このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください
やる夫が正史を書くようです56
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/29(月) 16:20:30.54 ID:lDrKNNCL0 てか劉暾なにやってんの… 死に方しょーもなさすぎ、王衍のがマシに見える
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/29(月) 17:40:43.35 ID:+x3dKWWm0 互角の戦いの中、戦って敗れ去ってしまうのは仕方ないと思う この時は既に使者を任せられる下っ端すらいないんでしょう
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/30(火) 23:46:22.92 ID:xY7McIA80 結局野蛮極まりない事してた北魏の鮮卑拓跋氏も漢族に染まっちゃうしなあ そのあと脳筋野蛮人が反乱おこして、鎮圧した爾朱栄に皇族丸ごと川に沈められて北魏も潰されるし
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/01(木) 01:20:48.73 ID:LfIUkdNTo 脳筋夷狄が華北を占領する → 脳筋夷狄が土着し漢化される → 土着した夷狄の戦闘力が弱体化する → 脳筋夷狄が華北を占領する 上記サイクルが清朝まで続く。
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/01(木) 14:41:37.06 ID:T66WtmJa0 今も中国がロシア寄りながら同盟までは行かないのは、そういう歴史的経緯込みの思惑がありそう。 そういえば、人民共和国版『清史』が完全に出る出る詐欺状態。 果たしてこの連載の完結とどちらが先になるのか。
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/01(木) 19:49:39.49 ID:WWCn3+fxo 明史も90年かかってるし気長に待つしかないですな
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/01(木) 20:00:24.97 ID:R1MzMjch0 まあ北魏の国史事件みたいに族滅者大量発生みたいな事には流石にならんだろうけど 下手すりゃ中国共産党自体が先に潰れるかもしれん、習近平も外交のヘマ多過ぎるし
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/01(木) 20:40:10.19 ID:7QiahZh90 「ジャイアン」「くまのプーさん」「習肉まん」といったあだ名や揶揄が検索規制に掛けられていたり、 口にした人が懲罰されていたり、それでも新たなあだ名が誕生しているのを見ると、文字の獄の伝統は半端でないと思う
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/02(金) 07:33:09.52 ID:8JhQpfN1o >>505 何しろ講和の仲介しただけで沿海州かっさらっていった国だから……
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/02(金) 12:45:31.69 ID:9/ws2C5u0 文字の獄って意味が無さ過ぎる気がするけど独裁者には必要な理由があるのかなあ 朱元璋はただの口実で有力な臣下を殺しまくりたかっただけだろうけど
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/02(金) 18:35:19.19 ID:XJ1fbKWL0 羊献容と劉曜というと略奪婚ってイメージ持ってたけど、 泰山羊氏と匈奴劉氏の括りで見ると、後漢末の蔡琰と左賢王の婚姻とかもあったし、 羊献容と劉曜も西晋期に交流があったりしたのかな?
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/02(金) 20:26:30.32 ID:2xLMphPD0 >>509 あの時ロシアに沿海州取られたのは今の中国には痛恨の極みだったな あれで中国は日本海に出れなくなった
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/02(金) 20:58:50.61 ID:0ds/Swz/o >>510 ハゲ周囲が気にしなくてもは本人が気にする ソースはワイ
514 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/03(土) 14:03:21.44 ID:T7KiUrVE0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l >>511 ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ .>>1 で暇そうにしてた人に聞いてみましょう | i ̄i ̄i ̄i """ | l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / _/,'  ̄  ̄ 9{_ {゚>‐一 ¬ ̄ ̄`ヽ、 j. \ / / { \ { ヽ / ヽ { ヽ、 \ l ヽ〉. i 身分の低い女性を ./ ∧ l__\ 代ー 、ヽ | | 権力者の養女にして胡人に与える例は昔からありました。 { { X´l ヽ\} \_ヽ | l ヽ \∨ ヽ __ | ! ただ、身分の高い漢人と胡人が通婚関係を結ぶ例は、 \小. ィ= ´ ̄ ` l ,′ 私がいた北魏前期でも君主と亡命皇族の例ぐらいしかありません。 .l } ' ,' / |:八 ヽ _フ / / 私が死んだ後にこうした事例が発生し始めたらしく、 l 个 、 ィ/ / 鮮卑貴族に渋々娘を嫁がせる漢人士大夫の話が出てきます l / _>r 'チー/ / _ ! !/ } │ / , <_ _, イ´/ ヽ /\/ヽ { __ノ/⌒ヽ./ / /7'´ / l ./ \ハl ∧_ノ X /{ ヽヽ __j ヽ _// / / / l / ノ / ∨〃 r'  ̄// / { ,/ │ / { /ヽノ ∨
515 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/03(土) 14:05:30.16 ID:T7KiUrVE0 , ' 兮ヽ、 rp――'´ ` ー―‐p、 | ,. - '゛ ̄ ̄ ゛ 'ヽ | レ \. ト、 / / ! ! ヽ | ハ / .:! | ./: ハ ! ! ! レ | 〈 :.::|斗ヤT ト、 | 'T广 ト、| | ∨ :.:|V,斗=ミ ! ヽ:| r=rミ :!:| ! .:| \| :.|イ ト、:::| ! ト、::i} >| :! :.::| その漢人士大夫曰く。 |\|ヘ弋_,リ 弋_ソ / :! :.:.| | :ハ. ' / .:.!:.:.:.| 「才能は悪くないが、姓名が重複しているのが恨めしい」 ヽ :.人 Y フ ,ィ .:..!:.:/| _ _ヽ:.:.|:.> 、 ` , ィヽ:/:.:./.:/_リ / ` ヾ.:ト、_|`ー ニ- 'ト、/ ::./ >^ヽ / メ! \,.⊥、// ./-、/ \  ̄)ヽ、 / ヽ /|じ}| /'´ | _ -‐‐/ .r-く \ / /:..:.ー':V ! / | - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l どゆこと? ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ /
516 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/03(土) 14:07:33.76 ID:T7KiUrVE0 _ /0\ __/ ___\__ |°>:::::::::::::::::::::<| l/:-‐…‐-.........._:::.\ /.::::::l_:::/::::::::_::}::`ヽ〉 l:::::::::|_//:::/__/:::::::/ l::::::::「ヒ「  ̄ ヒ「丁:_/ 相手の鮮卑貴族の姓を「歩陸孤」というのですよ。 l::::::::| ,, ' 爪「 ヽ:::::ト - ィ:::::リ 姓名が重複云々は、 _ >|[ ̄≧i〔`ヽ::厶_ 三字の姓を用いていた鮮卑の事を指しています。 { _`>く \,.=《`ヽ( } ∨:::(___,ハ ∧:::リ\ ∨[_ 胡漢が共存し始めた時代ですらこうなので、 {:::::::::::\l\/ Y^ヽ \ 入 .西晋末期の劉曜と羊献容の関係など略奪でもなければ成立しません。 }i::::::::::::::::\{_んヘ. _ノし'^Y::ヽ 八:::::::::::::::::::}::::::::::::::::}::::::::::ノ::ノ 劉淵と昵懇だった太原王氏が娘を嫁がせていないのが良い証拠でしょう `ー┐::::-‐f个‐--‐ '^ T::::/ l:::::::::::|ヽ\ /.::::{ _l:::::::::::| {::⌒i - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ 劉曜氏はそこらへん上手くヤったんでしょうね。 .l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l .l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l 略奪婚のくせに夫婦仲良かったとか。 ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | やはりイケメンは正義? .l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ /
517 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/03(土) 14:11:29.40 ID:T7KiUrVE0 /.::::::::::::::::::::// ....:::'^丶、 ::::::::::::::::::::// /.::::::::::::::::::::.\ ::::::::::::::/o /_... -‐……‐‐-\ -‐:::::::::\ /.:::::::::::::::::::::::::::::‐-....... _〉 ::::::::::::::::::::\/::::::::::::|:::::::::::/:::::}:::}::::::::/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::\:/:::::/:::::::::::/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|//\/_/::::/ 士大夫たる者、誰が好き好んで夷狄に娘をやるものですか。 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ̄{::丁 {  ̄ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ゝ´ 、_ 鮮卑貴族の話の後に漢人と胡人の通婚関係が増えたのは、 /⌒丶:::::::::::{:::::::::::::| } .当時の権力者の意向による所が大きかったのもあるのですが…… \::::∧::::::::::| ,′ ):::::∧:::::::| ∠ア/ .……彼の漢化政策の一端だったのはまず間違いないでしょう -‐…‐< |/`ヽ:::::| / :::::::::::::::::::\ ';:::| ̄ ̄ :::::::::::::::::::::::::: ∧| :::::::::::::::::::::::::} 〔 {:{) :::::::::::::::::::::::::}  ̄}`ヽ - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 股間の融合への道は遠いんですね | i ̄i ̄i ̄i """ | l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ /
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/03(土) 15:11:25.82 ID:DZ9WAJWW0 >>1 さん、>>511 に返信ありがとうございます。 この>>1 のAAの人って、北魏でも有名人のあの人だよね。
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/03(土) 15:16:13.06 ID:58iQxRQr0 あの人なんなんですかね 漢民族至上主義ならそんなとこいないよね…?
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/03(土) 22:44:14.67 ID:7x/WoGBF0 偏見ありまくりの史書書いたおかげで北魏研究をややこしくしたせいで 後世の人間にまであいつ殺してえわとまで言われた奴か
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/03(土) 23:19:42.78 ID:CxY+gh7S0 いや、その人ではありません。 この人はもう名前出てます。北魏の崔浩ですね。
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/04(日) 00:46:52.10 ID:5es02Vzh0 あんだけ熱心に漢化政策した北魏も末期は爾朱栄、宇文泰、高歓、独狐信、賀抜勝と賀抜岳兄弟 慕容昭宗、宇宙大将軍、斛律金斛律光親子と脳筋とキチガイを量産しまくるというオチ
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/04(日) 00:53:14.14 ID:HxSaEPqT0 漢民族に脳筋とキチガイがいないといつから誤解していた?ww
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/04(日) 12:27:04.97 ID:g7AvEIAEo >>516 この話で言うと東晋の明帝って母親が鮮卑(恐らく漢族化した鮮卑)なのによく帝位につけましたよね。 王敦からも「クソ鮮卑」とか揶揄されるくらいバレバレだったのに。
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/09/04(日) 23:41:19.15 ID:ZVPBSpdv0 賊軍に官軍が殺戮されて婦女子が凌辱されるなんてそれなんてsenkaだけ辛いね 賊に降伏したら生き別れた娘が賊の妾になってたとか頭壊れる
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/04(日) 23:42:14.03 ID:ZVPBSpdv0 sage忘れスマソ
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/07(水) 18:27:56.51 ID:cXanDHqe0 >>523 その漢族のキチガイの極みが五胡十六国時代の呂布の冉閔だな
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/09(金) 15:38:40.96 ID:Zq7J4R4gO やる夫スレでやろうとしたらR-18G不可避の北斉すき
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/09(金) 21:26:05.75 ID:J8JYyczbo >>528 やる夫スレでやるとしたら、高長恭のキャスティングは?
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/10(土) 15:45:16.42 ID:mfZnBrCzo シャア?
