モブウマ娘とトレセン学園【安価】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/10/22(土) 22:23:49.91 ID:zefAVL0E0
トレーニング後にトレーニングのことを相談してみた。相手は海の向こうからやってきたウマ娘だから何か特別なことが聞けると思った



半ばヤケクソだったのかもしれない。誰でもいいから何か知りたいって感じで歩いてたら彼女と出会った。だからスタミナのことも聞いてみた



けど彼女は私の期待する答えはくれなかった、私の意識の問題だと言っていた。それは感じていたがすぐにどうこうできるものじゃない。けど彼女はそれすらも否定した



?「彼女の前でそんなことを言ったらどうなるかわかっているの?」



そう言われてなにも言えなかった。彼女がわざわざこの国からまで来たのは『同僚』を癒す為のプログラムの一環。走る為にトレセン学園に来たわけではなかった



その同僚は心を病んでいた。ただそれだけで海を渡るはずもなくちゃんとした理由がある



レースに向かう途中のバス。中に乗っていたウマ娘は同じトレーナー施設に通っていた仲間。運転していたのは彼女たちのトレーナー



運転手だったトレーナーが突然発作を起こし、バスは……



結局生き残ったのはその『同僚』だけだった。その事故は日曜日に起きた静かで悲劇的な事故だったそうだ
22 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/22(土) 22:29:35.85 ID:zefAVL0E0
『同僚』は精神を病みドラッグにまで手を出した。このままでは塀の中は確実ということでそれを逃れる為ここまで来た



『同僚』については気の毒だとしか言いようがない。そして彼女が言いたいことも理解した



「走れるだけで幸せだって言いたいんでしょ」



?「そんな悩みは贅沢過ぎるわ」



「私は『同僚』じゃないから関係ない」



冷たいかもしれないが事実だ。私は『同僚』じゃないからそんな話をされてもどうにもできない



『同僚』の更生プログラムのお守りをさせられている彼女に対しても特別な感情は無かった



結局心にモヤモヤしたものを残したまま会話は終わった。トレーニングのコツも聞けず大損した気分だ



今日はもう終わろう。私はトレーニング場を後にした



下1〜3
寮内でのイベントや他の何か
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/22(土) 22:46:59.69 ID:3VnhIWRe0
ウオッカとスカーレットの言い合いに遭遇してしまう、無視して素通りしようとするも絡まれてしまう
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/22(土) 22:59:45.63 ID:9YA30hYOo
元気なさそうだね、そういうときはちゃんこが一番!とヒシアケボノに絡まれる
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/22(土) 23:02:54.69 ID:nvlTHoUb0
ギムレットが壁を蹴り壊してしまう所を目撃
26 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/22(土) 23:46:38.42 ID:gEp/F4zs0
ダイワスカーレット「なによ!」



ウオッカ「なんなんだよ!」



寮の前で二人が言い争っていた。この二人はライバルでもあるけど二人で言い争っている印象しかない



巻き込まれると厄介だけどご丁寧に寮の入り口の前で言い争っているから避けれない。トレーニング終わりにこれは罰ゲームでしかないと思う



ウオッカ「お前もそう思うよな!?」



ダイワスカーレット「おかしいのはコイツよ!」



ほらきた。罰ゲーム確定



けどここで下手なことを言うと更に面倒なことになるから仕方なく会話に混ざる
27 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/22(土) 23:53:00.58 ID:gEp/F4zs0
ウオッカ「ギムレット先輩の蹴りって凄いよな!」



「そうかな」



ダイワスカーレット「だからってアレはないでしょ!」



ウオッカ「先輩は枠に縛られないってことなんだよ!」



ウオッカが指を指す方向にタニノギムレットがいた。その側には壊れた壁の破片が散らばっている



タニノギムレット「フッ……」



蹴り壊したであろう壁の側でギムレットがポーズを決めている。この人はなにをしているのだろうか



ウオッカ「なーー!?カッケェだろ!」



ダイワスカーレット「ただの器物損壊じゃない!」



「寮に入りたいんだけど」



タニノギムレット「フッ……」



寮の入り口でこんなことをやっていたら当然目立つ。騒ぎを聞き付けた寮長が現れて私達は注意されることになった



私達……?私はなにもしてないよね……



下1〜3
このあとどうした、どうなった?
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 00:07:14.83 ID:bA/tnU7Oo
ダスカ達を帰らせた後、何か悩み事があるなら言ってみなよとフジキセキ
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 00:17:34.94 ID:HJt19P3q0
フジキセキにスタミナが伸びない悩みを明かす
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 00:20:56.57 ID:TBGa3CYY0
純粋に疑問だったフジキセキに胸を露出させてる勝負服恥ずかしくないの?と聞く主人公
31 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 00:45:53.02 ID:c5OpQvwE0
寮長であるフジキセキはちゃんとわかってくれた。スカーレットとウオッカは注意、ギムレットは生徒会に呼び出しになった



部屋に戻って着替えようとしたとき寮長は私に話しかけてきた



フジキセキ「何か悩み事があるなら言ってみなよ」



寮長だから他の子の表情はよく見ているという。私が悩んでいることはすぐにわかったと言ってくる



「確かに悩みはありますけどその前に質問してもいいですか?」



フジキセキ「構わないよ」



「胸を露出させてるあの勝負服恥ずかしくないの?」



フジキセキ「全く恥ずかしくないよ」



勝負服だからね、とフジさんは続ける。



フジキセキ「街中であんな格好なんかできない。だけど勝負服なら別なんだ」



トレセン学園に所属していても一部の子しか着ることのできない勝負服。G1を走る権利を得るには生半可な努力では足りない
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/10/23(日) 00:54:21.05 ID:c5OpQvwE0
フジキセキ「キミが伸び悩んでいるのは知っているよ」



