【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索 Part 2【百合】

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374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 08:33:46.77 ID:3hRqi2ub0

アリムちゃ流石に配慮したか…
お姉ちゃんって言われてるしシスターの先代くらいがリアンちゃん拾ったのかな
375 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 00:02:50.52 ID:Q5pAhJ7D0
シスターは実際とても良い人です。孤児の出身であるリアンがここまで心優しい性格に育ったのは、本人の資質もありますが、シスターの背中を見て育った影響もあります

リアンを拾ったのはシスターではないようです。孤児院の関係者か、あるいは無関係の第三者が拾ったリアンを孤児院に預けたのかもしれません
376 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 00:03:18.15 ID:Q5pAhJ7D0
―1月1週 某日
 学生通り

一年生A「はよー。元気してたー?」

一年生B「ぼちぼち……。ヒーティは……?」

ヒーティ「私もぼちぼち!」

一年生A「まーこんな真冬の朝っぱらから外に出てる時点で元気だよねー」

一年生B「でも……めっちゃ、寒い………」ブルブル

一年生A「ヒーティであったまるかー」スリスリ

ヒーティ「わっ、もう! 別にいいけどさあ」

一年生B「ヒーティコタツ欲しい……」スリスリ

ヒーティ「そんなのないよ!!」

 ◇

―雑貨店

一年生A「そーいえばヒーティって遺跡部だよねー。闘技大会ベスト4独占の」

一年生B「超武闘派……。こわ……」

ヒーティ「こ、こわくないから! みんな優しい先輩だよ……!」

一年生B「冗談……。リアン先輩たちの人の良さは、大体みんな知ってる……」

一年生A「それめっちゃそれー。あんなに強いのに人柄も良いとか反則じゃないー?」

ヒーティ「でもでも、先輩たちみんなすっごい頑張ってるんだよ……! なんていうのかな……守るべきものを守るために強くなろうとしてる、っていうか……」

一年生A「なにそれー、主人公みたいじゃーん」ケラケラ

一年生B「眩しい……生き方……」

ヒーティ「うん。本当に眩しくて、主人公みたいでね。私も憧れてるんだあ」

一年生A「ちょっとわかるかも。憧れちゃうよねー」

一年生B「……応援、する……。がんばれー……」

一年生A「実際ヒーティならやれるっしょー。最近めきめき魔法方面伸びてきてるしー」

ヒーティ「うん……! この前も、先輩に特訓を手伝ってもらったんだよ! 上達してる実感もあるし……!」

一年生A「これは来年の闘技大会がちょい楽しみかもー?」

一年生B「ヒーティ、参加決定……」

ヒーティ「ええっ!? と、闘技大会かあ……。まあ、考えておこうかな……」

 ◆
377 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 00:03:53.52 ID:Q5pAhJ7D0
―1月1週 某日
 校舎裏

 ペッタンペッタン

ノルン「はい! はい!」(餅つき担当)

リアン「えい! えい!」(お手水担当)

ルウェリア「リアンちゃん、お水をもう少し。うん、良い感じ!」(硬度変化担当)


ルル「……なにしてるの? あれ」

サーナ「オモチをついているのですわ」

エンシァン「正月には餅を焼いて食うのが習わしなのだそうだ」

ルル「……ふうん………」

アリム「オモチか……。お米にこんな調理方法があったなんてね」

リエム「勉強になります……」

サーナ「たくさん食べて英気を養いますわよ、ルル!」

ルル「………うん……」

 ◇
378 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 00:04:39.81 ID:Q5pAhJ7D0
 ジュゥゥゥ…

 焼き餅「」プクー


ルル「わ……。ふくらんでる……?」

エンシァン「餅の水分が蒸発して気体になったのだ。見事なものだろう?」

サーナ「ええ、本当に見事なオモチですわ!」

リエム「流石です……リアンさま、ルウェリアさま、ノルンさま」

リアン「……上手くできたみたいで良かった。ルウェリアちゃんとノルンさんのお陰だよ」

ノルン「リアンちゃんが頑張ってくれたお陰でもあるからね」

ルウェリア「そうそう。私たち三人の成果だよ」

リアン「えへへ……! ありがとう……。それじゃあ、冷めないうちに食べよ……!」


 イタダキマース!!

アリム「あむっ……」モグモグ

アリム「ごくん……。面白い食べ物ね……。外は焼き上がってカリカリなのに、中身は凄まじい粘度と柔軟性を保ったままで……。不思議だけれど、不快ではないわ」

ノルン「私もこの島に来てから初めて食べたんだけど、面白いよね」

リアン「この島の文化、不思議だけど良いよね。着物はお洒落で可愛いし、料理も美味しいし」

ルウェリア「去年までは何とも思わなかったけど……今年はなんだかすっごく好きになっちゃったよ、この島の文化」

 ワイワイ キャッキャ


ルル「……! ……!」モゴモゴ ジタバタ

エンシァン「……ルル? ルル!!?」ガバッ

サーナ「ルル!!!!」

↓1
01-05 ??
05-25 なんとか吐き出せたが……
26-95 吐き出せた
96-00 生きる意志
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 00:06:28.66 ID:3jnR0X560
380 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 00:47:44.18 ID:Q5pAhJ7D0
ルル「けほっこほっ……!」

エンシァン「は、吐き出せたか……!!」

サーナ「……良かった……」ヘナヘナ



リアン「ああ……わ、私が……水の分量を……。私のせいで……」グニャア

ルウェリア「違うよ! 私が、餅の硬度をもっとちゃんと……」

ノルン「ううん……。きっと、私のつき方が……」

アリム「シッ。責任感じるのは良いけど、ルルには見せないでね。今のルルは、あなたたちのそんな姿を見た程度でも自分を責めかねない」

リアン「うっ……ごめんなさい……」

ルウェリア「……軽率だったね。ごめん……」

ノルン「私も、迂闊だった……。ごめんね……」

アリム「あ、い、いや……あなたたちを責めてるわけじゃなくてね……」アセアセ

リエム「……アリムは、ルルさまのことも、皆さまのことも、等しく大切に想っているのです。何卒、ご容赦くださいませ……」ペコリ



ルル「…………オモチ、きらい……」ジワ…

エンシァン「……餅が食えずとも、他に食うものはいくらでもあるさ」ナデナデ

ルル「……ん…」

サーナ「……涙を拭いて差し上げますわ。元気を出してくださいまし……」フキフキ

ルル「……サーナの方が、元気ない」

サーナ「……むう。そんなことはありませんわよ!」

エンシァン「フッ、湿っぽくなってしまったな……。残った餅はウェルダンで焼いて煎餅にでもするか!!」

 ◆
381 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 00:48:09.88 ID:Q5pAhJ7D0
本日はここまで
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 06:57:23.02 ID:d3TDeI4po
乙乙
モチの殺人兵器な面見てしまったかー…

そういや島出身か島外出身かって明言ありましたっけ
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 06:58:18.58 ID:d3TDeI4po
主要キャラそれぞれという意味です
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 08:33:07.51 ID:Fj+2BKqF0

1年生Bちゃんクール可愛い。
ノルンちゃん意外とパワーあるな。
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 11:44:05.74 ID:SOe+zu+8O

なんだかんだ強者扱いの遺跡部・・・
そういや大会で3位決定戦(サーナVSノルン)はやったのかな
386 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 21:37:57.32 ID:Q5pAhJ7D0
ユリトー島出身の主要登場人物はヒーティだけで、他の主要登場人物は全員島外の出身です。作中でも言われているように、現在ユリトー島に定着している文化は現代日本に近いものとなっています。なお住人の名前は、ヒーティのように横文字の人もいれば日本風の人もいる模様です
余談ですが、現在ユリトー島にはエルフや人狼など、人間以外にもいろいろな種族の方が住んでいます

ヒーティは先輩や先生方に対しては基本的に素直なのですが、同年代に対しては割と人見知りしがちでそっけない態度を取ってしまうようです。そのため一年生A、Bのように、人狼であるヒーティに対して物怖じせずいじりに来るようなタイプの友人ができやすいのかもしれません