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/10(土) 20:30:38.30 ID:ColJKI390 高長恭もだし北斉は慕容紹宗、斛律金&斛律光親子と将軍は有能なの一杯いるんだよな 宇宙大将軍とか言うとんでもないネタ武将もいるけどww
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/10(土) 22:13:02.05 ID:gpchuRVeo 文宣帝も酒癖女癖は最悪だけど武将としては超優秀なんだよなぁ
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/11(日) 10:54:11.91 ID:TOvIjILf0 南朝梁じゃヤンのモデルになった陳慶之が内乱続きの北魏相手に一人奮闘して洛陽陥落させた頃だけど 北魏の変態武力キチガイ共が編隊組んで攻めてきたら陳慶之でも流石に無理だろうな
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/11(日) 11:21:49.95 ID:1xVsPge20 いつまでダラダラダラダラと先の時代のこと喋ってんだよ 作者がどの辺まで書くかはわからないが 関連が深い五胡十六国・南北朝時代の話とか普通にネタバレの類だろ
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/11(日) 17:09:13.95 ID:cpPLeao5o 予定では、溥儀が紫禁城から追い出されるまでかとww
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/11(日) 20:03:47.75 ID:Sc3lqWUN0 ネタバレは禁止なので作者の贔屓球団の広島がCSに行けるか議論しなさい
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/12(月) 12:34:02.29 ID:410qDzq50 中日じゃ無かったっけ 読売最下位というレアイベントを起こせるかどうかは、ドラゴンズの双肩に懸かっている
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/12(月) 12:38:10.81 ID:410qDzq50 ここに来て燕軍に再度マジック点灯。 珍しく星軍がマジック対象だが、夏場マジックが消えて怪しい雰囲気になりかけたところで、 きっちり直接対決で粉砕したところに燕軍の貫禄を感じる
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/12(月) 22:21:28.42 ID:1sop8JPm0 正直南北朝末期の三国志第3ラウンドまで来たら終身名誉ネットの玩具の 宇宙大将軍のせいでネタバレも何も無いと思う
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/12(月) 23:04:25.71 ID:dxwIE5K90 中華がやれ三国鼎立の八王の乱の永嘉の乱のとで大動乱ノンストップな一方で 西の果てでもローマ帝国が三世紀の危機でしっちゃかめっちゃかになってたんですよね (永嘉の乱の頃はやっぱり帝位継承争い真っ最中で、この少し後にコンスタンティヌス1世が再統一する) 当時は寒冷化による民族移動の様相もあったらしいし、やはり北半球全体で動乱の時代だったのかしら・・・
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/13(火) 00:16:57.05 ID:UOEsuHQP0 乙です ぶっちゃけ王衍さんが戦犯扱いされるなら張華はもっともっと戦犯扱いされ無いとおかしいような気がします
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/13(火) 00:35:57.21 ID:LnBbjeTy0 張華が殺されたのは作中時間軸の13年前だが、もう遠い昔のような
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/13(火) 06:13:21.81 ID:GCpuLtFc0 この大敗北はもうちょっとどうにかなったんじゃないかという気がするのがな 無能が罪ならないのは平時のみ ただし、進んで世を乱した八王の陪臣どもよりかはマシ
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/13(火) 16:39:56.57 ID:pdCUzre2O 王衍さんは何がしたかったのかいまいちわからん 別に出世したかったわけでもあるまいに
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/13(火) 19:58:38.73 ID:4bmx/fYB0 なんとかしないとなあと思ったけど別に何もできなかっただけ
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/13(火) 21:16:29.22 ID:RivcC5J00 同じ王氏で何とかできそうな王導と王敦はとっとと江南へ高飛びしちゃってたしなあ
547 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/13(火) 23:17:11.06 ID:HiVPEx5N0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l 神宮花火大会は大盛況でしたね。 l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ .前の打席でもう次回って来ないと思って、 | i ̄i ̄i ̄i """ | .55号見逃しちゃったのは内緒ですよてへぺろ。 l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / HRトップの中日選手まであと四本か `/ | | \ / r、 ∧ { ヽ, _ _ { } <><>´ ` ゝく / 、 \ / 、/ヽ \ ヽ { /` \ \ } l イて武 弐≒=テ l l ト乂ツ 乂シ ノl l また立浪監督の熱い打撃指導が始まりますわね ' ,i l ' l / / ゝ、 iコ し / / 〈 { { `ー,=t-ィ=<7 { ', レヽ、| /{ {-/ /~{,イ l ', .{ ( /:L_北__イ ト、> ト、} =≦三≧= {ヨrー、__{三三{ l γ⌒丶ヾニ三ニシlノ ゝ-- 、 __ノ ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 又 ̄ ノ, E央ヨ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/14(水) 23:39:41.66 ID:huGCIBKk0 立浪の熱い指導(意味深) 漢族虐待おじさんの石虎もビックリな指導法なんだろうなあ(白目)
549 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/09/15(木) 02:47:12.28 ID:SDZ92xO/0 VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/15(木) 02:48:58.29 ID:JBLve8He0 現役時代の実績的に、中日球団にとっては満を持しての監督就任だったはずなのに これ自体が失敗フラグだけど
551 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/28(水) 00:28:05.66 ID:yx70a5820 【何かがおかしい】 /: |:| /: : |:| /| {: : ノノ―-ミ. //| /:::. /<ニ只フ: : : ̄~"'</:ノ {\ .:/ :::| / : : : : : : /: : : : : : : :\:\ ',:、\ ..:/ . :::| /: : : : : : : :./ : : : /: : : : : : : \ , い::::\ ____// . : :/ |.: : : : : :. :./ : : : Λ: : : : : : : : : :.′ } }::::,。o∞∞o。::::::\. . : / |: : : :|: : : :|: / : / : : : : : : :|.: :| /}"´:::::::::::::::/ ̄ \:\/ |: : : :|: : : :|/ : : ⌒ヽ\ : : : : |: | :| < /--く::::::::::::{ x-ミ}:::::} |: : : :|: : : :|:T^付ド \⌒:|/: ノ {レ'´⌒\:\::::::\人f戀:::/ |: : : :|: : : :| t::ツ ィ付T>/ /. . . : .. \:\:::::\/∨ハ /|: : : :|: : : :|:: 、t:り/:| ./'´: :'´`丶 V∧___//::::| . 石勒。 /: : : : : |: : : :| r 、 :: 八 | 人. : : . .ノ;;;;;;) xく二二二/:::::: | /: : : : : : |: : : :|\ V__ノ イ.: :| .ゝ人..::.. 人_ . :/廴)∨∧ ::::::::::::::_| .恐れるに足りませんわ /: : : : : : : |: : : :|\:\ _ <|::|: : :.| { :::::::: } :/\:::. ∨∧:::::::: //| /: : _rー< |: : : :| /7 ::::::::::: |::| : :| ゝ _,_,_ノイ:/Y'ヽ\__|:| |::::::::〈/ | / /: :/ニニ辷: :|: : : :|\/⌒〉:::::::: / : : | / ̄八 } }{ : }^ヽ\ノ::::::/ l /: : : : :/ニニニ辷|: : : :| )]_( 辷L/ : ハ| /^ヽ/ Y⌒"'''⌒Yノノ゚◇く l /.: : : : :.|ニニニニ」|: : : :|/| \ 辷/ : / ノ />-'´ |\::::::::::ノ¨´_ノ}\\ l |: : |: : : :| 二二二 八: :.Ν 八 )>辷| :Λ // | i `¨¨´| ̄:: : } \\U |: : |: : : :|ニニニニニ\| ∨| \>辷|/ニ\ // i| i | | 、::: ハ.:.:: :\\ ※遅くなりましたが、9/30(金)の22:00頃から第百二回の前半部分を投下します
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/28(水) 15:04:41.65 ID:ej2Zfv3b0 待ってました!
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/09/29(木) 20:46:36.93 ID:HOplyvDy0 恐れるに足りない、取るに足りないと言われた輩がどれほどの事件起して、どれほどの大乱で跳梁跋扈したと思っておるのかね。所謂、評価なんて今から見える評価に過ぎないのかもね。
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/29(木) 22:10:52.02 ID:40FYD1c80 石勒も仏教徒にしちゃえば恐れるに足りなくなるってこったろ もうこの頃には儒教が完全に腐り果てて人々から必要とされなくなってきた時代だし
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/30(金) 18:50:20.75 ID:b8u01AxVO 実際の仏図澄がどんな人物だったのか詳しく知らないけど石勒を手玉に取っててもおかしくなさそうなイメージは正直ある
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/30(金) 19:24:56.35 ID:j+nmBZBH0 五胡十六国時代の董卓の石虎にまで慕われてたって言うし 仏図澄も余程の聖人か天才詐欺師なんだろうな
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/30(金) 20:21:07.68 ID:jw7hBHOx0 同時期のローマ帝国もそうだけど、乱世が続いて武人上がりで教養の乏しい君主が続くと 教養のある宗教家や学者に逆にイニシアティブを握られるケースというのは容易に起こり得るのかな
558 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:07:24.02 ID:pOgLTrWS0 ※22:30から始めます
559 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:34:15.31 ID:pOgLTrWS0 -‐=¬ -―…―- / | / . -‐====‐- . \ / x==ミ (⌒) ┐ \ /{ 〈/¨¨⌒ー‐ |: ー┐ / / /ゝ=-/  ̄ ̄ ̄\ 八 ∧ / / /O / / / \ \_/O / ゚ ///ト/ // } ノ{´ { o| / |_f「‐┘/│ r==トミ ./| ノ },//⌒ヽU / / Y^Y ∨| :| 圦_爪`ヾ | :/「 ゝ'^{ ; / / / 八_ノ 八:| \ン |/:│0 / / ./ ⌒¨¨ア / 〈∧〉 ! \ 厶イ x≦ /〈/ 「やる夫が正史を書くようです」第百二回。 ー=彡 -‐ァ / \’ 〃厂 /{ / / /i/ ′ |\ 〉' //〈 .今回からは魏晋の士大夫の /Y ∠ ´ / /::. | - .::/ |⌒´ その後に関するお話が主となります。 / |/'^⌒ 厶イ ∧ :ト. ` ..:::::; | /{ /^ー‐=ニ /└'f^Y ∧ | ..< / ,人 .もうしばらくお付き合い頂ければ幸いです . /Y__,,.. -=ニニニニニニニ% \ .::≧o。o个./; /\{ ‐=ニニニニニニニニニニニ ∧〉≧==く} ⌒^ 厶イ ニニニニニニニニニニニニ∧〉⌒Y Y,〉=- ニ^ir=ミニニニニ|ニ 〉〉ニr=ァ 〉 :}| }|∨ニ=‐- ニイ/ニニニニニ|ニ://r=く=\\ \rノ, }ト.ニニニ =//ニニニニニニ/fア¨ニニ 丶.\ //ニ%ニ:/ニ //ニニニニニニ//ニニニニニ=-\__/ニニニ%/ニニ . ニニニニニニ//ァニニニニニ{{ニYニ}}ニニ∨ニニニ
560 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:36:09.70 ID:pOgLTrWS0 【紀元311年6月 晋 首都 洛陽】 ____ i√i¨}==、 __ィf===========ト丶 /i} 从 i|:i} ー 、 {辷ア'¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨}i}\丶 ,乂i} /刈} i|:i} i/i ii } i}イ {i/i} {i/i} }i}//\} _,ィ劣〕iト.___/i:i:i:i:ト、_ \i|:i} i/i ii },ri| {i/i} {i/i} }i}//}¨ ,r‐t、 ___//// ̄ ̄ ̄¨¨¨¨冖冖¬¬√ 、 .ムi} ,ィ升f、 ┌i ┌i 込、/}=ri| i}/i}圦 r=i _ -‐ ¬冖宀≠'¨¨′ 乂i}_/ /乂} ¨ ¨ r‐t辷*。__i}/i} `i、 | イ,少'´ ̄¨ /}、込ム__//iillム-‐‐‐冖宀冖¬'¨ ̄| | |\_斧'i} } | /i} __ -=≦ア \彡ヘ/_/ .......i| | |乂_}}イ' i} /..{/} /}¨¨¨ _ -‐イ ̄ ̄ ̄ }、//}、_/ ............i| | |i/\ ̄\=‐、i}¨i_/. //i} //==‐ / /ム、――― iト、/ム ...............i| | |{ / ̄ ̄ヽ__ノフ7劣辷i} /イ___===‐ / /i|l〕iト. \ / i}斧ム ...............i| | |i\/:.:.:.:.:.:./i}/ ̄ ̄|i\込、_ -‐_ -‐'./ /| {i /i|l 〕iト. i} i}、州i}\ ...................i| | |≧=‐-≦「_イ´ ̄ ̄¨¨¨´t辷__〕__.ィ.........../ i| {i /i|l 〕iト=イ ≧=≦ム==f宀 冖冖冖¬'¨¨ ̄ ,、 r‐ュ ´ ̄¨¨¨¨' \__/i} /i|l / i| /厂≧=‐\ , ゜ \,'´ ̄¨/i|l / i| /:::::::::::::::::::::::::`ヽ::..., /::::/:::::::/::::::::::∧:::::::',::::::_.\ .,::::::':::::::/:::::::// ',::::::: 〈ゞ',,k〉 l::::::::/∨l;;/ ,,-‐::::::::ゞヽ彡' . l:::::::l==== ====ァ::::::::l:::::l うぅ…… l:::::::|l う;;;) __ う;;;) }〉:::::l:::::l l::::ゞ ゝ-‐  ̄ ‐-.ヾ::::::/:::/ .l:::ゝ u ー'ー ij ,'/::::::lノ::,' |∨:::::>=- ┐ ┌ /:::::::;NM ギュルル l .乂' ../ ゞ ノ∧:::::::/ 晋 太常 摯虞
561 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:36:55.87 ID:pOgLTrWS0 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\ /: : :. :. :. :. :.⌒ ⌒ヽ: : : : : : : ::\ ': : : : :. :./: : : : :. :. :. :. :.\: : :. :. :. :. /: : :. :. :./: : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. :. :.∨ / ./: : : : : : : : : : : : : : : : : ∧: : : : : : :. :. :. :. :.∨ ′: : : : : : : : : : : : : : /:/ ∨: : : : : : : : : : : ::}i : : : : : : : : / }: /}: /:/ ∨: : : : : : : : : : :.}i : : : : : : {: :{/ー― ‐}/}/ 、. ∨: : : :|: : : : : : }i : : : : : : 乂{ }/  ̄ ̄∨ :|: : : : : : }i : : | : : : : | ∨|: : : : : : }i .i{: :| : : : : | == == / : : : : : : }i 張軌のいる涼州へ移りたいけど、 .i{: :| : : : : | _/_: : :. :. :. :.}i お腹が空いて一歩も動けないにゃあ 乂|: : : : .「 ̄ ̄ ̄ト、┌───乂_ \: :/}: :}i 人:.:.:.{.└── ┘ !_____i } }/ .}: :" \{ :ト{乂> , ⌒ イ }__} } }/ 人{ .i> < {/ ヽ } ノ' \ /\ /.∧/ ̄ヽ./ ,< { ヽ/ 人 {__/ ' . ,< {/ ̄「{ ̄\ | { > , / { ./ヘ. 八 /} > , { ∧/} 0 { ヽ/./_} /./\ { .乂 /| | ∧ / .\ ∨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『摯虞伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 摯虞は天の事象を観るのを得意としており、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 以前から友人へ乱を避けるには涼州方面へ避難するべきと勧めていた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 実際の所、彼自身が雍州京兆郡出身で、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 同じ皇甫謐門下だった張軌が涼州を統治していた故の判断だろう _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
