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やる夫が正史を書くようです57
- 50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/02(水) 20:33:29.31 ID:0PmSI63Ko
- 石虎がケンだと冉閔や慕容恪のAAどうなるんやろw
冉閔は北斗系(まだ出てないのはカイオウ?)として慕容格はこのすばのキャラでまだ残ってるのいたっけ
- 51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/02(水) 22:21:43.42 ID:WNdgb1Ud0
- 慕容格だけじゃなくて弟の慕容垂とか優秀な兄弟多いからこのすば使えんじゃろ
- 52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/03(木) 00:17:05.32 ID:5MaELk8S0
- ヒャッハー系ならマギレコもあるけど、もう出てこないかな
- 53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/03(木) 10:44:44.87 ID:tSbH0OLL0
- 一族みんな大体優秀な慕容氏、慕容格の兄の慕容儁以外マトモに政治出来んのが難点
- 54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/03(木) 18:12:45.42 ID:gZaIJ1Y10
- 鄴は五胡〜南北朝時代に多くの国の都となる主要都市だけど、その先鞭をつけたのが石勒だったのかね
(袁紹や曹操が本拠としていたのが先駆けかもしれないけど)
- 55 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2022/11/03(木) 19:06:04.40 ID:ndnIiWLl0
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/ / l l| 三 | ミ|l l /〃 ヽ ヽ} | 、. ヽ
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二二二二二二二二二二二二二二二二ニ=− "~´:::::V',
=ニ二二二二二二二ニ=− "~´ l:{ ::::: {jI斗V{‐';::|::::::::::::i :',
// :::: {:: /≫==ミ、゙{V:::::{/≫==ミ、|::::::: |::|、::', おかしいですね。
/イ |::::: {:/ヾ んハ \{. んハ /|::::::: |::|、\
|::iV :::',:ヘ ヒーリ ヒーリ .! ::::: |/=ヽ 私の子供たちは
人{-V::::',::ヘ. ' /:|::::: / =/ | 父上と似た背格好になってしまいました。
iニ-ヾ:::',:::::. 、u ,. -- 、 .イ::l|::::/ =/ -|
,ィ|二ニ}V\:::}. ` 乂__.ノ < /:/イ!ニ/'V-| ウマ娘を出した段部の血も入れたのに、
/ニVニ/}=V ::::} `¨´ .{::::::://二∨ ', この配合結果はいったいどういう事なんです?
/二- ∨=ヾ,}l:::::| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| :/二二ニニニ',
/ニ/ニニニニ}:::__|__ _|::{二ニ\二二',
//ニニ二二// ,-- ' ゝ-、\ニニ二\-ニi
/ニニニ二二//::ニニコ に二二:::∨ニ二二\|
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- 56 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2022/11/03(木) 19:07:40.22 ID:ndnIiWLl0
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. /:.:.:.|_〉}:.:.:.:|灯_ ∨j/ jI斗ォ≠ミ_:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.\_// すっかり石勒スレになっているじゃない!!
/:.:.:.:人 ./:.:.:.:|ヽ 弋ぅ 〈/ ィ弋Jリっ a:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.\:.::.:.:.:.:.:.:.:く
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`¨¨ヽ:|:.:.:.:.:八:::圦 、 |:.:.:.:.:.:.:.八__/ ̄ ̄\:.:.:.:.:.:.ハ
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違います。 l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l
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八王編も今やってる話も ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ
あくまで『三国志』について語るための過程です。 | i ̄i ̄i ̄i """ |
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スレ的にはもうエピローグですけどね ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ /
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※だいぶ長めの。
>>41>>45
そのへんどうするという話は次回で触れます。
>>50-52
期待しないでお待ち下さい。
>>53
慕容儁も百五十万人徴兵しようぜとか言い出す畜生ですし、
政治面では今回出てきたような漢人士大夫の存在が大きいと思います。
>>54
後漢末から続けて河北一の大都市やで。
晋代でも洛陽の次ぐらいの大都市じゃないかなと。
後、曹操が築いた宮殿が残ってたのがよく首都にされた理由と思われます。
- 57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/03(木) 20:36:06.28 ID:tSbH0OLL0
- お久、仏図澄や范長生とか最後の三国志の世代が死に絶えるまで三国志は終わらんのだ(無慈悲)
- 58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/03(木) 22:15:07.29 ID:sAFwW2Yx0
- レス返し乙でした
裴松之が三国志に注を作るまでがエピローグ、って思ってるスレ民はいそうですね
>>54
元々?・邯鄲・襄国って地域は洛陽から黄河を渡って幽州の方に向かう街道沿いで
西の大行山脈・東に黄河下流のデルタ地帯で挟まれたなだらかな斜面で耕地化・都市化しやすい立地
ついでに?は并州上党あたりから川沿いに下ってくる道と交差する地点なので重要なのだそうです
- 59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/11/04(金) 01:05:35.76 ID:4BKp4zEy0
- 慕容恪の凄いところは慕容儁、慕容評、慕容垂と人格異常者共が存命中は内訌を起こしてないところ
軍事と内政抜きでもコミュ力と人望がおかしい
- 60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/04(金) 04:21:24.15 ID:hRmMl88Uo
- 劉知幾によるやる夫批判まではやるやろ
で朱子学でやる夫がボロクソ扱いで趙翼によるやる夫擁護も
その時代背景まできっちり
- 61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/04(金) 09:19:33.70 ID:36gFtqY/O
- 三国志で語る中国史スレ
- 62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/04(金) 09:58:37.32 ID:RPc9GIHNo
- 個人的には慕容鮮卑はサイヤ人AAがハマりそうだけどDBのキャラ結構使われちゃったからなあ
- 63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/04(金) 21:05:23.99 ID:UN/WrPvt0
- >>61
九品官人法とか隋が統一するまで三国時代の影響が残ってるからしゃーないね
紀元三世紀生まれの三国志世代はそろそろ退場し始める年代だけど
- 64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/05(土) 22:00:32.59 ID:XnELao5g0
- 匈奴漢が意外と不甲斐ないのは知らなかった
劉総の皇帝殺しも全く余裕がないからなんだな
石勒の野心を知りながら強さに頼るほかないね今
- 65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/06(日) 00:47:50.72 ID:xwjecDjh0
- 祖父の慕容廆は長兄の慕容儁を評価して、父の慕容皝は弟の慕容垂を評価したら
そら仲拗れるわな、次兄の慕容恪も胃が痛くなりそう
- 66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/08(火) 01:29:17.30 ID:WhV0iTGB0
- >>64
晋の求心力は意外とあった
が、漢族は司馬睿を筆頭に、てんでに自立する方向に走って、むしろ(東晋を含め)晋室再興の芽を念入りに潰し回った感じがする
司馬越が粛清された顛末を見ても、下手に頑張っても粛清されるだけという負の実績が大きすぎる
- 67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/08(火) 07:22:04.04 ID:I01W23dVo
- 曹操が早死(旗揚げ直後に徐栄や呂布に殺されるとか)した後漢末の世界線に胡人のお兄ちゃんたちが乱入(お兄ちゃん視点では『お前らが無理矢理連れてきたんやで漢人ども』)してきた印象
- 68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/08(火) 22:50:24.36 ID:KTMFU4Sp0
- 石勒も劉淵に下るくらいまでは生きる為に行動してたのに、あれよあれよという間に
華北の最大勢力にまで成長したらそら野心も起こるわな
- 69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/09(水) 06:22:55.01 ID:qTME43bWo
- 石勒は立場的にも自分の事だけじゃなくて配下の事も考えなくては行けない立場になったしね
- 70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/12(土) 22:51:04.57 ID:A8ONN4Qn0
- 「地頭が良い」って言葉好きじゃないんだけど石勒に関しちゃこう形容するほかないな
何事も理解が早い
- 71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/13(日) 11:51:54.92 ID:p7wvbYEo0
- それ単純に「頭が良い」とちゃいますか?
教育を受けていないだけで
- 72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/13(日) 19:31:42.95 ID:b9ZJHXzxo
- 頭の良さもさることながら石勒は勉強自体は好きなんだよね。教育を受けてないから読み書きできないだけで
- 73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/13(日) 19:36:04.55 ID:jYQscyLzo
- 文字を10文字しか知らなくても学んでた王平とかいたしなぁ
- 74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/13(日) 20:20:43.56 ID:c0NGvc6O0
- 文字読めないのに朗読聴いてるだけで漢籍諳んじられるようになってたっていうならとんでもない記憶力だよな
- 75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/13(日) 23:14:37.75 ID:rXEJZPH70
- それ以上言うと司馬懿の息子に生まれながら文盲でアホの極みだった
司馬倫と碌に教育しなかった司馬懿が泣くから止めて差し上げろ
- 76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/14(月) 04:22:16.46 ID:jBssScMVo
- 趙庶人はちょうど司馬懿がボケ老人演じてるの見て育ってしまったんではとしか思えん
- 77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/14(月) 06:18:16.26 ID:SmthNEAAo
- 倫の場合読書障害の可能性もあるけどそれを改善(読めないなら家臣に朗読させるとか)する努力もせんかったからよりアホが際立つ
- 78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/14(月) 12:00:05.66 ID:O66589ZJO
- 定期的に趙庶人への死体蹴りが行われるスレ
- 79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/14(月) 13:56:57.56 ID:AYWT3jYc0
- >>75
趙庶人は、解系・解結兄弟を殺した時に「我は水中の蟹を見てもむかつくんだ」的な事を言っていて、
蟹=解の虫という解説がされていたから、つまり文字は読めた
行政文書を扱う能力は無かったろうけど
- 80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/14(月) 19:02:24.83 ID:GaLSv+bX0
- まああの様子じゃ司馬倫も多分知ってる文字も大して知らんだろう
司馬懿も最後の最後でとんでもないクソを残こしたのが最大の誤算だったな
- 81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/14(月) 19:14:41.85 ID:JXUxzw74o
- 趙庶人レベルのカスはその後だと東昏侯と天元皇帝と北斉後主と井戸魔人くらいか。でもこいつらも読み書きはできたろうし。(井戸魔人に至っては南朝屈指の文学者)
- 82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/15(火) 17:07:16.60 ID:AuM28FAHo
- その井戸魔人は生き延びる上で最善の行動だったような気もするんだよな
まともにやっても高熲に勝てるとは思えんし
- 83 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2022/11/15(火) 18:59:35.22 ID:QcyZJ5WV0
- 【ウマ娘(アプリ)のハルウララを見た時に司馬倫役にぴったりと思ったのは内緒だ】
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\
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| |r┬-| | 中日阿部と楽天涌井がトレード。
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ヽ  ̄`"¬ー--、,,,_ _,,,、-ー"´ ̄´....,., / .中日は投手力強化が狙いか?
∨ ;:;:;;;;:;:;:;::;洛スポY´ ;;::;;:::;:;:;:;:;;;:;:;:;::; /
', ;:;:;::;::;:;;;:;;:;:;::;;:;;:;: i ;;:;:;:/ ̄ ̄/;;:;:;: / 戦う顔してない京田・周平やスぺの石川が
', ;:;::;;::;::;:;;::;;;;:;:;;:;: i ;;:;:/ijknw/;;:;::: / まともな戦力になると思ってんのかおあの馬鹿球団
{⊃;;:;:;;:;::;:;;;:;::;:;;::: l ;;:;;:;;:;:;:;;;:::;:;;:;⊆}
ヽ⊃) ̄7;;:;:;:;::;;:;: l ;:;:;:;;:;::;:;::;;::; ⊂ノ
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l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l
まあ、阿部は地元近くに行けるからいいとして。 l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ
……阿部で涌井獲れるんだ | i ̄i ̄i ̄i """ |
l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ /
ダシャトレヨ `/ | | \ /
※次回の投下は11/22(火)の22:00頃からを予定しています。
- 84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/15(火) 20:11:25.83 ID:7roPon+y0
- 京田は多分藤浪と同じで球団の体質が合わんのもありそう
不貞腐れると諸に態度に出るのも問題だがね
- 85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/15(火) 21:40:42.86 ID:pBLEo1i80
- 阿部って一応チーム2位のホームラン数なんだけどそれ出して涌井ってそれでええんか…?