ノルンさんは文武両道の努力家なので、魔法も勉強も運動も全て高水準の能力を持っているようです。固有スキルの〈聖域〉がぶっ壊れ気味なのはそういう側面を反映しているからかもしれません。(>>1のバランス調整能力がガバガバなのも理由の一つではあります)
なお闘技大会において三位決定戦は行われていない模様です
387 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 21:38:58.23 ID:Q5pAhJ7D0
―1月2週
 教室

生徒A「久しぶり〜!」

生徒B「言うほど久しぶりじゃなくない?」

生徒A「こういうのは気分が大事なの〜!」

 キャッキャ


ルウェリア「私たちもあんまり久しぶりって感じはしないね」

ノルン「聖夜も大晦日もお正月も一緒だったもんね」

サーナ「ですわね。濃密な冬季休暇でしたわ」

リアン「うん。楽しかった……!」

ルウェリア「新学期も、がんばっていこう……!」

サーナ「ええ……! 二年生最後の期間ですもの……!」

ノルン「やれること、やらないとね……!」

リアン「うん……!」



リアン(今日から、今年度の最終学期が始まる)

リアン(そして今期が終われば、私たちは三年生だ)

リアン(二年生としての学生生活があと少しで終わるということでもある)

リアン(……悔いのないように過ごそう)

リアン(みんなで笑って、新年度を迎えられるように……!)


―次の遺跡発見率[161/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルルちゃん(不安状態:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+3)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける
・ルルを元気づける(少し元気になってきている)

1月2週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 21:39:51.14 ID:Fj+2BKqF0
歴史の授業で人造種についての話題になる
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 21:43:39.39 ID:jn2sexopO
スイス、ルルに手作りアクセサリーをプレゼント
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 21:44:44.63 ID:AA0tBMgL0
リアンちゃんとノルンちゃんでルルちゃんナデナデ
391 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 23:59:16.06 ID:Q5pAhJ7D0
―1月2週 某日
 教室

歴史教師「というように、古代ラティア国では人の手によって造られた生命体が存在していたと考えられ――」カリカリ


リアン「ね、ねえルウェリアちゃん……人の手によって造られた生命体って……」ヒソヒソ

ルウェリア「うん……もしかしたら……」ヒソヒソ

 ◇

―部室

リアン「シャーロット准教授! お聞きしたいことが……!」

シャーロット「あら、なになに?」

ルウェリア「歴史の授業で――」

 ―説明中―

シャーロット「古代ラティアの話かあ! 多分人造種だとは思うんだけど、私もその時代を実際に見てきたわけじゃないから……見てみたいわねえ……」

 ガラッ

アリム「ラティアですって? 随分懐かしい名前ね」スタスタ

リアンたち「アリムちゃん!!」

 ―説明中―

アリム「ふむふむ……。ラティアに人造種のいた痕跡があった、と……。うーん……旧ユリトーが滅亡する少し前くらいにラティア国の勃興が話題になったことがあったけれど、旧ユリトーが人造種を国外に輸出したって話は聞いたことないわね……」

ルウェリア「じゃあ古代ラティアが独自に造った、旧ユリトーの人造種とは成り立ちの異なるものってこと?」

アリム「あるいは、密輸とか人攫いとかで秘密裏に国外へ出された可能性もあるわね。今となっては確かめようがないことだけれど」

シャーロット「何にしても、ラティアも旧ユリトーと同様に遥か昔に滅亡の道を辿っているのよね。ああ、いつか現地に行って古代ラティアの遺跡も探索してみたいわ……!」


リアン(密輸とか人攫いだったとしたら……。きっとその人造種は、心細くて、寂しくて、かなしかっただろうな……)

リアン(……過去のことだ。私には、思いを馳せることしかできないけれど……)

リアン(古代ラティアは、肥沃で豊かで美しい国だったそうだ。そこにいた人々も、幸せに暮らしていたという)

リアン(……ユリトー出身でも、ラティア出身でも。そこに人造種がいたのなら……)

リアン(そこの人々と同様、幸せに暮らせていましたように……)

 ◆
392 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/30(金) 00:26:09.47 ID:9nXqrm3B0
―1月2週 某日
 部室

ルル「……」ボー

 ガラッ

ノルン「あ、ルルちゃん。こんにちは」

リアン「こんにちは、ルルちゃん」

ルル「あ……。リアン、ノルン……」

ノルン「ミルクプリン作ってみたの。ルルちゃんもどうぞ」スッ

 ミルクプリン「」プルン

ルル「あ……。いい、の……?」

ノルン「もちろん! 作りすぎちゃったからどんどん食べちゃって」

ルル「ん……。いただきます……」

 モグモグ…

 ◇
393 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/30(金) 00:26:43.10 ID:9nXqrm3B0

ルル「……ごちそうさまでした」

ノルン「ごちそうさまでした」

リアン「ごちそうさまでした……!」

ルル「…………」ウトウト

ノルン「ルルちゃん、眠い?」

ルル「…んー……」ウトウト

リアン「寝ちゃっても大丈夫だよ。私たちも部室にいるから」

ルル「……ん………」ウトウト

リアン「膝、貸してあげる。どうぞ」

ルル「…………」ウトウト

 コテン…

ルル「すう、すう……」zzz

リアン「私の膝で寝ちゃった」

ノルン「眠かったんだね……」

リアン「心が、疲れてるんだと思う……。私は大したことできないけれど……ルルちゃんが安心できる場所になれたなら、良かった」

ノルン「ふふ。リアンちゃんがいると安心するよ。私も」

リアン「そ、そうなの? えへへ……なんか、嬉しい……」

ルル「……んん……」モゾモゾ

リアン「あ、ごめんね。ゆっくり眠ってね……」

 ナデナデ…

ノルン「ルルちゃんが、良い夢を見られますように……」

 ナデナデ…

ルル「すう、すう……」zzz

 ☆ルルの心の整理が少し進みました

 ◆
394 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/30(金) 00:29:03.11 ID:9nXqrm3B0
本日はここまで
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 08:16:34.85 ID:xVh9ilIV0

遺跡部がここまで有名になって、元部員達はどう思ってるんだろうか
396 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/30(金) 23:18:08.97 ID:9nXqrm3B0
元部員たちは、現在の遺跡探索部を自分の所属していた部活だとは認識できないかもしれません。現在の遺跡部は元部員のいた時代とは在り方が大きく異なっているため、多少の妬みくらいはあるかもしれませんが、どちらかと言えば遠い世界のことのように思っている場合が多いでしょう
397 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/30(金) 23:19:02.86 ID:9nXqrm3B0
―1月2週 某日
 部室

 ガラッ

量産剣「失礼する」スタスタ

スイス「こ、こんニちは」トコトコ

ヒーティ「スイスちゃん、量産さん! こんにちはッ!」

量産剣「うむ、こんにちは。ルル殿はいるか?」

ヒーティ「はい! いらっしゃいますッ!」

ルル「なに……?」ノソッ

スイス「あ……ルルちゃン……」

量産剣「ふむ……。元気がないというのは本当のようだな」

ルル「……」

量産剣「ああ、いや……嫌味ではなくてだな……。すまない、コミュニケーションは苦手なんだ」

ルル「……ん」

スイス「え、エっと……。スイスたち……ルルちゃんが、落ち込んでるなら、励ましてあげようと思って……」

スイス「だから、スイス……ルルちゃんに、プレゼント、持ってキた……!」スッ

 銀細工の鞘「」

ルル「え……?」

ヒーティ「わあ……! 綺麗な銀細工……!」

量産剣「何度も何度も失敗を重ねながら、試行錯誤の末に完成したスイスのがんばりの結晶だ」

スイス「うん……。スイス、がんばっタ……! サイズも、ピッタリだと思う……!!」

ルル「え、えと……」

ヒーティ「ルル先輩……! スイスちゃんのがんばり、受け取ってあげてください……!」

ルル「………ん…」
398 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/30(金) 23:19:53.70 ID:9nXqrm3B0

 ギュルンッ

 カチン

剣ルル「……」(E:銀細工の鞘)

