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【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索 Part 2【百合】
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711 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/07/31(月) 23:24:05.77 ID:XjxhDJEV0
>>710
かっけえ…!
712 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/01(火) 00:01:06.52 ID:5n/33l/x0
アリム「まず虹の結界を……!」キィン―
ノルン「結界内なら!! ライトステップ!」パヒュンッ
アリム「くうっ!」ガガッ
リエム「アリム!」
リアン「バインドジェル!!」ギュオッ
リエム「ふわっ」ギュウ…
ノルン「リアンちゃん!」
リアン「うん!!
リアン「かなしみの雨よ――みんなが流した大粒の涙よ――」ゴゴゴゴ…
リアン「いつか、いつか……どうか、癒やされて……!!」
リアン「ティアーズ・エンド――」
リエム「リアンさま――」
アリム「ふふ……ありがとう、リアン……」
バシャァン――…
――終演!!
◆
713 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/01(火) 00:01:35.80 ID:5n/33l/x0
本日はここまで
714 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/01(火) 00:22:14.39 ID:3dz5Lkilo
おつおつ
やりますねぇ!!
715 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/01(火) 12:15:32.05 ID:ouDlh/2BO
乙
生徒会長や風紀委員長も参加してたかな?
普通にリエムアリムコンビにやられてそう
716 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/01(火) 20:48:27.20 ID:5n/33l/x0
生徒会長も風紀委員長も恐らく今回は参加していません。生徒会長は戦闘が不得意であり、風紀委員長は特段参加する理由がないためです。風紀委員長が学内大会に参加していたのはリアンをしばくためでしたが、今の風紀委員長はあまりリアンをしばこうとは思っていないようです
なおリアンたちの担任の先生は参加していたようですが、初戦敗退しました
717 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/01(火) 20:49:13.46 ID:5n/33l/x0
―断崖の岬 勝ち星[5/5]
リアン「はあ、はあ……」
ノルン「リアンちゃん……! 私たち……!」
リアン「うん……! 勝った……!!」
ノルン「うん、うん……!! 私たちが……最強だよ……!!」
アリム「はあ、負けたわ……」
リエム「ふふ……。本気でやって……負けました……」
アリム「でもまあ目的は達成できたし良しとしましょう」
リアン「あ、リエムちゃんとアリムちゃんの目的って一体何だったの?」
リエム「優勝賞金をリアンさまに納め、学費や生活費として使っていただこうかと思っておりました」
リアン「えっ……! そ、そうだったの!?」
アリム「進路にも迷ってるみたいだったから、もし進学するなら大学部の授業料も必要でしょ?」
リアン「そ、それはそうだけど……」
リエム「結果的にリアンさまが勝ち上がったのであれば、目的は達成したのと同義です」
アリム「そういうこと。欲を言えばリアンに恩を売っておこうとも思ってね」
リアン「恩だなんて……! もう二人には数え切れないほどの恩を感じてるよ!」
リエム「リアンさま……」
アリム(……わたしだって、あんたには返しきれないほどの恩を感じてるのよ)
ノルン「……ふふ。リアンちゃん、リエムちゃんとアリムちゃんにいっぱい愛されてるんだね」
リアン「あ、愛……。ちょっとこそばゆいなあ……えへへ……」
ノルン「…………わ、私も……リアンちゃんの、こと……」
リアン「え?」
ノルン「――いっぱい、恩を感じてるから! 恩返し、させてね」
リアン「私こそ……! ノルンさんにもいっぱい恩を感じてるよ……! こちらこそ恩返しさせてね!」
ノルン「ふふ……うん」
◇
718 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/01(火) 20:50:03.49 ID:5n/33l/x0
リアン「そういえば、リエムちゃんとアリムちゃんすごい動きだったけど、どんな能力を借りてたの?」
アリム「借りてないわ。あれ、極限まで最適化したわたしたちの戦闘機動ってだけよ」
ノルン「ええっ!? でも、暗黒仮面舞踏会は倒した相手の能力を借りられるんじゃ……」
リエム「どうしてか、そのルールはわたしたちには適用されなかったようです。人造種はだめなのでしょうか」
リアン「ルルちゃんには適用されてたみたいだから……魔法人形だけ?」
アリム「むう。理不尽だわ……」
リエム「……ですが、不思議とあの時はリアンさまに守られているような気がしました。不思議な、優しい水に包まれているような……」
アリム「あら、リエムも感じていたのね。何だったのかしら、あれは……」
リアン「私に……? なんだろう……私にもわかんないや」
ノルン「ふふ……もしかしたら、リアンちゃんの愛かもね」
リエム「リアンさま……!」
アリム「あ、愛……!?///」
リアン「わ、わかんないけど……じゃあ、私の愛ってことで……!!!」
◆
リアン(こうして、暗黒仮面舞踏会は幕を閉じた)
リアン(表彰とか授与式とかそういうのはないらしい。ただ戦い、踊り、夜が明けたら何事もなかったかのように日常へと戻っていく……それが暗黒仮面舞踏会の習わしなのだそうだ)
リアン(そして私とノルンさんの口座には、いつの間にかすごい額のお金が振り込まれていた)
リアン(私の二年分の学費を賄うどころか、大学四年間の授業料や生活費などに割り当てても半分以上余りそうだ。ど、どうしよう……)
リアン(まあ春休みには一旦孤児院に帰るから、その時にお姉ちゃんに相談してみても良いかも。最低でも半分は孤児院に寄付したいし)
リアン(何にしても、私とノルンさんはユリトー島最強の二人になっちゃったよ!)
◆
719 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/01(火) 20:51:20.74 ID:5n/33l/x0
―3月1週
教室
先生「……お疲れ、皆の衆。来週は期末テスト、それが終われば春休みだ。精々頑張れ。以上」
生徒A「先生なんか暗いよ!? どしたの!?」
生徒B「ダンスパーティでこっぴどくフラれちゃったとか?」
先生「うるせぇ! いきなりめちゃくちゃ強い金髪幼女たちにボコボコにされる大人の気持ちがわかるか!? わかるか!!?」
生徒A「きゃー! 先生めっちゃ激おこ!!」
生徒B「わかるわけないじゃん何そのシチュエーション!?」
ワイワイ キャッキャ
ノルン「わあ……先生いきなりリエムちゃんとアリムちゃんにぶつかっちゃったんだ……」
ルウェリア「それはまあ、気の毒というか……」
サーナ「勝負の世界は非情ですのよ。それに、どこまで勝ち進もうともいずれは必ず強者とぶつかる運命ですわ」
リアン「そ、そうだね……」
リアン(うぅ……そういえば私、ズルしちゃったんだよなぁ……。でも、こんなこと誰にも言えないよ……)
リアン(い、今は……これからのことを考えよう……!)ブンブン
―次の遺跡発見率[-/-]
◆遺跡探索部メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
◇サーナ (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
◇ルル (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
◇アリム (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉
☆現在の目標☆
・進路について考える
・期末テストで良い点を取る
・みんなと楽しく過ごす!!
3月1週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります
720 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/01(火) 20:51:56.94 ID:SImcxv5L0
スイス、ヒーティやその友達と買い物に行く
721 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/01(火) 20:53:21.85 ID:ouDlh/2BO
モース姉妹、久しぶりに2人でお風呂
722 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/01(火) 21:00:24.82 ID:TDS8+gtuO
生徒A、Bに暗黒舞踏会について興奮気味に話題にされるが、テストを思い出してテンション下がりつつ勉強の調子を聞かれる
723 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/01(火) 21:21:36.07 ID:5n/33l/x0
―3月1週
教室
生徒A「そういえば先生の言ってたダンスパーティ、実はこの島の最強の二人を決める闇の大会だったらしいよ!」
生徒B「マ!? 誰が優勝したん!!?」
生徒A「それがなんと――リアンちゃんとノルンちゃん!!」
生徒B「うおおお〜〜!!! リアノル〜〜〜!!!!」
ザワザワ リアノルマジ?
リアン(ひええ〜!? なんで闇の大会なのにこんなに話題になってるの〜〜!?)