こんな私の詳細を知っていることが意外だった。レースでもパッとしない私の走りが認知されていることに驚いた



フジキセキ「キミはなんの為に走っているんだい?」



その質問になにも答えられなかった。さっき騒いでいたあの三人は大きな目標があって勝負服も持っている



私は何の為にここに来たのか



三冠なんか目指すつもりも無いし有馬なんて夢のまた夢。勝負服を着ることもなく現役を終える可能性が高い



フジキセキ「やっていることは間違っていない、あとは気持ちの問題さ」



そう言うとフジさんは去っていった
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/10/23(日) 01:01:24.92 ID:c5OpQvwE0
「はぁ……」



すっかり遅くなってしまったので浴場には私一人だった。汗を流しながらフジさんに言われたことを思い出していた



運良く三着や四着に入ったとき、私より下の順位の子は本気で悔しがってた。私なんかよりも必死に努力してたに違いない



その子を見ても私は何も思わなかった考えることも無かった。私は負けて悔しいとも思わなかった



トレセン学園に入れた時点で『勝ち』だと思ってる。中央で走っていたというだけで将来役立つことが確定したようなもの。地方で走ってたウマ娘より中央の方が何かと優遇はされる



走ることが関係のない仕事でもこの傾向はある。だから私は成功することが確定している状況だ



「この気持ちはなんなんだろ」



私の独り言は誰にも届かない



下1〜3
お風呂後のイベント、又は次の日以降のイベント
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 01:14:27.02 ID:GJ8EMkPg0
次の日、トレーナーに「スタミナが伸びないなら短距離に切り替えて見ないか?」と言われる
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 01:25:10.94 ID:RwFSSW4g0
レースで勝てないモブ娘達が次々学園を辞めていると小耳に挟む
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 01:30:49.45 ID:HJt19P3q0
同じマイルウマ娘のタイキシャトルとぶつかり乳合わせ
37 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 01:52:17.61 ID:c5OpQvwE0
タイキシャトル「Oh!」



「あっ」



ぷにゅん



浴場をあとにして部屋に帰ろうとした時、タイキシャトルとぶつかってしまった。胸同士で当たったから痛くはなかった



痛くはなかったけどどこかから歯軋りのような声が聞こえた……気がする



タイキシャトル「すいませんデシタ!」



「こっちもごめん」



お互いに怪我がないことを確認したから部屋に帰ろうとしたのを呼び止められる。こんな遅い時間に風呂上がりなのを不思議がっていた



嘘を言う必要は無いので起こったことをそのまま話した。破壊王といつもの二人に巻き込まれた結果こうなったことを伝えた
38 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 01:57:19.56 ID:c5OpQvwE0
タイキシャトル「あの二人はライバルデスからネ!」



「だから?」



ダイワスカーレット「いつでもバチバチデース!」



見てる分には面白いかもしれないけど巻き込まれると損しかない。この人はきっと巻き込まれたことが……いやこの人ならそんなことは関係ない



誰とでも仲良くなれるしいつでもハイテンションなタイキシャトルなら困ることはない、むしろ困らせる側だ



タイキシャトル「折角デスからもっとお話ししまショー!」



私は部屋に帰りたいのに……



下1〜3
タイキシャトルとのイベント又はそのあとのイベント


39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 02:09:52.97 ID:ilQHHMWDo
タイキとのイベ後にて
部屋に戻ると同室の娘に心配される

おつ
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 02:36:09.37 ID:t+2SMkfA0
いつの間にかBBQをやっている、いい匂いに誘われてオグリキャップが来る
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 02:43:48.89 ID:x64eA3zh0
就寝前にメールでトレーナーに「スタミナが伸びないなら短距離に切り替えて見ないか?」と来る
42 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 13:09:53.33 ID:c5OpQvwE0
ジューーー



タイキシャトル「焼けましたヨ!」



どうしてこうなっているんだろう。早く部屋に帰りたかったから適当に返事をしてたらバーベキューが始まってた



オグリキャップ「美味しいな」



同じ芦毛でも怪物と呼ばれてる方、オグリキャップもなぜかこの場に居る。匂いに釣られてやってきたんだと思う



タイキシャトル「まだまだ食材はありますカラネ!」



お腹が空いているから有り難くバーベキューは食べ……



オグリキャップ「んまい」



私の分は残してて欲しいけど残ってないかもしれない
43 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 13:18:13.34 ID:c5OpQvwE0
タイキシャトル「スタミナが課題なんデスカ」



オグリキャップ「んぐ」



せっかくだから私の課題のことについて話してみた。お肉を食べながらいい答えが聞けるとは思わなかったけど、話してみないとわからない




タイキシャトル「ばーーっと走ってギュンって感じでやれば問題ありマセン!」



「えっと」



タイキシャトル「イェーーース!」



オグリキャップ「スタミナは大事だ」



バーベキュー女の話はよく分からない。けどオグリキャップならいい答えをくれるかもしれない
44 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 13:46:54.91 ID:AbC5jvuhO
オグリキャップ「そういえばこのお肉はどうしたんだ」



アドバイスよりお肉が気になったようでタイキシャトルにそう質問する。するとバーベキュー女はアホなことを言い出した



タイキシャトル「大きい冷蔵庫から頂戴シマシタ!」



寮に出てくる食材を保管している大きい冷蔵庫。普通の家庭用の冷蔵庫は皆んなが色んなものを入れていて自由に使える



けど大きい冷蔵庫だけは触るなと寮長に何度も注意されていた。それなのにこの女はそこから食材を持ってきたのか



オグリキャップ「…………」



オグリキャップの手が止まる。彼女も大きい冷蔵庫の件で何度も何度も注意されている。コトの重大さを誰よりも理解している



タイキシャトル「ワッツ?」



後ろから寮長がやってくる。姿は見えないがオーラが見える。ドス黒い怒りに満ちている



逃げるなら今しかない、怪物の方も同じことを考えていたようで器と箸を持って走り出した



証拠隠滅のやり方がプロのそれだ。私も彼女の真似をしてこの場を走り去った
45 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 13:58:46.93 ID:6Poh87qDO
「お腹空いた……」



