【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索 Part 2【百合】

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312 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/22(木) 00:12:02.36 ID:zjO8u8C50
申し訳ないですが、聖夜の夜遅くにモンスター部が逃したモンスターを今の精神状態のルルが捕獲するという流れの整合性を捻出するのが難しいのと、クロリアの工房でのんびり聖夜を過ごしているスイスと量産剣が夜遅くに外に出たり、あるいはフィーと今のルルが夜遅くにクロリアの工房に訪問したりする理由を思い付かないため、今回は>>309>>311は無効とさせていただきます。申し訳ありません

あと、聖夜祭アフターなのでできれば聖夜らしい内容だと良いです
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 00:18:23.73 ID:9RIcI+0L0
リアンとノルン、キャンドルの火を眺めながら語り合い
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 00:40:57.74 ID:uLZK9Ei/o
エンシァン先生がルルたんぽを所望
一緒に寝てルルから過去の辛い記憶はどうすればいいか聞かれる
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 01:33:32.84 ID:nhMbVlmso
乙です
人造三人組も見たいなと思っていたんですありがとうありがとう!
316 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/22(木) 23:10:03.84 ID:zjO8u8C50
どうせなら全員分書こうと思い、遺跡部外の人たちの聖夜の様子も書かせていただきました。普段はなかなか絡めない彼女たちですが、今後も動向を見守っていただければ幸いです
317 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/22(木) 23:10:43.55 ID:zjO8u8C50
―12月4週 聖夜
 学生通り

リアン「わあ〜。今夜はイルミネーションが綺麗だねえ」

アリム「いつもと同じ通りなのに、まるで別の世界みたい。面白い行事ね」

リエム「不思議です……。誰がこのような行事を考案したのでしょうか……」

リアン「サンタさん、かな……?」

アリム「サンタさん……?」

リアン「うん。シャーロット先生が赤い服を着てたでしょ? あれはサンタさんの格好なんだよ。サンタさんはあんな感じの赤い服を着て、聖夜に子供たちへプレゼントを配って回るおじいさんなの」

アリム「……シャーロットは老人の仮装をしていたということ?」

リアン「……そ、そういうことになるね……。でもシャーロット准教授はきっと、サンタさんの子供を愛する優しくて楽しい面をリスペクトしたんだよ」

リエム「素敵だと思います……」

アリム「そ、そうなのかしら……。でも、変わった老人がいたのね。この世界には」

リアン「本当に実在したかどうかは知らないけどね。別の世界の伝承がこっちに紛れ込んで定着しちゃっただけかもしれないし」


 ワイワイ ガヤガヤ

リアン「ん? アイヴィレ(服屋)の方が騒がしいね。何だろ」


サンタ服の売り子「聖夜大特価セールだよー!! 子供用サンタポンチョが半額だよー!! モコモコで着心地抜群だからパジャマにも最適だよー!! 残り2着だよー!!」


アリム「なるほど。サンタの仮装をするのは何も変じゃなくて、普通に親しまれていることなのね」

リエム「勉強になります……」

リアン「そ、そうだね……」


リアン(子供用サンタポンチョ……!! 絶対リエムちゃんとアリムちゃんに似合うよ……!!)

リアン(想像するだけで、可愛さに悶え死んでしまいそうだ……)

リアン(いや、でも……。私は、リエムちゃんとアリムちゃんを着せ替え人形扱いしていない……?)

リアン(今までも、スクール水着やスモックを私の独断と偏見で彼女たちに押し付けてきた。実際可愛いと思うし、私の美意識が間違っているとは欠片も思わないけれど……)

リアン(でも……私は、彼女たちを都合の良い着せ替え人形として見ているのではないだろうか)

リアン(…………つまり……人造種を、道具扱いしている?)

リアン(あ、ああ……だとしたら……私、は………)グニャア


アリム「ね、リエム。せっかくだから買ってみましょうよ」

リエム「はい。賛成いたします、アリム」

 ◆
318 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/22(木) 23:12:06.15 ID:zjO8u8C50
―リアンの部屋

リアン(夕食は聖夜祭で既に十分取れていたので、後はお風呂に入って寝るだけだ)

リアン(私は一番風呂をいただき、今はリエムちゃんとアリムちゃんが二人でお風呂に入っている)

リアン(彼女たちを都合の良い道具扱いしているかもしれないということから目を背け、私はベッドメイキングにいそしんでいた……)

 ピンポーン

リアン(そんな時、インターホンが鳴った。こんな夜更けに誰だろう……)


リアン「はーい」パタパタ

 ガチャッ

ノルン「こんばんは、リアンちゃん」

リアン「ノルンさん!? 寒いでしょ、上がって上がって!」

ノルン「ありがとう。お邪魔します」

 バタン

リアン(玄関の外、寮の廊下にいたノルンさんを招き入れ、私はドアを閉めた)

 ◇

リアン「それで、どうしたの……? こんな時間に……」

ノルン「ちょっぴり、名残惜しくて……。もう少しだけ、お話しない……?」

リアン「あ、そうだよね。私も、ちょっと寂しいなあって思ってたとこだから」

ノルン「良かった。それじゃあ、キャンドルを持ってきたから――」

リアン「わ、聖夜っぽい……!」

ノルン「でしょ? 雰囲気作りに」


 照明「」フッ

 火「」シュボッ

 キャンドル「」ユラユラ


リアン(明かりを消して暗くなった部屋に、ノルンさんが持ってきたキャンドルの火がゆらゆらと揺らめく)

リアン(いつもの部屋なのに、とても幻想的でロマンティックだ……。まるで、おとぎ話の世界に入ったかのよう……)
319 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/22(木) 23:12:41.07 ID:zjO8u8C50

ノルン「……今年ももう、終わりだね」

リアン「うん……。早かったなあ……」

ノルン「本当にね。楽しい時間は、いつもすぐに過ぎ去っちゃう……」

リアン「……楽しいよね。つらいことも、くるしいことも、かなしいこともあるけれど……それでも、みんなと一緒にいられる今が……私も、すごく楽しいよ……」

ノルン「……私……ずっと、学生のままでいたいな……」

リアン「ノルンさん……」

ノルン「……私たち……来年になったら、三年生だよ……。進路のこと、将来のこと……みんなと、一緒にいられなくなること……嫌でも、考えなきゃならなくなっちゃう……」

リアン「だ、大学部に進学すれば……」

ノルン「……ルウェリアちゃんは、元々お姉さんを助ける為だけにこの学院に来たんだもの。そのお姉さんももう手が届くところまで来てるし、無事に助け出せたら……もうこの学院にこだわる必要はなくなっちゃうし……。お嬢様のサーナちゃんは、ここよりももっと格式のある大学に行っちゃうかもしれない……。アリムちゃんは大学に進学する理由が全くないし……。リアンちゃんだって、学費の問題があるし……」

リアン「…………ご、ごめん……」


リアン(確かに……うちの孤児院は、そこまで経済的に豊かなわけではない。今回私がこの学院に転入できたのは、院長を初めとしたみんなのがんばりが結実した奇跡のようなものなのだ……。正直に言えば、大学部まで進学するのは難しいだろう……)

リアン(私たちは……高等部を卒業したら、バラバラになってしまうのかもしれない……)


ノルン「……せっかく、仲良くなれたのに……。初めて、私のことをしっかり見てくれる人たちと、出逢えたのに……」

リアン「ノルンさん……」

ノルン「……ごめんね。せっかくの聖夜なのに、なんだか暗い話しちゃって……」

リアン「ううん……。サンタさんは、そういうかなしみを癒やす為にがんばってるんだから」

ノルン「サンタさん……」

リアン「……お祈りしよ、サンタさんに。私たちが、末永くずっと仲良くいられますように……って」

ノルン「ふふ……そんな都合の良い願いまで、叶えてくれるものなのかな……?」

リアン「え、えへへ……だめ、かな……?」

ノルン「ううん。良い……すごく……」


リアン(揺らめくキャンドルの火を前に、私たちはお祈りを捧げた……)

 ◇

ノルン「……それじゃあそろそろ、帰るね」

リアン「うん……」

ノルン「リエムちゃんとアリムちゃんによろしくね。おやすみなさい、リアンちゃん」

リアン「おやすみなさい、ノルンさん」

 ガチャッ バタン…


リアン(そうして、ノルンさんは静かに帰っていった……)

リアン(部屋には未だ、キャンドルの火が静かに揺れている……)

リアン(未来がどうなるかはわからないけれど……少なくとも、あと一年は学生でいられる)

リアン(残り、一年と少し……。悔いのないように……)

リアン(最高の時間を、みんなと過ごしたいな……)

