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プリキュア作るぞ【安価有】
- 202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/18(日) 20:42:17.52 ID:V9i0TzgE0
- 続き早く見たいし明日まで待たず良い感じの出たら即採用で次に進むんじゃダメかい?
- 203 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/18(日) 20:50:20.60 ID:Vb/rq1xZo
- >>202
実はこの先が死ぬほど難産なんだ
土下座するから勘弁してくれい
- 204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/18(日) 20:55:07.56 ID:AlQvOrw+0
- @朱のスピリットピースの形状
もみじ
A朱の変身後(色はオレンジ)
名前:キュアメープル
名乗り:紅葉彩り私も彩る キュアメープル!
容姿:黄色と朱色主体の紅葉色コーデっぽく プリキュアっぽいフリフリトップスと大人っぽいロングスカート
必殺技:プリキュア・メープルストリーム
大量のもみじを顔面に張り付けて目隠し
- 205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/18(日) 20:57:33.73 ID:uUzqZLgmo
- ありがとう
>>194の必殺技を
プリキュア・ガーデンシュート
装飾の花を飛ばす。当たると相手の動きを鈍くできる
に変更します
- 206 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/18(日) 21:13:46.42 ID:Vb/rq1xZo
- なんかごめん
強すぎて不採用出したからかみんな控えめな技で送ってくれてるけど 必殺技だし使ったら敵倒せるくらいの火力はほしい
>>194が不採用だったのは倒した相手を花にしちゃうの理改変レベルだったから 普通に倒す技なら余裕の採用圏内でした
メタ的に強くなければ「当たったら地球逝きます!」みたいな技でも一応候補には入るので
同IDは1番新しいので見ることにします
よく分からんことあれば今のうちに聞いてください
- 207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/18(日) 21:20:55.63 ID:/NkNt86v0
- 複数の案混ぜるとか作者が選んだ案都合の良いように一部変えるとかでも良いんだけど
- 208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/18(日) 21:23:32.45 ID:5XUxc0iAo
- 別に挙げられてる案丸々採用しなきゃならんわけでもないしダメな要素あったらそこだけ作者が好きなように変えるとかでも良いよな
- 209 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/18(日) 21:30:42.57 ID:Vb/rq1xZo
- できるだけ案の改変したくない派だけどそっちの方がいいんかな?
それだと
>>194をベースに必殺技を>>205にして効果だけ普通に火力技にする感じかな?
初期案の時点で「朱の到達点」って言ったように方向性はがっちり噛み合ってんだよね
- 210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/18(日) 21:33:17.75 ID:ZtxWCmMao
- それで良いぞ
基本的に応募された案は常に作者の都合の良いような使い方で構わない
- 211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/18(日) 21:36:41.87 ID:uUzqZLgmo
- 混ぜるのも>>1が調整するのも全然オッケーです
- 212 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/18(日) 21:43:13.72 ID:Vb/rq1xZo
- じゃあそれでいきますか
とはいえ先程申し上げました通り難産ですので今日はご勘弁を
- 213 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 20:19:40.88 ID:n7SLD3WPo
- キラキラキラ
ビュオッ!
ツナミ「うくっ……!」
シキ「わわっ!」
シキ「わ、あ、これ……飛ばされ、る……!」
シキ「ですうううううううう!!!!!」ピュ-
桜野「!」
安価下1
@ よける
A ぶつかる
B 受け止める
- 214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/19(月) 20:21:35.11 ID:hQhAM+58o
- 3
- 215 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 20:26:02.01 ID:n7SLD3WPo
- 桜野「おっ、とと……」
シキ「ふみゅっ……!」
桜野「大丈夫?」
シキ「あぃがとれす」
フワッ
桜野「!」
ブーケ「美しい花よ!私に力を貸して!キュアブーケ!」
桜野「キュア、ブーケ……」
シキ「やったです!」
桜野「………………わたしも」
シキ「桜野? 何か言ったです?」
桜野「ううん、なんでもない」
- 216 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 20:33:29.12 ID:n7SLD3WPo
- ツナミ「ちっ……やっぱりプリキュアじゃないですか」
ブーケ「これが……プリキュア……」
ツナミ「ヤクサイン、さっさと片付けちゃってください」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ブォンッ!
ブーケ「やばっ!?」ダンッ!
ツナミ「お?」
ピョ-ン
ブーケ「………………へ?」
ブーケ「うわたっかぁ……」
ヒュ-…
ブーケ「あ、そうだよね、そりゃおちるよねええええええええ!!!!!」
ヒュ-ン
ツナミ「ヤクサイン!」
ヤクサイン「ヤクサァイッ!」バシュンッ!
ブーケ「!」
安価下コンマ
偶数 防御
奇数 回避
- 217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/19(月) 20:33:45.75 ID:ox3A4vVmo
- ん
- 218 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 20:38:56.24 ID:n7SLD3WPo
- ブーケ「はっ!」タタンッ
ヤクサイン「ヤッ!?」
ブーケ「よっ……」シュタッ
ブーケ「おっ、とっ……とと……」
ツナミ「ちっ……!」
ブーケ「すごい、体が軽い……!」
ヤクサイン「クゥゥゥ…!」
ツナミ「ほら、さっさと戦ってください」ゲシッ
ヤクサイン「ヤクッ!?ヤ、ヤクサァァァイ!」ブォンッ!
- 219 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 20:45:13.18 ID:n7SLD3WPo
- ブーケ「はっ!」ガンッ
ヤクサイン「クゥ!ヤクサァァァイ!」
ブーケ「はぁぁぁ!」ガガガッ!
ツナミ「何してるんです。全部いなされて……ん?」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
ブーケ「はっ、くっ!」ガガッ
ツナミ「ふむふむ」
ブーケ「くっ……!」ビシッ
ヤクサイン「ヤクゥゥサァイッ!」バシュッ
ブーケ「こん、のっ……!」バチィンッ!
ヤクサイン「ヤクッ!?」ビリビリ
ブーケ「あ、ごめ……」
ツナミ「あー、そういうことですか」
- 220 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 20:55:42.84 ID:n7SLD3WPo
- ツナミ「ヤクサイン、そいつはもういいです」
ヤクサイン「ヤッ?」
ツナミ「そいつはあなたに攻撃できないみたいなので」
ブーケ「!」
ツナミ「そんなのに構ってないで妖精を潰しましょう」クイッ
シキ「え……?」
桜野「!」
ブーケ「待てっ!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」バシュッ
ブーケ「くっ!」タタッ
桜野「シキっ!」ギュッ
クリア「はぁぁぁ!」
バキィッ!
桜野「あ……!」
ツナミ「お?」
ブーケ「!」
クリア「全てを透き通らせてあげる、キュアクリア」
シキ「クリア!」
- 221 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 21:08:38.54 ID:n7SLD3WPo
- クリア「2人とも怪我は……」
ブーケ「その姿、あなたもプリキュア……?」
クリア「!」
ブーケ「?」
クリア「……シキ」
シキ「あの、これは……」
クリア「……話はあとで。それより」
ツナミ「お久しぶりですね、キュアクリア」
クリア「ツナミ、あなたまで出てきたってことは……」
ツナミ「はい、もうすぐ終わります」
クリア「あなたたちの思い通りになんか絶対させない!」
ツナミ「はいはいそれは聞き飽きました。かなり鬱陶しいですが、大体思い通りになってるので別にいいです。それより、口ばかり達者なのは治ってないみたいですね」
クリア「今日こそ、今日こそあなたを……!」
ツナミ「意気込むのは勝手ですけど……」スッ
ヤクサイン「ヤァァァク…」ググッ
クリア「!」
ツナミ「それで貴方に何ができるんですか?」
ヤクサイン「サァァァイッ!」バシュンッ!
クリア「はぁっ!!」ガッ
ツナミ「ただ先程申し上げました通り、我々の計画も達成目前です。そこに水を指すのは無粋だと思いませんか? 思いますよね? 思ってください。そういうわけで貴方が邪魔です」
- 222 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 21:16:09.37 ID:n7SLD3WPo
- ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」バシュッ
クリア「くっ……!」
ブーケ「はぁっ!」ズガガッ!
クリア「!」
ブーケ「キュアクリアって言ってたよね? あなたもプリキュアなんでしょ? だったら仲間ってことでいいのよね!?」
クリア「ふざけないで! あなたに戦う義務は無い! 引っ込んでて!」バッ
ブーケ「え、ちょっ!?」
クリア「だぁぁっ!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」バシンッ
クリア「くっ……きゃっ!?」ドカッ
ブーケ「クリアっ! くぅっ……!」ビシッビシッ
ツナミ「防御ばかりで一切攻撃してこない新入りちゃんに、可愛い可愛いキュアクリアちゃん。私の出る幕はありませんね」
- 223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/19(月) 21:17:33.18 ID:mV1GIMTmo
- ピンチヒッター!桜野!
- 224 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 21:24:35.64 ID:n7SLD3WPo
- シキ「なんで? ブーケはなんで攻撃しないです!?」
桜野「あの花……」
シキ「え?」
桜野「ヤクサインが憑依してるあの花、ブーケの大切なものなんだ。だから傷つけないようにって」
シキ「あ……」
桜野「でもそれなら」
シキ「っ! 桜野待つです!」
桜野「ブーケ! 戦ってください!」
ブーケ「っ! でもっ!」
桜野「大丈夫です! ヤクサインを倒せばぜんぶ元に戻ります!」
ブーケ「そうなの!?」
桜野「壊れた建物も、傷も、ぜんぶ元通りになりますから! だから戦ってください!」
- 225 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 21:32:49.86 ID:n7SLD3WPo
- ブーケ「そういうことなら……」スッ
ブーケ「ちょっと痛いかもしれないけどごめんね!」ギュンッ
ヤクサイン「ヤッ!?」
ブーケ「はっ!!!」
ドゴォッ!!
ヤクサイン「クゥゥッ…!」
ブーケ「たぁぁっ!!!」
バキィッ!
ヤクサイン「サァァァイ!」ドサッ
ブーケ「ふー……」
ツナミ「ふふっ……」
ブーケ「なにが可笑しいの」キッ
ツナミ「いやぁ、本当に何も聞いてないんだなぁと思いまして。妖精ってとことん秘密主義なんですね」
- 226 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 21:41:42.97 ID:n7SLD3WPo
- ブーケ「秘密?」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドカンッドカンッ
ブーケ「くっ……たぁっ!」バキッ
ツナミ「キュアブーケさん、でしたっけ? いいこと教えてさしあげます」
ブーケ「はぁぁぁ……!」ギュオッ!
ヤクサイン「クッ…!」
ツナミ「ヤクサインを倒しても貴方の花は元通りにはなりませんよ」
ブーケ「え……?」ピタッ
桜野「うそっ! だってこの前はみんな元に戻って……!」
ツナミ「本当に全てですか? ヤクサインを倒せば、確かに大抵のものは元通りになるでしょう。でも憑依してるものは違うんですよ」
桜野「そんな……!」
ツナミ「壊れたら壊れたまま、傷ついたら傷ついたまま。そんな都合よくはいかないものです」
桜野「じゃあ、じゃあ……もしかしてあの時のロケットって……」
ツナミ「だからもし、このヤクサインを倒してしまえば貴方の大事な花は……」ニヤッ
- 227 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 21:42:43.68 ID:n7SLD3WPo
- あの時のロケット……>>82
- 228 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 21:52:25.02 ID:n7SLD3WPo
- ブーケ「それ、本当なの……?」
シキ「それは……」
クリア「本当だよ」
ブーケ「!」
クリア「分かったら引っ込んでて。足でまといはいらないの」
ブーケ「で、でも……!」
クリア「はっ!」ダンッ
ブーケ「まっ……!」
ヤクサイン「ヤクサァァイ!」
クリア「はぁぁぁっ!!!」ドガッ!
ヤクサイン「ンンンサァァァイ!!」バキッ
ブーケ「やめ、て……」
クリア「うぐっ、くっ……たぁっ!!」バッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドゴンッ
ブーケ「おねがいやめて……」
クリア「くぅぅっ! あぐっ……!」
ヤクサイン「ヤクゥゥゥサァァァイ!」バシュンッ!
ブーケ「それ、あたしの……」
クリア「う、ぐっ、ぅぁぁぁぁあああああっ!!!!」
ドガァンッ!!
ヤクサイン「ヤグッウゥゥ…!!」ドシ-ンッ
ブーケ「大切な……」
- 229 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 22:07:23.21 ID:n7SLD3WPo
- クリア「はぁっ! はぁっ!」
シア「チャンスですわ!」
クリア「分かって、る……はぁ、んぐっ、はー……」
クリア「プリキュア!」バッ
ツナミ「ちっ、ヤクサイン!」
ヤクサイン「ヤ…ク…!」
クリア「スプラッシュ……」
ブーケ「待ってっ!!!」ザッ
クリア「っ!?」
ツナミ「お?」
クリア「あなた何してっ!?」
ブーケ「お願い待って! おねがい!」
クリア「いいからどいて! そいつ倒せない!」
ツナミ「戦闘中に仲間割れとは余裕ですね」クイッ
ヤクサイン「ヤ、ク、ゥゥゥ!サァァァイッ!!!」バシュゥンッ!
クリア「っ!? 危なっ!!!」グイッ
ブーケ「………………え」
ドゴォンッ!!!
シキ「あ……」
クリア「………………かふっ」ズルッ
クリア「……」ドサッバタッ
透「……」シュパァァン
シキ「あぁっ……!」
桜野「弓知夏さんっ!!!」
シキ「透っ!!!」
ブーケ「……え?」
- 230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/19(月) 22:08:35.69 ID:mV1GIMTmo
- ただでさえお疲れなのにもろに食らった…
- 231 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 22:14:28.59 ID:n7SLD3WPo
- シア「透! 聞こえないんですの透!!!」
桜野「弓知夏さん!」ユサユサ
シキ「透っ! 透ぅっ!!」
ブーケ「……なに……なんで……」
桜野「弓知夏さんっ! 弓知夏さんっ!!!」ユサユサ
透「……」シ-ン
桜野「起きてよ! 目開けてよ!!!」
桜野「弓知夏さんっ!! 返事してよぉっ!!!」
桜野「弓知夏さん! ねぇっ!!!」
桜野「ねぇ……!」
桜野「……ねぇ」
桜野「……」ギリッ
- 232 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 22:22:08.77 ID:n7SLD3WPo
- ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
ツナミ「はいはい、ちょっと危なかったけどよくやりました」
桜野「はぁっ……はぁっ……!」
ツナミ「さて、いったん立て直したほうがよさそうですね。ですが」
桜野「はーっ! はーっ!」
ツナミ「せっかくです。虫の息のプリキュアだけは仕留めていきま……」
桜野「う゛ぅ゛っ!!!」ギロッ
ツナミ「っ……!」ゾッ
ツナミ「とー……思いましたけど今日は帰りますか。うんそうしましょう」
ヤクサイン「ヤ?」
ツナミ「窮鼠猫を噛むって言いますから。ほら、私猫ですし。にゃあ」
ヤクサイン「ヤ-…」
ツナミ「……」ゲシッ
ヤクサイン「ヤッ!?」
ツナミ「そういうわけで今日のところは命拾いしましたね。今度は確実に息の根を止めますのでそのつもりで」
シュンッ
- 233 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 22:22:48.49 ID:n7SLD3WPo
- (やばい安価全然出せない……)
- 234 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 22:29:32.94 ID:n7SLD3WPo
- シキ「透っ! ねぇ透!」
シア「大丈夫! 息はありますわ!」
桜野「とりあえず……えっととりあえず保健室!」
朱「あたし、あたし……」
桜野「先輩!」
朱「!」ビクッ
桜野「弓知夏さんを保健室に連れていきます! 手伝って!」
朱「う、うん!」
- 235 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 22:37:07.25 ID:n7SLD3WPo
- 保健室
コンコン
朱「あたし、入るよ」
桜野「はい」
ガチャ
桜野「どうでした?」
朱「やっぱり居なかったよ保健室の先生」
桜野「お休みの日だからしょうがないですね」
朱「弓知夏さん、どう?」
桜野「少し落ち着いてきたみたいです」
朱「よかった……あ、手にぎってあげてるの?」
桜野「これですか?」
安価下3まで多数決
@ 急に掴まれて離してくれなくなっちゃって
A うなされてたから少しでも落ち着けばと思って
- 236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/19(月) 22:41:30.53 ID:1aTfoKreo
- 2
- 237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/19(月) 22:41:47.46 ID:E3GtbGti0
- 2
- 238 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 22:54:15.40 ID:n7SLD3WPo
- 桜野「うなされてたから少しでも落ち着けばと思って」
朱「効果てきめんみたいね」
桜野「だといいんですけど」
朱「桜野ちゃんは? 本当に大丈夫なの?」
桜野「はい! わたしはへっちゃらです!」
シア「そんなこと言って。あなたも休んだ方がよろしくてよ?」
桜野「シアさん……」
朱「えっと……」
桜野「あ、先輩、こちらシアさん」
シア「シアと申しますわ」
朱「は、はじめまして、秋葉朱です。えっと、妖精さん?」
シア「そうですわ」
桜野「シアさんはね、いっつも弓知夏さんと一緒にいるんだよ」
朱「そう、ですか……」
- 239 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 23:00:53.50 ID:n7SLD3WPo
- 朱「あの、シアさん、それに桜野ちゃんも……」
桜野「?」
朱「……ごめんなさい」
桜野「え?」
朱「あたしのせいでこんなことになっちゃったから」
桜野「そんな……先輩のせいじゃ……」
朱「プリキュアになれたのに、戦う力もあったのに、それなのに、あたしは……」
朱「桜野ちゃんのこともそう。弓知夏さんのこともそう。あたしのせいで弓知夏さんが……」
桜野「先輩のせいじゃないです!」
朱「でもあの時、傷つけたくないって思っちゃった。あの時あたしが迷わなければ、ちゃんと戦ってたらこんなことには……」
シキ「あの、ごめんなさいです……シキがもっと早く話してたら……秘密にするつもりじゃなかったのです。本当なのです。でも……」
朱「シキちゃんは悪くないよ。全部あたしのせい」
桜野「先輩……!」
朱「守りたいって思って変身したのに何も守れてない。それどころかあたしのせいでこんな……あたしには戦う資格なんて……」
透「だったら辞めれば?」
朱「!」
- 240 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 23:05:51.12 ID:n7SLD3WPo
- 桜野「弓知夏さんっ!!!」
透「声が大きい……」
シキ「透っ!!! 大丈夫っ? 大丈夫です!?」
透「うん、平気」
シア「透、まだ起きてはいけませんわ」
透「もうだいじょ……うぐっ、くっ……!」
シア「ほら、横になって」
透「……分かった」
桜野「目が覚めて本当によかった……」
透「で?」
桜野「で、とは?」
透「これはなに?」ギュッ
桜野「何って言われると……なんだろ? おまじない?」
透「いつまで握ってるつもり?」
桜野「あ、ごめんっ」ササッ
透「む……」ジ-
桜野「え、なに?」
透「……なんでもない」
桜野「?」
- 241 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 23:12:38.07 ID:n7SLD3WPo
- 透「それであなた……」
朱「あ、あたし、その……ごめんなさ」
透「スピリットピースを渡して」
朱「……え」
透「聞こえなかった? スピリットピースを渡して。それでもう二度と関わらないで」
朱「で、でも!」
透「あなたに戦う義務は無い。ううん、それ以前の問題」
朱「でも、でも……あの花はあたしの……」
透「じゃあ戦えるの?」
朱「それは……!」
透「何も傷つけずに何かを救えるなんて思わないで。そんなに甘くないの」
朱「っ……!」
透「戦えないなら邪魔なだけ。なんの覚悟もないくせに戦おうなんて思わないで」
朱「あた、し……」
朱「……」ギュッ
朱「……っ」ガタッタタタッ
桜野「先輩っ!」
透「……追いかけてあげれば?」
安価下3まで多数決
@ 朱を追いかける
A 透のそばにいる
- 242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/19(月) 23:13:54.43 ID:zjOqnEYw0
- 2
- 243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/19(月) 23:14:54.24 ID:Pn87KL/G0
- 2
- 244 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 23:24:28.74 ID:n7SLD3WPo
- 桜野「ここにいるよ」
透「なんで」
桜野「こういうこと言うと怒るかもしれないけど、今は弓知夏さんの方が心配だから」
透「……勝手にすれば」
桜野「うん、そうする」
透「……」
桜野「ねぇ、弓知夏さん」
透「……なに?」
桜野「秋葉先輩がプリキュアになったのは、わたしが声をかけたからなの。だからあんまりシキを怒らないであげてね」
透「……別に怒ってない」
桜野「あー、あとー……わたしのスピリットピースを……」
透「それはダメ」
桜野「なんでぇ……わたしだって戦いたいよ……」
透「絶対だめ。絶対の絶対にだめ」
桜野「難攻不落だなぁ……」
- 245 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 23:30:57.21 ID:n7SLD3WPo
- 桜野「でも……なんでそんなに仲間が増えるのを嫌がるの?」
透「それは……」
桜野「うん」
透「……邪魔だから、だよ」
桜野「……そっか」
透「……もういい。話しかけないで、寝るから」
桜野「うん」
透「ていうか出てって。さっきの子でも追いかければ?」
桜野「眠るまではそばにいるよ」
透「いらない」
桜野「勝手にします」
透「……はぁ、わかった」
桜野「もっかいおてて握ろっか?」
透「バカにしてるでしょ」
桜野「滅相も」
- 246 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 23:35:12.52 ID:n7SLD3WPo
- 桜野「弓知夏さーん?」
透「……」
桜野「寝たかな?」ヒソヒソ
シア「ですわね」ヒソヒソ
透「……」
桜野「……」ナデ…
透「んっ……」
桜野「おっと、起こしちゃう……」
透「……」
桜野「それじゃわたし、先輩の様子見てきます」
シア「はい。行ってらっしゃいませ」
桜野「弓知夏さんのことお願いします」
シア「もちろんですわ」
桜野「では」
ガラッ
タタタッ
透「……」
透「……」
透「……撫でられた」
シア「ですわね」
透「絶対バカにしてる」
シア「そんなことありませんわよ」
透「むぅ……」
- 247 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 23:40:37.02 ID:n7SLD3WPo
- 透「……はぁ」
透「……」
透「……シア」
シア「どうしました?」
透「今日の戦い、どうだった?」
シア「惜しかったですわ。もう少しで倒せていました」
透「ほんとにそう思う?」
シア「もちろんですわ」
透「私ひとりだったら?」
シア「え?」
透「今日はたまたま2人だった。もし1人で戦ってたら、それでも倒せてたと思う?」
シア「それは……」
透「もうダメなのかな」
シア「透……」
透「私だけじゃ戦えないのかな……」ギュッ
- 248 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/19(月) 23:41:52.05 ID:n7SLD3WPo
- 今日はここまで
安価が出せねぇ 多分明日はもっと少ねぇ すまねぇ
- 249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/19(月) 23:43:17.82 ID:Abr0EkDk0
- 乙
安価必要ないくらい展開思い付くんならそれに越したことはない
- 250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/19(月) 23:44:45.15 ID:g0JUxsCBo
- 乙です
上に同じく
気に病むことではないです
- 251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/20(火) 19:58:22.13 ID:pzck2Szjo
- 弓知夏さんどうせピース返してくれないしもう生身で戦うしかないね
- 252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/20(火) 20:05:08.54 ID:ktX9mvVr0
- >>251
春夏秋冬、四人の合体攻撃だ!
- 253 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:14:15.46 ID:QfHIsp+bo
- 花壇前
桜野「先輩!」
朱「……!」
桜野「先輩、やっぱりここにいた」
朱「……桜野ちゃん」
桜野「あの、先輩……」
朱「……朱でいいよ」
桜野「じゃあ朱さん。大丈夫ですか?」
朱「……どうだろ、結構こたえたかなぁ。あの子の言ってたこと、全部その通りなんだもん」
朱「あたしに戦う覚悟なんて無かった。大切なものを傷つけるのも、自分が傷つくのも嫌。それじゃダメなのは分かってる」
朱「でもやっぱり傷つけたくないよ。それじゃダメって分かってても傷つけたくない」
朱「だってもうすぐだったのに。あと少しで咲いたあの子に会えそうだったのに。やっと大切だって気づけたのに……」
桜野「朱さん……」
- 254 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:22:13.57 ID:QfHIsp+bo
- 朱「あなただったらどうする? 自分の大切なものを傷つけなきゃいけないとしたら」
桜野「大切なもの……」
朱「そう。例えばほら、クラスで育ててるっていうお花とか」
桜野「あの花が……もしそうなったら、それは……苦しいです。すごく嫌です。傷つけたくないです。敵だからって攻撃したくないです」
朱「うん」
桜野「でもわたしがやらなかったら弓知夏さんがやるんです」
朱「……そう、ね」
桜野「弓知夏さんね、きっと色んなことを背負ってるんです。さっき朱さんにきつく当たったのも、わたしを戦いから遠ざけようとするのも、きっと弓知夏さんが本当は優しいからだと思うんです。だからこれ以上、背負わせちゃいけない気がして……」
桜野「放っておくわけにはいかないんです。絶対に誰かがやらなきゃいけないんです」
桜野「でも、誰かがやらなきゃいけないなら、その誰かはきっとわたしなんです。だってほら、わたし学級委員長なんで」ニヘッ
朱「……桜野ちゃんは強いね」
桜野「全然です」
朱「ううん、強いよ。プリキュアになったあたしなんかより、ずっと立派に戦ってた」
桜野「買い被りすぎですって」
朱「自分のことしか考えられなかったあたしとは大違い」
桜野「そんなことないです。わたしやシキのこと守ってくれたじゃないですか。それに大切なものを傷つけたくないって気持ちが間違いなはずありません」ニコッ
朱「……ありがとう」
- 255 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:26:59.72 ID:QfHIsp+bo
- 朱「そろそろ戻ろっか。弓知夏さん、寂しくて泣いてるかも」
桜野「あはは、かもしれませんね。あ、でも朱さんは戻らない方がいいかも……」
朱「どうして?」
桜野「だって今の弓知夏さん、妖怪スピリットピースを渡せ、ですよ? 近づいたら身ぐるみ剥がされます」
朱「おっそろしいわね……」
桜野「そして取られたら最後、シアさんのお夕飯に……」
朱「どゆこと?」
桜野「ともかく、弓知夏さんのことはわたしにお任せです」
朱「うん、わかった」
桜野「では、わたしは失礼します!」
朱「弓知夏さんによろしくね」
桜野「はい!」タタタッ
朱「……」
朱「……」
朱「誰かがやらなきゃいけないなら、その誰かは……」
朱「……そういえば小学校で習ったっけ」
朱「生き物の世話をする時は、必ず最後まで面倒を見ましょう」
朱「あの子を育てたのはあたし。なら、暴れるあの子を止めるのもあたし。あたしには最期まで面倒を見る責任がある」
朱「それがどんな形であれ」
- 256 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:30:08.23 ID:QfHIsp+bo
- 数日後
透「……」
桜野「弓知夏さん」
透「……なに?」
桜野「体の具合、もう平気?」
透「余計なお世話」
桜野「あのツナミって人、また来るのかな?」
透「来る。必ず」
桜野「……弓知夏さん」
透「だめ」
桜野「まだ何も言ってないよぉ」
透「スピリットピース返して、でしょ?」
桜野「うっ……」
透「絶対だめだから」
- 257 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:36:25.83 ID:QfHIsp+bo
- 桜野「わたしだって戦いたいのに……」
透「だめ、そんなの絶対、絶対にだめ……だって、私……」
透「本当は秋葉朱のスピリットピースも回収したい。でも今はそれどころじゃない……」
透「あいつは必ずまた襲ってくる。でもそうなったら、今度こそ独りで戦わなきゃいけない……」
透「本当に独りで倒せる……? ううん、倒さなきゃいけない……」
透「負けることは許されない……絶対に絶対に絶対に勝たなきゃいけない……」
透「私独りで……今度こそ独りで……」カタカタ
桜野「……弓知夏さん」ソッ
透「……!」
桜野「大丈夫、大丈夫だよ」ギュッ
透「またそうやって……バカにしてる……」
桜野「違うって。この前こうしたら落ち着いたみたいだったから」
透「子供扱いしないで。手を握られたくらいで落ち着くわけない。ないもん」
桜野「……うん」
透「頼んでなんかないもん。この前も、今も、あなたが勝手にやったことだもん。私じゃないもん……」
桜野「そうだね」ギュ-
透「……っ!」
桜野「これはわたしがしたいからしてるだけ。わたしのわがまま。だからわたしが満足するまで、ずぅっと握ってるからね?」
透「……勝手にすれば」
桜野「うんっ」ニコッ
- 258 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:40:05.02 ID:QfHIsp+bo
- ガサガサッ
桜野「!」
透「!」
桜野「シキ、もしかして……!」
シキ「来たです!」
透「あいつ?」
シア「間違いありませんわね」
透「っ!」ガタッタタタッ
桜野「弓知夏さん!」
- 259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/20(火) 20:40:38.53 ID:Z4OgEVSco
- 理科室辺りに武器になりそうな危険な薬物ないかなあ
- 260 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:43:17.37 ID:QfHIsp+bo
- 桜野「弓知夏さん待って!」
透「あなたは離れてて。できるだけ遠くに」
桜野「わたしも行く!」
透「だめ。足でまといにしかならない」
桜野「でも……!」
透「いいから離れててよっ!!!」ダンッ
桜野「!」ビクッ
透「ぁ……」
透「……!」フルフル
透「守って、あげられないから……!」
桜野「弓知夏さ……」
透「っ!」タタッ
桜野「ま、待ってっ!」
桜野「弓知夏さん……」
安価下3まで多数決
透を追いかける
朱を呼びに行く
- 261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/20(火) 20:44:24.08 ID:Z4OgEVSco
- 1
- 262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/20(火) 20:46:13.54 ID:pzck2Szj0
- 1
- 263 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:47:11.81 ID:QfHIsp+bo
- 選択肢に数字書き忘れたわごめん
- 264 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:49:22.55 ID:QfHIsp+bo
- 朱「……」ボ-
クラスメイト「朱、聞いてる?」
朱「……あ、ごめ、なんだっけ」
クラスメイト「だからね……」
朱「……」
朱「……」
朱「……あれって」
朱「っ!」ガタッ
クラスメイト「朱?」
朱「ごめんっ!」タタタッ
クラスメイト「へんな朱……」
- 265 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 20:58:18.97 ID:QfHIsp+bo
- 透「……」
ツナミ「ふふっ」
ヤクサイン「ヤクサァイ」
ツナミ「もう1人のプリキュアはどうしたんですか?」
透「知らない。どうせ足手まといになるだけ」
ツナミ「まさか1人で戦うつもりですか?」
透「ずっとそうしてきた! 今も! これからもっ!!」
透「プリキュア・カミングシーズン!!!」バッ
クリア「はぁぁぁっ!」ダッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」グアッ
ドガァンッ!
クリア「ぐっ……!」ググッ
ヤクサイン「ヤク…サァァァイ!」
クリア「うぁっ!? くぅぅっ!」ズザザッ
ツナミ「ふふふっ」
クリア「だぁぁぁっ!!!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」バシュッ
クリア「う、ぐっ……!」ガッ
ツナミ「ねぇ、キュアクリアさん」
クリア「くっ、ぅ……きゃあっ!?」ドガッ
ツナミ「この前の戦いを見てて思ったんですよ。貴方、他のプリキュアが足手まといとか言ってましたけど」
クリア「あ、く……はぁ、はぁ……!」ヨロヨロ
ツナミ「貴方の方がよっぽど足手まといでしたよ」
クリア「っ!」
- 266 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 21:03:19.09 ID:QfHIsp+bo
- クリア「…………れ」
クリア「……だまれっ」
クリア「だまれぇっ!!!」
クリア「プリキュア・スプラッシュウェイヴッ!!!」バッ
クリア「くっ、らえぇぇっ!!!」
ツナミ「まったく……その手の攻撃で貴方が私に勝てたことありましたっけ?」スッ
ザッパァァァンッ!!!
クリア「くぅぅぅっ! うぁぁぁああああっ!!!」ビリビリ
クリア「……ぁ」
ドッパァンッ!
ツナミ「ヤクサイン」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」バシュッ
シュルシュルシュルッ
ギチッ!
クリア「あ゛あ゛っ!!?」
- 267 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 21:14:04.31 ID:QfHIsp+bo
- ツナミ「こらこら、ちょっと話したいのであまり強く締めすぎないように。死んでしまいます」
ヤクサイン「ヤクサ-イ」
クリア「う、ぐっ……!」
ツナミ「さて貴方はこのまま締め殺しますが、せっかくです。何か願って逝きませんか? 我々を助けると思って」
クリア「だれ、がっ……!」
ツナミ「はぁ……分かってはいましたけど強情ですね。ヤクサイン、もう殺していいですよ」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ギチギチ
クリア「あ、ぐっ! うあ゛あ゛あ゛っ!!!」
クリア「ぁあ゛……ぁ……!」シュパァァン
透「ぁ……は……」グタッ
桜野「弓知夏さんっ!」ダッ
ツナミ「お?」
透「……なん……で」
桜野「ひどい……!」
ツナミ「お友達が死に目に会いに来てくれましたね。よかったじゃないですか」
桜野「弓知夏さん! 今助け」
朱「待って」
桜野「! 朱さん!?」
朱「あたしがやる」
桜野「で、でも」
朱「あたしがやらなきゃいけないの」
朱「ふー……」
朱「プリキュア・カミングシーズン」
- 268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/20(火) 21:17:45.99 ID:M9ccTe7jo
- (緊縛シーンやったぜ。)
- 269 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 21:24:35.44 ID:QfHIsp+bo
- ブーケ「美しい花よ。あたしに力を貸して。キュアブーケ」
ツナミ「へぇ、戦う気になったんですか? 貴方に本当に攻撃できるんですか?」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」バシュッ
ブーケ「っ……」シュンッ
ズババッ
ヤクサイン「ヤッ!?」
ツナミ「お?」
ブーケ「大丈夫?」シュタッ
透「はぁ……うくっ……!」
桜野「弓知夏さん!」タタッ
ブーケ「桜野ちゃん、弓知夏さんをお願い」
桜野「はいっ!」
透「あなたに……戦う義務は無い……!」
ブーケ「ううん、きっとあるのよ。あの子があたしの育てた花なら、あたしには最期まで面倒を見る責任があるもの」
桜野「ほんとにいいんですか……?」
ブーケ「これ以上、あの子に何かを傷つけさせるわけにはいかない。本当は攻撃したくないよ。でも思うの。今があの子の最期なら、それがあたしでよかったって」
ツナミ「ヤクサイン!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
ブーケ「プリキュア・ガーデンシュート」フワッ
ヤクサイン「ヤッ!?」
ブーケ「ごめんね。でも譲れないの」
フワフワッ
ズダダダァンッ!!
ヤクサイン「ヤァァァァ!!!」サラサラ…
ツナミ「……!」
ツナミ「……ちっ」
ツナミ「今日はここまでですね」シュンッ
- 270 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 21:28:40.56 ID:QfHIsp+bo
- 朱「……」
朱「……」ソッ
朱「……ぁ」パラパラ
桜野「朱さん……」
朱「桜野ちゃん、怪我はない?」
桜野「はい、わたしはなんとも」
朱「弓知夏さんは?」
透「余計なお世話」
桜野「大丈夫だそうです」
朱「よかった」
桜野「弓知夏さんを助けてくれてありがとうございます。本当に本当にありがとうございます」
シア「ワタクシからもお礼を言わせてください。貴方がいなければ透は今頃……本当にありがとうございます、朱」
透「私は言わないから」
シア「こら、透」ムニッ
透「むぐっ」
朱「いいよいいよ。無事ならそれで」
- 271 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 21:35:23.65 ID:QfHIsp+bo
- 透「それより」
朱「?」
透「もう十分でしょ? スピリットピースを渡して」
朱「ごめん。渡せない」
透「どうしてっ? あの花のことは決着がついたでしょ?」
朱「確かに今の戦いは、あたしが育てた花の責任を取るためだった。でもね、あたしがプリキュアになることを決めたのは桜野ちゃんのためなの」
桜野「へ? わたしっ!?」
朱「桜野ちゃんはあたしのことも、あたしの大切なものも守ろうとしてくれた。そんな桜野ちゃんを守りたくてプリキュアになったの」
透「だからって……」
朱「これからも戦いは続くんでしょ? きっとそこには桜野ちゃんがいる」
透「……」キッ
桜野「あ、はは……多分います……」
朱「桜野ちゃんを守りたくてプリキュアになったんだもの。桜野ちゃんが危ない目に遭うなら、それがあたしの戦う理由」
透「……」ジト-
桜野「あは、あはは、は……視線が痛いなぁ……」
透「………………はぁぁぁ」
透「生半可な覚悟じゃ務まらないよ?」
朱「分かってる。もう迷わない。それに1人より2人の方がいいでしょ?」
透「……ふん」
- 272 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 21:45:09.08 ID:QfHIsp+bo
- 朱「さて、片付けなきゃね」ボロボロ
桜野「朱さん……その、わたし……」
朱「もう、そんな悲しそうな顔しないで。桜野ちゃんのおかげで、あたし自身の力でこの子を止めることができた。辛いし苦しいけど、他の誰かに倒されてしまっていたらもっと苦しかったと思う。あなたのおかげで覚悟が決まった。むしろお礼をさせて」
桜野「お礼なんてそんな……」
朱「でも……分かっててもやっぱり辛いね」
桜野「……」
朱「他の壊れたものはみんな綺麗に元通りなのに、これだけ傷ついたままなんて。この傷も綺麗になくなってしまえばいいのに」
桜野「あ、朱さ……」
透「それはね、標なの」
朱「しるべ?」
- 273 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 21:54:27.68 ID:QfHIsp+bo
- 透「あなた、プリキュアがどういう存在か聞いた?」
朱「確か妖精の国に伝わる伝説の戦士って……」
透「そう、戦士。だからプリキュアの力は戦うための力。守るだけじゃない。誰かを傷つけたり、何かを奪ったりできる。そんな大きな力」
透「だからね、忘れちゃいけないんだ。自分が傷つけたり誰かのこと、自分が奪った何かのこと。たとえ世界中が忘れたって、無かったことになったって、自分だけは絶対に覚えてなくちゃいけない」
透「だから標を作って記憶を繋ぎとめる。それがこうして傷として残る」
桜野「じゃあ……」ガサゴソ
シキ「桜野?」
桜野「これ、初めてシキと会った時のヤクサインが消滅した後残ってたロケットなの……これもそうなの?」
シキ「そうなのです。闇の力はとても不安定で、消滅すれば痛みも記憶もリセットされちゃうです。でもそれじゃ戦い続けることはできない。その為に標があるです」
桜野「傷つけなきゃいけないんだね……」
シキ「必要なことなのです」
透「その痛みが道標になる。絶対忘れないために、何も失くさないように、痛みを標に記憶を辿る」
透「それがプリキュア」
透「忘れないで。それがあなたの持つ力。それがあなたの傷つけたもの」
- 274 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 21:59:20.14 ID:QfHIsp+bo
- 朱「これが、あたしの……」
朱「……」
朱「……」ギュッ
桜野「それだけじゃないです!」
朱「!」
桜野「ほらっ! こっち見てください! にっこにこです!」ニコ-
朱「う、うん」
桜野「シキだってほらっ!」
シキ「にっこにこなのです!」ニコ-
朱「桜野ちゃん、シキちゃん……!」
桜野「わたしがこんなに元気なのは朱さんのおかげです」
桜野「そりゃあ傷つけてしまったものを忘れないことは大切です。でもこれも忘れないでください」
桜野「これがあなたが守ったものです!」ニコ-
シキ「なのですー!」ニコ-
朱「……ぷっ」
朱「あはっ、あははっ!」
朱「ふふっ……うん、そうだね。ありがとう」
桜野「はいっ!」
- 275 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 22:04:49.37 ID:QfHIsp+bo
- 朱「さぁて、それじゃあサクッと片付けますかぁ!」
桜野「手伝います!」
朱「頼みます」
桜野「弓知夏さんも手伝います」
透「は? なんで私まで。そもそもそんなに人手いらな」
桜野「一緒にやろーよー」グイグイ-
透「お断りー!」
シキ「透、一緒はいやです?」コテン
透「うっ……」
透「はぁ……わかった」
シキ「やったです!」
桜野「ところであのぉ……プリキュアなんですけど、2人より3人の方がもっといいと思いませんか? だからわたしも……」
透「それはダメ」
桜野「なんでぇ!?」
透「あなた危なっかしいから」
桜野「そんなぁ」
シキ「一理あるのです」
桜野「朱さん、言ってやってください!」
朱「まぁ、無茶するところはあるよねぇ」
桜野「朱さんもそっち側ですかぁ!?」
朱「ふふふっ」ニコッ
- 276 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/20(火) 22:12:13.62 ID:QfHIsp+bo
- ここまで
というわけで朱さん編終了です
安価スレとは?ってくらい安価ないですね 反省 でもエピソード後半は前半のフリ回収するだけだから選択肢とかねぇんだ
選択肢で言うと透に関わる択が選ばれまくってる印象 主人公はよ変身させろという圧を感じます まぁここまで引っ張ったんで最後にしますけど いっぱい引っ張る分めちゃくちゃ満を持さなきゃいけないですね 困った
というわけで次回から久木雪菜(>>113)編です よろしくお願いします
あと予告なんですが今週末更新できそうにありません すんません
以上、お疲れ様でした
- 277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/20(火) 22:15:28.36 ID:ktX9mvVr0
- さあ、いよいよ四季がそろいますな。
題名は「シーズニングプリキュア!」
でいかがでしょう?
- 278 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 10:29:32.79 ID:BuySbFbVO
- >>277
お砂糖と何か素敵なものを追加したくなるお名前だなぁ
なんにしても本当に決めることになったら安価で決めることになるかな?
- 279 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 21:40:54.73 ID:9ybsooySo
- 昼休み 屋上
桜野「それでは! プリキュア定例会議を始めます!」
透「あなた変身できないでしょ」
桜野「だーれのせいでっ!」
シア「定例って、いつもやってますの?」
シキ「初めてなのです」
桜野「はいそこぅ! 発言する時は挙手!」
朱「はい」
桜野「はい朱さん!」
朱「お花の様子を……」
桜野「いつの間にか立派なお花ジャンキーに……!」
透「それでなんで集められたわけ?」
桜野「あ、そうそう。一応2つあるんだ。ひとつは相談したいこと、もうひとつは教えてほしいこと」
桜野「どっちから聞きたい?」
安価下3まで多数決
@ 相談したいこと
A 教えてほしいこと
- 280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 21:42:07.43 ID:sx2Q3OUTO
- 2
- 281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/21(水) 21:45:18.45 ID:umytHIXBo
- 2
- 282 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 21:54:11.31 ID:9ybsooySo
- 透「教えてほしいことって?」
桜野「ウィッシュスターってなに?」
透「!」
朱「あぁ、そういえば。ツナミが言ってたやつよね? 確か願いがどうとかって」
透「あ、あなたたちには関係ない……」
桜野「関係なくないよ。だってあれ、あの……なんちゃ帝国」
シキ「カラミティ」
桜野「それ帝国。の目的? なんでしょ?」
朱「敵の目的なら、ちゃんと知っておきたいわね」
透「でもそれは……」
シア「ワタクシからお話いたしますわ」
透「!? ちょっとシア!」
シア「分かっています」
- 283 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:04:28.66 ID:9ybsooySo
- シア「ウィッシュスターというのは、とある秘宝のことですわ」
シア「誰しも何かしら願いを抱えているものです。そして誰かが何かを願う時、そこには大きな力が生まれるのです」
シア「ウィッシュスターはその力をエネルギーとして蓄えることができますの。そして、そうやって集めたエネルギーがいっぱいになると、どんな願いでもひとつだけ叶えることができますわ」
桜野「どんな、願いでも……」
シア「本来は日々の営みの中で思い思いに感じる、ささやかだけれど前向きな優しい願いで、ゆっくりと満たされていくはずのものですわ」
シア「しかしあの者たちは強引な手を使いました。強く大きな願いほどより大きなエネルギーを得られることに気づいて、人々を襲ったのです」
シア「恐怖や絶望を与え、願わずにはいられない状況を無理やり作って、エネルギーを収集しているのですわ」
- 284 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:12:03.97 ID:9ybsooySo
- 桜野「ひどい……!」
朱「一体どんな願いを叶えようとしているの?」
シア「申し訳ありません。そこまでは分かりかねますわ」フルフル
朱「そっか……」
シア「しかしあまり素敵な未来が待っているとも思えませんわ」
朱「確かに」
桜野「ってなるとわたしたちの目的は……」
シア「エネルギーが溜まりきる前にウィッシュスターを奪還すること、ですわね」
朱「今どのくらい溜まってるかって分かる?」
シア「はっきりとは分かりません。しかしツナミが現れた以上、あまり悠長に構えてはいられませんわ」
朱「やっぱりそうだよね。なんとかしなきゃ……」
- 285 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:14:44.62 ID:9ybsooySo
- 敵組織の目的ですが しっかり固めるとあとで後悔しそうなので なんでもできる舞台装置だけ出して真の目的は流れで決めようと思います
書いてればそのうち誰かが教えてくれそうな気もするんで 主に桜野とか桜野とか桜野とか
- 286 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:22:19.46 ID:9ybsooySo
- 桜野「そのためにもまず新しい仲間探しです!」
シキ「ですです!」
透「は?」
桜野「そ、そんなに睨まないでよ……」
透「まさか相談したいことってこれ?」
桜野「そ、そうです……」
透「はぁ……まったく……」
桜野「あ、あのね、シキとね、話したんだけどね、やっぱり仲間は多い方がいいかなって。せめてもう1人くらいいたらいいねって」
透「余計なことを……」
朱「あたしは賛成。学校の中で探すのよね?」
桜野「はい」
朱「でも素質を見抜けるのってシキちゃんとシアさんだけなんでしょ?」
桜野「あ、そっか。じゃあ二手に……」
透「私は手伝わないから」
シア「もう、またそんなこと言って……」
透「手伝うつもり?」
シア「吝かではありませんわ。先程申し上げたとおり、あまり時間はありませんもの」
透「むぅ……」
- 287 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:32:13.73 ID:9ybsooySo
- シア「とはいえ、透を1人にしておけませんし、積極的なお手伝いはできそうにありませんわね」
桜野「そっか……」
シア「どちらにせよ、シキがいなければプリキュアにはなれませんので」
桜野「え、そなの?」
シキ「うん。スピリットピースはシキにしか出せないのです」
桜野「ほぇ……すごいんだね、シキ」
シキ「えっへんなのです」
朱「でもじゃあ、仲間探しはシキちゃん頼りになっちゃうかな?」
桜野「分身とかできない?」
シキ「できたらとっくにやってるです」
桜野「うーんしょうがない。とりあえずわたしとシキで頑張ってみます」
朱「あたしもそれっぽい人探してみるけど、力になれなかったらごめんね」
桜野「はい、お願いします」
- 288 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:38:06.32 ID:9ybsooySo
- 桜野「さて、どこを探そっか」
シキ「やっぱり人が多いところなのです」
桜野「朱さんの時みたいに突然叫ばないでね」
シキ「前向きに検討するです」
桜野「不安だなぁ。いざって時のために人の少ないところに……」
シキ「それじゃ人探しにならないのです」
安価下2
探す場所指定
- 289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/21(水) 22:41:52.70 ID:+KcA0KD6o
- 各部室棟
- 290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 22:43:59.10 ID:/hHDJIfx0
- 校門前
- 291 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 22:54:47.97 ID:9ybsooySo
- 校門前
桜野「とりあえず校門前まで来てみたけど……」
桜野「どうシキ、なにか感じる?」ヒソヒソ
シキ「近くにはいなさそうなのです」ヒソヒソ
桜野「そっかぁ……」
桜野「別の場所に行ってみようか」
シキ「うん」
桜野「さてじゃあ次は……」
生徒「おーい岸波さーん」
桜野「? はーい?」
生徒「ちょっと手ぇ貸してー」
桜野「いいよー!」
シキ(本当によく頼まれごとするです)
安価下2
探す場所指定
コンマ80以上で……
- 292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 22:55:51.21 ID:/hHDJIfx0
- 職員室前
- 293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 22:56:21.66 ID:AySJ30qP0
- 玄関
- 294 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:05:23.27 ID:9ybsooySo
- 昇降口
桜野「昇降口まで来てみたけど……」
桜野「人はそれなりにいるけどなぁ」
桜野「どう?」ヒソヒソ
シキ「ううん、いないです」
桜野「うーん、はずれかぁ」
桜野「じゃあ次は……」
生徒「あ、岸波ー」
桜野「? はーい?」
生徒「荷物運ばなきゃなんだよ。いっぱいあるからちょっと手伝ってくんね?」
桜野「うん、まかせて」
シキ「またお手伝いなのです」
生徒「? 何か言った?」
桜野「ううん、なんでもない」
安価下2
探す場所指定
コンマ60以上で……
- 295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/21(水) 23:08:11.61 ID:zNNBRA9to
- 廊下
- 296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 23:08:38.56 ID:FiST34B80
- トイレの前
- 297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 23:08:40.79 ID:sx2Q3OUTO
- 図書室
- 298 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:13:28.38 ID:9ybsooySo
- トイレの前
桜野「やってきましたトイレ!」
桜野「ってこんなところにいるかなぁ」
桜野「いたとして、なんて話しかければいいのやら……」
桜野「一応確認なんだけど、どうでしょう」
シキ「いないです」
桜野「ちょっと安心してるわたしがいる」
生徒「はぁ……」
桜野「ん?」
生徒「あ、岸波さん!」
桜野「なにしてるの?」
生徒「ちょーっと悪いことしちゃってお掃除中です……」
桜野「手伝おうか?」
生徒「女神!」
シキ「これじゃ人探しじゃなくてお手伝い行脚なのです……」
- 299 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:22:35.31 ID:9ybsooySo
- その後も……
生徒「岸波ー」
桜野「? はーい?」
生徒「先輩いいところに」
桜野「どしたの?」
生徒「岸波ちゃんちょっと頼まれてー」
桜野「ほいきたー」
シキ「桜野ぉ……」
桜野「まかせてー」
シキ「じゃないですぅ……」
桜野「なんだシキか」
シキ「いくらなんでもお手伝いしすぎなのです……あとシキの扱いがひどいです……」
桜野「ごめんごめん。でも断るのも悪いし」
シキ「これじゃあ見つかるものも見つからないのです……ふぁぁ……」
桜野「ごめんってば……ってシキおねむ?」
シキ「ずっと集中してて疲れたです……」
桜野「ごめんねぇ」
シキ「むりです。ねるです。あとはたのんだです。すやぁ」
桜野「と言われましても、わたしには見つける術がないんですけど……」
桜野「どうしよっかな……」
女子生徒「っ……!」タタタッ
桜野「んぅ? 今の子……泣いてた?」
- 300 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:30:35.18 ID:9ybsooySo
- 校舎裏
女子生徒「……うっ、ひくっ……ひぐっ……」
桜野「うーん、どこいったんだろ……こっちかな?」ヒョコッ
女子生徒「ふぇ?」
桜野「あ、みつけ」
女子生徒「きゃあああああああああああ!!!!!」
桜野「あふんっ」カクッ
女子生徒「ぁぁぁ……え、あれ?」
桜野「……」シ-ン
女子生徒「あ、あのぉ……だいじょぶですかぁ……?」ツンツン
桜野「なふっ」ビクッ
女子生徒「ひっ……!?」ビクゥッ
- 301 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:34:34.11 ID:9ybsooySo
- 桜野「いやぁごめんね。急に大声出すもんだからびっくりして気絶しちゃった」テヘッ
女子生徒「す、すみません……」
桜野「こっちこそ驚かせてごめんね」
女子生徒「いえ……」
桜野「1年生だよね? わたし2年の岸波桜野。よろしくね」
女子生徒「岸波桜野、先輩……」
桜野「桜野でいいよー」
雪菜「桜野さん……あ、私、久木雪菜です」
桜野「よろしくね、雪菜ちゃん」
雪菜「あの……」
安価下3まで多数決
雪菜は桜野を
@ 知ってる
A 知らない
- 302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 23:35:35.33 ID:sx2Q3OUTO
- 1
- 303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/21(水) 23:38:59.13 ID:ZfKPb1aLo
- 1
- 304 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/21(水) 23:46:17.76 ID:9ybsooySo
- 雪菜「あの……桜野さんって……」
桜野「あれ? もしかしてわたしのこと知ってる?」
雪菜「知ってるってほどじゃないですけど、いつも走り回ってるような……」
桜野「え、そんなイメージ?」
雪菜「はい。2年生の先輩にどんな頼み事も引き受けてくれる人がいるって噂になってましたし」
桜野「な、なんか有名人? ちょっと恥ずかしい……」
雪菜「こんな場所に来たのも何か頼まれごとですか?」
桜野「いやぁちょっと人探しを……」
雪菜「でもここ、あんまり人来ないですよ?」
桜野「あー、やっぱりちょっと変?」
雪菜「かもです」
桜野「だよねぇ、はは……そ、それより雪菜ちゃんはどうしてここに?」
雪菜「え、私、ですか……?」
桜野「ごめんね。さっきその、泣いてるところ見ちゃって……」
雪菜「あ……」
桜野「お節介だったらごめんだけど、わたしでよければ相談に乗るよ?」
雪菜「…………あ、の」
安価下3まで募集
雪菜が泣いてた理由
いじめ等はなしで
- 305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/21(水) 23:55:13.32 ID:wOjAYE3Fo
- スマホ弄ってたら警告音と共に「あなたのパソコンをマルウエアに感染させ、監視している!?」「貴方のデバイスにハッカーがアクセスしている」とか出てきてそれの対処に大金払わないといけなくなっま
- 306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 23:59:55.57 ID:JkRJmeQr0
- スマホ失くした
- 307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 00:03:23.31 ID:OX1kpUbDO
- 可愛がっていたペットの犬が寿命で死亡した
- 308 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 00:25:31.76 ID:Hh+4nKF9o
- ごめん無理だ
そもそも今の中学校ってスマホ持ち込みおkなん? どっちにしても情報リテラシーでプリキュア作んの難しすぎる
犬死んだやつは行けそうな気もしたけど 学校で泣きながら校舎裏ダッシュしてるとなると敵組織以外に悪者作らなきゃいけなさそうだからやりたくない そうしないように無理やり乗り越える方法も考えたけどそのルートだと俺の脳内で雪菜ちゃん闇堕ちエンドを迎えた
というわけで次回までになんか考えときます
せっかく安価取ってもらったのに採用できなくて本当に本当に申し訳ありません
今回はここまで
- 309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 00:46:16.77 ID:uLZK9Ei/o
- うい
おつ
闇キュア雪菜ちゃんちょっと見た…いやなんでもねぇ
- 310 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 20:53:39.15 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「私、あの……発表があって、グループで、来週……代表の人が発表で、私じゃんけん弱くて、それで……練習しなきゃ、なのに……緊張して、上手にしゃべれなくて……それで……」
桜野「逃げてきちゃったか」
雪菜「……っ」コクッ
桜野「他の人には変わってもらえないの?」
雪菜「む、むりですっ……出来ないなんて、そんな……言えないです……そんなことしたら……」
桜野「んー……」
雪菜「私、ダメな子なんです。怖がりだし、臆病だし、どんくさいし要領悪いし、何をやっても下手くそで、なんにも出来なくて。みんなに迷惑かけて、からかわれて……」
桜野「雪菜ちゃん……」
雪菜「嫌なのに、変わらなきゃいけないのにまた逃げちゃって。ダメなのに、臆病なまま、変われなくて……」
雪菜「私、もう……」
雪菜「こんな自分、もう嫌です……」
桜野「……雪菜ちゃん、あのね」
モゾモゾ
雪菜「……え」
桜野「んぅ?」
シキ「ふぁぁ……よく寝たですぅ……」ノビ-
桜野「あ」
- 311 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:01:28.60 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「……」パチクリ
シキ「あ」
雪菜「え」
シキ「ああああああああああ!!!!!」
雪菜「ええええええええええ!?!!?」
桜野「え、なに? 2人知り合い?」
シキ「その子なのです!!」
雪菜「その子なんです!?」
桜野「あ、そういうわけじゃなさそう」
シキ「桜野、桜野っ! この子っ! プリキュア!」
雪菜「桜野さん桜野さんっ! この子なんです!? なんなんです!? なんでぬいぐるみがしゃべってるんですかぁ!?」
シキ「ぬいぐるみじゃないですっ!」クワッ
雪菜「ひっ……!」ビクッ
桜野「あ、あはは……」
- 312 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:13:12.58 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「プリキュア……?」
桜野「うん」
雪菜「私にその、素質? があるって……」
シキ「間違いないのです」
雪菜「桜野さんもプリキュアなんです……?」
桜野「わたしはなんというか……なんだろ?」
シキ「見習いなのです」
桜野「だそうです。不服です」
雪菜「どうやったらなれるんですか?」
シキ「そこはシキに任せるです」
桜野「プリキュアになるかどうかは雪菜ちゃんが自分で決めてね。とっても大事なことだから」
雪菜「戦うんですよね……」
桜野「うん。はっきり言ってすごく危険。きっと辛いことも苦しいこともたくさんある。だから無理強いはできない」
雪菜「……」
桜野「それでも一緒に戦ってくれたら、わたしはとっても嬉しいよ」
- 313 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:25:56.06 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「私……」
桜野「うん」
雪菜「……」
桜野「……」
雪菜「……」
桜野「…………そうだよね」
雪菜「……」
桜野「……うん。やっぱり忘れて。無理に巻き込めないもん」
雪菜「……」
桜野「きれいに忘れるっていうのは難しいかもしれないけど……あ、せめて他の人には内緒に」
雪菜「やります」
桜野「え?」
雪菜「私……やります」
桜野「いいの……?」
雪菜「プリキュアになれば変われる気がするんです」
雪菜「臆病じゃなくなれば、怖いものが無くなれば、きっともう誰かに迷惑かけたりからかわれたりもしないんです」
雪菜「私、変わりたいです。プリキュアになりたいです」
桜野「……シキ」
シキ「うん」
シキ「んっ、んぅぅぅっ!」ギュッググッ
シキ「んっ!」パァァァ
雪菜「これは……!」
シキ「スピリットピースなのです。本当にプリキュアになる意志があるなら、それを手に取って」
雪菜「……すー、はー」
雪菜「……」
雪菜「……」スッ
パァァァッ!
