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ヤングアベンジャーズ「少年期の終わり」
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1 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:06:27.84 ID:Xvd56pvC0
――ヤングアベンジャーズの秘密会合場……
イライジャ(エリ)「ダメだダメだダメだ! みんな! 俺達はこのままじゃダメだ!」
ケイト「そうね。これじゃダメよね。やっぱりマルゲリータとシーフードだけじゃなくてアンチョビピザも注文しとくべきだったわ」
ウィッカン「ヤダよ。僕しょっぱいアンチョビ嫌いなんだ」
ハルクリング「いつか日本に行ったらテリヤキマヨネーズピザってのを食べたいよな」
スピード「俺が今から行ってテイクアウトしてこようか?」
キャシー「トミーってズルいよね。お金も時間も浪費せずに世界中旅できるんだもん」
ヴィジョン『旅は移動の時間を楽しむという側面もあります』
ケイト「ヴィジョンの言う通り、景色を眺めるのも旅の醍醐味よね。……って何の話してたんだっけ?」
ハルクリング「ピザの話だよ。追加で頼むかい?」
エリ「ピザじゃぬぁい! 俺達チームの存在価値と未来の話だ!」
スピード「そんな話だったっけ?」
ウィッカン「いや」
ヴィジョン『記録によればマルゲリータピッツァとシーフードピッツァだけでは物足りないとのお話をしていました』
キャシー「私、31のアイス食べたーい」
エリ「な、ナメとんのかお前ら……」プルプル
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1659107187
2 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:08:54.34 ID:Xvd56pvC0
>>1
ヤングアベンジャーズ・・・オリジナルのアベンジャーズがとある事件で解散していた時期に結成された十代の少年少女によるヒーローチーム
自らヤングアベンジャーズを名乗ったわけではないが周囲からそう呼ばれるようになり、いつの間にか定着した
若手のヒーローチームで経験不足は否めないが、初陣で征服者カーンを退けたりもした
イライジャ(エリ)・・・キャプテンアメリカ的立ち位置のリーダーシップ溢れる少年。コードネームはパトリオット。本名イライジャ・ブラッドレイ
かつてキャプテンアメリカが超人兵士になる以前に超人兵士実験を受けた黒人のキャプテンアメリカ『イザヤ・ブラッドレイ』の孫
当初は違法薬物によって超人的肉体を得ていたが、後に祖父からの輸血を受けて本当に超人的肉体となった
能力は常人以上の筋力と瞬発力に加え、かつてキャプテンアメリカが使っていた古い盾(ホームベース型)のレプリカを装備している
ケイト・・・ホークアイを継ぐ女性射手。コードネームはホークアイ。資産家のお嬢様で、元々は一般人ならが偶然から戦いに加わり、ヒーローとなる。本名ケイト・ビショップ
後に本物のホークアイに認められ、師弟関係を結ぶ(師弟というより兄妹……?)。さらに後々には西海岸を守る『ウェストコーストアベンジャーズ』を率いたりもする
スーパーパワーの類は一切持たないが、優れた身体能力と格闘技の才能、弓矢の腕前を持つ。
ウィッカン・・・アスガルド人を名乗っていた魔法使いの少年。本名ウィリアム・カプラン。通称ビリー
スカーレットウィッチことワンダとヴィジョンの間に生まれた『幻の双子』の一人が転生した、という複雑な出自
能力は魔法が使える(雷を呼んだりテレポートしたり)のだが、実際は母譲りの現実改変能力。規模こそ小さいがある程度なら魔法のように物事をコントロール出来る
ハルクリング・・・ハルク似の緑の肌を持つ大柄な少年。実はスクラル人とクリー人のハーフ。本名テディ・アルトマン
親譲りの変身能力を持ち、自在に姿を変えられる。さすがにハルクには及ばないもののパワーファイターでもある
能力はほぼ見分けできない精度の変身能力と怪力。翼を生やして飛行も可能
スピード・・・クイックシルバーに並ぶスピードスター。ヤングアベンジャーズ結成時には不在で後から参加した。本名トーマス・シェパード。通称トミー
ワンダとヴィジョンの『幻の双子』が転生した一人で、ウィッカンとは双子の関係に当たる……のだが別の家庭で生まれ育った
能力は超スピードでの活動。分子を振動させて破壊することも出来る
キャシー・・・二代目アントマン、スコット・ラングの娘。コードネームはスタチュア。本名キャシー・ラング
父の影響で幼い頃からアベンジャーズと交流していた。小さい頃からピム粒子を浴びてきたので自身に巨大化、縮小化能力が備わった。
能力は巨大化と縮小化。父のようにスーツは着ていないのでアリをコントロールする能力はないらしい
ヴィジョン・・・機械仕掛けのシンセゾイド。オリジナルアベンジャーズのメンバー。元々はウルトロンによって作られた刺客だったがヒーローに転向した。
とある事件で破壊されてしまい、修復されるものの記憶を失い以前とは別の人格になったため、新人ヒーローとしてヤングアベンジャーズに加わっている。
能力は怪力に飛行能力、エネルギーブラストの照射等。身体の密度を変えて物質透過したり頑丈になったりもできる
3 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:11:21.38 ID:Xvd56pvC0
エリ「みんな、このままでいいのか! 自分達の置かれてる立場ってのをちゃんと考えろ! ウィッカン! 俺達のチーム名はなんだ!?」
ウィッカン「えーっと……ヤングアベンジャーズ?」
エリ「そうだ! ヤングアベンジャーズ! 世間がそう呼び始めたから俺達もそう名乗ってるが……ヤングだぞ! ヤ〜ング! ガキって意味さ! ハナタレアベンジャーズ! 補助輪付きヒーロー! そんなんでいいのかよ!?」
ハルクリング「自分でそんなこと言うなよ」
キャシー「だって実際子供だし……」
エリ「これじゃ半人前だって公言してるようなもんじゃないか! 俺達はティーンだがガキじゃない! 子供扱いされてたまるかよ! いつまでも少年のままじゃないんだ!」
ケイト「少女もいますけど」
ヴィジョン『チームを改名すると言うのですか』
ウィッカン「アベンジャーズ・ネオ、とか?」
エリ「おっ、いいねそれ」
ハルクリング「アベンジャーチルドレン」
エリ「もっとガキっぽくなってるだろ」
スピード「ティーンタイタンズ」
エリ「パクリだそりゃ。他社の」
ケイト「チーム名を変えれば一人前になれるって本気で思ってるわけ?」
エリ「いいや、違うさ。俺達は結成して日が浅い。実績が不足してる。だったら……武勲を上げようじゃないか。大事件を解決して名を上げるんだ!」
ウィッカン「言うのは簡単だけどさ、そんな大事件が都合よく起きたりなんか――」
<BEEP BEEP
ヴィジョン『ここから2ブロック離れた地点で事件発生です。凶悪なヴィランが街で暴れているとの情報が入りました』
ウィッカン「タイミングぅ」
エリ「よし! 俺達の出番だ。行くぞ、AVENGERS ASSEMBLE(アベンジャーズ、アッセンブル)!」
4 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:13:00.59 ID:Xvd56pvC0
>>3
AVENGERS ASSEMBLE〜・・・「アベンジャーズ、集結せよ」の意。アベンジャーズの決め台詞でキャプテンアメリカが言うことが多いが他のキャラクターが言うこともある
5 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:13:56.62 ID:Xvd56pvC0
――・・・・・・
<KABOOOOOOOOOMM!
M.O.D.O.K「ギャーハハハハハ! 逃げるなァ! 貴様のそのパワーは俺様がいただく! 大人しくしろォ!」ZAAAAMMM!
少女「くそっ! 誰がテメーなんかにっ!」
モードック「そ〜らそらァ!」ZAAAAAK!
AIM職員「わー! モードック様! 我々まで――」
\BADABOOOOOOOOOOOOOMMM!/
モードック「ンニャハハハハ! 怯えろ! 竦め! 超人としての能力を活かせぬまま朽ち果ててゆくがいい!」
<CHUNK CHUNK!
モードック「アデッ! んにゃんだぁ!? なんかチクチクすっぞ!」
エリ「チッ、俺の手裏剣もあの野郎にゃ大して効果ないか。ウィッカン、あのガンメン野郎の動きを止めろ。ハルクリング、ブン殴ってやれ。ホークアイとスピードは周りのザコを! ヴィジョンは援護してくれ!」
ケイト「了解」
ヴィジョン『お任せください』
モードック「なんだァてめェらあ! この至高の天才に……あり? う、動けねエ!」FOOOM
ウィッカン「見ろよテディ。あのスーパーヴィランのモードックをこの僕が魔法で足止めしてるよ」FOOOM……
ハルクリング「ああ。そんで俺はブン殴ってる!」WHAMMM!
モードック「NNYYAAAAGGHHH!」
AIM職員「モードック様!」
6 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:16:29.88 ID:Xvd56pvC0
ケイト「ほらほら、余所見してるとやっつけちゃうよ」
<SPEEEEEED!