 ◆
320 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/22(木) 23:13:20.74 ID:zjO8u8C50
―リアンの部屋

リエム「お風呂を上がりました、リアンさま」

アリム「上がったわよ、リアン」

リアン「あ、うん……」


リアン(……ノルンさんと話していて気が紛れていたけれど……私は、彼女たちを着せ替え人形扱いした咎人だ……)

リアン(うう……真っ直ぐに二人を見ることができない……)


リエム「リアンさま……?」

アリム「……な、何よ。こっち見なさいよ」

リアン「……私なんかに、リエムちゃんとアリムちゃんを直視する資格なんて……」

アリム「いやいきなり何言ってるのよ!? い、いいから見なさい!」グイッ

リアン「ふええっ!?」グルンッ


リエム「り、リアンさま………///」モジモジ(E:ミニサンタポンチョ)

アリム「……ど、どう……? 似合ってる……?///」(E:ミニサンタポンチョ)


リアン(ああ……私は……夢でも見ているのだろうか……)

リアン(リエムちゃんとアリムちゃんが……サンタの格好をして……)
321 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/22(木) 23:14:03.04 ID:zjO8u8C50

リアン「……すごく、似合ってる……!! かわいいよ、二人とも……!!!」

リエム「リアンさま……!///」

アリム「丈が短すぎてどうかと思ったけど……良かった……///」

リアン「で、でもどうして? いつの間に買ったの?」

アリム「リアンがぼけっとしてる間に二人で買ったのよ」

リエム「リアンさまに、喜んでいただきたく……」

リアン「………二人とも……! とっても、素敵だよ……!!!」

リアン「そして……ごめんなさいっ!!」ドゲザッ

リエム「えっ……り、リアンさま……?」

アリム「な、何よいきなり?」

リアン「私……二人を、着せ替え人形みたいにしてたよね……。今回も、その服を見て、二人に着せてみたいって考えちゃって……。私……本当に、ごめんなさいっ!!」ドゲザッ

リエム「……リアンさま……わたしは……」オロオロ

アリム「……はあ。そんなことで悩んでたのね。馬鹿リアンにしては殊勝だけど、ちょっと今更すぎない?」

リアン「うぐっ……」グサッ

アリム「……別に良いわよ。あんた、わたしたちが嫌がることは絶対にしないでしょ? だからあんたがわたしたちを着せ替え人形扱いしているとは思わないわ。ただ、わたしたちの可愛さを引き出す為の提案をしてるだけ……そうでしょ?」

リアン「そ、そうなのかな……。自分のこと、よくわかんないや……」

アリム「ふふ、まあそんなもんよ。わたしもリエムも、今更あんたにそんな下らない不信感を抱くことはないから。安心しなさい」

リエム「はい……。でもわたしは、リアンさまの着せ替え人形でも構いません……。どうかこれからも、わたしの体をご自由にお使いくださいませ……」

アリム「あ、こら! 今リアンはそういうことしないって言ったばかりでしょうが!!」

リエム「ふふ……はい……わかっています……」

リアン「アリムちゃん、リエムちゃん……!」ガバッ

 ぎゅっ…

リエム「リアンさま……///」

アリム「あっ……リアン……///」

リアン「こんな私を信頼してくれて……本当に、本当にありがとう……」

リエム「こちらこそ……いつもわたしを大切にしてくださり、本当にありがとうございます……」

アリム「……わたしも。いろいろあったのに、そんなわたしを受け入れて、いつも優しくしてくれて……その………ありがと……」

リアン「ふふ……二人とも、大好きだよ……!!」

リエム「……はい。わたしも……大好きです……」

アリム「わ、わたしも………だ、大好き、だから……///」


リアン(私たちは身を寄せ合い、お互いの温もりを感じながら眠りについた……)

リアン(聖夜が、密やかに更けていく――)

 ◆
322 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/22(木) 23:15:13.14 ID:zjO8u8C50
本日はここまで
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:57:37.40 ID:8UQV3GjYo
おつおつ
学生特有の別れの予感…きゅっとなる
風紀委員長の見立ては間違ってなかったかもしれねぇ……
324 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/23(金) 21:47:29.05 ID:p87AM+/30
リアンさまはリエムとアリムが大好きなだけで、小さい子なら誰でも好きというわけではありません
お別れまではまだ一年以上あるので、後悔のない学生生活を送っていただければと思います
325 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/23(金) 21:50:46.16 ID:p87AM+/30
―12月4週 聖夜
 職員寮 エンシァンの部屋

ルル「…………」

エンシァン「さて、今夜はもう寝るだけだが……」

ルル「…………」

エンシァン「……冷えるな。ルルたんぽを使うか……」

 もぞもぞ ぎゅっ

ルル「ん……。エンしゃん……?」

エンシァン「やはり温かいな、ルルは」

ルル「…………」

エンシァン「ルルも遠慮なく私で暖を取れ。寒さを我慢して寝ても睡眠の質が低下するだけだ」

ルル「…………」

ルル「……ルルなんかが……あったかく寝て、良いの……?」

エンシァン「良いに決まっているだろう」

ルル「でもルル……たくさんの人たちの、あったかいを……奪った……」

エンシァン「…………」

ルル「それなのに……ルルだけ、あったかくなるなんて………」

エンシァン「…………」

エンシァン「………奪ったから、何だ? それが、ルルが温まってはいけない理由になるのか?」

ルル「だって……だって……! そんなの、ずるいもん! みんなに酷いことしたんだから……ルルも、酷い目に遭わなきゃ……」

エンシァン「その理屈だと、全ての生物は酷い目に遭わなければならなくなるぞ」

ルル「え……?」

エンシァン「私たちは普段から、肉や魚、野菜など……他の命を奪って生きている。言い換えれば、他の命を酷い目に遭わせているということだ。わかるな?」

ルル「…………うん……」

エンシァン「植物プランクトンでもない限り、その摂理に例外はない。命が生き続けるには、他者を奪うしかないわけだ」

ルル「でも……ルルは、生きる為に奪ったんじゃ……」

エンシァン「生きる為かそうでないかは問題ではない。奪うという行為に違いはないのだから」

ルル「…そう、なの……?」
326 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/23(金) 21:51:33.60 ID:p87AM+/30

エンシァン「そうだな……。例えばルルは、サーナくんやアリムくんが人食いオークに食い殺されたとして、それを許せるか?」

ルル「……絶対、許さない」

エンシァン「そういうことだ。奪われた側にとっては、奪われたという結果しかないのだ」

ルル「じゃあ……ルルも…………」

エンシァン「ああ。お前も、許されることはない」

ルル「……っ」

エンシァン「だが、だから何だ? 我々は誰かの許しがなければ生きられないほど脆弱な存在なのか?」

ルル「え……」

エンシァン「先程も言ったように、生物は他者の命を奪って生きている。許されなければ生きられないというなら、この星の生命は直ちに死滅するだろう」

ルル「…………」

エンシァン「だがそうはなっていない。我々が生きていくのに、誰かの許しなど必要ないからだ。腹が減ったら食い、腹が立ったら殺す。本来、生命とはそういうものだ」

ルル「で、でも……」

エンシァン「それともルルは、リアンくんやサーナくん……遺跡部の皆のことも生きるべきでないと思うのか? あの子らも、今までに無数の命を奪って生きてきたのだぞ?」

ルル「そんな、こと……」

エンシァン「リアンくんやサーナくんが温かく生きて良いなら、お前も温かく生きて良いということだ。わかったな?」

ルル「…………」

ルル「……わかんない、よ……」ジワ…

エンシァン「ルル……」

ルル「うぅ……えぐ、えぐ……」グスグス

エンシァン「……フッ。不出来な子だ……。私は、お前に温まって欲しいだけなのだがな……」

 ぎゅっ……

 ☆ルルの心の整理が進みました

 ◆
327 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/23(金) 21:54:24.86 ID:p87AM+/30
―12月4週 大晦日
 リアンの部屋

リアン(そうこうしている内にもう大晦日だ)

リアン(今日が終われば、明日は年始め……。この島ではショウガツ≠ニ言うらしい)

リアン(ちなみに今この島に住んでいる住民の人たちは、文明崩壊後にこの島に移り住んできた民族の子孫なのだそうだ。古代人の末裔とかではないらしい)

リアン(まあそれはともかくとして……。大晦日の予定は……)


―次の遺跡発見率[101/500](※年末年始の行動では上がりません)
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルルちゃん(不安状態:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+3)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける
・ルルを元気づける

