モブウマ娘とトレセン学園【安価】

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60 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 20:45:18.34 ID:c5OpQvwE0
セイウンスカイ「トレーナーさんね〜ずっと心配してたよ〜」



隣のベッドでサボっていたセイウンスカイによるとトレーナーはずっと私の心配をしていたそうだ



セイウンスカイ「いいトレーナーさんだね〜」



心配するだけなら誰でもできるから。そんなことを思ってしまうのは私の性格が悪いだからだろうか



私の代わりにトレーナーをベッドに寝かせて保健室を出て行く。セイウンスカイは彼を起こさなくていいのかと言っていたが休息が必要なのはトレーナーの方。そのままにしてあけで欲しいと告げておく



「まだ少しキツイかも」



今日はもう走ることはできないし部屋に帰ろう。少し脚もふらつくけどここから部屋までなら問題ない




下1〜3
次のイベント
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 21:24:47.09 ID:MaNmN1fR0
BNWに遭遇、気まずくて目を逸らすが「何事もなくてよかった」「倒れた瞬間急いでトレーナーが運んでた」「優しいトレーナーさんでよかったねぇぇ!」
と心配する声やトレーナーに付いて言われた
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 21:34:15.64 ID:p8KxDKM60
部屋に戻る途中トレーナーに迷惑ばかり掛けて情けないと考え絶不調に
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 21:35:57.95 ID:vn5zIblMO
「スタミナについて悩みがあると風の噂で聞いてね。私の実験に付き合わないかい?」と胡散臭いウマ娘が訪ねてくる。
64 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 21:53:27.72 ID:c5OpQvwE0
アグネスタキオン「スタミナについて悩みがあると風の噂で聞いてね、私の実験に付き合わないかい?」



部屋に辿り着く前にアグネスタキオンに話しかけられた。胡散臭い雰囲気はいつも通りだが今日は話を真面目に聞く気になった



アグネスタキオン「詳しい話は私の実験室でしよう」



その言葉に釣られるように私は実験室に向かう。過去に爆発や異臭騒ぎを起こした実験室がまともなわけがないが今はそんなことが気にならない



少しでも現状が良くなるなら藁にも縋りたい。この気持ちは弱者にかわからないだろう
65 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 22:13:08.50 ID:c5OpQvwE0
アグネスタキオンの実験室は雰囲気が凄かった。明らかに怪しいフラスコやおどろおどろしい色のした試験管が並んでいる。正気ではないのは確かだろう



アグネスタキオン「キミは魂を売ることができるかい?」



できる。彼女から詳細を聞く前にそう答えてしまっていた。この返答に彼女は満足げな表情を浮かべている



アグネスタキオン「薬物による一時的なドーピングほど白けることはない。しかし恒常的に接種すればどうだい?」



強くなれるとわかっているのにその手段を取らないのは愚者だ。彼女は自分の理論を高らかに語る



薬物がどんなものなのかは知らないが体への影響は良くないだろう。それでも躊躇う理由にはならない



「私でよければ協力します」



アグネスタキオン「キミのようなモルモットを待っていたんだよ」



注射器を持ったアグネスタキオンが私の腕を捲る。副作用で何かあるのかくらいは聞いておいても良かったかもしれないがもう遅い



下1〜3
実験室でのイベントかこのあとのイベント
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 22:27:54.74 ID:XFb2DmuNo
投薬の結果、中距離なら問題なく走りきれる程のスタミナを手に入れる
但し、副作用として左目や左手から青い焔の謎エフェクトみたいなものが出続ける(熱くはない)
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 22:35:15.14 ID:AQu9CF7s0
薬投下後スタミナは付いたが副作用でバストが3桁台に突入というデメリットが
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 22:42:31.45 ID:HJt19P3q0
スタミナはある程度付いたが七色に輝き出し、迎えに来たトレーナーが心配しだす
69 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 22:55:35.30 ID:c5OpQvwE0
数日後、私はまた実験室を訪れていた



アグネスタキオン「あれからどうだい?」



「スタミナに不安が無くなりました」



アグネスタキオン「それは素晴らしい、今日もデータを録らせてもらうよ」



どんなものを注射されているかは聞いていないし聞くつもりもない。ただ普通ならこんなものは注射しなくても生きていける



副作用で命を縮めることになっても構わないそれで速くなれるのなら安いもの。他人ではなく自分を犠牲にするのは何よりも容易い



容易いのはいいが少し困ったことにはなってきている。それがこの目に見える副作用だ
70 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 23:03:35.87 ID:c5OpQvwE0
どたぷんっ



アグネスタキオン「バストが大きくなったねぇ」



「サイズが三桁になりました」



アグネスタキオン「成分を調整すれば豊胸剤として売れてしまうね」



大きくて少し不便だったレベルの胸がとんでもないことになっている。足元が全く見えない



肩こりも酷くなっていて頭痛がしてくる。胸だけで数十キロの重さは確実にある



レースの時が一番楽かもしれない。無理矢理押さえつけていれば走りやすいし前もしっかり見える



もしレースで勝てるようになればライブのメインダンサーで踊ることになる。この胸でダンスができるのか不安でしかない
71 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 23:07:04.82 ID:c5OpQvwE0
アグネスタキオン「まだ大きくなるかもしれないよ」



「……」



アグネスタキオン「その代わりスタミナで悩む必要は無くなるんだ安いものだろう?」



「はい」



アグネスタキオン「もうすぐレースなんだってね期待しているよ」



モルモットとして私の理論の完成させてくれたまえ。アグネスタキオンなりの激励を受けて私は実験室を去る



スタミナに不安が無くなってから初めてのレース。どんな結果になるかはわからない



下1〜3
レースでのイベントかそれまでのイベント
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 23:17:05.21 ID:HJt19P3q0
レース前にトレーナーにサラシをプレゼントされる。
トレーナーは主人公のちょっと動いただけでも揺れる胸に顔を赤くし直視できないでいる。
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 23:25:01.74 ID:7oGOGFGW0
周りやメディアからは明らかにレース向けの体格ではないと非難されるも、気にしなくていいよとトレに励まされる
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 23:25:31.72 ID:ilQHHMWDo
>>72
恥ずかしいけどちょっと気分がいい(調子アップ)
75 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 23:41:08.75 ID:c5OpQvwE0
レース直前の控え室、今回の作戦はどうするのかという最終ミーティングも終わりあとは着替えてパドックに向かうだけ



