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プリキュア作るぞ【安価有】
- 234 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 22:29:32.94 ID:n7SLD3WPo
- シキ「透っ! ねぇ透!」
シア「大丈夫! 息はありますわ!」
桜野「とりあえず……えっととりあえず保健室!」
朱「あたし、あたし……」
桜野「先輩!」
朱「!」ビクッ
桜野「弓知夏さんを保健室に連れていきます! 手伝って!」
朱「う、うん!」
- 235 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 22:37:07.25 ID:n7SLD3WPo
- 保健室
コンコン
朱「あたし、入るよ」
桜野「はい」
ガチャ
桜野「どうでした?」
朱「やっぱり居なかったよ保健室の先生」
桜野「お休みの日だからしょうがないですね」
朱「弓知夏さん、どう?」
桜野「少し落ち着いてきたみたいです」
朱「よかった……あ、手にぎってあげてるの?」
桜野「これですか?」
安価下3まで多数決
@ 急に掴まれて離してくれなくなっちゃって
A うなされてたから少しでも落ち着けばと思って
- 236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/19(月) 22:41:30.53 ID:1aTfoKreo
- 2
- 237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/19(月) 22:41:47.46 ID:E3GtbGti0
- 2
- 238 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 22:54:15.40 ID:n7SLD3WPo
- 桜野「うなされてたから少しでも落ち着けばと思って」
朱「効果てきめんみたいね」
桜野「だといいんですけど」
朱「桜野ちゃんは? 本当に大丈夫なの?」
桜野「はい! わたしはへっちゃらです!」
シア「そんなこと言って。あなたも休んだ方がよろしくてよ?」
桜野「シアさん……」
朱「えっと……」
桜野「あ、先輩、こちらシアさん」
シア「シアと申しますわ」
朱「は、はじめまして、秋葉朱です。えっと、妖精さん?」
シア「そうですわ」
桜野「シアさんはね、いっつも弓知夏さんと一緒にいるんだよ」
朱「そう、ですか……」
- 239 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 23:00:53.50 ID:n7SLD3WPo
- 朱「あの、シアさん、それに桜野ちゃんも……」
桜野「?」
朱「……ごめんなさい」
桜野「え?」
朱「あたしのせいでこんなことになっちゃったから」
桜野「そんな……先輩のせいじゃ……」
朱「プリキュアになれたのに、戦う力もあったのに、それなのに、あたしは……」
朱「桜野ちゃんのこともそう。弓知夏さんのこともそう。あたしのせいで弓知夏さんが……」
桜野「先輩のせいじゃないです!」
朱「でもあの時、傷つけたくないって思っちゃった。あの時あたしが迷わなければ、ちゃんと戦ってたらこんなことには……」
シキ「あの、ごめんなさいです……シキがもっと早く話してたら……秘密にするつもりじゃなかったのです。本当なのです。でも……」
朱「シキちゃんは悪くないよ。全部あたしのせい」
桜野「先輩……!」
朱「守りたいって思って変身したのに何も守れてない。それどころかあたしのせいでこんな……あたしには戦う資格なんて……」
透「だったら辞めれば?」
朱「!」
- 240 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 23:05:51.12 ID:n7SLD3WPo
- 桜野「弓知夏さんっ!!!」
透「声が大きい……」
シキ「透っ!!! 大丈夫っ? 大丈夫です!?」
透「うん、平気」
シア「透、まだ起きてはいけませんわ」
透「もうだいじょ……うぐっ、くっ……!」
シア「ほら、横になって」
透「……分かった」
桜野「目が覚めて本当によかった……」
透「で?」
桜野「で、とは?」
透「これはなに?」ギュッ
桜野「何って言われると……なんだろ? おまじない?」
透「いつまで握ってるつもり?」
桜野「あ、ごめんっ」ササッ
透「む……」ジ-
桜野「え、なに?」
透「……なんでもない」
桜野「?」
- 241 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 23:12:38.07 ID:n7SLD3WPo
- 透「それであなた……」
朱「あ、あたし、その……ごめんなさ」
透「スピリットピースを渡して」
朱「……え」
透「聞こえなかった? スピリットピースを渡して。それでもう二度と関わらないで」
朱「で、でも!」
透「あなたに戦う義務は無い。ううん、それ以前の問題」
朱「でも、でも……あの花はあたしの……」
透「じゃあ戦えるの?」
朱「それは……!」
透「何も傷つけずに何かを救えるなんて思わないで。そんなに甘くないの」
朱「っ……!」
透「戦えないなら邪魔なだけ。なんの覚悟もないくせに戦おうなんて思わないで」
朱「あた、し……」
朱「……」ギュッ
朱「……っ」ガタッタタタッ
桜野「先輩っ!」
透「……追いかけてあげれば?」
安価下3まで多数決
@ 朱を追いかける
A 透のそばにいる
- 242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/19(月) 23:13:54.43 ID:zjOqnEYw0
- 2
- 243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/19(月) 23:14:54.24 ID:Pn87KL/G0
- 2
- 244 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 23:24:28.74 ID:n7SLD3WPo
- 桜野「ここにいるよ」
透「なんで」
桜野「こういうこと言うと怒るかもしれないけど、今は弓知夏さんの方が心配だから」
透「……勝手にすれば」
桜野「うん、そうする」
透「……」
桜野「ねぇ、弓知夏さん」
透「……なに?」
桜野「秋葉先輩がプリキュアになったのは、わたしが声をかけたからなの。だからあんまりシキを怒らないであげてね」
透「……別に怒ってない」
桜野「あー、あとー……わたしのスピリットピースを……」
透「それはダメ」
桜野「なんでぇ……わたしだって戦いたいよ……」
透「絶対だめ。絶対の絶対にだめ」
桜野「難攻不落だなぁ……」
- 245 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 23:30:57.21 ID:n7SLD3WPo
- 桜野「でも……なんでそんなに仲間が増えるのを嫌がるの?」
透「それは……」
桜野「うん」
透「……邪魔だから、だよ」
桜野「……そっか」
透「……もういい。話しかけないで、寝るから」
桜野「うん」
透「ていうか出てって。さっきの子でも追いかければ?」
桜野「眠るまではそばにいるよ」
透「いらない」
桜野「勝手にします」
透「……はぁ、わかった」
桜野「もっかいおてて握ろっか?」
透「バカにしてるでしょ」
桜野「滅相も」
- 246 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 23:35:12.52 ID:n7SLD3WPo
- 桜野「弓知夏さーん?」
透「……」
桜野「寝たかな?」ヒソヒソ
シア「ですわね」ヒソヒソ
透「……」
桜野「……」ナデ…
透「んっ……」
桜野「おっと、起こしちゃう……」
透「……」
桜野「それじゃわたし、先輩の様子見てきます」
シア「はい。行ってらっしゃいませ」
桜野「弓知夏さんのことお願いします」
シア「もちろんですわ」
桜野「では」
ガラッ
タタタッ
透「……」
透「……」
透「……撫でられた」
シア「ですわね」
透「絶対バカにしてる」
シア「そんなことありませんわよ」
透「むぅ……」
- 247 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 23:40:37.02 ID:n7SLD3WPo
- 透「……はぁ」
透「……」
透「……シア」
シア「どうしました?」
透「今日の戦い、どうだった?」
シア「惜しかったですわ。もう少しで倒せていました」
透「ほんとにそう思う?」
シア「もちろんですわ」
透「私ひとりだったら?」
シア「え?」
透「今日はたまたま2人だった。もし1人で戦ってたら、それでも倒せてたと思う?」
シア「それは……」
透「もうダメなのかな」
シア「透……」
透「私だけじゃ戦えないのかな……」ギュッ
- 248 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 23:41:52.05 ID:n7SLD3WPo
- 今日はここまで
安価が出せねぇ 多分明日はもっと少ねぇ すまねぇ
- 249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/19(月) 23:43:17.82 ID:Abr0EkDk0
- 乙
安価必要ないくらい展開思い付くんならそれに越したことはない
- 250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/19(月) 23:44:45.15 ID:g0JUxsCBo
- 乙です
上に同じく
気に病むことではないです
- 251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/20(火) 19:58:22.13 ID:pzck2Szjo
- 弓知夏さんどうせピース返してくれないしもう生身で戦うしかないね
- 252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/20(火) 20:05:08.54 ID:ktX9mvVr0
- >>251
春夏秋冬、四人の合体攻撃だ!
