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プリキュア作るぞ【安価有】
- 471 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 21:46:17.91 ID:jLpfpdsUo
- ライガ「キュア……サクラ……!」
サクラ「……」キョロキョロ
サクラ「……」クルッ
サクラ「……」トンットトトッ
サクラ「……」タンッタンッ
サクラ「……」ノビッ
サクラ「……」グルグル
サクラ「……」コキコキ
サクラ「……」グッパグッパ
サクラ「……」パンッ
サクラ「よしっ」グッ
サクラ「これなら戦える」
ライガ「ヤクサイン!」
サクラ「いっくよぉ……!」グググッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
サクラ「はっ!」ギュンッ!
ライガ「!」
ヤクサイン「!?」
ドゴォッ!
ヤクサイン「ヤ、グッ!??」
サクラ「っっっらぁっ!!!」
バゴォォォンッ!!!
ヤクサイン「サァァァッ!!?」
ドガァンッ!
ガガガガッ!
ドッパァァァンッ!!!
サクラ「ふー……」
- 472 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 21:51:27.97 ID:jLpfpdsUo
- ライガ「こ、れは……」
サクラ「次はあなた」シャッ
ライガ「!」
サクラ「はぁっ!」
ドガッ!!
ライガ「くっ……!」ググッ
サクラ「だぁぁぁぁぁっ!!」バキィッ!
ライガ「ぐぁっ!?」
ヒュンッ
ドガガァンッ!
ライガ「くぅっ……!」
サクラ「……っ!」ダンッ
サクラ「たぁっ!!!」ギュオッ
ドッパァンッ!!!
サクラ「……避けられた」
ライガ「うぉぉっ!」バッ
サクラ「っ!」ガガガッ
ライガ「はぁっ!!」ドガァッ!
サクラ「うくっ……!」ズザザッ
- 473 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 21:57:18.62 ID:jLpfpdsUo
- ライガ「はぁ、ははっ……強いな。だからこそ惜しい」
サクラ「たぁっ……!!」ガッ
ライガ「くっ!」ガガガッ
ライガ「それだけの強さを持ちながらキュアクリアのために戦うのか!? そんなことをして何の意味がある!」
ライガ「お前も知っているだろ! あいつの弱さを! あいつは何も為しえなかった弱者だ!!」
サクラ「弱くなんか……ないっ!!!」ドガッ!
ライガ「ぐぅっ……!」ズザッ
サクラ「……あの子が弱いわけない」
サクラ「あなたたちが未だ目的を達成できていないのは誰のせい? この世界がまだ無事なのは誰のおかげ?」
サクラ「あの子が必死に戦ったからだ。たった独りで食い止め続けたからだ」
サクラ「それを弱いなんて言わせない」
サクラ「あの子がいるから今が在る!」ググッ
サクラ「この瞬間が! あの子の強さの証明だ!!!」ドゴォンッ!!
ライガ「うぐぁっ!?」
- 474 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 22:03:58.69 ID:jLpfpdsUo
- ライガ「はぁはぁ……!」
サクラ「……」キッ
ライガ「くっ、ぅぅ……!」
透「岸波、さん……!」
ライガ「!」
ライガ「ふ、はは」ニヤッ
ライガ「そんなにあいつが強いってことにしたいなら……その強さ、試してやる」クイッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドタドタッ
サクラ「!」
透「あ……」
サクラ「……っ」ダッ
ライガ「おっと、お前の相手は私だ」グイッ
サクラ「くっ……はなっ、せぇっ!!」ガンッ
ライガ「あぐっ!?」
サクラ「はっ!」ドヒュンッ
ライガ「くっ……ヤクサイン!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
透「うぅっ……!」
サクラ「もっと……速くっ!!!」チュインッ
サクラ(何度手を伸ばした? 何度その距離に絶望した? 何度自分の無力を嘆いた?)
サクラ(もう悔しい思いはしたくない。誰かが傷つくところを見たくない)
サクラ(ただ見ているだけはもう終わり)
サクラ「この力があれば、今のわたしならっ……!」
安価下3まで多数決
@ 透を助け出す
A ヤクサインをぶっ飛ばす
- 475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 22:05:25.18 ID:yWXA7Wsi0
- 1
- 476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 22:06:19.85 ID:5x/d/bP6o
- 1
- 477 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 22:10:38.31 ID:jLpfpdsUo
- ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ブォンッ!
透「……っ」
サクラ「届くっ!!!」シュインッ!
ドッゴォォォンッ!
ヤクサイン「ヤクゥ…?」
サクラ「お、っと、とと……」ズザザッ
透「……!」
サクラ「大丈夫?」
透「う、うん」
サクラ「どうかな? 今度はちゃんとかっこよく決まったかな?」ニヘッ
透「! ……うんっ!」
- 478 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 22:18:20.86 ID:jLpfpdsUo
- サクラ「少し離れててね。すぐにやっつけるから」
透「ま、待って!」
サクラ「……?」
透「私、私も……!」
サクラ「でも……」
透「……っ」フルフル
サクラ「……分かった」
透「……!」
サクラ「一緒に戦お?」
透「う、うんっ」
ライガ「はぁはぁ……今さらそいつに何ができる……?」
透「……ライ、ガ」
ライガ「そんなちっぽけ力で何ができる? 何か守れたか? 誰か救えたか? 結局そいつは1人じゃ何もできやしない!」
透「……!」
透「……っ」
透「悔しい、けど……全部あいつの言う通り。私は1人じゃ何もできない。できなかったっ……!」
サクラ「…………確かに、1人でできることには限界があるかもしれない」ギュッ
透「!」
サクラ「でもね、だから手を繋ぐの。そのために仲間がいる。友達がいる。そのために、わたしがいるの」
透「……っ」ギュッ
サクラ「だから、大丈夫」
透「……うん」
透「すーはー……」
透「プリキュア・カミングシーズン」
- 479 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 22:23:12.73 ID:jLpfpdsUo
- クリア「全てを透き通らせてあげる、キュアクリア」
サクラ「行こう、クリア!」
クリア「うんっ!」タタッ
クリア「プリキュア……!」
クリア「あっ……う、くっ……!」フラッ
サクラ「わたしが支える!」
クリア「サクラ……!」
サクラ「だから一緒に」
クリア「うんっ……!」
安価下3まで募集
合体技いきます
いや違うんですよ綺麗な流れ作ろうとしたらいつの間にか撃ってたんすよ……
技名:
説明:
ざっくりでおk
よろしくお願いします
- 480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 22:31:13.51 ID:yMKv/dpCo
- 技名:桜流し(サクラウェイブ)
説明:桜の花弁と魚が綺麗な水に流れるイメージ映像の後に目標に向かって大量の桜の花弁と魚がぶつけられる
- 481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 22:34:41.61 ID:yWXA7Wsi0
- 技名:サクラウォール
説明:普段の数倍の質量の桜吹雪にスプラッシュウェイヴの魚達を乗せて敵を飲み込む
ツナミをも凌駕する質量攻撃
- 482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 22:38:06.46 ID:7352KX2/O
- 技名:プリキュア・ボルテクス
説明:渦を巻く水流で敵を打ち砕く。水流を出しているのがクリアでサクラが回転させているイメージ。獣王○心撃のような技。
- 483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 22:41:45.17 ID:wuwcFGEb0
- 技名:ダブルキック
説明:サクラは桜吹雪を2つ操って1つを足に纏いグローブ代わりにしつつもう1つの桜吹雪をブースター代わりにして加速させてキック
クリアもスプラッシュウェイブの2つに分けた魚群の1つを足に纏ってもう1つをブースター代わりにして加速させてキック
加速した2人のキックを全く同時に叩き込む
- 484 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 22:43:27.16 ID:jLpfpdsUo
- めっちゃええやん……
決めらんないのでコンマがこのレスに1番近いやつ採用
- 485 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 22:44:25.26 ID:jLpfpdsUo
- >>482いただきます
>>483範囲外だすまん
- 486 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 22:51:55.03 ID:jLpfpdsUo
- ライガ「ヤクサイン!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
サクラ「いくよ!」
クリア「うん!」
ギュッ
サクラ・クリア「プリキュア・ボルテクス!!!」バッ
ギュオオオッ!