ヒーティ「か、かっこいい……!!」

スイス「ルルちゃん……着け心地、どう……?」

剣ルル「……ん。いい……と思う……」

 ギュルンッ

ルル「……」ストッ(E:銀細工の髪飾り)

ヒーティ「えっ! 鞘はどこに……」

量産剣「剣形態時と人型形態時で形状が変化するようになっている。今は小さな髪留めになっているはずだ」

ヒーティ「あっ本当だ! す、すごい……!」

ルル「……へ、変じゃ、ない……?」ソワソワ

量産剣「ああ、完璧に似合っている」

ヒーティ「ルル先輩、素敵ですッ!」

ルル「……ん………。ありがと……スイス……」

スイス「うん……! ルルちゃん……元気、出シてね……」

ルル「…………ん……」



ルル(……あったかい。みんなの、気持ち……)

ルル(ルルは……どうしたら、良いのかな……)

ルル(いつまでもいじけてちゃ、みんなを困らせるだけだよね)

ルル(……がんばって、前、向こ……)

ルル(ルル自身のためじゃなくて……ルルを想ってくれる、みんなのために……)

 ☆ルルがひとまず心の整理を終えました

 ◆
399 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/30(金) 23:20:24.73 ID:9nXqrm3B0
―1月3週
 ユリトー山

ルル「ルル、あっち探してみる!」タタッ

サーナ「わたくしも一緒に行きますわ!」ビュオッ


リアン「ルルちゃん、元気になったね……!」

ノルン「一時期はどうなるかと思ったけど、良かった……!」

アリム「……本当に良かったわ……。心を壊す人造種なんてもう二度と見たくないもの……」

エンシァン「フッ……。今後も、我々がしっかり支えてやらねばな……! それでは諸君、大神殿捜索に向けて遺跡探索部本格始動だ!」


―次の遺跡発見率[277/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける

1月3週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 23:20:56.07 ID:xVh9ilIV0
リエム、新聞部の1面を飾る
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 23:22:43.75 ID:jFu+rgi9O
サーナ、実家から島と遺跡の資料が届けられる
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2023/06/30(金) 23:27:55.78 ID:pIXLlcus0
フィーさんから必殺魔法(実際には殺さない)を伝授される
403 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/30(金) 23:33:54.61 ID:9nXqrm3B0
ものすごく眠いので本日はここまで
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 23:40:10.96 ID:B0JkE/udo
おつおつ
インテリジェンスソード達の交流すき
今回きっかけにもなってくれてとてもうれしい
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 13:41:28.51 ID:iOl1SvxZ0

そういやルルちゃん宝箱から出てきた時は服着てたのかな…
ちびまる子ちゃんのまる子みたいな服着てそう。
406 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/01(土) 20:38:10.61 ID:0785MRig0
―1月3週 某日
 廊下

 ザワザワ…

リアン「なんだろう。いつもより騒がしいね」

ルウェリア「何かあったのかな?」

リアン「……心なしか、視線を感じるような……」


ノルン「リアンちゃん! ルウェリアちゃん! これ……!」

 バサッ

 新聞「」

ルウェリア「こ、これは……!!」

リアン「新聞……? え!? 一面にリエムちゃんの写真が……!」

↓1 内容
01-30 風紀委員独占インタビュー
31-70 金髪碧眼幼巫女舞
71-00 生徒会独占インタビュー
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 20:41:25.22 ID:CVqxXJI1O
はい
408 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/01(土) 21:22:41.74 ID:0785MRig0
新聞「風紀委員長独占インタビュー!!! ダブル優勝者リアン・ロールセンの暗黒面に迫る……!!!」

 先日羽子板を片手に華麗なる舞を披露してくれた金髪碧眼の美少女リエムちゃん。しかしそのあどけない顔の裏側では、悲痛な涙を隠している。
 本件に詳しい風紀委員長によると、リエムちゃんは同居している親戚のリアン・ロールセンから度重なる性的虐待を受けており、その幼い体と心には数えきれないほどの肉欲の痕が刻まれているという。心身はリアン・ロールセンに完全に支配され、服従すら生ぬるい隷属状態であると風紀委員長は語る。今回、編集部はその風紀委員長へインタビューを行い――……


リアン「……」クラッ

ルウェリア「り、リアンちゃん!」

ノルン「だ、誰も信じないよこんな嘘っぱち!」

生徒A「そうそう! リアンちゃんがそんなことするわけないって学院生なら誰でも知ってっから!」

一年生B「酷い……偏向報道……」

一年生A「てかー、風紀委員長とリアン先輩だったらリアン先輩一択だしー?」

生徒B「風紀委員の悪名もみんな知ってるからね〜」

生徒会長「これは……酷い捏造ですね。新聞部および風紀委員に話を聞く必要があります」

副会長「私も行こう。生徒の不始末は生徒会の責任でもある」


リアン「み、皆さん……」グスン

ノルン「ね……? 大丈夫だよ……」

ルウェリア「日頃の行いだね。一年間、リアンちゃんが頑張ってきた結果だよ」

リアン「えへへ……。皆さん、ありがとうございます……」


 *新聞部と風紀委員が各所から厳重注意を受けました
 *なお新聞自体はリエムの写真目当てに購読する人が少なくなかったため、そこそこ出回ってしまいました……

 ◆
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 21:25:14.98 ID:nSlzEmOfo
風紀委員長この野郎……!
410 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/01(土) 21:47:51.98 ID:0785MRig0
―1月3週 某日 朝
 寮 玄関

 チュンチュン

サーナ「ふああ……。この時期の朝は一段と冷えますわね……」

サーナ「あら? わたくしのポストに何か入っていますわ」

 ガラン

サーナ「これは……!」

 ◆

―部室

サーナ「見てくださいまし! これ、島の資料ですわ!!」

エンシァン「ほう……! 島の外から見たユリトー島の異聞伝承や遺跡情報か……!」

シャーロット「情報統制の元凶は退治したとは言え、一度封じられて隠された情報を集め直すのも簡単ではないから助かるわ!」

エンシァン「これを紐解けば、先日奪取した博物館の資料と併せて大神殿の位置を更に絞り込めるかもしれん。取り掛かるぞ!」

 ◇

サーナ「ど、どうですの……?」

シャーロット「……クリティカルね。これが正しいとすれば、限りなく近づいたわ……」

エンシァン「ああ。島外の情報なら魔鍵らも知り得ていない可能性が高いし、大きなアドバンテージだぞこれは」

サーナ「……! それなら――!」

エンシァン「断定はできんが、世界を守れる可能性は大きく高まっただろう……!」

 ☆遺跡発見率が追加で50上昇しました
411 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/01(土) 23:55:47.54 ID:0785MRig0
―1月1週 某日
 闘技場

リアン(サーナさんの実家から送られてきた資料によって、大神殿へ大きく近付いたそうだ)

リアン(そういうわけで私たちは魔鍵たちとの決戦に備え、フィーさんから特別訓練を受けることとなった)

 ◇

フィー「今日は遺跡部の皆さんに必殺の魔法を伝授したいと思います」

ルル「ひさつわざ?」

フィー「……確かに、これは最悪の事態を回避するための秘術――つまり相手を殺さず自分も殺されないための技だから、非殺技と言っても良いかも」

リアン「ええと……。私たち人間でも使える技なんですか……?」

フィー「……正直、わからない。使える人が一人でもいれば御の字ってところかな」

サーナ「属性は何ですの?」

フィー「現代風に言えば無属性、かな?」

ノルン「無属性……ということは、適性の有無は本当に試してみないとわからないですね……」

ヒーティ「無属性ってことはリエム先輩とアリム先輩が使うようなビーム魔法かもしれません!」

アリム「無属性と言えば無属性だけど、あれは体内で魔力を圧縮する必要があるから、例え適性があっても普通の人間には真似できないわよ」

リエム「人の体で無理に行えば深刻な健康被害を被る可能性があります。最悪の場合爆死しますので絶対に真似しないでくださいませ」

ヒーティ「ひ、ひえ……。わかりましたッ……」

フィー「はは、さっきも言ったように殺したり殺されたりしないための技だからね」

ルウェリア「具体的には、どういう効果を発揮する技なんですか?」

フィー「どういう技かと聞かれると説明がすごく難しいんだけど……うーん……」

フィー「ものすごく簡単に言えば、最悪の事態が起きる時にだけ発動する限定的な未来予知……かな」


リアン「……え?」


サーナ「未来……予知……!!?」

フィー「厳密には違うんだけど、効果は似たようなものだから。例えば事故に遭う数秒前に事故に遭うことがわかったり。例え数秒でも、未来がわかれば避けられるかもしれない」

アリム「とんでもない魔法じゃない! そんなの簡単に習得できるわけ――」

フィー「大丈夫」

 ギュルンッ

剣フィー「一人づつ私を握ってみて。魔法の型を送るから、適性があれば習得できるはず」
412 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/01(土) 23:56:29.09 ID:0785MRig0

リアン(そういうわけで、私たちは順番に剣状態のフィーさんを持つことになった)

リアン(でも、最悪の事態が起きる時にだけ発動する限定的な未来予知って……)

リアン(……なぜか、妙な既視感がある……。私は……その魔法を、知っている……?)

