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曜「水飛沫が光って」 梨子「月の光が輝いて」
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1 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:46:15.42 ID:nt2VNmRNO
https://youtu.be/DPgMjXhqmfw
ブーン…
キキーッ
曜「…っと」
「あ、来られたんじゃないですか?」
「…ほんとだ、来ましたね」
「取材お疲れ様でした、桜内さん」
「はい、また明日…」
〜♪
曜「……」トントン
曜「…Darling open your eyes…♪」
トテテ
コンコンコン
曜「ん」
ウィーン
「すいません、乗せてもらっていいですか?」
曜「…えー、どうしよっかなーん」
梨子「乗せてくれないと、10円でドア引っ掻くよ」チャリーン
曜「それはマジで勘弁っ、どうぞ」ガチャッ
梨子「ふふ、お邪魔しまーす♪」
バタンッ
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1668847575
2 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:46:36.76 ID:nt2VNmRNO
梨子「はい、そこの自販機で買ってきたコーヒー。ブラックで良かったっけ?」
曜「ありがたやであります、大丈夫だよ」カシュッ
ゴクッ
曜「んぁ〜…染みるね」
梨子「良かったっ」
曜「…さて、お腹は?」
梨子「結構空いたかも」
曜「食べたいものとかは…」
梨子「んー、特に無いかな」
曜「ん、じゃあ良いとこあるから行こっか」
梨子「うんっ」
ブルゥン!
ブーン…!!
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
3 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:47:49.87 ID:nt2VNmRNO
曜「…って意気揚々と出発して早々信号って捕まるもんだよね」
梨子「ふふ、そんなものなの?」
曜「カッコつけって基本上手くいく事無くない?」
梨子「あー、成程」
曜「思うとこあり?」
梨子「たまに取材でね、そういうカッコつける男の人とかいるのよ」
曜「……へー」
梨子「私も桜内さんみたいな人とお付き合いしたいですとか言ってくるのよ?本当に最悪ったらありゃしない」
梨子「この前も演奏先で「今彼氏いるんですか?いないならご飯行きません?」とかばっか…」
曜「……」トントントントン
梨子「ま?このビューティフルりこちゃんパワーの前には何事も無意味だけdんむっ!?」グイッ
チュッ
梨子「ん…っ!!///」
曜「…」
梨子「…っ、よう、ひゃ…っ!?///」
曜「…んっ」スッ
梨子「っはぁ…///な、何急に…っ!?///」
曜「…梨子ちゃんさぁ、いい加減覚えてよ」
梨子「ぅえ…?///」
曜「私の前でそういう話したら、怒るって言ってんじゃんか」
梨子「そ、それは…///」
曜「……あれ?もしかして、梨子ちゃんさ」スッ
グイッ
梨子「っ!?」
曜「…わざとやってる?」ボソッ
梨子「…ち、違うわよ…っ///」
4 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:48:25.49 ID:nt2VNmRNO
プップー
曜「…おっと、青だ。行かなきゃ」
梨子「…///」
曜「…」
<〜♪Let me show you the light
You may never find a love that's right…
梨子「……綺麗な目してるよね、曜ちゃん」
曜「そっちこそ、梨子ちゃん」
ブーン…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
5 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:49:00.38 ID:nt2VNmRNO
ービストロ 表参道ー
キキーッ
曜「っと……とーちゃくであります」ガコッ
梨子「わあ…凄いお洒落な所ね」
曜「見た目は入りにくいけどね、店としてはすごいカジュアルでさ。1人でも行けるくらい」
梨子「1人で来た事あるの?」ガチャッ
曜「いんや、仕事の人と来たりしたけど、まだ1人は無いなぁ」ガチャッ
バタンッ
曜「ちゃんと閉めてねー、梨子ちゃん力弱いし」ピピッ
梨子「うっさいわよ、合ってるけど…」
曜「はははっ」
カランカラン…
「いらっしゃいませ、2名様ですか?」
曜「はい」
「かしこまりました、こちらへどうぞ」
ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
ー
6 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:49:59.64 ID:aAKxel3fO
https://youtu.be/4XeVM8EalC8
「ご注文お決まりになりましたら、お呼び下さい」
梨子「はいっ」
「失礼致します」
梨子「ほんとにキレイなお店ね」
曜「でしょ、梨子ちゃんと来たかったんだー」
梨子「連れて来てくれてありがとう」
曜「どーいたしましてっ。さてと、何食べよっかな」パラッ
梨子「ワインも結構あるわね…いや、いっか」パラ…
曜「あれ、飲まないの?」
梨子「曜ちゃん車で飲めないのに、私だけ飲んでもね」
梨子「明日も仕事だし、今回は良いよ。ごめんね」
曜「そっか…いや、謝る事じゃないよ。そしたら取り敢えずグレープジュースにしよ?ワイン感味わいたいじゃん」
梨子「ふふ、それもそうね。すいませーん」
「お待たせ致しました、お決まりですか?」
梨子「あ、このグレープジュースを下さい。グラスは2つで」
曜「あと『枝豆とじゃがいものパルミジャーノ』と、『フリッタータ トマトソースかけ』をお願いします」
「かしこまりました、以上で宜しいでしょうか」
曜「はい、以上で」
「かしこまりました、失礼致します」
梨子「…流石、手馴れてるじゃない」
曜「そお?」
梨子「というか、フリッタータってなぁに?」
曜「キッシュに似たイタリアンオムレツだよ。これがちびちび食べるのに最高なんだ」
梨子「へえ、オムレツなのね」
7 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:50:18.50 ID:SX24lDUjO
「失礼致します、グレープジュースをお持ち致しました」
コトッ…
曜「あ、ありがとうございます」
「ごゆっくりどうぞ、失礼致します」
梨子「ありがとうございます」
曜「…では、今日もお疲れ様」スッ
梨子「うん、曜ちゃんも」スッ
ようりこ「「乾杯!」」
キン…
8 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:51:06.15 ID:SX24lDUjO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
梨子「…おいし、これ」
曜「じゃがいもにチーズは分かるけど、枝豆にチーズってあんまり見ないよね」
梨子「しかも簡単よね、家でも作れそう」
曜「桜内さん、料理出来ましたっけ?」ゴクッ
梨子「桜内さん料理出来るわよ!……た、多少は…」
曜「ぷふっ」
梨子「何笑ってんのよ…もう」ゴクッ
曜「いやいや、ついね」モグッ
梨子「…ジムはどう?一国一城の主として…」
曜「うん、順調だよ。最近一気に暑くなって来たじゃん?」
梨子「ええ、もう真夏日ね」パクッ
曜「プール利用者めっちゃ増えてさ、これが結構忙しいんだよー」
