このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください
プリキュア作るぞ【安価有】
- 283 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:04:28.66 ID:9ybsooySo
- シア「ウィッシュスターというのは、とある秘宝のことですわ」
シア「誰しも何かしら願いを抱えているものです。そして誰かが何かを願う時、そこには大きな力が生まれるのです」
シア「ウィッシュスターはその力をエネルギーとして蓄えることができますの。そして、そうやって集めたエネルギーがいっぱいになると、どんな願いでもひとつだけ叶えることができますわ」
桜野「どんな、願いでも……」
シア「本来は日々の営みの中で思い思いに感じる、ささやかだけれど前向きな優しい願いで、ゆっくりと満たされていくはずのものですわ」
シア「しかしあの者たちは強引な手を使いました。強く大きな願いほどより大きなエネルギーを得られることに気づいて、人々を襲ったのです」
シア「恐怖や絶望を与え、願わずにはいられない状況を無理やり作って、エネルギーを収集しているのですわ」
- 284 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:12:03.97 ID:9ybsooySo
- 桜野「ひどい……!」
朱「一体どんな願いを叶えようとしているの?」
シア「申し訳ありません。そこまでは分かりかねますわ」フルフル
朱「そっか……」
シア「しかしあまり素敵な未来が待っているとも思えませんわ」
朱「確かに」
桜野「ってなるとわたしたちの目的は……」
シア「エネルギーが溜まりきる前にウィッシュスターを奪還すること、ですわね」
朱「今どのくらい溜まってるかって分かる?」
シア「はっきりとは分かりません。しかしツナミが現れた以上、あまり悠長に構えてはいられませんわ」
朱「やっぱりそうだよね。なんとかしなきゃ……」
- 285 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:14:44.62 ID:9ybsooySo
- 敵組織の目的ですが しっかり固めるとあとで後悔しそうなので なんでもできる舞台装置だけ出して真の目的は流れで決めようと思います
書いてればそのうち誰かが教えてくれそうな気もするんで 主に桜野とか桜野とか桜野とか
- 286 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:22:19.46 ID:9ybsooySo
- 桜野「そのためにもまず新しい仲間探しです!」
シキ「ですです!」
透「は?」
桜野「そ、そんなに睨まないでよ……」
透「まさか相談したいことってこれ?」
桜野「そ、そうです……」
透「はぁ……まったく……」
桜野「あ、あのね、シキとね、話したんだけどね、やっぱり仲間は多い方がいいかなって。せめてもう1人くらいいたらいいねって」
透「余計なことを……」
朱「あたしは賛成。学校の中で探すのよね?」
桜野「はい」
朱「でも素質を見抜けるのってシキちゃんとシアさんだけなんでしょ?」
桜野「あ、そっか。じゃあ二手に……」
透「私は手伝わないから」
シア「もう、またそんなこと言って……」
透「手伝うつもり?」
シア「吝かではありませんわ。先程申し上げたとおり、あまり時間はありませんもの」
透「むぅ……」
- 287 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:32:13.73 ID:9ybsooySo
- シア「とはいえ、透を1人にしておけませんし、積極的なお手伝いはできそうにありませんわね」
桜野「そっか……」
シア「どちらにせよ、シキがいなければプリキュアにはなれませんので」
桜野「え、そなの?」
シキ「うん。スピリットピースはシキにしか出せないのです」
桜野「ほぇ……すごいんだね、シキ」
シキ「えっへんなのです」
朱「でもじゃあ、仲間探しはシキちゃん頼りになっちゃうかな?」
桜野「分身とかできない?」
シキ「できたらとっくにやってるです」
桜野「うーんしょうがない。とりあえずわたしとシキで頑張ってみます」
朱「あたしもそれっぽい人探してみるけど、力になれなかったらごめんね」
桜野「はい、お願いします」
- 288 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:38:06.32 ID:9ybsooySo
- 桜野「さて、どこを探そっか」
シキ「やっぱり人が多いところなのです」
桜野「朱さんの時みたいに突然叫ばないでね」
シキ「前向きに検討するです」
桜野「不安だなぁ。いざって時のために人の少ないところに……」
シキ「それじゃ人探しにならないのです」
安価下2
探す場所指定
- 289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/21(水) 22:41:52.70 ID:+KcA0KD6o
- 各部室棟
- 290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 22:43:59.10 ID:/hHDJIfx0
- 校門前
- 291 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:54:47.97 ID:9ybsooySo
- 校門前
桜野「とりあえず校門前まで来てみたけど……」
桜野「どうシキ、なにか感じる?」ヒソヒソ
シキ「近くにはいなさそうなのです」ヒソヒソ
桜野「そっかぁ……」
桜野「別の場所に行ってみようか」
シキ「うん」
桜野「さてじゃあ次は……」
生徒「おーい岸波さーん」
桜野「? はーい?」
生徒「ちょっと手ぇ貸してー」
桜野「いいよー!」
シキ(本当によく頼まれごとするです)
安価下2
探す場所指定
コンマ80以上で……
- 292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 22:55:51.21 ID:/hHDJIfx0
- 職員室前
- 293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 22:56:21.66 ID:AySJ30qP0
- 玄関
- 294 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:05:23.27 ID:9ybsooySo
- 昇降口
桜野「昇降口まで来てみたけど……」
桜野「人はそれなりにいるけどなぁ」
桜野「どう?」ヒソヒソ
シキ「ううん、いないです」
桜野「うーん、はずれかぁ」
桜野「じゃあ次は……」
生徒「あ、岸波ー」
桜野「? はーい?」
生徒「荷物運ばなきゃなんだよ。いっぱいあるからちょっと手伝ってくんね?」
桜野「うん、まかせて」
シキ「またお手伝いなのです」
生徒「? 何か言った?」
桜野「ううん、なんでもない」
安価下2
探す場所指定
コンマ60以上で……
- 295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/21(水) 23:08:11.61 ID:zNNBRA9to
- 廊下
- 296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 23:08:38.56 ID:FiST34B80
- トイレの前
- 297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 23:08:40.79 ID:sx2Q3OUTO
- 図書室
- 298 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:13:28.38 ID:9ybsooySo
- トイレの前
桜野「やってきましたトイレ!」
桜野「ってこんなところにいるかなぁ」
桜野「いたとして、なんて話しかければいいのやら……」
桜野「一応確認なんだけど、どうでしょう」
シキ「いないです」
桜野「ちょっと安心してるわたしがいる」
生徒「はぁ……」
桜野「ん?」
生徒「あ、岸波さん!」
桜野「なにしてるの?」
生徒「ちょーっと悪いことしちゃってお掃除中です……」
桜野「手伝おうか?」
生徒「女神!」
シキ「これじゃ人探しじゃなくてお手伝い行脚なのです……」
- 299 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:22:35.31 ID:9ybsooySo
- その後も……
生徒「岸波ー」
桜野「? はーい?」
生徒「先輩いいところに」
桜野「どしたの?」
生徒「岸波ちゃんちょっと頼まれてー」
桜野「ほいきたー」
シキ「桜野ぉ……」
桜野「まかせてー」
シキ「じゃないですぅ……」
桜野「なんだシキか」
シキ「いくらなんでもお手伝いしすぎなのです……あとシキの扱いがひどいです……」
桜野「ごめんごめん。でも断るのも悪いし」
シキ「これじゃあ見つかるものも見つからないのです……ふぁぁ……」
桜野「ごめんってば……ってシキおねむ?」
シキ「ずっと集中してて疲れたです……」
桜野「ごめんねぇ」
シキ「むりです。ねるです。あとはたのんだです。すやぁ」