大晦日の行動です
↓1 年の越し方
↓2〜4 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 21:55:53.18 ID:HVeF/2s80
サーナが別荘に招待してくれた
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 22:01:14.34 ID:sTsPeZkiO
みんなで集まって年越し蕎麦を食べよう
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 22:01:15.82 ID:4RxZtt7LO
リアン、リエムとアリムに巫女さん衣装を作成
331 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/23(金) 22:16:42.64 ID:p87AM+/30
急用が入ったので本日はここまで。このレスは安価に含まれません
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 22:32:25.33 ID:hM+de0xGo
サーナが卒業してもルルと一緒にいたいと(大胆な告白)
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 22:45:23.51 ID:ZDwk3dDPO
えんしゃんほんとすき
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 22:55:46.56 ID:ZlKJnhmqo
同じく
いい先生かは置いといて、いい大人だよな
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/24(土) 12:32:33.18 ID:wIwMgzt4O
どうでもいいけど>>1の淡々とした語りが、なんとなくリエムでもアリムでもないリエム型魔法人形がシステムメッセージ担当してるみたい
336 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/24(土) 23:16:56.56 ID:L64Jq2+M0
エンシァン先生自身も自分のことを良い先生だと思っているようです。しかし大多数の生徒は頭のおかしい先生だと思っています

特に意識していたわけではありませんが、>>1の文体は確かにリエム型っぽいかもしれません
リエム型の子は大体リエムのような口調なので、アリムのように口調が大きく変わることは稀なようです
337 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/24(土) 23:17:56.86 ID:L64Jq2+M0
―12月4週 大晦日 午前
 リアンの部屋

リアン(今日は午後からみんなと合流してサーナさんの別荘に行くんだった)

リアン(午前中は……よし! アレを仕上げよう!)


 ぬいぬい…

リアン「ふんふんふーん……♪」ヌイヌイ

リエム「リアンさま。お縫い物でしたら、わたしもお手伝いいたします」

リアン「ありがとう、でも大丈夫だよ。あと少しだけだから」

アリム「……紅白の、着物……? この島の伝統的な衣服に似ているけれど……」

リアン「うん! 巫女っていう神職の女性が着る衣装!」

アリム「ふうん。なんでそんなものを作っているの?」

リアン「オショウガツは巫女さんの格好をすると縁起が良いんだって。だからリエムちゃんとアリムちゃんに巫女さんの格好をしてもらおうと思って」

アリム「……一応聞いておくけど、誰から聞いたの? それ」

リアン「シャーロット准教授!」

アリム「…………」

アリム「……まあ良いわ。着てあげる」

 ◇

リアン「よし! 完成!」ヌイッ

リエム「リアンさま……! おめでとうございます……!」パチパチ

アリム「めでたくなるのはわたしたちの方みたいだけどね」

 ☆子供用巫女装束を二着作りました

 ◆
338 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/24(土) 23:18:27.51 ID:L64Jq2+M0
―12月4週 大晦日 午後
 新西区 高台 サーナの別荘

リアン(私たちは予定通りにみんなで集まり、サーナさんの家で所有しているという別荘に来た)

リアン(場所はなんと新西区の高台だ。まさか島内にサーナさんの家の別荘があったなんて……)

リアン(恐るべし、ブルジョワジー……)


ノルン「わあ……! 本物の別荘……!」

ルウぇリア「すごいな……。一軒家ってだけでもすごいのに、これが別荘で、しかもそこそこ広い庭まである……!」

ヒーティ「な、なんか緊張しちゃいます……! 自分、場違いじゃないでしょうかッ……!」

サーナ「場違いではありませんわ!! みんな、わたくしの大切な友達ですもの!」

リアン「サーナさん……招待してくれてありがとう……!」

サーナ「ふふ、礼には及びませんわ。わたくしがみんなを招待したかっただけですもの」


ルル「…………」

リエム「ルルさま……」

アリム「ほら、ルル。せっかく来たんだもの、行きましょう」

ルル「………うん…」

 ◆
339 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/24(土) 23:19:24.48 ID:L64Jq2+M0
―夕方
 サーナの別荘 リビング

リアンたち「いただきます!」

 モグモグ…

リアン(私たちはリビングに集合し、大きなテーブルに着いておそばを食べ始めた)

リアン(この島では大晦日におそばを食べるらしい。年越しそば、と言うそうだ)

リアン(ノルンさんとリエムちゃんが作ってくれた年越しそばは、とても美味しい)


ノルン「おかわりもいっぱいあるから遠慮せず食べてね」

リエム「天ぷらのおかわりもたくさん用意してあります。ご賞味くださいませ」

リアン「ありがとう……!」


リアン「ノルンさん、和食も作れるんだねえ」

ノルン「勉強中だけどね。リエムちゃんも手伝ってくれたし、まだまだだよ」

リエム「お手伝いいたしました。ノルンさまのお力になれたのでしたら幸いです」

ノルン「こちらこそ幸いだよ! いつもありがとね、リエムちゃん」

リエム「ノルンさま……。こちらこそ、いつもありがとうございます……」


 ☆学生組の能力が成長しました

 ◆
340 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/24(土) 23:21:55.82 ID:L64Jq2+M0
―夜
 サーナの別荘 バルコニー

ルル「…………」

サーナ「……ここにいましたのね、ルル…」スタスタ

ルル「…サーナ……」

サーナ「………よろしければ、教えてくださいまし。ルルが、苦しんでいる理由を」

ルル「…………」

ルル「……うん」

 ◇

ルル「……ルル、いっぱい奪った……。奪わなくても良いものを……いっぱい、いっぱい……」

サーナ「そう、だったんですの……」

ルル「……エンしゃんは……生きてれば奪うのは当然って言ったけど……」

ルル「……本当に、それでいいの……?」

サーナ「…………」

サーナ「……わかりませんわ。わかりませんけれど……」

サーナ「わたくしは……!! ルルと一緒にいたいですわよ……!!!」ザッ

ルル「……え?」

サーナ「これからも、これから先も、卒業しても!! ずっと一緒に!!」

サーナ「だから――生きることを、幸せになることを、諦めないでくださいまし!!!」

ルル「…………」


   (なんでルルなんかと)

     (こんなルルのことを好きになってくれたの)

 (ルルなんかと一緒にいちゃだめ)

    (やだ。ルルもみんなと一緒にいたい)

  (ルルなんかが幸せになっちゃだめ)

    (やだやだ。エンしゃんも生きて良いって言ったもん)

   (サーナだって、幸せになって良いって言ったもん)

  (だめ。ルルは酷い目に遭わなきゃだめ)

     (やだ……やだ………)


ルル「………」フラッ

サーナ「ルル!」ダキッ

ルル「………わかんない……わかんないよぉ……」ジワッ

サーナ「ルル……」

ルル「えぐ、えぐ……」グスグス

サーナ「……中に戻りましょう。ここは冷えますわ……」

 ☆ルルの心の整理が進みました

 ◆
341 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/24(土) 23:23:35.25 ID:L64Jq2+M0
本日はここまで
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/24(土) 23:42:11.88 ID:ma2S6NU10
乙です
みんな良い子だなあ……
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/25(日) 00:37:10.87 ID:EijW3aVoo

ルルちゃ、他のインテリジェンスソードと比べて内面が未成熟よなあ
344 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/25(日) 22:43:39.83 ID:c+25mS9M0
リアンを初めとして皆良い子です。良い子であるせいで余計な苦しみを負うことになることもあります。難儀です

他のインテリジェンスソードも全員が成熟しているというわけではないのですが(完全に成熟しているのはフィーくらい)、ここ最近のルルがよわよわなのは遺跡部での暮らしが良すぎたからかもしれません。生きる喜びを知ってしまったからこそ――
345 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/25(日) 22:44:27.09 ID:c+25mS9M0
―大晦日 深夜
 サーナの別荘 リビング

ルウェリア「今年は本当にいろいろあったなあ……」

リアン「そうだね。私も驚きの連続だったよ」

ノルン「リアンちゃんが転入して来なかったら、一人ぼっちで年越ししてたかも。私……」

ルウェリア「あはは、私も! 去年は寮で、気が付いた時には越してたんだよね」

ノルン「あ、ルウェリアちゃんも? ふふ、私もそうなの。ぼーっとしてるうちに越しちゃった」

 ワイワイ キャッキャ

リアン(ひええ、全然笑えないよお……)

リアン(そういえば今何分だろ……。そろそろ日付が変わる頃じゃ……)


時計「00:02」
346 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/25(日) 22:44:58.60 ID:c+25mS9M0
リアン「あ……ひ、日付変わってる!!」

