このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください
やる夫が正史を書くようです56
34 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/07/24(日) 02:44:13.95 ID:YQQ+yeuV0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 続く .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 続きは日を改めて。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| .お疲れ様 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/24(日) 05:03:52.94 ID:mTrBY3jh0 うおー絶妙なタイミングで逝ったー 乙ですー
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/24(日) 07:23:14.60 ID:Y5aejXeD0 乙 暗殺説がでるところだよなww
37 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/07/24(日) 07:38:09.98 ID:YQQ+yeuV0 【修正:>>30 と>>31 の間に入ります】 / , ′ } | ; }. | | { :|::. | | { .:.: .::|.:.:. |ノ , :. :. ..:.:.:.:.:.:.:|:.:.: | ,:.:.:.:.:. ...:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.: | ;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i|:.:.: | |:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ|:.:.: | |:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / |:.:.:.:.:. | |:.:.:.:.:.:.:.:{ヾ:.:.:.:.:.:.:./ イ!:.:.:.:.:.:.:. |;ハ:.:.:.:.从 Vリハメ-- { |:.:.:.:.:.:.:.:.:/ |\ n/| { 乂:.: イ 〕ト リ:.:.:ノ}/ V> '"~~~"' <V _ イ 〕ト / : / : : : : : : .:. /i/ 〕iト |: :|: : : : : : : :| |: : : : : : : : : : :.| |: : : : : : : : : : :.| __|: : : : : : : : : : :.|__ |/: : : : : : : : : : : :V| 殿下? ./: : : : : : : : : : : : : ::, ; : : : : : : : : : : : : : : : :, |: : : : : : : : : : : : : : : : | | |: : : : | : : : : : : : : : | V八: : :.|.: : : : : : : : :.ノ <ニ\Λ: /:/: /|∠> |ニニニニニニニニニニ| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ しかし、公私共に欠乏し、各地で賊が侵入して州郡は二心を抱いた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 上下は崩れて離れ、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .禍によって宗族は仲違いしたため、遂に憂い懼れて病となった `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/07/24(日) 08:32:41.64 ID:8rEgeE7E0 スレ乙虚星堕つ晋沈代謝
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/24(日) 09:36:31.34 ID:h2qUyx2S0 ええええ、病死しちゃったのかよ・・・
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/24(日) 09:39:37.55 ID:RL7kfCA+0 おつおつー 中山劉氏はSOS団かつメジロ(こんらん)
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/24(日) 12:21:31.15 ID:q5WqMrLt0 西晋末期名物、なんでお前そんなタイミングで死ぬの!?の最後にして最悪の事例
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/24(日) 14:14:58.09 ID:wkBV/mfL0 乙でした この時期の西晋が典型だけど、組織が全体として上手くいかなくなってくると 組織の構成員達は「それでも自分の受け持ち分野(だけ)は上手く回っている!」と自己正当化したくなるもので これがエスカレートすると「組織全体の害」以上に「上手くいっている(はずの)自分の担当分野を侵害する者」、 つまり組織内の政敵をこそ敵視するようになってしまうんだろう さらに極まって末期化すると、「組織全体を見捨てて、自分の担当分野だけで分離独立しようとする」 または政敵がそのような行動に出ようとしているように見えてしまう 少なくとも、皇帝や苟晞には東海王が「豫州・徐州・揚州で分離独立を目論んでいる」ように見えた事は想像に難くない そしてまあ、その「事実上の分離独立国」のトップが急死したとなりゃ、後はもう地獄の底というしか無いなあ・・・
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/24(日) 19:18:57.05 ID:E24H9Jsv0 乙でした とうとう八王全員が舞台から去ることに…
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/24(日) 19:30:46.72 ID:QTfEFUHX0 >>1 乙ー。 今回は200スレ以上の大長編で内容も波乱万丈だな。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/24(日) 22:39:08.75 ID:s/raQe1d0 乙です 頼りにならないし、碌なことをしないけど、いないと困る大黒柱がついに
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/24(日) 22:51:31.89 ID:h2qUyx2S0 >>45 良いにしろ悪いにしろ力押しで黙らせる人がいなくなったわけだから、すごいぐだぐだしそう。
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/24(日) 22:54:26.96 ID:urHg5/Zu0 まぁ評価は難しい人だけど 東海王の代わりはもういないもんなぁ 本当にまとめる人がいなくなってしまった
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/24(日) 23:58:24.60 ID:jen6IabW0 >>38 あげるなアスペ
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/25(月) 02:28:31.67 ID:+2BqCbdUo 八王の乱開始から20年っていっても前半は大した兵乱でもないし 趙庶人の決起からだと10年経ってないんだよなぁ。どうしてこうなった
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/25(月) 05:39:11.92 ID:ZF0/cTpG0 前スレといい マナー説く人の言葉遣いが見るに耐えないほど汚いのは 何の冗談なんだろう
51 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/07/25(月) 20:08:48.67 ID:/T+MklGy0 【前スレ>>994 修正】 (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○=== | |││││││││││││││││|| 司 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.馬..||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄""""""""" /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. .平原王司馬榦は死後、諡号を贈られなかった。 : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 劉聡が洛陽に侵入したため、 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 諡号を贈る暇がなかったと『晋書』『宣五王伝』は記す。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ .二人の息子は善士と評判だったが、 ∧\ マ三ソ| .\ .長男は早世、次男の司馬永は洛陽陥落の際に殺害され、血筋は断絶した ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/25(月) 23:36:13.68 ID:rfBCnBD/0 荒らしに人権はないからしょうがない ワンピの緑牛もワノ国の住人にそんな事いってたしね >>50 がスレ荒らしたいのか掲示板そのものを荒らしたいのか知らんけど 指摘されたからって被害者面するのは見るに耐えない汚い冗談だと思うゾ
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/26(火) 01:12:43.16 ID:YPcjDrIF0 gdgdな帝国立て直すには強引にでも力集めて振るう奴が必要だけど そういう存在は皇帝や他の諸侯から疑われ恐れられ 暗殺計画やら討伐の密勅って展開になるよなー んで曹操レベルの活躍して建て直せても その頃には王朝や皇帝を遥かに凌ぐ存在になってて 禅譲や簒奪コースだし
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/26(火) 20:14:12.75 ID:f2gpdEbF0 まあ色々言われるけど動機が私利私欲ではなく(少なくとも権力握ってからは)国のためだけに働いたのは長沙王と東海王だけでしたね 汝南王は私利私欲ではないけど、何をなすこともなく退場だったし
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/26(火) 21:42:06.72 ID:jYS1QPhS0 白起の再来なんて持ち上げられた苟晞も結局は西晋末期〜五胡十六国時代によくいる 有象無象の強いだけの武将の一人に過ぎなかったってのが悲しい
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/26(火) 21:56:18.34 ID:CDx4uznb0 隋末の張須陀にかぶる 中央からの支援もロクになく孤軍奮闘した立場としてはまだよくやったほうだと思う
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/26(火) 22:01:43.98 ID:SlOazQ3H0 東海王は国のためだけに働いたと言い切っていいのだろうか この人の本心がどこにあるのかいまいちわかんない
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/26(火) 22:37:30.66 ID:pcNE8pBl0 保身で長沙王をやっちまったのが痛い 評価を著しく下げる要因 国の事は思っているけど、命がけで尽くす気は無かった
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/26(火) 22:44:48.81 ID:dGrDzhQv0 東海王は国の事を考えて行動していたが、私的な欲望や虚栄心も発揮してしまった 長沙王みたいに過酷なまでに前者に振り切る事も、趙庶人みたいな後者へ全振りもできなかった まあ普通に有能な俗人だったと評するべきなのか・・・
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/27(水) 01:42:56.42 ID:zb2xiEw40 東海王、“名将・頸卒で己の府を充たし”って言うけど、名将どこ…??取り巻きで有能っぽいの劉輿ぐらいしか見当たらない 苟晞や張方みたいな軍人が子飼いにいればもう少し上手くやれた気がしないでもない
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/27(水) 12:40:51.43 ID:XnnRScVLO >>60 り、劉琨…
