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【艦これ】龍田「私とあの人と……高雄と愛宕、とその他」
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56 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/05/19(金) 23:37:20.39 ID:Xsc6Jl7F0
< 飲む、飲まれる、飲まされる >
天城「金曜日って憂鬱といえば憂鬱ですよね」
山城「どうして? 私たちにとっては曜日なんて有って無いようなものじゃない」
天城「まぁ、今更月月火水木金金なんて言いませんけれど……」
龍田「曜日感覚は大事なのよ、なんて言いながら金曜日の夜は盛り上がるじゃない? 」
天城「そう、それです。精々カレーでも食べればいいじゃありませんか」
山城「そこはまぁ……緩い当番制にしている以上どの曜日もメインを張る女の好みと気分だから」
龍田「と、言いつつ今日はカレーみたいだけど」
天城「飛龍さんが食べたいと言ったそうですよ」
山城「ふぅん……雲龍って割と希望は通してくれる方よね。
私や龍田は当日に言われたって基本叶えてやらないけど」
龍田「だって面倒じゃない? 当番だなぁ、って思ったら何日か前から食材確認して何となく副菜とかも考えるんだし」
山城「そうね」
飛龍「いや、本当これ……何か悪いことしたみたいじゃない……パスタの予定だったんでしょ? 」
雲龍「? 別に困るのは私じゃないので」
飛龍「んん???? 」
57 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/05/19(金) 23:40:01.44 ID:Xsc6Jl7F0
< 手癖と慣れとそれからちょっとした冒険と >
龍田「それで? 今日の夜天城ちゃんなの? 」
天城「いえ。明日も特に当番は無かった筈です」
山城「今日の夜は姉さま、明日の朝は高雄、お昼は馬鹿男ね」
龍田「ふぅん……パスタからカレーになったとすると」
山城「何のパスタにするつもりだったのかは知らないけど、
たぶん野菜の類いを減らしてほしい食材の減りなんでしょうね」
龍田「逆よりは楽? 」
天城「扶桑さんなら煮物類だとかで対応してくれそうですね」
山城「明日の高雄もまぁどうということもないと思うわ」
龍田「となると問題は少将閣下かぁ」
天城「その頃には消費されてバランス良くはなってそうですけれどね」
山城「そのバランスをすぐに破壊する男、というのが問題なのよ」
龍田「カレーを続けてきたりはしないでしょうけど大量に炒飯つくったりいきなり中華祭りを始めたり」
山城「嬉々として出された分だけ食べる層が多いのもまた……」
天城「ええ。…………書類なんて見たくないからお料理、というのも理解できない話ではありますけれど」
58 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/05/19(金) 23:40:38.03 ID:Xsc6Jl7F0
ありがとうございました
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/05/19(金) 23:47:18.59 ID:ojlY42P30
乙
60 :
◆5z7C0EoTrg
[sage]:2023/07/06(木) 23:38:18.31 ID:jRx6tVtk0
< 認めない、と言いたい気もするのだけれど、でも >
漣『や、人としてどうなんですそれは。
いくら化け物の女沢山囲って好き勝手税金使ってね、
その上それで地位維持しながら色んな方面の人間謀略で叩き落としててもやっちゃいけないことって有るんすよ』
提督『無いと言いたいところだね。……それ認めたとしてそこまでやっててこれ以上遠慮することある? 』
漣『あのですねぇ……』
漣「あれから早三年と思うと……まったく、クズは際限無いですね」
提督「あん? 」
漣「なんでもないです。…………ちゃんと結婚したい、とかいう願いだけは崇高なのがやってらんね」
61 :
◆5z7C0EoTrg
[sage]:2023/07/06(木) 23:39:22.34 ID:jRx6tVtk0
< 決め打ち(外れない) >
提督「んん……うぅん……」
高翌雄「朝からなんですか。また頭のおかしい深淵な問いとやらにでも悩まされていると? 」
提督「…………」
高翌雄「…………」
提督「…………脚が綺麗でスタイルが良いとさ、
タイトスカートって時々すっごい品が無く見えるんだなって」
高翌雄「はぁ。…………惑わせるだけ惑わせてフラフラしているなんて罪深いにも程がありますよ、雲龍さん」
62 :
◆5z7C0EoTrg
[sage]:2023/07/06(木) 23:40:21.35 ID:jRx6tVtk0
< あなたの欲しい私が欲しい >
提督「え、いや、あの」
高翌雄「まさか雲龍さんではないとでも? 確かに最近の傾向だと誰であっても可能性はありますが」
提督「や、雲龍だよ。……そうじゃなくてね」
高翌雄「はぁ……? 」
提督「ロンスカが好きなのは変わらないから、それが好きなの、好き、大好き。
忌々しげにスカート握るのは違うと思う。ね? 」
63 :
◆5z7C0EoTrg
[sage]:2023/07/06(木) 23:41:17.07 ID:jRx6tVtk0
< 或いは無意識の行動であったからこその >
高翌雄「あら、気付きませんでした。折角あなたに選んでもらったスカートなのに」
提督「なんならブラウスもベルトも凄い見覚えあるよ……そうじゃないでしょ高翌雄ちゃん」
高翌雄「はぁ」
提督「…………」
高翌雄「…………」
提督「…………」
高翌雄「…………」
提督「…………分かった、分かったから。真面目に仕事する。
ちゃんと午前中に一段落付けて弁解の時間つくるから取り敢えず許して」
高翌雄「…………」
提督「えーと……ほら…………うん、それ、そのレジュメ、くれ」
高翌雄「…………特に意図したわけでも無いけれど……チョロ過ぎて心配になりますね」
64 :
◆5z7C0EoTrg
[sage saga]:2023/07/06(木) 23:42:33.00 ID:jRx6tVtk0
< 私の欲しい私が一番好きで嫌い、なのが好きなあなたか好き >
天城「姉様? あの……たぶんサイズが合っていないと思うのですけれど」
雲龍「そうよね。取り敢えず朝履いてみてあの人に見せて遊んだから着替えてくる。
このブランドって初めて買ったけれど思ったより安っぽいのも気に入らないわ」
天城「は、はぁ」
葛城「……それで着替えてくるのがより短い丈のキャミワンピ擬きって頭沸いてるのかな? 」
65 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/06(木) 23:44:53.13 ID:jRx6tVtk0
< 昨日と殆ど変わらない今日 >
雲龍「? たぶんこの後あの人まともに出てこないし」
葛城「はぁ? 」
天城「葛城のそれはあの人が出てこないという予想に?