梨子「良い事よ、曜ちゃんなんて特に好きな事を仕事に出来てるから」
曜「それ言うなら梨子ちゃんもでしょ〜?次の演奏会は?」
梨子「えーと来月ね、何と静岡よ」
曜「おおう、栄光の凱旋でありますな?」
梨子「もう何回か行ってるわよ、向こうの運営の方が気に入って下さってて…」
曜「梨子ちゃんの才能が広〜く知れ渡ってるんだなァ〜って思うよ」
梨子「月ちゃんみたいに言わないの」
曜「はは…」ゴクッ
梨子「Aqoursの皆とは会えてる?」
曜「1番最近会ったのは果南ちゃんだね。わざわざウチのジム使いに来てくれたよ」
梨子「流石ね、果南ちゃん…」
曜「初めて来たって訳でも無いし、6回目か7回目か…ま、割と来てくれてるよ」
9 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:51:47.60 ID:SX24lDUjO
梨子「…ぶっちゃけ、旅費の方が高くつくんじゃ…」
曜「絶対そうだけど来てくれてるからわざわざ言えないよね。こっちとしても嬉しいからさ…」
梨子「まあでも、果南ちゃんもいい大人だものね。お金勘定位はしてるでしょうし」
曜「別に浪費癖とかも無いしねぇ。あでも突発的に旅行とか行っておじいちゃんびっくりさせてるらしいけど」パクッ
梨子「あははっ、どういう癖よそれっ、ふふふっ」
曜「ね、訳わかんないよね」
梨子「果南ちゃんたら…」ゴクッ
曜「……」
梨子「…?」
曜「知ってる?梨子ちゃん」パクッ
梨子「何が?」
曜「ダイヤさんと聖良さん、付き合ってるの」モグモグ
梨子「うえぇっ!?そうなの!?」
10 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:52:17.21 ID:SX24lDUjO
曜「やっぱり知らなかったか…そりゃそうだよね」
梨子「んえっ、ごほっ、いつから?!」
曜「卒業してかららしいよ、たまったま同じ大学だったから、仲が深まって…って」
梨子「へ、へぇ〜あの二人が…分からないものね…同じ姉として何か通ずる所あるのかしら…?」
曜「…」
梨子「驚きだわ…」
曜「どう思う?」
梨子「……付き合ってるって事?」
曜「…うん、世間的にもさ」
梨子「少なくとも、私は絶対否定しないよ」
曜「…」ゴクッ
梨子「女の子同士だからとか…Aqoursだったからとか関係無い」
梨子「色んな愛があっていいじゃない」
曜「…そっか、そうだよね」
梨子「……曜ちゃんは嫌なの?」
曜「全く。梨子ちゃんとおんなじ考えだよ、周りなんて関係無いよね?2人が幸せならさ」
梨子「…そう、良かった」
曜「…」
梨子「……いつからだっけね、"私達"」
11 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:53:15.94 ID:SX24lDUjO
曜「…ぶっちゃけさ…私達って"付き合ってる"って言えるのかな?色々と有耶無耶だよね、何というか」
梨子「…」
曜「3年生が卒業してからか…こういう関係は」
梨子「って言っても、それらしいイベントとか何もしてないけど」
曜「うーーーーん、まぁね……こういうのは?」
梨子「女の子同士でご飯とかは普通じゃない?」
曜「あーーーそりゃそうだよねぇ…」
梨子「……曜ちゃん」
曜「いやさ…私が無理だ、これ以上は」
梨子「…」
曜「私、縛るとかほんと嫌いでさ…梨子ちゃんもピアノ奏者としてめちゃめちゃ期待されてるじゃん」
梨子「…有難い事にね」ゴクッ
曜「でしょ。それで急に出てきて私の彼女で〜すとか、言えないよ」
梨子「でもキスはしてくるじゃない」
曜「……それは、1種のスキンシップというk」
梨子「舌まで入れるスキンシップってあるの?」モグモグ
曜「…///」
梨子「…私はいいのよ?曜ちゃん」
曜「な、何が…?」
梨子「曜ちゃんと、"そういう"関係になっても」
曜「…………でも」
梨子「私、曜ちゃん好きだもん」
12 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:53:53.73 ID:SX24lDUjO
曜「……〜〜〜っかぁ〜〜〜〜〜っ…………///」ノケゾリ
梨子「何でそこで照れるの?さっき車で…」
曜「いやあれは弾みというか…」
梨子「縛りたくないとか言う割に、私が言い寄られたりしたって話したら、曜ちゃん嫉妬するじゃない♪」
曜「そりゃそうだよ!好きだもん!!」
梨子「…」パクッ
曜「…梨子ちゃん顔赤いよ」
梨子「赤くありませーん…///」
13 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:54:39.10 ID:SX24lDUjO
曜「…」
梨子「…」
曜「……梨子ちゃん、明日暇?」
梨子「…仕事って言ったでしょ………明後日からは、2連休だけど」
曜「……ふーん、明日会おうよ」
梨子「何時に終わるか……まだ分かんないわよ」
曜「そか…」
梨子「曜ちゃんこそ、お仕事は?」
曜「今、ジムの入ってるビルが改修工事中でさ、明日は臨時休業なんだよね」
梨子「あら、それじゃあ商売上がったりね」
曜「いやぁ、言う程だよ。お陰様で普段食べるには不自由しない位は儲かってます」
梨子「…ふふ、そっか」
<♪一緒にSailing、Beginners Sailing…
梨子「あ、ごめんなさい、電話だ」スッ
曜「…う、うん」
ピッ
14 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:55:08.50 ID:SX24lDUjO
梨子「はい、桜内です…お疲れ様です」
曜「……しれっと私の曲だし……」パクッ
梨子「はい、はい……えっ、そうなんですか?」チラッ
曜「?」モグモグ
梨子「…へ、へぇ…まあ、仕方ない、ですよね…」ニヘラ
曜「え、何こわっ」
梨子「っ!!」フルフル
梨子「はい、わっ、かりました…はい、じゃあまた来週…ですかね」
曜「…!」ピタッ
梨子「了解です。お疲れ様です、はい失礼しまーす…」
ピッ
梨子「…………」
曜「…えーと、どうしたの?何かあったの?」
梨子「……明日、仕事無くなったって」
曜「……っ!!」
梨子「……」
15 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:55:42.96 ID:SX24lDUjO
曜「へ、へー……よ、良かった…ね?」
梨子「そうね。これで、三連休になるわね」
曜「そ、そっか……っ」
梨子「…」
曜「……」
梨子「…明日から、暇になっちゃうなぁ」ボソッ
曜「…!!っ、はぁーーー……っ」ノビー
梨子「どっか、行こっかなぁ」
曜「…り、梨子ちゃん」ニヤッ
梨子「なぁに…?曜ちゃん」ニヤニヤ
曜「も、もし良かったら…さ…」
梨子「…ええ、遊びましょ」ニコッ
曜「よっしゃ!」
梨子「という事で、すいませーん」
曜「えっ凄い急に」
タタッ
「ご注文でしょうか?」
梨子「カニとトマトのクリームパスタを1つお願いします」
曜「ちょ、急だねぇ梨子ちゃん」
梨子「腹ごしらえしたくなったの、曜ちゃんは?」
曜「そだな…じゃあ、パンチェッタとミートボールのマルゲリータピザを。あとグレープジュースのおかわりを下さい、ボトルで」
「かしこまりました、以上で宜しいでしょうか」
曜「はいっ」
「かしこまりました、失礼致します」
梨子「…楽しみね」
曜「…うん」
16 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:56:11.79 ID:SX24lDUjO
「失礼致します、グレープジュースでございます」
コトッ
梨子「ありがとうございます」
「失礼致します、ごゆっくりどうぞ」
曜「ん、梨子ちゃん」
梨子「ありがと」トクトクトク…
梨子「はい、曜ちゃんも」
曜「ありがとう」トクトクトク…