 ◇

リエム「むむ……。わたしも適性はないようです」

剣フィー「リエムちゃんもダメか……。最後はリアンちゃんだね」

リアン「よろしくおねがいします……!」

剣フィー「リラックスリラックス。気楽に握ってよ」

リアン「は、はいっ」

 グッ…

リアン(フィーさんの柄から、魔法の型が流れ込んでくる……。こんな方法で魔法を習得するなんて初めてだけど、不思議と怖くはない)

リアン(……あ)

リアン(私……やっぱり……)

リアン(この魔法を……知ってる……)


 ★リアンが〈運命を変える魔法〉を習得しました
  リアンが心の底から嫌だと思う事態に陥った時、一度だけ直前の判定をやり直すことができます


フィー(ダメ元だったけど、まさか習得できる人がいたとはね)

フィー(……時の流れ、か)

 ◆
413 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/02(日) 00:30:56.92 ID:DvWycydx0
―1月4週
 北側 断崖の岬

 ザァーン ザパァーン…

エピカ「……」

エピカ「……嵐が、来そう」

エピカ「命を奪う、冬の嵐が……」

 ビュオオオオ……

エピカ「…………」

エピカ「……もう行くね、ルアン」

エピカ「お勉強は……終わり……」

エピカ「時代は変わっても、命のかなしみは変わらなかった……」

エピカ「だから……もう、終わらせなきゃ……」

エピカ「全部、全部……冷たくて温かい水の底に沈めて……」

エピカ「かなしみを……洗い流そう……」


―次の遺跡発見率[487/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける

1月4週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります
414 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/02(日) 00:33:51.47 ID:DvWycydx0
本日はここまで このレスは安価に含まれません

>>404
インテリジェンスソードの感覚は基本的にインテリジェンスソードにしかわからないので、同種同士の交流は有意義なものとなる場合が多いようです

>>405
ルルが箱から出てきた時は、ワンピースタイプの白い検査着を身に付けていました。捨ててはいないようですが、今のところ自ら進んで着用する姿は確認されていません
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/02(日) 00:34:35.11 ID:RD9Jnu/p0
生徒会長、遺跡部をしごきに来る
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/02(日) 00:37:18.77 ID:AO4oLmqDO
ノルン、体育の柔軟体操でリアンのあられもない所を触ってしまう
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/02(日) 00:38:20.16 ID:7w1sTNGLo
ルウェリアさんが変装して風紀委員長の何がそこまでリアン中傷に駆り立てるのか聞き込み調査

(硬度変化でイイ感じの柔らかさで顔に特殊メイク出来そう、あと胸も付けやすそう()なので)
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/02(日) 07:11:38.98 ID:RD9Jnu/p0

1月末に隠しイベントあるんだっけ?
419 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/03(月) 00:35:08.17 ID:3cYHK5Nm0
1月4週には暗黒仮面舞踏会があります。しかし魔鍵たちやエピカが何やら企てているため、無事に開催できるかはわかりません
420 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/03(月) 00:35:38.53 ID:3cYHK5Nm0
―1月4週 某日
 体育館

体育教師「体が硬ければ動けるものも動けなくなる。柔軟は怠るなよ。」


ノルン「リアンちゃん、一緒にやろ」

リアン「うん。お願い、ノルンさん」

 グッグッ

リアン「そういえば……今週末、暗黒仮面舞踏会だよね」

ノルン「うん……。でも、私たちは……それどころじゃないかも……」

リアン「……そうだね。今週は、大神殿探索の大詰めだもんね」

ノルン「うん。まずはそっちに集中しよ。万事上手くいって、その後余裕があれば暗黒仮面舞踏会も出るって感じで良いと思う」

リアン「ん、わかった」

 グッグッ

ノルン「それにしても……リアンちゃん、体柔らかいよねえ……」

リアン「え、そうなのかな……?」

ノルン「そうだよ? ほら、足の付け根とか……」

 ぐっ…

リアン「んっ……///」

リアン(あっ……変な声出しちゃった……///)


ノルン「…………」

ノルン「リアンちゃん、太もも触られるの……好き……?」

リアン「へっ!? い、いや……す、好きって、いうか……///」

ノルン「……あ。ご、ごめんね変なこと聞いて……! 忘れて……!///」

リアン「う、うん……///」


リアン(それから私たちが太ももの話をすることはなかった)

リアン(その後私たちは、努めて普段通りに体育に臨んだつもりだけれど……)

リアン(やっぱり少し気恥ずかしくて、少々ぎこちなかったかもしれない……)

 ◆
421 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/03(月) 00:36:28.92 ID:3cYHK5Nm0
短いですが本日はここまで
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/03(月) 19:54:07.09 ID:LsjmuSOQo
生徒Bが解説してそう
423 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/03(月) 20:28:39.02 ID:3cYHK5Nm0
―1月4週 某日 放課後
 廊下

ルウェリア「……」(E:三つ編み&瓶底眼鏡&芋メイク&スライム胸パッド)

ルウェリア(よし……変装は完璧。硬度変化はこういうところでも使えるんだよね)

ルウェリア(……あとは、風紀委員長が来るのを待つだけ……)

ルウェリア(……来た!!)


風紀委員長「……」スタスタ

ルウェリア「すみません、風紀委員長……!」ザッ

風紀委員長「……はい? ええと……初めて見る顔ね?」

ルウェリア(一人一人の顔を覚えてる!? 何か言い訳を……!)

ルウェリア「え、ええと……。私、最近まで家庭の事情で休学していたんです……」

風紀委員長「あら、そうなの。追いつくのは大変だと思うけど頑張ってね」

ルウェリア「あ、ありがとうございます……」

ルウェリア(……調子が狂うな。リアンちゃんにはあんなにも敵意をむき出しにするのに……)
424 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/03(月) 20:29:07.22 ID:3cYHK5Nm0

風紀委員長「それで、何か用があったんでしょう?」

ルウェリア「は、はい! あの……新聞、読ませていただいたんですけど……!」

風紀委員長「ああ……。間違ったことを言ったつもりはないわよ?」

ルウェリア「リアン・ロールセンさんはそこまで悪い人ではないように思えるのですが……」

風紀委員長「甘いわね。ああいう外面の良い奴ほどおぞましい暗黒面を隠しているのよ。ああやって表ではニコニコしながら裏では平気で他者を踏みにじり搾取する下衆野郎を今まで何人も見てきたわ」

ルウェリア「しかし……それはただの推論です。世の中全ての人に当てはめるのは乱暴ではないでしょうか……」

風紀委員長「それは……そうだけど……」

ルウェリア(……あれ? 意外とちゃんと私の話を聞いてくれるな……)

風紀委員長「でも……! もしロールセンが真の巨悪だったらどうするの!? 証拠がないからと放置していたら、取り返しの付かないことになってしまうかもしれないのよ!? あの金髪碧眼の女の子……リエムちゃんは、誰が守ってあげられるのよ……!!!」

ルウェリア「……!!」

風紀委員長「……失礼。少々熱くなってしまったわ」

ルウェリア「い、いえ……」

風紀委員長「……正直……ロールセンが私の言うような悪でないことは、薄々わかっているわ……。ただ……どうしても……私は……」

風紀委員長「……ッ、なんでもないわ……。何にしても、生徒会から釘を刺されたから、今後私たち風紀委員がロールセンについての批判を行うこともないから」

ルウェリア「……そう、ですか」

風紀委員長「だから下手な真似はやめることね。ルウェリア・モース」

ルウェリア「!!?」バッ

風紀委員長「……わかりやすすぎでしょ。半信半疑だったのが確信に変わったじゃない」

ルウェリア(や、やられた……! カマかけだったのか……!)