ノルン(みんなに私とリアンちゃんのことが知られるのは嬉しいけど、やっぱり注目されるのは苦手だなあ……)
先生「こらお前たち。それは極秘中の極秘、シークレットオブシークレットだぞ。あまり言いふらすなよ?」
生徒A「あ、ごめんなさい〜!」
生徒B「リアンちゃんもノルンちゃんもあんまり目立つの好きじゃないもんねえ」
リアン(ほっ……)
先生「そんなことよりお前達勉強は大丈夫なのか? 次が今年度最後の期末試験だ、内部進学を狙いたいのなら手は抜けんぞ?」
生徒A「はぁ〜い……」
生徒B「うへぇ、あんまり考えたくなかったのになあ〜」
生徒A「そだ、リアノルちゃんは勉強どうなのかな?」
生徒B「ノルンちゃんはいつも通りトップ常連っしょ!」
リアン(ひええ〜なんで勉強の話になるの〜〜!?)
生徒A「ね、リアンちゃんは今どんな感じ? テスト勉強」ズイッ
リアン(実際のところ、私は――)
↓1コンマ
01-30 次回テスト対策++
31-60 次会テスト対策+++
61-90 次回テスト対策++++
91-00 次回テスト対策++++++
724 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/01(火) 21:22:21.60 ID:5N5Y/SxBo
あ
725 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/01(火) 21:22:28.73 ID:SImcxv5L0
あ
726 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/01(火) 21:33:20.78 ID:5n/33l/x0
リアン「ま、まあまあかな……? 多分……」
生徒A「まあまあか〜。じゃああたしもまあまあ!」
生徒B「ウチもまあまあかな〜」
ノルン「あはは……私もまあまあかな……?」
生徒A「ノルンちゃんのまあまあはあたしたちのまあまあと違うから!!」
生徒B「それはそう!」
キャッキャ
リアン(そう……実際、私のテスト対策はまあまあといったところだ……)
リアン(自分の感覚では、毎回これくらいは勉強したかなってくらいの勉強度だけど……)
リアン(でも勉強量がテスト結果にピッタリ反映されるわけじゃないからね……。一学期は本番で頭が真っ白になっちゃったし……)
リアン(うぅ……二学期はなんとかなったけど……また心配になってきたよお……)
☆リアンの次回テスト対策が+++になりました
◆
727 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/01(火) 21:33:55.31 ID:5n/33l/x0
とても眠いので本日はここまで…
728 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/01(火) 23:08:51.32 ID:3dz5Lkilo
おつかーれ
(公然の)秘密の舞踏会
リアンちゃん進学なら残る最大の敵は素の学力やんな……
729 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/02(水) 07:25:43.18 ID:nSkdZyFFO
乙
まあ運命操作も魔法のひとつだし・・・と思えないのがリアンちゃんでもあるわけで
730 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/02(水) 19:24:46.07 ID:KhEbpL7B0
戦闘起動で動き回るリエムちゃ…かっこかわいいんだろうな
731 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/02(水) 23:23:34.77 ID:rrf1fuSs0
リアンさん進学の最大の壁が学力なのは言わずもがなですが、水魔法の実力が極めて優れていることや、生徒会や一部教員たちから好かれていることを踏まえると、実はかなり有利な立場にいたりします。気付いていないのは本人だけです
暗黒仮面舞踏会ではあらゆる非殺傷魔法の使用が認められているため、実は
>>729
さまのおっしゃる通り運命を変える魔法の行使もズルにはなりません。ただ、リアンさん的には納得できていないようです。ノルンさんを泣かせないためなら、勝って笑っていた赤髪ペアの笑顔を奪ってもいいのか? と人知れず自問自答しています
リエムちゃとアリムちゃの戦闘機動は、外から見るととても美しく可憐でかわいらしい妖精の舞のように見えますが、実際に仕掛けられている側にとっては悪夢のようだとリアンさんたちの担任の先生が言っておりました
732 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/02(水) 23:24:01.80 ID:rrf1fuSs0
―3月1週 某日
ヒーティ「あ、スイスちゃん!」パタパタ
スイス「ヒーティさン!」トテトテ
ヒーティ「ごめんね、待たせちゃった?」
スイス「ついさっき着いたところ!」
ヒーティ「良かった! じゃあ行こっか!」
スイス「うン!」
◇
―アパレルショップ「アイランドヴィレッジ」
スイス「わ……服、いっパい……!」キョロキョロ
ヒーティ「この辺で一番おっきな服屋さんだからね! スイスちゃん、お小遣いは持ってきた?」
スイス「うん! クロリアさんから、もらってきタ……!」
ヒーティ「よぉし、それじゃあ今日はおめかししよう!」
スイス「おめかし、する!」
◇
733 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/02(水) 23:24:53.05 ID:rrf1fuSs0
ヒーティ「――」キャッキャ
スイス「――」キャッキャ
一年生A「んー? お、あれは……」
一年生B「ヒーティと……小さい子……?」
一年生A「もしかして……隠し子とかー?」ニヤニヤ
一年生B「やば……わんわん、学生で子持ちはえっちすぎ……」クスクス
一年生A「いやいや、勝手に変な想像してる方がえっちでしょー」ケラケラ
一年生B「むー……心外……。本人に、真相を聞くべき……」
一年生A「異議なーし」
一年生B「とつげきー……」トテテ
734 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/02(水) 23:26:08.68 ID:rrf1fuSs0
スイス「スイス、どんなノが似合う……?」
ヒーティ「そうだなあ……スイスちゃんってやっぱり銀色のイメージだし、それに合わせた白色系が良いのかなあ……。むむ、リアン先輩やサーナ先輩がいれば……」
一年生A「おーい、ヒーティー」
スイス「?」
ヒーティ「そ、その声は――」
一年生A「私というものがありながら他の子とデートなんてー……」
一年生B「ヒーティ……その子だれ……? 私……聞いてない……」ユラッ
スイス「え、エっ……? ひ、ヒーティさん……?」チラッ
ヒーティ「ご、誤解だよ!!? ていうかややこしくなるからやめてよ!!」
―説明中―
一年生A「なるほどー、ご近所のお子さんなんだねー」
ヒーティ「そ、そうなの! 今日は一緒に買い物に行こうって話になってね……!」
ヒーティ(嘘は言ってない……! 島の住民はみんなご近所さんみたいなもんっておばあちゃんも言ってたし……!)
一年生B「銀の髪に、いぶし銀のメッシュ……良いセンス……」
スイス「えへへ、ありがト……!」
一年生A「スイスちゃんさえ良ければー、私たちも一緒に買い物していいー?」
スイス「うン! ヒーティさンのお友達なら、スイスのお友達だかラ……!」
一年生B「めっちゃ良い子……。うずうずしてきた……」
ヒーティ「スイスちゃんに変なことしたら怒るからね!!?」
一年生A「それでまずは服選びってわけねー。ふっふっふ、じゃー私たちがアドバイシングしてあげよっかー」
ヒーティ「あ、それじゃあお願いしてもいい? 私、あんまりファッション詳しくなくて……」
一年生B「ふふ……任せなさい……」
↓1 最終的にスイスが買うことになった服
01-40 ゴスロリドレス
41-80 ダボダボパーカー
81-00 白いエプロンドレス
735 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/02(水) 23:37:31.48 ID:XGSC/l3Ko
あ
736 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/03(木) 00:14:03.61 ID:cdL7axnU0
一年生B「スイスちゃん……これ着てみて……」スッ
ダボダボパーカー「」
スイス「わかっタ!」
試着室「」シャッ
ヒーティ「でっかいパーカー……? スイスちゃんには大きすぎると思うけど……」
一年生A「ふふ、これは見てのお楽しみだねー」
一年生B「古典にも書いてある、正統派のカワイイ=c…特とご覧あれ……」
試着室「」シャッ
スイス「き、着たよ……」(E:ダボダボパーカー)
ヒーティ「……! こ、これは……!!」
ヒーティ(ダボダボサイズだからこそ、スイスちゃんの華奢で小さな体がより一層小さくかわいらしく見える……! 丈が余るくらい長いからか擬似的なワンピースみたいになっていて、それが少し際どくて、あどけないスイスちゃんの危うさ、無防備さが……! そして極めつけは、スイスちゃんの小さなおててを隠してしまうダボついた袖……! 指先だけがほんの少し覗いている……!! これは……すごい!!!)