打線の貧相さが一番のネックのはずだが
- 86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/15(火) 22:12:13.52 ID:9ZcMIfRQO
- 打線強化したいならドラフト一位で、浅野か蛭間指名してれば良かったのに
指名してクジ外したならまだ割り切れるけど
指名スルーしたら後から後悔するで(阪神は森と岡本スルーで痛い目見たし)
- 87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/15(火) 22:52:40.28 ID:4Z0VPPuW0
- 投手はいくらいてもいい存在ですし、涌井投手は実績がありますが、年齢を考えると……。
藤川球児氏が、「右打者で中々あそこまでの選手いないと思う。。」と阿部選手の放出に驚いてました。
- 88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/15(火) 23:07:32.39 ID:X1/PAWmu0
- 若手の成長に期待しているのか知らんけど
ただでさえ貧打なのに、極端なスペなどではなく計算できる、チーム二番手の打力の選手を放出するとかなかなかの博打打ちですね、、
- 89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/16(水) 07:27:15.94 ID:w/7JtRGz0
- 他球団の色んなOBが阿部出すのかよ! ってビックリしてるのが凄いな。
中日OBでも無い人まで声上げる人多い辺り、阿部の評価の高さがわかるな。
- 90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/17(木) 19:48:45.59 ID:QzFHX0Rs0
- 中日も阪神も高卒野手が全然出てこないってのがなあ
ホーム球場が打者の敵になっとるのもあるけど
仮に浅野指名してても高橋周平みたいに小粒になる可能性も高いし
- 91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/18(金) 12:46:07.79 ID:8Be36uFC0
- >>83
京田選手も放出されましたね……。
そういえば、故星野仙一氏はトレード大好きなのでした。
立浪監督も星野流ということか。
- 92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/18(金) 16:18:52.78 ID:gVX9sv4u0
- 来年も青い帽子を被る京田が見られるんだな
- 93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/18(金) 18:43:21.21 ID:CoHhQrr+0
- 砂田くんをよろしくお願いします
- 94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/19(土) 19:46:19.85 ID:gFA2lFHj0
- 星野のトレードは血の入れ替えになってたけどこのトレードは血抜かれてないか
- 95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/19(土) 19:47:32.72 ID:gFA2lFHj0
- 星野のトレードは血の入れ替えになってたけどこのトレードは血抜かれてないか
- 96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/22(火) 00:07:30.27 ID:pzo3W8fso
- エルドアンさんも五胡十六国の君主っぽい感じになってきたな
そのうち冒頓単于とかもトルコの開祖みたいな扱いになりそう
https://twitter.com/emp_northern1/status/1460557522213883904?t=dCP9Y3lSe8tgZkEaexAg7Q&s=19
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account)
- 97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/22(火) 15:11:09.45 ID:7jYyWqTU0
- 汎テュルク主義というのは聞いたことがありますが……。
「丁零」や「突厥」はテュルクの当て字らしい。
丁零大人の児禅が曹叡に朝貢してますが、突厥が大勢力になるのはもっと後の時代ですね。
- 98 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2022/11/22(火) 18:27:24.38 ID:pQucsftU0
-
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l
l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l 今日投下するみたいな事を言いましたが、
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ .ちょっと頭痛がひどいので明日の夜に順延でお願いします。
| i ̄i ̄i ̄i """ |
l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l .ワクチン打ったばっかですが、頭痛薬ぐらいなら問題ないだとか
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ /
`/ | | \ /
>>96
オスマントルコだけで十分では?
- 99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/22(火) 19:12:48.13 ID:xa+//+U60
- おだいじにー
- 100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/22(火) 22:33:55.61 ID:VOCkU4fZo
- オスマントルコなんて言うとオスマン警察が来るっすよ
- 101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/23(水) 00:15:59.41 ID:EpJI/bfz0
- >>1さん、お大事に。
>>96
実際に現在のトルコ陸軍は、陸軍創設年をメテ・ハーン(冒頓単于)即位の紀元前209年としているらしい。
https://twitter.com/chai_dao/status/527456684394835968
https://www.kkk.tsk.tr/tarihce.aspx
https://ja.rayhaber.com/2021/06/2230%E6%AD%B3%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3%E9%99%B8%E8%BB%8D/
- 102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/23(水) 10:46:34.92 ID:GJwxduIUo
- >>98
お大事に
あと明日の夜って22時からワールドカップの日本vsドイツだし無理せんでエエですよ
- 103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/23(水) 18:46:44.44 ID:jRzBLMmc0
- オスマントルコは歳がバレるぞww
- 104 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2022/11/23(水) 22:05:51.02 ID:dhlfb93H0
- 【義務教育で叩きこまれたものはそうそう変えられないのだ】
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l そういや、中公新書『オスマン帝国』に書いてありましたね。
l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 十九世紀末まで正式名称がなく、
| i ̄i ̄i ̄i """ | .憲法制定した時に「オスマン国」って明記されたとか。
l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / オスマン帝国でも厳密には×で、自称は「至高の国家」
`/ | | \ /
※10:20から始めます
- 105 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2022/11/23(水) 22:22:39.62 ID:dhlfb93H0
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<[|:.:..:.:]>Ν`\_| 弋ツ 冫:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
\:.:.:.:.{ィ卞ハ ...... /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 前回に続いて魏晋の士大夫の
\刈{ 弋ン /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| その後に関するお話が主になるんだとさ。
|:.:.:.ヽ ... ゙ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |
|:.:.:.:.∧ r_、 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ .ネタバレは勘弁
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- 106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/23(水) 22:23:37.96 ID:S83RJE8j0
- >>104
楽しみにしています。
イスラム教に基盤を置くオスマン国と、トルコ民族主義に基盤を置くトルコ共和国。
東突厥=東トルキスタンであることを思うと、歴史のくびきは変容しながらも簡単に消えそうにありません。
- 107 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2022/11/23(水) 22:24:11.77 ID:dhlfb93H0
- 【紀元313年頃 晋 幽州 薊】
∫ι__________ ./丁了
ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ
||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | ||
||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | ||
弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ
弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィγ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
il_,└───────┘ , i! | 余を天子に推戴すると? |
| ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l ヽ______________乂
|| ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||
l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l
| ̄ ̄|i | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄||
 ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ || ̄! ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄.|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~ ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l  ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`ll`l
l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″|  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄
| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾ| ̄`.. ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄!,, ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ll
| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄___
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/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ 建興元年。
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 石勒は舎人の王子春・董肇らに珍宝を持たせ、
\ヽ、 _ , イ!::/ .王浚を尊重して天子になるよう文書を奉ったと『晋書』『石勒載記』は記す
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 108 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2022/11/23(水) 22:25:50.02 ID:dhlfb93H0
-
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ 元々石勒は小胡であり、
| ヽ ' _ ` イ 海内が乱れたために冀州に流れ着いたに過ぎません。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ .今、晋朝は夷狄により落ちぶれて
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 .遠く呉・会稽に在り、中原には主も民もおりません。
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 王浚様のような州郷の声望高き御方が
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! 帝王にならずして誰がなるというのですか?
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
_ -‐-ミー‐-ミv(
>::::::::::{:::::::::::::}:::`VL
/.:::::::::.\ヽ::::::::/:::::::::::::レi
フ::::::::z‐-ミヽV:/:;=-z:::::::/
>::::::ィ^ _``´´_ ^ト:::::フ
>::::::〈 ''弋ヽ`Y´f:ナ'' V:::ゝ
`yヘ:::7┌rッテ人テrッ┐}::ハ
. { (う:::L` ̄〈 i |::〉 ̄´_j::レ
. `入}:::::Z ⌒^ー'^⌒ Z:::{
イ:::::::::イ -‐_‐- _}::::Y
^>く::::ノV:vi_〕::::〔_,ィV:::::ソ
/ |^ヽ:::::}::::}::::::{::::{::::ノ\
. /{ | ``T''‐-‐''T^{ }\
. ___/ \ 丿 { / ノ 人 ,' \_
´ ̄ ‐- _\___ } _//_ -‐ ヽ
晋 大司馬 王浚
- 109 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2022/11/23(水) 22:26:42.49 ID:dhlfb93H0
-
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ 石勒が身命を捨て、
| ヽ ' _ ` イ .義兵を興して暴乱の徒を誅[ピーーー]るのは王浚様のため。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ 伏して王浚様が帝位に登る事を願うばかりです。
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 石勒が王浚様を奉じる事は天地父母の如く、
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 .王浚様におかれましても石勒を子のように慈しんで頂きたく
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
_ -‐-ミー‐-ミv(
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/.:::::::::.\ヽ::::::::/:::::::::::::レi
フ::::::::z‐-ミヽV:/:;=-z:::::::/
>::::::ィ^ _``´´_ ^ト:::::フ
待て待て。 >::::::〈 ''弋ヽ`Y´f:ナ'' V:::ゝ
`yヘ:::7┌rッテ人テrッ┐}::ハ
石勒は一時の英武によって { (う:::L` ̄〈 i |::〉 ̄´_j::レ
趙の旧都に拠り、鼎立の態勢を示しておる。 .`入}:::::Z ⌒^ー'^⌒ Z:::{
イ:::::::::イ -‐_‐- _}::::Y
余に称藩しようとするなど信じられると思うか? ^>く::::ノV:vi_〕::::〔_,ィV:::::ソ
/ |^ヽ:::::}::::}::::::{::::{::::ノ\
. /{ | ``T''‐-‐''T^{ }\
. ___/ \ 丿 { / ノ 人 ,' \_
´ ̄ ‐- _\___ } _//_ -‐ ヽ
- 110 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:27:37.58 ID:dhlfb93H0
- 【>>109修正】
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, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ 石勒が身命を捨て、
| ヽ ' _ ` イ .義兵を興して暴乱の徒を誅殺するのは王浚様のため。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ 伏して王浚様が帝位に登る事を願うばかりです。
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 石勒が王浚様を奉じる事は天地父母の如く、
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 .王浚様におかれましても石勒を子のように慈しんで頂きたく
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
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_ -‐-ミー‐-ミv(
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フ::::::::z‐-ミヽV:/:;=-z:::::::/
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待て待て。 >::::::〈 ''弋ヽ`Y´f:ナ'' V:::ゝ
`yヘ:::7┌rッテ人テrッ┐}::ハ
石勒は一時の英武によって { (う:::L` ̄〈 i |::〉 ̄´_j::レ
趙の旧都に拠り、鼎立の態勢を示しておる。 .`入}:::::Z ⌒^ー'^⌒ Z:::{
イ:::::::::イ -‐_‐- _}::::Y
余に称藩しようとするなど信じられると思うか? ^>く::::ノV:vi_〕::::〔_,ィV:::::ソ
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- 111 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:28:48.65 ID:dhlfb93H0
-
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, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ .仰せの通りです。
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l ですが、昔陳勝が王位を卑しんで王とならず、
ノ ヽ _,、__ノ 韓信が帝位を軽んじて皇帝にならなかったのは何故でしょうか?
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ .ただ、帝王が知力で争うものではないからです
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
_ -‐-ミー‐-ミv(
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フ::::::::z‐-ミヽV:/:;=-z:::::::/
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>::::::〈 ''弋ヽ`Y´f:ナ'' V:::ゝ
`yヘ:::7┌rッテ人テrッ┐}::ハ
. { (う:::L` ̄〈 i |::〉 ̄´_j::レ
. `入}:::::Z ⌒^ー'^⌒ Z:::{
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´ ̄ ‐- _\___ } _//_ -‐ ヽ
- 112 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:31:02.83 ID:dhlfb93H0
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, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 石勒と王浚様を比べれば、
l l ´=` l なお、陰精と太陽、長江・黄河と大海のような差があります。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 項羽や公孫述が車を覆した事は、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 石勒の教訓となっており、何故王浚様は不思議に思われるのです?