- 253 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:14:15.46 ID:QfHIsp+bo
- 花壇前
桜野「先輩!」
朱「……!」
桜野「先輩、やっぱりここにいた」
朱「……桜野ちゃん」
桜野「あの、先輩……」
朱「……朱でいいよ」
桜野「じゃあ朱さん。大丈夫ですか?」
朱「……どうだろ、結構こたえたかなぁ。あの子の言ってたこと、全部その通りなんだもん」
朱「あたしに戦う覚悟なんて無かった。大切なものを傷つけるのも、自分が傷つくのも嫌。それじゃダメなのは分かってる」
朱「でもやっぱり傷つけたくないよ。それじゃダメって分かってても傷つけたくない」
朱「だってもうすぐだったのに。あと少しで咲いたあの子に会えそうだったのに。やっと大切だって気づけたのに……」
桜野「朱さん……」
- 254 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:22:13.57 ID:QfHIsp+bo
- 朱「あなただったらどうする? 自分の大切なものを傷つけなきゃいけないとしたら」
桜野「大切なもの……」
朱「そう。例えばほら、クラスで育ててるっていうお花とか」
桜野「あの花が……もしそうなったら、それは……苦しいです。すごく嫌です。傷つけたくないです。敵だからって攻撃したくないです」
朱「うん」
桜野「でもわたしがやらなかったら弓知夏さんがやるんです」
朱「……そう、ね」
桜野「弓知夏さんね、きっと色んなことを背負ってるんです。さっき朱さんにきつく当たったのも、わたしを戦いから遠ざけようとするのも、きっと弓知夏さんが本当は優しいからだと思うんです。だからこれ以上、背負わせちゃいけない気がして……」
桜野「放っておくわけにはいかないんです。絶対に誰かがやらなきゃいけないんです」
桜野「でも、誰かがやらなきゃいけないなら、その誰かはきっとわたしなんです。だってほら、わたし学級委員長なんで」ニヘッ
朱「……桜野ちゃんは強いね」
桜野「全然です」
朱「ううん、強いよ。プリキュアになったあたしなんかより、ずっと立派に戦ってた」
桜野「買い被りすぎですって」
朱「自分のことしか考えられなかったあたしとは大違い」
桜野「そんなことないです。わたしやシキのこと守ってくれたじゃないですか。それに大切なものを傷つけたくないって気持ちが間違いなはずありません」ニコッ
朱「……ありがとう」
- 255 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:26:59.72 ID:QfHIsp+bo
- 朱「そろそろ戻ろっか。弓知夏さん、寂しくて泣いてるかも」
桜野「あはは、かもしれませんね。あ、でも朱さんは戻らない方がいいかも……」
朱「どうして?」
桜野「だって今の弓知夏さん、妖怪スピリットピースを渡せ、ですよ? 近づいたら身ぐるみ剥がされます」
朱「おっそろしいわね……」
桜野「そして取られたら最後、シアさんのお夕飯に……」
朱「どゆこと?」
桜野「ともかく、弓知夏さんのことはわたしにお任せです」
朱「うん、わかった」
桜野「では、わたしは失礼します!」
朱「弓知夏さんによろしくね」
桜野「はい!」タタタッ
朱「……」
朱「……」
朱「誰かがやらなきゃいけないなら、その誰かは……」
朱「……そういえば小学校で習ったっけ」
朱「生き物の世話をする時は、必ず最後まで面倒を見ましょう」
朱「あの子を育てたのはあたし。なら、暴れるあの子を止めるのもあたし。あたしには最期まで面倒を見る責任がある」
朱「それがどんな形であれ」
- 256 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:30:08.23 ID:QfHIsp+bo
- 数日後
透「……」
桜野「弓知夏さん」
透「……なに?」
桜野「体の具合、もう平気?」
透「余計なお世話」
桜野「あのツナミって人、また来るのかな?」
透「来る。必ず」
桜野「……弓知夏さん」
透「だめ」
桜野「まだ何も言ってないよぉ」
透「スピリットピース返して、でしょ?」
桜野「うっ……」
透「絶対だめだから」
- 257 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:36:25.83 ID:QfHIsp+bo
- 桜野「わたしだって戦いたいのに……」
透「だめ、そんなの絶対、絶対にだめ……だって、私……」
透「本当は秋葉朱のスピリットピースも回収したい。でも今はそれどころじゃない……」
透「あいつは必ずまた襲ってくる。でもそうなったら、今度こそ独りで戦わなきゃいけない……」
透「本当に独りで倒せる……? ううん、倒さなきゃいけない……」
透「負けることは許されない……絶対に絶対に絶対に勝たなきゃいけない……」
透「私独りで……今度こそ独りで……」カタカタ
桜野「……弓知夏さん」ソッ
透「……!」
桜野「大丈夫、大丈夫だよ」ギュッ
透「またそうやって……バカにしてる……」
桜野「違うって。この前こうしたら落ち着いたみたいだったから」
透「子供扱いしないで。手を握られたくらいで落ち着くわけない。ないもん」
桜野「……うん」
透「頼んでなんかないもん。この前も、今も、あなたが勝手にやったことだもん。私じゃないもん……」
桜野「そうだね」ギュ-
透「……っ!」
桜野「これはわたしがしたいからしてるだけ。わたしのわがまま。だからわたしが満足するまで、ずぅっと握ってるからね?」
透「……勝手にすれば」
桜野「うんっ」ニコッ
- 258 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:40:05.02 ID:QfHIsp+bo
- ガサガサッ
桜野「!」
透「!」
桜野「シキ、もしかして……!」
シキ「来たです!」
透「あいつ?」
シア「間違いありませんわね」
透「っ!」ガタッタタタッ
桜野「弓知夏さん!」
- 259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/20(火) 20:40:38.53 ID:Z4OgEVSco
- 理科室辺りに武器になりそうな危険な薬物ないかなあ
- 260 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:43:17.37 ID:QfHIsp+bo
- 桜野「弓知夏さん待って!」
透「あなたは離れてて。できるだけ遠くに」
桜野「わたしも行く!」
透「だめ。足でまといにしかならない」
桜野「でも……!」
透「いいから離れててよっ!!!」ダンッ
桜野「!」ビクッ
透「ぁ……」
透「……!」フルフル
透「守って、あげられないから……!」
桜野「弓知夏さ……」
透「っ!」タタッ
桜野「ま、待ってっ!」
桜野「弓知夏さん……」
安価下3まで多数決
透を追いかける
朱を呼びに行く
- 261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/20(火) 20:44:24.08 ID:Z4OgEVSco
- 1
- 262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/20(火) 20:46:13.54 ID:pzck2Szj0
- 1
- 263 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:47:11.81 ID:QfHIsp+bo
- 選択肢に数字書き忘れたわごめん
- 264 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:49:22.55 ID:QfHIsp+bo
- 朱「……」ボ-
クラスメイト「朱、聞いてる?」
朱「……あ、ごめ、なんだっけ」
クラスメイト「だからね……」
朱「……」
朱「……」
朱「……あれって」
朱「っ!」ガタッ
クラスメイト「朱?」
朱「ごめんっ!」タタタッ
クラスメイト「へんな朱……」
- 265 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:58:18.97 ID:QfHIsp+bo
- 透「……」
ツナミ「ふふっ」
ヤクサイン「ヤクサァイ」
ツナミ「もう1人のプリキュアはどうしたんですか?」
透「知らない。どうせ足手まといになるだけ」
ツナミ「まさか1人で戦うつもりですか?」
透「ずっとそうしてきた! 今も! これからもっ!!」
透「プリキュア・カミングシーズン!!!」バッ
クリア「はぁぁぁっ!」ダッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」グアッ
ドガァンッ!