梨子「じゃあ2回目の乾杯を…」
曜「梨子ちゃん」
梨子「うん?」
曜「明日からさ…」
梨子「うん」
曜「普通の"こういう"関係だったらやってたであろう事……
曜「明日から、梨子ちゃんと沢山したいな」
梨子「……ええ、私も」
曜「…へへ、楽しみだ」スッ
梨子「うん、私も…っ 」スッ
キン…
17 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:57:02.07 ID:SX24lDUjO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ブーン…
ポチッ
〜♪
<ハーイ、DJ ELIよ。今日も『Late Night Lovers』のお時間がやって参りました
<時刻は0時を回ったわ、深夜と呼ぶに相応しい時間になった所よ
<仕事帰りの人もいれば、これから夜が始まる人もいると思うわ
曜「…」トントン…
梨子「曜ちゃん、もしかして我慢してる?」
曜「へ?な、何が?」
梨子「たーばーこ。私がいるからって遠慮しないでよ」
曜「そうは言ってもさ…」
梨子「いーの、曜ちゃんの電子タバコの匂い、私は好きだから」
曜「…そっか、じゃ、お言葉に甘えよっかな」
梨子「やったげようか?」
曜「お願いします」スッ
カチッ
ジジジ…
<そんなあなた達に、この曲を送るわ
<仕事終わりの人達はお疲れ様。これを聞いてゆっくり休んで頂戴ね?
<これから遊ぶ人達は楽しんで。たまには静かに楽しむのもかっこいい大人への1歩…なんてね
<私はコーヒーでも飲んで、ゆっくり楽しむとするわ……
〜♪
https://youtu.be/vRB1MLGEHSc
18 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:58:03.86 ID:SX24lDUjO
ブブブッ
梨子「…これでおっけいかな、はい」スッ
曜「おっけいであります、ありがと」
ス-…
フー…
梨子「…」
曜「すぅ…ん、どしたの梨子ちゃん」フー
梨子「…」スッ
パシャッ
曜「んえっ!?///何で急に撮るの!?///」
梨子「…すっごいカッコよかったからかな」
曜「理由になってないよ!?///」
梨子「待ち受けにしよっかな…」
曜「辞めて貰えます!?」
梨子「ちゃんと前見て曜ちゃーん」
曜「あっ、写真アプリ開いてる!!設定する気満々じゃんて!!」チラッチラッ
梨子「危ないよー」
曜「そう思うなら辞めてよぉっ…///」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
19 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:58:49.22 ID:SX24lDUjO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー梨子宅前ー
キキーッ
曜「…到着っと」
梨子「ありがとう、いつも送って貰っちゃって」
曜「そんなの今更言わないでよーそろ」
梨子「ふふ…うん、そうね」
曜「……明日の事、後でLINEするよ」
梨子「お風呂入ったらすぐ寝ちゃうかもな〜♪」
曜「行き当たりばったりで明日会うのも良いけど時間位は決めとこ?ね?」
梨子「ふふ、うそうそ」
曜「もう…それじゃまた」
スッ
曜「っえ」
チュッ
曜「……っ…///」
ガチャッ
梨子「また明日、おやすみ♪」
バタンッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
20 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 17:59:26.73 ID:SX24lDUjO
曜「…………っ、はぁ〜〜〜〜っ…///」カチッ
ジジジ…
ブブッ
曜「………」スゥ-…
曜「…いくらなんでも、可愛過ぎるっての…」フー…
曜「……手離したくないぃ……」スゥー…
曜「でもこっちが重いのは嫌だぁ…」フー…
<〜♪Can't you see You're my delight…
21 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:00:10.19 ID:SX24lDUjO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー梨子宅 リビングー
梨子「はぁ、さっぱりした…」フキフキ
梨子「……来てる来てる」
ーよーちゃんから通知 1件ー
梨子「…」スッ
タプタプ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
よーちゃん:ちゃんと起きてる?
Riko:一応ね
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
22 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:01:01.09 ID:SX24lDUjO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー曜宅 寝室ー
カシュッ
曜「んぐ…ぷっはぁっ、このみかんサワー味変わったな…」
ピロンッ
曜「んっ」ゴクゴク
ーりこから通知 1件ー
曜「…」
タプタプ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
You:ちゃんと起きてる?
りこ:一応ね
You:なら良かった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
23 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:01:53.54 ID:SX24lDUjO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
You:どうしよっかね
りこ:前々から決まってたら温泉とか行けたね
You:さすがにね
りこ:よーちゃん行きたいとことか
You:うーん難しい、沼津とか?
りこ:里帰りかと
You:うそうそ
りこ:(怒ってるトマトスタンプ)
You:逆にりこちゃんは?
りこ:うーん、朝からは辛いよね
りこ:今結構いい時間だし
You:それはある
りこ:あ、後楽園とかは?
You:お、いいねそれ
りこ:中にご飯屋さんとかもあるし、色々遊べるしね
You:ホントだったら平日だから、人もそんなだろうし
You:その案採用してあげましょう
りこ:ありがたき幸せ
You:時間どうしよっか、お昼とかに迎え行こうか
りこ:流石に二日連続お迎えは申し訳ないから、電車にしよ
You:別にいいのに
りこ:そしたらお酒も飲めるでしょ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
梨子「ていうか、どうせ、今も飲んでるでしょ……っと」ポチポチ
Riko:ていうかどうせ今も飲んでるでしょ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
24 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:02:53.91 ID:SX24lDUjO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
曜「なんでバレた…ふふ」ポチポチ
You:なんでバレたし
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Riko:勘です
よーちゃん:さすがっす
よーちゃん:じゃ、水道橋駅合流でおけ?
