トレーナーとウマ娘が見るウルトラシリーズ

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175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/01(木) 16:03:41.60 ID:cxLeICDF0
帰ってきた筆者とか再開希望するしかないわ
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/12/01(木) 18:44:25.33 ID:H5iMgC2dO
>>173 >>175
ありがとうございます……!

>>174
おかげさまで完治……どころかガッツリ療養期間に休めたおかげでむしろコロナになる前より調子良いくらいです。


前回の希望が「帰ってきたウルトラマン」、ゲストがセイウンスカイとのことですね。明日昼ごろ開始します。
ところで皆さん、「11月の傑作選」についてどう扱いましょう?帰マンを語る上で避けては通れない作品たちではありますが、安価するとそれだけで埋まってしまいそうで……
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/01(木) 19:17:28.26 ID:uhpYELoT0
11月の傑作選は軽く触れて説明するだけでいいんじゃない?
178 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/02(金) 12:15:18.00 ID:cjhEqntZO

トレーナー「早いもんだな、11月も今日で終わりか」

キングヘイロー「ジャパンカップもあったし、少しだけ静かな時間ね」

トレーナー「トレーナー室におこたも出したし、ますます書類仕事に励む季節だ」

キングヘイロー「で、これは?」

セイウンスカイ「えー、セイちゃんをこれ呼ばわりですか?キングひどーい」

トレーナー「ここは君の部屋ではないんだが……」

セイウンスカイ「だってここならあったかいし、面白いDVDもあるし」

キングヘイロー「えぇ、貴女も見るの?」

トレーナー「まあいい、仕方ない」
179 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/02(金) 12:21:24.50 ID:4Ct51ry7O

第五弾 帰ってきたウルトラマン


トレーナー「今回は『帰ってきたウルトラマン』にしよう。本放送はセブンが終わってから3年後の1971年だ」


キングヘイロー「これ、初代ウルトラマンと同じなの?」

トレーナー「別人だ」

セイウンスカイ「えっ、他人の空似なんですか?」

トレーナー「一応そういうことになる。元々企画段階では本当に初代ウルトラマンが帰ってくる予定だったんだが、紆余曲折の末に曖昧なまま番組がスタート、結果後付けで初代ウルトラマンとは別人だと設定された」

キングヘイロー「なんかややこしいわね」

トレーナー「現在はこの番組のウルトラマンには『ウルトラマンジャック』という個人名がついている。とはいえ作品で語る今回は番組に即して『ウルトラマン』と呼ばせてもらうが」
180 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/02(金) 12:40:12.15 ID:T0T+EvabO

トレーナー「この作品の大きな特徴は主人公たるウルトラマン=郷秀樹の踏み込んだキャラクター性とそこから広がるドラマにある。それまでの作品ではハヤタやダンのプライベートに迫った演出はなく、スーパーヒーローではなく、未熟な一個人として描かれていった」

キングヘイロー「なるほどね、確かにウルトラマンであることを除けばその2作品では主人公はドラマに絡まない場面も多いものね」

トレーナー「主人公を中心に物語が動くというフォーマットは以降の作品の基本だ。これを立てた意味合いは大きい。その結果ドラマとしての面白さは前2作を上回る面白さの作品が生まれ、セブンの反省からウルトラマンの活躍にも力が入れられたこの作品は今でもファンが多いぞ」

セイウンスカイ「てことは暗ーいお話もあるんですか?」

トレーナー「話によりけり、だな。そしてそれが結実したのがファンの間で言われる『11月の傑作群』と呼ばれる31〜34話までの4話だ。ドラマ、映像、テーマ性が高いレベルでまとまった傑作・異色作の集まりだ。ただし異色作でもあるからこれをこの作品のカラーみたく言われるのは複雑だがな。さて厳選した13話を並べるぞ!」

1話 怪獣総進撃
3話 恐怖の怪獣魔境
5・6話 グドン・ツインテール編
9話 怪獣島SOS
11話 毒ガス怪獣出現
13・14話 夫婦怪獣編
18話 ウルトラセブン参上!
25話 ふるさと地球を去る
37・38話 ナックル星人編
51話 ウルトラ五つの誓い


↓3まで、紹介してほしいエピソード安価
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/12/02(金) 12:42:19.22 ID:8IiHAmn5O
ウルトラ5つの誓いで
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/02(金) 12:43:20.30 ID:HZEeip+s0
愚鈍とエビ味さん
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/02(金) 13:12:30.93 ID:nAlFwPjg0
ナックル回
184 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/02(金) 17:46:15.09 ID:fDzZeVVAO

セイウンスカイ「ならこの最終回をお願いしまーす」

キングヘイロー「私はナックル星人の回にするわ」

トレーナー「じゃ、最後ひと枠はグドン・ツインテールだ。話的には俺からだな」


第5話 二大怪獣東京を襲撃
第6話 決戦!怪獣対マット

トレーナー「グドン・ツインテール編は間違いなくこの作品を代表するエピソードだ。危機また危機の息詰まる展開にMAT内部の不和とその後の団結、そして戦争映画のような凝った映像。もちろんウルトラマンも最後はしっかり決めてくれる」

キングヘイロー「凄そうね……」

トレーナー「さて、物語は新宿の工事現場からアンモナイトの付着した岩塊が出土したことで始まる。これを見た郷と懇意にしている次郎くんはMATに通報し、郷と岸田隊員が駆けつけた。岸田隊員は岩塊をスコップで何度か殴りつけたがびくともしない。そこでこれをただの岩だと判断。念のためマットシュートの熱線で焼いて処理をした。だが郷は岩塊から心拍音のようなものを聞き、もっと科学的調査をすべきと主張。二人の対立は基地に戻ってからも続いた」

セイウンスカイ「なーんかこの時点でギスギスした雰囲気ですねぇ」
185 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/02(金) 17:56:48.85 ID:63Uu+4pAO

トレーナー「しかしその場は加藤隊長が『我々の仕事は即断即決。臨機応変に対処すべき局面が多い。その場合隊員1人1人の判断を信じるしかない。岸田はその岩石を無害な物と判断した。私は岸田の判断を信じる』と話してなんとか場を収めた。その頃、採石場で異常振動がキャッチされ、怪獣グドンがその姿を現した!」

『地底怪獣 グドン』

キングヘイロー「全身トゲだらけ、両腕はムチ……どこからどう見ても強そうね」

トレーナー「先発隊の上野・南隊員から避難完了の報告が入り、郷と岸田隊員はマットアロー1号のMN爆弾でグドンを攻撃しようとする。ところが郷はグドンの近くに少女が立っているのを目撃、岸田隊員の指示を無視してMN爆弾を撃たなかった。しかし再び同じ場所を見ても誰もいなかった。そうこうしている間にグドンは地中に潜り逃走してしまった」

セイウンスカイ「あれあれ…これじゃまた」

トレーナー「ごもっとも。基地に戻るなり岸田隊員は先の岩塊の一件で根に持っていた郷が命令に背いたとカンカンだ。だが郷も少女を見たと譲らないし、上野隊員も郷の行動を支持。しかし隊長は命令無視を咎めた後、郷に3日の謹慎を言い渡した」

キングヘイロー「なんか隊長の決裁が不当に感じるけど……」

トレーナー「ここで俺なりにちょっと補足だ。キングの言う通り郷に厳しすぎるように思える隊長の決裁だが、よくよく考えるとあながち不当とは言い切れないんだ」
186 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/02(金) 18:04:39.89 ID:km9ly8/SO

トレーナー「おそらく加藤隊長は郷が自分の否を素直に認めなかった点を重く見たんだと思う。話的には少女は結局見つからず、いなかったと考えるのが普通だ。だが郷はいたと主張するのを曲げずなんの反省もしてない。客観的には見間違いの末のミスだからその点反省すべきだろう。岸田隊員は岩塊の件は判断が性急だったかもしれないがマットシュートで焼いているし一応最低限の仕事はしている。こう考えると隊長の決裁もあながち不当とは言えないだろう」

セイウンスカイ「大人って難しいですねぇ」

トレーナー「そうだぞ。謹慎を受けた郷は帰路に例の岩塊のあった場所に向かうが、すでに埋め戻された後だった。失意のまま次郎のいる坂田自動車修理工場を訪れた郷……MATに入る前はレーサー志望としてここで働いていた場所なんだ。そこを訪れた郷は坂田健から自分が正しいと思うのならそれを主張しなさいと諭される。そこに郷と恋仲の妹のアキも現れ、郷にプレゼントするための服を買いに新宿へ行ってしまう」

