曜「水飛沫が光って」 梨子「月の光が輝いて」

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1 : ◆TR2vneJwo2 :2022/11/19(土) 17:46:15.42 ID:nt2VNmRNO
https://youtu.be/DPgMjXhqmfw



ブーン…


キキーッ


曜「…っと」



「あ、来られたんじゃないですか?」


「…ほんとだ、来ましたね」


「取材お疲れ様でした、桜内さん」


「はい、また明日…」



〜♪


曜「……」トントン


曜「…Darling open your eyes…♪」



トテテ


コンコンコン



曜「ん」


ウィーン


「すいません、乗せてもらっていいですか?」


曜「…えー、どうしよっかなーん」


梨子「乗せてくれないと、10円でドア引っ掻くよ」チャリーン


曜「それはマジで勘弁っ、どうぞ」ガチャッ


梨子「ふふ、お邪魔しまーす♪」


バタンッ




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1668847575
2 : ◆TR2vneJwo2 :2022/11/19(土) 17:46:36.76 ID:nt2VNmRNO
梨子「はい、そこの自販機で買ってきたコーヒー。ブラックで良かったっけ?」


曜「ありがたやであります、大丈夫だよ」カシュッ


ゴクッ


曜「んぁ〜…染みるね」


梨子「良かったっ」


曜「…さて、お腹は?」


梨子「結構空いたかも」


曜「食べたいものとかは…」


梨子「んー、特に無いかな」


曜「ん、じゃあ良いとこあるから行こっか」


梨子「うんっ」


ブルゥン!


ブーン…!!


ーーーーーー
ーーーー
ーー
3 : ◆TR2vneJwo2 :2022/11/19(土) 17:47:49.87 ID:nt2VNmRNO
曜「…って意気揚々と出発して早々信号って捕まるもんだよね」


梨子「ふふ、そんなものなの?」


曜「カッコつけって基本上手くいく事無くない?」


梨子「あー、成程」


曜「思うとこあり?」


梨子「たまに取材でね、そういうカッコつける男の人とかいるのよ」


曜「……へー」


梨子「私も桜内さんみたいな人とお付き合いしたいですとか言ってくるのよ?本当に最悪ったらありゃしない」


梨子「この前も演奏先で「今彼氏いるんですか?いないならご飯行きません?」とかばっか…」


曜「……」トントントントン


梨子「ま?このビューティフルりこちゃんパワーの前には何事も無意味だけdんむっ!?」グイッ


チュッ



梨子「ん…っ!!///」



曜「…」



梨子「…っ、よう、ひゃ…っ!?///」



曜「…んっ」スッ


梨子「っはぁ…///な、何急に…っ!?///」


曜「…梨子ちゃんさぁ、いい加減覚えてよ」


梨子「ぅえ…?///」


曜「私の前でそういう話したら、怒るって言ってんじゃんか」


梨子「そ、それは…///」


曜「……あれ?もしかして、梨子ちゃんさ」スッ


グイッ


梨子「っ!?」




曜「…わざとやってる?」ボソッ


梨子「…ち、違うわよ…っ///」
4 : ◆TR2vneJwo2 :2022/11/19(土) 17:48:25.49 ID:nt2VNmRNO


プップー


曜「…おっと、青だ。行かなきゃ」


梨子「…///」


曜「…」



<〜♪Let me show you the light
You may never find a love that's right…



梨子「……綺麗な目してるよね、曜ちゃん」


曜「そっちこそ、梨子ちゃん」


ブーン…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
5 : ◆TR2vneJwo2 :2022/11/19(土) 17:49:00.38 ID:nt2VNmRNO
ービストロ 表参道ー



キキーッ


曜「っと……とーちゃくであります」ガコッ


梨子「わあ…凄いお洒落な所ね」


曜「見た目は入りにくいけどね、店としてはすごいカジュアルでさ。1人でも行けるくらい」


梨子「1人で来た事あるの?」ガチャッ


曜「いんや、仕事の人と来たりしたけど、まだ1人は無いなぁ」ガチャッ


バタンッ


曜「ちゃんと閉めてねー、梨子ちゃん力弱いし」ピピッ


梨子「うっさいわよ、合ってるけど…」


曜「はははっ」



カランカラン…



「いらっしゃいませ、2名様ですか?」


曜「はい」


「かしこまりました、こちらへどうぞ」


ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
6 : ◆TR2vneJwo2 :2022/11/19(土) 17:49:59.64 ID:aAKxel3fO
https://youtu.be/4XeVM8EalC8



