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プリキュア作るぞ【安価有】

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503 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:04:41.81 ID:rCwvD9Ufo
週末 朱宅

桜野「おじゃましまぁす」

透「……お邪魔します」

朱「いらっしゃい。あがって」

雪菜「ここが……朱さんの……!」

朱「玄関で感動しないで……」

雪菜「だって朱さんのおうちに入れるなんて……!」

朱「大げさね……」

ガチャ

朱「さてじゃあ、透ちゃんはこの部屋で待っててね」

透「私だけ? みんなは……?」

雪菜「準備がありますので」

透「準備?」

桜野「ちょっとだけだから、シキと遊んでて」

シキ「遊ぶのですー」

透「う、うん……?」
504 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:10:05.10 ID:rCwvD9Ufo
雪菜「さて皆さん、準備はいいですか?」

桜野「いいよー」

雪菜「ではさっそく……」

朱「待って」

雪菜「朱さん? なにか忘れ物でも……?」

朱「……」ジ-

桜野「あ、あの……」

朱「むむ……」ジロジロ

桜野「朱さん……?」

朱「むむむぅ〜……」ジロジロ

桜野「なにゆえそんなに見つめるのでしょう……」

朱「うん、採用」

桜野「えっとなにが……」

朱「桜野ちゃん、ちょーっとこっちおいでー」グイ-

桜野「え、ちょ、えええええええええ!」ズルズル
505 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:18:12.05 ID:rCwvD9Ufo
シキ「今度はシキの番なのですー」

透「……うん」

ガチャ

透「あ、やっと戻ってきた……って2人だけ? 桜野は?」

朱「Ladies and Gentlemen」

透「発音いい」

雪菜「趣旨を説明します」

透「なんの?」

朱「今日はあたしたちが3人がそれぞれ1品ずつ、計3品の料理を用意しました」

透「う、うん」

雪菜「透さんにはそれらを食べてもらい、1番を決めてもらいます」

透「料理を食べて、1番気に入ったのを選べばいいと」

朱「そういうこと」

透「でもなんで……?」

雪菜「難しいことを考えてはいけません」

透「わ、わかった……」

朱「それではさっそく1品目! 桜野ちゃんから!」

雪菜「どうぞー!」



安価下3まででコンマ最大
桜野が用意した食べ物
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:21:35.25 ID:cSw7AKie0
ぶりの照り焼き
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:22:08.12 ID:nSlzEmOfo
アップルパイ
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:23:12.21 ID:efLa+Kweo
酢豚
509 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:27:39.98 ID:rCwvD9Ufo
ガチャ

フワッ

透「!」

透「な……」

透「なぁ……!」

桜野(E:メイド服)「お待たせいたしました、お嬢様っ!」ニコッ

透「なっ! なんっ!!? なぁっ!??」

桜野(E:メイド服)「お嬢様、いかがなされましたかぁ?」

透「だっ、とぅ! さ、ぅ……なぅ!」

雪菜「混乱していますね」

朱「さっきの雪菜ちゃんそっくりね」

雪菜「そりゃこういう反応にもなりますよ……」

朱「それにしても……」

桜野(E:メイド服)「お嬢様っ!」ニコッ

透「……はひ」

朱「あたしの目に狂いはなかった……!」グッ
510 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:34:11.60 ID:rCwvD9Ufo
透「なんっ、これっ、どういうっ!」

桜野「うん、びっくりだよね。わたしもびっくり」

朱「1番びっくりだったのは、桜野ちゃんがそれ1人で着れたことよ。せっかく手取り足取りしてあげようと思ったのに」

桜野「なんか目が怖かったので頑張りました」

透「なんでこんなものあるのっ……!」

朱「前にお仕事の関係でもらったのよ。着丈的に雪菜ちゃんには着られなさそうだったから桜野ちゃんに」

透「じ、自分で着ればよかったんじゃ……!」

朱「桜野ちゃんが着た方が透ちゃん喜ぶかなーって」

透「うっ……!」

シキ「桜野かわいーのです」

桜野「ほんと?」フリフリ

雪菜「にしても桜野さん、結構ノリノリですね」

朱「正直言うと、もっと恥ずかしがるのを期待していたあたしがいるわ」

雪菜「でもかわいいから……」

朱「OKね」
511 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:43:24.98 ID:rCwvD9Ufo
桜野「それよりほら、お料理冷めちゃうから食べてくださいお嬢様」

透「そ、その呼び方……」

桜野「やめる?」

透「……」

桜野「もうちょっとだけ続けよっか」

透「う……」

桜野「というわけでお嬢様、ぶりの照り焼きでございます」コトッ

雪菜「これはなかなか渋いところを攻めてきましたねー」

朱「でも和食ということで、舌に合う可能性は非常に高いわ。なかなかやるわね」

雪菜「さてここからは実食です」

桜野「気持ちをいっぱい込めました!」

透「手作り……?」

桜野「気持ちをいっぱい込めて湯煎しました!」

雪菜「レトルト発覚です。桜野さんはお料理ダメなんですね」

朱「食べるの専門っていうのはそれなりに納得できるところね」

桜野「どうする? もえもえきゅんとかあーんとかしてみる?」

透「い、いらない……! いただきますっ」パクッ

雪菜「なにやら断腸の思いを感じさせる透さん! 食べました!」

透「あ、おいしい」

雪菜「普通においしそう! 私も食べたいです!」

朱「あとでね」
512 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:44:49.69 ID:rCwvD9Ufo
雪菜「さて次のお料理は……」



安価下3まででコンマ最大
朱か雪菜から選択
用意した食べ物
手作りか否か
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:47:57.52 ID:DVNvDZLuo

焼き芋
手作り
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:48:34.43 ID:O9mYadeD0
雪菜 かき氷 手作り
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:49:17.88 ID:FsrvSmDQ0
雪菜
ソーメン
茹でただけ
516 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:02:55.74 ID:rCwvD9Ufo
雪菜「次は……私のお料理です! どうぞー!」