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/28(木) 02:14:03.69 ID:BYskHdQh0 東海王司馬越に関して、このスレで初めて知って驚いたのは、 東海王がなぜ懐帝と敵対したのか?なぜ皇族を多数連れて遠征したのか?の理由が史書に書かれていないので推測するしかない。ってところだな。 当時の政局の中心人物の東海王の行動の意図がわからない、ってのがこの時期の複雑さに拍車を掛けてそう。 (ネットだと「皇族を多数連れて遠征したのは石勒と戦うためではなくて、洛陽と皇帝を捨てて、配下の琅邪王勢力下の建業に拠点を移すため」みたいな考察も見かけたし、なにが本当なんだか)
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/28(木) 03:50:41.52 ID:iwJyNCIB0 >>62 >史書に書かれていない 書けなかったんじゃないかなぁ、と思う それくらい、憚られる理由だったのだろう、と
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/28(木) 07:56:34.14 ID:ouPT45X+0 まあ現実でも傍から見ればあり得ない行動起こす人っているからな… 晋末期は色々と追い詰められた状況だし、冷静な判断できる状態じゃなかったかもしれん。
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/28(木) 08:12:13.12 ID:mCCTohC80 単純に、それくらい混乱していたってことだと思う さらに東海王の軍がこのあとごにょごにょになるから当事者の証言というが
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/28(木) 09:38:03.50 ID:zsNUTWz10 まぁあのまま洛陽守ってても詰んでるから なけなしの軍勢・兵糧・物資・人員集めて何かの勝負はしたかったんでしょう 結果として滅亡を早めてしまったけど
67 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/07/28(木) 21:27:01.19 ID:GWfzqlq80 【>>62-63 そこらへんは懐帝の資質に触れざるを得ないので削られた可能性があるように思います】 ____ ..:::::´:r ノ、\、\ /::::::::::_」 0|0 l__::\ /::::::::::/ `ーr'⌒Y´ \:ヽ ,:::::::::::/  ̄ ̄ ーr‐'  ̄ ̄ l.:l |::::::::/  ̄ ̄ l  ̄ ̄ |::| (東海王討伐の詔勅出したのに即撃退されたとか史書に書けないでしょ) |:::::::l ´ ̄ -─┴- 、 ̄` l/ ヽ::::| / ヽ / `ミ三≧====ァ=r=≦ヤ′ /::::::::::/ (〒) ヽ::::ヽ、 {:::::::i:〈 ___ 〉l::::::ト、 {:::::::|::::ヽ ( )ノ::厂´ ノ / ヽ 丶 ヽ 丶 丶 | | l | l l | | | l | | l | | | l ' l | ', l | | l | | l / l ', l | l、 /l从|从l/ / / 人 ', l从|∨ ∨ニ=-っイ/ / l l' ´ニニ⊃ 7 //〉ー--、lヾ r〈__ェ─<><ィi〔l //ニニニ\ r⌒ゝ===|从\/o\/ニニニ/ニニニ lニニニニ}>┼ニ||o||ニ=|ニニl{ニ_,,.-‐=l |ニニニニ/ニ/ニニ7ニ7ニニlニニ\ニニニ〉 |ニニニ/{ニ7ニニ7ニ7二ニ|ニニニヽニニ/ |ニニニ{lニlニニlニlニニ|ニニニニ}ニ/l |ニニニ{lニ|ニニlニL=っ-、ニニニ/ニニ| ※一見、東海王は懐帝廃立計画を二度も潰してるのに、 懐帝はその庇護者に噛みついているというよく分からない状況なのですよ。 ※このあたりは後半の投下時か両者の短評やる時に触れられればと思います
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/28(木) 21:36:24.95 ID:rJYLK9Fb0 当時の人たちももう何が何だか分からなくなってた可能性 記録として残っているだけ僥倖とでも言うべきなのだろうか
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/28(木) 21:38:04.91 ID:0R+OTe0H0 足利義輝と三好長慶みたいな関係?>東海王は懐帝廃立計画を二度も潰してるのに、懐帝はその庇護者に噛みついている
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/28(木) 21:50:47.34 ID:cmNzvKl40 お互いの足引っ張り合いしてる末期の西晋だけど、漢族虐待おじさんの石虎も 息子達が馬鹿ばっかで西晋末期が可愛く思える程の内ゲバで元々おかしかった精神が更に病んじゃったし もうこの時代の人間特有の病としか・・・
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/28(木) 22:19:56.04 ID:c5ek90k30 30前の司馬乂を殺して50過ぎか60手前かの司馬越が大権を握って肝心な時に病死って お前の予見はどうなってたんだよと。司馬一族は馬鹿が多過ぎる 司馬熾も司馬越に問題が有り過ぎるとはいえ遠くの苟晞を恃んで司馬越討伐て何考えたらそんなことに? どいつもこいつも頭がどうかしてるとしか思えない
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/28(木) 22:36:36.82 ID:0R+OTe0H0 >>71 遠い昔に司馬懿に殺された人に、司馬氏は犬か豚ばっかり産んでると呆れられそうだねえ。
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/29(金) 02:45:10.47 ID:bEoITI1a0 まー70歳でクーデター起こした司馬懿さんがいるからね
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/29(金) 07:21:52.07 ID:4BSucwME0 偉い人なら全部情報が入ってくる時代じゃないんだし、 第三者から見れば近視眼的な馬鹿行動もしゃーない部分があるんだろう。
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/29(金) 13:37:54.03 ID:eNhj9UVM0 個人的にはこのスレで懐帝の評価下がったな、もっとマトモなイメージだった 東海王は専横したいなら年少の司馬覃を擁立してもよかったんだし、それをしなかったあたり支える意思はあったと思うのだけど
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/29(金) 17:05:15.14 ID:dvbhHaxM0 年少の皇帝立てろよって意見を却下してた辺り今は少しでもまともな皇帝を立てないとという 意志は感じるんだけど残念ながら残ってる年長がアホだったんやな まー司馬冏司馬穎辺り見ても生き残っててまともにやれたかって言ったら全然そんな風には思えないけど
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/29(金) 18:16:40.31 ID:hSVgnkqfO そういう風に聞くと東海王は相対的にはまだマシな部類に見えてくるのが困る 散々通った道ではあるけどこれがまともに見えるってなかなかにやばいな
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/29(金) 19:33:56.44 ID:aGH9eMFG0 東海王未満のアホ王を推戴して覇権争いをした陪臣どもは特に反省するように …未解明の対立軸が何か存在していたのだろうか?
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/29(金) 21:06:35.25 ID:dvbhHaxM0 司馬熾の司馬越討伐令は個人感情的には十分理解できる。自分の側近が引っ立てられて殺されたら そら機会があれば殺したいわ。でも国と晋室を守らなければならない皇帝のやることではないわ
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/30(土) 06:54:49.44 ID:/ChYjEzZo 献帝が曹操暗殺計画に成功したifの世界がこんな感じなのかも。
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/30(土) 22:04:20.02 ID:kuhmmGx30 官渡の戦いの真っ最中に献帝が不人気抹殺を試みるようなもんだね
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/31(日) 00:26:20.30 ID:LArhDFPOo 官渡の時の袁紹なら 他に担ぐのもうおらんし(まさか劉備にすげ替えるとかないやろ) 不人気排除後の献帝自身の安全は確保されてるからなぁ 袁術なら献帝生かしとく理由がないけど
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/31(日) 11:52:54.49 ID:OiGmFTato 不人気あっての献帝だから、普通の思考だと抹殺はありえないでしょ。 それをやっちまったのが…。
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/31(日) 13:18:21.16 ID:YIkO5vRS0 権臣が擁立した君主を廃するのも、逆に君主側が擁立した権臣を排除しようとするのも(それで返り討ちにあうのも) これから先日常茶飯事になるから特に珍しいとも 曹操排除に成功した例だと、北魏の孝荘帝による爾朱栄暗殺かな
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/31(日) 16:02:00.12 ID:s7IYLuEh0 この混迷の中原で天運・地運すべてを手繰り寄せたのは結局石勒なんだよなぁ
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/31(日) 18:10:23.93 ID:A+iXTO760 司馬幹が司馬越に会わなかったのは当然だわ。こんなにやらかしてる奴と普通に会う筈がない しかし司馬冏にした説教といい司馬幹にはかなり見る目があるように見えるんだが 生きてる一族では最も良いと評した司馬冏がそんな感じに見えないんだがどう考えるべきか 単に油断し過ぎたと見るか状況が本人の分限を超えていたのか
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/31(日) 19:25:35.79 ID:ngjbrEzP0 司馬冏に関しては本人の資質より地位や筋目も込みの評価だと思う 司馬幹の言う通り、収拾がつかなくなったのは司馬冏死んでからだし
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/31(日) 19:25:53.91 ID:As72uaNa0 >>86 論功行賞がかなり長引いて、動くに動けない内に討伐された可能性はあるかも 何度も敗北を重ねても、軍を再編して敵主力を足止めしていた功績はかなり大きい(かつ評価されない)と思われます
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/31(日) 19:55:20.12 ID:UAm+Fhk90 >>86 何でもかんでも説教する類の人物だったのでは? 狂人から説教されてまともに受け取る方がおかしい 聞き入れてもらうなら、まずは本人が身を正さないと
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/01(月) 07:53:46.94 ID:I6l4mykn0 苟晞って晋末に割拠したキリングマシーンって印象だったけど こうして経歴を追うとクソみたいな上役の下でなんとか規律を保とうとしてにっちもさっちもいかなくなった人だったんだな
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/01(月) 08:35:43.70 ID:OJhO2+znO なお苟晞はやりすぎた結果 そう考えると孔明ってやっぱり神では
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/01(月) 20:41:42.34 ID:IMcfNsyC0 周公旦と共に諸葛亮みたいになれよと言われる忠良の臣代表だからそらそうよ
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/02(火) 00:35:54.14 ID:7f5J0d/r0 皮肉にも諸葛亮に匹敵する宰相が東晋元帝の所いたという無常 狂犬の従兄弟が反乱起こしても殺されなかったのは余程の事だし、寿命にも恵まれた怪物
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/05(金) 15:12:38.44 ID:Oj+FBNMt0 郭象は中国の哲学史では著名な人物だけどこの人も何晏とか王弼みたいに軽薄なところがあったんだなー