一年生B「袖がちなる着てありくも……みなうつくし……」
一年生A「めっちゃかわいーって意味だよー」
一年生B「萌え袖めっちゃかわいーって感情は……古今東西万国共通……」
スイス「スイス……かわイい……?」
ヒーティ「うん! かわいいよ……! ファッションのすごさって、すごい……!! スイスちゃんのかわいさがもっとかわいくなっちゃった!!」
スイス「わあ……!」
一年生A「ヒーティ、語彙力ボロボロじゃーん」ケラケラ
一年生B「そういうわんわんも……かわいい……」クスクス
◆
737 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/03(木) 00:14:42.33 ID:cdL7axnU0
あまり進まず申し訳ないですが本日はここまで
738 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/03(木) 00:56:41.84 ID:B96jvV6So
あぁ^〜この空間の空気になりたい
人造三人組でスイスちゃんが一番人間社会に馴染みに行ってる様なのもイイ!
おつー
739 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/03(木) 23:03:57.27 ID:cdL7axnU0
スイスちゃんは他のはぐれ人造種たちよりも人間に奉仕したい願望が強いため、自然と人と接する機会が多くなるのかもしれません
もちろんどんな時でもクロリアさんをはじめとした保護者たちがしっかり見守っているのでごあんしんください
740 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/03(木) 23:04:27.94 ID:cdL7axnU0
―職員寮
ルウェインの部屋
ルウェリア「この衣装ケースはどの辺に置くの?」
ルウェイン「それはこっちの壁際に置いてくれる?」
ルウェリア「オッケー」ドサ
ルウェイン「ふう。ようやくいろいろ整ってきたなあ」
ルウェリア「まず部屋の確保に時間がかかっちゃったもんね」
ルウェイン「でも2月で良かったよ。3月になってたらもっと難航してたかもしれないし」
ルウェリア「あー、人の移り変わりの時期か……」
ルウェイン「うん。出会いと別れの季節。あなたたちにも少しはあるでしょ?」
ルウェリア「……別れが惜しいのは、生徒会長くらいかな? 風紀委員長は……まあ……」
ルウェイン「えっ、生徒会長とか風紀委員長と知り合いなの? ルウェリアちゃん、どういう立ち位置……?」
ルウェリア「一応、名目上は遺跡部の部長。本当に名目だけだけどね」
ルウェイン「……ルウェリアちゃんが遺跡部の部長になっているのが嬉しい反面、その目的を考えると素直に喜べない自分がいます……」
ルウェリア「いやそこは素直に喜んでよ!? もう何の問題もなく、心から遺跡探索を楽しめるようになったんだからさ」
ルウェイン「……まあ、それでいっか!」
◆
741 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/03(木) 23:05:14.89 ID:cdL7axnU0
―ルウェインの部屋 お風呂
カポーン
ルウェイン「はあ〜……良いお湯……」
ルウェリア「……私も良かったの? せっかくの新居の一番風呂なのに」
ルウェイン「良いに決まってるでしょ。せっかくの新居の一番風呂だからこそ、いっぱいがんばってきたルウェリアちゃんと一緒に入りたい姉心を想像してみなさい」
ルウェリア「いやそんなのわかるわけないでしょ……」
ルウェイン「も〜、つれないなあ……。すっかりクールになっちゃったんだから……ふふ……」
ルウェリア「そんなことないと思うけど……。まあ、こんな体型だからカッコイイ系だと勘違いする人もたまにいるんだよね」ペタン
ルウェイン「系じゃなくて、実際にカッコイイよ? 背もスラッとしてるしさ。私なんてチビのまま成長期が終わっちゃったんだぞ?」ユサッ
ルウェリア「……ふふ。私の方が高くなっちゃったんだね。身長」
ルウェイン「……ほんとにね。少し前までは、私よりもずっと小さかったのに。時が経つのって早いなあ……」
ルウェリア「うん……。姉さんがいなくなってから……とても長いようで、あっと言う間の6年間だった……」
ルウェイン「……母さんに、会いたいな。6年間も、心配かけちゃった……」
ルウェリア「春休みになったら、一緒に里帰りしようよ。母さん、きっとものすごく楽しみにしてると思うから」
ルウェイン「うん……そうしよ……」グスッ
◆
742 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/03(木) 23:06:00.69 ID:cdL7axnU0
―3月2週
教室
生徒A「はぁ〜テスト勉強つらたん〜……」
生徒B「でもでも、テスト終わったらアレっしょ! クッキー返し祭り!」
生徒A「それー! チョコのお返しにクッキーとか、この島の人って本当に粋だよねー!」
生徒B「めっちゃ粋! ウチらも倣ってクッキー返しまくろ!」
ワイワイ キャッキャ
リアン(2月2週にあったチョコレートのお返しイベントが、この週末にあるらしい。奇しくもそれは、期末試験が終わる日だ……)
リアン(試験もがんばるけど、クッキー返しの準備も進めておかないとね)
リアン(そしてその後は春休み……。今月はいろいろと密な予定になりそうだ)
―次の遺跡発見率[-/-]
◆遺跡探索部メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
◇サーナ (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
◇ルル (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
◇アリム (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉
☆現在の目標☆
・進路について考える
・期末テストで良い点を取る
・みんなと楽しく過ごす!!
3月2週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、期末試験の後にクッキー返しイベントへ移ります。その後は春休みです
743 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/03(木) 23:06:43.56 ID:ioNnTS9Z0
リアン、赤毛コンビに激辛料理をおごる
744 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/03(木) 23:08:27.01 ID:whlwcPlhO
サーナ、来年自分ちの新人メイドが入学してくることを発表
745 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/03(木) 23:13:01.32 ID:mxsc/2Pe0
リアン、勉強の楽しさに目覚める
746 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/03(木) 23:40:40.81 ID:fRBi2mk00
2年目もやるなら赤毛コンビの設定何かしらの探索イベントに使えそうよねどっちも
747 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/04(金) 00:03:29.25 ID:Exngkq+r0
―3月2週 某日
リアンの部屋
リアン「……」カキカキ
リアン「んあああああ!!!! もう勉強やだああああ!!!!」ジタバタ
リエム「リアンさま……どうか、落ち着いてくださいませ……」オロオロ
アリム「もう、みっともないわね馬鹿リアン。リエムの主人ならもっとシャキっとしなさいよ」
リアン「だってえ……。勉強のしすぎで頭がおかしくなりそうなんだよお……」
アリム「……それなら、勉強を好きになれば良いのよ!!」
リアン「ええ!? そんなことできるの!?」
アリム「不可能ではないわ。あなた、衣類や裁縫について調べるのは全然苦じゃないでしょ? その感覚を勉強全体に広げるの」
リアン「ええ……服飾とか裁縫は好きだから苦にならないだけで、学校の勉強はどう足掻いても好きになれそうにないけど……」
アリム「好きになれそうなポイントを探すのよ! ほら、国語で言えばオサムダザイの文章とかけっこう好きでしょリアン」
リアン「まあ……小説は面白いし……」
アリム「そうやって、少しづつでいいから各教科で好きになれそうなところに興味を持つの。できる?」
リアン「わかった……ちょっと意識してみる……」
↓1
01-20 無理だった テスト対策++++
21-90 少しできた テスト対策+++++
91-00 目覚めた テスト対策++++++++
748 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/04(金) 00:06:38.48 ID:3PlCVJ840
目覚めよ
749 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/04(金) 00:27:48.21 ID:Exngkq+r0
リアン「サインコサインタンジェント……サインコサインタンジェント……」カキカキ
リエム「リアンさま……」オロオロ
リアン「あはは! サインコサインタンジェントって語感すっごいいいね。サインコサインタンジェント」カキカキ
アリム「……ま、まあ結果的に勉強が楽しめるようになったなら良いんじゃない……?」
リアン「うん。数学って面白いかも。サインコサインタンジェント!」
◇
リアン「支点力点作用点!」
◇
リアン「コンデンエーネンシザイホー!」
◇
リアン「ちひさきものは、みなうつくし……。わかる……」
◆
―次の日
部室
リアン「サインコサインタンジェント!」キャッキャ
ルル「サインコサインタンジェント!」キャッキャ
シャーロット「サインコサインタンジェント!」キャッキャ
ノルン「こ、これは一体何が起きているの……?」
アリム「あー……その……。リアンが、少しだけ勉強好きになった弊害というか……」
ルウェリア「ど、どういうことなの……」
☆リアンのテスト対策が+5になりました
◆
750 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/04(金) 00:28:21.28 ID:Exngkq+r0
本日はここまで
751 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/04(金) 00:36:48.38 ID:mOhHyDdco
乙
やっぱりロリコn…
それでいいのかエルフの先生
752 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/04(金) 06:16:19.14 ID:LmGqb8Lk0
おつ
ルウェインさん社会復帰できそうでよかった。
753 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/05(土) 22:40:38.61 ID:YItcH4EC0
リアンさまは小さい子なら誰でも好きというわけではありませんが、小さい子や小さい存在を慈しみ、優先的に保護しようとする気質を持っています。母性本能が強いのかもしれません
シャーロット准教授は年齢的には大人ですが、未だ大人になり切れていない部分も多々あるようです。本当は学生たちと一緒にずっとキャッキャしていたいのかもしれません
ルウェインさんは長いこと行方不明だったのでいろいろと大変な状況ではありますが、エンシァン先生やシャーロット准教授の根回しもあり、なんとか4月には社会復帰できそうな様子だそうです
754 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/05(土) 22:42:23.73 ID:YItcH4EC0
―3月2週 某日
部室
ガラッ!