桜野「と言われましても、わたしには見つける術がないんですけど……」
桜野「どうしよっかな……」
女子生徒「っ……!」タタタッ
桜野「んぅ? 今の子……泣いてた?」
- 300 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:30:35.18 ID:9ybsooySo
- 校舎裏
女子生徒「……うっ、ひくっ……ひぐっ……」
桜野「うーん、どこいったんだろ……こっちかな?」ヒョコッ
女子生徒「ふぇ?」
桜野「あ、みつけ」
女子生徒「きゃあああああああああああ!!!!!」
桜野「あふんっ」カクッ
女子生徒「ぁぁぁ……え、あれ?」
桜野「……」シ-ン
女子生徒「あ、あのぉ……だいじょぶですかぁ……?」ツンツン
桜野「なふっ」ビクッ
女子生徒「ひっ……!?」ビクゥッ
- 301 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:34:34.11 ID:9ybsooySo
- 桜野「いやぁごめんね。急に大声出すもんだからびっくりして気絶しちゃった」テヘッ
女子生徒「す、すみません……」
桜野「こっちこそ驚かせてごめんね」
女子生徒「いえ……」
桜野「1年生だよね? わたし2年の岸波桜野。よろしくね」
女子生徒「岸波桜野、先輩……」
桜野「桜野でいいよー」
雪菜「桜野さん……あ、私、久木雪菜です」
桜野「よろしくね、雪菜ちゃん」
雪菜「あの……」
安価下3まで多数決
雪菜は桜野を
@ 知ってる
A 知らない
- 302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 23:35:35.33 ID:sx2Q3OUTO
- 1
- 303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/21(水) 23:38:59.13 ID:ZfKPb1aLo
- 1
- 304 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:46:17.76 ID:9ybsooySo
- 雪菜「あの……桜野さんって……」
桜野「あれ? もしかしてわたしのこと知ってる?」
雪菜「知ってるってほどじゃないですけど、いつも走り回ってるような……」
桜野「え、そんなイメージ?」
雪菜「はい。2年生の先輩にどんな頼み事も引き受けてくれる人がいるって噂になってましたし」
桜野「な、なんか有名人? ちょっと恥ずかしい……」
雪菜「こんな場所に来たのも何か頼まれごとですか?」
桜野「いやぁちょっと人探しを……」
雪菜「でもここ、あんまり人来ないですよ?」
桜野「あー、やっぱりちょっと変?」
雪菜「かもです」
桜野「だよねぇ、はは……そ、それより雪菜ちゃんはどうしてここに?」
雪菜「え、私、ですか……?」
桜野「ごめんね。さっきその、泣いてるところ見ちゃって……」
雪菜「あ……」
桜野「お節介だったらごめんだけど、わたしでよければ相談に乗るよ?」
雪菜「…………あ、の」
安価下3まで募集
雪菜が泣いてた理由
いじめ等はなしで
- 305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/21(水) 23:55:13.32 ID:wOjAYE3Fo
- スマホ弄ってたら警告音と共に「あなたのパソコンをマルウエアに感染させ、監視している!?」「貴方のデバイスにハッカーがアクセスしている」とか出てきてそれの対処に大金払わないといけなくなっま
- 306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 23:59:55.57 ID:JkRJmeQr0
- スマホ失くした
- 307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 00:03:23.31 ID:OX1kpUbDO
- 可愛がっていたペットの犬が寿命で死亡した
- 308 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 00:25:31.76 ID:Hh+4nKF9o
- ごめん無理だ
そもそも今の中学校ってスマホ持ち込みおkなん? どっちにしても情報リテラシーでプリキュア作んの難しすぎる
犬死んだやつは行けそうな気もしたけど 学校で泣きながら校舎裏ダッシュしてるとなると敵組織以外に悪者作らなきゃいけなさそうだからやりたくない そうしないように無理やり乗り越える方法も考えたけどそのルートだと俺の脳内で雪菜ちゃん闇堕ちエンドを迎えた
というわけで次回までになんか考えときます
せっかく安価取ってもらったのに採用できなくて本当に本当に申し訳ありません
今回はここまで
- 309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 00:46:16.77 ID:uLZK9Ei/o
- うい
おつ
闇キュア雪菜ちゃんちょっと見た…いやなんでもねぇ
- 310 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 20:53:39.15 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「私、あの……発表があって、グループで、来週……代表の人が発表で、私じゃんけん弱くて、それで……練習しなきゃ、なのに……緊張して、上手にしゃべれなくて……それで……」
桜野「逃げてきちゃったか」
雪菜「……っ」コクッ
桜野「他の人には変わってもらえないの?」
雪菜「む、むりですっ……出来ないなんて、そんな……言えないです……そんなことしたら……」
桜野「んー……」
雪菜「私、ダメな子なんです。怖がりだし、臆病だし、どんくさいし要領悪いし、何をやっても下手くそで、なんにも出来なくて。みんなに迷惑かけて、からかわれて……」
桜野「雪菜ちゃん……」
雪菜「嫌なのに、変わらなきゃいけないのにまた逃げちゃって。ダメなのに、臆病なまま、変われなくて……」
雪菜「私、もう……」
雪菜「こんな自分、もう嫌です……」
桜野「……雪菜ちゃん、あのね」
モゾモゾ
雪菜「……え」
桜野「んぅ?」
シキ「ふぁぁ……よく寝たですぅ……」ノビ-
桜野「あ」
- 311 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:01:28.60 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「……」パチクリ
シキ「あ」
雪菜「え」
シキ「ああああああああああ!!!!!」
雪菜「ええええええええええ!?!!?」
桜野「え、なに? 2人知り合い?」
シキ「その子なのです!!」
雪菜「その子なんです!?」
桜野「あ、そういうわけじゃなさそう」
シキ「桜野、桜野っ! この子っ! プリキュア!」
雪菜「桜野さん桜野さんっ! この子なんです!? なんなんです!? なんでぬいぐるみがしゃべってるんですかぁ!?」
シキ「ぬいぐるみじゃないですっ!」クワッ
雪菜「ひっ……!」ビクッ
桜野「あ、あはは……」
- 312 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:13:12.58 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「プリキュア……?」
桜野「うん」
雪菜「私にその、素質? があるって……」
シキ「間違いないのです」
雪菜「桜野さんもプリキュアなんです……?」
桜野「わたしはなんというか……なんだろ?」
シキ「見習いなのです」
桜野「だそうです。不服です」
雪菜「どうやったらなれるんですか?」
シキ「そこはシキに任せるです」
桜野「プリキュアになるかどうかは雪菜ちゃんが自分で決めてね。とっても大事なことだから」
雪菜「戦うんですよね……」
桜野「うん。はっきり言ってすごく危険。きっと辛いことも苦しいこともたくさんある。だから無理強いはできない」
雪菜「……」
桜野「それでも一緒に戦ってくれたら、わたしはとっても嬉しいよ」
- 313 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:25:56.06 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「私……」
桜野「うん」
雪菜「……」
桜野「……」
雪菜「……」
桜野「…………そうだよね」
雪菜「……」
桜野「……うん。やっぱり忘れて。無理に巻き込めないもん」
雪菜「……」
桜野「きれいに忘れるっていうのは難しいかもしれないけど……あ、せめて他の人には内緒に」
雪菜「やります」
桜野「え?」
雪菜「私……やります」
桜野「いいの……?」
雪菜「プリキュアになれば変われる気がするんです」
雪菜「臆病じゃなくなれば、怖いものが無くなれば、きっともう誰かに迷惑かけたりからかわれたりもしないんです」
雪菜「私、変わりたいです。プリキュアになりたいです」
桜野「……シキ」
シキ「うん」
シキ「んっ、んぅぅぅっ!」ギュッググッ
シキ「んっ!」パァァァ
雪菜「これは……!」
シキ「スピリットピースなのです。本当にプリキュアになる意志があるなら、それを手に取って」
雪菜「……すー、はー」
雪菜「……」
雪菜「……」スッ
パァァァッ!