桜野「お待たせいたしました、お嬢様っ!」ニコッ

朱「デジャヴね」

透「ぅあ……!」

朱「そして2回目でも平然とクリティカルしてるわね」

桜野「こちら2品目、そうめんになります」コトッ

雪菜「はい! そうめんです! ちなみに手作りです!」

朱「手作り?」

雪菜「気持ちを込めて茹でました!」

朱「さっき2人並んで鍋とにらめっこしてたのはそういうことだったのね」

桜野「でもなんでそうめん?」

雪菜「なんか好きそうなイメージありません?」

朱「ちょっと分かるかも?」

透「いただきます」チュルッ

雪菜「さぁ、お味は!?」

透「……」モソモソ

透「……」モグモク

透「……」ムグムグ

雪菜「なんか……食べるのゆっくりさんですね……?」

透「しゅしゅ……んくっ、うまくすすれないの」

雪菜「かふっ……!」タ-ンッ

朱「雪菜ちゃん!?」

雪菜「なんかあの人かわいいんですけど……」パタッ

朱「幸せそうな遺言……」

透「……」モグモグ

桜野「おいしい?」

透「……ん」モグモグ

桜野「ゆっくりでいいからねー」

透「……ん」ムグムグ

朱「雪菜ちゃん、私もすぐに逝くわ」パタッ
517 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:03:58.81 ID:rCwvD9Ufo
雪菜「き、気を取り直して最後、朱さんのお料理です……」

朱「ついに私の番ね……!」



安価下3まででコンマ最大
朱の選んだ食べ物
手作りか否か
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:06:25.76 ID:wMM+/8qR0
スピリットピース型手作りクッキー
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:10:00.30 ID:jSoB7s7xO
手作りオムライス
ケチャップでハートマークが書かれている
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:10:39.66 ID:RZVkeAMZo

卵焼きという名のダークマター
手作り
521 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:21:32.30 ID:rCwvD9Ufo
朱「最後はあたしね。結構自信あるわよ」

雪菜「どうぞー!」

桜野「お待たせいたしました、お嬢様っ!」ニコッ

透「うぁっ……」

朱「もはや確定演出ね」

桜野「こちら3品目。クッキーになります!」

雪菜「クッキーですか……うん? あの形……もしやっ!?」

朱「ふっふっふっ……気づいたようね。そう、あれはスピリッツピースの形を模した手作りクッキー!」

雪菜「手作り……!」

桜野「クッキー……!」

雪菜「ま、まぁ、それなりに高い女子力をお持ちのようですわね、ねぇ桜野さん?」←そうめん茹でただけの人

桜野「そうですわね。でもわたしたちには遠く及びませんことよ。おほほほ」←レトルト湯煎しただけの人

朱「キャラ崩壊してない?」

透「いただきます」サクッ

雪菜「ちなみにクッキーをチョイスした理由は……?」

朱「この間、透ちゃんがさくさく言ってたから」

桜野「名前呼びがこんなところでっ……!」

雪菜「どうですか、透さん?」

透「おいひぃ……!」サクサク

朱「かふっ……!」タ-ンッ

朱「なんか食べ方かわいくない……齧歯類みたいで……」パタッ

雪菜「あぁ、また1人犠牲になろうとしています。こうなってはもう祈るしかありません……」

桜野「冥福を?」

雪菜「無事をです」

桜野「ところで朱さん、お吸い物あります?」

朱「あるけど、なんで?」

桜野「シアさぁーん! お吸い物あるってー!」

シア「ぶっ飛ばしますわよ?」
522 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:26:15.63 ID:rCwvD9Ufo
雪菜「さ、さぁ、料理3品出揃いました」

雪菜「桜野さんの湯煎したぶりの照り焼きか!」

桜野「湯煎は言わなくても……」

雪菜「私のそうめんか!」

雪菜「朱さんのスピリットピース型手作りクッキーか!」

朱「なぜお吸い物……」

雪菜「透さんはどれが1番気に入ったのか! 運命のジャッジです!」

透「えっと……」



安価下5まで多数決
同票の場合決選投票
@ 桜野のレトルト湯煎しただけぶりの照り焼き
A 雪菜の茹でただけそうめん
B 朱のスピリットピース型手作りクッキー
C 桜野のメイド服姿
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:27:57.94 ID:cSw7AKie0
3
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:28:27.04 ID:6FzKyIqho
3
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:29:43.42 ID:nSlzEmOfo
4
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:30:13.96 ID:OjBEfm7X0
3
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:33:15.82 ID:jSoB7s7xO
4
528 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:37:56.03 ID:rCwvD9Ufo
透「これ、かな」

雪菜「それは……!」

朱「はぁぁぁっ……!!!」パァァッ

透「クッキー」

雪菜「優勝は! 朱さんのスピリットピース型手作りクッキーでーす!」

朱「やったぁ!」

桜野「負けた……!」

シキ「レトルトあっためただけで手作りクッキーに勝てる見込みなんて欠片も無いの」

雪菜「決めてはなんでしたか?」

透「おいしい」

雪菜「シンプル! でもそういう企画なのでOKです!」

朱「いっぱい作ったからみんなで食べましょ」

桜野「やたっ! いただきます!」
529 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:42:08.73 ID:rCwvD9Ufo
透「……」サクサク

シキ「おいしーのです」サクサク

シア「うふふ」サクサク

桜野「これは完敗ですね」サクサク

雪菜「それにしても粋な計らいです。スピリットピースの形なんて」サクサク

朱「喜んでもらえてよかったわ」

雪菜「でも不思議ですよね。この形のピースが、人の心を映して形を変えるなんて」サクサク

朱「そうね。みんな違うものね」

桜野「わたしは桜の花びら、朱さんは花束、雪菜ちゃんは雪だるま……あれ、透ちゃんは?」

雪菜「そういえば……」

透「私? 私のは……」



安価下3まででコンマ最大
透のスピリットピースの形状
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:42:14.60 ID:YiTWoSaYo
ほかほかハートで満ちてクッキーのレシピッピ いそう
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:43:23.10 ID:nSlzEmOfo
クジラ
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:44:50.28 ID:cSw7AKie0
透き通る透明な色なハートの形
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:46:09.09 ID:SuPx8uBGo
透明なマント
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:50:34.60 ID:3x4hYbhf0
透明なハート
透明な心
クリアマインド!
535 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:54:25.05 ID:rCwvD9Ufo
透「私の……これ」キラキラ

桜野「これは……透明なハートの形?」

透「うん。初めてこれに触れた時のこと、今でも覚えてる」

透「シーズンランドに召喚されて右も左も分からなかった」

透「そんな私を、シキやシアや、他の妖精のみんなが支えてくれた。すごく嬉しかった」

透「だから私、戦うって決めたんだ」

シア「スピリットピースは、透の純粋な心をそのまま映し出したんですのね」

透「そんな、私は……」

透「……」ギュッ

透「みんなっ、あのっ!」

透「あ、あのっ……!」

桜野「透ちゃん、深呼吸」サスサス

透「う、うん」

透「すー……はー……」

透「あのね……」
536 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:59:43.03 ID:rCwvD9Ufo
透「私、今までたくさんひどいことを行ってきた」

