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にこ「あなたの目には」絵里「私たちの姿が」ラブライブ SS
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1 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:14:03.58 ID:tn+L4YxO0
バキィッ・・・!!
絵里「いっ・・・!たいわねぇ!!」
ドガァッ!!
にこ「ぐっ・・・!!そんなもんなの?!ほらかかってきなさいよォ!!」
ガシャーンバリーン
希「おーおー、今日も今日とてやってるねぇ」
希「・・・でも何で喫茶店で暴れてるん?」
絵里「希には関係無いわ、これはにこと私の問題だからァ!!」ブンッ!
にこ「あっぶっ!!ほらスキありィ!!」ガツン!!
絵里「いったぁ〜〜ッ!!もう詫び入れたって許さないわよッ!?」
ドカッバキッ
店長「ちょ、ちょっとそこの!紫髪のアンタ!!」
希「ん?ウチ?」
店長「そうそう!!見た感じ、アンタあいつらの友達なんだろ?頼むから止めてくれないか!?」
希「まあ確かに、これ以上はお店の迷惑やんね」
カツカツ
希「ね、お店の迷惑になるよ、オモテでやればええやん?」
絵里「うっさぁい!!」ドカァン!!
にこ「アンタは黙ってろってのぉ!!」ガッシャーン!!
希「で、でもわざわざここでやる意味も無いやn」
絵里「知るか!!この焼肉好き!!」
にこ「体重『ピー』キロ!!」
プッツ-ン・・・
希「そっちがその気ならやったろうやないけェ!!オラァ!!」バキィッ!!
店長「何でそうなるんだよォ!?」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1666336443
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/10/21(金) 16:16:50.75 ID:tn+L4YxO0
カランカラン・・・
店長「い、いらっしゃいませ!!大変申し訳ありませんが今はあっぶなぁっ!?」ガッシャーン
店長「この通りなので早目にお逃げになった方がよろしいかと思いまウオォッ!?」バリーン
?「・・・面白い子達がいるじゃない」
?「会長、危険ですよ」
?「・・・」
?「分かってる、店長さん?」
店長「は、はいぃ!?」
?「あの子達は私が引き受けるわ、英玲奈」
英玲奈「はぁ・・・」スッ
?「これ、店の修繕費に充てて頂戴」
店長「こ、こんなに・・・!?」
?「その代わり、少し五月蝿くなるけど、許してね?」
?「やって」
?「はい、道具貸してくれ」
?「どうぞ」
スチャッ
店長「えっちょっ」
パァン・・・!!
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/10/21(金) 16:18:58.08 ID:tn+L4YxO0
絵里「っ!?」ビクッ
にこ「何っ!?」
希「はぁ、はぁ・・・何なん!?」
?「落ち着いた?」
にこ「誰よあんた、ヤーさん?」
英玲奈「・・・おい、誰に口聞いてると思ってるんだ」ズイッ
にこ「関係無いわよ、やるっての?」ズイッ
?「あっはっは!その子、昔の英玲奈にそっくりじゃない!」
絵里「誰よあんた、勝手に入ってきて・・・」
希「・・・ツバサさん、お疲れ様です」
?「ええお久しぶり、そういえば希も結構イケイケだったわね?」
絵里「は?知り合いなの?」
希「ここら音ノ木坂を締める、秋葉組の組長さんや」
にこ「・・・へえ、まあ名前位は知ってるわ」
英玲奈「おい、お前も喧嘩売ってるのか?いい加減子供の相手には飽きてるんだこっちは」
絵里「は?知らないわよそっちが勝手に介入してきたんでしょ?気に食わないならかかってきなさいよ」
英玲奈「・・・カシラ、こいつら殴って良いですか?」
店長「や、やるのはいいけどこれ以上は辞めて・・・」
ツバサ「ごめんなさいね、すぐに行くわ」
にこ「勝手に決めんなぁッ!!」ブンッ!