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
_ -‐-ミー‐-ミv(
>::::::::::{:::::::::::::}:::`VL
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フ::::::::z‐-ミヽV:/:;=-z:::::::/
>::::::ィ^ _``´´_ ^ト:::::フ
>::::::〈 ''弋ヽ`Y´f:ナ'' V:::ゝ
`yヘ:::7┌rッテ人テrッ┐}::ハ
. { (う:::L` ̄〈 i |::〉 ̄´_j::レ
. `入}:::::Z ⌒^ー'^⌒ Z:::{
イ:::::::::イ -‐_‐- _}::::Y
^>く::::ノV:vi_〕::::〔_,ィV:::::ソ
/ |^ヽ:::::}::::}::::::{::::{::::ノ\
. /{ | ``T''‐-‐''T^{ }\
. ___/ \ 丿 { / ノ 人 ,' \_
´ ̄ ‐- _\___ } _//_ -‐ ヽ
- 113 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:33:04.53 ID:dhlfb93H0
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, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 昔より胡人の名臣はいても、胡人の帝王は存在しませんでした。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ .石勒は帝位を嫌がって王浚様に譲るのではありません。
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 帝位を顧みる事自体、
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 .天と人が許さないからに他なりません
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
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/|/: : : : : : :/: : : : :./: : : : : : :<
ト,|: : : l : :\: /: : : :/: : : -:―: : : : : >
'; : : : :ゝー- ;-≠ 二=-: : : : : : : {
,ゝ: : ,= ゝ ぇ -一 ヾ: : :ヽ: : : \
、_フ: :/ _ i! ,ィ三≧ ゝ: : :\: : : > ___
7: :} ゞミシ介 杉",ー 、 }: : : : : : 〈/_ ̄ ハ/ ハ / ̄ハ
おおっ! .、_ノ:.;ヘ:', 、,二, }:: ノ::ヽ,-=-、 }: : : :r,ニY==- ノf=- ノ |f= ノノ⌒ヽ
 ̄ {ハ:.{ / | |:: \ j : : :.{┌────────{ヽ) ノノ
石勒は物の道理がよく分かっておるな!! Y:.{ | |::. ヽー: : : :レ| ¨´
〉:.{/;' ゝ ノ ヽ ,}: : : : :.│ よく言った!
お前たちには褒美を取らせよう!! }: : :{ r= 二二二ニヲ }: :.:_,ィ }ヽ
/: : : / }辷 ___ ニ _}V: :f U ノ 石勒の態度が
/廴: : :ー1,, 、ゝ:テ:く,ィ:v゛: : : :| /|
, イ 廴; :/: : :/: : ヽ: : : ヾ: : ー-、 | 気に入った!!
./ i! "ヘ;/;,/;∧:ト、「`゛ ̄ ー=.弋|
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 王浚は大いに喜んだという。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王子春らを列侯に封じ、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 使節を派遣して石勒に報い、方物をもって返答とした。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 苦境に立ちつつあった王浚にすれば、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 石勒からの申し出は魅力的に映ったのかもしれない
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 114 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:34:33.91 ID:dhlfb93H0
- 【紀元313年頃 晋 冀州 襄国】
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 王子春から使いが来ました .|
ヽ_____________乂
__
┌冂冂「:|丁Ti ,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、
乂 |___|_ | X爻爻爻爻爻爻爻爻
爻爻爻爻爻゙ r┐┌iT┤____|二ニ| 水爻爻爻淡淡淡乂乂乂乂
⌒¬爻爻爻⌒ __ |:└└ :|└ L.|.:.:.:.| ̄「 乂爻淡淡淡爻爻爻淡淡淡
⌒爻爻爻爻爻爻T丁「| ||| |: : : :_:_:|_ |.:.:.| | 淡淡淡炎炎爻爻炎淡炎爻
メミ メ爻爻爻父父爻爻爻''|_| _┌Г| ̄卩: :| ロ ¨| : : | | 炎淡淡淡乂乂父炎淡淡炎炎
乂爻爻爻乂乂乂乂乂ミ_ |┌|_冂「 |└二|: : : : : :| |丁T┬L 淡淡淡炎炎淡戀戀淡淡淡
い乂爻父乂乂乂乂乂乂乂≧s。 ,。s≦マ≧s。: :.:|_┌'¨:| ̄ ̄~~||li |¨|_|¨|_|¨||¨||¨淡淡淡炎炎炎炎乢刑淡炎
;';';'乂爻炎爻乂乂乂爻爻爻∠二二| :| |: : : : |:.:. :| I I |¨TT┐ _|二二⊥ニニニ| `````∨L,イシ゚
爻爻父父炎灸炎i爻i爻jノ⌒|┌i | ̄|┌┐:| 卩| ̄\|:.:: :| I I | : | |¨|_| |: : : : :| [] | 000 ∨レ'
 ̄|````爻彡从ミミ'⌒∩ |└' |─|└┘:| ¨¨¨¨¨|: : | I I |_ :| : : : |: : : : :| | ̄L| ̄| || {i:i{
ニニニニニニニニ|i:i| ∪ ∪ | ゙Τ¨¨¨~~:| :|: : | i⌒i | :| : : : |: : : : :|: ∩┐┌┐┌┐┌┤ ,{i:j:}
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|i:i|洲州xx | п | ̄| | ロ :|: : | | | | :| : : : |: : : : :| |::|└┘└┘└┘└‐}i:i:i}_
| ̄| 冂 |i:i:|洲洲洲 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ :|: : | |王王王王王王王王王王王───‐ | ̄|===rノi:i:i{
「 ̄ ̄ ̄ ̄ |洲 ̄ ̄ ̄ _|: : | |¨¨7~¨:| ̄”二¨¨¨“““ ''''| | 辷三|ノi:i:i:乂
_jjjjL ---──……¬冖''' ¨¨ ̄___二二¬三三二ニ|ィシ´ `':, γ⌒ヽ | ┌┴-- _
 ̄ ̄ ̄ ̄__ ‐……¬冖ニ二三三 ̄ =ニ 三三 ニ……===ニニニニニ|_ |  ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄───………………ΞΞΞΞΞ =ニ =三 ニ ====ニニニニ ̄三三三三 ̄三三二ニ=…ー
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: ────‐ΞΞΞΞΞΞ =二 三 ニ =====二二 ‐‐…… ‐…=====三
: : : : : : : : : : : : ──===ΞΞΞΞΞΞ =二 三 二 = γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 近く王浚の使節を伴い帰還すると .|
ヽ________________乂
- 115 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:35:22.72 ID:dhlfb93H0
-
ヒ´ミ仆爪// j } /ノ ハ `ヽ、ミ≧=-ゞY、_
圦ミfソ ̄} } / ,' __ \ミ下千f=-仆
ミ }}ソV i/ ゝ Vゝ斗イ、ヽ ヽミ仆≧=}}
乂./ / 三ミ  ̄ ',{ ハミミ _ソ
圦{ 辷i ≧=- } }ミ彡 .Y
人、~ハヽ ‐ イ j iミソ ~イ / 事は上手く運んだようだ
Y、 ', ゝ-=__, ', V /
ハ /`´__ ', i≧=´
', 壬//≧=- } }////
.i Y { ///´⌒
| { }, イ/////
.{ ヽ-=≦≧=-、-=≦///
.',Y//////////////イ _.,. -‐- ....、
x≦〃〃/ミミミミミ、
漢 平晋王 石勒 /ノノノ〃ヾ⌒彡ミミミミミ、
/ミミル' / __ ヾ彡ミミミミ、.
{ミ'''´ {∠i孑 `ヾミミ毛刈
王浚が石勒将軍を欲するとすれば、 ';ハ, `〕、 Yミ ;:::: ∨ソYハ x≦ ̄ア´
さしずめ楚が韓信を招くようなものですからな。 }:( くツ1 | っ {::: ーりリ / :::::::/:::::
ヾ:ヽ ,ノヾー'⌒ヽ ヾ Y¬从 〃:.:.:./:::::::::::
誠意を見せて `ヽ { √ ̄~`ヾ Y ヾリ ||:.:/ :::::::::::::::
猜疑心を解いておかねば、後々の奇略が意味をなさなくなります。 沁ヾ ⌒ :/ /∧:::::::::::::::::::::::
ハ r::.......,..::/// /:::::::::≧====
正直、王浚の信を得られるか不安はありました '、 {///,//// >'゙´:::/:|幵幵幵幵
`T¨¨´///>'゙´::::::::/:ニ|幵幵幵幵
,..-―∨ /::::::::::::/ :三圦W幵
//////::∧/::::::::::::/ :::三三/八幵
漢 石勒配下 張賓
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 石勒が王浚相手に下手に出たのは張賓の謀略だった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 116 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:36:25.49 ID:dhlfb93H0
-
__,ィ7ア´ ̄ ≧、
rf⌒/{/ // _r'⌒ト==彡⌒ヽ
}ト ミwー┴‐一'´ ミ==≦ │
. } } __,r―一 }二 ミー--|
. {´厂 }'"´ ミ==― ___|
V j八==r‐tチァ  ̄ト--- 、{ まして、羊祜と陸抗の故事に倣うなどとてもとても……
`モtッ } ト ̄` } ミリハ |
厂} ー {_ ,ィ'⌒}ミク ノ} リ .手紙のやりとりは存外難しいものです
八 >ーへ__ |(し'| l |
. Y_,rーーミ、} | ハ从{
| -=ニT } | ,ィレ'\ノ jノ ノ )ノ}
} \ j_ イ ̄ ̄ ̄ __,ノY∨ ノノ}
| / / _,人 ノ ) }} _ ,ノィ
. __|___/ / 冫 、 《巛 《 jリレ ノノノ⌒ 人
/ / { / | / ̄ ̄ 乂__ツトw{N{リノノイ'⌒´{ 彡'ノ )
. / /\__}____| / ト-{ ノ j ,ノ ノ ∨イ 彡') }
ミ ミ{N、_〈人__,ィz--ァ人ミ 彡ト、ヽ
ミ i r‐榮ぅ {ン r‐t笋ラ `Y ,イ| } ノ
ミ} ´ ̄ } | `ヽ ̄ | }ノ_) |ヽ
ヽ | { 人__/ 〈
lト、 弋'⌒ソ | / jノ ,iハ
|i __ , / レ人{
‘, 、___ ノ i |
|∧ 〈 ィ´ / ト、
| 廴 」 イ } { ;
/l \ | / j ノ '
./ | ヽ,ノ / /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 石勒は幽州を併呑するに当たり、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 使者を派遣して現地を観察させようとした。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 配下の者たちは羊祜と陸抗の例に倣おうと主張したが、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .張賓は王浚に称藩するよう意見した事が『晋書』『石勒載記』にある。
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 以後しばらく、石勒は王浚に対し徹底して下手に出ている
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 117 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:38:58.54 ID:dhlfb93H0
-
___
/ / ))))
/ /_ ⊂ノ
/ /|\_/ ̄ ̄\_/|
/ / \\_| ▼ ▼ |_/ .申し上げます!
../ / \ \ 皿/
ヽ ⌒\ 王浚の司馬を務める游統が降伏の使者を送ってきました!!
ノ /> >
/ / 6三ノ
┣¨┣¨┣¨┣¨
ヒ´ミ仆爪// j } /ノ ハ `ヽ、ミ≧=-ゞY、_
圦ミfソ ̄} } / ,' __ \ミ下千f=-仆
ミ }}ソV i/ ゝ Vゝ斗イ、ヽ ヽミ仆≧=}}
乂./ / 三ミ  ̄ ',{ ハミミ _ソ
圦{ 辷i ≧=- } }ミ彡 .Y
人、~ハヽ ‐ イ j iミソ ~イ /
使者を斬って王浚に届けておけ .Y、 ', ゝ-=__, ', V /
ハ /`´__ ', i≧=´
', 壬//≧=- } }////
.i Y { ///´⌒
| { }, イ/////
.{ ヽ-=≦≧=-、-=≦///
.',Y//////////////イ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ この頃、王浚の司馬を務めていた游統は
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 范陽郡に駐屯していたが、密かに王浚に背いて石勒に使者を送った。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .ところが石勒は使者を斬り、王浚の下へ送って誠意を見せている
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 118 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:41:07.13 ID:dhlfb93H0
- 【紀元313年頃 晋 幽州 薊】
/ニY二ヽ /⌒ '"⌒ ヽ、
/uー ー;##ヽノ ー \
/ (_)(_) .u\ ,; \ ,rー、
|-);;#⌒`´⌒:::: (-, ⌒ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ヾ`ヽ ヽ
| 〈 ,____ 、 〉 i,ノ、____"___,、___ソノ__ノ
 ̄ ̄ ̄゜`⌒´  ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.,:.-−――−- . _ : : : : : : : : 、.: : : : : : : : : : : : ヽ.