クリア「ぐっ……!」ググッ
ヤクサイン「ヤク…サァァァイ!」
クリア「うぁっ!? くぅぅっ!」ズザザッ
ツナミ「ふふふっ」
クリア「だぁぁぁっ!!!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」バシュッ
クリア「う、ぐっ……!」ガッ
ツナミ「ねぇ、キュアクリアさん」
クリア「くっ、ぅ……きゃあっ!?」ドガッ
ツナミ「この前の戦いを見てて思ったんですよ。貴方、他のプリキュアが足手まといとか言ってましたけど」
クリア「あ、く……はぁ、はぁ……!」ヨロヨロ
ツナミ「貴方の方がよっぽど足手まといでしたよ」
クリア「っ!」
- 266 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 21:03:19.09 ID:QfHIsp+bo
- クリア「…………れ」
クリア「……だまれっ」
クリア「だまれぇっ!!!」
クリア「プリキュア・スプラッシュウェイヴッ!!!」バッ
クリア「くっ、らえぇぇっ!!!」
ツナミ「まったく……その手の攻撃で貴方が私に勝てたことありましたっけ?」スッ
ザッパァァァンッ!!!
クリア「くぅぅぅっ! うぁぁぁああああっ!!!」ビリビリ
クリア「……ぁ」
ドッパァンッ!
ツナミ「ヤクサイン」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」バシュッ
シュルシュルシュルッ
ギチッ!
クリア「あ゛あ゛っ!!?」
- 267 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 21:14:04.31 ID:QfHIsp+bo
- ツナミ「こらこら、ちょっと話したいのであまり強く締めすぎないように。死んでしまいます」
ヤクサイン「ヤクサ-イ」
クリア「う、ぐっ……!」
ツナミ「さて貴方はこのまま締め殺しますが、せっかくです。何か願って逝きませんか? 我々を助けると思って」
クリア「だれ、がっ……!」
ツナミ「はぁ……分かってはいましたけど強情ですね。ヤクサイン、もう殺していいですよ」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ギチギチ
クリア「あ、ぐっ! うあ゛あ゛あ゛っ!!!」
クリア「ぁあ゛……ぁ……!」シュパァァン
透「ぁ……は……」グタッ
桜野「弓知夏さんっ!」ダッ
ツナミ「お?」
透「……なん……で」
桜野「ひどい……!」
ツナミ「お友達が死に目に会いに来てくれましたね。よかったじゃないですか」
桜野「弓知夏さん! 今助け」
朱「待って」
桜野「! 朱さん!?」
朱「あたしがやる」
桜野「で、でも」
朱「あたしがやらなきゃいけないの」
朱「ふー……」
朱「プリキュア・カミングシーズン」
- 268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/20(火) 21:17:45.99 ID:M9ccTe7jo
- (緊縛シーンやったぜ。)
- 269 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 21:24:35.44 ID:QfHIsp+bo
- ブーケ「美しい花よ。あたしに力を貸して。キュアブーケ」
ツナミ「へぇ、戦う気になったんですか? 貴方に本当に攻撃できるんですか?」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」バシュッ
ブーケ「っ……」シュンッ
ズババッ
ヤクサイン「ヤッ!?」
ツナミ「お?」
ブーケ「大丈夫?」シュタッ
透「はぁ……うくっ……!」
桜野「弓知夏さん!」タタッ
ブーケ「桜野ちゃん、弓知夏さんをお願い」
桜野「はいっ!」
透「あなたに……戦う義務は無い……!」
ブーケ「ううん、きっとあるのよ。あの子があたしの育てた花なら、あたしには最期まで面倒を見る責任があるもの」
桜野「ほんとにいいんですか……?」
ブーケ「これ以上、あの子に何かを傷つけさせるわけにはいかない。本当は攻撃したくないよ。でも思うの。今があの子の最期なら、それがあたしでよかったって」
ツナミ「ヤクサイン!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
ブーケ「プリキュア・ガーデンシュート」フワッ
ヤクサイン「ヤッ!?」
ブーケ「ごめんね。でも譲れないの」
フワフワッ
ズダダダァンッ!!
