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ヤングアベンジャーズ「少年期の終わり」
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1 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:06:27.84 ID:Xvd56pvC0
――ヤングアベンジャーズの秘密会合場……
イライジャ(エリ)「ダメだダメだダメだ! みんな! 俺達はこのままじゃダメだ!」
ケイト「そうね。これじゃダメよね。やっぱりマルゲリータとシーフードだけじゃなくてアンチョビピザも注文しとくべきだったわ」
ウィッカン「ヤダよ。僕しょっぱいアンチョビ嫌いなんだ」
ハルクリング「いつか日本に行ったらテリヤキマヨネーズピザってのを食べたいよな」
スピード「俺が今から行ってテイクアウトしてこようか?」
キャシー「トミーってズルいよね。お金も時間も浪費せずに世界中旅できるんだもん」
ヴィジョン『旅は移動の時間を楽しむという側面もあります』
ケイト「ヴィジョンの言う通り、景色を眺めるのも旅の醍醐味よね。……って何の話してたんだっけ?」
ハルクリング「ピザの話だよ。追加で頼むかい?」
エリ「ピザじゃぬぁい! 俺達チームの存在価値と未来の話だ!」
スピード「そんな話だったっけ?」
ウィッカン「いや」
ヴィジョン『記録によればマルゲリータピッツァとシーフードピッツァだけでは物足りないとのお話をしていました』
キャシー「私、31のアイス食べたーい」
エリ「な、ナメとんのかお前ら……」プルプル
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1659107187
2 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:08:54.34 ID:Xvd56pvC0
>>1
ヤングアベンジャーズ・・・オリジナルのアベンジャーズがとある事件で解散していた時期に結成された十代の少年少女によるヒーローチーム
自らヤングアベンジャーズを名乗ったわけではないが周囲からそう呼ばれるようになり、いつの間にか定着した
若手のヒーローチームで経験不足は否めないが、初陣で征服者カーンを退けたりもした
イライジャ(エリ)・・・キャプテンアメリカ的立ち位置のリーダーシップ溢れる少年。コードネームはパトリオット。本名イライジャ・ブラッドレイ
かつてキャプテンアメリカが超人兵士になる以前に超人兵士実験を受けた黒人のキャプテンアメリカ『イザヤ・ブラッドレイ』の孫
当初は違法薬物によって超人的肉体を得ていたが、後に祖父からの輸血を受けて本当に超人的肉体となった
能力は常人以上の筋力と瞬発力に加え、かつてキャプテンアメリカが使っていた古い盾(ホームベース型)のレプリカを装備している
ケイト・・・ホークアイを継ぐ女性射手。コードネームはホークアイ。資産家のお嬢様で、元々は一般人ならが偶然から戦いに加わり、ヒーローとなる。本名ケイト・ビショップ
後に本物のホークアイに認められ、師弟関係を結ぶ(師弟というより兄妹……?)。さらに後々には西海岸を守る『ウェストコーストアベンジャーズ』を率いたりもする
スーパーパワーの類は一切持たないが、優れた身体能力と格闘技の才能、弓矢の腕前を持つ。
ウィッカン・・・アスガルド人を名乗っていた魔法使いの少年。本名ウィリアム・カプラン。通称ビリー
スカーレットウィッチことワンダとヴィジョンの間に生まれた『幻の双子』の一人が転生した、という複雑な出自
能力は魔法が使える(雷を呼んだりテレポートしたり)のだが、実際は母譲りの現実改変能力。規模こそ小さいがある程度なら魔法のように物事をコントロール出来る
ハルクリング・・・ハルク似の緑の肌を持つ大柄な少年。実はスクラル人とクリー人のハーフ。本名テディ・アルトマン
親譲りの変身能力を持ち、自在に姿を変えられる。さすがにハルクには及ばないもののパワーファイターでもある
能力はほぼ見分けできない精度の変身能力と怪力。翼を生やして飛行も可能
スピード・・・クイックシルバーに並ぶスピードスター。ヤングアベンジャーズ結成時には不在で後から参加した。本名トーマス・シェパード。通称トミー
ワンダとヴィジョンの『幻の双子』が転生した一人で、ウィッカンとは双子の関係に当たる……のだが別の家庭で生まれ育った
能力は超スピードでの活動。分子を振動させて破壊することも出来る
キャシー・・・二代目アントマン、スコット・ラングの娘。コードネームはスタチュア。本名キャシー・ラング
父の影響で幼い頃からアベンジャーズと交流していた。小さい頃からピム粒子を浴びてきたので自身に巨大化、縮小化能力が備わった。
能力は巨大化と縮小化。父のようにスーツは着ていないのでアリをコントロールする能力はないらしい
ヴィジョン・・・機械仕掛けのシンセゾイド。オリジナルアベンジャーズのメンバー。元々はウルトロンによって作られた刺客だったがヒーローに転向した。