ゴォッ!!!!!
ヤクサイン「ヤクッ!? サァァァッ!?!??」
サクラ・クリア「はぁぁぁぁあああああっ!!!」
ドッパァァァンッ!!!
ヤクサイン「ヤァァァァ!!!」サラサラ…
ライガ「……っ」
ライガ「……これほどまでとは」
ライガ「報告だな」シュンッ
- 487 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 22:52:32.24 ID:jLpfpdsUo
- (この技ちょっとマーブルスクリューっぽいぞ……!)
- 488 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 23:00:50.06 ID:jLpfpdsUo
- 桜野「ふぃ……けっこう疲れるねぇこれ」ヘタッ
透「……ふぅ」
桜野「大丈夫?」
透「……うん」
桜野「よかったー」
透「……」
透「……」
透「岸波さん」
桜野「んー?」
透「ありがとう」
桜野「んーん、気にしないで。もっと早く助けられればよかったんだけど、ごめんね」
透「んん」フルフル
透「私は十分救われた。本当にありがとう」
桜野「大げさだなぁ。拙者、当然のことをしたまでです。なんちて、へへ」
桜野「あ、でももうひとりでなんでも背負っちゃダメだよ。助けが必要な時はちゃんと言うこと」
桜野「わたしだっているし、それに……」
朱「桜野ちゃーん! 弓知夏さーん!」タタッ
雪菜「2人とも大丈夫ですかー!」トタタッ
透「あ……」
桜野「透ちゃん」
透「!」
桜野「いこっ!」ギュッ
透「……!」
透「……っ」パァッ
透「うんっ!」ニコッ
- 489 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 23:03:34.86 ID:jLpfpdsUo
- ここまで
名前で呼ぶと途端に耳が弱そうになるな……
おかげさまで当面の目標だった主人公変身までこぎつけました
本当にありがとうございます
- 490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 23:04:49.84 ID:7352KX2/O
- おつ。
- 491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 23:09:45.93 ID:B0JkE/udo
- おつおつ
透ちやん爆速でデレそう
桜野変身前までのクールビューティーとは別人とか言われるやつ
- 492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 11:06:01.44 ID:wMM+/8qR0
- 乙
透はまだポンコツじゃないから…胸の件ではちょっとショック受けただけだから…
- 493 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 20:47:53.21 ID:rCwvD9Ufo
- 昼休み 屋上
桜野「透ちゃん」
透「さ……さく……」
桜野「とーーーるちゃん」
透「さく……さ……さくさく」
桜野「おしい」
ガチャ
雪菜「遅くなりましたー」
桜野「あ、雪菜ちゃん。朱さんも」
朱「あら? 2人でなにしてるの?」
桜野「透ちゃんに名前で呼んでもらおうと思いまして」
雪菜「そういえばずっと苗字呼びですもんね」
桜野「でも何度試しても小気味いい咀嚼音になってしまうのです」
シキ「さくさくなのです」
- 494 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 20:55:27.17 ID:rCwvD9Ufo
- 桜野「というわけでもう1回」
透「さ……しゃく……しゃー」
桜野「ヘビ?」
朱「ネコじゃない?」
雪菜「ネコはにゃーです」
桜野「にゃるほど。透ちゃん、にゃー」
透「にゃあ……?」
桜野「かわいい……」
朱「かわいい……」
雪菜「かわいい……」
透「にゃあっ……!?」
- 495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 21:04:08.52 ID:nSlzEmOfo
- かわいい……
- 496 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 21:08:09.07 ID:rCwvD9Ufo
- 朱「ねぇねぇ、あたしのことも名前で呼んでくれない?」
透「え……?」
雪菜「はいはい! 私も呼んでほしいです!」
透「え、っと……朱、さん。雪菜、ちゃん……」
雪菜「な、なんだかムズムズしますね」
朱「呼びにくいなら呼び捨てでもいいのよ……?」
透「じゃ、じゃあ……あ、あか、ね?」
朱「ぁ……」キュン
朱「なんてっ……おそろしい子っ……!」フラッ
朱「雪菜ちゃん……あとは……おねがい、ね……」ガクッ
雪菜「朱さぁーん!」
雪菜「うぅっ、朱さんがやられてしまいました……次は私の番なんですね……」シクシク
雪菜「さぁ! 一思いにやってください!」
透「え、あの……」
雪菜「さぁっ!!!」ズイッ
透「うぇっ!? あ、えとっ! ゆき、ゆきにゃ……」
雪菜「にゃー!!?」バタ-ン
透「あ、ちがっ、ちが……今のは噛んだだけで……」
雪菜「お父さんお母さんごめんなさい。今日から私はゆきにゃとして生きて往きます……」ガクッ
透「ど、どうしよ……私のせいで2人が……!」
桜野「あー、うん……」
朱「ほぁー……」
雪菜「ゆきにゃ……ゆきにゃ……」
桜野「幸せそうだから万事おっけー!」
透「い、いいの……?」
桜野「それより、わたしもそろそろ呼んでほしいなー?」
透「さ、さくさく……」
桜野「わたしのことスナック菓子に見えてる?」
- 497 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 21:16:20.26 ID:rCwvD9Ufo
- 朱「先ほどはとんだ醜態を晒してしまい……」ペコリ
雪菜「誠に申し訳ございませんでした……」ペコリ
透「え? あ、うん……?」
朱「改めて、よろしくね透ちゃん」
雪菜「私もよろしくです、透さんっ!」
透「! う、うんっ、よろしくっ」
桜野「先をっ! 越されてしまったっ……!」ガックリ
透「いやあのっ、あのあのっ……!」アタフタ
朱「うーん、なんで桜野ちゃんだけ呼べないのかしら?」
透「だ、だって……なんか、恥ずかしぃ……」
雪菜「かわっ……じゃない。恥ずかしがることなんてないですよ」
朱「そうよ。思い切って呼んでみましょ?」
透「う、うん……」
- 498 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 21:23:35.17 ID:rCwvD9Ufo