ノルン「えっ!?」

ルウェリア「ほ、本当に!?」

ヒーティ「ふわぁ……。変わったんですかぁ……?」ウツラウツラ

リアン「う、うん! あけましておめでとうございます!!」

リエム「あけましておめでとうございます、リアンさま。皆さま。本年もどうぞよろしくお願いいたします」ペコリ

ノルン「あけましておめでとう! これからもよろしくね!」

ルウェリア「あけましておめでとう……! 新年もよろしくお願いします……!」

ヒーティ「ふぁ……。よろしく……おねがい、します……」ウツラウツラ

アリム「おめでと。まあよろしくね、今年も」

 ガラッ

サーナ「ルルを寝かしつけて来ましたわ。あけましておめでとうございます」

リアン「サーナさん! ルルちゃんは……」

サーナ「……未だ、激しく自分を責めていますわ……。ルル自身もどうしたら良いかわからないようで……」

アリム「……魔力の波長は相変わらず乱れているけれど、前よりも淀みが薄れているわ。良い傾向かもしれない」

サーナ「る、ルルは大丈夫なんですの……!?」ズイッ

アリム「断定はできないわ。未だ不安定であることに変わりはないから、今後またルルの精神を揺さぶるようなことがあれば一気に悪い方へ進むかもしれない」

サーナ「……そうなんですのね。わかりましたわ……!」グッ


リアン「わ、私にもできることあるかな……?」

アリム「うーん……何が正解かはわからないけど、リアンの場合はいつも通りが一番良いかも」

リアン「えっ、そうなの?」

アリム「ええ。あんたは特別なことをするより、そのままの姿勢で接するのが一番良いわ」

リアン「そのまま……」

アリム「今のルルにいつも通りに接するっていうのも難しいかもしれないけどね」

リアン「う、ううん……。わかったよ……!!」

 ◆

リアン(その後私たちは睡眠を取り、明け方に起きてバルコニーで日の出を拝んだ)

リアン(問題や悩みは尽きないけれど、日は昇る。時間は待ってくれない)

リアン(今年がどういう年になるかはわからないけれど……いろんなことが解決して、みんなが笑って過ごせる素敵な年になれば良いな……)

リアン(……頑張ろう!)
347 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/25(日) 22:46:09.54 ID:c+25mS9M0
―1月1週 元日 朝
 リアンの部屋

 ガチャッ

リアン「ただいまあ〜」

リエム「ただいま帰りました」

アリム「ただいま」


リアン「はあ〜。新年初めての帰宅だねえ」

リエム「出るのは年明け前だったので、少し不思議な感じがいたします」

アリム「いつもと変わらないはずなのにね」

リアン「なんでだろ。年明けって何か不思議だよね」


―次の遺跡発見率[101/500](※年末年始の行動では上がりません)
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルルちゃん(不安状態:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+3)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける
・ルルを元気づける

元日の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります なお本日はここまで
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/25(日) 22:46:57.28 ID:yrqJ4j8Z0
皆で孤児院とリモート会話
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/25(日) 22:47:41.37 ID:RglVyePcO
遺跡部で羽根つき大会
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/25(日) 22:47:44.31 ID:/6ENp/UP0
エンシァンとルルが二人でお出かけ
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/25(日) 23:34:35.85 ID:EijW3aVoo
いつの間にか年越しあるある
おつわ
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 00:14:23.11 ID:Ym2Z5r3oO

巫女服はこっそり楽しんだのかな
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 08:54:06.06 ID:Ym2Z5r3oO
>>352続き
と思ったら正月だからこれから楽しむのか。
失礼
354 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/26(月) 21:37:47.65 ID:2Hz0dA6U0
リアンたちはそれほどテレビや動画や配信などを見ない傾向があるようなので、恐らく気付かないうちに年を越すだろうと考えました

巫女服のお披露目はまさしくこれからの予定です。お楽しみに
355 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/26(月) 21:38:25.50 ID:2Hz0dA6U0
―1月1週 元日
 職員寮 エンシァンの部屋

ルル「……」ボー

エンシァン「……今日は羽根突きをやるんじゃなかったか?」

ルル「………んーん……。ルルが行っても……みんなを、困らせるだけ……」

エンシァン「ふむ……。それなら私と初詣にでも行くか」

ルル「……エンしゃんだって、ルルなんかといても……」

エンシァン「いいから来い」グイグイ

ルル「あぅ……」

 ◇
356 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/26(月) 21:38:54.11 ID:2Hz0dA6U0
―東区 町外れ 寂れた神社

エンシァン「やはりここは静かだな」

ルル「……あっちの神社じゃないの?」

エンシァン「ああ。あっちは少々賑やかすぎるからな。初詣と洒落込むならこっちの方が良い」

ルル「ふうん……」

エンシァン「よし、まずは賽銭を入れるぞ」

 小銭「」チャリン

エンシァン「ほれ、ルルの分の賽銭だ。入れてみろ」スッ

ルル「う、うん……」

 小銭「」チャリン

エンシァン「よし、入れたな。そうしたらこの紐を掴んで、鈴を鳴らす」

 鈴「」シャランシャラン

ルル「鈴を、鳴らす……」

 鈴「」シャランシャラン

エンシァン「そうしたら二礼二拍手一礼……二回お辞儀して二回手を叩いて最後に一回お辞儀だ」

 スッ スッ パン パン スッ

ルル「え、えと……に、二回……おじぎ、して……?」

エンシァン「一緒にやるか。ゆっくりやるから私に続け」

ルル「ん……」

 スッ スッ パン パン スッ

ルル「……」スッ

エンシァン「よく出来たな。上手だったぞ」

 ナデナデ

ルル「んん……。これくらい、できるもん……」

エンシァン「フッ、そうか」

ルル「……これ、なんの意味があるの?」

エンシァン「知らん」

ルル「ええ……」

エンシァン「どっちかと言えばこの後がここに来た真の目的だからな」

ルル「しんのもくてき……?」

 ◇
357 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/26(月) 21:39:54.95 ID:2Hz0dA6U0
―寂れた神社 小さな屋台

巫女さん「お待たせ致しました。お汁粉二つになります」

 お汁粉「」ホカホカ

エンシァン「ありがとう」

ルル「……」ウズウズ

巫女さん「お子さんですか? めんこいですねえ」

エンシァン「まあ子供のようなものではあるな」

巫女さん「まあ。ふふ、ゆっくり食べていってくださいね」

ルル「…………」ウズウズ

エンシァン「そうさせてもらおう」

 ◇

ルル「……ごくん。あまい……」

エンシァン「絶品だろう? 毎年これを食う為にここへ初詣に来ているのだ、私は」

ルル「……うん」

エンシァン「茶も良く合うしな」モグモグ グビグビ

ルル「…………」

 ルルのお汁粉の容器「」カラッポ

ルル「…………」

エンシァン「フッ……。巫女さん、おかわりを一つ」

巫女さん「はい、どうぞ」スッ

ルル「あ……」

エンシァン「ほれ、食え。甘いの好きだろう、ルル」

ルル「………」

ルル「うん………」

 モグモグ…


ルル(……ありがと。エンしゃん……)

 ◆
358 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/26(月) 21:40:55.19 ID:2Hz0dA6U0
―1月1週 元日
 公園

シャーロット「というわけで始めるわよ〜! 新春遺跡部羽根突き大会!!」(E:巫女装束)

リアン「わあ〜!」パチパチ

リエム「わあ〜」パチパチ(E:巫女装束)

アリム「わ、わあ〜……」パチパチ(E:巫女装束)


シャーロット「ずるいわよあなたたち!! 私を除け者にしてみんなで年越しだなんて……爆乳エルフだって仲間はずれにされたら泣いちゃうんだからねっ!!」

ルウェリア「す、すみません。その、除け者にしたつもりはなくてですね……」

シャーロット「なーんて冗談よ。同年代の仲間たちだけで過ごせるのは今だけだものね。存分に学生生活を楽しんで!!」

ルウェリア「准教授……!!」



サーナ「ルル……」

シャーロット「ルルちゃんはエンちゃんと一緒よ。ここには来ていないけれど、きっと素敵な元日を過ごしているわ」

サーナ「……ええ。わかっていますわ……。心配しすぎですわね……」

ヒーティ「でも心配な気持ち、自分もですッ……! ルル先輩にわんわん呼ばわりされないのが、寂しくて……!」

サーナ「ヒーティ……。ふふ、ありがとうございますわ……!」



ノルン「シャーロット准教授は予想通りだったけど、リエムちゃんとアリムちゃんも巫女さんの格好だね! すっごく似合ってて可愛いよ!」

リエム「ありがとうございます、ノルンさま、ルウェリアさま。リアンさまにお仕立てしていただきました」ヒラヒラ

アリム「リアンのやつにこんな縫製技能があったなんてね。ちょっと意外だったわ」

リアン「ぬいぐるみとかきぐるみを自作してるうちにちょっとできるようになっちゃって。難しいのは全然できないけどね」

ノルン「ううん、すごいよ……! 私も縫い物は時々するけど、服を仕立てたことまではないもの」

リアン「え、えへへ……そうかな」



シャーロット「よーし、歓談もそこそこにしてそろそろ始めましょうか! 羽根突き!」

アリム「羽根を落とさないように、この板で撃ち合えば良いのよね?」

シャーロット「そう! 初めての子もいると思うけれど、手加減無用でいくわよ〜!」


↓1 羽根突き大会勝者
01-12 リアン
13-24 リエム
25-36 ルウェリア
37-48 サーナ
49-60 ノルン
61-72 ヒーティ
73-84 シャロット
85-96 アリム
97-00 ??
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 21:41:42.13 ID:7O6eVNUy0
たあっ
360 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/26(月) 22:16:47.70 ID:2Hz0dA6U0
 カン コン ポサッ