透「強がって、みんなを遠ざけて、ぜんぶ独りで何とかしようって思ってた」

透「でもそのせいで、みんなのことをたくさん傷つけてしまった」

透「だから今日はみんなに謝りたくて……」

朱「透ちゃん……」

雪菜「透さん……」

透「みんな本当に、今まで本当にごめんなさい」

透「こんなことで許してもらえるなんて思わないけど、これが私の気持ちです……ごめんなさい」

朱「透ちゃん、顔を上げて。許してもらえるなんて思わない、そんなこと言わないで。確かに、結構グサッとくることもあったけど、それでもあたしは、あなたを許さないつもりなんてないわ」ニコッ

雪菜「そうですよ。勇気を出して気持ちを伝えてくれたんですから。私、とっても嬉しいです」ニコッ
537 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:03:44.91 ID:689dy1pSo
透「朱、雪菜……ごめんね……」

透「私、こんなに優しい人たちに囲まれていたのに……」

透「……あの時もそう。シーズンランドのみんなは、私のことを信じてくれた。頼ってくれた。それなのに……」

透「私、今までいっぱい強がってきた。でも本当の私は強くなんてないから。独りじゃ誰も、何も守れなかったから」

透「本当はね、戦いたくなんてないの。でも私が弱いばっかりに、みんなを喪ってしまった。目の前で、何人も」

透「だから私は戦わなきゃいけない。いつかぜんぶ取り戻すまで、戦い続けなくちゃいけない。それが私の罪滅ぼし」ギュッ

雪菜「透さ……」

朱「透ちゃん……」

桜野「……」
538 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:06:26.80 ID:689dy1pSo
シキ「……透」

透「シキ……ごめんなさい。私、必ず償うから……」

シキ「だっこなのです」

透「え……?」

シキ「いいから早くだっこするです」

透「う、うん……」ダキッ

シキ「ぎゅって、ぎゅーって」

透「うん……」ギュ-

シキ「あったかい?」

透「うん、あったかい……」

シキ「そうなのです。命ってあったかいのです」

透「……うん」

シキ「これが、透が守ったぬくもりなのです」

透「!」
539 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:12:03.75 ID:689dy1pSo
シキ「透は何も守れなかったなんて言うけど、そんなことないのです」

透「……っ」

シキ「だってほら、シキはとってもあったかくて、やわらかくて、ぎゅーってするといい感じなのです」

透「シ、キ……」

シキ「シキはここにいるです。透が一所懸命守ってくれたから、ここにいるです」

透「でも……」

シキ「シキは透にとっても感謝してるです。どれだけ言っても言いきれないくらい、ありがとうって感じてる」

透「でも私は……!」

シキ「ねぇ、透。シキも、みんなも、とっくに透のことゆるしてるよ。透をゆるしてないのは、もう透だけなのです。だから透、自分のことをゆるしてあげて」

透「そんな……私…………できないよ……!」

シキ「……もう、しょうがない透です。しょうがないから透が自分で自分をゆるせるようになるまでは、シキが代わりにゆるしてあげるです」

透「っ……!」

シキ「ほら、透、ちゃんとごめんなさいするです。そしたらゆるしてあげるから」ギュ-

透「ぁ……わ、たしっ……!」

透「わたし、わたしはっ……!」

透「………………ごめん、なさい」

シキ「うん……」
540 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:18:08.17 ID:689dy1pSo
透「私、戦い続けなきゃいけないのに、ずっと戦いの中にいなきゃいけないはずなのに、まだ何も取り戻していないのに……」

透「みんなと一緒にいると、時々そのことを忘れてしまうことがあります。ごめんなさい……」

シキ「……うん」

透「ずっと何を食べても味のないガムみたいにしか感じなかったのに、最近ごはんがおいしく感じるようになってしまってごめんなさい……」

透「夜中に悪い夢で飛び起きることが減って、ぐっすり眠れるようになってしまってごめんなさい……」

透「ぜんぶ、何もかも灰色だったのに、空が青かったり、花が色鮮やかに見えるようになってしまってごめんなさい……」

シキ「……うん」

透「みんなと過ごす時間が、あなたを抱きしめているこの瞬間が、幸せで幸せでたまらない私を……」

透「……」ギュ

透「赦してくださいっ……」

シキ「うんっ」ニコッ

透「……っ……ひくっ……!」ポロッ

透「うぁ、っ……!!」ボロボロ

透「ぁぁぁっ……!!!」
541 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:25:50.94 ID:689dy1pSo
透「ぅ……っ……」スンスン

シア「……透」

透「シア……シアもごめんね。今までいっぱい迷惑かけて……」

シア「いいんですのよ。それより、なんでみんなが、最期の瞬間までなにも願わなかったか分かる?」

透「それは……ウィッシュスターのエネルギーにならないように……」

シア「その通りですわ。でもそれだけではありません。みんなね、透のことが大好きだったんですのよ。だからあなたに願いを託した」

透「私に……?」

シア「自分たちが居なくなっても、あなたが独りにならないように。あなたが独りで泣かないように。あなたが誰かに助けを求められるようにって遺した希望なんです」

透「みんな、が……」

シア「そう。みんなが遺したこの時間は、あなたのためにあるんですのよ」ニコッ

透「私の……ため……」

透「みんな……」ギュッ

透「桜野、朱、雪菜。私のお願い、聞いて」

透「カラミティ帝国を倒してウィッシュスターを取り戻せば、きっとぜんぶ元通りにできる」

透「私、もう一度みんなに会いたい。またみんなで笑い合いたい。私自身の力で、ぜんぶ取り戻したい」

透「でも私ひとりじゃできない。できなかった。だから、お願いします」

透「私と一緒に戦ってください……!」
542 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:29:08.63 ID:689dy1pSo
雪菜「……っ」ウルッ