- 雪菜「頑張ってくださーい!」
朱「お腹に力を込めるのよー!」
桜野「ささっ、どーんと」
透「え、えっと……さ、さくさくさく」
桜野「落ち着いて落ち着いて。ゆっくりでいいよ」
透「う……さく、さ」
透「さ、さ……」
透「…………さく、の」
桜野「んぅぅぅっ……!」パァァッ
桜野「透ちゃーん!」ガバッ
透「ちょっ!?」
桜野「いい子だねぇ〜ちゃんと言えてえらいねぇ〜」ナデナデ
透「んやっ……やめっ……」
- 499 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 21:30:40.65 ID:rCwvD9Ufo
- 雪菜「……こちらゆきにゃ。朱さん、応答せよ」
朱「こちら朱。なにか問題が?」
雪菜「私、初めて透さんと話した時、怖くてべそかいたんですよ」
朱「そんなこともあったわね」
雪菜「それが今は……」
桜野「よーしゃよしゃよしゃ」ワシャワシャ
透「んっ、バカにするなぁ……♪」
雪菜「……」
朱「……」
雪菜「まざったら怒られますかね」
朱「怒られたら一緒に謝りましょう」
雪菜「……」
朱「……」
ザッ
- 500 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 21:38:34.29 ID:rCwvD9Ufo
- キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン
朱「あら、もう終わり?」
雪菜「時間を忘れてしまいました」
透「いっぱいわしゃわしゃされた……」
桜野「授業遅れちゃうし戻ろっか」
朱「そうね」
雪菜「はーい」
桜野「透ちゃん、わたしたちも」
透「ねぇ……」クイクイ
桜野「ん、どしたの?」
透「あの、あのね……私……」
桜野「うん」
透「その、みんなに……今までみんなにひどいことたくさん言ってきちゃった。から、そのことちゃんと謝りたくて……」
桜野「みんな気にしてないと思うけど……」
透「私が気にする」
桜野「……そっか」
透「でも私、上手にできなくて……だからね、その、手伝ってほしくて……さ、桜野に」
桜野「うんっ!」ニコッ
桜野「透ちゃんの頼みとあっちゃあ無下には出来ませんからなぁ」
透「なにキャラ?」
桜野「とにかく、セッティングは任せて。みんなを集めるから」
透「ん。お願いします」
桜野「うん!」
- 501 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 21:49:45.41 ID:rCwvD9Ufo
- 朱「謝りたい?」
桜野「そうなんです」
雪菜「私たち、そんなの気にしてませんけど……」
朱「そうよね」
桜野「透ちゃんがどうしてもって言うので、協力してほしいんです」
雪菜「そういうことなら」
桜野「それで、できるだけ透ちゃんが話しやすい環境だといいなって思って」
雪菜「学校だとどうしてもオープンな雰囲気になっちゃいますもんね。もっと自分たちだけの場所……みたいな?」
桜野「そうそう」
朱「うちくる?」
桜野「え、いいんで……」
雪菜「いいんですかっ!?」ズイッ
朱「う、うん。ちょうど週末ひとりだから……」
雪菜「朱さんのおうち……お洋服でいっぱい……!」
朱「あ、でも初めての場所だとかえって緊張しちゃうかしら?」
雪菜「いえ! きっと大丈夫です! それにいざ透さんが緊張で固まっちゃっても、桜野さんがむにむにすればほにゃほにゃになると思います!」
朱「それは確かに」
桜野「謎の信頼……」
雪菜「そういうわけで週末は朱さんのおうちに集合です!」
朱「うん、あたしはいいわよ」
桜野「わ、わかった」
- 502 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 21:58:04.12 ID:rCwvD9Ufo
- 朱「そうと決まればいろいろ準備しなきゃね。おもてなしに料理とか?」
雪菜「お料理ですか」
朱「うん。透ちゃんの好きなものが分かればいいんだけど、なにか知らない?」
桜野「そういえば……」
朱「心当たりある?」
桜野「透ちゃんが転校してきた日に聞いたんです。そしたら、あったような気がするけど忘れちゃったって……」
朱「忘れちゃった?」
雪菜「そんなことあります?」
桜野「わたしもおんなじこと言った。けど、忘れちゃったんだからしょうがないでしょーって」
朱「そんなことが……」
桜野「どうしましょう……」
雪菜「じゃあじゃあ、ひとり1品ずつ、透さんが喜びそうなものを持ち寄るっていうのはどうですか?」
桜野「なるほど……それで透ちゃんの好きなものを探ると……」
朱「うん、賛成」
雪菜「では、週末は朱さんのおうちで」
朱「桜野ちゃん、透ちゃんによろしくね」
桜野「はい」
雪菜「楽しみですぅ……」
桜野「喜んでくれるといいなぁ」
朱「きっと大丈夫よ」
- 503 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:04:41.81 ID:rCwvD9Ufo
- 週末 朱宅
桜野「おじゃましまぁす」
透「……お邪魔します」
朱「いらっしゃい。あがって」
雪菜「ここが……朱さんの……!」
朱「玄関で感動しないで……」
雪菜「だって朱さんのおうちに入れるなんて……!」
朱「大げさね……」
ガチャ
朱「さてじゃあ、透ちゃんはこの部屋で待っててね」
透「私だけ? みんなは……?」
雪菜「準備がありますので」
透「準備?」
桜野「ちょっとだけだから、シキと遊んでて」
シキ「遊ぶのですー」
透「う、うん……?」
- 504 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:10:05.10 ID:rCwvD9Ufo
- 雪菜「さて皆さん、準備はいいですか?」
桜野「いいよー」
雪菜「ではさっそく……」
朱「待って」
雪菜「朱さん? なにか忘れ物でも……?」
朱「……」ジ-
桜野「あ、あの……」
朱「むむ……」ジロジロ
桜野「朱さん……?」
朱「むむむぅ〜……」ジロジロ
桜野「なにゆえそんなに見つめるのでしょう……」
朱「うん、採用」
桜野「えっとなにが……」
朱「桜野ちゃん、ちょーっとこっちおいでー」グイ-
桜野「え、ちょ、えええええええええ!」ズルズル
- 505 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:18:12.05 ID:rCwvD9Ufo
- シキ「今度はシキの番なのですー」
透「……うん」
ガチャ
透「あ、やっと戻ってきた……って2人だけ? 桜野は?」
朱「Ladies and Gentlemen」
透「発音いい」
雪菜「趣旨を説明します」
透「なんの?」
朱「今日はあたしたちが3人がそれぞれ1品ずつ、計3品の料理を用意しました」