雪菜「! 形が……!」
安価下3まででコンマ最大
雪菜のスピリットピースの形状
- 314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 21:26:46.03 ID:VDVIEubH0
- 六花晶
- 315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/22(木) 21:28:44.81 ID:DYrQ2jZGo
- 雪だるま
- 316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 21:28:57.05 ID:W937svNjo
- 開かれた本から光が放たれている
- 317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 21:29:29.92 ID:oYipJRuW0
- 氷のつらら
- 318 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:44:43.64 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「これ、雪だるま?」
シキ「それが雪菜の心の形。これで雪菜はプリキュアなのです」
雪菜「私が……プリキュア……」
雪菜「これで、私……」キュッ
桜野「……ちょっと不安だなぁ」ボソッ
シキ「桜野……?」
桜野「雪菜ちゃん」
雪菜「なんですか?」
桜野「明日のお昼休み、時間ある?」
雪菜「はい、多分ありますけど……」
桜野「怖いもの、一緒に克服しよっか」
- 319 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:55:44.03 ID:Hh+4nKF9o
- 翌日
昼休み 屋上
桜野「それでは! プリキュア定例会議を始めます!」
透「だからあなた変身……」
桜野「じゃあスピリットピース返して!」
透「それはダメ」
桜野「くぅっ!」
雪菜「定例って、いつもやってるんですか?」
シキ「2回目なのです」
桜野「はいそこぅ! 発言する時は挙手!」
朱「はい」
桜野「はい朱さん!」
朱「お花……」
桜野「これでもくらえっ!」ペチィンッ
シア「あら、これは……?」
桜野「お花のイラストです。わたしが描きました」
シア「さすがにこれでは……」
朱「素敵ね」
シア「なんでもいいんですのねこの子は……」
- 320 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:07:45.11 ID:Hh+4nKF9o
- 朱「で、その子が新しくプリキュアになったっていう?」
桜野「うん、雪菜ちゃん」
雪菜「しゅ、秋葉先輩だぁ……!」
朱「あ、知ってくれてるのね。ありがとう」
雪菜「だって先輩、みんなからの憧れの的ですよ……!」
朱「ふふ、嬉しいなぁ。それじゃあ気軽にお姉ちゃんって呼んでね」
雪菜「お、おねえ、ちゃん……?」
桜野「幼い頃に生き別れた姉妹の再会シーンみたい……」
朱「んーかわいいっ!」ダキッ
雪菜「ふぇ!?」
朱「うちの子にします」
桜野「ダメです」
- 321 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:19:54.92 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「こほん」
雪菜「あと、えと、改めまして、久木雪菜ですっ。1年です。よろしくお願いしますっ」ペコッ
朱「うん、よろしくね」
シア「ワタクシもご挨拶を……」
雪菜「あ、シアさんですよね、妖精さんの」
シア「ええ、そうですわ。お見知りおきを」
雪菜「それで……」チラッ
透「……」
雪菜「あ、あの……」
透「……」
雪菜「ひ、久木雪菜です。よろしくおね」
透「……」キッ
雪菜「ぴっ……!?」ビクッ
雪菜「っ……!」サササッ
桜野「お? おおお?」
雪菜「……こ、怖いです」ウルウル
桜野「あはは、確かに目つきはちょっと鋭いかも」
雪菜「ぅぅぅ、なんだか睨まれてる気がします……」
透「睨んでない」
雪菜「!? ごっ、ごめんなさいっ!」
桜野「あはは……」
- 322 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:30:55.48 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「うぅぅ……」
桜野「……弓知夏さんはね、プリキュアが増えるのに反対なの」
雪菜「そ、そんなんですか? でもなんで……」
桜野「そこまでは教えてもらってないんだ」
雪菜「でも、じゃあじゃあ、私がプリキュアになるのも反対ってことですよね?」
桜野「それはまぁそうなんだけど……」
雪菜「や、やっぱり私、プリキュアやらない方がいいんじゃ……!」
桜野「大丈夫大丈夫。雪菜ちゃんが心配することじゃないよ。その辺はほら、わたしが……うん……」
雪菜「な、なにかあったんですか……?」
桜野「すっげー怒られました」
シキ「シキもすっげー怒られたのです」
雪菜「うっ……すみません、私のせいで……」
桜野「いやいや、雪菜ちゃんのせいでは……」
雪菜「やっぱりちょっと怖い人です……」
桜野「本当は優しすぎるくらい優しい人だよ」
雪菜「そう、ですか……」
- 323 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:39:48.24 ID:Hh+4nKF9o
- 桜野「さて、顔合わせも済んだところで本題です」
シキ「ですです」
桜野「雪菜ちゃんをご招待したのは他でもありません。ずばり、怖いものを克服しようのコーナーですー」
シキ「ですですー」
雪菜「よっ、よろしくっ、お願いします……!」ペコッ
朱「どうやって克服するの?」
桜野「やっぱり実際に体験しながら慣らしていくのがいいと思うんですよね」
朱「うん、賛成」
桜野「それで、雪菜ちゃんは人前でしゃべるのが怖いみたいなので、少ない人数から練習してみようかと」
朱「でもあたしたちの前では普通にしゃべれてるわよね?」
桜野「確かに」
雪菜「皆さんは怖くないです」
朱「となると……」チラッ
桜野「練習になりそうなのは……」チラッ
透「……え」
- 324 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:47:53.12 ID:Hh+4nKF9o
- 透「……」ムスッ
雪菜「あ、あぅあ……!」カタカタ
桜野「雪菜ちゃんがんばれー!」
朱「相手はひとりよー!」
透「……」
雪菜「ぁ、あ……えと……!」ドキンドキン
透「……」
雪菜「あ、あのっ、あのっ! わたっ、しっ!……」バックンバックン
透「……」ジ-
雪菜「あ、あの……!」バクバクバクバク
透「あなた」
雪菜「ぴっ!?」ビクゥッ!