: : : : : : : : : : : : : : : :、:,ィノトー'=≠ゝ'、: : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : 、_ヽ._、ハ!:〃イ:./.彡:j.ト,: : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : ィ=`´ /.:人、{、!:{:.,//.:ノノイ/'/イ_; : : : :
: : : : :_;.ィ≦゚ 、Yミミ〔`゛゙"´~`彡ィ:/ゝ '.`ヽ: :
: : : : :≧, `ヽヘハ≧z、!_!,ィ≦_};ハ' ≧:
もはや我らは味方同士、 :. : : :ー=, 、ヾミ `゙゚'{~゙}、'`゚´ミイ ゝ
そこまでする必要はあるまいに。 : : : :/イ ヽ 、ゞr,_<'__>_,、ミ) ミイ
.: : : :アイ ヾ、`,三、´,ィメ' 冫
だが、石勒の忠誠の気持ちは伝わった :/ーくイ ゝ'''''''''''7´ケ ヽ_
: : : :>,゙ ヾゝヽ_.ノ ノイ′ ミ<
: : : :⌒入从 从‐、 ,ィ-7ハ ゞ、(
: : : : : : :ソレ、ヾ乂 , i人リ_/__ヽ__},从 ,′ ト,ゝ
´ ̄ ̄`ヽ寸从爻、リイ '.リ二二二},乂、 i.:、{ 从ソ:
! YΞニ=Y从ィノΞr=yΞム从、ヾリ斗从イ'.: :
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 王浚は游統を処罰しなかったが、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 石勒の忠誠を信じ、二度と疑う事はなかった。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 王弥の時もそうだったが、石勒は相手の信を得るのが上手い。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 幽州が飢饉に見舞われ、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 鮮卑段部の侵攻を受けていた時期なのも幸いしたのだろう
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 119 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:42:34.59 ID:dhlfb93H0
- 【紀元313年頃 晋 冀州 襄国】
┌冂冂「:|丁Ti ,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、
乂 |___|_ | X爻爻爻爻爻爻爻爻
爻爻爻爻爻゙ r┐┌iT┤____|二ニ| 水爻爻爻淡淡淡乂乂乂乂
⌒¬爻爻爻⌒ __ |:└└ :|└ L.|.:.:.:.| ̄「 乂爻淡淡淡爻爻爻淡淡淡
⌒爻爻爻爻爻爻T丁「| ||| |: : : :_:_:|_ |.:.:.| | 淡淡淡炎炎爻爻炎淡炎爻
メミ メ爻爻爻父父爻爻爻''|_| _┌Г| ̄卩: :| ロ ¨| : : | | 炎淡淡淡乂乂父炎淡淡炎炎
乂爻爻爻乂乂乂乂乂ミ_ |┌|_冂「 |└二|: : : : : :| |丁T┬L 淡淡淡炎炎淡戀戀淡淡淡
い乂爻父乂乂乂乂乂乂乂≧s。 ,。s≦マ≧s。: :.:|_┌'¨:| ̄ ̄~~||li |¨|_|¨|_|¨||¨||¨淡淡淡炎炎炎炎乢刑淡炎
;';';'乂爻炎爻乂乂乂爻爻爻∠二二| :| |: : : : |:.:. :| I I |¨TT┐ _|二二⊥ニニニ| `````∨L,イシ゚
爻爻父父炎灸炎i爻i爻jノ⌒|┌i | ̄|┌┐:| 卩| ̄\|:.:: :| I I | : | |¨|_| |: : : : :| [] | 000 ∨レ'
 ̄|````爻彡从ミミ'⌒∩ |└' |─|└┘:| ¨¨¨¨¨|: : | I I |_ :| : : : |: : : : :| | ̄L| ̄| || {i:i{
ニニニニニニニニ|i:i| ∪ ∪ | ゙Τ¨¨¨~~:| :|: : | i⌒i | :| : : : |: : : : :|: ∩┐┌┐┌┐┌┤ ,{i:j:}
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|i:i|洲州xx | п | ̄| | ロ :|: : | | | | :| : : : |: : : : :| |::|└┘└┘└┘└‐}i:i:i}_
| ̄| 冂 |i:i:|洲洲洲 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ :|: : | |王王王王王王王王王王王───‐ | ̄|===rノi:i:i{
「 ̄ ̄ ̄ ̄ |洲 ̄ ̄ ̄ _|: : | |¨¨7~¨:| ̄”二¨¨¨“““ ''''| | 辷三|ノi:i:i:乂
_jjjjL ---──……¬冖''' ¨¨ ̄___二二¬三三二ニ|ィシ´ `':, γ⌒ヽ | ┌┴-- _
 ̄ ̄ ̄ ̄__ ‐……¬冖ニ二三三 ̄ =ニ 三三 ニ……===ニニニニニ|_ |  ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄───………………ΞΞΞΞΞ =ニ =三 ニ ====ニニニニ ̄三三三三 ̄三三二ニ=…ー
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: ────‐ΞΞΞΞΞΞ =二 三 ニ =====二二 ‐‐…… ‐…=====三
: : : : : : : : : : : : ──===ΞΞΞΞΞΞ =二 三 二 =====二二 - -  ̄ : : : : : : ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 後日、王子春・董肇らが王浚の使者を連れて帰還した
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 120 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:45:32.93 ID:dhlfb93H0
-
,.:::''::´:: ̄::`:::.、
/┛┗::::::::::::::::::::ヽ
/:::::┓┏::::::::::::::::::::::::} .おい新入りども!
l:::::::::::::ゝ−−−− ι
|::::::::::::) ◯ ○ ( 真面目に守備練習しろや!!
,l::::::::::::η ||||||| ゝ
ゝ---η. ||||||| ゝ .練習しない奴はいざって時にやらかすんだぞ!!
/≦ ヽ .| | ≧
{ l l | .| | l
漢 石勒配下 郭黒略
プハー
|\_/ ̄ ̄\_/|
\_| ▼ ▼ |_/
またまた柄にもない事言っちゃって〜。 \ 皿 / /つ―┛ ~
/ .\ / /
戦う顔はしていますから。 / i .|\.\/ /
/ / i | .\__/
オレたちのヒャッハーを貫けば絶対大丈夫ッスよ | .| | /⌒l
(~(=) ̄. ノ| |
\ < ̄ ̄ | | ::::::::::
\ ヽ (__)::::::::
(_/::::::::::::::::::::::::::::::
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 使者が至ると、石勒は精鋭を隠して自軍の弱った様子を示して見せた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 121 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:46:33.06 ID:dhlfb93H0
-
/二二Yニヽ
/ ( ゜)(゜)ヽ
/ ::::⌒`´⌒::::\
| ,-) (-| 石勒殿。
,┤ i〈 、_____, 〉 /
/ ! ヽ\+┼┼+/ / 王浚様から書状を預かってきたっていう。
__/ ヽ `ー‐‐'´ /
, -‐''" i \ 人 .それと、こっちは王浚様からの贈物代わりの麈尾だっていう
-''~ | \`ー----‐'´! iヽ、
ヽ \ / i `ヽ、
\ 丶_/ | \
ヽ /O \ | \
ヒ´ミ仆爪// j } /ノ ハ `ヽ、ミ≧=-ゞY、_
圦ミfソ ̄} } / ,' __ \ミ下千f=-仆
ミ }}ソV i/ ゝ Vゝ斗イ、ヽ ヽミ仆≧=}}
乂./ / 三ミ  ̄ ',{ ハミミ _ソ
圦{ 辷i ≧=- } }ミ彡 .Y
人、~ハヽ ‐ イ j iミソ ~イ /
ありがたく頂戴しよう .Y、 ', ゝ-=__, ', V /
ハ /`´__ ', i≧=´
', 壬//≧=- } }////
.i Y { ///´⌒
| { }, イ/////
.{ ヽ-=≦≧=-、-=≦///
.',Y//////////////イ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 使者に北面して書状を受け取り……
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 122 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:48:59.45 ID:dhlfb93H0
-
,.,'"´ ゙̄ア
,∠/ /.:.:// ̄\
/|__/ ̄ヽ/--x:::::::::|
/ //|\.:.::| \ | ̄``ヽ、
/ _/V_∧_√ | 寸ニつ''⌒
/_/⌒\\__|___八 | ‘, ̄ 将軍。
/__| | | r┬k \|_| |
/ 人_____// └リ^ ⌒|V .壁に掛けた道具に頭下げてどうしたんだ?
/ / :| ̄| : : : : f]V |
./ / 人:圦 ___ `|__/
/,.-‐  ̄`'< ̄´|\ `ー xく ,ィレ'\ノ jノ ノ )ノ}
// \_|__,/\_. イ } | __,ノY∨ ノノ}
/ __V7⌒i人 ̄∨ .| _,人 ノ ) }} _ ,ノィ
/.:.:.:_<'\|/', 〈 | 冫 、 《巛 《 jリレ ノノノ⌒ 人
乂__ツトw{N{リノノイ'⌒´{ 彡'ノ )
漢 天竺の人 仏図澄 ト-{ ノ j ,ノ ノ ∨イ 彡') }
ミ ミ{N、_〈人__,ィz--ァ人ミ 彡ト、ヽ
ミ i r‐榮ぅ {ン r‐t笋ラ `Y ,イ| } ノ
ミ} ´ ̄ } | `ヽ ̄ | }ノ_) |ヽ
これは王浚からもらった麈尾という物でな。 ヽ | { 人__/ 〈
lト、 弋'⌒ソ | / jノ ,iハ
俺は王浚が見えなくとも、 .|i __ , / レ人{
王浚からもらった物を王浚に見立てて拝礼しているのだ ‘, 、___ ノ i |
|∧ 〈 ィ´ / ト、
| 廴 」 イ } { ;
/l \ | / j ノ '
./ | ヽ,ノ / /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……王浚から贈られた麈尾を壁に掛け、朝夕拝礼を欠かさなかった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 123 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:51:53.77 ID:dhlfb93H0
-
,.,'"´ ゙̄ア
,∠/ /.:.:// ̄\
/|__/ ̄ヽ/--x:::::::::|
/ //|\.:.::| \ | ̄``ヽ、
/ _/V_∧_√ | 寸ニつ''⌒
/_/⌒\\__|___八 | ‘, ̄
/__| | | r┬k \|_| |
/ 人_____// └リ^ ⌒|V
/ / :| ̄| : : : : f]V |
/ / 人:圦 ___ `|__/ ふーん。
/,.-‐  ̄`'< ̄´|\ `ー xく
// \_|__,/\_. イ } | .これ、鹿の尾に柄をつけてんのか。
/ __V7⌒i人 ̄∨ .|
/.:.:.:_<'\|/', 〈 | なんかカッコいいから、
/ __ / ̄>。,,/.:.: / ___\ノ_ \ | いらなくなったらあたしにくれよ
/\/,--、\/´.:.:.:.:.:.\:/ /.:.:.:_>、.:.\ヘ ∨/
. /__| | ̄√/.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.\/.:.:/ ∨^\| 〈
/______,人_/\\.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::}'く ___∨__| ∨/ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
√.:.:.:.:.:ゝ--'.:. \人.:.:.:.:_ -  ̄`''< ____∧ 〈 | 次の戦が終わったらな |
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`> '´ \:::::::::::::::∧___∧ .ヽ_____________乂
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.。o*'゚ _} ∨ ̄ ̄/∧___,ノ|
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 以下余談。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 麈尾とは大鹿の尾に柄をつけた道具で、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 古くは虫や塵を払うのに使われたが、後世法具としても用いられた。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 所謂払子である
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 124 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:52:46.98 ID:dhlfb93H0
- 【紀元313年頃 晋 幽州 薊】
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 王浚様。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ 石勒は王浚様に尊号を称して頂きたいと申しています。
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ .こちらの山吹色のお菓子と共にお納め下さい
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! _
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ハrチ┘⌒>,_
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ひし二 <⌒二と ノz_
_こ J:::::ハr∠=z 三ヘ <_
> (J「_ _r>〒く/ ⌒ <_
> r ー 己ffェn チヰケヨUハ <
∠ ムr LL!__,)ミハ! _ ゝ- 、
、__こ⌒ ハニ亢rt少^/ノ ` ⌒ゝ> l
おお、いつもすまぬな。 .イ ‐、厂└冖チ’/ '´ 了 |
/∠ Yミへヽノ⌒二ノ トj `ヽ、
どうも石勒という男を見誤っていたらしい / > { {( )ー / ヒ⌒`ゝ、 \
| 厶ノ jニニニニイノ ト、N^___ノ^ヽ ',
| {ノ h::::::〈_ 〉、:::::::ハリ ,イハ ::::: }::: }
| / ハ |y〒::::〒` =r=チレ ヘ rー' :::: ハ:: l
/ ハハ__《`l「 》__し<::弋_入 メ }: ヽ! {
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 話を戻す。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 石勒は再度董肇を幽州へ派遣し、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 王浚に尊号を称するよう勧めている。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ また、『晋書』『王沈伝』によると、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 相次いで使者に珍宝を持たせて王浚に献上していたという
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 125 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:55:30.20 ID:dhlfb93H0
-
∠: : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:./:/:.:.:.:ノ: : : :ノ: :ノ: : } イ
/: : :.:.:.:.:.:.:.___r−--\:/ィ´  ̄ `ヾ:.:.:.: : : : : :/
_/: :.:.:.:.:.:.:<´ `ヽ:.:. : : : :\
\__: : : : : : /´ \_____/ ’: :ヽ: : : :ハ
/ : : : : : : / _ `Y´ ____ / , , }: : :\: 「
〉: : :/: : : | ぃヽヾ:.:.\ 人 /:.:.:.厂 ∨: :.:.:.:.ン
∨:/: : : : | -‐ \_:_}´ `ゞイ ⌒' |: : :.:.:.:ト { ̄
/ィ:.: : /: :.| 冫 === :.:.:ヽ / :.: === '、 |: : :「 ヽ } ̄` .漢人ではないにせよ、
// |ハ:..: : :l -− / /:.:| | }\`"" |: : :| }-==ミ 余の友であることには違いあるまい。
ー=ァ { }: : :| / ゝ.:| | ′ \ ー‐┤ : | /
`¨¨フハ ハ: :..}// }:.:| | { _\: : :.j,_八 .ふふ♪
∧ }: /: /「 ̄`¨¨ ー┴__┴ ′`¨¨¨´, } }: : :|リ : ./
ヽ}: : { 〈ーr <_「__|__,「__「_「_「「_}::/ }: : {. : . : ./
}: : : } \!_「「_「__|__,「__「_「_「「:ノ /: :.:.{ : . :./ /
\: . :.}:/: : \ __________ /: : :_:_;ン..:〈 . : | . : . :
〈: . :./:..: : : : \_,_,_,_,ノ: : : : : ゝ.,_,_,.ィ: : : :_:_;ン . : . : ン γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
: . ∧: . :⌒ヽ:_:_:/: : : : : : /: : :|: {: : : : : : r=ミ |. : . : . ヽ . : . : .| そのお言葉、石勒も喜んでおりましょう .|
.: . :. :.∨ | 'ーr―=ァ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r==ミ |、: . : ./. : . : . : . ヽ__________________乂
. : . : .: . : rヘ | \  ̄´ ̄` ̄`/ | ∨、/. : . : . : . : . :│ : . : .