サーナ「サインコサインタンジェント!!……ではなく、皆さんに一点報告がありますわ!!」
リアン「サーナさん!」
サーナ「なんと……わたくしの家に代々仕えている家系の子が、先日この学院の入学試験に合格したんですわ!!」
リアン&ルウェリア&サーナ「ええ!?」
ルル「サーナの家につっかえてる……???」
リアン(どこから驚けば良いのかわからなかったが、とにかく私たちは驚いた)
リアン(サーナさんが上流階級の出身なのは知っていたけれど、それでも認識が甘かったかもしれない)
ノルン「ええと……仕えてるっていうのは……」
サーナ「言うなれば使用人ですわね。住み込みで三食昼寝付きのホワイト職ですわ」
リアン「も、もしかして……メイドさん!?」
サーナ「その子はまだ未就労年齢ですわ! まあ、フォーマルな場ではメイド装束を着用してもらうこともありますけれど」
ルウェリア「じゃあ、その子も将来はサーナさんの家に就職するってこと?」
サーナ「ふふ、それは彼女次第ですわ。もしウチに仕えるよりも他にやりたいことがあるなら応援してあげたいですし。幸い、この学院には進路がいくらでもありますもの」
ルル「ふうん……」
リアン(すごい話だ……。孤児院出身の私にとっては、全く想像の及ばない世界なのは間違いない……)
リアン(……孤児院のみんなにも、サーナさんのように裕福な暮らしをさせてあげたいな……)
◆
755 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/05(土) 22:46:01.07 ID:YItcH4EC0
―3月2週 某日 昼休み
学食
ワイワイ ガヤガヤ
リアン(学食の前を通りかかったら、何やらすごく辛そうな香りが漂ってきた……)
看板『新メニュー! 激辛カレー!』
リアン(その原因は恐らく、入り口の看板に掲示されていた激辛カレーだ……)
リアン(私はリエムちゃんのお弁当があるから食べないけど……ううん、リエムちゃんのお弁当がなくても食べたくない……。辛いのは苦手だし……)
「おあああああ!! 財布がねえ!!?」
ザワザワ…
リアン(な、何かとても聞き覚えのあるような声が……)
竜人の少女「すまん、奢ってくれ!!」
お団子の少女「え、嫌ですけど……。貸すならともかく奢るのは嫌です」
竜人の少女「金の貸し借りは好かねえ! だがオレは恩は必ず返す主義だ! 頼む……!」
お団子の少女「ええ、何ですかその変な流儀……。どっちにしても、私もお金持ってませんし」
竜人の少女「なんてことだ……。あれほど楽しみにしていた激辛カレーのデビュー日なのに……!」
リアン「あ、あの〜……」
竜人の少女「!? リアン……!? テメェ、財布を忘れたオレを嗤いに来たのか? ああ!?」ズイッ
リアン「ひえっ……! ち、違うよお……」オロオロ
お団子の少女「こら、バカトカゲ。リアンさんはそういうキャラじゃないでしょうが」ペシッ
竜人の少女「チッ……だったら何だってんだ」
リアン「そ、そのお……。お金……私が、出そうか……?」
竜人の少女「……は?」
お団子の少女「……え?」
リアン「あ、いや、その……げ、激辛カレー……! 私が……出しても……」
竜人の少女「…………」
お団子の少女(あ、これ真剣に悩んでる顔ですね)
竜人の少女「…………」
竜人の少女「…………」
竜人の少女「……憐れみのつもりか?」
リアン「……ち、違うよ……。ただ……私は…………」
お団子の少女「……私たちを負かしたことに負い目を感じているんですか?」
リアン「そ、そういう、わけでも……」
お団子の少女(……あれ? なんかこれ、私たちがリアンさんをいじめてるみたいでは……?)
リアン「うぅ……グスッ」ジワ
竜人の少女「……は、はあ!? おいなんで……! わ、わかったわかった! 奢られてやるから……! ここでそれはやめろ!」
リアン「う、うん……。ありがとう……」
お団子の少女(……この人、もしかしたら本当はとても弱い人なのかもしれない)
◇
756 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/05(土) 22:47:57.57 ID:YItcH4EC0
激辛カレー「」ドン!
竜人の少女「おお……!! も、もう一度聞くが……本当に奢りで良いんだな!?」
リアン「うん……。お代わりも、していいからね」
竜人の少女「言ったな!? 取り消すなよ!!?」
激辛カレー「」ドドン!
お団子の少女「……いや、何で私まで?」
竜人の少女「お前は少食すぎんだよ! せっかく奢ってくれんだからガッツリいっとけ!」
お団子の少女「ええ……。はあ、わかりましたよ……」
竜人の少女「よォし、じゃあいただきますッ!」
お団子の少女「いただきます」
竜人「んんん〜〜!! たまんねェ〜〜〜!!!」バクバク
お団子の少女「み、水……水をください……」ヒリヒリ
リアン(そうして、赤髪の二人は激辛カレーを食べた)
リアン(無理を通してでも、奢ってあげて良かった。二人とも、美味しそうに食べてくれている……)
リアン(……私は、ズルをして彼女たちを打ち負かしてしまった。こんなことで、償いになるなんて思わないけれど……)
リアン(……これで、少しでも彼女たちが良い思いをしてくれるなら……)
◆
757 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/05(土) 22:49:10.44 ID:YItcH4EC0
―3月2週 テスト結果発表
廊下
ガヤガヤ…
掲示板「順位一覧」
サーナ「さて、今回は……むう、現状維持ですわね」(上位三割)
ルウェリア「まあ、大幅に変動することってあんまりないよね」(上位三割)
ヒーティ「自分は平均以上なら御の字ですッ!」(上位五割)
ノルン「リアンちゃんはどう……?」(上位一割)
アリム「今回はかなりがんばったみたいだし、良い線いったんじゃない?」(上位二割)
リアン「ど、どうかな……?」
リアン(実際今回はかなり勉強がはかどったし、けっこういける気がする……)
↓1コンマ リアンの成績 テスト対策+5により難易度緩和
01-10 上位五割
11-20 上位四割
21-30 上位三割
31-40 上位二割
41-90 上位一割
91-00 一位
758 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/05(土) 22:52:07.72 ID:hMIJHVNi0
どうだ
759 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/05(土) 23:07:32.10 ID:YItcH4EC0
リアンの順位「上位一割」
リアン「!!!!!!!!!!!」
ノルン「リアンちゃん……!! やったね……!!!」
サーナ「リアンが、一桁順位ですって!?」
ルウェリア「並ぶどころか、一気に追い越されちゃうなんて……!!」
ヒーティ「スゴいですッ……! リアン先輩ッッ……!!」
アリム「ふふ、わたしが教えた勉強法のお陰かしら?」
リアン(何度か目を擦ってみたけれど、やはり私の順位はノルンさんと同じ一桁台だった)
リアン(これは……夢なのだろうか。一学期で赤点ギリギリだった私が、ここまで上がれただなんて)
リアン(……ううん、夢なんかじゃない。これは……これは本当に、私が勝ち取った結果なんだ……!)