95 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/19(金) 22:30:51.88 ID:Cr3Vse9n0 \\_____/:. :. :. ├―――‐ / / .. / ̄:. :.[__>――┘ `''</ // /:. :. :. :. / / / | \ \ \_/ . /: :. :. :. / / | \ \ \ |__/ / / / | \ \ . / / | | | Λ \ / // | | | / \ \ U . / /// | | /\ \ \ | l ; | / \ \____ / | | | / `"" ""´ \ | | | | ∨ ヽ| | 御無沙汰しております! | | \|_、-‐==‐-ミ_ ニ-‐==‐-ミ:| | | | | ''^゚~ ̄~゚^'' ┘ └ '^~ ̄~"'' | | 明日の21:00頃から後半の投下開始ですわ!! | | | ::/::/::/::/::/ 丶 :/::/::/:√| | i | | | |;/;:/::/::/:: ::/;; |: :| | | 前半に続いて長丁場になりますが、 | | | | ! '"""" l::::| | | よろしければお付き合い下さいませ!! | | | | |〉 , | 人::||| | | | | | |:::::...、 ! | .::|:::::::||| | | | | | |:::::::::::ト ---- ′_∠|::::|:::::::||| | | | | | |:::「⌒| > _、::::|:::|:|::::|:::::::||| | | | | 八 |::::T⌒L ―<T:::::|:::|:|::::|:::::::|||八 ,′ | | 丶 :::::|\ 「 ⌒|⌒┬〜┬ |::::::|:::| ::: |:::::::|| \ . / /| | | ||\ \ | | │/ ::: |::::::::: |:::: ノ人 丶 { /:::: | | ||\ `""""""|""´  ̄´"''<:|::/:::::::\ | >>87-88 平原王の斉王への評価が高いのは、「先んずれば人を制す」的なやつかなと。 >>93 ここだけの話、王導君の立場が危うくなると反乱騒ぎが起きてるような? >>94 『荘子』の注釈がそれ以前の『荘子』と共に散逸したおかげで、郭象の評価は確証が持てないのですよ。 幕間かおまけでやりたかったのですが尺の都合でカットです
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/19(金) 23:31:52.51 ID:eykV201G0 楽しみにしています。 懐帝なら、劉聡に密書を送っていてもおかしくないと思えるのが頭痛が痛いです。 証拠が出て来ることはまず無いでしょうが。 琅邪王氏は、家の保全をうまくやってると思います。
97 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:06:09.58 ID:6wLC10t40 【>>33 の続き】 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 東海王が死んだ結果 |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 国家の柱石たる東海王の死。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| 東海王派の人々の狼狽ぶりは察するに余りある | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
98 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:08:31.52 ID:6wLC10t40 【紀元311年3月 晋 豫州 項】 .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 本日、お集まり頂いたのは他でもありません | ヽ____________________乂 .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 今後の事に関する御相談を致したく | ヽ__________________乂 | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i  ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄  ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄ `、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ ″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l | ̄~~i ̄ ̄| ̄ i ; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄_ ''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐' /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ .東海王の喪は秘密とされ、発せられなかった。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 周囲の情勢を考えれば当然な判断だろう / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
99 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:09:24.11 ID:6wLC10t40 ∨|/⌒>''^~ ̄~^''</ / ノ| <⌒〔]/ | \ \/ `7 / | \ , 八 \ | ′ | |/⌒\ ⌒ | | | |y==x  ̄x==x| | 現在、我々は十万の大軍になっています。 | 八 ヒり ヒり ノ| | |: |〉 ' /| | 殿下が亡くなられた今、 |: |人 っ 人| | 一刻も早く新たな元帥を選ぶべきでしょう。 :|: |:|: :> <: :|:| |〉 ./ :|: |八 :「⌒T⌒] : : |:| |Λ .時間が経過すればする程、兵の統率が取れなくなるのは明白です /.:__|: | [⌒>只<⌒]|:| ∨:〉 ./.:/ニ|: | \_/^「\_/ ト| |〉 Λ /.:/ニ.|: | く_r┴-ミ.> | |Λ Λ /| ̄ ̄ |: : .|>‐ /⊂ニ \ー|Λ |ニ| : :| / l l l ヽ /| |八:|/ / ⊂ニ |二ニ)ノ二|Λ| / ! l ゝ 、 ! ゝ ! i l 1 l l l / /ニ// r―J| \二二\\ i / / l l l / l l\ lヘ l l l l l lヽ .〈___ /二二| _ノニ|| 人_ ノ二二|ニ| i /l 1 l /l ! l ヘ l 入 ヘノノヽ_ノ\ノ ! l-、l l l l│l ソ ソ ヽ1\ !,-´ ̄ ̄ ヽ━l / l ヽ l ソ ゝ l /´ ̄ ̄ ヽ_ l 丿 lノ 6 1 l ヽ l 弋 ,丿 \___ ノ 1 │/ l l ヽl\l`─ ´ l i l l l 太尉の王衍殿なら、 l l │ 、 / l ヘ l、 l 誰も異論がないんじゃないかしら? │ \ `_ / l │l l ゝ l ! !\ -` _/ l l i l ヘ 東海王と同じ三公で家柄は名門だし i l l l lヽ、 / __ − l │ ヽ ∧ i l l ⊥ l ⊥`ー ´ __ /.:.:.:.:.:::l l lゝゝ ヘ ! //:::::::──=/:::::::::::.:..::.:.:.:l i i::::\ \ i 人::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:::/::i │l::::/::  ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『東海孝献王越伝』によると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j この時点で東海王の軍勢は十万余に膨れ上がっていた模様 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
100 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:10:30.75 ID:6wLC10t40 . : ´ ̄ ̄:ミ 、 /: : :/: :/: : : : ヽ /: : : :/: : :/: : : :i: : : :. {、/: : : :/: : : 从: : : }: : :八ノ 乂__: :ノ : :メ=-{ヽ ム、: : {ゝ {、ノ: : : : : : : r汽ヒソヽ ヒソ イハノ 乂≧=- /: : .ゞヘ _,丶=彡’ ゝ/: /: : : 三ト\〈_ ソ/二 . __,xく{: :{:彡イゝ.≧=≧彳 从.| 待て待て。 / ̄ ̄ヾ:ヽ-ヽ:::ヾ:从:::::::〉::::〈 .八 }。´ ∧ (、:::::::::::::\|::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::〈:::::〉::::::ヽ| 石勒が今にも攻め寄せてくるような状況だぞ。 \`ヽ/  ̄`弋ー─-ヘソ、.ゝ===∨===-ヘ . .>-ミ oo了 ̄フ込.__\〈〉:::::::::::::〈〉::ノ 話自体は光栄だが、私などでは務まるまい ≧-、_大ー' r─〒′l:::::::::::::::::::Υλ `ヽ) 〉:_/:::::::::::::::::::::|゙:::::\ /:::/:::::::::::::::::::::∧ :::::::::\ ,⊥イ゙:::::/::::::::::::::::::::::〈 \:::::::::::\ 〈 ̄:::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::| \ _/\_ レ::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::イ `ヽ ゚。| /::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::l. ト---イ \::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::\... ι⌒! |' Υ::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ J ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『王戎伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王司馬越が薨じると、人々は王衍を元帥に推した。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ しかし、王衍は恐縮して、 `ヘ:ゝ .' 小/ 賊の蜂起・侵入を名目に話を受けず、次のように述べている ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
101 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:11:26.87 ID:6wLC10t40 ____ /: . :_._:_, :ヽ 〈: . ;仁 -ー-≧: > >: .;r‐: . : . : . : . \__ノ ,イ /: . ;イ: . /: . : . : . : . : . マ'´ {:ゝ/: . :./.〃:∧: .Y;ヘ: . :\: .:. ト, __ `7: ./:./:l. :| ヽ: | _≧-:.:ヽ;_V: l ./ハ! //ミ y‐大弋 ノ: 厂 ∀ー: 一ャ' 乂辷ォ;/ k」j_ト代モュテミ〈 弐う水: . :| : . :. ,ィ /: ハ ハ:ヘ ゞ-' ,ヾ:.、 ̄ノ∧: l. : . ! ヾ:. ー=≠≦; 1;メ ノ: ∧ ヽ;ゝ /: .;ソ: . :.:ト、_ノ:} 私は若い時分から仕官したい志などなく、 / |;! \,イ: . {: .>、 ^ ィヽ;.y': . : . :.r‐一 .ただ任官されるがまま、遂にここへ至ってしまった。 rく 乂 〉|: . : Y./ゝュこ _,ハ: l:,f: . : . : バヽ /:: :: :\ /::フ: ,彡:ハ//三三l レ: リ.|: |,从/ ノツ .今日の事態は、 , <:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . /::∨ 〉⌒〈|/: , :ノノト-ヘ この非才の身でどうこうできるものではない f:: :: :: :: :: :: :: /:: ::ノ: . :,イ三三X==!: . : /_」|:: :: :: ヽ |:: :: :: :: :: :: ;イ:: :イ: . :/:,ノ//:: :: :: :: :: ::ノ: . /==!:: :: :: ハ ヽ_:: :: :: :: :: :: :: : l. : .:.,〃//::∧:: :: :: :: l: . :リ |:: :: :: :: :: |__、 ーー- ―‐.|: . ;4:: :| |::.∨:: :: :: :: ヽ; {:| |:: ::!:: :: :: :: :: :: :., ,j从{ {:: :! !:: :: :: :: :: :: :: ::}ル j:: ::|:: :: :: :: :: :: :: :, 〉::〉〉:: :: :: :: :: :: :: :://:: :/\:: :: :: :: :: :: ::, 〈::〈〈:: :: :: :: :: :: :: :://:: :/ .\:: :: :: :: :: ::, }::.l l:: ∧:: :: ::∧::l l:: ::{ r=≠:: :: :: ::〉 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー この発言。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 重責から逃げたと見るよりは、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 自身の能力を認識したものと見るべきなのかもしれない。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ 今回の話の冒頭でも述べたが、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 本当に逃げるつもりなら、そもそも東海王に協力しなければ良いのだから _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
