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やる夫が正史を書くようです５９
- 900 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2023/12/08(金) 01:42:32.93 ID:/yRnSoP70
- 【>>890修正】
【紀元３４７年頃 後趙 首都 鄴】
_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ｌ二二二ｌn_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n
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森森森森森森森森п森::::::....∧Ａli;'iﾞiﾞl'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili､_,i斤il］il］ ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........
ヮ,'l㌍l､lﾟi: :.lＡﾞilｌ#｢ll!l;l㌶ni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,т㍑iﾞiﾞlｪli;'ｭｮｮｮﾞilｌ#‐｢ll!l;li+;;ii: ;rﾍ∧凸;;;;;;
田┐工ユE∧ヰＡ┌─≡─!杢卦士⊂ﾆ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ﾛ卅ﾕ鬥H出Tエニ斤彳∟凵Ξ|田
=,ｨ'⌒ﾆﾆｴﾆﾆil］1lｰ-i］__森森森森＿ﾄﾛﾛﾛi|::rーilil==┬≡┐|￣|─r‐┬||irr-､v冖v"|l巫］||斤
､_|il］il］_三rー|￣￣|─r‐┬|iΠп/＿＿＿_/| |､＿＿＼|￣冂ПーГ┬┬ヱ￣|─r‐┬|Π
／三三三|￣≡≡￣|／二三 〉＝===Π/ ﾞ.ﾍ_===＿＼_ |FF|ﾆ|i￣￣i| ／⌒＼ ／二三
/二二 ／∧￣∧＼ 「￣￣￣／「￣￣二二|j ﾞ、＿三＿＿| i|三三三三|i γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
＿＿,,．‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ＿＿_／´| | il |＼ ＿_］ Πпｒ―.､=ﾆ | おい、聞いたかっていう |
ェェェ=‐´ 田|/二ﾆ,ハ_,．-_‐＝_二ｌ |＿＿| '|＿__| |l二ﾆ‐- ､ ,,_丶、｀ ‐.ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
≡≡＝==> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| ／ ＼ |l i l i l i｀''ｰ-.､｀、‐-､|皿皿|丶、＿
ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,．-‐''´ ::'' i '':: ｀''‐-．l l_i l| i| il|｀ヽ、｀ﾞヽ、 .vi==
_,,..． -┤ゝ、＿ﾞ丶i,''"´ ＼ .:' :i: ':. ／ ｀ヽl| il| i|ﾉ ）、 |! ﾛ
r┐:|-‐''´／|＿ `ｰ-ｧ―ｧ、 ＿ |圭圭圭圭圭| ＿ .＿,,..．-‐''´ _,.イｊ:::丶| l＾
」 .i__| :|_,,／n | ／ / ／ || ￣￣￣￣￣￣ |ヽ ._,,.．-‐<´-‐||:::::::::ヽ!
:| | / ヽ|／∧’／ / ｉ|| ／ ＼ |丶＼ ＼ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ
-‐ ／||￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣||＼
／川||＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿||川
／川 ／ ＼
- 901 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2023/12/08(金) 07:07:27.93 ID:yYzlIxHBo
- 乙でした
- 902 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2023/12/08(金) 08:28:20.35 ID:9b/YpKsM0
- 乙
- 903 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2023/12/08(金) 11:42:29.13 ID:hR2cNAGRo
- 乙
左傳癖のおっさん久しぶり
桓温の出番がーーーー
>>782
ハルカッスは小物過ぎて悪いこともできてないからなぁ のヮの
- 904 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2023/12/08(金) 16:18:48.66 ID:KMA8ux+g0
- 乙ー
五胡十六国時代は応仁の乱の大先輩ですね
中央の崩壊は独占されていた文化のバーゲンセール！
- 905 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2023/12/08(金) 21:25:19.27 ID:HVRtii3/0
- 【>>848修正】
|＼ ＿＿__| |
| ＞''"￣￣~"''ﾏ ＼
｢∨ ／＼ ＼ ヽ
くoｱ ｉ | | ﾄ⌒ i i
/ | | |/⌒' | と才ミx. | |
| | | .斗と灯 |/ Vり | | | では、何から読めば良いのかと言えば『論語』と『孝経』ね。
| ノ|[| | Vり ''| | |
ヽ＼｛ ＼'' < ﾌ | | 八 .この二つが読めれば、
ﾉ人 ト .__ﾉｔ__イiﾉ 人 _＞ .学のない者たちはあなたたちを一流の士大夫と持ち上げてくれるわ。
ﾟ7,ｱ| |ア ___う/ 厶_ ＼
'⌒| )ｱL_／￣ ( Lｱ¨ ) 田舎へ行けば先生にだってなれるでしょう
ノ / 厶三ﾆ三⌒））--=彡
[ / /, i o o TﾟL ＿ﾑ r'ﾆ;v'ﾆ;､
ﾞ（__,厶] i o /o _} 厶ｔﾆﾉL ＼ r=､r=､ _,!0_i0) ）i:、
__{0_{0_.} ／ ｀ヽ,. ┘ ヽ
,､ ,､ /´l r ｀'､_,ﾉi、 i ′′ }
, - (・(・ ){ ) l、 ( ,!
（ '' ,r'⌒ﾞi`､ _.r（_ ﾉ ヽ.＿＿. ＾ 、∠!
ヽー< ,,ノ `´-r _ノ: :＼ ｀Ｔ- ﾍ＞
. i′ ,f´: :,. - - 、ヽ ,,.-ﾃ| ,／ ｀ヽ、
l l: : j :f´: : : : : ヽ,/ '''"´ ,,.: - ヽ
! /: :ﾉ l: : : : : : : ノ, ,:'" ﾞヽ i
/-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ / / ,f
. _,,..::-,テ /`7: :（: : : : : /ヽ/ 〃 ﾘ
｀_,:ｨ''" _,r''" f: : :ト---ヲ / fﾉ /
-‐-‐'''フ" ,.ﾉ,:::::」､,:r'" ,i / /
､..､く´＿,,∠"ｨ''"´ ／ ,> /＼、 ,ノ:
´ ,ﾍr:､-､=---／ ,:ｲ ,ﾉ ｀ﾞヽ､／
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 南北の往来も三国時代より盛んになり、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 相互に制度・技術・文化が伝えられた様子が史書の各所に見える
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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- 906 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2023/12/08(金) 21:41:21.52 ID:ROVt3D0K0
- 乙、曹操になれなかった男の桓温はチャンか、
敵に王猛と慕容挌＆慕容垂兄弟がいなければ曹操になれたのにねえ
- 907 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2023/12/09(土) 23:42:17.83 ID:shk4qDNT0
- 阪神の馬場が巨人へ移籍で阪神生え抜きの選手が
阪神から巨人へ移籍するのは昭和以来の出来事とか
こちらも時代が変わりつつあるなあ
- 908 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2023/12/10(日) 01:27:32.55 ID:YB53jlqGo
- >>907
平成２年オフの鶴見以来
江川以来とかならもっと話題だったけど
- 909 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2023/12/10(日) 10:50:42.35 ID:JI7QeYhz0
- メイとかの外人やカツノリみたいな微妙な外様しかおらんかったしな
阪神から巨人移籍は、普通に戦力クラスの生え抜き移籍は異例
- 910 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2023/12/16(土) 23:54:41.38 ID:myadTgtq0
- 野村克則、今もタイガースの二軍コーチだし、コーチとしては有能なんだな。
- 911 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2023/12/17(日) 11:56:53.30 ID:mfHxXi3W0
- そういえば五胡十六国時代って、日本の事がちょうど中国の史書に載らなくなった時期で
かつ日本自前の史書でも事実関係が分からない、謎の多い時代に相当するんでしたか
あとお隣の半島は中華の影響力が落ちてる間に百済とか新羅とかが成立してる時期だそうで
- 912 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2023/12/30(土) 14:35:37.49 ID:hoYAOd8J0
-
- - ──ー - -､
／i ,.-‐''"´ ＼ i＼
l ＼＿／ ＿,, ,,＿ ヽ､＿／ l 御無沙汰しております。
l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l
ヾ＿,;;;l , , , l;;;__ジ 年末まとまった時間が取れそうにないので、
| i￣i￣i￣i """ | 続きの投下は１/３（水）２１：３０から始めたいと思います。
l .￣￣￣￣￣ .l
` ､ /⌒⌒i /⌒ヽ / .カレンダーの都合で年越しの準備がバタバタしてましてね
`/ | | ＼ ／
|＼ ＿＿__| |
| ＞''"￣￣~"''ﾏ ＼
｢∨ ／＼ ＼ ヽ
. くoｱ ｉ | | ﾄ⌒ i i
./ | | |/⌒' | と才ミx. | |
| | | .斗と灯 |/ Vり | | |
| ノ|[| | Vり ''| | |
ヽ＼｛ ＼'' < ﾌ | | 八
ﾉ人 ト .__ﾉｔ__イiﾉ 人 _＞
良いお年を ﾟ7,ｱ| |ア ___う/ 厶_ ＼
'⌒| )ｱL_／￣ ( Lｱ¨ )
ノ / 厶三ﾆ三⌒））--=彡
[ / /, i o o TﾟL ＿ﾑ
ﾞ（__,厶] i o /o _} 厶ｔﾆﾉL ＼
_厂 ¨ 7 ￣｛ マ¨T ／
／´／ /-ヽ, ＼ ｀弋¨
ｔ／ ／ /二i二＼ ＼ ＼;-t
(⌒ )＼ ノ/ 二i二二| ｝ ( ⌒)
- 913 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2023/12/30(土) 14:41:02.99 ID:d83d8e2x0
- 良いお年を。
- 914 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2023/12/30(土) 16:09:29.68 ID:3PDRzCO20
- よいお年を
- 915 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:39:04.29 ID:IooMHzeR0
-
＿_ ＿_
'´, ヾ く/
∠i ｌﾉ人））〉
| (|!|ﾟヮﾟｲl ξ 遅くなったけど、読者の皆様の御多幸をお祈り申し上げます。
|＼￣￣￣￣ >>1. 旦￣＼
/＼ ＼ ＼ 今年も「やる夫が正史を書くようです」をよろしくね
／＃#.＼|===================|
＼＃＃ ﾉ ＃＃＃＃＃＃＃＃＃＼
＼#／＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＼
＼＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃ )
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
. ／／／／／／／／／／／／.|
.／／／／／／／／／／／／ .|
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| . |
| .奉 納 | ／
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|／
|,.|￣|
|:;|伍|
|..| |
|:.|君|
|::| |
|;:|神|
wjvww\
- 916 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:41:35.02 ID:IooMHzeR0
- 【>>898の続き】
【石虎の息子一覧】
┌─────────┐
│①石邃（太子） .....│
│ ....│
│②石宣（河間公） │
│ ....│
│③石韜（秦公） .....│
│ ....│
│④石鑒（義陽公） │
│ ....│
│⑤石沖（沛公） .....│
│ ....│
│⑥石遵（彭城公） │
│ ....│
│⑦石苞（楽平公） │
│ ....│
│⑧石斌（燕公） .....│
│ ....│
│⑨石挺（梁公） .....│
│ ....│
│⑩石琨（汝陰公） │
│ ....│
│⑪石祗（新興公） │
│ ....│
│⑫石炳（楽安公） │
│ ....│
│⑬石世（斉公） .....│
└─────────┘
／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 石虎には十三人の息子がいた。
Ⅵﾍ.:.:.:l _ _ /.:.ﾉ
＼ヽ､ ＿ , イ!::/ この後、八王の乱さながらの内輪揉めで全滅するが、
／ ヽ{ ﾄ､ヽ l: .基本AAを付けないため、誰か分からなければここに戻って確認してもらいたい
∧＼ ﾏ三ｿ| ＼
./: : ＼＼ ヾ-〃 ＿ !＿＿＿___
ｌ; : : : : ＼＼」ﾘ/ /
i: : : :::＼::＼i../ /
- 917 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:42:41.49 ID:IooMHzeR0
-
||{}i i{}|| ,. '"´￣￣｀`ヽ､
||{}i 〃｀'''ヽ i{}|| ／.:.:.:./｀｀｀ﾊ.:. :. :.:. ｀`ヽ
||{}i {{ ｀ ,'' }} . {}|| ,.ｲ.:.:.:.ﾉﾉ /ﾊﾊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
||{}i ,.ﾊ｀ﾆ' ﾉﾉ i{}|| jﾊ.:.:,ｨｲ ′ ヾ.: . :.: .: .:ヽ
,. '"´ ￣｀ヽ ￣｀ヽ ||,r‐‐ ' li.:.:.:.:./ﾑ i{}|| ヾ{ 二ヽ ｰ='´__ ヽ.: .:.lii.:.:.i
／ ＼ ＼ / VﾊﾊV ￣｀ヽ /:,′ "7 ｀` ￣｀` V.:lii.:.:.:l
／ ヽ ヽ / ,.ィつﾊﾊﾊ ﾘ '､ ,'.:.{ 〈 .. .,､ ﾊ:.:.:.:.:.ヽ
／ ／ ,r'ﾆミ彡ﾐヽヽ. / _,ﾑ/ ｿll: ：::ll / i {.:.:.! ,r=== ､_, ハl.: .: .: .:.ヽ
/ ／ ,.ｨ彡' ', ', L ____ノ´ ll::：:::ll,. イ l l.:.:.l ヽ ___ノ , ' _ ノ.:.:.l.:l:.:l:.:l!
.:/ ,.ｨｨ彡'′ l l l l ( () /.:.:ﾊ.:/ Vﾉﾉ イ ',.:.:.', ／,.: .:. :l .:l :. :/
/.:/.:/.:.:./ 乍彡'､､､,,_ ,,,,,iｿﾉﾉ /.:.:.:.:｀V:.:.:.:.:./ﾊﾊ/.:.:.:.:.:! ヾ.:ヽ __ ／ i.: l:l :l: :l: /
VV/.:.:.:ヽU〈 =＝｀′ ,r==ｲjjjj! l.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l ヾ「""""´ .: .: .l :／
`｀ヾ彡'ゝ1 "´ l! ﾉｿｿ ヽ.:.:.:.:.:ﾉ｀Y´YY ﾊ.:.:.:.:.:ﾉ ／ L ,. '´ ｀`く
, .ィ 〈 { ,__」 / l ',.:.:ﾉ________/⌒7 ＿ _,.. イ ／⌒ヽ"´ ／｀``'''''
.:.:.::l ヽ ヽ r---ｧ/ l l ,.ィ "´. :. :. :. :.: .:l／ ヽ ／ . :. :.: .: .: .
.:.:.:.:l ＼. ＼ ｀ﾆ./.:.:.｀丶､ ', l /:./. :. :. :. :. :. :. :.／ ヽ ／. :. :. :. :. :. :. :. :
.:.:.::.:l ＼ ヽ __/.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:｀丶､ i. l. /.:/. :. :. :.: .: .: .:／ ,. イ. :. :. :. :. :. :. : .: .: .:
.:.:.:.:.:l ＼_／ l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:lヽ l l /.:.,′.: . :. :. :. :. :.｀7~~~~~~~~~~~~ﾄ､/.: .: .: .: .: .: .: .: .: . :.
.:.:.:.:.:.ﾄ､ ,.ｲ(( ﾊ l.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.r=＝＝＝ ∩､ /.:.:,′.: .: .: .:. : .:. ｀7ｰｰ ｰ ｰ ｰｰ ｰV.: . :. :. :. :. :. :. :. :. :. :
.:.:.:.:.:.:l ＼／// ｀ｰ' V.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ l lﾉ.:.:.:.:.i .: .: .: .: .: .: .:.:7ｰｰ ｰ ｰ ｰ ｰ ｰV. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :
.:.:.:.:.:.:.l // ﾄ､..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:(￣｀ヽ ,.イl.:.:.:.:.:.:l. :. :. :. :. :. :. :. :7~~~~~~~~~~~~~ V.: .: .: .:. :. :. :. :. :. :. :
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 彼らの事績に関しては、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 「荒酒淫色」「驕恣無道」「淫酒荒猟」「淫虐」と悪い文言ばかり並ぶ。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .詳細を挙げるとキリがないので、『晋書』なり『資治通鑑』なり御覧頂きたい
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 918 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:43:45.49 ID:IooMHzeR0
- 【紀元３３５年頃 後趙 首都 襄国】
_,.ｙﾄｰゞｒッヽｖ,､_,.
,rk´ﾐ､''ﾅ;;爻'､ｰ;;〃彡;,.
..vf戈ﾊﾄｼ〈'"ﾘﾞ､ヾ､;;jﾘ､〃､
Ｙﾒ从k;;､;;ij;;;ii;ヾ;ｯ;仆､ヾくｿ
}ｿﾘ"i!;;;;;l;;i;;､;;:;:;;:;';;;};;iﾘドｼゞ,
ﾂ;;;;;;;;;;ﾄ､;;_ﾘ;;;i!;;ﾄ;=;､t;;;ｌ;;ﾋ' 政務の内、俺が征伐と刑罰を見て、
ｦ;i!､:::r',;､=;'､;"ﾘ,､=;''"ﾘ;ij´ 太子に尚書の上奏を決裁と祭祀全般を任せようと思う。
..};lヾ;;j ￣´.〃ｌﾞ￣´ ,';ｨ′
7;;;;|', =､j,. /仆､ .有事の際に太子が何もできんでは困るからな
ゞ;|:ヽ ,:ニ> /:: ﾚ ｿ＼,.､- ' "´;;￣::
. ＞.ﾆﾄ､:＼` "'' /／／,r／:::::::_,..､''' ..,,
ﾘ;/::;;/::} `:::｀:ー'／'∠;:／｀ﾞヽ・．‐´
:;/::;;;{! `ｒ‐'"フ´〃ｼ:;;/ " ヽ､. ﾘ'" ,､_,
/::;;ｲ `'ー ''／ｦﾘ/;/r'/,r─‐-､ (∴,､-''" {､ ＼ / ´ / -_ "_/ } ! ! 丶 ／ .ｨi!',
:;;/ ｀ｰ-‐/Ξ/ｯ/ｒﾚヘ{ |￣| ｀''" /∧ 丶′ i_, A- ∧ , / |―A- ､｀< ／// }
丶//＼ /' , ､ i ∨イ / / ∨ / ＼.イ//／- ､
丶_//'i ﾄ { ＿､!,__∨ / ﾚ＿__ レi ト/イ )
'､∥! ､ i_ｨ,'T::::::T У' /T::::::Tヾ_j ､-_-_ ､| ／
i{､ ､ ＼､｀ ゝ ' ゝ ' ´/,∧ﾏ ∧∨' ／
､ iト､ ∨', , ´/: 〉｀__' ｀<／
, 丶i:', ＿＿ /イ/ , ' ＞_/ ∨
（うわ、これ絶対揉めるやつ） .i! ﾏ ､ 丶 _ノ ｨ:::/ / /::ハ￣ ,
∧ ',:::〕ト _ _ 斗匕:::/ ′,:::/ 丶 {
／ ,､ ,::ﾘ:::Tト＿ｰ＿,r "]:::::/ , i {::,:∨ ∧r
γ /:::丶 ∨::::|ヽ寸ﾆア / i!_/ /:::! :!::{:::∨ ∧
/ _/_,,斗-＼ ∨´ 丶Y γ / イ ∧ ､ ､r ｖ,,_
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ だが、石虎は息子たちには随分と心を許していた様子が見える。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 特に太子の石邃には都の留守を任せ、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 尚書の上奏の決裁や地方官の人選、祭祀の挙行等の事柄を委任した。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 天王である石虎自身は、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ ただ征伐と刑罰のみを親覧したと『晋書』『石季龍載記』は記す
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 919 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2024/01/03(水) 21:44:22.91 ID:LbsiuxIC0
- あけましておめでとうございます
今年は金沢駅で被災して、必死こいて東京に戻ってきて、即道真公と将門様に帰還感謝のお参りをしてきました
伍君神もぬかずいてお参りします
- 920 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:44:59.72 ID:IooMHzeR0
-
, --──-､
, イ / ﾍ ﾄ ､
i !ー､〉 __ j j __〉-ﾉ i
ヾ＿,,;;》 `-"::: `-"l＿.ジ
| ヽ ' ＿ ` ｲ 殿下。
l l ´＝｀ l
ﾉ ヽ ＿,､__ノ また王安殿が酔っ払って全裸で鄴の城下を走っていたそうで。
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_ 太子が殿下の裁可を仰ぎたいと
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
ノ>―''ヽ;;;;l|;;;|彡ﾉﾉｲl|;;|;;;;l;;;;;|;;;;／从;;;;）从从之
之三;;彡;;;､l|;;|;;;lイ/从ﾉ;八;|llYイノイ／;;从从ﾆ<
/イ/t=;;;;;ﾐｨ;;;;;;;;;;;｀ミ;;人ｨ''彡二二ﾐﾞ'､j;;jj;;ｭ;;;､）
.（（/;;|lヽ;;|､'''ｨ,t;;ｯ=､;;;j人;;;ｨ:;ﾐｯ;ラﾆ' ｲ;;;/ l|;;lﾄ
ﾞ之;;;'､l|;;ﾞ, ::､｀￣´´":|"ﾝ:::::::::'''ｲ:.. ﾘ;ｲ),r';;之ｰ
{彡;;;ヽ;;;',::::::... ::::|: ﾘ:::: ﾞ ｲ;/ノ;;;;ﾞl|
そんな些細な話を持ってくるな .ﾞ|/;;;;;;;|ﾞ:',:::::: : : ::; ､j_, -､::: ｲ;|ﾞ/;;;l从
ノﾉ;;;;;;|:l|:', :::: : :::｀ﾞ'ｰ '´" ,':::l|/;从｀' ､
,, ､-ｰz''"ｲﾘ|l|::|l:'､ : ::::::: ,;}､ / :: ﾞl､从l|',::ヽ
''" ,､ '":/ /|::}}:::ヽ ::::::r'二ﾞﾞ'ヽ , '::: :: ::l|彡 ',从
／イ::/:: ::::/::l| }}:::::ヽ :::::..'""'' , ':::::: :: ::}::l|彡::: ll||
/"://::/ ::::ll/::::l| :}} : :::ヽ ::::.ヽ ／::::::::"} }:::|彡 ::: |||
ノ//::/ : ::::ﾐ/:::::ﾘ :}} ::｀---- '´ :::::" } }:::|彡三::|}
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ だが、これはすぐに破綻した。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 中途半端に権限を委譲した上、親子間で意思の疎通を欠いたためだ
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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- 921 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:46:23.79 ID:IooMHzeR0
-
i;;;;ヽ';;八;;;;;;;ヽ);;;ヽi;;;ﾐ;;;;;;;ziii";;;;;ii;彡彡彡;;;;;;;;;;;;;;）;;;r'";;;;"）
,r'､;;;;;､;人;｀iii";ヽ;;Ξt/;彡;;;;;;iiiiii;;;;;;;;;;;;;;;;;彡彡;;;";;;;;;;;;;;之,､ '
,,､ -ｰ'' ｰｰｰ- ､,,t;;;;~';;､;;;;;ヽ;;;ヽ､;;;;三;;;;;彡;;;iiiiiiiii;;;;ﾉ;;;;;ノ;ノ;;;;;彡彡;;r"r''"之"
､'~ ノ,､ -ｰ―ｰ- ､ヽ､;;｀;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;彡;;;;;;;､- '''";;;;;;､-'､-';;;;;;;;;;彡;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;ノ
､'~''ｰ,､- '~;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::: ~'､;;;;｀tミ;;;;;ア;;;ri､;;;;;;;;;~ ' -､'､;;ヽ､;;;､ヽ彡;;;;;;／;;;;r";;;､;;;ヽ
,r'"'',､''~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::｀､ヽ;;ミ;; |iiii i;;;;i i;;;i､;;;､､;;;;;;;ヽ;i;;;;）i;;;;/彡;;;;;;;;;;;r'~i;;;;;;;;ﾐ,,,､ .幽州で火災だと！？
/ ,r~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::ﾐこミ彡 t;;;ﾍ;;;t t;;tヽヽ､t;;;､'-;;;;;;ｰ､ ~' ､;;;;;/''i i;;;;;;;ミ' ､
iヽ/;;::::::;;;､-ｰ;;'''' ~~~~;;;~;;~'';;-､ヽこ三;〈::(;;;;;;､;ヽ､ヽ､ヽ､-'~;;;､-ｰ-zr'' ﾘ;;/ｱ' ﾉ;;;;;;乙ヽ 何故話を持ってこなかった！
t;;i;;;;;;;;;;r" ,, ::: ;; ヽ::::: ;;;ﾘｰ;;ヽ:t;;;;;;;ヽ;;;t:::'t'''ﾋﾃ,､;､(;;;;~',r'''ﾓテン彡 |/"''r";;;;;;;;;;;;;､ヽ
tt;;;;;;;ﾉ :（ノ ;;ﾘ ,, ﾘ ヽ;;;;;;;;;; ､;t:::::~""";;;| ,i彡";;;;;;" ､,,ノ'ｲ;i､;;;i;;ヽi);､,,
ヽ,ゝ' ,, ;;;/ i| i ,,,, ､､i t;;;;;;;;;;;;;; t:::::::;;;;;;;;;| i ､,,,, :::: , ::ﾘ::）ﾉ;;;;;;;t~ ' -､
/,,,r",, ,､:'r/ｰ-､;;;;ﾘ-i ~ }ﾉ'i;;;;;;;r'''" ヽ::::::;;｀〈 ヽ,r-' ヽ :::: i" ::":r";;;;;;;;|;|:t::::::::~' ､
/" / ' r;;i" ::r';;;;;;|' ~~ f:i; ヽr' ,,､-t:::::::::,,｀､,,,,,,,,,,_ ,' ::ノ;;;;;;;;;ﾘ;ﾘtt;;;;;;;;::::~' ､
. /-､/,,,,,,,r::/;;;i '''''ｰ::/;;;;;;;;t rｰ ､:i ::::ﾘ::::: ｀ti;;;;;t:::::::i｀ '''''''''"｀} r':彡 ＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
. / i ):/--ir⌒j:/''"~' ､t'ｰｰ':i;; ヽ::t:::::::::r'ii;;;;;;;;t::::t､,,,,,,,,,zソ , ':::::彡 ,､-'~ ) ＞
/''''' i'i⌒) / {,￣ノ ヽｰ't'';;; '-ﾘ､::::::|;;ti;;;;;;;;;t:;;;;こ二ン ／ﾘ:::彡r";;;;;;;;＜ 殿下お控え下さい！！ ＞
こ),rt二r'" ~~ t;;;; ｀t::/;;;;ヽ;;;;;;;;;t;;て ,-'::::: i ,r";;;;;;;;､- < (
ｰ''" ヽ::::: ::t;:;:;:;:;:ヽ;;;;;;;｀;ｰ-- ''"::::: ,､-'";;;;;;､-' '" ／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
~'-､;;;;;;;ﾉ;,､-ｰ '''ヽ;;/:::::::::: ヽ,､-'";;;､- '"";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/-､'''' ｰｰ-､
,,,,,,,,,,､ -ｰ'";;;;;;;;;;;;;;:::ﾘ;i:::::::ﾘ::）r";;;､-';;;;;;;;;;､ - ｰ ―､ニ二二＿_） ,､ -
| ○;;;;;;,､-';;;;;;;;;;;;;;;;:::;;;;ﾘ ,､r';;;;;;;､-,,ｰ''__ｰ- ､''''''ｰ――――――''~
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ ある時などは、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 話を通さなかった石邃を咎めて杖で打ったとされる。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .こうした事が月に再三繰り返されたという
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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- 922 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:47:22.99 ID:IooMHzeR0
-
／ :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ
ｲ:.:.:.:/-|/|∧:;､:.:.〈
ﾘ:.:./ ● く!:,:.:..、
l:.:.l ●/:./￣ 石邃は父を大いに恨んだ。
vﾍ - ノ:./
_,-+ 匸ﾍ/V また、弟の河間公石宣や秦公石韜が
,《 ﾋ⌒j 》、 .父に寵愛されたのにも恨みを募らせていた。
l::＼ l /∥::l
|:::::::ﾄ,Ｖイ:::::| 現代の一般の御家庭でもありそうな話が五胡十六国時代にもあったのだ
|:::::::l介l:::::::|
l::::::|人|:::::::l
＼ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人／
≧ ＜
≧ 今、国家は難に直面している！！ ニ=-
≧ ≦
／Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y＼
＼ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人／
≧ ＜
≧ 俺は冒頓を真似ようと思う！！ ニ=-
≧ ≦
／Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y＼
＼ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人／
≧ ＜
≧ まずは河間公から始末するのだ！！！ ニ=-
≧ ≦
／Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y＼
.