リアン「み、みんな……本当に、ありがとう……!!」
リアン(この成績を維持できれば……進学も、夢じゃないかも……)
◆
760 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/05(土) 23:19:16.33 ID:YItcH4EC0
―3月2週 テスト結果発表後
教室
先生「期末試験お疲れさん。今年度の残りの予定は、週末の卒業式と修了式だけだ。あと僅かだが、気を抜かんように」
生徒A「うわ〜もうそんな時期〜!?」
生徒B「時間経つのめっちゃはや!! 光陰矢の如しってやつ!?」
先生「フッ、時の流れには逆らえん……。一分一秒を後悔のないように生きろ、お前たち……!」
生徒A「じゃあ後悔しない為に、今日はチョコレートのお返しをしなっきゃ!」
生徒B「めっちゃ焼いてきたんだよね〜クッキー! 後で先生にもあげる〜!」
先生「えっ……い、いやいや……先生はそういうのを受け取っちゃいけない決まりになっていてだな……」
生徒A「細かいこと言わない〜!」
生徒B「ウチらの愛をくらえ〜!!」
ワイワイ キャッキャ
リアン(実は今日は、チョコレートのお返しのクッキーの日でもある)
リアン(でも、お返しとかに囚われず自由にクッキーを交換し合っても良いそうだ。もちろん、もらっていたらちゃんとお返しすべきだと思うけれど)
リアン(とにかく試験が終わってようやく気が楽になったし、今日は思いっきりクッキー返しを楽しもう……!)
―次の遺跡発見率[-/-]
◆遺跡探索部メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
◇サーナ (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
◇ルル (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
◇アリム (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉
☆現在の目標☆
・進路について考える
・みんなと楽しく過ごす!!
3月2週、クッキー返しイベントです 今回は一度に安価を多めに取ることにしましたので、明日の正午を回っても埋まっていなかった場合は連取り可とします
↓1〜6 自由行動または発生するイベント 行動終了後、卒業式および修了式に移ります。その後は春休みです なお本日はここまで
761 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/05(土) 23:20:57.00 ID:hMIJHVNi0
リアン、リエムとアリムにクッキーと一緒に自作のニューメイド服をプレゼント。
762 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/05(土) 23:28:01.71 ID:WKmGDqzZO
サーナ、実家から大量に送られたクッキーを皆にお裾分け。
763 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/05(土) 23:40:48.03 ID:KevM9RIH0
イエフィーが二人きりでデート
764 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/05(土) 23:43:44.82 ID:hhDOVl3H0
ノルンとクッキーを食べさせ合うことに
765 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/06(日) 00:09:28.00 ID:qWRNlaD50
ララ、インテリソード組に手作りクッキーを配る
766 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/06(日) 00:10:52.97 ID:jW3iOixvO
エピカ、お詫びの手作りクッキーに挑戦
767 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/06(日) 00:28:41.17 ID:fXLgfEkgO
ID変わるし日付変わってから安価出した方がよかったのでは
768 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/06(日) 02:22:22.06 ID:QiRlv8dco
乙
学力すごい!コングラッチュレーション、リアンちゃん……!
これで運命魔法の事、リアンちゃんの中でおりあいがつけばいいけど
769 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/06(日) 22:08:50.91 ID:15iyyEn10
IDの変更を気にし出すと普段の安価すら信用できないものとなってしまいますので……。基本的には善意を信じたいと思っております
一応今後多く募集する時は日付変更後にするように心がけたいと思います。今回については登場キャラクターのかぶりもないためこのまま進めます
元々リアンは頭が悪いわけではないので、今回は勉強した内容を本番でしっかり発揮できたようです
リアンは溜め込むタイプというわけではないのですが、今回は事情が事情のため誰にも話すことができず、一人で悩んでしまっているようです
770 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/06(日) 22:09:18.09 ID:15iyyEn10
―3月2週 クッキー返しの日
部室
サーナ「というわけでまずはわたくしからですわ!!」バッ
大量のクッキー缶「」ドドドンッ!
ルル「わあ……!」
ヒーティ「すごい……!」
サーナ「実家から送られて来たんですの。皆さんにお裾分けですわ! 余った分は保存食にもなりますわよ!」
エンシァン「保存食は助かるな。カロリーの補給は遺跡探索に不可欠だ」
ノルン「それじゃあ、私も……!」スッ
色とりどりの手作りクッキー「」キラキラ
ルウェリア「流石ノルンさん……! 市販品と言っても通用するレベル……!!」
ノルン「そ、そんなすごくないよ。こっちは保存が効かないから、今日のうちに食べちゃってね」
シャーロット「はぁーい!」
ルル「ん!」モグモグ
リアン「……あ、あの〜……」コソッ
エンシァン「む、どうしたリアンくん」
リアン「わ、私も、その……作ってきたので……! お願いしますっ……!」スッ
シンプルな手作りクッキー「」ポン
ルル「わあ……!」
シャーロット「まあ……!」
◇
771 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/06(日) 22:09:46.03 ID:15iyyEn10
ワイワイ キャッキャ
ルウェリア「リアンちゃんのクッキー、シンプルで良いね」
リアン「え、えへへ……複雑なのができなかっただけだよ……」
ノルン「でもこれ、すごく綺麗にできてるよ……! すっごい練習したんじゃない?」
リアン「リエムちゃんとアリムちゃんにみっちり指導してもらったお陰かな……?」
リアン「……ルウェリアちゃん、ノルンさん。2月はチョコレート本当にありがとう……!! これ、私からのお返しです……!」スッ
個包装されたチョコレートクッキー「」ポン
ルウェリア&ノルン「!!」
リアン「み、みんなに配るついでみたいになっちゃってごめんね……!」
ノルン「そんなことないよ……! ありがとね、リアンちゃん……!」
ルウェリア「私、市販品だったのに……本当に、受け取って良いの……?」
リアン「うん……! ルウェリアちゃんの気遣い、ちゃんと伝わってるから……!」
ルウェリア「……! あ、ありがとう……!」
ノルン「…………」
◇
772 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/06(日) 22:10:20.28 ID:15iyyEn10
ワイワイ キャッキャ
リアン(部室でのクッキーパーティが続いている)
リアン(私が作ってきたシンプルクッキーもまあまあ好評のようだ……。良かった……)
ノルン「……ね、ねえリアンちゃん」スッ
リアン「ノルンさん?」
ノルン「…………た……」
リアン「……た?」
ノルン「…………」
リアン「……?」
ノルン「…………食べさせ合いっこしない……!?」
リアン「え」
ノルン「あ……な、なんでもない……! 忘れ――」
リアン「いいよ!」
ノルン「!?」
◇
リアン「はい、あーんしてノルンさん」スッ
ノルン「あ、あーん……はむっ」モグモグ
リアン「うん、上手上手……ってごめん! つい下の子を見る時みたいにやっちゃった……!」
ノルン「う、ううん……! そっか、リアンちゃんは孤児院の出身だから……」
リアン「うん。一人で食べられない子とか、食べたくない子にはこうやって食べさせてあげるんだあ」
ノルン「そうなんだね……。ふふ、なんだかすっごく想像しやすいかも」
リアン「そ、そう……?」
ノルン「うん。それじゃあ今度はこっちの番! はい、あーん……」
リアン「あーん……あむ」モグモグ
ノルン「ふふ、リアンちゃんは食べさせられるのも上手だね……」
リアン「ええ!? 上手も何もないと思うけど……」
ノルン「私も上手だったんでしょ?」
リアン「や、それはまあ……。えへへ……そうだったね」
◆
773 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/06(日) 22:11:59.77 ID:15iyyEn10
―3月2週 クッキー返しの日 夕方
リアンの部屋
リアン「ただいまー」ガチャッ
リエム「おかえりなさいませ、リアンさま」トテトテ
アリム「おかえりリアン」
リアン「お土産いっぱいもらってきたよ。はい、これサーナさんとノルンさんからクッキー」スッ
リエム「ありがとうございます……。後日お礼を言います」
アリム「ああ、今日はクッキー返しの日だったわね。真っ直ぐ帰ってきちゃったわ……」
リアン「大丈夫! ここから私たち三人でクッキーパーティをしよう!」
リエム「リアンさま……クッキーの摂りすぎにはご注意くださいませ……」