アリム「ま、まさか……このわたしが、リエムに……!!」ガクッ


シャーロット「勝者、リエムちゃん!!!!」

リエム「ありがとうございました」ペコリ

 ワアアアアア!!! カワイイ!! ヨウジョ!! ヨウミコ!!


リアン(いつの間にか増えたギャラリーが、アリムちゃんとリエムちゃんの健闘を称えている)

リアン(何にしても、おめでとうリエムちゃん……!!)


ノルン「あはは……リエムちゃん以外、みんな顔に落書きされちゃったね」

ルウェリア「たまにはこういうメイクも良いんじゃないかな」

ヒーティ「メイクなんですか、これ!?」

サーナ「メイクと言えば確かにメイクかもしれませんわね……」

シャーロット「ふふ、みんな楽しんでくれたようで何よりよ」

アリム「不覚だわ……。まさかリエムに……」

リエム「もうアリムに教えられるだけのわたしではありません。アリムはかわいい妹なので、姉であるわたしが守ります」フンス

 ☆舞うように羽子板を振るう金髪碧眼幼巫女が噂になりました
361 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/26(月) 22:17:23.95 ID:2Hz0dA6U0
本日はここまで
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 23:41:56.42 ID:q+JRJjwgo
おつおつ
リエムちゃんシークレットファンクラブ出来てそう
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 00:02:17.51 ID:dnXd7+phO

おとなしいリエムちゃだけど普通にハイスペなのよね。

風紀委員長に見つからなくてよかった
364 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/27(火) 23:13:13.45 ID:bgO0a7Hc0
実は学院内では、リアンと同居している金髪碧眼幼女のことはかなり知れ渡っています。風紀委員長のように悪評を吹聴する人もいますが、ほとんどの学院生はリアンとリエムちゃのことは概ね好意的に見てくれているようです

リエム型は万能型で学習能力も高いため、汎用性や拡張性においてはかなり優れていたとされています。しかし一般流通していた期間が長くなかった上、ほどなくして文明が崩壊してしまったため、その優秀さを遺憾なく発揮するに至れた子はあまり多くなかった模様です
365 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/27(火) 23:14:15.32 ID:bgO0a7Hc0
―1月1週 元日 夜
 リアンの部屋

リアン「ええと、このアプリケーションを起動すれば良いんだっけ……?」ポチポチ

ルウェリア「うん。起動したらまずは設定を……」


アリム「現代の光学映像通信よね。実際に見るのは初めてだから参考になるわ」

リエム「勉強いたします」

ヒーティ「リエム先輩とアリム先輩ならこれよりももっと高度な通信が使えるんじゃないんですか?」

アリム「わたしとリエム間でなら、お互いがこの島くらいの範囲にいる限りは可能よ。でも現代の人間と連絡を取り合う場合はこの時代のネットワークやデバイスにアクセスした方が早いし効率的だからね」

サーナ「なるほど……わたくしたちと連絡を取り合うため、というわけですわね!」

アリム「ち、ちがっ……違わ、ないけど……///」

ノルン「本当!? 嬉しい……!」

リエム「素直に言えてえらいです、アリム」ナデナデ

アリム「ばっ、妹扱いするな馬鹿リエム!!」

 ワイワイ キャッキャ


ルウェリア「よし、あとはそのボタンをタップしてみて」

リアン「う、うん!」ポチッ

 タブレット「呼出中」ピロリロリン ピロリロリン

リアン「わわっ、つ、繋がった!?」

ルウェリア「うん、オッケー。今夜通話したいってことはもう知らせてあるんだよね?」

リアン「そ、そのはず……!」

ルウェリア「じゃあ、あとは向こうが通話に出てくれれば……」


 タブレット「」ピコン


リアン(程なくして、画面が通話中のものに切り替わる)

リアン(そこに映っていたのは――)


子供A『わーわー!』

子供B『なにこれ!? なにこれ!?』

子供C『リアンおねーちゃん!! リアンおねーちゃんだ!!』

子供D『きれーなおねーさんがいっぱいいる……』


リアン(画面いっぱいにかじりつく子供たちと――)
366 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/27(火) 23:15:27.59 ID:bgO0a7Hc0
リアン(修道服に身を包んだおっとりした雰囲気の女性……私たちの、お姉ちゃんだ!)


シスター『こ、これで良いのでしょうか。聞こえていますか……?』

リアン「お姉ちゃん! みんな!」

子供たち『リアンおねーちゃん!!』

シスター『リアン……! 良かった……。元気でやれているのですね』

リアン「うん……! 年末年始、帰らなくてごめんなさい……!」

シスター『良いのですよ。あなたが善しとする道を、自ら選ぶことが――』

子供E『わああん! リアンねーたんのばかあああ!』

リアン「う、うぅ……」

シスター『……選ぶことが、大切です。でもたまには……顔を見せてくれると、嬉しいです……』ニッコリ

リアン「う、うん……。春休みには、帰るから……!」

シスター『ごめんなさいね……。みんな、あなたがいないとやっぱり寂しいみたいで……』

リアン「……うん」

シスター『ところで、後ろの方々はリアンのお友達ですか? あ、もしかして手紙に書いてあった……』

リアン「うん! 大切な友達と……」チラッ


ルウェリア「」コクン

サーナ「」ペコッ

ノルン「」ニコッ

ヒーティ「」オロオロ


リアン「大切な……家族!」


リエム「」ペコリ

アリム「」コソコソ(カメラに映らない位置に隠れている)

 ◇

リアン(それから私たちは、いろいろな話をした)

リアン(学院のこと。孤児院のこと。部活のこと。遺跡のこと……)

リアン(転入してから変わったこと。変わらなかったこと)

リアン(いっぱい、いっぱい、話をした)

 ◇
367 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/27(火) 23:15:54.77 ID:bgO0a7Hc0

シスター『今日は、リアンの元気な顔が見れて本当に良かったです。気弱で引っ込み思案なあなたが、慣れない学生生活に苦しんでいないか心配で心配で……』

リアン「えへへ、大丈夫! 支えてくれる人たちがいるから、なんとかやってけるよ……!」

シスター『ふふ……その様子なら、本当に心配はいらないのでしょうね』

リアン「うん! ありがとう……!」

シスター『でも、もし帰りたくなったらいつでも帰って来てね。私も、みんなも……あなたのことが、大好きなんですから』

リアン「……うん! ありがとう……!!」

 ◇

リアン(そうして私たちは、リモート通話を終了した)

リアン(孤児院のみんなも、元気でやっているみたいで良かった……)

リアン(春休み、顔を見せに帰らないとね……!)



アリム「……ところで、いつ私がリアンの家族になったの?」

リエム「リアンさまはアリムが家族だとは明言しておりません。どうして自分のことだと思ったのですか?」

アリム「〜〜〜!!!///」

 ◆
368 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/27(火) 23:19:46.13 ID:bgO0a7Hc0
―1月1週 冬休み最終週
 リアンの部屋

リアン「さて、元日も過ぎたところでまだ冬休みだけど……実はもう最終週なんだよね」

アリム「夏休みに比べると随分短いのね」

リアン「そうみたい。学校も楽しいから、短くても良いんだけどね」

リエム「ところでリアンさま。本日より遺跡部での活動が再開されます。ご準備はお済みですか?」

リアン「うん! すっかりお休みしちゃってたけど、実は世界の危機なんだよね……!」


リアン(そう。今は世界滅亡の危機で、しかもルルちゃんも弱っているという過酷な状況なのだ)

リアン(でもルルちゃんはサーナさんやエンシァン先生が気遣ってあげているからか、最近少し元気が出てきたみたい)

リアン(……私も頑張らなきゃ!)