雪菜「……っ!」ダキッ

透「ゆ、雪菜……っ!」

雪菜「当たり前じゃないですかっ! 友だちなんですから!」

透「! うんっ……!」

朱「友だちを助けたいって思うのは当然よね。それに友だちの友だちも」ギュッ

透「朱……っ!」

桜野「……透ちゃん」

透「桜野……」

桜野「もう大丈夫だね」

透「うんっ! 桜野のおかげで大丈夫になったよ……!」

桜野「……!」

透「ありがとう、桜野っ!」ニコッ

桜野「……」

桜野「……」

桜野「……うんっ!」ニコッ
543 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:33:10.30 ID:689dy1pSo
ここではないどこか

ツナミ「お?」

カサイ「あ? どうかしたか?」

ツナミ「ライガ、これ見てください。突然ものすごい量のエネルギーが溜まりました」

カサイ「マジかよ。オレにも見せろ」

ライガ「どれ……へぇ、確かに。どこかの誰かが、ずっとひた隠しにしてきた願いごとでも吐き出したかな?」

ツナミ「くだらない話ですね」

カサイ「おい、オレにも見せろよ」

ライガ「なんにしても私たちの目的達成にまた一歩近づいたわけだ。報告に行こうか」スタスタ

ツナミ「ですね」テクテク

カサイ「ぅおいっ!! オレにも見せろってぇのッ!!!」ドタドタ
544 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:33:54.61 ID:689dy1pSo
ここまで
第一部完!みたいな?
ちょっと休憩させてくれぇ
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/02(日) 00:34:16.59 ID:66IZ3B1Bo
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/02(日) 02:23:17.39 ID:7w1sTNGLo
おつー
これからの四人の物語がようやく始まる感
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/03(月) 19:56:03.86 ID:8yijjfBs0
数日は休憩かねえ
548 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:13:22.58 ID:gsa9Xsxdo
今週ちょい忙しめだから金曜再開の予定で

今日は次回予告くらいの気持ちでちょっとだけ進めます
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/04(火) 21:15:25.58 ID:oh6Bxt4Ro
はいー
550 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:17:24.11 ID:gsa9Xsxdo
ある日の放課後 商店街

桜野「……」トボトボ



『もう大丈夫だね』

『うんっ! 桜野のおかげで大丈夫になったよ……!』



桜野「……」



『ありがとう、桜野っ!』



桜野「……」

桜野「……」

桜野「もう大丈夫だね、か……」ボソッ

シキ「桜野……?」

桜野「あ、ううん。なんでもない」

シキ「……?」
551 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:22:14.55 ID:gsa9Xsxdo
シキ「ところでさっきのお店、なんだったです?」

桜野「あぁ、うん。さっきのお店はアクセサリー屋さん」

シキ「なにか買ったです?」

桜野「ううん、修理お願いしてきたの」

シキ「修理?」

桜野「前に拾ったロケット覚えてる?」

シキ「シキたちが初めて会った時のヤクサインが憑依してたやつ?」

桜野「そうそれ」

桜野「自分なりに持ち主を探してたんだけど、なかなか見つからなくて」

桜野「多分、中に写真とかが入ってるタイプだと思うんだけど、蓋が歪んで開かなくなっちゃってたから」

桜野「中を勝手に見るのは悪いと思ったんだけど、もうこれしか方法がなくて……」

シキ「持ち主、はやく見つかるといいのです」

桜野「うん」
552 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:32:23.82 ID:gsa9Xsxdo
桜野「でもさぁ、直るまでに何日かかかるみたいなんだよねぇ。すぐに直って探し始められると思ってたから、暇になっちゃったなぁ」

シキ「遊びにいくです?」

桜野「そうだねぇ……んぅ?」

少女「えぇ……っとぉ……?」

桜野「あの子……迷子、かな? 地図とにらめっこしてるし」

少女「んぅぅー……?」

桜野「首90°曲がってる。絶対迷子だ」

少女「ここがこうで……あっちがそっちで……うーん?」

桜野「あの……」

少女「はぇ?」

桜野「お困りですか?」

少女「はい! とってもお困りです!」バッ

桜野「すっごい元気……えっと、どうしたんですか?」

少女「聞いてくださいよ。この間ね、街をぷら〜っとお散歩してた時に、新しくオープンしたっていうカフェのチラシをもらったの」

少女「おしゃれな雰囲気だしクーポンついてるし、せっかくだから行ってみたいなーって思ったんだけど、うかつにも道に迷ってしまいさぁ大変」

少女「このままではわたしのお腹と背中がぺったんこしてしまうのです」

桜野「あ、はは、なるほど……あ、それ地図ですよね? ちょっと見せて」

少女「ご都合主義的奇跡が降臨した!?」

桜野「大げさだって……」
553 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:40:21.72 ID:gsa9Xsxdo
桜野「うーんと、だから……あっちの道をまっすぐ行って大きな通りに出たら左に曲がってそれから……」

少女「ふんふん」

桜野「……で、そこをまっすぐ行くと見えてくるはず」

少女「なるほどーそっち側だったかー」

少女「そっかそっかぁ、地図が反対向きだったのか。まぁ地図にだって反抗期くらいあるよねうんうん」

少女「待てよ。ということはつまり、あの時通り過ぎた角を曲がっていればたどり着いていたということに……?」

桜野「ふふっ」

桜野「もう」

桜野「……!」

桜野「……」

桜野「……」

桜野「……もう大丈夫だね」ニヘッ

少女「えぇー、もうちょっと付き合ってよー」

桜野「!」

少女「だってほら、けっこう道順複雑だったし? また迷っちゃうかもだし? これも何かの縁だと思ってさ」

桜野「あ、えと……」

少女「だめ……?」コテン

桜野「ぅ……」

桜野「そ、そう、だよね。迷っちゃうかもだよね」

少女「うんうん!」

桜野「じゃあその……一緒に行こっか?」

少女「うん!」ニコッ

桜野「……!」トクンッ
554 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:49:05.95 ID:gsa9Xsxdo
少女「もうお腹ぺっこぺこだよー。カフェ着く前に倒れちゃいそう」