Riko:おけです。
よーちゃん:ほんじゃ、12時位に
Riko:(OKマークをするトマトスタンプ)
よーちゃん:(宜しくお願いしますと言う船のスタンプ)
Riko:変なスタンプ
よーちゃん:わかる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
25 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:03:52.56 ID:SX24lDUjO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
曜「…12時か、今は…」
ー00:30ー
曜「…もう一缶飲んで寝よっと」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
梨子「12時ね…11時半前位に出れば間に合うな」
梨子「………〜〜〜っ」ジタバタ
梨子「…楽しみだな…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
26 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:04:38.44 ID:SX24lDUjO
ー水道橋駅ー
梨子「…」
タタタッ
梨子「…あ」
曜「はぁ、はぁ…ごめん、遅れたっ」
梨子「スマホ見たら電車止まったって書いてあったから、分かってたよ」
曜「何か非常ボタン押されたとかでさ…いや、焦ったぁ」
梨子「ふふ、そんなに息せき切って…楽しみだった?」
曜「当たり前でしょ」
梨子「…私も」
曜「はは…じゃ、行こっか」
梨子「うんっ」
https://youtu.be/-ZbPG5zRd20
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
27 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:05:28.31 ID:SX24lDUjO
ー東京ドームシティー
曜「いやあ、いつ来ても東京のど真ん中にこんなとこあるの凄いよね」
梨子「確かに、郊外とかならね?ネズミさんのとことかあるけど」
曜「久しくあそこも行ってないな…明日はあっち行こっか」
梨子「2日連続遊園地は辛過ぎるよ」
曜「あははっ!」
梨子「もう…じゃあどうする?まずご飯?」
曜「そだね。アトラクションもそこまで混んでないから大丈夫そうだ」
28 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:06:14.69 ID:SX24lDUjO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーおぼん de ごはんー
曜「昨日はイタリアンだったし、今日は和食かなぁ」
梨子「結構あるね、どれにしようかな」
「しっつれいしまーす!お決まりですかっ?」
曜「じゃー、私は『那須高原豚の生姜焼き定食』で」
梨子「私は…『びんちょうまぐろのレアカツ おろしぽん酢定食』で、五穀ひじきごはんに変更でお願いします」
「かしこまりました!お飲み物はどうされますかっ?」
曜「あ、ウーロン茶2つ下さい」
「はいっ、かしこまりました!お待ち下さい!」
トテテ…
梨子「元気な人♪」
曜「ほんとだね」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
29 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:07:24.40 ID:SX24lDUjO
「お待たせしました!那須高原豚の生姜焼き定食と、びんちょうまぐろのレアカツ おろしポン酢定食ですっ!」
曜「おおう、ありがとうございます」
梨子「うっはー…美味しそっ」
「お後こちらウーロン茶ですね!ご注文お揃いですか?」
曜「大丈夫です!」
「かしこまりましたっ!ごゆっくりどうぞ!」
曜「いやぁこれは…中々でありますな」
梨子「はぁ〜っ、すっごい美味しそう…」パシャッ
曜「おお、今どきの子ムーブ」
梨子「今は誰でも写真くらい撮るよ、じゃあいただきます!」
曜「いっただきまーす」
梨子「まずはそのまま…」スッ
サクッ
梨子「ん〜っ!さくさくだよ…!」
もぐっ
曜「……うん、中々柔らかくて…肉汁すごっ」
梨子「副菜のポテトサラダが嬉しいな、ミニトマト乗ってるし」
ズズ…
曜「…っああ…味噌汁しか勝たないね」
30 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:08:24.04 ID:SX24lDUjO
梨子「お味噌汁とご飯はおかわり無料だって♪」
曜「それは強過ぎる!もうこの時点で1杯じゃ足りない事確定してるよ」
梨子「私も!」
曜「そのひじきご飯、いいね」モグモグ
梨子「普通のお米だと、ちょっとカロリーが心配で…」サクサク
曜「はは、梨子ちゃんらしいや」
梨子「笑わないのっ、曜ちゃんと違って痩せやすくないのよ」
曜「太った事ないからなぁ」
梨子「喧嘩売ってる?」
曜「ごめんであります」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
31 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:09:13.12 ID:SX24lDUjO
「ぅありがとうございましたー!またお越し下さいませっ!」
曜「ご馳走様でしたー」
梨子「いやあ…美味しかった…」
曜「中々ガッツリ食べたねぇ」
梨子「この後は…運動かな、うん」
曜「じゃあアトラクションの方行こっか」
梨子「そういえば……後楽園って、確か入場は無料だけど、各アトラクションで料金がかかるのよね?沢山は行けないかもね…」
曜「…」ヒラヒラ
梨子「んえ?何それ」
曜「こちらワンデイパスポートでーす」ヒラヒラ
梨子「…ぅえぇぇぇっ!?ちょ、いつの間に買ったの!?」
曜「さっきトイレ行くって言った時でーす」
梨子「そ、そうなんだ…いやというかお金!!払うわよ流石に!!」
曜「お金払うならあげませーん」
梨子「なんでぇ!?」
曜「……ほんと、お金とかいいからさ…ただ一緒に遊んでくれれば」スッ
梨子「…曜ちゃん」
曜「さ、行こっ?」
梨子「…うん、ありがとう。曜ちゃん」ピラッ
32 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:10:37.63 ID:SX24lDUjO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー怨霊屋敷ー
<きゃ〜っ♪こわいや〜ん♪
<ちょ待って待って逃げないでよ暗いとこ無理なのよぉっ!!
梨子「……」
曜「さ、全速前進!!よーそr」
梨子「待てい」ガシッ
曜「え?」
梨子「何よここ」
曜「お化け屋敷」
梨子「無理なんだけど」
曜「あちゃあ、折角デイパスあげたのになぁ…じゃあ仕方ない、私1人で」
梨子「っだああもう!流石にそれはずるいわよ!?貰った側が行かないなんて言えないじゃないっ!!」
曜「そう来なくちゃ!」
33 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:12:21.65 ID:SX24lDUjO
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
『あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……』
梨子「耳元で喋らないでぇっ!!」
曜「ヘッドホンからすごい聞こえるねぇ…」
『白粉を塗ってぇ……』
梨子「きゃああああああっ!!!」
曜「ほら、塗ってあげなよ梨子ちゃん」
梨子「ふぇ…あたし…?やだぁ…っ」
曜「…」ゾク…
ポフポフ
梨子「え〜んこれでいいのぉ…?じゃあもう早く進みま」
<ガタァン!!