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/10/21(金) 16:19:47.75 ID:tn+L4YxO0
ガシッ
にこ「っ!?」
花陽「・・・」グググッ
英玲奈「・・・貴様ら、いい加減にしておけよ」
にこ「・・・っ!!」プルプル
英玲奈「花陽、連れてけ」
花陽「はい」
ツバサ「ふふ、車に乗せてちょうだい」
英玲奈「はい、ほら行くぞ、お前らもだ」
にこ「い゛っ・・・!!離しなさいよっ!!」
絵里「・・・チッ、興醒めだわ・・・」
希「ええから、行こ」
バタンッ
ブーン・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/10/21(金) 16:20:13.19 ID:tn+L4YxO0
ー秋葉総業ー
ツバサ「・・・まあそんな固くならないで?英玲奈、お茶ある?」
英玲奈「はい、おい小泉!」
花陽「は、はいっ!!」トテトテ
絵里「・・・こんな所に連れてきて、何が目的なのかしら」
にこ「うざったいガキ共を海にでも沈めるんじゃない?」
絵里「それもいいけど、その前にまず貴女を山に埋めてあげるわよ」
にこ「あ?」ガタッ
絵里「何?」ガタッ
希「二人共っ、ツバサさんの前なんよっ!」
にこ「アンタは何なのよ、何でここまでコイツに肩入れすんのよ」
希「神田明神さんの後援して貰ってるからや、そこでの付き合いってだけ」
ツバサ「希、今年も巫女さんで行くんでしょ?期待してるわよ」
希「・・・もう写真は嫌ですよ・・・///」
絵里「・・・希のあんな顔、初めて見たわ」
にこ「・・・けっ」
ツバサ「・・・さて、あなた達?」
にこ「あによ」
ツバサ「秋葉組に入らない?」
にこえり「「ハァ!?」」
ガチャッ
花陽「お茶、お待たせしました・・・」
英玲奈「花陽、お前はいつもタイミングが悪いな」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/10/21(金) 16:20:50.65 ID:tn+L4YxO0
花陽「す、すいません・・・」
英玲奈「・・・いや、怒っちゃいないんだ」
にこ「誰かの下につくとかほんっとヤなんだけど」
絵里「とっても不本意だけど、にこに同意だわ、私は誰の下にもつかない」
ツバサ「別に下について欲しいわけじゃないわよ、ただウチの代紋を持っておけば、いつでも喧嘩させてあげるってこと」
希「どういう意味ですか?」
ツバサ「だって、あなた達最近アキバでよく暴れてるでしょ?」
ツバサ「話だけは聞いてたけど、私の街でそんな自由に暴れられてもね・・・」
ツバサ「あまり目に余る様なら、まあ、消そうかなって考えてて、ね?」
希「・・・っ」
絵里「フン、流石ヤクザ者ね、そう簡単に消せるもんなら」
にこ「やってみなさいよ、えぇ?」
英玲奈「ほうそうか、おい、道具を貸せ」
花陽「は、はいっ!」スッ
英玲奈「・・・」スチャッ
にこ「・・・何かってぇとすぐハジキに頼って・・・スジもんってそれしか能無いの?」
絵里「やる?1発2発位なら撃たれても止まらない自信あるわよ」
英玲奈「・・・っ!!」プルプル
希「逆撫ではするなや・・・」
ツバサ「英玲奈、花陽、下ろして」
花陽「はい・・・」スッ
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/10/21(金) 16:21:33.39 ID:tn+L4YxO0
英玲奈「・・・なあ、少しは謝ったらどうだ?金髪野郎が」スチャッ
絵里「はあ?非なんか無いんだから謝らないわよ、それとも何?おもちゃなのそれ」
希「絵里ちっ!!」
英玲奈「・・・どこまでも舐め腐ってなぁ!!ここで貴様の人生、終わらせてやっても良いんだぞコラァ!!」
絵里「やれるもんならやってみなさいよっ!!ホラァ!!撃ってみなさいよぉ!!」
ツバサ「英玲奈っ!」
英玲奈「クソガキがァ!!やってやるさこの野郎がァ!!」
絵里「口だけなのかしらァ!?ほら撃ちなさいよ!!」
ツバサ「・・・っ英玲奈ァ!!」ガッシャーン!!