それとも女社会で昼間から品の無い薄着で平然とすることに? 」
葛城「両方とあと雲龍姉ぇに対して殆ど疑問覚えない天樹姉ぇに対してだよ」
天城「? あの人にイカれた女に今更良識を? 」
雲龍「馬鹿な女」
天城「そうですね。早く死ねばいいのに」
葛城「そうだね。…………私ってまともなんだろうか、みたいな疑問覚えたくなかったなぁ……」
66 :
◆5z7C0EoTrg
[sage saga]:2023/07/06(木) 23:45:49.56 ID:jRx6tVtk0
< 姉妹愛って素晴らしいなぁ……! >
葛城「や、でもこれ……このキャミワンピってカーディガンと合わせると可愛いね」
雲龍「気の所為よ。私が可愛いだけ」
葛城「はいはい。……ブランド、おしえて? 」
雲龍「適当に合わせただけだからカーディガンの方は……あぁ、いえ、注文履歴を見れば、分かる」
天城「天城は寧ろ先程のスカートに合わせていたボウタイのブラウスの方が……」
江風「???? 」
海風「あの姉妹の中ではスムーズに完結してるんだよ。
……他人には分からないくらいシームレスに色んなもの無視してるけど」
67 :
◆5z7C0EoTrg
[sage saga]:2023/07/06(木) 23:47:03.77 ID:jRx6tVtk0
< 嫌がらせプレゼントという親愛 >
葛城「ん、と……あれ、こんなレギンス買ったっけ? 」
雲龍「……さすがに自分の注文履歴を管理できないのはどうかと思うわ」
葛城「そうだけど……え、でもこんなの……何に合わせようとしたのか何か合わせる物を買おうとしたのかも分からない」
雲龍「はぁ……」
天城「……泥酔して天城に着させようとしていた、というのはおしえませんよ。
あんなセンスの無いヨガウェア擬き誰が着るものですか」
68 :
◆5z7C0EoTrg
[sage saga]:2023/07/06(木) 23:49:31.18 ID:jRx6tVtk0
< 自分の嫌いなものはさすがにつくらないけれど >
加賀「あなたってこれ、好きよね」
提督「嫌いではないよ。…………君が凄い良い笑顔で食べるから好きなんだろうと思って面倒でも時々つくってるんだけど? 」
加賀「……? 」
扶桑「あのよく分からないって顔、賤しい女の演技よね」
山城「そうですね。…………あぁいう可愛い女の擬態を忌々しく見る姉さま、大好き」
涼風「ドン引きだよもう……」
69 :
◆5z7C0EoTrg
[sage saga]:2023/07/06(木) 23:50:56.28 ID:jRx6tVtk0
< や、まぁ、手頃でかつ手間かけた感は演出し易いのですか >
赤城「ふふ……肉寿司なんて中々難しい位置にいますよね。
伝統なんて欠片も無いようで割に前から支持があって、
雑なようでいてそれなりに手の加えようはある。
際限無く素材の品質を高められそうでジャンクな方が丁度良いことさえ」
提督「レンチンした米用意したらフライパン見ながらタレとか混ぜてフライパン見ながら握って引っくり返して乗っけるだけだぞ」
加賀「なんと言われようと私は好きですけれどね。
…………同じ値段の高級品よりは鼻について、同じ値段の低級品より、パフォーマンスは良いと思うし」
70 :
◆5z7C0EoTrg
[sage saga]:2023/07/06(木) 23:53:46.82 ID:jRx6tVtk0
< つまり、そういうこと >
加賀「もっと言うとこう、最高級店では出なさそうだけれどたぶん最低級店でも出ないのだろうな、という感想? 」
提督「絶妙なレベルで金だけはあって悪かったな。
同じ値段で鼻につかないものでも自分で用意したら? 」
加賀「ばか。……あなたの手になるものなら別にその辺の泥でも構わない
提督「なんて言うなよ。お前の品位が下がる」
加賀「品の無い女ですけどね。……その辺の泥よりは美味しいもの、いただける? 」
提督「喜んで」
海風「中二病って開き直って続ければある程度はカッコいいよね」
江風「え、えぇ……? 」
能代「……あの人じゃないあの人なんて見下げ果てるとか言ってたくせに」
71 :
◆5z7C0EoTrg
[sage saga]:2023/07/06(木) 23:54:39.81 ID:jRx6tVtk0
< サピオセクシュアル >
叢雲「知性と知識と人格が全くイコールではなくて一つが終わってるだけで全部台無しになる見本ね」
提督「俺が? 」
叢雲「あんたが」
提督「そうかな。寧ろよっぽど終わってる部分があっても他でなんとかできる見本だと思うけど」
叢雲「たかが知識で? 」
提督「そんな烏滸がましいこと言わないよ。知性のこと」
叢雲「自分に知性があると宣う男にまともな知性は宿っていないと思うけど」
雲龍「知性ってつまり性格を形成する重要な構成要素でしょう? 」
提督「な? 」
叢雲「……なるほど」
72 :
◆5z7C0EoTrg
[sage saga]:2023/07/06(木) 23:58:39.28 ID:jRx6tVtk0
< 歴史ネタって便利ぃ…… >
雲龍「まぁ、でも……な? とか言うのはおかしいと思うけれど」
提督「そう? 」
雲龍「大切な要素とは言ったけど決定的条件ではないし」
提督「でも、でもでも、俺に知性も知識も足りてないとは言えないじゃん?
あくまで君らの思う常識において」
叢雲「…………」
雲龍「…………」
Roma「だからなんだって言うのよ。下見させて強制的に沈黙させるって品の無い知性だわ。蛮人の知恵」
提督「…………」
阿賀野「さっすがRomaさん。ランゴバルドとかノルマンみたいなのは許せないもんね」
Roma「???? 」
73 :
◆5z7C0EoTrg
[sage saga]:2023/07/06(木) 23:59:23.29 ID:jRx6tVtk0
< 演習終わりに頭を使う >
Pola「どうぞ〜。適当にあった素材でつくりました〜」
時雨「さすが料理だけは信頼できるね。ありがとう」
Pola「あの、一々罵倒語を挟まないと感謝もできないんですかぁ〜? 」
時雨「つい一言付け加えたくなるヒトが悪いんだよ。……シーフードリゾット? 」
Pola「いいえ〜? おじや」
時雨「……おじや? 」
Pola「はい〜。BismarckとRichelieuに覚えさせられまして〜」
時雨「???? 」
74 :
◆5z7C0EoTrg
[sage saga]:2023/07/07(金) 00:00:26.19 ID:OxLHe+mn0
< 演習終わりに哀れみを >
Pola「何人かで飲んでいたんですよ〜。“ 害人会議 ”っていうんですけど」
時雨「はぁ? 」
Pola「害のあるヒトたちの集まりじゃなくて害されてるヒトたちの集団って意味で」
時雨「……自称なんだろうねそれ。他称だとさすがに問題になる」
Pola「ええ。異国の地で心細いヒトビトのゆるーいサークルみたいなものですよ〜?
単にささやかな悪意があるだけで」
時雨「そうかい。……うん、美味しいよ」
Pola「それはそれは〜。……二日酔いになる予感があるから朝までに覚えておいて、
と言われたときはさすがに頭にきましたけどねぇ〜……」
時雨「えぇ……」
75 :
◆5z7C0EoTrg
[sage saga]:2023/07/07(金) 00:00:59.96 ID:OxLHe+mn0
ありがとうございました
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/07/07(金) 08:09:23.05 ID:iLF9DP5r0
乙
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/07/07(金) 12:16:49.43 ID:WG+0FvIAo
お疲れ様です
78 :
◆5z7C0EoTrg
[sage saga]:2023/07/30(日) 20:21:30.65 ID:CdxusNb60
< 脳破壊亜種(事故) >
明石「はぁ……そのどう考えてもサイズの合っていないシャツ着て、どうしたんです」
愛宕「んー? えっと……単純に、間違えた? 」
明石「はい? 」
愛宕「忌憚無く言うとこの部屋って私が女の子を連れ込む部屋なんだけど」
明石「探してきて、忌憚」
愛宕「捨てちゃった。……自分のシャツを用意しておいたつもりがあの人のを間違って持ってきてたみたい」
明石「ふぅん。…………“ サイズの合っていないシャツ ”って普通小さめってことよね。
なんで彼シャツみたいなアレを女と起きた朝に見せられてるんだろう」
79 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:22:32.04 ID:CdxusNb60
< 絶対に嘘は吐かない >
秋雲「いやぁ、夏はいいですなぁ……薄着の女子ばっかで」
時雨「もう慣れたけどある意味で君が一番女を活用してるよね」
春雨「同じことを男の人が言うとアレだもんね」
秋雲「まぁ、だらしない方向に行くと女へのふわふわした幻想に盛大なヒビが入るから丁度良く目瞑らないといけないけど」
浜風「ふぅ……演習、終わりました」
秋雲「ささ、クーラーの下へどうぞ」
浜風「? どうも」
秋雲「身体動かしてホットなままシャワー浴びた後の女の子って独特な爽快感あるからね。見たいの」
浜風「…………」
80 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:24:54.43 ID:CdxusNb60
< 次の日を考えてクソ映画を撮れる? >
春雨「でも訓練終わりとかで身体冷えてない状態だと時々お風呂でフラフラするよね」
時雨「それが好きなヒトもいるんじゃない」
春雨「サウナと水風呂みたいなものかな」
時雨「たぶんそう」
速吸「む、クールタイムはしっかりつくらないと後々
秋雲「そんなの気にして化け物なんてやってられませんよ。
速吸さんの好きな映画で次の日のことなんて考えます? 」
速吸「確かに……」
鹿島「あの……これでも“ 艦娘 ”の運用に口を挟めるヒトなんですけど……あの……」
81 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:25:59.35 ID:CdxusNb60
< ノストラダムスは予言を間違えたんだろうなって >
提督「上から見るか、下から見るか……」
愛宕「うん? 」
提督「僕基本的には谷間が好きなんで上から見たい人なんですけどね」
愛宕「あ、そう……」
提督「よくよく考えると身長的に普通にしてると上から見ることになるんです。
や、別に問題は全く無いんですけど」
愛宕「そうね」
提督「でもこう、翻ってじゃあ下から見るときってどんなとき?
ってことを考えるとそれは大体全部特殊な状況だよなって思ったんです」
愛宕「たぶんあなたじゃなくても普通そうだと思うけど」
提督「だとしたらばですね、下乳見るときの方が概して背徳的なものを纏っているであろうことに気付いてしまいまして。
これは下から見なければならないな、と感じた次第なのです」
愛宕「ふぅん……ねぇ、別にそれはいいんだけど」
提督「ええ」
愛宕「目線全く寄越さず巫山戯たこと言ってきてね、何?