雪菜「っ……!」サササッ
桜野「こんにちは、壁です」
雪菜「ふぅっ、ふぅっ……!」ドキドキ
朱「大丈夫?」ナデナデ
雪菜「うぅ……」
透「……」
- 325 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 23:02:31.48 ID:Hh+4nKF9o
- 透「岸波さん、ちょっと……」
桜野「ん? あ、朱さん、雪菜ちゃんお願いします」
朱「まかせて」ナデナデ
雪菜「うぅぅ……」
透「……」
桜野「どしたの?」
透「……」
桜野「弓知夏さん?」
透「……私って」
桜野「うん」
透「……そんなに怖い?」
桜野「あぇ……?」
透「ど、どうなの?」
桜野「……ぷっ、くくっ、あははっ」
透「なっ! なに笑って……!」
桜野「ご、ごめんごめん……ふふっ……んーと、わたしはとっても可愛いと思います」
透「……そういうこと聞いてないし」
桜野「ふふふっ、うん、でも弓知夏さんはそのままで大丈夫だよ」
透「そう……?」
桜野「……いつかわたしが笑顔にするから」
透「え……?」
桜野「さーて続きしますかー」
透「ま、待って」
桜野「んぅ?」
透「あの子」
桜野「雪菜ちゃん?」
透「タイが少し曲がってる。みっともないから直してあげて」
桜野「弓知夏さん……!」ニヤニヤ
透「むぅ、バカにしてる」
桜野「滅相も」
- 326 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 23:12:20.54 ID:Hh+4nKF9o
- 桜野「さて、いきなり弓知夏さん相手はハードルが高いことが判明しました」
雪菜「うぅ……すみません……」
桜野「となるとどうしよう……人数増やしてみる?」
朱「違うアプローチでもいいかもね」
桜野「というと?」
朱「なにか別の怖いものを克服して自信をつけるとか」
桜野「なるほどなるほど。雪菜ちゃん、他に怖いものある?」
雪菜「い、いっぱいありすぎて自分でも何がなにやら……」
桜野「うんん、困った。とりあえずみんなの参考にしてみる? それを一緒に克服するみたいな?」
朱「あたしたちの怖いもので大丈夫かしら?」
雪菜「多分皆さんの怖いものは大体私も怖いです」
桜野「だそうなので、ものは試しに聞いてみましょう。というわけで朱さん」
朱「え、あたし?」
安価下3まででコンマ最大
朱さんの怖いもの
- 327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 23:13:39.27 ID:W937svNjo
- 生活指導の先生
- 328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 23:14:28.13 ID:MmqDLRDF0
- 芸能界で当たりのキツい先輩
- 329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 23:18:06.22 ID:dOun9GDU0
- モデルの仕事が立て込んでる中でやってくる期末試験
- 330 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 23:47:21.58 ID:opeYoKCzO
- 朱「あたしは……生活指導の先生かな?」
桜野「ほぇ、なんでですか?」
朱「おしゃれの敵。諸々見つかったらと思うと恐ろしいわ」
桜野「あー、なるほど。雪菜ちゃんはどう?」
雪菜「体も声も大きい男の人ってだけで私はもうダメです……」
桜野「よし、じゃあ練習してみよ!」
雪菜「練習? なにをするんです?」
桜野「オマエラロウカハシルナ-」←できるだけ低い声
雪菜「……これは?」
シキ「生活指導の先生のフリなのです」
雪菜「は、はぁ……?」
桜野「シュ-ヨ-オマエマタコンナモノモッテキテ-」
朱「でも先生っ! これはっ! このコスメはあなたの夢だったじゃないですかっ!!」
桜野「ナ、ナニヲイッテイル-オレハケショウヒンニナドキョ-ミハナイ-」
朱「そんなっ! あの日の約束は嘘だったの!? ひどいっ! ひどいわぁっ!!」
雪菜「なにか始まりました」
シキ「いつもの茶番劇なのです」
桜野「ハナセアカネ!オレニハモウコレシカナイ!オレハニジイロニハッコウスルクチベニデセカイヲカエルンダ!!」
朱「やめてください先生!! まだ引き返せます!!」
桜野「ウルサ-イ!」
雪菜「いつの間にか喧嘩が始まってます」
シキ「手に汗握る展開なのです」
朱「あぁ、こうなってしまった先生を止める方法はひとつしかないわ……ちらっ」
桜野「オレヲトメルホウホウハヒトツシカナイ-…チラッ」
雪菜「…………え?」
シキ「雪菜……」
雪菜「あっはい」
シキ「なにか言ってあげるです」グイグイ
雪菜「えっ、ちょっ!? えっ!?」
安価下1
なにか言ってあげてください
- 331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 23:57:20.04 ID:7lCm0jIi0
- 大人しく学校に持ってきたらダメなものを先生に差し出しましょう…
- 332 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/23(金) 00:05:25.06 ID:Hfjvh92oo
- 雪菜「お、大人しく学校に持ってきたらダメなものを先生に差し出しましょう…」
朱「あたしが刺された!?」
シキ「驚きの展開なのです」
雪菜「あ、いえそんなつもりじゃ……」
朱「よもやっ!? ぱたりっ……」
桜野「アカ、ネ…?ウォオオオオンアカネエエエエエエ!!!」
朱「……」
桜野「……」
雪菜「……」
桜野&朱「どうだった?」
雪菜「いやぁ……」
- 333 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/23(金) 00:10:07.87 ID:Hfjvh92oo
- 桜野「うーん……ちょっとうまく行きませんでしたねぇ」
朱「おかしいわね、けっこう頑張ったんだけど……」
シキ「方向が明後日すぎるです」
雪菜「あの、すみません……」
シキ「これに関しては雪菜に落ち度はないのです。シキが保証するです」
桜野「朱さんの怖いもので失敗しちゃったので、今度は弓知夏さんの怖いものを聞いてみましょー」
透「は?」
朱「ちょっと気になるわね」
安価下3まででコンマ最大
透の怖いもの
- 334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:13:35.29 ID:LTt5RFl20
- 誰かさんの好奇心という名の無茶無謀
- 335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:15:36.16 ID:Df/0Fgfk0
- ──アンタ(桜野を見ながら)
- 336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:16:22.94 ID:VuePg7sZ0
- 素人が平然と戦おうとすること
- 337 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/23(金) 00:27:31.81 ID:Hfjvh92oo
- 桜野「どう弓知夏さん! なにか怖いものある?」
透「強いて言うなら……」
桜野「うんうん!」
透「素人が平然と戦おうとすることかな」
桜野「ほ、ほーん……なんだか名指しされた気分だなぁ……」
朱「大丈夫よ桜野ちゃん。こっちにも流れ弾が飛んできているわ」
シキ「全然だいじょぶじゃないのです……」
透「怖いなー克服したいなー」ジト-
桜野「うぐっ……あ、そ、それは……ほら、雪菜ちゃんの怖がり克服にならないんじゃないかなーって思うのです、はい」
透「ふーん」ジト-
桜野「そ、そういうわけでね、もう少し身近なね、やつないですか?」
透「私は怖いものなんかない」
桜野「そんなぁ」
透「協力できないや」フフン
桜野「シアさん何か知らないですかぁ?」
シア「知ってますわよ」
桜野「ほんとですか!?」
透「!」
シア「透ってばクールに見えて意外と可愛らしいところあるんですのよ」
透「ちょっとシア!」
シア「透の怖いものっていうのがね……」ニコニコ
安価下3まででコンマ最大
透の本当に怖いもの
- 338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:45:18.86 ID:eetDOy3uo
- ゴキブリ
- 339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:45:57.37 ID:8UQV3GjYo
- デカい犬
- 340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:47:55.81 ID:TpLlplUD0
- 海や川やプール(泳げない)
- 341 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/23(金) 00:52:16.64 ID:Hfjvh92oo
- 安価ご協力感謝です
今回はここまで
時間的にもここの安価わざわざ取らず適当に虫とかで良かったかもしれない 実際ゴキブリになったし 透の怖いもの安価が全部桜野になるとは思わなかっんだ
あと前に予告した通り週末は更新できません 金土日お休みして再開が月曜日になります
月曜の更新終わりに雪菜の変身後募集したい 出来るか分からないけどしたい 予定は未定
以上、お疲れ様でした
- 342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 12:19:37.28 ID:SiQV3TrJo
- そこまで気にすることないむしろ全部桜野じゃねーか!と面白かったから問題ないよ
- 343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/23(金) 23:56:05.53 ID:qX2KR8Be0
- リアルは大事やからな!しっかり休んでな!!
