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プリキュア作るぞ【安価有】

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578 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:27:16.92 ID:t0AYj8EGo
カランコロンカラン

店員「いらっしゃいませー」

コスモス「ほぁ〜おしゃれだぁ〜」

桜野「ほんとだぁ〜」

店員「2名様ですか?」

コスモス「でーす」ピ-ス

店員「こちらのお席へどうぞ」

コスモス「はーい」タタッ

桜野「ありがとうございます」ペコッ

コスモス「見て見てーメニューもすっごいおしゃれさん」

桜野「ほんとだぁ。みんなおいしそ……」

コスモス「どれにするか迷っちゃうねぇ」

桜野「そうだねぇ」
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/10(月) 21:27:56.32 ID:jbtNccco0
コスモ〜ス
強くなれるIT'S ALRIGHT!
580 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:30:14.24 ID:t0AYj8EGo
>>577
なにそのyesともnoとも答えたくない質問……
581 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:34:45.48 ID:t0AYj8EGo
>>579
コスモス「アヤノちゃん!」
桜野「サクノです」

みたいなやつ入れようとしたけど伝わらんだろと思ってやめたのはナイショの話
582 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:46:59.53 ID:t0AYj8EGo
コスモス「うーん……やっぱりパスタかなぁ……」

桜野「……」チラチラ

コスモス「こっちのなんか赤いやつ美味しそうだなぁ……あ、でも白いやつも……」

桜野「……」ジ-

コスモス「岸波ちゃんは……えぅ? どしたのじっと見つめて。なんかついてる?」

桜野「あ、いや、なんでもなんでも……!」

コスモス「そう……?」

桜野「うんうん!」コクコク

コスモス「ならいいけど……何にするか決まった?」

桜野「わ、わたしは、なにか軽いものを……」

コスモス「おなか減ってない?」

桜野「う、うん。あんまり減ってな……」クゥゥゥ…

コスモス「お?」

桜野「あ」

コスモス「可愛らしい音が聞こえたような……?」

桜野「こ、これは、違くて……!」ワタワタ

コスモス「違うんですか」

桜野「違うんです」

コスモス「ではなんでしょう」

桜野「うぇ!? あ、えと……えぇーっと……」

コスモス「ふふっ」クスッ

桜野「あぅ……」

コスモス「遠慮なんかしちゃダメだよ? これはわたしからのお礼なんだから」

桜野「う、うん……」

コスモス「あ、そうだこうしよ。わたしパスタ2種類で悩んでるから、両方選んでシェアしよ。それならいいでしょ?」

桜野「桜井さんがいいなら」

コスモス「じゃあ決まりね。すいませーん」
583 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:57:27.37 ID:t0AYj8EGo
コスモス「ひょころふぇ」モグモグ

桜野「あんふぇ?」モグモグ

ゴクン

コスモス「ところで」

桜野「ソースついてるよ」

コスモス「どこっ!?」

桜野「ほっぺ」

コスモス「こっちっぺ?」ゴシ

桜野「はんたいっぺ」

コスモス「ななな?」

桜野「ここー」フキフキ

コスモス「むぐー」フキフキ

桜野「むぅ? なんふぇわたひもふかれてうの……?」フキフキ

コスモス「ほかえひ」フキフキ

桜野「はんほ意味が……」

コスモス「ソースついてたよ」

桜野「ばかなっ……!?」

コスモス「大人しくもちもちされろ〜♪」モチモチ

桜野「もくてきかわっへりゅりゅりゅ〜」
584 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:15:27.79 ID:t0AYj8EGo
コスモス「改めましてところで」

桜野「なんでしょう」

コスモス「その制服、陽見原のだよね?」

桜野「ん、そうだよ」

コスモス「で、2年生?」

桜野「せいかーい」

コスモス「やっぱりそうだ。わたしもね、陽見原なの」

桜野「え、そうなの!?」

コスモス「うん、学年もおんなじ」

桜野「本当に? だって、今まで一度も会ったことないよね?」

コスモス「そのはず。もし会ってたら絶対忘れられないもん」

桜野「すれ違ってたのかな?」

コスモス「かなかな? でもすれ違ってたら、ビビっと来てそうな気がするんだよねぇ」

桜野「たしかに……本当に偶然会わなかったんだ……」

コスモス「今日再会する運命だったのです」

桜野「なんか壮大だぁ……」

桜野「あ、でも同じ学校なら、これからは学校でも……」

コスモス「それは……どうだろ?」

桜野「?」

コスモス「わたしね、最近、学校行けてないんだぁ」

桜野「そう、なの……?」

コスモス「うん。まぁその……あれなの。いろいろあったんだよ、うん」

桜野「……そっか」
585 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:22:13.51 ID:t0AYj8EGo
コスモス「それよりそれより、こっちの白いやつ、すっごいおいしいよ!」

桜野「ほんとに?」

コスモス「ほんとのほんとに。ひと口お食べー」

桜野「お言葉に甘えて」

コスモス「はい、あーん」

桜野「へ?」

コスモス「ほれほれ、おくち開けてー」

桜野「えぁっ!? いやっ、え……!」

コスモス「早くしないと落っことしちゃうー」

桜野「え、えと……あ、あー」パクッ

コスモス「むふふっ♪」

桜野「……」モグモグ…

コスモス「どお?」

桜野「味わかんない……」

コスモス「じゃあもう1回」

桜野「勘弁してくださいっ……!」
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/10(月) 22:26:07.88 ID:NBYDEtcDo
透ちゃん並みの暗い過去持ちか?
587 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:30:53.93 ID:t0AYj8EGo
桜野「ひどいはじゅかしめをうけた……」モグモグ

コスモス「赤いやつどお?」

桜野「とみゃと味……」

コスモス「おーぅとみゃーとぉ。おいし?」

桜野「おいし」

コスモス「ちょーだい?」

桜野「おくちをおーぷん」

コスモス「あー」

桜野「いい子ですねー。はいあーん」

コスモス「はむ」モグモグ

桜野「恥ずかしがらずによくできまちた」パチパチ

コスモス「いや思いのほか恥ずかしくて混乱してます……」

桜野「ちなみにお味は?」

コスモス「わかんにゃい」

桜野「でしょ?」
588 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:44:05.72 ID:t0AYj8EGo
店員「ありがとうございましたー」

コスモス「美味しかったねー」

桜野「ごめんね、本当に奢らせちゃって」

コスモス「もう、それは言わない約束。そろそろ怒っちゃうよ?」

桜野「怒る……?」

コスモス「そうです。わたしは怒るととってもこわこわなのです」

桜野「まったく想像できない……」

コスモス「では今から片鱗をお見せしましょう」

桜野「おー」パチパチ

コスモス「むぅー……!」プク-

桜野「!」

桜野「……」ソワソワ

桜野「……」ソッ

コスモス「むむー!」プク-

プスッ

コスモス「ぷしゅるぅぅぅ……」

桜野「……!」バッ

コスモス「いかがでしたか?」

桜野「ぜっ……たいに怒らせてはいけないとわかりました……っ」プルプル

コスモス「そうです。みな口を揃えてそう言います。やはりわたしは恐るべき存在……」

桜野「そうっ……! ですねっ……!」プルプル
589 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:45:38.98 ID:t0AYj8EGo
なんかこいつらの会話ずっと中身ないしずっと脱線してて本筋全く進まないんだけどなんなんだよこいつら……
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/10(月) 22:53:04.40 ID:UY+teAZMo
ツッコミ役不在天然同士の会話
591 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:54:14.47 ID:t0AYj8EGo
コスモス「ねぇねぇ、これからどうする?」

桜野「んー、もう帰らないと……」

コスモス「えぇーもう?」

桜野「だってそろそろ暗くなるし……」

コスモス「むー……」プクッ

桜野「い、怒りをお鎮めください……!」ソワソワ

コスモス「今回だけですぞ」スンッ

桜野「ありがたき幸せ……」

コスモス「でも帰っちゃうのはやーだっ」

桜野「そうは言っても、おうちの人だって心配するんじゃ……」

コスモス「むむぅ……あ、じゃあじゃあプリだけ撮ろっ!」

桜野「プリ?」

コスモス「せっかくの再会記念、写真の1枚も無しじゃ寂しいもんね!」ギュッ

桜野「え」

コスモス「いっくぞー!」グイ-

桜野「うぁっ、ちょ……!?」
592 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:01:03.15 ID:t0AYj8EGo
桜野「こ、ここがプリクラの世界か……」