あなたに跨ればいいわけ? 」
提督「え、いやいいよ別に。暑い」
愛宕「あのね……」
82 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:28:10.34 ID:CdxusNb60
< 子供の頃の爛漫を失っただけならいいんですけど…… >
提督「まぁ、ソファに深く座ってるときの騎乗位好きだから是非乗りたいって言うならいいけど」
愛宕「え、いや、暑いし……」
提督「…………」
愛宕「…………」
提督「…………」
愛宕「…………」
提督「…………もうソファからして不快感あるな。氷枕でも持ってくる? 」
愛宕「持ってきてくれるなら貰うけど……あっついなぁ……」
83 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:29:51.81 ID:CdxusNb60
< プランクしてるだけで汗だくはちょっとどうかと思うなって >
愛宕「大体ね、この夏場胸の周りって本っっっっ当に面倒なのよ」
提督「綺麗なおっぱいを維持してくれてる努力には頭が上がらないね」
愛宕「だからこのアホ程暑いときに世迷言垂れ流して疲れさせないでくれる? 」
提督「おっぱいの為に沈黙せよと言われたのならばその指示に従うのに吝かではない」
愛宕「あ、そう……」
提督「…………」
愛宕「…………」
提督「…………」
愛宕「…………ロックアイス、追加で。別に氷枕は要らないから、早く」
提督「はい」
84 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:30:46.72 ID:CdxusNb60
< こう、暑過ぎると快楽物質が足りてこなくて >
提督「はい。……酒にしようか? 」
愛宕「別に、いい。この昼間から飲み始めたら早朝辛いのよ。
怠いし暑いのに無駄に目冴えてくるから」
提督「そう」
愛宕「ええ」
提督「…………」
愛宕「…………」
提督「…………」
愛宕「…………」
提督「…………ロックアイス口に入れて谷間周り舐めようか? 」
愛宕「要らない。……あなた黙っていようと思えば幾らでも黙っていられるのに暑いときだけ無駄に構ってくるわね」
85 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:31:26.92 ID:CdxusNb60
< いざゆかーん…… >
提督「婚約者が構ってくれなくて、寂しい? 」
愛宕「はぁ…………仕事は? 」
提督「必要なのは終わらせた。一昨日まで出張だったから溜まってたやつも昨日気合いでなんとかしておいたし」
愛宕「ふぅん……」
提督「うん」
愛宕「…………」
提督「…………」
愛宕「…………」
提督「…………」
愛宕「…………西瓜、食べたい」
提督「よし、溶けてる奴ら全員叩き起こして浜行くかぁ……! 」
愛宕「はいはい。…………構ってちゃんオーラに負けちゃった。皆ごめんなさいねぇ……」
86 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:32:59.61 ID:CdxusNb60
< 冬の方が万倍マシなのは確か >
雲龍「常識人、という言葉は置いておいて」
葛城「なんで初っ端から大事なもの置き去りにするかな」
雲龍「常識というものを理解している度、って考えると私って割とここでは上位よね」
葛城「……」
雲龍「……」
葛城「…………」
雲龍「…………違う? 」
葛城「そうだね。…………いやいやいや、え、いや、そう、なの……? そうかも……」
天城「…………酷暑って、怖いですね」
87 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:34:44.28 ID:CdxusNb60
< こんな状況下で強いということはつまり >
雲龍「頭がロックに支配されてて“ 艦娘 ”は幾ら飲んでもアル中にはならないと思ってる女とか」
葛城「天城姉ぇはまぁ雲龍姉ぇの妹だし」
雲龍「献身と真心と愛情さえあれば幾ら縋ってもいいと思ってる女とか」
葛城「んん……高雄さん? はまぁあの男と婚約するようなヒトだし」
雲龍「重婚者以外に沢山愛人のいる男のオンリーワン目指してる女とか」
葛城「龍田もまぁ……えーと、初期メンみたいなヤバいヒトらの中心だし」
雲龍「…………」
葛城「…………」
雲龍「…………分かった? 別に常識人なんて気取らないけど、私、割と、まだ、まとも、ね? 」
葛城「んんんんっっっっ…………? 」
88 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:36:01.57 ID:CdxusNb60
< 折角ノったのに…… >
漣「クソ怠い……おい二等兵……なんだこれは」
江風「はい! 西瓜であります! 海であります! 」
漣「んなもん見りゃ分かるボケ。……何個あるんだ、何個割らされるんだ」
江風「そンなものは知らないのであります! もうヤケであります! 」
漣「まぁ、どうせワンシーズンに一回は最低でもやりやがるから覚悟はしてたけども……江風」
江風「うン? 」
漣「うるせぇ! 耳に響く声出すなボケぇ! 」
江風「…………」
89 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:37:24.54 ID:CdxusNb60
< 暑いからこそ涼しい顔で >
雲龍「…………Zzz」
葛城「到着してパラソルとチェア用意した瞬間寝おったですぞこの姉」
天城「起こせば起きますよ。ちゃんと水着を着てきて日焼け止めを塗ってからTシャツを着直して万端整えて寝てるだけなので」
葛城「普通逆じゃん。遊んでからこうじゃん」
天城「普通を求めないで、これに」
葛城「まぁね。……あ! 加賀さーん! 最初の西瓜は加賀さんが割ってくださーい! そこにセットしたんで」
加賀「? まぁ、いいけれど……」
松風「ほえ……西瓜割りって極めれば凄いんだなぁ」
旗風「…………普通棒で叩いた西瓜は真っ直ぐ綺麗には割れないと思うんだけど」
90 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:39:30.08 ID:CdxusNb60
< しかも! 水着! >
赤城「あれくらい私もできるのに」
山城「そんなところで張り合わないでください」
扶桑「あ、つ……結局殆ど普通に切ってるじゃない」
龍田「じゃあ扶桑が割る? 」
扶桑「結構。…………どうせこの西瓜も全部消費されるんでしょうね。笑っちゃうわ」
山城「ぁ、今の……今のもう一度」
扶桑「は? 」
赤城「まぁ、変にやさぐれた扶桑さんって変な魅力はありますよね」
龍田「わざわざ写真に収めようとする意味は分かりたくありませんけどねぇ……」
91 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:42:30.63 ID:CdxusNb60
< 水着って本当奥が深いと思うのです >
初月「別に悪い意味では無くてLittorioさんって割と可愛いめの水着なんだね」
Littorio「まぁ、シンプルなのも味気無いような気がして。
身内しかいないからこそ変に露出過多なのも着たくありませんし」
初月「ふぅん。……姉さんのあれは、どう思う? 」
涼月「え、と……どう、ですか? ココ、背中のココ、ただのホックじゃなくて……可愛くありませんか? 」
Roma「ああ^〜……」
涼月「ふふ……」
Littorio「…………似合っているのなら、もうなんでも良いのでは? 」
初月「…………まぁ、ね」
92 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:43:52.30 ID:CdxusNb60
< アッパーテンションの為せる技 >
加賀「ふふ……砂浜で素麺、新鮮ね」
高雄「去年も言ってませんでしたっけそれ」
加賀「忘れたわ、そんなの」
江風「つーかよく素麺なンんて持ってきたな。昼食べて西瓜まで食べて江風は暫く何も食べたくない」
加賀「? 西瓜割りをして多少だけど泳いでもきたし……この後たぶんバレーもするし」
江風「それでよく戻さねーなって言ってンの」
加賀「そんな軟弱な腹筋は
叢雲「はいはいつよつよ腹筋。……腹筋というより内臓だと思うけど」
93 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:44:45.27 ID:CdxusNb60
< 焼きそばとかやり始めるよりはまぁ…… >
江風「つーかそれ、薬味は? 」
加賀「素麺は確かに薬味で楽しむお料理だけれど……つるつるの喉越しが至上でもあるの」
江風「はぁ」
加賀「シンプルに突き詰めたものを楽しむというのも大切よ」
江風「ふーン……」
赤城「ふぅ……このアホ程暑い中焼肉でもなんでもなくただ素麺を茹でる、というのも不思議と良いものですねぇ」
葛城「あっっっっつ……砂浜でカセットコンロ使って素麺とかアホかよ……なんなのこれ」
94 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:45:14.68 ID:CdxusNb60
< こう、今すぐ、この瞬間に、食べたいのです >
加賀「私たちはかなりの食料品を通販だとか業者との契約で購入しているわけだけれど」
叢雲「? まぁ、そうね」
加賀「田舎住みは辛いものね。時々近くのスーパーだとかに行くと思うわ」
叢雲「そう? 無いものは無い、でいいじゃない」
加賀「我儘を言ったりはしないけれどあるじゃない。
真冬に冷やし中華が食べたくなったり」
叢雲「無いとは言わないけど」
加賀「季節物ではなくなると店頭から消える、っていうのは恐ろしいものよ」
叢雲「まぁ……」
高雄「そんなに力説するものでしょうか。どうせ全国的に通販で買えるんですから」
加賀「そうじゃなくて……どうして伝わらないのかしら」
高雄「はぁ……」
95 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:45:42.48 ID:CdxusNb60