AIM職員1「ぐべ!」 AIM職員2「あがっ!」 AIM職員3「うげ!」
スピード「悪いなケイト。あんまりトロいから片付けちゃったぜ」
ケイト「チェッ、せっかちな男」
モードック「コラァガキ共ォ!」SWOOSH!
ウィッカン「わぁ! な、なんだ!? ケーブルコードみたいなのが巻き付いて――」
ハルクリング「ビリー!」
モードック「動くんじゃねエェ! このガキの脳みそ弾くぞオ! 一歩でも動いたらブっぱなす!」
エリ「やめろ! ビリーを離せ! 痛い目見るぞ!」
モードック「だァれがテメェみてェなガキの言う事聞くかア! 皆殺し決定だ! 痛い目に遭うだと? テメェが一歩でも動いたらこいつのミソをホジくるってのにどうやる気だア!」
エリ「俺じゃない」
ZOOOOOOOM!
\BOKKK!/
モードック「ンゲニャァ!?」
キャシー「私よ!」
7 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:17:19.27 ID:Xvd56pvC0
>>6
モードックをこの僕が〜・・・ウィッカンとハルクリングはちょっとオタク寄りなのでヒーローやヴィランの知識が豊富
8 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:18:26.86 ID:Xvd56pvC0
ケイト「縮小して足下まで近づき、巨大化しながらのアッパー。作戦成功ね」
ハルクリング「マジかよ。俺達あのモードックをやっつけちまった」
キャシー「トドメは私だよ」
ウィッカン「ありがとうキャシー。助かったよ」
スピード「AIMも案外大したことないんだな」
エリ「俺の作戦と指揮のおかげだ」
ケイト「はいはい。そういうことにしときましょ。ねえ君、大丈夫? AIMに狙われてたみたいだけど……」
少女「……ああ、うん。礼を言うよ。あたし一人でブチのめしてやろうかと思ったけどね」
ケイト「へえ、モードックに襲われてたわりに随分余裕なのね」
エリ「なあアンタ、なんだってAIMなんかと追っかけっこしてたんだ。なにかヤバイ事件に巻き込まれたのか?」
少女「!……そうだった。あんな頭デッカチとやりあってる暇なんかなかった。あたしは大事な使命があってここに来たんだ」
エリ「使命……?」
アメリカ「あたしはアメリカ・チャベス……こことは別の地球からやってきた」
9 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:20:18.86 ID:Xvd56pvC0
>>8
アメリカ・・・異次元世界出身のタフな少女。コードネームはミス・アメリカ。本名アメリカ・チャベス
単独で次元間を移動することができる希有な存在。あらゆる人物が平行して存在するマルチバースでも彼女は一人しか存在しない……?
能力はかなりの怪力や飛行能力に加え、空間を叩くことで星形のポータルを開き、それを通じて次元移動や空間移動が出来る
後にヤングアベンジャーズのメンバーに加わるが、このお話ではまだ参加する以前で、ヤングアベンジャーズの面々とは初対面という設定
10 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:22:45.13 ID:Xvd56pvC0
ケイト「別の地球……って?」
アメリカ「あたしは異次元間をつなげるポータルを開くパワーを持ってる。そのパワーでここととてもよく似ているけど、全く違う世界……マルチバースから来たってわけ」
ウィッカン「マルチバースの別世界から!?」
ハルクリング「ビックリー帝国!」
キャシー「モードックがあなたを付け狙ってたのはそのパワー目当てだったのね」
スピード「なんだって異世界からわざわざやってきたんだよ。観光目当てってわけじゃないだろうに」
アメリカ「あたしが居た世界にはとんでもない悪者がいて、合衆国に宣戦布告してきたんだ。戦うには人手が足りない。だから別の世界のヒーローに力を貸してもらいたくて来たんだ」
スピード「なるほどね。君の世界にゃヒーローはいないのかい?」
アメリカ「居たさ。地球最強のヒーロー達……アベンジャーズが。でも彼らは……全滅した」
ウィッカン「なんだって!?」
ハルクリング「アベンジャーズが……全滅!?」
アメリカ「だからマルチバースのアベンジャーズを探しに来たんだ。この世界にもアベンジャーズはいるはず、だろ?」
キャシー「もちろん! この世界のアベンジャーズは――」
エリ「キャシー、ちょっとまて」ギュ
キャシー「もが」
エリ「みんな聞いてくれ。俺達で彼女を助けよう。別の世界を救ったとなれば俺達の株はウナギ登りだ。本家アベンジャーズにだって認めてもらえる」ヒソヒソ
ケイト「本気? マルチバースの別世界なんて私達の手に負える話じゃないわ」ヒソヒソ
ウィッカン「本物のアベンジャーズを呼んだほうがいいと思うけど」ヒソヒソ
エリ「平気だって。俺達だって成長してる。ここで名を上げりゃ正式にアベンジャーズに入れるかもしれないぜ」ヒソヒソ
スピード「俺は賛成だ。異世界なんてワクワクするしさ」ヒソヒソ
ケイト「まあ……一理あるわね」ヒソヒソ
11 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:24:21.70 ID:Xvd56pvC0
アメリカ「ちょっと、ナイショ話はその辺にしてくれない? どこにいるのさ。この世界のアベンジャーズは」
ウィッカン「えーっと、そのことなんだけど……」
エリ「俺達がアベンジャーズだ」
ヴィジョン『ヤング、ですが』
アメリカ「あなた達が?……この世界のアベンジャーズはずいぶん若いんだな」
ケイト「オホン、細かいことはさておき、目の前で困っている人を放っておくなんてできないわ。すぐにでも行きましょう」
ウィッカン「アメリカ、君は異次元を移動できる能力があるんだよね。それで僕達全員を君の世界まで案内できるのかい?」
アメリカ「本来なら出来るが……先日、敵との戦闘で負傷したもんだから制御がうまくできないんだ。ポータルを開くのにもかなり体力が要るし、開いた先がどこの世界に繋がるかわからない」
キャシー「えっ」
アメリカ「体力的にもポータルを開けるのは2、3回……開いた先が私の世界かもしれないし、全然違う世界かもしれない。この世界に来れたのも偶然なんだ」
ヴィジョン『私の計算では目的の世界へのポータルが開ける可能性は0.616%です』
スピード「ほぼ不可能ってことじゃん」
エリ「いや、やるべきだ。キャップならこう言うさ。『たとえ1%でも可能性があるなら、挑戦すべきだ』ってな」
ヴィジョン『1%に満ちてませんが』
エリ「アメリカ、やってくれ。行き先がどんな世界だろうと俺達ならきっと切り抜けられる!」
キャシー「エリ……」
アメリカ「わかった。じゃあいくよ。みんな下がってな……オラァ!」
☆<BOOOOOM!
アメリカ「ふうっ……開いたよ」
ハルクリング「すっげえ、空間をブン殴って星型の穴が空いた。これが異次元への道か」
エリ「よし、皆準備はいいな! 無限のマルチバースへ、さあ行くぞ!」
ケイト「パクリでしょその掛け声」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・・
・
12 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:25:40.08 ID:Xvd56pvC0
・
・・
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウィッカン「……これがマルチバースの別世界?」
ハルクリング「随分荒れ果ててるな……ここが君の世界なのかい?」
アメリカ「わからない……私が離れている間にここまで荒廃したのかも」
エリ「ヴィジョン、周りをスキャンしてくれ」
ヴィジョン『わかりました。スキャニングを開始します』WEEEE……
キャシー「人気を感じないわ……なんだか不気味かも」
ケイト「みんなどこかに隠れてるのかしら」
ヴィジョン『スキャン完了しました。周囲100km圏内に我々以外の生命反応はありません』
スピード「なんだって? そんなに広い範囲で誰もいないってのか?」
ヴィジョン『間違いありません。この付近には誰も――』
ゾンビスカーレットウィッチ「クアアアァァァァァァーーー!」ガブリ
ヴィジョン『AAAAAIIIEEEEEEEEEEEEEEEE!』
13 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:26:41.55 ID:Xvd56pvC0
キャシー「キャー! ヴィジョン!?」
ハルクリング「なんだコイツは!? ゾンビか!?」
ケイト「このっ!」SHOT!
ソンビスカーレットウィッチ「ガッ……!」BOK!