- 923 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:48:18.30 ID:IooMHzeR0
- 【紀元３３７年７月 後趙 首都 鄴】
<ヽヽ, .／＿＿__,＼ ＞''＞''､
〈 ヽイ´.{ i ＼/／＞''~v
／/ ∧ { .i .∨ .i'‐= ､ 》
/i /i i{ ∧.∨.iヽ, ∨.i i ＼/ 殿下。
i | i, i|,,｡z､ ',､zzv｡､ |.|i i .|
Ⅵ ヽヾ,仞 ヽ, 匁リ ノ从 i .| 太子が河間公の殺害を謀ったと報告がありました。
ﾏ }ヾ､ ' // / /i .|
ﾉ ﾉ}:.:´｀ ィ(:/ / ,' i .| 殿下に害を加えようともしていたようです
/ /=ﾆﾆﾉ}イ / {=====┐
!./ } ﾏ()ｱ, ﾉ ／ ∨/
／i ! .} i / _,i{ ∨/
{ i !｡s≦ヽ＞'i /￣ノ 》 .l|ヽ= 从;;l |l|;;ll;;;;;l|;;;;;l;;;ｲl;;;;;;;;;;;;;| l|;;;;;;-〈､|;;;;;;;;;;;;;;,,三∠ノ
ヽﾐ三从;;从|;（;;;;|l;;;;l|;;;（（;;;;;(ヽ乂;;;;;;／ﾉ人､从;;;;;;;;ヽ ∠
ﾐ二ミﾐ从 ; ;;;;;;ﾞ;;;;ﾞ;;;;;L{{ミ|Y;;";;;;;rﾃ'';''iﾞ''ミﾞ ｲ;;;;{ミヽ∠ﾉ
ﾞヽ乏ﾞﾞ从ﾞ ;;ヽ､､_;;;;;;;;;;;;;{≧Y;ﾉﾉ=-ﾞ'''"´彡 ';;;;;;ヽﾞ,,', ヽ
＜彡l|;;;;;;;l､;}:/;r't;;;)＞| 彡￣""´ |;;;;;;〈 |.| }
ノノｲ;;;;;;之"ﾞ"''"´ |､ _,,､::::: |;;;;;ノﾉﾘ;∠
何！？ ｲ彡l|;;;;ヽ ﾞ:::::::: j _,､ -)ﾞヽ::... |;;/- /;;/ミ
l|//l|;;;l~､'､ :::: ﾞ''::ヽ,／ |（,,ノ;;;ヽ〉
兄が弟ばかりか親をも殺すというのか！！？ .ﾘﾉｲ;ヽヽ'､ ｀ﾞ'､l__,,､､､,,_,, / l||;;;;;;;;|
."´ﾉ|;;;;｀'-;', (t -'''ﾍﾍ)}} ﾘ ﾘ;;;;;;;/从
太子と関係者を全員殺せ！！！ |/l|;;;;;;;;ヽ ﾚ- '''""´ /:::" {;;;从;;;;;;;;）"
l|l||;;l|;;;;;;;;'､ ,,､;;''";;￣:: ,/:::::" ヽl|ﾘ;;;r''､ﾘ
ヽl |;;;;;;;;;＼ " ｀ﾞ ／::::::" ﾚ',､-ｰﾞ''""
/／|;;;;;;;', ＼ 〈 ／ ::::::: ,､ '´
（从l|;;', ヽ, ヽ:::ノ／ :::::: ,､ '´
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 東晋の咸康三年（三三七年）七月。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 太子石邃の側近から
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 石邃が河間公石宣の殺害を命じたのが石虎に露見。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 激怒した石虎は、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 石邃の側近三十余人を誅殺、石邃を東宮に幽閉して庶人に落とした
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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- 924 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:49:01.43 ID:IooMHzeR0
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:,: :(::)
/⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
(:::::::::::::::!' (::::::)
ヽ::::::::';''' ''~~ 。
τ'::/ .;:
)/
。 ' 、 ;: 。
f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、...
,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、
:.、 !:::( ﾉ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。
゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~''
,,、.. ／/ ノ' /／'''~~ ..,,.. _,,,.、 ,, ...: ..
/;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;. c::── '＾'''::::::::::;'
):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '` ⌒ ; !.:::τ''
!::::::::::::::::::::::::::::)／,,,,, :'~~~:
(::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ
::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ｰ'''' ''''''''"
ヽ::::::::';''
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ その日の夜、石邃は誅殺された。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 『晋書』『石季龍載記』の記述を信じるなら、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 石邃と妻の張氏並びに男女二十六人が同じ一つの棺で埋められたという。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 石邃の宮臣支党二百余人も誅殺され、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 生母の鄭王后は廃立されて東海太妃となっている
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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- 925 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:50:31.00 ID:IooMHzeR0
-
,,､ ,,, ､,, ,, ,,,,,,,,,, ,,,,,,, ,,,,, ,,, ,,,,,,
ヽ､,,ﾒy ;;; r";;;;;;´ヽ｀;;;;;ヽ｀i;;;;;;;;;|;/;;;;;;ii;;;;;|;;,,ﾄt､t;
｀''ﾌ, ii ;;;Y/;;､;;;;;;(;;;;; ;; ;;;;;i|;;;i;;;;;;;;､t;;;;;;ii;;从､;;;;､､
ﾉノij､､;;;; ;;;t ;;;;t;t;;ノﾉ;;;;ノtt;;;､升込ﾍ､从｀;;;;;ii
,,､､､ iyi)从;;;;i r'"iiii||||iiiヽ;;t'''"iiiiiii||||iiiiiiiiiiii; <;;;;;｀
r" '' ､ /ﾌ-i;;;;;i:ﾝ､zﾓﾃﾃ､;;t≦;;ｰ;rﾓﾃﾁゝz'" 〉;;;;;;
't ｀ ' ､ 从;;;;;;t:::｀:::"";;;;;ﾘΞ :::::::"",,,",ノ" i;;;;;ﾘ,
ヽ, ､ 刈ii､t::::::::::::::;;; i:: :::::::::::::::'" i;;;;/ﾉ
' ､ ,,､､::''' ヽ, i;;ヽ, ;､::::::::::::;; i､__,,,_ :::: ::::: i;r"／;; 次は河間公を太子とする
~' ､""" :::;;; ヽ, t; ;;;｀it ::::::::ヽ､;;;~'' ::: /~r;;;;;;;;;;
,,､--､,,,,､'ヽ, '' ､, ノi; ;;;| t :: ,,ii,,,,, / |;;i;;;;;;;;;;;;
ｰ'";; ;;''''';;;; ''"ヽ;;;;;;'''"",, ヽ, ヽ;;;i ;t ''";;",｀' - /;;:::ヽﾘ;;;;;;;;;;;;,,,
;; ;; ;;" ;;; ｀t''''"" ~'' ,, ヽ,,rr"iiitt､r"t;;;i ヽ '' ;;~;; ''ｰ ,, ';;:::: "i|;;;;;;;;;ヽ""
,,r" / :::ヽ;;tヽ､,,,,,､､-'",, ヽ,ｰ-;;､iiii"ヽii;;ヽ;;ヽ r';;;; ,,r";;::::::: i|ﾚ"|;;;;ﾉ
" / ::::: i;｀''-､;;;;;;;;;;;;'":::､, t ~'' ､;;;;ii"ii:::ヽヽ,ヽ-ｰ ,､ ';;; :::: ::: |'"ヽ''';;-､､,,,,,,,,,,,,,,
/ ::: ﾉ''ｰ､;;;;;;､,,,,,,,::::::::::;; t ''"""'ヽ;;;; ""ii::;;;~~~~~~";;;;; ::::::::''" ::: |;;;;""''ヽ;;;~'- ､＝=~､''''' ｰ ､
ｿ "r '"ヽ/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ '/: t '"ヽ;;;; 彡;;;;;;;::~'-､;;;;;; ;;::::'" ;;;; |､;;;;"''";;;ヽ;;;;､~''ｰ ､,>~' ､
ヽ,;;;"" ''""' ,ｿ;;;;;;;;;;;;;;;､'" r'" ヽ yii;; t;;;; 彡､;;y;;;; ::~' ､ ;;::::''" ;;;;; tヽ,､;;;; "ヽ;;;;;;;; ;;;;~ '"'z
ヽ､;;;;;;~,二フ"~~~;;;;;;;;;;;;;;;r'" ,,r" ﾘ ﾘi;;;; 彡tヽ;;y;;;; :;;ヽ;;;;;;''" |i ヽtヽ;;;; ミヽ;;;; ;; ;;;iii/;/
-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ -ｰｰ - ､､-ｰｰ'" ,,,,,,,;;;;;; /;;; i;;;; 彡;t､ヽ;y;;;; ;;;ヽr''ｰ､､､､,,,,､､ ｰ''" ﾘ t;;;; ﾐ''ヽ ;;;;;;;;/;/
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 代わって太子とされたのが次男の河間公石宣である
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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- 926 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:52:07.08 ID:IooMHzeR0
- 【紀元３４３年頃 後趙 首都 鄴】
,rk´ﾐ､''ﾅ;;爻'､ｰ;;〃彡;,.
..vf戈ﾊﾄｼ〈'"ﾘﾞ､ヾ､;;jﾘ､〃､
Ｙﾒ从k;;､;;ij;;;ii;ヾ;ｯ;仆､ヾくｿ
}ｿﾘ"i!;;;;;l;;i;;､;;:;:;;:;';;;};;iﾘドｼゞ,
ﾂ;;;;;;;;;;ﾄ､;;_ﾘ;;;i!;;ﾄ;=;､t;;;ｌ;;ﾋ' 前回は太子にのみ権限を委譲して失敗した。
ｦ;i!､:::r',;､=;'､;"ﾘ,､=;''"ﾘ;ij´
..};lヾ;;j ￣´.〃ｌﾞ￣´ ,';ｨ′ それを踏まえて、
7;;;;|', =､j,. /仆､ 今度は秦公と日替わりで尚書の上奏を決裁させようと思う
ゞ;|:ヽ ,:ニ> /:: ﾚ ｿ＼,.､- ' "´;;￣::
. ＞.ﾆﾄ､:＼` "'' /／／,r／:::::::_,..､''' ..,,
ﾘ;/::;;/::} `:::｀:ー'／'∠;:／｀ﾞヽ・．‐´ ＼: :＼:: :>┐ ''^ﾟ~￣~ﾟ^'' {: : /: : :/
:;/::;;;{! `ｒ‐'"フ´〃ｼ:;;/ " ヽ､. ﾘ'" ,､_, ＼ ／／.: : : : : : : : : :.＼: :く,_,／
/::;;ｲ `'ー ''／ｦﾘ/;/r'/,r─‐-､ (∴,､-''" . ＿＿＿<,／|: : : : : Λ.: : : : : : : :. :.＼
:;;/ ｀ｰ-‐/Ξ/ｯ/ｒﾚヘ{ |￣| ｀''" |::::::::::::::::::: : |: : : : 〈 〉: : : : : : : : : : : :.
. 乂＿:::::::/:: ﾉ: : : /| ∨: :|.: : : : : :.|.: : : :.|
／∨￣ |＿_ノ|: : : : | ＼|＿ :| : : | :|
. <￣ |: : : :|/ -|: : : : |＼ | : : :| : : |〈|
／＼ |: : : :y―‐┐ ＿, y―‐┐| : : |〈:)
く / ＼__|: : : :|￣￣ ￣￣/: : : Λ:〉
………… ｜⌒/＿ﾉ￣|: : : :|'' ' ''/.: : :./: : |
＼( |Λ_人 Ｖ ７ ⌒∨/: : : |
＼ / |: : : : : : .. イ.: : : :.|: : :.|
) / : |: : : : : : : :＞r＜ |:|.: : :. :.|: : :.|
／ / | : :/￣￣ /┘ )＼＿＿: : |
. ￣￣ /´￣/ Λ ／ ／⌒＼
/: : : / /⌒＼／ /:/ : : : : :|
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 数年して、石宣も兄と同様に内政の権限を移譲された。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j しかも今度は
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ 三男の秦公石韜と日替わりで
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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- 927 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:53:12.85 ID:IooMHzeR0
-
＿|￣|＿|￣| |￣|_|￣|＿_|￣|_|￣| |￣|_|￣|＿|￣|
|＿ ＿|| |￣ | | | |￣ | | ￣|
ｒ┘└へ| |二ｺ ┌'| |二ｺ ┌| |二ｺ ┌'| |二ｺ ┌┘
〈 〈] ﾟ,、〈| | o ヽ| ｜ o ヽ| | o ヽ| | o └「￣＼
ヽ-ﾍ_>ﾉ_ﾉ|＿|､＿ハ/|＿|､＿八ﾉ|＿|､＿ハ/|＿|､＿ハ/｀⊇.ノ
/二二Yﾆヽ
/ （ ゜）(゜）ヽ
／ ::::⌒｀´⌒::::＼
太子も秦公もお忙しいっていう。 | ,-） （-|
,┤ i〈 ､＿＿＿＿_, 〉 /
当面の間、 / ! ヽ＼+┼┼+/ /
政務に関する上奏は中謁者令申扁が取り次ぐっていう .__/ ヽ `ー‐‐'´ /
, -‐''" i ＼ 人
-''~ | ＼`ー----‐'´! iヽ､
ヽ ＼ / i ｀ヽ､
＼ 丶＿／ | ＼
ヽ ／Ｏ ＼ | ＼
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ ところが、石宣は酒宴、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 石韜は狩猟に明け暮れて政務を省みなかった。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j そこで代わりに政務を取り仕切るようになったのが中謁者令の申扁だ。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ
`ﾍ:ゝ .' 小/ 彼は石虎の寵愛を受け、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 石宣とも昵懇な事から機密の任に預かり、生殺を除く事柄を全て決裁した
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 928 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2024/01/03(水) 21:53:33.21 ID:X9K6UhQt0
- 尊称は殿下なんだ。
- 929 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:53:54.72 ID:IooMHzeR0
-
/二二Yﾆヽ
/ （ ゜）(゜）ヽ
／ ::::⌒｀´⌒::::＼
| ,-） （-|
,┤ i〈 ､＿＿＿＿_, 〉 /
/ ! ヽ＼+┼┼+/ /
__/ ヽ `ー‐‐'´ /
, -‐''" i ＼ 人
-''~ | ＼`ー----‐'´! iヽ､
ヽ ＼ / i ｀ヽ､
＼ 丶＿／ | ＼
ヽ ／Ｏ ＼ |
∧ _＿＿ , -‐ '´￣￣｀ヽ､
＜＞''´―――-ミ,''ヽ ｒ===========r‐、: : ＼
. ／ /. l | ㍉∨ |.―‐――‐―丨‐l┤、 :ヽ
/ ,' | | ハ | | 〇∨ Ｌ二二二二二」.ﾆ|‐{ﾐi : : |
.. l ! |l | |. /― | |、|xxxl {/ /ゝ､ﾉｲ ﾉl/ ― ﾄl!: : :|
. 从 lﾄ､|、|∨ ＜} l 从ヽxl |l:/|/● ● ト、: :|
. _.从// ､_,､_, /ﾉイ ツ `l |/!:ll⊃ ､_,､_, ⊂⊃ﾉ: : ｜
. (__)=== ) .) .).. ,ｲ ', /⌒ヽ__|ﾍ ..ｲ:i : :/⌒i
/<>|. l＞( ( ( イァ.ﾄ V . ＼ /:ノ从ヽ,､ __, イﾄ:}ﾉ/ /
.... 从l||ヾ￣￣￣￣￣￣ﾌ从 V / //ヾゝ八__／:.:.//ﾍ､__∧
￣￣￣￣ ヽ､＿＿＿＿ノ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
└───┘
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .申扁の権勢は内外を傾け、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 彼の一門は刺史二千石を多く出し、九卿以下は望んで塵を拝したという。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .散騎常侍の盧諶・崔約ら十余人のみが対等の礼で接したとされる
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 930 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:55:11.15 ID:IooMHzeR0
-
_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ｌ二二二ｌn_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n
:.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
森森森森森森森森п森::::::....∧Ａli;'iﾞiﾞl'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili､_,i斤il］il］ ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........
ヮ,'l㌍l､lﾟi: :.lＡﾞilｌ#｢ll!l;l㌶ni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,т㍑iﾞiﾞlｪli;'ｭｮｮｮﾞilｌ#‐｢ll!l;li+;;ii: ;rﾍ∧凸;;;;;;
田┐工ユE∧ヰＡ┌─≡─!杢卦士⊂ﾆ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ﾛ卅ﾕ鬥H出Tエニ斤彳∟凵Ξ|田
=,ｨ'⌒ﾆﾆｴﾆﾆil］1lｰ-i］__森森森森＿ﾄﾛﾛﾛi|::rーilil==┬≡┐|￣|─r‐┬||irr-､v冖v"|l巫］||斤
､_|il］il］_三rー|￣￣|─r‐┬|iΠп/＿＿＿_/| |､＿＿＼|￣冂ПーГ┬┬ヱ￣|─r‐┬|Π
／三三三|￣≡≡￣|／二三 〉＝===Π/ ﾞ.ﾍ_===＿＼_ |FF|ﾆ|i￣￣i| ／⌒＼ ／二三
/二二 ／∧￣∧＼ 「￣￣￣／「￣￣二二|j ﾞ、＿三＿＿| i|三三三三|i |二二! 三＼
＿＿,,．‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ＿＿_／´| | il |＼ ＿_］ Πпｒ―.､=ﾆ二＞､|| 田 |
ェェェ=‐´ 田|/二ﾆ,ハ_,．-_‐＝_二ｌ .γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
≡≡＝==> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| ／| 太子が諸公の官吏と兵士を減らすと決めたそうだ |
ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,．-‐''´ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
_,,..． -┤ゝ、＿ﾞ丶i,''"´ ＼ .:' :i: ':. ／ ｀ヽl| il| i|ﾉ ）、 |! ﾛ
r┐:|-‐''´／|＿ `ｰ-ｧ―ｧ、 ＿ |圭圭圭圭圭| ＿ .＿,,..．-‐''´ _,.イｊ:::丶| l＾
」 .i__| :|_,,／n | ／ / ／ || ￣￣￣￣￣￣ |ヽ ._,,.．-‐<´-‐||:::::::::ヽ!
:| | / ヽ|／∧’／ / ｉ|| ／ ＼ |丶＼ ＼ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ
-‐ ／||￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
／川||＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥| 秦公を初めとする諸公は反発していると聞く |
／川 ／ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ | 殿下は秦公を太子にしようと考えているという噂だ |
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
: :: !.:.:. ||/--l/ |ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 申扁の話はさておき、
Ⅵﾍ.:.:.:l _ _ /.:.ﾉ 太子石宣と秦公石韜が並び立つ状況。
＼ヽ､ ＿ , イ!::/
／ ヽ{ ﾄ､ヽ l:′ 石宣は同列扱いの弟を妬み、石韜は父の寵愛を恃みに兄への対抗心を燃やした
∧＼ ﾏ三ｿ| .＼
./: : ＼＼ ヾ-〃 ..∧
ｌ; : : : : ＼＼.り／: : :i
- 931 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:56:14.14 ID:IooMHzeR0
- 【紀元３４７年頃 後趙 首都 鄴】
,,､ ,,, ､,, ,, ,,,,,,,,,, ,,,,,,, ,,,,, ,,, ,,,,,,
ヽ､,,ﾒy ;;; r";;;;;;´ヽ｀;;;;;ヽ｀i;;;;;;;;;|;/;;;;;;ii;;;;;|;;,,ﾄt､t;
｀''ﾌ, ii ;;;Y/;;､;;;;;;(;;;;; ;; ;;;;;i|;;;i;;;;;;;;､t;;;;;;ii;;从､;;;;､､
ﾉノij､､;;;; ;;;t ;;;;t;t;;ノﾉ;;;;ノtt;;;､升込ﾍ､从｀;;;;;ii
,,､､､ iyi)从;;;;i r'"iiii||||iiiヽ;;t'''"iiiiiii||||iiiiiiiiiiii; <;;;;;｀
r" '' ､ /ﾌ-i;;;;;i:ﾝ､zﾓﾃﾃ､;;t≦;;ｰ;rﾓﾃﾁゝz'" 〉;;;;;;
't ｀ ' ､ 从;;;;;;t:::｀:::"";;;;;ﾘΞ :::::::"",,,",ノ" i;;;;;ﾘ, .太子よ。
ヽ, ､ 刈ii､t::::::::::::::;;; i:: :::::::::::::::'" i;;;;/ﾉ
' ､ ,,､､::''' ヽ, i;;ヽ, ;､::::::::::::;; i､__,,,_ :::: ::::: i;r"／;; .俺の名代として、
~' ､""" :::;;; ヽ, t; ;;;｀it ::::::::ヽ､;;;~'' ::: /~r;;;;;;;;;; 山川への祭祀を執り行え。
,,､--､,,,,､'ヽ, '' ､, ノi; ;;;| t :: ,,ii,,,,, / |;;i;;;;;;;;;;;;
ｰ'";; ;;''''';;;; ''"ヽ;;;;;;'''"",, ヽ, ヽ;;;i ;t ''";;",｀' - /;;:::ヽﾘ;;;;;;;;;;;;,,, .道中で狩りでもしながらな
;; ;; ;;" ;;; ｀t''''"" ~'' ,, ヽ,,rr"iiitt､r"t;;;i ヽ '' ;;~;; ''ｰ ,, ';;:::: "i|;;;;;;;;;
,,r" / :::ヽ;;tヽ､,,,,,､､-'",, ヽ,ｰ-;;､iiii"ヽii;;ヽ;;ヽ r';;;; ,,r";;::::::: i|ﾚ"|;;;;ﾉ
" / ::::: i;｀''-､;;;;;;;;;;;;'":::､, t ~'' ､;;;;ii"ii:::ヽヽ,ヽ-ｰ ,､ ';;; :::: ::: |'"ヽ''';;-､､,,,,,,,,,,,,,,
/ ::: ﾉ''ｰ､;;;;;;､,,,,,,,::::::::::;; t ''"""'ヽ;;;; ""ii::;;;~~~~~~";;;;; ::::::::''" ::: |;;;;""''ヽ;;;~'- ､＝=~､''''' ｰ ､
ｿ "r '"ヽ/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ '/: t '"ヽ;;;; 彡;;;;;;;::~'-､;;;;;; ;;::::'" ;;;; |､;;;;"''";;;ヽ;;;;､~''ｰ ､,>~' ､
ヽ,;;;"" ''""' ,ｿ;;;;;;;;;;;;;;;､'" r'" ヽ yii;; t;;;; 彡､;;y;;;; ::~' ､ ;;::::''" ;;;;; tヽ,､;;;; "ヽ;;;;;;;; ;;;;~ '"'z
ヽ､;;;;;;~,二フ"~~~;;;;;;;;;;;;;;;r'" ,,r" ﾘ ﾘi;;;; 彡tヽ;;y;;;; :;;ヽ;;;;;;''" |i ヽtヽ;;;; ミヽ;;;; ;; ;;;iii/;/
-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ -ｰｰ - ､､-ｰｰ'" ,,,,,,,;;;;;; /;;; i;;;; 彡;t､ヽ;y;;;; ;;;ヽr''ｰ､､､､,,,,､､ ｰ''" ﾘ t;;;; ﾐ''ヽ ;;;;;;;;/;/
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 石宣が太子となった十年後の東晋の永和三年（三四七年）。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 石虎の命令により、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 石宣が遊猟を行って山川に祈りを捧げる事になった。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 軍事演習と山川への祭祀を兼ねて行われたのかもしれない
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 932 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:57:34.18 ID:IooMHzeR0
-
殿下は行かないのか？
あの体じゃあな
殿下はもう…… 虎が豚になっちまったからな
'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';
'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';
';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;
几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几
|＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／|.|＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／|
|＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／|.|＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／|
＼＿| ▼ ▼ |＿／＼＿| ▼ ▼ |＿／＼＿| ▼ ▼ |＿／＼＿| ▼ ▼ |＿／＼＿| ▼ ▼ |＿／
|＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／|.|＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／|
＼＿| ▼ ▼ |＿／＼＿| ▼ ▼ |＿／＼＿| ▼ ▼ |＿／＼＿| ▼ ▼ |＿／＼＿| ▼ ▼ .|＿／
＼ 皿 ／ .＼ 皿 ／ ＼ 皿 ／ ＼ 皿 ／ .＼ 皿 ／
／ .＼ ／ .＼ ／ .＼ ／ .＼ ／ .＼
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .遊猟は大規模なものだったらしく、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 『晋書』『石季龍載記』の記述に従えば、兵士十八万が動員されたという。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .本当にそんな兵力があるのなら、前線に投入した方がよさそうだが
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 933 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 21:58:45.08 ID:IooMHzeR0
-
__
∫ι＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/丁了
丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::. ,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ.
ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::: ,.,.,.,,.,.,.;; .ヾヽ
.ﾍ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;:::::::::::::::::::::::::::: ::::,.,.,.,.,.,. ヾ.ゝﾍ
ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::: :::::::::,.,:::::::λﾍ
ﾍ ,,__ノヾ ~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~ゞ,ノﾍ
ゞ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;ノゞゞ
Ⅱ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒...Ⅱ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒..Ⅱ三|
Ⅱ三三,Ⅱ,,三三Ⅱ三三,Ⅱ三三Ⅱ,三三Ⅱ,三三Ⅱ三三Ⅱ／|
＿ ├┼┼┼┼┐＿＿＿┌┼┼┼┐ ＿＿＿┌┼┼┼┼┤／|＿
∥ﾐﾐ│ ／,,;;;;;;;γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
┌凹凹凹凹凹凹凹凹凹＿＿＿| 太子の御一行が鄴の城門から出発していきます |
ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ／,,;;;;;;;;;／ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
┌凹凹凹凹＿＿＿＿＿＿＿＿凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹＿＿＿＿＿＿＿＿ 凹凹凹凹凹┐
. . 彳／三三三三三三彳／.|ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳.／|ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
. 彳／三三三三三三彳／.. |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳／ |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
. 彳／三三三三三三彳／ .. |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳／ . |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ この時、石虎は宮殿の高台から、
Ⅵﾍ.:.:.:l _ _ /.:.ﾉ 石宣の軍勢が出発する様子を眺めていた。
＼ヽ､ ＿ , イ!::/
／ ヽ{ ﾄ､ヽ l:′ そして曰く
∧＼ ﾏ三ｿ| .＼
./: : ＼＼ ヾ-〃 ..∧
ｌ; : : : : ＼＼.り／: : :i
- 934 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:00:25.40 ID:IooMHzeR0
-
ノ>―''ヽ;;;;l|;;;|彡ﾉﾉｲl|;;|;;;;l;;;;;|;;;;／从;;;;）从从之
之三;;彡;;;､l|;;|;;;lイ/从ﾉ;八;|llYイノイ／;;从从ﾆ<
/イ/t=;;;;;ﾐｨ;;;;;;;;;;;｀ミ;;人ｨ''彡二二ﾐﾞ'､j;;jj;;ｭ;;;､）
（（/;;|lヽ;;|､'''ｨ,t;;ｯ=､;;;j人;;;ｨ:;ﾐｯ;ラﾆ' ｲ;;;/ l|;;lﾄ .見ろ。
ﾞ之;;;'､l|;;ﾞ, ::､｀￣´´":|"ﾝ:::::::::'''ｲ:.. ﾘ;ｲ),r';;之ｰ
{彡;;;ヽ;;;',::::::... ::::|: ﾘ:::: ﾞ ｲ;/ノ;;;;ﾞl| .俺たち親子は、
ﾞ|/;;;;;;;|ﾞ:',:::::: : : ::; ､j_, -､::: ｲ;|ﾞ/;;;l从 自然に天地崩落でもしない限り、もう何も怖くない。
ノﾉ;;;;;;|:l|:', :::: : :::｀ﾞ'ｰ '´" ,':::l|/;从｀' ､
,, ､-ｰz''"ｲﾘ|l|::|l:'､ : ::::::: ,;}､ / :: ﾞl､从l|',::ヽ 後は、ただ子を抱いて孫と戯れて日々を楽しむだけだ
''" ,､ '":/ /|::}}:::ヽ ::::::r'二ﾞﾞ'ヽ , '::: :: ::l|彡 ',从
／イ::/:: ::::/::l| }}:::::ヽ :::::..'""'' , ':::::: :: ::}::l|彡::: ll||
/"://::/ ::::ll/::::l| :}} : :::ヽ ::::.ヽ ／::::::::"} }:::|彡 ::: |||
ノ//::/ : ::::ﾐ/:::::ﾘ :}} ::｀---- '´ :::::" } }:::|彡三::|}
/:/::/: :::::/ ,,イ ::::::＼:::ｰ '´ :::" :::|彡三 l}} ハ ／＞ " ´ / i ｀ " ＜', ／ ヽ',
{､ ＼ / ´ / -_ "_/ } ! ! 丶 ／ .ｨi!',
/∧ 丶′ i_, A- ∧ , / |―A- ､｀< ／// }
丶//＼ /' , ､ i ∨イ / / ∨ / ＼.イ//／- ､
丶_//'i ﾄ { ＿､!,__∨ / ﾚ＿__ レi ト/イ )
'､∥! ､ i_ｨ,'T::::::T У' /T::::::Tヾ_j ､-_-_ ､| ／
i{､ ､ ＼､｀ ゝ ' ゝ ' ´/,∧ﾏ ∧∨' ／
そーですね ､ iト､ ∨', , ´/: 〉｀__' ｀<／
, 丶i:', ＿＿ /イ/ , ' ＞_/ ∨
i! ﾏ ､ 丶 _ノ ｨ:::/ / /::ハ￣ ,
∧ ',:::〕ト _ _ 斗匕:::/ ′,:::/ 丶 {
／ ,､ ,::ﾘ:::Tト＿ｰ＿,r "]:::::/ , i {::,:∨ ∧r
γ /:::丶 ∨::::|ヽ寸ﾆア / i!_/ /:::! :!::{:::∨ ∧
./ _/_,,斗-＼ ∨´ 丶Y γ / イ ∧ ､ ､r ｖ,,_
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 自分の血を引く息子や孫には割と甘い石虎である
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 935 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:01:54.27 ID:IooMHzeR0
-
-､
ヽ＼ x≦ミ､、
＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／ ヽ＼ ,.ﾙミミヾ
) ＞ ヽ＼_.廴_, }、ヾヽ
＜ 獣が放たれたぞ！ ＞ ,.r.ィ´ヾ八¨ﾌメｰ､
< ( ／ノ／ |i:_; :Y'ィｰ-= ∠: :ヽ
／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ ﾉノノ彡彡≠'"彡≦八｀ ￢;_: : }
､ ﾊｲ彡彡一 ｀ヾｰ┬ﾍﾞ‐:": i
,. べ爻>｀-ｧ _ -_才ィｰ┴ ､:ｲ
ﾉ_´ ! へヽ'...:::´ _ -_ ﾆ ‐ '" ヾ;ﾍ:＼ヽヾ
./7'ヽ＼fｧ∠ -_ﾆ､‐ ¨ ／ ヽ} : ;＼ヽ
/, ,. ／斗 '" ,./:.:.:.ヽ / .: -─- .,Y: : :ﾊ＼ヽ
.廴' ,_.ソ′_,. -＼｀ヾ､:! / ／ ／´￣｀ヾ､Y :ﾉ: i ! ヽ〉
｀ {⌒r‐､ ＼ ヾ/ ／: : ヽ }ﾚ:!: : :}'
ﾊ ; f: : : :＼'-ﾈ:.!;.j ;/ ﾉ ハｰ彡
＼＿_人＿人从＿人＿人从／ ﾊ ; ﾊ : : : : i !:.ﾚ′ ／.: ! }iﾆ/
＿） （＿＿ i { 乂: : : ', ﾚ′／ ／ Yミ!
） 逃がすな！！！ .（ i ヾヽj:.:.:.:.У f-_-_‐ ィ: ; ｰイ
￣￣） (￣￣ ー､／i:.:.:.:.〈 j､:::::::::::／:::::j
／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ ﾏ:.:.:.:}_'",.べﾐ;:;:;:;:::::::::{
ヾ=､:::::::. Y;:;:;::::::::!
ヾ:::: ヾﾐ;:;:;::::ヽ
ﾔ::, };:;:::'
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 石宣の遊猟の様子を『晋書』『石季龍載記』から抜粋する。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 四面各百里に渡って禽獣を放ち、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 文武諸官に包囲させつつ進み、命を受けた精鋭騎兵が禽獣を射殺した。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 石宣自身は寵姫と共に車から狩りの様子を観覧
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 936 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:03:54.54 ID:IooMHzeR0
-
, '￣￣￣￣ﾞヽ
,イ / ﾉ( ヽ ﾄ､
i ヽ─､ ^ |ー' i
ヾ＿,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;＿ノ どうして獲物を逃がしたんだ！
l ヾﾆｱﾐ fﾆｱl
i 〈 i .獲物を囲んで仕留めるんだから逃がしたらダメだろうが！！
| ｲrｪｪｪｭ /
.| ＼ ｀ﾆﾆ´／ .罰として鞭打ち百回な！！
| ヽ ー '＿
,-ー､ ヽ;;;;;;;;;;;｀ー-､
;;;;;;;;;;＼ー､ ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. ｳﾏﾀﾞｶﾗﾄｸｲﾀﾞﾛｳ!! l:::::::＼ _＿＿/::::::::}
;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ {::::::;へ｀: : : : : :／;へ:::/⌒ヽ
ヽ/: :, --――､: : : : ヽ:＼: :∨
/: : ﾚ―――∧: : : : :ﾄ､_ヽ: ∨
l: : : /{: : : : /{: :∧: : : :.lーｦ: :.∨
l: : :/u ＼／ ＼_∧: : : l: : l: : : ∨
.l: : :l ノ ヽ、 ∧: : l: :.l＼: : ∨
l: : :l ＞ ＜ ∧: ｌ: :ﾄ､ ヽ: :ゝ-､
ﾚ'⌒了u ,-ー､uと⌒ヽY: :l ＼ ゝ-､:∨
{ヽ::::::ﾄ､u ヽ ﾉ ゝ:::::::〉ノ ＼ ヽ}
〈｀ミｲ} ＞--- t--ｰ 〕ﾆl￣} ∨ ﾘ
さすがに死んじゃうよぉ！ ヽ::∠＿＿ ::l :: :[:::::::::ﾉ / ∨
| ::l :: ::lﾆ二__ノ ∨
} ::l ::＿::}:: ,,..._〉
／￣￣ヾ::::::＞'￣￣￣ヽ::::}＼ ＿＿
/ Y };イ､: : : : : : : : ヽ、
ゝ、 { ＿ノ::::ヽ、｀ー―― ､}
｀ｰ――'´｀ー―――''￣￣ ﾘ
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .禽獣を包囲から逃がした者で、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 有爵の者は馬を奪われ一日徒歩で歩かされ、無爵の者は鞭打ち百回。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .厳法厳刑に文武が戦慄した
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 937 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:05:15.52 ID:IooMHzeR0
-
/ﾆY二ヽ ／⌒ '"⌒ ヽ、
/uー ー;##ヽノ ｰ ＼ なんでこんな寒い時期に狩りを……
／ （＿)（＿） .u＼ ,; ＼ ,rｰ､
|-）;;#⌒｀´⌒:::: （-, ⌒￣￣`￣￣￣ヾ｀ヽ ヽ
| 〈 ,_＿＿＿ ､ 〉 i,ﾉ､_＿＿＿"_＿＿,､___ｿﾉ__ﾉ
￣￣￣゜｀⌒´ ￣￣｀￣￣￣￣￣￣
/ﾆY二ヽ ／⌒ '"⌒ ヽ、
/uー ー;##ヽノ ｰ ＼ 腹減ったっていう
／ （＿)（＿） .u＼ ,; ＼ ,rｰ､
|-）;;#⌒｀´⌒:::: （-, ⌒￣￣`￣￣￣ヾ｀ヽ ヽ
| 〈 ,_＿＿＿ ､ 〉 i,ﾉ､_＿＿＿"_＿＿,､___ｿﾉ__ﾉ
￣￣￣゜｀⌒´ ￣￣｀￣￣￣￣￣￣
,ｒ´:::::::::::::::::::::::::: : : : :.
／::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : :',
了::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : l
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
ｌｨ::::lヘ:へ::|::::::::::::::::::::::::::::::「
＼ﾄ､(ヽ::::|:::::::::::::::::::::::::::rﾉ
士卒が飢えと凍えで一万余人が死んだ、 . ヽ´::::|::::::::::::::::_;､::ﾙ′
石宣の軍勢が通過した三州十五郡では資産が残らなかったという話もある。 ｀ ‐lイ::::::::::ヽ
/⌒ヽ､::::ヽ
眉唾染みた話で、どこまで信憑性があるのか謎だが |::::::::::::::｀¨´!
|::::::::::::::::::::::|
|::::::::::::::::::::::|
ヽ__;:---─ﾍ
ヽ::::::::;､::::l´
|:::::| |::::|
|:::::| |::::|
｀ ´ ｀ ´
- 938 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:07:28.57 ID:IooMHzeR0
-
__
∫ι＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/丁了
丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::. ,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ.
ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::: ,.,.,.,,.,.,.;; .ヾヽ
.ﾍ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;:::::::::::::::::::::::::::: ::::,.,.,.,.,.,. ヾ.ゝﾍ
ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::: :::::::::,.,:::::::λﾍ
ﾍ ,,__ノヾ ~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~ゞ,ノﾍ
ゞ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;ノゞゞ
Ⅱ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒...Ⅱ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒..Ⅱ三|
Ⅱ三三,Ⅱ,,三三Ⅱ三三,Ⅱ三三Ⅱ,三三Ⅱ,三三Ⅱ三三Ⅱ／|
＿ ├┼┼┼┼┐＿＿＿┌┼┼┼┐ ＿＿＿┌┼┼┼┼┤／|＿
∥ﾐﾐ│ ／,,;;;;;;;γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
┌凹凹凹凹凹凹凹凹凹＿＿＿| 太子が祭祀を終えて無事帰還なされました |
ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ／,,;;;;;;;;;／ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
┌凹凹凹凹＿＿＿＿＿＿＿＿凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹＿＿＿＿＿＿＿＿ 凹凹凹凹凹┐
. . 彳／三三三三三三彳／.|ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳.／|ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
. 彳／三三三三三三彳／.. |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳／ |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
. 彳／三三三三三三彳／ .. |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳／ . |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ とにかく石宣は遊猟を終えて鄴へ帰還した。
Ⅵﾍ.:.:.:l _ _ /.:.ﾉ
＼ヽ､ ＿ , イ!::/ .だが、問題はこの後だ
／ ヽ{ ﾄ､ヽ l:′
∧＼ ﾏ三ｿ| .＼
./: : ＼＼ ヾ-〃 ..∧
ｌ; : : : : ＼＼.り／: : :i
- 939 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:08:25.41 ID:IooMHzeR0
-
_,.ｙﾄｰゞｒッヽｖ,､_,.
,rk´ﾐ､''ﾅ;;爻'､ｰ;;〃彡;,.
..vf戈ﾊﾄｼ〈'"ﾘﾞ､ヾ､;;jﾘ､〃､
Ｙﾒ从k;;､;;ij;;;ii;ヾ;ｯ;仆､ヾくｿ
}ｿﾘ"i!;;;;;l;;i;;､;;:;:;;:;';;;};;iﾘドｼゞ,
ﾂ;;;;;;;;;;ﾄ､;;_ﾘ;;;i!;;ﾄ;=;､t;;;ｌ;;ﾋ' よし。
ｦ;i!､:::r',;､=;'､;"ﾘ,､=;''"ﾘ;ij´
..};lヾ;;j ￣´.〃ｌﾞ￣´ ,';ｨ′ .では、秦公にも軍勢を率いての
7;;;;|', =､j,. /仆､ 山川への祭祀と道中での遊猟をさせるとしよう
ゞ;|:ヽ ,:ニ> /:: ﾚ ｿ＼,.､- ' "´;;￣::
. ＞.ﾆﾄ､:＼` "'' /／／,r／:::::::_,..､''' ..,,
ﾘ;/::;;/::} `:::｀:ー'／'∠;:／｀ﾞヽ・．‐´
:;/::;;;{! `ｒ‐'"フ´〃ｼ:;;/ " ヽ､. ﾘ'" ,､_,
/::;;ｲ `'ー ''／ｦﾘ/;/r'/,r─‐-､ (∴,､-''" {､ ＼ / ´ / -_ "_/ } ! ! 丶 ／ .ｨi!',
:;;/ ｀ｰ-‐/Ξ/ｯ/ｒﾚヘ{ |￣| ｀''" /∧ 丶′ i_, A- ∧ , / |―A- ､｀< ／// }
丶//＼ /' , ､ i ∨イ / / ∨ / ＼.イ//／- ､
丶_//'i ﾄ { ＿､!,__∨ / ﾚ＿__ レi ト/イ )
'､∥! ､ i_ｨ,'T::::::T У' /T::::::Tヾ_j ､-_-_ ､| ／
i{､ ､ ＼､｀ ゝ ' ゝ ' ´/,∧ﾏ ∧∨' ／
､ iト､ ∨', , ´/: 〉｀__' ｀<／
………… , 丶i:', ＿＿ /イ/ , ' ＞_/ ∨
.i! ﾏ ､ 丶 _ノ ｨ:::/ / /::ハ￣ ,
∧ ',:::〕ト _ _ 斗匕:::/ ′,:::/ 丶 {
／ ,､ ,::ﾘ:::Tト＿ｰ＿,r "]:::::/ , i {::,:∨ ∧r
γ /:::丶 ∨::::|ヽ寸ﾆア / i!_/ /:::! :!::{:::∨ ∧
/ _/_,,斗-＼ ∨´ 丶Y γ / イ ∧ ､ ､r ｖ,,_
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 石虎は何故か秦公石韜にも兄と同様の命令を下したのだ
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 940 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:09:26.40 ID:IooMHzeR0
- 【紀元３４７年頃 後趙 并州】
また狩猟大会かよ
これ絶対後で揉めるだろう
二度手間じゃん
一緒に競い合えばいいのにな
'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';
'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';
';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;
几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几
|＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／|.|＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／|
|＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／|.|＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／|
＼＿| ▼ ▼ |＿／＼＿| ▼ ▼ |＿／＼＿| ▼ ▼ |＿／＼＿| ▼ ▼ |＿／＼＿| ▼ ▼ |＿／
|＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／|.|＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／|
＼＿| ▼ ▼ |＿／＼＿| ▼ ▼ |＿／＼＿| ▼ ▼ |＿／＼＿| ▼ ▼ |＿／＼＿| ▼ ▼ .|＿／
＼ 皿 ／ .＼ 皿 ／ ＼ 皿 ／ ＼ 皿 ／ .＼ 皿 ／
／ .＼ ／ .＼ ／ .＼ ／ .＼ ／ .＼
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .石韜は并州・秦州等で遊猟を行った。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 『晋書』『石季龍載記』に従えば、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .石宣の時と似たような光景が繰り広げられたのだろう
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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- 941 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:10:10.64 ID:IooMHzeR0
- 【紀元３４７年頃 後趙 首都 鄴】
γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| 太子の側近たちが秦公の排除を進言しているそうだ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| 秦公が新築した太尉府を宣光殿と名付けたとか |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| 太子が激怒して責任者を斬り捨てたと聞いたぞ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
∧ _＿＿
＜＞''´―――-ミ,''ヽ
. ／ /. l | ㍉∨
/ ,' | | ハ | | 〇∨
.. l ! |l | |. /― | |、|xxxl
. 从 lﾄ､|、|∨ ＜} l 从ヽxl
どうでもいいけれど、 . _.从// ､_,､_, /ﾉイ ツ `l
目上の人間の名前を入れるのは失礼よね . (__)=== ) .) .).. ,ｲ ',
/<>|. l＞( ( ( イァ.ﾄ V
.... 从l||ヾ￣￣￣￣￣￣ﾌ从 V
￣￣￣￣ ヽ､＿＿＿＿ノ￣￣￣￣￣￣￣
└───┘
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 石虎のどっちつかずな態度もあり、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 太子石宣と秦公石韜の対立は激化する一方だった
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 942 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:10:57.84 ID:IooMHzeR0
- 【紀元３４８年頃 後趙 首都 鄴】
＼＿_人＿人从＿人＿人从／
＿） （＿＿ __
） 大王ッ！！ （ ∫ι＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/丁了
￣￣） (￣￣ 丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::. ,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ.
／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::: ,.,.,.,,.,.,.;; .ヾヽ
.ﾍ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;:::::::::::::::::::::::::::: ::::,.,.,.,.,.,. ヾ.ゝﾍ
ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::: :::::::::,.,:::::::λﾍ
ﾍ ,,__ノヾ ~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~ゞ,ノﾍ
ゞ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;ノゞゞ
Ⅱ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒...Ⅱ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒..Ⅱ三|
Ⅱ三三,Ⅱ,,三三Ⅱ三三,Ⅱ三三Ⅱ,三三Ⅱ,三三Ⅱ三三Ⅱ／|
＿ ├┼┼┼┼┐＿＿＿┌┼┼┼┐ ＿＿＿┌┼┼┼┼┤／|＿
∥ﾐﾐ│ ／,,;;;;;;;; ／]ミ;;,, ／,,;;;;;;;;;／]ミ;;,, .. │ﾐﾐ∥
┌凹凹凹凹凹凹凹凹凹＿＿＿.凹凹凹凹凹 ＿＿＿ 凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹┐
ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ／,,;;;;;;;;;／]ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ／,,;;;;;;;;;／]ミﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
┌凹凹凹凹＿＿＿＿＿＿＿＿凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹＿＿＿＿＿＿＿＿ 凹凹凹凹凹┐
. . 彳／三三三三三三彳／.|ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳.／|ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
. 彳／三三三三三三彳／.. |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳／ |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
. 彳／三三三三三三彳／ .. |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳／ . |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ) ＞
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ＜ 一大事です！！！ ＞
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ. < (
: :: !.:.:. ||/--l/ |ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ ／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵﾍ.:.:.:l _ _ /.:.ﾉ 事態が急変したのは翌年の事だ
＼ヽ､ ＿ , イ!::/
／ ヽ{ ﾄ､ヽ l:′
∧＼ ﾏ三ｿ| .＼
./: : ＼＼ ヾ-〃 ..∧
ｌ; : : : : ＼＼.り／: : :i
- 943 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:12:11.61 ID:IooMHzeR0
-
＿__
/ / ））））
/ ／＿ ⊂ﾉ
/ /|＼＿／￣￣＼_／|
/ ／ ＼＼＿| ▼ ▼ |_／
../ ／ ＼ ＼ 皿／ 秦公石韜様が何者かに殺害されました！
ヽ ⌒＼
ﾉ ／> >
/ ／ 6三ﾉ
┣¨┣¨┣¨┣¨
.l|ヽ= 从;;l |l|;;ll;;;;;l|;;;;;l;;;ｲl;;;;;;;;;;;;;| l|;;;;;;-〈､|;;;;;;;;;;;;;;,,三∠ノ
ヽﾐ三从;;从|;（;;;;|l;;;;l|;;;（（;;;;;(ヽ乂;;;;;;／ﾉ人､从;;;;;;;;ヽ ∠
ﾐ二ミﾐ从 ; ;;;;;;ﾞ;;;;ﾞ;;;;;L{{ミ|Y;;";;;;;rﾃ'';''iﾞ''ミﾞ ｲ;;;;{ミヽ∠ﾉ
ﾞヽ乏ﾞﾞ从ﾞ ;;ヽ､､_;;;;;;;;;;;;;{≧Y;ﾉﾉ=-ﾞ'''"´彡 ';;;;;;ヽﾞ,,', ヽ
＜彡l|;;;;;;;l､;}:/;r't;;;)＞| 彡￣""´ |;;;;;;〈 |.| }
ノノｲ;;;;;;之"ﾞ"''"´ |､ _,,､::::: |;;;;;ノﾉﾘ;∠
ｲ彡l|;;;;ヽ ﾞ:::::::: j _,､ -)ﾞヽ::... |;;/- /;;/ミ
l|//l|;;;l~､'､ :::: ﾞ''::ヽ,／ |（,,ノ;;;ヽ〉
何ィッ！！？ ﾘﾉｲ;ヽヽ'､ ｀ﾞ'､l__,,､､､,,_,, / l||;;;;;;;;|
."´ﾉ|;;;;｀'-;', (t -'''ﾍﾍ)}} ﾘ ﾘ;;;;;;;/从
|/l|;;;;;;;;ヽ ﾚ- '''""´ /:::" {;;;从;;;;;;;;）"
l|l||;;l|;;;;;;;;'､ ,,､;;''";;￣:: ,/:::::" ヽl|ﾘ;;;r''､ﾘ
ヽl |;;;;;;;;;＼ " ｀ﾞ ／::::::" ﾚ',､-ｰﾞ''""
/／|;;;;;;;', ＼ 〈 ／ ::::::: ,､ '´
（从l|;;', ヽ, ヽ:::ノ／ :::::: ,､ '´
- 944 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:13:54.65 ID:IooMHzeR0
-
:,: :(::)
/⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
(:::::::::::::::!' (::::::)
ヽ::::::::';''' ''~~ 。
τ'::/ .;:
)/
。 ' 、 ;: 。
f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、...