英玲奈「!!」ハッ
絵里「・・・っ!」
ツバサ「・・・アンタ誰の物に手ぇ出してんの?ねぇ?」スッ
英玲奈「すいません、つい腹が立って」
ツバサ「アンタの物じゃないのよ!!勝手な事すんじゃ無いっ!!」バキィッ!
英玲奈「ぐっ・・・!!す、すいません・・・」
ツバサ「ったく・・・」
にこ「・・・ただのチビかと思ったけど、やっぱ貫禄位はあるもんね」
英玲奈「お前っ・・・!!!」グッ
ツバサ「・・・おい」
希「・・・(あの子、急に雰囲気が変わったな)」
英玲奈「・・・すいません」
絵里「・・・」スッ
にこ「・・・で?結局どうして欲しいのよ、アンタ達は」
ツバサ「話が逸れたわね、ま、要はうちも協力するから・・・」
ツバサ「あなた達で、ゆくゆくは組を持たないかって事よ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/10/21(金) 16:22:19.29 ID:tn+L4YxO0
ー秋葉原ー
にこ「・・・何が組よ、結局手下って事じゃない・・・!」
花陽「で、でも綺羅会長の盃を特別に2人は受けてるし、手下とは違う気がするなぁ」
にこ「そんな事はどうでもいいのよ!要はあたし達も結局こうやって仕事させられてるって事言ってんのよ!」
花陽「仕方無いよ・・・」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/10/21(金) 16:23:33.59 ID:tn+L4YxO0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ツバサ「ウチの仕事、いくつか引き受けてよ」
にこ「はあ?何眠たい事抜かしてんの?」
ツバサ「嫌なら良いのよ?その代わり」
ツバサ「今度こそ、あなた達を[
ピーーー
]けど」ニコッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
10 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:24:14.03 ID:tn+L4YxO0
にこ「あそこで綺羅に捨て身で突っ込めば良かったわ、上手く希に丸め込まれたせいで、こんな事に・・・!!」コツコツ
花陽「まあまあ、希ちゃんも凄い頑張ってるから・・・」コツコツ
にこ「いつか絶対殺してやるわ、あのボケ会長が」
ピタッ
にこ「・・・花陽?」
スチャッ
にこ「あによ、何の真似?」
花陽「それは許さない」
にこ「・・・」
花陽「ツバサさんだけは、殺させない」
にこ「・・・アンタ、あいつの何なの?」
花陽「・・・さ、行こ?今はお仕事、だよ」スッ・・・
にこ「・・・アンタの事だきゃ、分かんないわ・・・」
11 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:24:47.15 ID:tn+L4YxO0
絵里「なんっで・・・っ!!」
英玲奈「・・・」カチッ シュボッ・・・
絵里「よりによってアンタと一緒に仕事しなきゃなんない訳・・・!?」
英玲奈「煙草だ、吸うか?ピースだが」
絵里「もらうけども!」スッ
英玲奈「カシラ直々の御命令だ、じゃなかったらお前なんぞ殺してる」フゥー
絵里「いつでもどうぞ、絶対アンタも道連れにしてやるわ」フゥー
英玲奈「何とも減らない口だな・・・ここだ」
ー津島雑貨店ー
絵里「・・・何ここ」
英玲奈「ここの店主が、ウチのシマでは御法度の葉っぱを流してるそうでな」