コスモス「流行りのイセカイテンセーってやつ?」

桜野「気分はまさに……」

コスモス「やったことない?」

桜野「うん、初めて」

コスモス「おぉー。岸波ちゃんのプリクラ初体験がわたしとだなんて、ちょっとうれしいなぁ♪」

桜野「お、お手柔らかに……」

コスモス「いろいろ種類あるけど、どれがいい?」

桜野「おすすめで……」

コスモス「あいあい。じゃあわたしのイチオシを」

桜野「わ、わたしはどうすれば……!」

コスモス「ここはお任せ〜」タプタプ

桜野「う、うん……」

コスモス「はい、撮影ブース入る!」

桜野「うぇっ!? どっち!?」

コスモス「こっち!」グイ-

桜野「わわっ!」
593 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:13:46.19 ID:t0AYj8EGo
桜野「白い明るい広い……」

コスモス「準備いい〜?」

桜野「え、うん……?」

サツエイガハジマルヨ

桜野「なんかしゃべったっ!?」

コスモス「そりゃしゃべるよ」

ガタンッウィィィ…

桜野「なんか動いたっ!?」

コスモス「グリーンバック?」

3

桜野「ここここれどうするのっ?」

コスモス「ここ、こっち向いて……」

桜野「お、ぉ?」

コスモス「で、ポーズ!」シュビッ

桜野「ポーズ?」ヘニョ

2

コスモス「もっとこっちよって! くっつくくらい!」グイ-

桜野「うぇっ!?」

コスモス「そんな端っこじゃ入りきらないって!」グイグイッ

桜野「あああああええ???」ガクッ

1

コスモス「はやくっ!」グイッ

桜野「あちょ」ツルッ

コスモス「へ?」

ゴッチンッ☆
パシャッ

コスモス「あぅ、ぅぅ……ぇだいぃぃ……!」

桜野「ふぐ、ぬぉぉぉ……!」

コスモス「き、岸波ちゃん……だいじょぶぅ……?」

桜野「わ、わたしはなんとか……!」

コスモス「そっかぁ……わたしはダメそうだからさすってぇ……」

桜野「い、意外と図々しい……」サスサス

コスモス「ふぇぇ……」ジンジン
594 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:23:44.55 ID:t0AYj8EGo
コスモス「おでこ大丈夫? 腫れたりとか……」

桜野「自分じゃわかんない」

コスモス「うーん……」サスサス

桜野「どお?」

コスモス「おでこ大丈夫」

桜野「そっちは……」サスサス

コスモス「ふへ……♪」

桜野「うん、おでこ大丈夫」

コスモス「もっとしっかり調べるべきだと思います」グリグリ

桜野「では念入りに」ナデナデ

コスモス「ふへへぇ……♪」

桜野「ところで、今これはなにを……?」ナデナデ

コスモス「落書き」

桜野「ほぇ……」

コスモス「あ、なでなでの手が止まっていましてよ?」

桜野「おでこチェックのはずでわ……?」

コスモス「口答えは許していなくてよ!」

桜野「す、すみません……」ナデナデ

コスモス「おでこだけじゃなくもっと全体を、もう少しだけ強くして、でも優しく。髪の流れに逆らわないで、触るか触らないかくらいのタッチで梳くみたいに……」

桜野「注文多いな」ナデナデ
595 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:33:40.65 ID:t0AYj8EGo
コスモス「キリッとした感じと、ふわっとした感じ、どっちがいい?」

桜野「え、なんの話……?」

コスモス「プリの加工のお話です。1人ずつ別々のも選べます」

桜野「な、なにがなにやら……」

コスモス「岸波ちゃんはゆるゆるふわふわな感じだから、ふわっとした感じの方が可愛いかな?」タプタプ

桜野「わたしそんなにゆるゆるに見える?」

コスモス「うん。一目見たときから、頑張ればおうちに連れて帰れそうだなって思ってました。なんなら今も思ってます」

桜野「奇遇だね。わたしもおんなじこと思ってた」

コスモス「おー、わたしたち気が合うねー」

桜野「ねー」

コスモス「じゃあ加工もおそろいにしちゃおー」タプタプ

桜野「おー」
596 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:42:12.68 ID:t0AYj8EGo
カタンッ

コスモス「ほらほら出てきた」カサッ

桜野「すごい、なんか透けてる」

コスモス「今の流行りなのです。空にかざして写真撮ったりするの」

桜野「そして、見事にごっちんした瞬間……」

コスモス「再会記念としてはベストショットじゃない?」

桜野「ふふっ、そうかも。これを空にかざして……」

コスモス「エアごっちん」

桜野「エアごっちん……」

コスモス「ぷふっ」

桜野「あははっ」

コスモス「ちょっと待ってね、今切り離すから……」

桜野「うん」

コスモス「はい、岸波ちゃんの分」

桜野「あ、ありがと……」

桜野「ぉぉぉ……! 初、プリクラ……!」キラキラ

桜野「大切にするねっ!」

コスモス「うん、わたしも!」ニコッ
597 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:51:56.61 ID:t0AYj8EGo
コスモス「あぁ、暗くなっちゃってる」

桜野「早く帰らないと……」

コスモス「あ、門限厳しい感じ? ごめんね、無理に引っ張り回しちゃって」

桜野「ううん、たぶんまだ大丈夫。それに、その……とっても楽しかったから」

コスモス「ほんとに? わたしもとっても楽しかった!」ニコッ

桜野「……」ニコッ

コスモス「……」

桜野「……じゃあ」

コスモス「ねぇ」クイ

桜野「なに?」

コスモス「また会える?」

桜野「!」

桜野「……」

桜野「うん」コク

コスモス「ほんとにっ!?」ズイッ

桜野「うんっ、うぇ!?」

コスモス「いついつ? 明日? 明後日? それとも週末?」

桜野「ど、どうどう……!」

コスモス「あ、ごめん。嬉しくてつい……」
598 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:57:39.03 ID:t0AYj8EGo
桜野「週末にしよっか。学校お休みで時間あるし」

コスモス「わかった!」

桜野「待ち合わせ場所は……」

コスモス「またあのカフェにしよ。今度はランチで」

桜野「いいけど、迷わずこれる?」

コスモス「い、1回惜しいところまで行ったんだからだいじょぶだよ」

桜野「ほんとに?」

コスモス「ほんとのほんとに! わたしだってね、やる時はやるんだよ?」

桜野「期待しても?」

コスモス「おまかせあれ」エヘン

桜野「ふふっ」

コスモス「それにもしまた迷子になっても、きっと岸波ちゃんが見つけてくれる! くれる?」

桜野「……うん。絶対見つけるよ」

コスモス「うへへっ♪」ニコッ
599 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 00:09:52.81 ID:PSnatb1mo
コスモス「よし、じゃあ週末!」

桜野「うん」

コスモス「まったねーっ!」タタタッ

桜野「またね!」フリフリ

桜野「……」フリフリ

桜野「……」フリ…

桜野「……」

桜野「……///」ポシュッ

桜野「はぅあぁぁ〜〜〜……///」ヘナヘナヘナ

シキ「桜野? だいじょぶです?」

桜野「ダメかもぉ……///」

シキ「どこか痛いです?」

桜野「痛いというかぁ……苦しいというかぁ……///」

桜野「また会えるなんて思わないじゃんっ……///」

桜野「本当に運命だったりするのかなぁ……///」

桜野「だってあの子は……わたしの……」

桜野「あぁ……もぅっ……!///」

桜野「やばいなぁ……///」
600 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 00:10:25.82 ID:PSnatb1mo
ここまで
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 00:20:56.39 ID:OrehRdaxo
602 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 21:17:31.08 ID:PSnatb1mo
屋上

桜野「……」ピラッ

朱「……」カサッ

桜野「エアごっちん……ぷふっ……」

朱「うーん……」ジ-

桜野「……」ニマニマ

朱「うぬぬぬ……」

桜野「ふへへへ……」ニヤニヤ

雪菜「桜野さん?」

桜野「ひゃい!? ななななにかご用でしょうか!?」ササッ

雪菜「いえ、なに見てるのかなぁって」

桜野「あぁいや、これは……なんでもない。うん、なんでもなんでも……」テレテレ

雪菜「……?」
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 21:20:20.77 ID:WZz3DU0k0
同じメンバーでいつも屋上
もしかしてみんなあまり友達いないんだろうか…
604 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 21:26:38.20 ID:PSnatb1mo
桜野「ピ-ヒョロリ-♪」