102 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:11:58.52 ID:6wLC10t40 . ィ^ヽ‐- -‐- 、 . イ'´ ̄≧v彡‐- 、ヽ '/ /: : : : : :}: :j }: : : ヽi . , / /: : : : : :イ: :イリ: :ヽ: :} . /{、イ./: : : :‐// /弋‐ \ ! . ` 才―イ弋マ〃 弋マrゝ ‐-≧ . /: :イ八ゝ ` イヽ\) だいたい、全軍の元帥など司馬氏の人間が務めるべきでは? . ヽ ヽ}ヽ`''-、-‐‐ .イ二}リ ヽ |.ヽ.}==ハ.Y__〉 ´_ト::::|:::∧ 元帥を支える立場ならば、 . } __ヽツ/_/ハノ_| ノ:::::ゝ .私もやぶさかではないのだがな イ::::/::::::{:::::::ハ;》::::||ヽ>::><:) . l::゙{:::::::/゙::::/∨_==マ:::::Y::::| ヘ人/゙::::/ ::::::::::::o}}:::::}::::| V:::::::::::,__ァ=-ヽ ‖イ/::{ ヘ _/〃¨¨¨¨¨¨¨´::::/ 〉,イ《イ ̄ o  ̄7´ l / .l / / | / lー-、_ / / /| | / /| |ヽ,, | l::::::::::`ー-、_ / / ,/ | | // /| /| / | / ヽ、|-‐ヽ | l:::::::::::::::::::::::ヽ / / / | | // / ,レ ,| / | //,.=─'',ヽ| l::::::::::::::::::::::::::ヽ ./ / / .| レレ / ー==-、 レ 、 ' ゞノ ノ=| l::::::::::::::::::::::::::::::::l ここにいる宗族諸王で、 ./ | |ヽl、ヘ ゞノ ノ  ̄ ` ─‐'' ,| |:: ::: ::::::::::::::::::::::::l 皆が納得する筋目の良い人間となると…… / / /ヽヽ` ─‐'' ,':| | ::: :::::::::::::::::::::/l / / /::::::``ヽ 、 , /::| |::: ::::::::::::::::::/ l / / /::::::::::::::::::\ , -、. /:::::| |:: :::::::::::::/ l / / /::::::::::::::::::::::::::ヽ、  ̄ /::... | | ::::::::::/ l / / /\::::::::::::::::::::::::::::::`.. . __ ':::.....::::::| |::::::/ \ \::::::::::::::::::::::::::::::..............::::::::::::| |//
103 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:12:49.07 ID:6wLC10t40 【司馬炎の孫の一人】 __ ∧ ∨、 |/| ∨\ ___ _|/>''" ̄ ̄ `ヽ、 \ ̄三二 ///. :/ / `、. `、 \ /||/ . :; /|: | | ハ `、 `、 _ \ ; || . :|T;L」ヽ/ }イ } } 〉 \> . { | .: :ァ笊_ 笊ぅ ,ノ __ 正気? //\ 八 :乂: :{`~ ' ~´ }; \―....._ ⌒}\ / /| |,、<| ___//:∧八 乂, - _ァ 小 ', \::::: ̄:::::_/ / __rく \ /\_、<⌒ | ⌒ア:::/ } .: \ :ト.. _ イ/ Y',\ \ー=彡_/ r┴ ` 〉 | \\\.| /::/ー=彡ヘ \、 ___,¨~┐⌒| }ノ:l \ \ ⌒) _、<⌒ ./―冖^\__/ / . /_:::/ (⌒) / ;\ ``〜、rく_ ,ノ ′; ⌒ヽ) )⌒ _、<⌒>''"{ / \| . /- 乂_// _ ,../ / `⌒) ) 〉:::\厶イ ー-<___ ._、<⌒>''" j/ ノ ./  ̄ /// / {___ (^,/,_∧:::::::::〉 _.-ニニ、<⌒>''" /{ / . / ./.:从 乂__ /  ̄__  ̄ `、 /、<⌒>_ハ \ /∧ //:\ . (_ / :〈.{∧ / /ニニニ=-_、<⌒ >''"ニニニ}/=,`''<_/////\/////\ . { \|二ニ- _; /ニニ_、<⌒ >''"ニ二二ニニ/.=/ ./::::://///////\/////\ . 乂___/ //{{_、<⌒ >''"ニ/_ // ̄|=|\| /:::::////////////\/////\__ j^V |/_、<⌒ >''"ニニニ/ニニ(___)=- _|=| ',\|::::::|//////////////\//////〉 j^V| |\_、<⌒ >''ハ⌒ニ=-=ニ´ // ⌒(__)=} l::::::|////////////////⌒〕iト/__ r r| |.| | ⌒ >''"―- __ .\ \\/=/__ / |=| 、 `、:∨//////////////////// | l | |.| | ''" ̄ 丁 ¨¨¨¨´ \_\__ (___)―--//- ∧ ヽ_. `、∨//////////////////| | l | |.| | ////∧::::\ \|\ニ/\\./=/  ̄./=∧_/| \\/////////////////| /| | l | |.| |\ .//////∧::::::|. \ \\二ニ/=/__|=∧:i:i:\∨///////////////| /| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『東海孝献王越伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 襄陽王司馬範が大将軍となり、東海王の軍勢を統べた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
104 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:14:13.79 ID:6wLC10t40 r:≠=ミ 、 . :‐{: {: :{ ̄: ≧ー=ミ /:/> ´: : : : : : : ̄``丶、 /:.:/イ: : : :/: : : : : ―- 、__ ヽ ,イ , -: : :.i: : : : ヽ: : : : : :\ ヽ、 正気も正気だよ。 /. : : : : : :i|\{\: : : : }: : : : : : : :\ ./. :i{: : : : : i|/ ̄ ヽ : |: : : :\ : :::: : :ヽ 私の名において大将軍に任命しよう。 ′:八: : : : :i|/,x===| : |: : : : : :\:::.:、 : ‘,}`、 |i :/ { :\ : 八〃 {r炒| :/: : : /: : :ノ} : ヽ: :V:ノ:ヽ .承制というやつだ |: : : 乂:x_、: \'^´ j/: : /: : :彡イ――<:_:L才 | : : : : { Vツ ` ー一 __彡イ : :/ :ヽ: :、\: : :`ヽ、 |:i : : : iト ヽ` /: : /.: :/: :::::ト、:ヽ: \: : :}:} /V/.: : .: 丶丶 ` 、 ヽ. 丶:、 圦 : : 八 '⌒ 厶イ | : :/: -:::__ハ: :} : : ヽ:乂 :'./ :' : .: ヽ ヽ ヽ 丶 { ヽ/: :个 }/| :/ !: :_:_:_/: }:ノ: : :イ:ハ /:' .: : : 丶. :. :. ヾ :、 乂 |i : i|:{ : :〕ト イ j/ |: }}}}}}´ ' 〈' :{ :. ヽ :.` 、 :, i ハ: ヽ |i : i圦: 〃 rtt=====}}}}}}}| .: :. : ヽ :、 : ` 、;_: :}: ) :ハ :. ヽ :、 丶 :>'`_.} } i_ノ .i.ハヽ ヽ :.  ̄≧ ーゝ‐:´-‐´_zッノ :' } :.: }:丶 ヽ _zz,.._ 、 ,.:代炒 'ノ ,: {、- 、 ィフハ:. 丶 :.、弋..莎'` : ^ ´ .,:ノ: :{///rゝ zzz==彡///{ `ヾ :、 、 : }i {//} ` あなたがそれをやるとは思わなかったわ / く////////ハ、 :. ` ゝ、 _ , ' ハ ヾ./} < ⌒` ヽ///////ノ ヽ ヾ :. ` ´ イ ノ :. ヽヽ}≧ 、 ´>――-< ヾ///Y ノ }ヽ \ `Y⌒ー' _.._ヽ( : :ヽ > ヽ ≧ `ヽ ヽ人/ : ヽ ヽ {z )´´ニヾ:. }:、 ヾ ヽ ≧} ... _ )ゞ'" /} ハ ヽ (ヘニニニヘ 人 Y(ン ノ≧ / /´ ∠==辷ミヽ\ハ }//\ニニヽ \ ̄} ヽト) ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 楚王司馬瑋の息子が大将軍となり、東征軍の元帥に推されるこの事態。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 恐らく便宜上の措置だろうが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 東征軍内の宗族諸王で彼以上に血筋の良い人物もいなかった。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ 皇帝司馬熾が苟晞を大将軍にしたばかりだが、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 承制の権限を有している太尉王衍が襄陽王を大将軍に任命したのだろう _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
105 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:15:36.98 ID:6wLC10t40 ∧ ∨、 |/| ∨\ _|/>''" ̄ ̄ `ヽ、 ///. :/ / `、. `、 /||/ . :; /|: | | ハ `、 `、 ; || . :|T;L」ヽ/ }イ } } . { | .: :ァ笊_ 笊ぅ ,ノ 八 :乂: :{`~ ' ~´ }; \―....._ ⌒}\ それで、これからどうするのかしら? ___//:∧八 乂, - _ァ 小 ', \::::: ̄:::::_/ / ⌒ア:::/ } .: \ :ト.. _ イ/ Y',\ \ー=彡_/ /::/ー=彡ヘ \、 ___,¨~┐⌒| }ノ:l \ \ ⌒) . /_:::/ (⌒) / ;\ ``〜、rく_ ,ノ ′; ⌒ヽ) )⌒ . /- 乂_// _ ,../ / `⌒) ) 〉:::\厶イ ー-<___ . 〈: . ;仁 -ー-≧: >  ̄ /// / {___ (^,/,_∧:::::::::〉 _.-ニニ、<⌒ >: .;r‐: . : . : . : . \__ノ . / ./.:从 乂__ /  ̄__  ̄ `、 /、<⌒>_ハ ,イ /: . ;イ: . /: . : . : . : . : . マ'´ {:ゝ/: . :./.〃:∧: .Y;ヘ: . :\: .:. ト, __ `7: ./:./:l. :| ヽ: | _≧-:.:ヽ;_V: l ./ハ! //ミ y‐大弋 ノ: 厂 ∀ー: 一ャ' 現状維持が上策だろう。 乂辷ォ;/ k」j_ト代モュテミ〈 弐う水: . :| : . :. ,ィ /: ハ ハ:ヘ ゞ-' ,ヾ:.、 ̄ノ∧: l. : . ! ヾ:. 石勒の動静との兼ね合いもあるが、 ー=≠≦; 1;メ ノ: ∧ ヽ;ゝ /: .;ソ: . :.:ト、_ノ:} 東海王の亡骸を遺族に渡すまではここで待つ他あるまい。 / |;! \,イ: . {: .>、 ^ ィヽ;.y': . : . :.r‐一 rく 乂 〉|: . : Y./ゝュこ _,ハ: l:,f: . : . : バヽ 亡骸は東海国で埋葬するべきだろうな ./:: :: :\ /::フ: ,彡:ハ//三三l レ: リ.|: |,从/ ノツ , <:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . /::∨ 〉⌒〈|/: , :ノノト-ヘ f:: :: :: :: :: :: :: /:: ::ノ: . :,イ三三X==!: . : /_」|:: :: :: ヽ |:: :: :: :: :: :: ;イ:: :イ: . :/:,ノ//:: :: :: :: :: ::ノ: . /==!:: :: :: ハ ヽ_:: :: :: :: :: :: :: : l. : .:.,〃//::∧:: :: :: :: l: . :リ |:: :: :: :: :: |__、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王司馬越は封地である東海国に埋葬される事に決まった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