バーベキューも満足に食べたとも言えず食堂も閉まっていたので空腹のまま寝るしかなかった



同室の子にも心配されたがどうしようも無かったので適当に返事をしておいた



今日はもう寝よう、課題は無かったことに……そう思って寝ようとした瞬間トレーナーから連絡がくる



[これからのことについて明日話そう]



私の路線変更かなと思ったけどそれなら文面がおかしい。これからのことってなんだろう



「あ……そっか……」



担当外れるってことかな。トレーナーになってみたけど思ったのと違うからって外れることは多い。



トレーナーの指示は的確だったそれに応えられなかったのは私。トレーニングで伸びなかったのも私



中央で活躍したいのはウマ娘だけじゃなくトレーナーもそう。せっかく中央のトレーナーになったなら伝説級のトレーナーになりたいはず



トレーナー無しでこれから頑張るしかない、やれることをやっていこう。そう決めて私は目を閉じた



下1〜3
翌日のイベント又はトレーナーとのイベント



46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 14:27:15.64 ID:HJt19P3q0
トレーナーにこれからはよりスタミナを強化するトレーニングをしようと彼が徹夜で纏めたスタミナトレーニングの資料を渡された
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 14:36:08.31 ID:mgn3hp/ho
髪溶かすのを同室の子とお互いにしあいっこ(日課)
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 14:37:44.41 ID:K62JqNJH0
体力を付ける為にプールにそこでBNWの三人に出会う
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 14:38:15.31 ID:WCpFfROjO
「スタミナについて悩みがあると風の噂で聞いてね。私の実験に付き合わないかい?」と胡散臭いウマ娘が訪ねてくる。
50 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 15:39:59.35 ID:ok7ThRj1O
翌日のトレーニングはプールで行われることになった。トレーナーからの話というのはスタミナを強化したいとのことだった



彼の目にはクマができていた。こんな私なんかの為に徹夜でトレーニングのメニューを考えてくれたんだ



このトレーナーの気持ちは裏切れない、いつもより真剣にトレーニングに取り組んでいこう



トレーナー「ええっと……」



泳ぎ方は自由でいいからと言われたからバタフライで泳いでいたら変な顔をしてた



トレーナー「クロールは泳げないの?」



「息継ぎできない」



この胸が邪魔だからというとそう……と返してくる。平泳ぎも同じ理由で苦手だし背泳ぎは他の子に止められる



今日は他の子が少ないから背泳ぎでもいいかなと考えていたら、向こうの方からウマ娘がやってきた
51 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 16:00:39.48 ID:NTTDAr9GO
BNWの三人だ。あの三人のウマ娘を知らない人は居ない。最大のライバルであり親友でもある三人はトレーニングも一緒なことが多い



ウイニングチケット「いっくぞーー!」



準備運動もせずに飛び込むのを嗜めるビワハヤヒデ、その横で一人ストレッチをするナリタタイシン。どこでもいつもこんな調子だからこの光景は見慣れている



「凄い」



思わず声が出るくらいのトレーニング。そこまで本気でやるのかってくらい追い込んでる



本気ではやってるけど無理はしていない。自分の身体のこともよくわかってる、これが一流のウマ娘なんだろう



ビワハヤヒデ「私達が気になるのか?」



ナリタタイシン「騒ぎ過ぎだって言ってるじゃん」



ウイニングチケット「うるさくてごめんねぇぇぇぇ!!」



思ったよりもジロジロと見てしまっていたようで話しかけられてしまった。どうしよう



下1〜3
BNWとのイベント
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 16:15:29.98 ID:bA/tnU7Oo
スタミナを上げるのは心拍数を上げた状態を維持する事が重要
ペースセンサーのついたエアロバイクはどうだろうかとビワハヤヒデからのアドバイス
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 16:32:29.23 ID:K62JqNJH0
スタイル抜群の主人公に嫉妬を見せるタイシン
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 16:34:39.39 ID:XqfLSfjEO
BMWのトレーニングに巻き込まれ息も絶え絶え
スタミナ小アップ
55 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 19:15:12.89 ID:c5OpQvwE0
「ひぃぃ……」



トレーナー「物凄いことになってたね」



トレーニングが終わりプールから這い上がる形でなんとか脱出できた



迷惑をかけてしまったからと特別にBNWのトレーニングに参加させてもらったまではよかった。こんなことになるだなんて思わなかった



この三人はこんなトレーニングを毎日やっているのか、それは強くなって当然だ



「ひい……ひぃ……」



ビワハヤヒデ「あ、おい!」



突然視界が暗くなる。それは私が意識を失いかけているからだと気付いた時にはもう遅かった



私の意識はそこで途切れ世界は暗転していく



下1〜3
保健室でのイベント
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 19:22:49.57 ID:bA/tnU7Oo
安心沢さんが不法侵入してる所に出くわす
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 19:24:28.00 ID:HJt19P3q0
目が覚めるとトレーナーが目が覚めるまでずっと看病してくれていた
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 19:27:34.30 ID:3HwRfQCq0
トレーナーがずっと看病してくれていた、保健室でサボってたセイウンスカイが「彼ずっと、心配してたよ〜」と教えてくれた
59 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 20:27:27.35 ID:c5OpQvwE0
見慣れない天井にふかふかのベッド。ここが保健室であることはすぐにわかった