,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、
:.、 !:::( ﾉ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。
゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~''
,,、.. ／/ ノ' /／'''~~ ..,,.. _,,,.、 ,, ...: ..
/;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;. c::── '＾'''::::::::::;'
):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '` ⌒ ; !.:::τ''
!::::::::::::::::::::::::::::)／,,,,, :'~~~:
(::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ
::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ｰ'''' ''''''''"
ヽ::::::::';''
.γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| 太子の上奏によれば、秦公は宿泊していた仏精舎で賊に殺されたと |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 東晋の永和四年（三四八年）。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 秦公石韜は属官との酒宴の帰途、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 宿泊した仏精舎において、梯子で侵入してきた石宣の配下に殺された。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 殺害犯たちは刀箭を置いて去り、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 翌日に石宣が仔細を伏せて石韜死亡を父に上奏したという
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 945 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:14:50.34 ID:IooMHzeR0
-
＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
) ＞
＜ 殿下ッ！！ ＞
< (
／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
,,,;;;;;;;;彡彡;;之
,,,,,,,,,,,,,;;;;;ll;;;;;;;;;;;;;;| l;;;;;;;ﾘ）ﾘ;;;;;;|l;;;;（ミ彡／､
l|ヽ= 从;;l |l|;;ll;;;;;l|;;;;;l;;;ｲl;;;;;;;;;;;;;| l|;;;;;;-〈､|;;;;;;;;;;;;;;,,三∠ノ
ヽﾐ三从;;从|;（;;;;|l;;;;l|;;;（（;;;;;(ヽ乂;;;;;;／ﾉ人､从;;;;;;;;ヽ ∠
ﾐ二ミﾐ从 ; ;;;;;;ﾞ;;;;ﾞ;;;;;L{{ミ|Y;;";;;;;rﾃ'';''iﾞ''ミﾞ ｲ;;;;{ミヽ∠
ﾞヽ乏ﾞﾞ从ﾞ ;;ヽ､､_;;;;;;;;;;;;;{≧Y;ﾉﾉ=-ﾞ'''"´彡 ';;;;;;ヽﾞ,,', ヽ ぐっ……
＜彡l|;;;;;;;l､;}:/;r't;;;)＞| 彡￣""´ |;;;;;;〈 |.|
ノノｲ;;;;;;之"ﾞ"''"´ |､ _,,､::::: |;;;;;ノﾉﾘ;∠ 誰の仕業だ！？
ｲ彡l|;;;;ヽ ﾞ:::::::: j _,､ -)ﾞヽ::... |;;/- /;;/ミ
l|//l|;;;l~､'､ :::: ﾞ''::ヽ,／ |（,,ノ;;;ヽ〉
ﾘﾉｲ;ヽヽ'､ ｀ﾞ'､l__,,､､､,,_,, / l||;;;;;;;;| ＼＿_人＿人从＿人＿人从／
"´ﾉ|;;;;｀'-;', (t -'''ﾍﾍ)}} ﾘ ﾘ;;;;;;;/从ミ ＿） （＿＿
|/l|;;;;;;;;ヽ ﾚ- '''""´ /:::" {;;;从;;;;;;;;）" ） お気を確かに！！！ （
l|l||;;l|;;;;;;;;'､ ,,､;;''";;￣:: ,/:::::" ヽl|ﾘ;;;r''､ﾘ ￣￣） (￣￣
ヽl |;;;;;;;;;＼ " ｀ﾞ ／::::::" ﾚ',､-ｰﾞ'' ／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
/／|;;;;;;;', ＼ 〈 ／ ::::::: ,､ '´ ﾞ'> ''"
（从l|;;', ヽ, ヽ:::ノ／ :::::: ,､ '´ ,､ '´
｀ﾞﾞﾞ''', ﾞ'' ｰ '''" ::::／ ／
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .『晋書』『石季龍載記』に曰く。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .石虎は哀しみ驚いて気絶し、しばらくして蘇った
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 946 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:17:11.75 ID:IooMHzeR0
-
_,.ｙﾄｰゞｒッヽｖ,､_,.
,rk´ﾐ､''ﾅ;;爻'､ｰ;;〃彡;,.
..vf戈ﾊﾄｼ〈'"ﾘﾞ､ヾ､;;jﾘ､〃､
Ｙﾒ从k;;､;;ij;;;ii;ヾ;ｯ;仆､ヾくｿ
}ｿﾘ"i!;;;;;l;;i;;､;;:;:;;:;';;;};;iﾘドｼゞ, .すまん取り乱した。.
ﾂ;;;;;;;;;;ﾄ､;;_ﾘ;;;i!;;ﾄ;=;､t;;;ｌ;;ﾋ'
ｦ;i!､:::r',;､=;'､;"ﾘ,､=;''"ﾘ;ij´ .下手人を捕らえたい所だが、
..};lヾ;;j ￣´.〃ｌﾞ￣´ ,';ｨ′ まずは秦公の亡骸を出迎えなければならん。
7;;;;|', =､j,. /仆､
ゞ;|:ヽ ,:ニ> /:: ﾚ ｿ＼,.､- ' "´;;￣:: .葬儀を行ってやらねばな
. ＞.ﾆﾄ､:＼` "'' /／／,r／:::::::_,..､''' ..,,
ﾘ;/::;;/::} `:::｀:ー'／'∠;:／｀ﾞヽ・．‐´
:;/::;;;{! `ｒ‐'"フ´〃ｼ:;;/ " ヽ､. ﾘ'" ,､_,
/::;;ｲ `'ー ''／ｦﾘ/;/r'/,r─‐-､ (∴,､-''" ／ ／＿_､ ＼
:;;/ ｀ｰ-‐/Ξ/ｯ/ｒﾚヘ{ |￣| ｀''" <ヽヽ, .／＿＿__,＼ ＞''＞''､
〈 ヽイ´.{ i ＼/／＞''~v
／/ ∧ { .i .∨ .i'‐= ､ 》
/i /i i{ ∧.∨.iヽ, ∨.i i ＼/
i | i, i|,,｡z､ ',､zzv｡､ |.|i i .|
待って下さい。 .Ⅵ ヽヾ,仞 ヽ, 匁リ ノ从 i .|
ﾏ }ヾ､ ' // / /i .|
秦公殺害の犯人はまだ捕まっていないので危険です。 .ﾉ ﾉ}:.:´｀ ィ(:/ / ,' i .|
./ /=ﾆﾆﾉ}イ / {=====┐
お気持ちは重々承知していますが、外に出るべきではありません .!./ } ﾏ()ｱ, ﾉ ／ ∨/
／i ! .} i / _,i{ ∨/
{ i !｡s≦ヽ＞'i /￣ノ 》
i ヾ､^^Y´∧ .i ! 《 /
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .そして、葬儀に臨もうとしたが、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 司空李農の諫言により取り止めた。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .ここで李農は司空として登場し、石虎の片腕的存在だったのが分かる
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 947 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:17:56.22 ID:IooMHzeR0
-
__
∫ι＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/丁了
丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::. ,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ.
ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::: ,.,.,.,,.,.,.;; .ヾヽ
.ﾍ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;:::::::::::::::::::::::::::: ::::,.,.,.,.,.,. ヾ.ゝﾍ
ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::: :::::::::,.,:::::::λﾍ
ﾍ ,,__ノヾ ~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~ゞ,ノﾍ
ゞ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;ノゞゞ
Ⅱ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒...Ⅱ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒..Ⅱ三|
Ⅱ三三,Ⅱ,,三三Ⅱ三三,Ⅱ三三Ⅱ,三三Ⅱ,三三Ⅱ三三Ⅱ／|
＿ ├┼┼┼┼┐＿＿＿┌┼┼┼┐ ＿＿＿┌┼┼┼┼┤／|＿
∥ﾐﾐ│ ／,,;;;;;;;; ／]ミ;;,, ／,,;;;;;;;;;／]ミ;;,, .. │ﾐﾐ∥
┌凹凹凹凹凹凹凹凹凹＿＿＿.凹凹凹凹凹 ＿＿＿ 凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹┐
ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ／,,;;;;;;;;;／]ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ／,,;;;;;;;;;／]ミﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
┌凹凹凹凹＿＿＿＿＿＿＿＿凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹＿＿＿＿＿＿＿＿ 凹凹凹凹凹┐
. . 彳／三三三三三三彳／.|ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳.／|ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
. 彳／三三三三三三彳／.. |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳／ |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
. 彳／三三三三三三彳／ .. |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳／ . |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 結局、石虎は厳重な兵の警護の下、宮殿で哀悼の意を示した
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 948 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:19:59.32 ID:IooMHzeR0
-
, --──-､
, イ / ﾍ ﾄ ､
i !ー､〉 __ j j __〉-ﾉ i
ヾ＿,,;;》 `-"::: `-"l＿.ジ 冉閔殿。
| ヽ ' ＿ ` ｲ
l l ´＝｀ l .太子が秦公の葬儀に出席したいとお越しになられました。
ﾉ ヽ ＿,､__ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､ .千人程度の護衛が従っています
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::! ﾄ､
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| _z--┴`ｰァ‐､ __
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|::: ,.-=ニ-ｧ:.:.:.;.｡*'"二二∠＿＼
／⌒ >￣;／,.｡*z=､_」! ＼
､_／:.:./f / ∠ -──- _ l!
／ｲ:/!:.>←<ヽ _ r=＝、 / ヽ}
／´ r:/ ヾ必ﾒ-} }／ﾍ |:| ∥ ７ｧｧﾍ |
ｿ ヾ丈ノ ヽヽ |:l l:| ///'／|/
李農殿の懸念が当たったか？ ､ト _ ﾄ､ } 〉〉N l:l l:{//',イヾﾆミー-..、
＿＞==､ヾ､ ＼／ヽ. {.{ ヽへ-┐/ノ '⌒ヾ}｀
念のため、俺の軍勢を控えさせよう ／──- _ ＼.＼ ヾW{≧xト<⌒￢// ,ｨ ＿_,
ノ ｀～､二ヽ 乂 ヽ;i;i;≧≦f》'／ｧ＜
/⌒ヽ ＼￣＼_」|;i;i;i;i;i;〈∥,／＜⌒_
〈' } /;＼:.:.:ヾ＞─-'∨≦'∧≧! ＼
/ ＼ ／￣ 7'';i;i;i｡*'" ○ ｀ヾ´ ＼r┘ ∨
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .石韜の葬儀がどこで行われたかは定かではない。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j ただ、その場に太子石宣が
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .車に乗って千人ほどを従えてやって来たと『晋書』『石季龍載記』にある
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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- 949 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:20:50.60 ID:IooMHzeR0
-
／;:;:(_｀
_/:;:;へ:;､ゝ
／_二／＼ニ_＼
/ _＞= _∨_ =＜_ ∨
/￣ ヽ .| / ￣∨
ﾍ,￣ _- _|_ -_ ￣/
l'''T Y《ヾ＼_」_／'/》'YﾞＴ'''l
└┴ ! ヾli|;;||;;;||;;|il/ l ┴┘
＿ l ll∨凵∨ll ,!,
_丈ヾ ｀ 〉､||`´二`´||, 〈_⌒'～ｧ
_ -┐> ヾ}＼＼〉‐〈／／{'´ ゝ‐- _
／＿ l:＞- ＼l |:::￣:::| l／ ､_＞. ＿＼
＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
) ＞
＜ あははははっ！ ＞
< (
／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､
, - (ﾟ(ﾟ )）> , - (ﾟ(ﾟ )）> , - (ﾟ(ﾟ )）> , - (ﾟ(ﾟ )）> , - (ﾟ(ﾟ )）> , - (ﾟ(ﾟ )）>
（ '＿,r'⌒ﾞｉ （ '＿,r'⌒ﾞｉ （ '＿,r'⌒ﾞｉ （ '＿,r'⌒ﾞｉ （ '＿,r'⌒ﾞｉ （ '＿,r'⌒ﾞｉ
∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ
( ） ( ）. ( ）. ( ）. ( ） ( ）
,､ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､ ,､
, - (ﾟ(ﾟ )）> , - (ﾟ(ﾟ )）> , - (ﾟ(ﾟ )）> , - (ﾟ(ﾟ )）> , - (ﾟ(ﾟ )）> , - (ﾟ(ﾟ )）> , - (ﾟ(ﾟ )）>
（ '＿,r'⌒ﾞｉ （ '＿,r'⌒ﾞｉ （ '＿,r'⌒ﾞｉ （ '＿,r'⌒ﾞｉ （ '＿,r'⌒ﾞｉ （ '＿,r'⌒ﾞｉ （ '＿,r'⌒ﾞｉ
∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ
（ ） （ ） （ ） （ ） （ ） （ ） （ ）
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 石宣は弟の葬儀に臨み、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 作法通りに哭かず、ただ大声で笑うばかりだった
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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- 950 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:21:47.85 ID:IooMHzeR0
-
. __｢L, /〉 __｢L /〉 __｢L /）/）
.. └┐i7― ､ ＿ { {└七[ ＿ { {└七[ ＿ 〈/〈/
. /ｨ l´⌒) ） `つ) V ((ﾌﾉ` `つ) V （(ﾌﾉ` `つ) o o
¨ ´ ｀´ ｀´
l:::::::＼ _＿＿/::::::::}
{::::::;へ｀: : : : : :／;へ:::/⌒ヽ
ヽ/: :, --――､: : : : ヽ:＼: :∨
/: : ﾚ―――∧: : : : :ﾄ､_ヽ: ∨
l: : : /{: : : : /{: :∧: : : :.lーｦ: :.∨
l: : :/u ＼／ ＼_∧: : : l: : l: : : ∨
.l: : :l ノ ヽ、 ∧: : l: :.l＼: : ∨
l: : :l ＞ ＜ ∧: ｌ: :ﾄ､ ヽ: :ゝ-､
ﾚ'⌒了u ,-ー､uと⌒ヽY: :l ＼ ゝ-､:∨
{ヽ::::::ﾄ､u ヽ ﾉ ゝ:::::::〉ノ ＼ ヽ}
うええぇぇ～んっ！ 〈｀ミｲ} ＞--- t--ｰ 〕ﾆl￣} ∨ ﾘ
ヽ::∠＿＿ ::l :: :[:::::::::ﾉ / ∨
| ::l :: ::lﾆ二__ノ ∨
} ::l ::＿::}:: ,,..._〉
／￣￣ヾ::::::＞'￣￣￣ヽ::::}＼ ＿＿
/ Y };イ､: : : : : : : : ヽ、
ゝ、 { ＿ノ::::ヽ、｀ー―― ､}
｀ｰ――'´｀ー―――''￣￣ ﾘ
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } そして、弟の屍を見るや、また大笑いして去っていった
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 951 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:23:20.59 ID:IooMHzeR0
- 【こういう所が実に狡猾な季龍ちゃん】
…‐- ミ
)‐‐／ ｀"''＜
／ ‐/´￣´~⌒ ヽ
´⌒ⅵ (,_,): 〕iト､∨ マヌケは見つかったようだ。
}} ⌒∨/／
＞‐…‐-ミiﾄ､ }'/ . だが、石宣の周囲は、
/､丶｀⌒ヽ . ＼v'}′ 精鋭の高力の連中が守っているから面倒だな。
ｲ ヽ≧}iト､､
|r‐ ﾐ ,ｨi}r‐''"￣ ヽ .それに、ただ召喚するだけでは応じないかもしれん
||i ＼／,ｲ|| i
|７ニ≧=彡':ﾘ≧=‐ ‐='}
{==- ミﾆア／＼_,. ''"´iﾄ
ノ>―''ヽ;;;;l|;;;|彡ﾉﾉｲl|;;|;;;;l;;;;;|;;;;／从;;;;）从从之
之三;;彡;;;､l|;;|;;;lイ/从ﾉ;八;|llYイノイ／;;从从ﾆ<
/イ/t=;;;;;ﾐｨ;;;;;;;;;;;｀ミ;;人ｨ''彡二二ﾐﾞ'､j;;jj;;ｭ;;;､）
.（（/;;|lヽ;;|､'''ｨ,t;;ｯ=､;;;j人;;;ｨ:;ﾐｯ;ラﾆ' ｲ;;;/ l|;;lﾄ
あいつの母親が病だと知らせてやれ。 .ﾞ之;;;'､l|;;ﾞ, ::､｀￣´´":|"ﾝ:::::::::'''ｲ:.. ﾘ;ｲ),r';;之ｰ
.{彡;;;ヽ;;;',::::::... ::::|: ﾘ:::: ﾞ ｲ;/ノ;;;;ﾞl|
急病で危篤に陥ったとな。 .ﾞ|/;;;;;;;|ﾞ:',:::::: : : ::; ､j_, -､::: ｲ;|ﾞ/;;;l从
ノﾉ;;;;;;|:l|:', :::: : :::｀ﾞ'ｰ '´" ,':::l|/;从｀' ､
秦公の死を悲しんでいるとも .,, ､-ｰz''"ｲﾘ|l|::|l:'､ : ::::::: ,;}､ / :: ﾞl､从l|',::ヽ
.''" ,､ '":/ /|::}}:::ヽ ::::::r'二ﾞﾞ'ヽ , '::: :: ::l|彡 ',从
／イ::/:: ::::/::l| }}:::::ヽ :::::..'""'' , ':::::: :: ::}::l|彡::: ll||
/"://::/ ::::ll/::::l| :}} : :::ヽ ::::.ヽ ／::::::::"} }:::|彡 ::: |||
ノ//::/ : ::::ﾐ/:::::ﾘ :}} ::｀---- '´ :::::" } }:::|彡三::|}
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .石虎が石宣を石韜殺害の犯人と疑ったのも当然だ。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j すぐに石宣を召喚するも応じなかったため、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .彼の生母の杜氏が危篤であると偽って再び召喚した
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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- 952 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:24:42.58 ID:IooMHzeR0
-
__
∫ι＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/丁了
丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::. ,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ.
ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::: ,.,.,.,,.,.,.;; .ヾヽ
.ﾍ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;:::::::::::::::::::::::::::: ::::,.,.,.,.,.,. ヾ.ゝﾍ
ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::: :::::::::,.,:::::::λﾍ
ﾍ ,,__ノヾ ~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~ゞ,ノﾍ
ゞ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;ノゞゞ
Ⅱ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒...Ⅱ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒..Ⅱ三|
Ⅱ三三,Ⅱ,,三三Ⅱ三三,Ⅱ三三Ⅱ,三三Ⅱ,三三Ⅱ三三Ⅱ／|
＿ ├┼┼┼┼┐＿＿＿┌┼┼┼┐ ＿＿＿┌┼┼┼┼┤／|＿
∥ﾐﾐ│ ／,,;;;;;;;; ／]ミ;;,, ／,,;;;;;;;;;／]ミ;;,, .. │ﾐﾐ∥
┌凹凹凹凹凹凹凹凹凹＿＿＿.凹凹凹凹凹 ＿＿＿ 凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹┐
ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ／,,;;;;;;;;;／]ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ／,,;;;;;;;;;／]ミﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
┌凹凹凹凹＿＿＿＿＿＿＿＿凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹＿＿＿＿＿＿＿＿ 凹凹凹凹凹┐
. . 彳／三三三三三三彳／.|ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳.／|ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
. 彳／三三三三三三彳／.. |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳／ |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
. 彳／三三三三三三彳／ .. |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳／ . |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
γ￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| 太子の石宣だ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿乂
／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 .γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ | 母上の見舞いに参上したので取次を .|
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
: :: !.:.:. ||/--l/ |ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵﾍ.:.:.:l _ _ /.:.ﾉ 石宣は思いがけない事態に疑いを持たずに入朝。
＼ヽ､ ＿ , イ!::/
／ ヽ{ ﾄ､ヽ l:′ .その程度の人の心はあったらしい
∧＼ ﾏ三ｿ| .＼
./: : ＼＼ ヾ-〃 ..∧
ｌ; : : : : ＼＼.り／: : :i
- 953 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:25:42.26 ID:IooMHzeR0
-
;;;､t ||||ﾚﾚ|| ||从从//;;;|ii,,iii",;;";／勿;;;;";;;彡
ミ;;;;ミ :::: ;;;;､iiii;;;;|| |;;;;i;;;;'';;;;;;
;;;ヽ､､iiii::::: ,, ;;;ヽiii;;;;tiiiヽ;;;;;;;;;; ブ
､;;;;;;;;|i;;;;;;;;;;ヽミ ~三;;;;;ミミﾖ;∠ タ
二;;;;ヽヽヽ;;;;;;;フ |iiiii）""彡;;;;;;; ヤ
ミ::;;jヽ;;;;ヽｰ'''",,,ﾉﾘ"iiii､ ﾘ;;;;;;ヽ ロ
:::::シ ミ三シﾙﾉy" ii;;;;;| |i;;;;;;; ウ
ミ;;;;､三彡彡／イ ,,ﾚi;;;;;i 'it;;i､;;;; //
ﾐニ{ :: ／ ｲ/;;|iiii||ｿ |;;;;i､ゝ;iヽ;;;;､ ・・
ﾉ;;;;;| ::: /／::（|i;i|;;;;;;;| t;;､;;;;;;ヽ,ヽ､,､､,,,,,,
ワ;;;i :::ii||､､":iit;ti;;;;;t i| t;tヽ､;;;;ヽ,,,,,,-ｰz,r ,,､
ﾌ;;;;;;iiiiitヽ､~''ｰ;;;;-ヽ､tii:r-ｰｰ'''''";;;;;;;;三≦"_
ヲ;;;;;i :::ｷｰ't弖z-､ゝヽ,ゝｰｰ''z'''''ﾓ五ﾗ''ｰz'~"
三;t ::｀ '''''￣'''";;;（､ 彡彡;;;;;;;~"""""" よく来たな
ヽ;t :::::::::::;;;;;;;;;;; | j' ''":::::;;;;;;;;;;;;::::::::::
ヽ, ::::::::::::;;;;;;;; i, ﾘ :::::;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::
ヽ ::::::: :::::;;;ﾘﾉ :: ,,,,,,:::::::::::::::::::::::
ヽ"" :::::::（i ::::'" ）::::::::::::: ＼＿_人＿人从＿人＿人从／
i､ ::::::::::''- "z'"''" :::::::: ＿） （＿＿
iヽ :::::::::::､:::;､:::'"､､,,,, ） げえっ父上！ （
iヽ " ::Y'王エ三ニ'''z､ ￣￣） (￣￣
,､-'";t:ヽ :::::-､,,,,,,,,,,,,,､"-::: ,､ ／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
,､ ' ;;;;;t::ヽ ;;;;;;;､､;;;;:::::::::::::: ,､ ';;;;
／ :::::;;;;;;;;;t:::ヽ ::::::: ::'''" ,､ ';;;;;
:::::;;;;;;;;;;;;;;;;t::::ヽ :::::::::::: ,､";;;;;;::::::::::
:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::: t:::::ヽ :::::::::::: ,､ ';;;;;;;; ヽ:::::
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::: ヽ:::::~~ ''''''''''''";;;;;;;;;::::: ﾉ:::::
"""""""" '":::::::::::::::
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } そして、幽閉された
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 954 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:27:30.29 ID:IooMHzeR0
-
<ヽヽ, .／＿＿__,＼ ＞''＞''､
〈 ヽイ´.{ i ＼/／＞''~v
／/ ∧ { .i .∨ .i'‐= ､ 》
/i /i i{ ∧.∨.iヽ, ∨.i i ＼/
i | i, i|,,｡z､ ',､zzv｡､ |.|i i .| 殿下。
Ⅵ ヽヾ,仞 ヽ, 匁リ ノ从 i .|
ﾏ }ヾ､ ' // / /i .| .秦公殺害の件で、
ﾉ ﾉ}:.:´｀ ィ(:/ / ,' i .| 太子の一党が殺害に及んだ確かな証拠が得られました
/ /=ﾆﾆﾉ}イ / {=====┐
!./ } ﾏ()ｱ, ﾉ ／ ∨/
／i ! .} i / _,i{ ∨/
{ i !｡s≦ヽ＞'i /￣ノ 》 l|ヽ= 从;;l |l|;;ll;;;;;l|;;;;;l;;;ｲl;;;;;;;;;;;;;| l|;;;;;;-〈､|;;;;;;;;;;;;;;,,三∠ノ
ヽﾐ三从;;从|;（;;;;|l;;;;l|;;;（（;;;;;(ヽ乂;;;;;;／ﾉ人､从;;;;;;;;ヽ ∠
ﾐ二ミﾐ从 ; ;;;;;;ﾞ;;;;ﾞ;;;;;L{{ミ|Y;;";;;;;rﾃ'';''iﾞ''ミﾞ ｲ;;;;{ミヽ∠ﾉ
ﾞヽ乏ﾞﾞ从ﾞ ;;ヽ､､_;;;;;;;;;;;;;{≧Y;ﾉﾉ=-ﾞ'''"´彡 ';;;;;;ヽﾞ,,', ヽ
＜彡l|;;;;;;;l､;}:/;r't;;;)＞| 彡￣""´ |;;;;;;〈 |.| }
ノノｲ;;;;;;之"ﾞ"''"´ |､ _,,､::::: |;;;;;ノﾉﾘ;∠
ｲ彡l|;;;;ヽ ﾞ:::::::: j _,､ -)ﾞヽ::... |;;/- /;;/ミ
おのれ！ l|//l|;;;l~､'､ :::: ﾞ''::ヽ,／ |（,,ノ;;;ヽ〉
ﾘﾉｲ;ヽヽ'､ ｀ﾞ'､l__,,､､､,,_,, / l||;;;;;;;;|
親の顔が見てみたいわ！！ ."´ﾉ|;;;;｀'-;', (t -'''ﾍﾍ)}} ﾘ ﾘ;;;;;;;/从
|/l|;;;;;;;;ヽ ﾚ- '''""´ /:::" {;;;从;;;;;;;;）"
l|l||;;l|;;;;;;;;'､ ,,､;;''";;￣:: ,/:::::" ヽl|ﾘ;;;r''､ﾘ
ヽl |;;;;;;;;;＼ " ｀ﾞ ／::::::" ﾚ',､-ｰﾞ''""
/／|;;;;;;;', ＼ 〈 ／ ::::::: ,､ '´
（从l|;;', ヽ, ヽ:::ノ／ :::::: ,､ '´
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } ほどなく、秦公石韜殺害が
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 石宣配下の者たちによって行われた事が露見
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 955 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:29:03.69 ID:IooMHzeR0
-
ｨ ｨ､ ノ|ｨ ,,,ィ
,､-ｰ '''' ｰ ､/|（イ（-'"ﾉノ''''"イ"''''"´"レ,､-ｰ ''''''''
/ 死 き ヽ"（ヽﾂﾂｲ,ｰｲ},,从ｯレｯｯ／
/ ぬ さ ',))）ヽ）ﾂ;;（从Lミﾐﾐ〉〉;/ 石
,' べ ま lﾘﾂﾞ从ﾐミ从｀' ､;;））;;ll| 宣
l き は. |;;;;ｨノイミ从从ヽヽ"l||| .//
l 男 l;;;ｲ从从从ﾞl|||从从l l;| ・・
',. だ /|;;;|､ﾉ从从;;;;从从;;从ヽ
ヽ // /l|ﾉ）从从l| l|l||;;l|ｲｲ从从ヽ
ﾞ' ､・・ ／;;;イﾉﾉﾉﾉﾉl||l;;;;ﾂ从;;/;;;从从｀ﾞ)ノ― ''
ノ>―''ヽ;;;;l|;;;|彡ﾉﾉｲl|;;|;;;;l;;;;;|;;;;／从;;;;）从从之
之三;;彡;;;､l|;;|;;;lイ/从ﾉ;八;|llYイノイ／;;从从ﾆ<
/イ/t=;;;;;ﾐｨ;;;;;;;;;;;｀ミ;;人ｨ''彡二二ﾐﾞ'､j;;jj;;ｭ;;;､）
（（/;;|lヽ;;|､'''ｨ,t;;ｯ=､;;;j人;;;ｨ:;ﾐｯ;ラﾆ' ｲ;;;/ l|;;lﾄ
ﾞ之;;;'､l|;;ﾞ, ::､｀￣´´":|"ﾝ:::::::::'''ｲ:.. ﾘ;ｲ),r';;之ｰ
{彡;;;ヽ;;;',::::::... ::::|: ﾘ:::: ﾞ ｲ;/ノ;;;;ﾞl|
ﾞ|/;;;;;;;|ﾞ:',:::::: : : ::; ､j_, -､::: ｲ;|ﾞ/;;;l从
ノﾉ;;;;;;|:l|:', :::: : :::｀ﾞ'ｰ '´" ,':::l|/;从｀' ､
,, ､-ｰz''"ｲﾘ|l|::|l:'､ : ::::::: ,;}､ / :: ﾞl､从l|',::ヽ
''" ,､ '":/ /|::}}:::ヽ ::::::r'二ﾞﾞ'ヽ , '::: :: ::l|彡 ',从
／イ::/:: ::::/::l| }}:::::ヽ :::::..'""'' , ':::::: :: ::}::l|彡::: ll||
/"://::/ ::::ll/::::l| :}} : :::ヽ ::::.ヽ ／::::::::"} }:::|彡 ::: |||
ノ//::/ : ::::ﾐ/:::::ﾘ :}} ::｀---- '´ :::::" } }:::|彡三::|}
/:/::/: :::::/ ,,イ ::::::＼:::ｰ '´ :::" :::|彡三 l}}
//:/:: :::,' { ヽ ::ヽ ::: ::ﾘ::::彡 l}}
ｲ:/:: ::::ﾘ'ｰ､,, ヽ ＼::::',彡 /彡 ::/::::彡 l}{
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } ……石虎はキレた
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 956 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:29:43.45 ID:IooMHzeR0
-
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ｨ‐'￣｀ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::＼
| |:::::::::::::::::::::::::＼
| |:::::::::::::f ＼::::::::}
| 宮中残酷物語 .|:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:､::::::::::ﾍ
| |::::::::::::::::::::::ヘ＿
|________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |:::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
＼::::| |:::::::::ィ !{ ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞｿ ゞｿ// 石宣及び彼の一党への処罰は苛酷を極めた。
| | ＞:´|､ - ,|`:＜
| | |::::::::| ＞ イ |::::::::| .以下『晋書』『石季龍載記』の記述に従う
| | ＞-､＼! !／::,-＜
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､
| | ｌ:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ﾆ}く::／::::::::/:::::／|::::::::::::::::::::::::::|
| ｰjヽ＼::::::'"::／ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽﾆj } ＼:／ ＼ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |Ｖ }>､___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:＼ ﾉ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::／ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
- 957 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:30:33.63 ID:IooMHzeR0
-
／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵﾍ.:.:.:l _ _ /.:.ﾉ 小さな庫に幽閉されていた石宣は、
＼ヽ､ ＿ , イ!::/ .顎に穴を穿たれ、そこへ鉄環を着けられた上で鎖に繋がれた
／ ヽ{ ﾄ､ヽ l:
∧＼ ﾏ三ｿ| ＼
./: : ＼＼ ヾ-〃 ＿ !＿＿＿___
ｌ; : : : : ＼＼」ﾘ/ /
i: : : :::＼::＼i../ /
, '￣￣￣￣ﾞヽ
,イ / ヽ ﾄ､
i ヽ─､ |ー' i
ヾ＿,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;＿ノ
太子、おっと元太子になるのか？ .l ヾﾆｱ fﾆｱl
i 〈 i
殿下の命令で、木の容器に飯を入れてきたぜ。 .| ﾄｪｪｪｪｲ /
.| ＼ ｀ﾆﾆ´／
その態勢だと、イノシシや狗みたいな食い方しかできねぇな | ヽ ー '＿
,-ー､ ヽ;;;;;;;;;;;｀ー-､
;;;;;;;;;;＼ー､ ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ..
;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶__
- 958 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:31:52.91 ID:IooMHzeR0
-
／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ その後、火炙りで処刑される事になったが、
Ⅵﾍ.:.:.:l _ _ /.:.ﾉ .石虎は事前に秦公石韜に仕えた宦官へ命じて、石宣の体の各部を欠損させた。
＼ヽ､ ＿ , イ!::/
／ ヽ{ ﾄ､ヽ l: .石韜死亡時と同じ状態にしたのだという
∧＼ ﾏ三ｿ| ＼
./: : ＼＼ ヾ-〃 ＿ !＿＿＿___
ｌ; : : : : ＼＼」ﾘ/ / _）ー──（ _＼ .髪
i: : : :::＼::＼i../ / ＿） ￣￣（＿ 、＿∧＿人＿／（ } .と
ヽ 目 | ／ 舌
l と / 両 ヽ 引
ノ 腸 ＜ 腕 } き
＜ も ＼ 両 ＜ .抜
ヽ 潰 ＿ ） .足 ） い
l .す （ ／ ∠ て
⌒ヽ ＼ ｀ヽ ＼
ﾚﾍ／⌒＼／￣ }／￣∨￣∨￣￣ /／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒ヽ
‐‐＝=-
＿＿＿≡＝ ...- ─‐ -... ＿＿＿_
／:::::::::::::::::::::::｀>:::´-- 、:::::＿:::::＼:::::::::::::::::::＼
〃／ - 、, － 、::／::::::{ ∨ }:::::::＼:::::::, --､::> 、 _））
/::::{ oﾉ{o l:/::＞─ゝ __0人0＿,ト :::_::::ﾍ:::{ o }lo l ￣
（ ミ〆｀(三)、__ノi:/＿＿ 弋ツ 二＼:::::l:弋＿,伝ｰ∠,
（＿ （ ￣ （ ｀ | ‐{＿_ ＿＿＿|＿＿ ─-';:::l─ ｀「 Y
（＿ ￣ i｀rー┴──ﾍ /´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ヽ ｉ::l＝＿＿|＿ノ
, ─ 、 /⌒ヽ＿ ヽ ＼;;;;;;;;;ｨ⌒>〉＼;;;;;;;;;;;r── 、;;;;;;;;;;;;〉 l:/く＿＿_／/
{ }￣{＿_丿:::::/⌒ヽ ー‐Y⌒ヽ＼￣, － 、── , ─ ､/:──‐/⌒ヽ
人＿丿::::::::::::＼:::::{＿_丿::::::::::{ }≡＝－ } ﾆニ { }::::::::::::::人＿丿 ））
￣ －≡≡＝ ＼::::::::人＿_≡≡＝‐__ノ ≡≡ _＿_ﾉ:::::::::／ヽ::::l 彡
- 959 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:33:01.85 ID:IooMHzeR0
- 【もうこの時点で死んでいるのでは？】
| |
| |
| |
| |
| |
| | ＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
| | ) ＞
,，-| | -=ミ ＜ よし火を放て！ ＞
／´￣ | | .=ミ｀ヽ、 < (
, ' | | .｀ヽ ヽ ／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
. / | | .‘，‘，
, ′. | | .: .
/ | | :
ノイ | |. ヽi
|{ .| | トゝ
八 .| | |{ ＼ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人／
/ .| | 八 ≧ ＜
. fﾆ三三三三三三三三三三三三三} ≧ 宮中におられる殿下によく見えるようにな！！ ニ=-
.|ﾆ三三三三三三三三三三三三三| ≧ ≦
.|ﾆ三三三三三三三三三三三三三| ／Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y＼
.|ﾆ三三三三三三三三三三三三三|
.|ﾆ三三三三三三三三三三三三三|
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ そこまでした後、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 高く積まれた柴の上へ滑車を用いて磔にした。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .彼の顎に開けられた穴へ縄を通して拘束したという
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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- 960 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:33:40.80 ID:IooMHzeR0
-
ｊしｲ
ノ: :.:廴.ィ /{
/ : : : : : : :そ }/
ﾉ'⌒ヾ: : : : : 丶
}: : : : : : :.:ヽ }＼
ｊし': : : : : : : : :.}ﾊ:.:.{
| ノ´:⌒ヽｰ-ミ: : :ﾉし: :.し イ
ｊし' : : : ｊ -ミ: : : : :.､:.:}: : : : : ﾉ
! ノ': : : : :ノ: : : :｀丶: : :ソ: : :.／
ｊしｲ '⌒｀) ／: : : : : : : : :Y´: : : /{
ノ: :.:廴.ィ /{_//': : : :ノ : : : : :ﾉし{: :.:{/
/ : : : : : : :そ ノ /: : :／⌒ヽ : : ﾊ: :ﾉ: : :し イ
ﾉ'⌒ヾ: : : : : 丶 }: {: : : :j: : : : : : :/: :ﾉ}: ｀ヽ: :.:／
}: : : : : : :.:ヽ/:ハ: : :ﾉ: : : : :／ : : /: : : :}: :′ ｲ
ｊし': : : : : :ノし': : : : /: : : : :.!/: :/: : { : : : /: :し':八
| ノ´:⌒ヽｰ-ミ: : :ﾉし: :.ｊし' : : : :ｊ -ミ: : : : :.､:.:}: : : : : :ﾉ
ｊし' : : : ｊ -ミ: : : : :.､:.:}: :ノ': : : : :ノ: : : :｀丶: : :ソ: : :.／ ｊ
ノ': : : : :ノ: : : :｀丶: : :ソ: '⌒｀) ／: : : : : : : : :Y´: : : / ノ
'⌒｀) ／: : : : : : : : :Y´: : : /_//': : : :ノ : : : : :ﾉし{: :.:{ '⌒
_//': : : :ノ : : : : :ﾉし{: :.ノ /: : :／⌒ヽ : : ﾊ: :ﾉ: : :し イ _
ノ /: : :／⌒ヽ : : ﾊ: :ﾉ: :}: {: : : :j: : : : : :./: :ﾉ}: ｀ヽ: :.:／ノ
}: {: : : :j: : : : : :./: :ﾉ :}｀ /:ハ: : :ﾉ: : : :.／ : : /: : : :}: :′ ｲ {:
/:ハ: : :ﾉ: : : :.／ : : :ノし': : : : /: : : : :/: :/: : { : : : /: :し':八 .
ノし': : : : /: : : : :/: :/: : { : : : /: :し':八 .ノしｲ: : : : }: :ノし': : : : /:
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 四面から火が放たれ、煙と炎は天に至った
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 961 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2024/01/03(水) 22:34:10.91 ID:LbsiuxIC0
- ﾋｴｯ
- 962 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:34:26.52 ID:IooMHzeR0
-
<ヽヽ, .／＿＿__,＼ ＞''＞''､
〈 ヽイ´.{ i ＼/／＞''~v
／/ ∧ { .i .∨ .i'‐= ､ 》
/i /i i{ ∧.∨.iヽ, ∨.i i ＼/
i | i, i|,,｡z､ ',､zzv｡､ |.|i i .| 殿下。
Ⅵ ヽヾ,仞 ヽ, 匁リ ノ从 i .|
ﾏ }ヾ､ ' // / /i .| 御命令通り、秦公を刺した剣と矢を持ってきました。
ﾉ ﾉ}:.:´｀ ィ(:/ / ,' i .|
/ /=ﾆﾆﾉ}イ / {=====┐ .御検分を
!./ } ﾏ()ｱ, ﾉ ／ ∨/
／i ! .} i / _,i{ ∨/
{ i !｡s≦ヽ＞'i /￣ノ 》
,rk´ﾐ､''ﾅ;;爻'､ｰ;;〃彡;,.
vf戈ﾊﾄｼ〈'"ﾘﾞ､ヾ､;;jﾘ､〃､
Ｙﾒ从k;;､;;ij;;;ii;ヾ;ｯ;仆､ヾくｿ
}ｿﾘ"i!;;;;;l;;i;;､;;:;:;;:;';;;};;iﾘドｼゞ,
ﾂ;;;;;;;;;;ﾄ､;;_ﾘ;;;i!;;ﾄ;=;､t;;;ｌ;;ﾋ'
ｦ;i!､:::r',;､=;'､;"ﾘ,､=;''"ﾘ;ij´
};lヾ;;j ￣´.〃ｌﾞ￣´ ,';ｨ′
ｒ‐､ 7;;;;|', =､j,. /仆､
まだ血の味がするな .} ,! _ ゞ;|:ヽ ,:ニ> /:: ﾚ ｿ＼,.､- ' "´;;￣::
j _,!ﾉ ）"￣＞.ﾆﾄ､:＼` "'' /／／,r／:::::::_,..､''' ..,,
ﾌ ,､'-‐'ｌ"￣ﾘ;/::;;/::} `:::｀:ー'／'∠;:／｀ﾞヽ・．‐´
‐' 冫‐i '"フ:;/::;;;{! `ｒ‐'"フ´〃ｼ:;;/ " ヽ､. ﾘ'" ,､_,
. '",.ィ/￣_:;/::;;ｲ `'ー ''／ｦﾘ/;/r'/,r─‐-､ (∴,､-''"
'二⊃ヾ/.:;;/ ｀ｰ-‐/Ξ/ｯ/ｒﾚヘ{ |￣| ｀''"
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 石虎は妃たちと共に
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 宮中の高台から石宣処刑の様子を眺めていた。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .また、石韜殺害に用いられた刀箭に付いた血を舐めていたという話もある
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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- 963 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:35:59.07 ID:IooMHzeR0
-
<ヽヽ, .／＿＿__,＼ ＞''＞''､
〈 ヽイ´.{ i ＼/／＞''~v
／/ ∧ { .i .∨ .i'‐= ､ 》
/i /i i{ ∧.∨.iヽ, ∨.i i ＼/
i | i, i|,,｡z､ ',､zzv｡､ |.|i i .| 火が消え次第、
Ⅵ ヽヾ,仞 ヽ, 匁リ ノ从 i .| 石宣の遺灰は御命令通りに都の往来へ撒いておきます。
ﾏ }ヾ､ ' // / /i .|
ﾉ ﾉ}:.:´｀ ィ(:/ / ,' i .| .法に従って、
/ /=ﾆﾆﾉ}イ / {=====┐ 石宣の妻子九人、及びその与党も誅殺致しますので……
!./ } ﾏ()ｱ, ﾉ ／ ∨/
／i ! .} i / _,i{ ∨/
{ i !｡s≦ヽ＞'i /￣ノ 》
ノ>―''ヽ;;;;l|;;;|彡ﾉﾉｲl|;;|;;;;l;;;;;|;;;;／从;;;;）从从之
之三;;彡;;;､l|;;|;;;lイ/从ﾉ;八;|llYイノイ／;;从从ﾆ<
/イ/t=;;;;;ﾐｨ;;;;;;;;;;;｀ミ;;人ｨ''彡二二ﾐﾞ'､j;;jj;;ｭ;;;､）
.（（/;;|lヽ;;|､'''ｨ,t;;ｯ=､;;;j人;;;ｨ:;ﾐｯ;ラﾆ' ｲ;;;/ l|;;lﾄ
.ﾞ之;;;'､l|;;ﾞ, ::､｀￣´´":|"ﾝ:::::::::'''ｲ:.. ﾘ;ｲ),r';;之ｰ
.{彡;;;ヽ;;;',::::::... ::::|: ﾘ:::: ﾞ ｲ;/ノ;;;;ﾞl|
………… ﾞ|/;;;;;;;|ﾞ:',:::::: : : ::; ､j_, -､::: ｲ;|ﾞ/;;;l从
ノﾉ;;;;;;|:l|:', :::: : :::｀ﾞ'ｰ '´" ,':::l|/;从｀' ､
.,, ､-ｰz''"ｲﾘ|l|::|l:'､ : ::::::: ,;}､ / :: ﾞl､从l|',::ヽ
.''" ,､ '":/ /|::}}:::ヽ ::::::r'二ﾞﾞ'ヽ , '::: :: ::l|彡 ',从
／イ::/:: ::::/::l| }}:::::ヽ :::::..'""'' , ':::::: :: ::}::l|彡::: ll||
/"://::/ ::::ll/::::l| :}} : :::ヽ ::::.ヽ ／::::::::"} }:::|彡 ::: |||
ノ//::/ : ::::ﾐ/:::::ﾘ :}} ::｀---- '´ :::::" } }:::|彡三::|}
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 先程紹介した遊猟の場面同様、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 『晋書』『石季龍載記』の時点ですら眉唾染みた話が多い。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .ただ、中には興味深い話も存在する
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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- 964 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:40:26.65 ID:IooMHzeR0
-
<ヽヽ, .／＿＿__,＼ ＞''＞''､
〈 ヽイ´.{ i ＼/／＞''~v
／/ ∧ { .i .∨ .i'‐= ､ 》
/i /i i{ ∧.∨.iヽ, ∨.i i ＼/
i | i, i|,,｡z､ ',､zzv｡､ |.|i i .| ……殿下の後ろに隠れている御子をこちらへお渡し下さい。
Ⅵ ヽヾ,仞 ヽ, 匁リ ノ从 i .|
ﾏ }ヾ､ ' // / /i .| 石宣の息子が行方不明と聞いていましたが、
ﾉ ﾉ}:.:´｀ ィ(:/ / ,' i .| 殿下が匿っていれば誰も分からないわけですね
/ /=ﾆﾆﾉ}イ / {=====┐
!./ } ﾏ()ｱ, ﾉ ／ ∨/
／i ! .} i / _,i{ ∨/
{ i !｡s≦ヽ＞'i /￣ノ 》 l|ヽ= 从;;l |l|;;ll;;;;;l|;;;;;l;;;ｲl;;;;;;;;;;;;;| l|;;;;;;-〈､|;;;;;;;;;;;;;;,,三∠ノ
ヽﾐ三从;;从|;（;;;;|l;;;;l|;;;（（;;;;;(ヽ乂;;;;;;／ﾉ人､从;;;;;;;;ヽ ∠
ﾐ二ミﾐ从 ; ;;;;;;ﾞ;;;;ﾞ;;;;;L{{ミ|Y;;";;;;;rﾃ'';''iﾞ''ミﾞ ｲ;;;;{ミヽ∠ﾉ
ﾞヽ乏ﾞﾞ从ﾞ ;;ヽ､､_;;;;;;;;;;;;;{≧Y;ﾉﾉ=-ﾞ'''"つ ';;;;;;ヽﾞ,,', ヽ
＜彡l|;;;;;;;l､;}:/;r't;;;)＞| 彡￣""´ |;;;;;;〈 |.| }
ノノｲ;;;;;;之"ﾞ"''"´ |､ _,,､::::: |;;;;;ノﾉﾘ;∠
ま、待て！ ｲ彡l|;;;;ヽ ﾞ:::::::: j _,､ -)ﾞヽ::... |;;/- /;;/ミ
l|//l|;;;l~､'､ :::: ﾞ''::ヽ,／ |（,,ノ;;;ヽ〉
この幼子が悪事に関わるはずがない！！ ﾘﾉｲ;ヽヽ'､ ｀ﾞ'､l__,,､､､,,_,, u / l||;;;;;;;;|
"´ﾉ|;;;;｀'-;', (t -'''ﾍﾍ)}} ﾘ ﾘ;;;;;;;/从
何とか大目に見る方向でだな！！ .|/l|;;;;;;;;ヽ ﾚ- '''""´ /:::" {;;;从;;;;;;;;）"
l|l||;;l|;;;;;;;;'､ ,,､;;''";;￣:: ,/:::::" ヽl|ﾘ;;;r''､ﾘ
ヽl |;;;;;;;;;＼ " ｀ﾞ ／::::::" ﾚ',､-ｰﾞ''""
/／|;;;;;;;', ＼ 〈 ／ ::::::: ,､ '´
（从l|;;', ヽ, ヽ:::ノ／ :::::: ,､ '´
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 石宣には数歳になる幼少の息子がいた。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 石虎は孫を溺愛しており、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .石宣が処刑されるに至っても彼を抱いて泣き、孫の赦免を望んだという
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 965 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:43:31.54 ID:IooMHzeR0
-
<ヽヽ, .／＿＿__,＼ ＞''＞''､
〈 ヽイ´.{ i ＼/／＞''~v
／/ ∧ { .i .∨ .i'‐= ､ 》
/i /i i{ ∧.∨.iヽ, ∨.i i ＼/
i | i, i|,,｡z､ ',､zzv｡､ |.|i i .| 殿下がそう仰っては下々へ示しがつきません。
Ⅵ ヽヾ,仞 ヽ, 匁リ ノ从 i .|
ﾏ }ヾ､ ' // / /i .| どうかお渡し下さい
ﾉ ﾉ}:.:´｀ ィ(:/ / ,' i .|
/ /=ﾆﾆﾉ}イ / {=====┐
!./ } ﾏ()ｱ, ﾉ ／ ∨/
／i ! .} i / _,i{ ∨/ ｸﾞｲｯｸﾞｲｯ
{ i !｡s≦ヽ＞'i /￣ノ 》 l|ヽ= 从;;l |l|;;ll;;;;;l|;;;;;l;;;ｲl;;;;;;;;;;;;;| l|;;;;;;-〈､|;;;;;;;;;;;;;;,,三∠ノ
ヽﾐ三从;;从|;（;;;;|l;;;;l|;;;（（;;;;;(ヽ乂;;;;;;／ﾉ人､从;;;;;;;;ヽ ∠
ﾐ二ミﾐ从 ; ;;;;;;ﾞ;;;;ﾞ;;;;;L{{ミ|Y;;";;;;;rﾃ'';''iﾞ''ミﾞ ｲ;;;;{ミヽ∠ﾉ
ﾞヽ乏ﾞﾞ从ﾞ ;;ヽ､､_;;;;;;;;;;;;;{≧Y;ﾉﾉ=-ﾞ'''"つ ';;;;;;ヽﾞ,,', ヽ
＜彡l|;;;;;;;l､;}:/;r't;;;)＞| 彡￣""´ |;;;;;;〈 |.| }
ノノｲ;;;;;;之"ﾞ"''"´ |､ _,,､::::: |;;;;;ノﾉﾘ;∠
李農！ ｲ彡l|;;;;ヽ ﾞ:::::::: j _,､ -)ﾞヽ::... |;;/- /;;/ミ
l|//l|;;;l~､'､ :::: ﾞ''::ヽ,／ |（,,ノ;;;ヽ〉
貴様には人の心がないのか！！ ﾘﾉｲ;ヽヽ'､ ｀ﾞ'､l__,,､､､,,_,, u / l||;;;;;;;;|
."´ﾉ|;;;;｀'-;', (t -'''ﾍﾍ)}} ﾘ ﾘ;;;;;;;/从
俺は世紀末覇王天王だぞ！！！ |/l|;;;;;;;;ヽ ﾚ- '''""´ /:::" {;;;从;;;;;;;;）"
l|l||;;l|;;;;;;;;'､ ,,､;;''";;￣:: ,/:::::" ヽl|ﾘ;;;r''､ﾘ
ヽl |;;;;;;;;;＼ " ｀ﾞ ／::::::" ﾚ',､-ｰﾞ''""
/／|;;;;;;;', ＼ 〈 ／ ::::::: ,､ '´
（从l|;;', ヽ, ヽ:::ノ／ :::::: ,､ '´
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } だが、大臣は石虎の言い分を聞かず、孫を取り上げて連れ去ろうとした
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 966 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:44:28.07 ID:IooMHzeR0
-
＼＿_人＿人从＿人＿人从／
＿） （＿＿
） お爺様ッ！！ （
￣￣） (￣￣
／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
) ＞
＜ 子にも罪はあるの！？ ＞
< (
／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
l|ヽ= 从;;l |l|;;ll;;;;;l|;;;;;l;;;ｲl;;;;;;;;;;;;;| l|;;;;;;-〈､|;;;;;;;;;;;;;;,,三∠ノ
ヽﾐ三从;;从|;（;;;;|l;;;;l|;;;（（;;;;;(ヽ乂;;;;;;／ﾉ人､从;;;;;;;;ヽ ∠
ﾐ二ミﾐ从 ; ;;;;;;ﾞ;;;;ﾞ;;;;;L{{ミ|Y;;";;;;;rﾃ'';''iﾞ''ミﾞ ｲ;;;;{ミヽ∠ﾉ
ﾞヽ乏ﾞﾞ从ﾞ ;;ヽ､､_;;;;;;;;;;;;;{≧Y;ﾉﾉ=-ﾞ'''"う ';;;;;;ヽﾞ,,', ヽ
＜彡l|;;;;;;;l､;}:/;r't;;;)＞| 彡￣""´ |;;;;;;〈 |.| }
ノノｲ;;;;;;之"ﾞ"''"´ |､ _,,､::::: |;;;;;ノﾉﾘ;∠
ゆ、許せ！ ｲ彡l|;;;;ヽ ﾞ:::::::: j _,､ -)ﾞヽ::... |;;/- /;;/ミ
l|//l|;;;l~､'､ :::: ﾞ''::ヽ,／ |（,,ノ;;;ヽ〉
うわあああああああッ！！ ﾘﾉｲ;ヽヽ'､ ｀ﾞ'､l__,,､､､,,_,, u / l||;;;;;;;;|
."´ﾉ|;;;;｀'-;', (t -'''ﾍﾍ)}} ﾘ ﾘ;;;;;;;/从
|/l|;;;;;;;;ヽ ﾚ- '''""´ /:::" {;;;从;;;;;;;;）"
l|l||;;l|;;;;;;;;'､ ,,､;;''";;￣:: u ,/:::::" ヽl|ﾘ;;;r''､ﾘ
ヽl |;;;;;;;;;＼ " ｀ﾞ ／::::::" ﾚ',､-ｰﾞ''""
/／|;;;;;;;', ＼ 〈 ／ ::::::: ,､ '´
（从l|;;', ヽ, ヽ:::ノ／ :::::: ,､ '´
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 孫はなおも石虎の衣を掴み大声で叫んでいたが、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 結局は連れ去られ、他の家族共々誅殺されてしまった。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .当時の人で涙を流さない者はいなかった
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 967 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:45:20.23 ID:IooMHzeR0
-
＿ ＿
＿＿＿＿__ /:://::/
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二￣￣Z:::/ ￣ ￣＿＿＿_
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{::::::::::::::::::::::| ￣￣Z::/
￣￣￣￣ ,.へ
＼::::＼
,イ ﾄ､_):::::::ヽ ト、 ＿＿＿
(::::`ｲ !､:::::::::::ノ {:::::) ヽ:::::::::::::::ヽ
￣ ￣￣ ￣ ￣つ::::::ﾉ
｀¨¨´
o
ゝ;:ヽ-‐―ｒ;;, 。
,,____＿冫;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼ ,,,,,,,, o ／
"｀ヽ;:;:;;;:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:从 （;:;:;:;:ヾ-r
〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:） ０ ソ;:;:;:;:;:;:;:｝
,,__);:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ ゞｲ"ヾ,:;:,ｿ
(;:;:ノｒ-´^~;;r-ー⌒｀ ,.、
" ,,,, _;:;:⌒ゝｿ;:/
（;:;:丿 （;:;:;:;:;:;:;:;:;:)
ヾ;;;;;;;;;;;;/; ＼
´ /;:ﾉ 。 。
（）
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } これが原因で石虎は病を発したと『晋書』『石季龍載記』は結ぶ
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 968 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:46:29.18 ID:IooMHzeR0
-
／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 話を戻そう。
Ⅵﾍ.:.:.:l _ _ /.:.ﾉ
＼ヽ､ ＿ , イ!::/ .石宣の処刑に続き、彼の妻子九人が殺された。
／ ヽ{ ﾄ､ヽ l:
∧＼ ﾏ三ｿ| ＼ 生母の杜氏のみ庶人に落とされている
./: : ＼＼ ヾ-〃 ＿ !＿＿＿___
ｌ; : : : : ＼＼」ﾘ/ /
i: : : :::＼::＼i../ /
∧
.∧ ヽ
, '￣￣￣￣ﾞヽ / ', ',
,イ / ﾉ( ヽ ﾄ､ / ! !