. : . : . : . : . : . : .\ ヽ / ∠: . : . : . : . : . : |. : . : . :
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 何度も誠意を見せられた王浚は、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 再び石勒への備えを設ける事はなかった
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 126 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:56:17.85 ID:dhlfb93H0
- 【紀元313年頃 晋 冀州 襄国】
ヒ´ミ仆爪// j } /ノ ハ `ヽ、ミ≧=-ゞY、_
圦ミfソ ̄} } / ,' __ \ミ下千f=-仆
ミ }}ソV i/ ゝ Vゝ斗イ、ヽ ヽミ仆≧=}}
乂./ / 三ミ  ̄ ',{ ハミミ _ソ
圦{ 辷i ≧=- } }ミ彡 .Y ところで幽州の様子はどうだった?
人、~ハヽ ‐ イ j iミソ ~イ /
Y、 ', ゝ-=__, ', V /
ハ /`´__ ', i≧=´
', 壬//≧=- } }////
.i Y { ///´⌒
| { }, イ/////
.{ ヽ-=≦≧=-、-=≦///
.',Y//////////////イ
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
幽州は去年大洪水に見舞われ、 | ヽ ' _ ` イ
食糧不足にあるのに、王浚は粟百万を積んだまま支給しません。 l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ
処罰は苛酷、賦役は頻繁で _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
賢良は賊となり、諫士は誅殺されています /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
- 127 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:56:57.47 ID:dhlfb93H0
-
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ 配下は命令に堪えられず、
| ヽ ' _ ` イ 思うがままに離反している有様です。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ .外で鮮卑・烏丸が二心を抱き、内に重臣が横暴を極めています。
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ .人心は乱れ、兵士は疲弊していると言って良いでしょう
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ,ィレ'\ノ jノ ノ )ノ}
__,ノY∨ ノノ}
_,人 ノ ) }} _ ,ノィ
冫 、 《巛 《 jリレ ノノノ⌒ 人
乂__ツトw{N{リノノイ'⌒´{ 彡'ノ )
ト-{ ノ j ,ノ ノ ∨イ 彡') }
ミ ミ{N、_〈人__,ィz--ァ人ミ 彡ト、ヽ
ミ i r‐榮ぅ {ン r‐t笋ラ `Y ,イ| } ノ
ミ} ´ ̄ } | `ヽ ̄ | }ノ_) |ヽ
ヽ | { 人__/ 〈
lト、 弋'⌒ソ | / jノ ,iハ
|i __ , / レ人{
‘, 、___ ノ i |
|∧ 〈 ィ´ / ト、
| 廴 」 イ } { ;
/l \ | / j ノ '
./ | ヽ,ノ / /
- 128 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 22:58:18.07 ID:dhlfb93H0
-
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| それにも関わらず、王浚は自分が漢の高祖や魏の武帝に勝ると放言していました |
ヽ___________________________________乂
yィvrイY ,ィ
v小代 :/:./:.辷イ
代弋ヾ: {: 从: ィ: :ムィ
vx乂:`:yー--ィ''''弋: :.ヌ,,__,
,, `'´ _ミ` `ーtr一 ヾソ辷 ´'ヾ_,
,.,'' ..;;;(({:j 込八_少 j:{)),, `、
-=ニ _ ," ,;;;;;;yT≧´Y| |ミ ト:|;;;;;;;, X_>ー<、
`<⌒ヾ二二ニ,;' `'';;;;彡:Y´ー三イ`j斗;;;;;;,' ミニニニニニニ>´>'´ 偉大なる余に比べれば、
≧ッ、 \ニニニニニ,;, '';;;;j込:辷アヤィ代Z;;;;;''´ ,;;`ニニニニニ/´ .漢の高祖も魏の武帝も匹夫よ。
<ニ≧、_____,,;ヾニニニニ'';;;,, '' ,,. `ー-一< y'' ,;;;''ニニニニニ/ミー-==≦彡
`¨ー=辷示ヾニニニ`゙;,;;;;;,,,,.. ;.\〈 /.;' ,,;;;;; ''ニニニニ/ミ辷ー'''¨ 不人気とはよく言ったものだ
ヾミ\ニニニニヾ;;;;;;;;,,,,,....,;; ___\ ∠;; ,、≦ニニニニニニ/辷===一 _,ィャチ
ー-ッ__二ニ=≧ー-辷ー--- '';; ''゙ヾ'゙==========<''ニニニニニニニイ三三三辷==二ニ=彡
/ニニニ>ミ三三三 ハニニニニ弋_ノ======示=====弋_ノニニニ< l三三三>=ニニニハ
./ニニニニニニニ≧==イ {lー==一< { | } ヾミ辷彡' i 代辷=イニニニニニニニ',
ニニニニニニニニニニ込 弋 ハ↓イ 从 /ニニニニニニニニニニニ,
ニニニニニニニニニニニニ\ >ミ _____乂________彡' ./ニニニニニニニニニニニニヘ
ニニニニニニニニニニニニニニヽ ヽ {{ \ / }} イ /ニニニニニニニニニニニニニニニ
ニニニニニニニニニニニニニニニハ ヽヾ、__{j⌒ Y ⌒j}___〃 ノ /ニニニニニニニニニニニニニニニニハ
ニニニニニニニニニニニニニニニニヽ. ヽ{l⌒ || ⌒l} ノ Yニニニニニニニニニニニニニニニニニニ',
- 129 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:00:02.12 ID:dhlfb93H0
-
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ また、近頃幽州では怪しい歌が流行り、
l l ´=` l 人々は皆不安を抱いていますが、王浚に恐れる様子は見られません。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 .滅亡に至る者はかくの如しという有様でした
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
ヒ´ミ仆爪// j } /ノ ハ `ヽ、ミ≧=-ゞY、_
圦ミfソ ̄} } / ,' __ \ミ下千f=-仆
ミ }}ソV i/ ゝ Vゝ斗イ、ヽ ヽミ仆≧=}}
乂./ / 三ミ  ̄ ',{ ハミミ _ソ
圦{ 辷i ≧=- } }ミ彡 .Y
人、~ハヽ ‐ イ j iミソ ~イ /
それなら王浚を捕虜にできるな Y、 ', ゝ-=__, ', V /
ハ /`´__ ', i≧=´
', 壬//≧=- } }////
.i Y { ///´⌒
| { }, イ/////
.{ ヽ-=≦≧=-、-=≦///
.',Y//////////////イ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『石勒載記』に曰く。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 王子春から幽州の状況を聞いた石勒は肘掛を撫でて笑ったという
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 130 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:00:48.42 ID:dhlfb93H0
-
___
/ / ))))
/ /_ ⊂ノ
/ /|\_/ ̄ ̄\_/|
/ / \\_| ▼ ▼ |_/ .申し上げます!
../ / \ \ 皿/
ヽ ⌒\ 劉曜様の軍勢が
ノ /> > .司隷の石梁で晋の将軍魏浚を殺したとの事!!
/ / 6三ノ
┣¨┣¨┣¨┣¨
__,ノY∨ ノノ}
_,人 ノ ) }} _ ,ノィ
冫 、 《巛 《 jリレ ノノノ⌒ 人
乂__ツトw{N{リノノイ'⌒´{ 彡'ノ )
ト-{ ノ j ,ノ ノ ∨イ 彡') }
ミ ミ{N、_〈人__,ィz--ァ人ミ 彡ト、ヽ
ミ i r‐榮ぅ {ン r‐t笋ラ `Y ,イ| } ノ
ミ} ´ ̄ } | `ヽ ̄ | }ノ_) |ヽ
ヽ | { 人__/ 〈
御苦労な事だ lト、 弋'⌒ソ | / jノ ,iハ
|i __ , / レ人{
‘, 、___ ノ i |
|∧ 〈 ィ´ / ト、
| 廴 」 イ } { ;
/l \ | / j ノ '
./ | ヽ,ノ / /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } さて、同じ年
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 131 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:02:41.81 ID:dhlfb93H0
- 【紀元313年頃 晋 司隷 石梁】
{ニ(ヾ' 二二二二二二二ニ\
Y=(∧)二ニニニ=- ' \
.}ニニr ) '=-=/ \ `
`…’〉'ニニ/ \\ ヽ。 ∧
`テ¨´./ \ .\ iハ //∧
| | l.| |、 .|ヽx==ミv- 、 頑強に抵抗してくれたがここまでだ
| | 、!、r=ミヽ┘”π'c!リヽ' ∧
`^ー/-夂ソ `ー゚ ン //∧
i 人 ' _ _ イ、 \
>‐-_> 、_ .イノ=ト、 \ \
/:::::/ニ/〃└,=-=人= .、 \ ` ー ∨///∧ \ ._∨///∧
/{:::<ニニ/_, v/ニニニ{:::\_〕ト、 \  ̄〉/〈 >< ∨///∧_
./::::;=「ニニ/ /ニ|ニニニ{:::::::::::::::∧. \ \ > `<///∧
/::::/xニ|ニ_//ニニニ==‐:::::/:/::::::::∧ \ / / ∨//∧
/ // ./ /___/
漢 中山王 劉曜 / / ./ .// , ∨///∧
y^ 、// / \//_,/ ! ∨///∧
ヽ_{. ヘ_ヽ<_,_//_イ 〉┬--
/::::].乂i> ィf宍i! ! /|,、ヽ\|
/ヽ |::::ノ| , ゞイ| {| / !: 〉 .ヽ|
さっさと殺しなさい .>‐-<∧ __>-、ノ´ヽ_
´/::::/_ノ >、 丶 // /!` 、ニニ≧
/:::::::::::::| /:ハ::> <\/ .ヽ_」ニニニ
. /{从_{人_〉/:/ }:::::|〈/|ニ/ .::|ニニ/
〈:〈 .|:::::ル| |// / :/ニ//
晋 揚威将軍 魏浚
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 先に荀氏兄弟の行台に協力していた魏浚が
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 洛陽北方の石梁で漢軍の劉曜によって討たれている。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『魏浚伝』によれば、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .魏浚が人々を得るのを劉曜が嫌い、軍を率いてこれを包囲したという。
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 魏浚は夜の間に逃走しようとしたが、捕らえられて殺害された
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 132 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:05:36.42 ID:dhlfb93H0
- 【紀元314年夏 晋 兗州 廩丘】
/ニYニヽ
/(>#;(0 ) ヽ
/⌒`´⌒ u. \
| (- 、 | .劉演将軍!