とある事件で破壊されてしまい、修復されるものの記憶を失い以前とは別の人格になったため、新人ヒーローとしてヤングアベンジャーズに加わっている。
能力は怪力に飛行能力、エネルギーブラストの照射等。身体の密度を変えて物質透過したり頑丈になったりもできる
3 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:11:21.38 ID:Xvd56pvC0
エリ「みんな、このままでいいのか! 自分達の置かれてる立場ってのをちゃんと考えろ! ウィッカン! 俺達のチーム名はなんだ!?」
ウィッカン「えーっと……ヤングアベンジャーズ?」
エリ「そうだ! ヤングアベンジャーズ! 世間がそう呼び始めたから俺達もそう名乗ってるが……ヤングだぞ! ヤ〜ング! ガキって意味さ! ハナタレアベンジャーズ! 補助輪付きヒーロー! そんなんでいいのかよ!?」
ハルクリング「自分でそんなこと言うなよ」
キャシー「だって実際子供だし……」
エリ「これじゃ半人前だって公言してるようなもんじゃないか! 俺達はティーンだがガキじゃない! 子供扱いされてたまるかよ! いつまでも少年のままじゃないんだ!」
ケイト「少女もいますけど」
ヴィジョン『チームを改名すると言うのですか』
ウィッカン「アベンジャーズ・ネオ、とか?」
エリ「おっ、いいねそれ」
ハルクリング「アベンジャーチルドレン」
エリ「もっとガキっぽくなってるだろ」
スピード「ティーンタイタンズ」
エリ「パクリだそりゃ。他社の」
ケイト「チーム名を変えれば一人前になれるって本気で思ってるわけ?」
エリ「いいや、違うさ。俺達は結成して日が浅い。実績が不足してる。だったら……武勲を上げようじゃないか。大事件を解決して名を上げるんだ!」
ウィッカン「言うのは簡単だけどさ、そんな大事件が都合よく起きたりなんか――」
<BEEP BEEP
ヴィジョン『ここから2ブロック離れた地点で事件発生です。凶悪なヴィランが街で暴れているとの情報が入りました』
ウィッカン「タイミングぅ」
エリ「よし! 俺達の出番だ。行くぞ、AVENGERS ASSEMBLE(アベンジャーズ、アッセンブル)!」
4 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:13:00.59 ID:Xvd56pvC0
>>3
AVENGERS ASSEMBLE〜・・・「アベンジャーズ、集結せよ」の意。アベンジャーズの決め台詞でキャプテンアメリカが言うことが多いが他のキャラクターが言うこともある
5 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:13:56.62 ID:Xvd56pvC0
――・・・・・・
<KABOOOOOOOOOMM!
M.O.D.O.K「ギャーハハハハハ! 逃げるなァ! 貴様のそのパワーは俺様がいただく! 大人しくしろォ!」ZAAAAMMM!
少女「くそっ! 誰がテメーなんかにっ!」
モードック「そ〜らそらァ!」ZAAAAAK!
AIM職員「わー! モードック様! 我々まで――」
\BADABOOOOOOOOOOOOOMMM!/
モードック「ンニャハハハハ! 怯えろ! 竦め! 超人としての能力を活かせぬまま朽ち果ててゆくがいい!」
<CHUNK CHUNK!
モードック「アデッ! んにゃんだぁ!? なんかチクチクすっぞ!」
エリ「チッ、俺の手裏剣もあの野郎にゃ大して効果ないか。ウィッカン、あのガンメン野郎の動きを止めろ。ハルクリング、ブン殴ってやれ。ホークアイとスピードは周りのザコを! ヴィジョンは援護してくれ!」
ケイト「了解」
ヴィジョン『お任せください』
モードック「なんだァてめェらあ! この至高の天才に……あり? う、動けねエ!」FOOOM
ウィッカン「見ろよテディ。あのスーパーヴィランのモードックをこの僕が魔法で足止めしてるよ」FOOOM……
ハルクリング「ああ。そんで俺はブン殴ってる!」WHAMMM!
モードック「NNYYAAAAGGHHH!」
AIM職員「モードック様!」
6 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:16:29.88 ID:Xvd56pvC0
ケイト「ほらほら、余所見してるとやっつけちゃうよ」
<SPEEEEEED!
AIM職員1「ぐべ!」 AIM職員2「あがっ!」 AIM職員3「うげ!」
スピード「悪いなケイト。あんまりトロいから片付けちゃったぜ」
ケイト「チェッ、せっかちな男」
モードック「コラァガキ共ォ!」SWOOSH!
ウィッカン「わぁ! な、なんだ!? ケーブルコードみたいなのが巻き付いて――」
ハルクリング「ビリー!」
モードック「動くんじゃねエェ! このガキの脳みそ弾くぞオ! 一歩でも動いたらブっぱなす!」
エリ「やめろ! ビリーを離せ! 痛い目見るぞ!」
モードック「だァれがテメェみてェなガキの言う事聞くかア! 皆殺し決定だ! 痛い目に遭うだと? テメェが一歩でも動いたらこいつのミソをホジくるってのにどうやる気だア!」
エリ「俺じゃない」
ZOOOOOOOM!