風紀委員長「……ロールセンとリエムちゃんに、風紀委員長が謝っていたと伝えておいて。いややっぱ伝えなくていいわ」

ルウェリア「どっちですか……」

風紀委員長「……好きにしなさい。私はこれからパトロールだから、もう行くわね」

ルウェリア「あっ……」

風紀委員長「……」スタスタ…

ルウェリア「……あ、ありがとうございました!」

風紀委員長「礼を言われるようなことは何もしていないわ……」スタスタ

 ◆
425 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/03(月) 20:29:39.08 ID:3cYHK5Nm0
―1月4週 某日
 部室

 コンコン

リアン「はあい」

サーナ「開いてますわよ」

 ガラッ

生徒会長「失礼します」

サーナ「生徒会長!?」

リアン「ど、どういったご要件で……?」

生徒会長「大した用ではありません。ただ……少し、気がかりな夢を見まして」

サーナ「夢……?」

生徒会長「ええ。得意魔法の関係で、私は時折予知夢を見ることがあるのです」

リアン「予知夢……。私たち遺跡部に関係がある内容だったということですか……?」

生徒会長「はい。簡潔に言えば――」
426 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/03(月) 20:30:33.27 ID:3cYHK5Nm0

リアン(生徒会長は、自身の見た夢について語った)

リアン(ユリトー島を未曾有の大嵐が襲い、高波と洪水で家屋は壊れ、人々が死んでいく……。そんな内容だったそうだ)

リアン(そしてその原因は……誰かが、大神殿で滅びを願ったから……)

リアン(つまり……私たち遺跡部が、失敗したということ……)

 ◇

生徒会長「――というわけで、あなた方遺跡部には何が何でもがんばってもらわなければならなくなりました」

リアン「うぅ……責任重大だ……!」

生徒会長「大丈夫です。私の夢は、辿る可能性のある運命の一つを映すだけですから。いくらでも変えようはあります」

サーナ「……ですわね! わたくしたちは負けませんわ!!」

生徒会長「時間があれば今からでも遺跡部の皆さんに特別強化プログラムを実施したかったのですが、Xデーまでは恐らくもうほとんど時間がありません。そういうわけで、生徒会からあなた方遺跡部に必勝祈願を込めたプレゼントを行いたいと思います」

サーナ「おお……! ありがたく頂戴しますわよ!!」

ルル「ルル、カニがいい!」ヒョコッ

生徒会長「ふふ、落ち着いてください。差し上げるのは――」

↓1
01-60 ラージカツ(駄菓子。次回探索時、持続力4ストック)
61-90 干し精霊樹の実(高級食品。次回探索時、最大持続力+2)
91-00 秘伝魔導書(貴重品。学生組パッシブ強化)
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/03(月) 20:32:38.94 ID:k/ovV3szO
ほい
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/03(月) 20:32:56.56 ID:vU5Cc9q+O
ひでん
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/03(月) 20:41:57.02 ID:yc/Lez8Wo
会長ただのアリム激推しファンじゃなかった!すげえ!
430 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/03(月) 21:34:31.27 ID:3cYHK5Nm0
生徒会長「これです」ドンッ

 秘伝魔導書「」ゴゴゴゴゴ

リアン「こ、これは……!?」

ルル「カニじゃないの?」

サーナ「凄まじい存在感ですわ……! 一体何の魔導書ですの……!?」

生徒会長「これは我がユリトー女学院に伝わる秘伝魔導書……。本来であれば多大なる功績を挙げた生徒しか触れてはならないものなのですが、今回は私の独断で持ち出して来ました」

リアン「ええっ!? だ、大丈夫なんですか!?」

生徒会長「世界が滅ぶかどうかという時に校則だの慣習だのとは言ってられません。滅んだら全ておしまいなんですから」

サーナ「そ、そうですわね……。それなら是非ともありがたく使わせていただきますわよ!」

生徒会長「ええ、是非どうぞ。遺跡部に貸し出し致しますので、有効に使ってください」

リアン「ちなみに、どんな魔法が載っているんですか?」

生徒会長「読む者によって内容が変化します。特に、発展の余地がある者ほど効果的である場合が多いようです」

サーナ「なるほど……わたくしたち学生にはうってつけの魔導書というわけですわね……!」

生徒会長「ただし、この本には自力で研鑽し到達すべきだった魔法へショートカットできてしまうという側面もあります。使用には十分お気をつけて」

リアン「な、なるほど……ちょっとズルをしてレベルアップしちゃう本って感じなんですね……」

サーナ「むむ……ドーピングみたいで少し躊躇してしまいますが、世界の危機に四の五の言ってはいられないですわ!」

生徒会長「あなた方に責任を押し付けるようなことになってしまい申し訳ないです。遺跡部の皆さん、よろしくお願いします……!!」

 ☆秘伝魔導書により学生組のパッシブスキルが強くなりました


 〈水の守り〉痛恨無効、水無効、火半減
  ↓
 〈水の祈り〉痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減


 〈不壊〉致命的なダメージを受けたとき一度だけ持続力1で耐える
  ↓
 〈不撓〉致命的なダメージを受けたとき一度だけ持続力1で耐え、直ちに敵方へ反撃を行う


 〈飛行〉戦闘時コンマ10%有利
  ↓
 〈風神〉踏破力+2、戦闘力+2


 〈聖域〉味方の全ステータス+10%(最低でも1上昇)
  ↓
 〈神域〉味方の全ステータス+10%(最低でも1上昇)、闇属性の敵に対して与ダメージ2倍


 〈暴れ火〉コンマ5%不利、与ダメージ+2
  ↓
 〈爆炎〉コンマ10%不利、与ダメージ+4

 ◆
431 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/03(月) 22:25:41.76 ID:3cYHK5Nm0
―1月4週 週末
 ユリトー山

 ビュオオオオ…

ルウェリア「少し吹雪いてきたね……」

リアン「うん……。この辺りは豪雪地帯にも引けを取らないかも……」

ノルン「ノースオーシャンを思い出すけど……なんだか、この雪は……」

サーナ「……どうしてか、あそこよりも厳しくて冷たい感じがしますわ……」

ヒーティ「火で雪を溶かしましょうか? 自分、秘伝書のおかげで火力がさらに増しましたのでッ!」

エンシァン「いや、ここで火を点けても効果は薄い。魔力を温存してくれ」

ヒーティ「は、はいッ! 温存しますッ!」

ルル「寒い人がいたら、ルルたんぽ使っていいよ。ルル、寒さに強いみたいだから」

シャーロット「じゃあお言葉に甘えてルルちゃんたんぽ抱きしめちゃお!」ギュッ

ルル「むぎゅ……。おっぱいで……息、くるしい……」モガモガ

アリム「何してるのよ……。まあ全員防寒装備は十分に整ってるからすぐに凍えるってこともないでしょ」

リエム「地形情報もインプットしてあります。地場も安定しているため、今のところ遭難する危険性は低いです」

アリム「ええ。大神殿の予測地点もわたしたちの頭にはちゃんと入ってるから、上手く進めば今日中に見つけ出せるかもしれないわ」


フィー「……こんな厳しい時期にすまないね。大神殿が見つかりさえすれば、後は私に任せてくれれば大丈夫だから」

リアン「いえ、魔鍵には私たちも因縁があります。一緒に戦いましょう……!」

フィー「ありがとう……! それじゃあ頼りにさせてもらうよ……!」

 ◆
432 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/03(月) 22:26:58.76 ID:3cYHK5Nm0
本日はここまで
次回、厳寒ユリトー山探索編です。お楽しみに
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/03(月) 22:45:31.68 ID:cI2/4Ljz0

