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【予定は未定】千早「おめでとう」 ライラ「えへへー」
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1 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:13:07.32 ID:t6b1zIcMo
・アイマス×モバマス
・ヤマ、オチ特になし
・口調その他、違和感にご注意ください
↓なお前回
【予定は未定】楓「六周年、です♪」 千早「……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1633015940/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1669295586
2 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:15:13.36 ID:t6b1zIcMo
千早「みなさんこんばんは、如月千早です」
ライラ「ライラさんでございますよー」
千早「さて、前回放送からなんと一年以上が経過してしまいました」
ライラ「過去最長でございますですか?」
千早「年内に一回放送できただけでも上出来でしょう」
ライラ「あー、その通りかもしれませんです」
3 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:15:55.30 ID:t6b1zIcMo
千早「コホン、今回はそんなことよりも」
ライラ「ほえ?」
千早「ライラさん、おめでとう!」
千早「総選挙で三位になったんですってね」
ライラ「…………」
千早「ライラさん?」
ライラ「……なんだか変な感じでございます」
ライラ「本当のことなのですが、夢を見ているみたいなのです」
千早「そういう時は、頬をつねってみるといいらしいわよ?」
ライラ「……痛いでございます」
千早「ふふ、ならこれは現実ということね」
4 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:16:31.87 ID:t6b1zIcMo
ライラ「そう……でございますね」
千早「大丈夫よ、ライラさん」
ライラ「千早さん?」
千早「これから忙しくなるんですもの」
千早「実感なんて嫌でも湧いてくるわよ」
ライラ「おー……」
千早「事務所は違うけれど、私もアドバイスくらいはできると思うし」
ライラ「ご迷惑ではございませんですか?」
千早「……ライラさん」
ライラ「はいです」
千早「ライラさんとのステージ、私も楽しみなの」
千早「だからライラさんにも頑張ってもらわないと、ね?」
ライラ「おー!」
5 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:17:05.10 ID:t6b1zIcMo
***************************
千早「例によって私は何も聞かされていないのだけれど、ライラさんは?」
ライラ「今日はお散歩するそうでございます」
千早「……スケジュールも無理を通した感じだったし、本当にノープランみたいね」
ライラ「ライラさんのせいでございます?」
千早「いいえ。それは逆よ、ライラさん」
ライラ「ほえ?」
千早「今日放送できたのはライラさんのお陰」
千早「下手をすると、年内に放送がなかったかもしれないもの」
ライラ「おー……」
千早「だからありがとう、ライラさん」
ライラ「えへへー、照れますです」
6 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:17:43.22 ID:t6b1zIcMo
千早「でもそうすると、今日は久々に二人だけなのかしら」
ライラ「ゲスト、いらっしゃいますですよ?」
千早「……はい?」
ライラ「ゲストお呼びしてますです」
千早「……昨日の今日決まったようなスケジュールなのに?」
ライラ「はいです」
千早「…………」
ライラ「千早さん?」
千早「そういえば、ウチのスタッフは明後日の方向に優秀だったなぁって」
ライラ「スタッフさん、褒められましたですねー」
千早「……褒めているわけではないのよねぇ」
7 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:19:19.99 ID:t6b1zIcMo
千早「まあいいわ。ライラさん、紹介をお願いしてもいいかしら」
ライラ「かしこまりましたですよ」
ライラ「本日のゲスト、望月聖さんでございますー」
聖「あの……よろしくお願い、します……」
千早「ようこそ、望月さん」
ライラ「よろしくお願いしますですねー」
聖「えっと……はい」
千早「望月さんって確か……総選挙で上位に入賞したって聞いたような」
聖「はい……そうなんです」
ライラ「えへへー、お揃いでございます」
聖「私がA組で、ライラさんがB組……です」