\BOKKK!/
モードック「ンゲニャァ!?」
キャシー「私よ!」
7 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:17:19.27 ID:Xvd56pvC0
>>6
モードックをこの僕が〜・・・ウィッカンとハルクリングはちょっとオタク寄りなのでヒーローやヴィランの知識が豊富
8 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:18:26.86 ID:Xvd56pvC0
ケイト「縮小して足下まで近づき、巨大化しながらのアッパー。作戦成功ね」
ハルクリング「マジかよ。俺達あのモードックをやっつけちまった」
キャシー「トドメは私だよ」
ウィッカン「ありがとうキャシー。助かったよ」
スピード「AIMも案外大したことないんだな」
エリ「俺の作戦と指揮のおかげだ」
ケイト「はいはい。そういうことにしときましょ。ねえ君、大丈夫? AIMに狙われてたみたいだけど……」
少女「……ああ、うん。礼を言うよ。あたし一人でブチのめしてやろうかと思ったけどね」
ケイト「へえ、モードックに襲われてたわりに随分余裕なのね」
エリ「なあアンタ、なんだってAIMなんかと追っかけっこしてたんだ。なにかヤバイ事件に巻き込まれたのか?」
少女「!……そうだった。あんな頭デッカチとやりあってる暇なんかなかった。あたしは大事な使命があってここに来たんだ」
エリ「使命……?」
アメリカ「あたしはアメリカ・チャベス……こことは別の地球からやってきた」
9 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:20:18.86 ID:Xvd56pvC0
>>8
アメリカ・・・異次元世界出身のタフな少女。コードネームはミス・アメリカ。本名アメリカ・チャベス
単独で次元間を移動することができる希有な存在。あらゆる人物が平行して存在するマルチバースでも彼女は一人しか存在しない……?
能力はかなりの怪力や飛行能力に加え、空間を叩くことで星形のポータルを開き、それを通じて次元移動や空間移動が出来る
後にヤングアベンジャーズのメンバーに加わるが、このお話ではまだ参加する以前で、ヤングアベンジャーズの面々とは初対面という設定
10 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:22:45.13 ID:Xvd56pvC0
ケイト「別の地球……って?」
アメリカ「あたしは異次元間をつなげるポータルを開くパワーを持ってる。そのパワーでここととてもよく似ているけど、全く違う世界……マルチバースから来たってわけ」
ウィッカン「マルチバースの別世界から!?」
ハルクリング「ビックリー帝国!」
キャシー「モードックがあなたを付け狙ってたのはそのパワー目当てだったのね」
スピード「なんだって異世界からわざわざやってきたんだよ。観光目当てってわけじゃないだろうに」
アメリカ「あたしが居た世界にはとんでもない悪者がいて、合衆国に宣戦布告してきたんだ。戦うには人手が足りない。だから別の世界のヒーローに力を貸してもらいたくて来たんだ」
スピード「なるほどね。君の世界にゃヒーローはいないのかい?」
アメリカ「居たさ。地球最強のヒーロー達……アベンジャーズが。でも彼らは……全滅した」
ウィッカン「なんだって!?」
ハルクリング「アベンジャーズが……全滅!?」
アメリカ「だからマルチバースのアベンジャーズを探しに来たんだ。この世界にもアベンジャーズはいるはず、だろ?」
キャシー「もちろん! この世界のアベンジャーズは――」
エリ「キャシー、ちょっとまて」ギュ
キャシー「もが」
エリ「みんな聞いてくれ。俺達で彼女を助けよう。別の世界を救ったとなれば俺達の株はウナギ登りだ。本家アベンジャーズにだって認めてもらえる」ヒソヒソ
ケイト「本気? マルチバースの別世界なんて私達の手に負える話じゃないわ」ヒソヒソ
ウィッカン「本物のアベンジャーズを呼んだほうがいいと思うけど」ヒソヒソ
エリ「平気だって。俺達だって成長してる。ここで名を上げりゃ正式にアベンジャーズに入れるかもしれないぜ」ヒソヒソ
スピード「俺は賛成だ。異世界なんてワクワクするしさ」ヒソヒソ
ケイト「まあ……一理あるわね」ヒソヒソ
11 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:24:21.70 ID:Xvd56pvC0
アメリカ「ちょっと、ナイショ話はその辺にしてくれない? どこにいるのさ。この世界のアベンジャーズは」
ウィッカン「えーっと、そのことなんだけど……」
エリ「俺達がアベンジャーズだ」
ヴィジョン『ヤング、ですが』
アメリカ「あなた達が?……この世界のアベンジャーズはずいぶん若いんだな」
ケイト「オホン、細かいことはさておき、目の前で困っている人を放っておくなんてできないわ。すぐにでも行きましょう」
ウィッカン「アメリカ、君は異次元を移動できる能力があるんだよね。それで僕達全員を君の世界まで案内できるのかい?」
アメリカ「本来なら出来るが……先日、敵との戦闘で負傷したもんだから制御がうまくできないんだ。ポータルを開くのにもかなり体力が要るし、開いた先がどこの世界に繋がるかわからない」
キャシー「えっ」
アメリカ「体力的にもポータルを開けるのは2、3回……開いた先が私の世界かもしれないし、全然違う世界かもしれない。この世界に来れたのも偶然なんだ」
ヴィジョン『私の計算では目的の世界へのポータルが開ける可能性は0.616%です』
スピード「ほぼ不可能ってことじゃん」
エリ「いや、やるべきだ。キャップならこう言うさ。『たとえ1%でも可能性があるなら、挑戦すべきだ』ってな」
ヴィジョン『1%に満ちてませんが』
エリ「アメリカ、やってくれ。行き先がどんな世界だろうと俺達ならきっと切り抜けられる!」
キャシー「エリ……」
アメリカ「わかった。じゃあいくよ。みんな下がってな……オラァ!」
☆<BOOOOOM!