- 344 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 20:26:55.29 ID:81foqSQUo
- 桜野「ゴキブリ、ですか」
シア「そもそも虫全般ダメなんですのよね。中でもゴキブリは大の苦手で」
透「シ〜ア〜!」
シア「おほほほほ」
桜野「弓知夏さんにそんな弱点が……」
透「ちょ、ちょっと苦手なだけだし……そんな怖いとかじゃないし……ないもん……」ブツブツ
朱「うんうん、分かる。分かるわ弓知夏さん」
雪菜「あれだけは本当にダメです。卒倒する自信があります。経験もあります」
桜野「みんな苦手なんだねぇ」
雪菜「桜野さんは平気なんですか?」
桜野「うん。やっつけてって頼まれることも多いし」
朱「さすが桜野ちゃん。じゃあやつが出た時はお願いします」
桜野「お任せ下さい」
雪菜「た、頼りになります……!」
桜野「でも朱さんも苦手なのは意外です。お花の世話をしていれば虫だっていっぱいいるんじゃ……」
朱「あれだけは別格なのよ。飛んだ瞬間の絶望は計り知れないわ」
雪菜「ですです!」
透「! ……っ!」コクッコクッ
- 345 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 20:35:16.51 ID:81foqSQUo
- 桜野「そんなに苦手だと克服しがいがあるけど……どうやって克服する? ゴキブリ探す?」
透「死んでも嫌!」
雪菜「右に同じです!」
桜野「おぉう、熱い否定……」
シキ「当たり前なのです」
透「私たちボイコットするから!」
雪菜「そうですそうです! ゴキブリはんたーい!」
桜野「君たちいつの間にそんなに仲良く……」
シキ「いいことなのです」
朱「あたしもはんたーい」
桜野「朱さんもそっち側ですか……」
- 346 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 20:43:15.34 ID:81foqSQUo
- 桜野「となると……どうしましょう?」
朱「あたしの花壇来る?」
桜野「いいんですか?」
朱「もちろん。ゴキブリはいないかもしれないけど」
雪菜「いなくていいですっ!」
透「! ……っ!」コクッコクッ
桜野「そうですね。弓知夏さんは虫全般ダメみたいだし、雪菜ちゃんも……」
雪菜「全部怖いです!」
桜野「だそうなので、練習にはなりそうです」
朱「じゃあさっそく行ってみましょうか」
透「わ、私は行きたくな……」
シキ「透? 一緒に行かないです?」クイクイ
透「うぐっ……! うぅぅぅ……!」
桜野「怖かったらわたしに抱き着いてもいいよ!」
透「そんなことしない!」
- 347 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 20:59:14.85 ID:81foqSQUo
- 花壇
朱「さーて、それじゃあなにか探してみましょー」
透「わ、わざわざ探さなくても……」
雪菜「朱さん……本当に平気なんですか……?」
朱「始めた頃はあたしも苦手だったよ。でも今は平気。ほらミミズ」ニョロッ
雪菜「ひぃっ……!?」ビクゥッ!
透「……!」ビクッ
朱「ミミズもダメ?」
雪菜「だ、だめですっ! それ以上近づけられたら泣きます! 泣きますからねっ!」
桜野「斬新な脅し……」
朱「毛虫とかもいるけど」
雪菜「むむむむむむむっ!」ブンブン
透「……っ」ビクビク
朱「素手だと刺さって危ないから触るときは手袋してね」
雪菜「手袋してても触りたくないですっ!」
朱「あ、クモ」
雪菜「ひにゃああああああああああっ!!?!?」ヒシッ
桜野「おっと?」ガシッ
朱「なかなか重症ね」
雪菜「こわい……こわいです……!」カタカタ
桜野「大丈夫だよー。怖くなーい怖くなー……」ナデナデ
雪菜「寝てる間に耳から入って頭に卵を植え付けられるんですぅぅぅ……!」ギュ-
桜野「それは怖い」
- 348 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:06:12.98 ID:81foqSQUo
- 桜野「ところで……」
透「……ふぅ、ふぅ」
桜野「弓知夏さん」
透「!」ビクッ
透「な、なに?」
桜野「そんなに強く掴まれると制服しわしわになっちゃうのですが……」
透「うぅっ……!」ギュッ
桜野「わ、分かった。分かったからそんな顔しないで」
透「だ、だって……だってぇ……!」
桜野「おててなら握ってていいから。こっちにしよ? ね?」
透「…………ん」ギュッ
桜野「やだ、素直……!」
- 349 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:12:59.65 ID:81foqSQUo
- 朱「で、どうなのこれ? 克服できてる?」
桜野「うーーーん」
雪菜「ふぇぇぇん……!」ギュ-
透「ふー……ふー……!」ギュ-
桜野「……」
朱「……」
桜野「うん! 結構いい感じじゃないでしょうか!」
朱「そうね!」
桜野「でもこれ以上追い詰めるとかわいそうなのでやめておきましょう!」
朱「そうね!」
雪菜「ひっく、ぐすっ、すんすん……も、もう虫いないです……?」
朱「もういないわ。おしまい」
雪菜「よがっだでずぅぅぅ……!」ダキッ
朱「よしよし」ナデナデ
- 350 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:19:46.03 ID:81foqSQUo
- 桜野「ほら弓知夏さんも」
透「ふぅっ……ふぅっ……!」
桜野「弓知夏さーん?」
透「……?」コテッ
透「!」パッ
透「ちょ、ちょっとだけびっくりしたかな」
桜野「そだねぇ」ニマニマ
透「むぅ、なにその顔……」
雪菜「……」ジ-
朱「雪菜ちゃん、どうかした?」
雪菜「……あの、弓知夏さんって」
透「なに?」キッ
雪菜「ひっ!? ご、ごめんなさいなんでもないですなんでもないですごめんなさいっ!」ササッ
朱「あらら?」
桜野「ごめんねぇ。弓知夏さん今ちょーっと余裕ないからねぇ」
透「そ、そんな事ないし……よゆーだし……」
- 351 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:30:15.97 ID:81foqSQUo
- 桜野「それでどうかな? 克服できそう?」
雪菜「ど、どうでしょう……」
朱「急には難しいかもしれないわね」
雪菜「でも、ちょっとだけ頑張れそうな気がします」
桜野「ほんとに!?」
雪菜「はい! 桜野さんも朱さんも弓知夏さんも、みんなとっても素敵な先輩です。優しくて強くてかっこよくて、それにプリキュアで」
雪菜「でもそんな人たちにも怖いものがあって、それぞれ乗り越えようって努力してる」
雪菜「そんな姿に勇気を貰えた気がします!」
桜野「雪菜ちゃん……!」
朱「そんな風に思ってくれたのね……!」
シキ「2人はふざけてただけなのです」
- 352 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:38:23.09 ID:81foqSQUo
- 雪菜「明日のお昼に発表の予行練習があるんです」