梨子「んぃっ…………!!!」ガタガタ
ギュッ
曜(これを待ってたんだよーそろなぁ)
梨子「は、はや、早く行きましょ、よーちゃん…っ!!」ガタガタ
曜「あいあーい…」ニヤニヤ
ー
ーー
ーーーー
ーーーーーー
34 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:13:18.70 ID:SX24lDUjO
ーピクシーカップー
梨子「…」ジーッ
曜「り、梨子ちゃん目怖いよ…」
梨子「曜ちゃん」
曜「はい」
梨子「完全に楽しんでたよね」
曜「…まあ、はい、ソウスネ…」
梨子「私怖いの苦手って知ってて…」
曜「…」ガクブル
梨子「随分楽しんでたよね」ガシッ
曜「……梨子ちゃん、何でハンドルを」
ギュイィン!!
曜「わあああああああ何でそんな回すのおおおおおおっ!?!?」グルングルン
梨子「………」グルングルン
曜「私への復讐はさておき梨子ちゃんにもダメージ行くよねこれえええええええええっ!!!」グルングルン
梨子「……おえ」
曜「ほらあああああああっ!?!?」
ピタッ
梨子「……ごめん曜ちゃん、慣れないことする物じゃないね…うぷ」
曜「こ、こちらこそごめんね…おえ」
35 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:13:48.95 ID:XHtPS+x2O
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーガンガンバトラーズー
梨子「はあ、やっと落ち着いた…それで、今度はなぁに?」
曜「何か、3Dメガネをかけて敵を撃つ奴らしいよ」
梨子「…」ジーッ
曜「今度は怖くない筈だよ!?パンフとかもまだ可愛い感じだから!!ほら!」
梨子「…まあ大丈夫そうね、とりあえずまた酔わない事を祈るわ…」
曜「まあそれはそうだね、3D酔いってのはあるから…」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
36 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:14:32.76 ID:7y4kCBmTO
ドォンドォン!!
梨子「よ、曜ちゃんこれ椅子すっごい揺れるんだけどっ!?!?」ガタガタ
曜「あっはははは!!」パァンパァン!!
『グワァッ!!』『ギャアッ!!』
梨子「当て過ぎじゃない!?曜ちゃんそんな才能あったの!?」
曜「前世は軍人だったのかもね!!梨子ちゃんそっち!!」
梨子「危なぁっ!?…あ、当たった!!」パァン!!
曜「やるじゃん梨子ちゃんもぉ!!」
梨子「…ん!?」
曜「次はどこかなぁん!?全部撃っちゃうよぉっ!?」スッ
梨子「………立ち上がってるぅ!?曜ちゃん立ち上がっちゃダメだよ!!後ろの人もいるんだから!!」
曜「えぇ!?どこに敵が立ってるってぇ!?突っ立ってたら撃たれるだけだよォッ!!!」パァン!!
梨子「だから突っ立ってるのはそっちだってぇ………っ!!!」
ー
ーー
ーーーー
ーーーーーー
37 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:15:07.00 ID:KYQNFtlUO
梨子「あー恥ずかしかった…後ろの人に申し訳ない事したわ…」
曜「ごめんごめん、凄いエキサイトしちゃって…」
梨子「ぶっちゃけ立ち上がっても邪魔にはならない程度のお客さんだったから良かったけど…勘弁してよ」
曜「それはほんとごめんであります…」
https://youtu.be/p3j2NYZ8FKs
38 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:16:18.69 ID:KYQNFtlUO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー パワータワー ー
梨子「うわ…何これ」
曜「何か自分でロープ引っ張って、上に上がっていくアトラクションだって」
「最大で7.5mまで上がりますよ!」
梨子「へえ、結構上がるんですね」
曜「やってみる?」
梨子「良いよ、曜ちゃん頼んだ」グッ
曜「完全に私頼りなんだね…」
39 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:17:11.85 ID:KYQNFtlUO
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
曜「ふんっ!!」グイッ
ズォッ!!
梨子「1回でそんな上がれるものなのこれ!?」
曜「そんな力入れてないよ、子供にも出来る様にアトラクション側で操作してるんだと思う…よっと!!」グイッ
ズァァッ!!
梨子「ほんとかしら!?え、係員さんも口ポカーン開けてこっち見てるわよ!?」
曜「何でだろうね?」
梨子「多分女の子にしては想定外過ぎるパワーだからじゃないかしら…?!」
曜「そうかなぁ」
スルスル……
梨子「あ、降りる時はゆっくりなのね」
曜「正直、ここから急降下だったらやばかったかも」
梨子「私もよ…某落下式アトラクションじゃないんだから」
ー
ーー
ーーーー
ーーーーーー
40 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:17:51.62 ID:KYQNFtlUO
「お、お疲れ様でした!」
曜「どうも、楽しかったです」
「…な、何かスポーツとかされてたんですか?」
曜「昔は色々してましたけど、今は特にやってませんよ?ジムは運営してますけど……」
梨子「それは特にやってないに入らないよ、曜ちゃん」
「え、ジムやられてるんです?良かったら、私もお伺いしていいですかぁ…?」
曜「いつでもどうぞ、今週は休みなんで来週からでも。あ、これ名刺です」スッ
「頂戴しまぁす?」
梨子「ちゃ、ちゃっかりしてる……」
41 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:18:17.62 ID:KYQNFtlUO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
曜「いやぁご新規さん獲得出来るとは思ってなかったよ」
梨子「流石天然人たらし……」
曜「照れるであります」
梨子「褒めてないって」
曜「あ、ここでショッピングなんてどうかな?」
ーラクーアー
梨子「あ、いいわねそれ。新しい服とか見たいな」
曜「よし、行こ行こ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
42 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:18:49.86 ID:KYQNFtlUO
梨子「どう、このスカート」
曜「おお、似合いますなぁ」
梨子「ちょっと私には派手かなって思うかも」
曜「そう思って……こっちはどう?」
梨子「わ、いい感じに落ち着いてて……でもシックではある…」
梨子「良いの見つけるね、曜ちゃん」
曜「ただ梨子ちゃんに似合うなーって思ったから見っけといた」
梨子「……ふふ、ありがとっ」
曜「どーいたしまして。あっ、Zoffあるじゃん。メガネ変えよかな」
梨子「新しいメガネ?視力そんなに悪いの?」
曜「いやいや、落ちてもないし上がってもないけど……メガネはもうお洒落の1部だからね」
梨子「そう言われると確かに。なら、私も伊達メガネ買っちゃおっかな」
曜「お揃いにする?これとか」チャッ
梨子「あら、似合うわよそれ。でも完全にお揃いっていうのもちょっと気恥しいわね」
曜「色違いで、細かい意匠がおそろってのもオシャレじゃない?」
梨子「となると……これとか」チャッ
曜「梨子ちゃんが水色にするの?」
梨子「うん、曜ちゃんカラー」
曜「…そういう事しれっとするんだもんね」
梨子「いいでしょ♪」
曜「じゃ、私このラベンダーピンクの奴」
梨子「それ、度付きに出来るか聞いてみないとね」
曜「それもそうだ、すいませーん……」
ー
ーー
ーーーー
ーーーーーー
43 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:19:37.63 ID:KYQNFtlUO
曜「……どうかな」クイッ
梨子「曜ちゃんホントメガネ似合うんだから、普段から掛けとけばいいのに」