英玲奈「話の途中、少しでも逃げようとしたり、変な素振りを見せたら、やっていい」
絵里「・・・殺すの?」
英玲奈「殺しなんていい、生かしておけ。小賢しい奴だが後々使えるやつだからな」
英玲奈「・・・さあ、お前の出番だよ」
ガラッ
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/10/21(金) 16:25:18.75 ID:tn+L4YxO0
善子「クックックッ・・・選ばれし勇者達よ、よくぞ天界の狭間、ヨハネ宝具店に参った!!」
絵里「もうやっていい?」
英玲奈「待て」
英玲奈「・・・やあヨハネ、久しぶりだな?」
善子「リトルデーモン、エレーナ・・・悠久の時を生きる死神のご登場とは、これは祝福されるべき事よ・・・」
絵里「・・・」イライラ
英玲奈「実はな、お前がウチのシマで「植物」を流してるだなんて噂を聞いてだな」
善子「・・・」ギクッ
英玲奈「いやまさかな?西木野製薬でも無いお前に限ってそんなことはしないと思うが・・・一応聞きに来たんだ」
英玲奈「なんたって、お前は前にウチの傘下の金融会社から借りた金、全額ウチが立て替えてやったんだからなぁ?」
善子「・・・」ダラダラ
英玲奈「まさか今更その恩義を忘れるヨハネ様じゃないだろ?」
善子「・・・す、全ての真実をこの水晶にて映し出しましょう・・・」
善子「この世の罪、それは全て原罪に起因する物なのです、ブラントなどと言う穢れた物を売り捌く、悪しき者達に私は!!」
絵里「・・・」イライラ
善子「怒りに満ちた懲罰を以て彼等に復讐をなすであろう!!何故なら私は堕天使、全ての堕天の同志達を守る者なり!」
英玲奈「・・・はぁ、絵里」
絵里「・・・」スッ
善子「主なる我が堕天の王はこう言われる、リトルデーモンを罰しようとする悪しき者に・・・えちょっ、水晶持つなっ!!」
絵里「・・・っ!!」ブンッ!
ドゴッ!!
13 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:25:50.47 ID:tn+L4YxO0
善子「ぱるぷっ!!?」
ガッシャーン!!
英玲奈「おーおー、やるな」
善子「がっ・・・!?ぐっ・・・!?」プルプル
グイッ
絵里「終わってないのよ、立って」
英玲奈「おい、卸元は何処だ?」
善子「しっ、知らぬっ・・・!!」
英玲奈「絵里」
バキィッ!!
善子「ふぃくしょんっ!!」
英玲奈「折角の美しい顔がボロボロになる前に、洗いざらい歌ったらどうだ?」
善子「こ・・・こう・・・」
英玲奈「聞こえないんだよ!!もっと大声で喋れコラァ!」グイッ!
善子「高坂・・・高坂組、高坂穂乃果・・・っ!!」
パッ
善子「ゲホッ、ゲホゲホッ!」
英玲奈「・・・クソっ、あいつら引退した癖に・・・!!」
絵里「どうするの?」
英玲奈「・・・今日の所はもう良いだろう・・・行くぞ」スタスタ
絵里「はいはい」
14 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:26:25.10 ID:tn+L4YxO0
善子「・・・アンタ、秋葉組の新入り?げほ・・・!」
絵里「・・・忠誠なんか誓って無いけどね」
善子「でも盃は交わしたんでしょ?なら体のいい駒ってとこね・・・」
絵里「・・・あ?」
善子「覚えときなさい、いつか入った事を後悔する日が来るわ・・・」
絵里「・・・ひとつ教えてあげるわ」
善子「え?」
ブンッ!
ドゴォッ!!