桜野「おー」
雪菜「やっぱりちょっと怖いです。でも私、頑張ってみようと思います!」
桜野「うんうん、がんばれー!」
朱「応援してるわよー!」
シキ「シキも応援なのですー!」
シア「しっかり頑張るんですのよー!」
雪菜「はいっ!」
桜野「ほらほら弓知夏さんも」
透「わ、私はいい……」
シキ「せっかくなのです。応援してあげてほしいです」
透「でも私、気の利いたことなんて言えない……」
シキ「大事なのは気持ちなのです」
透「そう?……じゃあ」
透「ゴキブリに比べれば大したことない」
雪菜「1番染みました」
桜野「えぇ……」
- 353 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:48:10.19 ID:81foqSQUo
- 雪菜「そういえば、桜野さんの怖いものってなんなんですか?」
桜野「うーん……ショートケーキ?」
雪菜「え、ケーキ?」
朱「まんじゅうこわいみたいな?」
透「食い意地張るのも大概にしたら?」
桜野「でっへへぇ」
- 354 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:59:41.71 ID:81foqSQUo
- 翌日 昼休み
雪菜「すー……はー……」
雪菜「ふぅ……ふぅ……」トントン
雪菜「……大丈夫」
雪菜(桜野さん、朱さん、弓知夏さん。シキちゃんにシアさんも、みんな手伝ってくれた。みんなの応援、無駄にしたくない)
雪菜(きっと大丈夫。一所懸命頑張って、胸を張ってみんなに報告するんだ)
雪菜「大丈夫……大丈夫……」
クラスメイト「……」ヒソヒソ
クラスメイト「……」ヒソヒソ
雪菜「……?」
雪菜「……!」ブンブン
雪菜(今は集中……余計なことは考えないように……)
クラスメイト「……」ヒソヒソ
クラスメイト「……」ヒソヒソ
雪菜「……え」
雪菜「……」
雪菜「………………っ!!!」
- 355 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:07:33.95 ID:81foqSQUo
- 桜野「……」ウロウロ
朱「あ、桜野ちゃーん」トタタッ
桜野「朱さん!」
朱「桜野ちゃんも気になっちゃった?」
桜野「はい、実は」
朱「緊張してないかしら」
桜野「きっと大丈夫です」
ガララッ
桜野「んぅ?」
雪菜「っ……!」タタタタッ
朱「あれ? 今のって雪菜ちゃんよね?」
桜野「なにかあったんでしょうか……」
朱「追いかけてみましょう!」
桜野「はいっ!」
- 356 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:14:08.47 ID:81foqSQUo
- 朱「あれ? どこ行っちゃったの?」
桜野「はぁはぁ、確かにこっちに来たはずなんですけど……」
朱「見失っちゃったわね」
桜野「はい……」
朱「手分けして探しましょう!」
桜野「はい!」
朱「じゃああたしはこっち側、桜野ちゃんは向こうをお願い」
桜野「はいっ!」タタッ
桜野「……」タタタッ
桜野(雪菜ちゃん、多分あそこに……!)
- 357 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:20:05.11 ID:81foqSQUo
- 雪菜「ひぅっ……うぅっ……!」ポロポロ
桜野「……雪菜ちゃん」
雪菜「ひぐっ……あ、さ、桜野、さんっ……!」
桜野「隣いい?」
雪菜「……」コクッ
桜野「とりあえずシキのことぎゅってする? 結構落ち着くよ」
シキ「どーぞです」
雪菜「あぃやと……ございます……」ギュッ
シキ「どーです?」
雪菜「あったかい、です……」
- 358 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:28:36.03 ID:81foqSQUo
- 雪菜「……」
桜野「……なにかあった?」
雪菜「……」
雪菜「……私」
雪菜「……私、また逃げ出してしまいました」
雪菜「ダメなのに、絶対に逃げちゃダメだったのに、桜野さん、あんなに優しくしてくれたのに……!」
雪菜「私もう嫌です、嫌なんですこんな自分。嫌い、変えたい、変えたかったのに、変わりたくてプリキュアになるって決めたのに私なんにも変われてない。こんなんじゃダメ、いつまでも怖がってちゃダメ、このままじゃいつか私本当に……!」
シキ「雪菜……」
雪菜「勇気を出さなきゃ、立ち向かわなきゃ、臆病も小心も意気地無しも弱気も怖気もなにもかも全部全部全部捨てなきゃ、今の私にさよならしなきゃ、変わらなきゃ、変わらなきゃ変わらなきゃ変わらなきゃ変わらなきゃ変わらなきゃいけないのに私は」
桜野「怖いなら逃げてもいいんじゃない?」
雪菜「え……?」
- 359 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:37:11.06 ID:81foqSQUo
- 桜野「……世界にはね、怖いものがいっぱいあるの。それ全部に真正面から向き合ったら、きっと……そう、きっとね、疲れちゃう」
桜野「立ち向かうって凄いことだよ。とっとも素敵なことだと思う。雪菜ちゃんが変わりたいって言うなら、わたしはそれを全力で応援するよ。でも変わるのってすごく難しいこと。だから無理に頑張らなくてもいいの。怖いんだったら今は逃げちゃおう。逃げることだって勇気だよ」
雪菜「逃げることも……勇気……?」
桜野「うん。だからね、どうしても怖くなったら、わたしのとこまで逃げておいで。勇気をいっぱい振り絞って、わたしのとこまで走っておいで。そしたら優しく抱きしめてあげる。頭を撫でてあげる。よく頑張ったねって褒めてあげる。わたしがあなたを守ってあげる。誰にも傷つけさせない。怖いなら逃げてもいいんだよ。無理に変わる必要なんてない。雪菜ちゃんは雪菜ちゃんのまま、そのままで十分素敵だもん」ニコッ
雪菜「っ……!」
雪菜「……さ、くのさっ……!」
雪菜「桜野さんっ、私っ……!」ガバッ
桜野「おっとと……」ダキッ
雪菜「ひぅっ……ぐすっ、ありがとっ、ございまっ、す……ひぐっ、わたしっ、ごめんなさぃ……!」ボロボロ
桜野「謝らないで。雪菜ちゃんは悪くないって」ナデナデ
雪菜「うぁぁぁ……!」
- 360 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:45:40.26 ID:81foqSQUo
- 雪菜「すんすん……」
桜野「ちょっと落ち着いた?」ナデナデ
雪菜「はぃ……あぃがとござぃまぅ……」
桜野「もうちょっとこうしてよっか」ナデナデ
雪菜「あぅ……私、自分が情けないです……」
桜野「そんなことないってば。確かに発表の練習は残念だったかもしれないけど……」
雪菜「違うんです、そうじゃないんです……」
桜野「違う? 違うって……」
シキ「!」ゾクッ
シキ「来たですっ!」
桜野「!」
雪菜「来たって……」
桜野「どこっ!?」
安価下3まで多数決
@ シキ「向こうから来るです!」
(直で敵幹部募集+ブーケから戦闘)
A シキ「すごい勢いで近づいてくるです!」
(1レスはさんで敵幹部募集+クリアから戦闘)
