シン・エヴァ もう一つの終わり

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10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/08/20(土) 23:00:12.06 ID:YgtehLUf0
   眼鏡にモニタの光が反射している

   手を止め髪をかきむしり、力なくうなだれるマリ

   首から下げたペンダントを握り締める手が震えている

マリ「そこでユイさんの事故……」

 目を見張るシンジ

   透明な隔壁の向こう、液体の中でさかさまに浮かぶユイ

   窓に手をつき、恐怖の表情でユイのほうを見ている白衣のゲンドウ

マリ「プロジェクトはかろうじて踏みとどまったけど……」

   研究室に並ぶ机の一つにうずくまっているゲンドウ

マリ「わかっちゃったんだ。どこまで行っても、これはだめだって。だからあとは――

   あとは元に戻すしかないんだよ。そのための『ネオンジェネシス』」

 息をのむシンジ

マリ「でも、それにはアディショナルインパクトの一歩手前まで行かなければならなかった」

   声をあげて泣くシンジを置いて去るゲンドウ

マリ「私がすることは、もう何もなかった。誰がやっても、そこへ行きつくのはもうわかってた」

   暗い通路に姿を消すマリ

マリ「だから、待つことにしたんだよ」

   何本ものチューブがつながれたプラグスーツのようなものを着て、

   棺桶のような装置に横たわり、自ら蓋を閉じるマリ

   重々しい音とともに闇に包まれる

   地吹雪が吹きすさぶ極夜の大地――

  :
  :

 呆然とマリの横顔を見ているシンジ

マリ「ま、実際は冷や冷やもんだったけどねー」

 自嘲気味に笑うマリ

マリ「びっくりした?」

 申し訳なさそうにシンジを振り返るマリ

マリ「黙ってて悪かったね。でも、それももうすぐ終わりだから」

シンジ「マリさん……」

少女の声「なーるほど、そういうことかあ」

マリ、シンジ「!」

 声のほうを振り向くマリとシンジ
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