i ヽ─､ ^ |ー' i / ││
ヾ＿,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;＿ノ / | |
l ヾﾆｱﾐ fﾆｱl 〈 | .!
まったく。 i 〈 i } ,' ,'
| ｲrｪｪｪｭ / ./ / /
後何人処刑すれば終わるんだよ | ＼ ｀ﾆﾆ´／ / / /
| ヽ ー '＿ / / /
,-ー､ ヽ;;;;;;;;;;;｀ー-､ / / /
;;;;;;;;;;＼ー､ ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. / / /
;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ / / /
- 969 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:48:56.55 ID:IooMHzeR0
- .
/ヾ∧
, -‐‐-彡| ・ ＼ ＼ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人／
/ ｒ'⌒`彡| 丶.＿）つ ≧ ＜
| ｌ::::::::::::（ つ / -=ニ ぎゃああああぁぁぁッ！！！ ≦
⌒ヽ |_」;;;;;;;;;;;;;/ ⌒) Y⌒ヽ ≧ ≦
人, 「!_＿＿/＿＿ し ノ⌒ヽ 人 ／Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y＼
Y⌒ヽ）|」 し Y⌒ヽ Y ）⌒ヽ
, ＜´::::::::ヽ- ‐- 、
--=´::::::::::::::::::::::::::::::::: : ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
/:: ,': : ／i:::::::::::::::i:::i::::::::::::::ヽ＼
. /i::: {:: /. '::::::::{::::ﾊ_|ゝ::::::::::::::',
{: : i..,' ￣ ':::::::i!::,'. ヾ￣ヽ::::::',::}
石宣の配下三百人、 |',:: ',{====＼ {｀=====. i::::::::}/
宦官五十人が車裂きの刑に処された。 Ⅵ |;;;;;;| ｀ |;;;;;;| |::: : ,'
. i ｀"´ ｀"´ i:: : ,'
彼らの死体は鄴の近くを流れる漳水へ棄てられた ｀i＞ ＿＿ ＜|:: /
ｌ/／: :ヽ＝/: :＼/／
ﾍ｀ﾞ＜ヽ/＞彳/
ﾍ. ⊂只⊃ /
} 〃 ヾ {
- 970 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:49:58.57 ID:IooMHzeR0
- 【石宣は戦が強かったっぽい】
, --──-､
, イ / ﾍ ﾄ ､
i !ー､〉 __ j j __〉-ﾉ i
ヾ＿,,;;》 `-"::: `-"l＿.ジ
| ヽ ' ＿ ` ｲ 石宣配下の「高力」の諸君。
l l ´＝｀ l
ﾉ ヽ ＿,､__ノ .君たちの処遇についてだが、
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､ .都へ置いておけないから涼州の守備を担当してもらう。
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､ 君たち一万の援軍があれば、向こうも助かるだろうな
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
/ Ｙ ヽ
/ （○)(○）ヽ. ━━┓┃┃
／:::::::⌒｀ ´⌒:＼ ┃ ━━━━━
| ,-) ヽ＿＿ノ（-、|. ┃ ┃┃┃
| l ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ . ┛
都から涼州とか実質流罪じゃねぇかっていう！ ＼ ｡≧ 三 ＝=-
ノ -ｧ, ≧=- 。
／´ ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
| ｌ ≦｀Vヾ ヾ ≧
ヽ -一''''''｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 石宣が預かっていた兵士十万余人は涼州守備の名目で流罪となった。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } ただし、このあたりで登場する
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 石宣の関係者の人数は誇張で、実数は十分の一程度と見るべきだろう。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 涼州行きになった兵士の中核は「高力」と称された精鋭だが、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 他の部隊込みでも一万余人の集団だったと後で記録が出てくる
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 971 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:51:01.26 ID:IooMHzeR0
-
∧ _＿＿
. ＜＞''´―――-ミ,''ヽ
／ /. l | ㍉∨
. / ,' | | ハ | | 〇∨
. l ! |l | |. /― | |、|xxxl
从 lﾄ､|、|∨ ●} l 从ヽxl あら？
ヽ从⊃ ､_,､_, ﾉイ ツ `l
/⌒ヽ__|ﾍ ゝ._） ,ｲ/⌒i ', 今日は趙攬殿の姿が見えないわね？
. ＼ /<>| l＞,､ __, イァ/ / V
. /<> | |丶<>| / ﾍ､__∧ V
. ｀ヽ }从 ヽ. V ,／<><>} 从
<ヽヽ, .／＿＿__,＼ ＞''＞''､
〈 ヽイ´.{ i ＼/／＞''~v
／/ ∧ { .i .∨ .i'‐= ､ 》
/i /i i{ ∧.∨.iヽ, ∨.i i ＼/
i | i, i|,,｡z､ ',､zzv｡､ |.|i i .|
ああ、盧諶様。 .Ⅵ ヽヾ,仞 ヽ, 匁リ ノ从 i .|
.ﾏ }ヾ､ ' // / /i .|
趙攬殿でしたら、 ﾉ ﾉ}:.:´｀ ィ(:/ / ,' i .|
石宣の謀反を知っていながら報告しなかったとして誅殺されました / /=ﾆﾆﾉ}イ / {=====┐
!./ } ﾏ()ｱ, ﾉ ／ ∨/
／i ! .} i / _,i{ ∨/
{ i !｡s≦ヽ＞'i /￣ノ 》
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 散騎常侍の趙攬という人物は、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 天文に明るく、以前から宮中で変事が起こると石虎に予言していた。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .しかし、石虎は彼が石宣の暴挙を黙っていたと疑って誅殺した
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 972 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:52:41.05 ID:IooMHzeR0
- 【石虎の息子一覧】
┌─────────┐
│④石鑒（義陽公） │
│ ....│
│⑤石沖（沛公） .....│
│ ....│
│⑥石遵（彭城公） │
│ ....│
│⑦石苞（楽平公） │
│ ....│
│⑧石斌（燕公） .....│
│ ....│
│⑨石挺（梁公） .....│
│ ....│
│⑩石琨（汝陰公） │
│ ....│
│⑪石祗（新興公） │
│ ....│
│⑫石炳（楽安公） │
│ ....│
│⑬石世（斉公） .....│
└─────────┘
／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ .この時点で石虎の年長の息子三人が死んだ。
Ⅵﾍ.:.:.:l _ _ /.:.ﾉ
＼ヽ､ ＿ , イ!::/ 後継者候補が軒並みいなくなったため、
／ ヽ{ ﾄ､ヽ l: 残る有象無象から新たに太子を立てる必要が生じた
∧＼ ﾏ三ｿ| ＼
./: : ＼＼ ヾ-〃 ＿ !＿＿＿___
ｌ; : : : : ＼＼」ﾘ/ /
i: : : :::＼::＼i../ /
- 973 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:55:36.92 ID:IooMHzeR0
- 【紀元３４８年頃 後趙 首都 鄴】
__
∫ι＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/丁了
丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::. ,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ.
ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::: ,.,.,.,,.,.,.;; .ヾヽ
.ﾍ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;:::::::::::::::::::::::::::: ::::,.,.,.,.,.,. ヾ.ゝﾍ
ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::: :::::::::,.,:::::::λﾍ
ﾍ ,,__ノヾ ~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~ゞ,ノﾍ
ゞ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;ノゞゞ
Ⅱ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒...Ⅱ/⌒ヽⅡ/⌒ヽⅡ/⌒..Ⅱ三|
Ⅱ三三,Ⅱ,,三三Ⅱ三三,Ⅱ三三Ⅱ,三三Ⅱ,三三Ⅱ三三Ⅱ／|
＿ ├┼┼┼┼┐＿＿＿┌┼┼┼┐ ＿＿＿┌┼┼┼┼┤／|＿
∥ﾐﾐ│ ／,,;;;;;;;; ／]ミ;;,, ／,,;;;;;;;;;／]ミγ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
┌凹凹凹凹凹凹凹凹凹＿＿＿.凹凹凹凹凹 ＿＿＿ 凹 | 恐れながら申し上げます |
ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ／,,;;;;;;;;;／]ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ／,,;;;;;;;;;／]ミﾐﾐﾐヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
┌凹凹凹凹＿＿＿＿＿＿＿＿凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹＿＿＿＿＿＿＿＿ 凹凹凹凹凹┐
. . 彳／三三三三三三彳／.|ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳.／|ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
. 彳／三三三三三三彳／.. |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳／ |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
. 彳／三三三三三三彳／ .. |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ彳／三三三三三三彳／ . |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 石虎は誰を太子にすべきか議論させたと『晋書』『石季龍載記』にある
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 974 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:56:42.20 ID:IooMHzeR0
-
, --──-､
, イ / ﾍ ﾄ ､
i !ー､〉 __ j j __〉-ﾉ i
ヾ＿,,;;》 `-"::: `-"l＿.ジ
| ヽ ' ＿ ` ｲ
l l ´＝｀ l 燕公と彭城公は共に武芸文徳があります。
ﾉ ヽ ＿,､__ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､ 殿下が齢を重ね、四海が統一されぬ暁は、
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_ この二公を立てるべきであると臣は考えます
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
, -‐ '´￣￣｀ヽ､
ｒ===========r‐、: : ＼
|.―‐――‐―丨‐l┤、 :ヽ
Ｌ二二二二二」.ﾆ|‐{ﾐi : : |
{/ /ゝ､ﾉｲ ﾉl/ ― ﾄl!: : :|
|l:/|/● ● ト、: :|
陛下の諸公が卑賤の出ばかりなのが禍乱の原因であり、 .|/!:ll⊃ ､_,､_, ⊂⊃ﾉ: : ｜
母は尊貴で子は孝行な者を立てるべきと戎昭将軍の張豺は進言します /⌒ヽ__|ﾍ 丶_ノ ..ｲ:i : :/⌒i
. ＼ /:ノ从ヽ,､ __, イﾄ:}ﾉ/ /
/ //ヾゝ八__／:.:.//ﾍ､__∧
ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,'
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 太尉の張挙は彭城公石遵と燕公石斌を太子の候補に挙げた。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 戎昭将軍の張豺は、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .別の候補を立てるよう提案している
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 975 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 22:58:16.70 ID:IooMHzeR0
-
_,.ｙﾄｰゞｒッヽｖ,､_,.
,rk´ﾐ､''ﾅ;;爻'､ｰ;;〃彡;,.
..vf戈ﾊﾄｼ〈'"ﾘﾞ､ヾ､;;jﾘ､〃､
Ｙﾒ从k;;､;;ij;;;ii;ヾ;ｯ;仆､ヾくｿ
}ｿﾘ"i!;;;;;l;;i;;､;;:;:;;:;';;;};;iﾘドｼゞ,
ﾂ;;;;;;;;;;ﾄ､;;_ﾘ;;;i!;;ﾄ;=;､t;;;ｌ;;ﾋ'
ｦ;i!､:::r',;､=;'､;"ﾘ,､=;''"ﾘ;ij´ 張豺。
..};lヾ;;j ￣´.〃ｌﾞ￣´ ,';ｨ′
7;;;;|', =､j,. /仆､ それ以上は何も言うな。
ゞ;|:ヽ ,:ニ> /:: ﾚ ｿ＼,.､- ' "´;;￣::
. ＞.ﾆﾄ､:＼` "'' /／／,r／:::::::_,..､''' ..,, .俺の太子がどこにいるかは知っている
ﾘ;/::;;/::} `:::｀:ー'／'∠;:／｀ﾞヽ・．‐´
:;/::;;;{! `ｒ‐'"フ´〃ｼ:;;/ " ヽ､. ﾘ'" ,､_,
/::;;ｲ `'ー ''／ｦﾘ/;/r'/,r─‐-､ (∴,､-''"
:;;/ ｀ｰ-‐/Ξ/ｯ/ｒﾚヘ{ |￣| ｀''"
, -‐ '´￣￣｀ヽ､
ｒ===========r‐、: : ＼
|.―‐――‐―丨‐l┤、 :ヽ
Ｌ二二二二二」.ﾆ|‐{ﾐi : : |
{/ /ゝ､ﾉｲ ﾉl/ ― ﾄl!: : :|
|l:/|/● ● ト、: :|
ありがたき御言葉と張豺は殿下の思慮を称えます .|/!:ll⊃ ､_,､_, ⊂⊃ﾉ: : ｜
/⌒ヽ__|ﾍ 丶_ノ ..ｲ:i : : /⌒i
. ＼ /:ノ从ヽ,､ __, イﾄ:}ﾉ / /
. 从 l||l //ヾゝ八__／:.:.//l||l从.
( ⌒ ) .{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ( ⌒ )
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 張豺の進言への石虎の答えを見るに、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 誰を太子にするか、すでに腹を固めていたのだろう。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .別の席で、次のような言葉を残したとされる
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 976 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:00:44.44 ID:IooMHzeR0
-
ノ>―''ヽ;;;;l|;;;|彡ﾉﾉｲl|;;|;;;;l;;;;;|;;;;／从;;;;）从从之
之三;;彡;;;､l|;;|;;;lイ/从ﾉ;八;|llYイノイ／;;从从ﾆ<
/イ/t=;;;;;ﾐｨ;;;;;;;;;;;｀ミ;;人ｨ''彡二二ﾐﾞ'､j;;jj;;ｭ;;;､）
（（/;;|lヽ;;|､'''ｨ,t;;ｯ=､;;;j人;;;ｨ:;ﾐｯ;ラﾆ' ｲ;;;/ l|;;lﾄ
ﾞ之;;;'､l|;;ﾞ, ::､｀￣´´":|"ﾝ:::::::::'''ｲ:.. ﾘ;ｲ),r';;之ｰ .俺は純灰を三石ばかり飲んで自分の腹を洗いたい。
{彡;;;ヽ;;;',::::::... ::::|: ﾘ:::: ﾞ ｲ;/ノ;;;;ﾞl|
ﾞ|/;;;;;;;|ﾞ:',:::::: : : ::; ､j_, -､::: ｲ;|ﾞ/;;;l从 .腹が汚れているから、
ノﾉ;;;;;;|:l|:', :::: : :::｀ﾞ'ｰ '´" ,':::l|/;从｀' ､ 凶子が生まれてきて、二十歳になると俺を殺そうとする。
,, ､-ｰz''"ｲﾘ|l|::|l:'､ : ::::::: ,;}､ / :: ﾞl､从l|',::ヽ
''" ,､ '":/ /|::}}:::ヽ ::::::r'二ﾞﾞ'ヽ , '::: :: ::l|彡 ',从 今、斉公は十歳で、
／イ::/:: ::::/::l| }}:::::ヽ :::::..'""'' , ':::::: :: ::}::l|彡::: ll|| 二十歳になる頃には俺も老いているだろう
/"://::/ ::::ll/::::l| :}} : :::ヽ ::::.ヽ ／::::::::"} }:::|彡 ::: |||
ノ//::/ : ::::ﾐ/:::::ﾘ :}} ::｀---- '´ :::::" } }:::|彡三::|}
/:/::/: :::::/ ,,イ ::::::＼:::ｰ '´ :::" :::|彡三 l}}ｺﾞﾎｯｹﾞﾎッ
<ヽヽ, .／＿＿__,＼ ＞''＞''､
〈 ヽイ´.{ i ＼/／＞''~v
／/ ∧ { .i .∨ .i'‐= ､ 》
/i /i i{ ∧.∨.iヽ, ∨.i i ＼/
i | i, i|,,｡z､ ',､zzv｡､ |.|i i .|
.Ⅵ ヽヾ,仞 ヽ, 匁リ ノ从 i .|
.ﾏ }ヾ､ ' // / /i .|
では、斉公を太子にする方向で話を進めます ﾉ ﾉ}:.:´｀ ィ(:/ / ,' i .|
./ /=ﾆﾆﾉ}イ / {=====┐
!./ } ﾏ()ｱ, ﾉ ／ ∨/
／i ! .} i / _,i{ ∨/
{ i !｡s≦ヽ＞'i /￣ノ 》
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 斉公石世。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 石虎の末子で、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 永和四年（三四八年）の時点で十歳、生母は前趙皇帝劉曜の娘の劉氏。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 咸和四年（三二九年）の前趙滅亡の折、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 十二歳だった劉氏を上邽で捕えて石虎へ献上したのが張豺である
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 977 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:01:41.06 ID:IooMHzeR0
-
, -‐ '´￣￣｀ヽ､
ｒ===========r‐、: : ＼
|.―‐――‐―丨‐l┤、 :ヽ
Ｌ二二二二二」.ﾆ|‐{ﾐi : : |
{/ /ゝ､ﾉｲ ﾉl/ ― ﾄl!: : :|
|l:/|/● ● ト、: :|
|/!:ll⊃ ､_,､_, ⊂⊃ﾉ: : ｜
/⌒ヽ__|ﾍ 丶_ノ ..ｲ:i : : /⌒i
. ＼ /:ノ从ヽ,､ __, イﾄ:}ﾉ / /
从 l||l //ヾゝ八__／:.:.//l||l从.