ヤクサイン「ヤァァァァ!!!」サラサラ…
ツナミ「……!」
ツナミ「……ちっ」
ツナミ「今日はここまでですね」シュンッ
- 270 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 21:28:40.56 ID:QfHIsp+bo
- 朱「……」
朱「……」ソッ
朱「……ぁ」パラパラ
桜野「朱さん……」
朱「桜野ちゃん、怪我はない?」
桜野「はい、わたしはなんとも」
朱「弓知夏さんは?」
透「余計なお世話」
桜野「大丈夫だそうです」
朱「よかった」
桜野「弓知夏さんを助けてくれてありがとうございます。本当に本当にありがとうございます」
シア「ワタクシからもお礼を言わせてください。貴方がいなければ透は今頃……本当にありがとうございます、朱」
透「私は言わないから」
シア「こら、透」ムニッ
透「むぐっ」
朱「いいよいいよ。無事ならそれで」
- 271 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 21:35:23.65 ID:QfHIsp+bo
- 透「それより」
朱「?」
透「もう十分でしょ? スピリットピースを渡して」
朱「ごめん。渡せない」
透「どうしてっ? あの花のことは決着がついたでしょ?」
朱「確かに今の戦いは、あたしが育てた花の責任を取るためだった。でもね、あたしがプリキュアになることを決めたのは桜野ちゃんのためなの」
桜野「へ? わたしっ!?」
朱「桜野ちゃんはあたしのことも、あたしの大切なものも守ろうとしてくれた。そんな桜野ちゃんを守りたくてプリキュアになったの」
透「だからって……」
朱「これからも戦いは続くんでしょ? きっとそこには桜野ちゃんがいる」
透「……」キッ
桜野「あ、はは……多分います……」
朱「桜野ちゃんを守りたくてプリキュアになったんだもの。桜野ちゃんが危ない目に遭うなら、それがあたしの戦う理由」
透「……」ジト-
桜野「あは、あはは、は……視線が痛いなぁ……」
透「………………はぁぁぁ」
透「生半可な覚悟じゃ務まらないよ?」
朱「分かってる。もう迷わない。それに1人より2人の方がいいでしょ?」
透「……ふん」
- 272 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 21:45:09.08 ID:QfHIsp+bo
- 朱「さて、片付けなきゃね」ボロボロ
桜野「朱さん……その、わたし……」
朱「もう、そんな悲しそうな顔しないで。桜野ちゃんのおかげで、あたし自身の力でこの子を止めることができた。辛いし苦しいけど、他の誰かに倒されてしまっていたらもっと苦しかったと思う。あなたのおかげで覚悟が決まった。むしろお礼をさせて」
桜野「お礼なんてそんな……」
朱「でも……分かっててもやっぱり辛いね」
桜野「……」
朱「他の壊れたものはみんな綺麗に元通りなのに、これだけ傷ついたままなんて。この傷も綺麗になくなってしまえばいいのに」
桜野「あ、朱さ……」
透「それはね、標なの」
朱「しるべ?」
- 273 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 21:54:27.68 ID:QfHIsp+bo
- 透「あなた、プリキュアがどういう存在か聞いた?」
朱「確か妖精の国に伝わる伝説の戦士って……」
透「そう、戦士。だからプリキュアの力は戦うための力。守るだけじゃない。誰かを傷つけたり、何かを奪ったりできる。そんな大きな力」
透「だからね、忘れちゃいけないんだ。自分が傷つけたり誰かのこと、自分が奪った何かのこと。たとえ世界中が忘れたって、無かったことになったって、自分だけは絶対に覚えてなくちゃいけない」
透「だから標を作って記憶を繋ぎとめる。それがこうして傷として残る」
桜野「じゃあ……」ガサゴソ
シキ「桜野?」
桜野「これ、初めてシキと会った時のヤクサインが消滅した後残ってたロケットなの……これもそうなの?」
シキ「そうなのです。闇の力はとても不安定で、消滅すれば痛みも記憶もリセットされちゃうです。でもそれじゃ戦い続けることはできない。その為に標があるです」
桜野「傷つけなきゃいけないんだね……」
シキ「必要なことなのです」
透「その痛みが道標になる。絶対忘れないために、何も失くさないように、痛みを標に記憶を辿る」
透「それがプリキュア」
透「忘れないで。それがあなたの持つ力。それがあなたの傷つけたもの」
- 274 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 21:59:20.14 ID:QfHIsp+bo
- 朱「これが、あたしの……」
朱「……」
朱「……」ギュッ
桜野「それだけじゃないです!」
朱「!」
桜野「ほらっ! こっち見てください! にっこにこです!」ニコ-
朱「う、うん」
桜野「シキだってほらっ!」
シキ「にっこにこなのです!」ニコ-
朱「桜野ちゃん、シキちゃん……!」
桜野「わたしがこんなに元気なのは朱さんのおかげです」
桜野「そりゃあ傷つけてしまったものを忘れないことは大切です。でもこれも忘れないでください」
桜野「これがあなたが守ったものです!」ニコ-
シキ「なのですー!」ニコ-
朱「……ぷっ」
朱「あはっ、あははっ!」
朱「ふふっ……うん、そうだね。ありがとう」
桜野「はいっ!」
- 275 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 22:04:49.37 ID:QfHIsp+bo
- 朱「さぁて、それじゃあサクッと片付けますかぁ!」
桜野「手伝います!」
朱「頼みます」
桜野「弓知夏さんも手伝います」
透「は? なんで私まで。そもそもそんなに人手いらな」
桜野「一緒にやろーよー」グイグイ-
透「お断りー!」
シキ「透、一緒はいやです?」コテン
透「うっ……」
透「はぁ……わかった」
シキ「やったです!」
桜野「ところであのぉ……プリキュアなんですけど、2人より3人の方がもっといいと思いませんか? だからわたしも……」
透「それはダメ」
桜野「なんでぇ!?」
透「あなた危なっかしいから」
桜野「そんなぁ」
シキ「一理あるのです」
桜野「朱さん、言ってやってください!」
朱「まぁ、無茶するところはあるよねぇ」
桜野「朱さんもそっち側ですかぁ!?」
朱「ふふふっ」ニコッ
- 276 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 22:12:13.62 ID:QfHIsp+bo
- ここまで
というわけで朱さん編終了です
安価スレとは?ってくらい安価ないですね 反省 でもエピソード後半は前半のフリ回収するだけだから選択肢とかねぇんだ
選択肢で言うと透に関わる択が選ばれまくってる印象 主人公はよ変身させろという圧を感じます まぁここまで引っ張ったんで最後にしますけど いっぱい引っ張る分めちゃくちゃ満を持さなきゃいけないですね 困った
というわけで次回から久木雪菜(>>113)編です よろしくお願いします
あと予告なんですが今週末更新できそうにありません すんません
以上、お疲れ様でした
- 277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/20(火) 22:15:28.36 ID:ktX9mvVr0
- さあ、いよいよ四季がそろいますな。
題名は「シーズニングプリキュア!」
でいかがでしょう?
- 278 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 10:29:32.79 ID:BuySbFbVO
- >>277
お砂糖と何か素敵なものを追加したくなるお名前だなぁ
なんにしても本当に決めることになったら安価で決めることになるかな?