ハードなトレーニングで倒れたと言えば凄いのかもしれないが実際は違う、そんな格好いいものじゃない



「カッコ悪い……」



他のウマ娘のトレーニングに途中から参加して倒れただなんて恥晒しもいいとこ。普段どれだけ楽なことしかやってないのって言われて終わり



身体が弱いわけじゃないただ体力が無いだけ。BNWの三人もきっと呆れてしまっただろう



体調に問題無さそうなのでトレーナーの所に行こうと体を起こす。するとベッドに誰かがもたれかかっているのが見えた
60 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 20:45:18.34 ID:c5OpQvwE0
セイウンスカイ「トレーナーさんね〜ずっと心配してたよ〜」



隣のベッドでサボっていたセイウンスカイによるとトレーナーはずっと私の心配をしていたそうだ



セイウンスカイ「いいトレーナーさんだね〜」



心配するだけなら誰でもできるから。そんなことを思ってしまうのは私の性格が悪いだからだろうか



私の代わりにトレーナーをベッドに寝かせて保健室を出て行く。セイウンスカイは彼を起こさなくていいのかと言っていたが休息が必要なのはトレーナーの方。そのままにしてあけで欲しいと告げておく



「まだ少しキツイかも」



今日はもう走ることはできないし部屋に帰ろう。少し脚もふらつくけどここから部屋までなら問題ない




下1〜3
次のイベント
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 21:24:47.09 ID:MaNmN1fR0
BNWに遭遇、気まずくて目を逸らすが「何事もなくてよかった」「倒れた瞬間急いでトレーナーが運んでた」「優しいトレーナーさんでよかったねぇぇ!」
と心配する声やトレーナーに付いて言われた
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 21:34:15.64 ID:p8KxDKM60
部屋に戻る途中トレーナーに迷惑ばかり掛けて情けないと考え絶不調に
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 21:35:57.95 ID:vn5zIblMO
「スタミナについて悩みがあると風の噂で聞いてね。私の実験に付き合わないかい?」と胡散臭いウマ娘が訪ねてくる。
64 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 21:53:27.72 ID:c5OpQvwE0
アグネスタキオン「スタミナについて悩みがあると風の噂で聞いてね、私の実験に付き合わないかい?」



部屋に辿り着く前にアグネスタキオンに話しかけられた。胡散臭い雰囲気はいつも通りだが今日は話を真面目に聞く気になった



アグネスタキオン「詳しい話は私の実験室でしよう」



その言葉に釣られるように私は実験室に向かう。過去に爆発や異臭騒ぎを起こした実験室がまともなわけがないが今はそんなことが気にならない



少しでも現状が良くなるなら藁にも縋りたい。この気持ちは弱者にかわからないだろう
65 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 22:13:08.50 ID:c5OpQvwE0
アグネスタキオンの実験室は雰囲気が凄かった。明らかに怪しいフラスコやおどろおどろしい色のした試験管が並んでいる。正気ではないのは確かだろう



アグネスタキオン「キミは魂を売ることができるかい?」



できる。彼女から詳細を聞く前にそう答えてしまっていた。この返答に彼女は満足げな表情を浮かべている



アグネスタキオン「薬物による一時的なドーピングほど白けることはない。しかし恒常的に接種すればどうだい?」



強くなれるとわかっているのにその手段を取らないのは愚者だ。彼女は自分の理論を高らかに語る



薬物がどんなものなのかは知らないが体への影響は良くないだろう。それでも躊躇う理由にはならない



「私でよければ協力します」



アグネスタキオン「キミのようなモルモットを待っていたんだよ」



注射器を持ったアグネスタキオンが私の腕を捲る。副作用で何かあるのかくらいは聞いておいても良かったかもしれないがもう遅い



下1〜3
実験室でのイベントかこのあとのイベント
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 22:27:54.74 ID:XFb2DmuNo
投薬の結果、中距離なら問題なく走りきれる程のスタミナを手に入れる
但し、副作用として左目や左手から青い焔の謎エフェクトみたいなものが出続ける(熱くはない)
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 22:35:15.14 ID:AQu9CF7s0
薬投下後スタミナは付いたが副作用でバストが3桁台に突入というデメリットが
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 22:42:31.45 ID:HJt19P3q0
スタミナはある程度付いたが七色に輝き出し、迎えに来たトレーナーが心配しだす
69 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 22:55:35.30 ID:c5OpQvwE0
数日後、私はまた実験室を訪れていた



アグネスタキオン「あれからどうだい?」



「スタミナに不安が無くなりました」



アグネスタキオン「それは素晴らしい、今日もデータを録らせてもらうよ」



どんなものを注射されているかは聞いていないし聞くつもりもない。ただ普通ならこんなものは注射しなくても生きていける



副作用で命を縮めることになっても構わないそれで速くなれるのなら安いもの。他人ではなく自分を犠牲にするのは何よりも容易い



容易いのはいいが少し困ったことにはなってきている。それがこの目に見える副作用だ
70 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 23:03:35.87 ID:c5OpQvwE0
どたぷんっ



アグネスタキオン「バストが大きくなったねぇ」



「サイズが三桁になりました」



アグネスタキオン「成分を調整すれば豊胸剤として売れてしまうね」



大きくて少し不便だったレベルの胸がとんでもないことになっている。足元が全く見えない



肩こりも酷くなっていて頭痛がしてくる。胸だけで数十キロの重さは確実にある



レースの時が一番楽かもしれない。無理矢理押さえつけていれば走りやすいし前もしっかり見える



もしレースで勝てるようになればライブのメインダンサーで踊ることになる。この胸でダンスができるのか不安でしかない
71 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 23:07:04.82 ID:c5OpQvwE0
アグネスタキオン「まだ大きくなるかもしれないよ」



