シン・エヴァ もう一つの終わり

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25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/08/20(土) 23:13:50.78 ID:YgtehLUf0
=== 第三村 ===

 広場を慌ただしくゆきかう人々

 一隅でクレーディトのマークをつけた数人と、トウジほか村の大人たち数人が話し込んでいる

 南の空を振り仰ぎ、眉をひそめるトウジ

 極彩色の模様が地平近くの低い空にかすかにはためいている

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===ゴルゴダ・オブジェクト内部===

 何かを探すように歩いている初号機

 通路の一隅で立ち止まる

 プラグ内、インダクションレバーを握ってシートについているシンジ

 左隣の補助席で同じく前方を見つめているレイ

 プラグ内壁モニタに映し出されるおぼろな迷路

 最大輝度の領域のすぐ近くに現在位置を示すカーソルが明滅している

 壁に手をあてて調べている初号機

 少し下がって勢いをつけ、足の裏で蹴りつける

 轟音とともに分厚い壁面が四角く抜けて前方へ倒れ、

 その向こうに広い暗がりが現れる

 プラグ内、眼下に広がる空間に目を凝らすシンジとレイ

 開口部の縁に進み出る初号機

 足元から先は急な下り坂になっている

 小石がいくつか斜面を転がり落ちていく

 高い天井 巨大なすり鉢状の空間

 地表は荒れ果てた岩肌のよう

 丸い天井は暗く、星のような無数の弱々しい光点が音もなく瞬いている

 プラグ内、画面の輝度が切り替わり、明るく細部が見えるようになる

 すり鉢状の地面の中央は盛り上がり、頂部が平らな丘をなしている。

 別ウィンドウが開き、視野の一部がズームアップされる

 中央丘の頂部には、五つの巨大な十字架が不ぞろいに立っている

 目を見張るシンジとレイ

シンジ「きっとあそこだ」

レイ「うん」

 眼下を見ると、先ほどの壁面材が土煙を上げて転がり落ちていく
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