アメリカ「ふうっ……開いたよ」
ハルクリング「すっげえ、空間をブン殴って星型の穴が空いた。これが異次元への道か」
エリ「よし、皆準備はいいな! 無限のマルチバースへ、さあ行くぞ!」
ケイト「パクリでしょその掛け声」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・・
・
12 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:25:40.08 ID:Xvd56pvC0
・
・・
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウィッカン「……これがマルチバースの別世界?」
ハルクリング「随分荒れ果ててるな……ここが君の世界なのかい?」
アメリカ「わからない……私が離れている間にここまで荒廃したのかも」
エリ「ヴィジョン、周りをスキャンしてくれ」
ヴィジョン『わかりました。スキャニングを開始します』WEEEE……
キャシー「人気を感じないわ……なんだか不気味かも」
ケイト「みんなどこかに隠れてるのかしら」
ヴィジョン『スキャン完了しました。周囲100km圏内に我々以外の生命反応はありません』
スピード「なんだって? そんなに広い範囲で誰もいないってのか?」
ヴィジョン『間違いありません。この付近には誰も――』
ゾンビスカーレットウィッチ「クアアアァァァァァァーーー!」ガブリ
ヴィジョン『AAAAAIIIEEEEEEEEEEEEEEEE!』
13 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/07/30(土) 00:26:41.55 ID:Xvd56pvC0
キャシー「キャー! ヴィジョン!?」
ハルクリング「なんだコイツは!? ゾンビか!?」
ケイト「このっ!」SHOT!
ソンビスカーレットウィッチ「ガッ……!」BOK!
ヴィジョン『EEEE……』バチバチ……ドサッ
エリ「なんてこった! ヴィジョンが殺されちまった!」
スピード「このひとでなしー!」
ウィッカン「……どうやら本当に人じゃないようだよ」
ゾンビキャプテンアメリカ「グルルルル……」 ゾンビルークケイジ「ギギギ……」 ゾンビサイクロップス「オプティ……オプティッブラッ……」
ウィッカン「な、なんなんだコイツら。うじゃうじゃいるぞ」
キャシー「う、ウソ……アメリカ! もう一度ポータルを開いて! 早く逃げなきゃ!」
アメリカ「ちょっと待って。今の私には連続してポータルを開くのは負担が大きすぎる。少し呼吸を整えて……」
ゾンビキャプテンアメリカ「グルアアアアアアアアアア!」
エリ「みんな!逃げろォーーーーーッ!」
ケイト「ここはゾンビの世界だぁーーー!」
14 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:37:17.58 ID:Cx88WrH80
ゾンビブレイド「グルルルル……」 ゾンビアイスマン「ブフ〜〜〜……」
スピード「……どうやらうまく撒けたみたいだな」
ケイト「アンタ、一人だけ先に逃げたでしょ。足速いからって」
スピード「隠れ場所を見つけるためだ。実際この隠れ家を発見しただろ」
ウィッカン「この建物に認識阻害の魔法を展開しておく。少しは時間が稼げるはずだ」FOOOO……
ハルクリング「ヴィジョン、下ろすよ」ドサッ
ヴィジョン『EEE……ありがとう……ございます』バチバチ
キャシー「ああ、ヴィジョン。かわいそうに」
エリ「いや、ロボットだから噛まれてもゾンビにならなくて済んだんだ。ある意味運がいい」
ウィッカン「ロボットじゃなくてシンセゾイド」
15 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:38:05.99 ID:Cx88WrH80
エリ「アメリカ、いつになればポータルを開ける?」
アメリカ「多少キツいけど……あと10分くらいは休ませてほしい」
エリ「ビリー、それまで魔法は保つか?」
ウィッカン「あくまで気休め程度だからね。このまま静かにしていればバレないハズ――」
<PEEEEEEEEEEEEEEEEEE!
ヴィジョン『あ、すみません。私のエラー音です。盲腸のあたりに異常があるみたいです』
ウィッカン「えっ」
ゾンビアントマン「グラアァァアアアアアア!」BAKOOOOOOOOOMMM!
キャシー「わー! 見つかっちゃったあー!」
エリ「アメリカ! ポータルを開け! 今スグ!」
アメリカ「ああっ! クソッ! やってやるよ!」
☆<BOOOOOOOOOOOOMMM!
エリ「行け行け行け! みんな飛び込むんだ!」
ゾンビアントマン「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
ハルクリング「わああああああああああああああ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・・
・
16 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:39:15.72 ID:Cx88WrH80
・
・・
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ハルクリング「どわあっ!」ドサッ
アメリカ「はあ……はあ……しんどっ……もう今日は店じまいだかんな」ゼイゼイ
ウィッカン「な、なんとか逃げ切ったみたいだね……」
スピード「こんどはどんな世界なんだ……?」
ケイト「またバケモノの世界じゃないわよね……」
エリ「ヴィジョン、調べてくれ」
ヴィジョン『スキャン終了しました。ここは――』
ソーレックス「キシャアアアアアアアアアアアア!」GLUNCHHH!
ヴィジョン『HOGEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!』
キャシー「わあちゃああああああ!」
エリ「なんてこった! ヴィジョンがまた喰われちまった!」
スピード「このひとでなしー!」
ソーレックス「ペッ!」ベシャ
ケイト「は、吐き捨てた。肉じゃなかったから……」
ウルヴァリンラプトル「ギキャアアアーーー!」 アイアンマンプテラ「グエェーーー!」
ウィッカン「こ、ここは恐竜の世界だー!」
17 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:40:33.76 ID:Cx88WrH80
エリ「アメリカ! ポータルを!」
アメリカ「んな無茶な――」
ソーレックス「ガアアアアアアアアアアアアアアアア!」
アメリカ「〜〜〜っ! ええい! やったらぁ! だらっしゃあああああ!」
☆<BOOOOOOOOOOOOOOOOOOOMMM!