< 何もやりたくない考えたくない >
阿賀野「ふぇ……暑い」
能代「そんな当然の、しかも毎日言ってることを言われても」
阿賀野「でも暑いものは暑いよ。出撃中は身体機能異常励起してる上に諸々の艤装とよく分からない化け物体質のお陰で何ともないけど」
能代「じゃあ今もそれしたら」
阿賀野「疲れる……」
能代「そうだね」
阿賀野「……」
能代「……」
阿賀野「…………このまま浮き輪に乗って外海まで流されていかないかなぁ……」
能代「…………そうだね」
96 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:46:21.29 ID:CdxusNb60
< 長くなりそうでした >
伊14「クソがぁ! 何で勝たないと飲めないんだ! 」
赤城「ちょっと口調。あなたもう少しちゃんとした言葉遣いできる子だったでしょう」
伊14「こんな口調にもなりますよもう! ビーチバレーなんてする身長じゃないでしょイヨはぁ! 」
初月「って言っても一応両チームほぼ姉妹分けだから公平ではあるだろ」
Littorio「えーと……まぁ、 Romaと比べた場合のLittorioの運動能力は……」
伊14「あぁ、いや、別にLittorioさんに文句があるわけじゃなくてですね」
赤城「普通に遊びましょうよ、ってやってもいつの間にかムキになるヒトばかりっていう辺り子供っぽいヒトしかいませんね」
山城「赤城さん、初月、イヨ、Littorio、私と加賀さん、涼月、ヒトミ、 Roma、姉さま、か。
まぁ、公平と言えなくはないラインでしょうよ」
提督「へーいそろそろ始めるぞー。不浄負けは無いから皆本気でやるように」
瑞穂「これ、瑞穂や明石さんって割といつもハブですよね。
無理矢理振り分けられたりするときもありますけれど」
明石「まぁ……でも別にいいじゃないですかそれで。
イベントごとに一々役割当たってたら死んじゃいますよ私。
ただでさえ大規模作戦だと毎回毎回……」
瑞穂「どうぞ」
明石「はい。…………ラムネって見てるとなんかこう、うん……存在しない過去を掘り起こされるような……」
97 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:47:36.23 ID:CdxusNb60
< 馬乗り、って言い方の方が何より宜しい気がするので >
雲龍「うーん……なんだか腰が痛いわ」
葛城「チェアなんて寝る場所でもないとこでテキトーに寝てるからでしょ」
雲龍「ん……マッサージ……」
葛城「はいはい。上から揉んであげればいいの? 」
雲龍「あぁ……躊躇いも無く馬乗りに……はしたない……」
葛城「何言ってんだこの姉。……俯せの相手に乗るのも馬乗りでいいの? 」
天城「さ、さぁ……」
98 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:48:32.03 ID:CdxusNb60
< 業務用アイスもあれはあれでいいけどね >
加賀「ふぅ、やりました」
赤城「やられました。……ビーチバレーの悪いところって汗かくのに砂に倒れ込んで砂塗れになるところですよね」
加賀「すぐ海に入れば別に」
能代「どうぞ。このクーラーボックスの中身全部アイスだそうです」
山城「随分と頭のおかしくなる買い方ね」
能代「少将閣下と愛宕さんがスーパーとコンビニ三つ回って種類重点で集めたそうですよ」
山城「…………随分と頭のおかしくなる買い方ね」
99 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:49:20.37 ID:CdxusNb60
< そこはほら、複雑な乙女心とかなんとか >
加賀「そういえばこの前テレビで」
赤城「ふぁい? 」
加賀「アイスを食べると身体が体温を上げようとして発熱するので結果的に高カロリーではなくなる、みたいなことを言っていました」
赤城「なるほど。それはいいことを聞きました」
加賀「そうですよね」
扶桑「…………お二人がカロリーなんて気にしてるところ見たことありませんけど」
100 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:50:35.72 ID:CdxusNb60
< だけ、と言いつつそれでいい気が >
提督「ラッシュガードのロングカーディガンってなに……なに……」
龍田「ふふ……これ、薄手で冷感なんだけど触り心地良いのよ」
提督「おおう……おう……おう……」
愛宕「脳溶けてるんじゃないのこれ」
龍田「ん? 」
提督「溶けそう……現代服飾業界の叡智に溶かされそう」
龍田「大袈裟な。……バレーは? 」
愛宕「いつの間にか本気になる初月くんとか付き合いの良い山城とかが勝手に楽しみ始めてむーちゃんが嫌々って体で楽しく審判し始めたから」
提督「十分楽しんだよ僕は」
龍田「体力の無さまでおっさん化してるじゃないあなた」
提督「うん……」
愛宕「まぁ、最初のテンション引き摺られるよりは私もこの方がいいわ」
龍田「そうねぇ……」
海風「あ、蟹さん……」
涼月「蟹さんですね……」
旗風「蟹さんですね。……波消しブロックで水棲生物眺めてるだけって物凄く風情だけはありますね」
101 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:51:20.35 ID:CdxusNb60
< まぁ、ステープラーはもう普通名称化してるんですけどね >
海風「知ってる? テトラポッドは商標だから波消しブロックがステープラーなんだって」
涼月「まぁ、ニュースとかを見ていればなんとなく。
でも波消しブロックがステープラーって会話の流れ知らないと意味分かりませんね」
涼風「ほーい、西瓜とラムネどぞー」
旗風「わぁ、ありがと。……お酒が絡まないイベントってこんなに穏やかにいられるんだ」
涼風「酒が無い方が楽しい? 」
旗風「そうは言わないけど……楽しみが違いません? 」
涼風「ん、まぁ……まぁ、あたいはどっちでもいいかな」
海風「あ、さっきのとは違う蟹さん……」
涼月「蟹さんですね……」
旗風「蟹さんですね……」
涼風「蟹だな。…………何、これ? 何かのネタなの? 」
102 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:52:53.03 ID:CdxusNb60
< 一夏の過ち() >
Roma「危ないじゃない。波消しブロックの上に座って西瓜なんて」
涼月「まぁ、普通の人間の女の子なら……」
海風「万が一落ちてもブロックごと破砕して抜け出せますし」
旗風「よくよく考えると蟹さんの安住の地を破壊するのはいただけませんね」
漣「確蟹」
涼風「え? うん、まぁ……今のはさすがに何かのネタだろ? な? 」
漣「うん? 」
103 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:54:32.43 ID:CdxusNb60
< 泊まりが一番良いよ本当イヤマジで >
江風「はれ? 無くなった? 」
龍田「結構前にそのサーバーは売り切れ」
江風「ンでだよ……江風二杯しか飲ンでない」
龍田「持ち運びのビールサーバー使うより瓶から直接注いでるヒトばっかりだから」
江風「なーンにも分かってない、分かってない」
龍田「そうねぇ〜」
山城「じゃんけんで負けた不幸な女に何か言うことは無いの? ん? 」
江風「え、いや、えーと……」
扶桑「バレーで負けた方から運転手を出すっていっても、
赤城さんは免許が無いし見た目で初月とイヨを外すと山城かLittorioしかいないのよね、実質」
Littorio「Littorioは別に運転してもよかったのですけれどね」
赤城「超法規的措置で取得している免許証なんですし今更私を外す必要も無いですし」
高雄「その辺りあの人うるさいので。……殆ど業務用みたいな4ℓウイスキー飲み干しておいてビールサーバーがどうとか冗談でしかありませんね」
104 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:55:35.22 ID:CdxusNb60
< 全く視線は向けずに淡々と >
高雄「全部載せました? 」
明石「たぶん。あとはあの二人を回収すれば終わりですかね」
高雄「あぁ……まぁ、夕日を見ながら語りたいことでもあるんじゃないですか」
明石「取り敢えず私はトラック出しますけど高雄さんは? 」
高雄「私も帰ります。どうせあの人と愛宕はあの人の車で帰るでしょうし」
明石「ですか。…………婚約の余裕、欠片も見えませんね。当然っちゃ当然ですけど」
105 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:56:38.34 ID:CdxusNb60
< 昨今の国産花火はマジヤバい、手持ちのやつですよ >
江風「あ、そーいや花火してねーな」
海風「帰りに買ってく? 」
江風「ン、まぁ……」
山城「他がいいなら寄ってもいいけれど」
扶桑「いいんじゃない。明石、は運転中だから瑞穂には連絡しておく」
江風「じゃあ、それでお願いします」
山城「ん……」
明石「いやはや……私が諸々積んだトラックってのはいいとして、
マイクロバスを運転する山城さんはさすがに笑っちゃいますねぇ」
瑞穂「そうですね。……そもそもトラックもおかしいと思いますけど」
106 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:57:56.49 ID:CdxusNb60
< テトラにいる蟹って何かこう……こう…… >
江風「つーかかき氷も食べてないな今日」
旗風「アイス沢山あったし……回す気あった? 」
江風「や、手動で回さないと物足りないとかいうアホのテートクに反逆して自動のやつ買ったンだよこの前」
松風「それはそれは。じゃあ帰ったらかな」
海風「花火をしてかき氷を食べて……どうせその後また飲んで騒いで」
叢雲「愉快なものね」
漣「クソガキ度半端無いけどね。クソガキばんざーい! 」
初月「まったく、ヤケも程々にな」
涼月「蟹さん……」
涼風「蟹さんだね。…………何がそこまで涼月の琴線に触れたわけ?