- 279 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 21:40:54.73 ID:9ybsooySo
- 昼休み 屋上
桜野「それでは! プリキュア定例会議を始めます!」
透「あなた変身できないでしょ」
桜野「だーれのせいでっ!」
シア「定例って、いつもやってますの?」
シキ「初めてなのです」
桜野「はいそこぅ! 発言する時は挙手!」
朱「はい」
桜野「はい朱さん!」
朱「お花の様子を……」
桜野「いつの間にか立派なお花ジャンキーに……!」
透「それでなんで集められたわけ?」
桜野「あ、そうそう。一応2つあるんだ。ひとつは相談したいこと、もうひとつは教えてほしいこと」
桜野「どっちから聞きたい?」
安価下3まで多数決
@ 相談したいこと
A 教えてほしいこと
- 280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 21:42:07.43 ID:sx2Q3OUTO
- 2
- 281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/21(水) 21:45:18.45 ID:umytHIXBo
- 2
- 282 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 21:54:11.31 ID:9ybsooySo
- 透「教えてほしいことって?」
桜野「ウィッシュスターってなに?」
透「!」
朱「あぁ、そういえば。ツナミが言ってたやつよね? 確か願いがどうとかって」
透「あ、あなたたちには関係ない……」
桜野「関係なくないよ。だってあれ、あの……なんちゃ帝国」
シキ「カラミティ」
桜野「それ帝国。の目的? なんでしょ?」
朱「敵の目的なら、ちゃんと知っておきたいわね」
透「でもそれは……」
シア「ワタクシからお話いたしますわ」
透「!? ちょっとシア!」
シア「分かっています」
- 283 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:04:28.66 ID:9ybsooySo
- シア「ウィッシュスターというのは、とある秘宝のことですわ」
シア「誰しも何かしら願いを抱えているものです。そして誰かが何かを願う時、そこには大きな力が生まれるのです」
シア「ウィッシュスターはその力をエネルギーとして蓄えることができますの。そして、そうやって集めたエネルギーがいっぱいになると、どんな願いでもひとつだけ叶えることができますわ」
桜野「どんな、願いでも……」
シア「本来は日々の営みの中で思い思いに感じる、ささやかだけれど前向きな優しい願いで、ゆっくりと満たされていくはずのものですわ」
シア「しかしあの者たちは強引な手を使いました。強く大きな願いほどより大きなエネルギーを得られることに気づいて、人々を襲ったのです」
シア「恐怖や絶望を与え、願わずにはいられない状況を無理やり作って、エネルギーを収集しているのですわ」
- 284 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:12:03.97 ID:9ybsooySo
- 桜野「ひどい……!」
朱「一体どんな願いを叶えようとしているの?」
シア「申し訳ありません。そこまでは分かりかねますわ」フルフル
朱「そっか……」
シア「しかしあまり素敵な未来が待っているとも思えませんわ」
朱「確かに」
桜野「ってなるとわたしたちの目的は……」
シア「エネルギーが溜まりきる前にウィッシュスターを奪還すること、ですわね」
朱「今どのくらい溜まってるかって分かる?」
シア「はっきりとは分かりません。しかしツナミが現れた以上、あまり悠長に構えてはいられませんわ」
朱「やっぱりそうだよね。なんとかしなきゃ……」
- 285 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:14:44.62 ID:9ybsooySo
- 敵組織の目的ですが しっかり固めるとあとで後悔しそうなので なんでもできる舞台装置だけ出して真の目的は流れで決めようと思います
書いてればそのうち誰かが教えてくれそうな気もするんで 主に桜野とか桜野とか桜野とか
- 286 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:22:19.46 ID:9ybsooySo
- 桜野「そのためにもまず新しい仲間探しです!」
シキ「ですです!」
透「は?」
桜野「そ、そんなに睨まないでよ……」
透「まさか相談したいことってこれ?」
桜野「そ、そうです……」
透「はぁ……まったく……」
桜野「あ、あのね、シキとね、話したんだけどね、やっぱり仲間は多い方がいいかなって。せめてもう1人くらいいたらいいねって」
透「余計なことを……」
朱「あたしは賛成。学校の中で探すのよね?」
桜野「はい」
朱「でも素質を見抜けるのってシキちゃんとシアさんだけなんでしょ?」
桜野「あ、そっか。じゃあ二手に……」
透「私は手伝わないから」
シア「もう、またそんなこと言って……」
透「手伝うつもり?」
シア「吝かではありませんわ。先程申し上げたとおり、あまり時間はありませんもの」
透「むぅ……」
- 287 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:32:13.73 ID:9ybsooySo
- シア「とはいえ、透を1人にしておけませんし、積極的なお手伝いはできそうにありませんわね」
桜野「そっか……」
シア「どちらにせよ、シキがいなければプリキュアにはなれませんので」
桜野「え、そなの?」
シキ「うん。スピリットピースはシキにしか出せないのです」
桜野「ほぇ……すごいんだね、シキ」
シキ「えっへんなのです」
朱「でもじゃあ、仲間探しはシキちゃん頼りになっちゃうかな?」
桜野「分身とかできない?」
シキ「できたらとっくにやってるです」
桜野「うーんしょうがない。とりあえずわたしとシキで頑張ってみます」
朱「あたしもそれっぽい人探してみるけど、力になれなかったらごめんね」
桜野「はい、お願いします」
- 288 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:38:06.32 ID:9ybsooySo
- 桜野「さて、どこを探そっか」
シキ「やっぱり人が多いところなのです」
桜野「朱さんの時みたいに突然叫ばないでね」
シキ「前向きに検討するです」
桜野「不安だなぁ。いざって時のために人の少ないところに……」
シキ「それじゃ人探しにならないのです」
安価下2
探す場所指定
- 289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/21(水) 22:41:52.70 ID:+KcA0KD6o
- 各部室棟
- 290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 22:43:59.10 ID:/hHDJIfx0
- 校門前
- 291 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:54:47.97 ID:9ybsooySo
- 校門前
桜野「とりあえず校門前まで来てみたけど……」
桜野「どうシキ、なにか感じる?」ヒソヒソ
シキ「近くにはいなさそうなのです」ヒソヒソ
桜野「そっかぁ……」
桜野「別の場所に行ってみようか」
シキ「うん」
桜野「さてじゃあ次は……」
生徒「おーい岸波さーん」
桜野「? はーい?」
生徒「ちょっと手ぇ貸してー」
桜野「いいよー!」
シキ(本当によく頼まれごとするです)
安価下2
探す場所指定
コンマ80以上で……
- 292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 22:55:51.21 ID:/hHDJIfx0
- 職員室前
- 293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 22:56:21.66 ID:AySJ30qP0
- 玄関
- 294 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:05:23.27 ID:9ybsooySo
- 昇降口
桜野「昇降口まで来てみたけど……」
桜野「人はそれなりにいるけどなぁ」
桜野「どう?」ヒソヒソ
シキ「ううん、いないです」
桜野「うーん、はずれかぁ」
桜野「じゃあ次は……」
生徒「あ、岸波ー」
桜野「? はーい?」
生徒「荷物運ばなきゃなんだよ。いっぱいあるからちょっと手伝ってくんね?」
桜野「うん、まかせて」
シキ「またお手伝いなのです」
生徒「? 何か言った?」
桜野「ううん、なんでもない」
安価下2
探す場所指定
コンマ60以上で……
- 295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/21(水) 23:08:11.61 ID:zNNBRA9to
- 廊下