―次の遺跡発見率[101/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルルちゃん(不安状態:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+3)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける
・ルルを元気づける(少し元気になってきている)

1月1週の行動です。冬休み最終週です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、新学期に移ります なお本日はここまで
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 23:20:15.45 ID:1Zquxnmt0
みんなで餅つき
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 23:22:32.10 ID:dnXd7+phO
ヒーティ、クラスメイトに買い物に誘われて遺跡部の話題になる。
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 23:37:07.05 ID:Rz7RrOhpo
ルルがモチを喉に詰まらせひと騒ぎ
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 23:38:10.20 ID:4VzSOrWy0
大神殿絶賛捜索中! の休憩中に、ノルンとルルちゃんとでお話
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 00:35:46.68 ID:/PDIC5rBo
おつー
シスターもいい人そうだなあ
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 08:33:46.77 ID:3hRqi2ub0

アリムちゃ流石に配慮したか…
お姉ちゃんって言われてるしシスターの先代くらいがリアンちゃん拾ったのかな
375 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 00:02:50.52 ID:Q5pAhJ7D0
シスターは実際とても良い人です。孤児の出身であるリアンがここまで心優しい性格に育ったのは、本人の資質もありますが、シスターの背中を見て育った影響もあります

リアンを拾ったのはシスターではないようです。孤児院の関係者か、あるいは無関係の第三者が拾ったリアンを孤児院に預けたのかもしれません
376 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 00:03:18.15 ID:Q5pAhJ7D0
―1月1週 某日
 学生通り

一年生A「はよー。元気してたー?」

一年生B「ぼちぼち……。ヒーティは……?」

ヒーティ「私もぼちぼち!」

一年生A「まーこんな真冬の朝っぱらから外に出てる時点で元気だよねー」

一年生B「でも……めっちゃ、寒い………」ブルブル

一年生A「ヒーティであったまるかー」スリスリ

ヒーティ「わっ、もう! 別にいいけどさあ」

一年生B「ヒーティコタツ欲しい……」スリスリ

ヒーティ「そんなのないよ!!」

 ◇

―雑貨店

一年生A「そーいえばヒーティって遺跡部だよねー。闘技大会ベスト4独占の」

一年生B「超武闘派……。こわ……」

ヒーティ「こ、こわくないから! みんな優しい先輩だよ……!」

一年生B「冗談……。リアン先輩たちの人の良さは、大体みんな知ってる……」

一年生A「それめっちゃそれー。あんなに強いのに人柄も良いとか反則じゃないー?」

ヒーティ「でもでも、先輩たちみんなすっごい頑張ってるんだよ……! なんていうのかな……守るべきものを守るために強くなろうとしてる、っていうか……」

一年生A「なにそれー、主人公みたいじゃーん」ケラケラ

一年生B「眩しい……生き方……」

ヒーティ「うん。本当に眩しくて、主人公みたいでね。私も憧れてるんだあ」

一年生A「ちょっとわかるかも。憧れちゃうよねー」

一年生B「……応援、する……。がんばれー……」

一年生A「実際ヒーティならやれるっしょー。最近めきめき魔法方面伸びてきてるしー」

ヒーティ「うん……! この前も、先輩に特訓を手伝ってもらったんだよ! 上達してる実感もあるし……!」

一年生A「これは来年の闘技大会がちょい楽しみかもー?」

一年生B「ヒーティ、参加決定……」

ヒーティ「ええっ!? と、闘技大会かあ……。まあ、考えておこうかな……」

 ◆
377 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 00:03:53.52 ID:Q5pAhJ7D0
―1月1週 某日
 校舎裏

 ペッタンペッタン

ノルン「はい! はい!」(餅つき担当)

リアン「えい! えい!」(お手水担当)

ルウェリア「リアンちゃん、お水をもう少し。うん、良い感じ!」(硬度変化担当)


ルル「……なにしてるの? あれ」

サーナ「オモチをついているのですわ」

エンシァン「正月には餅を焼いて食うのが習わしなのだそうだ」

ルル「……ふうん………」

アリム「オモチか……。お米にこんな調理方法があったなんてね」

リエム「勉強になります……」

サーナ「たくさん食べて英気を養いますわよ、ルル!」

ルル「………うん……」

 ◇
378 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 00:04:39.81 ID:Q5pAhJ7D0
 ジュゥゥゥ…

 焼き餅「」プクー


ルル「わ……。ふくらんでる……?」

エンシァン「餅の水分が蒸発して気体になったのだ。見事なものだろう?」

サーナ「ええ、本当に見事なオモチですわ!」

リエム「流石です……リアンさま、ルウェリアさま、ノルンさま」

リアン「……上手くできたみたいで良かった。ルウェリアちゃんとノルンさんのお陰だよ」

ノルン「リアンちゃんが頑張ってくれたお陰でもあるからね」

ルウェリア「そうそう。私たち三人の成果だよ」

リアン「えへへ……! ありがとう……。それじゃあ、冷めないうちに食べよ……!」


 イタダキマース!!

アリム「あむっ……」モグモグ

アリム「ごくん……。面白い食べ物ね……。外は焼き上がってカリカリなのに、中身は凄まじい粘度と柔軟性を保ったままで……。不思議だけれど、不快ではないわ」

ノルン「私もこの島に来てから初めて食べたんだけど、面白いよね」

リアン「この島の文化、不思議だけど良いよね。着物はお洒落で可愛いし、料理も美味しいし」

ルウェリア「去年までは何とも思わなかったけど……今年はなんだかすっごく好きになっちゃったよ、この島の文化」

 ワイワイ キャッキャ


ルル「……! ……!」モゴモゴ ジタバタ

エンシァン「……ルル? ルル!!?」ガバッ

サーナ「ルル!!!!」

↓1
01-05 ??
05-25 なんとか吐き出せたが……
26-95 吐き出せた
96-00 生きる意志
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 00:06:28.66 ID:3jnR0X560
380 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 00:47:44.18 ID:Q5pAhJ7D0
ルル「けほっこほっ……!」

エンシァン「は、吐き出せたか……!!」

サーナ「……良かった……」ヘナヘナ



リアン「ああ……わ、私が……水の分量を……。私のせいで……」グニャア

ルウェリア「違うよ! 私が、餅の硬度をもっとちゃんと……」

ノルン「ううん……。きっと、私のつき方が……」

アリム「シッ。責任感じるのは良いけど、ルルには見せないでね。今のルルは、あなたたちのそんな姿を見た程度でも自分を責めかねない」

リアン「うっ……ごめんなさい……」

ルウェリア「……軽率だったね。ごめん……」

ノルン「私も、迂闊だった……。ごめんね……」

アリム「あ、い、いや……あなたたちを責めてるわけじゃなくてね……」アセアセ

リエム「……アリムは、ルルさまのことも、皆さまのことも、等しく大切に想っているのです。何卒、ご容赦くださいませ……」ペコリ



ルル「…………オモチ、きらい……」ジワ…

エンシァン「……餅が食えずとも、他に食うものはいくらでもあるさ」ナデナデ

ルル「……ん…」

サーナ「……涙を拭いて差し上げますわ。元気を出してくださいまし……」フキフキ

ルル「……サーナの方が、元気ない」

サーナ「……むう。そんなことはありませんわよ!」

エンシァン「フッ、湿っぽくなってしまったな……。残った餅はウェルダンで焼いて煎餅にでもするか!!」

 ◆
381 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 00:48:09.88 ID:Q5pAhJ7D0
本日はここまで
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 06:57:23.02 ID:d3TDeI4po
乙乙
モチの殺人兵器な面見てしまったかー…

そういや島出身か島外出身かって明言ありましたっけ
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 06:58:18.58 ID:d3TDeI4po
主要キャラそれぞれという意味です
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 08:33:07.51 ID:Fj+2BKqF0

1年生Bちゃんクール可愛い。
ノルンちゃん意外とパワーあるな。
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 11:44:05.74 ID:SOe+zu+8O

なんだかんだ強者扱いの遺跡部・・・
そういや大会で3位決定戦(サーナVSノルン)はやったのかな
386 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 21:37:57.32 ID:Q5pAhJ7D0
ユリトー島出身の主要登場人物はヒーティだけで、他の主要登場人物は全員島外の出身です。作中でも言われているように、現在ユリトー島に定着している文化は現代日本に近いものとなっています。なお住人の名前は、ヒーティのように横文字の人もいれば日本風の人もいる模様です
余談ですが、現在ユリトー島にはエルフや人狼など、人間以外にもいろいろな種族の方が住んでいます