いっそ写真じゃなくて連れてくればよかったのに」
107 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/07/30(日) 20:59:18.29 ID:CdxusNb60
< 手を繋いで、夕日を見て、想いを馳せて >
提督「やー……でも僕本当満足。凄い満足した」
愛宕「それはそれは」
提督「水着の女の子が遊んでるのを眺めているだけの仕事どっかに無いかな」
愛宕「ライフセーバーとか? 」
提督「他人の生命背負う仕事はもうしたくないなぁ」
愛宕「じゃあ、ほら、海の家のおにーさん? 」
提督「接客業か……うーん……」
愛宕「夏休みの高校生とか大学生がバイトに来るんなら目も楽しいんじゃない? 」
提督「あぁ……あぁ、いいかも」
愛宕「問題は私たち全員雇った後に枠が余っているかどうかね」
提督「寧ろ過剰だよな、シフト制にしても一店舗に何人いるんだよって感じ」
愛宕「そうねぇ……ほら、皆帰っちゃったし、そろそろ帰りましょう? 」
提督「もうちょっと。……………………ぁ」
愛宕「はい? 」
提督「あーちゃん基本ずっとパーカー着てたよな。まともに水着見てない。見せて? 」
愛宕「すっごい今更……ねぇ」
提督「うん? 」
愛宕「今夜あなたの部屋でなら見せてあげる。私、結構疲れちゃった」
提督「じゃあ帰るか。…………なんか海に来た意味を根底から覆した気がする。楽しかったけど」
108 :
◆5z7C0EoTrg
[saga]:2023/07/30(日) 20:59:53.03 ID:CdxusNb60
本気で生命に関してはお気を付けください
ありがとうございました
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/07/30(日) 23:12:04.91 ID:xNGH6pLy0
乙
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/07/31(月) 22:31:45.56 ID:iZyd/xa9o
お疲れさまです
111 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/03(木) 23:03:58.05 ID:WmisLAwx0
< バナメイとかじゃないんだから…… >
提督「今日の夕食は? 」
高雄「伊勢海老だそうですよ。丸焼きを試してみたかったとかなんとか」
提督「加賀と赤城か」
高雄「ええ。あの二人って素材一つで完成したものだとか一人一つだとかそういうの好きですよね」
提督「うん。……伊勢海老一人一尾ってマジ? 」
高雄「エンゲル係数とかそういうのなんて知らないんじゃないですか」
提督「まぁ、今日日そんなもん考えてる人間の方が少ないとは思うけども」
高雄「はぁ」
提督「取り敢えずもう美味ければそれでいいんだけどさ。
……高雄も量がおかしいとか食べられないとかそういうのは一欠片も考えてねぇんだよな」
112 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/03(木) 23:05:13.15 ID:WmisLAwx0
< トレ中メンタルの最適解は常に初心と言える >
Roma「私はこれからプールで泳いでくるけど……あなたも来る? 」
阿賀野「まぁ、この暑さだし泳ぐのは中々惹かれるけど……やっぱいいや、疲れる」
Roma「……化け物の体質的に急激に太ったりしないとはいえあなた割と……」
阿賀野「阿賀野は精神が肥満体質なだけで今のところ別に太ってはないから」
能代「なんか物凄い屁理屈みたいなこと言い出したね」
阿賀野「事実でーす」
Roma「あ、そう……張り合い無いのよね、ずっと一人で泳いでいると」
113 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/03(木) 23:07:12.72 ID:WmisLAwx0
< 損得で考えるモノではないとはいえ >
山城「まともに遠泳できて大体どんなときでも断らないって言ったら雲龍しかいないじゃない」
Roma「まぁ……でも……」
阿賀野「阿賀野の方がマシだと思うよ。雲龍さん意味不明な水着着てきたりしそうだし」
Roma「えーと、いえ、あの子そういうところの気遣いができない子では……そうじゃなくて」
阿賀野「? 」
Roma「あの子、気分が乗ってくるとこっちのこと考えないのよ。
プライドなんて余裕で圧し折られそうで、その、怖いわ」
阿賀野「えぇ……? 」
能代「また意外なことを」
Roma「あのね、普段の雲龍を見ているからこそあれに負けると堪えるのよ。
しかもその可能性が割とあるのが……」
山城「…………まぁ、分からなくはない、かしら」
114 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/03(木) 23:09:09.44 ID:WmisLAwx0
< それは誰にも分からない >
提督「最近のキッズたちってさ、戦国三英傑は確実に小学校でもやるとして坂本龍馬とか卑弥呼とかはどれくらい知ってるんだろうな」
阿賀野「さぁ……阿賀野って正直大陸の方専門だし」
提督「や、昔は夏休み中に忠臣蔵とか幕末系のドラマとかやってた気がするんだよな。
新撰組とか飽きる程やってた気がする」
阿賀野「今はまぁ……そもそもテレビってあんまり見ないんじゃない。
サブスクなり配信なりで好きなの探して見てるでしょ」
提督「あぁ。だからこう、この先の時代歴史にハマる子ってどんな業を背負った感じになるのかなって」
阿賀野「って言ってもソシャゲとかで知って元ネタ調べてー……とか結構ありそうだけど」
提督「そうなのかな。や、何も分からんけど」
能代「真っ新な状態から気持ち悪いくらい歴史好きになった阿賀野姉ぇってなんなんだろう……」
漣「えー、と……うーん…………憑座として英霊の誰かの強い念でも受け取ったんじゃないです? 」
115 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/03(木) 23:11:55.44 ID:WmisLAwx0
< …………………… >
天城「つまり天城は時代の先を行き過ぎていた過去の特殊嗜好者を恨めばいいと? 」
海風「“ 江風 ”の乗組員ってお酒弱かったのかな」
松風「“ 旗風 ”には舌が合金か何かでできてる人が乗ってたんだな、つまり」
能代「う、うーん……」
漣「…………なんかあんまり掘り下げない方がいいですよね、これ」
116 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/03(木) 23:13:27.88 ID:WmisLAwx0
< 到底ステテコに見えないデザインも多々 >
提督「ステテコ……ステテコ、凄い……快適……」
雲龍「そうね……これ、凄くいいわ……」
葛城「あそこに色々ぶん投げて氷バケツに足突っ込んでるのが二人もいるんだけど」
天城「…………」
叢雲「でもステテコって今日日レディースも普通に売ってるのよねぇ……」
能代「雲龍さんくらい脚が長ければまぁ……うーん……」
117 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/03(木) 23:17:33.50 ID:WmisLAwx0
< ステテコ×氷バケツ×駄弁り >
雲龍「加賀さんって演技下手そうだけどどうなの? 」
提督「あん? 」
雲龍「ほら、プレイ中に微妙に萎えたりしないの、って」
提督「しないよそんなの。……別に下手ってこともないと思うけどな。
そんなに入り込まないとできない雰囲気とかにしないし」
雲龍「半ば無理矢理押さえ込むプレイとかしないの? 」
提督「それはどっちがどっちをだよ」
雲龍「あなたが加賀さんを。汗の臭いが……とか、そういう軽い嫌がりでも」
提督「あんま無いな。あいつ割とその辺の位置取り完璧だし」
雲龍「自分のペースで進めたいのね。どうせ誘い受けなのに」
提督「言い方。あと俺がそこまで嫌がられるとそれこそ萎えるタイプだから」
雲龍「事実じゃない。…………私が誘うと割とイヤイヤする素振りだけは楽しませてくれる辺り、あのヒト……? 」
118 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/03(木) 23:19:51.87 ID:lSk9mY5K0
< 喋り倒す >
雲龍「清楚カラーってたぶん水色よね」
提督「そう? 清楚カラーってのがまず意味分からんけど」
雲龍「白はなんだか逆に品が無い気がしてきたし水色って堕ち易そうじゃない」
提督「うん? 」
雲龍「汚されやすいし汚しやすいけれどそれでも凛と、っていうのが清楚だと思うの」
提督「人間の言葉使ってくんねぇかな……」
雲龍「どうも先入観で淡い色にしがちなのはちょっとつまらないけれど……難しい話ね」
提督「……何を一人で完結してるんだ君は」
雲龍「だってあなた割と濃い色っていうかはっきりした色の方が好きでしょう? 赤とか黒とか」