雪菜「……」

桜野「……」フイ-

雪菜「……」サッ

桜野「……!」パシッ

雪菜「……」

桜野「……」

雪菜「……!」ババッ

桜野「!」ササッ

雪菜「……っ!」サササッ

桜野「!?」

雪菜「隙あり!」バッ

桜野「甘いわ!」ダキッ

雪菜「わぷっ!?」

桜野「ふっふっふっ。雪菜ちゃん、討ってないけど取ったり」

雪菜「んむむー!」パタパタ

桜野「いい子だねぇ〜」ギュ-

雪菜「!」

桜野「雪菜ちゃんはとってもいい子。いっつも頑張っててえらいねぇ〜」ナデナデ

雪菜「……!」

雪菜「ぁ……」ホニャ…

雪菜「ほぁぁぁ……」ホワ-ン
605 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 21:37:58.80 ID:PSnatb1mo
朱「……え、なにあれやばくない?」

透「……うん、やばいよ」

朱「知っているの透ちゃん?」

透「捕まったが最後、しばらく機能停止に追い込まれる……」フルフル

朱「な、なんて恐ろしい技……」

透「何より怖いのが、そんなに悪い気はしないこと……!」プルプル

朱「あの表情だもんね……」

雪菜「ほぁぁぁ……」ポヤ-ン

朱「ていうか透ちゃんと喰らったことあるのね……」

透「に、逃げられないの……! 一度捕まったら……ほぁぁ」

朱「思い出しほぁぁしないで」
606 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 21:51:09.60 ID:PSnatb1mo
透「こほん、ところで」

朱「う、うん」

透「なにか唸ってたみたいだけど、どうかした?」

朱「あぁ、えと……うーん、話していい事なのか……」

桜野「なになに? なんのお話です?」ナデナデ

雪菜「ほぁぁぁ……」

朱「……間近で見るとさらに恐ろしいわね」

透「で、でしょ……?」ウズウズ

桜野「透ちゃんもこっちくる?」

透「えっ……!」フラッ

朱「待った」グイッ

透「あぅ……?」

朱「これ以上犠牲者が出ると話が進まなくなる」

透「ぅ……」

桜野「あとでしてあげるから」

透「……ん」コクッ

朱「それってあたしも予約できる?」

桜野「え、朱さんもですか? なんだか緊張しちゃいます……」

朱「自分を信じて!」

桜野「別のシーンで言われたかったなぁ……」
607 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 22:03:41.41 ID:PSnatb1mo
朱「とにかく本題。みんなにだけ話すね。ここだけの秘密よ?」

桜野「はーい」

透「それで、なに見てたの?」

朱「これなんだけど……」

透「手紙?」

朱「うん」

雪菜「もしかしてラブレターとか!」

透「復活した……!?」

桜野「ラブレター?」

朱「かも、しれないのよね」

桜野「かも?」

雪菜「どういうことです?」

朱「中身がね……」カサッ

透「えっと……どうしても先輩に伝えたいことがあります。月曜の放課後、空き教室に来てください。ってこれ」

雪菜「完全にラブレターじゃないですか!」

朱「やっぱりそう見える? でも差出人の名前もないし、イタズラかもって……」

雪菜「これどこに?」

朱「下駄箱の中」

雪菜「下駄箱に呼び出しのラブレターなんて、今どき古風ですねぇ……」

朱「そういうイタズラだったり……」

雪菜「放課後の夕暮れに染まる教室。練習してきた言葉を何度も繰り返して心を落ち着かせる。ふいに扉を開く音がして、振り返るとそこには憧れの先輩。練習なんて一瞬でどこかに飛んでいった。頭が真っ白になって、足が震えて、喉がひっくり返って。それでも気持ちだけは確かだから、逆らわないで、心の向きに従って、小さく息を吸い込んで……みたいなみたいな!」

朱「た、楽しそうね……」
608 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 22:12:59.56 ID:PSnatb1mo
雪菜「きっと気持ちがこもったものですよ!」

朱「うんん……それだとなおさら困っちゃうことがあって……」

透「もしかして……」

朱「そう、問題はそこなの」

雪菜「あぁ、やっぱりこの字って……」

朱「うん」

朱「どう見ても女の子からなのよねぇ……」

桜野「!」

雪菜「さすが朱さん。女の子にもモテモテです」

朱「喜んでもいられないわよ……」

透「朱のことだし、こういうの初めてじゃないんじゃないの?」

朱「バレンタインくらいは貰ったことあるけど、こんなにしっかり告白めいたことは……」

雪菜「バレンタイン、くらい……なんだか次元の違いを感じます……」

朱「義理チョコとかだから……」

雪菜「絶対本命の子もいましたって……」
609 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 22:28:40.65 ID:PSnatb1mo
雪菜「と、とにかく、女の子からの告白にどう答えればいいかで困ってると」

朱「というより、どう断るかね」

桜野「……!」

雪菜「断っちゃうんですか?」

朱「相手の子には悪いけど、そのつもり」

桜野「……」

朱「でもどう言えばいいか。女の子からって初めてだし……」

桜野「……」

朱「相手の子を傷つけないようにって考えると難しくて……」

桜野「女の子同士ってやっぱり変なのかな……」ボソッ

透「桜野?」

桜野「あ、ちがっ……!」

桜野「いやあの、ほんとに……ちがくて……」

桜野「……」

朱「あたしは変だなんて思わないわよ?」

桜野「! そ、そうですか……? ほんとに……?」

朱「うん。性別なんて関係ない。大切なのは気持ちだもの」

朱「あたしが断ろうと思ってるのは、相手が女の子だからじゃなくて、真剣に付き合えないから。学校もモデルの仕事もある。それに今はプリキュアも」

朱「そんなあたしじゃちゃんと向き合えない。それじゃ相手の子に失礼でしょ?」

桜野「そ、そうですか。そうですか……」ホッ

朱「うん」

桜野「女の子同士でも、変じゃない……」

朱「そう……そうなのよ!」

桜野「へ?」

朱「だから桜野ちゃん! 遠慮せずあたしの胸に飛び込んでおいで!」バッ

桜野「あ、結構です」

朱「フラれたっ!?」ガクッ

雪菜「あ、朱さん、大丈夫で……」

朱「ひっぅ、ひぐっ……うぇぇ……!」ボロボロ

雪菜「ガチ泣き!?」

桜野「ご、ごめんなさい。言いすぎました……」ナデナデ

朱「ほぁぁしてもいい……?」

桜野「それは我慢してください」ナデナデ
610 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 22:39:54.28 ID:PSnatb1mo
朱「フラれるのがこんなにも苦しいなんて……!」

桜野「冗談のつもりでした……」

朱「冗談でもこんなに傷つくんだもんね。断るにしても、相手の気持ちをちゃんと考えなくちゃ……」

桜野「そもそも朱さん、ちゃんと断れるんですか?」

朱「え?」

桜野「だっていつも透ちゃんや雪菜ちゃんにデレデレしてるじゃないですか」

朱「それは誤解よ。桜野ちゃんにもきっちりデレデレしています」キリッ

透「聞いてないから」

雪菜「でもたしかに不安ですね。本当にちゃんと断れますか?」

朱「あ、あたしこれでも結構告白されるのよ? こう言っちゃなんだけど、断るのだって慣れてるし……」

桜野「でも女の子からは初めてなんですよね?」

朱「そ、そうだけど……」

桜野「よーく考えてみてください。女の子からの告白ですよ?」

朱「こ、断れ、る……たぶん?」

透「不安」

雪菜「不安です」

朱「信頼がないっ……!」
611 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 22:46:34.90 ID:PSnatb1mo
桜野「仕方ありません。朱さんのために一肌脱ぎましょう。特訓です」

朱「………………あぇ?」

雪菜「特訓ってまさか……」

桜野「わたしたちも女の子ですし」

朱「え、ちょ……」

透「わ、私そういうのは……」

桜野「まぁまあ、朱さんのためだから」

朱「ちょ、ま……ってことは……!」

桜野「今からわたしたちが告白するので、傷つけないように断ってください」

朱「な……」

朱「な……」

朱「なにそのご褒美フィーバータイム」
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 22:47:38.60 ID:vi+N4Nm/o
パイセンキャラ!キャラ崩壊れ
613 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 22:50:26.47 ID:PSnatb1mo
いつメン屋上シーンが多いのは俺が屋上コント書きたいから
でも今はアドリブで安価さばける自信が無いので今日はここまで

ここから告白内容募集 次回更新まで

キャラ
桜野、透、雪菜から1人選択
告白内容
どんな告白をするか 割となんでもあり 物理的に不可能なことも彼女たちの溢れる妄想力で実現します

最低1キャラ1つ募集
キャラ被っても場合によっては一部採用とかあるかも
614 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 22:54:43.47 ID:PSnatb1mo
友だちの話すると

朱さん:多そう
ゆきにゃ:多くはないけど困るほど少なくもなさそう
桜野:知り合いは多いけど友だちと言われると……
透ちゃん:ぼっち

みたいなイメージあくまでもイメージ
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 22:55:36.34 ID:RsDubm210

壁ドンして「さっさと答え言いなさい」と強引めに
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 23:01:45.60 ID:vi+N4Nm/o
おつ
透ちゃん…今はみんないるよ…!