ヒーティは先輩や先生方に対しては基本的に素直なのですが、同年代に対しては割と人見知りしがちでそっけない態度を取ってしまうようです。そのため一年生A、Bのように、人狼であるヒーティに対して物怖じせずいじりに来るようなタイプの友人ができやすいのかもしれません

ノルンさんは文武両道の努力家なので、魔法も勉強も運動も全て高水準の能力を持っているようです。固有スキルの〈聖域〉がぶっ壊れ気味なのはそういう側面を反映しているからかもしれません。(>>1のバランス調整能力がガバガバなのも理由の一つではあります)
なお闘技大会において三位決定戦は行われていない模様です
387 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 21:38:58.23 ID:Q5pAhJ7D0
―1月2週
 教室

生徒A「久しぶり〜!」

生徒B「言うほど久しぶりじゃなくない?」

生徒A「こういうのは気分が大事なの〜!」

 キャッキャ


ルウェリア「私たちもあんまり久しぶりって感じはしないね」

ノルン「聖夜も大晦日もお正月も一緒だったもんね」

サーナ「ですわね。濃密な冬季休暇でしたわ」

リアン「うん。楽しかった……!」

ルウェリア「新学期も、がんばっていこう……!」

サーナ「ええ……! 二年生最後の期間ですもの……!」

ノルン「やれること、やらないとね……!」

リアン「うん……!」



リアン(今日から、今年度の最終学期が始まる)

リアン(そして今期が終われば、私たちは三年生だ)

リアン(二年生としての学生生活があと少しで終わるということでもある)

リアン(……悔いのないように過ごそう)

リアン(みんなで笑って、新年度を迎えられるように……!)


―次の遺跡発見率[161/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルルちゃん(不安状態:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+3)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける
・ルルを元気づける(少し元気になってきている)

1月2週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 21:39:51.14 ID:Fj+2BKqF0
歴史の授業で人造種についての話題になる
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 21:43:39.39 ID:jn2sexopO
スイス、ルルに手作りアクセサリーをプレゼント
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/29(木) 21:44:44.63 ID:AA0tBMgL0
リアンちゃんとノルンちゃんでルルちゃんナデナデ
391 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/29(木) 23:59:16.06 ID:Q5pAhJ7D0
―1月2週 某日
 教室

歴史教師「というように、古代ラティア国では人の手によって造られた生命体が存在していたと考えられ――」カリカリ


リアン「ね、ねえルウェリアちゃん……人の手によって造られた生命体って……」ヒソヒソ

ルウェリア「うん……もしかしたら……」ヒソヒソ

 ◇

―部室

リアン「シャーロット准教授! お聞きしたいことが……!」

シャーロット「あら、なになに?」

ルウェリア「歴史の授業で――」

 ―説明中―

シャーロット「古代ラティアの話かあ! 多分人造種だとは思うんだけど、私もその時代を実際に見てきたわけじゃないから……見てみたいわねえ……」

 ガラッ

アリム「ラティアですって? 随分懐かしい名前ね」スタスタ

リアンたち「アリムちゃん!!」

 ―説明中―

アリム「ふむふむ……。ラティアに人造種のいた痕跡があった、と……。うーん……旧ユリトーが滅亡する少し前くらいにラティア国の勃興が話題になったことがあったけれど、旧ユリトーが人造種を国外に輸出したって話は聞いたことないわね……」

ルウェリア「じゃあ古代ラティアが独自に造った、旧ユリトーの人造種とは成り立ちの異なるものってこと?」

アリム「あるいは、密輸とか人攫いとかで秘密裏に国外へ出された可能性もあるわね。今となっては確かめようがないことだけれど」

シャーロット「何にしても、ラティアも旧ユリトーと同様に遥か昔に滅亡の道を辿っているのよね。ああ、いつか現地に行って古代ラティアの遺跡も探索してみたいわ……!」


リアン(密輸とか人攫いだったとしたら……。きっとその人造種は、心細くて、寂しくて、かなしかっただろうな……)

リアン(……過去のことだ。私には、思いを馳せることしかできないけれど……)

リアン(古代ラティアは、肥沃で豊かで美しい国だったそうだ。そこにいた人々も、幸せに暮らしていたという)

リアン(……ユリトー出身でも、ラティア出身でも。そこに人造種がいたのなら……)

リアン(そこの人々と同様、幸せに暮らせていましたように……)

 ◆
392 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/30(金) 00:26:09.47 ID:9nXqrm3B0
―1月2週 某日
 部室

ルル「……」ボー

 ガラッ

ノルン「あ、ルルちゃん。こんにちは」

リアン「こんにちは、ルルちゃん」

ルル「あ……。リアン、ノルン……」

ノルン「ミルクプリン作ってみたの。ルルちゃんもどうぞ」スッ

 ミルクプリン「」プルン

ルル「あ……。いい、の……?」

ノルン「もちろん! 作りすぎちゃったからどんどん食べちゃって」

ルル「ん……。いただきます……」

 モグモグ…

 ◇
393 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/30(金) 00:26:43.10 ID:9nXqrm3B0

ルル「……ごちそうさまでした」

ノルン「ごちそうさまでした」

リアン「ごちそうさまでした……!」

ルル「…………」ウトウト

ノルン「ルルちゃん、眠い?」

ルル「…んー……」ウトウト

リアン「寝ちゃっても大丈夫だよ。私たちも部室にいるから」

ルル「……ん………」ウトウト

リアン「膝、貸してあげる。どうぞ」

ルル「…………」ウトウト

 コテン…

ルル「すう、すう……」zzz

リアン「私の膝で寝ちゃった」

ノルン「眠かったんだね……」

リアン「心が、疲れてるんだと思う……。私は大したことできないけれど……ルルちゃんが安心できる場所になれたなら、良かった」

ノルン「ふふ。リアンちゃんがいると安心するよ。私も」

リアン「そ、そうなの? えへへ……なんか、嬉しい……」

ルル「……んん……」モゾモゾ

リアン「あ、ごめんね。ゆっくり眠ってね……」

 ナデナデ…

ノルン「ルルちゃんが、良い夢を見られますように……」

 ナデナデ…

ルル「すう、すう……」zzz

 ☆ルルの心の整理が少し進みました

 ◆
394 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/30(金) 00:29:03.11 ID:9nXqrm3B0
本日はここまで
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 08:16:34.85 ID:xVh9ilIV0

遺跡部がここまで有名になって、元部員達はどう思ってるんだろうか
396 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/30(金) 23:18:08.97 ID:9nXqrm3B0
元部員たちは、現在の遺跡探索部を自分の所属していた部活だとは認識できないかもしれません。現在の遺跡部は元部員のいた時代とは在り方が大きく異なっているため、多少の妬みくらいはあるかもしれませんが、どちらかと言えば遠い世界のことのように思っている場合が多いでしょう
397 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/30(金) 23:19:02.86 ID:9nXqrm3B0
―1月2週 某日
 部室

 ガラッ

量産剣「失礼する」スタスタ

スイス「こ、こんニちは」トコトコ

ヒーティ「スイスちゃん、量産さん! こんにちはッ!」

量産剣「うむ、こんにちは。ルル殿はいるか?」

ヒーティ「はい! いらっしゃいますッ!」

ルル「なに……?」ノソッ

スイス「あ……ルルちゃン……」

量産剣「ふむ……。元気がないというのは本当のようだな」

ルル「……」

量産剣「ああ、いや……嫌味ではなくてだな……。すまない、コミュニケーションは苦手なんだ」

ルル「……ん」

スイス「え、エっと……。スイスたち……ルルちゃんが、落ち込んでるなら、励ましてあげようと思って……」

スイス「だから、スイス……ルルちゃんに、プレゼント、持ってキた……!」スッ

 銀細工の鞘「」

ルル「え……?」

ヒーティ「わあ……! 綺麗な銀細工……!」

量産剣「何度も何度も失敗を重ねながら、試行錯誤の末に完成したスイスのがんばりの結晶だ」

スイス「うん……。スイス、がんばっタ……! サイズも、ピッタリだと思う……!!」

ルル「え、えと……」

ヒーティ「ルル先輩……! スイスちゃんのがんばり、受け取ってあげてください……!」

ルル「………ん…」
398 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/30(金) 23:19:53.70 ID:9nXqrm3B0

 ギュルンッ

 カチン

剣ルル「……」(E:銀細工の鞘)

ヒーティ「か、かっこいい……!!」

スイス「ルルちゃん……着け心地、どう……?」

剣ルル「……ん。いい……と思う……」

 ギュルンッ

ルル「……」ストッ(E:銀細工の髪飾り)