キングヘイロー「すごく嫌な予感……」
187 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/02(金) 18:13:56.84 ID:csRTcPPqO

トレーナー「アキは友達とショッピングを楽しむが、地震によって地下街に生き埋めになってしまう。怪獣の卵が出たと聞いた郷はその場に駆けつけ巨大化した卵を目撃。直後にMATからも招集命令がかかる。断腸の思いでMAT基地に向かった郷。岸田隊員によれば、あの岩塊は怪獣ツインテールの卵で、採石場に現れたグドンはツインテールを常食としていたらしい。そこに岸田隊員の叔父である地球防衛庁の岸田長官が部下を連れてやってきた。岸田隊員の報告を受け、長官は直ちにMN爆弾でツインテールの卵を焼き払うよう命令する」

セイウンスカイ「うへぇ……マジですか……」

トレーナー「当然郷は地下に生き埋めになっている人たちのことを主張するが、都民の命には代えられないと長官は言い放つ。郷は除隊を申し出てその場を去ろうとするが、廊下で上野隊員に甘ったれだと詰られ、引き止められる」

『気に食わないことがあったらすぐやめるのか。お前何のためにMATに入った?MATに入って何をした?帰るところがあるからってこれじゃ無責任すぎるじゃないか!』

キングヘイロー「そうよね……」

トレーナー「だが郷は構わず基地を後にする。一方長官はいざとなったら必ずウルトラマンが来るからと笑いながら退室。即時攻撃を主張する岸田隊員に対し、加藤隊長は人々の救出が終わり次第攻撃に移ると宣言。郷は生き埋めの現場に着くと早速救出を手伝い始める。だがとうとう卵が孵化し、ツインテールが出てきた!」
188 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/02(金) 18:19:04.10 ID:75OKJfsUO

『古代怪獣 ツインテール』


キングヘイロー「逆立ちしてるみたいね、独特な見た目だし、海老みたい」

トレーナー「実際にエビのような味がすると設定までされているんだ、これが。郷はツインテールに走っていき、そのままウルトラマンに変身。だがツインテールの奇抜な姿故に思うように攻撃できず、上部の触手も相まって苦戦を強いられる」

セイウンスカイ「あれ、意外と強くないですかコイツ」

トレーナー「カラータイマーが赤になる頃にようやく背後を取ることに成功したが、そこに地底からグドンも出現。二大怪獣の挟み撃ちに遭い絶体絶命のウルトラマン……というところで次回に続くぞ!」

明日夜に続きます。この話でちょいちょい物議を醸す加藤隊長の謹慎ですが、個人的には先の通りそこまで酷いとは思いません。少なくとも伊吹隊長が郷を精神鑑定にかけた時よりはマシでしょう。
189 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/03(土) 21:51:34.84 ID:Ea+oPJCTO

トレーナー「さあ、後編の始まりだ。限界が近づく中必死で戦うウルトラマンだが、やはり勝つことは出来ず倒れ込むようにして夕闇の中へ消えてしまう。しかしツインテールとグドンも地底へと姿を消してしまう。力尽きた郷はMATのメンバーに助けられる。辞めたのに申し訳ないと詫びる郷だが、南隊員は仲間だからと励まし、上野隊員は例え辞めたつもりでもお前はまだMATの一員だと檄を飛ばす」

セイウンスカイ「郷さんは人に恵まれているんですねぇ……」


トレーナー「さて、ようやく地下道に行き埋めになっていたアキたちが助け出された。郷は隊員たちの度重なる引き留めにも応じず、アキの側にいることを選ぶ。例えアキ本人がMATに戻ってほしくとも……」

キングヘイロー「純粋な愛ね…!」
190 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/03(土) 21:58:56.89 ID:yO+Svt8xO

トレーナー「さてその頃、MAT基地では長官が加藤隊長を詰問していた。あくまで正当性を主張する加藤隊長だが、長官は『それでよくMATの隊長が務まるな!』と非難する」

キングヘイロー「人を見殺しにするくせになにを言うのよ!」

セイウンスカイ「そうだそうだー!」

トレーナー「たまりかねたように南隊員は長官に詰め寄った」

『長官!加藤隊長はMATの隊長に1番相応しく、尊敬できる人物です!』

トレーナー「冷静な南隊員がこのように声を荒げることが長官の横暴さを物語っている。ちょうどその時、夢の島に怪獣出現の報告が入った。南隊員と隊長は早速マットアロー1号にMN爆弾を搭載して出撃する」

セイウンスカイ「確かこの頃の夢の島って埋立地でほぼ無人ですよね?これならいけるんじゃないですか?」

トレーナー「出てきたのはグドンだった。早速MN爆弾を使用するが、なんとグドンには全く効果なしだ」

キングヘイロー「そんな!」
191 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/03(土) 22:03:19.34 ID:39sEkckVO

トレーナー「頼みの綱のMN爆弾も効果なく、基地は重苦しい雰囲気に包まれていた。万策尽きたかに思われたが、そこに佐川参謀が長官に耳打ちをした。その後長官は最後の切り札があることを加藤隊長に告げる」

キングヘイロー「最後の切り札?」

トレーナー「それはスパイナーという小型水爆並の威力を持つ爆弾だった。都民を疎開させた上でグドンとツインテールをこれでまとめて葬ろうというわけだ」

スカイ・キング「……………」


トレーナー「もちろんこんな無茶苦茶なことをさせるわけにはいかない。しかし長官は首都に怪獣を蹂躙させていては世界の笑いもの、決戦の指揮は自分が取ると言って譲らない。結局長官の発言通り東京には疎開命令が下された」

キングヘイロー「R1号の時の懸念がとうとう現実になろうとしているのね……」
192 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/03(土) 22:09:27.57 ID:0V++R6dGO

トレーナー「その頃、アキが動けないことを理由に坂田さん一家と郷は避難を拒否していた。説得に赴くMATのメンバーだが、坂田さんは一同に戦争の時の記憶を語り始める」

『昭和……20年3月、空襲の時、私はまだ3才でした。私のお袋はどうしても疎開するのがイヤで、空襲のたびに庭の防空壕に飛び込んで、この子だけは殺さないでくれと空を飛ぶB29に祈ったそうです。ふっふっ、私もお袋に似てるんですね』

キングヘイロー「あ……戦争がまだ身近な時代なのね」

セイウンスカイ「71年だから、26年ですか。むちゃくちゃ遠い記憶ではないでしょうねぇ」

トレーナー「しかし岸田隊員はスパイナーの威力の凄まじさを語る。それを聞いた郷は加藤隊長に詰め寄る。この時彼のイメージのように空襲で廃墟と化した街や原爆ドームの写真が出てくる」

セイウンスカイ「うわぁ……」
193 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/03(土) 22:14:37.26 ID:sqE9z95/O

『MATの使命は、人々の自由を守り、それを脅かすものと命を懸けて戦う! 隊長、そのためにMATはあるんじゃなかったんですか?』

トレーナー「この郷の正面からの問いかけについに吹っ切れたのか、加藤隊長は意を決したかのように一緒に来てくれと頼む。基地に戻った隊員たちは再度チャンスをくれと長官に懇願する。その作戦とは地上ギリギリから接近して麻酔弾を撃ち込むというものだった。あまりに危険だからと却下する長官だが、ここで岸田隊員が動いた」

『長官、僕からもぜひお願いします。隊員の言う通り麻酔弾を撃ち込んでみるんです!それがダメならスパイナーを!』

セイウンスカイ「悪い人じゃなかったんですね……岸田隊員も」

トレーナー「この言葉には流石に長官も堪えたのか、作戦失敗時にMATの解散を条件に作戦実行を許可した」

キングヘイロー「結局身内贔屓じゃないの!しかもどさくさ紛れに解散だなんて!」
194 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/03(土) 22:22:06.73 ID:zzE3bLdZO

トレーナー「朝日が差す頃、東京の外れの埋立地で決戦の時を待つ隊員たち。しかも車両はジープ2台、あとは白兵戦の武器ばかりだ」

セイウンスカイ「ちょっと!?飛行機飛ばした方が確実じゃないですか!?」


トレーナー「ついに現れたツインテールに対し、ジープからの麻酔弾が顔面に撃ち込まれた!片目を潰されたツインテールは死に物狂いで暴れ回るが、ここでグドンも出現。危機に陥る隊員たちを前に郷は再びウルトラマンに変身し、二大怪獣に敢然と立ち向かう」