制服から体操服に着替える為に更衣室に向かおうとした所をトレーナーに呼び止められる



トレーナー「これを使ってくれないかな」



彼が手にしていたのはサラシ。いつも使っている物じゃなくて肌触りの良いかなり良質な物だ



トレーナーは男の人だから私の身体を見てしまうのは仕方ない。ちょっと動いただけでも揺れる胸に顔を赤くするし



そんな彼がこれをプレゼントしてくれたことが嬉しい、少し気分が高揚してきた



調子は悪くも良くもなかったがこれで好調に傾いた。トレーナーに応える為にもこのレースは頑張ろう
76 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 23:46:29.09 ID:c5OpQvwE0
一番人気……



ゲート前にいるといつもの実況が聞こえてくる。それと同時に観客の声も聞こえる



「……」



この身長と胸は走りに向いた体格じゃないのはわかってるけど他人に言われる筋合いは無い。黙らせるには勝つしかない



七番人気……



ここでやっと私の名前が出てくる。これまでの走りを見ていたら妥当な評価だと思う



絶対に勝つとは言えない。だけど自分がどこまでやれるのかは知りたい



クスリに頼りはしたけど他のウマ娘もやればいいだけのこと。私はその一線を超えたんだ



全員がゲートに入った、もうすぐレースが始まる



下1〜3
レースの結果
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 23:52:06.36 ID:bA/tnU7Oo
惜しくもハナ差2着
急激なスタミナの改善に違和感を覚えるトレーナー
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 23:54:50.34 ID:7oGOGFGW0
シングレ顔のオグリに抜かされ2着に。

今更だけど主人公の名前はないの?
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 00:03:32.38 ID:ym4IP4Zo0
結局3着という結果になるもトレーナーに「凄い、よく頑張った!」と抱き締められ自分の事のように喜んでくれるトレーナーに胸が温まる
80 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 00:17:25.17 ID:9IuABjGa0
ワワァァァァァ



二着。トレセン学園に入ってから一番の結果だ。しかも一位はあのオグリキャップだからこれはかなり価値のある二着に違いない



オグリキャップ「良い走りをしていたな」



同じ芦毛の彼女に握手を求められそれに応える。こんな清々しい気分は新しい以来だろう



いつまでもレースの余韻に浸っていたかったがそういうわけにもいかない。すぐにライブがあるのでその準備に取り掛かる



バックダンサーではなくメインの一人として踊るライブ。同じライブでも踊る場所が違えば全く別のものなのは自分がよく知っている
81 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 00:22:50.54 ID:9IuABjGa0
振り付けを間違えることもなく無難に終わらせることができた。観客も喜んでいたみたいだけどトレーナーも喜んでいるに違いない



少しワクワクした気分で控え室の扉を開けた先に居たのは私が期待したトレーナーではなかった



トレーナー「隠してること、あるよね?」



そこに居たのはいつもの彼ではなく冷たい顔をした男が居た。こんな表情ができるのかと恐怖すら覚えた



表情からは怒りは見えない、深い哀しみだけが伝わってくる



トレーナー「……座って」



沈黙のあとトレーナーは私に席に着くよう命じる。いつもの控え室が地獄のように感じた



下1〜3
控え室やトレセン学園でのイベント
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 00:30:07.94 ID:lPBSPGEE0
素直にタキオンの薬を使った事を話す、トレーナーは怒ったりはしなかったが悲しげに「君を薬に頼らせてしまった…不甲斐ない」と自分ではスタミナを伸ばせなかったトレーナーとしての実力不足や不甲斐なさを悔やむ事に
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 00:34:14.01 ID:vMeHPpny0
タキオンの事を素直に告げたトレは一言声を掛けて欲しかったよ…と寂しげに言う
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 00:39:57.44 ID:9BLbtnqvO
タキオンがタキオンの薬を使うのなら勝手だが、それに乗っかって得た結果に胸を張れるか?と諭される
85 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 00:55:47.68 ID:9IuABjGa0
アグネスタキオンから口止めもされていなかったので、トレーナーには正直に全てを話した



どんなものかは知らないがクスリを定期的に注射し、そのデータも彼女に全て渡していることも伝えた



私の話を聞き終えたトレーナーは怒ることはなかった、むしろ怒って欲かった



彼は怒るどころか泣きそうな表情のまま口を開いた



トレーナー「一言でもいいから声を掛けて欲しかったよ……」



怒鳴られるより殴られるより痛かった。こんなに心が痛いと思ったことは初めてだ



トレーナーはドーピングが悪だとは言ってない。私が相談しなかったことがショックなんだ



私は彼の気持ちを踏み躙ってしまった
86 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 01:02:58.08 ID:9IuABjGa0
正直に言ってトレーナーのことは舐めていた。なにか余計なことをしても仕方ないねと言って許してくれた



今回もそうだと思ってた。クスリを使ったくらいじゃ怒られることはまずないと思っていた



強くなれる手段でクスリを使うというアグネスタキオンの考えは間違いじゃない。間違うどころか正論だ



でもそれは一人でやっていいものじゃなかった。トレーナーが居るんだから真っ先に相談すべきだった



地獄のように感じていた控え室は本当に地獄になってしまった。私がなにか喋ればトレーナーは更に傷付く。彼が何かを口にしても傷付く



せっかくの二着のトロフィーが私には泥細工のゴミにしか見えなくなっていた



下1〜3
このあとか寮に帰ってから、もしくはこの場でのイベント




寝ます
主人公の名前は基本無しか、何か良さげなものがあればそれで
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 01:11:13.39 ID:5XfFllZRO


