女傭兵「てめぇが勇者か、おっと」 勇者「前金は渡しておく」

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10 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2022/11/14(月) 02:36:05.24 ID:kfYCTCH/0
勇者「好みがあれば言ってよかったんだがな」

女傭兵「着る機会もなければ、興味もない」フンッ

勇者「なかなか似合っていたのに、もったいない話だ」

女傭兵「馬鹿にしてるだろ」カーッ

勇者「建前以外は、基本率直に話してるぞ」

女傭兵「・・・。雇い主だ、勝手にしろよ。もう」

勇者「お、いいのか?」

女傭兵「へ?」

勇者「さっき通り過ぎたアクセサリー屋、似合いそうなのがあったからな。いくぞ」グイッ

女傭兵「ちょ、待てって!」
11 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2022/11/14(月) 02:46:43.91 ID:kfYCTCH/0
勇者「ふんふん、なかなかいい感じに映える」

「お似合いでございます」

女傭兵「うぅ」プルプル

勇者「華美な感じより、スタイル的にシンプルなものがいいかな」

「手首につける、細身の金のリングを二重で片方つけるのもよろしいかと」

勇者「なるほどね」

女傭兵「い、いいから。このネックレスだけで十分だから!」

勇者「そうか、悪いがこれだけ購入していくぞ」

「畏まりました、ご用意いたしますのでお待ちください」
12 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2022/11/14(月) 03:00:58.05 ID:kfYCTCH/0
勇者「しかしあれだな」

女傭兵「・・・んだよ」

勇者「勿体ないな」

女傭兵「なに。いや、頼む。それ以上言うな」

勇者「血なまぐさい生活でも、綺麗なものに惹かれないのか?」

女傭兵「俺に似合うようなものでもねーし」

勇者「十分似合ってるぞ?」

女傭兵「だー!」カァー!

勇者「大声を出すぐらいなら、温くなる前に茶を楽しむといい」コクッ

女傭兵「出させてんのはおめぇなんだよ・・・」
13 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2022/11/14(月) 03:06:55.77 ID:kfYCTCH/0
女傭兵「ん、うん」(咳払い)

勇者「どうしたんだ?」

女傭兵「一応、今日の今までは、依頼内容の為ってのは理解した」

勇者「うん」

勇者「(反応が可愛かった、のが結構メインになったけど)」

女傭兵「あんたが何かしたいってのには、言いたくないなら詮索はしない」

女傭兵「けど、パーティーの時、どう行動してほしいのかはあんのか」

勇者「それは恋人になってくれればいいんだ」

女傭兵「振る舞いがってことだよな? 振る舞いがってことでいいんだよな?」プルプルッ

勇者「(男嫌いって聞いてたんだけど、すごく純情だなぁ)」
14 : ◆e6bTV9S.2E [saga sage]:2022/11/14(月) 03:08:39.11 ID:kfYCTCH/0
今日はここまで。
特にこの後とか何にも考えてない。

>>9
きたい、だめ、ぜったい
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/14(月) 10:27:02.38 ID:JS4ZFKag0
エタることに期待
16 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2022/11/15(火) 03:05:16.56 ID:wnih+GAf0
勇者「そうだな。パーティーまでの間は日がある。それなりに着こなす練習でもしておいてくれ」

女傭兵「マナーってやつか?」

勇者「社交場のマナーまで求めたほうがいいかもしれないが、自分のパートナーで戦士ということなら多少は目をつぶってもらえるさ」

女傭兵「食事のマナーなんて知らないぞ」

勇者「立食パーティーだから、気にしなくていい」

女傭兵「ふーん」

勇者「どうした?」

女傭兵「立食ってことは、不特定が屋敷内を割と自由に動き回れる状況か」

勇者「そうだ。都合がいいことに」
17 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2022/11/15(火) 03:15:16.11 ID:wnih+GAf0
女傭兵「あー・・・。俺が言うことじゃないけど、いいのか? ここも往来がある店なんだぞ」

勇者「見張りがついてるならわかる。興味をもった視線は、今のところない」

女傭兵「確かに変な気配はねぇけどさ」

勇者「ほんとに重要なことは、必要になったら場を改めてから説明する」

女傭兵「準備とかもあるから、出来れば説明した方が良さそうなのは早めに頼む」

勇者「・・・あぁ、そうだ」

女傭兵「ん、なんだ?」

勇者「その時は、今日仕立てたドレスを着てきてくれ」

女傭兵「な、なんでだ」カァッ

勇者「どれくらい着こなせてるかのチェックだ」キリッ

女傭兵「(絶対違う気がする!)」
18 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2022/11/15(火) 03:22:43.21 ID:wnih+GAf0
女傭兵「ドレスは後日取りに行くわけだが」

女傭兵「(貴族共のパーティーだ、粗相で任務失敗は、報酬的にしたくねぇ)」

女傭兵「(女相方に、手ほどきは、受けたほうがいいよな)」

女傭兵「(詳しく聞いてないけど、あいつも生まれ自体はいいところっぽいんだよな)」

女傭兵「何が悲しくて家を出るのやら」

女傭兵「(生きる為、口に糊するために剣を取って俺には、よくわかんねぇ)」

女傭兵「(女相方の場合、バカな放蕩って訳じゃねぇだろうけどな)」

女傭兵「……」チャリ

女傭兵「俺もそんな生まれだったら、ネックレス(こんな)ものを自然と着けてたのかな」
19 : ◆e6bTV9S.2E [sage saga]:2022/11/15(火) 03:27:18.27 ID:wnih+GAf0
ここまで。
勇者をもっとうまく活用して、女傭兵を照れさせたいんだが。

>>15
否定しない


ついでの訂正

>>18
×女傭兵「(生きる為、口に糊するために剣を取って俺には、よくわかんねぇ)」
○女傭兵「(生きる為、口に糊するために剣を取った俺には、よくわかんねぇ)」
20 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2022/11/16(水) 02:47:00.44 ID:1lMrv/5D0
女相方「あっはっはっは、似合ってるじゃないの」

女傭兵「うぅ、やっぱりなれない」

女相方「寝る時は下着で、豪快に寝相だもんねぇ」

女傭兵「な、なんか違わないかそれ」

女相方「その姿よりもセクシーなのは確かよ」

女傭兵「(今度からちゃんと寝間着着よう)」

女相方「それに比べれば今のドレス姿の方が、肌の露出もすくないもの」

女傭兵「あー」

女相方「? どうしたの、その反応」

女傭兵「傷だらけの肌を晒すのは、あれだろ」

女相方「それもそうね」
21 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2022/11/16(水) 02:53:49.19 ID:1lMrv/5D0
女傭兵「しかし、動きづらいな」

女相方「動き回る為に作られてないもの」

女傭兵「はー、しかし勇者は金があるんだな」

女相方「ん、どうして?」

女傭兵「たった一回の任務で使うには、出費がデカいだろ」

女相方「本来なら、高額な依頼をこなす人材だもの。蓄えはあるでしょう」

女傭兵「それもそうか」

女相方「もしかしたら、その蓄えで貴方を気ままに着飾って遊ぶ気かも知れないわね」

女傭兵「それは、ない。と思う、うん」
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