「……」



アグネスタキオン「その代わりスタミナで悩む必要は無くなるんだ安いものだろう?」



「はい」



アグネスタキオン「もうすぐレースなんだってね期待しているよ」



モルモットとして私の理論の完成させてくれたまえ。アグネスタキオンなりの激励を受けて私は実験室を去る



スタミナに不安が無くなってから初めてのレース。どんな結果になるかはわからない



下1〜3
レースでのイベントかそれまでのイベント
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 23:17:05.21 ID:HJt19P3q0
レース前にトレーナーにサラシをプレゼントされる。
トレーナーは主人公のちょっと動いただけでも揺れる胸に顔を赤くし直視できないでいる。
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 23:25:01.74 ID:7oGOGFGW0
周りやメディアからは明らかにレース向けの体格ではないと非難されるも、気にしなくていいよとトレに励まされる
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 23:25:31.72 ID:ilQHHMWDo
>>72
恥ずかしいけどちょっと気分がいい(調子アップ)
75 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 23:41:08.75 ID:c5OpQvwE0
レース直前の控え室、今回の作戦はどうするのかという最終ミーティングも終わりあとは着替えてパドックに向かうだけ



制服から体操服に着替える為に更衣室に向かおうとした所をトレーナーに呼び止められる



トレーナー「これを使ってくれないかな」



彼が手にしていたのはサラシ。いつも使っている物じゃなくて肌触りの良いかなり良質な物だ



トレーナーは男の人だから私の身体を見てしまうのは仕方ない。ちょっと動いただけでも揺れる胸に顔を赤くするし



そんな彼がこれをプレゼントしてくれたことが嬉しい、少し気分が高揚してきた



調子は悪くも良くもなかったがこれで好調に傾いた。トレーナーに応える為にもこのレースは頑張ろう
76 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/23(日) 23:46:29.09 ID:c5OpQvwE0
一番人気……



ゲート前にいるといつもの実況が聞こえてくる。それと同時に観客の声も聞こえる



「……」



この身長と胸は走りに向いた体格じゃないのはわかってるけど他人に言われる筋合いは無い。黙らせるには勝つしかない



七番人気……



ここでやっと私の名前が出てくる。これまでの走りを見ていたら妥当な評価だと思う



絶対に勝つとは言えない。だけど自分がどこまでやれるのかは知りたい



クスリに頼りはしたけど他のウマ娘もやればいいだけのこと。私はその一線を超えたんだ



全員がゲートに入った、もうすぐレースが始まる



下1〜3
レースの結果
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 23:52:06.36 ID:bA/tnU7Oo
惜しくもハナ差2着
急激なスタミナの改善に違和感を覚えるトレーナー
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 23:54:50.34 ID:7oGOGFGW0
シングレ顔のオグリに抜かされ2着に。

今更だけど主人公の名前はないの?
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 00:03:32.38 ID:ym4IP4Zo0
結局3着という結果になるもトレーナーに「凄い、よく頑張った!」と抱き締められ自分の事のように喜んでくれるトレーナーに胸が温まる
80 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 00:17:25.17 ID:9IuABjGa0
ワワァァァァァ



二着。トレセン学園に入ってから一番の結果だ。しかも一位はあのオグリキャップだからこれはかなり価値のある二着に違いない



オグリキャップ「良い走りをしていたな」



同じ芦毛の彼女に握手を求められそれに応える。こんな清々しい気分は新しい以来だろう



いつまでもレースの余韻に浸っていたかったがそういうわけにもいかない。すぐにライブがあるのでその準備に取り掛かる



バックダンサーではなくメインの一人として踊るライブ。同じライブでも踊る場所が違えば全く別のものなのは自分がよく知っている
81 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 00:22:50.54 ID:9IuABjGa0
振り付けを間違えることもなく無難に終わらせることができた。観客も喜んでいたみたいだけどトレーナーも喜んでいるに違いない



少しワクワクした気分で控え室の扉を開けた先に居たのは私が期待したトレーナーではなかった



トレーナー「隠してること、あるよね?」



そこに居たのはいつもの彼ではなく冷たい顔をした男が居た。こんな表情ができるのかと恐怖すら覚えた



表情からは怒りは見えない、深い哀しみだけが伝わってくる



トレーナー「……座って」



沈黙のあとトレーナーは私に席に着くよう命じる。いつもの控え室が地獄のように感じた



下1〜3
控え室やトレセン学園でのイベント
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 00:30:07.94 ID:lPBSPGEE0
素直にタキオンの薬を使った事を話す、トレーナーは怒ったりはしなかったが悲しげに「君を薬に頼らせてしまった…不甲斐ない」と自分ではスタミナを伸ばせなかったトレーナーとしての実力不足や不甲斐なさを悔やむ事に
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 00:34:14.01 ID:vMeHPpny0
タキオンの事を素直に告げたトレは一言声を掛けて欲しかったよ…と寂しげに言う
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 00:39:57.44 ID:9BLbtnqvO
タキオンがタキオンの薬を使うのなら勝手だが、それに乗っかって得た結果に胸を張れるか?と諭される
85 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 00:55:47.68 ID:9IuABjGa0
アグネスタキオンから口止めもされていなかったので、トレーナーには正直に全てを話した



どんなものかは知らないがクスリを定期的に注射し、そのデータも彼女に全て渡していることも伝えた



私の話を聞き終えたトレーナーは怒ることはなかった、むしろ怒って欲かった



彼は怒るどころか泣きそうな表情のまま口を開いた



トレーナー「一言でもいいから声を掛けて欲しかったよ……」



怒鳴られるより殴られるより痛かった。こんなに心が痛いと思ったことは初めてだ



トレーナーはドーピングが悪だとは言ってない。私が相談しなかったことがショックなんだ



私は彼の気持ちを踏み躙ってしまった
86 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 01:02:58.08 ID:9IuABjGa0
正直に言ってトレーナーのことは舐めていた。なにか余計なことをしても仕方ないねと言って許してくれた