透「う、うん」
雪菜「透さんにはそれらを食べてもらい、1番を決めてもらいます」
透「料理を食べて、1番気に入ったのを選べばいいと」
朱「そういうこと」
透「でもなんで……?」
雪菜「難しいことを考えてはいけません」
透「わ、わかった……」
朱「それではさっそく1品目! 桜野ちゃんから!」
雪菜「どうぞー!」
安価下3まででコンマ最大
桜野が用意した食べ物
- 506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:21:35.25 ID:cSw7AKie0
- ぶりの照り焼き
- 507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:22:08.12 ID:nSlzEmOfo
- アップルパイ
- 508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:23:12.21 ID:efLa+Kweo
- 酢豚
- 509 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:27:39.98 ID:rCwvD9Ufo
- ガチャ
フワッ
透「!」
透「な……」
透「なぁ……!」
桜野(E:メイド服)「お待たせいたしました、お嬢様っ!」ニコッ
透「なっ! なんっ!!? なぁっ!??」
桜野(E:メイド服)「お嬢様、いかがなされましたかぁ?」
透「だっ、とぅ! さ、ぅ……なぅ!」
雪菜「混乱していますね」
朱「さっきの雪菜ちゃんそっくりね」
雪菜「そりゃこういう反応にもなりますよ……」
朱「それにしても……」
桜野(E:メイド服)「お嬢様っ!」ニコッ
透「……はひ」
朱「あたしの目に狂いはなかった……!」グッ
- 510 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:34:11.60 ID:rCwvD9Ufo
- 透「なんっ、これっ、どういうっ!」
桜野「うん、びっくりだよね。わたしもびっくり」
朱「1番びっくりだったのは、桜野ちゃんがそれ1人で着れたことよ。せっかく手取り足取りしてあげようと思ったのに」
桜野「なんか目が怖かったので頑張りました」
透「なんでこんなものあるのっ……!」
朱「前にお仕事の関係でもらったのよ。着丈的に雪菜ちゃんには着られなさそうだったから桜野ちゃんに」
透「じ、自分で着ればよかったんじゃ……!」
朱「桜野ちゃんが着た方が透ちゃん喜ぶかなーって」
透「うっ……!」
シキ「桜野かわいーのです」
桜野「ほんと?」フリフリ
雪菜「にしても桜野さん、結構ノリノリですね」
朱「正直言うと、もっと恥ずかしがるのを期待していたあたしがいるわ」
雪菜「でもかわいいから……」
朱「OKね」
- 511 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:43:24.98 ID:rCwvD9Ufo
- 桜野「それよりほら、お料理冷めちゃうから食べてくださいお嬢様」
透「そ、その呼び方……」
桜野「やめる?」
透「……」
桜野「もうちょっとだけ続けよっか」
透「う……」
桜野「というわけでお嬢様、ぶりの照り焼きでございます」コトッ
雪菜「これはなかなか渋いところを攻めてきましたねー」
朱「でも和食ということで、舌に合う可能性は非常に高いわ。なかなかやるわね」
雪菜「さてここからは実食です」
桜野「気持ちをいっぱい込めました!」
透「手作り……?」
桜野「気持ちをいっぱい込めて湯煎しました!」
雪菜「レトルト発覚です。桜野さんはお料理ダメなんですね」
朱「食べるの専門っていうのはそれなりに納得できるところね」
桜野「どうする? もえもえきゅんとかあーんとかしてみる?」
透「い、いらない……! いただきますっ」パクッ
雪菜「なにやら断腸の思いを感じさせる透さん! 食べました!」
透「あ、おいしい」
雪菜「普通においしそう! 私も食べたいです!」
朱「あとでね」
- 512 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:44:49.69 ID:rCwvD9Ufo
- 雪菜「さて次のお料理は……」
安価下3まででコンマ最大
朱か雪菜から選択
用意した食べ物
手作りか否か
- 513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:47:57.52 ID:DVNvDZLuo
- 朱
焼き芋
手作り
- 514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:48:34.43 ID:O9mYadeD0
- 雪菜 かき氷 手作り
- 515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:49:17.88 ID:FsrvSmDQ0
- 雪菜
ソーメン
茹でただけ
- 516 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:02:55.74 ID:rCwvD9Ufo
- 雪菜「次は……私のお料理です! どうぞー!」
桜野「お待たせいたしました、お嬢様っ!」ニコッ
朱「デジャヴね」
透「ぅあ……!」
朱「そして2回目でも平然とクリティカルしてるわね」
桜野「こちら2品目、そうめんになります」コトッ
雪菜「はい! そうめんです! ちなみに手作りです!」
朱「手作り?」
雪菜「気持ちを込めて茹でました!」
朱「さっき2人並んで鍋とにらめっこしてたのはそういうことだったのね」
桜野「でもなんでそうめん?」
雪菜「なんか好きそうなイメージありません?」
朱「ちょっと分かるかも?」
透「いただきます」チュルッ
雪菜「さぁ、お味は!?」
透「……」モソモソ
透「……」モグモク
透「……」ムグムグ
雪菜「なんか……食べるのゆっくりさんですね……?」
透「しゅしゅ……んくっ、うまくすすれないの」
雪菜「かふっ……!」タ-ンッ
朱「雪菜ちゃん!?」
雪菜「なんかあの人かわいいんですけど……」パタッ
朱「幸せそうな遺言……」
透「……」モグモグ
桜野「おいしい?」
透「……ん」モグモグ
桜野「ゆっくりでいいからねー」
透「……ん」ムグムグ
朱「雪菜ちゃん、私もすぐに逝くわ」パタッ
- 517 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:03:58.81 ID:rCwvD9Ufo
- 雪菜「き、気を取り直して最後、朱さんのお料理です……」
朱「ついに私の番ね……!」
安価下3まででコンマ最大
朱の選んだ食べ物