8 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:19:49.82 ID:t6b1zIcMo
千早「今まさに時の人をこんな番組に……」
ライラ「千早さん?」
千早「なんだか申し訳なくなってきたわ」
聖「いえ……そんなこと……」
ライラ「ライラさんはお楽しみいただけると思いますですが」
千早「……そう、ね」
千早「望月さん、今日は息抜きと思って楽しんでもらえると有り難いわ」
聖「息抜き……ですか……?」
ライラ「はいです、のんびりお散歩なのですよ」
聖「ふふっ……分かりました」
千早「それでは予定は未定、今日もよろしくお願いします」
9 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:20:31.06 ID:t6b1zIcMo
――――――
――――
――
ライラ「うー、段々寒くなってきましたです」
千早「ドバイって、冬もあったかいのかしら」
ライラ「朝と夜に涼しいくらいですねー」
聖「冬……ないんですか……?」
ライラ「あー、ほとんど夏でございます」
千早「それはちょっとしんどそうね」
ライラ「ですのでお昼は外に出られませんですよ」
聖「じゃあ、お散歩……できませんね」
ライラ「朝と夕方だけでございますねー」
千早「ライラさんにはちょっと物足りないかしら」
ライラ「ですので、この番組は終わって欲しくないでございます」
千早「……頑張りましょう」
10 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:21:11.33 ID:t6b1zIcMo
千早「望月さんは、寒いのは平気なの?」
聖「寒いの好き……です。雪も好き……だから」
千早「私も、冬の透き通った空気は好きかしら」
聖「わかり……ます」
ライラ「ライラさん、冬はお外よりおこたでアイスがいいですねー」
千早「ふふっ、ライラさんらしいわね」
ライラ「聖さんとも冬のフゼイをマンキツしましたですよ」
聖「寒かったけど、楽しかった……ですね」
千早「……寒い?」
11 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:21:44.73 ID:t6b1zIcMo
ライラ「はいです。窓を開けて、おこたで雪見アイスでございます」
千早「それは……寒い、わよね」
聖「みんなでくっついて……あったかかったです……よ?」
ライラ「おこたで丸くなるのも日本の冬なのです」
千早「それは猫……まぁ、楽しいのなら何よりよね」
聖「ふふ……はいっ」
12 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:22:22.20 ID:t6b1zIcMo
***************************
ライラ「千早さん、ちょっと寄り道よろしいですか?」
千早「ああ、あの公園ね。構わないけれど……」
聖「あ……行っちゃった……」
千早「寒いのは苦手でも、楽しそうなことには全力だから」
聖「はい。ライラさんといると……心があったかく……なります」
千早「ええ、本当にね」
13 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:24:46.12 ID:t6b1zIcMo
聖「私、選挙で選ばれたの……初めてで……」
聖「嬉しかったです……けど…………本当に私で良かったのかな……って」
聖「そんな時に……ライラさんが、お散歩しましょうって」
千早「ふふ、目に浮かぶようね」
聖「いろんなおしゃべりをして、商店街でコロッケを買って……」
聖「一緒に歩いているだけで……不安が……溶けていくようで……」
14 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:25:21.71 ID:t6b1zIcMo
千早「ライラさんはきっと、難しいことは考えていないのよね」
聖「そうなん……ですか……?」
千早「多分だけれど、笑顔になって欲しかっただけなんじゃないかなって」
聖「あ……」
千早「理屈じゃないのよ、きっと」
千早「隣に人がいてくれる有り難さを頭じゃなく、心が知っているのね」
聖「すごい……ですね」
千早「そうね。知っていることと、実際に動けることは違うものね」
15 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:27:02.01 ID:t6b1zIcMo
聖「ライラさんも……ですけど、そんな風に言える……千早さんも」
千早「……私は理屈から入って、なかなか動けないのだけど」
聖「でも……誰かを分かってあげられるの……素敵、です」
千早「…………その、ありがとう?」
聖「私も、お二人みたいな……お姉さんになりたい……な」
千早「それは光栄だけれど、望月さんは望月さんだから良いところもあると思うわよ?」
聖「私……だから……?」
千早「だからたくさんの人が応援してくれたのでしょう?」
聖「そう……ですね」
16 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:27:46.03 ID:t6b1zIcMo