雪菜「! 形が……!」
安価下3まででコンマ最大
雪菜のスピリットピースの形状
- 314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 21:26:46.03 ID:VDVIEubH0
- 六花晶
- 315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/22(木) 21:28:44.81 ID:DYrQ2jZGo
- 雪だるま
- 316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 21:28:57.05 ID:W937svNjo
- 開かれた本から光が放たれている
- 317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 21:29:29.92 ID:oYipJRuW0
- 氷のつらら
- 318 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:44:43.64 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「これ、雪だるま?」
シキ「それが雪菜の心の形。これで雪菜はプリキュアなのです」
雪菜「私が……プリキュア……」
雪菜「これで、私……」キュッ
桜野「……ちょっと不安だなぁ」ボソッ
シキ「桜野……?」
桜野「雪菜ちゃん」
雪菜「なんですか?」
桜野「明日のお昼休み、時間ある?」
雪菜「はい、多分ありますけど……」
桜野「怖いもの、一緒に克服しよっか」
- 319 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:55:44.03 ID:Hh+4nKF9o
- 翌日
昼休み 屋上
桜野「それでは! プリキュア定例会議を始めます!」
透「だからあなた変身……」
桜野「じゃあスピリットピース返して!」
透「それはダメ」
桜野「くぅっ!」
雪菜「定例って、いつもやってるんですか?」
シキ「2回目なのです」
桜野「はいそこぅ! 発言する時は挙手!」
朱「はい」
桜野「はい朱さん!」
朱「お花……」
桜野「これでもくらえっ!」ペチィンッ
シア「あら、これは……?」
桜野「お花のイラストです。わたしが描きました」
シア「さすがにこれでは……」
朱「素敵ね」
シア「なんでもいいんですのねこの子は……」
- 320 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:07:45.11 ID:Hh+4nKF9o
- 朱「で、その子が新しくプリキュアになったっていう?」
桜野「うん、雪菜ちゃん」
雪菜「しゅ、秋葉先輩だぁ……!」
朱「あ、知ってくれてるのね。ありがとう」
雪菜「だって先輩、みんなからの憧れの的ですよ……!」
朱「ふふ、嬉しいなぁ。それじゃあ気軽にお姉ちゃんって呼んでね」
雪菜「お、おねえ、ちゃん……?」
桜野「幼い頃に生き別れた姉妹の再会シーンみたい……」
朱「んーかわいいっ!」ダキッ
雪菜「ふぇ!?」
朱「うちの子にします」
桜野「ダメです」
- 321 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:19:54.92 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「こほん」
雪菜「あと、えと、改めまして、久木雪菜ですっ。1年です。よろしくお願いしますっ」ペコッ
朱「うん、よろしくね」
シア「ワタクシもご挨拶を……」
雪菜「あ、シアさんですよね、妖精さんの」
シア「ええ、そうですわ。お見知りおきを」
雪菜「それで……」チラッ
透「……」
雪菜「あ、あの……」
透「……」
雪菜「ひ、久木雪菜です。よろしくおね」
透「……」キッ
雪菜「ぴっ……!?」ビクッ
雪菜「っ……!」サササッ
桜野「お? おおお?」
雪菜「……こ、怖いです」ウルウル
桜野「あはは、確かに目つきはちょっと鋭いかも」
雪菜「ぅぅぅ、なんだか睨まれてる気がします……」
透「睨んでない」
雪菜「!? ごっ、ごめんなさいっ!」
桜野「あはは……」
- 322 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:30:55.48 ID:Hh+4nKF9o
- 雪菜「うぅぅ……」
桜野「……弓知夏さんはね、プリキュアが増えるのに反対なの」
雪菜「そ、そんなんですか? でもなんで……」
桜野「そこまでは教えてもらってないんだ」
雪菜「でも、じゃあじゃあ、私がプリキュアになるのも反対ってことですよね?」
桜野「それはまぁそうなんだけど……」
雪菜「や、やっぱり私、プリキュアやらない方がいいんじゃ……!」
桜野「大丈夫大丈夫。雪菜ちゃんが心配することじゃないよ。その辺はほら、わたしが……うん……」
雪菜「な、なにかあったんですか……?」
桜野「すっげー怒られました」
シキ「シキもすっげー怒られたのです」
雪菜「うっ……すみません、私のせいで……」
桜野「いやいや、雪菜ちゃんのせいでは……」
雪菜「やっぱりちょっと怖い人です……」
桜野「本当は優しすぎるくらい優しい人だよ」
雪菜「そう、ですか……」
- 323 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:39:48.24 ID:Hh+4nKF9o
- 桜野「さて、顔合わせも済んだところで本題です」
シキ「ですです」
桜野「雪菜ちゃんをご招待したのは他でもありません。ずばり、怖いものを克服しようのコーナーですー」
シキ「ですですー」
雪菜「よっ、よろしくっ、お願いします……!」ペコッ
朱「どうやって克服するの?」
桜野「やっぱり実際に体験しながら慣らしていくのがいいと思うんですよね」
朱「うん、賛成」
桜野「それで、雪菜ちゃんは人前でしゃべるのが怖いみたいなので、少ない人数から練習してみようかと」
朱「でもあたしたちの前では普通にしゃべれてるわよね?」
桜野「確かに」
雪菜「皆さんは怖くないです」
朱「となると……」チラッ
桜野「練習になりそうなのは……」チラッ
透「……え」
- 324 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:47:53.12 ID:Hh+4nKF9o
- 透「……」ムスッ
雪菜「あ、あぅあ……!」カタカタ
桜野「雪菜ちゃんがんばれー!」
朱「相手はひとりよー!」
透「……」
雪菜「ぁ、あ……えと……!」ドキンドキン
透「……」
雪菜「あ、あのっ、あのっ! わたっ、しっ!……」バックンバックン
透「……」ジ-
雪菜「あ、あの……!」バクバクバクバク
透「あなた」
雪菜「ぴっ!?」ビクゥッ!
雪菜「っ……!」サササッ
桜野「こんにちは、壁です」
雪菜「ふぅっ、ふぅっ……!」ドキドキ
朱「大丈夫?」ナデナデ
雪菜「うぅ……」
透「……」
- 325 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 23:02:31.48 ID:Hh+4nKF9o
- 透「岸波さん、ちょっと……」
桜野「ん? あ、朱さん、雪菜ちゃんお願いします」
朱「まかせて」ナデナデ
雪菜「うぅぅ……」
透「……」
桜野「どしたの?」
透「……」
桜野「弓知夏さん?」
透「……私って」
桜野「うん」
透「……そんなに怖い?」
桜野「あぇ……?」
透「ど、どうなの?」
桜野「……ぷっ、くくっ、あははっ」
透「なっ! なに笑って……!」
桜野「ご、ごめんごめん……ふふっ……んーと、わたしはとっても可愛いと思います」
透「……そういうこと聞いてないし」
桜野「ふふふっ、うん、でも弓知夏さんはそのままで大丈夫だよ」
透「そう……?」
桜野「……いつかわたしが笑顔にするから」
透「え……?」
桜野「さーて続きしますかー」
透「ま、待って」
桜野「んぅ?」
透「あの子」
桜野「雪菜ちゃん?」
透「タイが少し曲がってる。みっともないから直してあげて」
桜野「弓知夏さん……!」ニヤニヤ
透「むぅ、バカにしてる」
桜野「滅相も」
- 326 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 23:12:20.54 ID:Hh+4nKF9o
- 桜野「さて、いきなり弓知夏さん相手はハードルが高いことが判明しました」
雪菜「うぅ……すみません……」
桜野「となるとどうしよう……人数増やしてみる?」
朱「違うアプローチでもいいかもね」
桜野「というと?」
朱「なにか別の怖いものを克服して自信をつけるとか」
桜野「なるほどなるほど。雪菜ちゃん、他に怖いものある?」
雪菜「い、いっぱいありすぎて自分でも何がなにやら……」
桜野「うんん、困った。とりあえずみんなの参考にしてみる? それを一緒に克服するみたいな?」
朱「あたしたちの怖いもので大丈夫かしら?」
雪菜「多分皆さんの怖いものは大体私も怖いです」
桜野「だそうなので、ものは試しに聞いてみましょう。というわけで朱さん」
朱「え、あたし?」
安価下3まででコンマ最大
朱さんの怖いもの
- 327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 23:13:39.27 ID:W937svNjo
- 生活指導の先生
- 328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 23:14:28.13 ID:MmqDLRDF0
- 芸能界で当たりのキツい先輩
- 329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 23:18:06.22 ID:dOun9GDU0
- モデルの仕事が立て込んでる中でやってくる期末試験
- 330 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 23:47:21.58 ID:opeYoKCzO
- 朱「あたしは……生活指導の先生かな?」
桜野「ほぇ、なんでですか?」
朱「おしゃれの敵。諸々見つかったらと思うと恐ろしいわ」
桜野「あー、なるほど。雪菜ちゃんはどう?」
雪菜「体も声も大きい男の人ってだけで私はもうダメです……」
桜野「よし、じゃあ練習してみよ!」
雪菜「練習? なにをするんです?」
桜野「オマエラロウカハシルナ-」←できるだけ低い声
雪菜「……これは?」
シキ「生活指導の先生のフリなのです」
雪菜「は、はぁ……?」
桜野「シュ-ヨ-オマエマタコンナモノモッテキテ-」
朱「でも先生っ! これはっ! このコスメはあなたの夢だったじゃないですかっ!!」
桜野「ナ、ナニヲイッテイル-オレハケショウヒンニナドキョ-ミハナイ-」
朱「そんなっ! あの日の約束は嘘だったの!? ひどいっ! ひどいわぁっ!!」
雪菜「なにか始まりました」
シキ「いつもの茶番劇なのです」
桜野「ハナセアカネ!オレニハモウコレシカナイ!オレハニジイロニハッコウスルクチベニデセカイヲカエルンダ!!」
朱「やめてください先生!! まだ引き返せます!!」
桜野「ウルサ-イ!」
雪菜「いつの間にか喧嘩が始まってます」
シキ「手に汗握る展開なのです」
朱「あぁ、こうなってしまった先生を止める方法はひとつしかないわ……ちらっ」
桜野「オレヲトメルホウホウハヒトツシカナイ-…チラッ」
雪菜「…………え?」
シキ「雪菜……」
雪菜「あっはい」
シキ「なにか言ってあげるです」グイグイ
雪菜「えっ、ちょっ!? えっ!?」
安価下1
なにか言ってあげてください
- 331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 23:57:20.04 ID:7lCm0jIi0
- 大人しく学校に持ってきたらダメなものを先生に差し出しましょう…
- 332 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/23(金) 00:05:25.06 ID:Hfjvh92oo
- 雪菜「お、大人しく学校に持ってきたらダメなものを先生に差し出しましょう…」
朱「あたしが刺された!?」
シキ「驚きの展開なのです」
雪菜「あ、いえそんなつもりじゃ……」
朱「よもやっ!? ぱたりっ……」
桜野「アカ、ネ…?ウォオオオオンアカネエエエエエエ!!!」
朱「……」
桜野「……」
雪菜「……」
桜野&朱「どうだった?」
雪菜「いやぁ……」
- 333 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/23(金) 00:10:07.87 ID:Hfjvh92oo
- 桜野「うーん……ちょっとうまく行きませんでしたねぇ」
朱「おかしいわね、けっこう頑張ったんだけど……」
シキ「方向が明後日すぎるです」
雪菜「あの、すみません……」
シキ「これに関しては雪菜に落ち度はないのです。シキが保証するです」
桜野「朱さんの怖いもので失敗しちゃったので、今度は弓知夏さんの怖いものを聞いてみましょー」
透「は?」
朱「ちょっと気になるわね」
安価下3まででコンマ最大
透の怖いもの
- 334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:13:35.29 ID:LTt5RFl20
- 誰かさんの好奇心という名の無茶無謀
- 335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:15:36.16 ID:Df/0Fgfk0
- ──アンタ(桜野を見ながら)
- 336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:16:22.94 ID:VuePg7sZ0
- 素人が平然と戦おうとすること
- 337 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/23(金) 00:27:31.81 ID:Hfjvh92oo
- 桜野「どう弓知夏さん! なにか怖いものある?」
透「強いて言うなら……」
桜野「うんうん!」
透「素人が平然と戦おうとすることかな」
桜野「ほ、ほーん……なんだか名指しされた気分だなぁ……」
朱「大丈夫よ桜野ちゃん。こっちにも流れ弾が飛んできているわ」
シキ「全然だいじょぶじゃないのです……」
透「怖いなー克服したいなー」ジト-
桜野「うぐっ……あ、そ、それは……ほら、雪菜ちゃんの怖がり克服にならないんじゃないかなーって思うのです、はい」
透「ふーん」ジト-
桜野「そ、そういうわけでね、もう少し身近なね、やつないですか?」
透「私は怖いものなんかない」
桜野「そんなぁ」
透「協力できないや」フフン
桜野「シアさん何か知らないですかぁ?」
シア「知ってますわよ」
桜野「ほんとですか!?」
透「!」
シア「透ってばクールに見えて意外と可愛らしいところあるんですのよ」
透「ちょっとシア!」
シア「透の怖いものっていうのがね……」ニコニコ
安価下3まででコンマ最大
透の本当に怖いもの
- 338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:45:18.86 ID:eetDOy3uo
- ゴキブリ
- 339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:45:57.37 ID:8UQV3GjYo
- デカい犬
- 340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:47:55.81 ID:TpLlplUD0
- 海や川やプール(泳げない)
- 341 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/23(金) 00:52:16.64 ID:Hfjvh92oo
- 安価ご協力感謝です
今回はここまで
時間的にもここの安価わざわざ取らず適当に虫とかで良かったかもしれない 実際ゴキブリになったし 透の怖いもの安価が全部桜野になるとは思わなかっんだ
あと前に予告した通り週末は更新できません 金土日お休みして再開が月曜日になります
月曜の更新終わりに雪菜の変身後募集したい 出来るか分からないけどしたい 予定は未定
以上、お疲れ様でした
- 342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 12:19:37.28 ID:SiQV3TrJo
- そこまで気にすることないむしろ全部桜野じゃねーか!と面白かったから問題ないよ
- 343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/23(金) 23:56:05.53 ID:qX2KR8Be0
- リアルは大事やからな!しっかり休んでな!!
- 344 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 20:26:55.29 ID:81foqSQUo
- 桜野「ゴキブリ、ですか」
シア「そもそも虫全般ダメなんですのよね。中でもゴキブリは大の苦手で」
透「シ〜ア〜!」
シア「おほほほほ」
桜野「弓知夏さんにそんな弱点が……」
透「ちょ、ちょっと苦手なだけだし……そんな怖いとかじゃないし……ないもん……」ブツブツ
朱「うんうん、分かる。分かるわ弓知夏さん」
雪菜「あれだけは本当にダメです。卒倒する自信があります。経験もあります」
桜野「みんな苦手なんだねぇ」
雪菜「桜野さんは平気なんですか?」
桜野「うん。やっつけてって頼まれることも多いし」
朱「さすが桜野ちゃん。じゃあやつが出た時はお願いします」
桜野「お任せ下さい」
雪菜「た、頼りになります……!」
桜野「でも朱さんも苦手なのは意外です。お花の世話をしていれば虫だっていっぱいいるんじゃ……」
朱「あれだけは別格なのよ。飛んだ瞬間の絶望は計り知れないわ」
雪菜「ですです!」
透「! ……っ!」コクッコクッ
- 345 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 20:35:16.51 ID:81foqSQUo
- 桜野「そんなに苦手だと克服しがいがあるけど……どうやって克服する? ゴキブリ探す?」
透「死んでも嫌!」
雪菜「右に同じです!」
桜野「おぉう、熱い否定……」
シキ「当たり前なのです」
透「私たちボイコットするから!」
雪菜「そうですそうです! ゴキブリはんたーい!」
桜野「君たちいつの間にそんなに仲良く……」
シキ「いいことなのです」
朱「あたしもはんたーい」
桜野「朱さんもそっち側ですか……」
- 346 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 20:43:15.34 ID:81foqSQUo
- 桜野「となると……どうしましょう?」
朱「あたしの花壇来る?」
桜野「いいんですか?」
朱「もちろん。ゴキブリはいないかもしれないけど」
雪菜「いなくていいですっ!」
透「! ……っ!」コクッコクッ
桜野「そうですね。弓知夏さんは虫全般ダメみたいだし、雪菜ちゃんも……」
雪菜「全部怖いです!」
桜野「だそうなので、練習にはなりそうです」
朱「じゃあさっそく行ってみましょうか」
透「わ、私は行きたくな……」
シキ「透? 一緒に行かないです?」クイクイ
透「うぐっ……! うぅぅぅ……!」
桜野「怖かったらわたしに抱き着いてもいいよ!」
透「そんなことしない!」
- 347 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 20:59:14.85 ID:81foqSQUo
- 花壇
朱「さーて、それじゃあなにか探してみましょー」
透「わ、わざわざ探さなくても……」
雪菜「朱さん……本当に平気なんですか……?」
朱「始めた頃はあたしも苦手だったよ。でも今は平気。ほらミミズ」ニョロッ
雪菜「ひぃっ……!?」ビクゥッ!
透「……!」ビクッ
朱「ミミズもダメ?」
雪菜「だ、だめですっ! それ以上近づけられたら泣きます! 泣きますからねっ!」
桜野「斬新な脅し……」
朱「毛虫とかもいるけど」
雪菜「むむむむむむむっ!」ブンブン
透「……っ」ビクビク
朱「素手だと刺さって危ないから触るときは手袋してね」
雪菜「手袋してても触りたくないですっ!」
朱「あ、クモ」
雪菜「ひにゃああああああああああっ!!?!?」ヒシッ
桜野「おっと?」ガシッ
朱「なかなか重症ね」
雪菜「こわい……こわいです……!」カタカタ
桜野「大丈夫だよー。怖くなーい怖くなー……」ナデナデ
雪菜「寝てる間に耳から入って頭に卵を植え付けられるんですぅぅぅ……!」ギュ-
桜野「それは怖い」
- 348 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:06:12.98 ID:81foqSQUo
- 桜野「ところで……」
透「……ふぅ、ふぅ」
桜野「弓知夏さん」
透「!」ビクッ
透「な、なに?」
桜野「そんなに強く掴まれると制服しわしわになっちゃうのですが……」
透「うぅっ……!」ギュッ
桜野「わ、分かった。分かったからそんな顔しないで」
透「だ、だって……だってぇ……!」
桜野「おててなら握ってていいから。こっちにしよ? ね?」
透「…………ん」ギュッ
桜野「やだ、素直……!」
- 349 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:12:59.65 ID:81foqSQUo
- 朱「で、どうなのこれ? 克服できてる?」
桜野「うーーーん」
雪菜「ふぇぇぇん……!」ギュ-
透「ふー……ふー……!」ギュ-
桜野「……」
朱「……」
桜野「うん! 結構いい感じじゃないでしょうか!」
朱「そうね!」
桜野「でもこれ以上追い詰めるとかわいそうなのでやめておきましょう!」
朱「そうね!」
雪菜「ひっく、ぐすっ、すんすん……も、もう虫いないです……?」
朱「もういないわ。おしまい」
雪菜「よがっだでずぅぅぅ……!」ダキッ
朱「よしよし」ナデナデ
- 350 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:19:46.03 ID:81foqSQUo
- 桜野「ほら弓知夏さんも」
透「ふぅっ……ふぅっ……!」
桜野「弓知夏さーん?」
透「……?」コテッ
透「!」パッ
透「ちょ、ちょっとだけびっくりしたかな」
桜野「そだねぇ」ニマニマ
透「むぅ、なにその顔……」
雪菜「……」ジ-
朱「雪菜ちゃん、どうかした?」
雪菜「……あの、弓知夏さんって」
透「なに?」キッ
雪菜「ひっ!? ご、ごめんなさいなんでもないですなんでもないですごめんなさいっ!」ササッ
朱「あらら?」
桜野「ごめんねぇ。弓知夏さん今ちょーっと余裕ないからねぇ」
透「そ、そんな事ないし……よゆーだし……」
- 351 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:30:15.97 ID:81foqSQUo
- 桜野「それでどうかな? 克服できそう?」
雪菜「ど、どうでしょう……」
朱「急には難しいかもしれないわね」
雪菜「でも、ちょっとだけ頑張れそうな気がします」
桜野「ほんとに!?」
雪菜「はい! 桜野さんも朱さんも弓知夏さんも、みんなとっても素敵な先輩です。優しくて強くてかっこよくて、それにプリキュアで」
雪菜「でもそんな人たちにも怖いものがあって、それぞれ乗り越えようって努力してる」
雪菜「そんな姿に勇気を貰えた気がします!」
桜野「雪菜ちゃん……!」
朱「そんな風に思ってくれたのね……!」
シキ「2人はふざけてただけなのです」
- 352 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:38:23.09 ID:81foqSQUo
- 雪菜「明日のお昼に発表の予行練習があるんです」
桜野「おー」
雪菜「やっぱりちょっと怖いです。でも私、頑張ってみようと思います!」
桜野「うんうん、がんばれー!」
朱「応援してるわよー!」
シキ「シキも応援なのですー!」
シア「しっかり頑張るんですのよー!」
雪菜「はいっ!」
桜野「ほらほら弓知夏さんも」
透「わ、私はいい……」
シキ「せっかくなのです。応援してあげてほしいです」
透「でも私、気の利いたことなんて言えない……」
シキ「大事なのは気持ちなのです」
透「そう?……じゃあ」
透「ゴキブリに比べれば大したことない」
雪菜「1番染みました」
桜野「えぇ……」
- 353 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:48:10.19 ID:81foqSQUo
- 雪菜「そういえば、桜野さんの怖いものってなんなんですか?」
桜野「うーん……ショートケーキ?」
雪菜「え、ケーキ?」
朱「まんじゅうこわいみたいな?」
透「食い意地張るのも大概にしたら?」
桜野「でっへへぇ」
- 354 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:59:41.71 ID:81foqSQUo
- 翌日 昼休み
雪菜「すー……はー……」
雪菜「ふぅ……ふぅ……」トントン
雪菜「……大丈夫」
雪菜(桜野さん、朱さん、弓知夏さん。シキちゃんにシアさんも、みんな手伝ってくれた。みんなの応援、無駄にしたくない)
雪菜(きっと大丈夫。一所懸命頑張って、胸を張ってみんなに報告するんだ)
雪菜「大丈夫……大丈夫……」
クラスメイト「……」ヒソヒソ
クラスメイト「……」ヒソヒソ
雪菜「……?」
雪菜「……!」ブンブン
雪菜(今は集中……余計なことは考えないように……)
クラスメイト「……」ヒソヒソ
クラスメイト「……」ヒソヒソ
雪菜「……え」
雪菜「……」
雪菜「………………っ!!!」
- 355 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:07:33.95 ID:81foqSQUo
- 桜野「……」ウロウロ
朱「あ、桜野ちゃーん」トタタッ
桜野「朱さん!」
朱「桜野ちゃんも気になっちゃった?」
桜野「はい、実は」
朱「緊張してないかしら」
桜野「きっと大丈夫です」
ガララッ
桜野「んぅ?」
雪菜「っ……!」タタタタッ
朱「あれ? 今のって雪菜ちゃんよね?」
桜野「なにかあったんでしょうか……」
朱「追いかけてみましょう!」
桜野「はいっ!」
- 356 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:14:08.47 ID:81foqSQUo
- 朱「あれ? どこ行っちゃったの?」
桜野「はぁはぁ、確かにこっちに来たはずなんですけど……」
朱「見失っちゃったわね」
桜野「はい……」
朱「手分けして探しましょう!」
桜野「はい!」
朱「じゃああたしはこっち側、桜野ちゃんは向こうをお願い」
桜野「はいっ!」タタッ
桜野「……」タタタッ
桜野(雪菜ちゃん、多分あそこに……!)
- 357 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:20:05.11 ID:81foqSQUo
- 雪菜「ひぅっ……うぅっ……!」ポロポロ
桜野「……雪菜ちゃん」
雪菜「ひぐっ……あ、さ、桜野、さんっ……!」
桜野「隣いい?」
雪菜「……」コクッ
桜野「とりあえずシキのことぎゅってする? 結構落ち着くよ」
シキ「どーぞです」
雪菜「あぃやと……ございます……」ギュッ
シキ「どーです?」
雪菜「あったかい、です……」
- 358 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:28:36.03 ID:81foqSQUo
- 雪菜「……」
桜野「……なにかあった?」
雪菜「……」
雪菜「……私」
雪菜「……私、また逃げ出してしまいました」
雪菜「ダメなのに、絶対に逃げちゃダメだったのに、桜野さん、あんなに優しくしてくれたのに……!」
雪菜「私もう嫌です、嫌なんですこんな自分。嫌い、変えたい、変えたかったのに、変わりたくてプリキュアになるって決めたのに私なんにも変われてない。こんなんじゃダメ、いつまでも怖がってちゃダメ、このままじゃいつか私本当に……!」
シキ「雪菜……」
雪菜「勇気を出さなきゃ、立ち向かわなきゃ、臆病も小心も意気地無しも弱気も怖気もなにもかも全部全部全部捨てなきゃ、今の私にさよならしなきゃ、変わらなきゃ、変わらなきゃ変わらなきゃ変わらなきゃ変わらなきゃ変わらなきゃいけないのに私は」
桜野「怖いなら逃げてもいいんじゃない?」
雪菜「え……?」
- 359 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:37:11.06 ID:81foqSQUo
- 桜野「……世界にはね、怖いものがいっぱいあるの。それ全部に真正面から向き合ったら、きっと……そう、きっとね、疲れちゃう」
桜野「立ち向かうって凄いことだよ。とっとも素敵なことだと思う。雪菜ちゃんが変わりたいって言うなら、わたしはそれを全力で応援するよ。でも変わるのってすごく難しいこと。だから無理に頑張らなくてもいいの。怖いんだったら今は逃げちゃおう。逃げることだって勇気だよ」
雪菜「逃げることも……勇気……?」
桜野「うん。だからね、どうしても怖くなったら、わたしのとこまで逃げておいで。勇気をいっぱい振り絞って、わたしのとこまで走っておいで。そしたら優しく抱きしめてあげる。頭を撫でてあげる。よく頑張ったねって褒めてあげる。わたしがあなたを守ってあげる。誰にも傷つけさせない。怖いなら逃げてもいいんだよ。無理に変わる必要なんてない。雪菜ちゃんは雪菜ちゃんのまま、そのままで十分素敵だもん」ニコッ
雪菜「っ……!」
雪菜「……さ、くのさっ……!」
雪菜「桜野さんっ、私っ……!」ガバッ
桜野「おっとと……」ダキッ
雪菜「ひぅっ……ぐすっ、ありがとっ、ございまっ、す……ひぐっ、わたしっ、ごめんなさぃ……!」ボロボロ
桜野「謝らないで。雪菜ちゃんは悪くないって」ナデナデ
雪菜「うぁぁぁ……!」
- 360 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:45:40.26 ID:81foqSQUo
- 雪菜「すんすん……」
桜野「ちょっと落ち着いた?」ナデナデ
雪菜「はぃ……あぃがとござぃまぅ……」
桜野「もうちょっとこうしてよっか」ナデナデ
雪菜「あぅ……私、自分が情けないです……」
桜野「そんなことないってば。確かに発表の練習は残念だったかもしれないけど……」
雪菜「違うんです、そうじゃないんです……」
桜野「違う? 違うって……」
シキ「!」ゾクッ
シキ「来たですっ!」
桜野「!」
雪菜「来たって……」
桜野「どこっ!?」
安価下3まで多数決
@ シキ「向こうから来るです!」
(直で敵幹部募集+ブーケから戦闘)
A シキ「すごい勢いで近づいてくるです!」
(1レスはさんで敵幹部募集+クリアから戦闘)
- 361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 22:46:29.09 ID:pTXoWEixo
- 1
- 362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 22:47:15.46 ID:oR5bYkIm0
- 1
- 363 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:49:42.09 ID:81foqSQUo
- @だったので敵幹部(2人目)募集
1人目が女性だったのでここは男性でとります
下3まで
名前:
性別:男
性格:
口調等:
容姿:
自由記入:
- 364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 22:55:48.32 ID:5nl86jtM0
- 名前:ライガ
性別:男
性格:冷静で無機質
口調等:普通ではあるけど声に抑揚がなく無感情な感じ
容姿:美形っぽいヒョロそうな優男
自由記入:戦闘スタイルは雷を彷彿とさせるスピードでの徒手空拳
- 365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 23:01:10.11 ID:IseBpCxYo
- 名前:ボーフ
性別:男
性格:せっかちで余裕を持たない
口調等:いつも荒い口調で早口で捲し立て落ち着きがない
容姿:赤髪のモヒカンでヤンキー
自由記入:暴風の力を使って敵を凪払う
- 366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 23:06:52.38 ID:vwLkTKOHo
- 名前:カサイ
性別:男
性格:暑苦しい
口調等:もっと熱くなれよー!!!俺の心をもっと熱くさせてみなー!!!みたいなウザい熱血系
容姿:ボディービルダー並みの筋肉ダルマ
自由記入:炎を纏った拳でパンチしてくる
- 367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 23:08:07.75 ID:/gxlQsLyO
- 名前:ジナリ
性別:男
性格:寡黙な武人
口調等:口数が少ない頑固親父のような口調。一人称は儂。
容姿:筋骨隆々とした体格。スキンヘッド。かなりの強面。ふんどし。
自由記入:
力強く大地を踏みしめて殴りあうような戦闘スタイル。四股を踏んで地震や地割れを引き起こすこともできる。
- 368 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 23:13:54.99 ID:81foqSQUo
- >>366いただきます
>>364みたいなのは次あたり欲しいかもしれない
- 369 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 23:27:53.73 ID:81foqSQUo
- シキ「向こうから来るです!」
桜野「向こうって……」
ガサガサッ
バキバキバキッ
カサイ「ぃよいっしょー!」ダンッ
桜野「!」
カサイ「あーやっと着いた。ここがガッコーってやつかぁ……ん?」
シキ「カサイ……!」
カサイ「うぉおおお!? いきなり妖精いるじゃねーか! ラッキー!」
雪菜「あ、ぁっ……!」ガクガク
カサイ「んーで? どっちかプリキュアか? ツナミのヤツがなんか言ってたなぁ。成り損ないがいるとか。お前か? そっちか?」
桜野「……!」
カサイ「おいおい返事しろよなー。まったくしゃーねぇなぁ……えーっといい感じのヤクサインになりそうな……なんでもいいや、その辺のガラクタで」
カサイ「オレぁめんどくせぇのはダメなんだよ。でもまぁ」バッ
カサイ「殴ってりゃそのうち戦う気になんだろ?」バシュンッ
ブワッ
モコモコモコモ
ググッ…
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
雪菜「ひっ、ぁぁ……!?」
桜野「くっ……!」
- 370 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 23:36:39.33 ID:81foqSQUo
- 桜野「雪菜ちゃん! 逃げるよ!」
雪菜「ぁ、ぁ……!」ガクガク
桜野「雪菜ちゃん!」
カサイ「おいおいおいおい! 逃げるなんて連れねーじゃねーか! オレぁ戦いに来てんだよ。バチバチしよーぜ?」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ググッ
シキ「桜野っ!」
桜野「くぅっ……!」
「プリキュア! カミングシーズン!」
ブーケ「はぁぁぁっ!!!」
ドガァンッ!
ヤクサイン「ヤクゥッ!」
カサイ「!? なんだァ?」
ブーケ「美しい花よ! あたしに力を貸して! キュアブーケ!」
シキ「ブーケ!」
ブーケ「みんな、怪我ない!?」
カサイ「プリキュア? プリキュアかァ!? いるじゃねーかプリキュア! ははっ、面白くなってきたなぁ!」
ブーケ「厄介そうね……!」ジリッ
カサイ「まずは小手調べだ。ヤクサイン! 遊んでやんなァ!!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
ブーケ「はぁっ!!」ダッ
安価下1コンマ
01〜20 ピンチ
21〜40 劣勢
41〜60 拮抗
61〜80 優勢
81〜00 圧倒
- 371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 23:40:50.10 ID:q+JRJjwgo
- あっとうしたーい
- 372 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 23:54:28.71 ID:81foqSQUo
- ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
バキィッ!
ブーケ「うぐっ……!」ズザザッ
ブーケ「だぁっ!!」ガッ
ヤクサイン「ヤ、ク、サァァァイ!」ドゴォンッ!
ブーケ「きゃっ!?」ドカッ!
桜野「ブーケ!」
カサイ「はぁ? なんだよとんだ肩透かしだなァ! それじゃあオレの出番がねぇじゃねーか! あぁ!?」
ブーケ「くっ、ぅ……!」ヨロヨロ
カサイ「あーあつまんねぇ。ヤクサイン、さっさとトドメ刺しちまいな」
ヤクサイン「ヤクサァァァ……ブグッ!?」ゴンッ
クリア「うるさい」ドゴォンッ!
ヤクサイン「ヤクサッ……!」ドガッ
カサイ「増えたァ!?」
クリア「全てを透き通らせてあげる、キュアクリア」
カサイ「おーおー! 誰かと思えばキュアクリアじゃねーか! 本当に生きてんだなァ! どーよ? 友達は元気かァ?」
クリア「……っ!」ピクッ
クリア「その口、二度と開けないようにしてやるっ!!」ググッ
カサイ「ははっ、やってみろよ」ニヤッ
クリア「だぁっ!!!」ダンッ
カサイ「ただし、こいつを倒してからだ」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドガンッ!
クリア「くっ……!」ズザザッ
- 373 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 00:06:41.45 ID:SXOGAVuoo
- ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドゴォンドゴォンッ
ブーケ「くっ……!」
クリア「ちぃっ……!」
カサイ「あーあー、ヤクサイン一匹倒せないんじゃあ、オレの心を熱くするようなバトルはできそうにねぇなァ」
カサイ「もうちょっとやる気出してもらうかァ」
カサイ「ヤクサインよォ、あの妖精始末しろ」スッ
シキ「!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!」バシュゥッ!
ブーケ「みんなっ!」タンッ
クリア「はぁっ!」
桜野「シキっ!」ガバッ
ガィィンッ
ブーケ「くっ、ぐぅっ……!」ビリビリ
クリア「う、ぁぁぁあ……!」ガガガガッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドドドドッ
カサイ「おーおー頑張るねぇ。防御はそこそこじゃねーか。だがまぁ、崩すなら……そこだな」スッ
ヤクサイン「ヤクッ、サァァイッ!」バシュッ
クリア「うぐぁっ……!?」ヨロッ
ブーケ「クリアっ!?」
カサイ「やれ」
ヤクサイン「ヤクサイッ!」バシュンッ!
クリア「しまっ……!」
雪菜「ぁ……」
桜野「雪菜ちゃんっ!!!」バッ
ドカァンッ!
- 374 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 00:15:56.91 ID:SXOGAVuoo
- ブーケ「桜野ちゃん! 雪菜ちゃん! シキちゃん!」
雪菜「さ、桜野さ……」ヨロヨロ
シキ「桜野っ! しっかりするです!」
桜野「うぅ……」グタッ
雪菜「!」
雪菜「ぁ……」
雪菜「ぁ……あぁ……!」カタカタ
カサイ「妖精はー? 生きてんな。ヤクサイン!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイッ!」ブォンッ!
クリア「ちぃっ……!」ガッ
ブーケ「はぁぁっ!!!」ドガガガッ!
クリア「だぁぁっ!」ガガガッ!
ヤクサイン「ヤクゥゥゥ!!」
ブーケ「あぐっ! くぅっ……!」
クリア「う、ぅぐっ……このまま、じゃ……!」
クリア「久木さん! 岸波さんを連れてはやく……」
雪菜「はっ、はっ……ぁ、わ、たし……!」ガクガク
クリア「……!」
- 375 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 00:23:58.73 ID:SXOGAVuoo
- 雪菜「わたし……わた、し……」ガタガタ
クリア「……」
クリア「……っ」ギリッ
クリア「岸波さん! 起きて!」
桜野「……っ」ピクッ
クリア「今すぐその子を連れてここを離れて! はやく!」
桜野「……う、ん」ググッ
シキ「桜野っ!」
雪菜「さ、桜野さん……!」
桜野「けふっ、はぁはぁ……だいじょぉ、うぐっ……はぁはぁ……大丈夫、だから……」ヨロヨロ
雪菜「で、でも、そんな……!」
桜野「わたしは、大丈夫……ほ、ら、雪菜ちゃん……一緒に逃げよ……?」ニヘッ
雪菜「……!」
桜野「雪菜、ちゃん……?」
雪菜「……」
雪菜「……」
雪菜「……桜野さん」
雪菜「……ちょっと待っててくださいね」
桜野「……え?」
雪菜「っ……!」タタッ
桜野「まって、雪菜ちゃ……けふっ、うぐっ……!」フラッ
シキ「桜野! しゃべっちゃダメなのです!」
- 376 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 00:34:23.86 ID:SXOGAVuoo
- クリア「あなたっ、なにしてっ……!」
雪菜「はぁっ、はぁっ……!」カタカタ
カサイ「んぁ? なんだァその小動物みてぇなの。死にに来たのかァ?」
雪菜「私、だって……!」フルフル
クリア「あなたに戦う義務は無い!」
雪菜「でも力はあるんですっ!!!」
クリア「!」
雪菜「守りたい人も、いるんです……!」
雪菜「怖いものが急に失くなったりはしません。それどころか増える一方です」
雪菜「今日もたくさん増えました」
雪菜「大きい怪物のこと、悪い人のこと、傷つくこと、戦うこと、プリキュアのこと……」
雪菜「そして、友だちを失うこと……!」
雪菜「今の私には逃げることしかできません」
雪菜「でも、桜野さんはそんな私を認めてくれたんです。臆病な私を、私のまま受け入れてくれたんです」
雪菜「私の安心できる場所になってくれたんです。逃げてもいいって、そう言ってくれたんです……!」
雪菜「私、怖いの嫌です。だから……!」
雪菜「桜野さんにいなくなってほしくないから!」
雪菜「これが今の私にできる精一杯だからっ!」
雪菜「怖いものから一番遠くに逃げられる方法がコレだからっ!!!」バッ
雪菜「だから私も戦いますっ! 私の一番安心できる場所を守るためにっ!」
雪菜「プリキュア! カミングシーズンッ!!!」
- 377 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 00:36:25.10 ID:SXOGAVuoo
- 更新ここまで
ここから雪菜の変身後(白キュア)募集
6月27日 20:00 まで
名前:キュア○○
名乗り:
容姿:
必殺技:プリキュア・○○
よろしくお願いします
- 378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 01:05:49.64 ID:2TxANAIr0
- 名前:キュアクリスタル
名乗り:儚く脆い心でも 何度だって奮い立たせる! キュアクリスタル!
容姿:手首と足首に白いポンポンが付いてる 全体的に白基準 上はスキーウェア風で下はミニスカ ふわふわニット帽被ってる
必殺技:プリキュア・冷波手裏剣 手のひらに雪の結晶を作る→結晶が回転する→大きくなる→気円山みたいな感じで投げる
曲性冷波手裏剣 ブーメランみたいに曲がる
切断力はあるけど幹部みたいな人間っぽい相手だと無意識で躊躇って切っ先を少し太くして切断力を失くしてしまう
(使いやすいようにどこを改編してもらっても大丈夫です)
- 379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 19:21:06.47 ID:Hwb/mzLKo
- 名前:キュアハスク
名乗り:何も出来ない殻はここでお別れ! キュアハスク!
容姿:ドーム状に広がったスカートのワンピース。カラーリングは白、水色、ワンポイントに緑。低解像度ポリゴンみたいな曲面のない小さいシルクハットが頭に乗ってる
必殺技:プリキュア・シェルブレイク 鏡のような壁を作り攻撃を受け止めてからその鏡ごと敵を殴る。壁は防御利用だけの運用も可。
どこでも改編OK
- 380 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 20:24:15.37 ID:SXOGAVuoo
- やばいわかんないこれどっちの方がいい?マジでわかんないから多数決とかとってもいい?
- 381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 20:28:07.79 ID:W6Y/aiHFo
- 今後使いやすそうだったり好きな方で良いのでは
- 382 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 20:40:04.34 ID:SXOGAVuoo
- わっかんね
ギリギリで>>378かな?
防御技持ち1人はいてもいい気がするけど 雪だるまのフリ投げ捨てすぎな気がしないでもない
- 383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 20:41:50.89 ID:W6Y/aiHFo
- 良いと思うよ
- 384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 20:43:55.04 ID:Rz7RrOhpo
- 異議なし
- 385 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 20:47:08.13 ID:SXOGAVuoo
- じゃあ>>378いただきます
てかみんなかっこいい名乗り考えんのマジでうまいね おれが考えたやつ「丸めてぽいぽい雪合戦!」とかだもん
始めます
- 386 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 20:59:24.88 ID:SXOGAVuoo
- キラキラキラ
ビュオッ!
フワッ
クリスタル「儚く脆い心でも何度だって奮い立たせる! キュアクリスタル!」
クリア「キュア……!」
ブーケ「クリスタル!」
カサイ「はははっ、また増えたァ! いいねいいねぇ、面白くなってきたじゃねぇかァ!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ブォンッ
クリスタル「やぁっ!」シュンッ
ドガァンッ!
ヤクサイン「ヤクサッ!?」ガッシャァン!
カサイ「へぇ……!」
クリスタル「ブーケ、クリア! 大丈夫ですか!?」
ブーケ「うん、ありがとう!」
クリスタル「クリアも大丈夫ですか?」
クリア「平気、だけど……あなたこそ本当に戦えるの? 今だって怖いんでしょ?」
クリスタル「はい、怖いです。でも桜野さんが傷つくのが1番怖いんです」
クリスタル「だからそうならないところまで一所懸命逃げます。あいつを倒すのが1番の近道です」
クリスタル「任せてください。私、逃げ足だけは自信あるので!」
- 387 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 21:04:02.87 ID:SXOGAVuoo
- カサイ「おしゃべりかァ? 楽しそうだなァ! オレたちも混ぜろよなァ!!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
ブーケ「クリスタル、行くわよ!」タタッ
クリスタル「はいっ!」シュンッ
クリア「岸波さん、動ける?」
桜野「……う、うん」ググッ
桜野「……ぁ、うぐっ……!」ガクッ
シキ「無茶しちゃダメなのです!」
クリア「そこにいて! 絶対動いちゃダメだからね!」
桜野「……わ、かった」
クリア「だぁっ!!」ダンッ
桜野「……」ギュッ
- 388 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 21:12:18.14 ID:SXOGAVuoo
- クリスタル「やぁぁぁっ!」ドカッ
ブーケ「はぁぁぁっ!」ドガガッ
ヤクサイン「ヤ、クゥゥゥ!」
クリア「はっ!」ドゴォッ!
ヤクサイン「サッ!?ァァァッ!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドガンッバゴォンッ!!
クリスタル「うくっ、でたらめ……!」ガガッ
ブーケ「近づけなぃ……!」ガガガッ
クリア「んぐっ、ぁ……きゃっ!?」ドカッ
クリア「うぅぅっ……!」ズザザッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
クリア「ちぃっ……!」ガクッ
- 389 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 21:19:15.14 ID:SXOGAVuoo
- 桜野「弓知夏さんっ!」
シキ「桜野っ!」グイッ
桜野「離して!」
シキ「ダメなのです!」
桜野「でも弓知夏さんが!」
シキ「怪我するだけなのですっ!!!」
桜野「!」
シキ「お願いだから……無茶したらダメなのです……!」ギュッ
桜野「…………そう、だよね」
桜野「わたし、変身できないもんね……」
桜野「わたしなんかが出しゃばっても、ただの足手まといだもんね……!」
桜野「今のわたしじゃなんにも、なんにもなんにも出来ないもんね……!」ギリッ
シキ「桜野……」
桜野「ごめんねシキ、心配かけて。もう無茶なことしないから、ここで大人しく見守ってるから」ニコッ
シキ「……うん」
桜野「プリキュア、がんばれ……!」
- 390 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 21:29:23.03 ID:SXOGAVuoo
- ヤクサイン「ヤクゥ…!」ググッ
クリスタル「!」シュシュンッ
ヤクサイン「サァァァイ!」
バゴォンッ!
クリスタル「……っ」ズザザザッ
カサイ「おーおー、結構すばしっこいなァ、あの小動物」
ブーケ「みんな、一緒に!」ダッ
クリスタル「はいっ!」タタンッ
クリア「はぁぁぁっ!!!」ググッ
ヤクサイン「ヤッ!?」
ドゴォンッ!
ヤクサイン「ヤクッ!サァァァイッ!?」ガシャガッシャァン!
クリア「はぁ、はぁ……!」
ヤクサイン「ヤ、クゥゥゥ…!」
ブーケ「チャンスよ!」
クリスタル「私が行きます!」タタッ
クリスタル「プリキュア・冷波手裏剣!」バッ
キラキラキラ…
フォンッ
キィィィンッ!
クリスタル「いっけぇ!」バシュゥッ
ヤクサイン「ヤ、クッ…!」
カサイ「ヤクサインよけろーっ!!!」
ヤクサイン「ヤッ……!?」
ズバンッ!
ヤクサイン「ヤァァァァ!!!」サラサラ…
- 391 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 21:41:58.20 ID:SXOGAVuoo
- クリスタル「はぁ、はぁ……やった……!」
ブーケ「みんな……怪我は……?」
クリア「ちょっと疲れただけ……」
カサイ「へぇ、結構やるじゃねーか」
クリスタル「!」ゾクッ!