キングヘイロー「す、すごいわ……!」

トレーナー「もちろんMATのメンバーも負けてはいない。マットシュートやバズーカ、さらに手榴弾まで使って二大怪獣に激しい攻撃を加え続ける。やがて2発目の麻酔弾がツインテールのもう片方の目にヒット、完全に視界を絶たれたツインテールはグドンの尻尾に噛みつき、負けじと暴れるグドンの猛攻を受けてついに倒されてしまった」

セイウンスカイ「やったぁ!ついにグドンだけですね!」

トレーナー「タフなグドンといえど一対一ならウルトラマンの敵ではない。最後はバックドロップで投げ飛ばされた末、スペシウム光線で粉々に吹っ飛んでしまった」

キングヘイロー「ウルトラマンも最後には決めてくれたわね!」

トレーナー「砂埃が立ち込める中、MATのメンバーはお互いの無事を確かめあい、口々にありがとうと伝え合う。同じ頃、アキも目覚めて快方に向かうところでこの話は大団円を迎える」

セイウンスカイ「ほえぇ……濃厚ですねぇ……」
195 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/03(土) 22:23:58.63 ID:gp4ZlgPcO

キングヘイロー「あれ?なんかこれ、シン・ゴジラに似てないかしら?」


トレーナー「鋭いな。実はあの映画のストーリーの下敷きになっているのはこの作品だと言われている。監督が大ファンらしいしな」

セイウンスカイ「いろんなところに影響あるんですねぇ」

続きます。ちなみにこの話は色々見所はありますが、やはり個人的には坂田さんの一人語りのシーンが1番印象的です。みなさんはどうですか?
196 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/05(月) 18:13:55.78 ID:Qp9qN+IO0

『ウルトラマン夕陽に死す』
『ウルトラの星 光る時』


トレーナー「さて、この話を語る前にちょっとメタ的な事情を教えておこう」

キングヘイロー「何かしら?」

トレーナー「この頃になると『帰ってきたウルトラマン』は番組としてはある意味一つの円熟期を迎えていた。視聴率は安定し、子供たちからの人気も文句なしに高い。だが制作サイドにある問題が降りかかった」

セイウンスカイ「ある問題?」

トレーナー「役者さんのスケジュールだ。具体的にはアキ役の榊原さん」

キングヘイロー「ええ?」

トレーナー「実際に2クール目に入り始めた頃から出番が激減した。さらに当初のある意味目論見通り郷が成長したことでその師にあたる坂田さんの役割も相対的に低下していた。そこでスタッフはこの3クール目の締めにあたる今回でとんでもないストーリーを送り込んできた。ぜひ期待していてくれ」


というわけで明日昼再開です。
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/05(月) 19:56:57.04 ID:+XiMwHTPo
期待
198 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/06(火) 18:32:04.17 ID:YAw16WYEO

すみません。体調悪いので回復次第再開します。
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/06(火) 20:02:41.39 ID:54Dr+gRgo
お大事に
200 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/08(木) 18:36:35.75 ID:pwkDh1D4O

ニンニクを食いすぎて腸内細菌を死滅させた作者です。皆さんニンニクはほどほどにしましょう!!


トレーナー「さて、物語はおそらく社会科見学と思しき子供達が『宇宙電波研究所』を後にするシーンから始まる。所長さんは子供達を見送り所内に戻ると、いきなり所員達と共にウルトラマン抹殺についての会議を始めた」

キングヘイロー「ねえ!?急展開すぎるわよ!」

セイウンスカイ「これ、宇宙人が変身してたのか、乗り移りでもしてたんですか?」

トレーナー「その辺ははっきりしない。ただ様子を見る限りそれなりに地域に溶け込んではいるようだから、この研究所ができた時点でどちらにせよ所長は悪人顔だったということになる」

キングヘイロー「メタなことを言わないで!や
201 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/08(木) 18:42:20.92 ID:AQuS5g5rO

トレーナー「さて、彼らはウルトラマンを倒すためにはまずウルトラマンの能力を知る必要があると判断。手始めに彼らは過去にウルトラマンが戦った怪獣を再生させ、再びぶつけようと目論んでいた」

セイウンスカイ「おお……」


トレーナー「その頃、郷は坂田さんと一緒にマットビハイクルにスタビライザーを取り付けていた。ちょうどそこにアキもやってきて試運転に乗せて欲しいとせがむが、郷は仕事中だからと断る。その代わりに正月休みに蔵王にスキー旅行に行こうと約束する。喜んだアキは郷に飛びつくが、その時に彼の腕時計のバンドが切れてしまう。折り悪く郷にはMATの招集命令が入り、アキは郷のためにバンドを買いに行くことになる」

キングヘイロー「なんか、嫌な予感しかしないわ……」
202 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/08(木) 18:49:12.28 ID:8CWEAAHkO

トレーナー「MATに来た招集命令は高性能爆薬『サターンZ』の運搬命令のためだった。元々はミサイル用に作られていたのだが、高い威力を平和利用しようと中央連山を爆破して灌漑用のダムを作ることになったんだ」

セイウンスカイ「あのー、平和というかダイナミック環境破壊でしょこれ……」

トレーナー「だがその時、東京湾にシーゴラスが出現したとの報告が入る。MATが出撃し、頃合いを見て郷もウルトラマンに変身する。一度退けた敵だからか、さっさとスペシウム光線で倒してしまうが、続いてベムスターも襲来。連戦でありながら、ウルトラマンは必殺のウルトラブレスレットで以前同様に切り裂いて勝つことに成功した」

キングヘイロー「こいつらが実験データ用の怪獣なのね!」

トレーナー「その通りだ。だが所長は二つの技のデータを見て予想以上のものであることに驚愕。このままでは戦闘用に用意した怪獣『ブラックキング』でも勝てるかどうか危ういと考え、さらなるもう一押しを探すことにした」
203 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/08(木) 19:02:00.93 ID:0Hbd6spWO

トレーナー「ウルトラマンを試すように立て続けに怪獣が現れたことで郷はこの裏に何者かの意図があることを薄々察していた。そんな中でいよいよMATはサターンZの輸送作戦に入った。輸送中の車内で郷はアキとの仲のことを南隊員に揶揄われる。しかしそんな和やかな雰囲気も目の前にブラックキングが現れたことで一変。まんまとサターンZは奪われてしまったのだ。これによりMATの切り札を封じた星人一味はいよいよウルトラマンを倒すだけだとほくそ笑む。そんな時、部下の1人が郷に近しい存在であるアキのことを突き止める」

セイウンスカイ「待ってくださいよ、まさか……」

トレーナー「さて、アキが腕時計のバンドを交換した帰り道、家の近くで突然現れた車によって拉致されてしまう。アキは必死に兄である坂田さんに助けを求めるが、それで出てきた坂田さんを車は容赦なく撥ね、抑え込んでいる相手が宇宙人だと知ったアキは必死で逃げようとするも、車に引き摺られて重傷を負った」

キングヘイロー「なんてこと……!」
204 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/08(木) 19:10:23.62 ID:yWdggVAAO

トレーナー「連絡を受けて病院に駆けつけた郷だったが、坂田さんは既に息を引き取っていた。そしてアキも腕時計を手渡すと共に犯人が宇宙人であることを郷に伝えると力尽きたかのようにそのまま……」

セイウンスカイ「そんな……ひどいですよこんなの……」

トレーナー「郷=ウルトラマンの心が乱れること。これこそが宇宙人の狙いだった。いかにウルトラマンが優れた力を持っていたとしても、冷静でなければ勝てる見込みが出てくるからな。再びブラックキングが現れたことを知った郷は病院の屋上から飛び降りてウルトラマンに変身。そのままブラックキングとの決戦に向かう」

キングヘイロー「なんだか、まるで後追いのようね……」

トレーナー「ウルトラマンは必死に戦うが、スペシウム光線はおろかブレスレットさえもブラックキングには通用しない。やがてウルトラマンのエネルギーを消耗したのを見計らった所長は宇宙人の姿を現し、テレポートしながら巨大化して自らも戦線に加わった」

『暗殺宇宙人 ナックル星人』
『用心棒怪獣 ブラックキング』

セイウンスカイ「そんなっ!これじゃぁ……」


トレーナー「2対1という不利な状況に加え、時刻は夕暮れ時。ウルトラマンのエネルギーの消耗はさらに早まっていた。そしてナックル星人はブラックキングにウルトラマンを押さえ込ませると次々とリンチそのものな攻撃でウルトラマンを追い詰めた」
205 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/08(木) 19:12:15.28 ID:yWdggVAAO