今回もそうだと思ってた。クスリを使ったくらいじゃ怒られることはまずないと思っていた



強くなれる手段でクスリを使うというアグネスタキオンの考えは間違いじゃない。間違うどころか正論だ



でもそれは一人でやっていいものじゃなかった。トレーナーが居るんだから真っ先に相談すべきだった



地獄のように感じていた控え室は本当に地獄になってしまった。私がなにか喋ればトレーナーは更に傷付く。彼が何かを口にしても傷付く



せっかくの二着のトロフィーが私には泥細工のゴミにしか見えなくなっていた



下1〜3
このあとか寮に帰ってから、もしくはこの場でのイベント




寝ます
主人公の名前は基本無しか、何か良さげなものがあればそれで
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 01:11:13.39 ID:5XfFllZRO


強くなりたかった、トレーナーの希望に応えられない自分が嫌だったからこんなことをしてしまった。ごめんなさいと誠心誠意謝る
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 01:32:51.70 ID:lPBSPGEE0
>>87
+僕も君の事に気付けなかったトレーナー失格だすまなかったと謝るトレーナー
これからは薬に頼らなくてもいいようにもっと効率的なトレーニングを考えるよといつもの優しい笑顔を見せながら話す
もやはりは目は何処か悲しげだった。
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 01:41:16.89 ID:Uqf4Z/eT0
これからはレースや身体に関する事は一言声を掛けると約束して欲しい、それはそれとして2着おめでとうと優しく頭を撫でるトレーナー
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 12:11:02.58 ID:hxWv/z3jo
葦毛で白いしデカイから「ホワイトベース」とかどうよ
91 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 12:42:11.03 ID:DKVljN9U0
トレーナーの希望に応えられない自分が嫌だったからこんなことをしてしまった。自分の気持ちを正直に伝えた




「ごめんなさい」




私にできることは謝ることだけ。誠心誠意謝ることしか私には許されない



沈黙が続いたあとトレーナーは重い口を開いた



トレーナー「僕も君の事に気付けなかった。トレーナー失格だごめん」



やめて。思わず叫びそうになったのを必死で堪える。トレーナーに謝られたら私にできることが無くなってしまう



トレーナーに謝られたら私はここでなにをすればいい?黙って下を向くことくらいしかできることはない



私にはもう何もするなと言いたいのか、だからトレーナーが謝っているんだ。これでトレーナーとは終わりなんだ



アグネスタキオンに魂は売ったが心は売っていない。魂も心も失った私はもう生きる意味はない



彼がなにを言おうともう私には届くことはないだろう。私はもう……



意識が暗闇に落ちかけたとき、彼の手が私の頭を撫でていることに気付いた
92 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 12:50:00.36 ID:DKVljN9U0
トレーナー「二着おめでとう」



トレーナーが優しく頭を撫でてくれていた。過程はどうであれ二着という結果は誉めるべきだと言っている



こんな私を労ってくれているのか、これなら怒鳴り散らした方がよっぽど嬉しい



これからは薬に頼らなくてもいいように効率的なトレーニングを考えると、いつもの優しい笑顔を見せながら話してくれる。でもその目は何処か悲しげだった



レースや身体に関する事は一言声を掛けると約束して欲しい。そう言われて断れるはずは無い



トレーナー「約束してくれて嬉しいよ」



彼は笑顔で私の頭を撫でている。他の人から見れば微笑ましい光景なのかもしれないが、私はトレーナーとの間に深い深い溝が出来たように感じた



そう感じたのは私だけじゃなくて彼もそうだった。悩んでいるのは私だけだと思っていたのが大間違いだった



人はウマ娘よりも簡単に壊れてしまう。ウマ娘に比べ人間が脆い、それは身体だけのことでは無いうことを本当に理解したのはこの時だった



下1〜3
学園内でのイベント
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 13:39:49.09 ID:9YipQNLX0
トレーナー視点あり?
担当が自分の許可なく薬を使った事にショックを受けつつも彼女の為にもっと良いトレーニングを考えようと切り替える、そこにヒール扱いされ泣いているウマ娘と出会う
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 14:02:14.94 ID:L6AC9sxEo
タキオンの所へ
これ(薬)に頼らなくても私は私の力でトレーナーに一着をプレゼントする
もう協力できないことはごめんなさい
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 14:16:55.90 ID:7RATBReEO
勝つための分析をすると胸の重さに体が振り回されているのだと思いつく
負けないための体幹の筋力を鍛えるか、さもなくば胸の切除・整形かと考える
96 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 14:59:14.00 ID:DKVljN9U0
レースが終わってすぐにアグネスタキオンの研究室に向かった。もうクスリの件で協力できないと言いに行ったのだけど



アグネスタキオン「それは無理な相談だねぇ」




トレーナーが何故ですかと驚いた表情で問い詰める。私もこの答えは予想していなかったから同じように驚いた




アグネスタキオン「突然止めてしまうのは体に悪影響だからさ」




私の筋肉や呼吸器官にクスリは染み渡っている。それが突然補給されなくなると細胞が壊れてしまうのだという



壊れる細胞は体だけじゃなく脳も。最悪の結果が待っているだろうと悪びれる様子もなく語る



トレーナー「どうしてそのことを彼女に言わなかったんですか」



アグネスタキオン「彼女は魂を売ると言ったからね」



トレーナーが私を見ている。どんな感情が込められているのかは絶対に確かめたくない
97 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 15:05:51.62 ID:DKVljN9U0
そんな私たちを見てか彼女はちゃんと補足をしてくれた。突然止めることは不可能なだけで、投薬の感覚を伸ばしていけば実質止めることができる



