【フランダースの犬 安価】ネロ「絶対にコンクールで優勝する」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/18(日) 08:04:54.90 ID:HyJFC7AN0
ネロ「...うわぁぁっ!!」がばっ!

パトラッシュ「わんっ!?」

ネロ「ごめんよパトラッシュ。変な夢を見たもんだから飛び起きちゃった」

パトラッシュ「わん?」

ネロ「知りたいのかい?いいよ教えてあげる。...コンクールで優勝出来なかった夢だよ。そのせいで家賃を払えずに家を追い出されて、僕たち教会でルーベンスの絵を見ながら凍死しちゃうんだ。...それにしてもアレは夢とは思えなかったな」

パトラッシュ「わん!」

ネロ「そうだね、夢が現実にならないように頑張るよ。コンクールまであと3日あるしね」

ネロ「とりあえず>>3をしようかな?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1687043088
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/18(日) 08:06:20.27 ID:qCgngsvMO
子育て
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/18(日) 08:09:00.78 ID:AgWYQvXJO
フランダースの犬かぁ…

アロアのお父さんに仕事をもらう
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/18(日) 09:56:45.39 ID:HyJFC7AN0
ネロ「ねぇ、パトラッシュ。あの夢を見たせいかコンクールで優勝する自信が薄らいじゃった」

パトラッシュ「わん」

ネロ「このまま向こう見ずに絵を描き続けて落選しちゃうとこの家を追い出されちゃう。...僕たちに今必要なモノは仕事だ。怖いけどコゼツ旦那に縋りに行こう。凍死だけは嫌だし」

パトラッシュ「わん」

※※※

ネロ「ごめんください!」

がちゃっ!

コゼツ「何しに来たネロ!?アロアに何かするつもりなら容赦はせんぞ!」

ネロ「違います。あの...実は仕事を貰いにきたんです」

コゼツ「なんだと?わたしの風車を燃やしたお前がわたしに仕事を?」

ネロ「このままだと家賃を払えそうにないんです。家を追い出されて冬の街で凍死だけは嫌なんです。だからお願いします、僕に仕事をください。人が憚る仕事でも構いませんから」

パトラッシュ「わんっ!」

コゼツ「うーむ...>>6
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/18(日) 09:58:25.23 ID:d8MaiLuh0
便所掃除
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/18(日) 10:01:34.75 ID:s+c47atfo
家事代行
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/18(日) 10:18:04.38 ID:HyJFC7AN0
コゼツ「それならば家事代行をやってもらうぞ。人手が足りずに猫の手も借りたいとこだったんだ。...ネロには頼むつもりはなかったが」

ネロ「でも何故家事代行?」

コゼツ「男世帯の者達からの声があってな。部屋が散らかりぱなしでどうにかならんのかと。そこで家事代行というわけだ」

ネロ「わ、わかりました。ありがとうございますコゼツさん!」

コゼツ「その代わりもう娘には関わらんでくれ」

ネロ「...は、はい」

※※※

ネロ「明日から家事代行か。なんだかワクワクするねパトラッシュ」

パトラッシュ「わん!」

ネロ「これでコンクールに落ちても凍死だけは免れるよ。最悪の事態は回避できたんだ!」

パトラッシュ「わん!」

ガチャっ!

アロア「ネロ、パパから聞いたわ!明日から家事代行のお仕事を始めるんでしょ!」

ネロ「あ、アロア」

ネロ(もうアロアとは関わっちゃいけないんだ...。もしもコゼツ旦那にこの事が知られたらきっと...家事代行の仕事が無くなってしまう)

アロア「黙っちゃってどうしたのネロ?具合悪いの?」

ネロ(でもアロアを無視なんて出来ないし...どうすればいいんだ?)

ネロ「>>8
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/18(日) 10:20:18.36 ID:65wBGjdRO
僕は家事手伝いの仕事なんです、お嬢様……
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/18(日) 10:41:08.32 ID:HyJFC7AN0
ネロ「僕は家事手伝いの仕事なんです、お嬢様……」

アロア「ど、どうしてハンスさんみたいな言い方なの...?」

ネロ「僕はコゼツ旦那と雇用契約を結んだんです。...残念だけどもう以前のようには行かなくなったんですお嬢様」

アロア「うわーんっ!ネロのばかーっ!!」ダッダダっ

パトラッシュ「わんっ!わんっ!」

ネロ「...さよならアロア」

※※※

ネロ「お、終わりました...家事代行がこんなに大変な仕事だったなんて」

コゼツ「誰もやりたがらない仕事だからな。これが報酬だ」

ネロ「あ、ありがとうございます。...あれ、報酬の額が思ったよりも少ない」

ハンス「それは家賃を引いた分だよ」

ネロ「ってことは...」

ハンス「あぁ、家から追い出されずに済んだってわけだ。けっ、首の皮一枚で繋がりやがって」

コゼツ「ところでネロ。おまえ、アロアと昨日何かあったのか?」

ネロ「お嬢様とは何も...僕とは住む世界が違いますから」

コゼツ「ふふ、そうか。ならいいんだ、明日も頼むぞ」

ネロ(嬉しそうな顔してる...。なんかちょっと腹立つな。でも雇用主に逆らえば失業しちゃうし)

がちゃっ!

アロア「>>10
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/18(日) 10:50:07.32 ID:we46hMN2O
ネロの雇用契約の権利を買いに来たわ!
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/18(日) 11:08:51.51 ID:HyJFC7AN0
アロア「ネロの雇用契約の権利を買いに来たわ!」

どさっ!!

ネロ(!?す、すごい大金だ。あのルーベンスの絵を見たとしてもだいぶ余りそうだ)

コゼツ「そ、そんな大金をどこで・・・それにネロの雇用契約の権利とは・・・」

アロア「そのままの意味よ!このお金でわたしがネロの雇用主になるの!」

コゼツ「ダメだダメだ!ネロなんかと一緒に居てはならん!!おまえにはもっと相応しい男性がいるはずだ!」

アロア「その相応しい男性がネロなのよパパ!!」

ネロ「あ、あのぉ、ぼくコンクールの絵を仕上げないといけないのでお暇します...」

ネロとパトラッシュが去った後も2人の言い争いは続いた。2人がネロが立ち去ったことに気付いたのは朝が明けた頃だったという。

※※※

ネロ「...よーし、完成したよパトラッシュ!コンクールに出す僕の絵」

パトラッシュ「わん?」

ネロ「どんな絵を描いたのか気になる?それはね...」

ネロ「>>12だよ」
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