セイウンスカイ「やっぱり、ウルトラマンが……」

トレーナー「ついに完全に力尽きたウルトラマンをナックル星人は磔にした上で宇宙船で連れ運び、地球人にウルトラマンの敗北をこれでもかと見せつける。こんな絶望的なエンドで次回に続くぞ!」

キングヘイロー「ここからどうするっていうのよ……!」

続きます。
206 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/11(日) 19:53:14.61 ID:jSKbVVNVO

トレーナー「帰ってきたウルトラマンの特徴として、後編に入っても状況がどんどん悪化の一途を辿るというのがある。今回もそれに漏れず、MAT宇宙ステーションが破壊されてしまい、ナックル星人は自分たちの実力を誇示してきた。さらに基地全体が電磁波異常で機能停止してしまった」

セイウンスカイ「こんなんでどうしろと……」

トレーナー「しかも敵基地である宇宙電波研究所の所在を掴んだまでは良かったものの、男性隊員4人はナックル星人に捕まった挙句マインドコントロールされてしまう。丘隊員は単身基地から脱出して難を逃れた」

キングヘイロー「全然勝てるビジョンが見えない……!」
207 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/11(日) 19:58:24.53 ID:shmK5eedO

トレーナー「だが、事態は一気に動いた。捕まっていたウルトラマンを助けるために初代ウルトラマンとセブンが駆けつけた。しかも2人は一時的にハヤタとダンの姿まで披露してからだ!」

セイウンスカイ「やったぁ!」

トレーナー「2人に助けられたウルトラマンはナックル星人の宇宙船団を撃滅すると再び地球へと戻った。だが郷が基地に戻ると敵前逃亡の罪として銃殺刑に処されそうになった」

キングヘイロー「ああ……!」

トレーナー「だが隠れていた丘隊員が真実を伝えると郷は2人で4人を気絶させ、自身は単身宇宙電波研究所へ向かった。もちろん相手はナックル星人とブラックキングだ」

セイウンスカイ「今度こそ勝てるんですか……?」

トレーナー「ウルトラマンは早速スペシウム光線で宇宙電波研究所のアンテナを破壊した。MAT基地の機能が回復し、ウルトラマンの復活に奮起した隊員たちは攻撃を仕掛ける」

キングヘイロー「グドンの時と同じで、これなら勝てるわ!」
208 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/11(日) 20:07:15.23 ID:xSawHa9jO

トレーナー「だがそう簡単にはいかない。MATの援護も通じず、ウルトラマンは再び窮地に追い込まれた」

キングヘイロー「これでも勝てないって言うの!?」

トレーナー「だがウルトラマンは初代ウルトラマンとセブンとの友情に支えられ、何度も立ち上がる。そしてブラックキングを必殺のスライスハンドで断頭。そしてナックル星人もウルトラ投げで地面に叩きつけて倒した」

セイウンスカイ「おぉ……」

トレーナー「だがナックル星人は今際の際にサターンZの存在を示唆した。このままだと東京が火の海になってしまう」

キングヘイロー「あああ!」

トレーナー「だがサターンZは郷が解除していた。そして郷はクリスマスなのにただ1人残された次郎くんの元へ向かう」

セイウンスカイ「あ……」
209 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/11(日) 20:10:27.94 ID:U9dPCrnaO

トレーナー「プレゼントを持ってマンションに戻る郷だったが、なぜか隣室から次郎くんの歌声が聞こえてきた」

セイウンスカイ「え?」

トレーナー「次郎くんはお隣の村野ルミ子さんのお宅でクリスマスパーティーをしていた。彼がとりあえず笑顔を取り戻したのを確認してこの話は終わりだ」

キングヘイロー「なんというか、ハードね……」

トレーナー「視聴率でもこの回は帰ってきたウルトラマンで単独トップの29.5%を記録した。当時の子供たちが如何にこの話に期待していたのか伺える」


続きます。
210 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/14(水) 20:19:27.53 ID:Z4IekmwdO

『ウルトラ5つの誓い』

トレーナー「さて、シリーズ初の1年放送だったこの作品もいよいよ最終回だ」

キングヘイロー「敵は?敵はなんなの?」

トレーナー「後のお楽しみだ。さて、物語はいきなり郷とルミ子さんの神前式の結婚式から始まる」

セイウンスカイ「えっ……アキさんいたのに……?」

トレーナー「と思ったら参加していた郷とMATの隊員たちは隊員服に着替えて走り去っていった。これはルミ子さんの見た夢で、彼女は次郎くんと共にバット星人に攫われてしまったんだ。おそらくこの夢はルミ子さんの憧れでしかないんだろう」

キングヘイロー「はあーっ」
211 : ◆nbKwtMnFWU :2022/12/14(水) 20:24:56.07 ID:Ul93xKl8O

トレーナー「その頃、郷もまた夢を見ていた。その内容は初代ウルトラマンはゼットンに敗れ去るものだった」

キングヘイロー「まさか……」

トレーナー「目覚めた直後に電話が鳴り、郷はバット星人からの呼び出しで東亜スタジアムに向かう。バット星人は2人を救出しようとする郷にゼットンと戦う勇気があるかと挑発。そして発言通りゼットンが現れた!」

『宇宙恐竜 ゼットン二代目』


セイウンスカイ「えぇ……これが……?」

キングヘイロー「なんか汚いわね……」

トレーナー「言ってはいかん!郷は早速変身して立ち向かおうとするが、そこに初代ウルトラマンからの忠告のテレパシーが聞こえてきた。郷は変身せずにMAT基地へ撤退し、対策を練ることにした。伊吹隊長はゼットンを最強の怪獣だと断言し、隊員全員による総攻撃を決断する」

セイウンスカイ「そんなにコイツ強いですかね……[ピザ]だし……」
212 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/14(水) 20:32:08.27 ID:uGfPsOG9O

トレーナー「だがそれこそがバット星人の狙いだった。隊員たちがゼットン攻撃のためにいなくなってガラ空きになった基地の動力炉を破壊し、武器弾薬庫も浸水させて航空機の再発進も不可能にさせた。これが済むとゼットンを撤退させ、人質の処刑を仄めかしてバット星人も消えた」

キングヘイロー「あああ、これじゃどうにもならないじゃない!」

トレーナー「隊員たちはまともな形で一機だけ不時着したアローを修理し、10分しか飛べない分だけ燃料を入れる。そして郷は自らアローに乗ることを志願し、伊吹隊長と丘隊員は人質の救出に。そして残りの隊員たちは地上から攻撃に回ることになった」

セイウンスカイ「グドンの時といい、これがMATの得意戦法ですね!」

トレーナー「伊吹隊長はバット星人に果敢に立ち向かうとナイフを投げて星人の胸に突き刺し、転落させた。星人は巨大化したがその隙に2人を救出した。一方被弾した郷はウルトラマンに変身し、今度こそ最後の戦いが始まった!」

『触覚宇宙人 バット星人』

キングヘイロー「ナックル星人の時と同じ2対1ね、せめてゼットンの戦闘力には期待したいけど……」
213 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/14(水) 20:38:51.70 ID:Cdg4dcYIO

トレーナー「一度は挟み撃ちに苦戦するウルトラマン。バット星人に羽交締めにされ、ゼットンがそれを狙おうとするも、MAT必死の援護攻撃がゼットンを怯ませ、ウルトラマンは難を逃れる」

キングヘイロー「言葉だけだと燃えるけど、ゼットンがあのルックスじゃ……」

トレーナー「ウルトラマンはまずバット星人をウルトラブレスレットの『ウルトラクロス』で貫いて撃破すると、ゼットンを頭上に抱え上げて『ウルトラハリケーン』で回転させながら投げ飛ばし、スペシウム光線で撃破した」

セイウンスカイ「ああ、やっぱり割とあっさり……」

トレーナー「海岸でMAT隊員と次郎くん、ルミ子さんが郷を弔う。そして隊員たちが去った後、2人の前に郷が現れた。郷は故郷、すなわちウルトラの国が戦争に巻き込まれているため、帰らなければならないことを告げる。そして次郎くんに『ウルトラ5つの誓い』を言うように語りかける。しかし別れを察した次郎くんはそれを拒否。すると郷は大人になったらMATに入れ、嫌なものや許せないものと戦える勇気ある人になれと告げた」