ヴィジョン『EEEE……』バチバチ……ドサッ
エリ「なんてこった! ヴィジョンが殺されちまった!」
スピード「このひとでなしー!」
ウィッカン「……どうやら本当に人じゃないようだよ」
ゾンビキャプテンアメリカ「グルルルル……」 ゾンビルークケイジ「ギギギ……」 ゾンビサイクロップス「オプティ……オプティッブラッ……」
ウィッカン「な、なんなんだコイツら。うじゃうじゃいるぞ」
キャシー「う、ウソ……アメリカ! もう一度ポータルを開いて! 早く逃げなきゃ!」
アメリカ「ちょっと待って。今の私には連続してポータルを開くのは負担が大きすぎる。少し呼吸を整えて……」
ゾンビキャプテンアメリカ「グルアアアアアアアアアア!」
エリ「みんな!逃げろォーーーーーッ!」
ケイト「ここはゾンビの世界だぁーーー!」
14 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:37:17.58 ID:Cx88WrH80
ゾンビブレイド「グルルルル……」 ゾンビアイスマン「ブフ〜〜〜……」
スピード「……どうやらうまく撒けたみたいだな」
ケイト「アンタ、一人だけ先に逃げたでしょ。足速いからって」
スピード「隠れ場所を見つけるためだ。実際この隠れ家を発見しただろ」
ウィッカン「この建物に認識阻害の魔法を展開しておく。少しは時間が稼げるはずだ」FOOOO……
ハルクリング「ヴィジョン、下ろすよ」ドサッ
ヴィジョン『EEE……ありがとう……ございます』バチバチ
キャシー「ああ、ヴィジョン。かわいそうに」
エリ「いや、ロボットだから噛まれてもゾンビにならなくて済んだんだ。ある意味運がいい」
ウィッカン「ロボットじゃなくてシンセゾイド」
15 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:38:05.99 ID:Cx88WrH80
エリ「アメリカ、いつになればポータルを開ける?」
アメリカ「多少キツいけど……あと10分くらいは休ませてほしい」
エリ「ビリー、それまで魔法は保つか?」
ウィッカン「あくまで気休め程度だからね。このまま静かにしていればバレないハズ――」
<PEEEEEEEEEEEEEEEEEE!
ヴィジョン『あ、すみません。私のエラー音です。盲腸のあたりに異常があるみたいです』
ウィッカン「えっ」
ゾンビアントマン「グラアァァアアアアアア!」BAKOOOOOOOOOMMM!
キャシー「わー! 見つかっちゃったあー!」
エリ「アメリカ! ポータルを開け! 今スグ!」
アメリカ「ああっ! クソッ! やってやるよ!」
☆<BOOOOOOOOOOOOMMM!
エリ「行け行け行け! みんな飛び込むんだ!」
ゾンビアントマン「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
ハルクリング「わああああああああああああああ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・・
・
16 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:39:15.72 ID:Cx88WrH80
・
・・
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ハルクリング「どわあっ!」ドサッ
アメリカ「はあ……はあ……しんどっ……もう今日は店じまいだかんな」ゼイゼイ
ウィッカン「な、なんとか逃げ切ったみたいだね……」
スピード「こんどはどんな世界なんだ……?」
ケイト「またバケモノの世界じゃないわよね……」
エリ「ヴィジョン、調べてくれ」
ヴィジョン『スキャン終了しました。ここは――』
ソーレックス「キシャアアアアアアアアアアアア!」GLUNCHHH!
ヴィジョン『HOGEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!』
キャシー「わあちゃああああああ!」
エリ「なんてこった! ヴィジョンがまた喰われちまった!」
スピード「このひとでなしー!」
ソーレックス「ペッ!」ベシャ
ケイト「は、吐き捨てた。肉じゃなかったから……」
ウルヴァリンラプトル「ギキャアアアーーー!」 アイアンマンプテラ「グエェーーー!」
ウィッカン「こ、ここは恐竜の世界だー!」
17 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:40:33.76 ID:Cx88WrH80
エリ「アメリカ! ポータルを!」
アメリカ「んな無茶な――」
ソーレックス「ガアアアアアアアアアアアアアアアア!」
アメリカ「〜〜〜っ! ええい! やったらぁ! だらっしゃあああああ!」
☆<BOOOOOOOOOOOOOOOOOOOMMM!
エリ「GO! GO! GO! 行け行け行け!」
ソーレックス「グワアアアアアアアアアアアアアアア!」
ハルクリング「ほああああああああああああああ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・・
・
18 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:41:42.60 ID:Cx88WrH80
・
・・
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ハルクリング「どへあっ!」ドサッ
エリ「UHHH……皆無事か?」
ケイト「なんとかね……でもアメリカが……」
アメリカ「ハッ…! ハアッ……! ハア……! ……クッソ……ダメだ……無理しすぎたっ……しばらくポータルは開けそうにない……」
ウィッカン「ありがとうアメリカ。君のおかげで助かったよ」
キャシー「ヴィジョンはダメだったけど」
ヴィジョン『GGG……EEE……』バチバチ
ケイト「病院に連れてってあげないと。いや修理屋かな? 車の修理工でいいのかな」
19 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:42:33.76 ID:Cx88WrH80
スピード「なんにせよここがどんな世界かだ。見たところ普通の世界っぽいが……」
エリ「アメリカ、ここが君の世界なのか?」
アメリカ「……いや、違う。似ているけど――」
<BOOOOOOOMMM!
ケイト「!? な、何!?」
アボミネーション「GGRRRAAAAAAAAAAAAAAHHHHH!」
スピード「な、なんかハルクっぽいヤツが暴れてるぞ! でもどこか魚っぽい……?」
ウィッカン「あれはアボミネーションだ。ハルク並の巨体とパワーを持つ危険なヤツだよ」
キャシー「どうしてスーパーヴィランってああも街中で暴れるんだろう」
エリ「状況が飲み込めんが見て見ぬフリはできない! いくぞみんな!」
20 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:43:31.88 ID:Cx88WrH80
>>19
アボミネーション・・・ハルクと同等以上のパワーを持つスーパーヴィラン。本名エミル・ブロンスキー
魚のエラのようなものが着いたハルク似のパワーキャラだが、人間の姿には戻れない
21 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:44:11.39 ID:Cx88WrH80
<CLANGGG!
アボミネーション「RAGHH……!」ジロリ
ハルクリング「パトリオット、君のシールドスローあんまり効いてないっぽいぞ」
エリ「くそ、キャップのようにはいかないか」
アボミネーション「RRRRAAAAAAAAAAAAAAAAAGGGGHHHHH!」
エリ「来るぞ!」
ケイト「!」
\BOOOOOMM!/
ケイト「ありがと。でもわざわざギリギリで助けてくれるなんて、なんだか恩着せがましいと思わない?」
スピード「お礼はいいよ」
アボミネーション「GGGGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAHHH!」
キャシー「二人とも! 油断しちゃ――」
>WHAAMM!<
スピード「!」
ケイト「な、なに……あれ……!? 巨大な……拳!?」
Ms.マーベル「そこまでよ大者さん。スマッシュの時間はおしまい。ここから正義の花道よ!」
22 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:45:58.99 ID:Cx88WrH80
ハルクリング「だ、誰だあれ?」
ウィッカン「わからない。コスチュームからしてヒーローっぽいけど……見たことないヒーローだ」
カマラ(Ms.マーベル)「私はMs.マーベル。ここは危ないから下がってて!」
ウィッカン「Ms.マーベル!? ブロンドじゃないじゃないか」
ハルクリング「それに能力も全然違うぞ」
アボミネーション「RRRRRAAAAAAAAAAA!」
THWIP!>
/KICK!/
アボミネーション「RRRGGGHHHHH!」
シルク「カマラだけじゃない。私達もいるわよ」チャクチ
カマラ「ちょっとシルク! 本名言わないでよ! マナー違反でしょ!」
23 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:46:36.47 ID:Cx88WrH80
ハルクリング「こ、今度は女の子版のスパイダーマン!?」
ウィッカン「また知らないヒーローだぁ!」
スピード「ふーん、美人じゃん」
<VVVEEEEEEEEEEEE!