千早「……ちなみに、なのだけれど」
聖「……はい?」
千早「望月さんって、今いくつなのかしら」
聖「13歳……です」
千早「(13歳でこのスタイル……くっ)」
聖「あの……それが何か……?」
千早「い……いえね、お姉さんなんて言われたからちょっと気になって」
聖「……?」
千早「(そう、望月さんは何も悪くないの。悪いのは……)」
ライラ「千早さーん、聖さーん」
聖「呼ばれました……ね」
千早「……行きましょうか」
17 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:28:27.82 ID:t6b1zIcMo
――――――
――――
――
千早「それでライラさん、これは?」
ライラ「ほえ? ミカンでございますよ?」
千早「いえ、そういうことではなくてね」
聖「さっきまで……持ってなかった……ですよね?」
ライラ「あー、先ほどお婆さんからいただきましたです」
千早「うんまあ、ライラさんらしいけれど」
聖「私たちの分まで……ふふっ、ありがとうございます」
ライラ「ミカンを食べながら、ベンチでひなたぼっこでございます」
千早「ふふ、そういうのもいいかもね」
聖「お日様……あったかいです」
ライラ「ふふー、ミカンも甘くておいしいですよー」
18 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:29:03.65 ID:t6b1zIcMo
千早「そういえば望月さんは、どうしてアイドルに?」
聖「夜、公園で歌っていたら……もっと聴きたいって……言ってくれて」
聖「それで……アイドルにならないか……って」
聖「アイドルとして、歌を……いろんな人に届けないかって」
千早「(一歩間違えばそれって……)」
聖「聴いてもらうことと……届けること……似ていて、でも違って……」
聖「でも、頑張りたいなって……思うんです」
ライラ「聖さんの歌はとってもキレイなのでございますよ」
千早「歌を届ける……か」
千早「難しいことだけれど、歌に想いを乗せて届けられたら素敵なことよね」
聖「……はいっ!」
ライラ「ライラさんも頑張りますよー」
19 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:29:34.46 ID:t6b1zIcMo
千早「それはそれとして」
ライラ「はいです?」
千早「ライラさんがスカウトされたときの話でも思ったんだけれどね」
聖「……はい」
千早「怪しいとか、思わなかったのかしら」
ライラ「ライラさん、人を見る目には自信ありますですよ」
千早「ライラさんはまあ……そうかもしれないけれど」
聖「えっと……歌を聴いてくれて、褒めてもらえて……」
聖「いい人だなって……そう、思ったので……」
千早「望月さん」
聖「……はい」
千早「世の中には悪いことを考えている人もいるって、覚えておいてね」
20 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:30:11.00 ID:t6b1zIcMo
ライラ「聖さんにはライラさんも、お友だちもたくさんなので大丈夫でございますよ」
千早「……そうね。余計なお節介だったかしら」
聖「いえ、そんなこと……ありがとうございます」
千早「心の片隅にでも置いておくくらいでいいのだけれど、ね」
千早「それに、真逆のことを言うようだけれど」
千早「だからこそ、人を信じるっていうのは大切で、価値があることだと思うの」
ライラ「おー……」
千早「なんて、何を偉そうに言ってるのかしら」
聖「すごく……素敵だと思います」
千早「ありがとう、望月さん」
ライラ「千早さん、少しお顔が赤いでございます?」
千早「……分かっていても黙っていて欲しかったわ」
聖「ふふっ」
21 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:34:38.92 ID:t6b1zIcMo
***************************
千早「さて、ちょっと向かいたいところができたのだけれど」
ライラ「おー、どちらでございますか」
千早「確か、駅の方に商店街があったなって」
聖「商店街……ふふ、楽しそうです」
ライラ「それではレッツゴーでございますねー」
22 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:35:20.53 ID:t6b1zIcMo
千早「そういえば二人とも、公園でスカウトされたのね」
ライラ「ふふー、お揃いでございます」
聖「私も、ライラさんも……選挙で選ばれたのも……初めてで」
ライラ「ドキドキでワクワクなのですよー」
聖「私は……不安の方が大きい……です」
千早「選挙って、私は経験したことがないのだけど」
千早「でも、いい機会よね」
聖「いい機会……ですか?」
千早「経験したことのない、新しいお仕事なのでしょう?」
ライラ「きっとたくさんの人とお会いできるのですよ」
千早「それはつまり、いろんな人に歌を届けられるってことよね」
聖「……あ」