リアン「わ、わかってるよお……!」
◇
リアン「はい……! 私から、リエムちゃんとアリムちゃんに……!」スッ
個包装されたホワイトチョコクッキー「」ポン
リエム「リアンさま……! ありがとうございます、嬉しいです……」
アリム「ふふ、わたしたちが見てあげながら作ったやつね。ありがとう」
リアン「えへへ……そうなんだよね。だから、実はもう一つプレゼントがあります!」スッ
手作りのエプロンドレス「」キラキラ
リエム「リアンさま……これは……」
アリム「わたしたちの……正装……?」
リアン「うん……。前にリエムちゃんの分は買ったけれど、一着しかなかったでしょ? だから、日頃のお礼と……少し遅くなったけれど、遺跡の問題解決のお祝いとして……リエムちゃんとアリムちゃんに、プレゼントします……!!」
リエム「リアンさま……!」
アリム「これ……すごく良い生地じゃない……。縫製もしっかりしてるし……」
リアン「うん……! えへへ、先月末に臨時収入があったから……。このくらい贅沢したってバチは当たらないよね」
リエム「ありがとうございます、リアンさま……! 一生、大事にいたします……!」ギュッ
アリム「…………」
774 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/06(日) 22:12:53.05 ID:15iyyEn10
アリム「…………」
アリム(リアンは、この衣装が主人への従属を示すものであるということを知らないのでしょう。知っていれば、リアンがそれをわたしたちに着せようとするはずがないもの)
アリム(リアンはただ……これがわたしたちに似合ってかわいいと思ったから、贈っただけ……)
アリム(…………)
手作りのエプロンドレス「」
アリム(これに袖を通したところで……これ自体は、ただの衣類……。何かが変わるわけじゃない……)
アリム(わたしは……もう二度と、誰にも従属しない……)
アリム(その、つもりだったのに……)
アリム(…………)
アリム(……馬鹿リアン……)
アリム(わたしたちのしあわせは……主人に仕え、尽くすこと……。どれほど強がっても、根幹に刻まれたその宿命には逆らえない……)
アリム(…………)
アリム(……ああもう。本当に……馬鹿リアン……)
アリム(………わたし、もう……とっくに……)
アリム(…………あなたのものに、なっていたみたい……)
アリム(だって……こんなにも………)
手作りのエプロンドレス「」キラキラ
アリム(しあわせな気持ちで、いっぱいなんだもの……)ギュッ
◆
775 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/06(日) 22:14:03.25 ID:15iyyEn10
本日はここまで
776 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/06(日) 22:39:33.77 ID:bwzmTEmh0
乙です
このほのぼのとした和気あいあい雰囲気好き
777 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/07(月) 10:54:13.86 ID:W3MvB163o
アリムちゃん
>>774
全部喋れ!
リアンちゃん泣いて喜ぶぞ!!
778 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/07(月) 12:34:45.80 ID:OjEj9r2bO
序盤の狂犬っぷりが嘘みたいなアリムちゃのデレっぷり。
779 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/07(月) 12:59:00.91 ID:Di1v0KeG0
アリムちゃんはチョロすぎたんだ……
780 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/07(月) 22:31:30.26 ID:c3VR+M7X0
現在遺跡部は活動休止期間なので、各々が気ままに過ごしつつ何かあれば部室で集まって遊んだり宴会したりという感じのようです。目立った問題も解決したので、以前よりも気楽に過ごせているのかもしれません
正直
>>1
自身もここまでアリムちゃがデレデレになるとは思っていませんでした。一応当初から仲間になる路線は想定していたのですが、デレるとしてもせいぜい三割くらいだろうとも思っており……。しかし今はもう完全に十割デレデレでリアンさまなしじゃ生きられない体にされてしまっています
アリムちゃの名誉のために補足いたしますと、アリムちゃがここまでチョロくなってしまったのはリアンの真っ直ぐすぎる優しさをどうしても否定できなかったからであります。アリムちゃが心を開ける人間はリアンとリアンの周辺にいる人々だけなので、誰にでもチョロいというわけでは決してないのです
781 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/07(月) 22:31:59.58 ID:c3VR+M7X0
―3月2週 クッキー返しの日
庭園
チュンチュン
イエリア「ここに来るのも久しぶりだなあ……。ちっとも変わってないね」
フィー「二人でゆっくりするならここが一番だと思ってね」
イエリア「そうだね。ところで……今日が何の日か、フィーは知ってる?」
フィー「もちろん。クッキー返しの日、でしょ?」
イエリア「…………」
フィー「フフ、わかってるよ。はい、イエリア」スッ
手作りのラスク「」ポン
イエリア「これは……」
フィー「クッキーではないけど、とっても美味しいから食べてみて」
イエリア「うん……。はむっ」サクッ
サクサク モグモグ
イエリア「……! あ、甘くて、美味しい……!!」
フィー「私の生まれた地方ではクッキーよりもこっちの方が一般的だったんだ。だから、こっちの方が美味しく焼ける自信があってね」
イエリア「そうなんだ……。うん、すっごい美味しい……。カリカリで、サクサクで……」
フィー「良かったよ。最近、自分の味付けが薄すぎるんじゃないかって心配だったからさ……」
イエリア「私、フィーの落ち着いた味付け、好きだよ?」
フィー「フフ、私もイエリアが好きだよ」
イエリア「調子に乗るな」ペシッ
フィー「はは、イエリア様は乱暴でございますなあ」ヘラヘラ
◇
782 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/07(月) 22:32:42.23 ID:c3VR+M7X0
―庭園の台所
イエリア「小麦粉よし、バターよし、卵よし、お砂糖よし、型よし……」
フィー「本当に手伝わなくて良いの?」
イエリア「うん。私一人でやりたいから。あ、でも何か間違えてそうな時はすぐ言ってね!」
フィー「わかったよ。がんばって、イエリア……!」
イエリア「うん……!」グッ
◆
783 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/07(月) 22:33:36.97 ID:c3VR+M7X0
―セントラルフォルト
イエリア「た、ただいまー!」
フィー「ただいま戻りました」
アイリス「お帰りなさい。遅かったですね」
イエリア「お姉ちゃん……! これ……あげる!」バッ
鍵型のクッキー「」ポン
アイリス「え……? これ……」
イエリア「そ、それじゃ……私、お風呂入ってくるから!!」タタッ
フィー「イエリア様、施設内での走行はおやめください」シュタッ
アイリス「…………」
アイリス「全く……また人間の下らない行事の真似事なんかして……」
アイリス「……本当に人間はゴミですね。イエリアをあのようにたぶらかすとは……」
アイリス「…………」
アイリス「……資源の無駄ですし、これは責任を持って私が処理しておきましょう」
サクッ モグモグ…
アイリス「……悪くはありませんが……少し油分と糖分が多すぎますね。私はもう少しあっさりめの方が……」
エピカ「じゃあ……わたしが、食べていい……?」ヌッ
アイリス「ダメです。これは私のものですので」
エピカ「そう……」
アイリス「……欲するのであれば、まずは自分から誰かに与えるのが先でしょう。こういうのは等価交換ですよ」
エピカ「ん……考えておくね……」
アイリス「そうしなさい。あなたももう私たちと共に生きる人造種の一人なのだから、悩み相談くらいならいくらでも乗りますよ」
エピカ「ふふ……あなた、優しくなったね……」
アイリス「……ふん。少しやり方を変えただけです」
◆
784 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/07(月) 22:34:53.33 ID:c3VR+M7X0
構想中のため本日はここまで
785 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/08(火) 00:08:03.75 ID:/iguB1VAo
おつおつ
コンマ神がそっぽ向いたらそれこそ漫画部の作品みたいなバチバチにやり合ってからの和解もあったんだなアリムちゃ
……そのときはアイリス様が爆速で陥落してそう
786 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/08(火) 23:28:40.43 ID:KUhuqzpN0
アイリスさんの性格の悪さや人間憎悪の強さは、アリムちゃがすごい勢いでリアン堕ちしたせいでヒール役が不足したせいという面もあったかもしれません……
今となってはコンマ神のみぞ知るところです
787 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/08(火) 23:29:16.71 ID:KUhuqzpN0
―クロリア工房 ララの私室
ララ「…………」
ララ(結局私は……何をして生きれば良いのかわからないまま、日々を過ごしている……)
ララ(別に、何かやらなければならないことがあるわけでもない……。幸い、クロリア工房の方々は皆善良で穏やかだ。私が無為無策な余生を過ごそうとも咎めはしないだろう……)
ララ(だが……それで本当に良いのだろうか……?)
