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千束「アイデアとはなんぞや」【リコリコ】
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1 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:30:43.92 ID:g3hn0lrf0
千束「ねぇ先生」
ミカ「どうした?」
千束「新商品のアイデアとかない?」
ミカ「あるにはあるが、目玉となるようなアイデア特にないな」
千束「そっかぁ」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1683815443
2 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:32:44.68 ID:g3hn0lrf0
ミカ「何か新商品でも出したいのか?」
千束「えっ、うんまぁね」
ミカ「たきなが考案したやつの売れ行きが好調だから、それに対抗してか?」
千束「いやー、対抗意識はないけどみんなが喜んでるのを見てたら私もね」
ミカ「ふっ」
千束「そういうアイデアある?」
ミカ「そうだなぁ」
3 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:33:56.61 ID:g3hn0lrf0
ミズキ「うぃーっす、仕事始めるわよー」
クルミ「ボクはもうちょっと寝てたい……」
ミズキ「アンタここの店員でしょうが! ほれ、働いた働いた」
クルミ「って言いつつ酒を飲むのか?」
ミズキ「これがアタシのやり方です」
クルミ「ったく」
4 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:34:40.48 ID:g3hn0lrf0
千束「ねぇー、二人もなんか良いアイデアない?」
クルミ「なんの?」
千束「お店に出す新商品の」
クルミ「んー」
ミズキ「はいはーい。お酒とつまみでいいんじゃない?」
ミカ「居酒屋じゃないんだぞ」
ミズキ「わーってまーす……ぷはー」
クルミ「酔っ払いの意見は無視したとして」
千束「クルミは何かあるの?」
クルミ「んー、ないな」
千束「ありゃー」
5 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:35:23.82 ID:g3hn0lrf0
クルミ「ボクはあんまりそういうのには興味ない」
千束「新しいボドゲとかは考えてるのに?」
クルミ「それはそれ、これはこれ」
千束「なるほど」
クルミ「なんなら、千束もたきなに対抗して……」
千束「いや、あの形状のは……」
クルミ「流石にそれはマズイか……」
千束「そうそう。形を口にするのNGだからね」
クルミ「それを口にして許されるのはミズキくらいだ」
ミズキ「どーいうこったよ!」
6 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:37:12.96 ID:g3hn0lrf0
ミカ「まぁ焦らずとも、新商品を出したくなったらいつでも言えばいい」
千束「ん。じゃあ、そうする」
ミカ「というワケで、私が作った新商品だ」
千束「先生、ちゃっかりしてる」
ミカ「まぁな」
千束「で、これは何団子?」
ミカ「メロンとソーダだ」
千束「美味しいの?」
ミカ「それは試食してみれば分かる」
7 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:37:43.32 ID:g3hn0lrf0
◆
千束「……」
Prrrrr
千束「あっ、もしもしもしもし? 千束だよー」
フキ『あっ、なんだ? ちっ、なんか用か?』
千束「おぉ、フキさん。ご機嫌斜めだねぇ」
フキ『お前からの電話だからな。不快指数も上がる』
千束「酷くないその言い方?」
フキ『酷いって感じるなら、そうだろうな』
千束「フキぃ〜」
8 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:38:32.84 ID:g3hn0lrf0
フキ『それで、何か用か?』
千束「あのさぁ、実は今お店で出す新商品を考えててさぁ」
フキ『新商品?』
千束「いやまぁ、たきながあんなの考えて大繁盛してさ」
フキ『あぁ、あのなんとも言い難いアレか』
千束「そうそうそれ」
フキ『私もSNS通じて見たが、あれはなんとも言えないわ』
千束「でしょ」
フキ『よくヒットしたなぁ』
千束「ねぇ、なんでだろーね」
フキ『知るか』
9 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:39:13.66 ID:g3hn0lrf0
千束「フキだったら、どんな新商品考える?」
フキ『あぁ? いきなりそんなこと言われても答えられるか』
千束「頭が切れるフキさんでも」