- 361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 22:46:29.09 ID:pTXoWEixo
- 1
- 362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 22:47:15.46 ID:oR5bYkIm0
- 1
- 363 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:49:42.09 ID:81foqSQUo
- @だったので敵幹部(2人目)募集
1人目が女性だったのでここは男性でとります
下3まで
名前:
性別:男
性格:
口調等:
容姿:
自由記入:
- 364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 22:55:48.32 ID:5nl86jtM0
- 名前:ライガ
性別:男
性格:冷静で無機質
口調等:普通ではあるけど声に抑揚がなく無感情な感じ
容姿:美形っぽいヒョロそうな優男
自由記入:戦闘スタイルは雷を彷彿とさせるスピードでの徒手空拳
- 365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 23:01:10.11 ID:IseBpCxYo
- 名前:ボーフ
性別:男
性格:せっかちで余裕を持たない
口調等:いつも荒い口調で早口で捲し立て落ち着きがない
容姿:赤髪のモヒカンでヤンキー
自由記入:暴風の力を使って敵を凪払う
- 366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 23:06:52.38 ID:vwLkTKOHo
- 名前:カサイ
性別:男
性格:暑苦しい
口調等:もっと熱くなれよー!!!俺の心をもっと熱くさせてみなー!!!みたいなウザい熱血系
容姿:ボディービルダー並みの筋肉ダルマ
自由記入:炎を纏った拳でパンチしてくる
- 367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 23:08:07.75 ID:/gxlQsLyO
- 名前:ジナリ
性別:男
性格:寡黙な武人
口調等:口数が少ない頑固親父のような口調。一人称は儂。
容姿:筋骨隆々とした体格。スキンヘッド。かなりの強面。ふんどし。
自由記入:
力強く大地を踏みしめて殴りあうような戦闘スタイル。四股を踏んで地震や地割れを引き起こすこともできる。
- 368 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 23:13:54.99 ID:81foqSQUo
- >>366いただきます
>>364みたいなのは次あたり欲しいかもしれない
- 369 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 23:27:53.73 ID:81foqSQUo
- シキ「向こうから来るです!」
桜野「向こうって……」
ガサガサッ
バキバキバキッ
カサイ「ぃよいっしょー!」ダンッ
桜野「!」
カサイ「あーやっと着いた。ここがガッコーってやつかぁ……ん?」
シキ「カサイ……!」
カサイ「うぉおおお!? いきなり妖精いるじゃねーか! ラッキー!」
雪菜「あ、ぁっ……!」ガクガク
カサイ「んーで? どっちかプリキュアか? ツナミのヤツがなんか言ってたなぁ。成り損ないがいるとか。お前か? そっちか?」
桜野「……!」
カサイ「おいおい返事しろよなー。まったくしゃーねぇなぁ……えーっといい感じのヤクサインになりそうな……なんでもいいや、その辺のガラクタで」
カサイ「オレぁめんどくせぇのはダメなんだよ。でもまぁ」バッ
カサイ「殴ってりゃそのうち戦う気になんだろ?」バシュンッ
ブワッ
モコモコモコモ
ググッ…
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
雪菜「ひっ、ぁぁ……!?」
桜野「くっ……!」
- 370 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 23:36:39.33 ID:81foqSQUo
- 桜野「雪菜ちゃん! 逃げるよ!」
雪菜「ぁ、ぁ……!」ガクガク
桜野「雪菜ちゃん!」
カサイ「おいおいおいおい! 逃げるなんて連れねーじゃねーか! オレぁ戦いに来てんだよ。バチバチしよーぜ?」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ググッ
シキ「桜野っ!」
桜野「くぅっ……!」
「プリキュア! カミングシーズン!」
ブーケ「はぁぁぁっ!!!」
ドガァンッ!
ヤクサイン「ヤクゥッ!」
カサイ「!? なんだァ?」
ブーケ「美しい花よ! あたしに力を貸して! キュアブーケ!」
シキ「ブーケ!」
ブーケ「みんな、怪我ない!?」
カサイ「プリキュア? プリキュアかァ!? いるじゃねーかプリキュア! ははっ、面白くなってきたなぁ!」
ブーケ「厄介そうね……!」ジリッ
カサイ「まずは小手調べだ。ヤクサイン! 遊んでやんなァ!!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
ブーケ「はぁっ!!」ダッ
安価下1コンマ
01〜20 ピンチ
21〜40 劣勢
41〜60 拮抗
61〜80 優勢
81〜00 圧倒
- 371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 23:40:50.10 ID:q+JRJjwgo
- あっとうしたーい
- 372 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 23:54:28.71 ID:81foqSQUo
- ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
バキィッ!
ブーケ「うぐっ……!」ズザザッ
ブーケ「だぁっ!!」ガッ
ヤクサイン「ヤ、ク、サァァァイ!」ドゴォンッ!
ブーケ「きゃっ!?」ドカッ!
桜野「ブーケ!」
カサイ「はぁ? なんだよとんだ肩透かしだなァ! それじゃあオレの出番がねぇじゃねーか! あぁ!?」
ブーケ「くっ、ぅ……!」ヨロヨロ
カサイ「あーあつまんねぇ。ヤクサイン、さっさとトドメ刺しちまいな」
ヤクサイン「ヤクサァァァ……ブグッ!?」ゴンッ
クリア「うるさい」ドゴォンッ!
ヤクサイン「ヤクサッ……!」ドガッ
カサイ「増えたァ!?」
クリア「全てを透き通らせてあげる、キュアクリア」
カサイ「おーおー! 誰かと思えばキュアクリアじゃねーか! 本当に生きてんだなァ! どーよ? 友達は元気かァ?」
クリア「……っ!」ピクッ
クリア「その口、二度と開けないようにしてやるっ!!」ググッ
カサイ「ははっ、やってみろよ」ニヤッ
クリア「だぁっ!!!」ダンッ
カサイ「ただし、こいつを倒してからだ」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドガンッ!