強くなりたかった、トレーナーの希望に応えられない自分が嫌だったからこんなことをしてしまった。ごめんなさいと誠心誠意謝る
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 01:32:51.70 ID:lPBSPGEE0
>>87
+僕も君の事に気付けなかったトレーナー失格だすまなかったと謝るトレーナー
これからは薬に頼らなくてもいいようにもっと効率的なトレーニングを考えるよといつもの優しい笑顔を見せながら話す
もやはりは目は何処か悲しげだった。
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 01:41:16.89 ID:Uqf4Z/eT0
これからはレースや身体に関する事は一言声を掛けると約束して欲しい、それはそれとして2着おめでとうと優しく頭を撫でるトレーナー
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 12:11:02.58 ID:hxWv/z3jo
葦毛で白いしデカイから「ホワイトベース」とかどうよ
91 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 12:42:11.03 ID:DKVljN9U0
トレーナーの希望に応えられない自分が嫌だったからこんなことをしてしまった。自分の気持ちを正直に伝えた




「ごめんなさい」




私にできることは謝ることだけ。誠心誠意謝ることしか私には許されない



沈黙が続いたあとトレーナーは重い口を開いた



トレーナー「僕も君の事に気付けなかった。トレーナー失格だごめん」



やめて。思わず叫びそうになったのを必死で堪える。トレーナーに謝られたら私にできることが無くなってしまう



トレーナーに謝られたら私はここでなにをすればいい?黙って下を向くことくらいしかできることはない



私にはもう何もするなと言いたいのか、だからトレーナーが謝っているんだ。これでトレーナーとは終わりなんだ



アグネスタキオンに魂は売ったが心は売っていない。魂も心も失った私はもう生きる意味はない



彼がなにを言おうともう私には届くことはないだろう。私はもう……



意識が暗闇に落ちかけたとき、彼の手が私の頭を撫でていることに気付いた
92 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 12:50:00.36 ID:DKVljN9U0
トレーナー「二着おめでとう」



トレーナーが優しく頭を撫でてくれていた。過程はどうであれ二着という結果は誉めるべきだと言っている



こんな私を労ってくれているのか、これなら怒鳴り散らした方がよっぽど嬉しい



これからは薬に頼らなくてもいいように効率的なトレーニングを考えると、いつもの優しい笑顔を見せながら話してくれる。でもその目は何処か悲しげだった



レースや身体に関する事は一言声を掛けると約束して欲しい。そう言われて断れるはずは無い



トレーナー「約束してくれて嬉しいよ」



彼は笑顔で私の頭を撫でている。他の人から見れば微笑ましい光景なのかもしれないが、私はトレーナーとの間に深い深い溝が出来たように感じた



そう感じたのは私だけじゃなくて彼もそうだった。悩んでいるのは私だけだと思っていたのが大間違いだった



人はウマ娘よりも簡単に壊れてしまう。ウマ娘に比べ人間が脆い、それは身体だけのことでは無いうことを本当に理解したのはこの時だった



下1〜3
学園内でのイベント
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 13:39:49.09 ID:9YipQNLX0
トレーナー視点あり?
担当が自分の許可なく薬を使った事にショックを受けつつも彼女の為にもっと良いトレーニングを考えようと切り替える、そこにヒール扱いされ泣いているウマ娘と出会う
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 14:02:14.94 ID:L6AC9sxEo
タキオンの所へ
これ(薬)に頼らなくても私は私の力でトレーナーに一着をプレゼントする
もう協力できないことはごめんなさい
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 14:16:55.90 ID:7RATBReEO
勝つための分析をすると胸の重さに体が振り回されているのだと思いつく
負けないための体幹の筋力を鍛えるか、さもなくば胸の切除・整形かと考える
96 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 14:59:14.00 ID:DKVljN9U0
レースが終わってすぐにアグネスタキオンの研究室に向かった。もうクスリの件で協力できないと言いに行ったのだけど



アグネスタキオン「それは無理な相談だねぇ」




トレーナーが何故ですかと驚いた表情で問い詰める。私もこの答えは予想していなかったから同じように驚いた




アグネスタキオン「突然止めてしまうのは体に悪影響だからさ」




私の筋肉や呼吸器官にクスリは染み渡っている。それが突然補給されなくなると細胞が壊れてしまうのだという



壊れる細胞は体だけじゃなく脳も。最悪の結果が待っているだろうと悪びれる様子もなく語る



トレーナー「どうしてそのことを彼女に言わなかったんですか」



アグネスタキオン「彼女は魂を売ると言ったからね」



トレーナーが私を見ている。どんな感情が込められているのかは絶対に確かめたくない
97 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 15:05:51.62 ID:DKVljN9U0
そんな私たちを見てか彼女はちゃんと補足をしてくれた。突然止めることは不可能なだけで、投薬の感覚を伸ばしていけば実質止めることができる



今までのように二日に一度の注射から間隔を空けていき、いずれは半年や一年に一度まで減らせる。アグネスタキオンは得意げに語っている



アグネスタキオン「現時点である程度のデータも揃った。キミはモルモットとして最高の働きだったよ」



彼女は上機嫌で話し続ける。それもそうだろう、自身の仮説を私が身をもって立証することになったのだ



私はクスリを止める決断をしたが続けていればもっと強くなる。このクスリがウマ娘にとって一般的なものにまでなるかもしれない



そうなれば私のモルモットとしての働きは十分過ぎる。私は強さを手に入れ彼女はデータを手に入れた



win-winの関係であり誰も憎めない。悪いといえばトレーナーに相談しなかった私だけなのだ
98 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 15:18:23.53 ID:DKVljN9U0
もうここには用は無いと力の抜けたトレーナーが立ち去ろうとすると彼女が呼び止めた