エリ「GO! GO! GO! 行け行け行け!」
ソーレックス「グワアアアアアアアアアアアアアアア!」
ハルクリング「ほああああああああああああああ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・・
・
18 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:41:42.60 ID:Cx88WrH80
・
・・
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ハルクリング「どへあっ!」ドサッ
エリ「UHHH……皆無事か?」
ケイト「なんとかね……でもアメリカが……」
アメリカ「ハッ…! ハアッ……! ハア……! ……クッソ……ダメだ……無理しすぎたっ……しばらくポータルは開けそうにない……」
ウィッカン「ありがとうアメリカ。君のおかげで助かったよ」
キャシー「ヴィジョンはダメだったけど」
ヴィジョン『GGG……EEE……』バチバチ
ケイト「病院に連れてってあげないと。いや修理屋かな? 車の修理工でいいのかな」
19 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:42:33.76 ID:Cx88WrH80
スピード「なんにせよここがどんな世界かだ。見たところ普通の世界っぽいが……」
エリ「アメリカ、ここが君の世界なのか?」
アメリカ「……いや、違う。似ているけど――」
<BOOOOOOOMMM!
ケイト「!? な、何!?」
アボミネーション「GGRRRAAAAAAAAAAAAAAHHHHH!」
スピード「な、なんかハルクっぽいヤツが暴れてるぞ! でもどこか魚っぽい……?」
ウィッカン「あれはアボミネーションだ。ハルク並の巨体とパワーを持つ危険なヤツだよ」
キャシー「どうしてスーパーヴィランってああも街中で暴れるんだろう」
エリ「状況が飲み込めんが見て見ぬフリはできない! いくぞみんな!」
20 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:43:31.88 ID:Cx88WrH80
>>19
アボミネーション・・・ハルクと同等以上のパワーを持つスーパーヴィラン。本名エミル・ブロンスキー
魚のエラのようなものが着いたハルク似のパワーキャラだが、人間の姿には戻れない
21 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:44:11.39 ID:Cx88WrH80
<CLANGGG!
アボミネーション「RAGHH……!」ジロリ
ハルクリング「パトリオット、君のシールドスローあんまり効いてないっぽいぞ」
エリ「くそ、キャップのようにはいかないか」
アボミネーション「RRRRAAAAAAAAAAAAAAAAAGGGGHHHHH!」
エリ「来るぞ!」
ケイト「!」
\BOOOOOMM!/
ケイト「ありがと。でもわざわざギリギリで助けてくれるなんて、なんだか恩着せがましいと思わない?」
スピード「お礼はいいよ」
アボミネーション「GGGGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAHHH!」
キャシー「二人とも! 油断しちゃ――」
>WHAAMM!<
スピード「!」
ケイト「な、なに……あれ……!? 巨大な……拳!?」
Ms.マーベル「そこまでよ大者さん。スマッシュの時間はおしまい。ここから正義の花道よ!」
22 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:45:58.99 ID:Cx88WrH80
ハルクリング「だ、誰だあれ?」
ウィッカン「わからない。コスチュームからしてヒーローっぽいけど……見たことないヒーローだ」
カマラ(Ms.マーベル)「私はMs.マーベル。ここは危ないから下がってて!」
ウィッカン「Ms.マーベル!? ブロンドじゃないじゃないか」
ハルクリング「それに能力も全然違うぞ」
アボミネーション「RRRRRAAAAAAAAAAA!」
THWIP!>
/KICK!/
アボミネーション「RRRGGGHHHHH!」
シルク「カマラだけじゃない。私達もいるわよ」チャクチ
カマラ「ちょっとシルク! 本名言わないでよ! マナー違反でしょ!」
23 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:46:36.47 ID:Cx88WrH80
ハルクリング「こ、今度は女の子版のスパイダーマン!?」
ウィッカン「また知らないヒーローだぁ!」
スピード「ふーん、美人じゃん」
<VVVEEEEEEEEEEEE!