曜「普段はコンタクトだもん。メガネ外せる時は外しとかないと、視力悪くなる一方だからねぇ」
梨子「……」スッ
曜「その視力悪い人がいつもやられる『これ何本?』は飽き飽きだからね?3本でしょ?」
梨子「はっ、正解よ。流石曜ちゃん」
曜「急にボケるなっての!」ギュー
梨子「きゃーっ?」
曜「もう……あれ、ここって温泉もあるんだ」
梨子「スパラクーアね、カフェとかもあってとてもゆっくり出来るわよ」
曜「来た事あるんだ?」
梨子「ふっふっふ……」スッ
曜「え、なにそれ」
梨子「こちら、スパラクーアの回数券です。ひかえおろー」
曜「ええええっ!?何で持ってるの梨子ちゃん!?」
梨子「前に取材のお礼で頂いたの、1回だけしか使ってないけど……」
梨子「ここに来るなら、使うかと思って…デイパスのお礼♪」
曜「…最高じゃん」
44 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:25:31.32 ID:KYQNFtlUO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ースパラクーアー
「回数券を拝見致します、2名様ですね」
梨子「お願いします」
「…確認致しました。こちらの引き換え札をお持ちの上、あちらのカウンターにて館内着、タオルをお引き換え下さい」
曜「ほう、館内着ですか……大したものですね」
梨子「何言ってるの?」
「こちらのリストバンドの数字がロッカーの番号になっており、リーダーにかざしますと解錠、施錠が出来ます。紛失にはお気を付け下さいね」
梨子「わかりました、はい曜ちゃん」
曜「ん、ありがと」
「ごゆっくりお過ごし下さい」
曜「いってきまーす!」
梨子「あ、曜ちゃん館内着!あっちよ」
曜「あそっか、楽しみだな…」
梨子「館内着が?なんで?」
曜「普段着る事の無い服でしか得られない栄養ってのは……あるよね?」
梨子「はい???」
「いらっしゃいませ、館内着とお引き換え致します」
梨子「ありがとうございます」
曜「あ、色が選べるんですか?」
「女性用ですと赤、黄、青がございます」
曜「ここは赤と言いたいところだけど……ズボンの方がいいから青で」
梨子「ふふ、私は赤でお願いします」
「かしこまりました。ロッカールームはあちら側にございます、ごゆっくりお過ごし下さいませ」
曜「ありがとうございます、梨子ちゃん行こ!」
梨子「はいはい、走らないの」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
45 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:26:46.62 ID:MmJkQeV1O
ー温泉内ー
カポーン……
曜「広いっ!!素晴らしいね!!」
梨子「ほら、先に洗うわよ」
曜「手ぶらでいいってのはホント助かるねぇ」シャー
梨子「銭湯とかとは違うもの」
曜「…あっ、すっごいい良い香りだこれ」
梨子「ほんと?……わ、良いわねこれ……」
曜「下のショップに売ってたよ、同じやつ」
梨子「買っちゃおうかしら…あ、肌触りもいい……」シャー
曜「んね、私も買おーっと」ワシャワシャ
梨子「……♪」フンフン
曜「…よし、じゃあ湯船行ってくるね!!」バシャー
梨子「はっや!!カラスの行水過ぎないかしら!?トリートメントは?!」
曜「してないけど、ちゃんと洗ったよ?ほら」
梨子「……あれで、この髪質って……」
曜「照れるであります」
梨子「褒めてっ……いや褒めてあげるわ、いい髪ね」
曜「てへ」
梨子「もう少し待ってよ、今行くから……」
曜「あーい」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
46 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:27:36.95 ID:MmJkQeV1O
「見てこれ梨子ちゃん、シルキーバスだって」
「なになに?保湿効果を高める……いいわね」
「よっと……ああ……全然普通のお湯と違うねこれは」ザブン
「すっべすべね、ちょっと入っただけでも分かる……」
「あぁ……癒されるぅ……」
「曜ちゃん、おじいちゃんみたいね」
「いやあ今だけはおじさん化するよぉ……」
「ふふ、ぶっちゃけいつもとあんまり変わってないけど」
「うっそぉ……あ、露天風呂もあるじゃん。行ってみようよ」
「ええ、行きましょ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
47 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:28:06.13 ID:MmJkQeV1O
「……こっちが普通で、こっちがあつ湯だって」
「43℃か……普通ね」ザブン
「……あっつ!!」チャプ
「え、曜ちゃん熱いの苦手なの?」
「いやそんな事は……」チャプ
「……熱いな……」
「何か意外かも、熱いお風呂もドンと来いって感じなのに」
「そう言われると、入らなきゃって感じになるよっ」ザブン
「ちょ、無理しないでいいのよ?」
「……いや、最初だけだね。慣れれば全然だ」
「……ま、真っ赤だけど…」
「気の所為であります」シュー…
「……」
「……ごめん、そっちのミルキーソーダに逃げる」ザバッ
「あははっ!やっぱり熱いんじゃない!」
「ああ、檜の湯船は最高であります……」カポーン
ー
ーーー
ーーーーー
ーーーーーーー
48 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:28:36.71 ID:MmJkQeV1O
梨子「はぁ……さっぱりした」
ガラッ
曜「いやぁ、すっきりしたな」
梨子「ちゃんと体吹いた?」
曜「子供じゃないんだから」
梨子「凄い髪濡れてるけど?」
曜「あ、あれ?」
梨子「はい座って、乾かしたげるから」
曜「お言葉に甘えます…」
ブォー
梨子「……ホント綺麗な髪…」
曜「飛び込みしてた時は酷かったけどね」
梨子「仕方ないわよ、荒れる事してたんだから」
曜「それでここまで持ち直したってのも凄くない?」
梨子「いやほんと、どうしたらここまで戻るのよ…」
曜「えへへー」
梨子「……これでよし、ちゃんとケアしなさいよ?」
曜「了解であります!」
梨子「ふふ……さて、次はどうする?」
曜「フロアマップ見たら、あっちにリラックススペースあったよ。とりあえずそこ行こうか」
梨子「おっけ♪」
https://youtu.be/7w3llIwMU7Y
49 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:30:38.94 ID:MmJkQeV1O
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーレディースラウンジー
梨子「っはぁ……落ち着く……」モフッ
曜「……あ、やばい」ギシッ
梨子「え?」
曜「寝れるこれ、私」
梨子「…分かる……」
曜「危ないよ、これ」
梨子「……」
曜「……梨子ちゃん?」
梨子「…すぅ」
曜「……」パシャッ
梨子「っは!…………寝てた?」
曜「寝てた」
梨子「あぁ、落ちちゃってたか……」
曜「ほら」
梨子「んえ?」
(寝顔梨子の写真)
梨子「……消しなさいっ///」パタパタ
曜「いやだもーん、この前の仕返しでーす」
梨子「ぐっ……それに関しては何も言えない……///」
50 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:31:08.82 ID:MmJkQeV1O
曜「ははは……あ、ここデリバリーサービスあるって。何か飲む?」
梨子「また外でご飯食べるんでしょ?あまり飲み過ぎないようにね?」
曜「勿論だよ、この端末かな……」ピピッ
「失礼します、ラムネサワーのお客様?」
曜「あ、私です」
「トマトサワーのお客様は…」
梨子「はいっ♪」
「お後、チーズ&サラミです。ご注文お揃いでしょうか?」
曜「以上ですね。ありがとうございます」
梨子「ありがとうございます!」
「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ」
曜「……では、ちょっと早いですが」スッ
梨子「うん、まだ16時ですが」スッ
ようりこ「「かんぱーい!」」
キン…!!