キングヘイロー「……………」
214 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/14(水) 20:43:49.26 ID:7UToUH7SO

トレーナー「そして郷は再びウルトラマンに変身すると空へと飛び去って行く。それを見た次郎くんは駆け出し、ウルトラ5つの誓いを大声で叫ぶ」


1つ、腹ペコのまま学校に行かぬこと。
1つ、天気のいい日には布団を干すこと。
1つ、道を歩く時は車に気をつけること。
1つ、他人の力を頼りにしないこと。
1つ、土の上を裸足で走り回って遊ぶこと。

トレーナー「諸説あるけど、おそらくこれはウルトラマンのような立派な人になるのならまずは他人に頼らず、自分の身の回りのことをしっかりできるようになれ、ということだろう。どれも人間が健康に生きる上で大切なことばかりだからな。そしてこれを言い切った次郎が郷に聞こえるかと叫んで、この物語は終わるんだ」

キングヘイロー「初代やセブンと比べるとずっとさっぱりした終わり方ね」

セイウンスカイ「これなら後味良く見れますねぇ」
215 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/14(水) 20:46:20.89 ID:mimLAz2RO

以下ちょっとした怒りと不満を込めた駄文


トレーナー「さて、恒例のDVDな」

キングヘイロー「あれ、これ次回予告が最後の巻にまとめて入ってるのね」

トレーナー「……………」

セイウンスカイ「あれあれ?」

キングヘイロー「トレーナー?」

トレーナー「そうなんだよなぁ……それで台無しだよ……」

キングヘイロー「あっ……」
216 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/14(水) 20:47:32.20 ID:5fUyh43wO

次回作の決定です。

・ウルトラマンレオ
・ザ☆ウルトラマン
・ウルトラマン80
・ウルトラマンG
・ウルトラマンパワード
・平成ウルトラセブン
・ウルトラマンティガ
・ウルトラマンコスモス
・ウルトラマンネクサス
・ウルトラマンマックス
・ウルトラマンメビウス


安価↓1〜3、コンマが大きいものかゾロ目を採用
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/14(水) 20:50:18.27 ID:/00LtmPA0
ティガ
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/14(水) 20:51:10.07 ID:ZUYYoaSA0
マックス
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/14(水) 20:53:14.03 ID:fAPgBkSr0
レオ
220 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/14(水) 22:10:30.59 ID:mgOGmSWrO

次回は『ウルトラマンティガ』とします。

続いてゲストウマ娘の選出です。

↓1〜3でコンマ高いかゾロ目を採用
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/14(水) 22:29:14.54 ID:YnoS2Wzn0
ライスシャワー
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/14(水) 22:32:33.54 ID:/00LtmPA0
シンボリルドルフ
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/14(水) 22:33:44.59 ID:q+vlFmFO0
オグリキャップ
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/14(水) 22:34:45.16 ID:FvM8IJmI0
コンマ同数だったらどうなるのか気になったんだけど惜しい…
225 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/14(水) 23:16:05.08 ID:CKYrOH5HO

次回のゲストは『オグリキャップ』です。

さて……ティガのエピソードって何を選ぼうかな……
226 : ◆nbKwtMnFWU :2022/12/17(土) 20:19:27.57 ID:L6RettqrO

ちょっとだけ再開です。


キングヘイロー「DVDを運んでくださってありがとうございます、オグリ先輩」

オグリキャップ「なに、たまたまだ。ウルトラマンは面白かったし」

キングヘイロー「あはは……」

トレーナー「いやぁ、悪いなオグリ。せっかくだから聞いていくか?」

オグリキャップ「いいのか?」

キングヘイロー「もちろんですよ!」
227 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/17(土) 20:29:02.00 ID:ag/MK68eO

トレーナー「とはいえオグリキャップに紹介か。どんなのがいいかな?」

オグリキャップ「できればなるべくその作品だけで面白く見られるのがいい。まだまだ見たことがない話が多いし……」

トレーナー「それなら……『ウルトラマンティガ』だな。1996年放送の平成ウルトラマンの第一弾だ。国産テレビシリーズとしては実に15年ぶりの復活となったんだ」

キングヘイロー「特色はなんなの?」

トレーナー「まずそれまでの多くの昭和のウルトラマンとは違って世界観が完全にリセットされている。舞台の地球は当時からすれば近未来の2008年。戦争が全て終わり、世界平和連合TPCによって恒久的な世界平和が成された世界。その中で起こる怪奇現象の特別捜査チーム「GUTS」が活躍する」

オグリキャップ「なるほど……」
228 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/17(土) 20:33:48.75 ID:ag/MK68eO

トレーナー「さて、ティガというウルトラマンは初めてウルトラマン本人の体色が変わる、タイプチェンジという概念を持ったウルトラマンだ。普段は紫と赤の2色のマルチタイプ、そこからパワー特化の赤一色のパワータイプ、スピード特化の紫一色のスカイタイプにチェンジができる。これが戦闘に一つの彩りを添えることになった。また時代の変化もあって演出にCGが大々的に取り入れられた」

キングヘイロー「そうか、この頃からCGが一般化したのね」

トレーナー「もっともティガの頃は技術がまだまだ発展途上で違和感が強い場面も多い。だからその変遷を辿るのも一興だな。この他にも主人公のダイゴの役者にあのV6の長野博を起用したりと話題性に富んだ作品だ」

オグリキャップ「おぉ……」
229 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/17(土) 20:41:31.17 ID:hwfyWiuZO

トレーナー「さて、恒例の紹介リストだ。選んでくれ!」

第3話 悪魔の預言
第4話 サ・ヨ・ナ・ラ地球
第5話 怪獣が出てきた日
クリッター関連シリーズ+エボリュウ細胞シリーズ(触りのみ)
第25話 悪魔の審判
第28話 うたかたの……
第29話 青い夜の記憶
第32話 ゼルダポイントの攻防
第39話 拝啓ウルトラマン様
イーヴィルティガ編
最終三部作

↓1〜3、紹介話を安価。
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/12/17(土) 20:48:24.97 ID:eWavE6fq0
かなり悩むけどサ・ヨ・ナ・ラ地球をお願いします。
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/17(土) 20:58:58.21 ID:6Pu5blvJo
最終三部作
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/17(土) 21:07:18.91 ID:+bSHaItF0
イーヴィルティガ編
233 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/17(土) 22:03:20.03 ID:hwfyWiuZO

お受けしました。明日夜以降再開します。
234 : ◆nbKwtMnFWU :2022/12/19(月) 20:39:14.43 ID:LoSOymPNO

オグリキャップ「なら『サ・ヨ・ナ・ラ地球』にしよう。不思議なタイトルだ」

キングヘイロー「イーヴィルティガって偽物よね?ならこれにするわ。確か今までセレクトした中に偽物はいなかったし」

トレーナー「なら、最後は最終回でいいな。まずは『サ・ヨ・ナ・ラ地球』だ」


『サ・ヨ・ナ・ラ地球』

トレーナー「物語は宇宙開発局の基地に落下してきた怪獣が高純度エネルギーを奪うところから始まる。それだけなら我々の目線ではありふれた話だが、この怪獣が特異だったのは開発局のセキュリティバリアを破壊ではなく解除して乗り込んできたということだ」

オグリキャップ「つまり……この怪獣には知性があるのか?」
235 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/19(月) 20:48:04.78 ID:LoSOymPNO

トレーナー「同じ頃、数ヶ月前に行方不明になった木星探査船『ジュピター3号』の乗組員が突然家族の元に現れるという現象も起きていた。そして宇宙開発局のセキュリティバリアを作ったのはジュピター3号に乗っていたエザキ博士だという奇妙な符号も判明。さらには現れた怪獣の体組織からはジュピター3号の装甲が出てきた」

キングヘイロー「まさか……この怪獣は……!」

トレーナー「そんな中、GUTSのシンジョウ隊員は遺族の気持ちを無視して監視をつけたりする宇宙開発局の態度に怒りを露わにする。元々は彼もまた宇宙飛行士で、同じように仲間が行方不明になった経験があったんだ。しかしそんな彼は乗組員の残した記録からあの怪獣の正体を知ることになった」

オグリキャップ「正体……」
236 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/19(月) 20:57:16.63 ID:LoSOymPNO