今までのように二日に一度の注射から間隔を空けていき、いずれは半年や一年に一度まで減らせる。アグネスタキオンは得意げに語っている



アグネスタキオン「現時点である程度のデータも揃った。キミはモルモットとして最高の働きだったよ」



彼女は上機嫌で話し続ける。それもそうだろう、自身の仮説を私が身をもって立証することになったのだ



私はクスリを止める決断をしたが続けていればもっと強くなる。このクスリがウマ娘にとって一般的なものにまでなるかもしれない



そうなれば私のモルモットとしての働きは十分過ぎる。私は強さを手に入れ彼女はデータを手に入れた



win-winの関係であり誰も憎めない。悪いといえばトレーナーに相談しなかった私だけなのだ
98 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 15:18:23.53 ID:DKVljN9U0
もうここには用は無いと力の抜けたトレーナーが立ち去ろうとすると彼女が呼び止めた



アグネスタキオン「彼女は体のバランスが悪い。スタミナが伸びなかったのはそのせいだ」



アグネスタキオン「胸の重さに体が振り回されている。本気で勝ちたいのなら胸の切除をオススメするよ」



切除以外にも鍛える場所を工夫した方が良いと教えてくれた。ちゃんとアドバイスもくれるから彼女は悪いウマ娘では無い



アグネスタキオンが善になるか悪になるかはその人次第だろう。私がもっと強くなりたいと願えばもっと強力なクスリもくれる




もしトレーナーが気付かなければ私はどこまで行ってしまっていただろうか



バレてしまった今はそんなことは考えるだけ無駄だと割り切った



下1〜3
寮かトレーナーとのイベント
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 15:34:38.00 ID:9YipQNLX0
主人公、トレーナーに胸の切除をすると提案するも君が母親からせっかく貰った身体を傷付けるわけには行かない…体幹のトレーニングを考えるよと話すそれでも駄目なら手術を受け入れると
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 15:56:21.58 ID:hxWv/z3jo
二着になった事から寮で他のモブウマ娘達から注目の的になる
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 17:03:48.01 ID:z9pev6eq0
その後もいつものように優しく接して来てくれるトレーナーに「優しくしないで欲しい…」「怒るなり、担当解任するなどする方がまだ気持ちが楽だ…」と言うモブちゃん
102 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 17:29:27.00 ID:h8P0t9GP0
それからすぐ学園のトレーナー寮に戻って荷物を取りに行った。レースも終わって疲れたいるだろうから今日はゆっくり休んでと彼は優しく言う



その優しさは私にとって毒だそんな言葉は聞きたくない



この機を逃せば口にすることはないだろう。だからトレーナーに気持ちを吐き出した



「優しくしないで欲しい」



トレーナー「え……どういう意味?」




「怒ったり担当外れるって言ってくれた方がまだ気持ちが楽」




担当を外れるのは言い過ぎだが全く怒らないのは違う。こんなことを許すならトレーナー失格だ



強く言えないにしても絶対に注意はすべき。私に怒れる場面は何度もあった



実験室では周りの目があったとしてもここには他に誰も居ない。たとえ怒鳴ったとしても誰にも文句は言われない



ここまで言ってもトレーナーは何も言わなかったので私は寮に帰った
103 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 17:36:06.32 ID:h8P0t9GP0
レース観てたよ!

二着って凄い!



寮に帰ると皆が今日のレースを褒めてくれた。ただの二着かもしれないが、オグリキャップに次いでの二着ということで注目されたようだ



フジさんもレースを観てくれていたようで結果は誉めてくれたけど表情は少し暗かった。多分気付いているんだと思う



フジキセキ「あとで話が……ううんなんでもない」



思う所があるのか私と話すつもりは無いみたいだ。フジさんもクスリを使えるのなら使うんだろう



寮長という立場だからそれができないのか、それとも他の理由があるのか



考えてから気付く、他の理由……トレーナーに決まってる。フジさんは私みたいにバカじゃないから一人で何かしたりしない
104 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 17:42:42.46 ID:MBLHIdpT0
夜。仲の良い子と今日のレースのことを褒めてもらったあとすぐに眠りについた



「……っ」



ギリギリと万力で締め付けられるような頭痛。胸が大きくなって肩こりからくる頭痛だと思っていたがそうではない



これはクスリの副作用なんだと思う。副作用で全身に痛みが出る可能性があるとさっき教えてくれた



体の痛みは無い、痛むのが頭だけで本当に良かったと思う



私が悪くて私が苦しむのならこれ以上楽なことは無い。今は頭より心が痛い




トレーナーや今後のレースのこと、学園でのことを考えながら眠りについた




下1〜3
翌日以降のイベント
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 17:57:31.46 ID:Hd5cnwhf0
翌日トレーナーは『約束をしてくれたから、それで良いと思ってた…それでも厳しい事を言って欲しいなら』と主人公を叱るトレーナー、しかし怒り、叱り慣れてないのがヒシヒシと伝わってくる
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 18:05:05.91 ID:PCZGOGUKO
トレーナーの担当だったOGウマ娘が同窓会があるついでにやってくる
走る夢は叶えられなかったけども、スポーツ用品の会社で働いているという
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 18:33:45.85 ID:lPBSPGEE0
トレーナーは>>92で約束を交わしてくれたから怒りはしなかったのを語る。
担当外れて欲しいなら君の意見を尊重すると解任届けを出す
108 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 18:47:49.76 ID:LrmBZX800
次の日、控え室でトレーナーと昨日のことについて話していた。私なりに気持ちを伝えたがうまく伝わった自信はない




トレーナー「約束を交わしてくれたから怒らなかったんだ」




昨日約束したから次に破ったときに怒ればいい。トレーナーがそう解釈したのだとわかって安心した



ほっとした私とは対照的にトレーナーは泣きそうな顔になりながら一枚の紙を取り出した




トレーナー「担当を外れて欲しいなら君の意見を尊重するよ」




机の上に置かれたのはトレーナーの解任届。そこには既に彼の名前が書かれていた



トレーナー「こんな形で終わるのは残念だけど……」



待って、待って、待って、待って。なんでそうなるの?
109 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 18:56:45.39 ID:+w2Hf62Y0
トレーナーとウマ娘の関係を良好にする為、トレーナーは極力ウマ娘を叱ったりしてはいけない決まりになっていたのを私は知らなかった