アボミネーション「AAAAIIIEEEEEEEEEEEE!」
アイアンハート『リパルサー出力82%。あなたくらいならこれで十分ね』
ハルクリング「さらにはちっちゃいアイアンマンんん〜〜〜!?」
ウィッカン「知らないヒーロー見本市だああああああ!」
ケイト「なんかアナタ達ハシャいでない?」
24 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:47:57.97 ID:Cx88WrH80
>>21
>>22
>>23
Ms.マーベル・・・ひょんなことからスーパーパワーを得たヒーローオタクの少女。本名カマラ・カーン
元々MARVELヒーローが大好きでファンフィクを自作するほど。特にキャプテンマーベル(キャロル・ダンバース)の大ファンでコードネームは彼女の以前のものを拝借した
能力は身体を自在に変形させるもの。身体を部分的に巨大化させたりもできるので、拳を大きくして殴ったりすることが多い
シルク・・・かつてスパイダーマン(ピーター)が遺伝子操作されたクモに噛まれた日、同じクモに噛まれた少女。本名シンディ・ムーン
パワーを得て以降、とある事情で十年以上監禁されており、近年ようやく陽の下に出てこれた
能力はスパイダーマンと同じく怪力や超身体能力、危機を察知するスパイダーセンスに加え、身体から直接糸も出せる
コミックでは(ピーターほどではないが)大人として描かれているが、このバースではティーンエイジャーという設定
アイアンハート・・・自作でアイアンマンに迫るアーマーを作り上げた天才少女。本名リリ・ウィリアムズ
アイアンマン(トニー)本人も目を置く才能の持ち主で、彼が昏睡状態に陥った際にその意志を継ぐ形でアイアンハートとして活動するようになった
能力は超ハイテクアーマーと天才的頭脳
25 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:48:39.75 ID:Cx88WrH80
アボミネーション「RRGGGHHHHH……」ガクリ
<FOOOOOMMM……!>
アイアンハート『フォースフィールド展開完了。これでもう安心よ。ラフトに転送するわ』PI
カマラ「二人ともご苦労さま。まったく、いい加減“クローン”の相手をするのもウンザリね」
シルク「そんな悩みももう終わりよ。ヤツの居場所を突き止めた今、直接叩いて決着をつけよう」
カマラ「ええ!でも……その前に、あなたたち!」ビシッ
キャシー「えっ、は、はい」キヲツケッ
カマラ「そのコスチュームイケてるわね! ハンドメイドなの!? かなり手が込んでるし愛情が注がれてるのもわかる! イイわっ! グーよグーッ!」
エリ「な、なんだ? どういうノリだこの子」
シルク「気にしないで。カマラはヒーローオタクなの」
カマラ「その衣装はアスガルド人モチーフ? それにあなたはハルクに似てるわ! あなたのカッコもホークアイでしょ! すっごくいいわ! めっちゃナイス!」
ウィッカン「ありがとう。君もステキな衣装だね」
ハルクリング「そのでっかいイナズママーク、ミズマーベルへのリスペクトを感じるよ。イカスだな」
カマラ「そうでしょそうでしょ! ありがとう! 自分でも気に入ってるのこのコスチューム!」
26 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:49:16.21 ID:Cx88WrH80
シルク「オタク談義はさておき、あのアボミネーションのクローンに立ち向かうなんて勇気あるのね」
キャシー「クローン?」
アイアンハート『ここ最近、スーパーヴィランのクローンがよく暴れてるの。パワーも知性も本物には劣るけど、厄介な相手よ』
ウィッカン「スーパーヴィランのクローン軍団……想像しただけでため息が出るな」
カマラ「アベンジャーズのコスプレする気持ちは十二分に分かるけど、それでも素人がスーパーヴィランと戦うなんて危険よ。コスプレはルールとマナーを守って楽しまないと」
エリ「こ、コスプレだと!? 誰がコスプレ……あっ、俺が一番コスプレだわ」
スピード「君達何者なんだ? この世界でのアイアンマンやスパイダーマンのサイドキックか何かか?」
カマラ「私はMs.マーベル、こっちの彼女がシルク、そしてアイアンハート」
アイアンマン『世界の平和と自由を守るヒーローチーム……』
シルク「私達が“アベンジャーズ”よ」
エリ「なっ! なっ! ぬゎんだってぇぇ〜〜〜〜〜!?」
27 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:50:03.69 ID:Cx88WrH80
>>25
>>26
アスガルド人モチーフ〜・・・当初ウィッカンはアスガーディアン(アスガルド人)と名乗っていた
俺が一番コスプレ〜・・・エリ(パトリオット)のコスチュームは第二次大戦中のキャプテンアメリカの相棒であるバッキー少年を模している
28 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:50:43.77 ID:Cx88WrH80
ウィッカン「君達がアベンジャーズ!?」
ハルクリング「子供じゃないか!」
エリ「そんなの信じられるもんか! しかも女の子だし!」
ケイト「エリ、聞こえてるんだけどー?」
スピード「わかった、君達はアベンジャーズの下部チームだろ? 見たところティーンエイジャーだし、キッズアベンジャーズとかアベンジャーガールズとかそういう感じのアレだよな?」
シルク「いいえ、正真正銘正規のアベンジャーズよ」
カマラ「ツイッターのアカウントにも公式マーク付き」
ハルクリング「ついったーってなに?」
アメリカ「どうやらこの世界のアベンジャーズは彼女達十代のヒーローで構成されてるらしいね」
エリ「じゃ、じゃあキャップはどこ行ったんだよ? ソーは? トニースタークは?」
カマラ「彼らは引退したわ。ヒーローだっていつまでも現役じゃいられないからね」
アイアンハート『今は英雄年金で悠々自適な暮らしをしてるの。タヒチで』
シルク「で、新しい世代のヒーローである私達がアベンジャーズを継いだのよ」
ウィッカン「僕らの知ってるアベンジャーは皆隠居してるってことか……」
アイアンハート『そういうあなた達は何者? 私のアーマーによるとあなた達のデータが公的には一切存在してないのだけど』
ハルクリング「俺達は――」
エリ「こことは違う世界からやって来たアベンジャーズだ」キリッ
ケイト「ヤング、ね」
29 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:51:18.02 ID:Cx88WrH80
>>28
ついったーってなに〜・・・この時期のヤングアベンジャーズが刊行されていたのは2000年代半ば。なので今から見るとけっこう昔に当たる