手作りか否か
- 518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:06:25.76 ID:wMM+/8qR0
- スピリットピース型手作りクッキー
- 519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:10:00.30 ID:jSoB7s7xO
- 手作りオムライス
ケチャップでハートマークが書かれている
- 520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:10:39.66 ID:RZVkeAMZo
- 朱
卵焼きという名のダークマター
手作り
- 521 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:21:32.30 ID:rCwvD9Ufo
- 朱「最後はあたしね。結構自信あるわよ」
雪菜「どうぞー!」
桜野「お待たせいたしました、お嬢様っ!」ニコッ
透「うぁっ……」
朱「もはや確定演出ね」
桜野「こちら3品目。クッキーになります!」
雪菜「クッキーですか……うん? あの形……もしやっ!?」
朱「ふっふっふっ……気づいたようね。そう、あれはスピリッツピースの形を模した手作りクッキー!」
雪菜「手作り……!」
桜野「クッキー……!」
雪菜「ま、まぁ、それなりに高い女子力をお持ちのようですわね、ねぇ桜野さん?」←そうめん茹でただけの人
桜野「そうですわね。でもわたしたちには遠く及びませんことよ。おほほほ」←レトルト湯煎しただけの人
朱「キャラ崩壊してない?」
透「いただきます」サクッ
雪菜「ちなみにクッキーをチョイスした理由は……?」
朱「この間、透ちゃんがさくさく言ってたから」
桜野「名前呼びがこんなところでっ……!」
雪菜「どうですか、透さん?」
透「おいひぃ……!」サクサク
朱「かふっ……!」タ-ンッ
朱「なんか食べ方かわいくない……齧歯類みたいで……」パタッ
雪菜「あぁ、また1人犠牲になろうとしています。こうなってはもう祈るしかありません……」
桜野「冥福を?」
雪菜「無事をです」
桜野「ところで朱さん、お吸い物あります?」
朱「あるけど、なんで?」
桜野「シアさぁーん! お吸い物あるってー!」
シア「ぶっ飛ばしますわよ?」
- 522 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:26:15.63 ID:rCwvD9Ufo
- 雪菜「さ、さぁ、料理3品出揃いました」
雪菜「桜野さんの湯煎したぶりの照り焼きか!」
桜野「湯煎は言わなくても……」
雪菜「私のそうめんか!」
雪菜「朱さんのスピリットピース型手作りクッキーか!」
朱「なぜお吸い物……」
雪菜「透さんはどれが1番気に入ったのか! 運命のジャッジです!」
透「えっと……」
安価下5まで多数決
同票の場合決選投票
@ 桜野のレトルト湯煎しただけぶりの照り焼き
A 雪菜の茹でただけそうめん
B 朱のスピリットピース型手作りクッキー
C 桜野のメイド服姿
- 523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:27:57.94 ID:cSw7AKie0
- 3
- 524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:28:27.04 ID:6FzKyIqho
- 3
- 525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:29:43.42 ID:nSlzEmOfo
- 4
- 526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:30:13.96 ID:OjBEfm7X0
- 3
- 527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:33:15.82 ID:jSoB7s7xO
- 4
- 528 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:37:56.03 ID:rCwvD9Ufo
- 透「これ、かな」
雪菜「それは……!」
朱「はぁぁぁっ……!!!」パァァッ
透「クッキー」
雪菜「優勝は! 朱さんのスピリットピース型手作りクッキーでーす!」
朱「やったぁ!」
桜野「負けた……!」
シキ「レトルトあっためただけで手作りクッキーに勝てる見込みなんて欠片も無いの」
雪菜「決めてはなんでしたか?」
透「おいしい」
雪菜「シンプル! でもそういう企画なのでOKです!」
朱「いっぱい作ったからみんなで食べましょ」
桜野「やたっ! いただきます!」
- 529 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:42:08.73 ID:rCwvD9Ufo
- 透「……」サクサク
シキ「おいしーのです」サクサク
シア「うふふ」サクサク
桜野「これは完敗ですね」サクサク
雪菜「それにしても粋な計らいです。スピリットピースの形なんて」サクサク
朱「喜んでもらえてよかったわ」
雪菜「でも不思議ですよね。この形のピースが、人の心を映して形を変えるなんて」サクサク
朱「そうね。みんな違うものね」
桜野「わたしは桜の花びら、朱さんは花束、雪菜ちゃんは雪だるま……あれ、透ちゃんは?」
雪菜「そういえば……」
透「私? 私のは……」
安価下3まででコンマ最大
透のスピリットピースの形状
- 530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:42:14.60 ID:YiTWoSaYo
- ほかほかハートで満ちてクッキーのレシピッピ いそう
- 531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:43:23.10 ID:nSlzEmOfo
- クジラ
- 532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:44:50.28 ID:cSw7AKie0
- 透き通る透明な色なハートの形
- 533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:46:09.09 ID:SuPx8uBGo
- 透明なマント
- 534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:50:34.60 ID:3x4hYbhf0
- 透明なハート
透明な心
クリアマインド!