106 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:16:21.16 ID:6wLC10t40 ∨|/⌒>''^~ ̄~^''</ / ノ| <⌒〔]/ | \ \/ `7 / | \ , 八 \ | ′ | |/⌒\ ⌒ | | | |y==x  ̄x==x| | | 八 ヒり ヒり ノ| | |: |〉 ' /| | .御遺族への使いは私が参りましょう。 |: |人 っ 人| | :|: |:|: :> <: :|:| |〉 .他の方々では目立ち過ぎますし、 ./ :|: |八 :「⌒T⌒] : : |:| |Λ 都の留守を預かる面々とも協議する事が山積みですもの /.:__|: | [⌒>只<⌒]|:| ∨:〉 ./.:/ニ|: | \_/^「\_/ ト| |〉 Λ /.:/ニ.|: | く_r┴-ミ.> | |Λ Λ {: :{ >: \ー- ミ /| ̄ ̄ |: : .|>‐ /⊂ニ \ー|Λ |ニ| : :| r‐ 人: :、: : : : ヽ : : : :`: .、 /| |八:|/ / ⊂ニ |二ニ)ノ二|Λ| {/: : :\ヽ: : : : : : :、: : : :\ / /ニ// r―J| \二二\\ . : : : : : : : : ー` : : : : : ヽ: :、: : : .〈___ /二二| _ノニ|| 人_ ノ二二|ニ| / : /: : : : : : {: { : : : : : : : :‘,\: ‘, {: : { : : : メ、八:从 : : : : : : : i} 、: \ ーゝ: :`トミ、{: { 从_: : : : : リ: : ー==ミ :、 ー=彡从 込ツ i从 xzミ""` : } : :ハ : :\ヽ} 八: :ゞ { 込ツ> } ー=彡人: : :‘, よろしく頼む。 ー=彡人 〈、 "" /: :/ }: : : : ヽ: : :} { : \ - 、 /: :/: 人:ノ: : ハ/ 東海王の死は極力伏せるようにな /:ヽ: :}.ヽ、 -‐彡: :/:.:.:.\:/ } /: : イ {、/: :イ : /:.:.:.:.:.:._ヽ ゝノ´:.:.| 人У/. ´:.:.:.:.:≠ ¨¨ ミ、 / .》、:.:.:.:! /ー{: :{/:.:.:.:.:.〃:/ ̄:.:.:}:.'. 〈 |:.:》、:.|/ /): :):.:.:.:.:〃:/ト、.:.:.:.:.:′} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } なお、東海王の死後、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 太傅主簿の劉演は東征軍を離脱して都へ戻っている ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
107 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:17:07.66 ID:6wLC10t40 _______ r'´ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`、::. ヘ,___,________/::. | / \ |、:.. | / − 邵 .− \|::.. ./ (ー) (ー) .\: | ´ | \ ⌒ / |,r'",´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、|l:::: | ::::.... ..:::|l:::: | |l:::: | |l:::: | ''"´ |l:::: ,ィ _............._ | |l:::: . /,ゝ _,. <: :´へ : : : : > 、 | ``' |l:::: {: . : : : : : : : : :/: ヘ:ヽ{ ̄`ヾ:>、 | ''"´ |l:::: `ゝ : : : : : : :/: :/: :/ : : : : : ハ : :ヽ \,'´____..:::::::::::::::_`l__,イ:::: _z≦-ァ: : : : : /: :/: :.:l∨: : : : : ゙!: : ,ハ `´::::::::::::::::::::::::::::::`´:::::: . '゙ : : : : : : /{: :/: : : トl,V : : : |: : :,i l' : : : : : :イ{从{: : :゙リ !'ハ : : .八: : ,ハ l: : !.:/´人{ ヽ;. //ニリ__V: : : ヽ: : ハ . ノ: : !. :ィ´‐u‐ ゙//´‐u―刀'ー=ミ:゙\/\ / イ/Vリ: _`ー' // `ー一/ : : : :\,∧ ̄` 裴邵も含めて、 .ヘ{ . j: : ゝ// /' /人 : : : : ヾ≧=- どうにか亡骸を遺族に引き渡したい所だが…… .ゝ/ノ: : イ.:ゝ. ´ ` u /.}:ヽ: : }: : : :.,ヘ ∠ イ: : :l: : > . _ イ./ ノ : :}:/: : : : : ゙,ヽノ} .イ . /: : :/: : : : ゙/ /゙:.:.{ ; ./ 八 :l/.\. : : : ゙彡イ :ノ ///!: : : : / ./:.:.:.: ', /!゙: : ヽ,!:.:.:.:丶_: : : : ハ {: { .{: : : / :.,'゙:.:.:.:/ ! : : .V{:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ': : : ヽ ヽゞ .V//. :/゙:.:.:.:.j / V .,{. ヾ、゙.:,. '" .i‐- ._ゝ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『裴秀伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 裴邵は司馬越に随行して項に出陣したが、軍中で亡くなった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
108 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:18:50.52 ID:6wLC10t40 |┃ /ニYニヽ |┃ ./( ゚ )( ゚ )ヽ |┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\ .申し上げますっていう! |┃ | ,-)___(-、| |┃ . | l |-┬-| l | 石勒が汝南国を落とし、新蔡に侵入しましたっていう!! |┃ \ `ー'´ / |┃ / `ヽ. 汝南王殿下は逃亡、 |┃ 三 ./ \ .新蔡王殿下は援軍を求めていますっていう!!! ,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ ⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" | |┠ ' | l/'⌒ヾ __/: : : : : : :ー-ミ: :\ |┃三 | |ヾ___ソ {: r : : ー-ミ: : : : : : :\: :ヽ /\ヽ : : :、:\ : : \ : : 、 ‘,}` .イ: : : :ー`: : :\ : : : : :\: :ヽ:V:ノ {{ {: : : :}、ヽ-‐ , ≧==ー――<:L才 :Yi: :〃 ー\ィ赱} Y: : : :、\: :`ヽ、 { ゝV从泛ォ }: :ヽ: :.ヽ: \: :}:} 分かった。 ー=イ ヽ ' _ ,: |__: : ハ: :} : ヽ:乂 小 : : :.> ´_ イ / ヽ- }:ノ: :イ:ハ. 援軍は出すが、本体はもっと北へ移動させた方が良さそうだな {:八: : : | ,ィ i / /.:.:.:.|/二 ` 彡'\}/ // /.:.:.:.:/.:.:./ { /:.:/ イ{∧__/.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:. /.:.:.{: :_/, イ.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:. /=====!イ=========.:.:.: {.:.:.:/イ}.:.:.:.:.:.:イ}/.:.:.:.,.ィ>゙ ト.:.{!レ.:.:.:.:.:.:.:.レ{!.:.:/.:./
109 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:19:29.34 ID:6wLC10t40 / ニYニヽ / ( 0)(0)ヽ / ⌒`´⌒\ | , -) j おい、お前ら。 | ´-───- 1 \ ` ⌒´ / .この項を出て、陳国方面へ向かう命令が出たっていう。 / ヽ / ヽ すぐに支度しろっていう | | | ヽ_| |丿 | | /ニYニヽ /ニYニヽ /( ゚ )( ゚ )ヽ /( ゚ )( ゚ )ヽ /::::⌒`´⌒::::\ /::::⌒`´⌒::::\ 石勒と戦うんじゃなかったのかっていう | ,-)___(-、| | ,-)___(-、| | l |-┬-| l | | l |-┬-| l | \ `ー'´ / \ `ー'´ / 戦にならんだけマシだっていう .⊂⌒ヽ ノ < /⌒つ _, ‐'´ \ / `ー、_ \ ヽ / ヽ / / ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ \_,,ノ |、_ノ { 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 東海王の死によって、石勒討伐は頓挫してしまった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 目的を見失った東征軍の前に、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .石勒軍が姿を現すのはこの十日余り後の話だ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
110 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:19:59.87 ID:6wLC10t40 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ そろそろ、石勒の話をしなければならない ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
111 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:21:10.87 ID:6wLC10t40  ̄ ̄○ー、 { _,.-‐'´ 項 `}_ } __/ `ー-{ ノ 涂中 新蔡 `ーr‐' ̄ ○ ,.-- ○宛 ○安城 ○ r―'´○寿春 ,「○建鄴 【汝南国】 ,.----'´ ̄ ○東城 ./ ○新息 _/ 【安豊郡】 / `ー――、__/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ○安豊 ○合肥 __{ ○新野 ○弋陽 | ○六安 横江○.|○牛渚 } ̄ー' ̄} | ヽ ○樊城 ∧ ∧∧∧∧ `ーv'○東興 ./  ̄○} i ∧∧ ∧∧∧∧∧∧ `ーr―' ̄ 襄陽`} `ヽ ∧∧∧∧∧∧ 濡須口○} } 'ー, ∧∧∧∧ r' } 南新市ヽ_,_【江夏郡】 ∧∧∧∧∧∧ _ノ |○石城 .○ ヽ○安陸 ∧∧∧∧ r―' .|__ 石陽○ `ー-, ∧∧∧ 皖○ _,.-‐' .長坂○ | _____>-―‐、 ∧∧∧∧ | ○当陽 ヽ_ | ○| ○\_ | .  ̄ ̄ヽ_ノ 夏口| 武昌 . ̄| ○尋陽 _r‐'´ ___/ ヽ _/ . ̄7 'ー-、___イ -― -―‐_ ○江陵 / . ○楽郷__) _,.__ _r‐'○陸口 ○'ー'´ ̄ | / 公安 `ヽ r' >'○巴丘 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ .少々時間を遡る。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 石勒の軍勢は、 / ヽ{ ト、ヽ l: 永嘉四年の冬から永嘉五年春にかけて荊州で活動していた ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