善子「たらんてぃんっ!!?」
ガッシャーン
絵里「私はもう既に入った事を後悔してんのよッ!!」
善子「や、八つ当たり・・・」プルプル
15 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:27:04.21 ID:tn+L4YxO0
ーにこぱなコンビー
ドカッ バキッ・・・
「ぐっ・・・やってねぇっつってんだろ・・・」
花陽「聞こえないです。というか今更やったかやってないかは興味無いです」
ゴンッ
「ゲハァッ!!」
花陽「矢澤さん、さっきこの人何て言ってましたっけ」
にこ「・・・組の金を取ったのは俺じゃない、泥棒猫は「高坂組」だ・・・かしら」
花陽「そうだったそうだった、ありがとうございます。という事ですので死んでもらいます」ブンッ
「待て待て待ってくれ!!何で殺されなきゃいけねぇんだ!?」
ピタッ
花陽「・・・なんで?」
にこ「・・・(訳わかんない子かと思ってたけど)」
花陽「泥棒があなたかなのか高坂組だとかどうでもいいんです。あなたが番をしている時に奴らは入ってきたんですよね?」
「そうだよ・・・」
花陽「たまたま綺羅会長がいない時で良かったですが、もしいらしてたら?お怪我されたかもしれませんし、最悪殺られていたかもしれないじゃないですか」
「・・・」
にこ「(ただ会長に拾われた、その辺のガキ程度と思ってた・・・全っ然違うわ)」
花陽「あなたのせいでツバサさんに危害が加えられていたかもしれません、それでも」
ブンッ
ゴキッ
「えあ」
16 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:28:09.98 ID:tn+L4YxO0
花陽「・・・「俺は何もやっていない」って、言うんですか?」ブンッ
べキッ
「」
にこ「(こいつ、マジでヤバい奴だ)」ゾクッ
花陽「そりゃ確かに「何もやってない」ですけど・・・あのー、聞いてますか?」ブンッ
メキャッ
「」
にこ「・・・花陽、ねえ」
花陽「・・・」ブンッ
ゴキャッ
「」
にこ「花陽ッ!!」ガシッ
花陽「・・・えっ、あっ、矢澤さん!?ど、どうしたんですか!?」
にこ「・・・そいつ、もう死んでる、ます」
花陽「ほえ?・・・あっホントだ」
花陽「ごめんなさい、すぐ応答出来なくて・・・」ペコッ
にこ「(そこじゃないと思うけど)いや、別に・・・」
花陽「でもこれで分かりましたね!組の金を盗んだのは「高坂組」だって」
にこ「そう、ね・・・」
花陽「まさか高坂組だとは・・・引退した筈なのに・・・」
にこ「・・・誰なの?その、高坂っていうのは」
花陽「うーん、話すと長くなりますし、休憩も兼ねてご飯に行きましょう!」
にこ「・・・分かっ、りました(コレ見た後にご飯て)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
17 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:28:37.13 ID:tn+L4YxO0
ー喫茶店ー
絵里「秋葉組と抗争したから?」
英玲奈「やつら、外から来た外様の癖に私達のシマにズカズカ入っては仕事してってな・・・」
英玲奈「目に余るから、ウチの会長直々の御命令で抗争を仕掛けた。徹底的にな」
絵里「随分勝手ね、あんた達もしっかりスジモンの癖に」ズズー
英玲奈「勘違いしないで欲しいんだが、我々は無闇矢鱈と他勢力を排除したりしない」
英玲奈「戦前から続く秋葉組は綺羅現会長の高祖父から受け継がれている。先代会長連は外来勢力を監視こそすれ、受け入れていた」
絵里「じゃあ・・・」
英玲奈「我々は昔気質、とでも言えばいいのだろうか。自警団的意味合いの下活動している」
英玲奈「考えてもみろ、お前の地元に余所から来た阿呆が薬をばらまいたり、パチ屋等でアコギなギャンブル場を開いたりされたら」
絵里「・・・」
英玲奈「いくら寛容で通っている我々でも、容赦はしない。私達には秋葉原を守り受け継ぐ使命があるからな」
絵里「じゃあ、あんたはそんな素晴らしい企業理念に惹かれた手下って事ね」ズズー
英玲奈「私の父は高坂組の売った薬で身を滅ぼして自殺し、母はどこかに売られた」
絵里「・・・」ゴクン
英玲奈「先代会長から組を任されたツバサさん・・・綺羅会長はそんな行く宛ない私を拾って高坂組を秋葉原から締め出す手伝いをさせてくれた」
英玲奈「企業理念に惹かれた訳じゃない、そんな社長本人に惹かれたんだよ、私は。」