「ご注文お決まりになりましたら、お呼び下さい」


梨子「はいっ」


「失礼致します」


梨子「ほんとにキレイなお店ね」


曜「でしょ、梨子ちゃんと来たかったんだー」


梨子「連れて来てくれてありがとう」


曜「どーいたしましてっ。さてと、何食べよっかな」パラッ


梨子「ワインも結構あるわね…いや、いっか」パラ…


曜「あれ、飲まないの?」


梨子「曜ちゃん車で飲めないのに、私だけ飲んでもね」


梨子「明日も仕事だし、今回は良いよ。ごめんね」


曜「そっか…いや、謝る事じゃないよ。そしたら取り敢えずグレープジュースにしよ?ワイン感味わいたいじゃん」


梨子「ふふ、それもそうね。すいませーん」


「お待たせ致しました、お決まりですか?」


梨子「あ、このグレープジュースを下さい。グラスは2つで」


曜「あと『枝豆とじゃがいものパルミジャーノ』と、『フリッタータ トマトソースかけ』をお願いします」


「かしこまりました、以上で宜しいでしょうか」


曜「はい、以上で」


「かしこまりました、失礼致します」


梨子「…流石、手馴れてるじゃない」


曜「そお?」


梨子「というか、フリッタータってなぁに?」


曜「キッシュに似たイタリアンオムレツだよ。これがちびちび食べるのに最高なんだ」


梨子「へえ、オムレツなのね」


7 : ◆TR2vneJwo2 :2022/11/19(土) 17:50:18.50 ID:SX24lDUjO

「失礼致します、グレープジュースをお持ち致しました」


コトッ…


曜「あ、ありがとうございます」


「ごゆっくりどうぞ、失礼致します」


梨子「ありがとうございます」


曜「…では、今日もお疲れ様」スッ


梨子「うん、曜ちゃんも」スッ


ようりこ「「乾杯!」」


キン…
8 : ◆TR2vneJwo2 :2022/11/19(土) 17:51:06.15 ID:SX24lDUjO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


梨子「…おいし、これ」


曜「じゃがいもにチーズは分かるけど、枝豆にチーズってあんまり見ないよね」


梨子「しかも簡単よね、家でも作れそう」


曜「桜内さん、料理出来ましたっけ?」ゴクッ


梨子「桜内さん料理出来るわよ!……た、多少は…」


曜「ぷふっ」


梨子「何笑ってんのよ…もう」ゴクッ


曜「いやいや、ついね」モグッ


梨子「…ジムはどう?一国一城の主として…」


曜「うん、順調だよ。最近一気に暑くなって来たじゃん?」


梨子「ええ、もう真夏日ね」パクッ


曜「プール利用者めっちゃ増えてさ、これが結構忙しいんだよー」


梨子「良い事よ、曜ちゃんなんて特に好きな事を仕事に出来てるから」


曜「それ言うなら梨子ちゃんもでしょ〜?次の演奏会は?」


梨子「えーと来月ね、何と静岡よ」


曜「おおう、栄光の凱旋でありますな?」


梨子「もう何回か行ってるわよ、向こうの運営の方が気に入って下さってて…」


曜「梨子ちゃんの才能が広〜く知れ渡ってるんだなァ〜って思うよ」


梨子「月ちゃんみたいに言わないの」


曜「はは…」ゴクッ


梨子「Aqoursの皆とは会えてる?」


曜「1番最近会ったのは果南ちゃんだね。わざわざウチのジム使いに来てくれたよ」


梨子「流石ね、果南ちゃん…」


曜「初めて来たって訳でも無いし、6回目か7回目か…ま、割と来てくれてるよ」
9 : ◆TR2vneJwo2 :2022/11/19(土) 17:51:47.60 ID:SX24lDUjO