562 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:37:51.14 ID:pOgLTrWS0 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\ /: : :. :. :. :. :.⌒ ⌒ヽ: : : : : : : ::\ ': : : : :. :./: : : : :. :. :. :. :.\: : :. :. :. :. /: : :. :. :./: : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. :. :.∨ / ./: : : : : : : : : : : : : : : : : ∧: : : : : : :. :. :. :. :.∨ ′: : : : : : : : : : : : : : /:/ ∨: : : : : : : : : : : ::}i : : : : : : : : / }: /}: /:/ ∨: : : : : : : : : : :.}i : : : : : : {: :{/ー― ‐}/}/ 、. ∨: : : :|: : : : : : }i : : : : : : 乂{ }/  ̄ ̄∨ :|: : : : : : }i 荀済北以来、 : : | : : : : | ∨|: : : : : : }i 朝廷が秘書省に収拾してきた書物が全て灰燼に。 .i{: :| : : : : | == == / : : : : : : }i .i{: :| : : : : | _/_: : :. :. :. :.}i 経書も史書も律令も地形図も 乂|: : : : .「 ̄ ̄ ̄ト、┌───乂_ \: :/}: :}i 価値のある上奏文や詩賦も何もかも。 人:.:.:.{.└── ┘ !_____i } }/ .}: :" \{ :ト{乂> , ⌒ イ }__} } }/ 摯虞が編纂した書物の数々も 人{ .i> < {/ ヽ } ノ' \ /\ /.∧/ ̄ヽ./ ,< { ヽ/ 人 {__/ ' . ,< {/ ̄「{ ̄\ | { > , / { ./ヘ. 八 /} > , { ∧/} 0 { ヽ/./_} /./\ { .乂 /| | ∧ / .\ ∨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 摯虞は皇甫謐の弟子で、晋代を代表する儒者の一人だった。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 諸姓の由来を調べた『族姓昭穆』十巻、『文章志』四巻、『三輔決録注』、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 古代の文章を分類した『流別集』三十巻などの数多くの著作を持っている。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ なお、三輔(関中)出身の人物の事績を記した『三輔決録注』は、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 裴松之によって『文章志』と共に『三国志』の注釈に用いられている _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ──────────────────────────────────────────────
563 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:40:46.50 ID:pOgLTrWS0 .∧三≧x_ _ _z≦三∧ ‘<_二>{又}<二_>’ / ∧ ∧ \ / ハV ∨ Vハ ヘ 《 { 三} ● ● {三 } 》 .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ヽ{二} ワ ,{二}γ | 太康の世が夢だったみたいだにゃあ .| ミ> − <彡 n_ .ヽ___________________乂 / n_  ̄ ̄{ } X ̄{ } r一'彡 _ / ー' ̄ !彡 -―`::::`ヽ__ _,. -―┐ /::::::::/´::::::::::::::::::::::::`ヽ ´ l| f´‐- ̄ ̄ア::::::::::::::::::::ト :::::::\::::::\ j! ∧ У:::/::: /::::::::::l ∨ヽ::_::ヽ:::::::ヽト、 λ _,/::: /::: /::/_::::::l /ヽト :::::::::::::∨}‐- 、 /イ\ 7:::::::::::ィ::∧:::_N Vヽ:::::::::: Vヽ、ノ |:/ i:::::::|::::∧|ィ斧ミ、 ∨::|::::::. ヽ (⌒ヽ |:、__.!::::八: |〃ん:ハ ィ≠ミ、|::::::: |}:|_ / 光天之下〜♪ ヽ ∨ く / ,::::::::从. 弋少 ., .:/:::::|}:| } V У ∨:::::::::\ -‐v /イ::::::/イ 莫匪帝略〜♪ _ .ノ 寸-十- 、ム 、::::::ミx ( } /:::::〈 ´ ̄ } ヽ‐く `ヽ`ヽ::) ィ ヽ::::::::> / -‐ァ、_ > ⌒, `ヽ`ヽ、 Vミュ、ー<{〉 <:::< (_ ィ´ γ _ ィ )} :} )} :}、| ( Y ) }、_ ノィ´ `ヽ ´ イノ τ /イ j! }__ ィヘー'.ハ`丶、 _ ゝ 、´ _,.ィ /⌒´ _ /ノ⌒V ゝイ〉 | ヽ /´ _ `ヽ ` ´`ーへノ Yー ´_,..ノヘ. 〉 | :| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー また、賦や頌にも通じており、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 天下統一の折には『太康頌』を献上して、晋の美徳を称賛している。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 他にも尺の改正や封禅・礼制に意見を述べ、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .八王の乱後に懐帝が祭祀を行った際には、旧典を正して儀礼を整えた。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 賈謐二十四友の一員にしては、儒者らしい儒者と言えるだろう _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
564 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:41:29.35 ID:pOgLTrWS0 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\ /: : :. :. :. :. :.⌒ ⌒ヽ: : : : : : : ::\ ': : : : :. :./: : : : :. :. :. :. :.\: : :. :. :. :. /: : :. :. :./: : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. :. :.∨ / ./: : : : : : : : : : : : : : : : : ∧: : : : : : :. :. :. :. :.∨ ′: : : : : : : : : : : : : : /:/ ∨: : : : : : : : : : : ::}i : : : : : : : : / }: /}: /:/ ∨: : : : : : : : : : :.}i : : : : : : {: :{/ー― ‐}/}/ 、. ∨: : : :|: : : : : : }i : : : : : : 乂{ }/  ̄ ̄∨ :|: : : : : : }i : : | : : : : | ∨|: : : : : : }i 国が滅びるってこういう事か。 .i{: :| : : : : | == == / : : : : : : }i .i{: :| : : : : | _/_: : :. :. :. :.}i 少しでも多くの書物が戦禍を免れてほしいけど…… 乂|: : : : .「 ̄ ̄ ̄ト、┌───乂_ \: :/}: :}i 人:.:.:.{.└── ┘ !_____i } }/ .}: :" 摯虞にはもう何もできないにゃ \{ :ト{乂> , ⌒ イ }__} } }/ 人{ .i> < {/ ヽ } ノ' \ /\ /.∧/ ̄ヽ./ ,< { ヽ/ 人 {__/ ' . ,< {/ ̄「{ ̄\ | { > , / { ./ヘ. 八 /} > , { ∧/} 0 { ヽ/./_} /./\ { .乂 /| | ∧ / .\ ∨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『摯虞伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 洛京が乱で荒廃するに及び、盗賊行為が横行し、人は飢えて相食んだ ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
565 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:44:06.53 ID:pOgLTrWS0 ____ i√i¨}==、 __ィf===========ト丶 /i} 从 i|:i} ー 、 {辷ア'¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨}i}\丶 ,乂i} /刈} i|:i} i/i ii } i}イ {i/i} {i/i} }i}//\} _,ィ劣〕iト.___/i:i:i:i:ト、 \i|:i} i/i ii },ri| {i/i} {i/i} }i}//}¨ ,r‐t、 ___//// ̄ ̄ ̄¨¨¨¨冖冖¬¬ 、 .ムi} ,ィ升f、 ┌i ┌i 込、/}=ri| i}/i}圦 r=i _ -‐ ¬冖宀≠'¨¨′ 乂i}_/ /乂} ¨ ¨ r‐t辷*。__i}/i} `i、 | イ,少'´ ̄¨ /}、込ム__//iillム-‐‐‐冖宀冖¬'¨ ̄| | |\_斧'i} } | /i} __ -=≦ア \彡ヘ/_/ .......i| | |乂_}}イ' i} /..{/} /}¨¨¨ _ -‐イ ̄ ̄ ̄ }、//}、_/ ............i| | |i/\ ̄\=‐、i}¨i_/. //i} //==‐ / /ム、――― iト、/ム ...............i| | |{ / ̄ ̄ヽ__ノフ7劣辷i} /イ___===‐ / /i|l〕iト. / i}斧ム ...............i| | |i\/:.:.:.:.:.:./i}/ ̄ ̄|i\込、_ -‐_ -‐'./ /| {i /i|l 〕iト. i}、州i}\ ...................i| | |≧=‐-≦「_イ´ ̄ ̄¨¨¨´t辷__〕__.ィ.........../ i| {i /i|l 〕i ≧=≦ム==f宀 冖冖冖¬'¨¨ ̄ ,、 r‐ュ ´ ̄¨¨¨¨' \__/i} /i|l / /厂≧=‐\ , ゜ \,'´ ̄¨/i|l / /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ | ………… .| ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ ヽ_________乂 : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 摯虞は平素より清貧であり、遂に飢え死にした \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
566 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:44:41.40 ID:pOgLTrWS0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` .洛陽陥落は中華文明の損失と言っても過言ではない ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
567 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:45:39.63 ID:pOgLTrWS0 【紀元311年6月 晋 司隷 陽平郡】 /"''ー、―;;'"、"、 _ァ―、;;";;、 "'''、,,、―~;;"'';;,ァ―、;'''"'"'';; --、_,―;;"'''-、'";;;、ィ ニ ; ̄`ァ―、;;"'';;、-ニ ,―、" ̄ヾ";;"、、-< ̄`,―_ ̄;;"''、、`-ニ_;;";;、― l;;";"";;,、 ;;"、 l―‐i l ̄ ̄l ̄F―_,,,, 、、、、 - ,/ ̄/ヽ ;;;"ミ ;;"/  ̄lヽ ―' 、_,/ ;;、ヾ''";;、/ ̄丶;;"''"、_ ,,,,、、、、 ---―‐'''''"" ̄, " ;; 、 l ̄ 、,,ィ''i"i''=;;_ /____l_ヽ;;" ;/ ヽ \ ; ,, 、 ;; ,、ィ'"''‐- 、 ;; " " # ;;、 : ,,、ィ'"l l l,,ィ''" "'- ,, ;;""、;; '' "゙;,、_;_; ;; " ;;";; ;;"、 __\ ;; ,、ィ'"//// "''‐-、 " 、 ;; l l l,,、ィ''"  ̄ ̄ ̄ ̄ "'-、;;_,,,, 、、、、 .;_"、 ゙ ";、 l,、ィ'" //////// ."''‐-、 :: . -ニ゙| i――‐イ. ̄ ̄ll i"ニ- l l l l ヽ _ 、',; ;, . ; ,;;ノ、ィ'" ///////////// "''‐-、 l l _|_lェェェェェi|[[[[[[[[|_! l l l l l l l l,ヽ"゙ ̄  ̄ゝ;; ; ; シ "''‐‐、 /////////////// l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l ヽ ;; "l;i!;;ll |ll|."''‐-、 ////////////, ―――――――――――――――‐ ` li!;;;l ; ; |ll|:::;;;;| l l "''‐-、 ////////// 三| |三三l三三| |三三l三三| |三三l三三|! "'' ノl!;i!l ;" |ll|::;;;;;| l l l l l l l "''‐-、 ///////, 三| |三三l三三| |三三l「ュ三| |三三l三三|!; ;; " w ;; "|ll|「「「| l l l l l l l l l l l l "''‐-、 /// . _、ィ' 三| |三三l三三| |三 「ュロ品iii |三三l三三|!. ii ;; " w "'‐、l」l l l l l l l l l l l l l l l l l l"''‐-、_,ィ l l l 三| |三三l三三| |「Eニ|口器ロロ三三l三三|!;: w ; ii , v "''‐-、l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l|l l l l , '´ ̄ ̄` ー-、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1 ―――――| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 {: :i: i /ゝノイ ノ l/u. ⌒ l :} 祖逖殿。 | : レ .|:::::::::○三三○ l :| |: : :(| ⊂⊃:::、_,、_, ⊂l:/ .ついに洛陽が陥落しましたと庶民Aは情報を仕入れてきました i⌒ヽ: :ゝ:::::::::u丶_ノ u. ル|_/⌒) ヽ ヽ 从ヽ,、::::::__,u.イ从/ ヽ/ ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ
568 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:46:57.03 ID:pOgLTrWS0 , '´ ̄ ̄` ー 、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1―‐――‐―.| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二」 { :/:/ /ゝノイ ノ l/ ― l :} | :レ | ● ● .l :| 祖逖殿が指揮を執れば、 |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂l: 話は違ったのではと庶民Bは想像します r-ーー==ーvー===ーー-t ||::::::::::村洛 | |:::::::::::::::::::::::::::::|| ||::::::::::上ス .| |:::::::::::::::::::::::::::::|| /{ |`Y ∧ .ト、 (⌒):::::::::::::ポ..| |:::::::::::::::::::::::::::(⌒) 〈 |^ヽ」丿──── 、 / 〉 | } ||:::::::::::::::::::: .| |:::::::::::::::::::::::::::::|| ∧_ /´: : : : : : : : : : : : :\{ //⌒∨ ~ー=ーー-|_|-ーー===-~ /:|⌒: : :\.: : : : : : : ::\: : : :\/... ∨ /: :|: : : : : : :.ヽ. ∧.: : : :. :.\: : : :ヽ.: : : :. :.∨ ./: : :|: : : : : : : :.|∨∧.: : : : :. :.}: : : : }: : : : : : :∨ {.:. :.:.|厂∨: : : :.|. ∨∧.: : : :. :.|: : : : |.: : :. :. :. :.} |.:. :.:.|i ∨: : :.}/∨∧.: : :: ::|: : : /|.: : :. :. :. :.| 無理無理カタツムリよ。 .|.:. :.:.|| ̄` }: :厂´芹云ミ: : : :/|: : / .|.: : :. :. :. :.| |.i{: : {r芹示 ゞツ.: :. :./ .|. / |.: : :. :. :. :.| 陛下と東海王が足の引っ張り合いしてたようじゃ。 |八:.∧ ゞ' , } : : / |/ .|.: : :. :. :. :.| / }∨∧ 厶イノ イ |.: : :. :. :. :.| だいたい、そうしたら誰があんたたちを守るのよ? |: ∨丶 r─ 、 / {ん j: : : : : : : :| |: : ∨.}\ ー ' / | │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ |: : : : :|. \_, < .人 | \ |: : : : :| 」 // ̄} 晋 范陽国の人 祖逖 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 祖逖は司隷の陽平郡にいた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼の本籍地は幽州范陽国だが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 若い頃から司隷の陽平郡に居を構えていたと『晋書』『祖逖伝』にある。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 八王の乱末期に ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 母親の死で官を去ったが、服喪期間中は陽平郡にいたと思われる _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