英玲奈「会長は本当にお優しい方だよ、お前も矢澤も、きっと良い様になる」
絵里「・・・ふーん」
英玲奈「・・・」ズズー
絵里「・・・面白くもない話ね」
英玲奈「笑える話の手持ちが無くて悪いな」
絵里「じゃあおかしいじゃない、その会長さんのお陰で高坂組は壊滅、高坂の組長さんも引退、なべて秋葉原は事もなしじゃないの」
絵里「でも、さっきのヨハネは高坂組から卸された葉っぱを持ってた・・・つまり」
英玲奈「・・・あの程度の抗争では痛くも痒くもない、とでも言いたいのだろうか」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
18 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:29:07.92 ID:tn+L4YxO0
ー神田明神ー
希「ふぁ〜あ・・・学校疲れた」
希「あの二人・・・今頃会長さんの逆鱗に触れて東京湾にでも沈められてんのやろか」
希「まぁそれ位された方がいいやろ、別に死なんやろうし」
パンパン・・・
希「お、お参りしてくれてる人や」
「私達の・・・たきを・・・せますように・・・」
希「こんにちは、ご参拝ありがとうございます」
「あ、こんにちは!ここの巫女さんですか?」
希「ええ、初めてお見掛けするなと思ってご挨拶させて頂こうかと」
「えへへ、暫く街を出ていたので・・・お姉さん、お名前は?」
希「東條と言います、そちらは・・・?」
「高坂です!高坂穂乃果と申します!」
19 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:29:43.85 ID:tn+L4YxO0
ツバサ「お疲れ様、にこ、花陽」
にこ「ういーす」
花陽「ちょっ、矢澤さん!」
ツバサ「ふふ、良いのよ。それで?」
花陽「下手打った人はもういません、それとやはり高坂組が関わって来ているようです」
ツバサ「そう・・・優しさが身を滅ぼすって事かしら?」
花陽「優しさ・・・?」
ツバサ「完全に壊滅させるのは、お爺様やお父さんの考えに反すると思って、組は残して頭も残してあげたんだけど・・・」
にこ「・・・」
ツバサ「・・・根絶やしにするしかないのね」
にこ「・・・ふん」
ツバサ「ごめんね、にこ」
にこ「何がよ」
ツバサ「ゆくゆくはあなた達2人の組が出来る様に色々尽力して貰うつもりだったけど、これから暫くは全然関係ない仕事を振る事になるかも」
にこ「そもそも元から組なんて・・・」
花陽「矢澤さん」
にこ「・・・」
ツバサ「フフ・・・2人の為、でしょ」
20 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:30:19.57 ID:tn+L4YxO0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
絵里「じゃ、今日は?」
英玲奈「取り敢えずはもう仕事は無いな、また何かあれば連絡する」ゴソゴソ
絵里「はいはい、じゃ帰るわ」
英玲奈「待て、ほら」
絵里「なに?」
英玲奈「報酬だ、要らないなら・・・」
絵里「ありがたぁく頂いとくわ、お疲れ様です」パシッ
英玲奈「現金なヤツめ、少しは感謝したらどうだ」
絵里「べーだ・・・またね」
英玲奈「・・・ああ、またな」
カランカラン・・・
英玲奈「・・・ふん、可愛げの無い奴め」フフッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
21 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:31:27.00 ID:tn+L4YxO0
にこ「今日はもう何も無いん・・・ですか?」
ツバサ「あはは、変な話し方しないでよ」
花陽「うん、今日はもう終わりかな・・・じゃあ、はいこれ」スッ
にこ「え?」
花陽「これでれっきとした秋葉組の一員です!」
ツバサ「まあ端的に言って報酬ってところかしら」
にこ「・・・」ズシッ
ツバサ「使う場所は選びなさいよ?」
花陽「あ、使い方は分かるかな?引き金を引く前にこの部分をスライドしてね」
にこ「・・・映画とかで見たから分かるわ」
花陽「あはは、確かに。装弾数は8発だから肝に銘じるんだよ?」
ツバサ「じゃあ、今日はお疲れ様。また仕事の時は花陽を通じて連絡するわ」
ツバサ「あそうそう、お駄賃」スッ