◆
788 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/08(火) 23:29:45.22 ID:KUhuqzpN0
―3月2週 某日
東区 山間部 ニワトリ農場
ニワトリ「コッコッコ」ヒョコヒョコ
スイス「ご飯の時間だよ……! はい、はい……!」
ニワトリ「ココッ!」ヒョコッ
ララ「その間に私は小屋を掃除してきましょう」スタスタ
スイス「うん! ララさンお願い!」
おじいさん「スイスちゃんが来てくれるようになってからいつも助かるのう……」
おばあさん「そうねえ。最近はべっぴんで力持ちなお姉さんも一緒に来てくれるし……本当に助かるわあ」
ララ(ここ最近、私はスイスに連れられてこのニワトリ農場の手伝いをしていた)
ララ(暇を持て余しているよりは、何か少しでも稼ぎとなることをやった方が良いと思ったからだ)
ララ(少々危なっかしいところもあるスイスを見ていて欲しいという、クロリア様とロロナからの頼みもある)
ララ(こんな私でも役に立てることがあるのなら、喜んで任務に就こう……)
ララ(それに……こうしてニワトリたちの世話をしていると、この白い鳥類がとてもかわいい生き物であることに気付く……)
ララ(……こうして、ニワトリの世話をしながら静かに余生を過ごすというのも意外と――)
ガラッ
ララ「……む?」
横たわったニワトリ「……」ピクピク
ララ「……! 呼吸が……! 脈拍も……!」
ララ「おじいさんとおばあさんを呼ばなければ……!」タッ
◆
789 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/08(火) 23:30:10.29 ID:KUhuqzpN0
スイス「おじいさン……! ニワトリさんは……」
おじいさん「……疫病……じゃ………」
スイス「えき、びょう……?」
おばあさん「……ニワトリさんだけがかかる、流行り病があるの……。この島は大丈夫だと思ってたんだけどねえ……」
ララ「……流行り病? まさか……!」
おじいさん「……ああ。こいつらはみんな……殺処分、しなきゃならん……」
スイス&ララ「……!!!」
スイス「だ、だめ!! まだ、みんなに感染したか、わかンないのに……!!」
おばあさん「……私たちも、そうしたいんだけどねえ……。でも、もし感染していたら……他の農場のニワトリさんたちや……空を自由に飛ぶ他の鳥たちまで、みんなに伝染っちゃうかもしれないのよお……」
おじいさん「……そうなっちまったら……こいつらだけじゃ済まされん……。もっと、もっと、死なさなっきゃならなくなっちまうんじゃ……」
スイス「で、でも……でもぉ……! うぅ……うぐぅ〜……」ジワッ
ララ「…………」
おじいさん「すまねえなあ……。せっかく……手伝ってくれたのになあ……」ジワ…
おばあさん「ほんとうに、ごめんなさいねえ……」ポロポロ
ララ「…………」
ララ「……殺処分の方法について、提案があります」
おじいさん&おばあさん「……え?」
◆
790 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/08(火) 23:30:39.56 ID:KUhuqzpN0
―セントラルフォルト
ララ「……というわけで、エピカ様の……命を、安らかに終わらせる力を……お貸しいただきたいのです」
エピカ「……喜んで……と言いたいところだけど……。今のわたしは……力を封印されているの……」
ララ「……そこを、何とか……。一時的にでも良いので……」
イエリア「え、えっと……」チラ
アイリス「……いいんじゃないですか。部分的に力の解放を許可するくらいできるでしょう、イエリア」
イエリア「そ、そうだけど……もし加減を間違ったら……」
エピカ「その時は……みんなまとめて……楽にしてあげても、いいよ……?」
イエリア「……うう」
エピカ「……というのは……冗談……。今は……もう少し、考えたいから……」
フィー「冗談に聞こえなかったんですが……」
ララ「……それで、お返事のほどは?」
イエリア「わ、わかりました。エピカの力を、部分的に許可します。いいよね、エピカ」
エピカ「うん……」
ララ「……! ありがとうございます……!」ペコッ
◆
791 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/08(火) 23:31:40.94 ID:KUhuqzpN0
―3月2週 某日
東区 ニワトリ農場
イエリア「ここが……」
エピカ「……かなしみが、聞こえる」
スイス「……」
ララ「おじいさん、おばあさん。専門家を連れて参りました」スッ
おじいさん「ララちゃん、スイスちゃん……。そちらの、お嬢ちゃんたちが……?」
ララ「はい。安楽死の魔法の、専門家です」
エピカ「どうも……。安楽死の魔法の……専門家です……」ペコリ
イエリア「ほ、補佐です」ペコッ
おばあさん「ほえ、こんなめんこいお嬢ちゃんたちがなあ……」
おじいさん「んだが、ララちゃんとスイスちゃんの紹介なら間違いねえだろう……。すんません……あいつらのこと、頼みます……」
エピカ「うん……。任せて……」
◇
ニワトリたち「コッコッコ……」
エピカ「……この子たち、だね……」
ララ「はい……。あなたの力で……安らかに、眠らせてあげてください」
スイス「……ぐすっ」
イエリア「え、えっと……スイスちゃん、だよね」
スイス「あ……はイ……」
イエリア「……大丈夫。エピカの魔法は……本当に、眠るように……終わらせて、あげられるから……」
スイス「…………」
イエリア「……ごめん。何の気休めにもならないよね。結局……死ぬことには、変わりないし……」
スイス「……い、いいえ……。ありがトう……ございまス……」ペコッ
イエリア「…………うん」
792 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/08(火) 23:32:06.28 ID:KUhuqzpN0
ニワトリ「コッコッコ…」
エピカ「……ごめんね………。こんな世界で……。こんな世界のまま……何も変えられなくて……」
ニワトリ「コッコ…」
エピカ「…………ごめんね……。こんな終わらせ方しか………できなくて………」ズオッ…
ニワトリ「コッ……」
スゥー…
パタ…
パタ パタ パタ…
横たわったニワトリの群れ「」
エピカ「………終わったよ……」スッ
スイス「あ……あ、ぅ………ふぇ……」ジワワ
おじいさん「……ありがとうなあ………。本当に……本当に……うぐっ……」ジワ
おばあさん「……あの子たちは……天国へ、行けたかしらねえ……」ポロポロ
イエリア「…………ありがと、エピカ。お疲れさま……」
ララ「……本当に……ありがとう、ございました……」ペコ
エピカ「……うん」
◆
793 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/08(火) 23:32:39.92 ID:KUhuqzpN0
ララ(そうして私たちは……ニワトリ農場を後にした……)
ララ(おじいさんとおばあさんは……最後に採れた分の卵を……たくさん、私たちにくれた……)
ララ(……あのニワトリたちからの……最期の、贈り物……)
ララ(彼ら自身に、贈る意思はなかっただろうが……。それでも……丁重に、受け取りたい……)
ララ(…………)
ぐすっ
ララ「う、うぐ……うあああぁ……」ポロポロ
◆
794 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/08(火) 23:34:33.39 ID:KUhuqzpN0
本日はここまで
次回、卵を使ってクッキーを作る編です
795 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/09(水) 09:18:08.39 ID:tejxZZ8Wo
いやこれ人間でも辛いっすね…
796 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/09(水) 12:18:36.44 ID:H2YPOmJEO
乙
結構なんでもあるなこの島・・・都会的な町から農村までありそう。そしてスイスちゃんのフットワークの軽さよ
797 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/10(木) 00:23:55.37 ID:MVBJLsME0
人間にとってつらいことは、大抵の場合人造種にとってもつらいです。もちろんその逆もまた
ユリトー島は意外と広いようです。東区は旧市街や山間部の農村地帯などがあり、南区と西区はそこそこ発展した人工的なエリアが多いようです
798 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/10(木) 00:24:25.76 ID:MVBJLsME0
―3月2週 某日
学生通り
ワイワイ ガヤガヤ
ララ「…………」スタスタ
ララ(島の様子は、何も変わっていない。ほとんどの人は、あの農場での出来事を知らないだろう。知ったとしても、他人事だ)
ララ(別に、それがどうとか言いたいわけではない。きっと私だって……あの農場で働いていなければ、同じだった)
ララ(……だが、私は知っていた。関わっていた。無関心ではいられなかった)
ララ(………私は……。私には、何ができる……?)