アボミネーション「AAAAIIIEEEEEEEEEEEE!」
アイアンハート『リパルサー出力82%。あなたくらいならこれで十分ね』
ハルクリング「さらにはちっちゃいアイアンマンんん〜〜〜!?」
ウィッカン「知らないヒーロー見本市だああああああ!」
ケイト「なんかアナタ達ハシャいでない?」
24 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:47:57.97 ID:Cx88WrH80
>>21
>>22
>>23
Ms.マーベル・・・ひょんなことからスーパーパワーを得たヒーローオタクの少女。本名カマラ・カーン
元々MARVELヒーローが大好きでファンフィクを自作するほど。特にキャプテンマーベル(キャロル・ダンバース)の大ファンでコードネームは彼女の以前のものを拝借した
能力は身体を自在に変形させるもの。身体を部分的に巨大化させたりもできるので、拳を大きくして殴ったりすることが多い
シルク・・・かつてスパイダーマン(ピーター)が遺伝子操作されたクモに噛まれた日、同じクモに噛まれた少女。本名シンディ・ムーン
パワーを得て以降、とある事情で十年以上監禁されており、近年ようやく陽の下に出てこれた
能力はスパイダーマンと同じく怪力や超身体能力、危機を察知するスパイダーセンスに加え、身体から直接糸も出せる
コミックでは(ピーターほどではないが)大人として描かれているが、このバースではティーンエイジャーという設定
アイアンハート・・・自作でアイアンマンに迫るアーマーを作り上げた天才少女。本名リリ・ウィリアムズ
アイアンマン(トニー)本人も目を置く才能の持ち主で、彼が昏睡状態に陥った際にその意志を継ぐ形でアイアンハートとして活動するようになった
能力は超ハイテクアーマーと天才的頭脳
25 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:48:39.75 ID:Cx88WrH80
アボミネーション「RRGGGHHHHH……」ガクリ
<FOOOOOMMM……!>
アイアンハート『フォースフィールド展開完了。これでもう安心よ。ラフトに転送するわ』PI
カマラ「二人ともご苦労さま。まったく、いい加減“クローン”の相手をするのもウンザリね」
シルク「そんな悩みももう終わりよ。ヤツの居場所を突き止めた今、直接叩いて決着をつけよう」
カマラ「ええ!でも……その前に、あなたたち!」ビシッ
キャシー「えっ、は、はい」キヲツケッ
カマラ「そのコスチュームイケてるわね! ハンドメイドなの!? かなり手が込んでるし愛情が注がれてるのもわかる! イイわっ! グーよグーッ!」
エリ「な、なんだ? どういうノリだこの子」
シルク「気にしないで。カマラはヒーローオタクなの」
カマラ「その衣装はアスガルド人モチーフ? それにあなたはハルクに似てるわ! あなたのカッコもホークアイでしょ! すっごくいいわ! めっちゃナイス!」
ウィッカン「ありがとう。君もステキな衣装だね」
ハルクリング「そのでっかいイナズママーク、ミズマーベルへのリスペクトを感じるよ。イカスだな」
カマラ「そうでしょそうでしょ! ありがとう! 自分でも気に入ってるのこのコスチューム!」
26 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:49:16.21 ID:Cx88WrH80
シルク「オタク談義はさておき、あのアボミネーションのクローンに立ち向かうなんて勇気あるのね」
キャシー「クローン?」
アイアンハート『ここ最近、スーパーヴィランのクローンがよく暴れてるの。パワーも知性も本物には劣るけど、厄介な相手よ』
ウィッカン「スーパーヴィランのクローン軍団……想像しただけでため息が出るな」
カマラ「アベンジャーズのコスプレする気持ちは十二分に分かるけど、それでも素人がスーパーヴィランと戦うなんて危険よ。コスプレはルールとマナーを守って楽しまないと」
エリ「こ、コスプレだと!? 誰がコスプレ……あっ、俺が一番コスプレだわ」
スピード「君達何者なんだ? この世界でのアイアンマンやスパイダーマンのサイドキックか何かか?」
カマラ「私はMs.マーベル、こっちの彼女がシルク、そしてアイアンハート」
アイアンマン『世界の平和と自由を守るヒーローチーム……』
シルク「私達が“アベンジャーズ”よ」
エリ「なっ! なっ! ぬゎんだってぇぇ〜〜〜〜〜!?」
27 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:50:03.69 ID:Cx88WrH80
>>25
>>26
アスガルド人モチーフ〜・・・当初ウィッカンはアスガーディアン(アスガルド人)と名乗っていた
俺が一番コスプレ〜・・・エリ(パトリオット)のコスチュームは第二次大戦中のキャプテンアメリカの相棒であるバッキー少年を模している
28 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:50:43.77 ID:Cx88WrH80
ウィッカン「君達がアベンジャーズ!?」
ハルクリング「子供じゃないか!」
エリ「そんなの信じられるもんか! しかも女の子だし!」
ケイト「エリ、聞こえてるんだけどー?」
スピード「わかった、君達はアベンジャーズの下部チームだろ? 見たところティーンエイジャーだし、キッズアベンジャーズとかアベンジャーガールズとかそういう感じのアレだよな?」
シルク「いいえ、正真正銘正規のアベンジャーズよ」
カマラ「ツイッターのアカウントにも公式マーク付き」
ハルクリング「ついったーってなに?」
アメリカ「どうやらこの世界のアベンジャーズは彼女達十代のヒーローで構成されてるらしいね」
エリ「じゃ、じゃあキャップはどこ行ったんだよ? ソーは? トニースタークは?」
カマラ「彼らは引退したわ。ヒーローだっていつまでも現役じゃいられないからね」
アイアンハート『今は英雄年金で悠々自適な暮らしをしてるの。タヒチで』
シルク「で、新しい世代のヒーローである私達がアベンジャーズを継いだのよ」
ウィッカン「僕らの知ってるアベンジャーは皆隠居してるってことか……」
アイアンハート『そういうあなた達は何者? 私のアーマーによるとあなた達のデータが公的には一切存在してないのだけど』
ハルクリング「俺達は――」
エリ「こことは違う世界からやって来たアベンジャーズだ」キリッ
ケイト「ヤング、ね」
29 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:51:18.02 ID:Cx88WrH80
>>28
ついったーってなに〜・・・この時期のヤングアベンジャーズが刊行されていたのは2000年代半ば。なので今から見るとけっこう昔に当たる
30 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:52:23.43 ID:Cx88WrH80
シルク「そう……ヤングアベンジャーズ……ヤング、ね」
エリ「おい、なんでそこ強調するんだ」
カマラ「違う世界からやってきたって……別のアースのヒーローなの!? スゴイ! マルチバースの無限の可能性の一つなのね! インフィニットアースズのスーパーヒーロー!」
シルク「カマラ、他社のイベントを連想する単語は避けなさい」
アメリカ「私はアメリカ・チャベス。私の世界を救うために助っ人を求めてやって来た。Ms.マーベル、シルク、アイアンハート……あなた達も力を貸してくれない?」
エリ「なに!? ちょっと待てよ。俺達だけで十分だろ。十代の女の子を仲間になんて危険で不安だし背中を任せられないぞ!」
ケイト「エ〜リ〜?」
エリ「すまん女性軽視じゃないんだすまん」
シルク「さっきから随分私達のことを見下してるようだけどそっちこそ子供じゃない。私達はアベンジャーズとして修羅場をくぐり抜けてきたわ。あなた達の方がヒーローとして心配なんだけど」
エリ「舐めるなよ! 俺達は征服者カーンを倒したことだってあるんだ!」
シルク「カーン? あんなの1ダースは倒したわ」
エリ「クローンだろ!」
31 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:53:10.52 ID:Cx88WrH80
キャシー「ちょっとちょっと、ケンカする必要なんてない。私達はヒーロー仲間なんだから、協力して世界を救いましょう」
シルク「……そうね。あなたの言う通りだわ」
カマラ「でもその前に一つ、私達からもお願いがあるの」
キャシー「?」
カマラ「私達のこの世界は今、“ミスターシニスター”が造るクローン軍団の脅威にさらされてる。ヤツはヴィランのクローンをどんどん差し向けてきているの」
アイアンハート『私達の仲間もヤツに攫われてしまった……今度はヒーロー達のクローンを造る気よ』
シルク「そうはさせない! その前にヤツを倒す!」
カマラ「だけど……恐らくシニスターだけじゃない。裏で糸を引いてる黒幕がいるハズよ」
アイアンハート『お願い。攫われた仲間達を助け出すのに協力して。私達の世界を守るのに手を貸して』
スピード「……こりゃまた面倒なことになってるらしいな」
ハルクリング「シニスターだけじゃなく謎の黒幕まで相手となると何が待ってるかわからない。危険な戦いになるな」
ケイト「でも、答えは決まってるわよね」
エリ「ああ……俺達も協力する。一緒に世界を救おう」
32 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:54:12.29 ID:Cx88WrH80
「では、君達も我が輩の敵ということになるな」
カマラ「!」
\KA-BOOOOOOOOOOOOOOMMM!/
ウィッカン「ゴホッ……ゴホッ……な、なんだ!?」
ケイト「ありがとうアイアンマン。フィールドで守ってくれたのね」
アイアンハート『どういたしまして。それと私はアイアンハートよ』
スピード「今の攻撃は……」
エリ「!」
レッドスカル「小童が何人増えたところで我が輩の計画に支障は無い……このレッドスカルの偉大な野望を何人たりとも邪魔させんわ!」
33 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:15:07.81 ID:PSHz/X660
>>32
レッドスカル・・・主にキャプテンアメリカの敵として登場する赤いドクロの頑固者。本名ヨハン・シュミット
かつてナチス総統の側近として暗躍し、幾度となくキャップ達と戦ってきた。現代に蘇った後もアベンジャーズと何度も何度も対決してきた
34 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:16:02.91 ID:PSHz/X660
ウィッカン「レッドスカル!? よりによって邪悪度A+の男が黒幕だって!?」
エリ「ビビるなウィッカン、どうせクローンだ!」
レッドスカル「残念ながらオリジナルだよ」
カマラ「あなたがクローン軍団計画の首謀者なのね。目的は何?」
シルク「たとえどんな計画だろうと、私達アベンジャーズが必ず阻止してみせるわ」
レッドスカル「よくも自らをアベンジャーズだと抜かせるものだ。貴様等小童がアベンジャーを名乗るのに我慢ならん」
シルク「え……?」
レッドスカル「我が輩は本物のアベンジャーズと幾度となく戦ってきた。奴らこそ真のヒーローだ。それを貴様等のような女こどもがアベンジャーズだと? はらわたが煮えくり返りそうだ」
レッドスカル「アイアンマン、ソー、ハルク、アントマンにワスプ、そしてキャプテンアメリカ……アベンジャーズは崇高で偉大なヒーローチームだ。ジャリガキが騙ってよい名ではない!」
レッドスカル「貴様等を拉致し、痛めつけ、本物のアベンジャーズをおびき出す。それが我が計画だ。クローン軍団を街に放ち、恐怖と破壊をバラ撒けば彼らも再び戻ってくる! ガキんちょヒーローには任せてられないとな!」
レッドスカル「そして我が輩率いるクローン軍団と本当のアベンジャーズの戦いが始まる……古き良き時代の復活、夢と栄光に満ちた“あの頃”が再来するのだ!」
ケイト「……なんだか絵に描いたような老害ってカンジね」
スピード「過去に固執し続けて未来を否定するしかないタイプだな」
カマラ「レッドスカル、あなたがなんと言おうと私達はアベンジャーズよ。年齢も性別も関係ない。罪なき人達のために戦う者は誰だってアベンジャーよ」
レッドスカル「違う! 我が輩は本当のアベンジャーズを知っている! 女のアベンジャーはワスプだけだ! ブラックウィドウも認めてやってもいい。だが貴様等のような若造など認められるものか!」
エリ「だったら認めさせてやる。俺達がアベンジャーズだってことを!」
35 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:16:54.32 ID:PSHz/X660
レッドスカル「貴様等が地球最強のヒーローチームだと言うならこれに耐えられるか……? “クロウ遺伝子(ジェネティック)”!」
ZAAAPPPTTTT! \CHOOOOOMMM!/
ハルクリング「な、なんだ!? 腕が変形してビーム出したぞ!」
ウィッカン「レッドスカルにあんなパワーはないハズだ!」
レッドスカル「ミスターシニスターの遺伝子技術だ。我が輩はあらゆる超人の……スーパーヴィランのパワーを兼ね備えているのだ」
ウィッカン「冗談だろ……レッドスカルの頭脳に超人のパワーが合わさってるって? サイッテーじゃん……」
レッドスカル「最低なのはこれからだ。マグニートー遺伝子!」FFFZZZZZZ!