にこ「・・・ありがとう、ございます」
花陽「またね、矢澤さん!」
にこ「・・・また」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
22 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:31:56.72 ID:tn+L4YxO0
絵里「にこのやつ、何してんのかしら」プルルル・・・
「あいあい、どしたん」
絵里「あ、希?暇?」
「一応暇やね、にこっちは?」
絵里「仕事は終わったと思うんだけど、連絡しても出ないのよあのあんぽんたん」
「またどっかで飲んでるんちゃうん?」
絵里「そうかしらね、また年確されて追い出されればいいのに」
「ほんと仲良いな自分ら」
絵里「は?」
「おーこわ・・・そう言えば新しく出来たBARがあるんやけど、そこ待ち合わせでどう?」
絵里「へえ、良いわよ。じゃあまた」
「ほーいまたあとで」
ピッ
絵里「・・・ほんと、何してんのかしら」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
23 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:32:27.73 ID:tn+L4YxO0
ー?ー
https://youtu.be/QZXc39hT8t4
スゥーッ・・・
「ぷはぁ〜・・・ゲホッゴホッ」
「まるちゃん、ビールでいい?」
花丸「らすたふぁーらぁ〜い、ずらぁ」
「おっけーって事ね、よっと」ガチャッ
花丸「ふー、ことりちゃんの卸してくれたコレ、結構上物じゃない?」
ことり「西海岸から直で持ってきたOGだよ、まぜっこは無いからね」
花丸「道理で、いい多幸感ずら」
ことり「お気に召してくれたら嬉しいよ、こっちもお店貸してくれてるしね」
花丸「BAR建てたのは良いけどバックがいなくてねぇ」
ことり「秋葉組がいるじゃん、あそこはダメなの?」
花丸「あそこは排他的というか・・・ただのBARって訳でもないでしょ?そこを見抜かれたのか、それかただただ外様を歓迎してないのか」
花丸「ケツ持ちは断られちゃったずら」
ことり「ふーん、秋葉組は外様に優しくないもんね・・・」
ガチャッ
「おおう、随分もくもくやね」
「シーシャもあるじゃない」
花丸「お客さんずら、行ってくるね」
ことり「うん!」
24 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:33:49.34 ID:tn+L4YxO0
https://www.youtube.com/watch?v=QZXc39hT8t4
25 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:35:09.82 ID:tn+L4YxO0
(The next Episode - ♪)
花丸「いらっしゃいませずら」
希「目ぇ赤っ、大丈夫?」
花丸「いやぁ最近花粉が多いから、こすっちゃうんだ。あ、灰皿ずら」コトッ
絵里「花粉症用の薬は貰っといた方がいいわよ」
花丸「その通りずらね・・・おっとと、メニュー持ってくるからちょっとだけ待ってほしいずら」
希「ほーい」
絵里「ブリブリじゃないの」
希「んね、まあいいんやない?」
絵里「お腹空いて食べ物でも取りに行ったんじゃないの・・・」
トテトテ
花丸「お待たせしてもぐもぐ申し訳ないずら、こちらメニューです」mgmg
希「(普通にハンバーガー食うとるやん)」
絵里「フッフフ、いや、ありがとうございます」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
26 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:35:51.91 ID:tn+L4YxO0
カラン・・・
希「アハハハ、水晶玉ぶん投げたんだ」
絵里「訳わかんない奴でね・・・口より拳の方が聞くと思ったのよ」
希「拳と言うよりガラスやけどな」
絵里「まあね・・・」スッ
希「・・・」カチッ シュボッ
絵里「・・・ありがと」ジジ・・・
フゥー・・・
絵里「・・・もうそういうの良いって言ってるじゃないの」
希「え?・・・ああ」
絵里「あんたはもういじめられっ子でも無いし、どっかの馬鹿の舎弟でも無い、私の友達でしょ」
希「・・・へへ、ありがとう」
絵里「いいの、そういうのも」ゴクッ