23 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:35:56.27 ID:t6b1zIcMo
千早「それなら、楽しまないともったいないわ」
聖「楽しむ……」
千早「ここに理想の先生もいることだし、ね」
ライラ「ほぇ?」
聖「ふふ……そうですね」
ライラ「どういうことでございますか?」
千早「ライラさんはなんでも楽しめる達人ってことよ」
ライラ「おー……ライラさんは達人だったのでございますか」
聖「千早さん……ありがとうございます」
千早「お礼を言われるようなことでもないのだけれど」
聖「でも、一人で不安がる必要はないって……気づけたから……」
千早「それじゃあ……どういたしまして、かしらね?」
24 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:36:27.78 ID:t6b1zIcMo
ライラ「やっぱり千早さんはすごいでございますねー」
千早「そうかしら? ライラさんの方がすごいと思うけれど……」
聖「……お二人とも、素敵なお姉さん……です」
ライラ「えへへー」
聖「わぷっ」
ライラ「ぎゅーっ、でございます」
千早「ふふっ」
ライラ「千早さんも一緒に、ぎゅーっ」
千早「きゃっ」
聖「ふふっ、ふふふ♪」
千早「もう……ふふっ」
25 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:36:57.80 ID:t6b1zIcMo
――――――
――――
――
ライラ「商店街、到着でございます」
聖「ここに……何かあるんですか?」
千早「ええ、多分あると思うのだけど……あっ」
千早「ごめんなさい、ちょっと待っていてもらえるかしら」
ライラ「はいですよー」
聖「えと……行ってらっしゃい?」
千早「すぐに戻るわね」
26 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:37:46.43 ID:t6b1zIcMo
ライラ「何があるのか楽しみでございますねー」
聖「ふふ……そうですね」
聖「…………」
ライラ「どうかしましたですか?」
聖「あの……これでいいのかな……って」
ライラ「なにがでございますか?」
聖「お散歩と……おしゃべりだけ……だから」
ライラ「あー、そういうことでしたか」
聖「せっかく呼んでもらえたので……もっと何か……」
ライラ「聖さんは今楽しいでございますか?」
聖「はい、楽しい……です」
ライラ「ならそれで良いのですよ」
聖「え……?」
27 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:38:26.36 ID:t6b1zIcMo
ライラ「今日はのんびり息抜きのお散歩会なのです」
ライラ「ですので、聖さんが楽しいのが正解なのでございます」
千早「そうね。肩肘を張る番組でもないものね」
ライラ「おー、お帰りなさいです」
千早「ふふ、ただいま」
聖「あ、お帰りなさい……です」
千早「番組的に面白いかはスタッフが悩めばいいのよ」
聖「……でも」
千早「今日の放送は散歩。そう言ったのはスタッフだもの」
千早「面白くなくても私たちの責任じゃないわ」
ライラ「スタッフのみなさん優秀ですので大丈夫でございますよ」
聖「そう……なんですか?」
28 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:38:59.75 ID:t6b1zIcMo
千早「そうよ。というわけではい、これ」
聖「わっ、これ……コロッケ……」
ライラ「おー、アツアツでございます」
聖「千早さん、これを買いに……?」
千早「さっきライラさんと食べたって教えてくれたでしょう?」
千早「だから私も一緒に食べたいなって思って」
ライラ「ふふー、三人お揃いでございますねー」
聖「あ……ありがとうございます……」
29 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:39:30.74 ID:t6b1zIcMo
ライラ「おー! サクサクでホクホクでございます!!」
千早「ライラさんもう食べてるし……」
聖「ふぅー、ふぅー……あむ」
千早「どうかしら?」
聖「ふふっ、おいしいです♪」
千早「それは良かった。それじゃあ私も……うん、美味しい」
ライラ「えへへー、おいしい笑顔はステキでございますねー」
30 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:40:28.29 ID:t6b1zIcMo
***************************
千早「さて、そろそろ時間みたいね」
ライラ「あー、もうでございますか」
千早「望月さん、今日はどう……」
聖「……コロッケ、おいしかったな……♪」
千早「……聞くまでもなかったみたいね」
ライラ「ふふー、かわいらしいでございます」
聖「……あっ、ごめんなさい」
千早「いいのよ。楽しんでくれたみたいだし」
聖「それは……はいっ!」
ライラ「おー、それは良かったです」