生徒会長は精神系の魔法使いなのかな
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/04(火) 00:18:48.95 ID:oh6Bxt4Ro
おつ

これは風紀委員長に哀しき過去…か?
気にはなるけど今は最終決戦に向けコンマ神に祈る時間だ
435 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/04(火) 22:09:18.04 ID:sc+8LKG40
難航しているため本日は更新できなさそうです。申しわけありません

生徒会長の魔法は運命視です。生徒会長自身の意志とは関係なく他人や世界の運命が視えてしまうことがあるようです。アリムや遺跡部の事情にやたら詳しかったのはそのためかもしれません

風紀委員長は過激な人ですが、悪を憎む心や子供を守ろうとする意志はどうやらまがい物ではないらしいです。しかしなぜそのような過激な性格になってしまったのかは今のところわかりません
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/05(水) 01:09:51.94 ID:JxD9Hpouo
了解
クライマックス近いしな…!
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/05(水) 07:31:39.01 ID:EmT7e0hMO
風紀委員長、もしや人造種保護団体の子孫か何かでは・・・?
438 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/05(水) 20:04:33.96 ID:JzgWsoEr0
お待たせしてしまいました。クライマックスまであと少しですので、お付き合いいただければ幸いです

風紀委員長の出自については明らかになっていませんが、確かにもし彼女が旧ユリトー文明の時代に生まれていたら人造種保護過激派となっていた可能性はとても高いです
439 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/05(水) 20:05:07.04 ID:JzgWsoEr0
―ユリトー山 踏破率[0/100]
 合計踏破力[45] 合計戦闘力[57] 合計持続力[60/52] 防御[28]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

 ビュオオオオ…

リアン「そうは言っても、やっぱり寒いよ!」

アリム「そ、そうね……。少し燃費は悪くなるけど、魔力サイクルを排熱モードに切り替えるわ」ヴオン

リエム「皆さま。寒さが厳しいと感じた時は、わたしかアリムたんぽをお使いくださいませ」ヴオン

ルル「ルルたんぽもある。ルル、ルル体温だから」

ヒーティ「ひ、ヒーティたんぽもありますッ!」

 ワイワイ キャッキャ

フィー「はは、賑やかだね。いつもこうなの?」

エンシァン「普段はもう少し真面目なんだが、今回は人数が多いからな。皆少々浮かれ気味なようだ」

シャーロット「この寒さの中で黙々と歩いても気が滅入っちゃうわ。どうせなら楽しくいきましょう?」

フィー「ああ、そうだね。楽しくいこう……!」


 ※現在のユリトー山はとても寒いため、毎ターン持続力が〈メンバー数×1〉減少します

↓1
01-05 踏破率+45 吹雪に潜むもの
06-30 踏破率+45 とても寒い 持続力さらに-5
31-60 踏破率+45 順調
61-90 踏破率+45 朽ちたキャンプ跡 持続力+5
91-00 踏破率+45 海竜?
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/05(水) 20:08:57.03 ID:JxD9Hpouo
ほい
441 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/05(水) 20:55:38.56 ID:JzgWsoEr0
―ユリトー山 踏破率[0/100]
 合計踏破力[45] 合計戦闘力[57] 合計持続力[50/52] 防御[28]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉


 ビュオオォォォォ……

 バリバリバリドカァァアン……

 ギャオオオオン…… 


サーナ「……? 風……ではありませんわね。わたくしが風の音を聞き間違うはずがありませんもの」

アリム「わたしもあの方角から魔力の爆裂波をキャッチしたわ。でもこの感じ……まさか……」

リエム「――対神兵器」

ルル「!!」タッ

サーナ「あ、ルル!」ヒュンッ

エンシァン「くっ……! シャーロット、残っている人員をまとめていてくれ!」ダッ

リアン「わ、私も行く! 何か……知ってる気配を……助けを求める声が、聞こえる……!!」ダッ

リエム「お供いたします、リアンさま」タッ

アリム「放っておけるわけないでしょ!」タッ

ノルン「リアンちゃん待って! 私も行く!」ダッ

ルウェリア「准教授……! 私も行きます!!」ダッ

ヒーティ「じ、自分もッ!!」タッ

フィー「私も行こう!!」シュタッ

シャーロット「ああもう! こうなるのはわかり切ってたわ!!」ダッ

 ◇
442 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/05(水) 20:56:08.72 ID:JzgWsoEr0
―ユリトー山 氷の湖

海竜「ギャオオオオン!!」

対神兵器「ギギ……。ダイシンデン、マモル……」

 バシャアン! ビュオオオオオッ!! ドドドドドッ!!

海竜「ぴぎい……」プスプス…

対神兵器「サカナ、トドメヲサス……」キュオオオオン―


ルル「――」シャッ

対神兵器「!」カンッ!


リアン「バブルバリアッ!!」ボワンッ

バブルバリアに包まれた海竜「ぴぎ……?」


リアン「あなたは……まさか、あの時の海竜……!? どうしてここに――」

ルル「リアン、今はあっち」

対神兵器「モクヒョウヲヘンコウ……」ギギ

リアン「……!!」


リアン(この古代遺物……前に、樹海にいたのと同じ……だけど……)

リアン(全然、朽ちていない……!!!)


 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

 VS

 ◆青い対神兵器 踏破力[50] 戦闘力[50] 持続力[40] 防御[25]
 ・魔導障壁 [防御+5]


 ――隠しボス戦闘開始――


↓1
01-45 失敗 味方に22ダメージ
46-70 成功 敵方に36ダメージ
71-95 貫通 敵方に48ダメージ
96-00 会心 敵方に121ダメージ
443 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/05(水) 20:58:04.14 ID:JzgWsoEr0
会心強化を忘れていました。正しい判定はこちらです

↓1
01-45 失敗 味方に22ダメージ
46-60 成功 敵方に36ダメージ
61-85 貫通 敵方に48ダメージ
86-00 会心 敵方に121ダメージ
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/05(水) 20:58:26.98 ID:fG/ySzNr0
おりゃ
445 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/05(水) 21:31:40.98 ID:JzgWsoEr0
 コンマ98 会心の一撃!

 バシュン! ガギンガギンッ!

サーナ「こっちですわ!!」ヒュンヒュンッ

対神兵器「トブ……ニンゲン……オトス……」ギギ

エンシァン「もらったぞ!!」スッ

 ガオン!!

対神兵器「ギギ……」

ヒーティ「障壁を失った今なら!! フレアドライブ!!」ゴオオオオッ

 バゴオン……!!

対神兵器「ギ、ギ……」


ルル「…………」チャキ

リアン「あ……」


リアン(ルルちゃんが――悲壮な顔つきで――)


リアン「ルルちゃん……! だめっ……!!」

ルル「でも……! 楽に、してあげなきゃ……!!」

ルル「あの子も……」ジワッ


リアン「あ、アリムちゃん! なんとか……ならない……!?」

アリム「……やれるだけやってみるわ。リエム、わたしとシンクロして!」

リエム「はい。やれるだけやりましょう、アリム」ピピッ


リエム&アリム「――調律、開始」


 *クリティカルボーナスにより対神兵器の中身を確定で救助できます
  リアンの意志が理想に固定されているため、自動的に救助を選択します
  なお海竜ちゃんも確定で仲間になります
446 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/05(水) 21:32:46.58 ID:JzgWsoEr0
というわけで、対神兵器の中身の子と海竜ちゃんを募集いたします

↓1 海竜
【名前】
【種族】海竜
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】(人型形態時のもの)
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意とする属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)
(リアンに対しては、恐怖や感謝など複雑な感情を抱いています)