- 296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 23:08:38.56 ID:FiST34B80
- トイレの前
- 297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 23:08:40.79 ID:sx2Q3OUTO
- 図書室
- 298 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:13:28.38 ID:9ybsooySo
- トイレの前
桜野「やってきましたトイレ!」
桜野「ってこんなところにいるかなぁ」
桜野「いたとして、なんて話しかければいいのやら……」
桜野「一応確認なんだけど、どうでしょう」
シキ「いないです」
桜野「ちょっと安心してるわたしがいる」
生徒「はぁ……」
桜野「ん?」
生徒「あ、岸波さん!」
桜野「なにしてるの?」
生徒「ちょーっと悪いことしちゃってお掃除中です……」
桜野「手伝おうか?」
生徒「女神!」
シキ「これじゃ人探しじゃなくてお手伝い行脚なのです……」
- 299 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:22:35.31 ID:9ybsooySo
- その後も……
生徒「岸波ー」
桜野「? はーい?」
生徒「先輩いいところに」
桜野「どしたの?」
生徒「岸波ちゃんちょっと頼まれてー」
桜野「ほいきたー」
シキ「桜野ぉ……」
桜野「まかせてー」
シキ「じゃないですぅ……」
桜野「なんだシキか」
シキ「いくらなんでもお手伝いしすぎなのです……あとシキの扱いがひどいです……」
桜野「ごめんごめん。でも断るのも悪いし」
シキ「これじゃあ見つかるものも見つからないのです……ふぁぁ……」
桜野「ごめんってば……ってシキおねむ?」
シキ「ずっと集中してて疲れたです……」
桜野「ごめんねぇ」
シキ「むりです。ねるです。あとはたのんだです。すやぁ」
桜野「と言われましても、わたしには見つける術がないんですけど……」
桜野「どうしよっかな……」
女子生徒「っ……!」タタタッ
桜野「んぅ? 今の子……泣いてた?」
- 300 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:30:35.18 ID:9ybsooySo
- 校舎裏
女子生徒「……うっ、ひくっ……ひぐっ……」
桜野「うーん、どこいったんだろ……こっちかな?」ヒョコッ
女子生徒「ふぇ?」
桜野「あ、みつけ」
女子生徒「きゃあああああああああああ!!!!!」
桜野「あふんっ」カクッ
女子生徒「ぁぁぁ……え、あれ?」
桜野「……」シ-ン
女子生徒「あ、あのぉ……だいじょぶですかぁ……?」ツンツン
桜野「なふっ」ビクッ
女子生徒「ひっ……!?」ビクゥッ
- 301 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:34:34.11 ID:9ybsooySo
- 桜野「いやぁごめんね。急に大声出すもんだからびっくりして気絶しちゃった」テヘッ
女子生徒「す、すみません……」
桜野「こっちこそ驚かせてごめんね」
女子生徒「いえ……」
桜野「1年生だよね? わたし2年の岸波桜野。よろしくね」
女子生徒「岸波桜野、先輩……」
桜野「桜野でいいよー」
雪菜「桜野さん……あ、私、久木雪菜です」
桜野「よろしくね、雪菜ちゃん」
雪菜「あの……」
安価下3まで多数決
雪菜は桜野を
@ 知ってる
A 知らない
- 302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 23:35:35.33 ID:sx2Q3OUTO
- 1
- 303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/21(水) 23:38:59.13 ID:ZfKPb1aLo
- 1
- 304 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:46:17.76 ID:9ybsooySo
- 雪菜「あの……桜野さんって……」
桜野「あれ? もしかしてわたしのこと知ってる?」
雪菜「知ってるってほどじゃないですけど、いつも走り回ってるような……」
桜野「え、そんなイメージ?」
雪菜「はい。2年生の先輩にどんな頼み事も引き受けてくれる人がいるって噂になってましたし」
桜野「な、なんか有名人? ちょっと恥ずかしい……」
雪菜「こんな場所に来たのも何か頼まれごとですか?」
桜野「いやぁちょっと人探しを……」
雪菜「でもここ、あんまり人来ないですよ?」
桜野「あー、やっぱりちょっと変?」
雪菜「かもです」
桜野「だよねぇ、はは……そ、それより雪菜ちゃんはどうしてここに?」
雪菜「え、私、ですか……?」
桜野「ごめんね。さっきその、泣いてるところ見ちゃって……」
雪菜「あ……」
桜野「お節介だったらごめんだけど、わたしでよければ相談に乗るよ?」
雪菜「…………あ、の」
安価下3まで募集
雪菜が泣いてた理由
いじめ等はなしで
- 305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/21(水) 23:55:13.32 ID:wOjAYE3Fo
- スマホ弄ってたら警告音と共に「あなたのパソコンをマルウエアに感染させ、監視している!?」「貴方のデバイスにハッカーがアクセスしている」とか出てきてそれの対処に大金払わないといけなくなっま
- 306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 23:59:55.57 ID:JkRJmeQr0
- スマホ失くした
- 307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 00:03:23.31 ID:OX1kpUbDO
- 可愛がっていたペットの犬が寿命で死亡した
- 308 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 00:25:31.76 ID:Hh+4nKF9o
- ごめん無理だ
そもそも今の中学校ってスマホ持ち込みおkなん? どっちにしても情報リテラシーでプリキュア作んの難しすぎる
犬死んだやつは行けそうな気もしたけど 学校で泣きながら校舎裏ダッシュしてるとなると敵組織以外に悪者作らなきゃいけなさそうだからやりたくない そうしないように無理やり乗り越える方法も考えたけどそのルートだと俺の脳内で雪菜ちゃん闇堕ちエンドを迎えた
というわけで次回までになんか考えときます
せっかく安価取ってもらったのに採用できなくて本当に本当に申し訳ありません
今回はここまで
- 309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 00:46:16.77 ID:uLZK9Ei/o
- うい
おつ
闇キュア雪菜ちゃんちょっと見た…いやなんでもねぇ
- 310 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 20:53:39.15 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「私、あの……発表があって、グループで、来週……代表の人が発表で、私じゃんけん弱くて、それで……練習しなきゃ、なのに……緊張して、上手にしゃべれなくて……それで……」
桜野「逃げてきちゃったか」
雪菜「……っ」コクッ
桜野「他の人には変わってもらえないの?」
雪菜「む、むりですっ……出来ないなんて、そんな……言えないです……そんなことしたら……」
桜野「んー……」
雪菜「私、ダメな子なんです。怖がりだし、臆病だし、どんくさいし要領悪いし、何をやっても下手くそで、なんにも出来なくて。みんなに迷惑かけて、からかわれて……」
桜野「雪菜ちゃん……」
雪菜「嫌なのに、変わらなきゃいけないのにまた逃げちゃって。ダメなのに、臆病なまま、変われなくて……」
雪菜「私、もう……」
雪菜「こんな自分、もう嫌です……」
桜野「……雪菜ちゃん、あのね」
モゾモゾ
雪菜「……え」
桜野「んぅ?」
シキ「ふぁぁ……よく寝たですぅ……」ノビ-
桜野「あ」
- 311 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:01:28.60 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「……」パチクリ
シキ「あ」
雪菜「え」
シキ「ああああああああああ!!!!!」
雪菜「ええええええええええ!?!!?」
桜野「え、なに? 2人知り合い?」
シキ「その子なのです!!」
雪菜「その子なんです!?」
桜野「あ、そういうわけじゃなさそう」
シキ「桜野、桜野っ! この子っ! プリキュア!」
雪菜「桜野さん桜野さんっ! この子なんです!? なんなんです!? なんでぬいぐるみがしゃべってるんですかぁ!?」
シキ「ぬいぐるみじゃないですっ!」クワッ