31 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:41:05.92 ID:t6b1zIcMo
千早「選挙で選ばれた人を呼ぶ番組だったのかは置いといて、ね」
聖「いろんなお話が聞けて……勉強になりました」
千早「真面目よね、望月さん」
ライラ「そこも聖さんの良いところでございます」
聖「……?」
千早「そうね。望月さんはきっとそのままでいいのね」
ライラ「ふふー、千早さんがお姉さんでございます」
千早「ちょ、ライラさん!?」
聖「ふふっ、千早さんもライラさんも……素敵なお姉さんです♪」
ライラ「おー、嬉しいでございますねー」
32 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:41:38.99 ID:t6b1zIcMo
千早「二人とも、新しいお仕事も頑張ってね?」
ライラ「はいですよ」
聖「はいっ」
千早「というわけで、今回の放送は望月聖さんをゲストにお送りしました」
ライラ「のんびりお散歩、楽しかったですねー」
聖「はい、とっても」
千早「そう言ってもらえると救われるわ……」
ライラ「それでは次回は……あー……」
千早「まあ、その内あるでしょう」
聖「その内……ですか?」
千早「気まぐれみたいな番組ですから」
ライラ「予定は未定なのですよ」
聖「不思議な番組……ですね」
千早「ええ、まったく」
ライラ「それではみなさん、またお会いしましょー」
33 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:42:29.13 ID:t6b1zIcMo
***************************
【CGプロ】
ライラ「ただいま戻りましたですよー」
楓「あら、お帰りなさいライラちゃん」
ライラ「おー、楓さん。ただいまでございます」
楓「確か今日は、千早ちゃんとの番組でしたか?」
ライラ「はいです。とても久し振りでしたですよ」
楓「私も行きたかったです。準レギュラーなんですから」
ライラ「あー……それはスタッフさん次第でございますねー」
楓「次……はいつになるんでしょうか」
ライラ「それも分かりませんですねー」
楓「ふぅ、気長に待つことにします」
34 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:42:57.87 ID:t6b1zIcMo
楓「その前に大きなお仕事もありますしね」
ライラ「はいですよ」
楓「あらためて予選B組3位おめでとうございます、ライラちゃん」
ライラ「楓さんも、予選A組3位おめでとうございますですよ」
楓「ふふ、お揃いですね」
ライラ「ですねー」
楓「でも、本選では負けませんからね?」
ライラ「…………」
楓「どうかしましたか?」
ライラ「なんだかフシギだなーと思ったのです」
楓「不思議……?」
35 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:43:51.89 ID:t6b1zIcMo
ライラ「ライラさんはこれまで、選挙で選ばれたことはございませんでした」
ライラ「ですが今回初めて選ばれまして、本選では楓さんとも競争なのです」
ライラ「ライラさん、主役の一人になったのだなーと思いましたですよ」
楓「ライラちゃん……」
ライラ「家出をして日本に来て、アルバイトをクビになってアイドルになりました」
ライラ「最初はお家賃のためでしたが、アイドル好きになりました」
ライラ「でもパパに見つからないようにしてきましたです」
ライラ「そんなライラさんが、楓さんたちと同じステージに立つのがフシギな感じなのですよ」
36 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:44:32.92 ID:t6b1zIcMo
楓「……何も不思議なことなんてありませんよ」
ライラ「ほえ?」
楓「ライラちゃんも立派なアイドルなんですから」
ライラ「おー……」
楓「だから胸を張っていいんです」
楓「胸を張ってお仕事をして、正々堂々本選で戦いましょう?」
楓「それが、応援してくれる人に応えることなんですから」
ライラ「えへへー、はいですよ!」
楓「ふふっ、やっぱりライラちゃんは笑顔が似合います」
ライラ「ふふー、笑顔で幸せおすそ分けでございますよー」
<〆>
37 :
◆Hnf2jpSB.k
[sage saga]:2022/11/24(木) 22:50:50.28 ID:t6b1zIcMo
というお話でございました
最近ネタが出てこなかったので書けてなかったのですが、今回ばかりは
初登場時に一目惚れして担当になってから約9年
ちはライSS書くようになってから約7年
……ようやく私の鼓膜がアップデートされ、ライラさんの声が聞こえるようになります
こんなに嬉しいことはありません
各位に最大の感謝を
突貫で仕上げたものではありますが、お楽しみいただけましたなら幸いです
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