ト-―――-` l !
ヽ `⌒´ / /、 魏浚将軍救出に向かった騎兵が
`コー /,ノ:::ゝ、 匈奴の伏兵に襲われ壊滅しましたっていう!!
i 、\ ;
| ! /__} ;
,-| . |ー-、/ ゞノヽ { ::.\ l l::::} }
{_ i、___,l | | ; 乂:::>ヽ _>''^~ ̄`┴く``〜、
)ソ(___i)---| | __( ̄{_、<二....,,,_ヽ :ヽ: : :\
ゝ-i--i´ ; く (>イ ``\: : ヘ : : :ヽ
`-゙ У 〉、 、_rーっ\ '/ : ヘ: : : ヘ
/ j :/,-、`ー-‐_,. ̄ ̄\'/ : ヘ: : :ハ
√ .i:/  ̄ ィ'^笊^ア } : : l i: : : l
{ :∧ィ'示` Vシ、′ ! : : l l : : :l
l i '/圦Vソj j : : :l|: : l
なんですって!? |l ! '/l `__ j! . : :j!: l: : : !
|l | 乂_,,. 〈 / ヽ u / . : :/: : ! : :/,
それでは魏浚殿は!! .jj| :.:ト、 ∨__ノ . :/ . : :/l : : l : : /,
‖ ! ;.l.:.\ . : : / . :/; :l : : l : : : /,
‖ ノ } l:.i.:.:.`ー┬ / :/ 〉ー-=、、_ : : .\
'/ //:.j.:.:.:>'/ :/ // /:/ `ヽ: : .\
晋 兗州刺史 劉演
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この際、友軍の劉演らの軍勢が
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 魏浚救援を試みるも劉曜の伏兵に阻止されている
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 133 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:06:11.80 ID:dhlfb93H0
-
_.. -====- ...__
_.. ィ升ニニニニニニニニニニ=a
〈二二二二ニ=====ニ二二二ア
ー‐f升ニニニニニニニニニラ´
人 斗=ニ二二二二ア~ ̄ ̄`〈
`Y升ニニニニニ>く ヽ
{ニニニニ≧'’ l'" } ` 人
`ァ=f爪 L...,ト、__{_jヒノ_}、 } `Y´ 勝ち戦は久しぶりな気がするぞ
{ l 灯仍k 灯仍k } j .从
人 ! 、ヒリ 、ヒリ j厶 ' {
}ト とつ . , とつ ゚。
} 个 ‐ッ ェ.r<,,
/ 〃ヽ只/ ヽ
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
∨|:.:.! ノ/i/ノ
ヘ!:| ノ!/′
魏浚の軍勢は、宜陽にいた族子の魏該に引き継がれた .ヾ!>ー- -- <イリ
(;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;)
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´
- 134 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:07:36.90 ID:dhlfb93H0
-
/ :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ
イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈
リ:.:./ ● く!:,:.:..、
l:.:.l ●/:./ ̄
vヘ - ノ:./
_,-+ 匸ヘ/V 魏浚を殺したまでは良かったが、
,《 ヒ⌒j 》、 .司隷に残存する晋軍の勢力はそれほど削れなかった模様
l::\ l /‖::l
|:::::::ト,Vイ:::::|
|:::::::l介l:::::::|
l::::::|人|:::::::l >} r-、<ヽ ヽ:::`ヽ
<`丶、イ `ヽ',:::::ヽ::::::\
`ヽ、 `:::::、:::ゝ::::::ヽ::::::ヽ
ヾヽ、 . - ‐‐`-< ヽ::::ヽ、::::ヽ::::Y
ヽ, ` ´ ` 、y、イー‐ '
/ // ∨、 ヽ、 ヽ ヽ
/ /./ l l N ヽ .y、 .リ ヽ
. l / .l 从 ヽ ヽ`,ィ=、ハ / ハ
l. l Nィ゙ヽ、ヽゞ_ノ´ ∨-イ ヽ l
. ', ! l. { }` { γ"う.l ハ ハ
一向に戦況が好転しないではないか! ゝ_Y´)_..ノ __ .. `二 ゝ- ' ∨ィ'ー、 ヽ
リ. >' r='、"y、. イヽイ', , ) ノ、 ハ
長安攻撃の命令が下ったから、 / l { .!゙" ` ` .リ 、__ノ ハ ,、
ひとまずこちらは放置するがまた来るからな!! l. ヾ、 ゝ、≦二二>' ,.イ ヽ ゝ= .. ノ´ )、
\ l> . ______ ,. ., '‐-、 、 ヽ ゝ 、 / / 〉
\ ヽ , 、7ハ><::::::::::::::) ヽ 丶 ` ハ / l',Yヽ
) /::,.ヽ= 、::::::>:::::::ノヽ ヽ __ , ノ / ノ`ヽ- ' ´ヽ)
く /::r_>==)::::うィ' ´、::::/ヽ Y ノ Y ./ /ノ ´
ノ /:::::::::人| ゚ lf:::/ ヽ"::::::::イ-、ィ .入_ _ノヽ)
- 135 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:10:34.89 ID:dhlfb93H0
- 【紀元313年頃 晋 司隷 宜陽】
,,‐''''´´ ,! l
`、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○
', / `ヽ、 /
', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】
', /河 `‐-‐´ ,-‐'´
', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸
) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'´ `-、
,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l
'、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽○河陰~´ 成皋 ○滎陽 !
ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´〇陝 ○十三里橋× ◎ 〇偃師 ○ ○
`~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'○湖○ 新安 ○ 〇緱氏 ▲ 中牟
〇渭城 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ ●宜陽 河南 _,,..-‐- 、嵩山○轘轅 .,,-一
,--‐‐'^´ 〇 ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ○密 ,/
〇長安 〇隠盤 鄭 華山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、
○覇上 【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟
【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許昌
__《ハ}ノ)): : : : : :\
/`:<: : :/`:<\`:.、ヘ: : :. :.
/: : : : /: : /:.ハ: : :.∧:.∧「 ̄|: :.
/: : : : : :/∧: :/: :∧: : :∧: ∧ ̄|\:.
. /:/: : : : /⌒ヽ '´ ̄ V: : ∧:.:.i: : :\|::.
/:/: : : : /(::. .:´:ノ∨: : i∨!: : : :/\
. /:/: : : |: :i r=ミ r===ァ:i:.:.|)i:八: : :\/:. 従父上がの。
. {/i: : : :i|: :圦ヒソ ヒソノ: |:.:.|∧ノ: : : :/\
\从|:込、 ′ |:.:|:.:.| V : : : \/:. .匈奴との戦いは続行せねばならぬ
从|i > .^ ィノ:イ/ ∨: : : : : : :.
ィ:´:::ノ<>'//7 /><ニ\ V: : : i : : i
/::::-<>ィ〈>'/《/<=> ´ ハ V: : | : : |
. /::::::::::ニノ:::リ イノ= x== 、 ./ニi :. :.:| : : |
晋 冠軍将軍 魏該
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 魏該、本籍は兗州東郡東阿の人。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 従父の魏浚に従って関中へ移住し、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .河間王配下で趙王討伐に参加、その後も従父と行動を続けた
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 136 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:12:44.24 ID:dhlfb93H0
- 【紀元311年6月 晋 首都 洛陽】
,;-、 ,;-、 ,;-、 , ー、 ;-、 ,;-、
l'i;;l l'i;;l l'i;;l i!;l⌒i| l'i;;l l'i;;l __
/l三三三三三三三三三三三三l`ー'";:;;|
//i;:'';':;'';:;:'';':;'';:;:'';'i/:;'';;i/';:;''i/:':;;''i/ ;:;:;: :; "|
//;:!'';':;'' ';':;'';:;iコ';':;'';: ;:'';[l] ;:' : ;';' ;' :;'';'|
//'' |;':;' ;':;'';:;:;':;'';:;:;':;'';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: :i! | ,,;=‐=,,
`i'' | ;':;''; :;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;;:;;' i!;:;;| |∩;:;:;|
|;':; |;':;'';:;: ';:;;':;'';:; [l];':;'';: ;';:;;':;'';:; ;':; '';;;;: | ,|:! i ':;:;|_
|;':; | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i ,;':; '';i!;: | i'''" ̄~`'i
|;':; |;':;'';:;: ';:;;':;';':;'';:; ;':;'';:; ';:; ;':;'';: ;' | |':;'[];:;[]' ;|
,_,|;:_,,|:__: __; '';':;'';:; [l];':;';':;'';:; ';:;:i! ';:;;: ;| !':;'';:': ;'';:|
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';: i!|''"ii''".;:|i'';:;:;:; ;;;'``、;::;; ;'';:;:'';:' ;`i, "'` Y;:;:
,i!| ;ii''".;:|i|''" i!
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 洛陽陥落の折に何故か金墉城を固守し続けており、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉曜の撤退後に同地を拠点とし、しばらくして宜陽に移った。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .この宜陽移転の経緯が当時の混沌ぶりをよく示している
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 137 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:14:39.44 ID:dhlfb93H0
- /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 当時、宜陽には弘農郡太守杜尹がいた。
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l: 杜預の息子の一人である
∧\ マ三ソ| \ .
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
/ ̄ ̄\
/⌒尹⌒ \
ここでしか出番がないのでAAは兄の使い回しです。 /(●) (●) ヽ
| (__人__) |
この宜陽には我が祖父杜恕が築かせた一泉塢がありまして、 .| `⌒´ u |
当時私は人々と共に滞在していたのですが、賊が多いので魏該殿に救援を頼みました ヽ /
./ ヽ ノヽ
/ ヾ
晋 弘農郡太守 杜尹
- 138 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:15:43.81 ID:dhlfb93H0
-
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『魏浚伝』によると、
\ヽ、 _ , イ!::/ 杜尹と魏該の間で共同で賊を防ごうという話になり、魏浚は三百の兵を送った
/ ヽ{ ト、ヽ l:
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ / __《ハ}ノ)): : : : : :\
i: : : :::\::\i../ / /`:<: : :/`:<\`:.、ヘ: : :. :.
/: : : : /: : /:.ハ: : :.∧:.∧「 ̄|: :.
/: : : : : :/∧: :/: :∧: : :∧: ∧ ̄|\:.
. /:/: : : : /⌒ヽ '´ ̄ V: : ∧:.:.i: : :\|::.
ところがのう。 /:/: : : : /(::. .:´:ノ∨: : i∨!: : : :/\
. /:/: : : |: :i r=ミ r===ァ:i:.:.|)i:八: : :\/:.
その軍勢を率いた将が、 {/i: : : :i|: :圦ヒソ ヒソノ: |:.:.|∧ノ: : : :/\
一泉塢の備えがないと見るや杜尹殿を夜襲で殺してしもうての。 \从|:込、 ′ |:.:|:.:.| V : : : \/:.
从|i > .^ ィノ:イ/ ∨: : : : : : :.
この魏該を迎えると言ってな ィ:´:::ノ<>'//7 /><ニ\ V: : : i : : i
/::::-<>ィ〈>'/《/<=> ´ ハ V: : | : : |
. /::::::::::ニノ:::リ イノ= x== 、 ./ニi :. :.:| : : |
. / ̄ ̄\ 八::::::::\:::::::\〈/ /、 <ニ〉 /\/ : : | : : |
. / \ \:::::ノ \:::::::>- ' \ //=V i: /:. :.:.|
./ ::::( )::::( ) ー i/.\ ハ }ニノ /.: :. :.:|
.| (__人__) |
.| `⌒´ |
.ヽ /
ヽ く
/ \
/ i;;三三ラ |
| | ・i;j: | |
- 139 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:16:44.70 ID:dhlfb93H0
-
__
___〃⌒ヽ ̄//ヘヽ ̄ :. :.
_____ /:. :. :.\:. :.}i: //:. :.} i:. :. :. : \
/:. :.',:. :. :./:. :. :. :. :. :.:\:.\{___//__:. :. :. :. : \
/:. :. :. :.:', : /:./ヘ:. :. :. :. :. :\:.\ |:. :. :. :. :. :.\
/:. :. :. :. :. :.:∨:/: : : :|:. :. :. :. :. :. :.':,:. :\/| ̄ ̄|:. :. :. : \
/:. :. :. :. :. :/\:.}/:. :. :. :|:. :. :. :. :. :. : : ':.:.:.ハ`|__| :. :. :. :. :. :.
/:. :. :./:. :. / :/> ---l: :|:. :. :. :. :. :. :.i:. : : i /:. :. :. |\.:. :. :. :. :.