クリア「カサイ……!」
カサイ「オレとも遊んでほしいなァ? 特にそこの小動物」
クリスタル「……!」ビクッ
カサイ「ははっ! ビビってんなァ、丁度いい! そいつもオレの目的なんだァ」
クリスタル「……っ」ジリッ
カサイ「おら、恐怖の中で希え」
クリスタル「くっ……!」
カサイ「と、言いてぇところだが……」
ブーケ「はぁはぁ……!」
クリア「……っ!」フラフラ
カサイ「今のお前らじゃあ楽しいバトルは出来そうにねぇなァ」
カサイ「ウィッシュスターのエネルギーを集めなきゃなんねぇんだが、一方的に叩き潰すなんてなんの面白みもねェ。オレぁ心が燃えるような熱いバトルがしてぇだけなんだよ」
カサイ「ツナミのバカにまたネチネチ文句言われんだろうがしゃーねェ。命拾いしたなァ。次会う時までにせいぜい強くなっとけよ」シュンッ
クリスタル「…………消えた」
- 392 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 21:49:17.22 ID:SXOGAVuoo
- 朱「はぁ、はぁ……助かっ、た?」
透「うくっ……!」フラッ
朱「弓知夏さん!」ガシッ
桜野「朱さん、弓知夏さん! 大丈夫ですか!?」
透「……平気」
朱「桜野ちゃんこそ大丈夫? あんまり動いたら……」
桜野「いえ、私はもう大丈夫です」
朱「本当に? 無理しちゃダメよ?」
桜野「ほんとに大丈夫ですから心配しないでください」
桜野「そんなことより雪菜ちゃん!」クルッ
桜野「大活やく……うぉっと?」
雪菜「……」ギュゥゥゥ
桜野「雪菜ちゃん……?」
雪菜「……ひくっ、ひっく……うぁ……!」
桜野「ぁ……」
桜野「……雪菜ちゃん」ギュゥッ
桜野「よく頑張ったね……」ナデナデ
雪菜「うぁぁぁっ……!!!」ボロボロ
- 393 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 21:59:11.22 ID:SXOGAVuoo
- 透「……」
雪菜「……ひくっ、うっ……っ……」
桜野「落ち着いてきたかな?」ナデナデ
雪菜「はい……ありがとうございます……」
透「久木さん」
雪菜「は、はい……?」
透「ひとつだけ確認させて。あなた、プリキュア続ける気?」
雪菜「! わ、私は……」ギュッ
透「怖かったんでしょ? 今だって岸波さんに頼って。はっきり言うけど、あなたにプリキュアは向いてない」
桜野「そういう棘のある言い方はだーめ。もう少し優しく……」
透「黙ってて。この子の意志を確認してるの」
雪菜「うぅ……」
透「どうなの?」
雪菜「わ、わ、たし……続けたい、です……」
透「実際に戦って、怖い思いをたくさんしたでしょ? それでも戦うの?」
雪菜「だって、だって私……桜野さんと一緒がいい……から……」
桜野「雪菜ちゃんっ……!」ギュ-
雪菜「さ、桜野さっ、ちょっと苦しぃ……!」
透「……」ムスッ
- 394 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 22:07:31.91 ID:SXOGAVuoo
- 透「岸波さん」
桜野「なんでしょう?」
透「これ以上首突っ込むのやめて」
桜野「えぇ……」
透「この子、あなたと居られればそれでいいみたいだし。だったらあなたが関わらなければぜんぶ解決」
桜野「弓知夏さん、ごめん。それはできません」
透「むぅ……なんでよ」
桜野「だって心配だもん、弓知夏さんのこと」
透「……私は、大丈夫だよ」
透「独りだって大丈夫。今までそうしてきたんだから……」
透「独りだって……戦える……」
桜野「私が一緒にいたいの」
透「!」
桜野「ね?」
透「…………はぁ」
雪菜「……?」
透「あなた」
雪菜「はいっ」ピシッ
透「自分の身は自分で守ってよ。そんなに面倒見きれないから」
雪菜「は、はいっ」
朱「大丈夫よ。あたしもいるし、それに……」ナデナデ
雪菜「?」
朱「この子、そんなに弱くないわよ」
雪菜「朱さん……!」
- 395 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 22:12:46.89 ID:SXOGAVuoo
- 雪菜「あの、弓知夏さん、私からもひとつだけ聞きたいことが……」
透「なに?」
雪菜「うっ……やっぱりなんでもないです……」
透「言いたいことがあるならはっきり言って」
雪菜「……お、怒りませんか?」
透「内容による」
雪菜「や、やっぱりやめときます……」
透「いつまでも隠されてると気分悪いの。はっきり言って」
雪菜「ぁ……ぅ……」
雪菜「じゃ、じゃあ、その……」
透「……」
雪菜「何をそんなに怖がってるんですか?」
- 396 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 22:22:10.21 ID:SXOGAVuoo
- 透「……は?」
桜野「怖がってるって虫のこと?」
雪菜「違います違います」ブンブン
雪菜「初めて会った時からずっと思ってたんです。いったい何をそんなに怯えているんだろうって」
透「怯える……私が? そんなわけない……!」
雪菜「ありますよ……!」
雪菜「私、分かります! だって、だって! 私は誰より怖がりだから! 誰かが何かを怖がってるのも分かります!」
透「分かるわけない! 何にも知らないくせに!」
雪菜「だったら教えてくださいよ!!!」
透「!」
雪菜「桜野さんも朱さんもいるじゃないですか。相談すれば親身になって聞いてくれるはずです」
雪菜「なのに、それなのになんでいつも独りで辛そうな顔してるんですか!」
雪菜「怖いなら怖いでいいじゃないですか! 苦しいなら苦しいでいいじゃないですか! 助けてほしいなら助けてって言えばいいじゃないですか!!!」
透「なにが、分かるの!」
透「あなたになにが分かるって言うの!?」
透「何も失ったことないくせに分かったような口聞かないでっ!!!」タタタッ
桜野「あ、弓知夏さん!」
安価下3まで多数決
@ 追いかける
A 追いかけない
- 397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 22:24:05.54 ID:eLu0WdIao
- 1
- 398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 22:24:20.38 ID:BtmdfM2f0
- 1
- 399 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 22:34:24.14 ID:SXOGAVuoo
- 雪菜「……ふ、ぐっ……ぅぅ……!」ポロポロ
桜野「あ、雪菜ちゃん……どうしよ……」オロオロ
朱「雪菜ちゃんはあたしに任せて」
桜野「すみませんっ」タタタッ
雪菜「……ひくっ、ひぅ……私……」
朱「……」ナデナデ
雪菜「うぅ……」
朱「あのね雪菜ちゃん、大事なこと話すね。プリキュアとして戦うなら、知っておかなきゃいけないこと」
雪菜「……?」
朱「あたし達が戦ってる敵はね、ウィッシュスターっていう秘宝の力で願いを叶えようとしているの。そのエネルギーは誰かの願い。誰かが何かを願う時、その力がウィッシュスターのエネルギーになる」
雪菜「……願いの……力? ってことは、私たちの願いも……?」
朱「うん、きっとウィッシュスターのエネルギーになる。どれだけ小さくてささやかで優しい願いでも」
雪菜「じゃあ……弓知夏さんは……!」
朱「それを知ってるから、どんなに辛くても誰も頼れないんじゃないかなって」
雪菜「そんな……私、なんてこと……! 謝らなきゃ……!」
朱「待って待って。今は桜野ちゃんに任せましょう?」
雪菜「……はい」
- 400 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 22:48:33.37 ID:SXOGAVuoo
- 雪菜「……」
朱「でも残念だったわね、発表の練習」
雪菜「……違うんです。そうなっちゃったけど、違うんです……」
朱「違う?」
雪菜「私、私……」
雪菜「……」
雪菜「クラスの人が陰口を言ってたんです」
朱「!」
雪菜「桜野さんの悪口でした」
朱「え……?」
雪菜「桜野さん、とっても優しくて、みんなに頼られてて、色んな人を助けてて。でもそれをよく思わない人もいて」
雪菜「私、許せなかったんです。桜野さんはそんな人じゃありません。私は知ってます」
雪菜「だから違うって言いたくて、言い返さなきゃって思って、立ち上がって、でもうまく声が出なくて、気持ちだけが前のめりになって、気づいたらみんな、周りの人がみんな、みんな、私のこと、見てて、それで……」
朱「……!」ギュッ
雪菜「わぷっ!? あかねしゃ……?」
朱「いっぱい頑張ったんだね……!」
雪菜「!」
雪菜「で、でも……!」
雪菜「でも私、結局逃げちゃって、ダメダメで……!」
朱「ううん、一所懸命立ち向かったよ。全然ダメなんかじゃないよ。きっと桜野ちゃんだって喜んでくれる」
雪菜「ほんと、ですか……?」
雪菜「私、ちゃんとがんばれましたか……?」
朱「うん。あたしが保証する」
雪菜「ありがとっ、ございますっ……!」
雪菜「私、もっと強くなりますっ」
雪菜「今は怖がりだけど、それでもきっと強くなってちゃんと言い返せるくらいになるんです」
朱「うん、その意気。応援するわ」
雪菜「そして……」
雪菜「そしていつか、桜野さんが怖がってる何かから、私が助けてあげるんです」
朱「……え、桜野ちゃんが?」
- 401 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 23:05:03.22 ID:SXOGAVuoo
- 桜野「弓知夏さん待って!」
透「……」
桜野「あの、あのね弓知夏さん」
透「……私、なにも怖がってなんかないから」フイッ
桜野「弓知夏さん、聞いて」
透「……」フイッ
桜野「ねーってばー」
透「……なに」
桜野「うん、あのね……」
桜野「わたしね、雪菜ちゃんの言うことも間違いじゃないと思うよ。本当に助けが必要な時は、助けてって言っていいんじゃないかなって」
透「そんなのダメに決まってる。 分からないの? 私たちの願いだってウィッシュスターのエネルギーになる。やつらの思う壷」
桜野「うん、だからね、こっそり教えて」
透「こっそり?」
桜野「そう、こっそり。ウィッシュスターにも聞こえないような小さな声でこっそり。私だけに聞こえるようにでいいから」
透「そんなこと出来るわけない。気休めにもおまじないにもならない。なんの意味もない。そんな小さな声、届くわけないっ……!」
桜野「ううん、きっと届くよ。届けたいって気持ちがあればきっと届く」
桜野「どんなに遠く離れてたって、どんなに小さな声だって、わたし、絶対聞き漏らさない。どこからだって飛んできて、きっとあなたを助けるから」
透「……!」
透「……っ」
透「………………期待しないでおく」
桜野「いいよいいよー。ハードルは低い方が、多少カッコつかなくてもいい感じに見えるかもしれないからね!」
透「なにそれ」
桜野「えっへへっ」ニコッ
透「……」
透「……ねぇ」
桜野「なぁに?」
透「私あの子に、久木さんに酷いこと言っちゃったよね」
桜野「ちょっとキツかったかもねぇ」
透「そう、だよね……」
桜野「一緒に謝りに行こっか」
透「……!」
透「……」
透「……ん」コクッ
- 402 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 23:08:10.78 ID:SXOGAVuoo
- ここまで
以上で久木雪菜編終了です 脳内闇堕ちに引っ張られた感すごいですが、「プリキュア、がんばれ」の実績解除できたので余は満足です
そしていよいよ次回から桜野変身編始めようと思います。いきなり変身後安価までたどり着くか分かりませんが乞うご期待
本日はお疲れ様でした
- 403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 23:09:54.78 ID:2TxANAIr0
- 乙
- 404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 23:12:16.79 ID:iVJ0ZPlL0
- 乙
もう2人も正式なプリキュアになっちゃったんだからこの際あと1人くらい増えたって変わらないよ〜弓知夏さ〜ん
- 405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 23:36:01.18 ID:Rz7RrOhpo
- 乙
プリキュアといいつつ日曜朝3時くらいの雰囲気漂ってるのたまらない
春夏組の闇、きたいしてまーす
- 406 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/28(水) 20:45:00.51 ID:WwfI/Wcqo
- 昼休み 屋上
雪菜「願い、ですか?」
桜野「そうそう」
朱「でもなんで急に?」
桜野「ウィッシュスターってどんな願いでもひとつだけ叶えられるじゃないですか? そこで、みんなだったらどんな願いを叶えるか気になって」
朱「うーん、そうねぇ……」
雪菜「ひとつだけですもんね……」
桜野「うんうん」
透「……」
桜野「弓知夏さんもこっちおいでよ」
透「私はいい。っていうか嫌」
桜野「えぇ、一緒に考えようよー」
透「そんなのダメ。私たちの願いだってウィッシュスターのエネルギーになるんだから。そんな、やつらに手を貸すみたいなことしたくない」
桜野「本当に願うわけじゃないってばぁー」
透「でも……」
シア「夢を見るくらいはいいと思いますわよ」
透「シアまで……」
シア「生きていくためには、そのくらいの希望は必要ですわ」
透「むぅ……」
- 407 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/28(水) 20:53:59.64 ID:WwfI/Wcqo
- 桜野「ほらほら、こっちおいでー。ここにお座りー」パムパム
透「……うん」
桜野「それでどう? 弓知夏さんはなにをお願いする?」
透「やつらを倒したいとか?」
桜野「うーん、そういうんじゃなくてさ。もっと個人的な、弓知夏さんのお願い」
透「私の……」
桜野「うんうん」
透「私、願いなんて……」
桜野「なんにもない?」
透「……分かんない」
桜野「すぐには思いつかないか」
透「……うん」
桜野「じゃあ雪菜ちゃんに聞いてみましょー」
雪菜「私ですか?」
桜野「いえーす。さぁお答えください。なんでもひとつだけ叶うならなにを願う?」
雪菜「えぇと……」
安価下3まででコンマ最大
雪菜の願い
- 408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 20:55:05.08 ID:psflO6rFo
- 願いを叶えられる数を無限にする
- 409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 20:56:10.68 ID:q0/qIjzE0
- 身長を伸ばす
- 410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 20:56:54.94 ID:rqhWJT5S0
- 胸邪魔だから小さくする
- 411 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/28(水) 21:04:13.64 ID:WwfI/Wcqo
-
>>410了解
緊急会議を招集する
- 412 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/28(水) 21:17:42.55 ID:WwfI/Wcqo
- 類稀なる紳士の諸君、本日はよく集まってくれた
本日諸君に集まってもらったのは他でもない
我々の高度に紳士的かつ知的な活動において欠かすことのできないとある設定を確認するためである
つまるところ彼女らの胸囲についてである
なに下心などいっさいない 我々は紳士なのだ
現状分かっている設定で胸囲について言及されているのは久木雪菜ただ1人である 彼女については「早熟な体付きなロリ巨乳。(原文ママ)」とされているため、主要キャラの中でもっとも刺激的と見て間違いないだろう
また透についても「ボーイッシュ」とされているため、この中では1番可愛い可能性が高い
問題は残りの2人である
桜野については平均的と見るのがいいかもしれないため2番目か3番目となるだろうが、そのポジション故のコンプレックスを描くべきであるという指摘も頷くことはできるのだ
朱についてはモデル体型ということもあり、スレンダーかつコンプレックスを持っていないとすることも可能だが、より刺激的な肉体だとしても扱い切れるだけのポテンシャルがあるだろう
それを踏まえた上で紳士諸君らには彼女らの胸囲の格差社会を可視化してもらいたい
さしあたって現状の私が見る社会構図を以下に示す
雪菜>朱>桜野>越えられない壁>透
諸君らにも是非じっくりと考えて頂きたい
なおこれはあくまで紳士的な行為であり下心など全く存在しない そのことを努々忘れることなきよう
おっぱい
- 413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 21:29:26.16 ID:69nm/ibrO
- それを捨てるなんてとんでもない!(by雪菜投げた人)
スレに合わせて推敲してキャラ投げたので胸削除されるのはつらい(推敲前はもっとくどい描写だった)
- 414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 21:55:18.86 ID:72bj+8ly0
- まぁただの雑談だし、ホントに削除はされまいよ
個人的には雪菜>朱>>桜乃≧透かなぁ
ロリ巨乳とモデルという特に恵まれた上位2人に、下2人は年頃特有の憧れとか羨望とか持ってる感じで変に意気投合しちゃうっていうアレ
プリキュアは大体ぺったんこだし、ここの子達は全員普通くらいはあっても全然いいと思います
いえ下心とかはないですけど
- 415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 21:58:56.80 ID:mwcPD8800
- 透はやろうと思えば男装できる胸ってイメージあるな
桜野はまあ普通か普通以上の女の子らしい感じ
- 416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 22:02:03.00 ID:I6NmtOAW0
- 透はペッタンペッタンつるペッタンで「胸重くて邪魔だな〜」的な台詞を聞いたらすごい目で見てくる感じある
- 417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 22:16:45.06 ID:69nm/ibrO
- 格差社会から少し脱線しますが身長については
朱(モデルとは長身というイメージ)≧透(ボーイッシュなら身長は高めかなというイメージ)>桜野(特徴がない、身長も普通(155cmぐらい?)というイメージ)>雪菜(145cm)
ぐらいの感覚で想像してます。
- 418 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/28(水) 22:19:47.87 ID:WwfI/Wcqo
- ありがとう紳士諸君
傾向を見るに、私が先に挙げた構図と大きくは相違ないようで安心した
細かい設定は血で血を洗う争い必至のため不問とし、順位だけを明確なものとする
なお本当に胸削除にはならないため安心されたし 身長は俺もそのイメージ
- 419 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/28(水) 22:28:30.72 ID:WwfI/Wcqo
- 雪菜「私はその……胸が……」
透「っ……!」バッ
雪菜「肩が凝ったりもしますし結構邪魔になるので小さくできたらなぁ、と……」
透「……な、な……っ!」
透「……!」ハッ
透「……っ」サッ
透「……」ス-ン
透「!?!!??!?」
透「ア……」フラッ
シキ「……?」
朱「あぁ〜分かるかも」
透「っ……!」バッ
朱「あたしもたまに邪魔に思うことあるのよねぇ」
透「ア……ア……」
透「……っ!」ババッ
透「……!」ペタスッ
透「……」ペッタ-ン
透「!?!?!?!????」
透「アァ……」フラッ
シキ「透……」
桜野「2人ともおっきいもんねぇ。ちょっと羨ましいかも」
透「ぜぇぜぇ……!」フラフラ
雪菜「あんまりいいものでもないですよ。その、視線とか……」
桜野「そう? 憧れちゃうけどなぁ」
朱「そう言う桜野ちゃんも、実は結構あるんじゃないの?」
桜野「いえいえそんな」
透「! 岸波さ……!」
桜野「だってほら……」
透「ア」
桜野「わたしは……」
透「アァ」
桜野「普通ですよ!」ニコッ
透「ア-……」バタ-ン
桜野「んぇ? 弓知夏さん?」
透「ウラギリモノウラギリモノ……」シクシク
シキ「元気出すです……」ペタン
- 420 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/28(水) 22:34:46.30 ID:WwfI/Wcqo
- 透「……」ドヨ-ン
桜野「あ、えぇっと……なんか元気ない?」
シキ「今はそっとしといてあげてほしいのです……」
桜野「う、うん、わかった」
桜野「じゃあ次は朱さんね。ずばり、なんでもひとつだけ叶うならなにを願いますか?」
朱「そうねぇ……」
安価下3まででコンマ最大
朱の願い
- 421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 22:38:13.68 ID:F9nn9QdP0
- 脚スラっとさせたい
- 422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 22:38:57.35 ID:ZBds6NNI0
- 食事制限しなくても体重増えない身体
- 423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 22:40:10.70 ID:eN0AfJNg0
- 服が無限に入るクローゼット
- 424 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/28(水) 22:59:35.81 ID:WwfI/Wcqo
- 朱「あたしはクローゼットかしら」
桜野「クローゼット? どうしてですか?」
朱「お仕事がらね、服がすっごく多いの。買ったものとか貰ったものとかでいっぱいになっちゃうのよ」
雪菜「羨ましい悩みです……!」
朱「でも本当にしまう場所に困ってるからクローゼットがほしいわね。それも無限に入るやつ」
桜野「無限ですか!」
朱「そうそう。正直、こんなのいつ着るの? みたいなのもあったりして困ってるのよね。だから無限クローゼット」
雪菜「お洋服がいっぱい! 夢の空間ですね……!」
朱「雪菜ちゃんはどんな服が好き?」
雪菜「可愛いのが好きです!」
朱「そかそか、じゃあ今度コーディネートしてあげるわね」
雪菜「! ほんとですかっ!? いいんですか! やったぁっ!」
朱「桜野ちゃんもどう?」
桜野「いえ、わたしは……」
朱「遠慮しなくてもいいのよ?」
雪菜「そうですよ桜野さん! 朱さんですよ! プロのモデルさんのコーディネートですよ!」
桜野「そ、そこまで言うなら……」
朱「弓知夏さんは? 一緒にコーディネートしない?」
透「私はいい」
朱「んーもったいない。背丈とか体型はあたしに似てるし、色々アドバイス出来ると思うんだけど……」
透「たい、けい……!」
朱「え、なに……?」
透「ア」
シキ「透っ! 気をしっかり持つですっ!!!」ペタ-ンッ
- 425 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/28(水) 23:14:24.57 ID:WwfI/Wcqo
- 桜野「2人とも素敵なお願いだねぇ」
雪菜「桜野さんだったら、どんなお願いをするんですか?」
桜野「わたし? わたしだったら、うーん……みんなのお願いが叶いますように、かな?」
雪菜「おぉー、なんか桜野さんって感じがします」
桜野「そうかな?」
透「なにも思いつかなかっただけでしょ」ツ-ン
桜野「な、なにゆえそんなにも機嫌が悪いのでしょう……」
朱「でも確かに、桜野ちゃんの個人的なお願いって感じはしないわよね。そういうのはないの?」
桜野「これといって無い、ですかね?」
雪菜「なんだか寂しくないです?」
桜野「ううん、そんなことないよ。だって……」
桜野「みんなが幸せならわたしも幸せなので!」パァァァ
雪菜「ま、まぶしいですっ……!」
朱「後光が! 後光が差して見えるわっ……!」
桜野「大げさだってぇ」ニコニコ
朱「桜野ちゃんのそういうところに、あたしたちもいっぱい助けられたのよねぇ」
雪菜「ですねぇ」
桜野「照れるなぁ。わたしなんて全然だよ」
朱「そんなことないわよ」
雪菜「そうですよ。いつも誰かに頼られて、嫌な顔ひとつしないで引き受けて。いっそ不思議なくらいです。どうしてそんなに優しくいられるんですか?」
桜野「そんなに大したことじゃないけど……」
透「私も気になる。どうしてそういつもいつも余計なことに首突っ込むの?」
桜野「同じ質問とは思えない切れ味……」
- 426 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/28(水) 23:22:38.46 ID:WwfI/Wcqo
- 桜野「うーんとね、ちょっと前の話になるんだけど、といっても10さいくらいの頃かな?」
桜野「わたしね、街で迷子の女の子を助けたの」
桜野「同い年くらいの子だったんだけど、道の端っこでうずくまってて。お母さんとはぐれちゃったみたいで」
桜野「わたしその時、たまたま飴を持ってて、その女の子にあげたの。そしたらすっごく喜んでくれて。それで仲良くなって2人でおしゃべりしてたら、その子のお母さんが探しに来て」
桜野「いっぱいありがとうをくれた。女の子もお母さんも、いっぱいいっぱいありがとうって言ってくれたんだ」
桜野「それだけの話なんだけどね。でもわたし、それがすごく嬉しくて。こんなわたしでも誰かの役に立てるんだって思って」
桜野「それからというもの、頼まれごとをされると断れなくなってしまいました」テヘッ
- 427 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/28(水) 23:31:04.95 ID:WwfI/Wcqo
- 雪菜「素敵なお話です……!」
朱「桜野ちゃんは昔から桜野ちゃんだったのね」
桜野「そりゃあそうですよ」
透「あなたのお節介、そんなところから来てたんだ。呆れた」
桜野「今日は一段とツンツンだねぇ……」
シア「透」
透「ん?」
シア「そろそろ時間ではなくって?」
透「あ、そっか」
桜野「どうしたの?」
シア「先生から呼び出されているんですの。転校してからそれほど経ってませんし無愛想なところもありますから、心配されているんですのね」
桜野「そかそか」
シア「それがお友達と過ごしていて時間を忘れそうになるなんて! ワタクシ目頭が熱くなってしまいますわ……!」
透「そ、そんなんじゃないから……」
桜野「一緒に行ってあげよっか?」
透「バカにしないでっ」フイッ
桜野「あぁ、そっぽ向かれちゃった」
透「ほらシア、置いてくよ」ツカツカ
シア「あ、お待ちになって〜」
桜野「弓知夏さん!」
透「……」
桜野「また後でね!」フリフリ
透「……ん」コクッ
- 428 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/28(水) 23:50:51.81 ID:WwfI/Wcqo
- 桜野「……」フリフリ
朱「弓知夏さん、前に比べるとずいぶんやわらかくなったわよね」
桜野「そうですね」
雪菜「はじめは怖いしとかなって思ったけど、本当はとっても優しい人なんですよね。今でもたまに怖い時ありますけど」
桜野「うん」
朱「最初は一匹狼みたいな子だったけど、段々信頼してきてくれてるのかしら」
雪菜「確かにそんな感じします」
桜野「でもわたし、まだスピリットピース返してもらってない」
朱「あ……」
雪菜「そういえば、取られちゃったんでしたっけ?」
桜野「うん。わたしを巻き込まないようにっていうのは分かってる。でもわたしも一緒に戦いたい」
朱「そうよね。あたしも、桜野ちゃんが一緒に戦ってくれたら心強いわ」
雪菜「私もです」
桜野「どうすれば返してもらえるかな……なにが足りないんだろう……」
雪菜「桜野さん……」
桜野「あ、ごめんね、2人にまで心配かけて」
朱「ううん、謝ることないわよ」
桜野「わたし、ちょっと考えてみます。弓知夏さんのこと、プリキュアのこと」
朱「うん、なにかあったら遠慮せずに言ってね」
雪菜「私も全力でお手伝いしますよ」
桜野「2人ともありがとう」ニコッ
- 429 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/28(水) 23:53:13.62 ID:WwfI/Wcqo
- ここまで
本日は大変紳士的で有意義でした
次回の終わりに桜野の変身後募集開始できるようにしようと思ってます
お疲れ様でした
- 430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 23:54:36.96 ID:6vyoAYbLo
- 乙
- 431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 23:59:10.93 ID:/PDIC5rBo
- おつおー
- 432 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 20:26:32.29 ID:pcdWIHwio
- 放課後 屋上
桜野「……」
シキ「……桜野」
桜野「……」
シキ「……桜野、雨降りそうなのです」
桜野「……うん」
シキ「戻らないと濡れちゃうのです」
桜野「……うん」
シキ「……考えごと?」
桜野「……うん」
シキ「透のこと?」
桜野「うん」
桜野「わたし、弓知夏さんを助けたい。シキとの約束もあるからね。スピリットピースを返してもらって、一緒に戦いたい」
桜野「でも、どうすればいいのか分からなくなっちゃった」
桜野「朱さんの時もそう、雪菜ちゃんの時もそう。誰かが変身するたび、弓知夏さんは苦しそうな顔をした」
桜野「わたしが変身すればぜんぶ解決するって思ってた。でも本当にそれだけでいいのかな」
桜野「わたしが変身すれば、一緒に戦えるようになれば、それで笑ってくれるのかな」
シキ「桜野……」
桜野「シキ、ごめんね。話しにくいことなのは分かってる。でもわたし、やっぱり知らなきゃいけないと思う。教えてほしい。弓知夏さんになにがあったの?」
シキ「それは……」
シア「ワタクシからお話いたしますわ」
シキ「!」
桜野「シアさん?」
- 433 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 20:33:41.55 ID:pcdWIHwio
- 下校中 河川敷
朱「それでそのとき桜野ちゃんがね……」
雪菜「ふふっ、そうなんですか……」
???「……」ザッ
雪菜「っ……!」ビクッ
朱「?」
???「……」
朱「あの、どうかしまし……」
雪菜「……っ」グイッ
朱「え、雪菜ちゃん?」
雪菜「だ、ダメです……その人、ダメ……!」カタカタ
朱「ダメってなにが……」
???「キュアブーケにキュアクリスタルだな」
朱「!」ゾクッ
???「さぁ、恐怖の中で希え」ブワッ
安価下3まで募集
敵幹部(3人目)
幹部の中でもリーダー格です
バランス見て男でとります ご了承を
名前:
性別:男
性格:
口調等:
容姿:
自由記入:
- 434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 20:46:52.96 ID:9/r+fhls0
- 名前:ライガ
性別:男
性格:クールな二枚目っぽい 自分にも仲間にも厳しい 例え敵でも実力や精神に関して素直に称賛することもある
口調等:一人称は「私」 皮肉屋で気取ってたりキザな感じ
容姿:肌が黒い 見た目的には20代〜30代
自由記入:戦闘スタイルは雷を彷彿とさせるスピードでの徒手空拳
- 435 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 20:52:25.86 ID:pcdWIHwio
- 他もらっても>>434選びそうな気がするのでこれで進めます
- 436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 20:53:46.36 ID:Rxh1L+U+0
- 名前:ヤオジ
性別:男
性格:厳格、頑固
口調等:いちいち説教くさい
容姿:細身だが確かな筋肉
自由記入:ヤクサインを生み出すが、ヤクサイン自身に暴れさせるのではなく
剣や斧、鎖つきの鉄球など、自らが使う強力な武器として生み出し戦う
そのため戦闘力は幹部でも群を抜いている
- 437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 20:54:47.26 ID:Rxh1L+U+0
- おおう、書き込んだと思ったら決まってた…無念
- 438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 20:56:13.06 ID:K4UkiKXWo
- 名前:イナガワ
性別:男
性格:(燃費が悪いので)極力脅し凄みで目標を達成しようとする、本人曰く平和主義者
口調等:口調は丁寧だが凄みが効いている
容姿:がっしり体躯、頬にカミナリ形の傷、金髪角刈りにグラサン、紫の襟立てスーツのどう見てもヤの人
自由記入:帯電の上で肉弾戦を好む。エネルギー源は甘い物
- 439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 20:56:38.63 ID:K4UkiKXWo
- すまねえ
- 440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 20:57:06.10 ID:wOrBPpyCo
- 名前:ミスト
性別:男
性格:一見冷静だが少しでも気に入らないことがあるとすぐ突っかかる 仲間に対しても揚げ足を取ってくる
口調等:一人称は「俺」
容姿:見た目だけは美青年
自由記入:霧を操り姿を隠して攻撃する
- 441 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 20:57:18.37 ID:pcdWIHwio
- シキ「シア……」
桜野「弓知夏さんは?」
シア「内緒で抜け出してきましたの。今頃ワタクシを探しているでしょうね」
桜野「話してくれるの? ぜんぶ?」
シア「えぇ……」
桜野「本当にいいんですか?」
シア「助けてほしいの思いながら何も話さずにいたことこそ傲慢ですもの」
桜野「そう、ですか……」
桜野「……じゃあ、聞かせてください。なにがあったのかを」
シア「えぇ」
- 442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 20:57:31.64 ID:wOrBPpyCo
- おっと決まってたか
それでOK
- 443 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 20:59:00.79 ID:pcdWIHwio
- せっかく考えてくれたのにごめん 気をつけます
- 444 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 21:10:59.62 ID:pcdWIHwio
- シア「そもそもウィッシュスターというのは、妖精の国シーズンランドに伝わる国宝なのです」
シア「シーズンランドの繁栄はウィッシュスターと共にありましたわ。皆の健やかでささやかな願いが、緩やかだけれど確実にウィッシュスターを満たして、その力で皆で決めた願いを叶えてきました」
シア「ですがあの日、突然カラミティ帝国が現れたのです。あの者たちは瞬く間に国中を蹂躙していきましたわ。ワタクシたちだけの力では到底太刀打ちできませんでした」
シア「だから伝説の戦士を頼ったのです。ワタクシたちはカラミティ帝国と戦うため、プリキュアの素質がある者をシーズンランドに召喚しました」
桜野「それが、弓知夏さん……」
シア「ワタクシたちはすべての希望を透に託しました。いえ、託してしまいました。それがどれだけ、あの子を追い詰めることになるか知りもせず」
シキ「……」
シア「透はプリキュアになって、ワタクシたちのために必死で戦ってくれました。どれだけ傷ついても何度倒れても、必死で」
シア「でもあの者たちの強さは想像以上でした。プリキュアの力を持ってしても、あの者たちを抑え切ることはできませんでした」
シア「そしてついに、ウィッシュスターを奪われてしまった。ワタクシたちは逃げることしかできませんでした。透を元の世界に送り返すのにあわせて、ワタクシたちもこの世界へと逃げ延びたのです」
シア「しかしそうして出来た世界の繋がりを、あの者たちに利用されてしまいました。溜まりきらなかったウィッシュスターのエネルギーを、この世界で集め始めたのです」
シア「あの者たちがこの世界に侵攻し始めてもう随分経ちます。透ももう限界ですわ……」
桜野「……そ、そん、な……ことが……」
- 445 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 21:14:09.46 ID:pcdWIHwio
- 桜野「……他の、妖精は……?」
シキ「!」
桜野「他にもいたんでしょ? ……どう、なったの?」
シア「それ、は……」
シキ「うぅっ……!」
桜野「!」
桜野「ご、ごめっ、わたしっ……!」
透「みんな死んだよ」
桜野「!」
シキ「!」
シア「……透」
透「ぜんぶ話したんだ」
シア「はい」
- 446 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 21:20:46.31 ID:pcdWIHwio
- 桜野「ゆ、弓知夏さん……」
透「分かったでしょ? 遊びでやってるんじゃないの」
桜野「でも、わたし……」
透「死んだんだよ、みんな。みんな死んだ。何も願わずに死んだ。
透「願えばウィッシュスターのエネルギーになる。だからみんな何も願えなかった。それが最期の抵抗だった」
透「救いを求めることも、ささやかな生を望むことも、安らかな死を祈ることさえ許されず、ただ、死んだ」
シア「ちがっ、違いますわ透! みんなは……!」
シキ「っ!」ゾクッ
シア「!」ゾッ
シキ「…………ぁ……ぁ……!」ガクガク
桜野「シキ、シキっ! どうしたの!?」
シキ「……き、た」
シア「この気配……!」
透「まさか……!」
透「……」ギュゥ
透「……シア、行こう」
シア「は、はい」
桜野「ま、待って!」
透「……今はあなたに構ってる暇はないの」
桜野「わたしも一緒に行く!」
透「……ダメ。あなたは離れてて」
桜野「わたしだって戦いたい!」
透「私は戦いたくなんかないっ!!!」
桜野「……え」
- 447 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 21:24:14.39 ID:pcdWIHwio
- 透「……!」ハッ
桜野「ゆ、ゆみち……」
透「……忘れて」
桜野「え……」
透「いい、岸波さん、よく聞いて」
桜野「ま、待って……」
透「あなたはまっすぐお家に帰るの。近づこうなんて思ったら絶対ダメ。わかった?」
桜野「でも、でも……」
透「シア」タタッ
シア「……はい」
桜野「あ……」
桜野「……待って」
桜野「……待っ、て……弓知夏さん……」
- 448 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 21:28:13.77 ID:pcdWIHwio
- ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドゴォンッ!
ブーケ「きゃっ!?」ドサッ
クリスタル「ブーケ!」
ブーケ「大丈夫! けど……!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
ライガ「期待はずれだな、プリキュア」
ブーケ「つ、強い……!」
ライガ「ヤクサイン」
クリスタル「きますっ!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ブォンッ!
ブーケ「くっ! はぁぁっ!」ダッ
クリスタル「やぁっ!!」タンッ
安価下1コンマ
01〜20 ピンチ
21〜40 劣勢
41〜60 拮抗
61〜80 優勢
81〜00 圧倒
- 449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 21:28:49.26 ID:Wxah5kqpo
- あ
- 450 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 21:49:05.20 ID:pcdWIHwio
- ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドガガッ
ブーケ「くぅぅっ!!」ガガッ!
クリスタル「う、くっ……!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」グァッ
クリスタル「危ないっ!」
ドゴォンッ!
ブーケ「……んくっ!」ズザザッ
クリスタル「はぁ、はぁ……!」ヨロッ
ライガ「ヤクサインだけで倒せてしまいそうだ。私は高みの見物と洒落込むとしよう」
クリスタル「この、ままじゃ……!」
ブーケ「一気に決めるしかないわね……! クリスタル!」
クリスタル「はいっ!」シュンッ
ライガ「ほぅ……」
クリスタル「はぁっ!!」バキッ
ヤクサイン「ヤクッ!」
ブーケ「たぁっ!!」ドゴッ
ヤクサイン「ヤクゥッ!」
ブーケ「今よ!」
クリスタル「はい!」
ブーケ「プリキュア・ガーデシュート!」フワッ
クリスタル「プリキュア・冷波手裏剣!」フォンッ
ブーケ「くらえっ!」ダァンッ!
クリスタル「いっけぇ!」バシュッ!
ヤクサイン「ヤ、クゥゥウ!」
ライガ「ふむ」
- 451 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 21:49:53.15 ID:pcdWIHwio
- ライガ「それが当たるのはよくないなぁ」シュンッ
ブーケ「!」
ライガ「はっ!」ギュオッ
ドドカァンッ!
ブーケ「う、そ……!」
クリスタル「私たちの技が……あんな簡単に……!」
ライガ「ヤクサイン」
ブーケ「!」ハッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
ドゴォンッ!
クリスタル「きゃあっ!!?」ドガッ!
クリスタル「あぐっ……!」フラッ
クリスタル「……っ」クタッ
雪菜「……」シュパァァン
ブーケ「雪菜ちゃん!」
ライガ「よそ見はオススメしないなぁ」
ブーケ「!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
ドガァンッ!
ブーケ「ぅ、くっ……!」パタッ
朱「……」シュパァァン
- 452 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 21:55:16.86 ID:pcdWIHwio
- 朱「は、ぁぅ……!」
雪菜「うくっ……!」
ライガ「もうおしまいか、退屈だったな」
ヤクサイン「ヤ-」
ライガ「ヤクサイン、トドメを刺してやれ」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」グォッ!
透「……!」ザッ
ライガ「ん? おぉ、聞いてはいたが実際会うと感慨深い。久しぶりだなぁ」
透「やっぱり……あなただったんだ……!」
ライガ「だがどうした?」
透「ライガァァァァアアアアア!!!!!」
ライガ「顔色悪いぜ?」
透「プリキュア! カミングシーズンッ!!!」
クリア「はぁぁぁっ!!!」ダッ
ライガ「はははっ」
- 453 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 22:04:41.27 ID:pcdWIHwio
- クリア「はぁ! たぁっ!!」ババッ
ライガ「ははっ、いきなり私を狙うか」ガッ
クリア「みんなの仇をとる! あなたさえ倒せればそれでいい!」
ライガ「へぇ、そういうことなら……ヤクサイン!」
ヤクサイン「ヤク?」
ライガ「さっきの2人にトドメを刺せ」
クリア「!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドタドタッ
クリア「卑怯者っ!!」
ライガ「なんとでも言え。それより、行かなくていいのかな?」
クリア「ちぃっ!」バッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ググッ
クリア「はっ!」ダッ!
ドガァンッ!
クリア「くっ、ぅぅぅうううっ!!!」ビリビリ
ヤクサイン「ヤクサッ!」バシュッ
クリア「!? きゃっ!!」ドガッ!
クリア「くぅっ!」ズザザッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
クリア「こうなったら……!」
クリア「プリキュア・スプラッシュウェイヴ!!!」
ブワッ
クリア「くらえぇっ!!」バッ
ドドドドドッ!
ドカァンッ!
クリア「はぁっ! はぁっ! これでっ……!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
クリア「! そん、な……!」
- 454 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 22:13:58.49 ID:pcdWIHwio
- ライガ「そんなやけっぱちが通用するわけないだろう?」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドゴッ!
クリア「うぐっ!」
ヤクサイン「ヤ、ク、サッ!」ドカッバキッ
クリア「あ、ぐっ! うぁっ!」
ヤクサイン「イィィィンッ!」バゴォンッ!
クリア「きゃぅっ!?」ズザザッ
クリア「はぁ、はぁ……!」フラッ
クリア「うくっ……!」ガクッ
ライガ「どうだキュアクリア。痛くて苦しいだろ? 死ぬのは怖いだろ? 諦めてしまえ。すべて諦めて願ってしまえ」
クリア「だれが……そんなこと……!」
ライガ「でもお前の敗北は確定だ。これ以上お前に何が出来る? もう十分戦ったじゃないか。その結果がこれだ。誰も救えず、何も守れず、愚かな妖精どもの後を追う。お前が何をしたって、もう何も変わらないさ。だから願え。願ってしまえ。誰も咎めは……」
クリア「この世界はまだ闇に堕ちていないっ!!!」
クリア「誰も何も願わなかった。みんな最期の瞬間まで戦い続けた! そうやって儚い希望を紡いできたから奇跡みたいな今が在る!」
クリア「この光だけは消させるわけにはいかないの! あなたたちの思い通りになんか絶対させない!」
ライガ「啖呵を切るのはいいが、それでお前に何が出来る?」
クリア「あなたを倒す! 今ここで!」
- 455 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 22:21:43.10 ID:pcdWIHwio
- ライガ「倒す、か。じゃあ……」シュンッ
クリア「……!」
ライガ「やってみせろ」シャッ
クリア「っ!?」
ドゴォッ!
クリア「うぁ、ぐっ……!?」
ライガ「はっ!」
ドガァンッ!
ガガガガァンッ!
クリア「はっ……あ゛っ……!」グタッ
クリア「あ、ぐっ、げふっ……ごほっごほっ……!」
クリア「はぁ、はぁ……ぁ、くっ、ぅぅう……!」ヨロヨロ
ヤクサイン「ヤ-ク-…」グググッ
クリア「……ぁ」
ヤクサイン「サァァァイ!」ギュオッ!
バゴォンッ!
クリア「……か、はっ」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドガァンッバゴォンッ!
クリア(だめ、だ……)
クリア(視界が……ぼやける……)
クリア(体が動かない。全身の感覚が死んだみたいになってる)
クリア(そっか……終わりなんだ……)
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドゴォンッドガァンッ!
- 456 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 22:33:28.76 ID:pcdWIHwio
- クリア(結局、何も出来なかった。みんな、私を信じてくれたのに。誰のことも助けられず、期待を裏切って、何も出来ずに死んでいく)
クリア(惨め、無慚。お似合いの最期だろうか。私は今まで何のために戦ってきたんだろうか)
クリア(分からない。でももういい。疲れた)
『だからね、こっそり教えて』
クリア「!」
クリア(こんな時だって言うのに声が聞こえる。あの子の声。居もしないはずのあの子の声が、顔が浮かぶ)
クリア(あの子、いつも首を突っ込んできた。危険だって言ってるのに無理やり出しゃばって、怪我して)
クリア(なにもできないくせに、きっと痛かったはずなのに、きっと怖かったはずなのに)
クリア(あの子はいつも、本当にいつでも、のん気でおめでたい顔をしてた。どれだけ傷ついても、わたしは大丈夫です、なんて笑って)
クリア(ずっと分からないままだ。どうしていつも笑顔なの? なんでそんなに笑っていられるの?)
クリア(いつも誰かを助けて。助けた人と一緒に笑って)
クリア(私だって助けたかったのに。あの子みたいに、みんなで笑い合いたかったのに)
クリア(私は弱くて、何も出来なかった。誰も救えなかった。何も守れなかった)
クリア(もうダメなのかな。本当に、何もかもここで終わりなのかな)
『きっと届くよ』
クリア(……や、だ……やだ、いやだ! そんなの嫌!)
クリア(またみんなに会いたいよ)
クリア(ぜんぶ取り戻したいよ)
クリア(みんなで笑い合いたいよ)
クリア(もし、もしもまだ間に合うなら)
クリア(本当に届くなら)
透「わたしのこともたすけてよぉ……!」
ライガ「トドメだ、ヤクサイン」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」グォッ!
桜野「ぬぅぅぅぅぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!」ダダダダッ
ドッカァァァンッ!
「……今なにか」
- 457 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 22:36:21.68 ID:pcdWIHwio
- 透「……っ」
透「……?」
透「……わ、たし……生きて……?」
桜野「いったぁぁ〜……!」
透「!」
桜野「あぁ〜鼻うったぁ〜、腰もうったぁ〜……石がゴリってなったぁ〜!」
透「……そんな」
透「……なんで」
透「なん、で……!」
桜野「聞こえたよ」
透「……っ!」
桜野「助けにきたよ」ニコッ
- 458 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 22:40:18.96 ID:pcdWIHwio
- 透「なんで……なんでっ……」
桜野「わたしね、分からなくなっちゃってた」
透「……え」
桜野「ずっとあなたを助けたいって思ってた」
桜野「はじめは一緒に戦えればそれで助けられるって思った」
桜野「でもそれだけじゃきっと、あなたは笑ってくれないから」
透「私、は……」
桜野「ねぇ」ギュッ
透「ぁ……」
桜野「私、死なないよ」
透「!」
桜野「突然いなくなったりしないよ。ずっとあなたのそばにいる」
桜野「あなたはもう独りじゃない。二度とそうはならない。わたしがさせない」
桜野「だから、だからね……」ギュゥ…
桜野「わたしを信じて」
- 459 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/29(木) 22:43:54.40 ID:pcdWIHwio
- ここまで
ここから桜野の変身後(ピンクキュア)募集
スピリットピースは桜の花びらでした
6月30日 20:00 まで
日付またぐのは2回投げれてラッキーくらいに思っといてください
以下テンプレ↓
名前:キュア○○
名乗り:
容姿:
必殺技:プリキュア・○○
- 460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 22:45:19.48 ID:cfQTWVDDo
- 乙
- 461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 22:50:30.77 ID:cJ247PG9o
- 名前:キュアサクラ
名乗り:風が鳴き 花弁(かべん)が踊る 春の花
キュアサクラ!
容姿:ピンク色主体ではなびらの模様があるミニスカ浴衣っぽい感じで 白ニーハイ 髪にかんざしつけてる
必殺技:プリキュア・桜吹雪
無数の桜の花びらを束ねて操る攻撃や防御に使える攻防一体の技(見た目のイメージとしてはBLEACHの千本桜景義とかNARUTOの我愛羅の砂攻撃とか)
形を変えたり速度を上げたり本数増やしたり物量増やしたりとかもできるけど消耗も激しくなる
- 462 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 20:02:18.58 ID:jLpfpdsUo
- あの……自分、延長いいっすか?
- 463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 20:07:03.84 ID:VzXxuG4vo
- 今ある一つの候補じゃダメなのか?
- 464 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 20:12:59.22 ID:jLpfpdsUo
- もうちょい見たいんだよなぁ
あとものは相談なんだけど桜野の必殺技シンプルくそ強パンチみたいなのどうすか?
ここまで全員遠距離技だし物理型ほしくない?あと桜野の戦闘スタイルたぶん脳筋じゃない?
- 465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 20:23:53.03 ID:LmDx0Gn80
- そうは言っても>>461が最も無難(^^)
- 466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 20:25:39.01 ID:yWXA7Wsi0
- >>461の桜吹雪が通常技で必殺技は桜吹雪を拳に纏ってパンチで良いんじゃない?
- 467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 20:31:50.30 ID:LmDx0Gn80
- >>466
級長だけに、必殺技は正義の鉄拳……
これを「プリキュア散華烈破」とでも
命名しましょうか(^^)
- 468 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 20:44:27.20 ID:jLpfpdsUo
- わがまま言ってすまねぇ
>>461と>>467どっちもいただきます ありがとうございます
ただちょっとリアルがトラブってるので21:30から開始にさせて下さい すまねぇ
- 469 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 21:32:42.13 ID:jLpfpdsUo
- トラブルないなった
はじめます
- 470 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 21:39:51.54 ID:jLpfpdsUo
- ライガ「……ん?」
桜野「……」ザッ
ライガ「お前、成り損ないか」
桜野「……」ギュッ
ライガ「それは……!」
桜野「……プリキュア・カミングシーズン」
ヒュオンヒュオンヒュオンッ
ビュオオオッ!
ライガ「くっ……!」
フワッ
サクラ「風が鳴き……」
ライガ「!」
サクラ「花弁が踊る……春の花……」
ヤクサイン「ヤクゥ…!」
サクラ「キュアサクラ……!!!」
- 471 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 21:46:17.91 ID:jLpfpdsUo
- ライガ「キュア……サクラ……!」
サクラ「……」キョロキョロ
サクラ「……」クルッ
サクラ「……」トンットトトッ
サクラ「……」タンッタンッ
サクラ「……」ノビッ
サクラ「……」グルグル
サクラ「……」コキコキ
サクラ「……」グッパグッパ
サクラ「……」パンッ
サクラ「よしっ」グッ
サクラ「これなら戦える」
ライガ「ヤクサイン!」
サクラ「いっくよぉ……!」グググッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
サクラ「はっ!」ギュンッ!
ライガ「!」
ヤクサイン「!?」
ドゴォッ!
ヤクサイン「ヤ、グッ!??」
サクラ「っっっらぁっ!!!」
バゴォォォンッ!!!
ヤクサイン「サァァァッ!!?」
ドガァンッ!
ガガガガッ!
ドッパァァァンッ!!!
サクラ「ふー……」
- 472 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 21:51:27.97 ID:jLpfpdsUo
- ライガ「こ、れは……」
サクラ「次はあなた」シャッ
ライガ「!」
サクラ「はぁっ!」
ドガッ!!
ライガ「くっ……!」ググッ
サクラ「だぁぁぁぁぁっ!!」バキィッ!
ライガ「ぐぁっ!?」
ヒュンッ
ドガガァンッ!
ライガ「くぅっ……!」
サクラ「……っ!」ダンッ
サクラ「たぁっ!!!」ギュオッ
ドッパァンッ!!!
サクラ「……避けられた」
ライガ「うぉぉっ!」バッ
サクラ「っ!」ガガガッ
ライガ「はぁっ!!」ドガァッ!
サクラ「うくっ……!」ズザザッ
- 473 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 21:57:18.62 ID:jLpfpdsUo
- ライガ「はぁ、ははっ……強いな。だからこそ惜しい」
サクラ「たぁっ……!!」ガッ
ライガ「くっ!」ガガガッ
ライガ「それだけの強さを持ちながらキュアクリアのために戦うのか!? そんなことをして何の意味がある!」
ライガ「お前も知っているだろ! あいつの弱さを! あいつは何も為しえなかった弱者だ!!」
サクラ「弱くなんか……ないっ!!!」ドガッ!
ライガ「ぐぅっ……!」ズザッ
サクラ「……あの子が弱いわけない」
サクラ「あなたたちが未だ目的を達成できていないのは誰のせい? この世界がまだ無事なのは誰のおかげ?」
サクラ「あの子が必死に戦ったからだ。たった独りで食い止め続けたからだ」
サクラ「それを弱いなんて言わせない」
サクラ「あの子がいるから今が在る!」ググッ
サクラ「この瞬間が! あの子の強さの証明だ!!!」ドゴォンッ!!
ライガ「うぐぁっ!?」
- 474 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 22:03:58.69 ID:jLpfpdsUo
- ライガ「はぁはぁ……!」
サクラ「……」キッ
ライガ「くっ、ぅぅ……!」
透「岸波、さん……!」
ライガ「!」
ライガ「ふ、はは」ニヤッ
ライガ「そんなにあいつが強いってことにしたいなら……その強さ、試してやる」クイッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドタドタッ
サクラ「!」
透「あ……」
サクラ「……っ」ダッ
ライガ「おっと、お前の相手は私だ」グイッ
サクラ「くっ……はなっ、せぇっ!!」ガンッ
ライガ「あぐっ!?」
サクラ「はっ!」ドヒュンッ
ライガ「くっ……ヤクサイン!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
透「うぅっ……!」
サクラ「もっと……速くっ!!!」チュインッ
サクラ(何度手を伸ばした? 何度その距離に絶望した? 何度自分の無力を嘆いた?)
サクラ(もう悔しい思いはしたくない。誰かが傷つくところを見たくない)
サクラ(ただ見ているだけはもう終わり)
サクラ「この力があれば、今のわたしならっ……!」
安価下3まで多数決
@ 透を助け出す
A ヤクサインをぶっ飛ばす
- 475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 22:05:25.18 ID:yWXA7Wsi0
- 1
- 476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 22:06:19.85 ID:5x/d/bP6o
- 1
- 477 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 22:10:38.31 ID:jLpfpdsUo
- ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ブォンッ!
透「……っ」
サクラ「届くっ!!!」シュインッ!
ドッゴォォォンッ!
ヤクサイン「ヤクゥ…?」
サクラ「お、っと、とと……」ズザザッ
透「……!」
サクラ「大丈夫?」
透「う、うん」
サクラ「どうかな? 今度はちゃんとかっこよく決まったかな?」ニヘッ
透「! ……うんっ!」
- 478 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 22:18:20.86 ID:jLpfpdsUo
- サクラ「少し離れててね。すぐにやっつけるから」
透「ま、待って!」
サクラ「……?」
透「私、私も……!」
サクラ「でも……」
透「……っ」フルフル
サクラ「……分かった」
透「……!」
サクラ「一緒に戦お?」
透「う、うんっ」
ライガ「はぁはぁ……今さらそいつに何ができる……?」
透「……ライ、ガ」
ライガ「そんなちっぽけ力で何ができる? 何か守れたか? 誰か救えたか? 結局そいつは1人じゃ何もできやしない!」
透「……!」
透「……っ」
透「悔しい、けど……全部あいつの言う通り。私は1人じゃ何もできない。できなかったっ……!」
サクラ「…………確かに、1人でできることには限界があるかもしれない」ギュッ
透「!」
サクラ「でもね、だから手を繋ぐの。そのために仲間がいる。友達がいる。そのために、わたしがいるの」
透「……っ」ギュッ
サクラ「だから、大丈夫」
透「……うん」
透「すーはー……」
透「プリキュア・カミングシーズン」
- 479 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 22:23:12.73 ID:jLpfpdsUo
- クリア「全てを透き通らせてあげる、キュアクリア」
サクラ「行こう、クリア!」
クリア「うんっ!」タタッ
クリア「プリキュア……!」
クリア「あっ……う、くっ……!」フラッ
サクラ「わたしが支える!」
クリア「サクラ……!」
サクラ「だから一緒に」
クリア「うんっ……!」
安価下3まで募集
合体技いきます
いや違うんですよ綺麗な流れ作ろうとしたらいつの間にか撃ってたんすよ……
技名:
説明:
ざっくりでおk
よろしくお願いします
- 480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 22:31:13.51 ID:yMKv/dpCo
- 技名:桜流し(サクラウェイブ)
説明:桜の花弁と魚が綺麗な水に流れるイメージ映像の後に目標に向かって大量の桜の花弁と魚がぶつけられる
- 481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 22:34:41.61 ID:yWXA7Wsi0
- 技名:サクラウォール
説明:普段の数倍の質量の桜吹雪にスプラッシュウェイヴの魚達を乗せて敵を飲み込む
ツナミをも凌駕する質量攻撃
- 482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 22:38:06.46 ID:7352KX2/O
- 技名:プリキュア・ボルテクス
説明:渦を巻く水流で敵を打ち砕く。水流を出しているのがクリアでサクラが回転させているイメージ。獣王○心撃のような技。
- 483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 22:41:45.17 ID:wuwcFGEb0
- 技名:ダブルキック
説明:サクラは桜吹雪を2つ操って1つを足に纏いグローブ代わりにしつつもう1つの桜吹雪をブースター代わりにして加速させてキック
クリアもスプラッシュウェイブの2つに分けた魚群の1つを足に纏ってもう1つをブースター代わりにして加速させてキック
加速した2人のキックを全く同時に叩き込む
- 484 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 22:43:27.16 ID:jLpfpdsUo
- めっちゃええやん……
決めらんないのでコンマがこのレスに1番近いやつ採用
- 485 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 22:44:25.26 ID:jLpfpdsUo
- >>482いただきます
>>483範囲外だすまん
- 486 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 22:51:55.03 ID:jLpfpdsUo
- ライガ「ヤクサイン!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
サクラ「いくよ!」
クリア「うん!」
ギュッ
サクラ・クリア「プリキュア・ボルテクス!!!」バッ
ギュオオオッ!
ゴォッ!!!!!
ヤクサイン「ヤクッ!? サァァァッ!?!??」
サクラ・クリア「はぁぁぁぁあああああっ!!!」
ドッパァァァンッ!!!
ヤクサイン「ヤァァァァ!!!」サラサラ…
ライガ「……っ」
ライガ「……これほどまでとは」
ライガ「報告だな」シュンッ
- 487 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 22:52:32.24 ID:jLpfpdsUo
- (この技ちょっとマーブルスクリューっぽいぞ……!)