569 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:47:54.09 ID:pOgLTrWS0 , '´ ̄ ̄` ー 、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1―‐――‐―.| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二」 { :/:/ /ゝノイ ノ l/ ― l :} | :レ | ● ● .l :| ………… |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂l: r-ーー==ーvー===ーー-t しかし、新任の郡太守も来ませんし、 ||::::::::::村洛 | |:::::::::::::::::::::::::::::|| 正直この陽平郡も危険になってきましたと庶民Bは心配します ||::::::::::上ス .| |:::::::::::::::::::::::::::::|| (⌒):::::::::::::ポ..| |:::::::::::::::::::::::::::(⌒) ||:::::::::::::::::::: .| |:::::::::::::::::::::::::::::|| /{ |`Y ∧ .ト、 ~ー=ーー-|_|-ーー===-~ .〈 |^ヽ」丿──── 、 / 〉 | } .∧_ /´: : : : : : : : : : : : :\{ //⌒∨ /:|⌒: : :\.: : : : : : : ::\: : : :\/... ∨ /: :|: : : : : : :.ヽ. ∧.: : : :. :.\: : : :ヽ.: : : :. :.∨ ./: : :|: : : : : : : :.|∨∧.: : : : :. :.}: : : : }: : : : : : :∨ {.:. :.:.|厂∨: : : :.|. ∨∧.: : : :. :.|: : : : |.: : :. :. :. :.} |.:. :.:.|i ∨: : :.}/∨∧.: : :: ::|: : : /|.: : :. :. :. :.| どこもかしこも盗賊だらけ。 |.:. :.:.|| ̄` }: :厂´芹云ミ: : : :/|: : / .|.: : :. :. :. :.| |.i{: : {r芹示 ゞツ.: :. :./ .|. / |.: : :. :. :. :.| 南東に移った方がいいかもしれないわね。 .|八:.∧ ゞ' , } : : / |/ .|.: : :. :. :. :.| / }∨∧ 厶イノ イ |.: : :. :. :. :.| あっちには兄上もいるはずだし |: ∨丶 r─ 、 / {ん j: : : : : : : :| |: : ∨.}\ ー ' / | │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ |: : : : :|. \_, < .人 | \ |: : : : :| 」 // ̄} |: : : : :| >y'7 //{ ̄ ̄ ___/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 祖逖の実兄祖納は N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 寿春の周馥の下へ逃れた後、琅邪王司馬睿の配下に加わっている ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
570 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:50:23.28 ID:pOgLTrWS0 「了ア>.::´::::::::::::::::::::::`丶 「`ヽ >::´;:::::;::i:::::::::ヽ:::::::::::ヽ:::::ヽ! /、 /:::::/::::/-|::::::::::::i、:::::::::::::∨::∧-.< . /::/::'::::/ l::::::::::::|‘,:::::::::::∨::::';::::‘, . /:::'::::|:::;'、 ';::::::::::| }:ト、:´:::::i:::::::}:::::::i /ィ::|:::::|::i ヽ、丶::::::lイリ V::::::!::::::'::::::::| . j:|::|:::::|:ィ芹抃 \!ィf芹示k:l::::/:::::::::| . |:|::|、小{ Vり V:ンl|:::|:/ l:::::::::| よし。 . | !ノ:::|.l∧ ′ ||:::| |::::::::: |:::::::::| |:込 ` ‐ ´ イ||::; |::::::::: うちらもここを離れて南へ移りましょう |:::::::::|人::| ,> ,_ ィ^i、 .ル′ |::::::::: . |:::::::::|jI斗f´: : ∧ { {: :`i=-. . ,_|:::::::: . |:::::::/:i: : :|.|: : : : _ヽ/} '´Y: : : : : : `ヽ:: . !::::/: :|: :r゙└、: :(___ `ー | | )ヽ:/: :__: : |::/: : :|: :| i|:ヽ://:ヽ.,_ゝシイ: :/: ミヽ l/: : ヽ/ ̄ ̄ =‐- ゝ辷彡' ` <: ヽ , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 /:.: : : :{≧=- ___\ }: : r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| |l:/|/● ● ト、: :| |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | /⌒ヽ__|ヘ ..イ:i : :/⌒i . \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ / / //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧ ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『祖逖伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 祖逖は親党数百家を率いて淮水・泗水の地へ乱を避けた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
571 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:52:39.91 ID:pOgLTrWS0 .,、 盛楽 、-' ヘ ,r'`ー-、_;_, ○ 薊 /´ / r'´  ̄ヽ, ○ ,r'´ r' r‐ } { ,.、_ノ _"7 / / r' 晋陽 太 / 'ー'´ ./ ノ ○ ヽ ' { ○ 行 'ー、 r'‐-,_,_ィ_ } 陽邑 /ヽ_r' _r'´ { 平陽 山 鄴 r-'´ 〇 r' `ヽ } ○ 壺関○ ○ ノ 臨淄 }'ー' { { 脈【陽平郡】 r' '´`ー-, ヽ / ノ r' \ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' .,  ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 〇 > ←淮水 ○長安 ○許昌 下邳,●' ヽ r-v'γ泗口 ハ_ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. .陽平郡は司隷の最東端にあり、 : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 冀州の魏郡、兗州の東郡の一部を分割した郡である。 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 当時、劉琨の甥の劉演が陽平郡太守に任命されるも叔父の下へ逃走。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: 到底治安維持など望めず、祖逖の一族がこの地を離れたのも無理はない ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ {\ /} l; : : : : \\」リ/ / {{ \/{___________/ / } i: : : :::\::\i../ / 人__,rく_/ ̄ ̄ ̄`\{.ノ く___/⌒ '⌒\ \ . / /. / { \ ‘, { { { ノ\ \ \ ‘. { { {/ー─\| | | ─ } } { { {ニニニ= | | |====} } } { { { |り| |り|ノ } 当面の間、逃げウマに転向致しますわ! / ,’ {  ̄  ̄{ } . / / { し ┌┬ ) ∧ { { {ニ=- ____, -=ニ} } { { \{_/{__/// ___ノ } { {人/ //}x─‐n// _/_人} 晋 陽平郡太守 劉演
572 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:53:18.69 ID:pOgLTrWS0 【紀元311年秋 晋 兗州 東郡】 i⌒i⌒i⌒i⌒i⌒i⌒i⌒i⌒i⌒i⌒i⌒i | | | | | | | | | | | | ,、 | | | | | | | | | | | | _〈 i、 | | | | | | | | | | | | _、シ从ヾ、 | | | | | | | | | | | | _ _,,シ:'「|ヽ.・ヽヽ |_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|三} /⌒  ̄|| |.|_ へ.、。_) |三三三三三三三三三三三三三三三} ,イ{ ノ ||( ,U |三/´|`ヾ三三三三三/´|`ヾ三三三ニニニニニニニニ0ニコ/ └゙(─@─)========(─@─)=┘ /| | } j{ \._|_,ノ \._|_,ノ 《_,ヒ} 《_,/_} , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ .トl!: : | |l:/|/ ノ \ ト、: | もう歩けませんと老婆Aは焼肉にされる覚悟を決めます |/!:ll ● ● ノ: : | .|ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃.イ:i : : { . /⌒l __, イト:}从{: :ト / /ゝ八__/:.:.// >、 | l.:|.|oi//:.:.:.:.{.{ヒ;_、_} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 司隷から徐州への長距離移動。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 軍隊の移動ではなく、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 数千人規模の老若男女が家財を抱えて移動したのである。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 困難な移動になったと推察される ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
573 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:55:21.33 ID:pOgLTrWS0 /{ |`Y ∧ .ト、 〈 |^ヽ」丿──── 、 / 〉 | } ∧_ /´: : : : : : : : : : : : :\{ //⌒∨ /:|⌒: : :\.: : : : : : : ::\: : : :\/... ∨ /: :|: : : : : : :.ヽ. ∧.: : : :. :.\: : : :ヽ.: : : :. :.∨ /: : :|: : : : : : : :.|∨∧.: : : : :. :.}: : : : }: : : : : : :∨ {.:. :.:.|厂∨: : : :.|. ∨∧.: : : :. :.|: : : : |.: : :. :. :. :.} はーい、お婆ちゃん。 |.:. :.:.|i ∨: : :.}/∨∧.: : :: ::|: : : /|.: : :. :. :. :.| |.:. :.:.|| ̄` }: :厂´芹云ミ: : : :/|: : / .|.: : :. :. :. :.| そんなの誰も見たくないから、 |.i{: : {r芹示 ゞツ.: :. :./ .|. / |.: : :. :. :. :.| 無理せずにそこの馬車に乗って頂戴。 |八:.∧ ゞ' , } : : / |/ .|.: : :. :. :. :.| / }∨∧ 厶イノ イ |.: : :. :. :. :.| .病人や怪我人も乗っていいわよ |: ∨丶 r─ 、 / {ん j: : : : : : : :| |: : ∨.}\ ー ' / | │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ |: : : : :|. \_, < .人 | |: : : : :| 」 // ̄} |: : : : :| >y'7 //{ ̄ ̄ , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| |l:/|/● ● ト、: :| さすが祖逖様と老婆Aは感謝感激します |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | /⌒ヽ__|ヘ 丶_ノ ..イ:i : :/⌒i . \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ / / //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧ ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .この移動の間、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 祖逖の指導力が如何なく発揮された。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .彼は老人や病人を車馬に乗せ、薬物・衣類・食糧を人々と共に共有 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
574 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:56:19.46 ID:pOgLTrWS0 , '´ ̄ ̄` ー-、 , '´ ̄ ̄` ー-、 /: : : r‐r==========、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1 ―――――| /: : /├l‐1 ―――――| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 {: :i: i /ゝノイ ノ l/ ― l :} {: :i: i /ゝノイ ノ l/ ― l :} | :レ | ● ● l :| | :レ | ● ● l :| |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂ l:/ |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂ l:/ i⌒ヽ: :ゝ ル|_/⌒ i⌒ヽ: :ゝ ル|_/⌒)) ヽ ヽ 从ヽ,、 __, イ从/ ヽ/ ヽ ヽ 从ヽ,、 __, イ从/ ヽ/ ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ /人_ /∨ 厶-─ ─── 、 |冫 / \__/:/.: : : : : : : : :. :. :. :.\| /:.\/\ /: :/.: : : : : : : : : : : : : : ::\.:..:. :.ヽ: :\:.\/ //: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::\: : : ∨.:.:\:.\ {/.: : : : :./: : : :.|:.|ヽ.: : : :: ::|:: : : ::}: : : : ∨: : :.\:.\ |.: : : : :./i.:. :. .:.|:.| ∨.:..:. :.|:: : : ::|: : : : :.}\: : : :.\:.∨ ./|.: : : :./ .|.:. :: :::|:.|. ∨ : : |:: : : ::|: : : : :.|. \.:..:: :.\} /.: .:.|: : :.\ |..i{ : : |人 ∨ : }:: : : ::|: : : : :.| \.:..:. :. /.:.:/ .|从八芹ミ八: : { ー=≦⌒/.: :. :./.:. :. .:./ \.: 私がこの集団の主にねぇ /: :/ ∨: | じ \ 芹云ミ/.: :. :./⌒}: :./ \ /: :/ ∨{ じリ }: : :./ ノ:./ {.:./ 八 ′ 厶イ: |__//\ |:.{_ /⌒\{ \ -- ‐ |.:.:|<´ \_ \ /}⌒ヽ\ \`\__ <´ .|:.人\ / {_/ // ヽ Y /} ノ/ \\ ̄ ̄\. . / ーイ´ 人ノ /\| /}´ / ∨ ∧ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } また、臨機応変の策略が多かったため、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 宗族の老いも若きも祖逖を集団の主に推すようになったという ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