.: :. :. :/:. :. /:.`ヽ ,: :|:. :. :. :. :. :. :.|:. :.:.:| 、 : : : | \:. :. :. .:.
i:. :.|:. |:. :. ト、乂:ノ .:´ ̄/:.、|:. :. :. :. :. :. :.|:. :.:.:| \:. : \ |:. :. :. : :.
| : :|:. |:. :. { )ハ ー./:. /′:. :. :. :.|:. : |:. .:.:.| /:. :. :. \|:. :. :. :. :.
|: : |:._|:从ノ ヒリ ..斗斧ミ、:. : : /:. : |:. : |:. :.:/\/:. :. :. :. :./\:. :. :. :.
|/ ′ノ /:._)小 》:. :.:/:. :. /.:. :.|:.:./:./\:. : : : / \:. : i
人  ̄ 込ツイ:.:.:/:._:._/:. :. /イ:. :\/:. :. :. :.\ / : : | こうなっては致し方なし。
 ̄∧丶 _,  ̄ ̄:./)ー ノ |:. :. /\:. :. :. :. :. :\/: : : :|
∧ /:./¨¨´ |: / /:. :. :. :. : / |: : : : | 今日より一泉塢は、
....::‐:::.. ,r‐‐ ー―__''__イ{________ .|:. :\/:. :. :. :. :. :| /:. :.: :.:| 魏該が治めるとしよう
<::::::::: ̄ ̄::::つ =============== /〉 /:| ̄_|:. :. :. :. :./|:. :. : : : : |
/::::::::::::\::\ニ〈-------------------〈/ //|:. :. :. :. :. / |:. :.: :.: :.:|
/:::::::::::::::::::::__:Yノ {V∧ ̄/ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ \:. :. |/:. :. :. :. :. | /:. :. : : : : :|
. {:::::ー:::''´ /\ ∧:V∧ , / 。s≦/>,〉:. :. :. :. :. :. |/:. :. :. : : : : : |
V::::::::::::. \ / :i∨ヘ{./7777777//> ´ }:. :. :. :. :. /|:. :. :. :. :. :. :.: :.:|
____ ∨:::::::::::. / ./ V:\>.:i:´ ̄:i:i:/ ,:. :. :. :/ |:. :. :. :. :. :. :. :.,
:. :. :. :. :. : ー:.V::::::::::::.___ / .{ ト--/´ ̄ ̄ ′:. :.| /:. :. :. :. :. :. : : /
:. :. :. :. :. :. :. :. ∨::::::::::::../ .八 |:i:i:i|i { ':,: : |,/:. :. :. :. :. :. :. :. :/
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 一泉塢の人々は恐れ慄いて魏該に服従した。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この後に彼は荀藩から武威将軍、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 琅邪王から冠軍将軍・河東郡太守・河東・河南・平陽三郡督護とされた。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 略奪した兵糧を懐帝に献上した魏浚もだが、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 『晋書』『魏浚伝』の彼らの記述からはどことなくキナ臭さを感じる
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 140 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:19:16.80 ID:dhlfb93H0
-
. / ̄ ̄\
. / \
./ ::::( )::::( )
.| (__人__) |
.| `⌒´ |
.ヽ /
ヽ く
/ \
/ i;;三三ラ |
| | ・i;j: | | __
,..::::´:::::::::::::: :`:ヽ、
,r´:::::::::::::::::::::::::: : : : :.
/::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : :',
了::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : l
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
lィ::::lヘ:へ::|::::::::::::::::::::::::::::::「
\ト、(ヽ::::|:::::::::::::::::::::::::::rノ
ヽ´::::|::::::::::::::::_;、::ル′
` ‐lイ::::::::::ヽ
選択を誤れば、名士と言えどあっさり殺される時代になったのだ /⌒ヽ、::::ヽ
|::::::::::::::`¨´!
|::::::::::::::::::::::|
|::::::::::::::::::::::|
ヽ__;:---─ヘ
ヽ::::::::;、::::l´
|:::::| |::::|
|:::::| |::::|
` ´ ` ´
- 141 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:19:48.53 ID:dhlfb93H0
- 【紀元314年春 晋 冀州 襄国】
┌冂冂「:|丁Ti ,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、
乂 |___|_ | X爻爻爻爻爻爻爻爻
爻爻爻爻爻゙ r┐┌iT┤____|二ニ| 水爻爻爻淡淡淡乂乂乂乂
⌒¬爻爻爻⌒ __ |:└└ :|└ L.|.:.:.:.| ̄「 乂爻淡淡淡爻爻爻淡淡淡
⌒爻爻爻爻爻爻T丁「| ||| |: : : :_:_:|_ |.:.:.| | 淡淡淡炎炎爻爻炎淡炎爻
メミ メ爻爻爻父父爻爻爻''|_| _┌Г| ̄卩: :| ロ ¨| : : | | 炎淡淡淡乂乂父炎淡淡炎炎
乂爻爻爻乂乂乂乂乂ミ_ |┌|_冂「 |└二|: : : : : :| |丁T┬L 淡淡淡炎炎淡戀戀淡淡淡
い乂爻父乂乂乂乂乂乂乂≧s。 ,。s≦マ≧s。: :.:|_┌'¨:| ̄ ̄~~||li |¨|_|¨|_|¨||¨||¨淡淡淡炎炎炎炎乢刑淡炎
;';';'乂爻炎爻乂乂乂爻爻爻∠二二| :| |: : : : |:.:. :| I I |¨TT┐ _|二二⊥ニニニ| `````∨L,イシ゚
爻爻父父炎灸炎i爻i爻jノ⌒|┌i | ̄|┌┐:| 卩| ̄\|:.:: :| I I | : | |¨|_| |: : : : :| [] | 000 ∨レ'
 ̄|````爻彡从ミミ'⌒∩ |└' |─|└┘:| ¨¨¨¨¨|: : | I I |_ :| : : : |: : : : :| | ̄L| ̄| || {i:i{
ニニニニニニニニ|i:i| ∪ ∪ | ゙Τ¨¨¨~~:| :|: : | i⌒i | :| : : : |: : : : :|: ∩┐┌┐┌┐┌┤ ,{i:j:}
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|i:i|洲州xx | п | ̄| | ロ :|: : | | | | :| : : : |: : : : :| |::|└┘└┘└┘└‐}i:i:i}_
| ̄| 冂 |i:i:|洲洲洲 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ :|: : | |王王王王王王王王王王王───‐ | ̄|===rノi:i:i{
「 ̄ ̄ ̄ ̄ |洲 ̄ ̄ ̄ _|: : | |¨¨7~¨:| ̄”二¨¨¨“““ ''''| | 辷三|ノi:i:i:乂
_jjjjL ---──……¬冖''' ¨¨ ̄___二二¬三三二ニ|ィシ´ `':, γ⌒ヽ | ┌┴-- _
 ̄ ̄ ̄ ̄__ ‐……¬冖ニ二三三 ̄ =ニ 三三 ニ……===ニニニニニ|_ |  ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄───………………ΞΞΞΞΞ =ニ =三 ニ ====ニニニニ ̄三三三三 ̄三三二ニ=…ー
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: ────‐ΞΞΞΞΞΞ =二 三 ニ =====二二 ‐‐…… ‐…=====三
: : : : : : : : : : : : ──===ΞΞΞΞΞΞ =二 三 二 =====二二 - -  ̄ : : : : : : ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 年が明けて建興二年の春
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 142 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:20:45.66 ID:dhlfb93H0
-
,.:::''::´:: ̄::`:::.、
/:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} 兄者。
l:::::::::::::ゝ−−−− ι
|::::::::::::) ◯ ○ ( .いつになったら幽州を攻めるんだ?
,l::::::::::::η ||||||| ゝ
ゝ---η. ||||||| ゝ 去年からずっと王浚を滅ぼすって言ってたよな?
/≦ ヽ .| | ≧
{ l l | .| | l
__,ノY∨ ノノ}
_,人 ノ ) }} _ ,ノィ
冫 、 《巛 《 jリレ ノノノ⌒ 人
乂__ツトw{N{リノノイ'⌒´{ 彡'ノ )
ト-{ ノ j ,ノ ノ ∨イ 彡') }
ミ ミ{N、_〈人__,ィz--ァ人ミ 彡ト、ヽ
ミ i r‐榮ぅ {ン r‐t笋ラ `Y ,イ| } ノ
ミ} ´ ̄ } | `ヽ ̄ | }ノ_) |ヽ
滅ぼしたい所だが、 ヽ | { 人__/ 〈
劉琨や鮮卑共の動きが気がかりでな lト、 弋'⌒ソ | / jノ ,iハ
|i __ , / レ人{
‘, 、___ ノ i |
|∧ 〈 ィ´ / ト、
| 廴 」 イ } { ;
/l \ | / j ノ '
./ | ヽ,ノ / /
- 143 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:21:43.89 ID:dhlfb93H0
-
.,. -─- 、
/,;:;:;;;;;:;:;:;:;:`ヽ
,'.:..:.:.:.;;;;;;rrrr、:.:.:ヽ
l::;ィ'´;;;;' `ヽ。-、ヽ.::! なんだなんだ。
{ミレ'"´. ,.. ¨¨`,ィ;;彡
{ミ!. i i::i l.:::! l:l .l:! l;;彡 .らしくねぇな。
iト、i i:::iノ:::l/::l/::!ノ:::| /l /l
ト、 ヽ入:::::::::::::::::::`VY _../ レ' ..! 邪魔する奴は
ト、. ! Vl ,..ィノ::`1 ミヽニニ彡'´ L:爪Y´./l `` ヽ 指先ひとつでダウンさせるのが石勒盗賊団じゃねぇか
| ヽ| 〃/./:::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄:rl / .l.:.:.:.:. /ト、
ィ´ヽ ノ/ / :::.人::::::::::::::::::::::::::::::::!!::! ゝ ' /.ィ´ `ヽ
ト、, ´/ ./:::'' ::::`Y::::::::::::::::::::::.人::::::// .i! / ´ ;; .゙、 __,ィ7ア´ ̄ ≧、
r V.:.:.i / ,:: |:::::::::::::::::::::::::::::::`Y:: !' ノイ i :;:;:;;:;゙゙゙´: . rf⌒/{/ // _r'⌒ト==彡⌒ヽ
}ト ミwー┴‐一'´ ミ==≦ │
. } } __,r―一 }二 ミー--|
. {´厂 }'"´ ミ==― ___|
V j八==r‐tチァ  ̄ト--- 、{
然り。 `モtッ } ト ̄` } ミリハ |
厂} ー {_ ,ィ'⌒}ミク ノ} リ
敵国を襲うのは相手の不意を突くべき。 八 >ーへ__ |(し'| l |
. Y_,rーーミ、} | ハ从{
軍を動かさないのは、三方の動きを憂慮しておられるので? | -=ニT } |
} \ j_ イ ̄ ̄ ̄
| / /
. __|___/ /
/ / { / | / ̄ ̄
. / /\__}____| /
- 144 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:23:36.37 ID:dhlfb93H0
-
ヒ´ミ仆爪// j } /ノ ハ `ヽ、ミ≧=-ゞY、_
圦ミfソ ̄} } / ,' __ \ミ下千f=-仆
ミ }}ソV i/ ゝ Vゝ斗イ、ヽ ヽミ仆≧=}}
乂./ / 三ミ  ̄ ',{ ハミミ _ソ
圦{ 辷i ≧=- } }ミ彡 .Y そうだ。
人、~ハヽ ‐ イ j iミソ ~イ /
Y、 ', ゝ-=__, ', V / 何か良い知恵はあるか?
ハ /`´__ ', i≧=´
', 壬//≧=- } }////
.i Y { ///´⌒
| { }, イ/////
.{ ヽ-=≦≧=-、-=≦///
.',Y//////////////イ
_.,. -‐- ....、
x≦〃〃/ミミミミミ、
/ノノノ〃ヾ⌒彡ミミミミミ、
/ミミル' / __ ヾ彡ミミミミ、.