雪菜「ひっ……!」ビクッ
桜野「あ、あはは……」
- 312 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:13:12.58 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「プリキュア……?」
桜野「うん」
雪菜「私にその、素質? があるって……」
シキ「間違いないのです」
雪菜「桜野さんもプリキュアなんです……?」
桜野「わたしはなんというか……なんだろ?」
シキ「見習いなのです」
桜野「だそうです。不服です」
雪菜「どうやったらなれるんですか?」
シキ「そこはシキに任せるです」
桜野「プリキュアになるかどうかは雪菜ちゃんが自分で決めてね。とっても大事なことだから」
雪菜「戦うんですよね……」
桜野「うん。はっきり言ってすごく危険。きっと辛いことも苦しいこともたくさんある。だから無理強いはできない」
雪菜「……」
桜野「それでも一緒に戦ってくれたら、わたしはとっても嬉しいよ」
- 313 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:25:56.06 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「私……」
桜野「うん」
雪菜「……」
桜野「……」
雪菜「……」
桜野「…………そうだよね」
雪菜「……」
桜野「……うん。やっぱり忘れて。無理に巻き込めないもん」
雪菜「……」
桜野「きれいに忘れるっていうのは難しいかもしれないけど……あ、せめて他の人には内緒に」
雪菜「やります」
桜野「え?」
雪菜「私……やります」
桜野「いいの……?」
雪菜「プリキュアになれば変われる気がするんです」
雪菜「臆病じゃなくなれば、怖いものが無くなれば、きっともう誰かに迷惑かけたりからかわれたりもしないんです」
雪菜「私、変わりたいです。プリキュアになりたいです」
桜野「……シキ」
シキ「うん」
シキ「んっ、んぅぅぅっ!」ギュッググッ
シキ「んっ!」パァァァ
雪菜「これは……!」
シキ「スピリットピースなのです。本当にプリキュアになる意志があるなら、それを手に取って」
雪菜「……すー、はー」
雪菜「……」
雪菜「……」スッ
パァァァッ!
雪菜「! 形が……!」
安価下3まででコンマ最大
雪菜のスピリットピースの形状
- 314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 21:26:46.03 ID:VDVIEubH0
- 六花晶
- 315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/22(木) 21:28:44.81 ID:DYrQ2jZGo
- 雪だるま
- 316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 21:28:57.05 ID:W937svNjo
- 開かれた本から光が放たれている
- 317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 21:29:29.92 ID:oYipJRuW0
- 氷のつらら
- 318 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:44:43.64 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「これ、雪だるま?」
シキ「それが雪菜の心の形。これで雪菜はプリキュアなのです」
雪菜「私が……プリキュア……」
雪菜「これで、私……」キュッ
桜野「……ちょっと不安だなぁ」ボソッ
シキ「桜野……?」
桜野「雪菜ちゃん」
雪菜「なんですか?」
桜野「明日のお昼休み、時間ある?」
雪菜「はい、多分ありますけど……」
桜野「怖いもの、一緒に克服しよっか」
- 319 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:55:44.03 ID:Hh+4nKF9o
- 翌日
昼休み 屋上
桜野「それでは! プリキュア定例会議を始めます!」
透「だからあなた変身……」
桜野「じゃあスピリットピース返して!」
透「それはダメ」
桜野「くぅっ!」
雪菜「定例って、いつもやってるんですか?」
シキ「2回目なのです」
桜野「はいそこぅ! 発言する時は挙手!」
朱「はい」
桜野「はい朱さん!」
朱「お花……」
桜野「これでもくらえっ!」ペチィンッ
シア「あら、これは……?」
桜野「お花のイラストです。わたしが描きました」
シア「さすがにこれでは……」
朱「素敵ね」
シア「なんでもいいんですのねこの子は……」
- 320 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:07:45.11 ID:Hh+4nKF9o
- 朱「で、その子が新しくプリキュアになったっていう?」
桜野「うん、雪菜ちゃん」
雪菜「しゅ、秋葉先輩だぁ……!」
朱「あ、知ってくれてるのね。ありがとう」
雪菜「だって先輩、みんなからの憧れの的ですよ……!」
朱「ふふ、嬉しいなぁ。それじゃあ気軽にお姉ちゃんって呼んでね」
雪菜「お、おねえ、ちゃん……?」
桜野「幼い頃に生き別れた姉妹の再会シーンみたい……」
朱「んーかわいいっ!」ダキッ
雪菜「ふぇ!?」
朱「うちの子にします」
桜野「ダメです」
- 321 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:19:54.92 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「こほん」
雪菜「あと、えと、改めまして、久木雪菜ですっ。1年です。よろしくお願いしますっ」ペコッ
朱「うん、よろしくね」
シア「ワタクシもご挨拶を……」
雪菜「あ、シアさんですよね、妖精さんの」
シア「ええ、そうですわ。お見知りおきを」
雪菜「それで……」チラッ
透「……」
雪菜「あ、あの……」
透「……」
雪菜「ひ、久木雪菜です。よろしくおね」
透「……」キッ
雪菜「ぴっ……!?」ビクッ
雪菜「っ……!」サササッ
桜野「お? おおお?」
雪菜「……こ、怖いです」ウルウル
桜野「あはは、確かに目つきはちょっと鋭いかも」
雪菜「ぅぅぅ、なんだか睨まれてる気がします……」
透「睨んでない」
雪菜「!? ごっ、ごめんなさいっ!」
桜野「あはは……」
- 322 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:30:55.48 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「うぅぅ……」
桜野「……弓知夏さんはね、プリキュアが増えるのに反対なの」
雪菜「そ、そんなんですか? でもなんで……」
桜野「そこまでは教えてもらってないんだ」
雪菜「でも、じゃあじゃあ、私がプリキュアになるのも反対ってことですよね?」
桜野「それはまぁそうなんだけど……」
雪菜「や、やっぱり私、プリキュアやらない方がいいんじゃ……!」
桜野「大丈夫大丈夫。雪菜ちゃんが心配することじゃないよ。その辺はほら、わたしが……うん……」
雪菜「な、なにかあったんですか……?」
桜野「すっげー怒られました」
シキ「シキもすっげー怒られたのです」
雪菜「うっ……すみません、私のせいで……」
桜野「いやいや、雪菜ちゃんのせいでは……」
雪菜「やっぱりちょっと怖い人です……」
桜野「本当は優しすぎるくらい優しい人だよ」
雪菜「そう、ですか……」
- 323 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:39:48.24 ID:Hh+4nKF9o
- 桜野「さて、顔合わせも済んだところで本題です」
シキ「ですです」
桜野「雪菜ちゃんをご招待したのは他でもありません。ずばり、怖いものを克服しようのコーナーですー」
シキ「ですですー」
雪菜「よっ、よろしくっ、お願いします……!」ペコッ
朱「どうやって克服するの?」
桜野「やっぱり実際に体験しながら慣らしていくのがいいと思うんですよね」
朱「うん、賛成」
桜野「それで、雪菜ちゃんは人前でしゃべるのが怖いみたいなので、少ない人数から練習してみようかと」
朱「でもあたしたちの前では普通にしゃべれてるわよね?」
桜野「確かに」
雪菜「皆さんは怖くないです」
朱「となると……」チラッ
桜野「練習になりそうなのは……」チラッ
透「……え」
- 324 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:47:53.12 ID:Hh+4nKF9o
- 透「……」ムスッ
雪菜「あ、あぅあ……!」カタカタ
桜野「雪菜ちゃんがんばれー!」
朱「相手はひとりよー!」
透「……」
雪菜「ぁ、あ……えと……!」ドキンドキン
透「……」
雪菜「あ、あのっ、あのっ! わたっ、しっ!……」バックンバックン
透「……」ジ-
雪菜「あ、あの……!」バクバクバクバク
透「あなた」
雪菜「ぴっ!?」ビクゥッ!