アグネスタキオン「彼女は体のバランスが悪い。スタミナが伸びなかったのはそのせいだ」



アグネスタキオン「胸の重さに体が振り回されている。本気で勝ちたいのなら胸の切除をオススメするよ」



切除以外にも鍛える場所を工夫した方が良いと教えてくれた。ちゃんとアドバイスもくれるから彼女は悪いウマ娘では無い



アグネスタキオンが善になるか悪になるかはその人次第だろう。私がもっと強くなりたいと願えばもっと強力なクスリもくれる




もしトレーナーが気付かなければ私はどこまで行ってしまっていただろうか



バレてしまった今はそんなことは考えるだけ無駄だと割り切った



下1〜3
寮かトレーナーとのイベント
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 15:34:38.00 ID:9YipQNLX0
主人公、トレーナーに胸の切除をすると提案するも君が母親からせっかく貰った身体を傷付けるわけには行かない…体幹のトレーニングを考えるよと話すそれでも駄目なら手術を受け入れると
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 15:56:21.58 ID:hxWv/z3jo
二着になった事から寮で他のモブウマ娘達から注目の的になる
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 17:03:48.01 ID:z9pev6eq0
その後もいつものように優しく接して来てくれるトレーナーに「優しくしないで欲しい…」「怒るなり、担当解任するなどする方がまだ気持ちが楽だ…」と言うモブちゃん
102 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 17:29:27.00 ID:h8P0t9GP0
それからすぐ学園のトレーナー寮に戻って荷物を取りに行った。レースも終わって疲れたいるだろうから今日はゆっくり休んでと彼は優しく言う



その優しさは私にとって毒だそんな言葉は聞きたくない



この機を逃せば口にすることはないだろう。だからトレーナーに気持ちを吐き出した



「優しくしないで欲しい」



トレーナー「え……どういう意味?」




「怒ったり担当外れるって言ってくれた方がまだ気持ちが楽」




担当を外れるのは言い過ぎだが全く怒らないのは違う。こんなことを許すならトレーナー失格だ



強く言えないにしても絶対に注意はすべき。私に怒れる場面は何度もあった



実験室では周りの目があったとしてもここには他に誰も居ない。たとえ怒鳴ったとしても誰にも文句は言われない



ここまで言ってもトレーナーは何も言わなかったので私は寮に帰った
103 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 17:36:06.32 ID:h8P0t9GP0
レース観てたよ!

二着って凄い!



寮に帰ると皆が今日のレースを褒めてくれた。ただの二着かもしれないが、オグリキャップに次いでの二着ということで注目されたようだ



フジさんもレースを観てくれていたようで結果は誉めてくれたけど表情は少し暗かった。多分気付いているんだと思う



フジキセキ「あとで話が……ううんなんでもない」



思う所があるのか私と話すつもりは無いみたいだ。フジさんもクスリを使えるのなら使うんだろう



寮長という立場だからそれができないのか、それとも他の理由があるのか



考えてから気付く、他の理由……トレーナーに決まってる。フジさんは私みたいにバカじゃないから一人で何かしたりしない
104 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 17:42:42.46 ID:MBLHIdpT0
夜。仲の良い子と今日のレースのことを褒めてもらったあとすぐに眠りについた



「……っ」



ギリギリと万力で締め付けられるような頭痛。胸が大きくなって肩こりからくる頭痛だと思っていたがそうではない



これはクスリの副作用なんだと思う。副作用で全身に痛みが出る可能性があるとさっき教えてくれた



体の痛みは無い、痛むのが頭だけで本当に良かったと思う



私が悪くて私が苦しむのならこれ以上楽なことは無い。今は頭より心が痛い




トレーナーや今後のレースのこと、学園でのことを考えながら眠りについた




下1〜3
翌日以降のイベント
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 17:57:31.46 ID:Hd5cnwhf0
翌日トレーナーは『約束をしてくれたから、それで良いと思ってた…それでも厳しい事を言って欲しいなら』と主人公を叱るトレーナー、しかし怒り、叱り慣れてないのがヒシヒシと伝わってくる
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 18:05:05.91 ID:PCZGOGUKO
トレーナーの担当だったOGウマ娘が同窓会があるついでにやってくる
走る夢は叶えられなかったけども、スポーツ用品の会社で働いているという
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 18:33:45.85 ID:lPBSPGEE0
トレーナーは>>92で約束を交わしてくれたから怒りはしなかったのを語る。
担当外れて欲しいなら君の意見を尊重すると解任届けを出す
108 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 18:47:49.76 ID:LrmBZX800
次の日、控え室でトレーナーと昨日のことについて話していた。私なりに気持ちを伝えたがうまく伝わった自信はない




トレーナー「約束を交わしてくれたから怒らなかったんだ」




昨日約束したから次に破ったときに怒ればいい。トレーナーがそう解釈したのだとわかって安心した



ほっとした私とは対照的にトレーナーは泣きそうな顔になりながら一枚の紙を取り出した




トレーナー「担当を外れて欲しいなら君の意見を尊重するよ」




机の上に置かれたのはトレーナーの解任届。そこには既に彼の名前が書かれていた



トレーナー「こんな形で終わるのは残念だけど……」



待って、待って、待って、待って。なんでそうなるの?
109 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 18:56:45.39 ID:+w2Hf62Y0
トレーナーとウマ娘の関係を良好にする為、トレーナーは極力ウマ娘を叱ったりしてはいけない決まりになっていたのを私は知らなかった