告白:雪菜
(厄介勢対策で)今までのモデルの仕事を事細かくずっとずっと見ていましたと早口でまくし立て告白になだれ込む
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 23:04:36.38 ID:y9BM1q5ro
雪菜
疲れちゃいましたしちょっとあのホテル休憩していきませんか?
何が起きても私は受け入れますので…(ささやき)
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 23:07:18.12 ID:njgVdb/X0
とりあえず桜野は告白の前になでなでほあぁして朱さんを堕としてほしい

一度に3人から迫られるのでもいいな
透は↑みたいに多少強引に迫る系、雪菜は後輩オーラ全開で庇護欲そそる系にして全員で朱さんを徹底的に堕とすんや
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 23:19:59.72 ID:2ztzqc2H0
桜野
枕営業を持ちかける悪徳社長になりきる(いつもの茶番劇)
620 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 21:24:09.64 ID:kyQaNwxxo
透「で、誰からやるの?」

桜野「じゃんけんで決めよっか」

雪菜「か、勝った人からです……?」

透「負けた人からでしょ」

雪菜「うっ、私じゃんけん弱いのに……」

桜野「まぁまぁ、早いか遅いかの違いだから」

透「雪菜、腹括って」

雪菜「ぅぅ……」

朱「なんか罰ゲーム扱いされてない?」

桜野「いくよぉ……」

「「「じゃんけんぽんっ!!!」」」



安価
下1コンマ 桜野
下2コンマ 透
下3コンマ 雪菜
小さい順に告白
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/12(水) 21:27:51.99 ID:VbrHj1Cr0
そい
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/12(水) 21:28:58.07 ID:0bcAU2bEo
ほっぺをあっぷぷーグーの顔〜
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/12(水) 21:29:03.13 ID:PKwjlHCwo
624 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 21:39:51.13 ID:kyQaNwxxo
雪菜「か……った」

雪菜「勝ちましたぁぁぁ!!!」バッ

透「2番目でしょ」

雪菜「それでもびりっけじゃないなんて! 初めてかもしれません!」

桜野「よかったねぇ」

雪菜「はい!」

桜野「順番は、透ちゃん、雪菜ちゃん、最後がわたしね」

透「はぁ……私からか……なんで私がこんな……」

桜野「がんばって透ちゃん!」

雪菜「がんばってください!」

透「どうすればいいか分かんないんだけど」

雪菜「好きな人に告白するならって考えるのがいいと思います」

透「好きな人……いないし……」

雪菜「うーん……じゃあ桜野さんで」

透「桜野?」

雪菜「桜野さんに好きって伝えるならどうしますか?」

透「急に言われても……えと……」チラッ

桜野「?」ニコッ

透「……」

透「……」

透「……///」ポシュッ

桜野「伝わりました」グッ

雪菜「思ってたのと違う……」
625 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 21:46:20.57 ID:kyQaNwxxo
雪菜「せっかくですし、透さんの武器を最大限活かしましょう」

桜野「というと?」

雪菜「透さん、ボーイッシュでかっこいい感じなんで……」ヒソヒソ

桜野「なるほど、ちょっと強引な感じの方がいいかもね……」ヒソヒソ

透「え、そんなのするの……ほんとに……?」ヒソヒソ

朱「……!」ワクワク

雪菜「よし、じゃあそんな感じで!」

透「う、うん」

桜野「落ち着いてね」

透「うん。朱、いくよ」

朱「えぇ。でもなにを……」

透「……」グイッ

朱「へ?」フラッ

ドンッ

朱「……」パチクリ

朱「……!?」

朱「っ!?……!!?っ?……!???」パクパク

透「……」ジッ

朱「こっ、こっ!? え??? かべっ!?? はっ!?」

雪菜「ふふっ、想定通りの反応です」

桜野「さすが雪菜ちゃんプロデュース」
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/12(水) 21:48:06.86 ID:u+gNScMAo
転校生が学校のマドンナに壁ドンって誰かに見られてたら大騒ぎだ
627 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 21:54:07.22 ID:kyQaNwxxo
朱「な、なんっ!?? これっ???」

透「……朱」ボソッ

朱「ふぁえっ!?」ビクッ

透「よそ見しないで」

朱「ひゃい……///」ゾクゾク

桜野「すごーい、顔真っ赤」

雪菜「朱さんの方が背高いのにちっちゃく見えますね」

透「……朱」

朱「ななななななんですか……?///」ドキドキ

透「私の彼女になりなさい」

朱「へぁっ!? あ、あ、の……あにょぉ……!///」

透「返事は?」

朱「ぁの……あたし、は……そのぉ……///」

透「私じゃダメ?」

朱「はぇ……」

朱「ぁ……」

朱「へぅぁ……ぁ……」フラッ

ギュッ

透「……?」

雪菜「壁ぎゅだー!」

桜野「壁ぎゅ?」

雪菜「壁ドンされた女の子が相手をぎゅってするやつです!」

桜野「まんま」

透「こ、これどうすれば……?」

桜野「頭撫でてあげたら?」

透「う、うん……」ナデナデ

朱「どぅへへへっ……!」デロ-ン

透「な、なんか気持ち悪い……!」

雪菜「人気モデルが絶対にしちゃいけない顔してますね……」
628 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 22:01:15.45 ID:kyQaNwxxo
桜野「ダメじゃないですか、ちゃんと断らなきゃ」

朱「ご、ごめんなさい……」

雪菜「今回の敗因はなんだと思いますか?」

朱「相手が悪かったです……」

雪菜「それもうどうしようもないじゃないですか……」

朱「はい、どうしようもありません……これからは透ちゃんと末永く幸せに暮らそうと思います……」

透「暮らさないから。あとそろそろ離して」

朱「も、もう少しこのまま……」

透「だめ」ベリベリ-

朱「あぁぁー」シクシク

雪菜「さて、次は私です……」

桜野「今度はちゃんと断ってくださいね?」

朱「が、がんばります……」

雪菜「けっこう緊張しますね……」

朱「ダメそうだったら遠慮なく抱きついてきていいからね? なんならダメそうじゃなくても……」

雪菜「目的変わってません?」
629 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 22:07:39.59 ID:kyQaNwxxo
放課後 空き教室(という妄想)

朱「………………」

ガラッ

朱「!」

雪菜「はぁはぁ……!」

朱「雪菜ちゃん」

雪菜「ご、ごめんなさい、遅くなっちゃって」

朱「ううん、全然待ってないわ。それで話したいことってなに?」

雪菜「そ、それは……」

朱「放課後の誰もいない教室に呼び出すなんて、もしかして告白とか? なんちゃって……」

雪菜「お別れを! 言いに来たんです……」

朱「……え」

朱「おわ、かれ……?」

朱「どういうこと……?」

雪菜「私、朱さんのことが好きです。大好きです」

雪菜「でもダメなんです。私なんかじゃ朱さんと釣り合わないんです……」

雪菜「だから……お願いします! 朱さん、私をフってくたさい!」

朱「!」
630 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 22:14:57.78 ID:kyQaNwxxo
雪菜「フってくれれば諦められますから。私っ……ちゃんと諦めますからっ! 泣いたりなんかしませんからっ……!」