↓2 対神兵器の中身
【名前】
【種族】対神兵器
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】(人型形態時のもの)
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意とする属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/05(水) 21:34:42.77 ID:JxD9Hpouo
うおおおお!!
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/05(水) 21:36:08.67 ID:+g3/FIhu0
【名前】マリン=シーサイド
【種族】海竜
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】青の長髪の小柄な少女。
【性格】大人しく臆病だが起こると怖い
【魔法】水・氷属性の魔法が得意
【備考】ウロコに治癒能力が備わっている
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/05(水) 21:39:23.61 ID:fG/ySzNr0
【名前】カナリア
【種族】海竜
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】カナリアイエローの
    ストレートロング。ダウンスタイル
【性格】愛らしく素直だが
    泣くときはピーピーうるさい
【魔法】相手を狂わせる呪歌
【備考】声は甲高く愛らしい。
    いわゆるキャットボイス
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/05(水) 21:48:09.52 ID:EmT7e0hMO
【名前】ララ・リリス
【種族】対神兵器
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】黒髪ロングの長身美女
【性格】落ち着いて冷静沈着
【魔法】雷魔法が得意
【備考】人造インテリソードのモデルとなった存在
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/05(水) 21:51:13.91 ID:WZzaUrtT0
【名前】シルヴィ・フロート
【種族】対神兵器
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】銀髪サイドテール、見かけは十代後半くらいのスタイルの良い美少女
【性格】いつも前向きで明るく、やたら行動力が高いが、実は結構考えて行動しているし、かなり面倒見が良い
【魔法】剣による切断。彼女が認識出来れば、空間や呪いなどの概念も斬れる
【備考】魔翌力が高い元人間だったが、大切な人達を守るために、自身を兵器と化した
自分でも思いっきったことをやったと思ってるけど、そのおかげで守れたものもある
乙女の嗜みと称していろいろとできるし器用
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/05(水) 21:52:30.05 ID:JxD9Hpouo
タイミング悪くてごめん
453 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/05(水) 23:25:52.89 ID:JzgWsoEr0
リエム&アリム「強制命令を解除。装甲パージ――」


対神兵器「」ガゴン プシュー


黒髪ロングの美女「」フラッ

ルル「!」ダキッ

黒髪ロングの美女「う……わた、し……は……?」

ルル「あなた……自分のこと、わかる……?」

黒髪ロングの美女「…………ララ。ララ、リリス……」

ルル「……ララ……。良い名前、だね……」

ララ「…………はい。友達からもらった……大切な、名前……なので……」

ララ「…………」カクン

ルル「あっ……!!」


リエム&アリム「大丈夫です。ララさまは極度の疲労によりスリープモードへ入っただけよ」

リエム&アリム「…………」

リエム&アリム「……シンクロ解除」キュゥン―


アリム「……ふう。奇跡的に上手くいったわね。状態が良好だったのが幸いしたわ」

リエム「ただ、経過観察は必須です。後日クロリアさまの工房で診てもらうことを強く推奨いたします」

ルル「ん……。ありがと……アリム、リエム……」

ララ「……すう、すう」


エンシァン「この先に山小屋がある。ひとまずそこで休憩しよう」

シャーロット「そうね……。ララちゃんを背負ったまま行軍するわけにもいかないし、ひとまず休息としましょう」


 ――隠しボス撃破成功――

 ☆対神兵器ララを保護しました
 ☆隠しボス撃破により、踏破率が50ポイント加算されます
454 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/05(水) 23:26:54.28 ID:JzgWsoEr0

リアン「良かった。今回は……無事に、助けられたんだ……」

リアン(あっそうだ……海竜は……?)


バブルバリアの中でうずくまる青髪の少女「……」ガクブル


リアン「……えっ!!?」

 ◇

リアン「癒やしの水」ポウ

青髪の少女「うぅ……」ポワン

リアン「……ご、ごめんね。痛くない……?」

青髪の少女「うん……」

リアン「そっか……。良かった……」

青髪の少女「……なんで、助けたの……? マリンを……」

リアン「(マリンちゃんていうんだ……)。えっと……痛いこと、されてたから……」

マリン「でも……北の海では、お前たちも痛いことしてきた……」

リアン「うっ……そ、それは……」

マリン「人間……意味不明……」

リエム「リアンさまは意味不明ではありません。訂正してくださいませ」ズイッ

マリン「ひっ……! な、なに……?」

リエム「訂正してくださいませ」ズズイッ

マリン「うぅ……訂正するよぉ……」グスッ

リアン「り、リエムちゃん……! 怖がらせちゃだめだよ……!」

リエム「……申し訳ありません、マリンさま……。わたしは……リアンさまのことを、誤解していただきたくなく……」

マリン「うぅ……えぐ、えぐ……」グスグス


リアン(ど、どうしようこの子〜〜!?)


 ☆海竜マリンをとりあえず山小屋に連れ込みました
455 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/05(水) 23:27:40.39 ID:JzgWsoEr0
―ユリトー山 踏破率[95/100]
 合計踏破力[45] 合計戦闘力[57] 合計持続力[50/52] 防御[28]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉


―山小屋

 窓の外「」ビュオオオオ…

エンシァン「かなり厳しくなってきたな……。今日はここで夜を明かすか」

ルウェリア「ですね……。そうと決まれば夕飯の支度でもしますか」スクッ



 暖炉「」メラメラ パチパチ

ララ「すう、すう……」zzz

マリン「えぐ、ひぐ……」zzz


リアン「……二人とも、すっかり眠っちゃったね」

ルル「……ララ……ほんとに助けられたの……?」

リアン「うん……。助けられたんだよ、私たち……」

ルル「…………」

ルル「」ジワッ

リアン「ああっ。は、はいハンカチ!」サッ

ルル「ん……。ありがと……リアン……」

ルル「んへへ……。よかった……」ポロポロ


↓1〜3 翌朝までの自由行動または発生するイベント 行動終了後、探索を再開します なお本日はここまで
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/05(水) 23:33:17.93 ID:WdSFWBS7o
ララに添い寝するルル

ララの過去が見れたりしないかな狙い

おつー
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/06(木) 00:03:28.08 ID:F90mfx+o0
携帯用クッキー(ノルンお手製)食べつつ、マリンとララに自己紹介

乙でした
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/07/06(木) 00:14:11.21 ID:fCBek7La0
冷静に話せる人達で今日の出来事と進行度を考慮した明日の作戦会議

おつ
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/06(木) 12:23:24.60 ID:BQ2fHfwHO

リエムちゃも熱くなってきたな
皆強くなってるからか確定成功多くなってきた。
温泉旅行の悲劇が堪えたか・・・
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/06(木) 19:52:34.11 ID:BnjbVZXs0
マリンちゃん自分が見世物になってたの気付いてたから町襲ってたのかな
なんという悪循環
461 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/06(木) 23:19:36.83 ID:sujDIGRS0
今回はファンブルからのクリティカルだったので、災い転じてとても良い結果となりました

マリンちゃんが暴れていた理由はご本人が話してくれるかもしれません
462 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/06(木) 23:20:42.62 ID:sujDIGRS0
―ユリトー山 山小屋

 暖炉「」メラメラ パチパチ

ララ「……」パチッ

マリン「……すう、すう……」

ララ「…………」ジッ

マリン「…すう、すう……」

ララ「…………」ジー

マリン「……えぅ…?」モゾモゾ

ララ「……」ジー

マリン「…え……? な、なに……?」オロオロ

ララ「……あ………」

マリン「あ、あなた、誰……?」

ララ「私は……」

 扉「」カチャッ キィ…

ルル「あ、起きてる……!」トテトテ

リアン「二人とも起きたんだね」スタスタ

マリン「!」ササッ

ララ「はい。あなた方が、私をここへ……?」

ルル「うん。具合、どう……?」

ララ「パフォーマンスの低下が見られますが、深刻な問題は発生していません」

ルル「そっか! 良かった……!」

ノルン「ねえ、二人ともお腹空いてない?」スッ

ララ「おなか……」

マリン「……」グゥ〜

マリン「///」っっっ

 ◇
463 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/06(木) 23:21:46.31 ID:sujDIGRS0
 パクパク モグモグ