112 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:21:50.07 ID:6wLC10t40 【紀元311年1月 晋 荊州 江夏郡】 イ ¨´`''< ̄⌒ー---''´ ̄ ̄ ̄ 二ー-ミ、 「ノ ヽ / / ̄`''ーz>x _rー---ミ ,r< ̄ ̄ , i/ i |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ ̄ ̄`ヽ _. イ´ `''ト、\ ./ ̄:.:.:.: `ヽ ≧≫-ミ .辷ミxー----ミ、ヽ|:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:ミ、.ィ≦二アアア ̄ ̄/ / ヽ \`7⌒¨⌒ー< ̄ ̄Y´ ̄ ̄7:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i . ∠__\__/ ̄ ̄ ̄` ≧}イ:.:.:i!:.:.i!:.;、{ /:::::::::/ /, ' ./ / \\| ムヘ___r―― 、\ \:.:.:.: i:|:.:.:i:.:|!:.:.|!: V ー-、  ̄ `ー==≠ `''<::::廴// i | \ Y } 寸/ \ \! \:.从:. 川|:.:.リW ./ ,.:::''::´:: ̄::`:::.、 /:::::::::::::::::::::::::::::ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} l:::::::::::::ゝ−−−− ι |::::::::::::) ◯ ○ ( ,l::::::::::::η ||||||| ゝ 今日の疫病の犠牲者はっと…… ゝ---η. ||||||| ゝ /≦ ヽ .| | ≧ 数えるの面倒になってきたな { l l |* *| | l { .l l .| * | .| l / l l | * | l l l ---l l-- -l l | `^^ `^ 漢 石勒配下 郭黒略 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そして、荊州で大流行した疫病で N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 軍勢の大半が死んだのは前に触れた通りである ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
113 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:23:53.98 ID:6wLC10t40 ,ィ彡彡 ``` ゙``゙`ヾ、´゙´ ミミミミ .ィ彡彡 リ :} ミミミミゞ ̄⌒ヽ . ィ彡彡' { U ヾ 〃 U } ミミミミヾ. \ __ ィ彡彡 ヾ⌒≧x。、__川 廴,x=≦⌒ヾ; ミミミヾ≧x. ‘, 困りましたな。 / :| ィ彡シ豸 仁・ニ戈ミ 豸ニ・ニ戈' ミ气ミzニニム ‘ / :! :!7ィ彡ミ彡 亥≠ ー=彡, } ミ= ij :}i| :| /心ニム. .兵の大半は疫病で動けず、 / | :|/刈ミ ヒ〈 《: 〃 j } jリ ノ;{ Yハニム 兵糧も心許なくなってきました。 / .i| :|/彡シヽ、:{ :}. 八 廴ノ入 'ー::U::/ イイ ハ }/ハニニ / .:i:i| :l./从乂 i:i}: | ァ'´;/仆ー仆、 `ヽ :; | :川 ノ .,'//}ニニ} 加えて北の豫州には、 ____/ .i:i:i:{ :{//从乂叭 J し∠二二二戈ヾ} :} ////ニニム 東海王の軍勢二十万が集結したとの事 `ヽi:i:i:i :i:i:i沁 ['/,}从//ヽ .-‐…‐- ./ .////ニニニム .Vi:i: :i:i心, マ/:ハ //心 ./ ////ニニニニ .Vi:i:. :i:ハ マ./ハ //心 .:::. // ////二二二二 [:i: i:i:i:} :}//;ハ ////人___,.二.,__,// ,r≦ニニニニニ≧:.、 /ニニニニ.ィ傘寸ニニニヽ 漢 石勒配下 張賓 'ニマママ(:oHo::)チチチニ ' | ニニ込ミヽH∠-彡=ニニ| .,,r=≦|ニニニ=(((◎)))=ニニニ|≧=ー ,,r≦ニニニニニ|ニ{≧竓芋)Y(毛屶≦ニ|ニニニニニニ≧ュ,, /ニニニニニニニニYヽ.!  ̄´ }{ ` ̄ :|/ Yニニニニニニニニヽ 俺を討つ気か /ニニニニニニニニニニ| {ミト、 小. 丿|ミ} |ニニニニニニニニニム ムニニニニニニニニニニ Xミ| .:} -─- { :|ミ.Xニニニニニニニニニニ } 圦ニニニ⊂二二二 /| {ミ|从. ⌒ ノ .l|ミ} |ー======彡ニニニハ .寸ニニニニニニイム:乂ノ \ /込ノ弋::><二二彡' {::::::| \___/ |::::::} 漢 平晋王 石勒 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー そればかりか、兵糧不足の危機を迎えていた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } なお、『晋書』『石勒載記』では、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 豫州にいた東海王の軍勢が二十万と記されている。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 後世の我々から見れば別だが、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 当時の石勒軍は割と詰んでいたと言える _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
114 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:24:49.71 ID:6wLC10t40 ,ィ彡彡 ``` ゙``゙`ヾ、´゙´ ミミミミ .ィ彡彡 リ :} ミミミミゞ ̄⌒ヽ . ィ彡彡' { U ヾ 〃 U } ミミミミヾ. \ __ ィ彡彡 ヾ⌒≧x。、__川 廴,x=≦⌒ヾ; ミミミヾ≧x. ‘, / :| ィ彡シ豸 仁・ニ戈ミ 豸ニ・ニ戈' ミ气ミzニニム ‘ 恐らくは。 / :! :!7ィ彡ミ彡 亥≠ ー=彡, } ミ= ij :}i| :| /心ニム. / | :|/刈ミ ヒ〈 《: 〃 j } jリ ノ;{ Yハニム .このまま荊州にいては我々は全滅です。 / .i| :|/彡シヽ、:{ :}. 八 廴ノ入 'ー::U::/ イイ ハ }/ハニニ / .:i:i| :l./从乂 i:i}: | ァ'´;/仆ー仆、 `ヽ :; | :川 ノ .,'//}ニニ} 覚悟を決めて、 ____/ .i:i:i:{ :{//从乂叭 J し∠二二二戈ヾ} :} ////ニニム 中原へ戻る方がいくらかマシかと? `ヽi:i:i:i :i:i:i沁 ['/,}从//ヽ .-‐…‐- ./ .////ニニニム .Vi:i: :i:i心, マ/:ハ //心 ./ ////ニニニニ .Vi:i:. :i:ハ マ./ハ //心 .:::. // ////二二二二 [:i: i:i:i:} :}//;ハ ////人___,.二.,__,// ,r≦ニニニニニ≧:.、 /ニニニニ.ィ傘寸ニニニヽ 'ニマママ(:oHo::)チチチニ ' | ニニ込ミヽH∠-彡=ニニ| .,,r=≦|ニニニ=(((◎)))=ニニニ|≧=ー ,,r≦ニニニニニ|ニ{≧竓芋)Y(毛屶≦ニ|ニニニニニニ≧ュ,, ./ニニニニニニニニYヽ.!  ̄´ }{ ` ̄ :|/ Yニニニニニニニニヽ 兵糧は? /ニニニニニニニニニニ| {ミト、 小. 丿|ミ} |ニニニニニニニニニム ムニニニニニニニニニニ Xミ| .:} -─- { :|ミ.Xニニニニニニニニニニ } 圦ニニニ⊂二二二 /| {ミ|从. ⌒ ノ .l|ミ} |ー======彡ニニニハ .寸ニニニニニニイム:乂ノ \ /込ノ弋::><二二彡' {::::::| \___/ |::::::} 乂::| |::乂
115 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:25:43.76 ID:6wLC10t40 _.,. -‐- ....、 x≦〃〃/ミミミミミ、 /ノノノ〃ヾ⌒彡ミミミミミ、 /ミミル' / __ ヾ彡ミミミミ、. {ミ'''´ {∠i孑 `ヾミミ毛刈 ';ハ, `〕、 Yミ ;:::: ∨ソYハ x≦ ̄ア´ 江夏郡の役所がある安陸を襲いましょう。 }:( くツ1 | っ {::: ーりリ / :::::::/::::: ヾ:ヽ ,ノヾー'⌒ヽ ヾ Y¬从 〃:.:.:./::::::::::: .税として徴収された兵糧があるに違いありません。 `ヽ { √ ̄~`ヾ Y ヾリ ||:.:/ ::::::::::::::: 沁ヾ ⌒ :/ /∧::::::::::::::::::::::: .それと輜重を焼き払い、 ハ r::.......,..::/// /:::::::::≧==== 我々に退路はないと全軍に示すべきです '、 {///,//// >'゙´:::/:|幵幵幵幵 `T¨¨´///>'゙´::::::::/:ニ|幵幵幵幵 ,..-―∨ /::::::::::::/ :三圦W幵 /.........:.:::ll:::.:.:.:.:.....:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:::::ヘ //////::∧/::::::::::::/ :::三三/八幵 / __ /~ゝ、::::_____ .:.:.:.:.:.::::∧ {::∨//.会目会 Y///∨-、.:.:.:::::;::::ゝ、 ,イ:::::∨/∧,目ゝ,////∨ゝく::::::::/::::〆..`‐- ..,ィチ:} l (_jゝ=ニi目/ム== (_ )( _ソ:::::::/:::.. . .. < ::::::::::::| tー ( ( Y⌒) ) )ソ -‐=‐」::::::/:::::::....... / :::::::::::::::{ rー==ミ'ー彡ィ-三二 ̄ヽ.:::::::::::::::::::::::::.: /................::::::::::::::ム.ヘ弋竺ァゞY ヒ"゙tァテミ ,-ヘ:::::i:::::::::::::::::::: どうせ死ぬなら、 / ::::::::::::::::::::::::::::Y⌒ヽヘ::: .:.:.| ゙'´ }:.:.:. ̄ { ,込:.ヘ::::.:.:.:.:.:.:.: せいぜい暴れ回って死んでやるわ i :::::::::::: _ 三 ={ !{`王ヘ::: .:.:.| ....ヽ:.:.. 人|i王}::ゝ丶ー ‐- . { ::::::::::∠ __ ゝj`王::∧ :.: ゝ:.レ′ 丶 l王!::::_::::::.:.:.:.:. _ -‐≠込 :::人 _ レi`王::::∧ 'r`=--‐‐ ' ∧}王|:人` ‐ ..._ ィチ /´ > .. `‐ _〆//lヘ_〉ー'::::::ト, :.:.: ̄:.:.. | ゙ }:.:... `< _ ) 弋  ̄ ∨ ゝ__ ノ`':.:.l i ::: ∠ゝ _.ノ:.:.:.:.>´ く _ ゝ ___ -〆 . . : : : : . :.:.:.} ゝ __ /.:.:.:.:.. >' ´ ) r ‐-、 >'´ : : : : : : : : ::::〈 :.:` ;:.:.:.:.:.:. > ´
116 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:26:14.08 ID:6wLC10t40 【紀元311年1月 晋 荊州 安陸】 ノ::::,::,,;,;;,;;;;,;,ノ .:(::::::,,.-‐''" ':;:. .;;);ノ::,)、::.:;.:, \__人_人从_人_人从/ (ヾ::.:ソ)人ノ 从:. ソ)ノ ):.: .;,. \_人_人∧从_人_∧_人_从_// _) (__ ::V パチ (ソ ヘ (::.:.:'.,; ) > ) 兵糧を奪え!! ( ( ::::::::::::::::::::::, ヾ、 て:;;': .パチァ < 我らは北へ帰るのだ!! >  ̄ ̄) ( ̄ ̄ | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l < ( /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ .|| ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i  ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄  ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄ `、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ ″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l | ̄~~i ̄ ̄| ̄ i ; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄_ ''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐' 1! | i i|l__il___i! | i | | l| l| ___ l|i |!__il_l!_|i l|__i!_l|i l! ! | |l i|l ̄ ̄l|! i|! l|____ i|l li___ li! i|l__il_l! i|_l|! i|l |l  ̄ ̄ ̄ ̄l| l|  ̄ ̄ ̄`i|_li ー====, / /' /' /'^7' l|__i! il^i! i^l! </ / / / /  ̄ /' / /_/  ̄  ̄  ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『石勒載記』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 石勒は張賓の策に従い、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 残った兵糧を兵士の鎧に巻き、輜重を焼き払った上で江夏郡に侵入。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 江夏郡太守楊岠は郡を放棄して逃走した ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