桜野「あ、飴でよかったら食べる? いちごみるくしかないけど……」

少女「いいのっ!?」

桜野「すごい食いつき……どうぞ」

少女「んっふぇっふぇっ……おいひぃ♪」コロコロ

桜野「ふふっ、本当においしそうに食べるねぇ」

少女「わたしね、いちごみるくの飴大好きなんだぁ」

桜野「それはよかった」

少女「うんうん。とってもよいよい♪」コロコロ

桜野「なんだかこうしてると……」

少女「んぅ?」コロコロ

桜野「あ、ごめんね。ちょっと昔のこと思い出しちゃって」

少女「え、偶然! わたしも昔のこと思い出してた!」

桜野「あなたも?」

少女「うん。あのね、わたしね、中学からこの街に引っ越してきたんだけど、10歳くらいの頃にも旅行で来たことがあるの」

少女「でもね、その時迷子になっちゃったんだ」

少女「お父さんもお母さんもどこにいるか分からなくて、不安になっちゃって、1人で泣いてたの。誰も助けてくれなくて、とっても怖かった」

少女「でもね、その時知らない女の子が声をかけてくれたの」

桜野「……!」

少女「その子がね、お母さんが迎えに来るまでずぅっと一緒にいてくれた。ほんとのほんとに嬉しかったなぁ」

少女「いちごみるくの飴はね、その子がくれた飴なの。それからずっとこの飴が大好きなんだぁ」
555 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:55:07.58 ID:gsa9Xsxdo
少女「あはは、なんだか懐かしくなってきちゃった。ごめんね急にこんな……ってどうしたの? お口があんぐりと……塞いだげよっか?」ムニッ

桜野「うにゅ」

少女「ぷふっ」

桜野「うにゅにゅにゅ」

少女「やわやわだぁ〜♪」ムニムニ

桜野「まっふぇまっへ、待って。今の話ってほんと……?」

少女「ふぇ? ほんとだけど……?」

桜野「あの日、確かすごく暑くて……」

少女「え……?」

桜野「ふたりで日陰に入って、おしゃべりしたり、じゃんけんとかしりとりとかで遊んで……」

少女「そ、それでお母さんが迎えに来た時……」

桜野「引き分けで……」

少女「! もしかしてもしかしてっ!!」

桜野「それ、わたしだ……」

少女「!」

少女「ふぁあああっ……!」

少女「すごいすごいっ!」ガシッ

桜野「へ?」

少女「あの時の子に会えるなんて! これはもう偶然を通り越して運命だよ!」ブンブン

桜野「ど、どうどう……!」ガックンガックン

少女「あ、ごめ」パッ
556 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:57:35.17 ID:gsa9Xsxdo
桜野「ふぃ……でもすごい偶然。本当に運命だったりして」

少女「うん、絶対そうだよ! えぇっと……」

桜野「そういえば自己紹介とかまだだったね。わたし、岸波桜野」

少女「岸波、桜野……」

桜野「よろしくね」

少女「うん、よろしくね」

コスモス「わたし、桜井コスモス!」ニコッ
557 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:58:08.21 ID:gsa9Xsxdo
ここまで
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/04(火) 22:00:04.86 ID:CISfS6Wq0

不採用だったキャラも使われる可能性ある感じか
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/04(火) 22:06:15.34 ID:oh6Bxt4Ro
おつ
おー
560 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/07(金) 08:42:46.44 ID:M/cptl14o
>>1です
ごめんなんだけど今日無理かもしれない
昨日から体調悪くて今朝の体温が39℃こえました
それでも今日は平日なのです休めない 夜には絶命していることでしょう
というわけで無理ぽです
本当に申し訳ございません
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 08:45:33.70 ID:0kfSfJYN0
コロナかな
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 08:48:44.31 ID:EppTg7xf0
体温の段階で異常ってわかるほどなら流石に会社休んだほうがいいんじゃないかなあ…
確実に大勢に風邪移るし行っても迷惑かけるというか半分バイオテロだよ細菌兵器持って会社突撃するようなもんだよ
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 08:58:25.66 ID:WrECuu+E0
もう言われてるけど、会社にも迷惑だし普通に休んで病院行ってくれとしか…
お大事に
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 09:02:39.38 ID:Y0jBqG+/o
流石にそこまで体調に異常出てて休ませてもらえないんなら確実に会社訴えれるぞ
565 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/07(金) 09:16:24.95 ID:M/cptl14o
休めはするんだけどどーーーしても休みたくない事情があるんだよなぁ
でもさすがに無理かぁ
しゃーなし休むかぁ
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 16:18:07.68 ID:NuGOd8Oso
これも全てビョーゲンズって奴の仕業なんだ
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/08(土) 20:18:20.31 ID:3jtCIthOo
まだ復活無理か
568 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/09(日) 20:59:20.12 ID:AOIhYCmbo
コスモス「それでこの道をまっすぐ行くと……あ、ほんとだ! ほんとに見えてきたぁ〜!」タタタッ

桜野「ふふっ。走ると転んじゃうよー」

コスモス「あははっ、すごーい!
ほんとについたー!」タタタッ

桜野「戻ってきた……」

コスモス「岸波ちゃ……あ?」コケッ

桜野「あ」

コスモス「んぅっ……!」ギュッ

桜野「おっと……」ガシッ

コスモス「っっっ………………ぅな?」

桜野「だから転ぶって」

コスモス「うっへへぇ、ごめんなしゃぁい」テヘッ

桜野「もう、危なっかしいなぁ……」クスッ
569 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/09(日) 21:37:10.09 ID:AOIhYCmbo
コスモス「でもでもほんとに辿り着くとは……」

桜野「地図通りに来ただけだよ?」

コスモス「それでもすごいの。わたし1人じゃ、今ごろ空腹で野垂れ死んでたところだもん」

桜野「そうなる前に別のお店入ろうね……」

コスモス「ふふふっ。岸波ちゃん、ほんとにありがとね。岸波ちゃんがいてくれてほんとのほんとによかったよ」

桜野「そ、そう? わたし、役に立てた……?」

コスモス「うんっ! とっても助かりました!」

桜野「そっか……それなら、よかった」
570 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/09(日) 22:10:53.02 ID:AOIhYCmbo
コスモス「それじゃあ、お腹と背中がぺったんこする前にさっそくれつご!」スッタタ-