梨子「…ぶっちゃけ、旅費の方が高くつくんじゃ…」


曜「絶対そうだけど来てくれてるからわざわざ言えないよね。こっちとしても嬉しいからさ…」


梨子「まあでも、果南ちゃんもいい大人だものね。お金勘定位はしてるでしょうし」


曜「別に浪費癖とかも無いしねぇ。あでも突発的に旅行とか行っておじいちゃんびっくりさせてるらしいけど」パクッ


梨子「あははっ、どういう癖よそれっ、ふふふっ」


曜「ね、訳わかんないよね」


梨子「果南ちゃんたら…」ゴクッ


曜「……」


梨子「…?」


曜「知ってる?梨子ちゃん」パクッ


梨子「何が?」


曜「ダイヤさんと聖良さん、付き合ってるの」モグモグ


梨子「うえぇっ!?そうなの!?」
10 : ◆TR2vneJwo2 :2022/11/19(土) 17:52:17.21 ID:SX24lDUjO

曜「やっぱり知らなかったか…そりゃそうだよね」


梨子「んえっ、ごほっ、いつから?!」


曜「卒業してかららしいよ、たまったま同じ大学だったから、仲が深まって…って」


梨子「へ、へぇ〜あの二人が…分からないものね…同じ姉として何か通ずる所あるのかしら…?」


曜「…」


梨子「驚きだわ…」


曜「どう思う?」


梨子「……付き合ってるって事?」


曜「…うん、世間的にもさ」


梨子「少なくとも、私は絶対否定しないよ」


曜「…」ゴクッ


梨子「女の子同士だからとか…Aqoursだったからとか関係無い」


梨子「色んな愛があっていいじゃない」


曜「…そっか、そうだよね」


梨子「……曜ちゃんは嫌なの?」


曜「全く。梨子ちゃんとおんなじ考えだよ、周りなんて関係無いよね?2人が幸せならさ」


梨子「…そう、良かった」


曜「…」


梨子「……いつからだっけね、"私達"」
11 : ◆TR2vneJwo2 :2022/11/19(土) 17:53:15.94 ID:SX24lDUjO

曜「…ぶっちゃけさ…私達って"付き合ってる"って言えるのかな?色々と有耶無耶だよね、何というか」


梨子「…」


曜「3年生が卒業してからか…こういう関係は」


梨子「って言っても、それらしいイベントとか何もしてないけど」


曜「うーーーーん、まぁね……こういうのは?」


梨子「女の子同士でご飯とかは普通じゃない?」


曜「あーーーそりゃそうだよねぇ…」


梨子「……曜ちゃん」


曜「いやさ…私が無理だ、これ以上は」


梨子「…」


曜「私、縛るとかほんと嫌いでさ…梨子ちゃんもピアノ奏者としてめちゃめちゃ期待されてるじゃん」


梨子「…有難い事にね」ゴクッ


曜「でしょ。それで急に出てきて私の彼女で〜すとか、言えないよ」


梨子「でもキスはしてくるじゃない」


曜「……それは、1種のスキンシップというk」


梨子「舌まで入れるスキンシップってあるの?」モグモグ


曜「…///」


梨子「…私はいいのよ?曜ちゃん」


曜「な、何が…?」


梨子「曜ちゃんと、"そういう"関係になっても」


曜「…………でも」


梨子「私、曜ちゃん好きだもん」

12 : ◆TR2vneJwo2 :2022/11/19(土) 17:53:53.73 ID:SX24lDUjO

曜「……〜〜〜っかぁ〜〜〜〜〜っ…………///」ノケゾリ


梨子「何でそこで照れるの?さっき車で…」


曜「いやあれは弾みというか…」


梨子「縛りたくないとか言う割に、私が言い寄られたりしたって話したら、曜ちゃん嫉妬するじゃない♪」


曜「そりゃそうだよ!好きだもん!!」


梨子「…」パクッ


曜「…梨子ちゃん顔赤いよ」


梨子「赤くありませーん…///」
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