過去に指導がキツイトレーナーとウマ娘の間で喧嘩となり、トレーナーが大怪我をしてしまう事件が学園で起こっていた




仕方なく怒る必要があるときは生徒会や学園を通してから。そんなルールがあるだなんて全く知らなかった




彼にしてみればそれは当たり前のルールで、それを当然私も知っていると思っていた。だから私がトレーナーに言った怒って欲しかったというのは無茶苦茶なことだと解釈された



無茶苦茶で支離滅裂だと解釈してくれたらまだ良い方だ。私がわざと怒らせてトレーナーをクビにさせようと思われたかもしれない




トレーナー「君の活躍を祈っているよ」



「違う、違う……違うの……」



私が言い訳するよりも先に彼は控え室を出て行った



した1〜3
この次のイベント
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 19:04:08.58 ID:PCZGOGUKO
誤解を解きたいでも何て言葉をかければいいか分からない
部屋を飛び出して追いかけようとするも迷っている最中、そんな様子をみかけて心配したトウカイテイオーが悩み事はら会長が力になってくれると
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 19:16:10.33 ID:ujPLPBmy0
トレーナーを追いかけ後ろから抱き締め離さない「違う、本当に外れて欲しかったわけじゃない、許してごめんなさい…見捨てないで…」と若干メンヘラ気味になってしまう
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 19:25:53.44 ID:hlvWKkCa0
なんで上手くいかないの?と絶望していると机の上に見知らぬ目覚まし時計が置いてある
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 19:45:29.47 ID:pEs8TgqQo
名前案 マウントクラウディ
クラウディ:雲。芦毛→白より
クラウディ:曇らせ多い
マウントクラウディ:山の雲→変わりやすい→情緒不安定気味より
マウント:山。デカい
114 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 20:25:28.77 ID:5OtbVUch0
私にはトレーナーを追いかける選択肢しか無かった。トレーナーを後ろから抱き締める



「違うの本当に外れて欲しかったわけじゃない」



「許して……ごめんなさい、見捨てないで……」



トレーナーは私の行動に驚いていたと思う。後ろからだったから表情は見えなかったけど体が反応してた



トレーナー「落ち着いて、落ち着こうね?」




「嫌だ嫌だ嫌だ」




子供が駄々をこねるように嫌だと言って聞かない。こうなると自分で自分をコントロールすることも難しい



「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!」




私から去ろうとしているトレーナーを失いたくない。私はそれしか考えることができなかった
115 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 20:46:06.51 ID:7vNpN4J90
トレーナー「わかったから離して……」




私は気付いていないけど周りにはウマ娘が集まっていた。これだけの騒ぎを起こしていたら注目されて当然だ




「私の前から居なくならないで!!」




トレーナー「一旦落ち着こうよ」




彼の声も届かないくらい感情が抑えられない。居なくならないでという気持ちしか無い



暫くして生徒会のメンバーがやってきて私はトレーナーから引き離された。それでもまだ取り乱している私は保健室送りになった



「トレーナー!!」



冷静になれない私はトレーナーが遠くに行ってしまうと思い込んで叫び続けていた。冷静になれればこうはならなかったのに



下1〜3
保健室や学園でのイベント
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 21:11:14.68 ID:RPW6RnlIO
騒動を見たウマ娘達から噂が一人歩きした結果「アグネスタキオンを利用し担当ウマ娘を好みの体型に改造&ヤク漬けドーピングして自分に依存させたヤベェ奴」というレッテルをトレーナーが貼られてしまい、自分はその被害者ということになっていた。
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 21:15:11.90 ID:lPBSPGEE0
保健室では冷静になった主人公とトレーナーが話し合い。自分の担当を外れないで欲しいと話し、トレーナーも本当は自分も外れたくない最後まで君を育てたいと語る
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 21:24:25.36 ID:3OTUcRmj0
彼女をこんな風にしてしまったのは自分のせいだと気を病むトレーナー
119 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 21:57:11.66 ID:JyW/JglP0
あれから数日経った。あの時の出来事はかなりの人数に見られていたことを後から知ることになった



なにがどうなったのかはわからないが、私とトレーナーの一件は凄まじい事件として噂になっていた



「あの話知ってる?」


「アグネスタキオンを利用して薬漬けにしたヤツでしょ」


「かなり依存性の強い薬だったから禁断症状も凄かったんだって」


「だからあんなに叫んでたんだ!」


「トレーナーも鬼畜だよね、自分好みの体型に改造してたんだって」


「薬を使われてから胸が大きくなってたって同じ寮の子が言ってた」


「あの子も可哀想だよね」


「オグリキャップに僅差まで迫ってたって」


「入学して一年経ってないのにあの怪物と並ぶんだから本物だよ」


「早く元気になるといいよね」


「あ、話してたら来たよ、あの子だ!」
120 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 22:03:26.34 ID:WuKULXfG0
聞こえてる。全部聞こえてたけどどうしよう



どうするのが最適かわからなかったので俯いたまま横を通り過ぎた。その様子が悪かったのかまた話が盛り上がってしまった



「可哀想にあんなに元気無い」


「前はもっと明るかったんでしょ?」


「心配だな」



元々明るくないしこれで普通だと言えば納得するだろうか?いや多分しない。無理をするなと慰めてくれるだろう



ただの噂だと自分で否定すればいいのだがこれから私が向かうのは神経内科。生徒会が通院するようにと命令されたから従うしかない



噂がこれ以上広まらないようにとコソコソと病院に行こうとしたが、数日前に同じ寮の子に見つかってしまった。これが更に噂を広める結果になってしまった



こういう時はなにをしても無駄だと諦めた
121 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 22:10:58.03 ID:iCi3Elyy0
私のトレーナーは謹慎処分。それは重過ぎると弁解に向かった……のが良くなかった。学園側も謹慎は重いと考えていたようだが、私の行動がトドメを刺してしまった



もう何もしない。そう決めていたがまたしても他人を巻き込んだ



いきなりクスリを止めるのは良く無いと言ったのはアグネスタキオンだ間違いない。だが私は中毒者扱いされた哀しきモルモットということになっている



クスリの接種をなんとしても止めようと必死に私を庇う子と実験室で少し揉める。その時運悪く薬品AとBが溢れてしまい更にその上に薬品CとDが



アグネスタキオン「爆発するっっ!!」



アグネスタキオンの実験室は瓦礫の山になった



今の私はなにか行動を起こすだけで迷惑をかける。できるだけなにもせずに噂が消えるまで待とう



逆効果なのは知りつつもそうするしか無いので俯きながら学園の外に向かう




下1〜3
学園内か外でのイベント
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 22:25:57.34 ID:+DEtBMhd0
モブちゃんのトレーナーの噂は外まで広がってしまっていた。
あの子が例の鬼畜、外道、変態トレーナーの担当の子?可哀想に…とヒソヒソ話される
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 22:26:58.50 ID:vPNV12Jco
学園の周りでランニングのトレーニングで置いてきぼりにされてるハルウララに出会う
(主人公は中等部高等部決まってたっけ?)
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 22:29:11.31 ID:lPBSPGEE0
噂を沈下させる為に主人公のトレーナーを謹慎から解雇にして新しいトレーナーを付けるのを決める理事長、たづなさん
125 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 23:02:08.78 ID:WuRL6Fbz0
この商店街を抜ければ病院まであと少し。今日は誰とも会わずに済むと思っていたのに、後ろから声をかけられてしまった