- 535 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:54:25.05 ID:rCwvD9Ufo
- 透「私の……これ」キラキラ
桜野「これは……透明なハートの形?」
透「うん。初めてこれに触れた時のこと、今でも覚えてる」
透「シーズンランドに召喚されて右も左も分からなかった」
透「そんな私を、シキやシアや、他の妖精のみんなが支えてくれた。すごく嬉しかった」
透「だから私、戦うって決めたんだ」
シア「スピリットピースは、透の純粋な心をそのまま映し出したんですのね」
透「そんな、私は……」
透「……」ギュッ
透「みんなっ、あのっ!」
透「あ、あのっ……!」
桜野「透ちゃん、深呼吸」サスサス
透「う、うん」
透「すー……はー……」
透「あのね……」
- 536 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:59:43.03 ID:rCwvD9Ufo
- 透「私、今までたくさんひどいことを行ってきた」
透「強がって、みんなを遠ざけて、ぜんぶ独りで何とかしようって思ってた」
透「でもそのせいで、みんなのことをたくさん傷つけてしまった」
透「だから今日はみんなに謝りたくて……」
朱「透ちゃん……」
雪菜「透さん……」
透「みんな本当に、今まで本当にごめんなさい」
透「こんなことで許してもらえるなんて思わないけど、これが私の気持ちです……ごめんなさい」
朱「透ちゃん、顔を上げて。許してもらえるなんて思わない、そんなこと言わないで。確かに、結構グサッとくることもあったけど、それでもあたしは、あなたを許さないつもりなんてないわ」ニコッ
雪菜「そうですよ。勇気を出して気持ちを伝えてくれたんですから。私、とっても嬉しいです」ニコッ
- 537 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:03:44.91 ID:689dy1pSo
- 透「朱、雪菜……ごめんね……」
透「私、こんなに優しい人たちに囲まれていたのに……」
透「……あの時もそう。シーズンランドのみんなは、私のことを信じてくれた。頼ってくれた。それなのに……」
透「私、今までいっぱい強がってきた。でも本当の私は強くなんてないから。独りじゃ誰も、何も守れなかったから」
透「本当はね、戦いたくなんてないの。でも私が弱いばっかりに、みんなを喪ってしまった。目の前で、何人も」
透「だから私は戦わなきゃいけない。いつかぜんぶ取り戻すまで、戦い続けなくちゃいけない。それが私の罪滅ぼし」ギュッ
雪菜「透さ……」
朱「透ちゃん……」
桜野「……」
- 538 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:06:26.80 ID:689dy1pSo
- シキ「……透」
透「シキ……ごめんなさい。私、必ず償うから……」
シキ「だっこなのです」
透「え……?」
シキ「いいから早くだっこするです」
透「う、うん……」ダキッ
シキ「ぎゅって、ぎゅーって」
透「うん……」ギュ-
シキ「あったかい?」
透「うん、あったかい……」
シキ「そうなのです。命ってあったかいのです」
透「……うん」
シキ「これが、透が守ったぬくもりなのです」
透「!」
- 539 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:12:03.75 ID:689dy1pSo
- シキ「透は何も守れなかったなんて言うけど、そんなことないのです」
透「……っ」
シキ「だってほら、シキはとってもあったかくて、やわらかくて、ぎゅーってするといい感じなのです」
透「シ、キ……」
シキ「シキはここにいるです。透が一所懸命守ってくれたから、ここにいるです」
透「でも……」
シキ「シキは透にとっても感謝してるです。どれだけ言っても言いきれないくらい、ありがとうって感じてる」
透「でも私は……!」
シキ「ねぇ、透。シキも、みんなも、とっくに透のことゆるしてるよ。透をゆるしてないのは、もう透だけなのです。だから透、自分のことをゆるしてあげて」
透「そんな……私…………できないよ……!」
シキ「……もう、しょうがない透です。しょうがないから透が自分で自分をゆるせるようになるまでは、シキが代わりにゆるしてあげるです」
透「っ……!」
シキ「ほら、透、ちゃんとごめんなさいするです。そしたらゆるしてあげるから」ギュ-
透「ぁ……わ、たしっ……!」
透「わたし、わたしはっ……!」
透「………………ごめん、なさい」
シキ「うん……」
- 540 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:18:08.17 ID:689dy1pSo
- 透「私、戦い続けなきゃいけないのに、ずっと戦いの中にいなきゃいけないはずなのに、まだ何も取り戻していないのに……」
透「みんなと一緒にいると、時々そのことを忘れてしまうことがあります。ごめんなさい……」
シキ「……うん」
透「ずっと何を食べても味のないガムみたいにしか感じなかったのに、最近ごはんがおいしく感じるようになってしまってごめんなさい……」
透「夜中に悪い夢で飛び起きることが減って、ぐっすり眠れるようになってしまってごめんなさい……」
透「ぜんぶ、何もかも灰色だったのに、空が青かったり、花が色鮮やかに見えるようになってしまってごめんなさい……」
シキ「……うん」
透「みんなと過ごす時間が、あなたを抱きしめているこの瞬間が、幸せで幸せでたまらない私を……」
透「……」ギュ
透「赦してくださいっ……」
シキ「うんっ」ニコッ
透「……っ……ひくっ……!」ポロッ
透「うぁ、っ……!!」ボロボロ
透「ぁぁぁっ……!!!」
- 541 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:25:50.94 ID:689dy1pSo
- 透「ぅ……っ……」スンスン
シア「……透」
透「シア……シアもごめんね。今までいっぱい迷惑かけて……」
シア「いいんですのよ。それより、なんでみんなが、最期の瞬間までなにも願わなかったか分かる?」
透「それは……ウィッシュスターのエネルギーにならないように……」
シア「その通りですわ。でもそれだけではありません。みんなね、透のことが大好きだったんですのよ。だからあなたに願いを託した」
透「私に……?」
シア「自分たちが居なくなっても、あなたが独りにならないように。あなたが独りで泣かないように。あなたが誰かに助けを求められるようにって遺した希望なんです」
透「みんな、が……」
シア「そう。みんなが遺したこの時間は、あなたのためにあるんですのよ」ニコッ
透「私の……ため……」
透「みんな……」ギュッ
透「桜野、朱、雪菜。私のお願い、聞いて」
透「カラミティ帝国を倒してウィッシュスターを取り戻せば、きっとぜんぶ元通りにできる」
透「私、もう一度みんなに会いたい。またみんなで笑い合いたい。私自身の力で、ぜんぶ取り戻したい」
透「でも私ひとりじゃできない。できなかった。だから、お願いします」
透「私と一緒に戦ってください……!」
- 542 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:29:08.63 ID:689dy1pSo
- 雪菜「……っ」ウルッ
雪菜「……っ!」ダキッ
透「ゆ、雪菜……っ!」
雪菜「当たり前じゃないですかっ! 友だちなんですから!」
透「! うんっ……!」
朱「友だちを助けたいって思うのは当然よね。それに友だちの友だちも」ギュッ
透「朱……っ!」
桜野「……透ちゃん」
透「桜野……」
桜野「もう大丈夫だね」
透「うんっ! 桜野のおかげで大丈夫になったよ……!」
桜野「……!」
透「ありがとう、桜野っ!」ニコッ
桜野「……」
桜野「……」
桜野「……うんっ!」ニコッ
- 543 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:33:10.30 ID:689dy1pSo
- ここではないどこか
ツナミ「お?」
カサイ「あ? どうかしたか?」
ツナミ「ライガ、これ見てください。突然ものすごい量のエネルギーが溜まりました」
カサイ「マジかよ。オレにも見せろ」
ライガ「どれ……へぇ、確かに。どこかの誰かが、ずっとひた隠しにしてきた願いごとでも吐き出したかな?」
ツナミ「くだらない話ですね」
カサイ「おい、オレにも見せろよ」
ライガ「なんにしても私たちの目的達成にまた一歩近づいたわけだ。報告に行こうか」スタスタ
ツナミ「ですね」テクテク
カサイ「ぅおいっ!! オレにも見せろってぇのッ!!!」ドタドタ
- 544 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:33:54.61 ID:689dy1pSo
- ここまで
第一部完!みたいな?