マリン「……」モグモグ

ララ「これは……焼き菓子の一種でしょうか。美味です」モグモグ

ノルン「うん。クッキーっていうの。えっと……」

ララ「ララ・リリスです。ご自由にお呼びください」

ノルン「あ、どうも……! 私はノルン・ハーベストです。よろしくお願いします……!」

ルル「ルルはルル! ルル・ルールル!」モグモグ

リアン「えっと、私はリアン・ロールセンと言います。よろしくお願いします」ペコッ

マリン「…………」モグモグ

マリン「……マリン・シーサイド」モグモグ

ノルン「ララさんに、マリンちゃん……!」

ララ「自己紹介早々に申し訳ないのですが、いろいろとご質問させていただいてもよろしいですか? 状況を把握したいので」

ルル「ん!」

ノルン「私たちにわかることなら、何でもお答えします……!」

 ◇

ララ「……なるほど。では、私は任務に失敗したのですね」

ルル「そ、そうだけど……。ずっとあのまま、大神殿を守り続けてて良かったの……?」

ララ「……わかりません。私には……それしか、なかったので……」

ルル「……」シュン

ララ「ああ、でも……。任務中の記憶は曖昧なのですが、ずっと絶え間のない幻痛と虚無感に苛まれ続けていたように思えます。それがなくなって、こうして美味しいクッキーを食べられるようになったのは……きっと、私にとって良い変化です」

ルル「……良く、なった?」

ララ「はい。ルルのお陰で、良くなりました」

ルル「!」パァァ

 ◇
464 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/06(木) 23:22:32.28 ID:sujDIGRS0

マリン「……」モグモグ

リアン「え、ええと、マリンちゃんは、どうしてこの山の湖にいたの……?」

マリン「……北の海……じゃなくて、涼しくて心地いいところを探してただけ」

リアン「そ、そうなんだ……」

マリン「……お前たちこそ、どうしてマリンのところに来るの? マリンを食うわけでもないのに」

リアン「えっ、それは……た、たまたまじゃないかなあ……」

マリン「たまたま?」

リアン「一回目は、どっちかと言うとマリンちゃんの方が私たちの方へ来たんじゃない……?」

マリン「お前たちの方が、変な川に迷い込んで困ってたマリンをよってたかって叩いたんだもん。どう見てもお前たちが率先して来た」

リアン「うっ……。ま、迷ってただけだったんだ……。本当にごめんね……」

マリン「……人間、やっぱり意味ふ……じゃなかった。訂正。意味不明じゃないけど、理解できない……」

 ◆
465 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/06(木) 23:23:56.06 ID:sujDIGRS0
―山小屋 居間

エンシァン「というわけで、被救護者の看護はあちらに任せてこちらでは作戦会議を行うぞ」

シャーロット「くぅ……! あの子たちの看護もしたいけど……! 分身したかったわ……!」

ルウェリア「とりあえず今日の探索を振り返ってみましょう。まずは――」

サーナ「凄い吹雪で体力を奪われましたわね。想定よりも消耗が大きかったですわ」

ヒーティ「そして海竜とすごいゴーレムの大決戦を目撃して、しかもその後戦いに乱入しましたッ!!」

フィー「しかもあろうことか、対神兵器を相手に迅速な完全勝利を収めた。びっくりだよ」

リエム「その後、対神兵器の核となっていた人造種のララさまと海竜のマリンさまを救助し、この山小屋へ避難いたしました」

アリム「そして今に至る、というわけね。ちなみに大神殿の予測地点はもう目と鼻の先よ」

エンシァン「うむ。いろいろあったが、かなり順調に進んでいるな」

ルウェリア「はい。明日は吹雪が止み次第出発して、大神殿の発見を目指しましょう」

フィー「大神殿を見つけたらキャンプを設置して、イエリア様たちの襲撃に備えるっていう従来の予定はそのままだね」

シャーロット「ええ。だからこれは会議というよりも確認に近いわね」

サーナ「よおし、世界を守りますわよ!! そのために今夜はしっかり休みませんと!」

ヒーティ「はいッ!」

エンシァン「山小屋のお陰で質の高い休息が取れるだろう。各自、サーナくんを見習って今夜はしっかり休むように!」

 ◆
466 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/06(木) 23:24:22.04 ID:sujDIGRS0
本日はここまで
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 09:24:39.18 ID:NE4DJC0Bo
マリンちゃんを見ていると...なんていうか...その...下品なんですが...ふふ..下品なので言うのやめときますね
468 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/07(金) 20:26:01.54 ID:14V8tbPQ0
マリンちゃんは臆病で警戒心の強い幼女ですが、根底には自然界育ちのシビアさを持っているため、今までの登場人物と比べるとややとっつきづらいかもしれません。根気よく接してあげればある心を開いてくれる可能性はあります
469 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/07(金) 20:26:39.16 ID:14V8tbPQ0
―山小屋 夜

 窓「」カタカタ

ララ「……あの」

ルル「なに?」

ララ「どうして……私にくっついているのですか?」

ルル「一人だと寒いもん」

ララ「なるほど」

ルル「ん」

 窓「」カタカタ

ララ「……意識が途切れます。おやすみなさい、ルル……」

ルル「おやすみなさい、ララ……」


 すう、すう……


↓1
01-80 ぐっすり眠れました
81-00 夢を見る
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 20:30:44.05 ID:EzFG07CL0
471 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/07(金) 21:39:14.98 ID:14V8tbPQ0
―山小屋 朝

ルル「んん……」モゾ

ララ「おはようございます、ルル」

ルル「あ……おはよ、ララ」

ララ「お陰様で、質の高い睡眠を取ることができました。ありがとうございます」

ルル「ん」

 ◇
472 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/07(金) 21:39:41.90 ID:14V8tbPQ0
―山小屋 居間

 暖炉「」メラメラ パチパチ

 窓の外「」キラキラ

リアン「わぁ〜。窓の外、すっごいきらきらしてる……!」

ルウェリア「まさか……ダイヤモンドダスト!?」

エンシァン「恐らくはな。ここユリトー山でも山頂付近でなら極稀に観測できるのだそうだ」

シャーロット「ロマンティックね……。ダイヤモンドダストの中にひっそりと佇む白亜の大神殿が見えてくる気がするわ……」

エンシァン「目を覚ませ、もう朝だぞ。吹雪は無事に止んだことだし、腹ごしらえをしたら出発だ!」


 ガチャッ

クロリア「急患と聞いて飛んで来ました! 人造種専門救急です!」

リアン「クロリアさん!?」

アリム「わたしが呼んだの。吹雪も止んだことだし、クロリアの脱出艇ならすぐに来れると思ってね」

クロリア「はい! 患者はどちらに!?」

ララ「……?」

ルル「この人。診てあげて」

クロリア「この方ですね。では一緒に来てもらえますか?」

ララ「状況は大体把握しました。私の整備をしていただけるというなら拒否する理由はありません。よろしくお願いします」ペコ

クロリア「話が早くて助かります。もし他に体調が優れない方がいらっしゃったら人造種でなくとも麓で診察させていただきますが、どうですか?」

エンシァン「ふむ……もし不調な者がいれば遠慮せず下山してくれ。吹雪が止んだとは言え雪山は厳しい」

 ワタクシハダイジョウブデスワ! ジブンモヨユウデスッ! ワタシモ! ワタシモ
473 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/07(金) 21:40:14.39 ID:14V8tbPQ0

マリン「…………」

リアン「……マリンちゃん、具合、悪いよね……?」

マリン「……ふつう」

リアン「強がっちゃだめ。私、水の魔法使いだから……マリンちゃんの体に流れる水魔力の調子が悪いのも、わかっちゃうんだ……」

マリン「…………」

リアン「えっと……。この人たち、悪い人たちじゃないから……。一緒に下山して、診察を受けてもらってもいいかな……?」

マリン「むー……。わかった……」

リアン「ありがとう……!」

マリン「……リアン、マリンより強くて強いんだから、マリンのことも堂々と従えればいいのに。リアンってやっぱり変」

リアン「え、ええ……。そ、そうかなあ……」

マリン「…………でも、ありがと。助けてくれたこと……お礼、まだだった」

リアン「あ……うん!」

 ◇
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