ヒーティ「えっ! 鞘はどこに……」

量産剣「剣形態時と人型形態時で形状が変化するようになっている。今は小さな髪留めになっているはずだ」

ヒーティ「あっ本当だ! す、すごい……!」

ルル「……へ、変じゃ、ない……?」ソワソワ

量産剣「ああ、完璧に似合っている」

ヒーティ「ルル先輩、素敵ですッ!」

ルル「……ん………。ありがと……スイス……」

スイス「うん……! ルルちゃん……元気、出シてね……」

ルル「…………ん……」



ルル(……あったかい。みんなの、気持ち……)

ルル(ルルは……どうしたら、良いのかな……)

ルル(いつまでもいじけてちゃ、みんなを困らせるだけだよね)

ルル(……がんばって、前、向こ……)

ルル(ルル自身のためじゃなくて……ルルを想ってくれる、みんなのために……)

 ☆ルルがひとまず心の整理を終えました

 ◆
399 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/30(金) 23:20:24.73 ID:9nXqrm3B0
―1月3週
 ユリトー山

ルル「ルル、あっち探してみる!」タタッ

サーナ「わたくしも一緒に行きますわ!」ビュオッ


リアン「ルルちゃん、元気になったね……!」

ノルン「一時期はどうなるかと思ったけど、良かった……!」

アリム「……本当に良かったわ……。心を壊す人造種なんてもう二度と見たくないもの……」

エンシァン「フッ……。今後も、我々がしっかり支えてやらねばな……! それでは諸君、大神殿捜索に向けて遺跡探索部本格始動だ!」


―次の遺跡発見率[277/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける

1月3週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 23:20:56.07 ID:xVh9ilIV0
リエム、新聞部の1面を飾る
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 23:22:43.75 ID:jFu+rgi9O
サーナ、実家から島と遺跡の資料が届けられる
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2023/06/30(金) 23:27:55.78 ID:pIXLlcus0
フィーさんから必殺魔法(実際には殺さない)を伝授される
403 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/30(金) 23:33:54.61 ID:9nXqrm3B0
ものすごく眠いので本日はここまで
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 23:40:10.96 ID:B0JkE/udo
おつおつ
インテリジェンスソード達の交流すき
今回きっかけにもなってくれてとてもうれしい
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 13:41:28.51 ID:iOl1SvxZ0

そういやルルちゃん宝箱から出てきた時は服着てたのかな…
ちびまる子ちゃんのまる子みたいな服着てそう。
406 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/01(土) 20:38:10.61 ID:0785MRig0
―1月3週 某日
 廊下

 ザワザワ…

リアン「なんだろう。いつもより騒がしいね」

ルウェリア「何かあったのかな?」

リアン「……心なしか、視線を感じるような……」


ノルン「リアンちゃん! ルウェリアちゃん! これ……!」

 バサッ

 新聞「」

ルウェリア「こ、これは……!!」

リアン「新聞……? え!? 一面にリエムちゃんの写真が……!」

↓1 内容
01-30 風紀委員独占インタビュー
31-70 金髪碧眼幼巫女舞
71-00 生徒会独占インタビュー
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 20:41:25.22 ID:CVqxXJI1O
はい
408 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/01(土) 21:22:41.74 ID:0785MRig0
新聞「風紀委員長独占インタビュー!!! ダブル優勝者リアン・ロールセンの暗黒面に迫る……!!!」

 先日羽子板を片手に華麗なる舞を披露してくれた金髪碧眼の美少女リエムちゃん。しかしそのあどけない顔の裏側では、悲痛な涙を隠している。
 本件に詳しい風紀委員長によると、リエムちゃんは同居している親戚のリアン・ロールセンから度重なる性的虐待を受けており、その幼い体と心には数えきれないほどの肉欲の痕が刻まれているという。心身はリアン・ロールセンに完全に支配され、服従すら生ぬるい隷属状態であると風紀委員長は語る。今回、編集部はその風紀委員長へインタビューを行い――……


リアン「……」クラッ

ルウェリア「り、リアンちゃん!」

ノルン「だ、誰も信じないよこんな嘘っぱち!」

生徒A「そうそう! リアンちゃんがそんなことするわけないって学院生なら誰でも知ってっから!」

一年生B「酷い……偏向報道……」

一年生A「てかー、風紀委員長とリアン先輩だったらリアン先輩一択だしー?」

生徒B「風紀委員の悪名もみんな知ってるからね〜」

生徒会長「これは……酷い捏造ですね。新聞部および風紀委員に話を聞く必要があります」

副会長「私も行こう。生徒の不始末は生徒会の責任でもある」


リアン「み、皆さん……」グスン

ノルン「ね……? 大丈夫だよ……」

ルウェリア「日頃の行いだね。一年間、リアンちゃんが頑張ってきた結果だよ」

リアン「えへへ……。皆さん、ありがとうございます……」


 *新聞部と風紀委員が各所から厳重注意を受けました
 *なお新聞自体はリエムの写真目当てに購読する人が少なくなかったため、そこそこ出回ってしまいました……

 ◆
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/01(土) 21:25:14.98 ID:nSlzEmOfo
風紀委員長この野郎……!
410 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/01(土) 21:47:51.98 ID:0785MRig0
―1月3週 某日 朝
 寮 玄関

 チュンチュン

サーナ「ふああ……。この時期の朝は一段と冷えますわね……」

サーナ「あら? わたくしのポストに何か入っていますわ」

 ガラン

サーナ「これは……!」

 ◆

―部室

サーナ「見てくださいまし! これ、島の資料ですわ!!」

エンシァン「ほう……! 島の外から見たユリトー島の異聞伝承や遺跡情報か……!」

シャーロット「情報統制の元凶は退治したとは言え、一度封じられて隠された情報を集め直すのも簡単ではないから助かるわ!」

エンシァン「これを紐解けば、先日奪取した博物館の資料と併せて大神殿の位置を更に絞り込めるかもしれん。取り掛かるぞ!」

 ◇

サーナ「ど、どうですの……?」

シャーロット「……クリティカルね。これが正しいとすれば、限りなく近づいたわ……」

エンシァン「ああ。島外の情報なら魔鍵らも知り得ていない可能性が高いし、大きなアドバンテージだぞこれは」

サーナ「……! それなら――!」

エンシァン「断定はできんが、世界を守れる可能性は大きく高まっただろう……!」

 ☆遺跡発見率が追加で50上昇しました
411 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/01(土) 23:55:47.54 ID:0785MRig0
―1月1週 某日
 闘技場

リアン(サーナさんの実家から送られてきた資料によって、大神殿へ大きく近付いたそうだ)

リアン(そういうわけで私たちは魔鍵たちとの決戦に備え、フィーさんから特別訓練を受けることとなった)

 ◇

フィー「今日は遺跡部の皆さんに必殺の魔法を伝授したいと思います」

ルル「ひさつわざ?」

フィー「……確かに、これは最悪の事態を回避するための秘術――つまり相手を殺さず自分も殺されないための技だから、非殺技と言っても良いかも」

リアン「ええと……。私たち人間でも使える技なんですか……?」

フィー「……正直、わからない。使える人が一人でもいれば御の字ってところかな」

サーナ「属性は何ですの?」

フィー「現代風に言えば無属性、かな?」

ノルン「無属性……ということは、適性の有無は本当に試してみないとわからないですね……」

ヒーティ「無属性ってことはリエム先輩とアリム先輩が使うようなビーム魔法かもしれません!」

アリム「無属性と言えば無属性だけど、あれは体内で魔力を圧縮する必要があるから、例え適性があっても普通の人間には真似できないわよ」

リエム「人の体で無理に行えば深刻な健康被害を被る可能性があります。最悪の場合爆死しますので絶対に真似しないでくださいませ」

ヒーティ「ひ、ひえ……。わかりましたッ……」

フィー「はは、さっきも言ったように殺したり殺されたりしないための技だからね」

ルウェリア「具体的には、どういう効果を発揮する技なんですか?」

フィー「どういう技かと聞かれると説明がすごく難しいんだけど……うーん……」

フィー「ものすごく簡単に言えば、最悪の事態が起きる時にだけ発動する限定的な未来予知……かな」


リアン「……え?」


サーナ「未来……予知……!!?」

フィー「厳密には違うんだけど、効果は似たようなものだから。例えば事故に遭う数秒前に事故に遭うことがわかったり。例え数秒でも、未来がわかれば避けられるかもしれない」

アリム「とんでもない魔法じゃない! そんなの簡単に習得できるわけ――」

フィー「大丈夫」

 ギュルンッ

剣フィー「一人づつ私を握ってみて。魔法の型を送るから、適性があれば習得できるはず」
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