ちょっと休憩させてくれぇ
- 545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/02(日) 00:34:16.59 ID:66IZ3B1Bo
- 乙
- 546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/02(日) 02:23:17.39 ID:7w1sTNGLo
- おつー
これからの四人の物語がようやく始まる感
- 547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/03(月) 19:56:03.86 ID:8yijjfBs0
- 数日は休憩かねえ
- 548 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:13:22.58 ID:gsa9Xsxdo
- 今週ちょい忙しめだから金曜再開の予定で
今日は次回予告くらいの気持ちでちょっとだけ進めます
- 549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/04(火) 21:15:25.58 ID:oh6Bxt4Ro
- はいー
- 550 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:17:24.11 ID:gsa9Xsxdo
- ある日の放課後 商店街
桜野「……」トボトボ
『もう大丈夫だね』
『うんっ! 桜野のおかげで大丈夫になったよ……!』
桜野「……」
『ありがとう、桜野っ!』
桜野「……」
桜野「……」
桜野「もう大丈夫だね、か……」ボソッ
シキ「桜野……?」
桜野「あ、ううん。なんでもない」
シキ「……?」
- 551 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:22:14.55 ID:gsa9Xsxdo
- シキ「ところでさっきのお店、なんだったです?」
桜野「あぁ、うん。さっきのお店はアクセサリー屋さん」
シキ「なにか買ったです?」
桜野「ううん、修理お願いしてきたの」
シキ「修理?」
桜野「前に拾ったロケット覚えてる?」
シキ「シキたちが初めて会った時のヤクサインが憑依してたやつ?」
桜野「そうそれ」
桜野「自分なりに持ち主を探してたんだけど、なかなか見つからなくて」
桜野「多分、中に写真とかが入ってるタイプだと思うんだけど、蓋が歪んで開かなくなっちゃってたから」
桜野「中を勝手に見るのは悪いと思ったんだけど、もうこれしか方法がなくて……」
シキ「持ち主、はやく見つかるといいのです」
桜野「うん」
- 552 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:32:23.82 ID:gsa9Xsxdo
- 桜野「でもさぁ、直るまでに何日かかかるみたいなんだよねぇ。すぐに直って探し始められると思ってたから、暇になっちゃったなぁ」
シキ「遊びにいくです?」
桜野「そうだねぇ……んぅ?」
少女「えぇ……っとぉ……?」
桜野「あの子……迷子、かな? 地図とにらめっこしてるし」
少女「んぅぅー……?」
桜野「首90°曲がってる。絶対迷子だ」
少女「ここがこうで……あっちがそっちで……うーん?」
桜野「あの……」
少女「はぇ?」
桜野「お困りですか?」
少女「はい! とってもお困りです!」バッ
桜野「すっごい元気……えっと、どうしたんですか?」
少女「聞いてくださいよ。この間ね、街をぷら〜っとお散歩してた時に、新しくオープンしたっていうカフェのチラシをもらったの」
少女「おしゃれな雰囲気だしクーポンついてるし、せっかくだから行ってみたいなーって思ったんだけど、うかつにも道に迷ってしまいさぁ大変」
少女「このままではわたしのお腹と背中がぺったんこしてしまうのです」
桜野「あ、はは、なるほど……あ、それ地図ですよね? ちょっと見せて」
少女「ご都合主義的奇跡が降臨した!?」
桜野「大げさだって……」
- 553 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:40:21.72 ID:gsa9Xsxdo
- 桜野「うーんと、だから……あっちの道をまっすぐ行って大きな通りに出たら左に曲がってそれから……」
少女「ふんふん」
桜野「……で、そこをまっすぐ行くと見えてくるはず」
少女「なるほどーそっち側だったかー」
少女「そっかそっかぁ、地図が反対向きだったのか。まぁ地図にだって反抗期くらいあるよねうんうん」
少女「待てよ。ということはつまり、あの時通り過ぎた角を曲がっていればたどり着いていたということに……?」
桜野「ふふっ」
桜野「もう」
桜野「……!」
桜野「……」
桜野「……」
桜野「……もう大丈夫だね」ニヘッ
少女「えぇー、もうちょっと付き合ってよー」
桜野「!」
少女「だってほら、けっこう道順複雑だったし? また迷っちゃうかもだし? これも何かの縁だと思ってさ」
桜野「あ、えと……」
少女「だめ……?」コテン
桜野「ぅ……」
桜野「そ、そう、だよね。迷っちゃうかもだよね」
少女「うんうん!」
桜野「じゃあその……一緒に行こっか?」
少女「うん!」ニコッ
桜野「……!」トクンッ
- 554 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:49:05.95 ID:gsa9Xsxdo
- 少女「もうお腹ぺっこぺこだよー。カフェ着く前に倒れちゃいそう」
桜野「あ、飴でよかったら食べる? いちごみるくしかないけど……」
少女「いいのっ!?」
桜野「すごい食いつき……どうぞ」
少女「んっふぇっふぇっ……おいひぃ♪」コロコロ
桜野「ふふっ、本当においしそうに食べるねぇ」
少女「わたしね、いちごみるくの飴大好きなんだぁ」
桜野「それはよかった」
少女「うんうん。とってもよいよい♪」コロコロ
桜野「なんだかこうしてると……」
少女「んぅ?」コロコロ
桜野「あ、ごめんね。ちょっと昔のこと思い出しちゃって」
少女「え、偶然! わたしも昔のこと思い出してた!」
桜野「あなたも?」
少女「うん。あのね、わたしね、中学からこの街に引っ越してきたんだけど、10歳くらいの頃にも旅行で来たことがあるの」
少女「でもね、その時迷子になっちゃったんだ」
少女「お父さんもお母さんもどこにいるか分からなくて、不安になっちゃって、1人で泣いてたの。誰も助けてくれなくて、とっても怖かった」
少女「でもね、その時知らない女の子が声をかけてくれたの」
桜野「……!」
少女「その子がね、お母さんが迎えに来るまでずぅっと一緒にいてくれた。ほんとのほんとに嬉しかったなぁ」
少女「いちごみるくの飴はね、その子がくれた飴なの。それからずっとこの飴が大好きなんだぁ」
- 555 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:55:07.58 ID:gsa9Xsxdo
- 少女「あはは、なんだか懐かしくなってきちゃった。ごめんね急にこんな……ってどうしたの? お口があんぐりと……塞いだげよっか?」ムニッ
桜野「うにゅ」
少女「ぷふっ」
桜野「うにゅにゅにゅ」
少女「やわやわだぁ〜♪」ムニムニ
桜野「まっふぇまっへ、待って。今の話ってほんと……?」
少女「ふぇ? ほんとだけど……?」