スピード「うわっ! 身体が動かない……!」ZZZZZ!
エリ「血中の鉄分をコントロールされてる! 磁界王マグニートーの能力だ!」ZZZZ!
レッドスカル「わかったか? 我が輩と戦うということは100人のヴィランを相手にするということだ」
ハルクリング「マグニートーがヴィランって、情報古すぎだろ!」
カマラ「この懐古主義!」BOKKK!
レッドスカル「ARGH……ふふ、いいパンチだ。だがパンチというのは……こういうのを言うのだ」MUSCLE MUSCLE……
アイアンハート『ハルクじみた肉体に変身した!?』
カマラ「キショい!」
レッドスカル「アボミネーション遺伝子!」WHAMMM!
カマラ「OUCCHHHHH!」
シルク「カマラ!」CATCHHH!
カマラ「うう……ありがとシルク。でも本名は言わないで……」
36 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:17:41.12 ID:PSHz/X660
>>36
クロウ・・・アベンジャーズやファンタスティックフォー、ブラックパンサー等の敵役として登場する怪人。本名ユリシーズ・クロウ
右腕が音波銃となっており、超音波攻撃を扱う。自身も音波人間となったり、人間離れした能力を持つ
マグニートー・・・主にX-MENのヴィランとして登場する磁界王……というのも今は昔。近年はX-MENの仲間といって差し支えないだろう。本名エリック・マグナス・レーンシャー
磁力を操る能力を持つミュータントで、MARVELを代表するスーパーヴィランだったが、もう彼をヴィランとしてカウントするのはヤボだろう
37 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:18:28.34 ID:PSHz/X660
スピード「くそっ、天才的頭脳に街を吹き飛ばすパワーを持ってるなんて欲張りすぎだろ」
キャシー「人間一人の身体に複数人の遺伝子を取り込むなんてむちゃくちゃだよ」
ヴィジョン『GGG――……レッドスカルはスーパーヴィランの遺伝子を取り込んでるわけではなく、外部装置で外付けしてるようです……GGG――』
スピード「あ、ボロボロのヴィジョンが分析してくれた」
アイアンハート『シニスターが機械を使ってレッドスカルに能力を付与してるのね。シニスターを叩けばレッドスカルのパワーも消えるハズ』
カマラ「よし、ここでレッドスカルを抑えるチームとシニスターのラボを攻めるチームに部隊を分けましょう!」
エリ「ホークアイ、スタチュア、ハルクリング、スピード! シニスターを倒してくれ!」
カマラ「アイアンハートもお願い。レッドスカルにパワーを与えてる装置を破壊して」
アイアンハート『了解』
ケイト「キャシー、縮小して私のベルトに。トミー、おんぶしてくれる?」
スピード「仰せのままにプリンセス」
ハルクリング「アイアンハート、先導してくれ」翼 バッサァー
レッドスカル「そうはさせ――」
<THWAP!
レッドスカル「NNMMMM!」
シルク「あなたの相手は私達よ」
・ ・ ・ ・ ・ ・
シニスター「やったぞ成功だ! 複数の超能力遺伝子を一人に付与する実験がこうもうまくいくとは!」
シニスター「これで様々な能力を併せ持ったミュータントを人工的に造り出すことができる。そなたの資金援助のおかげだ。感謝するぞモジョー」
モジョー「お礼を言うのはこっちもよ! クローンヴィランが暴れる映像も良かったけど、梅干し男とヤングヒーローズのバトル中継なんてもっと最高だワ! 大ヒット間違い無し! 僕ちゃんの投資は正しかった!」
シニスター「人のことを言えたものではないが、若い少年少女が苦しむ様を見て喜ぶとは悪趣味なヤツだ」フフフ
モジョー「ナウでヤングなティーンがハードでゴアな描写にアテられる展開はウケがいいのよ! ンフ!」
<KA-BOOOOOOMM!
モジョー「あらヤダ! なんの爆発ゥ!?」
シニスター「このシニスターのラボに侵入者だと……何者だ!」
ケイト「ナウでヤングなティーンよ」ザッ
38 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:19:16.28 ID:PSHz/X660
>>37
シニスター・・・主にX-MENのヴィランとして登場する遺伝子系マッドサイエンティスト。本名ナサニエル・エセックス
あらゆるミュータントの遺伝子を掛け合わせて究極のミュータントを造り出すことを目的としており、クローン技術に詳しい
他ミュータントの遺伝子を取り込み、自身を強化することも可能
モジョー・・・主にX-MENのヴィランとして登場するテレビマン。黄色い肥満体で、下半身が機械仕掛けの多脚になっており、機械のコードが頭にブっ刺さっている
テレビの視聴率が全てを支配する異次元世界『モジョ・ワールド』の支配者で、自身が手がけるテレビ番組の視聴率のために他の次元世界に手を出している
X-MENを攫って戦わせたりすることで視聴率を得ようとしたりする
このお話では、90年代に放送されたアニメ版X-MENに登場したモジョーの口調を再現しております。ご容赦ください
39 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:20:11.13 ID:PSHz/X660
シニスター「あの小僧どもの分隊か。生意気な……」
モジョー「ンフ、いいじゃない。この子達もとっつかまえちゃえば遺伝子サンプルが増えるしィ」
アイアンハート『子供だと思って侮ると痛い目に遭うわよ』
モジョー「ンフヒフハハハハハハハ! 背伸びしちゃってマァ! やれるモンならやってみなさいな!」
スピード「笑われてるんですよ笑われてるんですよ」
ケイト「その下品な笑い声を黙らせてあげるわ。“鷹の目”は獲物を逃さないのよ」SHOT!
<CHUK
モジョー「ハァ? なにコレ? こんなチョッポイ矢で僕ちゃんを倒すつもりだったの? マジ?」
ケイト「もちろんそれだけじゃない。ホークアイの得物はトリックアロー(仕込み矢)なんだから」
<ZZZKKKK! <BBBKKKK! <GGGGAAAAAKKKKK!
モジョー「アラ!? アラアラアラ!? なにコレ!?」
ケイト「私の矢はあなたのそのボッテリした身体を支えてる機械の義肢に命中した。矢尻には“小さな巨人”が乗ってたのよ」
キャシー「ごめんね。ごめんなさい。あなたは悪い人だけど、義足を壊すのは気が引けちゃう……でも悪者だもん。自業自得だよね」
<GGGAAAAZZZZZ!