雪菜「っ……!」サササッ
桜野「こんにちは、壁です」
雪菜「ふぅっ、ふぅっ……!」ドキドキ
朱「大丈夫?」ナデナデ
雪菜「うぅ……」
透「……」
- 325 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 23:02:31.48 ID:Hh+4nKF9o
- 透「岸波さん、ちょっと……」
桜野「ん? あ、朱さん、雪菜ちゃんお願いします」
朱「まかせて」ナデナデ
雪菜「うぅぅ……」
透「……」
桜野「どしたの?」
透「……」
桜野「弓知夏さん?」
透「……私って」
桜野「うん」
透「……そんなに怖い?」
桜野「あぇ……?」
透「ど、どうなの?」
桜野「……ぷっ、くくっ、あははっ」
透「なっ! なに笑って……!」
桜野「ご、ごめんごめん……ふふっ……んーと、わたしはとっても可愛いと思います」
透「……そういうこと聞いてないし」
桜野「ふふふっ、うん、でも弓知夏さんはそのままで大丈夫だよ」
透「そう……?」
桜野「……いつかわたしが笑顔にするから」
透「え……?」
桜野「さーて続きしますかー」
透「ま、待って」
桜野「んぅ?」
透「あの子」
桜野「雪菜ちゃん?」
透「タイが少し曲がってる。みっともないから直してあげて」
桜野「弓知夏さん……!」ニヤニヤ
透「むぅ、バカにしてる」
桜野「滅相も」
- 326 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 23:12:20.54 ID:Hh+4nKF9o
- 桜野「さて、いきなり弓知夏さん相手はハードルが高いことが判明しました」
雪菜「うぅ……すみません……」
桜野「となるとどうしよう……人数増やしてみる?」
朱「違うアプローチでもいいかもね」
桜野「というと?」
朱「なにか別の怖いものを克服して自信をつけるとか」
桜野「なるほどなるほど。雪菜ちゃん、他に怖いものある?」
雪菜「い、いっぱいありすぎて自分でも何がなにやら……」
桜野「うんん、困った。とりあえずみんなの参考にしてみる? それを一緒に克服するみたいな?」
朱「あたしたちの怖いもので大丈夫かしら?」
雪菜「多分皆さんの怖いものは大体私も怖いです」
桜野「だそうなので、ものは試しに聞いてみましょう。というわけで朱さん」
朱「え、あたし?」
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朱さんの怖いもの
- 327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 23:13:39.27 ID:W937svNjo
- 生活指導の先生
- 328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 23:14:28.13 ID:MmqDLRDF0
- 芸能界で当たりのキツい先輩
- 329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 23:18:06.22 ID:dOun9GDU0
- モデルの仕事が立て込んでる中でやってくる期末試験
- 330 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 23:47:21.58 ID:opeYoKCzO
- 朱「あたしは……生活指導の先生かな?」
桜野「ほぇ、なんでですか?」
朱「おしゃれの敵。諸々見つかったらと思うと恐ろしいわ」
桜野「あー、なるほど。雪菜ちゃんはどう?」
雪菜「体も声も大きい男の人ってだけで私はもうダメです……」
桜野「よし、じゃあ練習してみよ!」
雪菜「練習? なにをするんです?」
桜野「オマエラロウカハシルナ-」←できるだけ低い声
雪菜「……これは?」
シキ「生活指導の先生のフリなのです」
雪菜「は、はぁ……?」
桜野「シュ-ヨ-オマエマタコンナモノモッテキテ-」
朱「でも先生っ! これはっ! このコスメはあなたの夢だったじゃないですかっ!!」
桜野「ナ、ナニヲイッテイル-オレハケショウヒンニナドキョ-ミハナイ-」
朱「そんなっ! あの日の約束は嘘だったの!? ひどいっ! ひどいわぁっ!!」
雪菜「なにか始まりました」
シキ「いつもの茶番劇なのです」
桜野「ハナセアカネ!オレニハモウコレシカナイ!オレハニジイロニハッコウスルクチベニデセカイヲカエルンダ!!」
朱「やめてください先生!! まだ引き返せます!!」
桜野「ウルサ-イ!」
雪菜「いつの間にか喧嘩が始まってます」
シキ「手に汗握る展開なのです」
朱「あぁ、こうなってしまった先生を止める方法はひとつしかないわ……ちらっ」
桜野「オレヲトメルホウホウハヒトツシカナイ-…チラッ」
雪菜「…………え?」
シキ「雪菜……」
雪菜「あっはい」
シキ「なにか言ってあげるです」グイグイ
雪菜「えっ、ちょっ!? えっ!?」
安価下1
なにか言ってあげてください
- 331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 23:57:20.04 ID:7lCm0jIi0
- 大人しく学校に持ってきたらダメなものを先生に差し出しましょう…
- 332 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/23(金) 00:05:25.06 ID:Hfjvh92oo
- 雪菜「お、大人しく学校に持ってきたらダメなものを先生に差し出しましょう…」
朱「あたしが刺された!?」
シキ「驚きの展開なのです」
雪菜「あ、いえそんなつもりじゃ……」
朱「よもやっ!? ぱたりっ……」
桜野「アカ、ネ…?ウォオオオオンアカネエエエエエエ!!!」
朱「……」
桜野「……」
雪菜「……」
桜野&朱「どうだった?」
雪菜「いやぁ……」
- 333 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/23(金) 00:10:07.87 ID:Hfjvh92oo
- 桜野「うーん……ちょっとうまく行きませんでしたねぇ」
朱「おかしいわね、けっこう頑張ったんだけど……」
シキ「方向が明後日すぎるです」
雪菜「あの、すみません……」
シキ「これに関しては雪菜に落ち度はないのです。シキが保証するです」
桜野「朱さんの怖いもので失敗しちゃったので、今度は弓知夏さんの怖いものを聞いてみましょー」
透「は?」
朱「ちょっと気になるわね」
安価下3まででコンマ最大
透の怖いもの
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