提督「まぁね。……淡い色ならピンクとかは? 」
雲龍「明石って清楚? 」
提督「うーん……」
雲龍「あぁ、でも海風も特に清楚ではないわね」
提督「お前……あぁ、白が特に清楚じゃないってお前のこと? 」
雲龍「そういうつもりは全く無かったけれど確かにそうね。ええ、白は、清楚カラーでは、あり得ない」
提督「はぁ……」
119 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/03(木) 23:21:00.53 ID:9+jXOsUb0
< お気に入りの服を敢えて真似るのにも似た >
雲龍「そういえばこの前 Romaにコス衣装製作を依頼したの」
提督「あんま変なもん頼んで迷惑掛けんなよ」
雲龍「最近は彼女の趣味の材料費とかも出して媚びるようにしているわ」
提督「えぇ……」
雲龍「で、こう、物凄く愕然とした顔をされたの、この前」
提督「なんだ、痴女っぽい衣装でも頼んだのか」
雲龍「いえ、私の戦闘衣をつくってほしい、って。
普通にしているときに着てみたかったから」
提督「ん、んん……? 」
雲龍「足元が崩れたような顔をされたわね。よく分からないけれど」
提督「虚数空間から現れる本人の原風景に近いと思われる何かを衣装としてつくる……うぅん……? 」
120 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/03(木) 23:21:34.96 ID:9+jXOsUb0
< ある種お約束といえる >
雲龍「まぁ、何か目覚めたような顔で涼月の戦闘衣分の材料費も出す条件で作ってくれてるけれど」
提督「あ、そう……」
雲龍「次はあれね、私の体型に合わせた島風の戦闘衣でも作ってもらうわ」
提督「ちょっと興味はある。…………イメクラの類いになる未来しか見えないけど」
121 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/03(木) 23:23:35.28 ID:JclJZCgf0
< 壊れた話を聞かない年が無い >
伊14「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!! 」
提督「……五月蝿いぞ」
雲龍「……体重でも増えてたの? 」
伊14「エ゛ア゛コ゛ン゛壊゛れ゛た゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛! ! ! !
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! ! ! ! 」
提督「あ、そう……明石くーん……」
明石「直りそうだといいですけど……いっそ買い替えたらどうです。
去年も何部屋か直しましたよ私」
提督「有能な自分を恨むんだな。直せてしまったのなら新しいものは買わぬ」
明石「はいはい。……家主は私のサポートをすること」
伊14「えー……エアコン止まった部屋で工具とか持ちたくなーい」
明石「あのね」
伊14「…………あ! 姉貴ー」
伊13「ん……なに……? 」
伊14「家主です。どぞー」
伊13「? 」
明石「私は別にどっちでもいいですけどね……」
122 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/03(木) 23:29:30.74 ID:ZjIPaR660
< 暑いとか面倒とか飽きたとかデバフが過ぎる >
提督「ふぅ……五月蝿いのは取り敢えず消えてくれたか」
雲龍「修理で終わるといいわね」
提督「や、修理でも購入でも書類の面倒さってあんま変わんねぇのよ。
こっちの人員で直しましたんで材料費分くださいってどうせやるし」
雲龍「ふぅん……工賃が入らないんだから下手すると物凄い端金でしょう?
それでも正規の書類出して処理するの? 」
提督「君はお役所仕事馬鹿にする子? どんな組織でも健全にできるなら健全な方がいいんだよ」
雲龍「そう……でも健全にできるなら、って註釈の時点であなたも大概駄目よね」
提督「回り回ってこの国の防衛は健全だろ? 」
雲龍「……そう? この為体で? 」
提督「ステテコ履いて氷バケツに足突っ込んで駄弁ってたとしても、そう。健全」
雲龍「それはよかった。…………飲まない? 」
提督「君が全部用意してくれるなら喜んで」
雲龍「…………」
提督「…………」
雲龍「…………昼過ぎから飲酒なんて不健全よね」
提督「あのさ……」
123 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/03(木) 23:31:07.54 ID:v0UKgvsb0
< ただ思ったこと放言してるだけです >
雲龍「そもそもの話私って殆ど外の世界、
というかこの場合外にいる普通の女なんて殆ど知らないんだけど」
提督「え? あぁ。……お前あの流れからまだ軌道修正すんのか。そこまでしたい話なのか本当に」
雲龍「精々が時々函館からお使いで来る将校くらいね、まともに話すの」
提督「あぁ、あの無礼な人妻……それで? 」
雲龍「フェラが割とアブノーマルなプレイって聞いて戦慄したわ。
ここにいる経験済みは全員するのに」
提督「…………随分とコメントしにくい話だね」
雲龍「あの人妻も自分は普通にするけど割と遊んでた方だから参考にならないとか言うし」
提督「あ、そう……」
雲龍「怖いものね、閉じた狭い世界って」
提督「…………」
葛城「我がおねーさまは提督閣下に自制を促したいのか蹴破ってほしいのかなんなんだろうね」
瑞穂「知りませんよそんなの……」
124 :
◆5z7C0EoTrg
[saga ]:2023/08/03(木) 23:32:22.46 ID:v0UKgvsb0
ありがとうございました
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/03(木) 23:55:01.27 ID:h5aMWPWF0
乙
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/04(金) 17:30:24.94 ID:einqZxpdo
お疲れさまです
127 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/04(金) 23:23:37.02 ID:9P3gF/Ag0
< 明日はハコ……箱化……!? >
雲龍「そういえばおっぱいの日もパンツの日兼バニーの日もハミ乳の日も華麗にスルーされたわね」
天城「はぁ」
雲龍「今日は、えーと? 」
天城「……箸の日? 」
雲龍「女体盛りは趣味じゃないらしいし私も趣味じゃない」
天城「無理にしなければいいじゃないですか」
阿賀野「ハシシの日ってことでヤクキメで」
雲龍「……なる、ほど? 」
天城「……?? 」
128 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/04(金) 23:24:28.12 ID:9P3gF/Ag0
< 雰囲気考えるなら何の日かより花言葉とかの方が >
雲龍「ぁ、でもよく考えれば今月の二十一日にバニーの日再チャレンジできるわね」
天城「まぁ、好きにしたらいいのでは」
阿賀野「どっちかっていうとハニーの日じゃない? 」
雲龍「だから女体盛りは駄目って言ったでしょう? 」
阿賀野「そっかぁ……」
天城「…………ハチミツを使うカクテルでも飲んでいればいいのでは? 」
129 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/04(金) 23:27:07.80 ID:9P3gF/Ag0
< レガシーとかやってるとなんとはなく >
漣「すっごい好みの話でしか無いんだけど」
叢雲「あん? 」
漣「学校物から展開拡げていく話でさ、卒業しない展開マジでクソだと思うんだよね」
叢雲「……うん? 」
漣「や、究極的には退学でも中退でもなんでもいいんだけどさ、
最終学年まで展開してから物語動かしてほしいっていうか」
叢雲「うーん……別に面白ければいいじゃないそんなの」
漣「そりゃそうだけどさ、違うの。全学年楽しみたいんだよこっちは。ハリポタぁ! お前のことだ」
叢雲「その辺のラノベとかなら兎も角言うに事欠いて世界的な児童書じゃないそれ……」
130 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/04(金) 23:28:48.08 ID:9P3gF/Ag0
< や、乗せてくれるってんなら今の車売りますけども >
明石「空飛ぶ車ねぇ……うーん……」
瑞穂「? 学術誌ですか? 」
明石「や、ネットで大昔の子供向け雑誌見てたんですよ。“ 未来の世界では ”って感じの」
瑞穂「はぁ、技術的にはほぼ実用化が近いって聞いたことありますけど、空飛ぶ車」
明石「私も聞いたことはありますよ。あんまり惹かれませんけど」
瑞穂「意外なこと言いますね」