モジョー「ヤメテ! このサポート機器がないと僕ちゃん……僕ちゃん……! AAAIIIEEEEEEEEEEEEE!」バチバチバチ
\KA-GGGAAAAAAKKK!/
モジョー「バタンキュ〜……」ガクリ
スピード「おい、まさか死んじゃいないだろうな」
アイアンハート『生命反応はあるわ。奴の機械義肢は脳にも繋がってる。ヒューズが飛んだ(気絶した)だけみたいね』
40 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:21:26.16 ID:PSHz/X660
・ ・ ・ ・ ・ ・
\KA-BOOOOOOOMM!/
エリ「AGGHHHッ……!」ドサッ
レッドスカル「この程度で星条旗の盾を掲げるとは……身の程を知れ。キャップはもっと強く、バッキー少年はもっと俊敏だったぞ」
エリ「……っく」
レッドスカル「その首を土産に、キャプテンアメリカを訪問するとしよう!」
THWAP!
レッドスカル「NNNMMMFFFF!」モガモガ
シルク「そんなにノスタルジーに浸りたいなら8ミリフィルムでサイレント映画見てれば」WHAMMM!
レッドスカル「ARGHHH!」
エリ「……ありがとうシルク。一つ貸しだな」
シルク「あら、ようやく素直になれたようね」
レッドスカル「小童どもが……我が輩の恐ろしさを見せてくれる! モーガン・ル・フェイ遺伝子!」FFOOOOMMM!
アメリカ「魔法まで使えるっていうの!?」
ウィッカン「防御壁防御壁防御壁……チンカラホイ!」
>FFOOOOMMM!<
41 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:22:12.63 ID:PSHz/X660
レッドスカル「ほう、魔法には魔法で防御か。ならばこれはどうかな? 神の力を付与されし武器……レッカー遺伝子!」サッ
ウィッカン「いやただのバールだろそれ!」
レッドスカル「ふんんっ!」CLLAAAANNGGGGGG!
ウィッカン「うわっ!防御壁が割られた!」
レッドスカル「くらえい!」
アメリカ「オラァ!」WHAAAMMMM!
レッドスカル「WOOAGGHHHH!」
アメリカ「怯んだところにもう一撃!」
レッドスカル「ウルトロン遺伝子!」GAAKKKK!
アメリカ「なっ! 硬化しやがった!」イテテ
ウィッカン「いやおかしいだろソレ!」
42 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:23:03.85 ID:PSHz/X660
>>40
>>41
モーガン・ル・フェイ・・・アーサー王伝説に登場する魔法使い。過去の人物ながらアベンジャーズと幾度も戦った
レッカー・・・脳筋ヴィランチーム、レッキングクルーのリーダー。神の力が付与された強力なバールを武器とする
ウルトロン・・・世界最硬の金属アダマンチウムのボディを持つロボット。アベンジャーズとは数え切れないほど戦ってきた
43 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:23:42.94 ID:PSHz/X660
・ ・ ・ ・ ・ ・
ケイト「降伏しなさいシニスター。レッドスカルにパワーを与える装置を止めて、捕らわれたヒーロー達を解放しなさい」
シニスター「動くな! 一歩でも動けばこのスイッチを押す。拘束してある貴様達の仲間に強力な電流が流れるスイッチだ」
スピード「ハッ、やってみろよ。指が動くよりも速くアンタをノシてやるぜ」
シニスター「たとえ超スピードだろうとスイッチを押す方が速いとも。アイアンガール、君もそのチカチカ光る両手を下ろしたまえ」
アイアンハート『くっ……』FFFMMM……
ケイト「卑怯よ。人質を使って脅すなんて」
シニスター「卑怯? これは驚いたな。君達はアベンジャーズなのだろ? 卑劣な相手にも正々堂々と立ち向かうのが信条ではないのかね?」
ケイト「くっ……」ジリ
<CLAP CLAP CLAP……
レッドスカル「さすがだなミスターシニスター。わがはいの心配をよそに上手く立ち回っているようだ」
シニスター「!……レッドスカル? なぜここに」
レッドスカル「ニセモノアベンジャーズを片付けてきたのだ。残るはこやつらのみよ」ザッザッ
ケイト「……! そんな! うそよ! わたしたちのなかまがあんたなんかにやられるわけないわ!」
レッドスカル「せいぜい吠えるがいい。わがはいは貴様らが泣き叫ぶ姿を見ると幸福を感じるわ」ザッ
レッドスカル「ミスターシニスター、そのスイッチを貸してくれ。わがはいもヤツらを煽りたくてな」
シニスター「ふふふ、いいとも。そなたも悪趣味な男よな」スッ
レッドスカル「ありがとう。これで心おきなく……」
――ハルクリング「アンタをぶちのめせるぜ!」BONNNKKK!
シニスター「ぐべ!」
キャシー「テディ! レッドスカルに化けてたのね!」
ハルクリング「ケイト、気付いててわざとノリツッコミしたろ?」
ケイト「あ、バレてた? えへへ」
44 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:24:47.84 ID:PSHz/X660
・ ・ ・ ・ ・ ・
レッドスカル「カーン遺伝子!」ZZZEEEE!
ウィッカン「危ない! 征服者カーンの光線銃だ!」
\CHOOOOOOOMM!/
BOOOOOWW!「キャー!」 「助けてくれ! 火の勢いが強すぎて降りれないんだ!」BOOOOWW!
アメリカ「マズイ! 光線が当たったあのビルには人がまだ残ってる!」
カマラ「私が……!」FOORRRRRMMMMM!
ウィッカン「身体を変形させてトランポリンに……!? 便利な能力だね」
レッドスカル「弱者を助けている暇などないぞ!」ZZZEEEEE!
ヴィジョン『ZZ――……させません!』BBBEEEEE!
レッドスカル「NNNMMM……! 壊れたトースターごときが、我が輩に歯向かうか」ガシ
ヴィジョン『GGG――……質量変換機能不調――……物質透過も硬化も出来な――』
レッドスカル「前々から貴様がアベンジャーを名乗るのが気にくわなかったのだ……真っ二つに裂いてやる!」グググ……
>CLLAAAAAASSSHHHHHHHHH!<
45 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:25:30.86 ID:PSHz/X660
ヴィジョン『AARRGG――ッ……――ッ! ……――」
ウィッカン「ヴィジョン! そんなっ!」
シルク「この外道っ!」THWIP!
レッドスカル「ふん、そんな子供だましがいつまでも通用するものか! アボミネーション遺伝子!」グイ! BOKKK!
シルク「ARGHHH!」ドサッ
レッドスカル「子供の分際で背伸びをするからこうなるのだ。家で大人しくしておくべきだったとあの世で後悔せい!」グワァ!
>WHAAAAAMMMM!<
シルク「……!」
レッドスカル「!……ようやく現れたかスティーブ・ロジャース! さあ、これから我々で真の戦いを――」
エリ「――光栄だね。キャップに見間違えられるなんて」
レッドスカル「!……ええい! 忌々しい!」SLAMMMM!
エリ「RRGGGHHHH!」
レッドスカル「もはや我慢の限界だ! このニューヨークごと……いやアメリカごと海の底に沈めてくれるわ!」ZZZZTTTTTPPPPZZZZZZZ!
カマラ「マズイ! マグニートーのパワーで地磁気を操る気だわ!」
レッドスカル「我が輩が認めぬモノ以外……全て滅びるがいいっ!」ZZZZAAAAAAAAAAAAATTTTTTTTTTTTTTTT!
46 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:26:04.26 ID:PSHz/X660
>>44
征服者カーン・・・30世紀の未来から来た支配者。タイムトラベル技術によってあらゆる時代を渡り歩き、未来の超技術を駆使する
アベンジャーズと何度も何度も対決してきた大者ヴィランで、元々ヤングアベンジャーズが集まったキッカケもカーンが原因だった
47 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:27:03.29 ID:PSHz/X660
・ ・ ・ ・ ・ ・
シニスター「ぐっ……おのれガキどもが……このシニスターを謀りおって……」
ハルクリング「ケイト! 装置を!」
ケイト「OK。私のお気に入り、ボムアローをお見舞いするわ」SHOT!
シニスター「よせ!」
>KA-BOOOOOMMM!<
・ ・ ・ ・ ・ ・
レッドスカル「――ッ……!?」ガクッ
エリ「!……奴の様子が変だ」
レッドスカル「ぐっ……まさか……パワーが……!」ハアハア
カマラ「どうやら上手くいったみたいね」
48 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:27:49.99 ID:PSHz/X660
・ ・ ・ ・ ・ ・
シニスター「この馬鹿者が! なんてことをしてくれた! せっかく完成した遺伝子能力付与装置が!」
ケイト「ごめんね☆」テヘ
ハルクリング「あとはアンタをブチのめせば俺達の勝ちだな」
シニスター「ブチのめすだと? このシニスターが貴様らのようなクソガキに遅れをとるような――」
>>>SPEEEEEED――
シニスター「れ……? う、動けぬ!」ビッシィー
スピード「速すぎて見えなかった?」ニヤ
ハルクリング「超スピードでシニスターの服に付いてるピロピロをシニスター自身にぐるぐる巻きにしたのか。お見事トミー」
ケイト「トドメはコレよ。おあつらえ向きにオデコに的があるし、狙いやすくて助かるわ」SHOT!