117 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:27:20.24 ID:6wLC10t40  ̄ ̄○ー、 { _,.-‐'´ 項 `}_ } __/ `ー-{ ノ 涂中 新蔡 `ーr‐' ̄ ○ ,.-- ○宛 ○安城 ○ r―'´○寿春 ,「○建鄴 【汝南国】 ,.----'´ ̄ ○東城 ./ ○新息 _/ 【安豊郡】 / `ー――、__/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ○安豊 ○合肥 __{ ○新野 ○弋陽 | ○六安 横江○.|○牛渚 【弋陽郡】 .} ̄ー' ̄} | ヽ ○樊城 ∧ ∧∧∧∧ `ーv'○東興 ./  ̄○} i ∧∧ ∧∧∧∧∧∧ `ーr―' ̄ 襄陽`} `ヽ ∧∧∧∧∧∧ 濡須口○} } 'ー, ∧∧∧∧ r' } 南新市ヽ_,_【江夏郡】 ∧∧∧∧∧∧ _ノ |○石城 .○ ヽ○安陸 ∧∧∧∧ r―' .|__ 石陽○ `ー-, ∧∧∧ 皖○ _,.-‐' .長坂○ | _____>-―‐、 ∧∧∧∧ | ○当陽 ヽ_ | ○| ○\_ | .  ̄ ̄ヽ_ノ 夏口| 武昌 . ̄| ○尋陽 _r‐'´ ___/ ヽ _/ . ̄7 'ー-、___イ -― -―‐_ ○江陵 / . ○楽郷__) _,.__ _r‐'○陸口 ○'ー'´ ̄ | / 公安 `ヽ r' >'○巴丘 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ そして、江夏郡から北上して汝南国へ侵入 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
118 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:29:02.10 ID:6wLC10t40 【紀元311年1月 晋 豫州 弋陽郡】 _ / ニニ\ _ r ーーニニー― ―――‐ ニーニニ ーーーニニニニニ\ ニニ ーーニニ ーーーーニニニニニ\ ______ ーニニ ニニニ ニーーニニ ーーーニニニニニニ\ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ーニニニニ ーーーーニニニニ ーーーニニニニニニ\__ ーニニニ ーーニニニニーーーーニニ ーーニニニ ーーーーニニニニニー\__ ーニニニ ーーーーニニニニーーーニニニニニニニニ ーーーーニニニ ーーニニニニニニニニニ\_ ニニ ーーーーーニニニニニ从 从 ーーーニニ ーーーーニニニニニニ\__ 从 r zzzzzzzzzz┐ 从ミ 从 从从 从 从 ーーーニニーニニニ ーーーー 彡ミミ /\\\\\\\ 爻乂 爻彡ミ 从 彡ミ 从 从 从ミ 从 从 从ミミ 从爻ミ 从 从 从 从 爻乂ミ ∠ r‐┐;\\\\\\\r zzzz┐从 爻ミ 爻 彡ミ 彡ミ 爻ミ 从ミ 从爻ミ 从ミ彡ミ 彡ミ r zzzzzzzzzzz 爻,彳爻 | ̄ ̄ ̄「「「「「「「「「「「「「 \\\\ミ 爻ミ 爻乂ミ 爻ミr zz┐ 彡ミ 彡ミミ 彡爻 ミ 爻/////// 爻 爻爻乂 田] ll l l l l l l l l l l l |  ̄「「「「「「从 从ミ 从爻从ミ\\\ 爻ミ 爻乂ミ 爻爻乂ミ∠∠∠∠∠∠∠∠ 爻 乂乂乂爻 ll l l l l l l l l l l l |三]l l l l l彡爻爻乂 乂ミ爻爻爻 彡爻爻乂ミ 爻乂ミ 爻爻 乂ミ r zzzzzzzzzzzzzz 爻爻乂乂爻爻 爻乂辷二 ≦三三三三三三三二二ニニニニ======―― /;;;, ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 三三三三三≧==――  ̄ ̄ ,,,,,,,, 彡/ ,;; ,;,; ,;; ,,,,, _ r''''''''' rrr o / ,;;,;; ,;;,;; ,;; ,;; ,,,,,,,,,,, 彡'' 辷 ,;; ,;; ,,,,_ 彡''''''' ニ ゚ o  ̄ ̄ 二ニ=―――― ,,, rv┐ ゚ ゚ o ゚ O  ̄ ,,,o,, 彡 O o r、 o rv┐ 8 ''''' rv┐ ゚ 。 oo 8 r┐ o O o ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } かつて呉の豫州侵攻や晋の呉討伐で使われた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 江夏郡〜弋陽郡〜汝南国の経路を用いたと思われる ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
119 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:29:42.09 ID:6wLC10t40 【紀元311年2月 晋 豫州 汝南国】 . ’・.. ’・.从人 ‘ ・.. ’・.. ’・.从人 ‘ ・. ’、′‘ ・. ’、 人人 ’、人人 ’、′‘ ・.ζ .・”; ’、 \ γ γへ从 ⌒从へ\ γ γへ从 ⌒从へへ从・. ’、) ・. ’、′)) ⌒ ) ) ”; ’、 爻 ヽ γ (( 人 )) ヽ γ (( 人 )) λ λ ) (( ( ( へ从へへ从へへへ从へへ从γ kヽ Σ( (( ⌒ ⌒ )ヽ Σ( (( ⌒ ⌒ ) _)\_)\ 人 从 ( ソ从へへ从/::\ 、,\;;:: 人人キ,, /)ζ へγ人へ从从へ['i']::::\へ、 / 、,\;;:: 人人キ,, /)ζ へγ ̄从へへへ从::\へ、 / ニヾ \BB Y从へへへ从 ′‘ ・. ’、::[];、\ Yy,,.. ニヾ \BB Y,/ 人へ从从へ]:::[_,!_]::[];、\ Yy,,.. -‐''` `.、:,:/ /ii;[ i ]~~[_!_]~[l];:ヽ \_ -‐''` `.、:,:/ /ii;[ i ]~~[_!_]~[l];:ヽ \_ _,,、_,,,,/ ,/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ > ̄ヽ_,,、_,,,,/ ,/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ > ̄ ハハ从 /-―====r-===三'' 、-―――――――‐< 木ホハハ从 /-―====r-===三'' 、-―――――――‐< 木 (⌒)イト爻------( tイ-‐'´::::::::,\__,,,....、___,,,_____`」¥(⌒)イト爻------( tイ-‐'´::::::::,\__,,,....、___,,,_____`」¥ T,::爻Ooト[iiii]<,,. 、 キ[] i::::::::::::::::[]::::::::::::::[]=======|爻爻三T,::爻Ooト[iiii]<,,. 、 キ[] i::::::::::::::::[]::::::::::::::[]=======|爻爻 ー- ''ー^ 二,, ー---┴, -‐へ-O-ー-〜〜-―へ`~~ ー- ''ー^ 二,, ー---┴, -‐へ-O-ー-〜〜-―へ`~~ y-─-、 / ._\ ∧イノ 厂{ミZZァ 人ノ:::ム=-y} 弋//ノ-、∧ 从z─-、::::\.:ゞ-、 L_i/::/ ヒャッハーッ!!! / ヾ::ノ.:.:.:.:.i ;\::::::::{ / |.:.:.:.:.:.:.:|,,ノi.....',ーi"L. , ―――‐ァ . /ZZz=-xzzzz,ノ.:.:.:.:.:.:.:.|_|__.〈.:./ `ーz ̄ ̄ ̄ ̄{ {二ソ ̄ /::::::≦二二二才.:.:.:.:.:.:.:.:.:|_|_/ { !:::::::::::::::::::::弋三ノ . {:::::::::::::::::::::::,' ̄ヽ .:.:.:.:.:.:.:.::|_ノヘ/.:.:.廴__>-一 '" ̄´ . 廴___人二ソ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|_/i__ト、__ノ }イ三三三ゞ斤ヘ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 二月。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 石勒軍が汝南国に侵入し、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 汝南王司馬祐が建鄴へ出奔したと『晋書』『懐帝紀』にある。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 司馬祐は汝南王司馬亮の孫に当たる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
120 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:31:51.27 ID:6wLC10t40 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 当時、汝南国周辺の郡県には司馬亮の子や孫の封地が点在していた。 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 彼らは八王の乱終盤において、 \ヽ、 _ , イ!::/ 東海王に味方して豫州刺史劉喬と交戦し、恩賞を授かっている。 / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ 司馬亮の三男、西陽王司馬羕などは東海王の兗州行きにも随行している ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / ,.:.:ゝ `ヽ:.:.:.:.{:.:.:.:.:ハ:.ヽ.:.:./:.:.:-:.:..-:\ /-:.:.‐〉、ノノヽ:.:、:.、:.:.:.:.l:.:.:..ヽ:.:.:.:.:.:./:.:.:ハ ':.:.:.:.:./:.:.ヽへ ハ:.:.、:.:.:.:、:.:.:.:.ヽ:.ノ:.:.:.:.:.:.:.::} {:.:.:.:/:.:.:l:.:.:l.:.:ヘ_ノ}:.:.:l:.:.:.:.:土:、.:.\.:.:.:ノ.:.:ノ ヽ:.:j.:.:.:.l:.:.:.l:.:.{、 }:.:.:l_〇_:.:.:.ト:.:.:.-:.:≧イ l:.:.:l:.:.ィ.:.‐:{`ー ノ:.,: \:.:.:\.:.::.≧¨} !:.:.l:.:.::,,ッ..x ,:' ィ茫斥 }:.:ヽイ vぐイ うー :.:.:.、:.:{.:弋ソ 弋少 ,:.:.:l.:.:ト_/.イ 丶:.:.:.:ヽ 、 イ:.:.ノ:/`- ' ノ:.:.:.:.、 _ ノ:.イ:/ イ {:.:{、:≧ 、 `_ ィ / {,:/{>―- 、 /" ヽ )从ト`v / ノ}l{/. 丶 晋 西陽王 司馬羕