( ⌒ ) .{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ( ⌒ )
∧ _＿＿
. ＜＞''´―――-ミ,''ヽ
／ /. l | ㍉∨
. / ,' | | ハ | | 〇∨
. l ! |l | |. /― | |、|xxxl
从 lﾄ､|、|∨ ●} l 从ヽxl
（生母が劉曜の娘で尊貴なのかしら？） .ヽ从⊃ ､_,､_, ﾉイ ツ `l
/⌒|ﾍ ゝ._） ,ｲ ',
. /<>| l＞,､ __, イァﾄ V
. /<> | |丶<>| / ﾍ､__ヽ V
. ｀ヽ }从 ヽ. V ,／<><>} 从
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ この張豺という男。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 以上のような関係性からか、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 劉曜の娘と斉公石世の庇護者のような立場にいたらしい。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 石虎が病気がちになったため、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 石世を太子に、劉氏を皇太后に立て、国政の実権を握ろうと考えていた
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 978 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:04:02.89 ID:IooMHzeR0
-
, --──-､
, イ / ﾍ ﾄ ､
i !ー､〉 __ j j __〉-ﾉ i
ヾ＿,,;;》 `-"::: `-"l＿.ジ
| ヽ ' ＿ ` ｲ
l l ´＝｀ l 天下の業は重く、幼少の者を立てるのはよろしくない。
ﾉ ヽ ＿,､__ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､ .個人的には賛成しかねる
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
<ヽヽ, .／＿＿__,＼ ＞''＞''､
〈 ヽイ´.{ i ＼/／＞''~v
／/ ∧ { .i .∨ .i'‐= ､ 》
/i /i i{ ∧.∨.iヽ, ∨.i i ＼/
i | i, i|,,｡z､ ',､zzv｡､ |.|i i .|
個人的には？ .Ⅵ ヽヾ,仞 ヽ, 匁リ ノ从 i .|
ﾏ }ヾ､ ' // / /i .|
では全体的には賛成なんですね？ ﾉ ﾉ}:.:´｀ ィ(:/ / ,' i .|
/ /=ﾆﾆﾉ}イ / {=====┐
!./ } ﾏ()ｱ, ﾉ ／ ∨/
／i ! .} i / _,i{ ∨/
{ i !｡s≦ヽ＞'i /￣ノ 》
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 十歳の斉公石世の太子冊立。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 幼少なのを危惧する声はあったが、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 李農らが中心となって説得に当たり実現の運びとなる。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 石宣の二の舞になるのを恐れたのか、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 他の石虎の諸子は騒ぎを起こさず、血が流れた様子は見受けられない
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 979 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:06:42.62 ID:IooMHzeR0
- 【紀元３４８年秋 後趙 首都 鄴】
,,､ ,,, ､,, ,, ,,,,,,,,,, ,,,,,,, ,,,,, ,,, ,,,,,,
ヽ､,,ﾒy ;;; r";;;;;;´ヽ｀;;;;;ヽ｀i;;;;;;;;;|;/;;;;;;ii;;;;;|;;,,ﾄt､t;
｀''ﾌ, ii ;;;Y/;;､;;;;;;(;;;;; ;; ;;;;;i|;;;i;;;;;;;;､t;;;;;;ii;;从､;;;;､､
ﾉノij､､;;;; ;;;t ;;;;t;t;;ノﾉ;;;;ノtt;;;､升込ﾍ､从｀;;;;;ii
,,､､､ iyi)从;;;;i r'"iiii||||iiiヽ;;t'''"iiiiiii||||iiiiiiiiiiii; <;;;;;｀
r" '' ､ /ﾌ-i;;;;;i:ﾝ､zﾓﾃﾃ､;;t≦;;ｰ;rﾓﾃﾁゝz'" 〉;;;;;;
't ｀ ' ､ 从;;;;;;t:::｀:::"";;;;;ﾘΞ :::::::"",,,",ノ" i;;;;;ﾘ,
ヽ, ､ 刈ii､t::::::::::::::;;; i:: :::::::::::::::'" i;;;;/ﾉ 斉公を太子とし、
' ､ ,,､､::''' ヽ, i;;ヽ, ;､::::::::::::;; i､__,,,_ :::: ::::: i;r"／;; 劉氏を王后に立てる
~' ､""" :::;;; ヽ, t; ;;;｀it ::::::::ヽ､;;;~'' ::: /~r;;;;;;;;;;
,,､--､,,,,､'ヽ, '' ､, ノi; ;;;| t :: ,,ii,,,,, / |;;i;;;;;;;;;;;;
ｰ'";; ;;''''';;;; ''"ヽ;;;;;;'''"",, ヽ, ヽ;;;i ;t ''";;",｀' - /;;:::ヽﾘ;;;;;;;;;;;;,,,
;; ;; ;;" ;;; ｀t''''"" ~'' ,, ヽ,,rr"iiitt､r"t;;;i ヽ '' ;;~;; ''ｰ ,, ';;:::: "i|;;;;;;;;;
,,r" / :::ヽ;;tヽ､,,,,,､､-'",, ヽ,ｰ-;;､iiii"ヽii;;ヽ;;ヽ r';;;; ,,r";;::::::: i|ﾚ"|;;;;ﾉ
" / ::::: i;｀''-､;;;;;;;;;;;;'":::､, t ~'' ､;;;;ii"ii:::ヽヽ,ヽ-ｰ ,､ ';;; :::: ::: |'"ヽ''';;-､､,,,,,,,,,,,,,,
/ ::: ﾉ''ｰ､;;;;;;､,,,,,,,::::::::::;; t ''"""'ヽ;;;; ""ii::;;;~~~~~~";;;;; ::::::::''" ::: |;;;;""''ヽ;;;~'- ､＝=~､''''' ｰ ､
ｿ "r '"ヽ/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ '/: t '"ヽ;;;; 彡;;;;;;;::~'-､;;;;;; ;;::::'" ;;;; |､;;;;"''";;;ヽ;;;;､~''ｰ ､,>~' ､
ヽ,;;;"" ''""' ,ｿ;;;;;;;;;;;;;;;､'" r'" ヽ yii;; t;;;; 彡､;;y;;;; ::~' ､ ;;::::''" ;;;;; tヽ,､;;;; "ヽ;;;;;;;; ;;;;~ '"'z
ヽ､;;;;;;~,二フ"~~~;;;;;;;;;;;;;;;r'" ,,r" ﾘ ﾘi;;;; 彡tヽ;;y;;;; :;;ヽ;;;;;;''" |i ヽtヽ;;;; ミヽ;;;; ;; ;;;iii/;/
-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ -ｰｰ - ､､-ｰｰ'" ,,,,,,,;;;;;; /;;; i;;;; 彡;t､ヽ;y;;;; ;;;ヽr''ｰ､､､､,,,,､､ ｰ''" ﾘ t;;;; ﾐ''ヽ ;;;;;;;;/;/
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 東晋の永和四年（三四八年）秋。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 遂に石虎は斉公石世を太子に立てたが、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .その際、太子の傅役たちへこんな言葉をかけている
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 980 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:09:32.63 ID:IooMHzeR0
-
ノ>―''ヽ;;;;l|;;;|彡ﾉﾉｲl|;;|;;;;l;;;;;|;;;;／从;;;;）从从之
之三;;彡;;;､l|;;|;;;lイ/从ﾉ;八;|llYイノイ／;;从从ﾆ<
/イ/t=;;;;;ﾐｨ;;;;;;;;;;;｀ミ;;人ｨ''彡二二ﾐﾞ'､j;;jj;;ｭ;;;､）
（（/;;|lヽ;;|､'''ｨ,t;;ｯ=､;;;j人;;;ｨ:;ﾐｯ;ラﾆ' ｲ;;;/ l|;;lﾄ
ﾞ之;;;'､l|;;ﾞ, ::､｀￣´´":|"ﾝ:::::::::'''ｲ:.. ﾘ;ｲ),r';;之ｰ お前たちを煩わせるが太子の傅役を命じる。
{彡;;;ヽ;;;',::::::... ::::|: ﾘ:::: ﾞ ｲ;/ノ;;;;ﾞl|
ﾞ|/;;;;;;;|ﾞ:',:::::: : : ::; ､j_, -､::: ｲ;|ﾞ/;;;l从 本当に、もう繰り返す事がないように。
ノﾉ;;;;;;|:l|:', :::: : :::｀ﾞ'ｰ '´" ,':::l|/;从｀' ､
,, ､-ｰz''"ｲﾘ|l|::|l:'､ : ::::::: ,;}､ / :: ﾞl､从l|',::ヽ 俺の願いをお前たちに分かってほしい
''" ,､ '":/ /|::}}:::ヽ ::::::r'二ﾞﾞ'ヽ , '::: :: ::l|彡 ',从
／イ::/:: ::::/::l| }}:::::ヽ :::::..'""'' , ':::::: :: ::}::l|彡::: ll||
/"://::/ ::::ll/::::l| :}} : :::ヽ ::::.ヽ ／::::::::"} }:::|彡 ::: |||
ノ//::/ : ::::ﾐ/:::::ﾘ :}} ::｀---- '´ :::::" } }:::|彡三::|}
/:/::/: :::::/ ,,イ ::::::＼:::ｰ '´ :::" :::|彡三 l}} ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ
／￣￣￣￣￣￣ ＼
ﾄ､ ／ ＼ ,:ｲ
| ＼_＿＿/ ＿＿＿ ,,),,) ＿＿＿ ヽ＿／ |
| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | /
御期待に応えられるよう努めます ＼ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
￣￣￣|::::::::::::::::: i￣i￣i￣i |￣
ヽ:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣ ノ
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 石宣と石韜の件が相当に堪えていたのだろう
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 981 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:10:20.20 ID:IooMHzeR0
- 【紀元３４８年１１月 後趙 首都 鄴】
<ヽヽ, .／＿＿__,＼ ＞''＞''､
〈 ヽイ´.{ i ＼/／＞''~v
／/ ∧ { .i .∨ .i'‐= ､ 》
/i /i i{ ∧.∨.iヽ, ∨.i i ＼/ .殿下。
i | i, i|,,｡z､ ',､zzv｡､ |.|i i .|
Ⅵ ヽヾ,仞 ヽ, 匁リ ノ从 i .| 大和尚の下へ挨拶へ行ったのですが、伝言を預かってきました。
ﾏ }ヾ､ ' // / /i .|
ﾉ ﾉ}:.:´｀ ィ(:/ / ,' i .| もうすぐ世を去るが、
/ /=ﾆﾆﾉ}イ / {=====┐ .重い恩を受けたので殿下をお迎えして教えを説きたいと
!./ } ﾏ()ｱ, ﾉ ／ ∨/
／i ! .} i / _,i{ ∨/
{ i !｡s≦ヽ＞'i /￣ノ 》
ノ>―''ヽ;;;;l|;;;|彡ﾉﾉｲl|;;|;;;;l;;;;;|;;;;／从;;;;）从从之
之三;;彡;;;､l|;;|;;;lイ/从ﾉ;八;|llYイノイ／;;从从ﾆ<
/イ/t=;;;;;ﾐｨ;;;;;;;;;;;｀ミ;;人ｨ''彡二二ﾐﾞ'､j;;jj;;ｭ;;;､）
（（/;;|lヽ;;|､'''ｨ,t;;ｯ=､;;;j人;;;ｨ:;ﾐｯ;ラﾆ' ｲ;;;/ l|;;lﾄ
.ﾞ之;;;'､l|;;ﾞ, ::､｀￣´´":|"ﾝ:::::::::'''ｲ:.. ﾘ;ｲ),r';;之ｰ
和尚が病など初めて聞いたぞ。 .{彡;;;ヽ;;;',::::::... ::::|: ﾘ:::: ﾞ ｲ;/ノ;;;;ﾞl|
ﾞ|/;;;;;;;|ﾞ:',:::::: : : ::; ､j_, -､::: ｲ;|ﾞ/;;;l从
突然死ぬというのか。 ノﾉ;;;;;;|:l|:', :::: : :::｀ﾞ'ｰ '´" ,':::l|/;从｀' ､
,, ､-ｰz''"ｲﾘ|l|::|l:'､ : ::::::: ,;}､ / :: ﾞl､从l|',::ヽ
見舞いに行くぞ ''" ,､ '":/ /|::}}:::ヽ ::::::r'二ﾞﾞ'ヽ , '::: :: ::l|彡 ',从
／イ::/:: ::::/::l| }}:::::ヽ :::::..'""'' , ':::::: :: ::}::l|彡::: ll||
/"://::/ ::::ll/::::l| :}} : :::ヽ ::::.ヽ ／::::::::"} }:::|彡 ::: |||
ノ//::/ : ::::ﾐ/:::::ﾘ :}} ::｀---- '´ :::::" } }:::|彡三::|}
/:/::/: :::::/ ,,イ ::::::＼:::ｰ '´ :::" :::|彡三 l}}
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ さて、この年。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 仏図澄が最期を迎えようとしていた
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 982 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:12:07.88 ID:IooMHzeR0
-
／￣￣￣￣丶
／ .|
| -=・= =・=- |
| － ﾉ、
/＼＿＿＿＿＿イ,リ、
|ヽ―――――― ヘi!
| 、 !
.／.ﾉ |＼
／／ .|＼丶 |,ﾍ ＼ __ -====- _∧
／／ .| | ヽ＼ |....V } .ﾊ三三／三_/ ...'、
.／／ .| .| ＼ヽ ＼_〉 }/ﾆ＼／≦ﾆ.//....} '、
＿〈o＞´ ＼〈Y〉ﾆﾆﾆ〈 ヽ../ }
}／|/ ／ ￣￣￣ ＼〈 /＼
/ ／ ／ | | |//|ヽ
/ / /.| | | |//|
＼/ヘ_| | / | |＼|//|| |
/'/| ｀ヽﾍ＿ﾊ/― /| ∧ .j// | |
三年か？ {//|《´うx ￣ ∨∨⌒ヽ | |
V/} vｿ ぅ丐㍉ /・/⌒} /
二年？ 一年？ 百日？ 一月？ ∨ぃv , ゞソ 》 /・/: : :八}/〉
公:. ぃv {・.{: : :/≦ｲ
/::::〉 ＼ r ､ __-=ヽ≧ｲ| |
__rﾍ/::::/ }ノ＞――==≦ ／ ￣＼ |
/ヽL｢⊂ヽ / 〈../ /` / ／⌒＼ｌ|
〈＼_)_:::/'ﾞノ ／ .:/ {￣/ /...| ＼
､、 ＿_|i! ＼)/´_ノ ／ |＿＿,_/＿＿_/.... |/ }
- 983 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:12:48.63 ID:IooMHzeR0
-
| | ／｝
t | ｢Z=---＜__ノ
匕7’ ﾏ
//| ﾟ，
//i｣ - ／| |-| { 和尚。
⌒7 |必 ﾉﾉ必 ＼
| Z ' 八i. } .仏像を眺めて何をなさっておいでで？
八 ´ト､｀ ’ｲｉﾉ, ﾉ
ノ7＞ マノ｢ x'＜´
厂[／|i| ⌒ 二 二 |i| 7＼t-t_
｢ ⌒ﾞ|i|ﾉ ⌒ V人 ﾉ }, |,ﾍ ＼ __ -====- _∧
／⌒L__ノ ﾉｲ }{ |i| T ﾉﾉ＼ |....V } .ﾊ三三／三_/ ...'、
＼_〉 }/ﾆ＼／≦ﾆ.//....} '、
＿〈o＞´ ＼〈Y〉ﾆﾆﾆ〈 ヽ../ }
}／|/ ／ ￣￣￣ ＼〈 /＼
/ ／ ／ | | |//|ヽ
/ / /.| | | |//|
＼/ヘ_| | / | |＼|//|| |
いやー、仏様は嘆き恨む事はしないから荘厳だよな。 /'/| ｀ヽﾍ＿ﾊ/― /| ∧ .j// | |
{//|《´うx ￣ ∨∨⌒ヽ | |
戊申の年に禍乱が芽生え、 .V/} vｿ ぅ丐㍉ /・/⌒} /
己酉の年に石氏が滅びるってよ。 ∨ぃv , ゞソ 》 /・/: : :八}/〉
公:. ぃv {・.{: : :/≦ｲ
アタシは先に仏様に従う事になりそうだが /::::〉 ＼ r ､ __-=ヽ≧ｲ| |
__rﾍ/::::/ }ノ＞――==≦ ／ ￣＼ |
/ヽL｢⊂ヽ / 〈../ /` / ／⌒＼ｌ|
〈＼_)_:::/'ﾞノ ／ .:/ {￣/ /...| ＼
､、 ＿_|i! ＼)/´_ノ ／ |＿＿,_/＿＿_/.... |/ }
- 984 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:13:57.51 ID:IooMHzeR0
- 【戊申→紀元３４８年 己酉→紀元３４９年】
| | ／｝
t | ｢Z=---＜__ノ
匕7’ ﾏ
//| ﾟ，
//i｣ - ／| |-| {
⌒7 |必 ﾉﾉ必 ＼
| Zu ' 八i. } 戊申の年は今年、
八 ´ト､｀ ’ｲｉﾉ, ﾉ 己酉の年は来年ではありませんか
ノ7＞ マノ｢ x'＜´
厂[／|i| ⌒ 二 二 |i| 7＼t-t_
｢ ⌒ﾞ|i|ﾉ ⌒ V人 ﾉ }, |,ﾍ ＼ __ -====- _∧
／⌒L__ノ ﾉｲ }{ |i| T ﾉﾉ＼ |....V } .ﾊ三三／三_/ ...'、
＼_〉 }/ﾆ＼／≦ﾆ.//....} '、
＿〈o＞´ ＼〈Y〉ﾆﾆﾆ〈 ヽ../ }
}／|/ ／ ￣￣￣ ＼〈 /＼
/ ／ ／ | | |//|ヽ
/ / /.| | | |//|
＼/ヘ_| | / | |＼|//|| |
/'/| ｀ヽﾍ＿ﾊ/― /| ∧ .j// | |
{//|《´うx ￣ ∨∨⌒ヽ | |
それで、何の用だ？ .V/} vｿ ぅ丐㍉ /・/⌒} /
∨ぃv , ゞソ 》 /・/: : :八}/〉
公:. ぃv {・.{: : :/≦ｲ
/::::〉 ＼ r ､ __-=ヽ≧ｲ| |
__rﾍ/::::/ }ノ＞――==≦ ／ ￣＼ |
/ヽL｢⊂ヽ / 〈../ /` / ／⌒＼ｌ|
〈＼_)_:::/'ﾞノ ／ .:/ {￣/ /...| ＼
､、 ＿_|i! ＼)/´_ノ ／ |＿＿,_/＿＿_/.... |/ }
- 985 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:14:42.46 ID:IooMHzeR0
-
__＿ ＿__
「「/辷ＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺ∧「「｣
///:/ //∧ Ｖ∧
///:/ //∧ V∧
＿_,､ イ/〈_/ //∧_〉〕iト .,,＿_
,从 t=ﾆ二三三＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿三三二ﾆ=ｧ ,;ミ
彡ﾐ 从 从｀'＜二二弌ナ弌ナ弌ナ弌ナ弌ナ弌ナ弌ナ弌ナ弌ナ弌ナナ二＞'" 彡ﾐ 彡
;';';'ﾐ 彡ﾐ;';';/￣￣ ＼ﾆﾆｉ|¨~¨~|ｉ|¨]| |￣￣| |￣ﾞ笊￣| |￣￣| |￣| |¨_|¨_||二／￣￣ 乂彡;';';'ﾐ 彡;';
;';';'ミ彡ｒ=彡＿___＿＿＼ |~ﾞ丁:|ｉ|¨ | |￣￣|ｒ≦三三≧ｭ￣..::| |￣| |¨ |¨ ||／＿＿＿＿_≧ｭ;';';'ミ彡;';'
｀iii⌒iii'´＿_,|￣|￣|‐‐┴┼__|__|ｉ|ｰ:| |＿＿| |］||丁丁||[|＿＿| |─| |‐_|_‐||┴┴┐_|＿|＿'⌒iii⌒⌒iii
淡州淡ＴＴＴＴＴＴＴ|丁丁丁|＿|¨丁|_|二二|_|¨||￣￣||_|二二|_|丁丁|＿|丁丁丁|TTTTTT|淡淡淡淡
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
───────────────__─‐─────‐__───────────────
:, :, :, :, : : : : : : : : : : __──ｧ─┴‐┬‐┴─､─‐‐ __ :,, :,, ,, ,, :, :.: : : : : : : : :
:, :, :, : : : : :, :, :, :, - ￣￣￣￣ /￣￣￣ヽ￣￣￣￣￣─ :, :, :, :. :. :, : : : : :
: : :, :, :, :, : : : : ‐ ￣￣￣／￣￣￣￣ |￣￣￣￣￣.γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
: : : :, :,, : : : -￣────'─────┴─────| 大王殿下が和尚にお会いしたいと |
:, :, : : : : ‐￣ / ﾞ!, ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
: : : : -￣＿＿＿＿＿＿＿＿＿/＿＿＿＿＿＿＿＿ﾞ!,＿＿＿＿＿＿＿＿＿￣ - : :
: ; -￣ ／ | ＼ ￣-
／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ .『高僧伝』『神異』に曰く。
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵﾍ.:.:.:l _ _ /.:.ﾉ 石虎は悲嘆に暮れ、
＼ヽ､ ＿ , イ!::/ 自ら宮殿を出て、仏図澄の寺へ詣でて慰め諭した。
／ ヽ{ ﾄ､ヽ l:′
∧＼ ﾏ三ｿ| .＼ 晩年の石虎が宮殿の外に出た珍しい例だ
./: : ＼＼ ヾ-〃 ..∧
ｌ; : : : : ＼＼.り／: : :i
- 986 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:16:39.10 ID:IooMHzeR0
-
,.，'"´￣ﾞア
,∠/ /.:.:／／￣＼
／|__/￣ヽ／--x:::::::::|
／ ／/|＼.:.::| ＼ |￣｀`ヽ、
/ _/Ｖ_∧_√ ｜ 寸ﾆつ''⌒
/_／⌒＼＼__|___八 | ‘,￣
/__| | | ｒ┬k ＼|＿| | おお、来たか。
/ 人_____／／ └リ＾ ⌒|Ｖ
／ / :|￣| ｆ]Ｖ | お前にもう少し慈悲の心があれば、
／ ／ 人:圦 ___ ｀|__/ 六十過ぎまで生きられたかもしれないな
／,．-‐ ￣｀'＜￣´|＼ ｀ｰ xく
/／ ＼_|__,/＼＿. イ } |
／ ＿_Ｖ7⌒ｉ人￣∨ .|
／.:.:.:＿<'＼|／', 〈 | ノ>―''ヽ;;;;l|;;;|彡ﾉﾉｲl|;;|;;;;l;;;;;|;;;;／从;;;;）从从之
之三;;彡;;;､l|;;|;;;lイ/从ﾉ;八;|llYイノイ／;;从从ﾆ<
/イ/t=;;;;;ﾐｨ;;;;;;;;;;;｀ミ;;人ｨ''彡二二ﾐﾞ'､j;;jj;;ｭ;;;､）
（（/;;|lヽ;;|､'''ｨ,t;;ｯ=､;;;j人;;;ｨ:;ﾐｯ;ラﾆ' ｲ;;;/ l|;;lﾄ
ﾞ之;;;'､l|;;ﾞ, ::､｀￣´´":|"ﾝ:::::::::'''ｲ:.. ﾘ;ｲ),r';;之ｰ
馬鹿息子の件をまだ根に持っているのか？ {彡;;;ヽ;;;',::::::... ::::|: ﾘ:::: ﾞ ｲ;/ノ;;;;ﾞl|
ﾞ|/;;;;;;;|ﾞ:',:::::: : : ::; ､j_, -､::: ｲ;|ﾞ/;;;l从
暴虐が恣意であれば、 ノﾉ;;;;;;|:l|:', :::: : :::｀ﾞ'ｰ '´" ,':::l|/;从｀' ､
殺しても罪にならんと言ったのは和尚ではないか ,, ､-ｰz''"ｲﾘ|l|::|l:'､ : ::::::: ,;}､ / :: ﾞl､从l|',::ヽ
''" ,､ '":/ /|::}}:::ヽ ::::::r'二ﾞﾞ'ヽ , '::: :: ::l|彡 ',从
／イ::/:: ::::/::l| }}:::::ヽ :::::..'""'' , ':::::: :: ::}::l|彡::: ll||
/"://::/ ::::ll/::::l| :}} : :::ヽ ::::.ヽ ／::::::::"} }:::|彡 ::: |||
ノ//::/ : ::::ﾐ/:::::ﾘ :}} ::｀---- '´ :::::" } }:::|彡三::|}
/:/::/: :::::/ ,,イ ::::::＼:::ｰ '´ :::" :::|彡三 l}
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 仏図澄は石宣の処刑に反対していたという。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 石宣も石虎の子なのだから
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .禍を重ねるべきではないという意見である
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 987 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:17:19.56 ID:IooMHzeR0
-
,rk´ﾐ､''ﾅ;;爻'､ｰ;;〃彡;,.
..vf戈ﾊﾄｼ〈'"ﾘﾞ､ヾ､;;jﾘ､〃､
Ｙﾒ从k;;､;;ij;;;ii;ヾ;ｯ;仆､ヾくｿ
}ｿﾘ"i!;;;;;l;;i;;､;;:;:;;:;';;;};;iﾘドｼゞ,
ﾂ;;;;;;;;;;ﾄ､;;_ﾘ;;;i!;;ﾄ;=;､t;;;ｌ;;ﾋ'
ｦ;i!､:::r',;､=;'､;"ﾘ,､=;''"ﾘ;ij´ もう長くないと聞いた。
..};lヾ;;j ￣´.〃ｌﾞ￣´ ,';ｨ′
7;;;;|', =､j,. /仆､ .話があれば聞いておこう
ゞ;|:ヽ ,:ニ> /:: ﾚ ｿ＼,.､- ' "´;;￣::
. ＞.ﾆﾄ､:＼` "'' /／／,r／:::::::_,..､''' ..,,
ﾘ;/::;;/::} `:::｀:ー'／'∠;:／｀ﾞヽ・．‐´
:;/::;;;{! `ｒ‐'"フ´〃ｼ:;;/ " ヽ､. ﾘ'" ,､_,
/::;;ｲ `'ー ''／ｦﾘ/;/r'/,r─‐-､ (∴,､-''" ｀`ヽ､ ﾏニニニニ＼
:;;/ ｀ｰ-‐/Ξ/ｯ/ｒﾚヘ{ |￣| ｀''" r‐- -‐…‐- /ﾆ＞ｘ、 V/ニニニニ＼
｀`'＜ニ=- _,＞''^~ ￣~"''＜ニﾆﾆヽ
￣ ／ , / / /> }:i:i:} `'くﾆﾆﾉ
／ ／/-‐ / 厶- ﾞ ﾌ }:i:i:} ‘, `'く
／ / / └‐___￣ ＞‐㍉, ‘, ‘,
く~"''‐-.{ ィ灯⌒ｿ /／:: ::ヽV/ ′
生まれ出て死に至るのは道の常だ。 .＼: : : : {り {::{ :: :: :: :}:}＞｡.,_ }
r‐ '’ ﾔ:: :: :: ://~''≪ﾆ＞ｘ
本分は定められていて、 . i 丶:＿／ ＼ ~''ｰ'’
人が引き延ばす事はできない。 , /i:i:/ _ . -‐- ＼
､｀ヽ /i:i:/ ／{ _ ...--㍉, ＼
だから用心深く節操を保つのが大切だぜ { ／i:i:/ /::::／::::::::::::::::::::｀`ヽ､ 、
‘､_ ∠＞'"＼ .{:::/:::::/￣::／:::::::::::::::::＼` ､
/ ￣ 「 ￣ ＼ ／{ Ｖ:::::/::::::く:::::::::::::::::::ヽ::::::ヽ
/ ! _,>'( ', }:::/:::::::::::::ヽ:::::::::::::::::}::::::::‘,
/ :{ く ( ', ＼::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::}:
- 988 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:19:00.85 ID:IooMHzeR0
-
／{
_ -=ﾆ￣￣:./ {- _
_-=ﾆ￣.::.::.::.::.::.::..{: 八.::.|
{ ､ .／√乂 Y´￣ :.:.::.:: {; ﾘ }.: |
‘, ＼. 〈.::八⌒.: ﾉ _ -=ﾆ￣{ /: / ＼
‘i, ￣'/.::.:_ -=ﾆ￣ ＼ 乂: /V/∧’,
‘i, }／: i: ＼ ＼. V/∧.’,
＼/.: / {. : ＼ V/∧ ‘,
′ ＼ V/_|: ｉ.