シニスター「AAAIIIEEEEEEEEEEEEEEEEE!」ZZAAAAAKKKKKK!
ケイト「ブルズアイ(大当たり)」
キャシー「やったぁ! シニスターをやっつけたぁ!」
アイアンハート『こちらアイアンハート。ミスターシニスターの無力化に成功したわ』
49 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:28:28.79 ID:PSHz/X660
>>48
シニスターの服に付いてるピロピロ〜・・・シニスターの両肩辺りからなんかテープみたいなヒモみたいなのがいっぱいピロピロ伸びてる
50 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:29:08.48 ID:PSHz/X660
・ ・ ・ ・ ・ ・
カマラ「こちらMs.マーベル、了解」Pi
レッドスカル「はあ……はあ……お、おのれ……力が……」ググ……
エリ「皮肉なもんだなレッドスカル。シニスターの装置でパワーを与えられてたが、装置が破壊された影響でアンタ自身も大幅に弱体化したらしいな」
シルク「降伏しなさい。もう勝ち目はないわ」
レッドスカル「……降伏だと……我が輩が貴様らのようなハナタレのガキに頭を下げるものか!」
レッドスカル「我が輩は貴様らの親が生まれるずっと前から戦ってきたのだ! 貴様等なんぞに……貴様等なんぞに!」グワァ!
カマラ「たああ!」TWHAAAAMMM!
シルク「とりゃあ!」TWAAAAKKKK!
アメリカ「オラァ!」SWHAAAAMMM!
レッドスカル「OORRRGGGGHHHHH!」
レッドスカル「……NNMMMM……GGHHHH……」ジャリ……
<ザッ
レッドスカル「RRGGHHHH……だ、誰だ……逆光で顔が見えん……ロジャースか……? ……いや……違う……貴様らは一体……ウウッ……GGHHH……」バタリ
エリ「俺達は“未来”だ」
51 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:30:00.11 ID:PSHz/X660
・
・
・
FFOOOOOSSSHHHHH……
ノヴァ「――……うぅ……ここは? 一体何がどうなったんだ……?」
アマデウス「……確か俺達は……シニスターのクローンが暴れるのを止めに向かって……」
ナディア「……そしてレッドスカルの策に嵌まって……捕らえられていたのね」
カマラ「もう大丈夫よみんな。レッドスカルもシニスターもやっつけた。終わったのよ」
シルク「お礼を言わなきゃね。ありがとう。あなた達のおかげで仲間も救出できた。私達だけじゃこうはいかなかったわ。でも……彼のことは残念だったわね」
ヴィジョン『―――』
エリ「ああ……俺達は偉大な戦士を失ったが……新たな仲間も得た。アンタらだ」
アイアンハート『ヴィジョンは私が修理する。隠居してるアイアンマンやアントマンにアドバイスを聞けばきっと直せるハズ』
カマラ「約束通り私達もあなた達の戦いに協力するわ。どんなに高い山を登るのに一人で挑む必要はない……私達が力を合わせれば相手が誰だろうと負けないわ」
エリ「……最初は反対したが、君達の強さと勇気を知った今なら、正直言うとかなり力強い助っ人になってくれると思ってる。背中を預けれる仲間だ」
エリ「だが君達にはここでやるべきことがあるだろ。捕らえられていた仲間達は弱っているし、レッドスカルに破壊された街にはまだ救助を待っている人がいるかもしれない」
エリ「君達はここに残れ。ヒーローの勤めは、悪人をぶっ飛ばすだけじゃないだろ」
カマラ「……わかった。幸運を祈ってる」スッ
エリ「お互いにな」アクシュ
52 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:31:16.33 ID:PSHz/X660
>>51
ノヴァ・・・宇宙警察機構ノヴァのヘルメットを受け継いだ少年。本名サム・アレキサンダー
アマデウス・・・地球で七番目(後に八番目)の天才と呼ばれる少年で、後にハルクの姿とパワーを得る。本名アマデウス・チョ
ナディア・・・初代アントマンの娘。ピム粒子を活用してワスプとして活動する。本名ナディア・ヴァンダイン
上記三名はコミックでは若手ヒーローチームに所属してたりするが、このお話のこのアースではアベンジャーズを継いだメンバーという設定
53 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:31:57.41 ID:PSHz/X660
スピード「でもどうするよ。ポータルを開いてもまた別の世界だったらキリがないぞ」
キャシー「ねえアメリカ、あなたの能力はまだ本調子じゃないの?」
アメリカ「ああ。ポータルを開く体力はあるけど、特定の世界へ繋げるのはまだ難しいな」
ハルクリング「いいアイデアがある。そこに転がってる[
ピザ
]ッちょの黄色いエイリアンは異次元のテレビマンらしいんだ」
モジョー「ムニャムニャ……ラーメンで……視聴率(すうじ)を取れなきゃ犬をだせ……」ムニャムニャ
ハルクリング「様々な異次元世界を観測できる技術を持ってるらしい。こいつの技術を使えば特定の次元位相を捕捉できるんじゃないかな」
ケイト「なるほど。地図にピンを立てるみたいなものね」
シルク「リリ、できる?」
アイアンハート『任せて。異次元の中継機械だろうとチョチョイのチョイよ』WEEE……
スピード「かがくのちからってすげー」
アイアンハート『位相特定完了。モニターに座標を表示するわ』VOOOM……
ウィッカン「アメリカ、いけるかい?」
アメリカ「ああ、やってみるさ。でえぇい!」SLAMM!
☆<BOOOOOMM!
キャシー「開いた!」
スピード「この先でまたゾンビや恐竜が待ち構えてなきゃいいがな」
エリ「それじゃあ、ここで君達とはさよならだな」
カマラ「さよならじゃないわ。また会いましょう、ヤングアベンジャーズ」
シルク「エリ、アナタには一つ貸しがまだ残ってるからね」
エリ「……ああ、返してくれるのを待ってるよ」
ハルクリング「よし、行くぞみんな! ポータルに飛び込めーっ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・・
・
54 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:32:43.93 ID:PSHz/X660
・
・・
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ケイト「……どうやらヤバそうな世界じゃないみたいね。私達の世界とほとんど一緒だわ」
スピード「アベンジャーズが全滅したって言うからどんなトコかと思ったが……見たところ何も問題なさそうだぜ」
アメリカ「油断してたら痛い目に――」
<BBEEEEEEEE! <BBEEEEEEE!