雪菜「でも、でもっ……1つだけわがままを言わせてください。これからも、友だちのままいさせてくれませんか? 私はそれだけ、じゅうぶんっ、ですからっ……!」

雪菜「いつか朱さんに素敵な恋人ができたとしてもっ! 私は大丈夫ですからっ……笑顔で祝福しますからっ……!」ポロッ

雪菜「あ、あれ……おかしいな……な、涙、なんて……これ、は……ちがうんですっ……ちがくてっ……!」ポロポロ

雪菜「うっ……ぁああ……!」ボロボロ

朱「雪菜ちゃん……」ギュッ

雪菜「な、なに、してるんですか……」

朱「雪菜ちゃんを抱きしめてるの」

雪菜「だ、め、ですよ……!」

朱「どうして?」

雪菜「そんなことされたらっ……諦められなくなっちゃうっ……!」

雪菜「優しくしないでっ……! もうやめてっ……!」

雪菜「こんな恋……もう終わらせてっ……!」

朱「ううん、終わらせない」

朱「続けるのよ。これからも、ふたりで」

朱「だってあたしは、雪菜ちゃんのことが大好きなんだもん」ニコッ

雪菜「朱さん……!」

朱「雪菜ちゃん……」クイッ
631 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 22:19:29.12 ID:kyQaNwxxo
透「ストップ」ペチンッ

朱「いたぁ!? 透ちゃんがぶった!」

透「そりゃぶつよ。雪菜になにしようとした?」

朱「な、なにってちょっとしたスキンシップ……」

透「本当は?」

朱「流れに任せてキスくらいできると思ってました……」

透「ギルティ」ペチンッ

朱「あぅっ」

透「雪菜、大丈夫? ちょっと刺激強そうだったけど……」

雪菜「……」ギュ-

桜野「……」ナデナデ

透「……これは?」

桜野「精神安定ちゅー?」ナデナデ

透「なんて便利な……」

雪菜「……」ギュ-
632 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 22:24:24.51 ID:kyQaNwxxo
桜野「ダメじゃないですか、ちゃんと断らなきゃ」

朱「ご、ごめんなさい……」

桜野「今回の敗因はなんだと思いますか?」

朱「相手が悪かったです……」

透「私の時も言ってなかった?」

朱「同じくらい相手が悪かったです……」

桜野「雪菜ちゃんでもどうしようもないと」

朱「だってあんなの逆告白してって言ってるようなもんじゃない! 雪菜ちゃんはあたしが支えてあげなきゃいけないの! 2人で幸せに暮らすのよ!」

透「当の本人はほぁぁしてるけど……」

桜野「とってもいい子」ナデナデ

雪菜「ほぁぁぁ……」ホワ-ン

朱「それ禁止カードにしない?」
633 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 22:30:26.54 ID:kyQaNwxxo
桜野「最後はわたしですね」

雪菜「桜野さんの告白、想像もできませんね」

透「う、うん……」ドキドキ

桜野「さて、ちょっと本気出しますか……」

朱「お、お手柔らかに……」

桜野「……」トンットトトッ

桜野「……」タンッタンッ

朱「?」

透「あ、あれは……!」

雪菜「なんですあれ?」

桜野「……」コキコキ

桜野「……」グッパグッパ

桜野「……」パンッ

桜野「よしっ」グッ

透「桜野が初めて変身したときにやってた準備運動……」

雪菜「え、死人出ませんそれ?」

桜野「さて朱さん、朗報です」

朱「朗報?」

桜野「ご予約の時間ですよ」ニコッ

朱「……!」ゾクッ
634 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 22:39:35.30 ID:kyQaNwxxo
桜野「まずは……捕捉」ピピッ

朱「まずいっ!」

桜野「確保!」バッ

朱「しまっ……!」

桜野「ふっふっふっ……もう逃げられませんよー」ギュ-

朱「み、身動きが……取れるけど取りたくないっ!」

桜野「さぁさぁ朱さん、ゆ〜っくりリラックスしてくださいね」

朱「あ、あたしはまだ……負けるわけには……!」

桜野「……」ナデナデ

朱「あ、でもこれ……だめ……!」

桜野「……」ニコッ

朱「あぁ……」

桜野「なぁんにも考えられなくなっちゃおうねぇ〜」ナデナデ

朱「ぁ、ぁ……」

桜野「ほらほら、ほぁぁしてもいいんだよ?」ナデナデ

朱「ぁ、ふ……ぁ……」

桜野「我慢なんかしないで? 心のままに、ね?」ナデナデ

朱「ぁ……」

朱「はぅぁ……」

朱「ほぁぁぁ……」トロ-ン

桜野「朱さーん」ナデナデ

朱「ぅあ……?」

桜野「好きです。大好きですよー」

桜野「そうだ、わたちたち付き合っちゃいましょうか。それでずっと2人でいるんです。幸せだと思いません?」

桜野「ね、朱さん、恋人なる?」

朱「にゃる……」デロ-ン

透「……」カタカタ

雪菜「……」プルプル
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/12(水) 22:41:26.86 ID:dSSpp7p90
その技敵にも出来ればなあ
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/12(水) 22:46:21.38 ID:VbrHj1Cr0
トロピカル勢みたいなノリで本当に実装されかねない
637 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 22:52:03.90 ID:kyQaNwxxo
桜野「ダメじゃないですか、ちゃんと断らなきゃ」

朱「ご、ごめんなさい……」

桜野「今回の敗因はなんだと思いますか?」

朱「相手が悪かったです……」

桜野「もう、またそれですか?」

透「こ、今回ばかりは朱の言うことにも一理あると思う……」

雪菜「わ、私もそう思います……どうしようもないことだってありますよ……」

桜野「2人までそうやって甘やかしてー。結局朱さん、3戦全敗ですからね?」

朱「うぐっ……!」

雪菜「ちなみにどの告白が1番でした?」

朱「へ?」

桜野「確かにちょっと気になるかも?」

透「まぁせっかくやったし……」

朱「へ、え?」

雪菜「朱さん、私のこと好きって言ってくれましたよね?」

朱「えぇ、大好きよ」キリッ

透「朱、もう1回壁ドンしてあげよっか?」

朱「いいのっ!?」

桜野「朱さーんおいでー」

朱「ほぁ……」フラッ

雪菜「私、朱さんのこと好きです。大好きです」

朱「あ……」

透「朱は私の彼女」

朱「ああ……」

桜野「朱さーんこっちだよー」パチパチ

朱「あああ……」

雪菜「私のこと嫌いですか……?」

透「あなたは私だけ見てればいいの」

桜野「もっと甘えていいんですよー」

朱「へ、ぁ、ぁ……!」

雪菜「朱さんっ!」

透「朱!」

桜野「朱さーん」

朱「ぁ、あ……ぁ……ぁ……!」グルグル
638 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 23:03:53.35 ID:kyQaNwxxo
朱「しゃぁわしぇ……♡」デロ-ン

雪菜「あぁ、完全にトリップしてしまいました……」

透「さすがにやりすぎた?」

桜野「かもねぇ」

朱「ふへ、どぅへへ……♡」

透「それにしてもひどい顔……」

桜野「幸せそうでいいんじゃない?」

雪菜「でも朱さんのファンの人には見せられませんよねぇ……」

透「告白を断る特訓がどうしてこんなことに……」

雪菜「結局一度も断れませんでしたね……」

透「こんな調子で本当に大丈夫?」

桜野「ど、どうだろ……」

透「むしろ逆効果だったんじゃ……」

桜野「やらない方がよかったかなぁ……」

朱「そんなことは断じてないっ!!!」ガバッ

雪菜「うひっ!?」ビクッ

透「急に叫ばないでよ。雪菜が失神したらどうするの」

桜野「ただでさえちっちゃい雪菜ちゃんがさらにちっちゃく……」

朱「ご、ごめんなさい」

雪菜「わ、私そこまで怖がりじゃないですし……ちっちゃくもないですし……」ビクビク
639 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 23:05:50.06 ID:kyQaNwxxo
ここまで
ちょっとボケが足りない気がする 明日までになんか考えて放り込みたい
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/12(水) 23:11:35.07 ID:OhpIifrBo

敵さん仕事サボってるのか最近来ないな
641 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 23:30:16.21 ID:kyQaNwxxo
確かにここしばらく女子中学生がいちゃいちゃしてるとこしか書いてないような……別にいい気がしてきたぞ?
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/13(木) 07:44:44.94 ID:dJUTV1qA0

私は一向にかまわん
643 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 21:26:38.77 ID:lD8cEh2oo
雪菜「でもちゃんと断れなかったのは事実ですね……」