ｉ.: |:: ＼ ＼ 八 v/|: |
|. : .: ''^~￣ ＼. ｨi〔 ＼
八.: ＼_､‐''゛ jI斗f=㍉ . /=-. ‘,
＼´⌒｀ vり ＾ √=- } もうアタシは心の働きが不十分だ。
ィ忙ｿ |=- 八
∧¨´ ' 乂=- ノヘ ＼ だが、.国家は仏の理の心に保ち、
∧ ， ./ |｀¨¨´ |_ノ / .仏法を奉じる事を疎かにせず、
＿＿＿ ´ ／ :| :| :| .寺廟は建ち並んで壮麗そのものになった
／ ＼＼＞ _､<⌒.‐┐:ｉ| 八
__／ 〉_〉_ﾉレ ＿う7爪／￣￣:| : | /,
／ ￣／ ／.::.::.::.:＼ﾉ .:| 八: /,
_､<⌒ 乂＿ ／ ／(￣~^'' rヘ}-=ﾆ￣＼ ＼ :＼ /,
_､<⌒＼ / ／―――. ┐く.::.::.::.:.::.::.::.:): ｀`～､、/,
八 ＼ _. -=ﾆ￣/ / /￣/ / /⌒＼.::.:.::.:.／ ＼:: ＼
＞''".::.::.::.::.::.:.└――――/⌒＼_)_; ..く ‘, .: ＼
／.::.::.::.::.::..:／.::.::.::.:_､＜⌒.::.:乂＿＿＿_ノ . ＼ ＼
//.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:._､<⌒.::.::..::.::.::.:..::.::.::.::.:} ﾉ / : ＼: ＼
/. {.::.::.::.::.:.::＼.::.::.::.//::.::.::.::.::.::.::.::.::.ハ.::.::.:/／ /. ＼:: ＼
- 989 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:19:41.96 ID:IooMHzeR0
-
ﾑ ＿＿＿ ./|: |
|:ﾑ V ／ ヽ＿＼ / .|: }
|:.:ﾑ V .／ { ┼ } ＼| / |: l
|: : :}. ∨ |／.乂-──-＜ |' |/
＼八 ,ｨ.|／ `寸
＿＼/ﾉ 寸
V/叭 { 八. 寸
}//ﾑ | .乂 乂 ＼寸 ＼ 寸
／/.Vﾑ | ＼＼.＼ ＼＼＿＼ ∨
.V/| .{ V 乂／寸￣ ￣￣ . ∨ハ
| {. V／ 斗==ミ | | |
.八∧ 斗==ミ | | |
|V∨ :/:＞───‐､ l/ / ありがとよ
| }／ ￣＼ ──彡 ＿イ /イ
／ 寸 ＼. |^Y´￣￣ 彡} / 八
/ ＼ |_/ /乂二二 イ ／ ∧
./ 八ﾉ ﾉ / .／ .∧
/ ／ | ＞ｰ- イ |＿＿ .∧
斗 八 .＿＿／ .＿＿|─┐┌／二二::}＿＿∧
＿＿ -‐ ¨´ ／ ＿＿{二二二=<>/ニニニﾆ}＿ /￣ ｰ-
| ||||| ／ -‐{ .{二二二／＼ｰ---=寸ﾆﾆ}／ .／＞＜
| ||||| ./ﾑ 八 .才ニ／／＼＼ニニﾉニ寸ﾑ ./:::/ /:::::＞
.八 Vﾑ /|: :ﾑ ∧／:.V: :く く.<〈〉>.> >ニニ/: :＜ﾑ | /:::/ /:::::/ ｰ-
∧.Vﾑ ./ |: : :.} /:厶≧=-／:＼＼／／Vﾆﾆ/: : : : : : :＼| |::::| l::::::/ ｰ-=ﾆ二
- 990 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:21:17.51 ID:IooMHzeR0
-
,rk´ﾐ､''ﾅ;;爻'､ｰ;;〃彡;,.
..vf戈ﾊﾄｼ〈'"ﾘﾞ､ヾ､;;jﾘ､〃､
Ｙﾒ从k;;､;;ij;;;ii;ヾ;ｯ;仆､ヾくｿ
}ｿﾘ"i!;;;;;l;;i;;､;;:;:;;:;';;;};;iﾘドｼゞ,
ﾂ;;;;;;;;;;ﾄ､;;_ﾘ;;;i!;;ﾄ;=;､t;;;ｌ;;ﾋ'
ｦ;i!､:::r',;､=;'､;"ﾘ,､=;''"ﾘ;ij´
..};lヾ;;j ￣´.〃ｌﾞ￣´ ,';ｨ′ それは和尚の力だろう
7;;;;|', =､j,. /仆､
ゞ;|:ヽ ,:ニ> /:: ﾚ ｿ＼,.､- ' "´;;￣::
. ＞.ﾆﾄ､:＼` "'' /／／,r／:::::::_,..､''' ..,,
ﾘ;/::;;/::} `:::｀:ー'／'∠;:／｀ﾞヽ・．‐´
:;/::;;;{! `ｒ‐'"フ´〃ｼ:;;/ " ヽ､. ﾘ'" ,､_,
/::;;ｲ `'ー ''／ｦﾘ/;/r'/,r─‐-､ (∴,､-''" ｀`ヽ､ ﾏニニニニ＼
:;;/ ｀ｰ-‐/Ξ/ｯ/ｒﾚヘ{ |￣| ｀''" r‐- -‐…‐- /ﾆ＞ｘ、 V/ニニニニ＼
｀`'＜ニ=- _,＞''^~ ￣~"''＜ニﾆﾆヽ
￣ ／ , / / /> }:i:i:} `'くﾆﾆﾉ
／ ／/-‐ / 厶- ﾞ ﾌ }:i:i:} ‘, `'く
／ / / └‐___￣ ＞‐㍉, ‘, ‘,
く~"''‐-.{ ィ灯⌒ｿ /／:: ::ヽV/ ′
.＼: : : : {り {::{ :: :: :: :}:}＞｡.,_ }
けど、政は猛烈で刑罰を濫用しているのは、 r‐ '’ ﾔ:: :: :: ://~''≪ﾆ＞ｘ
聖典と明らかに違うし、法戒にも背いているときた。 . i 丶:＿／ ＼ ~''ｰ'’
, /i:i:/ _ . -‐- ＼
改めないのなら、仏の助けはなくなるだろう ､｀ヽ /i:i:/ ／{ _ ...--㍉, ＼
{ ／i:i:/ /::::／::::::::::::::::::::｀`ヽ､ 、
‘､_ ∠＞'"＼ .{:::/:::::/￣::／:::::::::::::::::＼` ､
/ ￣ 「 ￣ ＼ ／{ Ｖ:::::/::::::く:::::::::::::::::::ヽ::::::ヽ
/ ! _,>'( ', }:::/:::::::::::::ヽ:::::::::::::::::}::::::::‘,
/ :{ く ( ', ＼::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::}:
- 991 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:22:35.44 ID:IooMHzeR0
-
,.，'"´￣ﾞア
,∠/ /.:.:／／￣＼
／|__/￣ヽ／--x:::::::::|
／ ／/|＼.:.::| ＼ |￣｀`ヽ、
/ _/Ｖ_∧_√ ｜ 寸ﾆつ''⌒
/_／⌒＼＼__|___八 | ‘,￣
/__| | | ｒ┬k ＼|＿| | 心を抑え思いを巡らせて民を憐れめば、
/ 人_____／／ └リ＾ ⌒|Ｖ 国の繁栄は延長して道俗共に喜ぶだろうぜ。
／ / :|￣| ｆ]Ｖ |
／ ／ 人:圦 ___ ｀|__/ .そうなれば、アタシが思い残す事はないんだけどな
／,．-‐ ￣｀'＜￣´|＼ ｀ｰ xく
/／ ＼_|__,/＼＿. イ } |
／ ＿_Ｖ7⌒ｉ人￣∨ .|
／.:.:.:＿<'＼|／', 〈 | l|ヽ= 从;;l |l|;;ll;;;;;l|;;;;;l;;;ｲl;;;;;;;;;;;;;| l|;;;;;;-〈､|;;;;;;;;;;;;;;,,三∠ノ
ヽﾐ三从;;从|;（;;;;|l;;;;l|;;;（（;;;;;(ヽ乂;;;;;;／ﾉ人､从;;;;;;;;ヽ ∠
ﾐ二ミﾐ从 ; ;;;;;;ﾞ;;;;ﾞ;;;;;L{{ミ|Y;;";;;;;rﾃ'';''iﾞ''ミﾞ ｲ;;;;{ミヽ∠ﾉ
ﾞヽ乏ﾞﾞ从ﾞ ;;ヽ､､_;;;;;;;;;;;;;{≧Y;ﾉﾉ=-ﾞ'''"う ';;;;;;ヽﾞ,,', ヽ
＜彡l|;;;;;;;l､;}:/;r't;;;)＞| 彡￣""´ |;;;;;;〈 |.| }
ノノｲ;;;;;;之"ﾞ"''"´ |､ _,,､::::: |;;;;;ノﾉﾘ;∠
ｲ彡l|;;;;ヽ ﾞ:::::::: j _,､ -)ﾞヽ::... |;;/- /;;/ミ
l|//l|;;;l~､'､ :::: ﾞ''::ヽ,／ |（,,ノ;;;ヽ〉
ﾘﾉｲ;ヽヽ'､ ｀ﾞ'､l__,,､､､,,_,, u / l||;;;;;;;;|
."´ﾉ|;;;;｀'-;', (t -'''ﾍﾍ)}} ﾘ ﾘ;;;;;;;/从
|/l|;;;;;;;;ヽ ﾚ- '''""´ /:::" {;;;从;;;;;;;;）"
l|l||;;l|;;;;;;;;'､ ,,､;;''";;￣:: u ,/:::::" ヽl|ﾘ;;;r''､ﾘ
ヽl |;;;;;;;;;＼ " ｀ﾞ ／::::::" ﾚ',､-ｰﾞ''""
/／|;;;;;;;', ＼ 〈 ／ ::::::: ,､ '´
（从l|;;', ヽ, ヽ:::ノ／ :::::: ,､ '´
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 仏教を奉じる国家でありながら、苛酷な法による統治を行っている。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 仏図澄の言葉は、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .後趙という国家の本質を示しているように思われる
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 992 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:23:09.72 ID:IooMHzeR0
-
_ -=ﾆ￣￣￣￣￣ﾆ=─- _
/＼ |::. :. ::. :.::. ::. :. ::. ::. :. ::. ::. ::. ::.ﾆ=- _
{ ヽ＼ .|::. :. ::. :. ::. ／＼ .:: .: ::. :. ::. ::. :. :. _､‐''}
{ { ‘, ＼ | ￣￣＼ ＼／ ／￣￣￣_､‐''゛. 八
. 八 ＼‘,. ∧ ＿＿＿ _ ／／ ./ ./
{￣ﾆ=_=ﾆ'´~}''^~￣￣ ￣￣ =- / / ／／:}
{_Lﾆ=--=ﾆL} ＼＞'ﾞ´／'， ヽ
/ ／ ヽ⌒‘,:::::'， ＼
/ /i ''"´ ｀ヽ i ‘,:::::'， ＼ ､、
i ＿＿＿/ .{ .|ヽ i . }:::::::} :.. ＼｀`～､、 喋り過ぎて疲れた。
￣ / ￣￣￣ニ=─-┘L＿＿ _} }:::::::} ＼ ＼
/{. ､rｾ7ア ヽ ー‐-ミ 八..γ⌒ヽ ｀`～､、 .ちょっと眠るぜ
.'={ ＿ ＿ `'マ ( / ⌒ } ＼
|=:{ . ;;;;;;;;;;;;;;ヽ .;; ;;;;;;;;;;...､ .{_={_=_=_}. ｀ｰ──
γ⌒ ゞ───' 乂_;;;;;;;;;;;;ﾉ {_={=_=_=}＼
八 _人_ _､‐''゛ ｀`～､、＿
／≧=- ＿ ＿ ／＼ }￣
〈 ￣ニニ=- -ニニニ￣￣''^~ ＼. ＼ .ﾉ
≧s｡,,... -‐ '' "´￣ i''^~ ＼. ＼ ／──
八 ._,.､ -‐''"´￣
≧s｡_,.､ -‐''"´
- 993 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:23:46.92 ID:IooMHzeR0
-
|7,.ｲ |7,.ｲ |7,.ｲ |7,.ｲ
__＿ ＿__ ﾄ-'' イ ﾄ-'' イ ﾄ-'' イ ﾄ-'' イ
「「/辷ＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺ∧「「｣ し'/ :| し'/ :| し'/ :| し'/ :| ＿ﾄ,ｨ
///:/ //∧ Ｖ∧ ､//| | .､//|｜ .､//|｜ .､//|｜ ７ 「
///:/ //∧ V∧ し' :|/ し' :|/ し' :|/ し' :|/ /,ｲ」
＿_,､ イ/〈_/ //∧_〉〕iト .,,＿_
,从 t=ﾆ二三三＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿三三二ﾆ=ｧ ,;ミ
彡ﾐ 从 从｀'＜二二弌ナ弌ナ弌ナ弌ナ弌ナ弌ナ弌ナ弌ナ弌ナ弌ナナ二＞'" 彡ﾐ 彡
;';';'ﾐ 彡ﾐ;';';/￣￣ ＼ﾆﾆｉ|¨~¨~|ｉ|¨]| |￣￣| |￣ﾞ笊￣| |￣￣| |￣| |¨_|¨_||二／￣￣ 乂彡;';';'ﾐ 彡;';
;';';'ミ彡ｒ=彡＿___＿＿＼ |~ﾞ丁:|ｉ|¨ | |￣￣|ｒ≦三三≧ｭ￣..::| |￣| |¨ |¨ ||／＿＿＿＿_≧ｭ;';';'ミ彡;';'
｀iii⌒iii'´＿_,|￣|￣|‐‐┴┼__|__|ｉ|ｰ:| |＿＿| |］||丁丁||[|＿＿| |─| |‐_|_‐||┴┴┐_|＿|＿'⌒iii⌒⌒iii
淡州淡ＴＴＴＴＴＴＴ|丁丁丁|＿|¨丁|_|二二|_|¨||￣￣||_|二二|_|丁丁|＿|丁丁丁|TTTTTT|淡淡淡淡
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
───────────────__─‐─────‐__───────────────
:, :, :, :, : : : : : : : : : : __──ｧ─┴‐┬‐┴─､─‐‐ __ :,, :,, ,, ,, :, :.: : : : : : : : :
:, :, :, : : : : :, :, :, :, - ￣￣￣￣ /￣￣￣ヽ￣￣￣￣￣─ :, :, :, :. :. :, : : : : :
: : :, :, :, :, : : : : ‐ ￣￣￣／￣￣￣￣ |￣￣￣￣￣＼￣￣￣─ : : : : :, :, : : :
: : : :, :,, : : : -￣────'─────┴───────γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
:, :, : : : : ‐￣ / ﾞ!, | バカヤロウまだ死んでねぇよ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵﾍ.:.:.:l _ _ /.:.ﾉ 石虎は悲しみ嘆いて大声で泣いた
＼ヽ､ ＿ , イ!::/
／ ヽ{ ﾄ､ヽ l:′
∧＼ ﾏ三ｿ| .＼
./: : ＼＼ ヾ-〃 ..∧
ｌ; : : : : ＼＼.り／: : :i
- 994 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:26:21.31 ID:IooMHzeR0
-
,rk´ﾐ､''ﾅ;;爻'､ｰ;;〃彡;,.
..vf戈ﾊﾄｼ〈'"ﾘﾞ､ヾ､;;jﾘ､〃､
Ｙﾒ从k;;､;;ij;;;ii;ヾ;ｯ;仆､ヾくｿ
}ｿﾘ"i!;;;;;l;;i;;､;;:;:;;:;';;;};;iﾘドｼゞ,
ﾂ;;;;;;;;;;ﾄ､;;_ﾘ;;;i!;;ﾄ;=;､t;;;ｌ;;ﾋ'
ｦ;i!､:::r',;､=;'､;"ﾘ,､=;''"ﾘ;ij´
..};lヾ;;j ￣´.〃ｌﾞ￣´ ,';ｨ′ 和尚は助からん。
7;;;;|', =､j,. /仆､
ゞ;|:ヽ ,:ニ> /:: ﾚ ｿ＼,.､- ' "´;;￣:: せめて立派な墓を造ってやろう
. ＞.ﾆﾄ､:＼` "'' /／／,r／:::::::_,..､''' ..,,
ﾘ;/::;;/::} `:::｀:ー'／'∠;:／｀ﾞヽ・．‐´
:;/::;;;{! `ｒ‐'"フ´〃ｼ:;;/ " ヽ､. ﾘ'" ,､_,
/::;;ｲ `'ー ''／ｦﾘ/;/r'/,r─‐-､ (∴,､-''"
:;;/ ｀ｰ-‐/Ξ/ｯ/ｒﾚヘ{ |￣| ｀''"
<ヽヽ, .／＿＿__,＼ ＞''＞''､
〈 ヽイ´.{ i ＼/／＞''~v
／/ ∧ { .i .∨ .i'‐= ､ 》
/i /i i{ ∧.∨.iヽ, ∨.i i ＼/
i | i, i|,,｡z､ ',､zzv｡､ |.|i i .|
Ⅵ ヽヾ,仞 ヽ, 匁リ ノ从 i .|
鄴の西にちょうど良い土地があるので、すぐに取り掛かります ﾏ }ヾ､ ' // / /i .|
ﾉ ﾉ}:.:´｀ ィ(:/ / ,' i .|
/ /=ﾆﾆﾉ}イ / {=====┐
!./ } ﾏ()ｱ, ﾉ ／ ∨/
／i ! .} i / _,i{ ∨/
{ i !｡s≦ヽ＞'i /￣ノ 》
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } そして、仏図澄の死期を悟り、鄴の西方に彼の墳墓を造営させている
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 995 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:27:17.71 ID:IooMHzeR0
- 【紀元３４８年１２月 後趙 首都 鄴】
.. |「 ＼. 「￣ ┏人┓ - ‐ ::::::::::::
. ＼＼ :|_: .:-乂Yノ Ⅵ l ﾉ:::::
. ､ :|: : : ￣￣ 乂..|__ノ::::::::::::::::::::
＼. ＿| |／ : : .＼ : : . |:ｉ:】【:i:::::
＼__.ノ : : : .＼ ＼ 乂只:::::::::::::::
ｉ|v| |: : .＼ ＼ ＼〈八:::::
||v| |: |ｉ :| . :|＼ ＼ :.:::::::::::::::::::
||v| | | :|| :| . :|| :＼ ＼:::::
「 :|v| | | . .:|| :|＼ . :||」j抖抒─:::::
ﾍ .:| |八:l: 厂:l |. .:八 」: ┘ _,,..二 _」:::::::::::::::::::
ﾞ_ | ∨ :レ ^~⌒ 笊;J;;} 癶|ｉ:::::
〉 ﾞ_ | l / / /_jI抖抒‐ .||::::: じゃあなお前ら。
∧ ﾞ_ .: l: / /沁.癶 ゝ 'ﾞ ﾉ:::::::::::::: ｳﾏ
. ∧ v V ∧二-_ ' 厂::::: 仏への敬意を忘れるなよ
(_ノ. : 乂二-_ -=ﾗ :::::::::::::::::::::::::::
{. : / ＿ {__ ─公 ｀ ｰ ｲ ::::::::::::::
{:. ／￣ ､イ | ＞ __／ ﾉヘ :{ :::::::::::::::::::::::::
乂:. ／￣ :| | : l | (L..__ ／ ─┐ //:::::::::::::::::::
ﾉ^: . ／ | |∧ |＿} Ⅵ /:i:i:i:ｉ:ｉ:|乂/::::::::::::::::::::::::::
: . / ─ﾍ| |:i:i:i:＼ー:/:i:i:i:i:i:i:ｉ| |:::::::::::::::::::::::::::::
: . ／ | | :i:i:i:i:ｉ:ｉ:>〈:i:i:i:i:i:i:i:i:| |:::::::::::::::::::::::::::::
: |､ ゛ Ⅵ | |:i:i:i:i:/八 ＼:i:i:i:ｉ:ｉ|: 八:::::::::::::::::::::::::::::::::::
: |:i:. :|:| | |:i:i:i// ｰ-＼ｉ:ｉ」─∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
i:i:i:i:. :|:| | レ∧＼ / /:i:i:i:i:i:i:/-_-_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
|i:i:i:i:i:. ヘ.ﾉ:| |<i:ｉ/:i∧ |: ∧i:i:ｉ:ｉ／ニ=-|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 東晋の永和四年（三四八年）十二月八日。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 仏図澄は鄴の宮寺で死んだ
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 996 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:28:32.94 ID:IooMHzeR0
-
(~) (~)
(~) γ´⌒｀ヽγ´⌒｀ヽ (~) 大往生だね
.γ´⌒｀ヽ {i:i:i:i:i:i:i:i:} {i:i:i:i:i:i:i:i:}γ´⌒｀ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:}（ ´・ω・)(・ω・｀ ）{i:i:i:i:i:i:i:i:} 大和尚は死なないと思ってました
（ ´・ω)（::::：::Ｕ） （つと:::::）(ω・｀ ）
（::::::Ｕ::：)（ ´・) (・｀ ）(：::Ｕ::::::） アニメの出来微妙だから逃げたんだぜ
し─Ｊ （l::::○::::） （:::::○::::l） し─Ｊ
し─Ｊ し─Ｊ
l:::::::＼ _＿＿/::::::::}
{::::::;へ｀: : : : : :／;へ:::/⌒ヽ
ヽ/: :, --――､: : : : ヽ:＼: :∨
/: : ﾚ―――∧: : : : :ﾄ､_ヽ: ∨
l: : : /{: : : : /{: :∧: : : :.lーｦ: :.∨
l: : :/u ＼／ ＼_∧: : : l: : l: : : ∨
.l: : :l ノ ヽ、 ∧: : l: :.l＼: : ∨
l: : :l ＞ ＜ ∧: ｌ: :ﾄ､ ヽ: :ゝ-､
ﾚ'⌒了u ,-ー､uと⌒ヽY: :l ＼ ゝ-､:∨
{ヽ::::::ﾄ､u ヽ ﾉ ゝ:::::::〉ノ ＼ ヽ}
うええぇぇ～んっ！ .〈｀ミｲ} ＞--- t--ｰ 〕ﾆl￣} ∨ ﾘ
ヽ::∠＿＿ ::l :: :[:::::::::ﾉ / ∨
| ::l :: ::lﾆ二__ノ ∨
} ::l ::＿::}:: ,,..._〉
／￣￣ヾ::::::＞'￣￣￣ヽ::::}＼ ＿＿
/ Y };イ､: : : : : : : : ヽ、
ゝ、 { ＿ノ::::ヽ、｀ー―― ､}
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 享年は百十七。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 棄家入道百九年の後の死であった。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .士庶は悲しんで慟哭し、
`ﾍ:ゝ .' 小/ 泣き叫ぶ声は国を傾けたという
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
- 997 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:29:18.34 ID:IooMHzeR0
-
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ｨ‐'￣｀ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::＼
| |:::::::::::::::::::::::::＼
| |:::::::::::::f ＼::::::::}
| 新スレ |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:､::::::::::ﾍ
| |::::::::::::::::::::::ヘ＿
|________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |:::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
＼::::| |:::::::::ィ !{ ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞｿ ゞｿ//
| | ＞:´|､ - ,|`:＜ .後趙の話が終わらない件
| | |::::::::| ＞ イ |::::::::|
| | ＞-､＼! !／::,-＜ やる夫が正史を書くようです６０
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1704285242/
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､
| | ｌ:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ﾆ}く::／::::::::/:::::／|::::::::::::::::::::::::::|
| ｰjヽ＼::::::'"::／ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽﾆj } ＼:／ ＼ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |Ｖ }>､___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:＼ ﾉ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::／ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
- 998 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2024/01/03(水) 23:30:01.05 ID:IooMHzeR0
-
※１５分ほど休憩します
- 999 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2024/01/04(木) 00:32:01.18 ID:GoJxNplr0
- 【空気中のスパイクタンパク汚染に気をつけましょう】
スギ花粉や様々な化学物質に対して過敏な方がおられるように
スパイクタンパクに対し過敏な方がおられます
特に二価ワクチンを接種された方に遺残した
オミクロン対応の
mRNAから生成されるスパイクタンパクは
従来の武漢対応のものと比べ
60～70倍人体に結合しやすくなっており
シェディング被害は甚大なものになっています
また一部の方に感じる臭いに関しても
酸化したPUFAの代謝産物であるアルデヒドの可能性も否定できません
科学的証明は難しい案件ですが
徹底したシェディングング対策や
イベルメクチンやグルC点滴などで
改善することから
臨床的に起こっている事案は
化学物質過敏症やスパイクタンパクそのものでしか説明できないものばかりです
スパイクタンパクが体内に侵入すると
自覚症状が無くても
徐々に毛細血管レベルでは
血栓を形成する恐れがあり
酸素や栄養素が
細胞全体に十分行き渡らなくなる可能性があります
これは老化の促進を意味し
新たな病気が発生する素因にもなります
既接種者で
コロナ後遺症やワクチン後遺症になった方は
非接種者に比べ
シェディング被害を被りやすくなっています
そのため治療が難渋している可能性もあることに留意してください
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