- 488 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 23:00:50.06 ID:jLpfpdsUo
- 桜野「ふぃ……けっこう疲れるねぇこれ」ヘタッ
透「……ふぅ」
桜野「大丈夫?」
透「……うん」
桜野「よかったー」
透「……」
透「……」
透「岸波さん」
桜野「んー?」
透「ありがとう」
桜野「んーん、気にしないで。もっと早く助けられればよかったんだけど、ごめんね」
透「んん」フルフル
透「私は十分救われた。本当にありがとう」
桜野「大げさだなぁ。拙者、当然のことをしたまでです。なんちて、へへ」
桜野「あ、でももうひとりでなんでも背負っちゃダメだよ。助けが必要な時はちゃんと言うこと」
桜野「わたしだっているし、それに……」
朱「桜野ちゃーん! 弓知夏さーん!」タタッ
雪菜「2人とも大丈夫ですかー!」トタタッ
透「あ……」
桜野「透ちゃん」
透「!」
桜野「いこっ!」ギュッ
透「……!」
透「……っ」パァッ
透「うんっ!」ニコッ
- 489 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/30(金) 23:03:34.86 ID:jLpfpdsUo
- ここまで
名前で呼ぶと途端に耳が弱そうになるな……
おかげさまで当面の目標だった主人公変身までこぎつけました
本当にありがとうございます
- 490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 23:04:49.84 ID:7352KX2/O
- おつ。
- 491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 23:09:45.93 ID:B0JkE/udo
- おつおつ
透ちやん爆速でデレそう
桜野変身前までのクールビューティーとは別人とか言われるやつ
- 492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 11:06:01.44 ID:wMM+/8qR0
- 乙
透はまだポンコツじゃないから…胸の件ではちょっとショック受けただけだから…
- 493 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 20:47:53.21 ID:rCwvD9Ufo
- 昼休み 屋上
桜野「透ちゃん」
透「さ……さく……」
桜野「とーーーるちゃん」
透「さく……さ……さくさく」
桜野「おしい」
ガチャ
雪菜「遅くなりましたー」
桜野「あ、雪菜ちゃん。朱さんも」
朱「あら? 2人でなにしてるの?」
桜野「透ちゃんに名前で呼んでもらおうと思いまして」
雪菜「そういえばずっと苗字呼びですもんね」
桜野「でも何度試しても小気味いい咀嚼音になってしまうのです」
シキ「さくさくなのです」
- 494 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 20:55:27.17 ID:rCwvD9Ufo
- 桜野「というわけでもう1回」
透「さ……しゃく……しゃー」
桜野「ヘビ?」
朱「ネコじゃない?」
雪菜「ネコはにゃーです」
桜野「にゃるほど。透ちゃん、にゃー」
透「にゃあ……?」
桜野「かわいい……」
朱「かわいい……」
雪菜「かわいい……」
透「にゃあっ……!?」
- 495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 21:04:08.52 ID:nSlzEmOfo
- かわいい……
- 496 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 21:08:09.07 ID:rCwvD9Ufo
- 朱「ねぇねぇ、あたしのことも名前で呼んでくれない?」
透「え……?」
雪菜「はいはい! 私も呼んでほしいです!」
透「え、っと……朱、さん。雪菜、ちゃん……」
雪菜「な、なんだかムズムズしますね」
朱「呼びにくいなら呼び捨てでもいいのよ……?」
透「じゃ、じゃあ……あ、あか、ね?」
朱「ぁ……」キュン
朱「なんてっ……おそろしい子っ……!」フラッ
朱「雪菜ちゃん……あとは……おねがい、ね……」ガクッ
雪菜「朱さぁーん!」
雪菜「うぅっ、朱さんがやられてしまいました……次は私の番なんですね……」シクシク
雪菜「さぁ! 一思いにやってください!」
透「え、あの……」
雪菜「さぁっ!!!」ズイッ
透「うぇっ!? あ、えとっ! ゆき、ゆきにゃ……」
雪菜「にゃー!!?」バタ-ン
透「あ、ちがっ、ちが……今のは噛んだだけで……」
雪菜「お父さんお母さんごめんなさい。今日から私はゆきにゃとして生きて往きます……」ガクッ
透「ど、どうしよ……私のせいで2人が……!」
桜野「あー、うん……」
朱「ほぁー……」
雪菜「ゆきにゃ……ゆきにゃ……」
桜野「幸せそうだから万事おっけー!」
透「い、いいの……?」
桜野「それより、わたしもそろそろ呼んでほしいなー?」
透「さ、さくさく……」
桜野「わたしのことスナック菓子に見えてる?」
- 497 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 21:16:20.26 ID:rCwvD9Ufo
- 朱「先ほどはとんだ醜態を晒してしまい……」ペコリ
雪菜「誠に申し訳ございませんでした……」ペコリ
透「え? あ、うん……?」
朱「改めて、よろしくね透ちゃん」
雪菜「私もよろしくです、透さんっ!」
透「! う、うんっ、よろしくっ」
桜野「先をっ! 越されてしまったっ……!」ガックリ
透「いやあのっ、あのあのっ……!」アタフタ
朱「うーん、なんで桜野ちゃんだけ呼べないのかしら?」
透「だ、だって……なんか、恥ずかしぃ……」
雪菜「かわっ……じゃない。恥ずかしがることなんてないですよ」
朱「そうよ。思い切って呼んでみましょ?」
透「う、うん……」
- 498 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 21:23:35.17 ID:rCwvD9Ufo
- 雪菜「頑張ってくださーい!」
朱「お腹に力を込めるのよー!」
桜野「ささっ、どーんと」
透「え、えっと……さ、さくさくさく」
桜野「落ち着いて落ち着いて。ゆっくりでいいよ」
透「う……さく、さ」
透「さ、さ……」
透「…………さく、の」
桜野「んぅぅぅっ……!」パァァッ
桜野「透ちゃーん!」ガバッ
透「ちょっ!?」
桜野「いい子だねぇ〜ちゃんと言えてえらいねぇ〜」ナデナデ
透「んやっ……やめっ……」
- 499 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 21:30:40.65 ID:rCwvD9Ufo
- 雪菜「……こちらゆきにゃ。朱さん、応答せよ」
朱「こちら朱。なにか問題が?」
雪菜「私、初めて透さんと話した時、怖くてべそかいたんですよ」
朱「そんなこともあったわね」
雪菜「それが今は……」
桜野「よーしゃよしゃよしゃ」ワシャワシャ
透「んっ、バカにするなぁ……♪」
雪菜「……」
朱「……」
雪菜「まざったら怒られますかね」
朱「怒られたら一緒に謝りましょう」
雪菜「……」
朱「……」
ザッ
- 500 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 21:38:34.29 ID:rCwvD9Ufo
- キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン
朱「あら、もう終わり?」
雪菜「時間を忘れてしまいました」
透「いっぱいわしゃわしゃされた……」
桜野「授業遅れちゃうし戻ろっか」
朱「そうね」
雪菜「はーい」
桜野「透ちゃん、わたしたちも」
透「ねぇ……」クイクイ
桜野「ん、どしたの?」
透「あの、あのね……私……」
桜野「うん」
透「その、みんなに……今までみんなにひどいことたくさん言ってきちゃった。から、そのことちゃんと謝りたくて……」
桜野「みんな気にしてないと思うけど……」
透「私が気にする」
桜野「……そっか」
透「でも私、上手にできなくて……だからね、その、手伝ってほしくて……さ、桜野に」
桜野「うんっ!」ニコッ
桜野「透ちゃんの頼みとあっちゃあ無下には出来ませんからなぁ」
透「なにキャラ?」
桜野「とにかく、セッティングは任せて。みんなを集めるから」
透「ん。お願いします」
桜野「うん!」
- 501 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 21:49:45.41 ID:rCwvD9Ufo
- 朱「謝りたい?」
桜野「そうなんです」
雪菜「私たち、そんなの気にしてませんけど……」
朱「そうよね」
桜野「透ちゃんがどうしてもって言うので、協力してほしいんです」
雪菜「そういうことなら」
桜野「それで、できるだけ透ちゃんが話しやすい環境だといいなって思って」
雪菜「学校だとどうしてもオープンな雰囲気になっちゃいますもんね。もっと自分たちだけの場所……みたいな?」
桜野「そうそう」
朱「うちくる?」
桜野「え、いいんで……」
雪菜「いいんですかっ!?」ズイッ
朱「う、うん。ちょうど週末ひとりだから……」
雪菜「朱さんのおうち……お洋服でいっぱい……!」
朱「あ、でも初めての場所だとかえって緊張しちゃうかしら?」
雪菜「いえ! きっと大丈夫です! それにいざ透さんが緊張で固まっちゃっても、桜野さんがむにむにすればほにゃほにゃになると思います!」
朱「それは確かに」
桜野「謎の信頼……」
雪菜「そういうわけで週末は朱さんのおうちに集合です!」
朱「うん、あたしはいいわよ」
桜野「わ、わかった」
- 502 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 21:58:04.12 ID:rCwvD9Ufo
- 朱「そうと決まればいろいろ準備しなきゃね。おもてなしに料理とか?」
雪菜「お料理ですか」
朱「うん。透ちゃんの好きなものが分かればいいんだけど、なにか知らない?」
桜野「そういえば……」
朱「心当たりある?」
桜野「透ちゃんが転校してきた日に聞いたんです。そしたら、あったような気がするけど忘れちゃったって……」
朱「忘れちゃった?」
雪菜「そんなことあります?」
桜野「わたしもおんなじこと言った。けど、忘れちゃったんだからしょうがないでしょーって」
朱「そんなことが……」
桜野「どうしましょう……」
雪菜「じゃあじゃあ、ひとり1品ずつ、透さんが喜びそうなものを持ち寄るっていうのはどうですか?」
桜野「なるほど……それで透ちゃんの好きなものを探ると……」
朱「うん、賛成」
雪菜「では、週末は朱さんのおうちで」
朱「桜野ちゃん、透ちゃんによろしくね」
桜野「はい」
雪菜「楽しみですぅ……」
桜野「喜んでくれるといいなぁ」
朱「きっと大丈夫よ」
- 503 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:04:41.81 ID:rCwvD9Ufo
- 週末 朱宅
桜野「おじゃましまぁす」
透「……お邪魔します」
朱「いらっしゃい。あがって」
雪菜「ここが……朱さんの……!」
朱「玄関で感動しないで……」
雪菜「だって朱さんのおうちに入れるなんて……!」
朱「大げさね……」
ガチャ
朱「さてじゃあ、透ちゃんはこの部屋で待っててね」
透「私だけ? みんなは……?」
雪菜「準備がありますので」
透「準備?」
桜野「ちょっとだけだから、シキと遊んでて」
シキ「遊ぶのですー」
透「う、うん……?」
- 504 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:10:05.10 ID:rCwvD9Ufo
- 雪菜「さて皆さん、準備はいいですか?」
桜野「いいよー」
雪菜「ではさっそく……」
朱「待って」
雪菜「朱さん? なにか忘れ物でも……?」
朱「……」ジ-
桜野「あ、あの……」
朱「むむ……」ジロジロ
桜野「朱さん……?」
朱「むむむぅ〜……」ジロジロ
桜野「なにゆえそんなに見つめるのでしょう……」
朱「うん、採用」
桜野「えっとなにが……」
朱「桜野ちゃん、ちょーっとこっちおいでー」グイ-
桜野「え、ちょ、えええええええええ!」ズルズル
- 505 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:18:12.05 ID:rCwvD9Ufo
- シキ「今度はシキの番なのですー」
透「……うん」
ガチャ
透「あ、やっと戻ってきた……って2人だけ? 桜野は?」
朱「Ladies and Gentlemen」
透「発音いい」
雪菜「趣旨を説明します」
透「なんの?」
朱「今日はあたしたちが3人がそれぞれ1品ずつ、計3品の料理を用意しました」
透「う、うん」
雪菜「透さんにはそれらを食べてもらい、1番を決めてもらいます」
透「料理を食べて、1番気に入ったのを選べばいいと」
朱「そういうこと」
透「でもなんで……?」
雪菜「難しいことを考えてはいけません」
透「わ、わかった……」
朱「それではさっそく1品目! 桜野ちゃんから!」
雪菜「どうぞー!」
安価下3まででコンマ最大
桜野が用意した食べ物
- 506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:21:35.25 ID:cSw7AKie0
- ぶりの照り焼き
- 507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:22:08.12 ID:nSlzEmOfo
- アップルパイ
- 508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:23:12.21 ID:efLa+Kweo
- 酢豚
- 509 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:27:39.98 ID:rCwvD9Ufo
- ガチャ
フワッ
透「!」
透「な……」
透「なぁ……!」
桜野(E:メイド服)「お待たせいたしました、お嬢様っ!」ニコッ
透「なっ! なんっ!!? なぁっ!??」
桜野(E:メイド服)「お嬢様、いかがなされましたかぁ?」
透「だっ、とぅ! さ、ぅ……なぅ!」
雪菜「混乱していますね」
朱「さっきの雪菜ちゃんそっくりね」
雪菜「そりゃこういう反応にもなりますよ……」
朱「それにしても……」
桜野(E:メイド服)「お嬢様っ!」ニコッ
透「……はひ」
朱「あたしの目に狂いはなかった……!」グッ
- 510 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:34:11.60 ID:rCwvD9Ufo
- 透「なんっ、これっ、どういうっ!」
桜野「うん、びっくりだよね。わたしもびっくり」
朱「1番びっくりだったのは、桜野ちゃんがそれ1人で着れたことよ。せっかく手取り足取りしてあげようと思ったのに」
桜野「なんか目が怖かったので頑張りました」
透「なんでこんなものあるのっ……!」
朱「前にお仕事の関係でもらったのよ。着丈的に雪菜ちゃんには着られなさそうだったから桜野ちゃんに」
透「じ、自分で着ればよかったんじゃ……!」
朱「桜野ちゃんが着た方が透ちゃん喜ぶかなーって」
透「うっ……!」
シキ「桜野かわいーのです」
桜野「ほんと?」フリフリ
雪菜「にしても桜野さん、結構ノリノリですね」
朱「正直言うと、もっと恥ずかしがるのを期待していたあたしがいるわ」
雪菜「でもかわいいから……」
朱「OKね」
- 511 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:43:24.98 ID:rCwvD9Ufo
- 桜野「それよりほら、お料理冷めちゃうから食べてくださいお嬢様」
透「そ、その呼び方……」
桜野「やめる?」
透「……」
桜野「もうちょっとだけ続けよっか」
透「う……」
桜野「というわけでお嬢様、ぶりの照り焼きでございます」コトッ
雪菜「これはなかなか渋いところを攻めてきましたねー」
朱「でも和食ということで、舌に合う可能性は非常に高いわ。なかなかやるわね」
雪菜「さてここからは実食です」
桜野「気持ちをいっぱい込めました!」
透「手作り……?」
桜野「気持ちをいっぱい込めて湯煎しました!」
雪菜「レトルト発覚です。桜野さんはお料理ダメなんですね」
朱「食べるの専門っていうのはそれなりに納得できるところね」
桜野「どうする? もえもえきゅんとかあーんとかしてみる?」
透「い、いらない……! いただきますっ」パクッ
雪菜「なにやら断腸の思いを感じさせる透さん! 食べました!」
透「あ、おいしい」
雪菜「普通においしそう! 私も食べたいです!」
朱「あとでね」
- 512 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 22:44:49.69 ID:rCwvD9Ufo
- 雪菜「さて次のお料理は……」
安価下3まででコンマ最大
朱か雪菜から選択
用意した食べ物
手作りか否か
- 513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:47:57.52 ID:DVNvDZLuo
- 朱
焼き芋
手作り
- 514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:48:34.43 ID:O9mYadeD0
- 雪菜 かき氷 手作り
- 515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 22:49:17.88 ID:FsrvSmDQ0
- 雪菜
ソーメン
茹でただけ
- 516 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:02:55.74 ID:rCwvD9Ufo
- 雪菜「次は……私のお料理です! どうぞー!」
桜野「お待たせいたしました、お嬢様っ!」ニコッ
朱「デジャヴね」
透「ぅあ……!」
朱「そして2回目でも平然とクリティカルしてるわね」
桜野「こちら2品目、そうめんになります」コトッ
雪菜「はい! そうめんです! ちなみに手作りです!」
朱「手作り?」
雪菜「気持ちを込めて茹でました!」
朱「さっき2人並んで鍋とにらめっこしてたのはそういうことだったのね」
桜野「でもなんでそうめん?」
雪菜「なんか好きそうなイメージありません?」
朱「ちょっと分かるかも?」
透「いただきます」チュルッ
雪菜「さぁ、お味は!?」
透「……」モソモソ
透「……」モグモク
透「……」ムグムグ
雪菜「なんか……食べるのゆっくりさんですね……?」
透「しゅしゅ……んくっ、うまくすすれないの」
雪菜「かふっ……!」タ-ンッ
朱「雪菜ちゃん!?」
雪菜「なんかあの人かわいいんですけど……」パタッ
朱「幸せそうな遺言……」
透「……」モグモグ
桜野「おいしい?」
透「……ん」モグモグ
桜野「ゆっくりでいいからねー」
透「……ん」ムグムグ
朱「雪菜ちゃん、私もすぐに逝くわ」パタッ
- 517 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:03:58.81 ID:rCwvD9Ufo
- 雪菜「き、気を取り直して最後、朱さんのお料理です……」
朱「ついに私の番ね……!」
安価下3まででコンマ最大
朱の選んだ食べ物
手作りか否か
- 518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:06:25.76 ID:wMM+/8qR0
- スピリットピース型手作りクッキー
- 519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:10:00.30 ID:jSoB7s7xO
- 手作りオムライス
ケチャップでハートマークが書かれている
- 520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:10:39.66 ID:RZVkeAMZo
- 朱
卵焼きという名のダークマター
手作り
- 521 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:21:32.30 ID:rCwvD9Ufo
- 朱「最後はあたしね。結構自信あるわよ」
雪菜「どうぞー!」
桜野「お待たせいたしました、お嬢様っ!」ニコッ
透「うぁっ……」
朱「もはや確定演出ね」
桜野「こちら3品目。クッキーになります!」
雪菜「クッキーですか……うん? あの形……もしやっ!?」
朱「ふっふっふっ……気づいたようね。そう、あれはスピリッツピースの形を模した手作りクッキー!」
雪菜「手作り……!」
桜野「クッキー……!」
雪菜「ま、まぁ、それなりに高い女子力をお持ちのようですわね、ねぇ桜野さん?」←そうめん茹でただけの人
桜野「そうですわね。でもわたしたちには遠く及びませんことよ。おほほほ」←レトルト湯煎しただけの人
朱「キャラ崩壊してない?」
透「いただきます」サクッ
雪菜「ちなみにクッキーをチョイスした理由は……?」
朱「この間、透ちゃんがさくさく言ってたから」
桜野「名前呼びがこんなところでっ……!」
雪菜「どうですか、透さん?」
透「おいひぃ……!」サクサク
朱「かふっ……!」タ-ンッ
朱「なんか食べ方かわいくない……齧歯類みたいで……」パタッ
雪菜「あぁ、また1人犠牲になろうとしています。こうなってはもう祈るしかありません……」
桜野「冥福を?」
雪菜「無事をです」
桜野「ところで朱さん、お吸い物あります?」
朱「あるけど、なんで?」
桜野「シアさぁーん! お吸い物あるってー!」
シア「ぶっ飛ばしますわよ?」
- 522 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:26:15.63 ID:rCwvD9Ufo
- 雪菜「さ、さぁ、料理3品出揃いました」
雪菜「桜野さんの湯煎したぶりの照り焼きか!」
桜野「湯煎は言わなくても……」
雪菜「私のそうめんか!」
雪菜「朱さんのスピリットピース型手作りクッキーか!」
朱「なぜお吸い物……」
雪菜「透さんはどれが1番気に入ったのか! 運命のジャッジです!」
透「えっと……」
安価下5まで多数決
同票の場合決選投票
@ 桜野のレトルト湯煎しただけぶりの照り焼き
A 雪菜の茹でただけそうめん
B 朱のスピリットピース型手作りクッキー
C 桜野のメイド服姿
- 523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:27:57.94 ID:cSw7AKie0
- 3
- 524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:28:27.04 ID:6FzKyIqho
- 3
- 525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:29:43.42 ID:nSlzEmOfo
- 4
- 526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:30:13.96 ID:OjBEfm7X0
- 3
- 527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:33:15.82 ID:jSoB7s7xO
- 4
- 528 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:37:56.03 ID:rCwvD9Ufo
- 透「これ、かな」
雪菜「それは……!」
朱「はぁぁぁっ……!!!」パァァッ
透「クッキー」
雪菜「優勝は! 朱さんのスピリットピース型手作りクッキーでーす!」
朱「やったぁ!」
桜野「負けた……!」
シキ「レトルトあっためただけで手作りクッキーに勝てる見込みなんて欠片も無いの」
雪菜「決めてはなんでしたか?」
透「おいしい」
雪菜「シンプル! でもそういう企画なのでOKです!」
朱「いっぱい作ったからみんなで食べましょ」
桜野「やたっ! いただきます!」
- 529 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:42:08.73 ID:rCwvD9Ufo
- 透「……」サクサク
シキ「おいしーのです」サクサク
シア「うふふ」サクサク
桜野「これは完敗ですね」サクサク
雪菜「それにしても粋な計らいです。スピリットピースの形なんて」サクサク
朱「喜んでもらえてよかったわ」
雪菜「でも不思議ですよね。この形のピースが、人の心を映して形を変えるなんて」サクサク
朱「そうね。みんな違うものね」
桜野「わたしは桜の花びら、朱さんは花束、雪菜ちゃんは雪だるま……あれ、透ちゃんは?」
雪菜「そういえば……」
透「私? 私のは……」
安価下3まででコンマ最大
透のスピリットピースの形状
- 530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:42:14.60 ID:YiTWoSaYo
- ほかほかハートで満ちてクッキーのレシピッピ いそう
- 531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:43:23.10 ID:nSlzEmOfo
- クジラ
- 532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:44:50.28 ID:cSw7AKie0
- 透き通る透明な色なハートの形
- 533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:46:09.09 ID:SuPx8uBGo
- 透明なマント
- 534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 23:50:34.60 ID:3x4hYbhf0
- 透明なハート
透明な心
クリアマインド!
- 535 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:54:25.05 ID:rCwvD9Ufo
- 透「私の……これ」キラキラ
桜野「これは……透明なハートの形?」
透「うん。初めてこれに触れた時のこと、今でも覚えてる」
透「シーズンランドに召喚されて右も左も分からなかった」
透「そんな私を、シキやシアや、他の妖精のみんなが支えてくれた。すごく嬉しかった」
透「だから私、戦うって決めたんだ」
シア「スピリットピースは、透の純粋な心をそのまま映し出したんですのね」
透「そんな、私は……」
透「……」ギュッ
透「みんなっ、あのっ!」
透「あ、あのっ……!」
桜野「透ちゃん、深呼吸」サスサス
透「う、うん」
透「すー……はー……」
透「あのね……」
- 536 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/01(土) 23:59:43.03 ID:rCwvD9Ufo
- 透「私、今までたくさんひどいことを行ってきた」
透「強がって、みんなを遠ざけて、ぜんぶ独りで何とかしようって思ってた」
透「でもそのせいで、みんなのことをたくさん傷つけてしまった」
透「だから今日はみんなに謝りたくて……」
朱「透ちゃん……」
雪菜「透さん……」
透「みんな本当に、今まで本当にごめんなさい」
透「こんなことで許してもらえるなんて思わないけど、これが私の気持ちです……ごめんなさい」
朱「透ちゃん、顔を上げて。許してもらえるなんて思わない、そんなこと言わないで。確かに、結構グサッとくることもあったけど、それでもあたしは、あなたを許さないつもりなんてないわ」ニコッ
雪菜「そうですよ。勇気を出して気持ちを伝えてくれたんですから。私、とっても嬉しいです」ニコッ
- 537 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:03:44.91 ID:689dy1pSo
- 透「朱、雪菜……ごめんね……」
透「私、こんなに優しい人たちに囲まれていたのに……」
透「……あの時もそう。シーズンランドのみんなは、私のことを信じてくれた。頼ってくれた。それなのに……」
透「私、今までいっぱい強がってきた。でも本当の私は強くなんてないから。独りじゃ誰も、何も守れなかったから」
透「本当はね、戦いたくなんてないの。でも私が弱いばっかりに、みんなを喪ってしまった。目の前で、何人も」
透「だから私は戦わなきゃいけない。いつかぜんぶ取り戻すまで、戦い続けなくちゃいけない。それが私の罪滅ぼし」ギュッ
雪菜「透さ……」
朱「透ちゃん……」
桜野「……」
- 538 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:06:26.80 ID:689dy1pSo
- シキ「……透」
透「シキ……ごめんなさい。私、必ず償うから……」
シキ「だっこなのです」
透「え……?」
シキ「いいから早くだっこするです」
透「う、うん……」ダキッ
シキ「ぎゅって、ぎゅーって」
透「うん……」ギュ-
シキ「あったかい?」
透「うん、あったかい……」
シキ「そうなのです。命ってあったかいのです」
透「……うん」
シキ「これが、透が守ったぬくもりなのです」
透「!」
- 539 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:12:03.75 ID:689dy1pSo
- シキ「透は何も守れなかったなんて言うけど、そんなことないのです」
透「……っ」
シキ「だってほら、シキはとってもあったかくて、やわらかくて、ぎゅーってするといい感じなのです」
透「シ、キ……」
シキ「シキはここにいるです。透が一所懸命守ってくれたから、ここにいるです」
透「でも……」
シキ「シキは透にとっても感謝してるです。どれだけ言っても言いきれないくらい、ありがとうって感じてる」
透「でも私は……!」
シキ「ねぇ、透。シキも、みんなも、とっくに透のことゆるしてるよ。透をゆるしてないのは、もう透だけなのです。だから透、自分のことをゆるしてあげて」
透「そんな……私…………できないよ……!」
シキ「……もう、しょうがない透です。しょうがないから透が自分で自分をゆるせるようになるまでは、シキが代わりにゆるしてあげるです」
透「っ……!」
シキ「ほら、透、ちゃんとごめんなさいするです。そしたらゆるしてあげるから」ギュ-
透「ぁ……わ、たしっ……!」
透「わたし、わたしはっ……!」
透「………………ごめん、なさい」
シキ「うん……」
- 540 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:18:08.17 ID:689dy1pSo
- 透「私、戦い続けなきゃいけないのに、ずっと戦いの中にいなきゃいけないはずなのに、まだ何も取り戻していないのに……」
透「みんなと一緒にいると、時々そのことを忘れてしまうことがあります。ごめんなさい……」
シキ「……うん」
透「ずっと何を食べても味のないガムみたいにしか感じなかったのに、最近ごはんがおいしく感じるようになってしまってごめんなさい……」
透「夜中に悪い夢で飛び起きることが減って、ぐっすり眠れるようになってしまってごめんなさい……」
透「ぜんぶ、何もかも灰色だったのに、空が青かったり、花が色鮮やかに見えるようになってしまってごめんなさい……」
シキ「……うん」
透「みんなと過ごす時間が、あなたを抱きしめているこの瞬間が、幸せで幸せでたまらない私を……」
透「……」ギュ
透「赦してくださいっ……」
シキ「うんっ」ニコッ
透「……っ……ひくっ……!」ポロッ
透「うぁ、っ……!!」ボロボロ
透「ぁぁぁっ……!!!」
- 541 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:25:50.94 ID:689dy1pSo
- 透「ぅ……っ……」スンスン
シア「……透」
透「シア……シアもごめんね。今までいっぱい迷惑かけて……」
シア「いいんですのよ。それより、なんでみんなが、最期の瞬間までなにも願わなかったか分かる?」
透「それは……ウィッシュスターのエネルギーにならないように……」
シア「その通りですわ。でもそれだけではありません。みんなね、透のことが大好きだったんですのよ。だからあなたに願いを託した」
透「私に……?」
シア「自分たちが居なくなっても、あなたが独りにならないように。あなたが独りで泣かないように。あなたが誰かに助けを求められるようにって遺した希望なんです」
透「みんな、が……」
シア「そう。みんなが遺したこの時間は、あなたのためにあるんですのよ」ニコッ
透「私の……ため……」
透「みんな……」ギュッ
透「桜野、朱、雪菜。私のお願い、聞いて」
透「カラミティ帝国を倒してウィッシュスターを取り戻せば、きっとぜんぶ元通りにできる」
透「私、もう一度みんなに会いたい。またみんなで笑い合いたい。私自身の力で、ぜんぶ取り戻したい」
透「でも私ひとりじゃできない。できなかった。だから、お願いします」
透「私と一緒に戦ってください……!」
- 542 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:29:08.63 ID:689dy1pSo
- 雪菜「……っ」ウルッ
雪菜「……っ!」ダキッ
透「ゆ、雪菜……っ!」
雪菜「当たり前じゃないですかっ! 友だちなんですから!」
透「! うんっ……!」
朱「友だちを助けたいって思うのは当然よね。それに友だちの友だちも」ギュッ
透「朱……っ!」
桜野「……透ちゃん」
透「桜野……」
桜野「もう大丈夫だね」
透「うんっ! 桜野のおかげで大丈夫になったよ……!」
桜野「……!」
透「ありがとう、桜野っ!」ニコッ
桜野「……」
桜野「……」
桜野「……うんっ!」ニコッ
- 543 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:33:10.30 ID:689dy1pSo
- ここではないどこか
ツナミ「お?」
カサイ「あ? どうかしたか?」
ツナミ「ライガ、これ見てください。突然ものすごい量のエネルギーが溜まりました」
カサイ「マジかよ。オレにも見せろ」
ライガ「どれ……へぇ、確かに。どこかの誰かが、ずっとひた隠しにしてきた願いごとでも吐き出したかな?」
ツナミ「くだらない話ですね」
カサイ「おい、オレにも見せろよ」
ライガ「なんにしても私たちの目的達成にまた一歩近づいたわけだ。報告に行こうか」スタスタ
ツナミ「ですね」テクテク
カサイ「ぅおいっ!! オレにも見せろってぇのッ!!!」ドタドタ
- 544 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/02(日) 00:33:54.61 ID:689dy1pSo
- ここまで
第一部完!みたいな?
ちょっと休憩させてくれぇ
- 545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/02(日) 00:34:16.59 ID:66IZ3B1Bo
- 乙
- 546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/02(日) 02:23:17.39 ID:7w1sTNGLo
- おつー
これからの四人の物語がようやく始まる感
- 547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/03(月) 19:56:03.86 ID:8yijjfBs0
- 数日は休憩かねえ
- 548 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:13:22.58 ID:gsa9Xsxdo
- 今週ちょい忙しめだから金曜再開の予定で
今日は次回予告くらいの気持ちでちょっとだけ進めます
- 549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/04(火) 21:15:25.58 ID:oh6Bxt4Ro
- はいー
- 550 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:17:24.11 ID:gsa9Xsxdo
- ある日の放課後 商店街
桜野「……」トボトボ
『もう大丈夫だね』
『うんっ! 桜野のおかげで大丈夫になったよ……!』
桜野「……」
『ありがとう、桜野っ!』
桜野「……」
桜野「……」
桜野「もう大丈夫だね、か……」ボソッ
シキ「桜野……?」
桜野「あ、ううん。なんでもない」
シキ「……?」
- 551 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:22:14.55 ID:gsa9Xsxdo
- シキ「ところでさっきのお店、なんだったです?」
桜野「あぁ、うん。さっきのお店はアクセサリー屋さん」
シキ「なにか買ったです?」
桜野「ううん、修理お願いしてきたの」
シキ「修理?」
桜野「前に拾ったロケット覚えてる?」
シキ「シキたちが初めて会った時のヤクサインが憑依してたやつ?」
桜野「そうそれ」
桜野「自分なりに持ち主を探してたんだけど、なかなか見つからなくて」
桜野「多分、中に写真とかが入ってるタイプだと思うんだけど、蓋が歪んで開かなくなっちゃってたから」
桜野「中を勝手に見るのは悪いと思ったんだけど、もうこれしか方法がなくて……」
シキ「持ち主、はやく見つかるといいのです」
桜野「うん」
- 552 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:32:23.82 ID:gsa9Xsxdo
- 桜野「でもさぁ、直るまでに何日かかかるみたいなんだよねぇ。すぐに直って探し始められると思ってたから、暇になっちゃったなぁ」
シキ「遊びにいくです?」
桜野「そうだねぇ……んぅ?」
少女「えぇ……っとぉ……?」
桜野「あの子……迷子、かな? 地図とにらめっこしてるし」
少女「んぅぅー……?」
桜野「首90°曲がってる。絶対迷子だ」
少女「ここがこうで……あっちがそっちで……うーん?」
桜野「あの……」
少女「はぇ?」
桜野「お困りですか?」
少女「はい! とってもお困りです!」バッ
桜野「すっごい元気……えっと、どうしたんですか?」
少女「聞いてくださいよ。この間ね、街をぷら〜っとお散歩してた時に、新しくオープンしたっていうカフェのチラシをもらったの」
少女「おしゃれな雰囲気だしクーポンついてるし、せっかくだから行ってみたいなーって思ったんだけど、うかつにも道に迷ってしまいさぁ大変」
少女「このままではわたしのお腹と背中がぺったんこしてしまうのです」
桜野「あ、はは、なるほど……あ、それ地図ですよね? ちょっと見せて」
少女「ご都合主義的奇跡が降臨した!?」
桜野「大げさだって……」
- 553 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:40:21.72 ID:gsa9Xsxdo
- 桜野「うーんと、だから……あっちの道をまっすぐ行って大きな通りに出たら左に曲がってそれから……」
少女「ふんふん」
桜野「……で、そこをまっすぐ行くと見えてくるはず」
少女「なるほどーそっち側だったかー」
少女「そっかそっかぁ、地図が反対向きだったのか。まぁ地図にだって反抗期くらいあるよねうんうん」
少女「待てよ。ということはつまり、あの時通り過ぎた角を曲がっていればたどり着いていたということに……?」
桜野「ふふっ」
桜野「もう」
桜野「……!」
桜野「……」
桜野「……」
桜野「……もう大丈夫だね」ニヘッ
少女「えぇー、もうちょっと付き合ってよー」
桜野「!」
少女「だってほら、けっこう道順複雑だったし? また迷っちゃうかもだし? これも何かの縁だと思ってさ」
桜野「あ、えと……」
少女「だめ……?」コテン
桜野「ぅ……」
桜野「そ、そう、だよね。迷っちゃうかもだよね」
少女「うんうん!」
桜野「じゃあその……一緒に行こっか?」
少女「うん!」ニコッ
桜野「……!」トクンッ
- 554 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:49:05.95 ID:gsa9Xsxdo
- 少女「もうお腹ぺっこぺこだよー。カフェ着く前に倒れちゃいそう」
桜野「あ、飴でよかったら食べる? いちごみるくしかないけど……」
少女「いいのっ!?」
桜野「すごい食いつき……どうぞ」
少女「んっふぇっふぇっ……おいひぃ♪」コロコロ
桜野「ふふっ、本当においしそうに食べるねぇ」
少女「わたしね、いちごみるくの飴大好きなんだぁ」
桜野「それはよかった」
少女「うんうん。とってもよいよい♪」コロコロ
桜野「なんだかこうしてると……」
少女「んぅ?」コロコロ
桜野「あ、ごめんね。ちょっと昔のこと思い出しちゃって」
少女「え、偶然! わたしも昔のこと思い出してた!」
桜野「あなたも?」
少女「うん。あのね、わたしね、中学からこの街に引っ越してきたんだけど、10歳くらいの頃にも旅行で来たことがあるの」
少女「でもね、その時迷子になっちゃったんだ」
少女「お父さんもお母さんもどこにいるか分からなくて、不安になっちゃって、1人で泣いてたの。誰も助けてくれなくて、とっても怖かった」
少女「でもね、その時知らない女の子が声をかけてくれたの」
桜野「……!」
少女「その子がね、お母さんが迎えに来るまでずぅっと一緒にいてくれた。ほんとのほんとに嬉しかったなぁ」
少女「いちごみるくの飴はね、その子がくれた飴なの。それからずっとこの飴が大好きなんだぁ」
- 555 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:55:07.58 ID:gsa9Xsxdo
- 少女「あはは、なんだか懐かしくなってきちゃった。ごめんね急にこんな……ってどうしたの? お口があんぐりと……塞いだげよっか?」ムニッ
桜野「うにゅ」
少女「ぷふっ」
桜野「うにゅにゅにゅ」
少女「やわやわだぁ〜♪」ムニムニ
桜野「まっふぇまっへ、待って。今の話ってほんと……?」
少女「ふぇ? ほんとだけど……?」
桜野「あの日、確かすごく暑くて……」
少女「え……?」
桜野「ふたりで日陰に入って、おしゃべりしたり、じゃんけんとかしりとりとかで遊んで……」
少女「そ、それでお母さんが迎えに来た時……」
桜野「引き分けで……」
少女「! もしかしてもしかしてっ!!」
桜野「それ、わたしだ……」
少女「!」
少女「ふぁあああっ……!」
少女「すごいすごいっ!」ガシッ
桜野「へ?」
少女「あの時の子に会えるなんて! これはもう偶然を通り越して運命だよ!」ブンブン
桜野「ど、どうどう……!」ガックンガックン
少女「あ、ごめ」パッ
- 556 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:57:35.17 ID:gsa9Xsxdo
- 桜野「ふぃ……でもすごい偶然。本当に運命だったりして」
少女「うん、絶対そうだよ! えぇっと……」
桜野「そういえば自己紹介とかまだだったね。わたし、岸波桜野」
少女「岸波、桜野……」
桜野「よろしくね」
少女「うん、よろしくね」
コスモス「わたし、桜井コスモス!」ニコッ
- 557 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/04(火) 21:58:08.21 ID:gsa9Xsxdo
- ここまで
- 558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/04(火) 22:00:04.86 ID:CISfS6Wq0
- 乙
不採用だったキャラも使われる可能性ある感じか
- 559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/04(火) 22:06:15.34 ID:oh6Bxt4Ro
- おつ
おー
- 560 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/07(金) 08:42:46.44 ID:M/cptl14o
- >>1です
ごめんなんだけど今日無理かもしれない
昨日から体調悪くて今朝の体温が39℃こえました
それでも今日は平日なのです休めない 夜には絶命していることでしょう
というわけで無理ぽです
本当に申し訳ございません
- 561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 08:45:33.70 ID:0kfSfJYN0
- コロナかな
- 562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 08:48:44.31 ID:EppTg7xf0
- 体温の段階で異常ってわかるほどなら流石に会社休んだほうがいいんじゃないかなあ…
確実に大勢に風邪移るし行っても迷惑かけるというか半分バイオテロだよ細菌兵器持って会社突撃するようなもんだよ
- 563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 08:58:25.66 ID:WrECuu+E0
- もう言われてるけど、会社にも迷惑だし普通に休んで病院行ってくれとしか…
お大事に
- 564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 09:02:39.38 ID:Y0jBqG+/o
- 流石にそこまで体調に異常出てて休ませてもらえないんなら確実に会社訴えれるぞ
- 565 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/07(金) 09:16:24.95 ID:M/cptl14o
- 休めはするんだけどどーーーしても休みたくない事情があるんだよなぁ
でもさすがに無理かぁ
しゃーなし休むかぁ
- 566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 16:18:07.68 ID:NuGOd8Oso
- これも全てビョーゲンズって奴の仕業なんだ
- 567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/08(土) 20:18:20.31 ID:3jtCIthOo
- まだ復活無理か
- 568 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/09(日) 20:59:20.12 ID:AOIhYCmbo
- コスモス「それでこの道をまっすぐ行くと……あ、ほんとだ! ほんとに見えてきたぁ〜!」タタタッ
桜野「ふふっ。走ると転んじゃうよー」
コスモス「あははっ、すごーい!
ほんとについたー!」タタタッ
桜野「戻ってきた……」
コスモス「岸波ちゃ……あ?」コケッ
桜野「あ」
コスモス「んぅっ……!」ギュッ
桜野「おっと……」ガシッ
コスモス「っっっ………………ぅな?」
桜野「だから転ぶって」
コスモス「うっへへぇ、ごめんなしゃぁい」テヘッ
桜野「もう、危なっかしいなぁ……」クスッ
- 569 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/09(日) 21:37:10.09 ID:AOIhYCmbo
- コスモス「でもでもほんとに辿り着くとは……」
桜野「地図通りに来ただけだよ?」
コスモス「それでもすごいの。わたし1人じゃ、今ごろ空腹で野垂れ死んでたところだもん」
桜野「そうなる前に別のお店入ろうね……」
コスモス「ふふふっ。岸波ちゃん、ほんとにありがとね。岸波ちゃんがいてくれてほんとのほんとによかったよ」
桜野「そ、そう? わたし、役に立てた……?」
コスモス「うんっ! とっても助かりました!」
桜野「そっか……それなら、よかった」
- 570 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/09(日) 22:10:53.02 ID:AOIhYCmbo
- コスモス「それじゃあ、お腹と背中がぺったんこする前にさっそくれつご!」スッタタ-
桜野「ぁ……」
コスモス「なーに食べよっかなー? 何がおいしいかなー?」
桜野「……」
コスモス「パスタとかーパンケーキとかー……オススメとかあるのかなー」
桜野「……」ニコッ
コスモス「カフェだしやっぱりコーヒー? でもにがにが味はにがにが苦手なのです。でろでろあまあま味とかないかな?」
桜野「桜井さん」
コスモス「ん? なぁに?」クルッ
桜野「楽しんできてね」フリフリ
コスモス「………………ほぇ?」
桜野「道案内も終わったし、わたしは……」
コスモス「えぇ〜! 待ってよぉ〜!!!」グイ-
桜野「ちょっ!?」
コスモス「一緒にごはん食べよーよー!」グイグイ
桜野「で、でもわたしっ、お金もってなっ……!」
コスモス「おごるからー!」
桜野「わ、悪いって……!」
コスモス「昔も今も助けられちゃったんだからお礼くらいさせてよー!」グイングイン
桜野「で、でも……!」
コスモス「おねがいー! ごはんおごらせてーぇ! それくらいしなきゃ気がすまないのー!」グオングオン
桜野「あ、あのちょとっ……!」ガックンガックン
コスモス「あ、こめんまた」パッ
- 571 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/09(日) 22:45:33.40 ID:AOIhYCmbo
- コスモス「ねぇ、どうしてもダメ?」
桜野「だって奢らせるなんて悪いし……」
コスモス「お礼がしたいの。お願い……」
桜野「でも……」
コスモス「わ、わたしと一緒にいるのやだ……?」
桜野「っ! ちがっ! そういうんじゃなくてっ……!」
コスモス「じゃあなんで……」
桜野「そ、れは……」
コスモス「せっかく会えたんだよ? もうちょっとだけ一緒にいたいよ……」キュッ
桜野「……っ」
桜野「……ぁ、ぅ」
桜野「…………わかった」
コスモス「ほん、とに……?」
コスモス「ほんとにっ!? やたやたっ!」ニパッ
コスモス「そうと決まれば! ほら、はやく行こっ!」ギュッ
桜野「う、うんっ!」
- 572 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/09(日) 22:46:21.87 ID:AOIhYCmbo
- んーだめだうまくまとまらん
申し訳ないけど今日はここまで
- 573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/09(日) 22:46:51.05 ID:pwPEOPuZo
- 乙
- 574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/09(日) 22:54:27.74 ID:04d+ugs7o
- おつおつー
- 575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/10(月) 20:21:50.31 ID:Z7d+WtmOo
- プリキュア恒例の単発回でのゲストキャラは採用されなかったキャラから拾うかな?
- 576 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:22:39.02 ID:t0AYj8EGo
- >>575
ごめんたぶんそこまでは書けない 今の人数でもそこそこキャパオーバー
桜井コスモスは偶然桜野と同じ主人公の候補だったり 偶然桜野と名前の雰囲気が似てたり 他にも色んな偶然が重なって爆誕した特別枠
- 577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/10(月) 21:24:01.10 ID:e3ZV1+wKo
- 闇キュアですか?(直球)
- 578 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:27:16.92 ID:t0AYj8EGo
- カランコロンカラン
店員「いらっしゃいませー」
コスモス「ほぁ〜おしゃれだぁ〜」
桜野「ほんとだぁ〜」
店員「2名様ですか?」
コスモス「でーす」ピ-ス
店員「こちらのお席へどうぞ」
コスモス「はーい」タタッ
桜野「ありがとうございます」ペコッ
コスモス「見て見てーメニューもすっごいおしゃれさん」
桜野「ほんとだぁ。みんなおいしそ……」
コスモス「どれにするか迷っちゃうねぇ」
桜野「そうだねぇ」
- 579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/10(月) 21:27:56.32 ID:jbtNccco0
- コスモ〜ス
強くなれるIT'S ALRIGHT!
- 580 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:30:14.24 ID:t0AYj8EGo
- >>577
なにそのyesともnoとも答えたくない質問……
- 581 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:34:45.48 ID:t0AYj8EGo
- >>579
コスモス「アヤノちゃん!」
桜野「サクノです」
みたいなやつ入れようとしたけど伝わらんだろと思ってやめたのはナイショの話
- 582 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:46:59.53 ID:t0AYj8EGo
- コスモス「うーん……やっぱりパスタかなぁ……」
桜野「……」チラチラ
コスモス「こっちのなんか赤いやつ美味しそうだなぁ……あ、でも白いやつも……」
桜野「……」ジ-
コスモス「岸波ちゃんは……えぅ? どしたのじっと見つめて。なんかついてる?」
桜野「あ、いや、なんでもなんでも……!」
コスモス「そう……?」
桜野「うんうん!」コクコク
コスモス「ならいいけど……何にするか決まった?」
桜野「わ、わたしは、なにか軽いものを……」
コスモス「おなか減ってない?」
桜野「う、うん。あんまり減ってな……」クゥゥゥ…
コスモス「お?」
桜野「あ」
コスモス「可愛らしい音が聞こえたような……?」
桜野「こ、これは、違くて……!」ワタワタ
コスモス「違うんですか」
桜野「違うんです」
コスモス「ではなんでしょう」
桜野「うぇ!? あ、えと……えぇーっと……」
コスモス「ふふっ」クスッ
桜野「あぅ……」
コスモス「遠慮なんかしちゃダメだよ? これはわたしからのお礼なんだから」
桜野「う、うん……」
コスモス「あ、そうだこうしよ。わたしパスタ2種類で悩んでるから、両方選んでシェアしよ。それならいいでしょ?」
桜野「桜井さんがいいなら」
コスモス「じゃあ決まりね。すいませーん」
- 583 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 21:57:27.37 ID:t0AYj8EGo
- コスモス「ひょころふぇ」モグモグ
桜野「あんふぇ?」モグモグ
ゴクン
コスモス「ところで」
桜野「ソースついてるよ」
コスモス「どこっ!?」
桜野「ほっぺ」
コスモス「こっちっぺ?」ゴシ
桜野「はんたいっぺ」
コスモス「ななな?」
桜野「ここー」フキフキ
コスモス「むぐー」フキフキ
桜野「むぅ? なんふぇわたひもふかれてうの……?」フキフキ
コスモス「ほかえひ」フキフキ
桜野「はんほ意味が……」
コスモス「ソースついてたよ」
桜野「ばかなっ……!?」
コスモス「大人しくもちもちされろ〜♪」モチモチ
桜野「もくてきかわっへりゅりゅりゅ〜」
- 584 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:15:27.79 ID:t0AYj8EGo
- コスモス「改めましてところで」
桜野「なんでしょう」
コスモス「その制服、陽見原のだよね?」
桜野「ん、そうだよ」
コスモス「で、2年生?」
桜野「せいかーい」
コスモス「やっぱりそうだ。わたしもね、陽見原なの」
桜野「え、そうなの!?」
コスモス「うん、学年もおんなじ」
桜野「本当に? だって、今まで一度も会ったことないよね?」
コスモス「そのはず。もし会ってたら絶対忘れられないもん」
桜野「すれ違ってたのかな?」
コスモス「かなかな? でもすれ違ってたら、ビビっと来てそうな気がするんだよねぇ」
桜野「たしかに……本当に偶然会わなかったんだ……」
コスモス「今日再会する運命だったのです」
桜野「なんか壮大だぁ……」
桜野「あ、でも同じ学校なら、これからは学校でも……」
コスモス「それは……どうだろ?」
桜野「?」
コスモス「わたしね、最近、学校行けてないんだぁ」
桜野「そう、なの……?」
コスモス「うん。まぁその……あれなの。いろいろあったんだよ、うん」
桜野「……そっか」
- 585 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:22:13.51 ID:t0AYj8EGo
- コスモス「それよりそれより、こっちの白いやつ、すっごいおいしいよ!」
桜野「ほんとに?」
コスモス「ほんとのほんとに。ひと口お食べー」
桜野「お言葉に甘えて」
コスモス「はい、あーん」
桜野「へ?」
コスモス「ほれほれ、おくち開けてー」
桜野「えぁっ!? いやっ、え……!」
コスモス「早くしないと落っことしちゃうー」
桜野「え、えと……あ、あー」パクッ
コスモス「むふふっ♪」
桜野「……」モグモグ…
コスモス「どお?」
桜野「味わかんない……」
コスモス「じゃあもう1回」
桜野「勘弁してくださいっ……!」
- 586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/10(月) 22:26:07.88 ID:NBYDEtcDo
- 透ちゃん並みの暗い過去持ちか?