ハルウララ「こんなとこでなにしてるのー?」



「貴女はどうしたの?」



ハルウララ「皆とランニングしてたんだけど、おいていかれちゃったからここにきたの!」




もうすぐレースが近いから追い込みなのだと言っているがそれで良いのだろうか。いや気にしたら負けだまた面倒なことになる前にここを離れよう



そう思うより先に揚げ物屋のおばちゃんがハルウララを見つけたようで近付いてくる。ここで走り去るのは不自然かと思いやり過ごすことに決めた
126 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 23:16:26.98 ID:9IuABjGa0
「アンタ体は大丈夫かい?」



なんで学園の外の話がここまで伝わっているのだろうか。鬼畜、外道、変態トレーナーに酷いことをされたと商店街でも噂になっていた




「元気無さそうで心配だ。揚げ物で良かったら食べるかい?」




ハルウララ「いただきまーす!」



ここで貰わないのも怪しいだろうと揚げ物を受け取る。これで最低限の混乱で済むと思い目的地に向かおうと……



ハルウララ「○○ちゃんはどこに行こうとしてたの?」



やはりこうなる運命なのだろう。これから行く病院の種類を聞き揚げ物屋のおばちゃんは大袈裟に心配しハルウララが首を傾げるのも決まったことなんだ
127 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 23:20:37.97 ID:9IuABjGa0
ハルウララ「ついたね病院!」



なぜこうなってしまったのか



私の症状が大変重いものであると誤解したおばちゃんがハルウララに付き添いを頼んだ



私はいいと遠慮しようとしたが、するだけ無駄なのは知っているので着いてきてもらうことにした



「一人で辛かったね……もう大丈夫だから」



余計に心配された。無駄だとわかってもあそこは断る場面だったようだ



一緒に病院には来たが彼女には病室で大人しくしててもらえばいい。軽くカウンセリングを行うだけなのですぐに終わる



「行ってくるから大人しくしてて」



ハルウララを待合室で待たせて私は診察室に入る



下1〜3
ここやそれ以降のイベント
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 23:24:43.32 ID:pEs8TgqQo
問題はないと強く訴える
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 23:31:57.67 ID:+DEtBMhd0
診察中に医者が「酷いトレーナーに担当されて災難でしたね」「ロクな人間じゃなかったんでしょうね」などトレーナーを散々罵倒して来るので思わず掴み掛かってしまい、問題アリと診断されてしまう
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 23:41:30.50 ID:B5QY5f0R0
トレーナーは悪くないのに…私が悪いのに…と話すも自分は絶対的被害者でトレーナーが加害者だと決め付けられ全く取り入って貰えない
131 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/25(火) 00:22:37.11 ID:nl5+7kApO
「トレーナーは悪くない……私が悪いんです」



医者「酷いトレーナーに担当されて災難でしたね」



「違うのに……」



私が絶対的な被害者と決めつけていて全く取り合ってくれない。医者は悪くが脅されてそう言わされてるとも思っている



ウマ娘に対して性暴力を振るうことは難しい。武器を持った大人でもウマ娘には勝てないから力づくで、ということがない



じゃあどうするのか?ウマ娘にも効くような強力な薬物を摂取させるしかない。私もその被害の一人だと思われている



医者「彼はロクな人間じゃなかったんでしょうね」



話をきいてくれないだけなら我慢できたけどトレーナーを罵倒されて思わず掴み掛かってしまった
132 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/25(火) 00:31:22.70 ID:MKudoUc3O
ハルウララ「暴力はダメーーーー!!」



診察室にハルウララが飛び込んできて私に抱き着く。そこまで力を入れていなかったがそれは私(ウマ娘)の感覚だ



医者「彼女に……鎮痛剤を注射……」



ハルウララ「暴れちゃダメっ!!」



どうしてこうなるのかはもうわからない。こうなればいっそ行くところまで行ってしまおうかとも思えてきた



ハルウララに抑えられたまま鎮痛剤らしきものを打たれ意識が遠のく。次はどうなっているのか楽しみにも思えてくる



下1〜3
この直後や数日後のイベント
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 00:43:11.84 ID:6eh/E10L0
後日、たづなさんに新しいトレーナーを紹介された。前任トレーナーにはもう会わせない方が良いと判断された
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 00:48:27.97 ID:TB5VXcPhO
その後、もはや実力で解らせるしかないとトレーナーが前組んでくれたトレーニングメニューを頼りに猛特訓をし、実力で一位を勝ち取る。
結果学園から「この才能を悪徳なトレーナーに摘まれるのは惜しい」と判断されトレーナー契約強制解除に踏み切られる。
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 00:53:18.19 ID:eMIGSqkQ0
なんでこんな初っ端からバッドエンド一直線なんですかねぇ…?
>>133+前任トレからの手紙を受け取る内容はこんな形で終わってしまったのは残念だけど新しいトレーナーと頑張って欲しい応援してます
という内容だった、主人公を一切責めない優しい内容だった。
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 01:18:09.46 ID:lF+Vob7C0
どうしてこんなことに...
137 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/25(火) 01:19:50.07 ID:ZVzTuaOI0
一ヶ月も経つと騒ぎも収まって周りも静かになった。けれどトレーナーは悪くないという意見は最後まで通らなかった