朱「うっ……」

透「桜野、どうする?」

桜野「ちょっと趣向を変えてみますか……」チラッ

朱「!」タタタッ

桜野「よっこいせ」フンゾリ-

朱「コンコン。秋葉です」

桜野「朱か。入りなさい」

朱「ガチャ。失礼します。社長、お呼びですか?」

透「また茶番劇?」

雪菜「みたいですけど、あのアイコンタクトだけで始められるのはさすがとしか……」

桜野「いい話があるんだ。ぜひ君にやってもらいたくてね」

朱「はい。誠心誠意頑張ります」

桜野「そう言ってもらえると助かる。それじゃあ打ち合わせの場所なんだが……」チャラッ

朱「ホテルの鍵……枕営業のお誘いということですか?」

桜野「さぁな」
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/13(木) 21:27:36.34 ID:G93X4fYuo
俳優やれそうだなこのモデル
645 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 21:33:02.43 ID:lD8cEh2oo
雪菜「うわぁ、なかなかドロドロしてきましたねぇ……」

透「枕営業……ってなに?」

雪菜「え……」

透「なんで枕? 投げるの?」

雪菜「あぇ、と……」

透「雪菜?」

雪菜「ソ、ソウデスヨー。枕投ゲノコトデスヨー」メソラシ-

透「やっぱりそうなんだ。でもこれって告白の特訓でしょ? 枕投げで特訓になるの?」

雪菜「あ、足腰とか……」

透「告白断るのに必要?」

雪菜「ひ、必要ですよたぶん……」アセアセ

透「そう……? 雪菜はやったことある?」

雪菜「うぇ!? ななななななないですよ!!」

透「そうなんだ。私もない」

雪菜「な、なんだかほっとしました……枕投げの話ですよねこれ……」

透「やってみたいなぁ、枕営業」

雪菜「枕投げの話ですよねこれ!?」
646 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 21:42:30.62 ID:lD8cEh2oo
透「そうだけど? 何をそんなに狼狽えてるの?」

雪菜「だ、だって……」

透「?」

雪菜「あ、ほ、ほら見てくださいっ! いつもの超展開始まってますよ!」

透「……?」

朱「まさかあの鍵が超高出力宙間時空圧縮電磁砲の制御キーだったなんて……!」

桜野「朱……」

朱「社長の声!? そんなはずないっ! 社長はもう死んだはずなのにっ!」

桜野「お前がこれを聞いている時、私はもうこの世にいないだろう……」

雪菜「おー、録音だったんですね」

透「なにをどうしたらこういう展開になるの……」

朱「社長! あなたの意志はあたしが継ぎます!」

桜野「あり、ザザッ……と、ぅ……ザザザッ……あか……ザ-」ブツンッ

朱「泣いてる暇なんかないっ! 照準用意! 超電磁惑星融滅波動砲発射っ!!!」

雪菜「さっきと名前変わってますね」

透「口から出まかせ言ってるから分かんなくなる」

桜野「しゅいんしゅいんしゅいん……きらっ! びぃぃぃぃっ! ずがぁあんどかどっかぁぁぁんっ!!! こうして宇宙は救われたー」

朱「……」

桜野「……」

桜野・朱「「ふぅ……」」

透「やりきった顔してるけど目的変わってるからね?」
647 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 21:49:01.68 ID:lD8cEh2oo
雪菜「あの、今のって……」

桜野「悪徳社長に枕営業を持ちかけられたトップモデルによる」

朱「宇宙救済ファンタジー」

雪菜「なんて?」

透「ねぇ雪菜、結局枕営業って……」

雪菜「さーてそういう感じなら私もやってみよっかなー」フラ-

透「雪菜?」

雪菜「桜野さーん、透さんが寂しくてしおしおになっちゃってるのでほにゃほにゃにしてあげてくださーい」

桜野「一大事だっ!!!」シュバッ

透「雪菜っ!?」

雪菜「朱さーん、今度は私の番ですー」

朱「はーい」
648 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 21:56:46.82 ID:lD8cEh2oo
夜の街(という妄想)

雪菜「今日、楽しかったですね」

朱「そう言ってもらえて嬉しいわ」

雪菜「ねぇ、朱さん……」キュ

朱「な、なに……?」ドキッ

雪菜「私、疲れちゃいました」

朱「そ、そう? じゃあどこかで休憩……」

雪菜「あのホテルにしませんか?」

朱「え……」

雪菜「……」ギュゥ

朱「も、もう、あたしのことからかってるでしょ? そんなこと言ったら何されちゃうか分かんないんだからね?」

雪菜「……いいですよ」ボソッ

朱「え……?」

雪菜「……」グイッ

朱「……!」

雪菜「朱さんになら、何をされてもいいですよ?」ボソッ

朱「ゆ、雪菜ちゃ……」

雪菜「何が起きても私は受け入れますので……」

朱「ぁ……ぁ……!」
649 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 22:04:42.22 ID:lD8cEh2oo
透「桜野桜野」クイクイ

桜野「んぅ?」

透「なんでホテル?」

桜野「それはほら……あれだよ。枕投げするんだよ」

透「あぁ、枕営業ね」

桜野「んんんん!?!??」

透「さっき雪菜に教えてもらったの。なにか間違ってる?」

桜野「あー……」

透「桜野?」

桜野「ソウダヨー枕投ゲノコトダヨー」メソラシ-

透「やっぱりそうなのね。桜野はやったことある?」

桜野「ナ、ナイヨー」アセアセ

透「私もないんだけどね、やってみたくて……」

桜野「ぉ、ぉぉぉ……」

透「桜野も一緒に、する?」

桜野「まっ、ちょっと待ってっ……」

朱「ほぁっ……ほぁっ……雪菜ちゃっ……きれいだよぉ……ぐへ」

雪菜「私……妄想の中で何されちゃってるんでしょう……」

桜野「雪菜ちゃん雪菜ちゃん!」チョイチョイ

雪菜「? なんですか?」パタパタ
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/13(木) 22:06:35.30 ID:qCEJQLk+o
透ちゃん青春を戦いに費やしたから…
651 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 22:18:12.66 ID:lD8cEh2oo
桜野「こ、これは……」

雪菜「えっと……」

透「……?」キョトン

朱「なになに?」

桜野「わたしたちはとんでもないクリーチャーを生み出してしまったかもしれない」

雪菜「最終兵器です。どうぞ」

透「朱……私、枕営業したい!」

朱「はっ!? え、はっ!??」

透「枕、しよ?」

朱「はぅあっ!?」

透「桜野と雪菜がね、朱に相談すればさせてけれるって」

朱「え、いや!? えっ!!?」

透「私やったことなくてね、1回やってみたかったの!」

朱「やややってみたい!? だ、ダメよそんなの!!!」

透「な、なんで……みんなやってるのに……」

朱「みんな!? みんなって!?」

透「みんなはみんなだよ。クラスの子とかもきっと」

朱「そんな身近に!?」

透「そういえば桜野と雪菜はやったことないって……」

朱「そ、そうよね。よかった……」ホッ

透「だからみんなでやらない?」

朱「みんなでっ!?!??」

透「きっと楽しい」

朱「そんなの楽しんじゃダメ!!!」

透「なんでそんなに反対するの? 私たちくらいの年齢なら、やった事ない方が珍しいんじゃ……」

朱「そうなの!? あたしが知らないだけっ!?」

透「きっとそうだよ。みんなやってるって」

朱「そんな……いつどこで……!」

透「修学旅行とか?」

朱「修学旅行!? お土産代を工面するの!? それくらいお母さんに貰わなきゃ……!」

透「お母さんに話したらやっちゃダメって」

朱「そりゃそうなるわよ!? っていうか話したの!?」

透「体調崩すかもしれないからダメだって」

朱「そこなの!? そういう人もいるかもしれないけど最初に心配するとこそこなの!?」

透「だからこっそりやろうと思って。先生にバレないようにやるのも醍醐味だし」

朱「そんなスリリングな楽しみ方求めないで!?」
652 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 22:25:46.54 ID:lD8cEh2oo
朱「ぜぇぜぇ……!」

透「朱、さっきから何言ってるの?」

朱「透ちゃんこそ何言ってるの! 枕営業なんてそんな危ないこと!」

透「いくらなんでも大げさ。枕投げくらいでそんなムキに……」

朱「え?」

透「ん?」

朱「……」

透「……」

桜野「……」ソソ…

雪菜「……」クサ…

透・朱「「ん?」」チラッ

桜野・雪菜「「あ」」
653 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 22:30:47.10 ID:lD8cEh2oo
朱「そうだったの。じゃあ今度みんなでお泊まり会しましょうか」