アメリカ「AARRRGGGHHHHHH!」
スピード「NNYYAAARRRGGGHHHHH!」
エリ「アメリカ! トミー!」
「動くな! テレポーターと高速移動者は気絶させた。逃げようとしたって無駄だからね」
ウィッカン「!……あなた達は……」
ハルクリング「……囲まれた。完全に包囲されてるぞ」
キャシー「えっと……これって私達、いきなり詰んでる状況ってこと……?」
デイジー「私は戦略国土調停補強配備局、SHIELD捜査官のデイジー・ジョンソン。コードネームはクエイク。あなた達は現在、52人のSHIELD職員に銃口を向けられてるわ。大人しく投降しなさい」
55 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/10(水) 22:38:25.66 ID:k9L+HknU0
――SHIELD空中要塞ヘリキャリア――
――尋問室
フィッツ「やあ、調子はどうだい?」
エリ「……絶好調だ」
フィッツ「僕はSHIELDエージェントのレオポルド・フィッツだ。こっちは同僚のジェマ・シモンズ」
シモンズ「よろしくね」
フィッツ「正直に白状するよ。僕とジェマはここの職員になって日が浅い。尋問をするのも初めてだ。だからお互いスムーズに話が進むように努めようよ。いいかな?」
エリ「……だったらまず教えてくれ。どうして俺は尋問されなきゃならないんだ? 黒人だからか?」
フィッツ「まさか、そんなことあるわけないだろ」
シモンズ「あなた達は異次元ポータルを通って来たわね。知らないのも無理ないけど、この世界では未成年のヒーロー活動は違法なのよ」
フィッツ「第二次大戦中にキャプテンアメリカの相棒の少年が不慮の事故に巻き込まれたのは知ってる? あの件以来、子供が悪人と戦うのは御法度になったのさ」
シモンズ「それに異世界からスーパーパワーを持った超人が6人も現れたんだもの。SHIELDが対応すべき事態よね」
エリ「ケイトはパワーないけどな」
56 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/10(水) 22:39:30.82 ID:k9L+HknU0
フィッツ「質問させてもらうよ。君達の目的は?」
エリ「世界を救いに来た」
フィッツ「それは僕達の役目だ」
エリ「フューリーは? 彼ならわかってくれるハズだ」
シモンズ「……彼はいないわ」
エリ「まさか……アベンジャーズだけじゃなくフューリーもやられたっていうのか? 一体何があったんだ!? 地球最強のヒーロー達と最高のエージェントがそろってやられたってのか!?」
フィッツ「少し早いけど、最初の尋問はここまでにしておこう。お疲れ様」ガタ
エリ「待てよ。俺の仲間達は無事なんだろうな。アメリカとトミーは光線銃みたいなのを撃たれたが、2人になにかあったらタダじゃおかないぞ」
シモンズ「安心して。あれはフィッツ特製のミネウチ=ガンよ。気絶させただけ」
フィッツ「もう一度言っておく。この世界では未成年ヒーローは違法行為だ。そのマスクを外す気が無いのなら解放はできない。どうするかは自由だが……正しいと思うことをしてくれ」
<ウィーン
エリ「……6人な。奴ら気付いていないようだな」
キャシー「大丈夫? エリ」ヒョコッ
エリ「俺は平気だ。うまくやったなキャシー。襲われた瞬間に縮小して姿を隠すとはな」
キャシー「今動けるのは私だけ……拘束されてるみんなを解放するコンピュータールームがどこかにあるはず。探してくるから待ってて」ピョン
57 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/10(水) 22:40:33.32 ID:k9L+HknU0
>>56
フィッツ・・・SHIELDのエージェント。武器などの技術職を担当する
元々はドラマ『エージェント・オブ・シールド』発のキャラクター
シモンズ・・・SHIELDのエージェント。科学部門に属する学者。
フィッツと同じくドラマ出身のキャラで、フィッツシモンズとしてコンビを組んでいる
フューリー・・・SHIELDの長官。地球の平和のためならどんな手段も厭わない歴戦の戦士。本名ニック・フューリー
あらゆる武器の扱いに長け、長年の経験による戦闘技術はかなりのもの
ヘリキャリア・・・秘密諜報組織SHIELDの空中基地。空飛ぶ軍艦のようなもの
キャプテンアメリカの相棒の少年が〜・・・第二次大戦中、キャップと共に戦ったバッキー少年が、爆弾を載せて飛び立つ戦闘機を止めようとして行方不明となった
58 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/10(水) 22:41:49.33 ID:k9L+HknU0
トテトテトテトテ……
キャシー「ここがコンピュータールームか。中にいる職員は2人……よし」
キャシー「みんなー、休憩時間だよー。お昼に行っておいでー」
SHIEKD職員A「お、メシの時間か」
SFIELD職員B「いこいこ。今日の日替わり定食はシャワルマだってよ」
<ウィーン
キャシー「この隙に……って、小さいままじゃ探しずらい。元の大きさに戻って……」SHOOOOHP
キャシー「さて、コンピューターをイジってみんなを解放して……」Pi Po Pa Po Pe……
<UNLOCK ウィッカン「!」
<UNLOCK スピード「やった」
<UNLOCK エリ「でかしたぞキャシー」
キャシー「これでよし。あとは皆揃って脱出――」
<ウィーン
デイジー「野茂が投〜げれば大丈夫〜♪っと……ん?」
キャシー「えっ」
デイジー「あっ」
キャシー「……」
デイジー「……」
デイジー「侵入者ぁ!」BEEEE!
キャシー「わひゃあ!」KA-BOOOM!
59 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/10(水) 22:42:44.26 ID:k9L+HknU0
>>58
デイジー・・・SHIELDのエージェントで、フューリー直属の(隠し玉とも言える)部下。本名デイジー・ジョンソン
振動を発生させ地震を起こす超能力を持つ。コードネームはクエイク。非常に強力なパワーを持つ女性エージェント
60 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/10(水) 22:43:41.73 ID:k9L+HknU0
デイジー「ヘリキャリアにスパイに入るなんていい度胸してるじゃない。私がここでサボ……じゃなくて見回りに来なかったらどうなってたことか」
キャシー「お、落ち着いて! 私は悪者じゃない。別の地球から来たヒーローで……」
<WOOO! WOOO!
デイジー「あ、艦内放送だ。ちょっと静かに」
<NYにてスーパーヴィランが出現。NYにてスーパーヴィランが出現。戦闘員は出動せよ
キャシー「スーパーヴィラン? 早く行かなきゃ――」
デイジー「動くな! ドサクサで逃げようったってそうはいかないわよ」
キャシー「!……そんなことやってる場合じゃないよ。すぐNYに行かないと」
デイジー「それは私達の役目よ。戦略国土調停補強配備局のね。あなた達はお呼びじゃないの」
キャシー「……その長ったらしい名前イチイチ言うの面倒じゃない?」
・ ・ ・ ・ ・
エリ「みんな、無事か!?」
ケイト「ええ。さっきの放送でSHIELD職員の多数が地上に向かったらしいわ。おかげで私達は動きやすいわね」
エリ「よし、ケイトとアメリカはキャシーを探してくれ。俺達は脱出用の小型艇を探す」
アメリカ「OK」タタタ
スピード「俺が探しに行ったほうが早いのに」
エリ「さっき撃たれたばかりで能力を使うのは負担だろ」
スピード「お、優しいな」
ハルクリング「なんだかんだ言ってもリーダーだからな」
ウィッカン「多少ぶっきらぼうなトコもあるけどね」
エリ「んなこた今はいい! とにかく脱出艇を探すぞ。ヘリキャリアなんだからいくらでもあんだろ」
スピード「そうだな。せっかく気遣ってもらったわけだしゆっくり歩きながら探し――」
フィッツ「動くな! ミネウチ=ガン!」BEEEEE!
スピード「AAIIEEEEEEEEE!」
ウィッカン「トミー!」
61 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/10(水) 22:44:51.24 ID:k9L+HknU0
フィッツ「動くんじゃないぞ。どうやって逃げ出したかわからないけど脱走は罪を重ねることになる。シモンズ、彼らに手錠を」
ハルクリング「ま、待てよ! 俺達は地上に加勢に行くんだ! むしろ味方だって!」
フィッツ「ダメだ。キミ達のヒーロー活動は許可されてない」
艦内放送<NYでの戦闘が激化。NYでの戦闘が激化。手の空いてる職員は至急急行せよ
ウィッカン「ほら! 猫の手も借りたい状況らしいよ。僕達なら力になれる。だから行かせてくれ!」
シモンズ「……フィッツ、彼らを信用してもいいかもしれない」
フィッツ「なに言い出すんだジェマ! 子供を戦場に送るわけいかないだろ」
シモンズ「でもさっき彼ら一人一人に話を訊いてわかったじゃない。彼らは実戦経験もある、ただの子供じゃないって。市民を守るためにも彼らの力を借りるべきかも……」
フィッツ「……だけど」
エリ「エージェントフィッツ、あんたはいい人間だ。見てればわかる。今、本当はどうすべきかわかってるはずだ。だから……自分が正しいと思うことをしろ」
フィッツ「っ……」
フィッツ「……」
フィッツ「この先を右に行って突き当たりのエレベーターでF2に降りれば小型艇がある。起動パスコードは『シールドサイコー!』だよ」
エリ「感謝するぜ、エージェントフィッツ、エージェントシモンズ」
スピード「……RGHHH……え、待って……俺撃たれ損じゃね」
62 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/10(水) 22:46:15.71 ID:k9L+HknU0
・ ・ ・ ・ ・ ・
キャシー「ジョンソン捜査官……そう呼んでもいい? 私達は子供だけど悪投との戦いにはきっと役立つ。だからお願い、見逃して」
デイジー「動かないでって言ったでしょ。このミネウチ=ガンは出力を上げたら数日間昏睡させることもできるんだから」
キャシー「っ……」
ケイト「いた! キャシー、みんな脱走できたからあなたも……って……」
アメリカ「なんだかヤバそうな状況みたいだな」
デイジー「ちょぉい! あんたら脱走までしたのか! 罪に罪を積み重ねちゃって……」
アメリカ「なあ、私達が今やるべきことは地上で暴れてるヴィランをとっちめることだ。内輪もめしてる場合じゃないと思うよ」
デイジー「動くな! 我々戦略国土調停補強配備局はあなた達を危険と判断し拘束した。それを抜け出したとあれば武力で制圧されても文句は言えないからね」
アメリカ「っ……」
デイジー「ミネウチ=ガンの出力を上げた。降伏しないならためらわず撃つ」
ケイト「……」カラーン
キャシー「ケイト! 弓を捨てた……?」
ケイト「私達とSHIELDは立場は違う。あなたの言ってることは間違っていないのもわかるわ。でも、私達はただ人々が傷つくのを止めたいだけ。SHIELDもありていに言えば平和を守る組織のはずよ」
ケイト「立場が違えど私達の目的は同じはず。罪なき人々を守るために……少なくとも、私はあなたが私達と同じ志を持っていると信じるわ」
ケイト「それでも撃ちたければ撃ちなさい」
デイジー「……」
デイジー「っ……」
デイジー「……私はこのコンピュータールームにはサボるために入った。勤務中にサボってたわけだから、ここで見聞きしたことを報告するわけにゃいかないわな」
キャシー「!」
デイジー「さ、ネトフリでも見ようかな」ドサッ
アメリカ「……それはそれでどうなんだオイ」
ケイト「感謝するわ、戦略国土調停補強配備局のジョンソン捜査官」
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