桜野「ぁ……」

コスモス「なーに食べよっかなー? 何がおいしいかなー?」

桜野「……」

コスモス「パスタとかーパンケーキとかー……オススメとかあるのかなー」

桜野「……」ニコッ

コスモス「カフェだしやっぱりコーヒー? でもにがにが味はにがにが苦手なのです。でろでろあまあま味とかないかな?」

桜野「桜井さん」

コスモス「ん? なぁに?」クルッ

桜野「楽しんできてね」フリフリ

コスモス「………………ほぇ?」

桜野「道案内も終わったし、わたしは……」

コスモス「えぇ〜! 待ってよぉ〜!!!」グイ-

桜野「ちょっ!?」

コスモス「一緒にごはん食べよーよー!」グイグイ

桜野「で、でもわたしっ、お金もってなっ……!」

コスモス「おごるからー!」

桜野「わ、悪いって……!」

コスモス「昔も今も助けられちゃったんだからお礼くらいさせてよー!」グイングイン

桜野「で、でも……!」

コスモス「おねがいー! ごはんおごらせてーぇ! それくらいしなきゃ気がすまないのー!」グオングオン

桜野「あ、あのちょとっ……!」ガックンガックン

コスモス「あ、こめんまた」パッ
571 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/09(日) 22:45:33.40 ID:AOIhYCmbo
コスモス「ねぇ、どうしてもダメ?」

桜野「だって奢らせるなんて悪いし……」

コスモス「お礼がしたいの。お願い……」

桜野「でも……」

コスモス「わ、わたしと一緒にいるのやだ……?」

桜野「っ! ちがっ! そういうんじゃなくてっ……!」

コスモス「じゃあなんで……」

桜野「そ、れは……」

コスモス「せっかく会えたんだよ? もうちょっとだけ一緒にいたいよ……」キュッ

桜野「……っ」

桜野「……ぁ、ぅ」

桜野「…………わかった」

コスモス「ほん、とに……?」

コスモス「ほんとにっ!? やたやたっ!」ニパッ

コスモス「そうと決まれば! ほら、はやく行こっ!」ギュッ

桜野「う、うんっ!」
572 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/09(日) 22:46:21.87 ID:AOIhYCmbo
んーだめだうまくまとまらん
申し訳ないけど今日はここまで
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/09(日) 22:46:51.05 ID:pwPEOPuZo
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/09(日) 22:54:27.74 ID:04d+ugs7o
おつおつー
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/10(月) 20:21:50.31 ID:Z7d+WtmOo
プリキュア恒例の単発回でのゲストキャラは採用されなかったキャラから拾うかな?
576 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:22:39.02 ID:t0AYj8EGo
>>575
ごめんたぶんそこまでは書けない 今の人数でもそこそこキャパオーバー
桜井コスモスは偶然桜野と同じ主人公の候補だったり 偶然桜野と名前の雰囲気が似てたり 他にも色んな偶然が重なって爆誕した特別枠
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/10(月) 21:24:01.10 ID:e3ZV1+wKo
闇キュアですか?(直球)
578 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:27:16.92 ID:t0AYj8EGo
カランコロンカラン

店員「いらっしゃいませー」

コスモス「ほぁ〜おしゃれだぁ〜」

桜野「ほんとだぁ〜」

店員「2名様ですか?」

コスモス「でーす」ピ-ス

店員「こちらのお席へどうぞ」

コスモス「はーい」タタッ

桜野「ありがとうございます」ペコッ

コスモス「見て見てーメニューもすっごいおしゃれさん」

桜野「ほんとだぁ。みんなおいしそ……」

コスモス「どれにするか迷っちゃうねぇ」

桜野「そうだねぇ」
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/10(月) 21:27:56.32 ID:jbtNccco0
コスモ〜ス
強くなれるIT'S ALRIGHT!
580 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:30:14.24 ID:t0AYj8EGo
>>577
なにそのyesともnoとも答えたくない質問……
581 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:34:45.48 ID:t0AYj8EGo
>>579
コスモス「アヤノちゃん!」
桜野「サクノです」

みたいなやつ入れようとしたけど伝わらんだろと思ってやめたのはナイショの話
582 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:46:59.53 ID:t0AYj8EGo
コスモス「うーん……やっぱりパスタかなぁ……」

桜野「……」チラチラ

コスモス「こっちのなんか赤いやつ美味しそうだなぁ……あ、でも白いやつも……」

桜野「……」ジ-

コスモス「岸波ちゃんは……えぅ? どしたのじっと見つめて。なんかついてる?」

桜野「あ、いや、なんでもなんでも……!」

コスモス「そう……?」

桜野「うんうん!」コクコク

コスモス「ならいいけど……何にするか決まった?」

桜野「わ、わたしは、なにか軽いものを……」

コスモス「おなか減ってない?」

桜野「う、うん。あんまり減ってな……」クゥゥゥ…

コスモス「お?」

桜野「あ」

コスモス「可愛らしい音が聞こえたような……?」

桜野「こ、これは、違くて……!」ワタワタ

コスモス「違うんですか」

桜野「違うんです」

コスモス「ではなんでしょう」

桜野「うぇ!? あ、えと……えぇーっと……」

コスモス「ふふっ」クスッ

桜野「あぅ……」

コスモス「遠慮なんかしちゃダメだよ? これはわたしからのお礼なんだから」

桜野「う、うん……」

コスモス「あ、そうだこうしよ。わたしパスタ2種類で悩んでるから、両方選んでシェアしよ。それならいいでしょ?」

桜野「桜井さんがいいなら」

コスモス「じゃあ決まりね。すいませーん」
583 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:57:27.37 ID:t0AYj8EGo
コスモス「ひょころふぇ」モグモグ

桜野「あんふぇ?」モグモグ

ゴクン

コスモス「ところで」

桜野「ソースついてるよ」

コスモス「どこっ!?」

桜野「ほっぺ」

コスモス「こっちっぺ?」ゴシ

桜野「はんたいっぺ」

コスモス「ななな?」

桜野「ここー」フキフキ

コスモス「むぐー」フキフキ

桜野「むぅ? なんふぇわたひもふかれてうの……?」フキフキ

コスモス「ほかえひ」フキフキ

桜野「はんほ意味が……」

コスモス「ソースついてたよ」

桜野「ばかなっ……!?」

コスモス「大人しくもちもちされろ〜♪」モチモチ

桜野「もくてきかわっへりゅりゅりゅ〜」
584 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:15:27.79 ID:t0AYj8EGo
コスモス「改めましてところで」