明石「技術的にはまぁ楽しいと思いますけど……見た目とか挙動がどうも好きになれそうもなくて」
瑞穂「?? 」
明石「スターウォーズのEP2とかのはちょっと憧れますけどねぇ……現実だと、ねぇ……? 」
瑞穂「???? 」
131 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/04(金) 23:31:27.39 ID:9P3gF/Ag0
< そりゃ人間が勝てるのは人間までですよ >
提督「某二刀流の人とかジャマイカの稲妻を見ているとさ」
阿賀野「うん? 」
提督「歴史上の豪傑が必ずしも誇張表現であるわけではないって自信持てるよな。
圧倒的なフィジカルと才能って末恐ろしいけど存在できるんだ、って」
阿賀野「まぁ、言いたいことは凄く分かる。……でも」
提督「? 」
阿賀野「絶望するよね。あんなのが殺意マシマシで襲ってくるって」
提督「確かに」
阿賀野「怖いよねぇ……」
龍田「うん? 混ざりに行かないの? 」
能代「スポーツとか別に……あと」
龍田「ええ」
能代「私たちの方が強いですよね、って感想しか持てませんけどそれ言ったら露骨に嫌な顔されるから」
龍田「あ、そう……」
132 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/04(金) 23:33:09.01 ID:9P3gF/Ag0
< 美味しいし死なないって言われてもフォルムがそもそも >
加賀「カエンタケは食べられる、と聞きました」
赤城「というより私たちならいけるな、というだけの話ですが」
加賀「硬い肉質で苦味があるのだとか」
赤城「フグが美味しいんだからカエンタケも普通の人間ならできない調理法と毒抜きでなんとかなる筈」
加賀「と、いうことで」
提督「無理だよ……どうやってそんなもん手に入れてこいっていうんだよ」
加賀「高級将校の権力? 」
赤城「私も手伝いますから。特務の力があれば国内なら大概の無茶ができますよ」
提督「なんだお前ら……」
133 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/04(金) 23:37:34.29 ID:9P3gF/Ag0
< 隣のテーブルに普通に >
加賀「まぁ、一割くらいは冗談です」
提督「あのさ……」
加賀「しかし赤城さん、赤城さんの深く関わってる特務って国内に注力してるんですか? 」
赤城「国外はそこまで強くないですねぇ……旧内務省系の派閥がどうとかで」
提督「今の情勢だと国外で一番強いのは殿下系列だからなぁ」
赤城「というより横須賀閥が殆ど握ってますね。本来の管轄は某省ですけど」
加賀「なるほど。実に為になる怖い話ですね」
提督「君はその横須賀閥だもんね」
加賀「ええ」
赤城「カエンタケって外国の方がいいんでしょうか」
愛宕「…………私たち二人には聞かせてもいいと思われてるって、信頼? 」
高雄「だと思いたいものね。……紅茶の味が加速度的に落ちていく気もするけれど」
134 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/04(金) 23:40:34.90 ID:9P3gF/Ag0
< 多彩とは取り敢えず言える >
時雨「うーん……ビスコって良いつまみになるね」
あきつ丸「塩分そこそこ甘みマシマシ、まぁ、そうでありますね」
時雨「Bismarckってこれ食べたことあるんだろうか」
あきつ丸「変な話だがほぼ100%実食済みな気がする」
時雨「まぁ……満喫はしてるよね」
GZ「いつの間にか着物の着付けもマスターしていたぞ。
Eugenたち全員を嬉々として着飾って遊んでいた」
あきつ丸「……」
時雨「えぇ……」
135 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/04(金) 23:42:58.04 ID:9P3gF/Ag0
< 社会の変革ももう少しゆっくり頼みますよ >
速吸「あのね、お酒は確かに百薬の長と言われますけど、
同時に万病の元でもあるんですよ」
Pola「えー……? 」
時雨「なんか速吸さんがまともなこと言ってるの久々に聞いた気がする」
あきつ丸「言ってやるな。本人も気にしているのだろう」
速吸「? 私何か変なこと言ってました? 」
時雨「クソ映画マニアとかしけた煎餅が好きとか」
速吸「?? 個人の好みでは? 」
時雨「え、いや、まぁ……」
あきつ丸「……ズレているのが悪い、と断言できない辺り自分たちも現代人でありますね」
136 :
◆5z7C0EoTrg
[saga]:2023/08/04(金) 23:43:25.38 ID:9P3gF/Ag0
ありがとうございました
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/04(金) 23:45:29.92 ID:CqCGh5PO0
乙
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/05(土) 00:18:07.66 ID:6CJQ0UvJo
ハリポタは作者も反省してるから許してあげて
139 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/05(土) 21:04:13.01 ID:E8KuhL+V0
< ちいさい、ではなく、ほっそい >
山城「あなたも戦闘衣が緑だったらよかったのにね」
能代「えーと、雲龍姉妹? 」
山城「元々異常に細いけれど戦闘衣のときは特に細く見えない? 」
能代「うーん……膨張色と収縮色とかそういう話? 」
阿賀野「や、雲龍さんは兎も角天城さんの細さはたぶん癌とかの類いだと思うよ」
能代「またそうやって……」
山城「でも確かに天城の細さって心配になるのは分かるわ。
贅肉が無い、とかではなくて骨と筋肉が細いというか。
雲龍はあれで筋肉の動きが分かるくらいには太いわ。ある意味では最上級の褒め言葉だけれど」
阿賀野「そうそれ。能代は阿賀野に水泳勧めるんじゃなくてね、
天城さんに食事と筋トレを勧めてこよう! 」
能代「無理ですよそんなの。仮にそれで程良く太れたとしてもアルコールで確実に減るし」
阿賀野「確かに」
山城「結局今のまま、か」
天城「…………」
雲龍「たぶん馬鹿にされてるのよりは大分褒められていると思うけれど……まぁ、出て行きにくいのは、そうね」
140 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/05(土) 21:05:09.08 ID:E8KuhL+V0
< 暑気払い(たい) >
愛宕「ふふ、こう暑いとノンアルカクテルも中々いいものね」
初月「まぁ……愛宕さんには、似合うよ」
愛宕「そう? 」
初月「飲み物そのものが、じゃないぞ。
嬉々としてハーブとかレモンを用意して楽しそうに用意してくれるところが、だ」
愛宕「あら高得点回答」
初月「これでもあの男と波長が合う女だからな」
愛宕「なるほど。…………初月くんがどんな風に啼くのか、知りたいなぁ」
141 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/05(土) 21:05:57.61 ID:E8KuhL+V0
< お互いに好きな人の好きなヒト >
初月「愛宕さんが本当に知りたいと思ったら隠すことはできないさ」
愛宕「ふぅん? もっと別の飲む? 」
初月「僕はこれ、好きだけど」
愛宕「そう? 私も好き」
初月「……どうせカクテルワードとか名前に意味でも込めてるんだろ」
愛宕「どうして? 」
初月「僕があいつなら、そうする」
愛宕「あ、っは……そうね、ええ……それは、確かに」
142 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/05(土) 21:07:15.74 ID:E8KuhL+V0
< 夏への恨みを凌駕する喜びを、幸福というのです >
初月「……で? 」
愛宕「サマーディライト。カクテルワードは知らない」
初月「” 夏の喜び ”、ね……夏の喜びって? 」
愛宕「生きているって感じられることかな。暑いのも悪くないわ」
初月「……そうか」
愛宕「まぁ、秋口の方がもっと生きている感じはするけど」
初月「違い無いね」
愛宕「ん。…………隠すのやめたくなった? 」
初月「カクテルワードが有ったら危なかったよ。……ふふ」
愛宕「んふ……それは残念」
143 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/05(土) 21:09:00.24 ID:E8KuhL+V0
< 否定(肯定(否定(肯定…………(中略)肯定 >
提督「や、俺全肯定タイプ苦手なんで……」
漣「言うてむーちゃん好きなんだから実は好きでしょ」
提督「むーちゃん好きなのはそうだけどむーちゃんって全肯定してくれるか? 」
漣「何言っても大概文句言いつつ反応したり手伝ったりしてくれるじゃん? 」