51 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:31:41.29 ID:MmJkQeV1O
梨子「……おいし」ゴクッ
曜「ラムネに夏を感じますな」グイッ
梨子「ラムネのお酒って、飲んだ事ないかも」
曜「ん」カランッ
梨子「んっ…」ゴクッ
曜「どう?」
梨子「…何だか……罪な味」
曜「ふふふっ、どういう事?」
梨子「子供の頃飲んでた飲み物から、お酒の味がするって……何かこう、心に来るものがあるの」
曜「そういう事ね、言いたいこと分かるよ」
梨子「お祭りの屋台で、皆と飲んだラムネと全然味が違うのよ」
曜「ただ甘くて炭酸きつくて、ビー玉綺麗だなーとしか思ってなかったけど。お酒と混ぜると何とも言えない美味さがあるね」
梨子「……何だか変わったね、私達」
曜「……そうかな」ゴクッ
梨子「変わったわよ。あのへたれ曜ちゃんが私とこんなに楽しく遊んでくれてるんだから」
曜「……否定はしなーい」
梨子「……あと、2日もあるのね」
曜「最高じゃん、ホントに……最高だよ」
梨子「ええ、やっと曜ちゃんとの時間が進められる」
曜「…それはまだ、待ってて」
梨子「……もう」
カラン……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
52 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:32:20.48 ID:MmJkQeV1O
曜「ん〜〜〜〜っ!!すっきりしたなぁ……っ!!」ノビー
梨子「やっぱりお風呂っていいね」
曜「全くだねぇ」
梨子「……17時半か、綺麗な夕焼けだね」
曜「…じゃあその夕焼け、もっと近くで見ようよ」
梨子「え……?」
53 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:34:34.16 ID:MmJkQeV1O
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー ビッグ・オー ー
曜「梨子ちゃん、手」
梨子「ん、ありがとう」
「それでは、行ってらっしゃい!」
ガチャンッ
ウィーン……
曜「おおう、動き出した」
梨子「見て曜ちゃん、小さい子が手振ってるよ」
曜「どれ……ほんとだ、おーい」フリフリ
梨子「ふふ、可愛いな……」フリフリ
曜「……よっと、おお……結構上がってきたよ」
梨子「わあ……都会と夕焼け、凄い綺麗ね……」
曜「……ほんと」
梨子「……」
スッ
曜「え?」
ストン
梨子「……」
曜「…何で、わざわざ隣に来るの?」
梨子「……曜ちゃんの席の方が、景色が綺麗な気がしたの」
曜「変わんないよ、絶対」
梨子「変わるわよ」
ギュッ
曜「……」
梨子「…これじゃ景色見えないんだけどな」
曜「ちょっとくらい見えなくても良いじゃん」
梨子「…かもね」
54 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:35:05.65 ID:MmJkQeV1O
曜「……」スッ
梨子「…」
チュッ
梨子「んっ……」
曜「……」
スッ
梨子「……今日は、短いんだね」
曜「これ以上したら、止まれないからさ」
梨子「…それもそっか」
曜「……あ」
梨子「てっぺんだ……」
曜「東京ドーム、こんなに小さかったっけ」
梨子「ね、そう見える」
曜「梨子ちゃん、あれ、月かな?」
梨子「多分そうだね、まんまるだ」
曜「……」
梨子「…」
曜「綺麗だね、月が」
梨子「……ほんとね」
ウィーン……
55 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:35:53.77 ID:MmJkQeV1O
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お足元にお気を付けてお降り下さい!」
梨子「曜ちゃん、ほら」
曜「ん、ありがと」
梨子「最高の景色だったね」
曜「ほんとだよ、東京も捨てたもんじゃないね」
梨子「ふふ、でしょう?」
曜「そういえば、梨子ちゃんの出身はこっちだったねぇ」
梨子「静岡にだって素晴らしい所はあるけど、東京にだって沢山あるのよっ」
曜「よ〜く身に染みましたっ!」
梨子「ふふ……さ、曜ちゃんお腹空いた?」
曜「正直言うと、まだそこまで空いてないんだよね……梨子ちゃんは?」
梨子「実は私も……」
曜「ん、そしたら軽くお酒飲めてさ、お腹空いたらちょっと食べれる所にしよっか」
梨子「そうだね、調べてみよっか?」
曜「目星つけてもう調べてあるであります」
梨子「て、手際が良過ぎるわね……」
曜「褒めて」スッ
梨子「……」
ナデナデ
曜「……」ニコー
梨子「何してんのよ……早く行きましょ」
曜「アイアイ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
56 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:36:34.15 ID:MmJkQeV1O
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー割烹 矢澤ー
カランカラン……
「いらっしゃい、2人?」
曜「はい!」
「そっちの小上がりにどうぞ」
梨子「失礼します」
「はいメニュー。今日のオススメは小タイの煮付けと、アジのお刺身よ」
曜「ありがとうございます」
「決まったら、また呼んでちょうだい」
梨子「はーい!」
曜「小タイの煮付けか……いいね」
梨子「そういえば曜ちゃん、お刺身苦手だったね?」
曜「それが最近気づいたんだけど、ちゃんとした所のお高い刺身だったら食べれたんだよね」
梨子「イヤな舌……」
曜「我ながらそう思います……」
梨子「それで、何飲むの?」
曜「うーん、梨子ちゃん苦手なお酒とかある?」
梨子「ウイスキーとかテキーラかな、クセがあるのが苦手かも」
曜「それなら…日本酒を2人で飲むってのはどう?苦手だったら私飲むからさ」
梨子「あ、ほんと?いいわね、それ」
曜「よし、すいません!」
トテテ
「はいはい、飲み物決まった?」
57 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:37:09.63 ID:MmJkQeV1O
曜「日本酒って、何がありますか?」