- 587 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:30:53.93 ID:t0AYj8EGo
- 桜野「ひどいはじゅかしめをうけた……」モグモグ
コスモス「赤いやつどお?」
桜野「とみゃと味……」
コスモス「おーぅとみゃーとぉ。おいし?」
桜野「おいし」
コスモス「ちょーだい?」
桜野「おくちをおーぷん」
コスモス「あー」
桜野「いい子ですねー。はいあーん」
コスモス「はむ」モグモグ
桜野「恥ずかしがらずによくできまちた」パチパチ
コスモス「いや思いのほか恥ずかしくて混乱してます……」
桜野「ちなみにお味は?」
コスモス「わかんにゃい」
桜野「でしょ?」
- 588 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:44:05.72 ID:t0AYj8EGo
- 店員「ありがとうございましたー」
コスモス「美味しかったねー」
桜野「ごめんね、本当に奢らせちゃって」
コスモス「もう、それは言わない約束。そろそろ怒っちゃうよ?」
桜野「怒る……?」
コスモス「そうです。わたしは怒るととってもこわこわなのです」
桜野「まったく想像できない……」
コスモス「では今から片鱗をお見せしましょう」
桜野「おー」パチパチ
コスモス「むぅー……!」プク-
桜野「!」
桜野「……」ソワソワ
桜野「……」ソッ
コスモス「むむー!」プク-
プスッ
コスモス「ぷしゅるぅぅぅ……」
桜野「……!」バッ
コスモス「いかがでしたか?」
桜野「ぜっ……たいに怒らせてはいけないとわかりました……っ」プルプル
コスモス「そうです。みな口を揃えてそう言います。やはりわたしは恐るべき存在……」
桜野「そうっ……! ですねっ……!」プルプル
- 589 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:45:38.98 ID:t0AYj8EGo
- なんかこいつらの会話ずっと中身ないしずっと脱線してて本筋全く進まないんだけどなんなんだよこいつら……
- 590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/10(月) 22:53:04.40 ID:UY+teAZMo
- ツッコミ役不在天然同士の会話
- 591 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 22:54:14.47 ID:t0AYj8EGo
- コスモス「ねぇねぇ、これからどうする?」
桜野「んー、もう帰らないと……」
コスモス「えぇーもう?」
桜野「だってそろそろ暗くなるし……」
コスモス「むー……」プクッ
桜野「い、怒りをお鎮めください……!」ソワソワ
コスモス「今回だけですぞ」スンッ
桜野「ありがたき幸せ……」
コスモス「でも帰っちゃうのはやーだっ」
桜野「そうは言っても、おうちの人だって心配するんじゃ……」
コスモス「むむぅ……あ、じゃあじゃあプリだけ撮ろっ!」
桜野「プリ?」
コスモス「せっかくの再会記念、写真の1枚も無しじゃ寂しいもんね!」ギュッ
桜野「え」
コスモス「いっくぞー!」グイ-
桜野「うぁっ、ちょ……!?」
- 592 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:01:03.15 ID:t0AYj8EGo
- 桜野「こ、ここがプリクラの世界か……」
コスモス「流行りのイセカイテンセーってやつ?」
桜野「気分はまさに……」
コスモス「やったことない?」
桜野「うん、初めて」
コスモス「おぉー。岸波ちゃんのプリクラ初体験がわたしとだなんて、ちょっとうれしいなぁ♪」
桜野「お、お手柔らかに……」
コスモス「いろいろ種類あるけど、どれがいい?」
桜野「おすすめで……」
コスモス「あいあい。じゃあわたしのイチオシを」
桜野「わ、わたしはどうすれば……!」
コスモス「ここはお任せ〜」タプタプ
桜野「う、うん……」
コスモス「はい、撮影ブース入る!」
桜野「うぇっ!? どっち!?」
コスモス「こっち!」グイ-
桜野「わわっ!」
- 593 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:13:46.19 ID:t0AYj8EGo
- 桜野「白い明るい広い……」
コスモス「準備いい〜?」
桜野「え、うん……?」
サツエイガハジマルヨ
桜野「なんかしゃべったっ!?」
コスモス「そりゃしゃべるよ」
ガタンッウィィィ…
桜野「なんか動いたっ!?」
コスモス「グリーンバック?」
3
桜野「ここここれどうするのっ?」
コスモス「ここ、こっち向いて……」
桜野「お、ぉ?」
コスモス「で、ポーズ!」シュビッ
桜野「ポーズ?」ヘニョ
2
コスモス「もっとこっちよって! くっつくくらい!」グイ-
桜野「うぇっ!?」
コスモス「そんな端っこじゃ入りきらないって!」グイグイッ
桜野「あああああええ???」ガクッ
1
コスモス「はやくっ!」グイッ
桜野「あちょ」ツルッ
コスモス「へ?」
ゴッチンッ☆
パシャッ
コスモス「あぅ、ぅぅ……ぇだいぃぃ……!」
桜野「ふぐ、ぬぉぉぉ……!」
コスモス「き、岸波ちゃん……だいじょぶぅ……?」
桜野「わ、わたしはなんとか……!」
コスモス「そっかぁ……わたしはダメそうだからさすってぇ……」
桜野「い、意外と図々しい……」サスサス
コスモス「ふぇぇ……」ジンジン
- 594 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:23:44.55 ID:t0AYj8EGo
- コスモス「おでこ大丈夫? 腫れたりとか……」
桜野「自分じゃわかんない」
コスモス「うーん……」サスサス
桜野「どお?」
コスモス「おでこ大丈夫」
桜野「そっちは……」サスサス
コスモス「ふへ……♪」
桜野「うん、おでこ大丈夫」
コスモス「もっとしっかり調べるべきだと思います」グリグリ
桜野「では念入りに」ナデナデ
コスモス「ふへへぇ……♪」
桜野「ところで、今これはなにを……?」ナデナデ
コスモス「落書き」
桜野「ほぇ……」
コスモス「あ、なでなでの手が止まっていましてよ?」
桜野「おでこチェックのはずでわ……?」
コスモス「口答えは許していなくてよ!」
桜野「す、すみません……」ナデナデ
コスモス「おでこだけじゃなくもっと全体を、もう少しだけ強くして、でも優しく。髪の流れに逆らわないで、触るか触らないかくらいのタッチで梳くみたいに……」
桜野「注文多いな」ナデナデ
- 595 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:33:40.65 ID:t0AYj8EGo
- コスモス「キリッとした感じと、ふわっとした感じ、どっちがいい?」
桜野「え、なんの話……?」
コスモス「プリの加工のお話です。1人ずつ別々のも選べます」
桜野「な、なにがなにやら……」
コスモス「岸波ちゃんはゆるゆるふわふわな感じだから、ふわっとした感じの方が可愛いかな?」タプタプ
桜野「わたしそんなにゆるゆるに見える?」
コスモス「うん。一目見たときから、頑張ればおうちに連れて帰れそうだなって思ってました。なんなら今も思ってます」
桜野「奇遇だね。わたしもおんなじこと思ってた」
コスモス「おー、わたしたち気が合うねー」
桜野「ねー」
コスモス「じゃあ加工もおそろいにしちゃおー」タプタプ
桜野「おー」
- 596 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:42:12.68 ID:t0AYj8EGo
- カタンッ
コスモス「ほらほら出てきた」カサッ
桜野「すごい、なんか透けてる」
コスモス「今の流行りなのです。空にかざして写真撮ったりするの」
桜野「そして、見事にごっちんした瞬間……」
コスモス「再会記念としてはベストショットじゃない?」
桜野「ふふっ、そうかも。これを空にかざして……」
コスモス「エアごっちん」
桜野「エアごっちん……」
コスモス「ぷふっ」
桜野「あははっ」
コスモス「ちょっと待ってね、今切り離すから……」
桜野「うん」
コスモス「はい、岸波ちゃんの分」
桜野「あ、ありがと……」
桜野「ぉぉぉ……! 初、プリクラ……!」キラキラ
桜野「大切にするねっ!」
コスモス「うん、わたしも!」ニコッ
- 597 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:51:56.61 ID:t0AYj8EGo
- コスモス「あぁ、暗くなっちゃってる」
桜野「早く帰らないと……」
コスモス「あ、門限厳しい感じ? ごめんね、無理に引っ張り回しちゃって」
桜野「ううん、たぶんまだ大丈夫。それに、その……とっても楽しかったから」
コスモス「ほんとに? わたしもとっても楽しかった!」ニコッ
桜野「……」ニコッ
コスモス「……」
桜野「……じゃあ」
コスモス「ねぇ」クイ
桜野「なに?」
コスモス「また会える?」
桜野「!」
桜野「……」
桜野「うん」コク
コスモス「ほんとにっ!?」ズイッ
桜野「うんっ、うぇ!?」
コスモス「いついつ? 明日? 明後日? それとも週末?」
桜野「ど、どうどう……!」
コスモス「あ、ごめん。嬉しくてつい……」
- 598 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/10(月) 23:57:39.03 ID:t0AYj8EGo
- 桜野「週末にしよっか。学校お休みで時間あるし」
コスモス「わかった!」
桜野「待ち合わせ場所は……」
コスモス「またあのカフェにしよ。今度はランチで」
桜野「いいけど、迷わずこれる?」
コスモス「い、1回惜しいところまで行ったんだからだいじょぶだよ」
桜野「ほんとに?」
コスモス「ほんとのほんとに! わたしだってね、やる時はやるんだよ?」
桜野「期待しても?」
コスモス「おまかせあれ」エヘン
桜野「ふふっ」
コスモス「それにもしまた迷子になっても、きっと岸波ちゃんが見つけてくれる! くれる?」
桜野「……うん。絶対見つけるよ」
コスモス「うへへっ♪」ニコッ
- 599 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 00:09:52.81 ID:PSnatb1mo
- コスモス「よし、じゃあ週末!」
桜野「うん」
コスモス「まったねーっ!」タタタッ
桜野「またね!」フリフリ
桜野「……」フリフリ
桜野「……」フリ…
桜野「……」
桜野「……///」ポシュッ
桜野「はぅあぁぁ〜〜〜……///」ヘナヘナヘナ
シキ「桜野? だいじょぶです?」
桜野「ダメかもぉ……///」
シキ「どこか痛いです?」
桜野「痛いというかぁ……苦しいというかぁ……///」
桜野「また会えるなんて思わないじゃんっ……///」
桜野「本当に運命だったりするのかなぁ……///」
桜野「だってあの子は……わたしの……」
桜野「あぁ……もぅっ……!///」
桜野「やばいなぁ……///」
- 600 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 00:10:25.82 ID:PSnatb1mo
- ここまで
- 601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 00:20:56.39 ID:OrehRdaxo
- 乙
- 602 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 21:17:31.08 ID:PSnatb1mo
- 屋上
桜野「……」ピラッ
朱「……」カサッ
桜野「エアごっちん……ぷふっ……」
朱「うーん……」ジ-
桜野「……」ニマニマ
朱「うぬぬぬ……」
桜野「ふへへへ……」ニヤニヤ
雪菜「桜野さん?」
桜野「ひゃい!? ななななにかご用でしょうか!?」ササッ
雪菜「いえ、なに見てるのかなぁって」
桜野「あぁいや、これは……なんでもない。うん、なんでもなんでも……」テレテレ
雪菜「……?」
- 603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 21:20:20.77 ID:WZz3DU0k0
- 同じメンバーでいつも屋上
もしかしてみんなあまり友達いないんだろうか…
- 604 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 21:26:38.20 ID:PSnatb1mo
- 桜野「ピ-ヒョロリ-♪」
雪菜「……」
桜野「……」フイ-
雪菜「……」サッ
桜野「……!」パシッ
雪菜「……」
桜野「……」
雪菜「……!」ババッ
桜野「!」ササッ
雪菜「……っ!」サササッ
桜野「!?」
雪菜「隙あり!」バッ
桜野「甘いわ!」ダキッ
雪菜「わぷっ!?」
桜野「ふっふっふっ。雪菜ちゃん、討ってないけど取ったり」
雪菜「んむむー!」パタパタ
桜野「いい子だねぇ〜」ギュ-
雪菜「!」
桜野「雪菜ちゃんはとってもいい子。いっつも頑張っててえらいねぇ〜」ナデナデ
雪菜「……!」
雪菜「ぁ……」ホニャ…
雪菜「ほぁぁぁ……」ホワ-ン
- 605 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 21:37:58.80 ID:PSnatb1mo
- 朱「……え、なにあれやばくない?」
透「……うん、やばいよ」
朱「知っているの透ちゃん?」
透「捕まったが最後、しばらく機能停止に追い込まれる……」フルフル
朱「な、なんて恐ろしい技……」
透「何より怖いのが、そんなに悪い気はしないこと……!」プルプル
朱「あの表情だもんね……」
雪菜「ほぁぁぁ……」ポヤ-ン
朱「ていうか透ちゃんと喰らったことあるのね……」
透「に、逃げられないの……! 一度捕まったら……ほぁぁ」
朱「思い出しほぁぁしないで」
- 606 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 21:51:09.60 ID:PSnatb1mo
- 透「こほん、ところで」
朱「う、うん」
透「なにか唸ってたみたいだけど、どうかした?」
朱「あぁ、えと……うーん、話していい事なのか……」
桜野「なになに? なんのお話です?」ナデナデ
雪菜「ほぁぁぁ……」
朱「……間近で見るとさらに恐ろしいわね」
透「で、でしょ……?」ウズウズ
桜野「透ちゃんもこっちくる?」
透「えっ……!」フラッ
朱「待った」グイッ
透「あぅ……?」
朱「これ以上犠牲者が出ると話が進まなくなる」
透「ぅ……」
桜野「あとでしてあげるから」
透「……ん」コクッ
朱「それってあたしも予約できる?」
桜野「え、朱さんもですか? なんだか緊張しちゃいます……」
朱「自分を信じて!」
桜野「別のシーンで言われたかったなぁ……」
- 607 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 22:03:41.41 ID:PSnatb1mo
- 朱「とにかく本題。みんなにだけ話すね。ここだけの秘密よ?」
桜野「はーい」
透「それで、なに見てたの?」
朱「これなんだけど……」
透「手紙?」
朱「うん」
雪菜「もしかしてラブレターとか!」
透「復活した……!?」
桜野「ラブレター?」
朱「かも、しれないのよね」
桜野「かも?」
雪菜「どういうことです?」
朱「中身がね……」カサッ
透「えっと……どうしても先輩に伝えたいことがあります。月曜の放課後、空き教室に来てください。ってこれ」
雪菜「完全にラブレターじゃないですか!」
朱「やっぱりそう見える? でも差出人の名前もないし、イタズラかもって……」
雪菜「これどこに?」
朱「下駄箱の中」
雪菜「下駄箱に呼び出しのラブレターなんて、今どき古風ですねぇ……」
朱「そういうイタズラだったり……」
雪菜「放課後の夕暮れに染まる教室。練習してきた言葉を何度も繰り返して心を落ち着かせる。ふいに扉を開く音がして、振り返るとそこには憧れの先輩。練習なんて一瞬でどこかに飛んでいった。頭が真っ白になって、足が震えて、喉がひっくり返って。それでも気持ちだけは確かだから、逆らわないで、心の向きに従って、小さく息を吸い込んで……みたいなみたいな!」
朱「た、楽しそうね……」
- 608 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 22:12:59.56 ID:PSnatb1mo
- 雪菜「きっと気持ちがこもったものですよ!」
朱「うんん……それだとなおさら困っちゃうことがあって……」
透「もしかして……」
朱「そう、問題はそこなの」
雪菜「あぁ、やっぱりこの字って……」
朱「うん」
朱「どう見ても女の子からなのよねぇ……」
桜野「!」
雪菜「さすが朱さん。女の子にもモテモテです」
朱「喜んでもいられないわよ……」
透「朱のことだし、こういうの初めてじゃないんじゃないの?」
朱「バレンタインくらいは貰ったことあるけど、こんなにしっかり告白めいたことは……」
雪菜「バレンタイン、くらい……なんだか次元の違いを感じます……」
朱「義理チョコとかだから……」
雪菜「絶対本命の子もいましたって……」
- 609 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 22:28:40.65 ID:PSnatb1mo
- 雪菜「と、とにかく、女の子からの告白にどう答えればいいかで困ってると」
朱「というより、どう断るかね」
桜野「……!」
雪菜「断っちゃうんですか?」
朱「相手の子には悪いけど、そのつもり」
桜野「……」
朱「でもどう言えばいいか。女の子からって初めてだし……」
桜野「……」
朱「相手の子を傷つけないようにって考えると難しくて……」
桜野「女の子同士ってやっぱり変なのかな……」ボソッ
透「桜野?」
桜野「あ、ちがっ……!」
桜野「いやあの、ほんとに……ちがくて……」
桜野「……」
朱「あたしは変だなんて思わないわよ?」
桜野「! そ、そうですか……? ほんとに……?」
朱「うん。性別なんて関係ない。大切なのは気持ちだもの」
朱「あたしが断ろうと思ってるのは、相手が女の子だからじゃなくて、真剣に付き合えないから。学校もモデルの仕事もある。それに今はプリキュアも」
朱「そんなあたしじゃちゃんと向き合えない。それじゃ相手の子に失礼でしょ?」
桜野「そ、そうですか。そうですか……」ホッ
朱「うん」
桜野「女の子同士でも、変じゃない……」
朱「そう……そうなのよ!」
桜野「へ?」
朱「だから桜野ちゃん! 遠慮せずあたしの胸に飛び込んでおいで!」バッ
桜野「あ、結構です」
朱「フラれたっ!?」ガクッ
雪菜「あ、朱さん、大丈夫で……」
朱「ひっぅ、ひぐっ……うぇぇ……!」ボロボロ
雪菜「ガチ泣き!?」
桜野「ご、ごめんなさい。言いすぎました……」ナデナデ
朱「ほぁぁしてもいい……?」
桜野「それは我慢してください」ナデナデ
- 610 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 22:39:54.28 ID:PSnatb1mo
- 朱「フラれるのがこんなにも苦しいなんて……!」
桜野「冗談のつもりでした……」
朱「冗談でもこんなに傷つくんだもんね。断るにしても、相手の気持ちをちゃんと考えなくちゃ……」
桜野「そもそも朱さん、ちゃんと断れるんですか?」
朱「え?」
桜野「だっていつも透ちゃんや雪菜ちゃんにデレデレしてるじゃないですか」
朱「それは誤解よ。桜野ちゃんにもきっちりデレデレしています」キリッ
透「聞いてないから」
雪菜「でもたしかに不安ですね。本当にちゃんと断れますか?」
朱「あ、あたしこれでも結構告白されるのよ? こう言っちゃなんだけど、断るのだって慣れてるし……」
桜野「でも女の子からは初めてなんですよね?」
朱「そ、そうだけど……」
桜野「よーく考えてみてください。女の子からの告白ですよ?」
朱「こ、断れ、る……たぶん?」
透「不安」
雪菜「不安です」
朱「信頼がないっ……!」
- 611 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 22:46:34.90 ID:PSnatb1mo
- 桜野「仕方ありません。朱さんのために一肌脱ぎましょう。特訓です」
朱「………………あぇ?」
雪菜「特訓ってまさか……」
桜野「わたしたちも女の子ですし」
朱「え、ちょ……」
透「わ、私そういうのは……」
桜野「まぁまあ、朱さんのためだから」
朱「ちょ、ま……ってことは……!」
桜野「今からわたしたちが告白するので、傷つけないように断ってください」
朱「な……」
朱「な……」
朱「なにそのご褒美フィーバータイム」
- 612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 22:47:38.60 ID:vi+N4Nm/o
- パイセンキャラ!キャラ崩壊れ
- 613 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 22:50:26.47 ID:PSnatb1mo
- いつメン屋上シーンが多いのは俺が屋上コント書きたいから
でも今はアドリブで安価さばける自信が無いので今日はここまで
ここから告白内容募集 次回更新まで
キャラ
桜野、透、雪菜から1人選択
告白内容
どんな告白をするか 割となんでもあり 物理的に不可能なことも彼女たちの溢れる妄想力で実現します
最低1キャラ1つ募集
キャラ被っても場合によっては一部採用とかあるかも
- 614 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/11(火) 22:54:43.47 ID:PSnatb1mo
- 友だちの話すると
朱さん:多そう
ゆきにゃ:多くはないけど困るほど少なくもなさそう
桜野:知り合いは多いけど友だちと言われると……
透ちゃん:ぼっち
みたいなイメージあくまでもイメージ
- 615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 22:55:36.34 ID:RsDubm210
- 透
壁ドンして「さっさと答え言いなさい」と強引めに
- 616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 23:01:45.60 ID:vi+N4Nm/o
- おつ
透ちゃん…今はみんないるよ…!
告白:雪菜
(厄介勢対策で)今までのモデルの仕事を事細かくずっとずっと見ていましたと早口でまくし立て告白になだれ込む
- 617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 23:04:36.38 ID:y9BM1q5ro
- 雪菜
疲れちゃいましたしちょっとあのホテル休憩していきませんか?
何が起きても私は受け入れますので…(ささやき)
- 618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 23:07:18.12 ID:njgVdb/X0
- とりあえず桜野は告白の前になでなでほあぁして朱さんを堕としてほしい
一度に3人から迫られるのでもいいな
透は↑みたいに多少強引に迫る系、雪菜は後輩オーラ全開で庇護欲そそる系にして全員で朱さんを徹底的に堕とすんや
- 619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/11(火) 23:19:59.72 ID:2ztzqc2H0
- 桜野
枕営業を持ちかける悪徳社長になりきる(いつもの茶番劇)
- 620 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 21:24:09.64 ID:kyQaNwxxo
- 透「で、誰からやるの?」
桜野「じゃんけんで決めよっか」
雪菜「か、勝った人からです……?」
透「負けた人からでしょ」
雪菜「うっ、私じゃんけん弱いのに……」
桜野「まぁまぁ、早いか遅いかの違いだから」
透「雪菜、腹括って」
雪菜「ぅぅ……」
朱「なんか罰ゲーム扱いされてない?」
桜野「いくよぉ……」
「「「じゃんけんぽんっ!!!」」」
安価
下1コンマ 桜野
下2コンマ 透
下3コンマ 雪菜
小さい順に告白
- 621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/12(水) 21:27:51.99 ID:VbrHj1Cr0
- そい
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/12(水) 21:28:58.07 ID:0bcAU2bEo
- ほっぺをあっぷぷーグーの顔〜
- 623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/12(水) 21:29:03.13 ID:PKwjlHCwo
- あ
- 624 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 21:39:51.13 ID:kyQaNwxxo
- 雪菜「か……った」
雪菜「勝ちましたぁぁぁ!!!」バッ
透「2番目でしょ」
雪菜「それでもびりっけじゃないなんて! 初めてかもしれません!」
桜野「よかったねぇ」
雪菜「はい!」
桜野「順番は、透ちゃん、雪菜ちゃん、最後がわたしね」
透「はぁ……私からか……なんで私がこんな……」
桜野「がんばって透ちゃん!」
雪菜「がんばってください!」
透「どうすればいいか分かんないんだけど」
雪菜「好きな人に告白するならって考えるのがいいと思います」
透「好きな人……いないし……」
雪菜「うーん……じゃあ桜野さんで」
透「桜野?」
雪菜「桜野さんに好きって伝えるならどうしますか?」
透「急に言われても……えと……」チラッ
桜野「?」ニコッ
透「……」
透「……」
透「……///」ポシュッ
桜野「伝わりました」グッ
雪菜「思ってたのと違う……」
- 625 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 21:46:20.57 ID:kyQaNwxxo
- 雪菜「せっかくですし、透さんの武器を最大限活かしましょう」
桜野「というと?」
雪菜「透さん、ボーイッシュでかっこいい感じなんで……」ヒソヒソ
桜野「なるほど、ちょっと強引な感じの方がいいかもね……」ヒソヒソ
透「え、そんなのするの……ほんとに……?」ヒソヒソ
朱「……!」ワクワク
雪菜「よし、じゃあそんな感じで!」
透「う、うん」
桜野「落ち着いてね」
透「うん。朱、いくよ」
朱「えぇ。でもなにを……」
透「……」グイッ
朱「へ?」フラッ
ドンッ
朱「……」パチクリ
朱「……!?」
朱「っ!?……!!?っ?……!???」パクパク
透「……」ジッ
朱「こっ、こっ!? え??? かべっ!?? はっ!?」
雪菜「ふふっ、想定通りの反応です」
桜野「さすが雪菜ちゃんプロデュース」
- 626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/12(水) 21:48:06.86 ID:u+gNScMAo
- 転校生が学校のマドンナに壁ドンって誰かに見られてたら大騒ぎだ
- 627 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 21:54:07.22 ID:kyQaNwxxo
- 朱「な、なんっ!?? これっ???」
透「……朱」ボソッ
朱「ふぁえっ!?」ビクッ
透「よそ見しないで」
朱「ひゃい……///」ゾクゾク
桜野「すごーい、顔真っ赤」
雪菜「朱さんの方が背高いのにちっちゃく見えますね」
透「……朱」
朱「ななななななんですか……?///」ドキドキ
透「私の彼女になりなさい」
朱「へぁっ!? あ、あ、の……あにょぉ……!///」
透「返事は?」
朱「ぁの……あたし、は……そのぉ……///」
透「私じゃダメ?」
朱「はぇ……」
朱「ぁ……」
朱「へぅぁ……ぁ……」フラッ
ギュッ
透「……?」
雪菜「壁ぎゅだー!」
桜野「壁ぎゅ?」
雪菜「壁ドンされた女の子が相手をぎゅってするやつです!」
桜野「まんま」
透「こ、これどうすれば……?」
桜野「頭撫でてあげたら?」
透「う、うん……」ナデナデ
朱「どぅへへへっ……!」デロ-ン
透「な、なんか気持ち悪い……!」
雪菜「人気モデルが絶対にしちゃいけない顔してますね……」
- 628 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 22:01:15.45 ID:kyQaNwxxo
- 桜野「ダメじゃないですか、ちゃんと断らなきゃ」
朱「ご、ごめんなさい……」
雪菜「今回の敗因はなんだと思いますか?」
朱「相手が悪かったです……」
雪菜「それもうどうしようもないじゃないですか……」
朱「はい、どうしようもありません……これからは透ちゃんと末永く幸せに暮らそうと思います……」
透「暮らさないから。あとそろそろ離して」
朱「も、もう少しこのまま……」
透「だめ」ベリベリ-
朱「あぁぁー」シクシク
雪菜「さて、次は私です……」
桜野「今度はちゃんと断ってくださいね?」
朱「が、がんばります……」
雪菜「けっこう緊張しますね……」
朱「ダメそうだったら遠慮なく抱きついてきていいからね? なんならダメそうじゃなくても……」
雪菜「目的変わってません?」
- 629 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 22:07:39.59 ID:kyQaNwxxo
- 放課後 空き教室(という妄想)
朱「………………」
ガラッ
朱「!」
雪菜「はぁはぁ……!」
朱「雪菜ちゃん」
雪菜「ご、ごめんなさい、遅くなっちゃって」
朱「ううん、全然待ってないわ。それで話したいことってなに?」
雪菜「そ、それは……」
朱「放課後の誰もいない教室に呼び出すなんて、もしかして告白とか? なんちゃって……」
雪菜「お別れを! 言いに来たんです……」
朱「……え」
朱「おわ、かれ……?」
朱「どういうこと……?」
雪菜「私、朱さんのことが好きです。大好きです」
雪菜「でもダメなんです。私なんかじゃ朱さんと釣り合わないんです……」
雪菜「だから……お願いします! 朱さん、私をフってくたさい!」
朱「!」
- 630 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 22:14:57.78 ID:kyQaNwxxo
- 雪菜「フってくれれば諦められますから。私っ……ちゃんと諦めますからっ! 泣いたりなんかしませんからっ……!」
雪菜「でも、でもっ……1つだけわがままを言わせてください。これからも、友だちのままいさせてくれませんか? 私はそれだけ、じゅうぶんっ、ですからっ……!」
雪菜「いつか朱さんに素敵な恋人ができたとしてもっ! 私は大丈夫ですからっ……笑顔で祝福しますからっ……!」ポロッ
雪菜「あ、あれ……おかしいな……な、涙、なんて……これ、は……ちがうんですっ……ちがくてっ……!」ポロポロ
雪菜「うっ……ぁああ……!」ボロボロ
朱「雪菜ちゃん……」ギュッ
雪菜「な、なに、してるんですか……」
朱「雪菜ちゃんを抱きしめてるの」
雪菜「だ、め、ですよ……!」
朱「どうして?」
雪菜「そんなことされたらっ……諦められなくなっちゃうっ……!」
雪菜「優しくしないでっ……! もうやめてっ……!」
雪菜「こんな恋……もう終わらせてっ……!」
朱「ううん、終わらせない」
朱「続けるのよ。これからも、ふたりで」
朱「だってあたしは、雪菜ちゃんのことが大好きなんだもん」ニコッ
雪菜「朱さん……!」
朱「雪菜ちゃん……」クイッ
- 631 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 22:19:29.12 ID:kyQaNwxxo
- 透「ストップ」ペチンッ
朱「いたぁ!? 透ちゃんがぶった!」
透「そりゃぶつよ。雪菜になにしようとした?」
朱「な、なにってちょっとしたスキンシップ……」
透「本当は?」
朱「流れに任せてキスくらいできると思ってました……」
透「ギルティ」ペチンッ
朱「あぅっ」
透「雪菜、大丈夫? ちょっと刺激強そうだったけど……」
雪菜「……」ギュ-
桜野「……」ナデナデ
透「……これは?」
桜野「精神安定ちゅー?」ナデナデ
透「なんて便利な……」
雪菜「……」ギュ-
- 632 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 22:24:24.51 ID:kyQaNwxxo
- 桜野「ダメじゃないですか、ちゃんと断らなきゃ」
朱「ご、ごめんなさい……」
桜野「今回の敗因はなんだと思いますか?」
朱「相手が悪かったです……」
透「私の時も言ってなかった?」
朱「同じくらい相手が悪かったです……」
桜野「雪菜ちゃんでもどうしようもないと」
朱「だってあんなの逆告白してって言ってるようなもんじゃない! 雪菜ちゃんはあたしが支えてあげなきゃいけないの! 2人で幸せに暮らすのよ!」
透「当の本人はほぁぁしてるけど……」
桜野「とってもいい子」ナデナデ
雪菜「ほぁぁぁ……」ホワ-ン
朱「それ禁止カードにしない?」
- 633 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 22:30:26.54 ID:kyQaNwxxo
- 桜野「最後はわたしですね」
雪菜「桜野さんの告白、想像もできませんね」
透「う、うん……」ドキドキ
桜野「さて、ちょっと本気出しますか……」
朱「お、お手柔らかに……」
桜野「……」トンットトトッ
桜野「……」タンッタンッ
朱「?」
透「あ、あれは……!」
雪菜「なんですあれ?」
桜野「……」コキコキ
桜野「……」グッパグッパ
桜野「……」パンッ
桜野「よしっ」グッ
透「桜野が初めて変身したときにやってた準備運動……」
雪菜「え、死人出ませんそれ?」
桜野「さて朱さん、朗報です」
朱「朗報?」
桜野「ご予約の時間ですよ」ニコッ
朱「……!」ゾクッ
- 634 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 22:39:35.30 ID:kyQaNwxxo
- 桜野「まずは……捕捉」ピピッ
朱「まずいっ!」
桜野「確保!」バッ
朱「しまっ……!」
桜野「ふっふっふっ……もう逃げられませんよー」ギュ-
朱「み、身動きが……取れるけど取りたくないっ!」
桜野「さぁさぁ朱さん、ゆ〜っくりリラックスしてくださいね」
朱「あ、あたしはまだ……負けるわけには……!」
桜野「……」ナデナデ
朱「あ、でもこれ……だめ……!」
桜野「……」ニコッ
朱「あぁ……」
桜野「なぁんにも考えられなくなっちゃおうねぇ〜」ナデナデ
朱「ぁ、ぁ……」
桜野「ほらほら、ほぁぁしてもいいんだよ?」ナデナデ
朱「ぁ、ふ……ぁ……」
桜野「我慢なんかしないで? 心のままに、ね?」ナデナデ
朱「ぁ……」
朱「はぅぁ……」
朱「ほぁぁぁ……」トロ-ン
桜野「朱さーん」ナデナデ
朱「ぅあ……?」
桜野「好きです。大好きですよー」
桜野「そうだ、わたちたち付き合っちゃいましょうか。それでずっと2人でいるんです。幸せだと思いません?」
桜野「ね、朱さん、恋人なる?」
朱「にゃる……」デロ-ン
透「……」カタカタ
雪菜「……」プルプル
- 635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/12(水) 22:41:26.86 ID:dSSpp7p90
- その技敵にも出来ればなあ
- 636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/12(水) 22:46:21.38 ID:VbrHj1Cr0
- トロピカル勢みたいなノリで本当に実装されかねない
- 637 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 22:52:03.90 ID:kyQaNwxxo
- 桜野「ダメじゃないですか、ちゃんと断らなきゃ」
朱「ご、ごめんなさい……」
桜野「今回の敗因はなんだと思いますか?」
朱「相手が悪かったです……」
桜野「もう、またそれですか?」
透「こ、今回ばかりは朱の言うことにも一理あると思う……」
雪菜「わ、私もそう思います……どうしようもないことだってありますよ……」
桜野「2人までそうやって甘やかしてー。結局朱さん、3戦全敗ですからね?」
朱「うぐっ……!」
雪菜「ちなみにどの告白が1番でした?」
朱「へ?」
桜野「確かにちょっと気になるかも?」
透「まぁせっかくやったし……」
朱「へ、え?」
雪菜「朱さん、私のこと好きって言ってくれましたよね?」
朱「えぇ、大好きよ」キリッ
透「朱、もう1回壁ドンしてあげよっか?」
朱「いいのっ!?」
桜野「朱さーんおいでー」
朱「ほぁ……」フラッ
雪菜「私、朱さんのこと好きです。大好きです」
朱「あ……」
透「朱は私の彼女」
朱「ああ……」
桜野「朱さーんこっちだよー」パチパチ
朱「あああ……」
雪菜「私のこと嫌いですか……?」
透「あなたは私だけ見てればいいの」
桜野「もっと甘えていいんですよー」
朱「へ、ぁ、ぁ……!」
雪菜「朱さんっ!」
透「朱!」
桜野「朱さーん」
朱「ぁ、あ……ぁ……ぁ……!」グルグル
- 638 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 23:03:53.35 ID:kyQaNwxxo
- 朱「しゃぁわしぇ……♡」デロ-ン
雪菜「あぁ、完全にトリップしてしまいました……」
透「さすがにやりすぎた?」
桜野「かもねぇ」
朱「ふへ、どぅへへ……♡」
透「それにしてもひどい顔……」
桜野「幸せそうでいいんじゃない?」
雪菜「でも朱さんのファンの人には見せられませんよねぇ……」
透「告白を断る特訓がどうしてこんなことに……」
雪菜「結局一度も断れませんでしたね……」
透「こんな調子で本当に大丈夫?」
桜野「ど、どうだろ……」
透「むしろ逆効果だったんじゃ……」
桜野「やらない方がよかったかなぁ……」
朱「そんなことは断じてないっ!!!」ガバッ
雪菜「うひっ!?」ビクッ
透「急に叫ばないでよ。雪菜が失神したらどうするの」
桜野「ただでさえちっちゃい雪菜ちゃんがさらにちっちゃく……」
朱「ご、ごめんなさい」
雪菜「わ、私そこまで怖がりじゃないですし……ちっちゃくもないですし……」ビクビク
- 639 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 23:05:50.06 ID:kyQaNwxxo
- ここまで
ちょっとボケが足りない気がする 明日までになんか考えて放り込みたい
- 640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/12(水) 23:11:35.07 ID:OhpIifrBo
- 乙
敵さん仕事サボってるのか最近来ないな
- 641 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/12(水) 23:30:16.21 ID:kyQaNwxxo
- 確かにここしばらく女子中学生がいちゃいちゃしてるとこしか書いてないような……別にいい気がしてきたぞ?
- 642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/13(木) 07:44:44.94 ID:dJUTV1qA0
- 乙
私は一向にかまわん
- 643 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 21:26:38.77 ID:lD8cEh2oo
- 雪菜「でもちゃんと断れなかったのは事実ですね……」
朱「うっ……」
透「桜野、どうする?」
桜野「ちょっと趣向を変えてみますか……」チラッ
朱「!」タタタッ
桜野「よっこいせ」フンゾリ-
朱「コンコン。秋葉です」
桜野「朱か。入りなさい」
朱「ガチャ。失礼します。社長、お呼びですか?」
透「また茶番劇?」
雪菜「みたいですけど、あのアイコンタクトだけで始められるのはさすがとしか……」
桜野「いい話があるんだ。ぜひ君にやってもらいたくてね」
朱「はい。誠心誠意頑張ります」
桜野「そう言ってもらえると助かる。それじゃあ打ち合わせの場所なんだが……」チャラッ
朱「ホテルの鍵……枕営業のお誘いということですか?」
桜野「さぁな」
- 644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/13(木) 21:27:36.34 ID:G93X4fYuo
- 俳優やれそうだなこのモデル
- 645 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 21:33:02.43 ID:lD8cEh2oo
- 雪菜「うわぁ、なかなかドロドロしてきましたねぇ……」
透「枕営業……ってなに?」
雪菜「え……」
透「なんで枕? 投げるの?」
雪菜「あぇ、と……」
透「雪菜?」
雪菜「ソ、ソウデスヨー。枕投ゲノコトデスヨー」メソラシ-
透「やっぱりそうなんだ。でもこれって告白の特訓でしょ? 枕投げで特訓になるの?」
雪菜「あ、足腰とか……」
透「告白断るのに必要?」
雪菜「ひ、必要ですよたぶん……」アセアセ
透「そう……? 雪菜はやったことある?」
雪菜「うぇ!? ななななななないですよ!!」
透「そうなんだ。私もない」
雪菜「な、なんだかほっとしました……枕投げの話ですよねこれ……」
透「やってみたいなぁ、枕営業」
雪菜「枕投げの話ですよねこれ!?」
- 646 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 21:42:30.62 ID:lD8cEh2oo
- 透「そうだけど? 何をそんなに狼狽えてるの?」
雪菜「だ、だって……」
透「?」
雪菜「あ、ほ、ほら見てくださいっ! いつもの超展開始まってますよ!」
透「……?」
朱「まさかあの鍵が超高出力宙間時空圧縮電磁砲の制御キーだったなんて……!」
桜野「朱……」
朱「社長の声!? そんなはずないっ! 社長はもう死んだはずなのにっ!」
桜野「お前がこれを聞いている時、私はもうこの世にいないだろう……」
雪菜「おー、録音だったんですね」
透「なにをどうしたらこういう展開になるの……」
朱「社長! あなたの意志はあたしが継ぎます!」
桜野「あり、ザザッ……と、ぅ……ザザザッ……あか……ザ-」ブツンッ
朱「泣いてる暇なんかないっ! 照準用意! 超電磁惑星融滅波動砲発射っ!!!」
雪菜「さっきと名前変わってますね」
透「口から出まかせ言ってるから分かんなくなる」
桜野「しゅいんしゅいんしゅいん……きらっ! びぃぃぃぃっ! ずがぁあんどかどっかぁぁぁんっ!!! こうして宇宙は救われたー」
朱「……」
桜野「……」
桜野・朱「「ふぅ……」」
透「やりきった顔してるけど目的変わってるからね?」
- 647 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 21:49:01.68 ID:lD8cEh2oo
- 雪菜「あの、今のって……」
桜野「悪徳社長に枕営業を持ちかけられたトップモデルによる」
朱「宇宙救済ファンタジー」
雪菜「なんて?」
透「ねぇ雪菜、結局枕営業って……」
雪菜「さーてそういう感じなら私もやってみよっかなー」フラ-
透「雪菜?」
雪菜「桜野さーん、透さんが寂しくてしおしおになっちゃってるのでほにゃほにゃにしてあげてくださーい」
桜野「一大事だっ!!!」シュバッ
透「雪菜っ!?」
雪菜「朱さーん、今度は私の番ですー」
朱「はーい」
- 648 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 21:56:46.82 ID:lD8cEh2oo
- 夜の街(という妄想)
雪菜「今日、楽しかったですね」
朱「そう言ってもらえて嬉しいわ」
雪菜「ねぇ、朱さん……」キュ
朱「な、なに……?」ドキッ
雪菜「私、疲れちゃいました」
朱「そ、そう? じゃあどこかで休憩……」
雪菜「あのホテルにしませんか?」
朱「え……」
雪菜「……」ギュゥ
朱「も、もう、あたしのことからかってるでしょ? そんなこと言ったら何されちゃうか分かんないんだからね?」
雪菜「……いいですよ」ボソッ
朱「え……?」
雪菜「……」グイッ
朱「……!」
雪菜「朱さんになら、何をされてもいいですよ?」ボソッ
朱「ゆ、雪菜ちゃ……」
雪菜「何が起きても私は受け入れますので……」
朱「ぁ……ぁ……!」
- 649 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 22:04:42.22 ID:lD8cEh2oo
- 透「桜野桜野」クイクイ
桜野「んぅ?」
透「なんでホテル?」
桜野「それはほら……あれだよ。枕投げするんだよ」
透「あぁ、枕営業ね」
桜野「んんんん!?!??」
透「さっき雪菜に教えてもらったの。なにか間違ってる?」
桜野「あー……」
透「桜野?」
桜野「ソウダヨー枕投ゲノコトダヨー」メソラシ-
透「やっぱりそうなのね。桜野はやったことある?」
桜野「ナ、ナイヨー」アセアセ
透「私もないんだけどね、やってみたくて……」
桜野「ぉ、ぉぉぉ……」
透「桜野も一緒に、する?」
桜野「まっ、ちょっと待ってっ……」
朱「ほぁっ……ほぁっ……雪菜ちゃっ……きれいだよぉ……ぐへ」
雪菜「私……妄想の中で何されちゃってるんでしょう……」
桜野「雪菜ちゃん雪菜ちゃん!」チョイチョイ
雪菜「? なんですか?」パタパタ
- 650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/13(木) 22:06:35.30 ID:qCEJQLk+o
- 透ちゃん青春を戦いに費やしたから…
- 651 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 22:18:12.66 ID:lD8cEh2oo
- 桜野「こ、これは……」
雪菜「えっと……」
透「……?」キョトン
朱「なになに?」
桜野「わたしたちはとんでもないクリーチャーを生み出してしまったかもしれない」
雪菜「最終兵器です。どうぞ」
透「朱……私、枕営業したい!」
朱「はっ!? え、はっ!??」
透「枕、しよ?」
朱「はぅあっ!?」
透「桜野と雪菜がね、朱に相談すればさせてけれるって」
朱「え、いや!? えっ!!?」
透「私やったことなくてね、1回やってみたかったの!」
朱「やややってみたい!? だ、ダメよそんなの!!!」
透「な、なんで……みんなやってるのに……」
朱「みんな!? みんなって!?」
透「みんなはみんなだよ。クラスの子とかもきっと」
朱「そんな身近に!?」
透「そういえば桜野と雪菜はやったことないって……」
朱「そ、そうよね。よかった……」ホッ
透「だからみんなでやらない?」
朱「みんなでっ!?!??」
透「きっと楽しい」
朱「そんなの楽しんじゃダメ!!!」
透「なんでそんなに反対するの? 私たちくらいの年齢なら、やった事ない方が珍しいんじゃ……」
朱「そうなの!? あたしが知らないだけっ!?」
透「きっとそうだよ。みんなやってるって」
朱「そんな……いつどこで……!」
透「修学旅行とか?」
朱「修学旅行!? お土産代を工面するの!? それくらいお母さんに貰わなきゃ……!」
透「お母さんに話したらやっちゃダメって」
朱「そりゃそうなるわよ!? っていうか話したの!?」
透「体調崩すかもしれないからダメだって」
朱「そこなの!? そういう人もいるかもしれないけど最初に心配するとこそこなの!?」
透「だからこっそりやろうと思って。先生にバレないようにやるのも醍醐味だし」
朱「そんなスリリングな楽しみ方求めないで!?」
- 652 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 22:25:46.54 ID:lD8cEh2oo
- 朱「ぜぇぜぇ……!」
透「朱、さっきから何言ってるの?」
朱「透ちゃんこそ何言ってるの! 枕営業なんてそんな危ないこと!」
透「いくらなんでも大げさ。枕投げくらいでそんなムキに……」
朱「え?」
透「ん?」
朱「……」
透「……」
桜野「……」ソソ…
雪菜「……」クサ…
透・朱「「ん?」」チラッ
桜野・雪菜「「あ」」
- 653 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 22:30:47.10 ID:lD8cEh2oo
- 朱「そうだったの。じゃあ今度みんなでお泊まり会しましょうか」
透「う、うん……!」
朱「あ、でももう枕営業なんて言っちゃダメよ?」
透「わ、分かってるっ……そういう意味だとか……知らなかっただけだし……」
朱「ふふっ、そうね」
桜野「……」
透「桜野、手が止まってる」
桜野「ふぇぇ……」ナデナデ
雪菜「あ、あのー……朱さん? ちょっと緩めてもらえたり……」
朱「だーめ」ギュ-
雪菜「で、ですよねー……あは、は……」
- 654 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 22:47:10.85 ID:lD8cEh2oo
- 朱「ともかく、みんなありがとね。おかげでちゃんと断れそう」
透「あれで?」
雪菜「全敗に見えましたけど」
桜野「何を根拠に……」
朱「だってあたしには可愛い彼女が3人もいるんだものね!」
透「は?」
朱「みんなとの純愛を壊すわけにはいかない! だからあたし、ちゃんと断る!」
桜野「いつの間にか3人揃って彼女に……」
雪菜「3人も侍らせてる時点で純愛とは呼べないんじゃ……」
朱「細かいことは気にしちゃダメよ!」
透「ぜんぜん細かくないから」
朱「というわけでさっそく! 週末みんなでデートをしましょう!」
透「え、なんかやだ……」
朱「そんなっ!?」
雪菜「私も簡単に目移りする人はちょっと……」
朱「ふぐっ……!」ガクッ
朱「うっ、えぇぇぇ……!」
朱「久々のオフなのぉぉぉ……みんなと遊びたかっただけなのよぉぉぉ……!!!」ドワァァァ
透「はぁ……そういうことなら先に言ってよ」
朱「えぅ……?」
雪菜「そうですよ。普通に誘ってくれるなら嬉しいです」
朱「透ちゃん……! 雪菜ちゃんっ……!」
- 655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/13(木) 22:50:06.07 ID:jIEbekUJo
- ライガ「楽しそうだな私も混ぜてもらおうかw」
- 656 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 22:52:21.75 ID:lD8cEh2oo
- 朱「一緒に遊んでくれるのね!」
透「まぁ、うん」
雪菜「はい!」
朱「桜野ちゃんも!」
桜野「あ、わたしはちょっと」
朱「へ……?」ピシッ
桜野「その……先約がありまして……」テレテレ
朱「あ、そ、そう……なら仕方ないわね……あは、あはは……」サラサラ
雪菜「あぁ、朱さんがショックのあまり砂に……」
透「拝んどこ」ナムナム
雪菜「ですね」ナムナム
桜野「じゃあわたしも」ナムナム
透「桜野、ほんとに来れない?」
桜野「うん、さっきも言ったけど先約があるの。ごめんね」
透「謝ることじゃないけど……そっか。ちょっと残念」
桜野「楽しんできてね」
透「……うん」
- 657 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/13(木) 22:58:02.44 ID:lD8cEh2oo
- 先進むと中途半端になりそうなんでいったん区切る
あと明日からまたちょっと更新できないかもしれない 出来ても変則だったりめっちゃ短かったりすると思う 正直俺にもどうなるかわからん
とりあえずお疲れ様でした
- 658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/13(木) 23:08:22.51 ID:6pGln8KRo
- 乙
プリキュアにありがちなこと
楽しい時間過ごしてたらたまたま近くにいる敵の犯行現場目撃しちゃう
お料理が急に不味くなるとか
- 659 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/16(日) 09:30:55.65 ID:X4ya9GoHo
- 週末
桜野「……」ソワソワ
桜野「……」キョロキョロ
桜野「……」サッサッ
桜野「……」チョイチョイ
桜野「ふー……」
桜野「ふぅ……ふぅ……」トントン
桜野「大丈夫……大丈夫……」ボソボソ
桜野「女の子同士でもっ……変じゃっ、ないっ……」
桜野「よしっ……!」
コスモス「おーい!」
桜野「!」
コスモス「岸波ちゃーん!」フリフリ
桜野「桜井さん!」パァッ
- 660 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/16(日) 09:39:14.35 ID:X4ya9GoHo
- コスモス「ごめんね遅くなって。待った?」
桜野「んん、今来たとこ」
コスモス「そかそか」
桜野「ふふっ」
コスモス「おうおう? なーに笑ってんだよー」
桜野「な、なんでもなんでも」
コスモス「大人しく吐け! さもなくばもちもちの刑だぁ〜!」ムニュッ
桜野「うにゅ……ひゃめ……!」
コスモス「んー落ち着く」モチモチ
桜野「ひとのほっぺれおひふくなぁ〜」
- 661 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/16(日) 09:48:30.41 ID:X4ya9GoHo
- コスモス「それでそれで、なんで笑ってたのかにゃ? なんか変だった?」
桜野「そ、そうじゃなくて、なんかさっきのやりとり……こ、恋人みたいだなぁって……」
コスモス「恋人?」
桜野「なんかほんとに、その……デート、みたいな……?」
コスモス「デートみたい、ねぇ」
桜野「ご、ごめんね変なこと言っ……」
コスモス「わたしはそのつもりで来たけど?」
桜野「へ?」
コスモス「いこっ!」ギュッ
桜野「う、うんっ!」
- 662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/07/17(月) 18:51:52.28 ID:rBr5ExBp0
- この幸せをぶち壊す何かがそろそろ
- 663 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/17(月) 23:54:50.41 ID:QPrNJMxro
- ドSなお兄さんもよう見とる……
- 664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/17(月) 23:59:52.21 ID:vBhKj04E0
- 透ちゃんの曇らせや過去はノリノリで描いてるように見えましたねえ
- 665 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 00:00:01.31 ID:vLNikZnIo
- コスモス「ねぇねぇ」
桜野「なぁに?」
コスモス「さっきの帽子やっぱり買った方がよかったって」
桜野「あー、あれねぇ」
コスモス「すっごく似合ってたもん」
桜野「でもほらお値段が……」
コスモス「わたしも出すのに」
桜野「それはさすがに」
コスモス「んー、そっか。可愛かったのになぁ。残念」
桜野「またの機会にということで何卒……」
コスモス「そっかぁ……んー」ノビ-
桜野「猫っぽい……」
コスモス「ふぃ……ちょっと疲れちゃったかも」
桜野「いっぱい歩いたもんね。休憩しよっか」
コスモス「そだねぇ……」
コスモス「んー……お?」
コスモス「岸波ちゃん岸波ちゃん」クイクイ
桜野「んぅ?」
コスモス「イチゴとバナナどっちが好き?」
桜野「え、イチゴ?」
コスモス「おそろいだぁー!」グイ-
桜野「え、え、なに!?」
- 666 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 00:05:10.43 ID:vLNikZnIo
- 桜野「あぁ、クレープ屋さん」
コスモス「うんうん」
桜野「ちょっと前にお昼食べた気がするけど……」
コスモス「別腹です」
桜野「ですです」
コスモス「デザートに甘いもの食べた気がするけど……」
桜野「別腹です」
コスモス「ですです」
- 667 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 00:18:39.61 ID:vLNikZnIo
- コスモス「岸波ちゃんイチゴクリームね。わたしチョコバナナにするから一口ちょーだい?」
桜野「うん」
コスモス「じゃあ注文はそれで……お?」
桜野「ん? なにか面白いものでもあった?」
コスモス「カップル割引お願いしまーす」
桜野「かっぷるわりびき……?」
コスモス「本当ですよー。ほら恋人つなぎ」ギュッ
桜野「こいびとつなぎ……?」ニギニギ
桜野「……?」
桜野「はっ!?///」
- 668 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 00:38:08.39 ID:vLNikZnIo
- 桜野「ほんとに割引適用されるとは……」
コスモス「好き好き同士だからね!」
桜野「て、店員さん変な目で見てたし……あとすっごいニヤニヤしてたし……」
コスモス「わたしたちの甘いアバンチュールが伝わってしまったのです。間違いありません」
桜野「アバン……?」
コスモス「アバンチュール? 意味は知らないけど、なんかラブラブみたいなやつじゃないの?」
桜野「でもなんかつよそーだよ?」
コスモス「つよそーならぶらぶ?」
桜野「なんじゃそりゃ」
コスモス「わからんちゃー」
桜野「らんちゃー?」
コスモス「いえす、らんちゃー。どっかぁん」
桜野「つよそー」
コスモス「やったー」
桜野「……」
コスモス「……」
桜野「なんの話だっけ?」
コスモス「わすれたー」
- 669 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 12:30:39.47 ID:kIRu7WozO
- コスモス「イチゴどお? おいし?」
桜野「うん、おいし」モグモグ
コスモス「いただきっ!」パクッ
桜野「あ、勝手に食べたな〜」
コスモス「んっふぇっふぇ♪」モグモグ
桜野「もう……あ、ふふっ」
コスモス「えぅ? なんかついてう?」
桜野「ついてる。クリームが」
コスモス「どっちっぺ?」
桜野「こっちっぺ」スッ
コスモス「うにっ」
桜野「ほらとれた」
コスモス「おー、クリームがコスモスちゃんぷにぷにほっぺから岸波ちゃんひとさしゆびゆびに。ちょっとお話を聞いてみましょう。移住の感想は?」
桜野「おっと両手が。ポッケにティッシュ入ってるから、悪いんだけど取って……」
コスモス「お? 岸波ちゃん、今抵抗できない系?」
桜野「しまった。わたしのイチゴクリームが絶滅の危機に……!」
コスモス「ふっふっふっ。覚悟はできているな?」
桜野「ど、どうか命だけは……!」
コスモス「いただきまぁす。はみゅっ」パクッ
桜野「!?」ビクッ
- 670 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 23:09:27.77 ID:vLNikZnIo
- コスモス「んっ、ちゅっ……あむっ……」ハムハム
桜野「ちょ、なんっ!? なんでそっ……なんでゆびっ!?///」
コスモス「んーみゃっ、んむっ……んんっ、ちゅ……」
桜野「ゆ、ゆびっ……かえしてっ……!///」
コスモス「あくっ、はむ、ん……はぷ」カミカミ
桜野「噛むなぁ!///」
コスモス「んぅ、ちゅ……んんー……ぷぁえ」チュポッ
桜野「う、ぁぅぅ……///」
コスモス「ふぃ……」フキフキ
桜野「うわぁ……でろでろ……」
コスモス「ごちそうさまでした」テチッ
- 671 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 23:22:04.25 ID:vLNikZnIo
- 桜野「わたしのゆびゆびが……」
コスモス「もったいなくてついっ」テヘッ
桜野「く、食いしん坊さんめ……太っちゃうんだからね?」
コスモス「それはいやかも?」
桜野「気を抜いたらあっという間にまんまるに……」
コスモス「なんと恐ろしい……岸波ちゃん食べてー」
桜野「チョコバナナ?」
コスモス「違いますお肉です。あげるー」
桜野「あげるってどうやって?」
コスモス「こう……かぷっと? そんでちゅーって」
桜野「吸血鬼っぽい」
コスモス「そうそう吸血鬼。でも血じゃなくてお肉。吸お肉鬼」
桜野「きゅうおにくき……?」
- 672 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 23:34:05.08 ID:vLNikZnIo
- コスモス「そうです。体型に悩む女の子のもとに現れて、お肉をちゅーちゅーしてくれる心優しき怪異なのです」
桜野「そんなものが」
コスモス「あなたがそうです」
桜野「なんということでしょう」
コスモス「ぜひぜひわたしのお肉もらってやってください」ペコリ
桜野「え、お肉はいらない」
コスモス「そんなこと言わずに。わたしのお肉、きっとあまあまでおいしいですよ?」
桜野「その自信はどこから」
コスモス「だってほら、わたし甘いの好きだし」
桜野「あまあま好きだとお肉もあまあまに……?」
コスモス「そうなのです。嘘だと思わばご賞味あれ」
桜野「へ?」
コスモス「さっそく一口どーぞ?」
桜野「え、え……!?」
コスモス「ほれほれー、遠慮なくかぷっと」
桜野「えぁっ……いやっ……!」
コスモス「おすすめかぷかぷポイントはねぇ……やっぱり首んとこ? きっとあまあま濃いめですよ?」
桜野「え、えとっ! あのっ……!」
コスモス「どぞー」ニコ-
桜野「………………遠慮しときます」
コスモス「そう? かぷかぷしたくなったらいつでも言ってね? お肉は余ってますゆえ」
桜野「う、うん……」
- 673 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 23:46:40.74 ID:vLNikZnIo
- 桜野「と、ところで、さっきわたしのゆびゆびをかぷかぷしてたのは、吸お肉鬼的行動だったんでしょうか……?」
コスモス「あれ? あれは……味見?」
桜野「し、下調べされてる……ちなみに結果は?」
コスモス「うーん……あんまりわたし好みのお味ではありませんでした」
桜野「えっ……」
桜野「そ、そう……」
桜野「そうなんだ……」ショボ…
コスモス「意外とビターというか、大人のお味がしました。わたしはもっとあまあまの方が好き」
桜野「ビター……」
コスモス「おっとなー」
桜野「で、でもっ! 今はそうでも、一緒にいればだんだんあまあま味になっていくんじゃないかなって……思うんですけど……」
コスモス「熟成的な?」
桜野「わかんないけど……わたしきっと、あなた好みの味になるから……がんばるから……」
コスモス「そかそか。じゃあこれからは会うたびに、味見かみかみしないとね」
桜野「うぇっ!? あ、そ、そか……そうなっちゃうんだ……」
コスモス「やだ?」
桜野「……やだじゃない」
コスモス「じゃあそのつもりでー」
桜野「う、ん……///」
コスモス「わたしのことも噛んでいいからね。そんでお肉をちゅーっと」
桜野「そ、それは……」
コスモス「二の腕あたりもおすすめです。はむはむするとんまんまです」
桜野「気が向いたら……」
コスモス「ん♪」ニコッ
- 674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/18(火) 23:49:43.41 ID:s6WoGtI+0
- なんだこの子達…
- 675 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/18(火) 23:53:49.89 ID:vLNikZnIo
- コスモス「さてさーて、次どこいく?」
桜野「どこでも」
コスモス「お? それはあれですか? 君と一緒にいられるならどこでもいいぜ! みたいなやつですか?」
桜野「……やつです///」
コスモス「かぁいいねぇ♪」ナデナデ
桜野「うぅ……!///」
コスモス「うーんどこ連れてっちゃおっかなぁ……」
ポツポツ
桜野「ん……雨……?」
ザァァァ
コスモス「わわっ! 急につよっ!?」
桜野「た、大変っ! どっか屋根あるとこ!」
コスモス「あっちー!」タタタッ
- 676 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/19(水) 00:03:42.93 ID:nRvSdS4Xo
- ザァァァ
桜野「あぁ、急に降ってきちゃったねぇ」ポタポタ
コスモス「天気予報だと晴れだったのに」ポタポタ
桜野「びしょびしょになっちゃった」
コスモス「わたしもー」
桜野「へくしゅっ」
コスモス「くしゃみ可愛い……でもどうしよ。このままじゃ風邪ひいちゃう」
桜野「だ、だいじょぶ……へくしゅっ」
コスモス「んー」
桜野「すー……ふぅ……」カタカタ
コスモス「うちくる?」
桜野「へ? くしゅっ」
コスモス「早くしないとだ」
桜野「うぇ? え!?」
コスモス「ここからなら近いから」
桜野「いやあのっ! うちってうち? 桜井さんのっ?」
コスモス「うん、ご招待。どうかな?」
桜野「でもでも心の準備とか!?」
コスモス「今からしてたら風邪引いちゃうよ?」
桜野「で、でも……!」
コスモス「一緒ならどこでもいいんでしょ?」
桜野「そ、そうは言ったけど……」
コスモス「遠慮しないで?」
桜野「遠慮っていうか……」
コスモス「岸波ちゃん、いこ?」
桜野「! えぁ、の……」
桜野「……」
桜野「……」コクッ
- 677 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/19(水) 00:12:20.87 ID:nRvSdS4Xo
- コスモス「いらっしゃーい」
桜野「来てしまった来てしまった来てしまった……」ブツブツ
コスモス「早くお風呂入らなきゃ」
桜野「う、うん。もちろんお先に……」
コスモス「え、一緒に入ろうよ」
桜野「一緒!?」
コスモス「待ってる間に風邪引いちゃうかも」
桜野「で、でも、一緒なんて……」
コスモス「女の子同士なんだしいいじゃん?」
桜野「でも、でも……それは……」
コスモス「ダメなの?」
桜野「ダメっていうか……」
桜野「その……あれ、だから……」ギュッ
桜野「きっと……びっくり、させちゃうから……」ギュゥ
コスモス「?」
- 678 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/19(水) 00:22:42.82 ID:nRvSdS4Xo
- 桜野「そ、そういえばご両親は!」
コスモス「両親?」
桜野「そうそう、お父さまとお母さま!」
コスモス「お父さん……お母さん……」
桜野「お仕事中? 週末だしお家にいたりする?」
コスモス「……」
桜野「お風呂借りちゃうし、できれば挨拶とか……」
コスモス「親、いないんだ」
桜野「へっ!? そ、それってどういう……」
コスモス「死んじゃった」ニヘッ
桜野「………………え?」
桜野「……え」
桜野「……ちが、わた、し……そんな……」
コスモス「ねぇ」クイ
桜野「ぁ」
コスモス「お風呂、一緒に入ろ?」
- 679 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/19(水) 00:23:33.20 ID:nRvSdS4Xo
- ここまで
- 680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/19(水) 00:25:28.98 ID:sQQdVS4q0
- 乙
なんか親いなさそうな子ばっかだな
- 681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/19(水) 01:24:11.52 ID:8YHfslfGo
- おつ
土曜深夜25時的な雰囲気になってきてない?
ワクワク
- 682 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/21(金) 22:36:39.18 ID:XunUYB6ao
- 朱「……やっぱりあれ……だし……」
透「……うん……あの色なら……」
雪菜「おまたせしましたー……なに話してるんです?」
透「あ、雪菜おかえり」
朱「さっき見たお洋服、桜野ちゃんに似合いそうだなって話してたの」
雪菜「あーさっきの。確かに桜野さんが着たら可愛いと思います」
透「……桜野、今ごろ何してるかな」
朱「なにか約束があるみたいだったわね」
雪菜「なんだか嬉しそうでしたし、きっと楽しいことをしているにちがいありません」
朱「そうね。こっちも負けていられないわ」
透「競走じゃないんだから」
雪菜「でもでも、やっぱりちょっと寂しいじゃないですか」
透「それはまぁ」
朱「だからあたしたちも、もっと楽しいことしましょう!」
雪菜「しましょー!」
透「意気込んでるとこ悪いけど……」
ザァァァ
透「すっごい雨降ってるよ?」
雪菜「お、ぉぉぉ……」
朱「天気予報では1日晴れだったのにぃ……」
- 683 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/21(金) 22:48:37.46 ID:XunUYB6ao
- 透「これからどうする?」
雪菜「そのへんで傘とか買います?」
朱「そうねぇ。でもあんまり大きくは動けないわよねぇ」
雪菜「うーん……」
朱「透ちゃんは何かしたいこととかある?」
透「え、急に聞かれても……」
ガサッ
透「!」ピクッ
雪菜「どうしたんですか?」
透「……きた」
朱「!」
雪菜「!」
朱「きたってまさか……!」
雪菜「ど、どこにっ……!?」キョロキョロ
透「分からないっ……こんなに人が多いところじゃ、シアと話すわけにもいかないし……!」
安価下
@ このまま警戒を続ける
A 人の少ないところまで移動する
- 684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/21(金) 22:51:52.58 ID:nuHhIY9to
- 1
- 685 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/21(金) 22:58:19.64 ID:XunUYB6ao
- 透「と、とにかく下手に動かず警戒を……」
雪菜「透さん!」
透「!」
女性「な、なにあれ……!」
男性「水がっ!」
朱「あれって……!」
透「っ! まずいっ!!! 逃げっ」
ドッパァァァンッ!!!
ザバババッ!!!
ガシャガッシャァァァンッ!!!