桜野「なんでしょう」

コスモス「その制服、陽見原のだよね?」

桜野「ん、そうだよ」

コスモス「で、2年生?」

桜野「せいかーい」

コスモス「やっぱりそうだ。わたしもね、陽見原なの」

桜野「え、そうなの!?」

コスモス「うん、学年もおんなじ」

桜野「本当に? だって、今まで一度も会ったことないよね?」

コスモス「そのはず。もし会ってたら絶対忘れられないもん」

桜野「すれ違ってたのかな?」

コスモス「かなかな? でもすれ違ってたら、ビビっと来てそうな気がするんだよねぇ」

桜野「たしかに……本当に偶然会わなかったんだ……」

コスモス「今日再会する運命だったのです」

桜野「なんか壮大だぁ……」

桜野「あ、でも同じ学校なら、これからは学校でも……」

コスモス「それは……どうだろ?」

桜野「?」

コスモス「わたしね、最近、学校行けてないんだぁ」

桜野「そう、なの……?」

コスモス「うん。まぁその……あれなの。いろいろあったんだよ、うん」

桜野「……そっか」
585 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:22:13.51 ID:t0AYj8EGo
コスモス「それよりそれより、こっちの白いやつ、すっごいおいしいよ!」

桜野「ほんとに?」

コスモス「ほんとのほんとに。ひと口お食べー」

桜野「お言葉に甘えて」

コスモス「はい、あーん」

桜野「へ?」

コスモス「ほれほれ、おくち開けてー」

桜野「えぁっ!? いやっ、え……!」

コスモス「早くしないと落っことしちゃうー」

桜野「え、えと……あ、あー」パクッ

コスモス「むふふっ♪」

桜野「……」モグモグ…

コスモス「どお?」

桜野「味わかんない……」

コスモス「じゃあもう1回」

桜野「勘弁してくださいっ……!」
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/10(月) 22:26:07.88 ID:NBYDEtcDo
透ちゃん並みの暗い過去持ちか?
587 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:30:53.93 ID:t0AYj8EGo
桜野「ひどいはじゅかしめをうけた……」モグモグ

コスモス「赤いやつどお?」

桜野「とみゃと味……」

コスモス「おーぅとみゃーとぉ。おいし?」

桜野「おいし」

コスモス「ちょーだい?」

桜野「おくちをおーぷん」

コスモス「あー」

桜野「いい子ですねー。はいあーん」

コスモス「はむ」モグモグ

桜野「恥ずかしがらずによくできまちた」パチパチ

コスモス「いや思いのほか恥ずかしくて混乱してます……」

桜野「ちなみにお味は?」

コスモス「わかんにゃい」

桜野「でしょ?」
588 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:44:05.72 ID:t0AYj8EGo
店員「ありがとうございましたー」

コスモス「美味しかったねー」

桜野「ごめんね、本当に奢らせちゃって」

コスモス「もう、それは言わない約束。そろそろ怒っちゃうよ?」

桜野「怒る……?」

コスモス「そうです。わたしは怒るととってもこわこわなのです」

桜野「まったく想像できない……」

コスモス「では今から片鱗をお見せしましょう」

桜野「おー」パチパチ

コスモス「むぅー……!」プク-

桜野「!」

桜野「……」ソワソワ

桜野「……」ソッ

コスモス「むむー!」プク-

プスッ

コスモス「ぷしゅるぅぅぅ……」

桜野「……!」バッ

コスモス「いかがでしたか?」

桜野「ぜっ……たいに怒らせてはいけないとわかりました……っ」プルプル

コスモス「そうです。みな口を揃えてそう言います。やはりわたしは恐るべき存在……」

桜野「そうっ……! ですねっ……!」プルプル
589 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:45:38.98 ID:t0AYj8EGo
なんかこいつらの会話ずっと中身ないしずっと脱線してて本筋全く進まないんだけどなんなんだよこいつら……
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/10(月) 22:53:04.40 ID:UY+teAZMo
ツッコミ役不在天然同士の会話
591 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:54:14.47 ID:t0AYj8EGo
コスモス「ねぇねぇ、これからどうする?」

桜野「んー、もう帰らないと……」

コスモス「えぇーもう?」

桜野「だってそろそろ暗くなるし……」

コスモス「むー……」プクッ

桜野「い、怒りをお鎮めください……!」ソワソワ

コスモス「今回だけですぞ」スンッ

桜野「ありがたき幸せ……」

コスモス「でも帰っちゃうのはやーだっ」

桜野「そうは言っても、おうちの人だって心配するんじゃ……」

コスモス「むむぅ……あ、じゃあじゃあプリだけ撮ろっ!」

桜野「プリ?」

コスモス「せっかくの再会記念、写真の1枚も無しじゃ寂しいもんね!」ギュッ

桜野「え」

コスモス「いっくぞー!」グイ-

桜野「うぁっ、ちょ……!?」
592 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:01:03.15 ID:t0AYj8EGo
桜野「こ、ここがプリクラの世界か……」

コスモス「流行りのイセカイテンセーってやつ?」

桜野「気分はまさに……」

コスモス「やったことない?」

桜野「うん、初めて」

コスモス「おぉー。岸波ちゃんのプリクラ初体験がわたしとだなんて、ちょっとうれしいなぁ♪」

桜野「お、お手柔らかに……」

コスモス「いろいろ種類あるけど、どれがいい?」

桜野「おすすめで……」

コスモス「あいあい。じゃあわたしのイチオシを」

桜野「わ、わたしはどうすれば……!」

コスモス「ここはお任せ〜」タプタプ

桜野「う、うん……」

コスモス「はい、撮影ブース入る!」

桜野「うぇっ!? どっち!?」

コスモス「こっち!」グイ-

桜野「わわっ!」
593 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:13:46.19 ID:t0AYj8EGo
桜野「白い明るい広い……」

コスモス「準備いい〜?」

桜野「え、うん……?」

サツエイガハジマルヨ

桜野「なんかしゃべったっ!?」

コスモス「そりゃしゃべるよ」

ガタンッウィィィ…

桜野「なんか動いたっ!?」

コスモス「グリーンバック?」

3

桜野「ここここれどうするのっ?」

コスモス「ここ、こっち向いて……」

桜野「お、ぉ?」

コスモス「で、ポーズ!」シュビッ

桜野「ポーズ?」ヘニョ

2

コスモス「もっとこっちよって! くっつくくらい!」グイ-

桜野「うぇっ!?」

コスモス「そんな端っこじゃ入りきらないって!」グイグイッ

桜野「あああああええ???」ガクッ

1

コスモス「はやくっ!」グイッ

桜野「あちょ」ツルッ

コスモス「へ?」

ゴッチンッ☆
パシャッ

コスモス「あぅ、ぅぅ……ぇだいぃぃ……!」

桜野「ふぐ、ぬぉぉぉ……!」

コスモス「き、岸波ちゃん……だいじょぶぅ……?」

桜野「わ、わたしはなんとか……!」

コスモス「そっかぁ……わたしはダメそうだからさすってぇ……」

桜野「い、意外と図々しい……」サスサス

コスモス「ふぇぇ……」ジンジン
594 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:23:44.55 ID:t0AYj8EGo
コスモス「おでこ大丈夫? 腫れたりとか……」