575 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:57:11.17 ID:pOgLTrWS0 .,、 盛楽 、-' ヘ ,r'`ー-、_;_, ○ 薊 /´ / r'´  ̄ヽ, ○ ,r'´ r' r‐ } { ,.、_ノ _"7 / / r' 晋陽 太 / 'ー'´ ./ ノ ○ ヽ ' { ○ 行 'ー、 r'‐-,_,_ィ_ } 陽邑 /ヽ_r' _r'´ { 平陽 山 鄴 r-'´ 〇 r' `ヽ } ○ 壺関○ ○ ノ 臨淄 }'ー' { { 脈【陽平郡】 r' '´`ー-, ヽ / ノ r' \ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' .,  ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 〇 > ←淮水 ○長安 ○許昌 下邳,●' ヽ r-v'γ泗口 ハ_ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ .祖逖率いる集団は泗口に到着した。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ ただ、『晋書』を見る限り、 / ヽ{ ト、ヽ l: .彼が琅邪王司馬睿の配下に加わるのはもう何年か後だったようだ ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
576 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:57:49.53 ID:pOgLTrWS0 【紀元311年秋 晋 徐州 泗口】 , '´ ̄ ̄` ー 、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1―‐――‐―.| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二」 { :/:/ /ゝノイ ノ l/ ― l :} | :レ | ● ● .l :| ひとまず落ち着いた所で |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂l: これからどうしますかと庶民Aは質問します r-ーー==ーvー===ーー-t ||::::::::::神洛 | |:::::::::::::::::::::::::::::|| ||::::::::::戸.ス | |:::::::::::::::::::::::::::::|| (⌒)::::::::智:ポ.| |:::::::::::::::::::::::::::(⌒) /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〈 ||::::::::::辯::::: .| |:::::::::::::::::::::::::::::|| /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `、/:.:.:.: /|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ~ー=ーー-|_|-ーー===-~ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.i :.:.:.:.ト、:,:.|:.:.:.:.:.:. i:.:.:./:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 |:.:.|:.:.:.i:.| /:.:|:.:.:.:.:.:. |/:.:.:.:.:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 |:.:.|:.:.:.|:.|'__Vl:.:.:.:.:|:.:|'⌒ヽ:.:.:.:.:.:`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 |:.:.|:.:.:.:ィ'ハ } |:.:.:.:.:ト::〈ヽノ }:.:.:.:/:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 . 人:.ト、:.:.| tリ |:.:.:.:.:||:i:;∨ ,:.:/:/ :.`、:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.: `、 ヽ >ゝ |:.:./lノ|:|_〉V:,_:.:.:.:.:.:.:.:./:`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. そんなのこっちが聞きたいわよ く / :|:| ヾ、`'〜、;./ヘ:::::\:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:. \ . ヽ、__ ::! ∨))、:::::::\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . 心 ,l:| ∨__\:::::: \:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.: ゝ-‐≦{ ヾ:、 У/\ 、::::::::ヽ:.:.:.:|:.:.:.:.: ヾ /ハ .// ヽ、 __}__:.|:.:.:.:.: jI斗:r'' |:i} // / `丶:. /´ / : : l Vk / / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 洛陽陥落後、天下の情勢は非常に流動的、かつ混沌としていた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
577 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 22:59:41.64 ID:pOgLTrWS0 【紀元311年秋 晋 揚州 建鄴】 / /r┐`ー'^ ゝ' o \ /o `¨ (`Y´) r‐==ミヾ `、 : r‐'r‐ヘ 〈 〉 |⌒ト ∨ ハ | |〈 |{7´ YLノ|\|_厶 }|o゚ | `、 | |く( |{∧___{⌒´ 〉/○ i:}|_,ノ `、 洛陽が陥落して陛下が匈奴に連れ去られた? | ∧゚ oト ○ .〔 〕 |\ | ∧__/i __ | {f}f}、 | .東海王が亡くなってまだ半年も経っていないのに? | i 〔 〕人 < ノ .イ: / |\ ノ^| /f}f}\〈\ __ / :|/..┐ :| |:∧ |\∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/ / \|\__,f‐|「∨ //´|=|ニ=- -‐=ニニr'⌒ー┐ .厶斗ir。ニニニニニ=‐- _,、、、、、、、斗==ミs。,,,,_ /ニニニニニrf \ `二V´}ニニニ゚ir。ニニニニニニニ /:::::::::::::::::-===ミ:::::::::::::} /ニニ\ニrf∧ `マ,ノ_,.ニニニニニニ%ニ/ニ/ニニ }(___ノ:::::::::::::::::::::::::::::≫'’ ̄``リ //}ニニニニ%。o 〉 }::/____)。o%¬冖'^∨ニニニ|  ̄ア:::::::::::::::::::::::::::/ ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::{ _,、 __,,,、} 晋 琅邪王 司馬睿 {:::::::::::::::::::::::::::::::::}. {__,ィぅ }"\ { }:::::::::::::::::::::::rミ:::| `ー く. ヽ .≧=:::::::::::::::::::::::::{ 、,` 、_ -ィ′ 我々は課せられた任を果たす以外ありません。 。s≦ ̄ ̄ ̄ ≧s。_:ヽ__ ``、 _..._ノ j{ニニニニ=- _  ̄} くれぐれも変な気を起こされぬよう .j{ニニニニニニニ=- _ ヽ j{ニニニニニニニニニ=- _r―-イ . . . . . . . . . .j{ニニニニニニニニニニ=- \ : : : : : : : : : :}「ニニニニニニニニニニ=- `、 晋 丹陽郡太守 王導 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 洛陽陥落時点での琅邪王司馬睿は揚州の都督に過ぎない。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかも、武帝司馬炎の血筋の者は N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j まだ何人か残っていたため、彼は皇帝に即位できる立場になかった。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 正統性という観点から見れば弱いのである ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
578 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:01:02.68 ID:pOgLTrWS0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | はじまり |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// .今回は石勒や劉琨の動きを述べつつ、 | | >:´|、 - ,|`:< 東晋建国までの流れについて紹介していきたい | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
579 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:03:34.93 ID:pOgLTrWS0 【紀元311年冬 晋 并州 晋陽】 | ;`;| /:/\ | ;'l:| i'`'i 、 ┌个┐| | .:_|___. !:`l'| ζ\ |;`;| ‖ | .:|...:|/:/...:.:|..: : : : : :.:`L..r─Lム、 -、_|_.;l:| \';、\ :|':i;;| . i'1 ||/> | └┴┬i::::|==========|: :Lム、ロ.::| ー|_}:;| \';、.\|;';;;| ./〉 |;|_r// / |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :: . : . : .::| -|_|`|_r:‐:‐:‐:‐\';、\;| r‐//┐_|:|::::::::;⊥、r/.: ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : . ┌::、 /〉: ー|_};|::::::::::: : :: : {二l\;i`!、::://:::::::::::::::::::r| .::| /.:::: _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : -┘:::L、r‐//┐ ,、: -|_| ̄/\:::::::/`|_{┬| |;、\::::::::i'|::::::r┴冂、 .:::://\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ニl.r┴、_|_|_|:>:::::〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.>''「 ̄ ̄|[ ̄ ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄ ̄ ̄|「 -TニTニTニTニTニTニTニTニT《┴┐::| .:::|_rェ :::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮/7_」L_:.」L____.」L ___.」L ~三三三三:.三」L三三三」L三三〉〉┬┴┤ .:|_;!:..|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥》> ̄]匚 ̄ ̄]「 ̄ ̄]「 ̄「 ̄ ̄]「 ̄ L l「 ̄ ̄ ̄|「  ̄ ̄|「 ̄ ̄|r'.:| .:|ー:|_ .|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~::::::::::::::::::}「 ̄ ̄|「 ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄l[ ̄|「 ̄ ̄l[ ̄ ]_」L:___」L____」|__ |》〉 ~゛`┴::-'⊥::.俚⊥!:::::::::::::::::::::::::::::::::::>''「 ̄ ̄|[ ̄ ̄ ̄____」L:._:.」「 」L:._:.」「 ]「 ̄ ̄]:[ ̄ ̄ ̄]匚」[ ̄][く《:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/7_」L_:.」L___|「 ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄  ̄|「 ||  ̄ ̄|「 ̄TニT ,, 》> ̄]匚 ̄ ̄]「 ̄ ̄,, 八 Y´:::/:: ̄:::`:く / ,ゝ、_メ:::::: __::::::::ヽ::::: ヽ..人 /ヾレ'''7::::::::://A:::::!::::丶::、ム::::∨ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |,ィ介y'::/:/~~~~',: !::::::∧::! ムヽ∨ | 崔悦殿ー! .| /:::ィ !:::: !/_ |::ト、;::斗:!:::::l::!: ∨ .ヽ_________乂 ./イ:::| |:::: |´_ ヽ l/´__≧|::!::::::!:l:::::∨ イ !:::ケl::::::!《 l::心 ′ l::心ア}:::: Y:::::: } {::! l:::У:!:: l `"´ 、 `"´ ':|:::::::!:::: / .V:、 V:::::ム:::! /:::|:::::::}:::/ .ヽ:〉l::::::::ム::ト ' ヽ /::::ソ:::::リ:::{ ( .ト、リλ::::::::从:l}i:.、 .イ{:::/::::::/::::::`ー') .乂::_::_〉::::::::::|:リ/ト.`¨.´,.ィl V: /:/::::::lト::::く ./:::イ::::ム:::::: V、 ∧∧ .l/::::{/_::::::: | ヽ::} {:: {/={トV:::::}`~~~~~~~´l:::: /=kく\! }/ 晋 清河国の人 崔悦
580 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:04:28.65 ID:pOgLTrWS0 . \_-ニ=- _ _ .-=ニ:::::"':..、〕::::``〜、 \_-_-_-_->'゙::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::\ `'<_/::::::::ヘ::\:::::\:::::::::::∨::/:::::::::::. /:::::::::::':>‐V::|:::::::::l:::/|::::::∨::/:::::::::::. .:::::::::::::' ,.斗-\-:l/:::|:::::::::∨:::|::::::::::. l:::|::::::::x }/ _`'<:|:::::::::::|:::::|::::::::::: l:::l:::::'゙:| /灯丐'≫|:::::::::::|:::::|::::::::/ あら、温嶠さん。 ::::l::::::l::x=ミ V'ソ |:::::::::::|:::::|:::::/ }八::::秋 V! |:::::::::::|:::::::::::: .例のお務めはもう終わったのかしら? } ヽ::::::.ノ .::::::::::/:::::::::::::乂_,ノ{ l:::込、 r:::::::フ /::::::::/::::::{:::::::::::::::::::::ノ . _」L -┐、 __/.、::/::::::::::\:::::::`'< /-、、/)| `''´ | |⌒::::::::::::::::\:::::::::::::. /-_-_-∠'」 ′ ! ! }::::::::::::::::::::::::::::::::::: r‐‐、__ ⌒^\: : :\ -- /: :\ _ . /_-_-_-にノ,イ、 // ノ人(``ヽ、:::::::::} }/ t_>(__r‐‐、 __ _ > ´: : : : : : ,ヘ: : : :V:、 . √-_-彳 /:/\\__/7,. }:::::/ / ノ////{^Y_⌒>: : :, : : : : : : : : : : V : : ハ: \ ,{///-=≦: : ´: :/: : : : : : : : : ハ: V : : :i : : ', / rく {////⌒ア: :/: : :/: :i: : : :/:斗{⌒}: :}: : : :}: : : :V / 乂 >--- /: : ' /: :': :斗-: /}: 八{ 八jニニハ: : : :V }> -- W : i {: : { : /}: :/ノ' x≠ミ个: : : :': : 〕iト :} ええ、おかげさまで。 | И: |八 乂 ィ笊 ん(_,/: : : 人: : : <⌒ ,乂 八{ i: ヽW vリ 乂ツ: : : '^Y: : i : :\ 後は張儒殿の一行が無事到着するのを祈るだけです `ト-- ´ ノ {: : 从 ' _ 、 /: : ∠ イ:_:_从:「⌒ ∧ ⌒7: :ハ : :込、 V_ノ /イ´/////>、 \ / / 〕iト 八(⌒ヽ{ ≧rf. .rく 乂/////ア⌒7 V ⌒{ __ /^ア. . . . .}/  ̄ _j//// V / _ 。o≦. . . . . . 、. . . / //////ハ V 晋 平北参軍 温嶠