トレーナー「あの怪獣は木星の衛星軌道でジュピター3号に接触した未知のエネルギー体が、乗組員の恐怖心とジュピター3号の船体を元に作り上げた怪獣だったんだ。正体を知ったシンジョウ隊員は人間である乗組員の気持ちを裏切りたくないと攻撃に反対する。だが時を同じくしてついに怪獣はエネルギーを求めて発電所を襲い始めた!」

『複合怪獣 リガトロン』

トレーナー「早速出撃するGUTS、そして被害を目の前にして攻撃をしようとするシンジョウとダイゴだが、彼らの乗るガッツウィングが撃墜されてしまう。そんな中ダイゴはティガに変身してリガトロンに立ち向かうが、恐ろしく硬い防御を誇るリガトロンにはどんな攻撃も通用しなかった」

オグリキャップ「そんな……!」

トレーナー「だがその時、シンジョウは妙案を思いついた。GUTSのコンピュータを通じてリガトロンの中のジュピター3号に乗組員の家族の写真を送ったんだ」

キングヘイロー「家族の?」

トレーナー「これにより中の乗組員の意識が覚醒。リガトロンのエネルギーを逆に内部から奪い尽くしてリガトロンそのものからも脱出する。もはや抜け殻となったリガトロンはティガのゼペリオン光線で粉砕された」

オグリキャップ「けど、残された乗組員たちは?」
237 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2022/12/19(月) 20:59:30.59 ID:LoSOymPNO

トレーナー「乗組員たちの肉体はすでに滅ぼされ尽くしていた。彼らは光となって宇宙へと昇っていった。シンジョウ曰く、昇天したのではなく、無限に広がる宇宙を目指すために……」

キングヘイロー「ジャミラのことを思い出すけど、ずっと救いのある話ね……!」

続きます。
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/24(土) 17:53:11.59 ID:h4k093E90
支援
239 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/22(日) 20:11:42.05 ID:dyJzy5UmO

これで合ってたかな
240 : ◆nbKwtMnFWU :2023/01/22(日) 20:12:29.81 ID:dyJzy5UmO

お、合ってました。お久しぶりです。覚えている人いらっしゃったら再開します。
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/01/22(日) 21:18:06.97 ID:pHdcNRCe0
おぼえてるよ。
まってたぜ。
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/22(日) 22:11:05.26 ID:vddZNNaR0
生きとったんかワレ!
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/22(日) 23:26:47.64 ID:cS9ALRqCo
帰還に感謝!
244 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/23(月) 05:30:18.97 ID:4C3WQmkTO

というわけでお久しぶりです。今夜から再開します。

突然ですが、今回のティガ編の後からちょっと形態を変更します。質問とかにより具体的に答えていく形にしようと思います。
245 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/23(月) 18:36:07.62 ID:4C3WQmkTO

『地の鮫』

トレーナー「熊本に突然現れたサメの背鰭。それは地面から生えて突き進み、行手を遮るものを次々と破壊した。ちょうど同じ時期、ティガの地で採取された巨人像の砂、アークが奇妙な振動を続けていたこともあり、GUTSは慎重な捜査を余儀なくされることになった」

キングヘイロー「地面を海面に見立ててるわけね?」

トレーナー「熊本周辺で手分けして調査を続けるGUTSのメンバー。だが打ち込んだはずのモンスターキャッチャーは反応せず、ダイゴの乗ったガッツウイングは背鰭からのリングを受けるとデータが初期化されたりとおかしなことが続く」

オグリキャップ「生物なのに機械を初期化……何者なんだ?」
246 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/23(月) 18:41:14.94 ID:4C3WQmkTO

トレーナー「さらに、熊本市外の山中にて、ダイゴは突然ガッツウイングの通信回路に割り込んできた謎の男からメッセージを受け取る」

『さあ、見せてもらおうか?キミが光になるのか……』

オグリキャップ「なるほど、こいつは明らかにダイゴがティガだと知っているんだ」

トレーナー「その通りだ。その直後、実際に三井グリーンランド付近にあの背鰭、ゲオザークが現れた!急ぎ来園者を避難させるGUTSだが、とても間に合わない。ダイゴはティガに変身し、ついにゲオザークを地中から引き摺り出した!」

『地中鮫 ゲオザーク』

キングヘイロー「なんというか、足のついた鮫ね、ホントに」
247 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/23(月) 18:45:14.31 ID:4C3WQmkTO

トレーナー「地上に出てきたゲオザークは動きは鈍く、パワータイプのティガに徐々に追い詰められていく。やがてティガが必殺のデラシウム光流を放とうとした時、先程の男のビジョンがゲオザークの瞳に現れ……」

『ダイゴ君?人よりも進化した姿を獲得出来るっていうのに、なんでそんなつまらないことばかりしてるのかなぁ?キミは自分が「選ばれた唯一の存在」だとでも思っていたのかい?違うんだ!キミは”偶々”ティガのピラミットと出会っただけ。ボクは違う!自分の力で超古代の遺跡を見つけたのさ。この《ゲオザーク》でね!」

オグリキャップ「じゃあ、こいつは!」

トレーナー「そう。ティガとの戦いの中でゲオザークの表皮が剥がれた時、そこから見えたのは明らかに機械だった。つまりこいつはれっきとしたロボットだった」

キングヘイロー「この男は、超古代の巨人になろうとしているのね!」
248 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/23(月) 18:56:54.13 ID:4C3WQmkTO

トレーナー「ティガが動揺した隙をついてゲオザークが反撃をしかける。思わぬ奇襲に苦しむティガだったが、再度デラシウム光流を叩き込むことで今度こそ勝つことができた」

キングヘイロー「だけど、黒幕の例の男は野放しのままよ?」

トレーナー「そいつ……マサキ・ケイゴはダイゴが疲労困憊で三井グリーンランドに現れた時についに姿を見せた。彼は一方的にダイゴを叩きのめし、ティガに変身するためのスパークレンスを奪い取って去っていった。ダイゴは一同から離れて独自にマサキの行方を追いかける。同じ頃、TPC本部からはタンゴ博士によってアークが持ち出されてしまった」

オグリキャップ「そんな……一体何が起こるんだ……」

トレーナー「やがてダイゴは偶然出会った子犬を追ううちに山中の洞窟の中に入る。その中にあったのは紛れもなく超古代の巨人の眠る遺跡だった」

キングヘイロー「!!」


続きます。
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/23(月) 23:57:02.58 ID:9eehmB5u0
そういや昔ガブリアスにゲオザークって名前つけたなぁ
250 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/25(水) 19:41:39.18 ID:mDBxw6djO

『影を継ぐもの』

トレーナー「謎の遺跡にたどり着いたダイゴ。彼の前に再びマサキが姿を見せ、ダイゴだけが特別な存在なんかじゃないと語った」

オグリキャップ「どういうことだ?」

トレーナー「ダイゴは超古代人の遺伝子を持っているからティガと一体化することができた。だが超古代人の遺伝子を持っているのはダイゴだけじゃない。目の前のマサキも同じように超古代人の遺伝子を持っている、というわけだ」

キングヘイロー「そうよね、遺伝子だけなら何も特別とは言い切れないわ」

トレーナー「マサキは今のダイゴの姿勢をウルトラマンの力に頼っているだけ、情け無いと断じる。そして人類の進化を強制的に導くことこそがウルトラマンの使命だと語る」
251 : ◆nbKwtMnFWU :2023/01/25(水) 19:49:58.71 ID:mDBxw6djO

トレーナー「同じ頃、熊本城に作戦本拠地を構えたGUTSもまた、タンゴ博士のネットワーク履歴を通してマサキの存在を知る。マサキはコンピュータソフトで頭角を表した後、サイテックコーポレーションを起こして今は宇宙開発の最先端を担う人物だった。その本社は熊本。何かを起こそうとしているのはもはや明らかだった」

キングヘイロー「ただウルトラマンになろうとしているだけ、ではないのね?さっき言ってたようにウルトラマンの力で人間を導こうとしている、ということかしら」

オグリキャップ「だけどそれは、明らかに他人の意思を無視したものだ、許されるものじゃない」

トレーナー「その通りだ。事実ダイゴは間違った心で巨人になる危険性を訴えるも、マサキが聞き入れるはずもない。スパークレンスを光遺伝子コンバーターにセットし、ついに強制的に巨人へと一体化を果たそうとしていた」
252 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/25(水) 19:57:41.10 ID:mDBxw6djO