過去に指導がキツイトレーナーとウマ娘の間で喧嘩となり、トレーナーが大怪我をしてしまう事件が学園で起こっていた




仕方なく怒る必要があるときは生徒会や学園を通してから。そんなルールがあるだなんて全く知らなかった




彼にしてみればそれは当たり前のルールで、それを当然私も知っていると思っていた。だから私がトレーナーに言った怒って欲しかったというのは無茶苦茶なことだと解釈された



無茶苦茶で支離滅裂だと解釈してくれたらまだ良い方だ。私がわざと怒らせてトレーナーをクビにさせようと思われたかもしれない




トレーナー「君の活躍を祈っているよ」



「違う、違う……違うの……」



私が言い訳するよりも先に彼は控え室を出て行った



した1〜3
この次のイベント
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 19:04:08.58 ID:PCZGOGUKO
誤解を解きたいでも何て言葉をかければいいか分からない
部屋を飛び出して追いかけようとするも迷っている最中、そんな様子をみかけて心配したトウカイテイオーが悩み事はら会長が力になってくれると
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 19:16:10.33 ID:ujPLPBmy0
トレーナーを追いかけ後ろから抱き締め離さない「違う、本当に外れて欲しかったわけじゃない、許してごめんなさい…見捨てないで…」と若干メンヘラ気味になってしまう
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 19:25:53.44 ID:hlvWKkCa0
なんで上手くいかないの?と絶望していると机の上に見知らぬ目覚まし時計が置いてある
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 19:45:29.47 ID:pEs8TgqQo
名前案 マウントクラウディ
クラウディ:雲。芦毛→白より
クラウディ:曇らせ多い
マウントクラウディ:山の雲→変わりやすい→情緒不安定気味より
マウント:山。デカい
114 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 20:25:28.77 ID:5OtbVUch0
私にはトレーナーを追いかける選択肢しか無かった。トレーナーを後ろから抱き締める



「違うの本当に外れて欲しかったわけじゃない」



「許して……ごめんなさい、見捨てないで……」



トレーナーは私の行動に驚いていたと思う。後ろからだったから表情は見えなかったけど体が反応してた



トレーナー「落ち着いて、落ち着こうね?」




「嫌だ嫌だ嫌だ」




子供が駄々をこねるように嫌だと言って聞かない。こうなると自分で自分をコントロールすることも難しい



「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!」




私から去ろうとしているトレーナーを失いたくない。私はそれしか考えることができなかった
115 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 20:46:06.51 ID:7vNpN4J90
トレーナー「わかったから離して……」




私は気付いていないけど周りにはウマ娘が集まっていた。これだけの騒ぎを起こしていたら注目されて当然だ




「私の前から居なくならないで!!」




トレーナー「一旦落ち着こうよ」




彼の声も届かないくらい感情が抑えられない。居なくならないでという気持ちしか無い



暫くして生徒会のメンバーがやってきて私はトレーナーから引き離された。それでもまだ取り乱している私は保健室送りになった



「トレーナー!!」



冷静になれない私はトレーナーが遠くに行ってしまうと思い込んで叫び続けていた。冷静になれればこうはならなかったのに



下1〜3
保健室や学園でのイベント
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 21:11:14.68 ID:RPW6RnlIO
騒動を見たウマ娘達から噂が一人歩きした結果「アグネスタキオンを利用し担当ウマ娘を好みの体型に改造&ヤク漬けドーピングして自分に依存させたヤベェ奴」というレッテルをトレーナーが貼られてしまい、自分はその被害者ということになっていた。
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 21:15:11.90 ID:lPBSPGEE0
保健室では冷静になった主人公とトレーナーが話し合い。自分の担当を外れないで欲しいと話し、トレーナーも本当は自分も外れたくない最後まで君を育てたいと語る
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 21:24:25.36 ID:3OTUcRmj0
彼女をこんな風にしてしまったのは自分のせいだと気を病むトレーナー
119 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 21:57:11.66 ID:JyW/JglP0
あれから数日経った。あの時の出来事はかなりの人数に見られていたことを後から知ることになった



なにがどうなったのかはわからないが、私とトレーナーの一件は凄まじい事件として噂になっていた



「あの話知ってる?」


「アグネスタキオンを利用して薬漬けにしたヤツでしょ」


「かなり依存性の強い薬だったから禁断症状も凄かったんだって」


「だからあんなに叫んでたんだ!」


「トレーナーも鬼畜だよね、自分好みの体型に改造してたんだって」


「薬を使われてから胸が大きくなってたって同じ寮の子が言ってた」


「あの子も可哀想だよね」


「オグリキャップに僅差まで迫ってたって」


「入学して一年経ってないのにあの怪物と並ぶんだから本物だよ」


「早く元気になるといいよね」


「あ、話してたら来たよ、あの子だ!」
120 : ◆rOtwZuuRn. [saga]:2022/10/24(月) 22:03:26.34 ID:WuKULXfG0
聞こえてる。全部聞こえてたけどどうしよう



どうするのが最適かわからなかったので俯いたまま横を通り過ぎた。その様子が悪かったのかまた話が盛り上がってしまった



「可哀想にあんなに元気無い」


「前はもっと明るかったんでしょ?」


「心配だな」



元々明るくないしこれで普通だと言えば納得するだろうか?いや多分しない。無理をするなと慰めてくれるだろう



ただの噂だと自分で否定すればいいのだがこれから私が向かうのは神経内科。生徒会が通院するようにと命令されたから従うしかない



噂がこれ以上広まらないようにとコソコソと病院に行こうとしたが、数日前に同じ寮の子に見つかってしまった。これが更に噂を広める結果になってしまった



こういう時はなにをしても無駄だと諦めた
330.17 KB Speed:0.7   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)