フキ『こっちはお前と違って、そんなこと考える余裕はねーっつの』
千束「糖分取ってる?」
フキ『うるせー! これから任務に出かけるから、切るぞー!!』
千束「はいはい。じゃあ私は先生が作ってくれた新商品の試食でもしますかな」
10 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:39:43.93 ID:g3hn0lrf0
フキ『よーしっ、任務前に行くからそれ取っとけよな』
千束「はぁ? 私の分しかないから無理に決まってんじゃーん」
フキ『すぐ行くから待ってろよな!』
千束「むりむりむりむり」
フキ『いいか、ぜった』
ピッ
千束「はぁー、なんか疲れた……」
11 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:40:29.44 ID:g3hn0lrf0
ミカ「フキの怒鳴り声みたいなのが聴こえて来たが」
千束「なんか、任務前で苛立ってたみたい」
ミカ「そうか」
千束「それじゃあ、先生が作ったお団子いただきまーす」
フキ「今日の任務は先生の新商品を食べることです」
楠木「真面目な顔して冗談を言うな」
フキ「冗談ではなく本気なんです一大事なんです!」
楠木「サクラ、なんとかしろ」
サクラ「せーんぱいっ、任務に行くッスよ!」
フキ「離せバカ!」
サクラ「バカはあんたッスよ!」
フキ「離せー!!」
楠木「やれやれ、手が掛かる……」
12 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:41:28.30 ID:g3hn0lrf0
◆
カランカラン
たきな「只今、健康診断から戻って参りました」
千束「おう、どうだった?」
たきな「詳しい結果は後日ですが、概ね良好だと思われます」
千束「良かった良かった」
13 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:42:03.95 ID:g3hn0lrf0
たきな「それで、千束は何やってるんですか?」
千束「んー、新商品のアイデア考えてたの」
たきな「へぇー」
千束「さすがにまだ何も決まってないけどね」
たきな「決まったら、わたしが一番最初に食べますね」
千束「まぁ、決まったらね」
たきな「約束ですよ」
千束「はいはい」
14 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:43:00.37 ID:g3hn0lrf0
千束「そうだ、たきな」
たきな「はい?」
千束「たきなはどうやってあの……うん……なる形状のものを考えついたの?」
たきな「なんとなくです」
千束「なんとなくでうn」
たきな「それは口にしないで下さい。恥ずかしいので」
15 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:43:37.59 ID:g3hn0lrf0
千束「たきなには羞恥心があったのか」
たきな「当たり前です」
千束「あれ笑顔で持ってSNSにアップされたのに」
たきな「か、完全な黒歴史です。今となっては」
千束「作ってる時に気付かない?」
たきな「あの時は全くなんとも思いませんでした」
千束「う」
たきな「やめてください撃ちますよ!」
千束「おー、怖い怖い」
16 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:44:55.38 ID:g3hn0lrf0
ミズキ「こら千束、いつまで休んでるの」
千束「ミズキさっきまで飲んでたじゃーん」
ミズキ「さっきはさっきよ。ほら、たきなも着替えて手伝って」
たきな「あの、クルミは?」
ミズキ「遊んでる」
千束「まっ、いつものことだね」
たきな「仕方ないですね」
ミズキ「ほらほら、早くしな」
千束「はーい」
17 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:45:41.09 ID:g3hn0lrf0
ミカ「千束」
千束「ん?」
ミカ「新商品のことだが、急ぐのか?」
千束「急ぎたいけど……今はいいや」
ミカ「そうか」
千束「いつか完成したら、その時は試食してね」
ミカ「あぁ、分かった」
千束「ふふっ」
千束「さーって、仕事始めますかー」
18 :
◆rkJB0.oxl2
[saga]:2023/05/11(木) 23:46:43.45 ID:g3hn0lrf0
ミズキ「ほれ働け!」
クルミ「ゲームの試作に忙しい」
ミズキ「営業時間外にやれ!」
クルミ「今は営業時間外だ」
ミズキ「おもっくそ時間内だー」
ミカ「これ、1番テーブルに」
たきな「はい」
ミカ「これは2番に」
たきな「了解です」
千束「やれやれ、今日も今日とて忙しく騒がしいなぁ」
千束(こんな毎日が続けばいいなぁ)
おしまい
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