30 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:52:23.43 ID:Cx88WrH80
シルク「そう……ヤングアベンジャーズ……ヤング、ね」
エリ「おい、なんでそこ強調するんだ」
カマラ「違う世界からやってきたって……別のアースのヒーローなの!? スゴイ! マルチバースの無限の可能性の一つなのね! インフィニットアースズのスーパーヒーロー!」
シルク「カマラ、他社のイベントを連想する単語は避けなさい」
アメリカ「私はアメリカ・チャベス。私の世界を救うために助っ人を求めてやって来た。Ms.マーベル、シルク、アイアンハート……あなた達も力を貸してくれない?」
エリ「なに!? ちょっと待てよ。俺達だけで十分だろ。十代の女の子を仲間になんて危険で不安だし背中を任せられないぞ!」
ケイト「エ〜リ〜?」
エリ「すまん女性軽視じゃないんだすまん」
シルク「さっきから随分私達のことを見下してるようだけどそっちこそ子供じゃない。私達はアベンジャーズとして修羅場をくぐり抜けてきたわ。あなた達の方がヒーローとして心配なんだけど」
エリ「舐めるなよ! 俺達は征服者カーンを倒したことだってあるんだ!」
シルク「カーン? あんなの1ダースは倒したわ」
エリ「クローンだろ!」
31 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:53:10.52 ID:Cx88WrH80
キャシー「ちょっとちょっと、ケンカする必要なんてない。私達はヒーロー仲間なんだから、協力して世界を救いましょう」
シルク「……そうね。あなたの言う通りだわ」
カマラ「でもその前に一つ、私達からもお願いがあるの」
キャシー「?」
カマラ「私達のこの世界は今、“ミスターシニスター”が造るクローン軍団の脅威にさらされてる。ヤツはヴィランのクローンをどんどん差し向けてきているの」
アイアンハート『私達の仲間もヤツに攫われてしまった……今度はヒーロー達のクローンを造る気よ』
シルク「そうはさせない! その前にヤツを倒す!」
カマラ「だけど……恐らくシニスターだけじゃない。裏で糸を引いてる黒幕がいるハズよ」
アイアンハート『お願い。攫われた仲間達を助け出すのに協力して。私達の世界を守るのに手を貸して』
スピード「……こりゃまた面倒なことになってるらしいな」
ハルクリング「シニスターだけじゃなく謎の黒幕まで相手となると何が待ってるかわからない。危険な戦いになるな」
ケイト「でも、答えは決まってるわよね」
エリ「ああ……俺達も協力する。一緒に世界を救おう」
32 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/06(土) 23:54:12.29 ID:Cx88WrH80
「では、君達も我が輩の敵ということになるな」
カマラ「!」
\KA-BOOOOOOOOOOOOOOMMM!/
ウィッカン「ゴホッ……ゴホッ……な、なんだ!?」
ケイト「ありがとうアイアンマン。フィールドで守ってくれたのね」
アイアンハート『どういたしまして。それと私はアイアンハートよ』
スピード「今の攻撃は……」
エリ「!」
レッドスカル「小童が何人増えたところで我が輩の計画に支障は無い……このレッドスカルの偉大な野望を何人たりとも邪魔させんわ!」
33 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:15:07.81 ID:PSHz/X660
>>32
レッドスカル・・・主にキャプテンアメリカの敵として登場する赤いドクロの頑固者。本名ヨハン・シュミット
かつてナチス総統の側近として暗躍し、幾度となくキャップ達と戦ってきた。現代に蘇った後もアベンジャーズと何度も何度も対決してきた
34 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:16:02.91 ID:PSHz/X660
ウィッカン「レッドスカル!? よりによって邪悪度A+の男が黒幕だって!?」
エリ「ビビるなウィッカン、どうせクローンだ!」
レッドスカル「残念ながらオリジナルだよ」
カマラ「あなたがクローン軍団計画の首謀者なのね。目的は何?」
シルク「たとえどんな計画だろうと、私達アベンジャーズが必ず阻止してみせるわ」
レッドスカル「よくも自らをアベンジャーズだと抜かせるものだ。貴様等小童がアベンジャーを名乗るのに我慢ならん」
シルク「え……?」
レッドスカル「我が輩は本物のアベンジャーズと幾度となく戦ってきた。奴らこそ真のヒーローだ。それを貴様等のような女こどもがアベンジャーズだと? はらわたが煮えくり返りそうだ」
レッドスカル「アイアンマン、ソー、ハルク、アントマンにワスプ、そしてキャプテンアメリカ……アベンジャーズは崇高で偉大なヒーローチームだ。ジャリガキが騙ってよい名ではない!」
レッドスカル「貴様等を拉致し、痛めつけ、本物のアベンジャーズをおびき出す。それが我が計画だ。クローン軍団を街に放ち、恐怖と破壊をバラ撒けば彼らも再び戻ってくる! ガキんちょヒーローには任せてられないとな!」
レッドスカル「そして我が輩率いるクローン軍団と本当のアベンジャーズの戦いが始まる……古き良き時代の復活、夢と栄光に満ちた“あの頃”が再来するのだ!」
ケイト「……なんだか絵に描いたような老害ってカンジね」
スピード「過去に固執し続けて未来を否定するしかないタイプだな」
カマラ「レッドスカル、あなたがなんと言おうと私達はアベンジャーズよ。年齢も性別も関係ない。罪なき人達のために戦う者は誰だってアベンジャーよ」
レッドスカル「違う! 我が輩は本当のアベンジャーズを知っている! 女のアベンジャーはワスプだけだ! ブラックウィドウも認めてやってもいい。だが貴様等のような若造など認められるものか!」
エリ「だったら認めさせてやる。俺達がアベンジャーズだってことを!」
35 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:16:54.32 ID:PSHz/X660
レッドスカル「貴様等が地球最強のヒーローチームだと言うならこれに耐えられるか……? “クロウ遺伝子(ジェネティック)”!」
ZAAAPPPTTTT! \CHOOOOOMMM!/
ハルクリング「な、なんだ!? 腕が変形してビーム出したぞ!」
ウィッカン「レッドスカルにあんなパワーはないハズだ!」
レッドスカル「ミスターシニスターの遺伝子技術だ。我が輩はあらゆる超人の……スーパーヴィランのパワーを兼ね備えているのだ」
ウィッカン「冗談だろ……レッドスカルの頭脳に超人のパワーが合わさってるって? サイッテーじゃん……」
レッドスカル「最低なのはこれからだ。マグニートー遺伝子!」FFFZZZZZZ!