「いつもお店にあるのは越乃景虎、出羽桜に獺祭ね。今日は静岡の良いのが入ってきたのよ」
曜「え、静岡の?」
「ええ、『日本刀』と『花の舞』ね」
梨子「花の舞……名前がいいね」
曜「じゃあ、花の舞2合徳利で貰えますか?お猪口2つで」
「ん、分かったわ」トテテ
梨子「……直感?」
曜「うん、梨子ちゃんが気に入ったのなら美味しいと思うから」
梨子「あら、信じてくれてありがと」
「はいお待たせ、花の舞2合」
タプーン
曜「な、並々……」
「あらごめんなさい、多かったかしら?」
梨子「い、いえ、少し驚いただけです!」
「ウチはいつもこうでね、あとこれ」コトッ
曜「えっ」
梨子「これは…?」
「お酒を頼んだ人には必ず1品サービスする事にしてるの、2人分で2品ね」
曜「有難いですっ!でも良いんですか……?」
「ウチはご飯屋としての側面の方が強くてね、ぶっちゃけあんまりお酒捌けないのよ」
「ま、要はタダのサービスよ…『白だし葱やっこ』と『ナスのそぼろ煮』だけど、食べられる?」
梨子「はい、頂きます!」
曜「そしたら、小タイの煮付けと、湯葉刺しをお願いします!」
「ん、分かったわ。ごゆっくりどうぞ」
トテテ
58 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:37:42.27 ID:MmJkQeV1O
曜「……久しぶりに大当たりの店引いたかも」
梨子「女将さん、可愛いのにかっこいいね」
曜「分かる……はい」スッ
梨子「ありがと……おとと」トクトク
梨子「曜ちゃんも」
曜「ありがとうであります」トクトク
曜「……遊園地、楽しかった?」スッ
梨子「もちろん、お風呂もね!」スッ
キン…!!
「……あ、音楽忘れてたわ。やーね最近忘れっぽくて…」
カチッ
https://youtu.be/OKizrDxp54c
59 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:38:10.13 ID:MmJkQeV1O
曜「んぐ……ぷはぁっ!美味いっ!」
梨子「うん、すごい飲みやすくて……これ好きだな」
曜「まさか静岡に、こんな美味しいお酒が隠れてたなんてね」
梨子「卒業と同時にこっち来たから、知らないのもしょうがないよ」
曜「それもそうだ」グイッ
梨子「はい、曜ちゃん」スッ
曜「あやや、ありがたいであります」
梨子「……お豆腐おいし」
曜「醤油じゃなくて白だしってのが乙だねぇ」
梨子「お陰で日本酒に合うったら…」ゴクッ
曜「……さてと、明日はどうする?」
梨子「そうね……何しよっか」
曜「行きたいとことかは」
梨子「うーーーーん……」
曜「悩むって事は、ぶっちゃけ無いね?」
梨子「うん、そうなの……何かごめんなさい」
曜「いやいや、無理に考える事じゃないよ」
梨子「……あっ」
曜「え?何か思いついた?」
60 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:38:43.71 ID:MmJkQeV1O
梨子「いや、流石にちょっとダメね」グイッ
曜「何さ何さ、そこまで言っといて教えないは無しだよ」モグモグ
梨子「……完全ノープランで、その辺を流す……とか」
曜「おお、面白そうじゃん!何でダメなのさ」
ガラッ
<やっほ、やってる?
<ズドラーストヴィチェ!かしこいかわいい?
<あら、2人揃って珍しいわね
<言ってよ!!
梨子「いや、曜ちゃんの車ありきで考えちゃって……」
曜「そんなの良いよ!梨子ちゃんが楽しんでくれるんならいつでもどこでも飛んでくよ?」
梨子「その優しさに甘え過ぎちゃうの、私」
曜「甘えてよ」
梨子「……うん」
曜「良かった♪」パクッ
曜「ナス美味っ」
梨子「……曜ちゃんも」
61 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:39:25.15 ID:MmJkQeV1O
曜「え?」
梨子「私に甘えてよ」スッ
ニギッ
曜「……っ!」
梨子「私は、曜ちゃんとだったら"そういう"関係になってもいい……なりたいの」
曜「……」
梨子「いいよ、縛ってよ、曜ちゃんの物にしてよ」
曜「物になんて……しない」ギュッ…
梨子「…」
曜「……っ、はぁ……」
梨子「曜ちゃん」
曜「…………明日」
梨子「うん?」
曜「明日まで待ってて、色々」
梨子「……分かった」
曜「お願いね」
梨子「こっちこそ……せっついてごめん」
62 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:40:13.52 ID:MmJkQeV1O
<ちょ、何してるのよ
<…違う曲にしたくなったん
カチッ
https://youtu.be/m0czn7c80Es
「あいつ何で勝手に変えてんのよ……はいお待たせ、小タイの煮付けと湯葉刺し。サービスで漬物盛り合わせ」
曜「わ、ありがとうございます」
梨子「こ、こんなに漬物良いんですか?」
「ちょっと作り過ぎちゃったのよね、よく漬かってるから日本酒のアテになると思うわ」
「じゃ、ごゆっくりどうぞー」トテテ
曜「……サービス精神旺盛というか、ね」
梨子「あそこまでのサービス精神……見習わなきゃね」
曜「Aqoursの時に見習いたかったよ」
梨子「きっと、負けてなかったわよ」
曜「……絶対そうだね!よし、いっただきまーす!」パクッ
梨子「あぁ、このお漬物最高ね…これは日本酒だ」ゴクッ
<あんた、何で曲勝手に変えたの?
<うーん、何となくやん♪
<訳が分からないわよ…
63 :
◆TR2vneJwo2
:2022/11/19(土) 18:41:48.37 ID:MmJkQeV1O
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー電車内ー
曜「梨子ちゃん、座りなよ」
梨子「ん、ありがと」
曜「原宿まで寝てたら?どうせ私は代々木だし」
梨子「んーん、別に眠くないわよ」
曜「そっか、まあどうせ送るから」
梨子「え、送ってくれるの?」
曜「当然でしょ」
梨子「電車、大丈夫?」
曜「余裕の曜ちゃんだよ、仮に無くなっても1駅くらい歩くよ」
梨子「そう、流石元気な曜ちゃんね。ありがとう」
曜「ふふ、どーいたしまして」
<次は、渋谷ー、渋谷です……
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