ことり「仲良いんだね
27 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:36:16.10 ID:tn+L4YxO0
絵里「仲がいいって言うか、最初ににこと私を取り持ってくれたのはこの子だし・・・って誰!?」
ことり「ごめんごめん、楽しそうだったからつい入っちゃった」
希「どーも、お名前は?」
絵里「あなた、話し始めてすぐ人の名前聞くのは控えなさいって言ったじゃない」
ことり「あはは、いいじゃん、私ことりって言うんだ。南ことり」
絵里「ごめんなさいね、こいつすぐ人の名前忘れるから私が叱ったら真に受けて、初手で人の名前聞いちゃうの・・・あ、絢瀬っていいます」
希「あれ?ことりちゃん・・・どっかで聞いた様な・・・」
ことり「そうなの?」
希「神田明神で・・・誰やったっけ、その人からここも教えて貰ったん」
ことり「・・・あー、サイドテールの?」
希「そうそう、名前忘れてもうた」
絵里「ほらもうまた!あなたそこだけよ欠点らしい欠点!思い出しなさい!」ブンブン
希「あばばばわからららんてぇぇぇぇ」
ことり「あっははは!やめたげなってー!」ポチポチ
「東條希を確認」
穂乃果「・・・ほーい」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
28 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:38:05.32 ID:tn+L4YxO0
カラン・・・
希「アハハハ、水晶玉ぶん投げたんだ」
絵里「訳わかんない奴でね・・・口より拳の方が聞くと思ったのよ」
希「拳と言うよりガラスやけどな」
絵里「まあね・・・」スッ
希「・・・」カチッ シュボッ
絵里「・・・ありがと」ジジ・・・
フゥー・・・
絵里「・・・もうそういうの良いって言ってるじゃないの」
希「え?・・・ああ」
絵里「あんたはもういじめられっ子でも無いし、どっかの馬鹿の舎弟でも無い、私の友達でしょ」
希「・・・へへ、ありがとう」
絵里「いいの、そういうのも」ゴクッ
ことり「仲良いんだね」
絵里「仲がいいって言うか、最初ににこと私を取り持ってくれたのはこの子だし・・・って誰!?」
ことり「ごめんごめん、楽しそうだったからつい入っちゃった」
希「どーも、お名前は?」
絵里「あなた、話し始めてすぐ人の名前聞くのは控えなさいって言ったじゃない」
ことり「あはは、いいじゃん、私ことりって言うんだ。南ことり」
絵里「ごめんなさいね、こいつすぐ人の名前忘れるから私が叱ったら真に受けて、初手で人の名前聞いちゃうの・・・あ、絢瀬っていいます」
希「あれ?ことりちゃん・・・どっかで聞いた様な・・・」
ことり「そうなの?」
希「神田明神で・・・誰やったっけ、その人からここも教えて貰ったん」
ことり「・・・あー、サイドテールの?」
希「そうそう、名前忘れてもうた」
絵里「ほらもうまた!あなたそこだけよ欠点らしい欠点!思い出しなさい!」ブンブン
希「あばばばわからららんてぇぇぇぇ」
ことり「あっははは!やめたげなってー!」ポチポチ
「東條希を確認」
穂乃果「・・・ほーい」
29 :
◆kQ.8valsWk
[saga]:2022/10/21(金) 16:38:55.71 ID:tn+L4YxO0
にこ「・・・」テクテク
スッ
ー絵里バカアホから着信ー
にこ「・・・今はそんな気分じゃないわ」
にこ「はぁ〜・・・」
離して・・・!
にこ「ん?」
「お姉ちゃん暇でしょ?」
「ちょっとだけ遊ぼうよ、すぐそこでいいからさ」
「やめてください・・・!これから行く所があるんです!!」
にこ「・・・ったく」
「まあまあ、少しだけだから!」
にこ「ちょい、ちょいちょい」
「あ?」
「何?俺ら友達同士だけど」
にこ「へーああ、そうなの?」
「・・・っ!!」フルフル
にこ「違うって言ってるけど」
「いやいや遊びだからこれ」
「な?そうだよね?」
にこ「・・・使うは今かな、路地裏だし」ゴソッ
「は?何言ってんの?見た目も声もちいせぇよ」
スチャッ
「・・・え?嘘だろ?」
にこ「嘘じゃない、あと別に殺す気は無い」
にこ「でも、5秒以内にその子から離れなさい、はいごー、よーん」
「どうせモデルガn」
「どっちにしろめんどくせぇよ!行くぞ!」
パァン!!
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