桜野「自分じゃわかんない」

コスモス「うーん……」サスサス

桜野「どお?」

コスモス「おでこ大丈夫」

桜野「そっちは……」サスサス

コスモス「ふへ……♪」

桜野「うん、おでこ大丈夫」

コスモス「もっとしっかり調べるべきだと思います」グリグリ

桜野「では念入りに」ナデナデ

コスモス「ふへへぇ……♪」

桜野「ところで、今これはなにを……?」ナデナデ

コスモス「落書き」

桜野「ほぇ……」

コスモス「あ、なでなでの手が止まっていましてよ?」

桜野「おでこチェックのはずでわ……?」

コスモス「口答えは許していなくてよ!」

桜野「す、すみません……」ナデナデ

コスモス「おでこだけじゃなくもっと全体を、もう少しだけ強くして、でも優しく。髪の流れに逆らわないで、触るか触らないかくらいのタッチで梳くみたいに……」

桜野「注文多いな」ナデナデ
595 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:33:40.65 ID:t0AYj8EGo
コスモス「キリッとした感じと、ふわっとした感じ、どっちがいい?」

桜野「え、なんの話……?」

コスモス「プリの加工のお話です。1人ずつ別々のも選べます」

桜野「な、なにがなにやら……」

コスモス「岸波ちゃんはゆるゆるふわふわな感じだから、ふわっとした感じの方が可愛いかな?」タプタプ

桜野「わたしそんなにゆるゆるに見える?」

コスモス「うん。一目見たときから、頑張ればおうちに連れて帰れそうだなって思ってました。なんなら今も思ってます」

桜野「奇遇だね。わたしもおんなじこと思ってた」

コスモス「おー、わたしたち気が合うねー」

桜野「ねー」

コスモス「じゃあ加工もおそろいにしちゃおー」タプタプ

桜野「おー」
596 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:42:12.68 ID:t0AYj8EGo
カタンッ

コスモス「ほらほら出てきた」カサッ

桜野「すごい、なんか透けてる」

コスモス「今の流行りなのです。空にかざして写真撮ったりするの」

桜野「そして、見事にごっちんした瞬間……」

コスモス「再会記念としてはベストショットじゃない?」

桜野「ふふっ、そうかも。これを空にかざして……」

コスモス「エアごっちん」

桜野「エアごっちん……」

コスモス「ぷふっ」

桜野「あははっ」

コスモス「ちょっと待ってね、今切り離すから……」

桜野「うん」

コスモス「はい、岸波ちゃんの分」

桜野「あ、ありがと……」

桜野「ぉぉぉ……! 初、プリクラ……!」キラキラ

桜野「大切にするねっ!」

コスモス「うん、わたしも!」ニコッ
597 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:51:56.61 ID:t0AYj8EGo
コスモス「あぁ、暗くなっちゃってる」

桜野「早く帰らないと……」

コスモス「あ、門限厳しい感じ? ごめんね、無理に引っ張り回しちゃって」

桜野「ううん、たぶんまだ大丈夫。それに、その……とっても楽しかったから」

コスモス「ほんとに? わたしもとっても楽しかった!」ニコッ

桜野「……」ニコッ

コスモス「……」

桜野「……じゃあ」

コスモス「ねぇ」クイ

桜野「なに?」

コスモス「また会える?」

桜野「!」

桜野「……」

桜野「うん」コク

コスモス「ほんとにっ!?」ズイッ

桜野「うんっ、うぇ!?」

コスモス「いついつ? 明日? 明後日? それとも週末?」

桜野「ど、どうどう……!」

コスモス「あ、ごめん。嬉しくてつい……」
598 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:57:39.03 ID:t0AYj8EGo
桜野「週末にしよっか。学校お休みで時間あるし」

コスモス「わかった!」

桜野「待ち合わせ場所は……」

コスモス「またあのカフェにしよ。今度はランチで」

桜野「いいけど、迷わずこれる?」

コスモス「い、1回惜しいところまで行ったんだからだいじょぶだよ」

桜野「ほんとに?」

コスモス「ほんとのほんとに! わたしだってね、やる時はやるんだよ?」

桜野「期待しても?」

コスモス「おまかせあれ」エヘン

桜野「ふふっ」

コスモス「それにもしまた迷子になっても、きっと岸波ちゃんが見つけてくれる! くれる?」

桜野「……うん。絶対見つけるよ」

コスモス「うへへっ♪」ニコッ
599 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 00:09:52.81 ID:PSnatb1mo
コスモス「よし、じゃあ週末!」

桜野「うん」

コスモス「まったねーっ!」タタタッ

桜野「またね!」フリフリ

桜野「……」フリフリ

桜野「……」フリ…

桜野「……」

桜野「……///」ポシュッ

桜野「はぅあぁぁ〜〜〜……///」ヘナヘナヘナ

シキ「桜野? だいじょぶです?」

桜野「ダメかもぉ……///」

シキ「どこか痛いです?」

桜野「痛いというかぁ……苦しいというかぁ……///」

桜野「また会えるなんて思わないじゃんっ……///」

桜野「本当に運命だったりするのかなぁ……///」

桜野「だってあの子は……わたしの……」

桜野「あぁ……もぅっ……!///」

桜野「やばいなぁ……///」
600 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 00:10:25.82 ID:PSnatb1mo
ここまで
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 00:20:56.39 ID:OrehRdaxo
602 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 21:17:31.08 ID:PSnatb1mo
屋上

桜野「……」ピラッ

朱「……」カサッ

桜野「エアごっちん……ぷふっ……」

朱「うーん……」ジ-

桜野「……」ニマニマ

朱「うぬぬぬ……」

桜野「ふへへへ……」ニヤニヤ

雪菜「桜野さん?」

桜野「ひゃい!? ななななにかご用でしょうか!?」ササッ

雪菜「いえ、なに見てるのかなぁって」

桜野「あぁいや、これは……なんでもない。うん、なんでもなんでも……」テレテレ

雪菜「……?」
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