トレーナー「同じ頃、GUTSも遺跡の真上にあるサイテックコーポレーション本社に辿りついた。ホリイ隊員は振動波の同一性からタンゴ博士の奪ったアークがここにあること、その後別れて捜索する中でプラントで何かを増やしていることも突き止めたが足止めを喰らってしまう。そしてその最中ついにマサキは巨人像と一体化し、巨人になってしまった」

『イーヴィルティガ』


キングヘイロー「そんなっ……!」


トレーナー「巨人はガッツウィングEX-Jに攻撃を仕掛け、そのまま熊本市街へと飛び立った。ダイゴは電磁バリアに阻まれたとはいえ、止められなかったこと、自分の無力さを嘆く。そんな彼がここに導いてくれた子犬に触れた時、その犬に光が満ちた……」

オグリキャップ「え?」
253 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/25(水) 20:04:50.68 ID:mDBxw6djO


トレーナー「地上のプラントでホリイ隊員の目の前にタンゴ博士は自ら姿を現した。このプラントでやっていたのはアークの複製。その目的は巨人像の量産、いわばウルトラマンのコピーだ。そしてその第一弾こそがマサキの変身した巨人であることも告げた」

キングヘイロー「なんで恐ろしいことを……」

トレーナー「市街地に降り立った光る巨人。そしてサイテックネットワークを通じてマサキは自分こそ人類の進化した姿であること、彼に従うことだけが人類の生き延びる唯一の道だと語る。クラシック音楽を流しながら演説をするそのサマはもはや異常でしかなかった」

オグリキャップ「ウルトラマンのコピー、それを支配する欲か…」
254 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/25(水) 20:49:04.18 ID:mDBxw6djO

トレーナー「だが彼の欲に満ちた心は巨人の力を制御できなくなり、無差別に暴れ始めてしまう。同時に光となった子犬は怪獣の石像と一体化し、超古代の怪獣となり、あの巨人を止めに向かう」

『超古代狛犬怪獣 ガーディー』

オグリキャップ「怪獣の方がウルトラマンを止める……皮肉なものだ」

トレーナー「ガーディーの静止も聞かず、巨人はなおも攻撃・破壊行為をやめない。ダイゴは救出に来たイルマ隊長に必ず戻ると約束し、スパークレンスを取り戻してティガへ変身。しかしティガが駆けつける頃にはついにガーディーは絶命。ティガは怒りを滲ませ、ついに巨人同士の戦いが始まった!」
255 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/25(水) 20:57:29.98 ID:mDBxw6djO

「超人同士の戦いか…」

「いいえ、人の心が引き起こした戦いです。ティガ…必ず勝って!」

トレーナー「だが両者の力はほとんど互角。やがて両者のティガブレーンチョップとイーヴィルキックがぶつかり合った。先に膝を着いたのはティガだったが、よりダメージが大きかったのはイーヴィルの方だった。すかさずティガはセルチェンジビーム複合のゼペリオン光線でイーヴィルティガを消し去り、ガーディーの亡骸を宇宙へと運ぶ。憔悴したマサキとタンゴ博士も逮捕され、第五も仲間の元へ戻ることができたところでこの話は終わる。だがこの話はあくまで最終回への序章に過ぎない」

オグリキャップ「なるほど……!」


続きます。
256 : ◆nbKwtMnFWU :2023/01/29(日) 20:05:42.97 ID:z0Yo2tYYO

『最終三部作』

トレーナー「さて、最終三部作なんだが……ぶっちゃけこの話は今説明したところで魅力を理解してもらうのは難しい」

キングヘイロー「どうして?」

トレーナー「ここまでに登場したゲストキャラクターが総登場する上に、それらが密接に絡み合って一つの話を作るからだ。だから今回はさわりだけ紹介する」

オグリキャップ「しっかりした内容は実際に見てくれ、ということだな」
257 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/29(日) 20:12:15.75 ID:g9HCIrngO

『もっと高く! 〜Take Me Higher!〜』

トレーナー「滅びの予知夢を見るダイゴ、それを抱え込んでしまう彼を不満に思うレナ。同時期に謎の海底遺跡がニュージーランド沖に出現。そこから怪獣ゾイガーが出現した!」

「超古代先兵怪獣 ゾイガー」


キングヘイロー「いきなり凄まじい展開ね」

トレーナー「GUTSは総力を挙げて迎撃にあたるが、飛行するゾイガーを捉えきれず作戦は失敗。そこでレナは実験機で本来非武装のスノーホワイトに簡易的な武装をすることで迎撃することを発案した」

オグリキャップ「レナは何か……焦っているのか?」
258 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/29(日) 20:17:29.34 ID:g9HCIrngO

トレーナー「一方シンジョウ・ホリイの両名はゾイガーの帰巣本能に期待して、深海から現れた古代遺跡……ルルイエに潜水艇ドルファー202で待機する。そしてついに飛行するゾイガーが確認され、レナとダイゴはスノーホワイトで出撃。そしてゾイガーを追う中で……ふとダイゴに語りかける」

『どうして言わないの?どうして一人で抱え込んじゃうの?どうして一人なのよ!?ウルトラマンはたった一人で地球を守り続けなくちゃいけない義務でもある訳!?ずっと……ずっと、一人で戦い続けるの?そんなの、そんなの酷いと思わない!?私だって……私だって、光になりたいよ。光になって……もっと高く!!』

オグリキャップ「気づいていたんだな、ダイゴ=ティガだと」

トレーナー「その通りだ。レナは今は見ないからとダイゴにそれとなく促すと、それを汲んだダイゴはティガへ変身。スカイタイプにチェンジするとスノーホワイトを抱えながらゾイガーを追跡。そしてスノーホワイト搭載のハイパワーニードル弾がゾイガーの翼を撃ち抜き、ゾイガーは地上へと落下した」

キングヘイロー「やったわね!」
259 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/29(日) 20:22:13.19 ID:g9HCIrngO

トレーナー「話はそう簡単にいかない。地上に降り立ったティガの前でゾイガーは再び立ち上がると自ら残っていた翼を引きちぎり、猛然とティガに対して反撃を開始した」

キングヘイロー「そんな!自分から翼を捨てたって言うの!?」

オグリキャップ「恐ろしい……なぜそこまで」

トレーナー「だが所詮はフルパワーを発揮できない身だ。ティガは隙を見てパワータイプにチェンジすると一気に形成逆転、必殺のデラシウム光流で粉砕した。戦いの後、レナの元に戻ったダイゴ。互いに『おかえり』『ただいま』と声を掛け合い、見つめ合った直後……イルマ隊長からの通信が入る」

キングヘイロー「タイミング悪いわね!なんなのよ!」

トレーナー「その内容は今度は日本にゾイガーが現れたとのことだった。動揺する2人の頭上を複数のゾイガーが飛び回るシーンでこの話は終わる」

オグリキャップ「なるほど、倒したのは文字通り先兵に過ぎなかったのか……!」
260 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/29(日) 20:22:41.97 ID:g9HCIrngO

続きます。
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/29(日) 21:31:20.11 ID:L6NPwdDQo
おつ
262 : ◆nbKwtMnFWU :2023/01/31(火) 19:28:32.95 ID:DtMiRargO

『暗黒の支配者』


トレーナー「世界各地に現れたゾイガーは我が物顔で都市を蹂躙。さらに隆起したルルイエから溢れた『闇』は世界中を覆い尽くす。ドルファーは操縦不能になり停止し、TPC本部もセキュリティが作動しないままその機能を止めていく」

キングヘイロー「どうすればいいのよ!」

オグリキャップ「黒幕を直接叩くしか、ないのか?」

トレーナー「シャッターでも防げない闇を前に、やむを得ずTPCは本部の放棄を決断。大型母艦アートデッセイで総員退避を進める中……ダイゴは戦うためにただ1人残ろうとする。そんな彼の元へレナとイルマ隊長が現れた」
263 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/31(火) 19:34:05.81 ID:DtMiRargO

「最初にウルトラマンをこの目で見た時、私は神に出会えたと思っていた。人類を正しい方向に導いてくれる存在だと……。でも違うのよね。それが段々分かってきたの。ウルトラマンは光であり……人なのね。だからあなたは!勝ち目の無い相手に向かっていく義務なんて無いのよ!分かっているでしょう!?」