トレーナーは間違っていない、それを証明する為に彼が考えてくれたメニューを必死に頑張った



学園内の模擬レースでも一着を取れるようにまでなったのに、もう全てが遅かった



自慢じゃないけど私には才能がそれなりにあったようだ。だから学園は私を受け入れてくれたのだと理事長が教えてくれた



秋川やよい「その才能を彼に摘まれるのは惜しい!」



理事長は私の話をちゃんと聞いてくれた。私の意志でアグネスタキオンのクスリを使ったことも信じてくれた



ちゃんと全てを聞いた上でトレーナーとは契約解除。彼は地方のトレセン学園へと左遷になった




「彼は悪くないと言ってるのに!!」




秋川やよい「そういう問題では無い!」



彼と一緒に居る限り私のイメージは払拭されない。噂というものは面白おかしく広がってしまうのだ



秋川やよい「未来のあるウマ娘の将来が優先されるべき!」



彼は私の為にこの学園を去っていった。異動先でも歓迎されることは無いとわかっているのに、それでもトレーナーは辞めなかった



彼とはもう会えない。その代わりに私の手元には手紙が残った
138 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/25(火) 01:31:26.18 ID:ZVzTuaOI0
こんな形で終わってしまったのは残念だけど新しいトレーナーと頑張って欲しい。手紙にはそんなことが書いてあった



最後の一言は私のことを応援している。私のことを責める内容は一つも無かった



「最後まで怒ってくれなかった…………」



怒ったり叱ったりするには関係が築けていないとできないと聞いたことがある。私はトレーナーとちゃんと向き合えていなかった



彼は徹夜で私のことを考えてくれたのに私は何をしていた?渡されたトレーニング表をただこなしていただけじゃなかったのか



彼は私を信じてくれたのに私は信じようとしなかった。それが全ての原因だった



強くなりたいと心から思えていればこんなことにはならなかった



重いものを背負ってしまった。一人のトレーナーの人生を壊してしまったんだ。これはちょっとやそっとじゃ軽くはならない



臨時で就くというトレーナーには全てを話そうか。いやちゃんと契約するとなったら話すんだ



彼のことは忘れない。そう心に決めて私はトレーニングを続ける



下1〜3
臨時トレーナーとのイベント



寝ます
クラウデイは良いかも
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 01:48:05.77 ID:y/dIjWQ4o
臨時トレーナーにもトレーナーは噂のような人物ではないこれだけははっきりしておきたいと告げる

おつ
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 01:55:53.38 ID:YIC5jitD0
臨時トレーナー主人公に悪いトレーナーに捕まって災難だったな、自分はそんな事しないから安心して欲しいと話す+>>139

141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 02:03:46.85 ID:lF+Vob7C0
臨時トレーナーが元トレーナーの残したトレーニングメニューを見てその完成度に感心する。そして悪い噂について疑問を持つ
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 02:21:12.37 ID:TB5VXcPhO
結果から見るに、ドーピングを独断で決めず焦らずしっかりとトレーナーのトレーニングメニューをちゃんとこなしてさえいればトレーナーとの関係も壊れず一着を取れていたというのがね…
状況悪化の原因がほぼ主人公にあるのに誰にも責めて貰えずに、才能を見出だしてくれた恩人とも言えるトレーナーの人生を自らズタボロにしたとか辛すぎる
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 10:43:47.26 ID:x4fcdCp4O
加減を知らない曇らせの超特急
144 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/25(火) 12:53:57.02 ID:ThV6zfHk0
トレーナーに裏切られ心を病むウマ娘は多い。ちょっとしたきっかけで良くなったり、走ることを諦めるしかないような子もいる



私が理事長に依頼された子もそうしたうちの一人なんだろうと思っていた。男という生物はあらゆる手段を使って女を好き放題しようとする



今回の子も私にかかれば大丈夫。今まで何人も立ち直らせてきたんだ、私なら彼女を癒せる



臨時トレーナーとして指導するのは技術面より精神面。何があっても大丈夫、私は味方なんだと彼女に知っておいてもらう



学園の外に頼れる人を作るのがどれだけ重要なのかわかるいい機会と思ってくれれば一番だ



私と彼女には似たところがある、その話からしてあげると仲良くなれるだろう
145 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/25(火) 13:01:19.12 ID:ThV6zfHk0
彼女の走りを見て違和感を覚えた。走りだけじゃなく問題のあったトレーナーもそうだ



性問題を起こすトレーナーはどれも中途半端。けど低レベルじゃないからウマ娘も騙されてしまう



けどこの子のトレーナーが残したトレーニングは理に適っていて彼女のことをよく考えてある。ここまでレベルの高いトレーナーは少ない



これだけのトレーナーならあの子より優先されるべきじゃ……そんなことを考えてしまうくらいに彼女はおかしい



気持ちが沈んでいるのではなく重荷を背負っているような感じ。実際には見えないのに百キロ近い重りが彼女に乗っている



この現象は見たことがある。これは精神的な重さ、今まで何人も見てきた害悪トレーナーが背負っていたものだ



彼女は被害者のはず、その重りを背負う必要は無い。一体どういうことなのだろう



いくら考えても原因がわからず、彼女との距離間も測れない



下1〜3
臨時トレーナーとのイベント
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 13:40:54.34 ID:oHeQ0DVD0
一緒に食事に連れて行ってあげて、何が合ったかを聞いてみる。
「私は被害者なんかじゃない…虐待なんか受けてない、あんな優しいトレーナーは他にいない…」と話される
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 15:33:03.00 ID:PNNkVhSHO
何度も見直してボロボロになったトレーニングメニューの書かれた紙を見た臨時トレーナーに「貴女の事を心からよく考えてある良いトレーニングメニューね。」と言われて思わず泣き出してしまう。
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 15:57:29.28 ID:uhrIBJh6O
とにもかくにもまずは話を聞くこと、そして否定しないことを念頭に行動する
149 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/25(火) 17:41:20.19 ID:trMv3mqc0
ウマ娘といえば甘いもの。甘味が嫌いな子はまず居ないということで彼女とスイーツバイキングに出かけることにした