クリア「くっ……!」ズザザッ
- 373 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 00:06:41.45 ID:SXOGAVuoo
- ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドゴォンドゴォンッ
ブーケ「くっ……!」
クリア「ちぃっ……!」
カサイ「あーあー、ヤクサイン一匹倒せないんじゃあ、オレの心を熱くするようなバトルはできそうにねぇなァ」
カサイ「もうちょっとやる気出してもらうかァ」
カサイ「ヤクサインよォ、あの妖精始末しろ」スッ
シキ「!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!」バシュゥッ!
ブーケ「みんなっ!」タンッ
クリア「はぁっ!」
桜野「シキっ!」ガバッ
ガィィンッ
ブーケ「くっ、ぐぅっ……!」ビリビリ
クリア「う、ぁぁぁあ……!」ガガガガッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドドドドッ
カサイ「おーおー頑張るねぇ。防御はそこそこじゃねーか。だがまぁ、崩すなら……そこだな」スッ
ヤクサイン「ヤクッ、サァァイッ!」バシュッ
クリア「うぐぁっ……!?」ヨロッ
ブーケ「クリアっ!?」
カサイ「やれ」
ヤクサイン「ヤクサイッ!」バシュンッ!
クリア「しまっ……!」
雪菜「ぁ……」
桜野「雪菜ちゃんっ!!!」バッ
ドカァンッ!
- 374 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 00:15:56.91 ID:SXOGAVuoo
- ブーケ「桜野ちゃん! 雪菜ちゃん! シキちゃん!」
雪菜「さ、桜野さ……」ヨロヨロ
シキ「桜野っ! しっかりするです!」
桜野「うぅ……」グタッ
雪菜「!」
雪菜「ぁ……」
雪菜「ぁ……あぁ……!」カタカタ
カサイ「妖精はー? 生きてんな。ヤクサイン!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイッ!」ブォンッ!
クリア「ちぃっ……!」ガッ
ブーケ「はぁぁっ!!!」ドガガガッ!
クリア「だぁぁっ!」ガガガッ!
ヤクサイン「ヤクゥゥゥ!!」
ブーケ「あぐっ! くぅっ……!」
クリア「う、ぅぐっ……このまま、じゃ……!」
クリア「久木さん! 岸波さんを連れてはやく……」
雪菜「はっ、はっ……ぁ、わ、たし……!」ガクガク
クリア「……!」
- 375 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 00:23:58.73 ID:SXOGAVuoo
- 雪菜「わたし……わた、し……」ガタガタ
クリア「……」
クリア「……っ」ギリッ
クリア「岸波さん! 起きて!」
桜野「……っ」ピクッ
クリア「今すぐその子を連れてここを離れて! はやく!」
桜野「……う、ん」ググッ
シキ「桜野っ!」
雪菜「さ、桜野さん……!」
桜野「けふっ、はぁはぁ……だいじょぉ、うぐっ……はぁはぁ……大丈夫、だから……」ヨロヨロ
雪菜「で、でも、そんな……!」
桜野「わたしは、大丈夫……ほ、ら、雪菜ちゃん……一緒に逃げよ……?」ニヘッ
雪菜「……!」
桜野「雪菜、ちゃん……?」
雪菜「……」
雪菜「……」
雪菜「……桜野さん」
雪菜「……ちょっと待っててくださいね」
桜野「……え?」
雪菜「っ……!」タタッ
桜野「まって、雪菜ちゃ……けふっ、うぐっ……!」フラッ
シキ「桜野! しゃべっちゃダメなのです!」
- 376 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 00:34:23.86 ID:SXOGAVuoo
- クリア「あなたっ、なにしてっ……!」
雪菜「はぁっ、はぁっ……!」カタカタ
カサイ「んぁ? なんだァその小動物みてぇなの。死にに来たのかァ?」
雪菜「私、だって……!」フルフル
クリア「あなたに戦う義務は無い!」
雪菜「でも力はあるんですっ!!!」
クリア「!」
雪菜「守りたい人も、いるんです……!」
雪菜「怖いものが急に失くなったりはしません。それどころか増える一方です」
雪菜「今日もたくさん増えました」
雪菜「大きい怪物のこと、悪い人のこと、傷つくこと、戦うこと、プリキュアのこと……」
雪菜「そして、友だちを失うこと……!」
雪菜「今の私には逃げることしかできません」
雪菜「でも、桜野さんはそんな私を認めてくれたんです。臆病な私を、私のまま受け入れてくれたんです」
雪菜「私の安心できる場所になってくれたんです。逃げてもいいって、そう言ってくれたんです……!」
雪菜「私、怖いの嫌です。だから……!」
雪菜「桜野さんにいなくなってほしくないから!」
雪菜「これが今の私にできる精一杯だからっ!」
雪菜「怖いものから一番遠くに逃げられる方法がコレだからっ!!!」バッ
雪菜「だから私も戦いますっ! 私の一番安心できる場所を守るためにっ!」
雪菜「プリキュア! カミングシーズンッ!!!」
- 377 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 00:36:25.10 ID:SXOGAVuoo
- 更新ここまで
ここから雪菜の変身後(白キュア)募集
6月27日 20:00 まで
名前:キュア○○
名乗り:
容姿:
必殺技:プリキュア・○○
よろしくお願いします
- 378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 01:05:49.64 ID:2TxANAIr0
- 名前:キュアクリスタル
名乗り:儚く脆い心でも 何度だって奮い立たせる! キュアクリスタル!
容姿:手首と足首に白いポンポンが付いてる 全体的に白基準 上はスキーウェア風で下はミニスカ ふわふわニット帽被ってる
必殺技:プリキュア・冷波手裏剣 手のひらに雪の結晶を作る→結晶が回転する→大きくなる→気円山みたいな感じで投げる
曲性冷波手裏剣 ブーメランみたいに曲がる
切断力はあるけど幹部みたいな人間っぽい相手だと無意識で躊躇って切っ先を少し太くして切断力を失くしてしまう
(使いやすいようにどこを改編してもらっても大丈夫です)
- 379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 19:21:06.47 ID:Hwb/mzLKo
- 名前:キュアハスク
名乗り:何も出来ない殻はここでお別れ! キュアハスク!
容姿:ドーム状に広がったスカートのワンピース。カラーリングは白、水色、ワンポイントに緑。低解像度ポリゴンみたいな曲面のない小さいシルクハットが頭に乗ってる
必殺技:プリキュア・シェルブレイク 鏡のような壁を作り攻撃を受け止めてからその鏡ごと敵を殴る。壁は防御利用だけの運用も可。
どこでも改編OK
- 380 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 20:24:15.37 ID:SXOGAVuoo
- やばいわかんないこれどっちの方がいい?マジでわかんないから多数決とかとってもいい?
- 381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 20:28:07.79 ID:W6Y/aiHFo
- 今後使いやすそうだったり好きな方で良いのでは
- 382 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 20:40:04.34 ID:SXOGAVuoo
- わっかんね
ギリギリで>>378かな?
防御技持ち1人はいてもいい気がするけど 雪だるまのフリ投げ捨てすぎな気がしないでもない
505.54 KB Speed:1.7
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
スポンサードリンク
Check
荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)