「勝ち目がないなんて……分かりませんよ」

「そうね……。私も運命なんて信じない事にしたの。必ず勝って!人として!」


オグリキャップ「光であり、人……」

キングヘイロー「あ……宇宙人ではないからこの流れが成立するのね?」

トレーナー「その通りだ。それまでのウルトラマンは宇宙人だあり、彼ら自身が戦う使命を背負ってきた。しかしティガはダイゴそのもの、つまり人間なんだ。だからこそ戦う使命も義務もない。ウルトラマンとして戦うことは、彼自身の意思の結果でしかないんだ」
264 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/31(火) 19:41:54.77 ID:DtMiRargO

トレーナー「ここでレナとイルマ隊長の違いについて少し。お互い自力でティガ=ダイゴであることに気づいた2人だが、レナはダイゴを見て、そこからティガとの関係に気づいた。逆に隊長はティガを見てそこからダイゴとの関係に気づいた。2人の違いが集約されたシーンだったと思う」

キングヘイロー「だけど、ゾイガーだってあんなに苦労した相手よ?ティガだけで勝てるの?」

トレーナー「ダイゴはティガへ変身し、ルルイエの巨悪の元へ向かう。そして全世界が見守る中、ついに邪神との決戦が始まった!」

『邪神 ガタノゾーア』


オグリキャップ「禍々しい姿……」

キングヘイロー「かつてのティガは、この怪獣に負けたってことなの?」

トレーナー「いや、実はこいつはかつてティガとは戦っていないらしい。戦わずして超古代文明は滅んだそうだ」

キングヘイロー「戦わずして……つまりそうするまでもなく邪神が勝ったってことよね」
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/31(火) 19:47:36.83 ID:NW+oD45Y0
ガタノゾーアからクトゥルフ神話知った人絶対多いよね
266 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/31(火) 19:52:56.10 ID:uMOBDO1DO

トレーナー「ガタノゾーアの身体はティガの打撃を全く寄せ付けず、逆に触手でティガの首を絞めて苦しめる。だが子供たちの声援やGUTSが見守る中で、ティガはパワータイプにチェンジ!打撃攻撃がガタノゾーアに当たるたびに激しい火花を散らしていく!」

キングヘイロー「勝てるの……?」

オグリキャップ「奇跡だ……」

トレーナー「だがパワータイプでようやく引きちぎれる触手は無数にあり、巨大なハサミとの攻撃パターンでガタノゾーアは攻め立ててくる。吹き飛ばされたティガはデラシウム光流を放つが、ガタノゾーアには通用しない。続け様にゼペリオン光線を撃つも、これも効かない。カラータイマーが点滅を始め、ティガをハサミで拘束するガタノゾーアは光線を放ちティガを貫く……」

『ダイゴーーーー!!』

267 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/31(火) 19:56:46.28 ID:qMXpcz+kO

キングヘイロー「負けたの……?」

トレーナー「それだけならまだよかった。ティガは石像に戻り、そのまま海底深くへ沈められてしまった。そしてそれはレナの悲鳴と共に、ブリッジにいたメンバー全員がダイゴ=ティガだと知るところとなった……」


『輝けるものたちへ』
268 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/31(火) 20:04:16.31 ID:qMXpcz+kO

トレーナー「ティガは負けた。人々に絶望が広がる中、ティガの復活を信じる子供達は諦めてはいなかった。そしてGUTSのメンバーの元に、テレパシーと思しき声が届いた」

『そうだ。諦めてはいけない』

オグリキャップ「ティガの意思、なのか?」

トレーナー「言ったはずだぞ。ティガの光そのものに意思はない。とにかくこの声を聞いたGUTSメンバーは自分たちにできること、すなわちティガの復活作戦に取り掛かることにした。月面基地のハヤテ隊長も合流し、機能復帰したドルファーの2人とも連絡が取れた。だが問題はティガを復活させる方法だ」

キングヘイロー「そうよ、どうやってティガを復活させるの?」
269 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/31(火) 20:12:16.74 ID:qMXpcz+kO

トレーナー「石像をウルトラマンにする方法。たった1人だけ、それを自分の力で解明し、可能にした人間がいた」

キングヘイロー「まさか……マサキ?」

トレーナー「その通りだ。服役中のマサキは闇に覆われる世界の光景を夢で見たものと同じだと呟く。ダイゴも同じ夢を見ていたことから、やはり彼の理論そのものは間違っていなかった。自分の考えに固執し協力を拒むマサキだったが、共犯だったタンゴ博士の『生きて罪を償うチャンス』と語り、看護師にしてシンジョウ隊員の妹のマユミの一喝を受け、腹を括り協力を決意する」

オグリキャップ「これまでのゲストだった人たちが、次々と関わっていくということなんだな」

トレーナー「その通りだ。マサキの発案した方法はアートデッセイのマキシマシステムを基幹とした光遺伝子コンバーター『マキシマ・コンバーターユニット』をドルファーで海底のティガに照射するというものだ。そしてこれらに詳しく協力したテレパシーの主こそ、かつてダイゴと関わることで改心した超能力者、キリノ・マキオだった」
270 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/31(火) 20:21:22.82 ID:wC/DdzDQO

トレーナー「その頃、ティガの中にいるダイゴはかつて敵対したキリエル人の精神体からテレパシーを受けていた。彼らは人類を導き破滅から導くことを謳っていたが、2度ティガに敗れた。ティガが勝ったから地球人は滅ぶと嘲笑い、地球を去っていく。しかし人類もまた諦めてはいないことは2人ともよくわかるだろう?ついに全世界が見守る中でティガ復活作戦が実行された!」

オグリキャップ「頼む……!」

トレーナー「ティガに光が届きかけた時、ガタノゾーアの激しい妨害が始まった。負けじと奮闘するメンバーだが、ついにユニットが脱落し作戦は失敗……」

キングヘイロー「ここまでやって、ダメなの?」

トレーナー「いいや、この作戦に勇気づけられた子供達は次々と光になり、海底のティガへと集まる。そしてレナもまた光となり、同じようにティガの元へ向かう。数多の光が集まった時、ついに金色の光を纏いティガは復活した!」


『グリッターティガ』

271 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/31(火) 20:25:00.97 ID:wC/DdzDQO

オグリキャップ「TVを通して見ていた子供達が、ティガの力になったわけか……!」

トレーナー「その通りだ。そしてそれは当時TVの前で見ていた視聴者の子供達にもそのまま当てはまる。きっとTVの前の子供はティガの勝利を信じていたはず。TVという垣根が取り払われた瞬間だ。復活したティガはガタノゾーアの攻撃を全く寄せ付けず、グリッターゼペリオン光線とタイマーフラッシュスペシャルの連続攻撃でガタノゾーアを打ち倒す。邪神の消滅と共に闇が晴れ、ついに人類は救われたんだ」

キングヘイロー「良かった……良かったわ……!

オグリキャップ「すごい取り組みだ……」
272 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/31(火) 20:29:27.83 ID:wC/DdzDQO

トレーナー「帰還したダイゴが石化したスパークレンスを取り出すと、砂となって消えていった。もうダイゴがウルトラマンになることはない。いや、人類は自分の意思で光になれるからもう必要ないということだろう。そして満面の笑顔でGUTSメンバーが集合写真を撮り、ウルトラマンティガという物語は完結を迎えた」

キングヘイロー「すごい、わね……」

オグリキャップ「だがこれは伏線になる回をもっと見てから楽しみたかったな」

トレーナー「俺もそう思う。だからティガを見る時は全話見てくれ!頼むから!」

キングヘイロー「51話……私じゃなかったら引いてるわよ?」

トレーナー「だとしてもだっ!」


ティガ編 おわり
273 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/31(火) 20:33:28.40 ID:wC/DdzDQO

さて、宣言通り次回から形式を変更します。次回からは「作品を決定した後に安価で紹介する具体的な内容を決める」方式にします。単なるエピソード紹介だけでは伝えきれないところももちろんありますので、より深いところを伝えたいためにこのような方式を取りたいと思います。

とりあえず次回作の決定です。

・ウルトラマンA
・ウルトラマンレオ
・ザ☆ウルトラマン
・ウルトラマン80
・ウルトラマンG
・ウルトラマンパワード
・平成ウルトラセブン
・ウルトラマンダイナ
・ウルトラマンコスモス
・ウルトラマンネクサス
・ウルトラマンマックス
・ウルトラマンメビウス
274 : ◆nbKwtMnFWU [sage]:2023/01/31(火) 20:34:05.77 ID:wC/DdzDQO

ミス、↓1〜3、コンマの大きいものかゾロ目を次回取り上げます。
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