透「う、うん……!」

朱「あ、でももう枕営業なんて言っちゃダメよ?」

透「わ、分かってるっ……そういう意味だとか……知らなかっただけだし……」

朱「ふふっ、そうね」

桜野「……」

透「桜野、手が止まってる」

桜野「ふぇぇ……」ナデナデ

雪菜「あ、あのー……朱さん? ちょっと緩めてもらえたり……」

朱「だーめ」ギュ-

雪菜「で、ですよねー……あは、は……」
654 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 22:47:10.85 ID:lD8cEh2oo
朱「ともかく、みんなありがとね。おかげでちゃんと断れそう」

透「あれで?」

雪菜「全敗に見えましたけど」

桜野「何を根拠に……」

朱「だってあたしには可愛い彼女が3人もいるんだものね!」

透「は?」

朱「みんなとの純愛を壊すわけにはいかない! だからあたし、ちゃんと断る!」

桜野「いつの間にか3人揃って彼女に……」

雪菜「3人も侍らせてる時点で純愛とは呼べないんじゃ……」

朱「細かいことは気にしちゃダメよ!」

透「ぜんぜん細かくないから」

朱「というわけでさっそく! 週末みんなでデートをしましょう!」

透「え、なんかやだ……」

朱「そんなっ!?」

雪菜「私も簡単に目移りする人はちょっと……」

朱「ふぐっ……!」ガクッ

朱「うっ、えぇぇぇ……!」

朱「久々のオフなのぉぉぉ……みんなと遊びたかっただけなのよぉぉぉ……!!!」ドワァァァ

透「はぁ……そういうことなら先に言ってよ」

朱「えぅ……?」

雪菜「そうですよ。普通に誘ってくれるなら嬉しいです」

朱「透ちゃん……! 雪菜ちゃんっ……!」
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/13(木) 22:50:06.07 ID:jIEbekUJo
ライガ「楽しそうだな私も混ぜてもらおうかw」
656 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 22:52:21.75 ID:lD8cEh2oo
朱「一緒に遊んでくれるのね!」

透「まぁ、うん」

雪菜「はい!」

朱「桜野ちゃんも!」

桜野「あ、わたしはちょっと」

朱「へ……?」ピシッ

桜野「その……先約がありまして……」テレテレ

朱「あ、そ、そう……なら仕方ないわね……あは、あはは……」サラサラ

雪菜「あぁ、朱さんがショックのあまり砂に……」

透「拝んどこ」ナムナム

雪菜「ですね」ナムナム

桜野「じゃあわたしも」ナムナム

透「桜野、ほんとに来れない?」

桜野「うん、さっきも言ったけど先約があるの。ごめんね」

透「謝ることじゃないけど……そっか。ちょっと残念」

桜野「楽しんできてね」

透「……うん」
657 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 22:58:02.44 ID:lD8cEh2oo
先進むと中途半端になりそうなんでいったん区切る
あと明日からまたちょっと更新できないかもしれない 出来ても変則だったりめっちゃ短かったりすると思う 正直俺にもどうなるかわからん
とりあえずお疲れ様でした
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/13(木) 23:08:22.51 ID:6pGln8KRo

プリキュアにありがちなこと
楽しい時間過ごしてたらたまたま近くにいる敵の犯行現場目撃しちゃう
お料理が急に不味くなるとか
659 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/16(日) 09:30:55.65 ID:X4ya9GoHo
週末

桜野「……」ソワソワ

桜野「……」キョロキョロ

桜野「……」サッサッ

桜野「……」チョイチョイ

桜野「ふー……」

桜野「ふぅ……ふぅ……」トントン

桜野「大丈夫……大丈夫……」ボソボソ

桜野「女の子同士でもっ……変じゃっ、ないっ……」

桜野「よしっ……!」

コスモス「おーい!」

桜野「!」

コスモス「岸波ちゃーん!」フリフリ

桜野「桜井さん!」パァッ
660 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/16(日) 09:39:14.35 ID:X4ya9GoHo
コスモス「ごめんね遅くなって。待った?」

桜野「んん、今来たとこ」

コスモス「そかそか」

桜野「ふふっ」

コスモス「おうおう? なーに笑ってんだよー」

桜野「な、なんでもなんでも」

コスモス「大人しく吐け! さもなくばもちもちの刑だぁ〜!」ムニュッ

桜野「うにゅ……ひゃめ……!」

コスモス「んー落ち着く」モチモチ

桜野「ひとのほっぺれおひふくなぁ〜」
661 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/16(日) 09:48:30.41 ID:X4ya9GoHo
コスモス「それでそれで、なんで笑ってたのかにゃ? なんか変だった?」

桜野「そ、そうじゃなくて、なんかさっきのやりとり……こ、恋人みたいだなぁって……」

コスモス「恋人?」

桜野「なんかほんとに、その……デート、みたいな……?」

コスモス「デートみたい、ねぇ」

桜野「ご、ごめんね変なこと言っ……」

コスモス「わたしはそのつもりで来たけど?」

桜野「へ?」

コスモス「いこっ!」ギュッ

桜野「う、うんっ!」
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/07/17(月) 18:51:52.28 ID:rBr5ExBp0
この幸せをぶち壊す何かがそろそろ
663 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/17(月) 23:54:50.41 ID:QPrNJMxro
ドSなお兄さんもよう見とる……
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/17(月) 23:59:52.21 ID:vBhKj04E0
透ちゃんの曇らせや過去はノリノリで描いてるように見えましたねえ
665 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 00:00:01.31 ID:vLNikZnIo
コスモス「ねぇねぇ」

桜野「なぁに?」

コスモス「さっきの帽子やっぱり買った方がよかったって」

桜野「あー、あれねぇ」

コスモス「すっごく似合ってたもん」

桜野「でもほらお値段が……」

コスモス「わたしも出すのに」

桜野「それはさすがに」

コスモス「んー、そっか。可愛かったのになぁ。残念」

桜野「またの機会にということで何卒……」

コスモス「そっかぁ……んー」ノビ-

桜野「猫っぽい……」

コスモス「ふぃ……ちょっと疲れちゃったかも」

桜野「いっぱい歩いたもんね。休憩しよっか」

コスモス「そだねぇ……」

コスモス「んー……お?」

コスモス「岸波ちゃん岸波ちゃん」クイクイ

桜野「んぅ?」

コスモス「イチゴとバナナどっちが好き?」

桜野「え、イチゴ?」

コスモス「おそろいだぁー!」グイ-

桜野「え、え、なに!?」
666 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 00:05:10.43 ID:vLNikZnIo
桜野「あぁ、クレープ屋さん」

コスモス「うんうん」

桜野「ちょっと前にお昼食べた気がするけど……」

コスモス「別腹です」

桜野「ですです」

コスモス「デザートに甘いもの食べた気がするけど……」

桜野「別腹です」

コスモス「ですです」
667 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 00:18:39.61 ID:vLNikZnIo
コスモス「岸波ちゃんイチゴクリームね。わたしチョコバナナにするから一口ちょーだい?」

桜野「うん」

コスモス「じゃあ注文はそれで……お?」

桜野「ん? なにか面白いものでもあった?」

コスモス「カップル割引お願いしまーす」

桜野「かっぷるわりびき……?」

コスモス「本当ですよー。ほら恋人つなぎ」ギュッ

桜野「こいびとつなぎ……?」ニギニギ

桜野「……?」

桜野「はっ!?///」
668 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 00:38:08.39 ID:vLNikZnIo
桜野「ほんとに割引適用されるとは……」

コスモス「好き好き同士だからね!」

桜野「て、店員さん変な目で見てたし……あとすっごいニヤニヤしてたし……」

コスモス「わたしたちの甘いアバンチュールが伝わってしまったのです。間違いありません」

桜野「アバン……?」

コスモス「アバンチュール? 意味は知らないけど、なんかラブラブみたいなやつじゃないの?」

桜野「でもなんかつよそーだよ?」

コスモス「つよそーならぶらぶ?」

桜野「なんじゃそりゃ」

コスモス「わからんちゃー」

桜野「らんちゃー?」

コスモス「いえす、らんちゃー。どっかぁん」

桜野「つよそー」

コスモス「やったー」

桜野「……」

コスモス「……」

桜野「なんの話だっけ?」

コスモス「わすれたー」
669 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 12:30:39.47 ID:kIRu7WozO
コスモス「イチゴどお? おいし?」

