
396 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/13(金) 19:51:08.71 ID:Rv9LwB4mo
夜風をかき分けて数十分
船は自然が豊かで、
それなりに広そうな島へとたどり着いた


やる気「っ!」


上陸した瞬間、やる気がなにかに気付いた


ぶりっ子「どうかしましたかぁ?」

やる気「魔翌力が溢れていると言ったが……やはり魔物も沢山いるようだ。なるべくこの辺りで果実を探すに留めたほうがいいな」

中華「うん。僕も、なにか息遣いのようなものを島中から感じるよ」
397 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/13(金) 20:11:26.39 ID:Rv9LwB4mo
魔物が出ると危険だということで、
船長をはじめとした船の乗組員たちは船に残るように言ってから、
男を背負って一行は島の探索を始めた


怪盗「あれは……!」


上陸地点からほど近い森の入り口に、
よく熟したリンゴのような果物が生っている木があった
それを取った瞬間、木に顔が浮かび上がった


木霊「………………」

狙撃少女「あー……こんにちは?」

木霊「>>下1」
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/13(金) 20:16:37.58 ID:kcEYTWmo0
コレタベテ
399 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/14(土) 02:35:57.24 ID:aKVNRQsio
木霊「コレタベテ」

中華「えっ、いいの?」

木霊「イイヨー」


どうやらこの林檎のような物体は食べてもいいらしい


氷魔「……そう言われると……逆に怖いですね……」

やる気「なら、俺が一つ食べよう」
400 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/14(土) 02:37:37.81 ID:aKVNRQsio
やる気はそう言うと複数ある果実の一つにかじりついた


ぶりっ子「えっ!?大丈夫ですかぁ?」

やる気「うーむ、多分大丈夫だ。うまい」

怪盗「よかったです……」


それから一行は小さく破壊した果実を、
少しずつ男に食わせていった
401 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/14(土) 02:38:42.70 ID:aKVNRQsio
本日はここまでです
ありがとうございました
402 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/14(土) 19:12:34.36 ID:GHmc3fBCO
男「ん……」


そのうちに男は目覚めた
周りを見渡して、そこがあの世ではないことを確認した


狙撃少女「目が覚めたんですか!?」

男「ああ、なんとかな。心配かけた」

中華「本当だよ、まったく」
403 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/14(土) 21:47:02.78 ID:aKVNRQsio
氷魔「……こちらの方が……魔翌力の籠った果実を提供して下さったんです……」

木霊「ウー」

男「そうなのか?ありがとう!」

木霊「キニスルナ」

やる気「……魔翌力の籠った果実で復活することに疑問を持たないということは、やっぱり分かってて海神を呼んだな?」

男「……あっ」

ぶりっ子「まぁ、あの状態じゃそれくらいしか方法ないですしぃ……そう怒ることでもないですよぉ」
404 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/15(日) 02:15:44.35 ID:tAWQEh8+o
本日はここまでです
ありがとうございました
405 : ◆cUhskXlNTw :2023/10/15(日) 19:43:29.80 ID:tAWQEh8+o
男「そ、そうだぜ!そういうことだぜ!」

怪盗「焦りすぎです」


それから一行は、ある疑問に思い当たった
普通なら最初に来るはずだったものだが、
全員慌てていたので聞こうとしなかったことだ


狙撃少女「しかし……なぜ私たちに果実をくれたのですか?」

木霊「>>下1」
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