- 686 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/21(金) 23:08:35.64 ID:XunUYB6ao
- ピチャ ピチャ
ツナミ「お?」
ツナミ「しまった。やりすぎました」
ツナミ「結構死んでますね、これ。願わせることもできずもったいない」
ツナミ「まぁいいです。今日の本命は別にありますし……」
ツナミ「さて」
ツナミ「プリキュアの方ー? いませんかー? キュアクリアちゃーん?」
ツナミ「………………」シ-ン
ツナミ「返事無しですか。もしかしてさっきので死んでたり?」
ツナミ「別にそれでもいいですけど、それならそれで確認しないと。死体とか落ちてないかな……?」
ピチャチャチャッ
ツナミ「……?」
- 687 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/21(金) 23:09:33.66 ID:XunUYB6ao
- やべさっきの択で以降のギャグパ完全消滅したかもしれんやっべ
- 688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/21(金) 23:12:00.92 ID:nuHhIY9to
- 間一髪で変身してもツナミの攻撃防げる攻撃誰も持ってないか
- 689 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/21(金) 23:20:10.51 ID:XunUYB6ao
- ザァァァ
バシャバシャバシャ
透「はぁっはぁっ……!」タタタッ
朱「はっ、はっ……!」タタッ
透「朱、雪菜! 怪我は無い!?」
朱「怪我は大丈夫……けど……!」
雪菜「はっ、は……ぅ、あぁっ……!」カタカタブルブル
朱「雪菜ちゃん……!」ギュッ
透「……っ」ギリッ
透「シア!」
シア「狙いはこちらですわね。かなり近づいてきてますわ!」
透「くっ……!」
雪菜「っ! うっ、ああぅっ……!!」ガクガク
朱「お、応戦するしか……!」
透「今は体勢を……!」
雪菜「っ!」ゾクッ
ツナミ「ここにいましたか」
透「!」
朱「!?」
ザッパァァァンッ!!!
- 690 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/21(金) 23:33:12.17 ID:XunUYB6ao
- ザパパパッ
ビチャビチャビチャ
ザザ…
透「うぐっ……!」
朱「くっ……!」
雪菜「けふっ、けほっ……!」
ツナミ「プリキュアの皆さん、また会いましたね」
ツナミ「お?」
ツナミ「3人ですか。肝心の子はいないんですね。残念です」
透「ツナ、ミ……!」
ツナミ「あ、キュアクリアさんじゃないですか。聞きましたよ、お友達ができたらしいですね。おめでとうございまーす」パチパチ
透「……っ!」キッ
ツナミ「まぁどうせすぐいなくなるでしょうけど。いえ、今度は貴方の方が先かもしれませんが」
透「もうなにもっ、奪わせないっ……!」
ツナミ「あ、そうですか、頑張ってください。それよりそっちの子……」チラッ
雪菜「……!」ビクッ
ツナミ「貴方は初めましてですよね?」
雪菜「ぅ、あ……!」カタカタ
ツナミ「キュアクリスタルさん、で合ってます? 噂の小動物ちゃん。カサイさんが話してましたよ」
雪菜「っ、ぅ……っ!」
ツナミ「しかし困りました。私、貴方は殺せないんですよね。カサイさんが、あの小動物は俺が殺すーって意気込んでまして。暑苦しいったらありゃしない」
雪菜「ふっ、ぅ……ぁ……!」
ツナミ「あ、でも貴方の首を手土産にすれば、カサイさんの鼻っつらへし折れますね。それもいいかもしれません」
雪菜「っ! やっ、ぃ、やっ……!」フルフル
ツナミ「そんなに怖がらないでくださいよ。気分次第ですから」
- 691 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/21(金) 23:43:26.30 ID:XunUYB6ao
- ツナミ「それで貴方、キュアブーケさん」
朱「はぁはぁ……」グタッ
ツナミ「以前お会いした時はまんまとしてやられましたからね。私、あの時ちょっと怒られたんですよ」
朱「あ、カバン……」
ツナミ「積年ってほどでもないですけど、そこそこ恨んでるので鬱憤を晴らしても……」
朱「手紙……濡れちゃ……」ググッ
ツナミ「お?」
ツナミ「ふふっ」ニヤッ
ツナミ「いいもの持ってますねぇ」
朱「……!」
朱「まさか……!」
朱「ま、待ってっ……それはっ……!」
ツナミ「それちょっと」スッ
朱「やめ、てっ……!」
ツナミ「お借りしますね」バシュッ
朱「だめぇっ!!!」
ブワッ
モコモコモコモ
ググッ…
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」
朱「!」
朱「う、そ……」
朱「そんなっ……そんなぁっ……!」
- 692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/21(金) 23:45:42.60 ID:bFgeNCqDo
- 朱さんいつも自分の物ヤクサインにされる
- 693 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/21(金) 23:55:11.80 ID:XunUYB6ao
- 朱「ぁ……あぁ……!」
雪菜「ふ、ぅぅ……! ぅぅ……!」カタカタ
透「朱っ……! 雪菜っ……!」
ヤクサイン「ヤ-ク-…」ググッ
朱「……ぁ」
透「っ……!」
透「ふぅ、ふぅ……ぅあああああっ!」バッ
透「プリキュア・カミングシーズン!」
キラキラキラ
ビュオオオッ!
フワッ
クリア「全てを透き通らせてあげる、キュアクリア!」
ヤクサイン「サァァァイ!」ブォンッ
クリア「はあっ!」ダッ
ドゴォンッ!!!
クリア「くっ、ぅ……!」グググッ
朱「あ、ぁ……あた、し……!」
クリア「朱! とにかく今は変身を!」
朱「!」
朱「う、うんっ!」
朱「プリキュア・カミングシーズン!」
キラキラキラ
ビュオオオッ!
フワッ
ブーケ「美しい花よ。あたしに力を貸して。キュアブーケ!」
ツナミ「ふふっ、それで? 戦えますか?」
ブーケ「……っ」キッ
安価下
@ ヤクサインを攻撃
A ツナミを攻撃
- 694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/21(金) 23:58:17.04 ID:yxxRS2YCo
- 2
- 695 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/21(金) 23:59:55.35 ID:XunUYB6ao
- >>692
それが朱さんの役割なのです
- 696 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/22(土) 00:11:26.79 ID:cuguKBMXo
- ブーケ「だぁぁぁっ!」ダッ
ツナミ「お?」
ブーケ「たぁっ!!!」
ツナミ「おっと」サッ
ブーケ「はっ!」ブンッ
ガッ
ブーケ「くっ……!」ググッ
ツナミ「なるほど、こっちを狙いますか」
ブーケ「あのヤクサインを元に戻して!」
ツナミ「そんなこと言われましても、やり方知りませんし」
ブーケ「ふざけないでっ!!!」
ツナミ「ふざけてなんかないんですけどね」
ブーケ「……っ!」ギリッ
ツナミ「そんなに悩むことないと思いますけど。倒せばいいじゃないですか。あの時の花と同じように」
ブーケ「あの時とは……違うっ!」ブンッ
ツナミ「……」サッ
ブーケ「はぁはぁ……!」
ブーケ「……あの花はあたしの花だった。あたしには看取る責任があった。だから戦えた!」
ブーケ「でも今は、あれは違うの! あの手紙には気持ちがこもってる。でもその気持ちはあたしのじゃないのっ!」
ブーケ「あの手紙をいちばん大事に思ってるのは、きっとあたしじゃないからっ……!」
ブーケ「もし傷つけてしまえば、込められた気持ちまで傷つけることになる……!」
ブーケ「だから傷つけられない。傷つけるわけにはいかないのっ!!!」ダッ
ブーケ「はぁぁぁっ!!!」
ドカァンッ!!!
- 697 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/22(土) 00:19:09.05 ID:cuguKBMXo
- ツナミ「へー」シュタッ
ブーケ「くぅっ……!」
ツナミ「じゃあどうします? このまま好きに暴れさせますか? 私はそれでも構いませんけど」
ブーケ「……!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドガッ
クリア「うぐっ、ぐぐっ……!」ガガガッ
ブーケ「ど、どうすれば……!」
クリア「ツナミを倒せば元に戻るかもしれないっ!!」
ブーケ「!」
ツナミ「お?」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
クリア「うくっ! つ、ツナミもヤクサインと同じ闇の存在っ! 倒せばリセットが起きるはず!」ガッ
ツナミ「ふむふむ」
クリア「そうなればっ、ぐぅっ! そうなればこの手紙もっ……元に戻るかもしれないっ!!」ガガガッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ブォンッ!
クリア「はあっ!!」
ドガァンッ!
- 698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 00:22:00.04 ID:MWF1+m7fo
- スマホあれば桜野ちゃんにも連絡取れるのに…
- 699 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/22(土) 00:23:26.72 ID:cuguKBMXo
- ツナミ「へぇ、考えましたね。たしかに可能性はあるでしょうね」
ブーケ「……」スッ
ツナミ「やる気ですか?」
ブーケ「それしかないなら」
ツナミ「もし間違ってたら? 私を倒しても手紙が元に戻らなかったらどうします?」
ブーケ「倒してから考える」
ツナミ「いい答えですね。かっこいいですよ。でも……」
ブーケ「……」キッ
ツナミ「それもこれも私に勝てたらの話です。勝てますか、私に」
ブーケ「勝つ!」ダッ
ツナミ「ふふっ」
- 700 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/22(土) 00:27:02.17 ID:cuguKBMXo
- ここまで
ギャクパご臨終微レ存
でもそういうパートの細かいとこで雪菜に頼りっきりだったから何とかしなきゃと思ってたのでちょうど良かったかもしれない
どっちにしろ遅かれ早かれ
あと次回更新で悩んでるとこあるので謎の安価を
このレスから10分以内についたレスのコンマ合計300以下でセリフ1個不採用にします
よろしくお願いします
- 701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 00:29:02.55 ID:z4Z7V5XQo
- どういうことだ?
- 702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 00:30:12.03 ID:yYyFNyC20
- い、意味がよくわからない
- 703 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/22(土) 00:31:43.68 ID:cuguKBMXo
- 入れるべきかどうか悩んでるセリフがあるんです
決めかねているので安価でなんとしてしまおうというやつです
別名責任転嫁
- 704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 00:34:33.92 ID:yYyFNyC2o
- なんのセリフ採用不採用にするか知らんし…
- 705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 00:35:09.60 ID:pJ2f6F/t0
- うーん
意味がわからないね
- 706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 00:36:08.53 ID:CH1roCKr0
- なんの台詞だよ…
- 707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 00:36:45.60 ID:3YdOCOBio
- とりあえず
あ
- 708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 00:37:05.57 ID:wRObVFjXo
- あ
- 709 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/22(土) 00:41:05.66 ID:cuguKBMXo
- 323かな?
何にしても300超えてしまったので悩んでたセリフ放り込むことにします
ちなみにコスモスさんのセリフです
どれがそれなのか明示すべきか否か
とりあえず今日はここまで
お疲れ様でした
- 710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 00:49:33.78 ID:I92mQXpFo
- おつおつー
- 711 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/22(土) 22:59:34.95 ID:cuguKBMXo
- ザァァァ
桜野「……」ボ-
桜野「……」
桜野「……」
「桜野ー」
桜野「!」ピクッ
桜野「なーにー?」
「服乾いたよー」
桜野「ありがとー」
パタパタ
コスモス「雨どお?」ヒョコッ
桜野「まだ止まなさそう」
コスモス「じゃあもうちょっとだけ一緒にいられるね」
桜野「うん」
- 712 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/22(土) 23:11:39.00 ID:cuguKBMXo
- ザァァァ
コスモス「なに見てるの?」
桜野「なんだろ……雨?」
コスモス「楽しい?」
桜野「まあまあ」
コスモス「わたしも見ゆ」
桜野「ん……」
コスモス「……」ジ-
桜野「……」
コスモス「……」マジマジ
桜野「え、見るってわたしを?」
コスモス「? そうだよ?」キョトン
桜野「楽しい?」
コスモス「我慢できなくなってくる」
桜野「なにを?」
コスモス「がお」ガバッ
桜野「おっと……」ダキッ
コスモス「むふー♪」ギュ-
桜野「抱きつく時は言ってね」
コスモス「だきつく」
桜野「抱きつく前に言ってね」
- 713 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/22(土) 23:22:51.02 ID:cuguKBMXo
- コスモス「んっふふー」スリスリ
桜野「こういうのって、肩を寄せ合ったりするものじゃない?」
コスモス「このわたしがその程度で満足するとでも?」
桜野「すごい説得力だ……」
コスモス「なでれ」グリグリ
桜野「はーい」ナデナデ
コスモス「うにゃー♪」ゴロゴロ
桜野「でっかい猫ちゃん……」ナデナデ
コスモス「すー……はー……」クンカクンカ
桜野「か、嗅がれるのはちょっと恥ずかしい……」
コスモス「桜野からわたしとおんなじ匂いするー」
桜野「そりゃするよ。シャンプーとか同じだし」
コスモス「わたしのパジャマ着てるしねー」
桜野「服濡れちゃったからねー」
- 714 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/22(土) 23:34:55.24 ID:cuguKBMXo
- コスモス「んふふっ。なんかねー、すっごくいい感じ」
桜野「いい感じ?」
コスモス「なんていうの? マーキング? みたいな?」
桜野「やっぱり猫ちゃんだったか」
コスモス「ぬっふっふっ、もっと匂いつけちゃおー♪」スリスリ
桜野「うぁっ、ちょ……」
コスモス「桜野はわたしのものだー♪」グリグリ
桜野「う、うんっ……」ギュッ
コスモス「ぅけぷっ」
桜野「あ、ごめん。力入れすぎた」
コスモス「んん、だいじょぶ。もっと強くしてもいいよ」
桜野「苦しいでしょ?」
コスモス「ちょっと苦しいくらいが好きなの」
桜野「苦しいのが……?」
コスモス「変かな?」
桜野「ちょっとね」
- 715 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/22(土) 23:43:47.29 ID:cuguKBMXo
- コスモス「でもお行儀いいだけじゃ満足できないもん。桜野ももっとわがまましていーよ?」
桜野「わがまま……やり方わかんないや」
コスモス「それならわたしにお任せ。天下無双のおねだりじょーずなのだ」
桜野「うん」
コスモス「強めに抱きしめて。ぎゅって、ぎゅーって」
桜野「……うん」ギュッ
コスモス「ふへっ、強めにぎゅーされるとほぁぁってなりゅ」
コスモス「おんなじ匂いで、おんなじあったかさで、おんなじやわらかさで、きっと鼓動の速さまでおんなじで」
コスモス「隙間もないくらいぴったりくっついてると、どこまでが自分でどこからが桜野か分かんなくなる」
コスモス「でもそれが……」
桜野「いい感じ?」
コスモス「ん♪」
- 716 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/22(土) 23:53:00.16 ID:cuguKBMXo
- コスモス「ふぁ……」
桜野「……」
桜野「……」
桜野「……コスモス」
コスモス「なぁに……?」
桜野「さっきの話、聞いてもいい?」
コスモス「さっきの?」
桜野「コスモスのお父さんとお母さんのこと」
コスモス「……!」
桜野「無理にとは……」
コスモス「………………事故だったの」
桜野「……」
コスモス「でも、でもね……!」
コスモス「……」
コスモス「…………わかんないんだ」
桜野「わかんない?」
コスモス「結構最近のことのはずなの。なのにちゃんと思い出せないの。なんでかな」
コスモス「それより前のことは思い出せる。後のことも。でもその時のことだけ思い出せないの。記憶にぽっかり穴が空いたみたい」
桜野「記憶に、穴……」
コスモス「警察の人にはいろいろ説明されたよ。土砂崩れに巻き込まれたとか、不運な事故だったとかって。でも……違うの」
桜野「違う?」
コスモス「わかんないよ。わかんないんだけど、思い出そうとすると怖くなるの。何か恐ろしいものに出会ったような、何かに襲われたような、そんな気がして……」
桜野「それって……」
コスモス「なにかわかる……?」
桜野「…………ごめん」
コスモス「そっか……」
- 717 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/23(日) 00:03:04.68 ID:yGbxLmeWo
- コスモス「わたし、ひどい子だよね。お父さんとお母さん、死んじゃったのに、その時のこと何も思い出せない……」
桜野「そんなことない。そんなことないよ……」
コスモス「何も思い出せないのに怖いんだ。何が怖いかもわかんないけど、すごく怖い……」
桜野「コスモス……」ナデナデ
コスモス「ぁ、桜野……」
桜野「わたしに出来ることならなんでもする。出来ないことも精一杯頑張る。だからなんでも言ってね」
コスモス「……ありがと」
桜野「……」ナデナデ
コスモス「じゃあさっそく、おねだりしちゃおっかな……」
桜野「うん……」
コスモス「……桜野、わたしね」
桜野「うん……」
コスモス「……また、寂しくなっちゃったかも」
桜野「……」ギュッ
コスモス「んっ……」
ドサッ
桜野「!」
コスモス「……?」
- 718 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/23(日) 00:11:28.34 ID:yGbxLmeWo
- 桜野「なに? なにか落ちた?」
コスモス「桜野のカバン。机から」
桜野「!」
コスモス「そんな落ちそうなとこ置いてたっけ?」
桜野「まさか……」
コスモス「?」
桜野「ちょ、ちょっとごめんね」
コスモス「う、うん」
桜野「……」ガサゴソ
シキ「っ! っ、っ……!!」バタバタ
桜野「!」
コスモス「だいじょぶ?」
桜野「……コスモス」
コスモス「なに?」
桜野「ごめん、わたし行かなきゃ!」
コスモス「へ?」
桜野「服! 乾いてるって言ってたよね!」
コスモス「う、うんっ……!」
- 719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/23(日) 00:14:02.46 ID:Mx4h5+vxo
- プリキュアでよくある敵が現れたらアラーム鳴らしてくれる道具ないんだなそういえば
- 720 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/23(日) 00:22:12.20 ID:yGbxLmeWo
- コスモス「ほんとに行っちゃうの……?」
桜野「ごめんね、どうしても行かなきゃいけないの」
コスモス「まだ雨降ってるよ……?」
桜野「それでも、どうしてもなの」
コスモス「そっか……」ショボ…
桜野「また会えるから、ね?」
コスモス「うん……」
桜野「じゃあね」ガチャ
コスモス「桜野っ!」
桜野「ん?」
コスモス「わたし、あの……」
コスモス「あの……」
コスモス「わたし、何かダメだった……?」
桜野「……ううん、ダメじゃない。コスモスはなにも悪くないよ」
コスモス「ほんと……?」
桜野「ほんとにほんと。ただ、わたしには絶対やらなきゃならないことがある。だから今日は」
コスモス「……わかった」
桜野「ごめんね」
コスモス「また遊ぼうね……?」
桜野「うん」
コスモス「絶対だよ……?」
桜野「うん」
コスモス「あ、そうだ。傘、これ使って。わたしのお気に入り」
桜野「いいの?」
コスモス「うん。でも返してくれなきゃやだからね……?」
桜野「絶対返しにくる。ありがと」
- 721 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/23(日) 00:30:41.03 ID:yGbxLmeWo
- ザァァァ
桜野「じゃあね、コスモス」
コスモス「ん、気をつけてね」フリフリ
桜野「うんっ!」タタタッ
コスモス「……」フリフリ
桜野「……」パチャチャチャッ
桜野(コスモスが出会ったっていう恐ろしいもの、抜け落ちた記憶)
桜野(コスモスの両親を殺したのは……)
桜野「……っ」ギリッ
桜野「シキっ!」
シキ「あっちなのです!」
桜野「……!」パチャチャチャッ
- 722 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/23(日) 00:31:44.11 ID:yGbxLmeWo
- ここまで
- 723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/23(日) 00:32:36.82 ID:JT096taqo
- 乙
さて犯人は誰か
- 724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/23(日) 00:33:58.78 ID:n90UPPPg0
- 乙
ツナミさん出てくる話の時はいつも殺意込めてるな桜野
- 725 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/24(月) 23:49:59.96 ID:cAtcyNygo
- ブーケ「はぁぁぁっ!!!」
ダァンッ!!
ツナミ「うーん」シュタッ
ブーケ「ぜぇぜぇ……!」
ツナミ「勢い込んでたわりには大したことないですね。それではいつまで経っても私に勝てませんよ?」
ブーケ「くっ……!」
ツナミ「それどころか……」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!」バゴォンッ
クリア「うぁっ!」ドゴッ
ブーケ「クリアっ!」
クリア「けほっけほっ……私は、大丈夫……!」フラフラ
ツナミ「あちらの方が先に限界を迎えそうですね」
ブーケ「うぅっ……!」
ツナミ「あーあー、待てど暮らせどお友達は敵を倒せず、かといって大切なお手紙だからヤクサインを攻撃することもできず、されるがままどんどん傷ついていく。キュアクリアちゃんかーわいそ」ニヤニヤ
ブーケ「クリア……!」
ツナミ「どうします? このままじゃ……」
ブーケ「はぁっ……はぁっ……!」
ブーケ「くっ……うああああああっ!!!」
ブーケ「プリキュア・ガーデンシュート!」ブワッ
ツナミ「はぁ、そう来ますか……」
ブーケ「いっけぇっ……!!!」バッ
ズダダダダッ!!
ツナミ「焦ってどうなる話でもありませんよ?」スッ
ザバババァァァンッ!
バシュバシュバシュ…
ブーケ「飲み込まれたっ!? そんな……!」
ザザザザザッ!
ブーケ「うぐっ……!」
ツナミ「逃げ場なんてありません」
ブーケ「くぅぅぅっ……!」
ツナミ「……1人目」スッ
- 726 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/24(月) 23:57:11.22 ID:cAtcyNygo
- サクラ「だぁぁぁぁぁあああああっ!!!」
ヒュンッ!
ツナミ「!」ピクッ
ドガァァァンッ!!!
ツナミ「……!」ボヒュンッ
ツナミ「……っ」タタンッ
ツナミ「ちぃっ……!」ズザザザッ
ブーケ「今の……!」
ツナミ「急になんです……」
サクラ「らぁっ!!!」キュインッ
ツナミ「!?」サッ
ドガァッ!!!
ツナミ「うぐっ……!?」ズザザッ
サクラ「ふー……」パキパキ
ツナミ「貴方は……!」
サクラ「風が鳴き……花弁が踊る春の花……」
ブーケ「あぁっ……!」
サクラ「キュアサクラ」キッ
ブーケ「サクラっ!」
- 727 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/25(火) 23:07:08.28 ID:3g/e41sko
- サクラ「ブーケ、大丈夫ですか?」
ブーケ「うん、助かったわ」
サクラ「よかった……」
サクラ「!」
サクラ「雪菜ちゃん!」タタッ
雪菜「はっ……はっ……」
サクラ「雪菜ちゃん、大丈夫? 怪我してない?」
雪菜「っ……っ!」コクコク
サクラ「…………戦える?」
雪菜「っ! わたっ、わ、たしっ……!」
サクラ「ごめん……下手に動かずじっとしててね」
雪菜「……っ」コクッ
- 728 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/25(火) 23:16:40.29 ID:3g/e41sko
- ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
クリア「くっ!」
ドゴンッ!
クリア「ふーっ……!」ズザザッ
サクラ「クリア……」シャッ
ヤクサイン「ヤッ!?」
サクラ「だぁぁぁっ!!!」ギュオッ
ヤクサイン「クッ…!」
クリア「待って!」
サクラ「!」ピタッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ブォンッ
サクラ「……!」クルッ
ヤクサイン「ヤクッ!?」
サクラ「っと……」タタンッ
サクラ「なんで!」シュタッ
ブーケ「そのヤクサインが憑依してるのは、あの時の手紙なの!」
サクラ「!」
クリア「でもツナミを倒せばもとに戻るかもしれない!」
サクラ「……そういうこと」
ツナミ「そういうことです」
- 729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/25(火) 23:18:53.28 ID:a6sM0tsqo
- 怖いくらい冷静だぞサクラ
- 730 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/25(火) 23:25:37.55 ID:3g/e41sko
- サクラ「……」キッ
ツナミ「おー怖い怖い。あなた、いつかの成り損ないちゃんですね? キュアサクラさん、ですか。実は私、あなたにお会いしたかったんです」
サクラ「わたしもあなたに会いたかったよ」
ツナミ「へぇ、奇遇ですね。あ、もしかして、前会った時ぼこぼこにしたこと根に持ってます?」
サクラ「そんなことはどうでもいい」
サクラ「許せないことがいっぱいある。クリアに酷いことしたこと、ブーケのお花をヤクサインにしたこと、今度は手紙まで」
サクラ「それに……」ギュッ
サクラ「あの子の仇も」ボソッ
ツナミ「?」
サクラ「はっ!!!」ギュンッ
ツナミ「っ!?」
ドガァッ!!
ツナミ「今なんと……?」グググッ
サクラ「聞いたってどうせ何にも分かんないんだ。だから!」バキッ
ツナミ「うくっ……!」ズザッ
サクラ「ぜんぶ倒せばそれが答え」キッ
ツナミ「……やはり違いますね」
- 731 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/25(火) 23:36:28.04 ID:3g/e41sko
- サクラ「違う……?」
ツナミ「あの御方はそんな目をしませんから」
サクラ「なんの話?」
ツナミ「本日の私の目的ですよ」
ツナミ「我らが皇帝、サイカ様がおっしゃるんです。貴方、キュアサクラはご自身に似ていると」
サクラ「わたしが皇帝に?」
ツナミ「しかし私はそれがどうしても腑に落ちない。貴方の一体どこが、サイカ様に似ているというのか」
サクラ「……」
ツナミ「ですから今日は、それを確かめさせていただこうかと思いまして」
サクラ「…………いいよ」パキッ
ギュンッ!!
ツナミ「っ!」
サクラ「試してみればっ!」ググッ
ツナミ「……っ」クイッ
サクラ「!」
ザバァンッ!!!
サクラ「うっ、くっ……!」ザバババッ
サクラ「んんんぅ……!」
サクラ「らぁっ!」ドパンッ
- 732 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/25(火) 23:44:44.39 ID:3g/e41sko
- ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
クリア「うぐぐっ……っ!」ガガガッ
ブーケ「クリア!」
クリア「私は大丈夫! それより早くツナミを!」
ブーケ「うんっ……!」タタッ
サクラ「だぁっ!」ダンッ
ツナミ「はっ!」サバッ
サクラ「うくっ!」ザザザッ
ブーケ「はぁぁぁっ!」ヒュッ
ツナミ「ふっ!」ザバァッ
ブーケ「んんぅっ……!」ザザッ
ツナミ「はぁっ!」サバァンッ!
サクラ「うっ……!」
ブーケ「うぁっ……!?」
ツナミ「ふふっ」
ブーケ「はぁはぁ……攻撃が通らない……!」
サクラ「水じゃま!」
ツナミ「この程度ですか。そんな攻撃、私には届きませんよ」
サクラ「……っ」ギリッ
ツナミ「1人増えたところで何も変わりません。全部飲み込んでしまえばそれで終わりです」バッ
ザバザバァァァンッ!!!
ブーケ「……っ」
サクラ「くぅっ……!」ジリッ
ブーケ「……サクラ」
サクラ「なんです……」
ブーケ「……」ジッ
サクラ「!」
サクラ「わかりましたっ」ニコッ
- 733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/25(火) 23:47:32.08 ID:UmXfzcuFo
- 水でガードか
サクラも桜で同じことできるかな
- 734 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/25(火) 23:57:19.44 ID:3g/e41sko
- サクラ「いきますっ……!」グググッ
ツナミ「何をしても無駄です!」ババッ
ザババァァァッ!!!
サクラ「はっ!!!」バヒュンッ
ブーケ「プリキュア・ガーデンシュートッ!!!」ブワワッ!
ツナミ「またそれですか」
ブーケ「はぁぁぁあああああっ!!!」バッ
ズダダダダッ!
パシュパシュパシュン…
ブーケ「はぁはぁ……」
ツナミ「だから効かないって言ってるじゃ……」
ブーケ「……セレクティブ」
ツナミ「は?」
ブーケ「……インパチェンス・ノリタンジェレ!」
ツナミ「なにを……」
パァンッ!
ツナミ「!」
パァンッ! パァンッ! パァンッ!
ツナミ「花が……! 爆発したっ……!?」
ブーケ「もっと!」
パァンッパパァンッパンパンパパパパパッ!!!!!
ツナミ「くっ、こんなっ……!」
ブーケ「吹っ飛べっ!!!」
ドッパァァァンッ!!!
ザァァァッ!
ツナミ「うぐっ!」
ブーケ「サクラっ!!!」
バシュンッ!
サクラ「うおりゃぁぁぁあああああっ!!!」ギュインッ
ツナミ「っ!??」
ドゴォッ!!!
ツナミ「あっ、がはっ……!!」
サクラ「っっっらぁああっ!!!」バキィッ!
ヒュンッ
ドゴォォォンッ!!!
サクラ「ふぃぃ……やぁーっと当たったぁ!」グッ
- 735 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/25(火) 23:59:21.38 ID:3g/e41sko
- 朱さんは徹甲榴弾を覚えた
平然と派生技使ってるけど器用そうだからね うん
というわけで本日ここまで
技は安価募集の方がよかったかもしれない
まだ出せてない技もありますが 派生技等案があれば書いていただけるとしれっと採用するかもしれません
お疲れ様でした
- 736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/26(水) 00:01:35.15 ID:jKAlUg4ro
- 乙
技は常に募集中にでもしといて良さそうなのあったら採用してく感じで良いな
- 737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/26(水) 00:05:59.76 ID:lKhtz2A40
- キュアクリア
ディメンジョンマント
いつも魚を出すあのマントの中へと相手の攻撃を吸い込む
みたいな?
- 738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/26(水) 00:15:18.91 ID:c4w2b4Kbo
- サクラとクリスタルの合体技
桜製冷波手裏剣(おうせいれいはしゅりけん)
超巨大で桜の花びらをまとった冷波手裏剣
準備に時間がかかる
いつも以上の大きなエネルギーを扱うため普段片手でやってる手裏剣作る作業を分担する
クリスタルが片手からエネルギーを放出
形を形成し回転させるためにもう片方の手を高速でシュシュシュシュッ!!的な感じで色んな角度からエネルギーに何度も押し当てる
同じようにサクラもクリスタルの出したエネルギーに何度も両手を押し当てて桜吹雪の力を付与する
絵面はぶっちゃけ風遁螺旋手裏剣
- 739 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/26(水) 00:26:18.73 ID:UoDtfL/Fo
- >>737
そんな感じそんな感じ大変良きです
採用できるかは流れと私の腕次第
現状防御技乏しいので出しやすそう
余談ですが 朱さんが使ってた「インパチェンス・ノリタンジェレ」はホウセンカの仲間キツリフネ(学名:Impatiens noli-tangere)が元ネタ ホウセンカ同様、果実が熟すと破裂します 英名はTouch me not (触れるな)
「セレクティブ」は品種改良の英訳 selective breeding より
- 740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/26(水) 00:30:48.37 ID:pZr2uddGo
- キュアサクラ
桜人(さくらびと)
桜吹雪で人型のデコイを作る
いわゆる変わり身の術
- 741 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/26(水) 00:31:52.62 ID:UoDtfL/Fo
- >>738
これ見て大事なことを思い出した
桜野と朱さんの合体技募集します
2つ3つ出るまで
よろしくお願いします
- 742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/26(水) 00:38:55.46 ID:ZqSwQP1xo
- サクラ ブーケ 合体技
押し花
敵の足元からはブーケが出した花、頭上からはサクラの桜吹雪がものすごい質量で現れて挟んで押し潰す
- 743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/26(水) 00:48:02.07 ID:jKAlUg4ro
- 桜野 朱合体技
ブロッサムフルバースト
色んな花がいっぱい宙に浮かんでて、太陽のエネルギーをチャージして光線を連続掃射
- 744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/26(水) 01:00:29.39 ID:F83v8LZK0
- キュアサクラ
桜雲(おううん)
桜吹雪に乗って飛行する
仲間も乗せれるけど重い程負担も大きい
- 745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/26(水) 07:52:04.39 ID:qftM45oz0
- クリスタル
冷波導
冷波手裏剣を投げずに盾にする
その盾に触れたものは凍りつく
- 746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/26(水) 08:07:39.48 ID:og9hZ/3Do
- ブーケ
アレルギーシャワー
花からアレルギーを引き起こす花粉を大量に出して敵にぶつけて花粉症持ちでないものでも強制的に重い花粉症にする
- 747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/26(水) 08:45:25.68 ID:a8YJw3x00
- 合体技 フラワーブロードウェイ
サクラが桜吹雪で道を作り、ブーケがサクラの花とガーデンシュートで作ったブーケを手に突っ込む
花道(ランウェイ)を歩くモデル(華)のイメージ
- 748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/26(水) 11:04:27.91 ID:ArCCePJSo
- クリア
スクランブルアヴォイド
魚を出してるいつものマントの中に自分が入って攻撃を回避
- 749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/26(水) 11:07:30.16 ID:a8YJw3x00
- >>747
ショウウェイの方がいいかな、技名は「フラワーショウウェイ」に変更で
ショウはshow、見せる・展示するとかの意味のショーの意味と、結婚式などで「悪魔から守る」という意味を持つフラワーシャワー(flower shower)にかけて
- 750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/26(水) 19:50:58.96 ID:QLlmCVlu0
- クリスタル
散性冷波手裏剣(さんせいれいはしゅりけん)
全身から小さめの冷波手裏剣を散弾のように発射
消耗が激しく使ったら変身は強制解除される
- 751 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/26(水) 22:24:48.69 ID:UoDtfL/Fo
- 先週もそうだけど水曜日ほんとに時間ないまぢむり
最近更新頻度ボロボロですが8月前半は更にボロボロになりそうです 忙しいのもそうだしコスモスさん登場以降気使うこと増えた あの子ワンミスで破綻しそうで怖い安価も出しにくい
それと技案たくさんありがとうございます 想像以上にいっぱいいただけて戦慄しています 募集はこのまま継続しますので何か思いついたらお気軽にどうぞ
桜野と朱さんの合体技安価もご協力ありがとうございます 今回はこれ(>>749)採用になりそうです 今の所脳内で、バッチリ決めた朱さんのまわりを桜野とシキがワチャワチャしながらお花撒いてるギャグテイストな姿しか見えてなくて大丈夫かなぁ?ってなってるけどきっと大丈夫です もしかしたら変わるかもしれん
以上、本日おやすみ
申し訳ありません
- 752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/27(木) 08:44:52.47 ID:k1fMRyXR0
- クリスタル
冷波光(れいはこう)
冷波手裏剣で反射させた光を相手の目に当てる目潰し技
- 753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/27(木) 14:41:21.07 ID:kk99YPglo
- ブーケ
バラ投げ
どこからともなく取り出したバラを投げる
何故かコンクリートに刺さるタキシード仮面並みのバラ
- 754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/27(木) 20:10:54.51 ID:QsD0+k6ho
- クリア
セパレートマント
セパレート!の掛け声でマントが細かく分離し宙に浮かび自由に動かせるようになる
マントの出入口が小さくなるため一つのマントから出てくるスプラッシュウェイブの魚の数はそう多くない
ユナイト!の掛け声でマントは合体して手元に戻る
- 755 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/27(木) 22:14:23.75 ID:KTpbYPYLo
- オトナプリキュアの放送時間帯発表されましたね 深夜枠だと思ってたら夕方枠でびっくり
こっちのオトナ(意味深)プリキュアもあっちが始まる前に畳みたい
技案ありがとうございます できる限りいろいろ出したい所存 必殺技の性質上頭に絶対「プリキュア」がつくので全体の語感がしっくりこない場合ちょっといじる可能性が在ります
ご了承を
- 756 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/27(木) 22:26:13.82 ID:KTpbYPYLo
- ブーケ「作戦成功ね」
サクラ「はい!」
ツナミ「うっ、ぐっ……!」ヨロッ
サクラ「もう一押しですね……!」
ブーケ「今度はあたしが!」ダッ
ツナミ「っ!」
ブーケ「はっ!」ギュオッ
ツナミ「ちぃっ!」ガガガッ
ブーケ「てぇぇやっ!」ドガッ
ツナミ「く、ぅぅっ……!」ズザザッ
ブーケ「たっ!」ガッ
ツナミ「はぁっ!!」ガッ
ブーケ「はぁぁぁっ!」グググッ
ツナミ「貴方は……そうやってっ……!」グッ
バチンッ
ブーケ「くっ……!」ズザッ
ツナミ「これかもなにかを傷つけ続けるっ……!」
ブーケ「……!」
ツナミ「これまでもそうしてきたのでしょう? これからもそうするのでしょう?」
ブーケ「……すべてを否定できるわけじゃない……でも!」
ツナミ「小さな犠牲に目を瞑って、気づいた時には足元が屍で埋め尽くされている……それが貴方の進む道ですっ……!」
ブーケ「そうならないためにあなたを倒すの! そうすれば変えられる!」
ツナミ「貴方の力では私は……倒せないっ!」グァッ
ザバァァァンッ!!!
ブーケ「うん、あたし1人じゃきっと勝てない。でもね……」
サクラ「ブーケ」バッ
ドッパァァァンッ!
ツナミ「くぁっ……!?」
ブーケ「サクラ、お願い!」
サクラ「はいっ!」
- 757 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/27(木) 22:35:16.80 ID:KTpbYPYLo
- サクラ「いきますよぉ……はっ!」バッ
フワッ
ツナミ「っ!?」
ブーケ「……」タタンッ
ブーケ「……」カツカツ
ブーケ「……」バッ
サクラ・ブーケ「「プリキュア・フラワーショウウェイ!!!」」
ポンッポンポポポッ
ブワァァァッ
フワッ
ブーケ「ふっ」ニコッ
ツナミ「くぅぅぅっ……はぁっ!!!」バッ
ザバババァァァッ!!!
ブーケ「……っ」ググッ
ブーケ「はっ!」ギュンッ
ブーケ「はぁぁぁぁぁあああああっ!!!」
ツナミ「くぅぅぁああああっ!!!」
ヒュンッ
ピカカッ
ドッパァァァンッ!!!
- 758 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/27(木) 22:43:19.14 ID:KTpbYPYLo
- ザァァァ
サクラ「はぁはぁ……」
ブーケ「ふー……」テクテク
サクラ「ブーケ!」タタッ
ブーケ「サクラ!」
サクラ「ブーケ、とってもかっこよかったです!」
ブーケ「ありがと。かなり疲れたけどね」
サクラ「でもやりましたよ! これでツナミを……」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
サクラ「!」
ブーケ「!」
サクラ「ヤクサインがまだ!」
ブーケ「ってことは……!」
ザババァンッ!!
サクラ「わぷっ!?」
ブーケ「うくっ!?」
ツナミ「ぜぇぜぇ……」ボロボロ
ブーケ「ツナミ……!」
サクラ「あれで倒しきれないなんて……!」
ツナミ「やって、くれましたね……!」
- 759 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/27(木) 22:52:45.37 ID:KTpbYPYLo
- サクラ「……っ」グッ
ブーケ「……っ」ジリッ
ツナミ「う、ぐっ……!」
ツナミ「ぜぇぜぇ……!」
ツナミ「かなりムカつきますけど……今日はもうたくさんです……」
ブーケ「!」
ツナミ「キュアサクラさんとも会えましたし目的は達成……仕返しは次に取っておきます……」
ブーケ「まっ……!」
サクラ「待てっ!」ダッ
ツナミ「……それでは」シュンッ
サクラ「っ!」スカッ
サクラ「へぶっ!」ゴチンッ
サクラ「いたた……あ、あれ?」キョロキョロ
ブーケ「に、逃げられた……」
サクラ「そんな、じゃあ……!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドゴッ
クリア「あぅっ!」ヒュンッ
ブーケ「あっ……!」
サクラ「クリア!」シャッ
バッ
クリア「っっ………………ぅあ?」
サクラ「クリア、大丈夫!?」トンッ
クリア「う、ん……でもちょっと……疲れちゃった……」
透「うくっ……! はぁはぁ……」シュパァァン
透「……ごめん」
サクラ「休んでて」
ブーケ「透ちゃん……」
- 760 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/27(木) 23:02:36.91 ID:KTpbYPYLo
- ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
ブーケ「……」
サクラ「ブーケ!」
ブーケ「サクラ……透ちゃんは?」
サクラ「ひとまず大丈夫そうです」
ブーケ「よかった……」
サクラ「問題はこのヤクサインをどうするかですね」
ブーケ「……」
サクラ「ツナミには逃げられちゃいましたけど、きっとまだなにか方法があるはずです」
ブーケ「……」ギュッ
サクラ「なんとか傷つけない方法をさがし……」
ブーケ「倒そう」
サクラ「え……」
ブーケ「……」ギュゥ
サクラ「で、でもあれは大切な……!」
ブーケ「でもそのせいで、透ちゃんがあんなに傷ついちゃった」
サクラ「……!」
ブーケ「元に戻す方法を探して戦いが長引けば、もっと大きな被害が出るかもしれない。そもそもそんな方法見つからないかもしれない」
ブーケ「傷つけたくないのはあたしのワガママ。そのためにもっとたくさんのものを傷つけるなんてできない」
ブーケ「だから、倒さなきゃ」ギュッ
サクラ「ブーケ……」
サクラ「……」
サクラ「……分かりました。もう一度、一緒に」ギュ
ブーケ「……ううん」パッ
サクラ「!」
ブーケ「これはあたしがやらなきゃいけないこと」
サクラ「でも!」
ブーケ「あたしは大丈夫だから」ニコッ
サクラ「……っ!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」
ブーケ「……」
ブーケ「すー……はぁぁ……」
ブーケ「……」
ブーケ「……」
ブーケ「……プリキュア」
- 761 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/27(木) 23:14:30.40 ID:KTpbYPYLo
- ザァァァ
桜野「雪菜ちゃん……」
雪菜「ふぅ……うぅ……」
桜野「大丈夫、大丈夫だよ……」ナデナデ
雪菜「はぃ……っ、はい……」ギュッ
朱「……」
朱「……」ソッ
朱「……」ボロッ
朱「また、傷つけちゃった……」
透「朱……」
朱「透ちゃん……体、大丈夫?」
透「うん、平気」
朱「ごめんね。どうせ倒すなら初めから迷わなければ、そんなに傷つかなくて済んだかも……」
透「違う! 違うよ朱っ!」
朱「でもこれじゃツナミの言った通り」
桜野「そんなことありません!」
朱「桜野ちゃん……」
透「そうだよ。朱、守ろうとしたもん。手紙も、込められた思いもぜんぶ」
桜野「小さな思いかもしれないけど、小さいものも守れないで、大きなものは守れません」
朱「2人ともありがとう……」
朱「……」
朱「……あたし決めた。もうなにも傷つけない」
透「……!」
朱「分かってるよ、きっとそんなことできないって。綺麗事だって」
朱「これからも戦いは続く。そのたび、あたしは誰かの大切なものを傷つけることになる。戦い続けるためには標が必要だもんね」
朱「でもその傷は、忘れないための痛み。目を瞑ったりしちゃいけない」
朱「小さな犠牲を受け入れることより、小さな犠牲も出さないことの方がずっと難しい。簡単なことじゃないって分かってる。でも、だから目指すの」
朱「やっぱり誰にも傷ついてほしくないもの。なにも傷つけないことも覚悟でしょ?」
透「うんっ……!」
朱「……謝らなきゃね、手紙のこと」
桜野「朱さん……」
朱「ちゃんと話すよ。ぜんぶは話せないけど、それでも誠心誠意」
桜野「きっと伝わります」
朱「うん……」
- 762 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/27(木) 23:23:23.03 ID:KTpbYPYLo
- 月曜日 放課後
桜野「……」
透「……」
雪菜「……」
桜野「気になる」
透「言うと思った」
雪菜「う……」
桜野「朱さん、今ごろ告白されてるのかなぁ」
透「まだ間に合うかも?」
桜野「どの教室が覚えてる?」
透「ごめん。雪菜は?」
雪菜「だ、ダメですよ! そんなのぞき見なんて!」ワタワタ
桜野「知っているな?」
雪菜「う……!」
透「気にならない?」
雪菜「そ、それは……」
桜野「決を採ります。気になる人、正直に挙手!」
安価下3まで多数決
@ 気になる
A 気にならない
- 763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/27(木) 23:25:50.30 ID:dnFFdlwVo
- 1
- 764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/27(木) 23:26:02.47 ID:8jqfXDSxo
- 1
- 765 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/27(木) 23:27:16.61 ID:KTpbYPYLo
- 結果は確定してるけど一応もういっこst
- 766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/27(木) 23:28:55.14 ID:2VIi0/Zc0
- 1
- 767 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/27(木) 23:33:23.06 ID:KTpbYPYLo
- 桜野「……」ノ
透「……」ノ
雪菜「……」ノ
桜野「やっぱり気になってるじゃん!」
雪菜「そりゃ気になりますよ! 告白ですよ告白!」
桜野「じゃあみんなでこっそりのぞきに行きましょうそうしましょう」
雪菜「で、でも……」
透「雪菜、場所どこ?」
雪菜「透さんまでそっち側とは……」
透「桜野が行くなら私も行こうかなって」
雪菜「絶対負ける多数決……」
桜野「さぁさぁ大人しく吐くがよい!」
透「雪菜、教えて」
雪菜「ど、どうなっても知りませんからね!」
- 768 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/27(木) 23:36:53.48 ID:KTpbYPYLo
- 空き教室
朱「……」
朱「……」
朱「……」
ガラッ
朱「!」
朱「……」クルッ
- 769 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/27(木) 23:46:53.13 ID:KTpbYPYLo
- 朱「……っ……」
生徒「……っ……っ」
桜野「……」ヒョコッ
透「……」ヒョコッ
雪菜「……」ヒョコッ
雪菜「ほぉぁ……生告白……!」ヒソヒソ
桜野「ほ、ほんとに女の子だ……!」ヒソヒソ
透「ここからだとなに話してるか聞こえない……」ヒソヒソ
朱「……っ」ペコッ
生徒「……っっ……っ……」ワタワタ
桜野「な、なんかドキドキする……!」
雪菜「桜野さんもっと詰めてくださいっ……!」
透「けっきょく雪菜が一番興味津々」
朱「……」コクコク
生徒「……っ」ペコッ
桜野「なんか……終わりの雰囲気?」
透「けっこう短め?」
雪菜「ってこっち来ますよ隠れなきゃ!」
桜野「ふぉーめーしょんあるふぁ!」
透「練習の成果見せる時」
雪菜「誰に見せるつもりですか!」
ガラッ
桜野・透・雪菜「「「……」」」ドキドキ
タタタッ
桜野・透・雪菜「「「ふぅ……」」」ホッ
朱「そこの出来損ないトーテムポール」
桜野・透・雪菜「「「っ!?」」」ビクッ
朱「のぞき見なんて悪趣味よ?」
雪菜「い、いえこれは……」
桜野「バレてましたか、たはは」
透「けっこう酷い言われよう」
朱「もう……」
雪菜「それでそれで! どうだったんですか告白!」
朱「あぁ、うん……」
- 770 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/27(木) 23:54:19.71 ID:KTpbYPYLo
- 雪菜「人違いっ!?」
朱「そうなの。入れる下駄箱間違えたらしくて。本命は男の子でした」
雪菜「古風を重ねてもはやテンプレですね……」
透「手紙のこと話せた?」
朱「うん、ちゃんと謝れた」
桜野「その、分かってくれました……?」
朱「許してもらえたよ。それどころか感謝されちゃった」
桜野「感謝?」
朱「間違えたの恥ずかしくて完全に証拠隠滅したかったからって」
桜野「な、なるほど……」
朱「それで本命の男の子があたしのクラスメイトだからお詫びに仲介する約束したの。すっごい喜ばれたわ」
雪菜「下駄箱間違えるくらいですし、そりゃクラスメイトですよね」
透「でもじゃあ、誰も悲しい思いしなかったってこと?」
朱「偶然だけどね」
雪菜「よかったですぅ……!」
桜野「……朱さんは?」
朱「あたし?」
桜野「わたしは誰より、朱さんが悲しい思いをしていないかが心配です」
朱「……!」
雪菜「そうですそうです! 朱さん大丈夫です?」
透「ん、なんでも言って」
朱「……ふふっ、あははっ」
朱「うん、大丈夫……」
朱「今、大丈夫になった」ニコッ
- 771 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/07/28(金) 00:00:59.54 ID:eh9lWpmjo
- 以上……何編だろうこれ 朱さん2ndなのかコスモス編@なのかわかんないけど第二部第一章的なやつ終了 ありがとうございました
次のお話用に雪菜の妹募集します
最低3つくらい多い分にはいくらでも
以下テンプレ↓
ーーーーー
名前:
年齢:
性格:
容姿:
雪菜のことを……
なんて呼ぶか:
どう思ってるか:
自由記入:
ーーーーー
次の展開まっっっっったく見えてないので少々お時間いただくと思います 雪菜の妹から作る感じになるかな?
よろしくお願いします
- 772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/28(金) 01:01:47.53 ID:Fv8V3u27o
- 名前:霰(あられ)
年齢:11歳
性格:姉とは色々正反対な人懐っこい活発元気っ子でボクッ子
幼い頃から姉を守ってきてその過程で優しい人達は絶対に守るという勇敢且つ高潔な信念を持った
外でよく遊ぶしスポーツも好き
和か洋なら和が好きなタイプで和装とか忍者とか歴史好き
容姿:姉の顔をもっと活発にしたイメージ 142cmくらい 胸は同年代と比べても小さい
雪菜のことを……
なんて呼ぶか:お姉
どう思ってるか:臆病で引っ込み思案だが誰よりも優しい姉は必ず守らなければならない
- 773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/28(金) 20:29:57.82 ID:AM55zo7P0
- 名前:風見(ふみ)
年齢:12歳小6
性格:ミステリアス不思議ちゃんで悪くいえば電波 「風が私を呼んでいるようだね」とか言ってふらふらどっか行ったりマイペース 言動が大人っぽく哲学染みていてどこか達観している飄々とした掴みどころのない性格 スナフキンみたいな少女
容姿:子供離れしてる落ち着いた雰囲気 茶髪のストレートロングヘアー いつもチューリップハットを被ってる
雪菜のことを……
なんて呼ぶか:姉さん
どう思ってるか:普段は弱々しいくせに時折強さを見せる…ふふっ、彼女は愉快な人だね
- 774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/28(金) 21:09:00.01 ID:lAlLBBNVo
- 名前:紗雪(さゆき)
年齢:11歳小5
性格:何かとミーハーで自分のことでも他人のことでも恋愛大好き、容姿の良い男がいたら年齢問わずアタックして色々聞くが付き合った後のことや結婚生活も視野にいれ総合的にダメだと判断したらすぐに冷めて切り捨てる マセガキ
容姿:雪菜をチャラくした感じ
雪菜のことを……
なんて呼ぶか:お姉ちゃん
どう思ってるか:姉のことは大好きでこんな性格じゃ一生独身だと危惧していつも姉の彼氏に良さそうな男捕まえてきたり合コン計画しようとする あまりの余計なお世話っぷりに普段は大人しい雪菜もキレて「このマセガキが〜!!!」って追いかけ回すことが日常茶飯事
- 775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/28(金) 21:36:51.78 ID:E35NQeN00
- 名前:夏海(なつみ)
年齢:5歳
性格:大人しい子だが姉っ子の甘えたがり、姉や家族を見つけるとすぐ抱きつきにくる
姉の影響で絵本が好きだが、幼稚園で外で遊ぶことも覚え始めた
容姿:姉とよく似ているが、雪菜よりも目がぱっちりしていて活発そうな印象
雪菜のことを……
なんて呼ぶか:ゆっき(言えなかった頃の名残)
どう思ってるか:大好き、最近は姉が毎日楽しそうで嬉しい
自由記入:姉の膝の上で本を読んでもらうのが最近のマイブーム
図書館に行く時はぜひ自分も連れて行ってほしいが、静かに読みたい雪菜はやんわり断ろうとしたり気づかれないように行こうとして見えない攻防になるので不満気
でも最終的には折れて連れて行ってくれるのでやっぱり好き
- 776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/29(土) 09:55:48.94 ID:fh/IailOO
- 名前:陽菜(はるな)
年齢:10
性格:無邪気で誰とでも直ぐに打ち解ける陽気な性格。
容姿:身長140cm程度。肩のあたりで切り揃えた茶髪(地毛)。活発そうな可愛らしい顔立ち。
雪菜よりは小ぶりながらも同年代より着実に成長している胸。
雪菜のことを……
なんて呼ぶか:姉ちゃん
どう思ってるか:引っ込み思案の姉の人間関係を心配しており、ぐいぐい引っ張ってくれる友達ができることを祈っている。あと悪い虫がつきませんように。
自由記入:
公立の小学校に通う5年生(誕生日まだ)で活発な性格と高いコミュニケーション力からみんなの人気者になっている。
活発な性格とは裏腹に料理が得意といった家庭的な面がある。
姉妹仲は良好だが、歳のわりにませたところがあり雪菜をコイバナでからかったり過剰なスキンシップをはかる。
- 777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/31(月) 08:02:15.50 ID:GYehG1tjo
- クリア
ロケーションムーブ
予め人が通れる大きさくらいの分離させたマントを遠くに飛ばす
手元にあるマントを通って遠くのマントに移動する
要はどこでもドアを作る
- 778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/03(木) 02:17:08.37 ID:Bysd4BgKo
- ブーケ
アースビーンズ
地面に種を蒔いて急成長させて敵を蔦で拘束する
植物が育たない環境では使用不可能
- 779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/03(木) 22:49:48.89 ID:MjjssZ8G0
- 天安門事件 四五天安門事件 六四天安門事件 中国六四真相 六四事件 Tienanmen Massacre Tienanmen massacre
中華民國總統選舉 Taiwan 台湾問題 台灣問題 臺灣問題 台湾独立 台灣獨立 臺灣獨立 法輪功 Falun Gong 大紀元時報
The Epoch Times 九評共産党 チベット独立 西蔵独立 西藏獨立 チベット動乱 北京之春 ダライ・ラマ Dalai Lama 達ョ喇嘛
Free Tibet 人権国際 人権國際 新彊獨立 ウイグル ポルノグラフィ 色情 六合彩 ギャンブル 賭博 自由 独裁 獨裁 密輸
広島 廣島 長崎 原爆 広島原爆 廣島原爆 長崎原爆 走私 王丹 魏京生 胡耀邦 趙紫陽 民主化 民運 六四民運 中国 シナ
- 780 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/04(金) 21:25:24.27 ID:T9PC4rdMo
- お時間いただいております なにかと立て込んでいて来週中の再開も怪しい感じです 申し訳ありません
雪菜の妹ですが>>772いただこうと思います やっぱりギャグパートが虫の息なこともあってギャグ全振りみたいな子は採用しにくくなっちゃってます
質問等あれば遠慮せずお聞きください 答えられる範囲で答えますので
- 781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/04(金) 21:31:00.46 ID:SbVJzFd9o
- お久しぶり
どういう技が展開作りやすいとかある?