581 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:06:17.02 ID:pOgLTrWS0 |-_-_-.|__..、-─- ミ/_-_-_-ノ r-、-_-'"::::::::::::::::::::::::::::{_-_-,.へ 廴f7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::ヽ /:/::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::∨::::::∨ /:/':::::::::::从::::::::l::::::::\:::::::::::::::::∨::::::', ./:/ /:::::::::::/ ∧::::ト、:::::::::::\::::::::::::::l::::::::i /:::;' ::::::::i:::/─‐-l:::l \:::::__';::::::::::::|::::::::| . {:::::i i:::::::l/ ____ }:ノ _____ l:::::::::::|::::::::| 劉琨様はいったい何をお考えなのかしら? \::ヽ |:::::::|《~う/ハ '~う//,i¨》:::::::::::l::::::::| )::ノ |:::::::', ∨/ノ ∨/ノ l:::::::::::l::::::::; .あの石勒と誼を通じようなんて (⌒ |::::::ハ /:::::::::;':::::::/ ノ:::::::::人 -〜( _.、/.::::::::/::::::::l /:::::::::::/:::::::>─┬‐=_"{::/:::::::::/:::::::::::| (:::::::::::/:::::::_.、-r':[_.M.___/-l::::::::/:::::::::::::::', / ,. /: :_: : : ´: : : : : : : : : :-:、: :\:、 ヽ:::::( i:::/ {_:_:_:_:_:_:_:_:人:::::ト :;:::::::::::::il /: :.|: /:,: : : : : : : : : : : :,ハハ: \: :ヽヽ )::::);:/ / 〔_/:o::/._〕 _)ノ ∨::::::::|l ': : : : {/:/: :./ : |: : : : :.:|: :|`´ ヽ: :三_〉:_ヽ、_ /: :./: :∧}: : :|: : :|: : : : :.:|: :| |: :|: : :|:!: : ̄彡´ |: : |: : |: :|:.:|: |: : :|:l: : : : :|: :| }: :|: : :.:|:.|:< {: : |: : |: : : |: |: : :|:i: : : :.リ、/_/ j从: : :}:|:.|、:_:_≧ \}: : ∨: :|: |≧-_、: : / ィ≦⌒ヽイ: :/: !:.!: / ですが、石勒と接触する絶好の機会ではあります。 イY:.:{: : Y ハ斥 ∨ ら:刈 |:/:{:.:|:.|/ -イ: :ト、: 圦 ら::ム マしソ }: :.|: |:.| 石勒の家族を送り届けに来たとあっては、 Y、:\:」 マし' , ¨´ /: /: :{リヽ あちらに人の心があれば無碍にはしないでしょうし \: ハ _ __ ィ: /r≦―-、 \:> _ ...イ: :// ̄ ̄ヽ:.i /\〉:.:./三ヽ j: // // ///Y /{:.:.:.:.:.:.:\三、/W //}:.∨ }| { \:.:.:.:.:.:.:.:}☆:.:.:| /<  ̄7!/:.|
582 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:07:18.08 ID:pOgLTrWS0 \_-_ニ=- _ |_-_ `''<_-_-_-ニ-''"゚~~::::::::~~゚"'::.、 -_-_ `,.:'´:::::::::::::::::::::\:::\:::::::::/_-_-} .:::::::::::::ノ:人:::::::::::::∨:::\:/_-_-_] /:/::::::/::/⌒l::::::::::::::∨::::∧-_-_ノ', / ,゙::::::::::/ l::|';:::::::::::|::::::::∧::::::::::::', { :::::::::/\ :::| \::::::|::::::::::::|::::::::}:::::. { |::::::斗=ミ /:/─‐\::::::|:::::|::::::::}:::::: 人::::ヽVソ /'゛ 斗=ミ |::::::|:::::|::::::/:::::′ .それだけにしては、 .::::ハ乂x , 弋ツ >:::::::::::/:::/::::::′ 随分と金銀財宝を車に乗せていたわよね? .::/ .::::. xxx /:::/:::/:/::::::' 廴_八:込, 丶 /:::/:::/:::::::::::/) この御時世に (⌒ハ::l::\_,,. -=/::://:::::::::::::':( ) ノ::|:::__::ー┴=彡'::::::::::::::::::/(⌒ー-- ..:::::/乂⌒\ 八:::::::::::/乂::. 八:::(/ ⌒乂\(⌒:::::::::::\} ):〉 / ,. /: :_: : : ´: : : : : : : : : :-:、: :\:、 // }乂 \ノ人:\ヾ::/ /: :.|: /:,: : : : : : : : : : : :,ハハ: \: :ヽヽ ': : : : {/:/: :./ : |: : : : :.:|: :|`´ ヽ: :三_〉:_ヽ、_ /: :./: :∧}: : :|: : :|: : : : :.:|: :| |: :|: : :|:!: : ̄彡´ |: : |: : |: :|:.:|: |: : :|:l: : : : :|: :| }: :|: : :.:|:.|:< {: : |: : |: : : |: |: : :|:i: : : :.リ、/_/ j从: : :}:|:.|、:_:_≧ 見ちゃいましたか。 .\}: : ∨: :|: |≧-_、: : / ィ≦⌒ヽイ: :/: !:.!: / イY:.:{: : Y ハ斥 ∨ ら:刈 |:/:{:.:|:.|/ 劉琨様には劉琨様のお考えがあるのでしょう。 -イ: :ト、: 圦 ら::ム マしソ }: :.|: |:.| Y、:\:」 マし' , ¨´ /: /: :{リヽ 私としては、また空手形連発していないかが心配ですけど . \: ハ _ __ ι ィ: /r≦―-、 \:> _ ...イ: :// ̄ ̄ヽ:.i /\〉:.:./三ヽ j: // // ///Y /{:.:.:.:.:.:.:\三、/W //}:.∨ }| { \:.:.:.:.:.:.:.:}☆:.:.:| /<  ̄7!/:.|
583 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:09:02.38 ID:pOgLTrWS0 【>>582 修正】 \_-_ニ=- _ |_-_ `''<_-_-_-ニ-''"゚~~::::::::~~゚"'::.、 -_-_ `,.:'´:::::::::::::::::::::\:::\:::::::::/_-_-} .:::::::::::::ノ:人:::::::::::::∨:::\:/_-_-_] /:/::::::/::/⌒l::::::::::::::∨::::∧-_-_ノ', / ,゙::::::::::/ l::|';:::::::::::|::::::::∧::::::::::::', { :::::::::/\ :::| \::::::|::::::::::::|::::::::}:::::. { |::::::斗=ミ /:/─‐\::::::|:::::|::::::::}:::::: 人::::ヽVソ /'゛ 斗=ミ |::::::|:::::|::::::/:::::′ .それだけにしては、 .::::ハ乂x , 弋ツ >:::::::::::/:::/::::::′ 随分と金銀財宝を車に乗せていたわよね? .::/ .::::. xxx /:::/:::/:/::::::' 廴_八:込, 丶 /:::/:::/:::::::::::/) この御時世に (⌒ハ::l::\_,,. -=/::://:::::::::::::':( ) ノ::|:::__::ー┴=彡'::::::::::::::::::/(⌒ー-- ..:::::/乂⌒\ 八:::::::::::/乂::. 八:::(/ ⌒乂\(⌒:::::::::::\} ):〉 / ,. /: :_: : : ´: : : : : : : : : :-:、: :\:、 // }乂 \ノ人:\ヾ::/ /: :.|: /:,: : : : : : : : : : : :,ハハ: \: :ヽヽ ': : : : {/:/: :./ : |: : : : :.:|: :|`´ ヽ: :三_〉:_ヽ、_ /: :./: :∧}: : :|: : :|: : : : :.:|: :| |: :|: : :|:!: : ̄彡´ |: : |: : |: :|:.:|: |: : :|:l: : : : :|: :| }: :|: : :.:|:.|:< {: : |: : |: : : |: |: : :|:i: : : :.リ、/_/ j从: : :}:|:.|、:_:_≧ 見ちゃいましたか。 .\}: : ∨: :|: |≧-_、: : / ィ≦⌒ヽイ: :/: !:.!: / イY:.:{: : Y ハ斥 ∨ ら:刈 |:/:{:.:|:.|/ 劉琨様には劉琨様のお考えがあるのでしょう。 -イ: :ト、: 圦 ら::ム マしソ }: :.|: |:.| Y、:\:」 マし' , ¨´ /: /: :{リヽ 私としては、また空手形連発していないかが心配ですけど . \: ハ _ __ ι ィ: /r≦―-、 \:> _ ...イ: :// ̄ ̄ヽ:.i /\〉:.:./三ヽ j: // // ///Y /{:.:.:.:.:.:.:\三、/W //}:.∨ }| { \:.:.:.:.:.:.:.:}☆:.:.:| /<  ̄7!/:.|
584 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:09:32.22 ID:pOgLTrWS0 //: : :/: :/: :./: : : : : {ハ、r 、:.Yヽ,.ハ: : ::. :':.:|: : :.': :/: :./: :/: : : :.| |: |:|:∨}: : :,:.:. | : |: :.:.|: :|: : :! : | : : : |:| |: |:|: :Y: :.:|l:| ,.r'-:.:|: :.:.|:-ト、_|:_:.|:|: : :从_,...イ|: }:{: :.|:||: : }リ 、_,ィ≦_|: :.:.|:/ィrftォ 、|: :/ ,ィチハ|/: | : |:|:.: ,' 崔悦殿は…… _,..ィ: {: : :圦 ら_jr ! ∨ らr} ': :.}: /:} }/ ∧:∨: :| 弋こソ しソ /: :/:/:/ / .盧志様の御家族をお待ちに? {! i从: :.| _' /: :/{/:/ /从\〉:.、 ( У ..ィ{: / i/ r=≦===ミ、:::::::≧ = - ≦!:.|j/ {) /-、:.:.:\〉-、::::::/::::::| /:// . \ニ=- _ ∨_-_-_-_━─-...ミ ∨∧_ノ:.:.:.:.:.:\_}:::::☆::::Y' { \_-_-_->'"~~~"''〜、、::::::::::::::::\ \_-/:::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::\ . /∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::. 〈__,{:八:::::::::::::::::`、:::::::::::::::::::`、::::::::::::::::. . .::|∧:::::\:::::::::::::::`、::::::::::::::::::|:::::::::::::::::: .::/|:::∧:::l_,,.`'<:::::::::`、::::::::::::::|::::::::::::::::::| ええ、そうよ。 /:/:::|:::::::}:/斗-=ァ\::::::|::::::::::::::|::::::::::::::::/ ..::/ j八::::从 V} ' |:::/::::::::::::::|::::::::::::::: もう半年になるけれど、 .〈:〈 /' l:/':ノ |/::::::::::::::/:::::::::::::/ あの従父上が匈奴に捕らえられているままとは思えないし。 `>> l:::::\ /:::::::::::/::::::::::::::::{ (:::( l::::::::::::... っ /::::::::/!:::::::::::::::::::::::. _ その時が来たら、誰かしら迎える者は必要でしょう )ノ 八:::::::\:::\ /:::::/ |::\::::::::::::::::::::... ⌒):) \:::::::\::::/::/::::}/|:」 \::::::::::::::::::::::...../ \::::::∨::(、:::/ /-_-_⌒\:\:::::::::... .:::::::::::)\::::::...... /-_-_-_-_-_-_`、:\::::/ 〈::::厂/-/\::::::ノ/-_-/-_-_-_-_-_.}l:::::\
585 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:11:33.91 ID:pOgLTrWS0 | ;`;| /:/\ | ;'l:| i'`'i 、 ┌个┐| | .:_|___. !:`l'| ζ\ |;`;| ‖ | .:|...:|/:/...:.:|..: : : : : :.:`L..r─Lム、 -、_|_.;l:| \';、\ :|':i;;| . i'1 ||/> | └┴┬i::::|==========|: :Lム、ロ.::| ー|_}:;| \';、.\|;';;;| ./〉 |;|_r// / |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :: . : . : .::| -|_|`|_r:‐:‐:‐:‐\';、\;| r‐//┐_|:|::::::::;⊥、r/.: ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : . ┌::、 /〉: ー|_};|::::::::::: : :: : {二l\;i`!、::://:::::::::::::::::::r| .::| /.:::: _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : -┘:::L、r‐//┐ ,、: -|_| ̄/\:::::::/`|_{┬| |;、\::::::::i'|::::::r┴冂、 .:::://\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ニl.r┴、_|_|_|:>:::::〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.>''「 ̄ ̄|[ ̄ ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄ ̄ ̄|「 -TニTニTニTニTニTニTニTニT《┴┐::| .:::|_rェ :::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮/7_」L_:.」L____.」L ___.」L ~三三三三:.三」L三三三」L三三〉〉┬┴┤ .:|_;!:..|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥》> ̄]匚 ̄ ̄]「 ̄ ̄]「 ̄「 ̄ ̄]「 ̄ L l「 ̄ ̄ ̄|「  ̄ ̄|「 ̄ ̄|r'.:| .:|ー:|_ .|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~::::::::::::::::::}「 ̄ ̄|「 ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄l[ ̄|「 ̄ ̄l[ ̄ ]_」L:___」L____」|__ |》〉 ~゛`┴::-'⊥::.俚⊥!:::::::::::::::::::::::::::::::::::>''「 ̄ ̄|[ ̄ ̄ ̄____」L:._:.」「 」L:._:.」「 ]「 ̄ ̄]:[ ̄ ̄ ̄]匚」[ ̄][く《:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/7_」L_:.」L___|「 ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄  ̄|「 ||  ̄ ̄|「 ̄TニT ,, 》> ̄]匚 ̄ ̄]「 ̄ ̄,, __,」L__」|____」L 三三三` ,. γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ . _|| |L  ̄l|「 L l「 ̄ .| 私は諦めない絶対に | .ヽ_____________乂 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 洛陽陥落から半年ほど経ったこの時期。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ .劉琨が石勒の下へ使節を送った事があった / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
586 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:13:15.15 ID:pOgLTrWS0 【紀元311年冬 晋 并州 晋陽】 . /ニYニヽ / (0)(0)ヽ /  ̄`´ ̄ \ | ,-) (-、.| .劉琨将軍。 | l ____ l | \ ` ⌒´ / 石勒の母親と弟とおぼしき者を保護致しましたっていう ,、-='l \_,ン g< \ / \ └〆\ i=i|\' \ 丿 i \ \=i| / i| / -―‐-ミ \ \ , /:::(O):::::::::::::::\ ヽ / ..:::,、丶`  ̄ ̄ ̄ ヽ ',_ , {/ { \ ヽ: ', Vヽ ,' :| ∧ {、 \:―‐i‐ i //〉 :| i/、、\ \__|__:|_ : : ' / i :| /| \ 〃う刈 》i |): : :K それは良い事を聞いたわ。 | :l ィ笊_ 乂ツ |i | : : :|∧ | | l :爪 乂ソ , || |: : : |/∧ せっかくだし、石勒の下へ送ってあげましょう | | | 込 , .从 |: : : |∨∧ . 八 | 个 ` イ: } |: : : | `⌒ ヽ| \|: : : :≧ー |/:| |_: | :| |: : ;>rノ^|:H /:/| √/ ̄ \ ∧ |7: :._/_ |:. | /:/ , / / /⌒ヽ / | 、 {:{ F¬ 、 \ヽ:/ { /| / i 晋 平北大将軍 劉琨 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー きっかけは劉琨が石勒の母親を保護した事に始まる。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この母親は以前石勒が平原国で売られた折に、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 互いに生き別れになったが、この年になって劉琨が石勒の下へ送らせた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 劉琨はこれを良い機会と捉えたのか、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 使者の張儒に石勒宛の手紙と名馬珍宝を持たせている _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
