女傭兵「てめぇが勇者か、おっと」 勇者「前金は渡しておく」

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1 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2022/11/13(日) 01:50:34.19 ID:5BgyxcDW0
女傭兵「話が早いのは好きだぜ」

勇者「そうかそうか。いやぁ、この任務を引き受けてくれる実力者が、なかなか見つからなくて助かった」

女傭兵「あん? どういうこった?」

勇者「ん? 何も聞いてないのか?」

女傭兵「相方は楽な仕事とは、大暴れすればいいんだろ?」

勇者「最終的にはそれも込みだが、メインはそうだな」

女傭兵「んだよ」

勇者「私の恋人になることだ」

女傭兵「はいはい、なるほど・・・。はあああああああ!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1668271833
2 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2022/11/13(日) 02:02:34.60 ID:bGj6fevxO
女相方「あーっはっはっはっはっはっはっは!」バンバンバン

女傭兵「おめぇはなんでそんな笑ってんだよ! つか重要な部分話せよ!」

女相方「離す前に私、なんてったー?」

女傭兵「前金有の羽振りのいい仕事だって」

女相方「そんで、私が詳しい事話そうとしたら、すっとんでったよね?」

女傭兵「・・・。だって、装備新調したから、懐が心もとなくて」

女相方「それはよく知ってたよ。だから持ってきたんだし」
3 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2022/11/13(日) 02:14:22.85 ID:5BgyxcDW0
女傭兵「うぅ、さすが相方なのに、今回のはひどい」

女相方「だから話は聞けって口酸っぱく、あ、マスター。エール酒追加で」 アイヨー

女傭兵「俺に、恋人なんてできねぇよぉ」

女相方「フリでいいんだよ、フリで」

女傭兵「・・・。俺、男は苦手だぞ」

女相方「勇者の評判は、適度に紳士で、貴方がそんなだからちょうどいい免疫つくかなって思ったからもってきた」

女傭兵「べ、べつに免疫なんかつけなくなって――」

女相方「それでいつぞや揉めたでしょ」

女傭兵「むぐ」

女相方「苦手の度合いが、これから上に行くにも足かせになるって言ってるの」
4 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2022/11/13(日) 02:24:35.99 ID:5BgyxcDW0
女傭兵「それは、悪かった」

女相方「貴方の実力は知ってる。それが生かせるようにするのも、サポート側の仲間の役割・・・。と言いたいけどね」

女傭兵「違うのか?」

女相方「今は何とかなってる。でも、背中を預けるまでいかなくても、性別にこだわって戦える状況が毎回あるわけじゃない」

女傭兵「そうだけどさ・・・」

女相方「ま、私としては勇者っていうコネクション作りに、貴方を利用したんだけどね」

女傭兵「おい」

女相方「いいじゃない。思惑はあれど、貴方はお金。私はさっきのコネクション作り、悪い話じゃ、あ、エール酒どうも」

女傭兵「うぐぐ」

女相方「あ、もう1つあるか」グビグビ

女傭兵「なんだよ」

女相方「その顔を見たかった」

女傭兵「てめぇーー!」

女相方「あーっはっはっはっはっはっはっは!」バンバンバン
5 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2022/11/13(日) 02:35:00.41 ID:5BgyxcDW0
女相方「でもま、こっからは重要な話だから」トン

女傭兵「いつもの遮音か」

女相方「勇者からの要望は、ここの伯爵が催すパーティーに参加する条件である1つの、パートナー役」

女相方「それが、今回貴方に舞いこませた仕事ね」

女傭兵「時間もないし、前金も受け取った以上は断らせないって言われたぞ」

女相方「そりゃそうでしょうね」

女傭兵「なんでだよぉ」

女相方「目的は聞かされてないけど、それで荒事になった場合、自分がいなくても身を守れる程度の実力。も、今回の依頼の条件だったからね」

女傭兵「つっても、そんなパーティーに剣とか持ってけねぇだろ」

女相方「だからこそ、徒手空拳でもある程度何とかなる実力者ってことね」

女傭兵「何企んでやがるんだ、勇者は」
6 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2022/11/13(日) 02:41:08.26 ID:5BgyxcDW0
女相方「たまに、王族の密命を負ってることはあるけど、あの人自体の勇者の使命絡みかもね」

女傭兵「まさか、お前まで伝説の覇王の話をするのか?」

女相方「何か問題でもあるの?」

女傭兵「ねぇけどさ。団長にずっと聞かされて耳にタコだよ」

女相方「好きだったものねぇ、団長」

女傭兵「でも、今も生きてるってなら、腕試しで戦ってみてぇけどな!」

女相方「つくづく傭兵に向いてない性格よね」

女傭兵「うっせ」

女相方「(このまま、何かの間違えで勇者とくっついて引退してくれた方が、親友としては一番なんだけどね)」
7 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2022/11/13(日) 02:48:38.01 ID:5BgyxcDW0
勇者「さて、パーティーまでの時間はない。それ用のドレスを仕立てにいこう」

女傭兵「わーったよ・・・」

勇者「ふーむ」

女傭兵「なんだよ」

勇者「お手をよろしいかな、女傭兵」

女傭兵「ななな、なにいってんのいきなり!?」

勇者「恋人としての対応に決まってるだろう」

女傭兵「そんなの、パーティー会場だけで、い、いいんじゃないか?」

勇者「変なところで勘繰られたくもないかな。自然に慣れた様子が違和感がないだろう?」

女傭兵「うぐぐ・・・、ほ、ほら。しかたない、から、手、にぎれ」

勇者「腰にも手は回した方がいいかな?」

女傭兵「心が持たないからやめて!」

勇者「(跳ねのけられるかなと思ったけど)」

女傭兵「(これは仕事、これは仕事)」
8 : ◆e6bTV9S.2E [sage saga]:2022/11/13(日) 02:51:54.37 ID:5BgyxcDW0
今日はここまで。

リハビリがてら、戦士系の女キャラが、がさつに見えて純情で押されるとただキャーってなるのを書きたいだけの奴
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