桜野「うん、おいし」モグモグ

コスモス「いただきっ!」パクッ

桜野「あ、勝手に食べたな〜」

コスモス「んっふぇっふぇ♪」モグモグ

桜野「もう……あ、ふふっ」

コスモス「えぅ? なんかついてう?」

桜野「ついてる。クリームが」

コスモス「どっちっぺ?」

桜野「こっちっぺ」スッ

コスモス「うにっ」

桜野「ほらとれた」

コスモス「おー、クリームがコスモスちゃんぷにぷにほっぺから岸波ちゃんひとさしゆびゆびに。ちょっとお話を聞いてみましょう。移住の感想は?」

桜野「おっと両手が。ポッケにティッシュ入ってるから、悪いんだけど取って……」

コスモス「お? 岸波ちゃん、今抵抗できない系?」

桜野「しまった。わたしのイチゴクリームが絶滅の危機に……!」

コスモス「ふっふっふっ。覚悟はできているな?」

桜野「ど、どうか命だけは……!」

コスモス「いただきまぁす。はみゅっ」パクッ

桜野「!?」ビクッ
670 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 23:09:27.77 ID:vLNikZnIo
コスモス「んっ、ちゅっ……あむっ……」ハムハム

桜野「ちょ、なんっ!? なんでそっ……なんでゆびっ!?///」

コスモス「んーみゃっ、んむっ……んんっ、ちゅ……」

桜野「ゆ、ゆびっ……かえしてっ……!///」

コスモス「あくっ、はむ、ん……はぷ」カミカミ

桜野「噛むなぁ!///」

コスモス「んぅ、ちゅ……んんー……ぷぁえ」チュポッ

桜野「う、ぁぅぅ……///」

コスモス「ふぃ……」フキフキ

桜野「うわぁ……でろでろ……」

コスモス「ごちそうさまでした」テチッ
671 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 23:22:04.25 ID:vLNikZnIo
桜野「わたしのゆびゆびが……」

コスモス「もったいなくてついっ」テヘッ

桜野「く、食いしん坊さんめ……太っちゃうんだからね?」

コスモス「それはいやかも?」

桜野「気を抜いたらあっという間にまんまるに……」

コスモス「なんと恐ろしい……岸波ちゃん食べてー」

桜野「チョコバナナ?」

コスモス「違いますお肉です。あげるー」

桜野「あげるってどうやって?」

コスモス「こう……かぷっと? そんでちゅーって」

桜野「吸血鬼っぽい」

コスモス「そうそう吸血鬼。でも血じゃなくてお肉。吸お肉鬼」

桜野「きゅうおにくき……?」
672 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 23:34:05.08 ID:vLNikZnIo
コスモス「そうです。体型に悩む女の子のもとに現れて、お肉をちゅーちゅーしてくれる心優しき怪異なのです」

桜野「そんなものが」

コスモス「あなたがそうです」

桜野「なんということでしょう」

コスモス「ぜひぜひわたしのお肉もらってやってください」ペコリ

桜野「え、お肉はいらない」

コスモス「そんなこと言わずに。わたしのお肉、きっとあまあまでおいしいですよ?」

桜野「その自信はどこから」

コスモス「だってほら、わたし甘いの好きだし」

桜野「あまあま好きだとお肉もあまあまに……?」

コスモス「そうなのです。嘘だと思わばご賞味あれ」

桜野「へ?」

コスモス「さっそく一口どーぞ?」

桜野「え、え……!?」

コスモス「ほれほれー、遠慮なくかぷっと」

桜野「えぁっ……いやっ……!」

コスモス「おすすめかぷかぷポイントはねぇ……やっぱり首んとこ? きっとあまあま濃いめですよ?」

桜野「え、えとっ! あのっ……!」

コスモス「どぞー」ニコ-

桜野「………………遠慮しときます」

コスモス「そう? かぷかぷしたくなったらいつでも言ってね? お肉は余ってますゆえ」

桜野「う、うん……」
673 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 23:46:40.74 ID:vLNikZnIo
桜野「と、ところで、さっきわたしのゆびゆびをかぷかぷしてたのは、吸お肉鬼的行動だったんでしょうか……?」

コスモス「あれ? あれは……味見?」

桜野「し、下調べされてる……ちなみに結果は?」

コスモス「うーん……あんまりわたし好みのお味ではありませんでした」

桜野「えっ……」

桜野「そ、そう……」

桜野「そうなんだ……」ショボ…

コスモス「意外とビターというか、大人のお味がしました。わたしはもっとあまあまの方が好き」

桜野「ビター……」

コスモス「おっとなー」

桜野「で、でもっ! 今はそうでも、一緒にいればだんだんあまあま味になっていくんじゃないかなって……思うんですけど……」

コスモス「熟成的な?」

桜野「わかんないけど……わたしきっと、あなた好みの味になるから……がんばるから……」

コスモス「そかそか。じゃあこれからは会うたびに、味見かみかみしないとね」

桜野「うぇっ!? あ、そ、そか……そうなっちゃうんだ……」

コスモス「やだ?」

桜野「……やだじゃない」

コスモス「じゃあそのつもりでー」

桜野「う、ん……///」

コスモス「わたしのことも噛んでいいからね。そんでお肉をちゅーっと」

桜野「そ、それは……」

コスモス「二の腕あたりもおすすめです。はむはむするとんまんまです」

桜野「気が向いたら……」

コスモス「ん♪」ニコッ
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/18(火) 23:49:43.41 ID:s6WoGtI+0
なんだこの子達…
675 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 23:53:49.89 ID:vLNikZnIo
コスモス「さてさーて、次どこいく?」

桜野「どこでも」

コスモス「お? それはあれですか? 君と一緒にいられるならどこでもいいぜ! みたいなやつですか?」

桜野「……やつです///」

コスモス「かぁいいねぇ♪」ナデナデ

桜野「うぅ……!///」

コスモス「うーんどこ連れてっちゃおっかなぁ……」

ポツポツ

桜野「ん……雨……?」

ザァァァ

コスモス「わわっ! 急につよっ!?」

桜野「た、大変っ! どっか屋根あるとこ!」

コスモス「あっちー!」タタタッ
676 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/19(水) 00:03:42.93 ID:nRvSdS4Xo
ザァァァ

桜野「あぁ、急に降ってきちゃったねぇ」ポタポタ

コスモス「天気予報だと晴れだったのに」ポタポタ

桜野「びしょびしょになっちゃった」

コスモス「わたしもー」

桜野「へくしゅっ」

コスモス「くしゃみ可愛い……でもどうしよ。このままじゃ風邪ひいちゃう」

桜野「だ、だいじょぶ……へくしゅっ」

コスモス「んー」

桜野「すー……ふぅ……」カタカタ

コスモス「うちくる?」

桜野「へ? くしゅっ」

コスモス「早くしないとだ」

桜野「うぇ? え!?」

コスモス「ここからなら近いから」

桜野「いやあのっ! うちってうち? 桜井さんのっ?」

コスモス「うん、ご招待。どうかな?」

桜野「でもでも心の準備とか!?」

コスモス「今からしてたら風邪引いちゃうよ?」

桜野「で、でも……!」

コスモス「一緒ならどこでもいいんでしょ?」

桜野「そ、そうは言ったけど……」

コスモス「遠慮しないで?」

桜野「遠慮っていうか……」

コスモス「岸波ちゃん、いこ?」

桜野「! えぁ、の……」

桜野「……」

桜野「……」コクッ
677 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/19(水) 00:12:20.87 ID:nRvSdS4Xo
コスモス「いらっしゃーい」

桜野「来てしまった来てしまった来てしまった……」ブツブツ

コスモス「早くお風呂入らなきゃ」

桜野「う、うん。もちろんお先に……」

コスモス「え、一緒に入ろうよ」

桜野「一緒!?」

コスモス「待ってる間に風邪引いちゃうかも」

桜野「で、でも、一緒なんて……」

コスモス「女の子同士なんだしいいじゃん?」

桜野「でも、でも……それは……」

コスモス「ダメなの?」

桜野「ダメっていうか……」

桜野「その……あれ、だから……」ギュッ

桜野「きっと……びっくり、させちゃうから……」ギュゥ

コスモス「?」
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