587 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:13:51.07 ID:pOgLTrWS0  ̄ ̄○ー、 { _,.-‐'´ 項 `}_ } __/ 葛陂 `ー-{ ノ 涂中 ● 新蔡 `ーr‐' ̄ ○ ,.-- ○宛 ○安城 ○ r―'´○寿春 ,「○建鄴 【汝南国】 ,.----'´ ̄ ○東城 ./ ○新息 _/ 【安豊郡】 / `ー――、__/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ○安豊 ○合肥 __{ ○新野 ○弋陽 | ○六安 横江○.|○牛渚 【弋陽郡】 .} ̄ー' ̄} | ヽ ○樊城 ∧ ∧∧∧∧ `ーv'○東興 ./  ̄○} i ∧∧ ∧∧∧∧∧∧ `ーr―' ̄ 襄陽`} `ヽ ∧∧∧∧∧∧ 濡須口○} } 'ー, ∧∧∧∧ r' } 南新市ヽ_,_【江夏郡】 ∧∧∧∧∧∧ _ノ |○石城 .○ ヽ○安陸 ∧∧∧∧ r―' .|__ 石陽○ `ー-, ∧∧∧ 皖○ _,.-‐' .長坂○ | _____>-―‐、 ∧∧∧∧ | ○当陽 ヽ_ | ○| ○\_ | .  ̄ ̄ヽ_ノ 夏口| 武昌 . ̄| ○尋陽 _r‐'´ ___/ ヽ _/ . ̄7 'ー-、___イ -― -―‐_ ○江陵 / . ○楽郷__) _,.__ _r‐'○陸口 ○'ー'´ ̄ | / 公安 `ヽ r' >'○巴丘 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 当時石勒は豫州南部の葛陂におり、ここで張儒と面会したようだ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
588 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:14:49.26 ID:pOgLTrWS0 【紀元311年冬 晋 豫州 葛陂】 . /ニYニヽ / (0)(0)ヽ 石勒将軍、お初にお目にかかりますっていう。 /  ̄`´ ̄ \ | ,-) (-、.| 私は平北大将軍劉琨の命により、 | l ____ l | 将軍の御家族を并州より連れて参りましたっていう。 \ ` ⌒´ / ,、-='l \_,ン g< \ .劉琨の手紙と持参した名馬珍宝を御挨拶とさせて頂きますっていう / \ └〆\ i=i|\' \ 丿 i \ \=i| / i| _,人 ノ ) }} _ ,ノィ 冫 、 《巛 《 jリレ ノノノ⌒ 人 乂__ツトw{N{リノノイ'⌒´{ 彡'ノ ) ト-{ ノ j ,ノ ノ ∨イ 彡') } ミ ミ{N、_〈人__,ィz--ァ人ミ 彡ト、ヽ ミ i r‐榮ぅ {ン r‐t笋ラ `Y ,イ| } ノ ミ} ´ ̄ } | `ヽ ̄ | }ノ_) |ヽ ヽ | { 人__/ 〈 奇特な男だ . lト、 弋'⌒ソ | / jノ ,iハ |i __ , / レ人{ ‘, 、___ ノ i | |∧ 〈 ィ´ / ト、__ | 廴 」 イ } { ; /l \ | / j ノ 漢 平晋王 石勒 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ この話は『晋書』『石勒載記』に載っている。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉琨にとっては ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .あまり名誉な話とはいえないため、『晋書』『劉琨伝』には記されていない `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
589 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:16:38.70 ID:pOgLTrWS0 _,、__ __rfぐ( {厂jトx__, し{lK^Y{({Y7癶i{ 上豸ィ斧ぅ^f斥ノヲ }/じ} `ト くノ} `У 込ノ 廴'⌒ ノ{ 読み上げろ jソ〈_、 ⌒ヽ/ l / /| i ≧=彡 |/ \__人_人从_人_人从/ / \ / _,ノ} _) (__ ___/ _\___〕 '´ ,ノ ) はッ!! ( __, ´ ¨¨ i  ̄ ̄) ( ̄ ̄ '⌒'´ ノ { /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ / { / ニYニヽ / ( 0)(0)ヽ / ⌒`´⌒\ | , -) j | ´-───- 1 (学はなさそうだが、周囲には思っていた以上に漢人が多いっていう) \ ` ⌒´ / / ヽ / ヽ | | | ヽ_| |丿 | | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 劉琨が石勒へ宛てた手紙を紹介したい。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼が何故石勒と接触したのか、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .あるいは同時代人が石勒をどう見ていたのかが分かる `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
590 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:18:13.24 ID:pOgLTrWS0 【劉琨さんのお手紙(大意)@『晋書』『石勒載記』】 ┏────────────────────────────────────────────┓ 将軍は河朔を発して後、 兗州・豫州を席巻し、長江・淮水を馬に飲ませ、漢沔で遠く季節を過ごしています。 古代の名将と言えども、これに例えられる者はいません。 ところで、城を攻めても城の人々を有さず、 地方を攻略しても土を有さず、雲の如く集合して星のように散るのを将軍はどのようにお考えでしょうか? ┗────────────────────────────────────────────┛ / r' / 'ー'´ ./ ノ ヽ ' { 'ー、 r'‐-,_,_ィ_ } 【冀州】 /ヽ_r' _r'´ { 鄴 r-'´ r' `ヽ } ○ ノ }'ー' { { r r' '´`ー-, ヽ / ノ【兗州】 r' \ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' .,  ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 > ○長安 ○○許昌 ,ヘ' ヽ 襄城 【豫州】●葛陂-v'γ ヽ ハ_ ィ-v○寿春 __ゝ、 `{_,、 ,、_ r'○建鄴 -、 ○襄陽 `' r' {__'ィ } ,. -――'´`ヽ 【荊州】 ,、 , _,.r' __/` .. .'´: : : : : : : : : :`ヽ、 _/ ヽ ,/ ヽ ノ `^ー'`> ___,ノ: : : : : : : : : : : : : : : : \ _ィvー'´ Z,、 / `ー-,r' } `ーァ: : : : : : /: : : : : /: : : : : : : \._ r-‐'´} {`ヘ /:/: : : : :.リ: : : : :|/: : :/:イ: : : |ー'´ 'ー'`" `ー' l/{: : : : :.ム|:.l: : :斤ァ</|/:./:}:.| い: : { 6|:.l: :.|テfミ /:_/:/,ィ| V: :.>リ:.l: :.| ヒソ /ィf':/:/ リ 永嘉元年以来、石勒の軍勢は北は冀州から南は荊州まで荒らし回った。 |人{ |:.l: :.| rタイ:人 ,f¨¨ヽ Y:.リ ‐ イ|: :「 確かに、一人の将が数年間各地を転戦し続けた例はなかった ノ \|:[_¨´ ||.:/ /===ヽ 辷ト、_/リ´ //´⌒ヽ\ Y| 寸 〈: : : : : : : :\\Y 》 |:.( : : : : : :}:.:.\.|| /: : ヽ
591 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:19:09.95 ID:pOgLTrWS0 ┏───────────────────────────────────┓ 存亡は主を得られるかどうかで決まり、 成敗は誰に附くか重要であり、主を得れば義兵となり、逆賊に附けば賊兵となります。 義兵は敗北しても功業は必ず成功しますが、賊兵は勝利しても終わりは滅び絶えます。 昔、赤眉・黄巾が宇宙を横逆したのに敗亡者になったのは、 正しく兵を出す名分のないままに集まって乱を為したからです。 ┗───────────────────────────────────┛ ,ィ!´ ̄``i''ー─- 、、、,,_ イ三二二ニニニゞ ( j〉 」´ ̄ ̄``ー-、ヽ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,... ``ー─'"´  ̄ ̄ ̄ ̄ ,ィゞ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,... ー====- ー====- ... ,... .,.:,..:.. ... ,... .,.:,..:.. _, -─‐- 、ー‐-、ー-、 ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ ,イ、,r'⌒ヾ ヽ ヾ ``''ー- -、-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: . .,.:,..:.. ,r/ (::;;:;:;;/ー-、 j `, _ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ,ィゞ ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´ ̄ ,ィ!´ ̄``i''ー─- 、、、,,_ イ三二二ニニニゞ ( j〉 」´ ̄ ̄``ー-、ヽ .,.:,..:.. ... ,... ``ー─'"´  ̄ ̄ ̄ ̄ ,ィゞ .,.:,..:.. ー====- ー====- ... ,... .,.:,..:.. _, -─‐- 、ー‐-、ー-、 ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ ,イ、,r'⌒ヾ ヽ ヾ ``''ー- -、-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: . .,.:,..:.. ,r/ (::;;:;:;;/ー-、 j `, _ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ,.-'''"-─ `ー,--─'''''''''''i-、,, ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´ ̄
592 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:20:41.13 ID:pOgLTrWS0 ┏────────────────────────────────────────────┓ 将軍が天性の抜きん出た資質によって天下に威を震わせ、 有徳の者を選んで尊崇して時望に随えば、勲功と道義は堂々とし、長きに渡って富貴を享受できるでしょう。 劉聡に背けば禍は除かれ、然るべき主に向かえば福が至ります。 往古の教えを採用し、考えを改めて翻然とすれば、 天下の不足は定まり、蟻寇の不満は一掃されるでしょう。 ┗────────────────────────────────────────────┛ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 .手紙の文面を素直に受け取れば、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 劉琨は石勒の軍才を評価した上で晋王朝への帰順を誘った事になる。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ .相手が宗族諸王を大量殺戮したのに関わらずだ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / ,、丶`  ̄ ̄ ̄ ``丶、 i: : : :::\::\i../ / / _ -‐\ \ \ , -=二ニニニ=-\ \ ヽ _ - /ニ=- \ \ ヽ ', /二 /' i \ ヽ \ ',_、丶´二ニ= / l \ \ \ ヽ --=ニ二 ̄_ |八 |\,ィ==ミ 、 ∨ /:__ `、 -=二二 i |-‐\ |〃 r ハ 〉 `、 ∨⌒ i 、 王弥の死を見るに劉聡と石勒の関係は良いはずがない。 .| | ,ィ=ミ\ `" `、 ( ノ人 \ |i 爪 vリ __、 〈 ヽ \ 付け入る隙はあるし、 .八 ハ ' \、 \ この手紙で両者の関係が悪化すれば御の字では? ヽ 込 、 ァ / \ \ | 个 ィ / ' \――― ミ | | >‐ ´ ハ / / ――=彡'⌒ __ | | i 八 / '// / ' / ∧、八 |{_// / ' , i
593 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:22:20.13 ID:pOgLTrWS0 ┏────────────────────────────────────────────┓ 今、将軍に侍中・持節・車騎大将軍・領護匈奴中郎将・襄城郡公を授け、 内外の任を統べると共に華戎の号を兼務し、 大郡に封じる事を明らかにして優れた才能を上奏致します。 将軍におかれてはこれをお受けになられ、遠近の人々の望みに副うべきではないでしょうか。 古代以来、戎人で帝王になった者はいませんが、名臣として功業を立てた者はいないわけではありません。 ┗────────────────────────────────────────────┛ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 劉琨という人物は現実主義者だったのだろう。 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 帰順させるために大層な官職を用意するとも約束している。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: 仮に本当に帰順したらどうするつもりだったのかと思わなくもない ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / / ,. /: :_: : : ´: : : : : : : : : :-:、: :\:、 i: : : :::\::\i../ / /: :.|: /:,: : : : : : : : : : : :,ハハ: \: :ヽヽ ': : : : {/:/: :./ : |: : : : :.:|: :|`´ ヽ: :三_〉:_ヽ、_ /: :./: :∧}: : :|: : :|: : : : :.:|: :| |: :|: : :|:!: : ̄彡´ |: : |: : |: :|:.:|: |: : :|:l: : : : :|: :| }: :|: : :.:|:.|:< {: : |: : |: : : |: |: : :|:i: : : :.リ、/_/ j从: : :}:|:.|、:_:_≧ 後先考えていない所があるんですよ。 \}: : ∨: :|: |≧-_、: : / ィ≦⌒ヽイ: :/: !:.!: / イY:.:{: : Y ハ斥 ∨ ら:刈 |:/:{:.:|:.|/ 拓跋部にも勝手に代国公に封じる約束していましたし。 .-イ: :ト、: 圦 ら::ム マしソ }: :.|: |:.| Y、:\:」 マし' , ¨´ /: /: :{リヽ 代郡は幽州に属するので、後で幽州の王浚様から大目玉でしたよ \: ハ _ __ ι ィ: /r≦―-、 \:> _ ...イ: :// ̄ ̄ヽ:.i /\〉:.:./三ヽ j: // // ///Y /{:.:.:.:.:.:.:\三、/W //}:.∨ }|
594 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:23:04.02 ID:pOgLTrWS0 ┏─────────────────────────────────┓ 今の遅れた想いは、世が天下大乱である故に雄才を求めているからです。 遥かに聞く所では、 将軍は攻城野戦において機を見る事は神の如く、 兵書を見ていないのに孫子・呉子と合致しており、 所謂、「生まれながら知る者は上で、学んで知る者は次」でしょう。 ただ精鋭の騎兵五千を得れば、将軍の才をもって打ち砕けぬ者はありません。 以上、心に偽りなき事、全て張儒が具申する通りです。 ┗─────────────────────────────────┛ ┌‐ ┌ 、 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ,ィレ'\ノ jノ ノ )ノ} | 以上となります | __,ノY∨ ノノ} ヽ_________乂 _,人 ノ ) }} _ ,ノィ 冫 、 《巛 《 jリレ ノノノ⌒ 人 乂__ツトw{N{リノノイ'⌒´{ 彡'ノ ) ト-{ ノ j ,ノ ノ ∨イ 彡') } ミ ミ{N、_〈人__,ィz--ァ人ミ 彡ト、ヽ ミ i r‐榮ぅ {ン r‐t笋ラ `Y ,イ| } ノ ミ} ´ ̄ } | `ヽ ̄ | }ノ_) |ヽ ふむ。 ヽ | { 人__/ 〈 lト、 弋'⌒ソ | / jノ ,iハ 張儒といったか |i __ , / レ人{ ‘, 、___ ノ i | |∧ 〈 ィ´ / ト、 | 廴 」 イ } { ; /l \ | / j ノ ' / | ヽ,ノ / /