提督「そうだけどそれ全肯定タイプか? 」
漣「漣はそう思いますけど」
提督「そっかぁ……俺全肯定してくれる女の子が好きだったのかぁ……そっかぁ……」
144 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/05(土) 21:10:18.15 ID:E8KuhL+V0
< 逃げ場が無いという消極的肯定、という積極的肯定 >
叢雲「はぁ……もう少し厳しくしてあげましょうか? 」
提督「や、今のむーちゃんが好きだよ俺」
叢雲「気持ち悪いわね」
提督「でも好きなんでしょ? 」
叢雲「そんなわけあるか」
提督「あぁ、大好きだったか」
叢雲「んなわけ。……これどう答えても袋小路よね。
上下左右どころか前も後ろもどこにも逃げ場無いわ」
145 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/05(土) 21:11:17.42 ID:E8KuhL+V0
< 昔のファンタジーに比べたら真とか安売りだよね >
伊14「今のJKってさー」
旗風「? 」
伊14「漏れなく某感染症で中学時代死んでた世代なわけじゃん」
旗風「まぁ……大学生の大部分もそうですね」
伊14「ってもその人らは中学時代殆どフツーだしさー。
コミュ力が一番養われる時期ってさっきウチのおっさんが話してたし、
今のJKって真のコミュ強とその他と真のコミュ症に分かれてる気がする」
旗風「分からなくはないですけど」
伊14「今ここで予言しておくよ、良い意味でヤバい人と悪い意味でヤバい人どっちも出るよこの世代。
十年後イヨ様に平伏すがいいよ下郎どもは」
旗風「はぁ……? 」
146 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/05(土) 21:12:32.82 ID:E8KuhL+V0
< 真()抑圧された存在 >
旗風「っていっても凄い人も悪い人もどの年代にもいない? 」
伊14「どの年齢にも野球星人とか将棋星人がいるっていうんなら証拠出して」
旗風「む……」
江風「江風の知る限りスポーツではいないな。将棋とか文化系は知らないけど」
涼月「文化系でも全年齢に、とはいかないんじゃないですか。
メディアの取り上げ方もありますけどその二人は少なくとも国内で知らない人なんて殆どいないわけですし」
江風「江風ですら知ってる将棋星人、とか逆に旗風でも知ってる野球星人ってことだもンな。
この業界では凄いンです、レジェンドなンです、じゃ当て嵌まらないってことか」
伊14「たった二、三年の期間内を特殊な抑圧受けて育った世代だからね、
これは人類史のパラダイムシフトかもしれないよ」
旗風「はぁ」
伊13「イヨ、ちゃん……隠れて朝から…………お酒、飲んでた、でしょ……? ダメ、だよ……? 」
伊14「んえ? 」
松風「……朝から飲んで丁度良く昼前に抜け始めるとあぁなるのか。なんか、怖いなそれ」
147 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/05(土) 21:13:25.65 ID:E8KuhL+V0
< 割と気になるものなんですよ >
提督「俺の地元の友達中じゃあ飲み会の締めは」
加賀「はぁ」
提督「ドーナツ屋かバーガー屋なんだよ。まぁ、どっちも駅近と駅中だからなんだけど」
加賀「ラーメンでは」
提督「や、別に何にしないといけない、ってのは無いんだけど……そうだよな。
塩っぱいものだよな、人間の身体的に」
加賀「まぁ、私は正直何でも。甘味でもそれはそれで」
提督「そうだけども……うーん……」
漣「三十後半のおっさんたちが閉店間際のドーナツ屋で締めは絵面的に厳しい、というお話では」
加賀「……なるほど」
提督「うん、その通り。あ、いや、別に何でもいいんだけど……そうじゃなくて、うーん……」
148 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/05(土) 21:14:41.43 ID:E8KuhL+V0
< でも回された気を無碍にするのも…… >
漣「というかフツーにオールなのでは」
提督「や、次の日暇な学生とかじゃねぇんだぞ全員。
暇だとしてもさすがに一人か二人で締めの後別に行くわ」
加賀「儘ならないものね、人間って」
提督「お、おう……」
漣「社会人加賀さんは解散ってなっても露骨に未練のある顔で迷惑かけそうですもんね」
提督「容易に想像できるな。一緒にもう一個行きます?
って気回されてもちゃんと遠慮は大事だぞ加賀くん」
加賀「む……」
149 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/05(土) 21:15:45.51 ID:E8KuhL+V0
< 誘いたい、ってことですよ >
加賀「そもそも私なら翌日時間のある子を誘います、最初から」
提督「そこからして気遣われてそうだけどな」
加賀「それくらいなんとなく分かるでしょう。一緒に夜まで遊べる相手なら」
提督「まぁ……」
漣「でもでも、そもそも、たぶんきっと! 」
提督「あん? 」
漣「加賀さんは誘う方じゃなくて誘われる方だと思いますよ! 」
提督「……確かに」
加賀「?? 」
150 :
◆5z7C0EoTrg
[saga]:2023/08/05(土) 21:19:28.29 ID:E8KuhL+V0
>>138
J.K.Rの意志がどんなものかは正直分かりませんけど……
女史関連のニュースを見ていると、
世界って怖いなぁ、みたいな感想が湧きますね
今ならマホウトコロ周りでアニメ化に漕ぎ着けて、
ガチガチのジャパナライズしても逆に許されるかもしれない気もしますし
ありがとうございました
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/05(土) 22:30:36.32 ID:aPrvFDxN0
乙
152 :
◆5z7C0EoTrg
[sage saga]:2023/08/08(火) 22:17:02.51 ID:hR2iCqR30
< クルッポークルッポークルッポークゥ…… >
江風「? 何してンの? 」
海風「鳩見てるの」
江風「鳩」
海風「鳩。……ずっと見てると可愛いよ」
江風「ンー……」
海風「…………」
江風「…………」
海風「…………中途半端なところで鳴くのやめられると変な感覚だよね」
江風「え? まぁ……どうでもよくね? 」
153 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/08(火) 22:18:12.08 ID:hR2iCqR30
< ぼんやりと空を見上げながら >
海風「蝉とか草むらにいる謎の虫もさ」
江風「うン」
海風「最初は結構鳴くの下手じゃん。
あれが段々上手くなってくると夏感出てくるよね」
江風「まぁ……何歳だよ姉貴」
海風「鶯だって最初は下手だけど上手くなるし生き物って凄いよね。
春先だとホーぅホケックキョ! みたいなのとかいるのに」
江風「だからあンたは何歳なンだよ姉貴……」
154 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/08(火) 22:19:41.83 ID:hR2iCqR30
< この時期のキッチンはほぼ地獄みたいなもの >
提督「うぉぉぉぉぉぉぉぉっっ! このクソ暑い昼だからこその中華祭りじゃおらぁぁぁぁっ! 」
漣「うへぇ……もう言動全てが暑苦しくて鬱陶しい」
提督「ちなみに厨房がクソ暑い所為でTシャツが濡れ雑巾になったので着替えてきました」
漣「そんなんつくる前から分かってたっしょ……」
提督「ふはははは! 俺のオススメは筍スープだぜ! 美味いぜ! 」
漣「はいはい。……………………お疲れ様です」
高雄「……ありがとうございます」
愛宕「あっっっっつい……なんでお昼つくってただけで着替えなきゃならないのよ……」
155 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/08/08(火) 22:20:47.97 ID:hR2iCqR30
< 頭がおかしくなると逆のことをしたくなる() >
加賀「あぁ、よく冷房の効いた部屋で食べる回鍋肉……麻婆豆腐……酸辣湯……油淋鶏……青椒肉絲……炒飯……餡かけ焼きそば……」
赤城「白飯は? 」
提督「二升炊いたぞ」
赤城「愛してますよ少将閣下」
提督「はいはい」
阿賀野「わぁ……わぁ……」
能代「阿賀野姉ぇですらドン引きしてますよ」
提督「いいから食え。基本大皿に盛ってるからな。
自分の近くにある皿が残ってるとあいつらが遠征してくるぞ」
初月「確保した後はもう自分の皿を守ってるよ。あんなのに対抗するなんてアホだ」
旗風「ふふ、新しい辣油買っておいてよかった」
松風「…………辣油何種類持ってるんだ?
昨日と一昨日で一種類ずつ見た気がするんだけど」
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