桜野「あの日、確かすごく暑くて……」
少女「え……?」
桜野「ふたりで日陰に入って、おしゃべりしたり、じゃんけんとかしりとりとかで遊んで……」
少女「そ、それでお母さんが迎えに来た時……」
桜野「引き分けで……」
少女「! もしかしてもしかしてっ!!」
桜野「それ、わたしだ……」
少女「!」
少女「ふぁあああっ……!」
少女「すごいすごいっ!」ガシッ
桜野「へ?」
少女「あの時の子に会えるなんて! これはもう偶然を通り越して運命だよ!」ブンブン
桜野「ど、どうどう……!」ガックンガックン
少女「あ、ごめ」パッ
- 556 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:57:35.17 ID:gsa9Xsxdo
- 桜野「ふぃ……でもすごい偶然。本当に運命だったりして」
少女「うん、絶対そうだよ! えぇっと……」
桜野「そういえば自己紹介とかまだだったね。わたし、岸波桜野」
少女「岸波、桜野……」
桜野「よろしくね」
少女「うん、よろしくね」
コスモス「わたし、桜井コスモス!」ニコッ
- 557 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:58:08.21 ID:gsa9Xsxdo
- ここまで
- 558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/04(火) 22:00:04.86 ID:CISfS6Wq0
- 乙
不採用だったキャラも使われる可能性ある感じか
- 559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/04(火) 22:06:15.34 ID:oh6Bxt4Ro
- おつ
おー
- 560 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/07(金) 08:42:46.44 ID:M/cptl14o
- >>1です
ごめんなんだけど今日無理かもしれない
昨日から体調悪くて今朝の体温が39℃こえました
それでも今日は平日なのです休めない 夜には絶命していることでしょう
というわけで無理ぽです
本当に申し訳ございません
- 561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 08:45:33.70 ID:0kfSfJYN0
- コロナかな
- 562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 08:48:44.31 ID:EppTg7xf0
- 体温の段階で異常ってわかるほどなら流石に会社休んだほうがいいんじゃないかなあ…
確実に大勢に風邪移るし行っても迷惑かけるというか半分バイオテロだよ細菌兵器持って会社突撃するようなもんだよ
- 563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 08:58:25.66 ID:WrECuu+E0
- もう言われてるけど、会社にも迷惑だし普通に休んで病院行ってくれとしか…
お大事に
- 564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 09:02:39.38 ID:Y0jBqG+/o
- 流石にそこまで体調に異常出てて休ませてもらえないんなら確実に会社訴えれるぞ
- 565 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/07(金) 09:16:24.95 ID:M/cptl14o
- 休めはするんだけどどーーーしても休みたくない事情があるんだよなぁ
でもさすがに無理かぁ
しゃーなし休むかぁ
- 566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 16:18:07.68 ID:NuGOd8Oso
- これも全てビョーゲンズって奴の仕業なんだ
- 567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/08(土) 20:18:20.31 ID:3jtCIthOo
- まだ復活無理か
- 568 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/09(日) 20:59:20.12 ID:AOIhYCmbo
- コスモス「それでこの道をまっすぐ行くと……あ、ほんとだ! ほんとに見えてきたぁ〜!」タタタッ
桜野「ふふっ。走ると転んじゃうよー」
コスモス「あははっ、すごーい!
ほんとについたー!」タタタッ
桜野「戻ってきた……」
コスモス「岸波ちゃ……あ?」コケッ
桜野「あ」
コスモス「んぅっ……!」ギュッ
桜野「おっと……」ガシッ
コスモス「っっっ………………ぅな?」
桜野「だから転ぶって」
コスモス「うっへへぇ、ごめんなしゃぁい」テヘッ
桜野「もう、危なっかしいなぁ……」クスッ
- 569 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/09(日) 21:37:10.09 ID:AOIhYCmbo
- コスモス「でもでもほんとに辿り着くとは……」
桜野「地図通りに来ただけだよ?」
コスモス「それでもすごいの。わたし1人じゃ、今ごろ空腹で野垂れ死んでたところだもん」
桜野「そうなる前に別のお店入ろうね……」
コスモス「ふふふっ。岸波ちゃん、ほんとにありがとね。岸波ちゃんがいてくれてほんとのほんとによかったよ」
桜野「そ、そう? わたし、役に立てた……?」
コスモス「うんっ! とっても助かりました!」
桜野「そっか……それなら、よかった」
- 570 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/09(日) 22:10:53.02 ID:AOIhYCmbo
- コスモス「それじゃあ、お腹と背中がぺったんこする前にさっそくれつご!」スッタタ-
桜野「ぁ……」
コスモス「なーに食べよっかなー? 何がおいしいかなー?」
桜野「……」
コスモス「パスタとかーパンケーキとかー……オススメとかあるのかなー」
桜野「……」ニコッ
コスモス「カフェだしやっぱりコーヒー? でもにがにが味はにがにが苦手なのです。でろでろあまあま味とかないかな?」
桜野「桜井さん」
コスモス「ん? なぁに?」クルッ
桜野「楽しんできてね」フリフリ
コスモス「………………ほぇ?」
桜野「道案内も終わったし、わたしは……」
コスモス「えぇ〜! 待ってよぉ〜!!!」グイ-
桜野「ちょっ!?」
コスモス「一緒にごはん食べよーよー!」グイグイ
桜野「で、でもわたしっ、お金もってなっ……!」
コスモス「おごるからー!」
桜野「わ、悪いって……!」
コスモス「昔も今も助けられちゃったんだからお礼くらいさせてよー!」グイングイン
桜野「で、でも……!」
コスモス「おねがいー! ごはんおごらせてーぇ! それくらいしなきゃ気がすまないのー!」グオングオン
桜野「あ、あのちょとっ……!」ガックンガックン
コスモス「あ、こめんまた」パッ
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