まずはなにがあったたかを聞いてみる。ここで大事なのは絶対に否定しないで聞くことに徹することだ



『それは違う』だなんて絶対に言っちゃいけない。私は敵じゃないってことを知ってもらう



「……」



彼女は口を開かないけど全く言うつもりが無いわけじゃない。彼女のペースで気持ちを整理するまで待てばいい



貴女の為なら時間はいくらでも使える。私の気持ちが伝わるまでは何時間でも待ってあげるから
150 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/25(火) 17:52:48.09 ID:trMv3mqc0
やがて彼女はポツリポツリと話してくれた。例のトレーナーが悪くないと言い出した時は恋愛感情があったからなのかと思ったが事情が違う




「私は被害者なんかじゃない……」



彼女の話が本当ならむしろ被害者はトレーナーと言えるが状況から考えると、被害者はこの子になってしまうだろう



「洗脳なんか受けてない……あんな優しいトレーナーは他にいない……」



優しいと言われて引っかかる。今の話ならトレーナーは悪くなかったと学園に不満を漏らすのが普通だ



あのトレーナーは中央をクビになり地方に左遷された。これが彼女の言う優しいと結び付くのだとしたら



女トレーナー「全てトレーナーのせいにしたのね」



彼女は涙を流しながら頷く。全ての行動が裏目に出たとしてもどこかで訂正できるタイミングはあったはず



理事長が貴女を優先して彼を処分したと言っても抵抗くらいできた



ここで私は気付いた。彼女が背負っているものはトレーナーの輝しい未来だ。この子が彼の栄光を奪ってしまった



下を向き大粒の涙を流すこの子をどうするのが一番なのか。私のキャリアにかけて最適な答えを見つけてみせる



下1〜3
学園の外でのイベント
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 18:21:01.83 ID:f0vgBX6n0
逃げ☆シスがライブを開催。
「夢を求めて生きようよ!」
とスマファルがアピールする
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 18:23:13.51 ID:GFc4tw+E0
臨時トレーナー、モブちゃんの地方に飛ばされた前任トレとこっそり会って話を聞く実際の所未来を奪われて恨んでるのでは?と思ったが
「恨んでなんかない、ウマ娘の事を第一に考えるのがトレーナーとしての責務自分が悪役になるくらい安い物。もし自分の事が気掛かりで走るのを辞めたりしたらその時こそ本当に怒る」と語る
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 18:30:32.76 ID:flJgtRx00
>>152+女トレからその話を聞いて目に光を取り戻しかける主人公

今ままではプロローグだったのね完全に理解した
154 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/25(火) 18:56:15.32 ID:trMv3mqc0
女トレーナー「仕事はどうなの?」



トレーナー「ぼちぼちです」



順調なわけが無いのに決して弱音は言わない。それは同じトレーナーである私にもそうらしい



会ってくれるかどうか怪しかったが二つ返事で快諾してくれた。彼はそういう性格なのだろう



世間話もそこそこに私は一番聞きたかったことをいきなり尋ねる



女トレーナー「あの子に未来を奪われて恨んでないの?」



トレーナー「恨んでなんかないませんウマ娘の事を第一に考えるのがトレーナーです」



自分が悪役になるくらい安い物だと言い切った。彼は本物のトレーナーだ、こんなことが言えるトレーナーは中央に何人も居ない



トレーナー「彼女に伝えてくれますか?もし自分の事が気掛かりで走るのを辞めたりしたらその時こそ本当に怒りますよって」



彼女に伝えることを約束して彼とは別れる。彼は罵声にも負けずきっと一流のトレーナーになれるだろう
155 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/25(火) 19:04:10.13 ID:trMv3mqc0
彼女には突然休んだことを謝った。どこに行くかを言ってしまうとよくないと思い場所は伏せていた



私が彼に会いに行ったと言った瞬間、彼女は掴みかかってきそうな勢いで近付いてくる



「トレーナー……っ!!」



嘘偽りなく全てを話した。彼は進んで悪役になったのだと彼女も理解できただろう



そうなるきっかけを作ったのは彼女だが、この結果を望んだのは彼自身。その荷物は背負う必要が無いと諭す



「ごめんなさいごめんなさい……」



彼はそんな言葉は望まない。気持ちに応えるのなら強くなるしかない



この子がどれだけ伸びるのかは未知数。持っているものは素晴らしいからあとは本人の気持ちにかかっている



彼とこの子は離れていてもレースでなら繋がれる。そのことを彼女が忘れ無ければどこまでも強くなれるだろう



下1〜3
学園内でのイベント
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 19:24:00.78 ID:1M16Xr2To
ハルウララが人参を持ってよく遊びに来るようになった
友達に長距離を目指してスタミナを鍛えている小柄なウマ娘がいるらしい
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 19:32:46.91 ID:uFDNzVSi0
主人公、目標が決まる彼(元トレーナー)にG1で一着になった自分を見せるという目標が。
強くなってもう一度彼に会う為に。
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 19:36:45.33 ID:y/dIjWQ4o
もう大丈夫ねと臨時トレが新しい本トレーナーの話を出すと明らかに同様する主人公
もうトレーナーと言う存在との別れは嫌だと
臨時の方は長く担当を持った事が無かったので悩む
159 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/25(火) 21:30:01.95 ID:zmRJ/CbP0
あれから何度かの話し合いをした結果、今年中に勝負服を着ることを目指すと決まった



勝負服が着れるのはG1のレースに出るということ。その為には勝たなければいけないレースがある



勝負服を着て走る姿を彼に見せたい。この子だけの良い目標だと思う



G1を目指すだけではなく一着も目標にしたいところだがそれはまだ早い。新しいトレーナーがその時期を見極めるだろう



これで私の役目は終わったと思っていたがそんな簡単な話では無かった。彼女に次のトレーナーの話をすると激しく動揺してしまった



「また私は捨てられるんですか……?」



彼は捨ててなんか無いと慌てて否定する。感情が敏感になっているようなので、別れに関する時は慎重に言葉を選ばなければいけない
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