{ミ'''´ {∠i孑 `ヾミミ毛刈
王浚は幽州を拠点にするに当たり、 ';ハ, `〕、 Yミ ;:::: ∨ソYハ x≦ ̄ア´
鮮卑三部を頼りにしましたが皆離反し、逆に侵略されています。 }:( くツ1 | っ {::: ーりリ / :::::::/:::::
ヾ:ヽ ,ノヾー'⌒ヽ ヾ Y¬从 〃:.:.:./:::::::::::
外に応援する者はおらず、抵抗できるのは王浚本人のみ。 .`ヽ { √ ̄~`ヾ Y ヾリ ||:.:/ :::::::::::::::
沁ヾ ⌒ :/ /∧:::::::::::::::::::::::
飢饉に遭い、親しき者が離反して弱体化した軍勢で防ぐのです ハ r::.......,..::/// /:::::::::≧====
'、 {///,//// >'゙´:::/:|幵幵幵幵
`T¨¨´///>'゙´::::::::/:ニ|幵幵幵幵
,..-―∨ /::::::::::::/ :三圦W幵
//////::∧/::::::::::::/ :::三三/八幵
- 145 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:25:50.97 ID:dhlfb93H0
-
_.,. -‐- ....、
x≦〃〃/ミミミミミ、
/ノノノ〃ヾ⌒彡ミミミミミ、
/ミミル' / __ ヾ彡ミミミミ、.
{ミ'''´ {∠i孑 `ヾミミ毛刈 もし、近くに大軍が出現すれば、必ず瓦解するでしょう。
';ハ, `〕、 Yミ ;:::: ∨ソYハ x≦ ̄ア´
}:( くツ1 | っ {::: ーりリ / :::::::/::::: .今、三方が安寧ではない状況で
ヾ:ヽ ,ノヾー'⌒ヽ ヾ Y¬从 〃:.:.:./::::::::::: 将軍は千里以上遠い幽州へ進軍なされます。
`ヽ { √ ̄~`ヾ Y ヾリ ||:.:/ :::::::::::::::
沁ヾ ⌒ :/ /∧::::::::::::::::::::::: .とはいえ、軽装の軍勢ならば
ハ r::.......,..::/// /:::::::::≧==== .往復に二十日を超える事はありますまい。
'、 {///,//// >'゙´:::/:|幵幵幵幵
`T¨¨´///>'゙´::::::::/:ニ|幵幵幵幵 .使者を派遣して三方の動きを止める事こそ肝要
,..-―∨ /::::::::::::/ :三圦W幵
//////::∧/::::::::::::/ :::三三/八幵
_,...........,__
,.ィ'" ...:::;;;;;;;;;;;~`:;、
/ ...::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
| ,rrェヒミ〈;;;:リナナク,;:l!
!斥y'r。xツヘ '・`,,,シミ;:;;:|
|トニ斗テi"| :;フハコ=7-i;;|
それはさすがに強気過ぎね? |::ll::::l!:|l|ハ::;;| | ! !| li ,l、
.|ト|!:::l!:||kキ;|干!,!,!ノノ:,!;l
!|ヽヾヾト'^"~'' ,'' "//;;;;'、
| ,r'-:ゝ ,ィ;' ,.-...,,;:,,' /l::::;;;`
-'ミ ,:':;/ヾ、 .,,. ,,_;:' l!
ミ::`:'";;,' `:;、 :;;: ,;' .,!
- 146 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:26:57.63 ID:dhlfb93H0
-
_______
,ノ_,ノ/二ニ=─ \
_rァ'⌒{ r―==彡ー―〜' \
入i{ i{ jf⌒  ̄`ー==一'⌒ ヽ
ト->へーヘ廴{し'ー====彡く__ i
ミニ } i リ }ミヽ }
{レj \ ノ ミ三三 l
〈// __\八{ _ ミ、 ̄ 人
}ハーt‐もテト { 亡をテラ' トミ_ } 特に劉琨と王浚は共に晋の藩屏ですが、
V| ´ ̄ ̄ハ i ´ ̄ ̄` jリハ j }`Y .実態は仇敵と言って良い間柄になっています。
N r‐〈 { } /イク^リ 人
}ヘ `ーヘ \___ |ー' |i{ } .劉琨に文書と人質を送って和を求めれば、
. ______| | | f⌒ ̄_⌒ミ、 i`ヽ { jノ 八 .喜んで我々の味方となり王浚を滅ぼすでしょう。
. / / / L| l ,レ' { ̄ ̄ ̄) リ | 廴{___〉
/ / / /_」人 ´丁""` _ノ { // .最後まで王浚を救わず、我らを襲う事はないかと
. / / { | {__{ l \| ノ jリ // /{
../ // | | {__}_l |_____/イ / _,ノ _{
. / / | | /\\ } / / ̄ー___/|
... { | | |___/ \\ / / ー/ /} |
/| | | | }\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /⌒∨
. ノ | | //o/ \ / O ∨
| | / ̄ \__________/{_____∧
- 147 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:29:04.73 ID:dhlfb93H0
-
ヒ´ミ仆爪// j } /ノ ハ `ヽ、ミ≧=-ゞY、_
圦ミfソ ̄} } / ,' __ \ミ下千f=-仆
ミ }}ソV i/ ゝ Vゝ斗イ、ヽ ヽミ仆≧=}}
乂./ / 三ミ  ̄ ',{ ハミミ _ソ
圦{ 辷i ≧=- } }ミ彡 .Y
人、~ハヽ ‐ イ j iミソ ~イ / 俺には分からん事が、張賓には分かっているらしい
Y、 ', ゝ-=__, ', V /
ハ /`´__ ', i≧=´
', 壬//≧=- } }////
.i Y { ///´⌒
| { }, イ/////
.{ ヽ-=≦≧=-、-=≦/// /ニニニニニニニニニニニニニヽ
.',Y//////////////イ ’ニニニニニニニニニニニニニニ ハ
iニニニニニニニニニニ}ヽィニニニニi|
|ニニニニニニニニ /}/ /∨ヽニニニ|
. ト.!ニニニニニニ==─…ミx 0 /》ニニニ│
W≧ー…ャ77//--。-ォ///l} 0 彳ニニニ|
》 f77ハ ∨/≧==彡//ノ 《ニニニl|
`7 V//} ∨////厶イ==ミ iニニニ|
おっさんの目に見抜けない物はなさそうだな ⌒i ̄ __ ̄ ̄´ 》//∧ lヽニニニl|
ト ∨ .//| ト. {7∧ ∨///i| ∨\ニゝ
|∧ ∨//| |∧ ∨∧ ∨//l| i}///777
|/∧ }ヽ/| |/∧ ∨∧ ∨/l| リ }////
| ∧ 、|__i/| |//∧ 》/∧仆ー=彡' '///
| /∧ ≧彡. 》====≦/// l i '//三
\ | ∧イ三/三》 ∨//// j l //三
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 王浚を攻めるに当たって、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 石勒は劉琨及び鮮卑・烏丸の動向を気にしていたとされる。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .張賓は周辺勢力を足止めした上での幽州強襲を提案した
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 148 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:31:36.42 ID:dhlfb93H0
-
;; /:::::::::::::::::''" ノ:::::::: リ
;; /:::::::::::::::::::''" ノ:::::::::: リ ,,,,,,,,、、、、、,,,,,、,,,,,、、
;; /::::::::::::::::::''" /::::::::: リ,、-'''""ミミリヽ从从从从~''ーi、
;; /::::::::::::::::::''" ,r"::::::::::: i、r~从从~'::、ソ::)::)リリ从从ツツレし,,
;; /::::::::::::::::::''" /::::::::::: ヽ"~' 、ミヽヽii))ツ((レ;;((从从)ツツツレレ
;/::::::::::::::::::::''":: ,"::::: : : : t iiヽ、、(ヽ( (从ツ)リリ从彡彡彡彡:}"
;;::::::::::::::::::::::/:::: ;::::::::::: : : : tミ~'' ミ''ーミミ'ーミ从ツ彡-ー彡彡彡彡:{;
;;:::::::::::::::::: /:::: ',:::::::::::::: : : {ミミ三;;;} } 从从::::::::::::从从:::'" }彡彡:{
;;::::::::::::::: ;'::::::::: ヽ:::::::::::::: j ミミ ;;;j }ヽ:::::::::从::从::::::::''",,,, }三彡:{ 出るぞ。
;;::::::::::: i:::::::::: ヽ::::::::::: : 〉ミミ;;i ;;ミ、ii_ミ;;、}}"ir;;__;;;彡、tミ彡ツ
;;::::::::: |:::::::::::: '、:::::::::::: : >、 ミ{ 、~''ー'ー'≧"j {~"='-'ー''~" |}ミ彡j 方々へ使いを出しておけ
;;:::: i::::::::::::: ',::::::::::::: |i'ヽ }t ~;;;;;;;;;;;;;ミi ,彡;;;;;;;"" i}:/:j |
;;:::: t::::::::::::: _,,,,,,,,,,,;;;;;t、';t };ヽ;;;;'";;;;;r-;(,,)ー、; '''''' ノリ,'リiリ、,,、-ー ''ニ=ー 、
;;::: '、:::::::::::: r''"ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|゙;'ーt;|;;;;', ''r''、´:::;;、 '"、 イ:リソ"/リ;;;;、- '" :::::::::: i
;;::: ヽ::::::::::::: | ::: ~' 、;;;;;;;;; t}'ー-i : ,;z;;;';;;;;、 ノ i'ー''彡'" ::::::::::: リ ,、- ''
;;::: ヽ::::::::::::::::::::i :::: ~'' 、;;;'| i;;;;;| ::::: ''~;;ーー;`'' リ;;;/ ::::::::::::: / ,,,、 -ーーz-ー''"
;;::::: ヽ:::::::::::::::::t ::: `ヽ、/;;;\ 、;;;;;;;;;;;'''''ヽ:: // :::::::::::::,、- ''":::;;;;;、 '"´:: :::: ,, 、
;;::::::: ヽ'''"´ ::::ヽ:: ヽ;;;;;;;;\;;;;;;;;;;;;:: // , \__人_人从_人_人从/
;;:::::: : : : : ヽ,,、 '":::::'、:: ヽ;;;;;;;;;~' 、;;;;;;;;;,,、 '"/ ,、 _) (__
;;:::::::::: : : : : : ヽ;:::,r'~~ヽ、:: ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ソ/ :::::::::::((::: ) 御意ッ!! (
;;::::::::::::: : : : : : : : ヽ, )ヽ、:::: :::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ::::::.........:::::::::::::::::::/ヽ,。 ̄ ̄) ( ̄ ̄
;;:::::::::::::::: : : : : : : : ヽ、,,ノ´~~ ヽ,:::::::::........:::::t;;;;;;;;;;_/::::::::::::::::::::::::::::::::/;;;;;;; : /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
;;、::::::::::::::::::::: : : : : : `' 、 ::: リr'''' ー ,:::::::::,、::::::'i ~)っー- 、:::::: //''''''''''ヽ ::: ::::;;;;;;;ヽ::: ::: :::;;;;;;~' 、
;;:::~ '' ー- 、、、 ;;;; _::::::::::::::::::....~' <(::: ,,,,,)、r' '-''" ノ" ,,,,、-'::::::: /;;;//;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ,。::: ::::;;;;;;;;;;ヽ゚:::
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『石勒載記』に曰く。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ここに至って軽騎で幽州を襲った
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 149 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/11/23(水) 23:33:02.68 ID:dhlfb93H0
-
.,、
盛楽 、-' ヘ
,r'`ー-、_;_, ○ 薊 /´ /
r'´  ̄ヽ, ○ ,r'´ r' r‐
} (朔方) { ,.、_ノ _"7 /
/ r' 晋陽 太 / 'ー'´
./ ノ ○ ヽ
' { ● 行 'ー、 r'‐-,_,_ィ_
} 陽邑 ○襄国 /ヽ_r' _r'´
{ 平陽 山 鄴 ○ r-'´ 〇 r' '
`ヽ } ○ 壺関○ ○広宗ノ 臨淄 }'ー' '
{ { 脈 r r'
'´`ー-, ヽ / ノ r'
\ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' .,
 ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 ○開封 〇 >
○長安 ○○許昌 下邳,ヘ' ヽ \__人_人从_人_人从/
襄城 ○葛陂-v'γ ヽ ハ_ _) (__
ィ-v○寿春 __ゝ、 `{_,、 ) 劉琨様ッ!! (
,、_ r'○建鄴 -、  ̄ ̄) ( ̄ ̄
○襄陽 `' r' {__'ィ } /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
,. -――'´`ヽ ,、 , _,.r' __/`
_/ ヽ ,/ ヽ ノ `^ー'`>
_ィvー'´ Z,、 / `ー-,r' }
r-‐'´} {`ヘ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
'ー'`" `ー' ≧ <
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ≧ 石勒から使者が参りました!!! ニ=-
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ≧ ≦
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ これと前後して劉琨とも接触
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
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