スピード「うわっ! 身体が動かない……!」ZZZZZ!
エリ「血中の鉄分をコントロールされてる! 磁界王マグニートーの能力だ!」ZZZZ!
レッドスカル「わかったか? 我が輩と戦うということは100人のヴィランを相手にするということだ」
ハルクリング「マグニートーがヴィランって、情報古すぎだろ!」
カマラ「この懐古主義!」BOKKK!
レッドスカル「ARGH……ふふ、いいパンチだ。だがパンチというのは……こういうのを言うのだ」MUSCLE MUSCLE……
アイアンハート『ハルクじみた肉体に変身した!?』
カマラ「キショい!」
レッドスカル「アボミネーション遺伝子!」WHAMMM!
カマラ「OUCCHHHHH!」
シルク「カマラ!」CATCHHH!
カマラ「うう……ありがとシルク。でも本名は言わないで……」
36 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:17:41.12 ID:PSHz/X660
>>36
クロウ・・・アベンジャーズやファンタスティックフォー、ブラックパンサー等の敵役として登場する怪人。本名ユリシーズ・クロウ
右腕が音波銃となっており、超音波攻撃を扱う。自身も音波人間となったり、人間離れした能力を持つ
マグニートー・・・主にX-MENのヴィランとして登場する磁界王……というのも今は昔。近年はX-MENの仲間といって差し支えないだろう。本名エリック・マグナス・レーンシャー
磁力を操る能力を持つミュータントで、MARVELを代表するスーパーヴィランだったが、もう彼をヴィランとしてカウントするのはヤボだろう
37 :
◆t8EBwAYVrY
[sage]:2022/08/09(火) 23:18:28.34 ID:PSHz/X660
スピード「くそっ、天才的頭脳に街を吹き飛ばすパワーを持ってるなんて欲張りすぎだろ」
キャシー「人間一人の身体に複数人の遺伝子を取り込むなんてむちゃくちゃだよ」
ヴィジョン『GGG――……レッドスカルはスーパーヴィランの遺伝子を取り込んでるわけではなく、外部装置で外付けしてるようです……GGG――』
スピード「あ、ボロボロのヴィジョンが分析してくれた」
アイアンハート『シニスターが機械を使ってレッドスカルに能力を付与してるのね。シニスターを叩けばレッドスカルのパワーも消えるハズ』
カマラ「よし、ここでレッドスカルを抑えるチームとシニスターのラボを攻めるチームに部隊を分けましょう!」
エリ「ホークアイ、スタチュア、ハルクリング、スピード! シニスターを倒してくれ!」
カマラ「アイアンハートもお願い。レッドスカルにパワーを与えてる装置を破壊して」
アイアンハート『了解』
ケイト「キャシー、縮小して私のベルトに。トミー、おんぶしてくれる?」
スピード「仰せのままにプリンセス」
ハルクリング「アイアンハート、先導してくれ」翼 バッサァー
レッドスカル「そうはさせ――」
<THWAP!
レッドスカル「NNMMMM!」
シルク「あなたの相手は私達よ」
・ ・ ・ ・ ・ ・
シニスター「やったぞ成功だ! 複数の超能力遺伝子を一人に付与する実験がこうもうまくいくとは!」
シニスター「これで様々な能力を併せ持ったミュータントを人工的に造り出すことができる。そなたの資金援助のおかげだ。感謝するぞモジョー」
モジョー「お礼を言うのはこっちもよ! クローンヴィランが暴れる映像も良かったけど、梅干し男とヤングヒーローズのバトル中継なんてもっと最高だワ! 大ヒット間違い無し! 僕ちゃんの投資は正しかった!」
シニスター「人のことを言えたものではないが、若い少年少女が苦しむ様を見て喜ぶとは悪趣味なヤツだ」フフフ
モジョー「ナウでヤングなティーンがハードでゴアな描写にアテられる展開はウケがいいのよ! ンフ!」
<KA-BOOOOOOMM!
モジョー「あらヤダ! なんの爆発ゥ!?」
シニスター「このシニスターのラボに侵入者だと……何者だ!」
ケイト「ナウでヤングなティーンよ」ザッ
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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