595 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:24:02.54 ID:pOgLTrWS0 ノ|t/ノー''从,, 从''"::::::::::::::::::::::::::::ツ、 、i:::::;;;ミ从从从从彡:::::}、 、 ミ:::::彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;"フ:::7} :`'、 t;;;;;r'''''''''''ヽ;r''''''""ヽ;;;;;;;リ :::::::ヽ 了;;;} ミ ミi从从,,j|,j jク;;;;:〈 ;:;;::::::ヽ る;;;;t、_,,,ii,,,ヽ;;r__ii,,彡};;;;:::j ,,、 ;:;:;:;:;::::::'、 ';ァ;|ヽ〉i:``´´'ij'``´"´:|/'i::) ,、-'"::::;; ;:;:;:;:;:;:::::::~' 、, ろ;;tti;i ', ,, ィ、 i},,, '::::;ノノノ;彡 ,,,,、='- 、;;;;;;;;;;;; ,、- ''"~~~~;;';;;ヽ、ア;リ`':ti"リ: ,,、,,_:::::::::,'"::::t;;)ー '"~;;;;;;;;;;;;;;;;::::~'' 、; _:::::;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;;~''/ :: :',": '"ーー ` i:::: ::::t彡;;;;;;;;::::::::::::; -ーr'i"" 功を立てる道はそれぞれ異なるが、 ~'' 、::::::::::::::::::;;;;;i :: ::::'' 、( rッ /::::: ,、 ';;;;::::::::::::::::/ / | .劉琨は腐れ儒者ではないと聞いている。 キ ',_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~' 、 :::::::`''ーー " ::;r'";;;;:::::::;;;;;;;;;;ノ――'ー-'-- """"""r 、'、rーー 、;;;;;;;;~' 、 :::彡:::;r'";;;;;;;;;;r''~:::/''~ノ r'''''''' ー、 .本朝において節義を逞しくするが良かろう。 ⊂⊃ `ヽi > :f~i|、;;;;;;;;;;;;ヽ:::::":::;r";;;;;;;;;;;、-''''iリ、ー'" `''''''''''" ====ー-'"、 Li i'~'''''ir'''''''''ir'''''''''i"~ j,,,,,,j;;;;`'''" ̄ ̄ ̄;;~~~ 俺は夷狄故、真似るのは難しい :::::::::::::::::::::::::;;;;~'''''' ー'ー--'----'' ---' ''''''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,、-'",,~'=ー- 、、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、、、--ー――-、-ー''''' ー---ー,,=、,ー-、 /´::::::::::::::::::::::::::::::::::~ ̄:::::::::::::::ヽ::::::::::〇:::ヽ "´´´ ,,,´´´ ,,二ニ :::::::::::::::''''';:;:;:;:;:;:;:;:;:;''''''''''''"::::::::::::::::';;;;;;::::::::::::::t ""~´、- 、 ::::::::::::::::;:;:;:;:;:;'''":::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;tt;;;;;;;;;;;;;;;;i ,,,、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;tt;;;;;;;;;;;;;;;| ,,,、-''' ~;;;;; :::::::::::::::;;;;:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;|;;;;;;;;;;;;;リ,,,,,,,,,、-''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;; :::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'''''''''''""";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 劉琨の手紙に対する石勒の返事。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 石勒は自身を明確に胡と位置付けており、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 後に登場する胡人君主のように自ら漢化しようとはしなかった。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ただ、劉琨が家族を送ってくれた事自体は感謝していたらしい ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
596 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:25:26.40 ID:pOgLTrWS0 ヒ´ミ仆爪// j } /ノ ハ `ヽ、ミ≧=-ゞY、_ 圦ミfソ ̄} } / ,' __ \ミ下千f=-仆 ミ }}ソV i/ ゝ Vゝ斗イ、ヽ ヽミ仆≧=}} 乂./ / 三ミ  ̄ ',{ ハミミ _ソ 家族を連れて来た礼代わりだ。 圦{ 辷i ≧=- } }ミ彡 .Y 人、~ハヽ ‐ イ j iミソ ~イ / 金銀財宝はそのまま返そう。 Y、 ', ゝ-=__, ', V / ハ /`´__ ', i≧=´ .大したもてなしはできんが、 ', 壬//≧=- } }//// ここにいる間のお前たち一行の安全は保障する .i Y { ///´⌒ | { }, イ///// .{ ヽ-=≦≧=-、-=≦/// .',Y//////////////イ . /ニYニヽ / (0)(0)ヽ /  ̄`´ ̄ \ | ,-) (-、.| 将軍の御配慮に感謝しますっていう | l ____ l | \ ` ⌒´ / ,、-='l \_,ン g< \ / \ └〆\ i=i|\' \ 丿 i \ \=i| / i| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『石勒載記』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 石勒は劉琨の名馬珍宝に手を付けず、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 使者を賓客として手厚くもてなし、感謝して帰した後に関係を絶った。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 胡人といえども、義理人情や誠意を介する人物ではあった ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
597 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:26:00.07 ID:pOgLTrWS0 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) おお、母者!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ,.、 .∧ ,、 ,.、 ,、 ,、 、 ,.、,.j!:;:.v.;:;:.V.;:V1r1、 ,、 ∧ , ,:v.;::j-r‐w.;:;:.ーv'W:;:}:____∧,..- .―… - 。_ ,A、_ :.V.;:;:.ヾ: .:i:;:;:;:;:i!-j:;:;:;:;:;:v1、.i!:レ1;:イ.;:.Vi!-v.;:;:.V:.v.;:;:;:;:;:;:;:;:;:i!:;:;:;:;.',. : : /.;:;.ヾ.: ,: 、,z‐ 、 : : : . : : : : . ` ー. - v.;:;:;:;:;:;:.V.;:;:;::;:1.:{:;:;:;:;:;:;:V.;V.;:;:;:;:;:;:;:;:ソ.;.V.:;zニv.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;j!;:;:;:;:;:}、.: : 〉;:;:;:;:.V.;::∧ロ!j|∧,、 : : . : . : . : . : : . ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ.;:;:V.;:∧:;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:;:;z=≦二八1≧=zzzz=≦ニv´ ̄≧zj!;:;:;:;:;:;:;:;:;j固レ'.;:;:;:;:;:≧x、 ,:、,.、 : . .,、 、:;:;:/ヘ:;:;:;ィ.;:;:;:;:;:;v__∧':;:;:;:;zz≦ii!i!i!i!i!i!i!ij|1ロi! !≦z、__iV__j!_.i≧zzz≦ミ三三≧ZZZzv.;:;:;:;.VW.;:;. :;.V.;:;:;:.V.;:;:;:;:;:;:;:z|!i! i!il|≦i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!l≧zzり、Y_ロ!ロト-|i!ロニロニi|!レ1!≧、 Yヾニ三ニ≧j!!!i!i!i!i}:;:;:;:;:;:j!:;:;:;:;. :;:;:;:;:;:;:;:;.Vr≦三!1ー‐ !i!i!>-、;:-ニΣ ̄了、_Y´ ̄}-、≦二二二ト、‐∧ j}: |! |i!| |i|!i!、ヾミj≦、':;:;:/.;:;:;:;:;:. :;:;:;:;:;:;:;:;:;:}|!i!i!i!、j!L三り ∧_∧_∧__∧_ 》≠〈 入三V三V三il|/l∨ V之1ミニj|ゞi!i!i!iト、: .`y.;:;:;:;:;:;:;. ;:;:;:;:;:;:;:;:;: .Vi!i!i!i!i!三≧z{zj!zzzzzz1zz≦三三≧zzzZY、ロi!Y1!iロ_|!_1_ロ!v1 ,iトzZZZZZZZvli∧l}!: :j!:;:;:;:;:;:;:;:. :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.ヾミ!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!l!l!lli/:;:v1!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!iゞミZZZZZZZZZソ.;:Vi!l!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!ヲ:;:;:;:;V. :7.;:;:;:;:;:;:;:;. ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:フ´. ̄ ̄ ̄`.ー‐{:;:;:;i!;:ト、!j!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!∧1!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i〈:;:;:;:;V1!≦´ ̄ ̄く:;:;:;:;:;:;:.v {:;:;:;:;:;:;:;:;:. :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:'/. : . : . : . : . : . :._ノ:;:;:;:.v.;:;:;v´ ̄ ̄ ̄ フ.;:;.V1 ̄ フヾ ̄ ̄!:;:;:;:;:!:;:;:〉 ∧: : : ソ.;:;:;:;:;:;:;:,V.;:;:;:;:;:;:;:;:;. ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;イ. . . ... . . . . . . . . . フ:;:;:;:;:;:;!:;:;:;.',. : . : : /.;:;:;:;:;.'ト、.イ:;:;:;:;V. : j!:;:;:;:;:}:;:;:} 《:;:;V,イ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:}:;:;:;:;:;:;:;:;:;:. ;:;:;:;:;::;:シ´. . . . . . . . . . . . . . ;!;:;:;:;:;:;:;:}:;:;:;:;:! . . . .v.;:;:;:;:;:;:;:;!/.;:;:;:;:;:;:;.V/.;:;:;:;:;:,V.;:,Y.;:;:;:}〈:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:〉:;:;:;:;:;:;:;:;:. :;:;:≦´.. . . . ... . . . . . . . . . .:イ:;:;:;:;:;:;:;:;',:;:;:;::! . . ..〈:;:;:;:;:;:;:;:;:;〉.;:;:;:;:;:;:;:;:;i!:;:;:;:;:;:;:;:i!:;:;:!:;:;:;:iレ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i!:;:;:;:;:;:;:;:;:;. ¨´ . . . . . . . . . . . . . . . . . . ノ.;:;:;:;:;:;:;:;:;!:;:;:;:} . . . ノ.;:;:;:;:;:;:;:;ル.;:;:;:;:;:;:;:;:;:i:;:;:;:;:;:;:;:;j:;:;:j!:;:;:'ノ.;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;{:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.
598 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:27:47.39 ID:pOgLTrWS0 :,.:::''::´:: ̄::`:::.、: :/:::::::::::::::::::::::::::::ヽ: : /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}: : l:::::::::::::ゝ−−−− ι: : |::::::::::::) ◯ ○ (: 良かった良かった。 :,l::::::::::::η U|||||||U ゝ: : ゝ---η. ||||||| ゝ: 俺、こういうのに弱ぇんだよぉ〜。 : /≦ ヽ .| | ≧: : { l l |* *| | l: 劉琨って奴は士大夫にしては人の心があるんじゃねぇか : { .l l .| * | .| l: :/ l l | * | l l: :l ---l l-- -l l: _.,. -‐- ....、 :| `^^ `^: x≦〃〃/ミミミミミ、 /ノノノ〃ヾ⌒彡ミミミミミ、 漢 石勒配下 郭黒略 /ミミル' / __ ヾ彡ミミミミ、. . {ミ'''´ {∠i孑 `ヾミミ毛刈 ';ハ, `〕、 Yミ ;:::: ∨ソYハ x≦ ̄ア´ }:( くツ1 | っ {::: ーりリ / :::::::/::::: まるで私に人の心がないかのような発言は慎んで頂きたい。 .ヾ:ヽ ,ノヾー'⌒ヽ ヾ Y¬从 〃:.:.:./::::::::::: . `ヽ { √ ̄~`ヾ Y ヾリ ||:.:/ ::::::::::::::: それはさておき…… .沁ヾ ⌒ :/ /∧::::::::::::::::::::::: ハ r::.......,..::/// /:::::::::≧==== '、 {///,//// >'゙´:::/:|幵幵幵幵 `T¨¨´///>'゙´::::::::/:ニ|幵幵幵幵 ,..-―∨ /::::::::::::/ :三圦W幵幵幵 //////::∧/::::::::::::/ :::三三/八幵幵幵 漢 石勒配下 張賓
599 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:28:32.71 ID:pOgLTrWS0 ,rk´ミ、''ナ;;爻'、ー;;〃彡;,. vf戈ハトシ〈'"リ゙、ヾ、;;jリ、〃、 Yメ从k;;、;;ij;;;ii;ヾ;ッ;仆、ヾくソ }ソリ"i!;;;;;l;;i;;、;;:;:;;:;';;;};;iリドシゞ, ツ;;;;;;;;;;ト、;;_リ;;;i!;;ト;=;、t;;;l;;ヒ' ヲ;i!、:::r',;、=;'、;"リ,、=;''"リ;ij´ };lヾ;;j  ̄´.〃l゙ ̄´ ,';ィ′ .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ r‐、 7;;;;|', =、j,. /仆、 | ……その少年は将軍の御家族で? | } ,! _ ゞ;|:ヽ ,:ニ> /:: レ ソ\,.、- ' "´;; ̄:: .ヽ___________________乂 j _,!ノ )" ̄>.ニト、:\` "'' ///,r/:::::::_,..、''' ..,, フ ,、'-‐'l" ̄リ;/::;;/::} `:::`:ー'/'∠;:/`゙ヽ・.‐´ ‐' 冫‐i '"フ:;/::;;;{! `r‐'"フ´〃シ:;;/ " ヽ、. リ'" ,、_, . '",.ィ/ ̄_:;/::;;イ `'ー ''/ヲリ/;/r'/,r─‐-、 (∴,、-''" '二⊃ヾ/.:;;/ `ー-‐/Ξ/ッ/rレヘ{ | ̄| `''" ヒ´ミ仆爪// j } /ノ ハ `ヽ、ミ≧=-ゞY、_ 圦ミfソ ̄} } / ,' __ \ミ下千f=-仆 ミ }}ソV i/ ゝ Vゝ斗イ、ヽ ヽミ仆≧=}} 乂./ / 三ミ  ̄ ',{ ハミミ _ソ 圦{ 辷i ≧=- } }ミ彡 .Y 我が一族の○×※という。 人、~ハヽ ‐ イ j iミソ ~イ / Y、 ', ゝ-=__, ', V / 年の離れた弟のような者だ .ハ /`´__ ', i≧=´ ', 壬//≧=- } }//// .i Y { ///´⌒ | { }, イ///// .{ ヽ-=≦≧=-、-=≦/// .',Y//////////////イ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 劉琨は石勒の母親だけでなく、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼の従子に当たる一人の少年も送り出していた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .幼少の頃に石勒の父親に育てられたため、石勒の弟とも称していたという `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
600 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/09/30(金) 23:29:50.34 ID:pOgLTrWS0 .,. -─- 、 /,;:;:;;;;;:;:;:;:;:`ヽ ,'.:..:.:.:.;;;;;;rrrr、:.:.:ヽ l::;ィ'´;;;;' `ヽ。-、ヽ.::! {ミレ'"´. ,.. ""`,ィ;;彡. やさぐれてんなぁ。 {ミ!. i i::i l.:::! l:l .l:! l;;彡 iト、i i:::iノ:::l/::l/::!ノ:::| 腹空かせた虎みたいな奴だ ヽ入 `VY /l /l ト、 `1 ミヽニニ彡'´ L、、、,,_ _./ レ' ..! ト、. ! Vl ,..ィ´.:j! ',::,,,,,/ ,::′ ,' `ヽ`ヽ`Y´.:./l ``ヽ | ヽ| 〃/.:.:.:.j!...',;,,/ ,::′,,,,,........リ ノ.:::l / .l.:.:.:.:./ト、 __,ィ7ア´ ̄ ≧、 rf⌒/{/ // _r'⌒ト==彡⌒ヽ }ト ミwー┴‐一'´ ミ==≦ │ . } } __,r―一 }二 ミー--| . {´厂 }'"´ ミ==― ___| V j八==r‐tチァ  ̄ト--- 、{ ふむ。 `モtッ } ト ̄` } ミリハ | 厂} ー {_ ,ィ'⌒}ミク ノ} リ 将軍の弟に当たるのなら、 八 >ーへ__ |(し'| l | それに相応しい名と字にしなければなりますまい。 Y_,rーーミ、} | ハ从{ | -=ニT } | 虎、世龍の弟という事で…… } \ j_ イ ̄ ̄ ̄ | / / . __|___/ / / / { / | / ̄ ̄ . / /\__}____| / .. __/ /{ | / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 彼の元々の本名、羯人としての名前は分からない。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 石勒の配下に加わった際に、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 漢人風の名に改めたと推測される。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ .永嘉五年の時点で十七歳だった ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
2589.15 KB Speed:1.1
[ Aramaki★ クオリティの高いサービスを貴方に VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
スポンサードリンク
Check
荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)