- 782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/04(金) 21:49:48.06 ID:zxuaJNpbO
- おつ。
妹キャラについて>>71のようなざっくり所感を知りたいです。
- 783 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/04(金) 22:55:51.97 ID:T9PC4rdMo
- >>781
正直あんまりない
これまでは展開作る中で技が必要になった時に安価したりノリで作ったりしてたので
ただ、もらった技から展開見えそうなのはいろいろ
例えば>>745とか、でっかい手裏剣担いで発動もいいけど、クナイとか短刀みたいなのに常時纏わせて高速戦闘したらかっこいいかもなとか思ったりはします
案外近接系とか小回りきく技は熱いかもしれない
- 784 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/05(土) 00:08:35.33 ID:U2ceRS/7o
- 雪菜の妹ざっくり所感
>>772
今の雪菜に必要なものをだいたい持ってる感じ あと雪菜の技が忍者っぽいことの説得力増しそう
>>773
あえて言おう一番好きであると ただ大ボケ中の大ボケでギャグパ瀕死の現在、非常に採用しにくい なんならギャグパが元気だったとしても既存キャラがボケボケで鋭めのツッコミが不足してる中、このレベルの大ボケキャラ放り込むとシリアスが鼻くそになる可能性がある とにかくツッコミが追いつかん
>>774
育てるのに時間がかかる印象 もっと序盤で募集してれば採用だったかも しかしここで募集する妹は登場からいきなり大役があるのです 育ててる余裕がねえ でもキレる雪菜見たかったなぁ ストーリーの最後に帰ってきた日常みたいな雰囲気でキレ雪菜で締める√あったかもしれないなぁ
>>775
>>772の対極みたいな子 じゃあ採用圏外かというとむしろ逆で最終候補 なんなら安価投票で決めようと思ってたくらい 不採用理由はだいたい桜野のせい あの子今殺意の波動がバッチバチであんまり頼れないのよね 正直瞬間最大風速ならぶっちぎりだとは思う 雪菜がね図書館でこの子を膝に乗せて絵本とか読むんですよ だけど雪菜は悩みごととかで読む手が止まっちゃって それを心配してこの子が振り向きながら名前呼ぶんです そしたら雪菜は心配させまいと無理やりな作り笑顔でなんでもないよとか言ってさ!言ってさ! すいません興奮してしまいました やっぱりこの子でも書けるのかもしれん
>>776
わっかんねぇんだこの子 多分もらった中で一番生き物してる 書いてみないと動きがわかんない レギュラーメンバーとか追加キュア枠の時はこういう子の採用率高くなりそうだけど今じゃない感じかな? 今必要な展開に組み込もうとするとかなり難しい子だと思います
所感書いてみた感じ、採用不採用が>>683の安価にめちゃくちゃ影響されてたり、雪菜の妹募集のはずなのに桜野とのバランスが大事になってたり、今思えばバカくそ難しい募集かけてますねこれ
- 785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/05(土) 00:11:50.48 ID:2ID/Awa5o
- 採用できなかったけど好きなキャラはまた別の機会に再利用してみては?
新キャラ欲しいときとかまた別のプリキュアssやりたくなった時とか
- 786 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/05(土) 00:43:29.76 ID:U2ceRS/7o
- >>785
さすがにストーリーにがっつり絡む新キャラとか別スレはちゃんと募集かけるけど せっかくだし友情出演くらいはしてもらおうかなぁ
- 787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/05(土) 02:22:10.47 ID:NCv0z/A2o
- 採用された妹ちゃん一歩間違えばプリキュアになれそうなキャラだ
- 788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/05(土) 21:47:11.89 ID:1izDROwV0
- そもそも妹は一人とは限らないのだ
- 789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/05(土) 22:41:38.44 ID:HqbZGuVwO
- >>113で4人家族と書いてある。
妹を増やすなら生き別れの妹とかややこしいことがないと。
- 790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/05(土) 22:44:31.45 ID:U6Z961HTo
- 妹設定だけ無くしたら使えそうなキャラ結構いるな
- 791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/08(火) 09:57:36.31 ID:ko65c1tJo
- 展開に困ったら自由安価に頼っても良いと思う
ろくなの無かったらろくなの無かったんで不採用ですと言っちゃえばいいし
- 792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/08(火) 20:29:09.72 ID:YAwXtYaC0
- クリア
ライトニングフィッシュアロー
弓の形に変形したマントから魚が1匹高速回転しながら発射され光の矢の如く敵を貫く
- 793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 18:36:02.86 ID:2OzYK5ZJ0
- 盆でも休みがない酷い会社?
- 794 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/14(月) 22:26:41.30 ID:AUwYplvXo
- 遅くなりました明日あたり再開します
お盆休みあるよ 派手に遊んだり実家帰るほどの余裕はないけど休みはあるよ 最早俺にはいつからいつまでが所謂お盆休みなのかすらわからないけどあるよ
とにかく時期が悪ぃんだ
- 795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 01:43:03.02 ID:0U390T8y0
- おひさ
- 796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 07:44:54.83 ID:CtlxNGH+o
- おつかーれ
まってます
- 797 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/15(火) 21:56:15.80 ID:BAbIFQlno
- 給食の時間
ガヤガヤ
友人「……ってことがあってさ」
雪菜「ふふっ、大変だったねぇ」
友人「ほんとだよぉ……」モグモグ
雪菜「あははっ」
友人「あ、それだけじゃくてね……」
雪菜「うんうん」
クラスメイト「ねぇ聞いた? この前の爆発事件」
クラスメイト「なんか街中で急に爆発が起きたってやつでしょ? 怖いよねー」
雪菜「っ……!」ピクッ
友人「ん? 雪菜ー?」
クラスメイト「何人も怪我したって。死んじゃった人もいるらしいよ」
クラスメイト「あの辺よく遊びに行くのに」
クラスメイト「巻き込まれなくてよかったねー」
クラスメイト「ほんとほんとー」
雪菜「……」ギュッ
友人「雪菜ってばっ」
雪菜「ふぇ!?」ビクッ
友人「大丈夫? なんか変だよ?」
雪菜「な、なんでもないなんでもない。ほんとにだいじょぶ……」
友人「そう?」
雪菜「うん……大丈夫……」
友人「ならいいけど……あ、それで続きなんだけどね……」
雪菜「うん……」
友人「……って言うもんだからあたし……」
雪菜「あはは……」
雪菜「は……」
雪菜「……」
- 798 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/15(火) 22:09:10.20 ID:BAbIFQlno
- 昼休み 屋上
透「雪菜の様子がおかしい?」
桜野「うん。普通に話してるときはいつも通り元気なんだけど、ふとした時にすごく思い詰めたような顔してて……」
朱「……!」
桜野「直接聞けば教えてくれるかもしれないけど、無理に聞き出すのも悪いし……」
朱「……そうね」
桜野「この間の戦いが原因だと思うんだけど、わたしが行った時にはもう……2人ならなにか知ってるんじゃないかって思って」
透「……ツナミに奇襲された話はしたよね」
桜野「うん、テレビとかだと原因不明の爆発事件ってことになってるやつでしょ?」
透「そうそれ。あの時ね……」
ガチャ
朱「あ」
雪菜「……」
桜野「雪菜ちゃん!」タタッ
雪菜「……」
桜野「雪菜ちゃん?」
朱「どうしたの? 体調悪い?」
雪菜「……」フルフル
桜野「なにかあった……?」
雪菜「……あの、私」
雪菜「……」
雪菜「お話したいことがあるんです」
- 799 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/15(火) 22:21:16.19 ID:BAbIFQlno
- 放課後 雪菜宅
雪菜「おおおおお茶入れてきますのでどうぞごゆっくりおくつろぎくださいぃぃ」
朱「カチコチね」
雪菜「な、なんか緊張しちゃって……」
シア「リラックスですわよ」
雪菜「は、はい」
桜野「お茶くみ手伝おうか?」
シキ「シキもお手伝いするです」
雪菜「いえいえ! お客様のお手を煩わせるわけには参りませんのです! 少々お待ちを!」スッタタタ-
透「忙しない……」
朱「せっかくだからゆっくり待たせてもらいましょ」
桜野「ですねー」
シキ「ほー……」キョロキョロ
朱「シキちゃん? なにか気になるものでもあった?」
シキ「雪菜の部屋ってなんか……雪菜って感じがするです」
朱「ふふっ、たしかに」
透「かわいいぬいぐるみいっぱい」
朱「本棚の大半は少女漫画かしら? あ、難しそうな本もあるわね」
桜野「全体的にかわいい感じですよね。朱さんのおしゃれなお部屋とは違うタイプ」
朱「こうなると桜野ちゃんと透ちゃんのお部屋も見てみたいわね」
透「あ、私も桜野の部屋見てみたい」
桜野「うぇ、わたし? わたしの部屋ないよ、なにも」
透「桜野がいるよ」
桜野「わたしここにもいるんだけど……」
透「桜野の部屋に桜野がいる。なんか良くない?」
朱「うん、すっごくいい」
桜野「どゆこと……?」
- 800 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/15(火) 22:34:59.33 ID:BAbIFQlno
- 朱「でもまさか、雪菜ちゃんの方から誘ってくれるなんてね」
透「話ってなんだろ」
桜野「やっぱりこの前の戦いと関係してるかな」
朱「かもしれないわね」
桜野「お昼は聞きそびれちゃったけど……結局あの時なにがあったの?」
透「……前にも話した通り、突然ツナミに襲われたんだけど」
桜野「うん」
透「急な攻撃に反応できなくて、建物が大きく抉れて、近くにいた人たちも巻き込まれて……」
透「私たちはなんとか抜け出したけど。でもあの時、多分雪菜も見ちゃったんだ……」
透「人が……死ぬとこ」
朱「……」
シキ「あぅ……」
桜野「……そっか」
桜野「わたし、一緒にいられなかったから偉そうなこと言えないけど……」
桜野「でも、やっぱりきっと怖いよね……」
透「うん……」
桜野「透ちゃんは大丈夫?」
透「私も怖いよ。シーズンランドのみんなのこと思い出して辛くもなる」
透「目の前で何人もいなくなったけど、それで慣れるようなものでもないし」
透「でも私はもう迷わないって決めたから。みんな取り戻すために戦うって。シキとも約束したしね」
シキ「透……!」
透「それに私はもう独りじゃないから。桜野に朱に雪菜、みんながいるから大丈夫」
桜野「そっか」ニコッ
透「朱は大丈夫?」
朱「あたしは……どうだろ。あの時は必死で、すぐ戦闘になって、考える余裕なかったから……」
朱「でもやっぱりね、後になってから考えたり、誰かが話してるのを聞くと怖くなる」
シキ「うん……」
朱「それでも、うん、大丈夫。なにも傷つけないって決めたから。もう二度とあんなことにならないための覚悟だもん」ニコッ
シキ「朱……!」
- 801 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/15(火) 22:49:35.27 ID:BAbIFQlno
- 桜野「雪菜ちゃんはどうなんだろ……」
シキ「……!」
透「きっとすごく怖かったと思う」
朱「当たり前だけど悩んでるわよね」
シキ「あ、ぅ……」
シキ「雪菜、雪菜……」
シキ「プリキュアやめちゃうです……?」
透「……」
朱「……」
桜野「……それでもいいのかもね」
シキ「え……」
桜野「無理して戦うことないよ。すごく危ないし」
桜野「最終的には雪菜ちゃん次第だけど、やめるって言われてもわたしは止めるつもりないよ」
シキ「そっか、そうだよね……」
桜野「まぁ本人に聞いてみないと分からないから。そもそも今日だって、もしかしたら全然違う話かも?」
透「ふふっ、だったら拍子抜けだ」
朱「そろそろ戻ってくる頃かしらね」
ガチャッ
透「うわさをすれば。おかえりゆ、き……?」
シキ「!」サッ
少女「……」ヒョコッ
透「え、なんか縮んだ……?」
桜野「ちっちゃい雪菜ちゃんがさらにちっちゃく……?」
朱「いえ、元からこれくらいだった可能性も……」
少女「あ」
朱「え?」
少女「朱ちゃんだあああああ!!!!!」トタタッ
朱「え? え? え?」
少女「すごいすごい! なんで!? ほんもの!?」キャッキャッ
朱「た、たぶん……?」
少女「すごーい!!!」ダキッ
朱「ふげっ!?」
- 802 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/15(火) 22:54:02.73 ID:BAbIFQlno
- 桜野「朱さんがやられた」
透「な、なに、どういうこと? なんなのこの子……?」
桜野「朱さんのファンなんじゃないかな」
透「ファン? あ、そういえば朱って人気モデル」
朱「そういえばってなによそういえばってー」
透「だって最近の朱ってなんていうか……」
桜野「下1」
安価下1
最近の朱さんを一言でどぞ
- 803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 22:54:45.78 ID:gyrjakrko
- ポンコツ
- 804 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/15(火) 22:55:35.29 ID:BAbIFQlno
- 想像以上の火の玉ストレートでワロタ
- 805 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/15(火) 23:01:46.63 ID:BAbIFQlno
- 桜野「ポンコツ」
透「そうそれ」
朱「聞き捨てならない!」
透「だって、ねぇ?」
桜野「ねー」
朱「え、あたしそんなにポンコツ……?」
雪菜「おまたせしま……霰!? なにしてるの!」
霰「あ、お姉!」
透「お姉ってことは」
桜野「なるほど妹さん」
朱「霰ちゃんっていうのね〜」ナデナデ
透「一瞬で骨抜きだし」
霰「お姉お姉! なんで朱ちゃんがうちにいるの!」キラキラ
雪菜「い、いいから離れて大人しくしてぇ〜!」グイ-
- 806 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/15(火) 23:09:45.73 ID:BAbIFQlno
- 雪菜「えー……」
霰「♪」ニコニコ
雪菜「妹の霰です。ほらご挨拶」
霰「久木霰です! 11さいです! ご飯派です!」
桜野「わたしはどっちも好き!」
透「なに張り合ってるの……」
朱「麺も含めた三つ巴かも」
透「なんの分析?」
桜野「じゃあ全部好き!」
透「考慮しなくていいから」
霰「私も!」
透「ご飯派宣言なんだったの?」
雪菜「お願いだから失礼なことしないで……」
霰「わかった!」
雪菜「ほんとに分かってる……?」
- 807 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/15(火) 23:18:24.03 ID:BAbIFQlno
- 霰「お姉お姉! この人たちみんなお姉のお友だち?」
雪菜「そうだよ」
霰「朱ちゃんもっ!?」
雪菜「うんっ」
霰「すごい! 朱ちゃんとお友だちなんてほんとにすごーい!」ガバッ
雪菜「あ!」
朱「ふっふっふっ、今度はやられないわよ」ダキッ
霰「うへへぇ♪」ニコ-
朱「だふっ!!!」
桜野「またやられた」
雪菜「す、すみません朱さん。この子、朱さんの大ファンで……今引っぺがしますから、ほら霰っ」グイグイ
霰「やー! クラスのみんなに自慢するんだー!」ギュ-
朱「あたしはこのままでいいわよ?」
雪菜「で、でも……」
朱「むしろこのままがいいです!」
雪菜「は、はぁ……」
朱「というわけで……」ギュッ
霰「う?」
朱「んぅぅぅ〜〜!」
朱「ちっちゃい! あったかい!」
朱「モデルやっててよかったぁ……!!!」
桜野「ポンコツたるゆえんがここに……」
- 808 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/15(火) 23:30:25.11 ID:BAbIFQlno
- 朱「あ〜、あたしにもこんなかわいい妹がいたらなぁ……」
桜野「姉妹……姉妹かぁ……」
霰「全部派のお姉ちゃんはひとりっ子?」
桜野「うん。わたしはひとり」
透「呼び方それでいいの?」
雪菜「す、すみません今……」
雪菜「霰、全部派のお姉ちゃんじゃなくて岸波桜野さん。こっちは弓知夏透さん」
霰「桜野ちゃん透ちゃん」
透「ん」
桜野「全部派です」
雪菜「せめてさん付けに……」
透「別にいい」
桜野「雪菜ちゃんも呼ぶ?」
雪菜「い、いえ私は……」
朱「今こそ雪菜ちゃんにお姉ちゃんと呼ばれるチャンス!」
霰「朱ちゃん、お姉のお姉ちゃんになるの?」
朱「そしたら霰ちゃんもあたしの妹ね」
霰「朱ちゃんの妹!? やったー♪」ニコニコ
朱「うぅ、かわいい……やっぱり妹欲しい……」
桜野「朱さんもひとりっ子ですか?」
朱「うちはね……」
安価下1コンマ
朱さんの家族構成
偶数 ひとりっ子
奇数 兄or姉あり
奇数の場合
2桁目>1桁目 兄
2桁目<1桁目 姉
2桁目=1桁目 両方
2桁目+1桁目 年齢差
- 809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 23:32:40.40 ID:GmmvmSbNo
- こ
- 810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 23:33:13.31 ID:Bapvlsjro
- せい
- 811 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/15(火) 23:41:25.16 ID:BAbIFQlno
- 朱「うん、うちもひとりっ子ね。両親との3人暮らし」
霰「ほえー」
朱「モデル業を応援してくれるし不満はないけど、それはそれとして昔から弟か妹がほしかったのよねぇ」ナデナデ
雪菜「朱さんならいいお姉さんになれますね!」
透「すっごい溺愛しそう」
朱「たぶん歯止めは効かないわね」
霰「透ちゃんは? 兄弟とかいる?」
透「ううん、うちも親と3人。うちはなんていうか……普通? うん、普通。お父さんがちょっと鬱陶しいけど」
桜野「もう、そんなこと言っちゃダメだよ?」
透「むぅ……じゃあ桜野は?」
桜野「へ?」
透「家とか親とか? どんな感じ?」
桜野「うち、うちは……うちも……うん。うちも普通だよ。いたってフツー」
透「そっか。まぁそんなもんだよね」
桜野「うん、そんなもんだよ」
- 812 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/15(火) 23:49:38.50 ID:BAbIFQlno
- 雪菜「霰、そろそろほんとにおしまい」
霰「えー」
雪菜「大事な話があるから。ごめんね?」
霰「はぁい」シブシブ
雪菜「自分の部屋戻っててね」
霰「……」ジ-
桜野「……?」
霰「お姉」
雪菜「ん?」
霰「みんな優しい?」
雪菜「!」
雪菜「……うん、とっても優しいよ」
雪菜「みんなお姉ちゃんの大切な、本当に大切なお友だち」
霰「そか」ニコッ
霰「桜野ちゃん、透ちゃん、朱ちゃん」
霰「みんなこれからもお姉のお友だちでいてくれる?」
桜野「!」
透「……」ニコッ
朱「ふふっ」
「「「もちろん!!!」」」
霰「そか♪」ニコッ
- 813 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/15(火) 23:50:52.38 ID:BAbIFQlno
- ここまで
書き終わってからであれだけど雪菜と霰が部屋別々なの解釈違いな気がしてきた
- 814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 23:54:06.10 ID:Bapvlsjro
- 乙
- 815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 23:55:27.42 ID:W0NTbeqco
- 乙
- 816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/16(水) 00:02:40.66 ID:aLxpJUQFo
- 親がちゃんと二人に別々の部屋用意してくれたのに基本どっちかの部屋にいつも二人一緒にいることにするのだ
- 817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/16(水) 00:52:15.70 ID:jPNHqo3X0
- 霰ちゃんが密かに自分とお姉の部屋を繋ぐからくり隠し通路作ってて実質部屋同じとか
- 818 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/16(水) 22:13:36.76 ID:lhCOiCydo
- シキ「んぱっ、ふぃ……あの子急に来てびっくりだったのです」
桜野「とっさに隠れてえらいよシキ」
シキ「シキも遊びたかったのです」
シア「さすがに我慢ですわ」
シキ「分かってるですぅ」
雪菜「朱さん、すいませんでした。いっぱい遊んでもらっちゃって」
朱「いいのよ。あたしも楽しかったし」
雪菜「いつもはもう少し大人しいんですけど、朱さんに会えて興奮しちゃったみたいで」
朱「ふふっ、喜んでもらえたならよかったわ」
シア「プリキュアのこと、あの子にバレてませんわよね?」
雪菜「はい、大丈夫だと思います」
シア「ならいいですわ。でも気をつけてくださいまし。雪菜だけでなく皆も」
シア「闇はどんな世界にも存在しますが、プリキュアはここにいる貴方たちだけですわ」
シア「闇すら霞むほどのイレギュラーです。そのことを努々お忘れなきよう」
雪菜「はい」
- 819 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/16(水) 22:27:15.46 ID:lhCOiCydo
- 桜野「でもあの子、ほんとに雪菜ちゃんのことが大好きなんだね」
雪菜「え?」
透「うん。ふざけてるみたいだったけど、あれ多分私たちが危なくないか見てた」
朱「え、そうだったの……!?」
シア「朱はもう少し冷静になった方がいいですわね。愛らしい少女と見るや暴走しすぎですわ」
朱「だっでっ!!!」
雪菜「そっか……霰が……」
桜野「霰ちゃん、優しいね」
雪菜「……霰は強い子なんです。私と違って」
桜野「私と違って?」
雪菜「私、こんな性格だから、昔からいじめられることが多くて……」
雪菜「そのたびに霰が助けてくれたんです。私のことかばって怪我することもあって」
雪菜「もっと些細なことでも助けてくれました。犬に吠えられたり虫に怯えたりする私を、霰はいつも守ってくれました」
雪菜「私が弱くて怖がりだから……」
雪菜「お姉ちゃんなのに情けないですよね。守られてばかりで」ニヘッ
桜野「雪菜ちゃん……」
- 820 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/16(水) 22:35:59.00 ID:lhCOiCydo
- 雪菜「今日皆さんを招待したのは、謝りたかったからなんです」
雪菜「この間の戦い、なにもできなくてごめんなさい」ペコッ
桜野「……」
雪菜「私、怖かったんです。あんな……あんなことになって」
雪菜「初めてスピリットピースをもらった時、桜野さんに言われたんです。辛いことも苦しいこともたくさんあるって」
雪菜「私、分かってるつもりでした。でも全然分かってなかった」
雪菜「実際目の当たりにして、足が震えて動けなかった」
桜野「雪菜ちゃ……」
雪菜「でも!」
雪菜「でも……もう大丈夫です。今度こそ大丈夫です」
雪菜「私、次こそは……次こそはちゃんと戦いますからっ」ニヘッ
- 821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/16(水) 22:38:34.65 ID:oxn1imU40
- 妹ちゃん純粋無垢で無邪気を装いながらメンタルはクールに立ち回れるタイプの女の子か
- 822 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/16(水) 22:45:29.40 ID:lhCOiCydo
- 桜野「……雪菜ちゃん」
雪菜「はい」
桜野「無理しちゃダメだよ」
雪菜「む、無理なんて……」
桜野「誰だって死ぬのは怖いよ」
雪菜「!」
透「うん、私も怖い」
朱「あたしも」
雪菜「そ、そっか……そう、ですよね……」
雪菜「あの……桜野さんも……?」
桜野「え、わたし? わたし、はー……あんまり?」
雪菜「!」
雪菜「……やっぱり桜野さんは強いです」
桜野「そ、そうかな? はは」ポリポリ
透「ちゃんと考えてないだけでしょ」ジト-
桜野「うぐっ」
透「自分のことなんだからもっとしっかりしてよ?」
桜野「ご、ごめんなさい……」
雪菜「……」
- 823 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/16(水) 22:56:19.22 ID:lhCOiCydo
- 桜野「そ、そうだ! 実はわたしも相談したいことが!」
透「話逸らそうとしてない?」
桜野「そ、そんなことは……」
朱「目は逸れてるわね。すっごい逸れてるわね」
透「桜野ー?」
桜野「そ、相談したいことがあるのは本当なんですぅ……」
透「もう……なに?」
桜野「うん。あのね、透ちゃんとシアさんに会ってもらいたい人がいるの」
シア「ワタクシたちに?」
桜野「はい。わたしが最近知り合った女の子、桜井コスモスって子なんですけど」
朱「桜井、コスモス……?」
雪菜「その名前どこかで……」
透「どんな子なの?」
桜野「えぇっと……いつも元気いっぱいでにこにこでかわいくて……」
シキ「桜野をもっとやかましくした感じの子なのです」
透「えぇ……」
桜野「そ、そんなに嫌そうな顔しないで……」
透「あ、ごめ」
シア「その子がどうかしたんですの? 透だけなら分かりますけど、ワタクシにも会わせたいなんて」
桜野「それがね、どうもあの子のご両親、闇の力の犠牲になったかもしれなくて」
透「!」
シア「そういうことですのね……」
透「詳しく聞かせて」
- 824 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/16(水) 23:08:05.48 ID:lhCOiCydo
- 桜野「コスモスは何も覚えていなくて。ご両親が亡くなったのも警察の話だと土砂崩れに巻き込まれたってことになってるみたいで」
桜野「でもあの子、その時のことが全然思い出せないんだって。記憶にぽっかり穴が空いたみたいだって」
桜野「それに記憶は無いけど何か恐ろしいものに襲われた気がするって言ってた。何も思い出せないけど怖いって」
桜野「抜け落ちた記憶と何か恐ろしいもの。これってやっぱり……」
シア「可能性はありますわね」
透「それっていつ頃?」
桜野「結構最近みたい。透ちゃんがうちの学校に転校してくる直前くらいだと思う」
透「そう……」
朱「そもそもヤクサインに殺されてしまった人たちはどうなるの?」
雪菜「そ、そうです……倒しても元に戻らないんですか……?」
シア「いえ、生き返るはずですわ。というより死んだこと自体がなかったことになると言った方がいいですわね」
透「でもそれも、リセットの範囲内なら」
桜野「範囲内って……」
シア「闇が消滅したときに発生するリセットも完全ではありませんの。全て綺麗さっぱり元通りとはいきませんわ」
シア「闇の力が直接影響したことなら、ほとんどはリセットされるはずですわ。でも二次災害以降の出来事は範囲外になる可能性も出てきます」
シア「そして元通りにならなかった部分は、世界が無理やり辻褄を合わせる」
透「土砂崩れ自体が範囲外で、それに巻き込まれたならもしかしたら……」
桜野「そっか……」
透「それに……」
シア「透……」
桜野「?」
- 825 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/16(水) 23:16:24.16 ID:lhCOiCydo
- 透「桜野、よく聞いて」
桜野「う、うん……」
透「その土砂崩れ、起こしたのは私かもしれない」
桜野「え……」
透「記憶が無くなってるってことはリセットは起きている」
透「リセットが起きているならヤクサインは倒されているはず」
透「そして倒したとすれば、それは間違いなく私」
桜野「うん……」
透「できるだけ誰も巻き込まないように戦ってきたつもりだよ。てもあの頃の私は今よりずっと弱かった」
透「気づかないうちに、誰かを巻き込んでしまったかもしれない」
透「だからもしかしたら……私のせいで……」
桜野「ううん、違うよ。透ちゃんのせいじゃない。絶対違う」ギュッ
透「……ん」
- 826 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/16(水) 23:23:49.31 ID:lhCOiCydo
- シア「シキから見てどうなんですの?」
シキ「難しいのです。すごく安心するときもあれば、ゾクッてするときもあって、なんだか不思議な感じなのです」
シア「不思議な感じ、ですか」
シキ「それが何かは分からないけど、何かあるとは思うのです。シキだけじゃ判断つかなくて、だからシアにも」
シア「そうでしたのね」
透「私も会ってみたい」
桜野「ほんと? 会ってくれる?」
透「うん。だってその子……わたしが助けられなかった女の子かもしれないから」
桜野「……!」
桜野「……じゃあ、お願い」
透「うん」
桜野「さっそく明日なんだけど大丈夫?」
透「うん、まかせて」
桜野「ごめんね」
- 827 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/16(水) 23:33:13.29 ID:lhCOiCydo
- 雪菜「皆さん、忘れ物ないですー?」
桜野「わたしはだいじょぶー」
透「私も」
朱「あたしもー」
桜野「さて、暗くなっちゃうし早く帰らないと」
透「桜野、また明日」
桜野「うん、明日よろしくね」
桜野「みんなじゃあね。霰ちゃんによろしくねー!」フリフリッ
雪菜「はい!」フリフリ
透「……」フリフリ
透「……桜井コスモスさん、ね」
朱「あ、思い出した」
透「え、なにを?」
朱「桜井コスモスって名前、どこかで聞いた気がして」
雪菜「あ、私もです」
透「そうなの? 私は全然……」
朱「前にね、うちの学校の女子生徒が行方不明になったってうわさがあったのよ」
雪菜「あ!」
透「じゃあその子が?」
朱「そう。うわさになった生徒の名前が、桜井コスモス」
透「そんなことが……全然知らなかった」
雪菜「無理もないです。あのうわさ、透さんが転校してくる直前くらいのやつですから」
透「でもじゃあ、桜野が言ってた時期と一致するね」
朱「そうね。まさかあのうわさがカラミティ帝国絡みだったなんて」
雪菜「あれ、でも……」
透「どうしたの?」
雪菜「桜野さんの話だと警察に保護されているはずですよね? なんで行方不明なんでしょう……?」
朱「あ、たしかに」
透「うわさだし、尾ひれがついただけなんじゃ……」
雪菜「かも、しれないですけど……」
朱「ちょっとモヤッとするわね」
雪菜「はい……」
- 828 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/16(水) 23:34:48.35 ID:lhCOiCydo
- 行方不明の女子生徒のうわさ……>>8のコンマゾロ
とってないから桜野は知らない
- 829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/16(水) 23:39:28.10 ID:aLxpJUQFo
- ホラーの匂いが
- 830 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/16(水) 23:43:18.48 ID:lhCOiCydo
- 透「とはいえここで悩んでも仕方ないし……」
朱「そうね、今日は解散しましょ」
霰「あ! 朱ちゃんもう帰っちゃうの!」タタタッ
朱「霰ちゃん! うん、今日はばいばい」
霰「透ちゃんも?」
透「うん」
霰「桜野ちゃんは?」
雪菜「もう帰っちゃったよ」
霰「そっかぁ……」
朱「また遊びに来るから」
霰「ほんと!?」
朱「うん。いつでも来ちゃうわよ」
霰「じゃあ明日!」
朱「あ、明日は撮影が……明日以外でお願いします」
霰「明後日!」
朱「えっと……」
雪菜「もう、あんまり困らせないの」
朱「ふふっ、じゃあまたね」
透「じゃあね」
霰「んぅ、ばいばい」フリフリ
雪菜「透さん」
透「?」
雪菜「多分気のせいだとは思うんですけど」
透「うん」
雪菜「桜井コスモスさん、一応注意しておいてください」
朱「桜野ちゃんのこと、頼むわね」
透「うん、わかった」
- 831 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/16(水) 23:44:46.75 ID:lhCOiCydo
- ここまで
次回、透コスモス邂逅編 実質正妻と愛人の直接対決
桜野の胃が心配
- 832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/16(水) 23:48:41.27 ID:aLxpJUQFo
- 乙
- 833 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/16(水) 23:49:36.07 ID:lhCOiCydo
- 余談ですが
>>700で採用するか悩んで結局採用したセリフは
>>720の「わたし、何かダメだった……?」でした
これ言っちゃうと露骨すぎるし悪い子すぎるかなと思ったので
結局採用してよかった気がします
- 834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/16(水) 23:54:27.47 ID:A1Qs6yMi0
- なかなかこだわるねえ
- 835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/17(木) 00:07:41.32 ID:EeGXw8Ooo
- あつおつ
まさ桜野に胃痛がくるとは
- 836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/17(木) 01:54:20.46 ID:bYjsC4Dro
- 安価に頼るところ全然ないってくらいお話良く作り込まれておる
- 837 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/17(木) 21:55:22.36 ID:/mn8bZBIo
- 翌日
桜野「……」ソワソワ
透「桜野?」
桜野「ひゃい!?」
透「なんで傘持ってるの?」
桜野「あ、これコスモスに借りてて、今日返そうと思って」
透「そう」
桜野「ふぅ、ふぅ……」ス-ハ-
透「桜野?」
桜野「ひゃい!?」
透「なんか……緊張してる?」
桜野「えぁ、いやその……」
透「桜井さん? と仲いいんでしょ?」
桜野「だからというかなんというか……」
透「? それってどういう……」
コスモス「桜野ー!」タタタッ
桜野「あ、コスモス!」パァッ
透「……」
- 838 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/17(木) 22:06:55.39 ID:/mn8bZBIo
- コスモス「お待たせぇ……ん?」
透「……」ペコ
コスモス「……お土産?」
桜野「違うよ?」
桜野「こちら、お友だちの透ちゃん」
透「弓知夏透です。はじめまして」
コスモス「あ、桜井コスモスです。こちらこそ」
桜野「急で悪いんだけど、今日透ちゃんも一緒に遊びたいの。いいかな?」
コスモス「あ、そゆことか! もちろんいいよ! 人数多いのも楽しいもんね!」
桜野「ありがと」
透「よろしくお願いします」ペコリ
コスモス「よろしくね弓知夏ちゃん。弓知夏ちゃんは行きたいとこある?」
透「特には」
コスモス「じゃあ好きなものとか?」
透「今探してるとこです」
コスモス「嫌いなもの?」
透「ゴキブリ」
コスモス「わかる」
桜野「ふふっ、仲良くなれそうでよかった」
桜野「あ、そうだ2人とも」
桜野「わたしね、今日ちょっと寄らなきゃいけないとこあるんだ。だから早めに解散になっちゃうんだけど……」
コスモス「えーざんねん」
桜野「ごめんね」
透「寄らなきゃいけないとこって?」
桜野「ちょっと修理頼んでたものがあってさ。今日受け取り日なの」
透「そっか」
- 839 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/17(木) 22:12:53.46 ID:/mn8bZBIo
- コスモス「さてさてじゃあ今日はなにして遊ぼっか」
桜野「そだねぇ……」
透「……シア」
シア「やはり少し闇の影響を感じますわね。シキが不思議な感じと言っていたのも納得ですわ」
透「そう……じゃあやっぱりあの子……」
コスモス「ねぇねぇこっちは? おいしいものありそうじゃない?」ピトッ
桜野「あ、あのコスモス? ちょっと近くないかなーって……」
コスモス「いーじゃんこれくらい」ピットリ
透「……」モヤッ
- 840 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/17(木) 22:18:10.90 ID:/mn8bZBIo
- 透「!」ブンブンッ
透「あの子、大切な人を喪ってるんだ。その気持ちは痛いほど……」
コスモス「んねっ、手つなごっ?」
桜野「え、今っ!?」
コスモス「今つながなくていつつなぐんだ!」
透「……」モヤモヤッ
- 841 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/17(木) 22:21:50.24 ID:/mn8bZBIo
- 透「!!」ブンブンッ
透「そ、それにもしかしたら私のせいかもしれないし……」
コスモス「おててちょーだい?」
桜野「うっ……わ、わかた……」スッ
コスモス「ふへっ♪」ギュッ
桜野「うぅ……///」
透「……」モヤモヤモヤッ
- 842 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/17(木) 22:27:06.61 ID:/mn8bZBIo
- 透「!!!」ブンブンッ
透「朱と雪菜が心配してたこともあるし、しっかり観察を……」
コスモス「ちょっと開いてーゆびゆび絡めてー」ニギニギ
桜野「う、うん……///」
コスモス「ほら恋人つなぎー♪」キュッ
桜野「……///」
透「……」
透「…………」
透「………………」
透「」ピキッ
- 843 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/17(木) 22:38:07.89 ID:/mn8bZBIo
- 桜野「や、やっぱりもうちょっと離れて……///」
コスモス「やぁだっ♪」ギュッ
桜野「うぅっ……と、透ちゃんも何か言って……」
ガシッ
桜野「へ?」
コスモス「お?」
透「……」ムスッ
桜野「と、透ちゃん? これはいったい……」
透「文句ある?」キッ
桜野「うぉぉ……出会った頃の眼ぇ……!」
透「桜井さん」
コスモス「え、わたし?」
透「桜野は私の友だちだから」キッ
コスモス「お?」
桜野「ちょ、ちょっと透ちゃん……!?」
コスモス「友だち……ふぅん、友だちねぇ……」ニマッ
桜野「こ、コスモスまでぇ……!」
透「何が言いたいの?」バチバチ
コスモス「べっつにぃー?」バチバチ
桜野「はわわわわっ」アタフタ
透「桜野、早くいくよっ」グイッ
コスモス「桜野ー恋人つなぎ離しちゃダメだからねー?」
桜野「なんかこわいよぉ……!!!」
安価下
Round1
どこいくorなにする?
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/17(木) 22:40:09.77 ID:l9wNRglJo
- ゲーセン行く
- 845 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/17(木) 22:56:32.84 ID:/mn8bZBIo
- ゲームセンター
桜野「わぁぁゲームセンターぁぁ!」
透「え、はじめて?」
桜野「うんっ!」
透「桜野ってちょこちょこ世間に疎いところあるよね」
コスモス「プリクラもわたしとが初めてだったもんね?」
桜野「うんっ!」
透「む。桜野、なにかやりたいのある?」
桜野「えぅ? んぅ……全然わかんないから……」
透「気になるってだけでもいいよ」
桜野「えっと……じゃああれ……」スッ
安価下
@ UFOキャッチャー
A 対戦ゲーム
B その他(自由記入)
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/17(木) 22:56:51.58 ID:EeGXw8Ooo
- 1
- 847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/17(木) 22:58:49.73 ID:GCWTKGSe0
- 透ちゃんはゲーセン行く友達ちゃんといたのか1人で遊んでたのか
- 848 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/17(木) 23:18:03.11 ID:/mn8bZBIo
- コスモス「UFOキャッチャー?」
桜野「うん、ぬいぐるみ捕まえるやつでしょ?」
コスモス「やってみよっか」グイッ
桜野「うんっ!」タタッ
透「あ!」タタッ
桜野「あぁ落っこちたぁ……!」
透「惜しかったね」
コスモス「もう一回やってみる?」
桜野「これ深追いするとお金なくなっちゃうやつでは……?」
透「1プレイでそこに気づくとは……」
コスモス「さすが桜野……」
桜野「断腸の思い……」
コスモス「わたしがとってあげよっか?」
桜野「!」
透「!?!!?」
コスモス「コスモスさんちょーっと腕に覚えがあるんですよ?」
桜野「でも悪いし……」
コスモス「大丈夫。ワンコインで仕留める」
桜野「う、うん……」
透「ちょっと待った」
桜野「透ちゃん……?」
透「桜野、私がとってあげる」
桜野「え……?」
コスモス「弓知夏ちゃん? ここはわたしにまかせてメダルゲームでもしてきたら?」
透「そっくりお返しする。そこどいて」
コスモス「わたしの方が上手いと思うけど?」
透「どうだか」
コスモス「む……」バチバチ
透「むむ……」バチバチ
桜野「な、なんで火花が散ってるんでしょう……」
「「勝負!!」」
桜野「なんでぇ?」
安価下3まで多数決
どっちがとった?
@ 透
A コスモス
- 849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/17(木) 23:19:30.00 ID:XID+cl8x0
- 1
- 850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/17(木) 23:24:55.98 ID:+YHYU/vAo
- 1
- 851 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/17(木) 23:47:51.40 ID:/mn8bZBIo
- 透「っしゃあ!!!」ガッツポ-ズ
桜野「こ、ここまでむき出しの透ちゃんが見られるとは……!」
透「はい桜野、ぬいぐるみ」
桜野「ありがとう。あ、お金わたしも……」
透「ううん、いいの」
桜野「でも……」
透「ほんとにいいの」
桜野「でもその……中々のプレイ回数だったんじゃ……」
透「い、いいのっ……勲章みたいなやつだからっ……!」
桜野「???」
透「あんまり気にしないで、遠慮せずもらって」
桜野「そう、それじゃあ……うん、ありがと。大切にするねっ!」ニコッ
透「」ッタ-ン
コスモス「うぐっ、ぬぉぉ……!」
桜野「あ、コスモス!」
コスモス「ワンコインツ-コインスリ-コイン…」ブツブツ
桜野「あぁショックでうわ言を……コスモスー?」ユサユサ
コスモス「ぁ、ぁあ……ぬいぐるみ抱えてる桜野かわいいなぁ……願わくはそのぬいぐるみがわたしからのプレゼントだったなら……かふっ」
桜野「うわ言が遺言に……」ナデ…
コスモス「ふへっ」
透「桜井さぁん?」ゴゴゴゴ
コスモス「!?」ゾクッ
桜野「透ちゃん?」
透「敗けに乗じて桜野に甘えようなんてルール違反じゃない?」
桜野「るーる?」
コスモス「そ、そんなそんな滅相も……」ビクビク
桜野「なでるのくらいいくらでもしてあげるのに」
透「だめ。甘やかさない」
桜野「なんでぇ?」
Round1
WINNER 透
- 852 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/17(木) 23:49:34.42 ID:/mn8bZBIo
- 桜野「え、えーっと……」
透「む……」バチバチ
コスモス「むむ……」バチバチ
桜野「つ、次どこ行こっかぁ……あ、あはは……」
安価下
Round2
どこいくorなにする?
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/17(木) 23:53:36.72 ID:eJeHw9fSo
- 服屋さん
- 854 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/17(木) 23:56:44.87 ID:/mn8bZBIo
- そこそこ中途半端だけど今日はここまで
透ちゃん、プリキュアになる前は遊びに行く友だちくらいはいたんじゃないかな?
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/17(木) 23:58:44.99 ID:+YHYU/vAo
- ここプリキュアみんなボッチだと思ってた
- 856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 00:20:28.09 ID:OrpnmZXho
- 転校したばっかの透ちゃん考えると友達出来なさそうに見えるけど昔はもっと社交的だった?
- 857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 07:39:23.34 ID:A2zP28Tio
- そこんところどーなの?シアさん
おつ
- 858 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 21:40:13.08 ID:jnHA9PpGo
- 透ちゃんの昔話はどこかで軽く触れようと思ってます ほんとに一言補完するくらいになると思いますけど
でもその一言が中々出てこない
妖精の国召喚前の透ちゃんの話できるのが現状透ちゃん本人しかいない
でも透ちゃんは自己理解とか自己認識が壊滅的
それを補完するためのシアさんだけど召喚前までは踏み込めない
そんなこんなで話せる人がいないのです
存在だけ仄めかした透ちゃんの両親が出てくる展開になればあるいは
- 859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 21:44:22.67 ID:3AdxM42wo
- 一言…
────彼女はポンコツだった
とか?
- 860 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 21:49:02.36 ID:jnHA9PpGo
- ポンコツは朱さんだけで十分だよぉ……
あの人頼れるお姉さん枠のはずなのにめちゃくちゃ暴走するんだよぉ……
手に負えねぇよぉ……
- 861 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 21:53:02.60 ID:jnHA9PpGo
- 服屋さん
桜野「えと……」
透「んー……」
桜野「あのぉ……」
コスモス「んむむぅ……」
桜野「なぜ2人してわたしの服を選んでるんでしょう……」
透「ほら、あんまり動かないで」
桜野「なぜぇ……?」
コスモス「桜野ー今度はこっち着てみよっかー」グイ-
桜野「あららぁ……?」
透「待った。桜野にはこっちのワンピの方が似合う」
桜野「フレアスカートのワンピース」
透「桜野は絶対フレアが似合う。って朱が言ってた」
桜野「いつの間に」
コスモス「このブラウスの方がかわいいと思うけどなぁ。ふりふりついてるし」
桜野「ロリータっぽいふりふりブラウス」
透「ワンピース!」
コスモス「ブラウス!」
桜野「2人とも……」
透「こっち!」
コスモス「こっち!」
桜野「あ、あの……」
透・コスモス「「どっち!!!」」バッ
桜野「圧すごいよぉ……」
安価下3まで多数決
どっち?
@ 透
A コスモス
- 862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 21:54:43.91 ID:nbXFKCIto
- 2
- 863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 21:55:50.05 ID:a4BB1Thu0
- 2
───彼女は天然だった?
- 864 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 22:07:15.29 ID:jnHA9PpGo
- 桜野「どうかな?」フリフリ
コスモス「かわいー!」
透「くっ……悔しいけどこれはっ……!」
桜野「大げさなんだから」
コスモス「買っちゃう買っちゃう?」
桜野「んー……あ、これはさすがにご予算が……」
コスモス「わたしも半分出すから! なんならプレゼントするから!」
桜野「さすがに悪いって。気持ちだけね」
コスモス「そっかぁ……」ショボ…
透「桜野、こっちも着てみない? 絶対かわいいのに……」
桜野「そう? 自分ではよく分かんないけど……」
透「こういうふわっとしたスカート絶対似合う。ね、桜井さん?」
コスモス「うん、絶対似合う」コクコク
桜野「あ、そこは意気投合しちゃうんだ」
透「メイド服も似合ってたし」
コスモス「は、え? メイド服???」
透「あ、知らないんだっけ」フフン
コスモス「お?」バチッ
透「なに?」バチチッ
桜野「まさかこれを言う日が来るとは……わたしのために争わないでぇ!」
Round2
WINNER コスモス
- 865 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 22:09:25.17 ID:jnHA9PpGo
- 桜野「あ、あーっと……」
透「むむむ……」バチバチ
コスモス「むむむむ……」バチバチ
桜野「つ、次どうしようねぇ……えへ、えへへ……」
安価下
Round3
どこいくorなにする?
まだ出るかな?10分くらい待って埋まらなさそうならファミレス連れていきます
- 866 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 22:10:05.00 ID:jnHA9PpGo
- こうすればいいのか
安価下
@ ファミレス
A 自由記入
- 867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 22:11:36.01 ID:nbXFKCIto
- 1
- 868 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 22:13:44.82 ID:jnHA9PpGo
- >>867把握
ただ急遽服屋さんでやっときたいことできたんでそれ消化してから移動させます
- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 22:16:38.69 ID:nbXFKCIto
- ほうほう
- 870 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 22:20:19.93 ID:jnHA9PpGo
- >>865の前に差し込む感じで
透「あ、桜野桜野」
桜野「なにー?」
透「こっちのシャツも似合いそう」
桜野「! あ、あー……これは……」
透「いまいち?」
桜野「わたし、その……半袖はちょっと……」
透「?? どうして?」
桜野「え、えっと……」
コスモス「桜野めっちゃ日焼けするもんね」
桜野「!」
透「そうなの?」
桜野「そ、そう! すぐまっかっかになっちゃうんだ。ヒリヒリ痛い痛いですよ」
透「そういえば半袖姿見たことないかも。学校でもずっと長袖だよね」
桜野「う、うん」
透「じゃあ長袖で似合うの探してみる」
桜野「ごめんね」
コスモス「じゃあわたしも……」
桜野「あ、コスモス」クイッ
コスモス「ん?」
桜野「……ありがと」ボソッ
コスモス「ん」ニコッ
- 871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 22:21:36.61 ID:zsZJk0c40
- なんか怖いぞ
- 872 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 22:32:17.57 ID:jnHA9PpGo
- ファミレス
店員「いらっしゃいませー3名様ですかー?」
透「はい」
店員「こちらのお席へどうぞー」
コスモス「はーい」タタッ
桜野「ありがとうございます……」ペコッ
桜野「つ、疲れた……なんでか分からないけど異常に疲れた……」トボトボ
桜野「でもいったん休憩でき……」
桜野「」
透「桜野? なに突っ立ってるの?」
コスモス「早く座りなよー」
桜野「」
桜野「」
桜野「」
桜野(そこでわたしが目にしたのは、4人掛けのテーブルに向かい合って座る透ちゃんとコスモスでした)
桜野(わたしはこれから、大きな窓に臨む日当たりも見通しも良好な4番卓に座らなければなりません)
桜野(しかし……)
透「桜野?」
コスモス「桜野ー?」
桜野(どっちだっ……!?)
安価下3まで多数決
どっちの隣に座る?
@ 透
A コスモス
- 873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 22:33:40.20 ID:/gT20D+/0
- 1
ファミレスにすら勝負の場があったか!
- 874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 22:37:00.83 ID:A2zP28Tio
- 1
- 875 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 22:45:04.61 ID:jnHA9PpGo
- 桜野「じゃ、じゃあこっ……」フラッ
コスモス「むぅ」ジト-
桜野「やっぱりこっ……」フラッ
透「うゅ……」ショボ…
桜野「………………こっちで」ポスッ
透「!」パァァッ
コスモス「むぅぅー」ムスッ
透「桜野桜野っ! もっとこっちよっていいよ!」グイグイ
桜野「どうどう。あんま近いと肘とかぶつかっちゃうからねぇ」
コスモス「桜野ぉ……」
桜野「あ、ち、違うの。これはその……そう! コスモスの顔見てたくてっ!」
コスモス「!」
透「!」
コスモス「そかそかぁ♪ じゃあしょうがないかぁ♪」ニマニマ
透「私は? ねぇ私は?」クイクイクイクイ
桜野「あれぇ? わたしまた何かやっちゃったぁ?」ガックンガックン
透「こっちも見てぇ……!」グイ-
桜野「分かったからぁ……」ジッ
透「!」
桜野「……」ジ-
透「……」
桜野「……」ジ-
透「……あんまり見ないで///」
桜野「ムズカシーなオイ」
コスモス「桜野はわたしと見つめ合ってようねー♪」ニヘ-
透「そっちもあんまり見ないで」
桜野「ほんとにムズカシーなオイ」
- 876 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 22:53:32.35 ID:jnHA9PpGo
- コスモス「ふぃ、あまあまチャージかんりょー」
透「ちょっとお手洗い行ってくるね」
コスモス「……!」
桜野「はーい」
コスモス「……」ジ-
桜野「コスモス?」
コスモス「行ったか」
桜野「?」
コスモス「桜野桜野」トタタッポスッ
桜野「ま、また近いねぇ……なぁに?」
コスモス「味見かみかみしよっか」
桜野「え、え?」
コスモス「会うたびにするって言ったでしょ? 忘れちゃった?」
桜野「お、覚えてるけど……今? ここで?」
コスモス「弓知夏ちゃんいない今がチャンスじゃない?」
桜野「で、でも……」
コスモス「それとも弓知夏ちゃんの前でする?」
桜野「う……」
コスモス「わたしはそれでもいいけど」
桜野「うぅ、わかったよぅ……」
コスモス「やたっ♪」
- 877 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 22:57:01.28 ID:jnHA9PpGo
- 桜野「それでその……ど、どこ噛むの……?」
コスモス「んー」ジ-
桜野「あ、あんまり見られると恥ずかしいんだけど……」
コスモス「じゃあ……手首」
桜野「え、手首って手首?」
コスモス「うん。利き手どっちだっけ?」
安価下
桜野の利き手
@ 右
A 左
- 878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 23:00:10.75 ID:0dsr/Eroo
- なんだこの安価は…じゃあ1
- 879 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 23:02:18.46 ID:jnHA9PpGo
- 正直あんまり大事じゃないから気にせんで
- 880 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 23:05:34.56 ID:jnHA9PpGo
- 桜野「右だけど……」
コスモス「一緒だ。じゃあ左手出して」
桜野「うん……」スッ
コスモス「ふふっ」サスサス
桜野「ほ、ほんとに噛むの……?」
コスモス「うん。お肉少ないとこだし、ちょっと痛いかも」
桜野「痛いのは……いいけど」
コスモス「勢い余って噛み切っちゃったらごめんね?」
桜野「それはちょっと困るかも……」
コスモス「その時は死ぬ前にわたしの手首も噛み切ってね。それでおあいこ」
桜野「う、うん」
- 881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 23:06:01.42 ID:HQPUZSEbo
- 米花町なら左利きってだけでメガネのクソガキにすげえ疑われるだろうな
- 882 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 23:12:34.32 ID:jnHA9PpGo
- 桜野「でもなんで左手?」
コスモス「命の導線は利き手と逆の手首に流れてるの」
桜野「う?」
コスモス「いただきまぁす」カプッ
桜野「いづっ!!?」ビクンッ
コスモス「はぷっ、ちゅ……あむっ……」カプカプ
桜野「ひぅっ、うぁっ……ぃ、ん……んんぅっ……!!」ゾワゾワ
コスモス「んちゅ、んっ、ぅ……ぷぁえっ」チュパッ
桜野「ふぅっ、ん……!」
コスモス「れー」ツ-
桜野「はぁっ、はぁっ……」
コスモス「はい、おしまい」
桜野「ひぅぁぁぁ……」ヘナヘナ
コスモス「声我慢できて偉いねー」ナデナデ
桜野「も、もう……くっきり痕ついちゃった……」ソソクサ
コスモス「だめ」ガシッ
桜野「え……」
コスモス「隠しちゃだめ」ジッ
桜野「う、うん」ドキッ
コスモス「ん」ニコッ
- 883 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 23:20:13.08 ID:jnHA9PpGo
- 透「おまたせ……あ?」
コスモス「おっとぉ」
透「桜井さん? そこは私の場所なんだけど……?」ゴゴゴゴ
コスモス「あっははー、わたしもお手洗い行ってきまーす」トタッ
透「むぅ……」
コスモス「あ、桜野」クルッタタッ
桜野「んぅ?」
コスモス「前より甘くなってたよ」ボソッ
桜野「!」
透「?」
コスモス「ふふっ」タタタッ
桜野「……///」
透「……??」
- 884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 23:21:23.06 ID:cTUo2ae0o
- なんだこの子…
- 885 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 23:24:50.24 ID:jnHA9PpGo
- 透「ん? 桜野」
桜野「ふぁい!?」
透「手首赤くなってる。どしたの?」
桜野「あいやっ、これはっ……!」
透「虫刺され?」
桜野「……うん、でっかいのに」
透「……?」
- 886 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 23:31:19.47 ID:jnHA9PpGo
- 店員「ありがとうございましたー」
桜野「なんでだろう……休憩に入ったはずなのに疲れた……」
コスモス「これからどーする?」
透「桜野、時間大丈夫?」
桜野「うん、もう少しくらいなら平気」
コスモス「じゃあ次はねー」
ガサッ
透「!」ピクッ
桜野「!」ピクッ
コスモス「んぇ? 2人ともどったのん?」
桜野「……コスモス、ごめん。今日はおしまい」
コスモス「え……なんで急に……」
透「ごめんなさい。でも説明できない」
コスモス「え……」
桜野「いいコスモス? 今日は寄り道しないで、まっすぐおうちに帰ってね」
コスモス「でも、でも……」
桜野「この埋め合わせは絶対するから」
コスモス「あ、ぅ……」
コスモス「……」
コスモス「……ん、わかった。絶対だよ」
桜野「うん」
透「桜野っ!」ダッ
桜野「またねコスモス!」タタッ
コスモス「ばいばい……」フリフリ
- 887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 23:31:45.05 ID:A2zP28Tio
- ニチアサでは放送不可能なえっちさ……!