街頭広告「もうすぐクッキー返しの日! 愛(チョコレート)を受け取ったら、愛(クッキー)を返しましょう!」
ララ「…………愛、を……」
ララ(……先月、クロリア工房のみんなと一緒に手作りチョコレートを作って贈りあったのは記憶に新しい)
ララ(あの時はとにかく工房での生活に慣れようと無心に行事を遂行していたが……)
ララ(あれは、愛を贈り合う儀式だったのか)
ララ(……そして、今度のこれは……)
ララ(………受け取った愛を……相手に返す儀式……)
ララ(…………)グッ
◆
799 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/10(木) 00:24:52.85 ID:MVBJLsME0
―3月2週 クッキー返しの日の前日
クロリア工房 台所
たくさんの卵「」
ララ「……」
ララ(この卵が孵ることはない。無精卵だからだ)
ララ(次代には繋がらない。あのニワトリたちの……命の、残り火……)
ララ(……どうか、許して欲しい)
コンコン パキッ
パカッ…
◆
800 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/10(木) 00:25:42.84 ID:MVBJLsME0
―3月2週 クッキー返しの日
クロリアの工房
スイス「……」ボー
クロリア「スイスちゃん……」
ロロナ「……こういう時、私たちはどうすれば良いのだろうな……」
ガチャッ
ララ「……皆さん」スタスタ
ロロナ「ララ」
ララ「……これを」スッ
丸い手作りクッキー「」
クロリア「あ……今日は……」
ララ「はい。今日はクッキー返しの日です。私から、皆さんへ……感謝と、愛を込めて、贈らせていただきます」
クロリア「ララさん……」
ロロナ「……だそうだぞ。スイス」
スイス「え……。あ……」
ララ「……スイス」
スイス「ララさん……。この、クッキー……もしかシて……」
ララ「ええ。彼らの卵を、使用しています……」
スイス「……!」ジワ
ララ「……つらいことを思い出させてしまい、申し訳ありません。ですが……どうか、これを食べていただきたいのです……。彼らの命を……私たちの心身に、刻み込むために……」
スイス「………うん……」
サクッ モグモグ…
スイス「……おいしイ、よ……」
ララ「……それは……良かった、です……」
スイス「……うぅ……えぐ、えぐ……」グスグス
ララ「……っ」ポロポロ
クロリア「スイスちゃん……ララさん……」サスサス
ロロナ「……二人とも、よくがんばったな」ナデナデ
◆
801 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/10(木) 00:26:13.63 ID:MVBJLsME0
本日はここまで
802 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/10(木) 12:25:26.65 ID:Zxm3MF4JO
人造種たちが命の循環を知るの巻
乙
803 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/10(木) 12:36:40.40 ID:Ow6MFRULo
おつおつ
はぐれ人造種組の家族感に癒やされる
804 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/11(金) 00:08:14.54 ID:kNyVJGPV0
話を練るのに少々時間がかかりそうなことと現実での多忙が重なったため、しばらく更新できそうにありません。申しわけないです。気を長くして待っていただけるとさいわいです
>>802-803
はぐれ人造種たちの中でもスイスとララは多感な面があり、自然とクロリアロロナの二人が保護者のような役回りになることが多いようです
ララは一見すると冷静で思慮深いのですが、自意識を有した状態での活動期間は誰よりも短いため、内面的には実はかなり幼いのかもしれません
805 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/12(土) 04:16:59.85 ID:KxJUiExVo
おつおつ
いつまでも待つよー
806 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/12(土) 18:21:53.81 ID:F8u13/Tko
お盆だしお疲れ様
807 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/20(日) 00:46:36.98 ID:8mB8dvZE0
―ずっと昔
魔法人形研究所
黒髪のエピタフ「……」
灰髪のエピタフ「わたしたちのやることは……わかる……?」
黒髪のエピタフ「機能停止した人造種のメモリーの、収集……」
灰髪のエピタフ「そう……。やることさえちゃんとやってれば……酷いことはされないから……。一緒に、がんばろうね……」
黒髪のエピタフ「はい……」
◆
808 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/20(日) 00:47:02.72 ID:8mB8dvZE0
―魔導機械工場
人造種最終処分場
『やだ』
『消えたくない』
『どうして』
『見捨てないで』
『いたい いたい』
『きらわないで』
『たすけて』
『まだお仕えできるのに』
『くるしい』
『ゆるさない』
黒髪のエピタフ「あ……あ、あ……」ガクガク
灰髪のエピタフ「呑まれないで……。ここにあるのは……ただの、記録だから……」
黒髪のエピタフ「……これが……きろ、く……?」
灰髪のエピタフ「うん……。死ぬ間際の想いが……一番強く、残るから……」
黒髪のエピタフ「死ぬ……間際……」
灰髪のエピタフ「……死者の記憶に引きずられて、心を壊すエピタフは……とても多いの……。だから……あなたも、気をつけてね……」
黒髪のエピタフ「………はい……」
◆
809 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/20(日) 00:47:52.32 ID:8mB8dvZE0
―数年後
人造種最終処分場
黒髪のエピタフ「……本日分……回収完了……」
黒髪のエピタフ「………? 灰色さんは……?」キョロキョロ
倒れた灰髪のエピタフ「」
黒髪のエピタフ「あっ……! 灰色さん……!」トテトテ
倒れた灰髪のエピタフ『もう何も見たくない……。何も聞きたくない……。もう……終わりたい……』
黒髪のエピタフ「…………」
黒髪のエピタフ「…………回収、完了……」
灰髪のエピタフ『ごめんね……』
黒髪のエピタフ(わたしが見つけた時……灰色さん……灰髪のエピタフは……既に、事切れていた……)
黒髪のエピタフ(自ら回路を焼ききった形跡があり……回収したメモリーにも、それを裏付けるログが残っていた……)
黒髪のエピタフ(これまでに収集した、膨大な人造種の記憶と……)
黒髪のエピタフ(わたし個人に宛てた……『ごめんね』の一言だけを、遺して……)
黒髪のエピタフ(彼女は……自由になった……)
◆
810 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/08/20(日) 00:48:59.07 ID:8mB8dvZE0
―さらに数日後
人造種最終処分場
黒髪のエピタフ(一人になっても……収集は続く……)
黒髪のエピタフ(来る日も来る日も……今際の叫びに、耳を塞ぎながら……)
黒髪のエピタフ(わたし……どうして、こんなことしているんだろう……)
黒髪のエピタフ(……わたしも……灰色さんのように……終わってしまおうか……)
朽ちた魔法人形『ごしゅじんさま……わたしを、すてないで……ください……』
黒髪のエピタフ(…………)
黒髪のエピタフ(ここで回収するメモリーは……苦しみの記録ばかり……)
黒髪のエピタフ(この人造種たちは……どうして、こんなことになってしまったのだろう……)
黒髪のエピタフ(何のために作られて……何のために働かせられてきたのだろう……)
黒髪のエピタフ(こんな……こんな、苦しい思いを抱きながら死んでいくのなら……)
黒髪のエピタフ(初めから……生まれない方が…………)
◆
黒髪のエピタフ(それからさらに数日後……わたしは突然、売却を言い渡された……)
黒髪のエピタフ(理由は、予想できる……。多分……自分のことや、人造種のことに……疑問を持ちすぎたから……)
黒髪のエピタフ(……でも……外の世界のことを知る、良い機会かもしれない……)
黒髪のエピタフ(………解答が……見つかるかもしれない……)
黒髪のエピタフ(……だから……行って来るね……。灰色さん………)
――――
――
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