- 888 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 23:36:23.78 ID:jnHA9PpGo
- 透「シア! 場所は!」タタタッ
シア「向こうですわ! 急いで!」
桜野「あ!」
シキ「どうしたです!?」
桜野「さ、先行ってて! 傘返し忘れた!」
透「え、ちょ」
桜野「すぐ! ほんとにすぐだから先行ってて!」
透「わかった! はやくね!」
桜野「うんっ!」タタタッ
- 889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 23:37:23.98 ID:nbXFKCIto
- 桜野さんいつもみんなと揃って変身できないな
- 890 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 23:42:45.30 ID:jnHA9PpGo
- コスモス「……」トボトボ
桜野「コスモスー!!!」
コスモス「!」
コスモス「桜野!!」クルッ
桜野「はあっはあっ……コスモスっ!」
コスモス「どしたのどしたの? 忘れ物しちゃった?」
桜野「こ、これっ、傘っ。返し忘れてたっ」
コスモス「このためにわざわざ?」
桜野「お気に入りって、言ってたからっ」
コスモス「覚えててくれたんだ。ありがと」
桜野「じゃあわたし行くねっ!」
コスモス「あ、待って!」クイッ
桜野「え?」カクッ
コスモス「次会うときは2人きりね?」ボソッ
桜野「!」ドキッ
コスモス「ほら、行かなきゃなんでしょ?」
桜野「う、うんっ! じゃあまたっ!」タタタッ
コスモス「ばいばい」フリフリ
- 891 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/18(金) 23:45:00.76 ID:jnHA9PpGo
- ここまで
利き手の択は左手選んでると>>880の「一緒だ」の前に「なんとなくそんな気してたけど」が入ります 違いはそれだけ
てゆーかポンコツとか天然とかお前らくんは透ちゃんをいったいなんだと思っているんだ……
- 892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 23:51:58.93 ID:/eRZp1ILO
- ペッターン
- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/19(土) 00:10:42.26 ID:/OCKntKso
- 不器用で優しくて桜野に依存気味で不器用な子
おつー
- 894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/19(土) 00:26:59.64 ID:T0oaJyWuo
- 親しくない相手には狂犬とか猛虎で親しくなると牙が抜ける?
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/19(土) 08:04:37.34 ID:wCKBM5Vi0
- 乙
最初は刺々しかった子が打ち解けると隙を見せ始めて大なり小なりポンコツ寄りの印象になるのは必然だから…
- 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/19(土) 08:12:31.49 ID:4qjAQtxao
- 「昔のお前ならあの時三杉の心臓を蹴破ってでもゴールを目指したはずだ!!」って言われるくらいの牙の抜けっぷり
- 897 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/19(土) 21:58:41.96 ID:Qi5u21xuo
- こう見るとあの子めっちゃ厄介なのでは……
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/19(土) 22:01:26.62 ID:h7VFm9wOo
- 今更だけどなんで「sage」をずっと付けてるんだ?
- 899 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/19(土) 22:11:17.37 ID:Qi5u21xuo
- 外したことないレベルでずっと付けてるからもうわからん 多分昔とりあえず付けとけって言われたんだと思う
まあ進行上不都合もないしいいでしょ
- 900 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/19(土) 22:12:24.37 ID:Qi5u21xuo
- 図書館
雪菜「……」ペラッ
『な、なにあれ……!』
『水がっ!』
雪菜「……」ペラッ
『うわああああああ!!!』
『がっ!? げぶっ……!!』
雪菜「……」ペラッ
『ママ……返事してよぉ……!』
『だずげっ……!!!』
雪菜「……」フルフル
雪菜「集中できない……」
雪菜「帰ろう……」
- 901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/19(土) 22:13:10.39 ID:h7VFm9wOo
- 昔からss描いてたのね
- 902 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/19(土) 22:22:34.13 ID:Qi5u21xuo
- 雪菜「……」トボトボ
雪菜(声が聞こえる。あの日から毎日。四六時中ずっと)
雪菜(耳を塞いでも消えてくれない。私を責めるみたいに耳の奥で反響する)
雪菜(私は何もできなかった。みんなが戦っているときも、隅で小さくうずくまって膝を抱えて震えてた)
雪菜(怖かった。今だって怖い。本当はどこかに逃げ出してしまいたい)
雪菜(でも私には力がある。戦う力、プリキュアの力が。だから逃げちゃダメなんだ)
雪菜(もしまた敵が現れたら、今度こそ戦わなきゃいけない。桜野さんたちにも約束したんだ。もう大丈夫って、自分でそう言ったんだ)
雪菜(勇気を出さなきゃ。立ち向かわなきゃ。次こそ必ず……)
雪菜「っ……!」ゾクッ
ドゴォォォンッ!!!
雪菜「え……」
「おい! なんだよあれ!」
「な、なんかヤバそうじゃない?」
雪菜「あ、あ……」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」
雪菜「き、た……」カタカタ
- 903 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/19(土) 22:33:22.28 ID:Qi5u21xuo
- ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」
ドガァンッ ドゴォンッ
雪菜「な、なに、あれ……あんなの見たこと……」カタカタ
「やばい! やばいって!」
「早く逃げろぉお!」
雪菜「み、みんなに知らせなきゃっ……どう、どうやってっ……でも私ひとりじゃ……!」
雪菜「はぁっ、はぁっ……ど、どうしようっ、どうしようっ……!」
雪菜「私っ、どうすればっ……!」
ギュンッ!
雪菜「っ!!?」ゾッ
ボガァァァンッ!!!
雪菜「きゃっ!?」
モクモク
雪菜「うっ、けほけほっ……なに……」
ユラッ
雪菜「!」
カサイ「ふぃぃ……やぁーっと見つけたぜェ……」シュウウウ
雪菜「あ、あなたは……!」
カサイ「久しぶりだなァ、小動物」ニッ
雪菜「カサイ……!!!」
- 904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/19(土) 22:34:36.22 ID:T0oaJyWuo
- 誰一人としてスマホ持ってないから連絡したいとき困るな
- 905 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/19(土) 22:44:45.60 ID:Qi5u21xuo
- 雪菜「っ……!」
カサイ「はっ、景気の悪ィ顔してやがる。ちったァ強くなったか?」
雪菜「うっ……!」ジリッ
カサイ「んだよ、さっさと変身しろよ」
雪菜「っ!」
カサイ「楽しめそうだから生かしたんだぜ? それが無理ならすぐにでも殺してやる」ギロッ
雪菜「!」ビクッ
雪菜「そ、そうだ……変身、しなきゃ……」
雪菜「たたかわなくちゃ……」
雪菜「約束、したんだ……次こそはちゃんと、戦うってっ……!」
雪菜「ふーっ……ふーっ……」ガクガク
雪菜「うぅっ……!!!」
雪菜「うぁぁあああっ!!!」ギュッ
カサイ「こいよ」
雪菜「プリキュア! カミングシーズンっ!!!」
- 906 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/19(土) 22:46:29.79 ID:Qi5u21xuo
- スマホね、朱さんは持ってそうなんだけどね
雪菜も持ってていい気はするんだけどね
でも桜野と透ちゃんがスマホ非所持系中学生すぎて
透ちゃんにスマホ持たせるとかもうそれ犯罪でしょ……
- 907 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/19(土) 22:55:34.83 ID:Qi5u21xuo
- クリスタル「はぁっはぁっ……!」
カサイ「どんくらい強くなった! 見せてみろ!」
クリスタル「だあああああっ!!!!!」ダンッ
カサイ「はぁ?」
クリスタル「はぁっ!!!」
カサイ「んだそりゃあ!!!」ガッ
クリスタル「っ!?」
ドゴォンッ!
クリスタル「がふっ……!」
カサイ「ちっ、くだらねェ。ヤケ起こしやがって」
クリスタル「げふっ、うぐっ……くっ……!」ヨロヨロ
カサイ「前ん時はもっとちゃんとビビってたはずだがなァ。期待した分がっかりだ」
クリスタル「うっ、うぅ……!」ガクガク
カサイ「そういう戦い方はなァ……」ググッ
クリスタル「くっ……!」
ギュンッ!
カサイ「強ェやつだけ許されんだよォ!!!」ギュオッ!
クリスタル「っ!!」
ドゴォォォンッ!!!
ガラガラガラ
ドシャァンッ!!
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/19(土) 22:55:53.82 ID:T0oaJyWuo
- 都合良く連絡出来るアイテム生えてくるとか敵が現れたら感知してくれるアイテムとか生えてくる歴代プリキュアシリーズはあったけどそういうの一切ないとハードモードだな
- 909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/19(土) 22:59:22.06 ID:sRS86w3m0
- 別行動している時に限って敵現れるから各個撃破されやすいのが弱点?
- 910 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/19(土) 23:07:31.09 ID:Qi5u21xuo
- クリスタル「はぁっはぁっ……うくっ……!」ズシャッ
カサイ「わーったか小動物」ズンズン
クリスタル「っ……!」ビクッ
カサイ「ん、オレが怖ェか? ははっ、怖ェだろ。いいこと教えてやるよ。本当に強ェやつはな、怖ェんだ」
クリスタル「う、ぁ……!」ガクガク
カサイ「そんでどーする? 死ぬか?」
クリスタル「っ! う、うぅ、ぅ……っ!!」フルフルッ
カサイ「嫌か。んじゃお前は後回しにするか。お前の仲間を殺して、人間どもをビビらせながら殺して、最後がお前だ」
クリスタル「っ! ……うくっ、ぅぅ……!」
クリスタル「うぅ……!」ギリッ
クリスタル「負け、ないっ……!」
カサイ「あァ?」
クリスタル「みんなっ、強いんだっ……あなたたちなんかに絶対負けないっ……!」
カサイ「どうだかなァ」
- 911 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/19(土) 23:16:41.11 ID:Qi5u21xuo
- カサイ「なぁお前、自分の仲間とオレら、どっちが怖ェよ?」
クリスタル「なにを……!」
カサイ「言ったろ、強ェやつは怖ェって。オレらの方が怖ェなら、そらオレらの方が強ェってことだよなァ?」
クリスタル「っ! そ、そんな……!」
カサイ「いんや殺すさ。全員ぶっ殺す」
カサイ「お望み通りお前は最後にしてやるよ。仲間の首をきれいに並べてやる」
カサイ「お前は自分の大事なモンがなくなっていくのを膝抱えて見てろ」
クリスタル「……!」
クリスタル「なく、なる……?」
クリスタル「大事もの……ぜんぶ、みんな……?」
クリスタル「………………や、だ」ギュッ
クリスタル「……や、だ、やだ……やだやだやだ嫌だっ! そんなの! 私は!!!」
クリスタル「プリキュア! 冷波手裏剣!!!」バッ
カサイ「フンッ、それでいいんだよ」
- 912 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/19(土) 23:25:09.05 ID:Qi5u21xuo
- クリスタル「はあああああっ!!!」キィィィンッ!
カサイ「こいやァァァッ!!!」
クリスタル「だぁぁぁああっ!!!」ブンッ
バシュゥゥッ!!
カサイ「あ?」ピクッ
ビュオッ
カサイ「……オレを……なめてんのか?」ボボボボッ
ォォォオッ!!!
カサイ「ふざけんなゴラァッ!!!」ゴォッ!!!
バキィィィンッ!!!
クリスタル「っ……!?」
カサイ「んだこのナマクラァ! 前にヤクサインをやった時はもっと鋭かったよなァ!!!」
クリスタル「ぁ、そん、なっ……そんな……!」ガクガク
カサイ「なめてんじゃねェそテメェゴラァ!!!!!」ゴォォッ!!!
クリスタル「ひっ……!」ビクッ
カサイ「歯ァ食いしばれェ!!!」ダンッ
クリスタル「!?」
ドゴォッ!!!
クリスタル「ぁ゛、がっ……!??」
カサイ「うゥおおっらァァァッ!!!」
バゴォンッ!
ズガガガガッ!!
ドッゴォォォンッ!!!
カサイ「フー……」メラメラ
カサイ「……あ」
カサイ「ぶっ飛ばしすぎた! どこ行きやがった小動物ゴラァ!」ドタドタッ
- 913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/19(土) 23:33:22.02 ID:tAd1FdSDo
- 女子が容赦なく殴られる…
- 914 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/19(土) 23:35:20.91 ID:Qi5u21xuo
- ガラガラガラ
ドサッ
シュパァァン
雪菜「う、かふっ……げほっ、げほげほっ」
雪菜「う、ぐぅ……!」ググッ
雪菜「あ゛ぅっ……」ズシャッ
雪菜「はぁはぁ……うくっ、あ゛……」
雪菜「っあ、ぁ……もどら、なきゃ……」グッ
雪菜「戦わなきゃ、たた、かわなきゃ……」カタカタ
雪菜「はやく……変身……」フルフル
雪菜「……ぁ」スルッ
カラカランッ
雪菜「あ……ぅ、あ……!」ポロッ
雪菜「……うっ、えぅぅ……うぅあっ……!!!」ボロボロ
雪菜「やだっ、やだよぉっ……みんないなくなっちゃうなんてやだぁっ……!!!」ボロボロ
雪菜「このままじゃみんなっ、いなくなっちゃうっ……ぜんぶ失くしちゃうっ……!!!」
雪菜「桜野さんも透さんも朱さんもみんなっ! そんなのやだぁっ……!!!」
雪菜「やだっ、やなのにっ……体が震えが止まらないっ……!」ガクガク
雪菜「私っ、どうしたらいいのっ……!」
雪菜「私っ、私はっ……!!!」
霰「お姉……?」
雪菜「!」
- 915 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/19(土) 23:43:03.95 ID:Qi5u21xuo
- 霰「お姉!!!」タタッ
雪菜「あ、られ……? なんで……?」
霰「図書館の近くで何かあったって聞いて探しに来たの!!」
雪菜「あられ……」
霰「そしたらこっちですごい音がして、嫌な予感がして、それで……」
雪菜「あられ……私……」フルフル
霰「お姉……もう大丈夫。私が来たから大丈夫だよ」ギュッ
雪菜「ひくっ、ひっくっ……うぁ……!」
霰「ほらお姉、はやくここから逃げよう?」
雪菜「!」
霰「このへん倒れそうな瓦礫いっぱいで危ないし、とにかく移動……」
パラパラ…
雪菜「ダメ!」
霰「え?」
雪菜「ダメ、なの。ダメ……そんなの……!」ボソボソ
霰「お、お姉? なに言って……」
グラグラ…
雪菜「逃げちゃダメなの勇気を出さなきゃいけないの立ち向かわなきゃいけないの……!」ブツブツ
霰「っ!!!」
グラッ…
雪菜「私は戦わなきゃいけないのっ!!!」
霰「お姉っ!!!」ガバッ
ドシ-ンッ!
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/19(土) 23:44:23.64 ID:bn/bTEoAo
- 特撮番組並みに毎日街の被害エグいな
- 917 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/19(土) 23:50:25.64 ID:Qi5u21xuo
- 雪菜「うっ、けふっ……けほけほっ」
霰「けふっ、大丈夫……?」
雪菜「う、うん、私はなんとも……」
霰「よかった……」
雪菜「ありがと……霰こそ大丈夫?」
霰「うん、私も……った!」ズキッ
雪菜「霰!? 腕怪我したの!?」
霰「だ、だいじょぶだいじょぶ。ほら、かすり傷だから」
雪菜「あ、ぅ……ごめんね、私のせいで……」
霰「お姉のせいじゃないよ。でもやっぱり危ないし、早く逃げなくちゃ」
雪菜「っ……!」
雪菜「だ、だめっ……!」
雪菜「私は戦わなきゃ……」
霰「なんで?」
雪菜「え……」
雪菜(なんで……)
雪菜「だ、だって……!」
雪菜(なんで……)
雪菜「それは……」
雪菜(なん、で……?)
雪菜「……」
雪菜(なんで……だっけ……?)
霰「お姉」ギュッ
雪菜「!」
霰「一緒に逃げよ?」
- 918 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/19(土) 23:51:08.35 ID:Qi5u21xuo
- ここまで
- 919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/19(土) 23:53:13.60 ID:T0oaJyWuo
- 乙
他のプリキュア来るの遅いな…
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/19(土) 23:53:51.40 ID:bn/bTEoAo
- 乙
この妹プリキュアの存在知ったら自分が戦うとか言い出しそう
- 921 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/20(日) 22:12:45.46 ID:C6weldx8o
- 透「……!」ザッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」
透「あいつか……」
桜野「透ちゃーん!」タタッ
透「桜野!」
桜野「ごめん遅くなって!」
透「すぐいける?」
桜野「もちろん!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」
桜野「あいつ、なんかいつものより強そうじゃない?」
透「うん、はやく止めなきゃ!」
桜野「だね!」バッ
桜野・透「「プリキュア・カミングシーズン!!」」
ビュオオオッ!
フワッ
サクラ「風が鳴き花弁が踊る春の花、キュアサクラ!」
クリア「全てを透き通らせてあげる、キュアクリア!」
サクラ「いくよ!」
クリア「うん!」
- 922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/20(日) 22:18:47.86 ID:K9vturrTo
- 二人の前口上の文字数全く同じという偶然
- 923 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/20(日) 22:24:16.96 ID:C6weldx8o
- ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」
サクラ「たっ!!」ダンッ
クリア「はぁぁぁっ!」
ライガ「よお」シャッ
クリア「っ!?」
サクラ「クリアっ!!」グイッ
ガギィンッ!
サクラ「うくっ……!」ググッ
ライガ「ちぃっ!」
サクラ「はぁっ!!!」
バキィッ!
サクラ「つっ……!」ズザザッ
クリア「サクラ!」
サクラ「平気!」
ライガ「完璧な不意打ちのつもりだったんだけどなぁ」ジンジン
クリア「ライガ……!!」
- 924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/20(日) 22:25:54.51 ID:7JZahjuwo
- 幹部が二人出てくるって反則では!?
- 925 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/20(日) 22:26:10.04 ID:C6weldx8o
- ライガの「雷を彷彿とさせるスピードでの徒手空拳」ってほんとに雷バチバチさせたら怒られるかな?
- 926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/20(日) 22:28:07.89 ID:LAjFoMSw0
- かっこいいから良いんでない?
まだ経験値浅い頃のプリキュアにもう幹部2人&不意打ちって大人げねえ…
- 927 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/20(日) 22:37:38.25 ID:C6weldx8o
- ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」
クリア「くっ、向こうも何とかしなきゃ……!」
サクラ「クリアはヤクサインをお願い。ライガはわたしがやる」
クリア「うん!」タッ
ライガ「おっと」ザッ
クリア「っ! そこをどけっ!!」
ライガ「素直に言うことを聞くと思うか?」
サクラ「聞かせる!」ギュンッ
ライガ「っ!」ガッ
サクラ「んんっ……!!」グググッ
ライガ「まぁそう焦るな……よっ!」
ガキィッ!
サクラ「うくっ……」
ライガ「ふぅ、今日の私は足止め役なんだ。我儘なやつがいてね」
クリア「まさかっ……!」
ライガ「ヤクサイン!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」ググッ
クリア「まずいっ!」
サクラ「ちぃっ……!」ギリッ
「プリキュア・アースビーンズ!!!」
ライガ「!」
バシュシュッ
シュルシュルシュルルッ
ギチィッ!!
ヤクサイン「ヤクッ!??」ググッ
クリア「あれは……!」
サクラ「ブーケ!」
ブーケ「お仕事抜け出してきちゃった! 遅くなってごめんね!」
- 928 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/20(日) 22:39:16.76 ID:C6weldx8o
- バチバチさせます
- 929 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/20(日) 22:46:53.00 ID:C6weldx8o
- ライガ「キュアブーケか!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」
ブーケ「こいつはまかせて!」
クリア「お願い!」
ライガ「しかしキュアブーケ1人では荷が重いと思うが?」
クリア「さっさとあなたを倒して加勢にいく!」
ライガ「できるかな?」
クリア「私ひとりじゃ無理かもしれない。でも……」チラッ
サクラ「ん」ニコッ
クリア「サクラとなら負ける気がしない!!」
ライガ「ふっ、そうか……」
ライガ「私もずいぶん……」バリッ
ライガ「嘗められたものだなっ!!!」バチバチバチィッ!!
サクラ「いくよクリア!」
クリア「うんっ!」
- 930 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/20(日) 22:58:00.24 ID:C6weldx8o
- ライガ「はぁ!」
サクラ「だぁぁっ!!」
バチィッ!!
サクラ「んっ、ぬぅあっ!!!」ガッ!
ライガ「ぐぅっ……! でゃぁっ!!」ブォンッ
サクラ「クリア!」バシッ
クリア「はっ!」バキッ!
ライガ「くっ……!」グラッ
クリア「はぁぁっ!!」ギュオッ!
ライガ「甘いっ!」
サクラ「どっちが!」バッ
ライガ「っ!!」
ドゴォンッ!!!
ライガ「うぐっ……!」ズザザッ
サクラ「クリア!」
クリア「プリキュア!」バサッ
サクラ「だぁぁっ!!」ガガッ
ライガ「く、ぉぉあっ!!」ガガッ
クリア「サクラっ……!」ギリギリッ
サクラ「はっ!」ガンッ
ライガ「あぐっ!?」ヨロッ
クリア「ライトニングフィッシュアロー!!!」バシュウウウッ!!!
ギュルルルッ!
ライガ「っ!!!」
ズジュウウウウウッ!!!!!
ライガ「がぁっ!??」
- 931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/20(日) 23:01:11.00 ID:H3d0xfGmo
- クリアが珍しく幹部に一矢報いた
- 932 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/20(日) 23:08:50.97 ID:C6weldx8o
- ライガ「あ、がっ……くっ……!」ギュッ
クリア「右肩を貫いた。そっちの腕はもう動かせない」
ライガ「ぐぅぅっ……!!」
サクラ「クリア、やった!」
クリア「うん、勝てるよ! このままいけば勝てるっ……!」
ライガ「ふっ、ははっ……確かに少し分が悪そうだ……」
ライガ「だがそれは、私だけではないらしい」
クリア「なに言って……」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」
ブーケ「うっ、くぅぅぅっ……!!!」
サクラ「ブーケ!」
ブーケ「なんのぉ……!」グッ
ヤクサイン「ヤァァ…!」ガパッ
ボゥッ!
ブーケ「う、うそでしょ……」
ヤクサイン「クサァァァイッ!!!」ボシュウウウッ!!!
ブーケ「っ!」サッ
ボガァァァンッ!!!
ブーケ「…………んぱっ!」ガバッ
ブーケ「けほっ、けふけふっ……!」
ブーケ「ひ、火の玉吹くなんて聞いてないっ!」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」
ブーケ「ちょっと相性悪いかもね……!」ジリッ
- 933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/20(日) 23:11:39.48 ID:sm41XfOq0
- くさタイプにほのおタイプの技はこうかばつぐんだ!!!
- 934 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/20(日) 23:17:20.69 ID:C6weldx8o
- ライガ「ははっ、あのヤクサインは特別製でね。私とカサイの合作なんだ」
クリア「っ! やっぱりカサイも……!」
ライガ「あぁ、キュアクリスタルとサシでやりたいと言って聞かなくてね。今ごろは仕留めているかな?」
サクラ「!」キッ
ライガ「ははは、さぁどうする。キュアクリスタルの安否は知れず、そしてお前たちが私を倒すより先にキュアブーケが死ぬぞ?」
サクラ「っ……!」ギリッ
クリア「ブーケが……!」
ライガ「あのヤクサインを1人で抑えられるとしたらお前くらいだろうなぁキュアサクラ」
サクラ「だったら!」ダッ
ライガ「だが、お前を自由にさせるつもりはないっ!」ガッ
サクラ「くっ……!」
サクラ「でも片腕じゃ2人は止められない!」ガシッ
ライガ「なに!?」
サクラ「クリア今のうち!」
クリア「うんっ!」タタッ
ライガ「ちぃっ!」
サクラ「そのままブーケを援護して!」
クリア「サクラは!?」
サクラ「こいつ倒してクリスタルを探しに行く!」
クリア「わかった!」ダッ
ライガ「キュアクリアには逃げられたか……だが! お前を止められればそれでいい!」ガッ
- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/20(日) 23:20:37.61 ID:sm41XfOq0
- サクラにゆさぶり全然効かねえなあ
- 936 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/20(日) 23:24:11.22 ID:C6weldx8o
- ブーケ「はぁはぁ……!」フラッ
ヤクサイン「ヤァァ…!」ゴォッ!
ブーケ「やばっ……!」
ヤクサイン「クサァァァイッ!!!」ボシュウウウッ!!!
ブーケ「くっ……!」
クリア「プリキュア・ディメンジョンマント!」バサッ
ブーケ「!」
シュゥゥゥン…
ヤクサイン「ヤクッ!?」
クリア「大丈夫!?」
ブーケ「クリア!」
クリア「んしょ……怪我は?」グイッ
ブーケ「平気よ。ありかと」
クリア「よかった。それじゃあ……」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」
クリア「2人でやるよ!」
ブーケ「えぇ!」
- 937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/20(日) 23:25:31.29 ID:sm41XfOqo
- 新技ラッシュだ
- 938 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/20(日) 23:39:14.95 ID:C6weldx8o
- サクラ「はっ! たぁぁっ!!」ガッドガッ
ライガ「うっ、ぐふっ……! はは……」ニヤッ
サクラ「っ!」ギリッ
サクラ「だぁぁぁあああっ!!!」ギュオオッ!
ドゴォンッ!!!
ライガ「がはっ!」ズザザザッ
サクラ「はぁはぁっ……!」
ライガ「なかなか、荒っぽいなぁ……」ヨロヨロ
サクラ「………………あなたたちのせい」ボソッ
ライガ「あ?」
『死んじゃった』
サクラ「あの子が家族を喪ったのも……」
『私が助けられなかった女の子かもしれないから』
サクラ「あの子が自分を責めるのも……」
ライガ「はは……」
サクラ「ぜんぶぜんぶ……あなたたちのせいだっ……!」キッ
ライガ「ふははっ……サイカ様はお前のそういう部分を、過去のご自身と重ねているのかもしれないなぁ」
サクラ「またその話か……耳を貸すつもりはない。でもひとつだけ聞かせて」
ライガ「なんだ?」
サクラ「あなたは、自分が殺した人の顔を覚えてる?」
ライガ「……ぷっ、く、はははっ」
ライガ「何を聞くかと思えば!」
ライガ「何人殺したと思っている? そんなもの覚えているわけがないだろう!」
サクラ「……そう。それを聞いて安心した。やっぱりわたしは、あなたたちとは違う」
サクラ「だってわたしは……」スッ
サクラ「多分、忘れないと思う」ギロッ
ライガ「そうかそうか、そいつは嬉しい……なっ!!!」バチバチッ
サクラ「!」
ライガ「はっ!!!」バヂュンッ!
サクラ「っ!」ギュンッ
ガギィンッ!!!
- 939 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/20(日) 23:40:01.09 ID:C6weldx8o
- ここまで
桜野式殺すぞ語録がまた増えました
- 940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/20(日) 23:41:34.07 ID:7JZahjuwo
- 乙
Q.貴様のために、何人の人間が死んだと思っているんだ!?
A.聞きたいかね?……昨日までの時点では99,822人だ
- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/20(日) 23:46:24.42 ID:pRsC7hVXo
- ライガ「今日はずいぶんと不機嫌じゃないか、生理か?」
- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/20(日) 23:56:56.57 ID:z0pUw9YM0
- 乙
キュアサクラさんはまだ単独の技使ってなくて拳ばっかだ
そこまで自らの手でやっちまいたいか
- 943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/21(月) 02:04:37.06 ID:+/J1fMTdo
- 初めから幹部も戦闘参加ってビギナーにはハード過ぎるよな
- 944 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/21(月) 22:11:57.20 ID:sUf7jxOPo
- 霰「ほらお姉、こっち」ギュッ
雪菜「……うん」
雪菜(……あれからずっと考えてる)
雪菜(なんでだろう……なんで私、戦わなきゃって思ったんだっけ)
雪菜(私は……なんでプリキュアになったんだっけ)
雪菜(あの日、私が初めてプリキュアになった日……私の背中には桜野さんがいた)
雪菜(桜野さんが傷ついたんだ。怖かった。居なくなってほしくなかった)
雪菜(あの時の桜野さんに戦う力は無かった)
雪菜(私が戦わなきゃ、桜野さんが居なくなっちゃうって思った)
雪菜(どうしたって怖かった。逃げても頭を抱えても耳を塞いでも、怖いものが無くなったりはしない)
雪菜(1番怖くないのが戦うことだった。桜野さんを守ること、それが怖いものから1番遠くに逃げられる方法だった)
雪菜(私が守る。そうすれば怖くない)
雪菜(それだけが私の戦う理由だった)
- 945 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/21(月) 22:26:04.29 ID:sUf7jxOPo
- 雪菜(でも今は)
雪菜(桜野さんもプリキュアになった)
雪菜(戦う力を得た桜野さんは強かった。私よりも、誰よりも)
雪菜(もう私が守る必要なんてなかった)
雪菜(それどころか、私の方が守られてばかりになった)
雪菜(私が守る、なんて自惚れもいいところだ。口が裂けても言えない)
雪菜(その上、敵はもっと強いかもしれない)
雪菜(もしかしたら桜野さんたちでも敵わないかもしれない。当然、私が敵う相手じゃない)
雪菜(私よりも強い人たちを、私よりも強い敵から守る。そんなことできるわけない)
雪菜(結局私は弱くて怖がりで、膝を抱えて震えているのが精一杯)
雪菜(そんな私にできることなんてなにもない)
雪菜(私にはもう、戦う理由がない)
雪菜(初めから、自分が可愛いだけだったんだ)
雪菜(自分の怖いものから逃げるため、1番いい方法が戦うことだった。それだけだ)
雪菜(みんなとは違う。誰かのために必死に戦うみんなとは)
雪菜(それなのに、なんでスピリットピースは私の手の中にあるんだろう)
雪菜(なんで私はプリキュアなんだろう)
雪菜(なんのためにこの力があるんだろう)
- 946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/21(月) 22:27:49.78 ID:XG4S7wsA0
- 仲間全員手が空いてない時に曇りフェイズ入っちゃった
- 947 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/21(月) 22:36:34.24 ID:sUf7jxOPo
- 駅
ガヤガヤザワザワ
霰「わ、人いっぱい」
雪菜「……うん」
霰「みんなこっち側に逃げてきたんだね」
雪菜「……うん」
霰「電車動いてるかなぁ」
雪菜「……うん」
ガヤガヤザワザワ
「ねぇねぇ聞いた? 例のフリフリの女の子見たって!」
「マジ!? 動画撮りたい!」
「絶対危ないからやめときなって」
雪菜「!」ピクッ
霰「お姉?」
雪菜(みんな……戦ってる……)
雪菜(なのに……私は……私は……)フルフル
雪菜「ごめんなさいごめんなさい弱虫でごめんなさい怖がりでごめんなさい逃げてごめんなさいなんにもできなくてごめんなさい……」カタカタ
霰「お姉」ギュッ
雪菜「っ」
霰「大丈夫。大丈夫だからね」
雪菜「霰……」
霰「私の手、ちゃんとにぎっててね」
雪菜「……うん」
- 948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/21(月) 22:38:15.26 ID:JrUGpZYe0
- 「フリフリの女の子」に関しては人々の記憶に残るか
- 949 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/21(月) 22:47:21.33 ID:sUf7jxOPo
- 霰「なかなか動かないねぇ」
雪菜「……うん」
ドゴォン
雪菜「!」ビクッ
霰「また……」
「おいまた……!」
「なんか近づいてきてない……!」
雪菜「あ、あいつだ……私を探してるんだ……」カタカタ
霰「?」
雪菜「ここにいたら……みんな巻き込まれて……」ブルブル
霰「お姉?」
雪菜「はぁ……はぁ……!」ガクガク
雪菜(ここを離れなきゃ……できるだけ人の少ないところへ……!)
雪菜「……あ、霰、お姉ちゃんね、あの……お姉ちゃんの話、よく聞いて……?」
霰「うん」
雪菜「ふぅふぅ……い、いい? ここから1人でお家に帰るの。お姉ちゃん……行かなきゃ……」
霰「お姉……」
雪菜「……」カタカタ
霰「私も一緒に行くよ」
雪菜「っ!! だ、だめっ」
霰「大丈夫だよ。お姉のことは私が守るから」ニコッ
雪菜「だ、め……」
雪菜(だめ。そんなの絶対にだめ。危険すぎる)
雪菜(霰とはここで別れて、私ひとりでカサイを引きつけなくちゃいけない)
雪菜(絶対、絶対……霰を巻き込んじゃ……)
霰「お姉」ギュッ
雪菜「……っ」
- 950 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/21(月) 22:56:21.74 ID:sUf7jxOPo
- タタタタッ
雪菜「ごめんっ、ごめんねっ……ひくっ、ごめんねっ……!」
霰「いいんだよ。お姉のことほっとけないもん」
雪菜「ぁ……」
雪菜「……」
雪菜「……昔からずっとそうだったよね」
雪菜「私は霰みたいに強くないから……弱くて怖がりでなんにもできないから……」
雪菜「そのせいでいっぱい迷惑かけちゃったよね、ごめんね……弱虫でごめんね、臆病でごめんねっ……」
雪菜「私なんかのために、辛い思いもいっぱいしてきたよね……今日だって怪我させちゃってごめんね……」
雪菜「いつも頼っちゃってごめんね……ずっと守られるだけでごめんねっ……」
雪菜「こんなお姉ちゃんでごめんねっ……!」
霰「……違うよ」
雪菜「え……」
ヒュンッ!
雪菜「っ!」ゾッ
カサイ「みぃぃぃぃぃつけたぁぁぁぁぁ!!!!!」
霰「え!?」
ボガァァァンッ!!!
霰「わぷっ!?」
雪菜「あ、あぁ……!!」ガタガタ
カサイ「はっははァ! やっと見つけたぜェ小動物ゥ!!!」
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/21(月) 22:56:57.86 ID:+/J1fMTdo
- お邪魔虫が来たぜ!
- 952 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/21(月) 23:03:11.91 ID:sUf7jxOPo
- 霰「っ……!」サッ
カサイ「あ? 小動物が……2匹?」
霰「なんだお前っ!」キッ
カサイ「しかも活きがいい。なんだかよく分かんねェが……」
霰「……っ」
カサイ「まァいいや。ちっさい方、殺されたくなかったらそこどけ」
霰「嫌だ!!!」
カサイ「は?」
雪菜「あ、霰……!」
霰「絶対どかないっ!!!」
カサイ「チッ、そーかそーか。よっぽど死にてェらしいなァ……」
雪菜「だめ……!」
カサイ「だったらお望み通りお前から殺してやるよ!!!」
- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/21(月) 23:05:28.27 ID:oOlnqTNp0
- 一般人のメンタルじゃねえぞ妹ちゃん
- 954 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/21(月) 23:16:27.78 ID:sUf7jxOPo
- 雪菜「あ、霰! はやく逃げてっ!!」
霰「……」
雪菜「霰っ!」
霰「違うよ、お姉」
雪菜「……!」
霰「私がお姉を守りたいのは、お姉が怖がりだからでも弱虫だからでもない」
霰「お姉が誰より優しいからだよ」
霰「優しい人ってきっと、傷つきやすいし傷つけられやすいの。でも私はそんなの嫌だから」
霰「誰より優しいお姉が、誰よりも傷つくなんて、私はそんなの絶対嫌だから!」
霰「お姉のことが誰より大切で! 誰より大好きだから!」
霰「だから、守りたいんだよ」ニコッ
雪菜「!」
カサイ「さっさと逃げてりゃ、ちったァ長生きできたもんを。後悔すんなよなァ!」
霰「お姉のことは私が守る……!」
カサイ「おォ?」ゾクッ
霰「お姉には絶対指一本触れさせないっ!!!」
カサイ「へェ……!」ゾクゾク
- 955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/21(月) 23:18:38.84 ID:nSx22a9o0
- これは高潔なスピリッツ
- 956 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/21(月) 23:27:57.90 ID:sUf7jxOPo
- 雪菜「霰……」
雪菜(そっか……そうだったんだ……)
雪菜(私にも守りたい人がいる)
雪菜(その人たちは私よりも強くて、かっこよくて、それで、優しいんだ)
雪菜(私の守りたい人はみんな私より強いけど、それでも守りたいって思うんだ)
雪菜(強いとか弱いとか、そういうのは関係ない。ただ傷ついてほしくないって心の底から思うんだ)
雪菜(だから力いっぱい頑張るんだ。大切で、大好きだから守るんだ)
雪菜(優しい人が、みんなが、霰が傷つかないために)
雪菜「……っ」ググッ
雪菜(霰みたいに自分の力で前に進めるなら、きっとそれが1番だって私も思う)
雪菜(手を伸ばして届くなら、それが1番だって)
雪菜(でも今の私じゃまだ届かないから)
雪菜(だからほんのちょっぴり背伸びをしよう)
雪菜「……」ギュッ
雪菜(これはきっとそのための力)
雪菜「……プリキュア」
雪菜(大丈夫、怖くない。だって私には……)
雪菜「カミングシーズン……!」
雪菜(霰がくれた勇気があるから)
- 957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/21(月) 23:31:35.34 ID:+/J1fMTdo
- 覚醒回だ
- 958 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/21(月) 23:35:22.20 ID:sUf7jxOPo
- 霰「……っ」キッ
カサイ「ンだよ。こっちの方がよっぽど強ェな」
カサイ「でもよォ……オレぁ不器用でよォ……」ボボボッ
カサイ「強ェやつには手加減できねェぜ!!!」ゴォォォッ!
霰「うっ……!」
カサイ「死ねやァ!!!」ゴォッ!
霰「……っ!!!」ギュッ
クリスタル「……霰」ポン
霰「え……」
パキィィィンッ!!!
- 959 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/21(月) 23:47:07.83 ID:sUf7jxOPo
- カサイ「!?」
クリスタル「……冷波導」
ピキピキピキッ
カサイ「こ、こいつァ……! っらァ!!」バキンッ
カサイ「くっ……」ダンッ
カサイ「ぐォっ、腕が……!」ズザッ
クリスタル「冷波手裏剣」ヒュオッ
バシュウウウッ!
カサイ「またナマクラ……」
ヒュンヒュンヒュンッ!
カサイ「!!!」サッ
ズバァァァンッ!
ピキキキッ
カサイ「ちィっ……切り口が凍りやがった……」ボボッ
カサイ「ぐ、ぬォォオオ……!!」ジュワアアア
カサイ「テメェ……!!」
クリスタル「ふー……」
霰「お、お姉……?」
クリスタル「儚く脆い心でも何度だって奮い立たせる……」
霰「え……」
クリスタル「それが私……キュアクリスタル」ニコッ
霰「キュア……クリスタル……」
カサイ「ハァハァ……ビビんのは終わりかァ?」
クリスタル「うん。ここからはちょっとカッコつける」
クリスタル「だってせっかく……」
クリスタル「妹が見てるんだから!」
- 960 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/21(月) 23:48:47.74 ID:sUf7jxOPo
- ここまで
ずっと言いたかったんですけど霰ちゃんはメンタル面なら作中最強ですぶっちぎりです
- 961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/21(月) 23:49:31.61 ID:pbKt6wZTo
- お姉が…中学生がやるにはちょっとギリギリなコスプレしてる!
- 962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/21(月) 23:53:34.34 ID:+/J1fMTdo
- 乙乙
心を力に変える!的な必殺技あったら真っ先にタンク候補だな霰ちゃん
- 963 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/21(月) 23:56:44.18 ID:sUf7jxOPo
- あとやっぱり雪菜に近接がほしい 前にもちょっと話したけど短刀というか忍刀てきなやつ
というわけで忍刀てきなやつの名前を募集させてください
流れとか統一感とかで考えると「冷波刀」あたりが無難かな?もうそれでいいような気もしてきました
それと冷波刀(仮)で使う必殺技も募集します
よろしくお願いします
- 964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 00:06:16.08 ID:xZsg6yaco
- 冷波苦無(れいはくない)
その名の通り氷で作ったクナイ
何度砕けようがクリスタルの心が砕けない限りいくらでも出てくる
影の舞
手前に障子が出現し、その裏で影の如く高速で冷波苦無を使って切り刻む
クリスタルメインで他のプリキュアも参加するバージョンもある
二人なら「二人影の舞」(ににんかげのまい)
三人なら「三人影の舞」(さんにんかげのまい)
四人なら「四人影の舞」(よにんかげのまい)
- 965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 00:30:29.26 ID:IZodMumsO
- 刀の銘:細雪(ささめゆき)
技:舞雪風(まいゆきかぜ)
素振りをすると細かい氷の結晶が敵に向かって発射されズタズタに相手を切り刻む。
- 966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 01:33:32.42 ID:QJloR2as0
- 装式・冷波手裏剣
大きめの手裏剣を腕にくっつけて丸い電動ノコギリみたいに高速回転させて叩き斬る
回転冷切斬(かいてんれいせつざん)
手裏剣を装備した両腕を展開して一本足立ち(ひらがなの「す」のような立ち方)となり、その場で独楽のごとく高速回転して勢いを付け攻撃を仕掛け切り刻む必殺技
- 967 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 22:00:41.78 ID:tyKkK0c4o
- 今日は時間ないので短め
雪菜の近接は>>965いただきます
>>964はね、うん……ただでさえ「風が鳴き」とか言ってるやついて気抜くと空が怒りそうなのに、これ採用した日にゃ流派超越して伝説の後継者になっちゃうからね……
- 968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 22:04:11.82 ID:6m3Bi5zto
- シュシュっと参上〜♪
シュシュっと忍者じゃん♪
- 969 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 22:09:23.41 ID:tyKkK0c4o
- クリスタル「霰、危ないから下がってて」
霰「う、うん!」タタタッ
カサイ「今度こそちゃんと楽しめそうだなァ……!」ボォッ
クリスタル「……冷波刀・細雪」シュラッ
カサイ「いくぞゴラァ!!」ダッ
クリスタル「……」キッ
カサイ「うらァッ!!!」ゴォォッ!
クリスタル「……!」シュンッ
ヒュパッ!
クリスタル「っと……」タンッ
カサイ「ぬォッ!?」ピキキッ
クリスタル「ふぅ……」ヒュヒュンッパシッ
カサイ「チクショウ……!」ジュワアア
クリスタル「はっ!」シュンッ
カサイ「くっ!」サッ
シュパンッ!
カサイ「ぐァ!」パキンッ
カサイ「テメェ……!」ボボッ
カサイ「うおらァ!!!」ゴォッ!
クリスタル「……」シャッ
ボガァンッ!
クリスタル「ふっ……」シュタッ
カサイ「……だァァァ!!!」ゴォォッ!!!
クリスタル「っ!」
ボガァンッ! ドガガガァァァンッ!!!
- 970 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 22:10:37.25 ID:tyKkK0c4o
- 冷波刀・細雪
前述の通り>>965より
冷波刀だけだと語感悪いというか音足んねぇなって思ってたので銘つけるアイデアはクリティカルでした
こだわりの逆手持ち
- 971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 22:11:28.99 ID:85ONiugR0
- この子達急に新技出すけど前から使えたのかこっそり修行したのかその場で思い付きのアドリブなのか
- 972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 22:13:29.18 ID:xZsg6yaco
- プリキュアって初めての変身でも何故かポーズとか前口上とか即興で思い付くよね
- 973 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 22:20:57.08 ID:tyKkK0c4o
- ブーケ「クリア!」
クリア「うんっ!」
クリア・ブーケ「「たぁぁっ!!」」ギュンッ
ドガァンッ!!
ヤクサイン「ヤクゥ…!!?」
サクラ「はぁっ!」ガッ
ライガ「くっ、ぉぉ!」ドガガッ
サクラ「たっ!」バキッ
ライガ「うぐっ……だぁぁっ!」
サクラ「はぁぁぁっ!!!」
ボガァァァンッ!!!
サクラ「!」
ライガ「!」
ヒュンッ
サクラ「あっ!」
クリスタル「うあっ、とっ……と……」タッタタンッ
クリスタル「んっ……」ズザザッ
クリスタル「なんて無茶苦茶な……」
サクラ「クリスタル!!!」
クリスタル「え、サクラ!?」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」
クリスタル「ヤクサインも!?」
サクラ「みんなー! クリスタル無事ー!!!」マルッ
クリア「クリスタル!」
ブーケ「よかった!」
クリスタル「みんないる!?」
- 974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 22:23:57.79 ID:85ONiugR0
- 全員集合!
- 975 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 22:26:10.13 ID:tyKkK0c4o
- 技習得の経緯はリドルな感じで
とりあえず確定はこれからも修行シーンは書きません 基本信念バトルなので、修行して強くなることはあってもその強さじゃ誰にも勝てない
- 976 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 22:30:07.25 ID:xZsg6yaco
- 学生だし修行してる暇あったら赤点取らないようにテスト勉強だよな
- 977 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 22:33:11.66 ID:tyKkK0c4o
- カサイ「うおァァッ!!!」バッ
クリスタル「!」
カサイ「ふんぬゥッ!」ダァンッ
サクラ「あいつ!」
ライガ「カサイ!」
カサイ「小動物ゴラァ……ぶっ殺してやる……!」メラメラ
サクラ「クリスタル、一緒に……!」タッ
カサイ「ライガァ!!!」
ライガ「分かっている!」バッ
サクラ「くっ……!」ジリッ
カサイ「やっぱタイマンじゃなきゃなァ……!!」
サクラ「クリスタルひとりじゃ……!」
クリスタル「大丈夫です!」
サクラ「!」
クリスタル「サクラはライガを! カサイは私にまかせてください!」
サクラ「……うん!」
- 978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 22:35:14.18 ID:85ONiugR0
- カサイは強い奴とやりてえ!と口では言いながらも追い詰められると喜ぶんじゃなくて不機嫌になるタイプか
- 979 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 22:42:53.67 ID:tyKkK0c4o
- 霰「……」ヨタヨタ
霰「お、お姉……」ヒョコッ
霰「!」
カサイ「だァァッ!!!」ゴォッ!
クリスタル「はっ!」タタンッ
シュパパパッ!
カサイ「ぐゥゥッ……く!」パキパキッ
クリスタル「……!」シュタッ
カサイ「おおァッ!!!」ボゴォンッ!
ボヒュンッ
クリスタル「……っ」タンッタンッ
クリスタル「けほっ……」ズザザ
クリスタル「……プリキュア!」バッ
キィィィンッ!
クリスタル「曲性・冷波手裏剣!!!」フォンッ
ビュオッ!
シュィィィッ!!!
カサイ「ぶっ壊してやらァ!!」
クリスタル「はっ!」ピッ
ギュインッ!
カサイ「なッ!?」
シュィィィンッ!
カサイ「うぐァッ!?」
霰「すごい……!」
- 980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 22:48:33.31 ID:Rq6/1t2do
- 実質気円斬何度も直撃してるのに中々死なないな
- 981 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 22:50:23.82 ID:tyKkK0c4o
- カサイ「テ、メェ……ッ!!」パキパキ…
クリスタル「……プリキュア」スッ
カサイ「!!」
クリスタル「舞雪風」ヒュヒュヒュパッ
キラキラキラッ
ヒュンヒュンヒュヒュヒュッ
ビュオオオオオッ!!!!!
カサイ「う、ぐ、おァァァッ!!?」ビシュシュシュッ
カサイ「はっ、くっ……はァァァ!」ボボボッ
カサイ「ぐっ……チクショウ……!」ボシュゥ…
カサイ「あぐ、おァ……ァ……!」パキパキパキィ
カサイ「ぐおァァァアアア!!!」
パキィィィンッ!!!
クリスタル「ふー……」
- 982 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 22:53:42.21 ID:tyKkK0c4o
- サクラ「クリスタル……!」
ライガ「余所見とは余裕だな!!」バリッ
サクラ「うん」バシッ
ライガ「!?」
サクラ「ちょっと元気出ちゃった」ニッ
ライガ「っ!」
サクラ「はぁぁっ!!!」ドゴォッ!!!
ライガ「うぐぁ!?」
- 983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 22:54:14.54 ID:lZtrl0qAo
- サクラさん煽りスキル多分高いな
- 984 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 22:59:59.11 ID:tyKkK0c4o
- クリア「ブーケ!」
ブーケ「あたしたちも!」
クリア「プリキュア!」バサッ
ブーケ「セレクティブ!」パンッ
ポポポポンッ!
ブワワッ!
ヤクサイン「ヤクッ!??」
ブーケ「スプリッシュ!!!」バッ
クリア「スプラッシュ!!!」バッ
ズダダダダッ!
ドドドドッ!
ドッパァァァンッ!!!
ヤクサイン「ヤグゥ…!!!」ボロボロ
ブーケ「うへぇ……あれでも倒せないのね……」
クリア「でも追い詰めた!」
ブーケ「あとひと押しね!」
- 985 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 23:02:29.02 ID:tyKkK0c4o
- 謎の新技「スプリッシュスプラッシュ」について
ゲラニウム・スプリッシュスプラッシュより
クリアのスプラッシュウェイヴとブーケのガーデンシュートの合わせ技みたいなやつ
ガーデンシュートで白い花を大量に出して攻撃→スプラッシュウェイヴのお魚て白いキャンバスにインクを飛び散らせるように追撃ふる飽和攻撃
ガーデンシュートがベース
フルネームだと「プリキュア・ガーデンシュート セレクティブ ゲラニウム・スプリッシュスプラッシュ」長い
- 986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 23:06:46.68 ID:bn8ghCZSo
- 舌噛みそうな名前の必殺技だ!
- 987 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 23:10:27.47 ID:tyKkK0c4o
- パキパキパキィ
カサイ「ぜぇぜぇ……」
カサイ「う、ぐ……!」ボォッ
カサイ「うぬっ、ぐォォォ……!」バキバキッ
クリスタル「まだ動けるの……!」
カサイ「くっ、あ゛ァ……」ギロッ
クリスタル「……でもあなたのスピードじゃ私をとらえられない!」
カサイ「ハ、ハハハッ……そうかもなァ、お前すばしっこいもんなァ……」
カサイ「ガードされんならパワーで上から叩き潰す自信もあるが、こう避けられてちゃ話になんねェ……」
カサイ「まったく……相性最悪だなァ……」ボッボッボッ
クリスタル「まだなにか……」
カサイ「チクショウ……あァ、チクショウ……」ボボボボボッ!!!
クリスタル「!」
カサイ「そういうのよォ……!」ゴォォォッ!!!
ライガ「あのバカ!」ダッ
カサイ「サイコーに燃えるじゃねェかァ!!!!!」ブワアアアッ!!!!!
クリスタル「!?」
- 988 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 23:18:17.84 ID:gJNrt1JPo
- ライガもよそ見しおって
- 989 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 23:20:09.06 ID:tyKkK0c4o
- ライガ「カサイ、よせっ! 死ぬ気か!?」
カサイ「うるせェ!!!!!」ゴァッ!!!!!
ライガ「くっ!」
カサイ「うおァッ!!!!!」ギュンッ!!!
クリスタル「はやっ!?」
カサイ「喰らえッ!!!!!」ゴォッ!!!!!
クリスタル「プリキュアっ!!!」バッ
バギャァァァンッ!!!!!
クリスタル「あっ、ぐぅっ!!」ガッドサッ
カサイ「フーフー……!!!」
クリスタル「ちっとも……凍らないなんて……!」グッ
カサイ「うああ……!!」ボボボッ!!!
クリスタル「んくっ、ぅぅぅ……!」ググッガクッ
サクラ「クリスタル!」ダッ
カサイ「うえァァァアアアッ!!!!!」ゴォッ!!!!!
クリスタル「ぁ……」
バッ
サクラ「……っ!」ギロッ
カサイ「!!!」ゾクッ
ボガァァァンッ!!!!!
- 990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 23:28:39.75 ID:xZsg6yaco
- サクラさんいつも目がギラギラしてる
- 991 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 23:31:25.17 ID:tyKkK0c4o
- サクラ「くっ……!」ズザザッ
サクラ「あっ……つぅ……!!」シュウウウ…
クリスタル「サクラ!」
サクラ「大丈夫……!」
カサイ「チッ……」ジュウウウ…
ライガ「カサイ、お前……」
カサイ「うるせェ。それより……」
サクラ「……」キッ
カサイ「あいつがそうか。どおりで似てる似てねェって話になるわけだ」
サクラ「またか。その話は聞き飽きた」
カサイ「そうかよ。だがお前……」
サクラ「……?」
ライガ「カサイ、退くぞ」
カサイ「あァ!?」
ライガ「分かってるだろ? そのままやれば自分の炎で焼け死ぬぞ?」
カサイ「……チッ、わァーったよ」
ライガ「ヤクサインは置き土産だ。せいぜい楽しめ」シュンッ
サクラ「あっ! また逃げられた……」
カサイ「おい小動物」
クリスタル「……!」
カサイ「次こそ決着つけるからなァ」シュンッ
クリスタル「……」
- 992 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 23:32:53.17 ID:gJNrt1JPo
- ライガさん仲間のことは気を使ってくれるんだ
- 993 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 23:42:55.12 ID:tyKkK0c4o
- サクラ「クリスタル、大丈夫? 立てる?」
クリスタル「はい、なんとか……」ヨロッ
サクラ「よかった。あとは……」
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」
クリア「ふっ……はぁはぁ……」タンッ
ブーケ「くぅっ……!」シュタッ
サクラ「クリア、ブーケ!」
クリスタル「大丈夫ですか!?」
ブーケ「えぇ、なんとかね。でも……」
クリア「あいつかなり強い……!」
サクラ「クリア……ブーケ……」
クリスタル「っ……」フラッ
サクラ「クリスタルも……」
サクラ「……」
サクラ「みんな休んでて。ここはわたしが……」
クリスタル「クリア、ブーケ。まだ戦えますか?」
サクラ「クリスタル……!?」
クリア「ん、いける」
ブーケ「もちろん」
サクラ「2人まで……」
クリスタル「私たち、みんなでプリキュアなんです。サクラだけに戦わせるなんてできません!」
クリア「うん」
ブーケ「そうよね」
サクラ「!」
サクラ「……そっか」ニコッ
サクラ「じゃあ、みんなお疲れだし……」
クリア「……」グッ
ブーケ「……」コキッ
クリスタル「……」トントンッ
サクラ「4人で一気に片付けるよ!!!」
「「「おー!!!」」」
- 994 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 23:44:24.37 ID:tyKkK0c4o
- ここまで
短めのつもりが結局いつもと大して変わらん時間にヤッベ
次回、何気に初の総力戦
続きは次スレたてますね
なんか終わりのタイミングが俺たたエンドみたいでドキドキする
- 995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 23:47:09.00 ID:xZsg6yaco
- 乙
別に仲悪くはないのにジェットマンやドンブラザーズ並みにまとまらないチーム
- 996 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 23:49:45.03 ID:d3Lv9VUSo
- 乙
スレ埋めるついでに技応募しとく
ブーケ
スウィートパウダー
幻覚作用のある甘い香りのする花粉を敵に浴びせる
- 997 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/08/22(火) 23:50:57.66 ID:tyKkK0c4o
- 次スレたてました
スレタイは、プリキュア作るぞ Max Heart……
冗談です
プリキュア作るぞ part2【安価有】
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- 998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/23(水) 00:20:56.99 ID:4tbKKp7bo
- 乙
ブーケ クリア 合体技
冷波蔦壁(れいはちょうへき)
アースビーンズの蔦で壁を作りそれに冷波導をくっつけて氷を這わせて氷と蔦の壁が完成する合体防御技
- 999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/23(水) 00:21:36.23 ID:4tbKKp7bo
- >>998
ミス
ブーケ クリア ✕
ブーケ クリスタル ○
- 1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/23(水) 00:41:03.78 ID:GRsDXAr2o
- 乙
キュアサクラ
徒桜(あだざくら)
桜吹雪を全て自身の防御に回す
死角からの攻撃もオートで防ぐキュアサクラの「絶対防御」
ただしこれを使用している間はその場から移動できなくなる
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