121 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:32:49.60 ID:6wLC10t40 【紀元311年2月 晋 豫州 汝南国】 . ’・.. ’・.从人 ‘ ・.. ’・.. ’・.从人 ‘ ・. ’、′‘ ・. ’、 人人 ’、人人 ’、′‘ ・.ζ .・”; ’、 \ γ γへ从 ⌒从へ\ γ γへ从 ⌒从へへ从・. ’、) ・. ’、′)) ⌒ ) ) ”; ’、 爻 ヽ γ (( 人 )) ヽ γ (( 人 )) λ λ ) (( ( ( へ从へへ从へへへ从へへ从γ kヽ Σ( (( ⌒ ⌒ )ヽ Σ( (( ⌒ ⌒ ) _)\_)\ 人 从 ( ソ从へへ从/::\ 、,\;;:: 人人キ,, /)ζ へγ人へ从从へ['i']::::\へ、 / 、,\;;:: 人人キ,, /)ζ へγ ̄从へへへ从::\へ、 / ニヾ \BB Y从へへへ从 ′‘ ・. ’、::[];、\ Yy,,.. ニヾ \BB Y,/ 人へ从从へ]:::[_,!_]::[];、\ Yy,,.. -‐''` `.、:,:/ /ii;[ i ]~~[_!_]~[l];:ヽ \_ -‐''` `.、:,:/ /ii;[ i ]~~[_!_]~[l];:ヽ \_ _,,、_,,,,/ ,/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ > ̄ヽ_,,、_,,,,/ ,/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ > ̄ ハハ从 /-―====r-===三'' 、-―――――――‐< 木ホハハ从 /-―====r-===三'' 、-―――――――‐< 木 (⌒)イト爻------( tイ-‐'´::::::::,\__,,,....、___,,,_____`」¥(⌒)イト爻------( tイ-‐'´::::::::,\__,,,....、___,,,_____`」¥ T,::爻Ooト[iiii]<,,. 、 キ[] i::::::::::::::::[]::::::::::::::[]=======|爻爻三T,::爻Ooト[iiii]<,,. 、 キ[] i::::::::::::::::[]::::::::::::::[]=======|爻爻 ー- ''ー^ 二,, ー---┴, -‐へ-O-ー-〜〜-―へ`~~ ー- ''ー^ 二,, ー---┴, -‐へ-O-ー-〜〜-―へ`~~ ,r≦ニニニニニ≧:.、 /ニニニニ.ィ傘寸ニニニヽ 'ニマママ(:oHo::)チチチニ ' | ニニ込ミヽH∠-彡=ニニ| .,,r=≦|ニニニ=(((◎)))=ニニニ|≧=ー ,,r≦ニニニニニ|ニ{≧竓芋)Y(毛屶≦ニ|ニニニニニニ≧ュ,, ./ニニニニニニニニYヽ.!  ̄´ }{ ` ̄ :|/ Yニニニニニニニニヽ 東海王は出てこぬか /ニニニニニニニニニニ| {ミト、 小. 丿|ミ} |ニニニニニニニニニム ムニニニニニニニニニニ Xミ| .:} -─- { :|ミ.Xニニニニニニニニニニ } 圦ニニニ⊂二二二 /| {ミ|从. ⌒ ノ .l|ミ} |ー======彡ニニニハ .寸ニニニニニニイム:乂ノ \ /込ノ弋::><二二彡' {::::::| \___/ |::::::} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 彼らは石勒の侵攻で封地を失った。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 汝南王司馬祐は建鄴へ出奔し、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 叔父の西陽王司馬羕・南頓王司馬宗も時期の前後はあれ建鄴へ逃走。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 末の叔父に当たる汝陽王司馬熙は石勒に殺害されている ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
122 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:34:32.14 ID:6wLC10t40 ,r≦ニニニニニ≧:.、 /ニニニニ.ィ傘寸ニニニヽ 'ニマママ(:oHo::)チチチニ ' | ニニ込ミヽH∠-彡=ニニ| .,,r=≦|ニニニ=(((◎)))=ニニニ|≧=ー ,,r≦ニニニニニ|ニ{≧竓芋)Y(毛屶≦ニ|ニニニニニニ≧ュ,, 臆したか? ./ニニニニニニニニYヽ.!  ̄´ }{ ` ̄ :|/ Yニニニニニニニニヽ /ニニニニニニニニニニ| {ミト、 小. 丿|ミ} |ニニニニニニニニニム ムニニニニニニニニニニ Xミ| .:} -─- { :|ミ.Xニニニニニニニニニニ } 圦ニニニ⊂二二二 /| {ミ|从. ⌒ ノ .l|ミ} |ー======彡ニニニハ __,ィ7ア´ ̄ ≧、 .寸ニニニニニニイム:乂ノ \ /込ノ弋::><二二彡' rf⌒/{/ // _r'⌒ト==彡⌒ヽ {::::::| \___/ |::::::} }ト ミwー┴‐一'´ ミ==≦ │ } } __,r―一 }二 ミー--| {´厂 }'"´ ミ==― ___| V j八==r‐tチァ  ̄ト--- 、{ `モtッ } ト ̄` } ミリハ | 厂} ー {_ ,ィ'⌒}ミク ノ} リ 八 >ーへ__ |(し'| l | また内輪揉めでもしているやもしれません Y_,rーーミ、} | ハ从{ | -=ニT } | } \ j_ イ ̄ ̄ ̄ | / / __|___/ / / / { / | / ̄ ̄ / /\__}____| / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 問題はここからだ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 石勒軍は汝南国に侵入した後、奇妙な進軍の仕方をしている ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
123 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:35:16.32 ID:6wLC10t40  ̄ ̄○ー、 { _,.-‐'´ 項 `}_ } __/ `ー-{ ノ 涂中 新蔡 `ーr‐' ̄ ○ ,.-- ○宛 ○安城 ● r―'´○寿春 ,「○建鄴 【汝南国】 ,.----'´ ̄ ○東城 ./ ○新息 _/ 【安豊郡】 / `ー――、__/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ○安豊 ○合肥 __{ ○新野 ○弋陽 | ○六安 横江○.|○牛渚 【弋陽郡】 .} ̄ー' ̄} | ヽ ○樊城 ∧ ∧∧∧∧ `ーv'○東興 ./  ̄○} i ∧∧ ∧∧∧∧∧∧ `ーr―' ̄ 襄陽`} `ヽ ∧∧∧∧∧∧ 濡須口○} } 'ー, ∧∧∧∧ r' } 南新市ヽ_,_【江夏郡】 ∧∧∧∧∧∧ _ノ |○石城 .○ ヽ○安陸 ∧∧∧∧ r―' .|__ 石陽○ `ー-, ∧∧∧ 皖○ _,.-‐' .長坂○ | _____>-―‐、 ∧∧∧∧ | ○当陽 ヽ_ | ○| ○\_ | .  ̄ ̄ヽ_ノ 夏口| 武昌 . ̄| ○尋陽 _r‐'´ ___/ ヽ _/ . ̄7 'ー-、___イ -― -―‐_ ○江陵 / . ○楽郷__) _,.__ _r‐'○陸口 ○'ー'´ ̄ | / 公安 `ヽ r' >'○巴丘 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『石勒載記』によれば、まず汝南国の北の新蔡へ侵入 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
124 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:35:46.26 ID:6wLC10t40 【紀元311年3月 晋 豫州 南頓】 /ニニニニ.ィ傘寸ニニニヽ 'ニマママ(:oHo::)チチチニ ' | ニニ込ミヽH∠-彡=ニニ| .,,r=≦|ニニニ=(((◎)))=ニニニ|≧=ー ,,r≦ニニニニニ|ニ{≧竓芋)Y(毛屶≦ニ|ニニニニニニ≧ュ,, 降伏すると? ./ニニニニニニニニYヽ.!  ̄´ }{ ` ̄ :|/ Yニニニニニニニニヽ /ニニニニニニニニニニ| {ミト、 小. 丿|ミ} |ニニニニニニニニニム ムニニニニニニニニニニ Xミ| .:} -─- { :|ミ.Xニニニニニニニニニニ } 圦ニニニ⊂二二二 /| {ミ|从. ⌒ ノ .l|ミ} |ー======彡ニニニハ .寸ニニニニニニイム:乂ノ \ /込ノ弋::><二二彡' {::::::| \___/ |::::::} l=ニ\//// \/ハ二j'/ヘ lニニニ∨′ ./ ヽ {: :'ニl//ハ . rニニ{≧s。ヽ/ : ' :. :. :. 、 .}ソ///ハ 'ニニ辷ニニ' i _,, l..、 l -i- i、 〉ハ//>―-- 、 ゝ-ニ-=/ j .i .{ _l_ハ_、 {! ハ__ノ.l .jニノ-=ニ二二/ ,。</イ_/、乂 灯 )下ゝ.;ノ"{ )了 jノ!、ヽ≧-`ヽ/ 急に石勒が来たので /ニ/´ `/: : ハ `ヽ.Vソ . Vソ.ソ ):.ヽ\ニヽ ⌒}/ ,': : :.{/ノ_,.ヘ. _. _ .八Y,イヘ: :ヽ.\lー' _, /l: ;ヘ/_ノ( Yヽ/,ヽ、_ . イ丶_.Y.ノ V: :ヘ ,..r'"ノ_,.ノl/'" ./ニr-.{ ´.yー '"ノニ{Yノ、 V⌒` ,.r (.ノ-''" __-ニニ!= 〉-、j川.!≦三`〉;ソニ-._ ,. ‐(_,..ノ'" _-ニニニニニ{_.j、 }.o Tー-ヽ/'ノ二ニ-_ 晋 広陵公 陳眕 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 次いで、南頓で新蔡王司馬確を殺害。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 朗陵公何襲・広陵公陳眕・ ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .上党郡太守羊綜・広平郡太守邵肇らの軍勢を降伏させた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
125 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:36:41.92 ID:6wLC10t40 ○壺関 ト、_ 〇鄴 〉 并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/ ○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇 `‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽 l 「 【汲郡】 ,' / ○ 【東平国】 ,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】 ( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 ○鄄城 `ヽ、 / ヽ/ ○ ○濮陽 〇廩丘 【高平国】 `ヽ、 _,,,,,,-‐'′ 【河内郡】 / 白馬 `‐-‐´ ,-‐'´○東燕 昌邑 司 隷 _,-‐'i´ ○延津 【済陰郡】 ○ ○ ,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶 ```‐-,, _○ ○ _,,,-一'´ ×官渡 ○陽武 ○封丘 兗 州  ̄`゙~~~´ 〇滎陽 !倉垣 ,-、 ◎洛陽 ○ `○、 陳留 【陳留国】 / / _,,,_ ○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ 河南 _,,..-‐- 、,_○轘轅 ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′ ○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′ 梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ 蕭 ,,,_ ,ィ´【襄城郡】 ○許昌 【陳国】 ○ ,/ `~´ ヽ ○ 【潁川郡】 譙 ,/ 魯陽 ) 襄城 ○寧平 ○ 【沛国】 ,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳 ゝ, 荊 州 ) 【南陽郡】 / 南頓 〇宛 ● ○項 【汝南国】 安城 ○ ○新蔡 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 南頓は東海王の軍勢がいた項の西方に位置している \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
126 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:38:25.79 ID:6wLC10t40 【紀元311年3月 晋 豫州 南頓】 _.,. -‐- ....、 x≦〃〃/ミミミミミ、 /ノノノ〃ヾ⌒彡ミミミミミ、 /ミミル' / __ ヾ彡ミミミミ、. {ミ'''´ {∠i孑 `ヾミミ毛刈 .新蔡王司馬確は東海王の甥に当たります。 ';ハ, `〕、 Yミ ;:::: ∨ソYハ x≦ ̄ア´ }:( くツ1 | っ {::: ーりリ / :::::::/::::: 甥を討たれて黙っているとは思えませんが…… ヾ:ヽ ,ノヾー'⌒ヽ ヾ Y¬从 〃:.:.:./::::::::::: `ヽ { √ ̄~`ヾ Y ヾリ ||:.:/ ::::::::::::::: 沁ヾ ⌒ :/ /∧::::::::::::::::::::::: ハ r::.......,..::/// /:::::::::≧==== ノ|t/ノー''从,, '、 {///,//// >'゙´:::/:|幵幵幵幵 从''"::::::::::::::::::::::::::::ツ、 `T¨¨´///>'゙´::::::::/:ニ|幵幵幵幵 、i:::::;;;ミ从从从从彡:::::}、 ,..-―∨ /::::::::::::/ :三圦W幵 、 ミ:::::彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;"フ:::7} :`'、 t;;;;;r'''''''''''ヽ;r''''''""ヽ;;;;;;;リ :::::::ヽ 了;;;} ミ ミi从从,,j|,j jク;;;;:〈 ;:;;::::::ヽ る;;;;t、_,,,ii,,,ヽ;;r__ii,,彡};;;;:::j ,, ;:;:;:;:;::::::'、 ';ァ;|ヽ〉i:``´´'ij'``´"´:|/'i::) ,、-'":: ;:;:;:;:;:;:::::::~' 、, ろ;;tti;i ', ,, ィ、 i},,, '::::;ノノノ;彡 ,,,,、='- 、;;;;;;;;; 来ぬな ,、- ''"~~~~;;';;;ヽ、ア;リ`':ti"リ: ,,、,,_:::::::::,'"::::t;;)ー '"~;;;;;;;;;;;;;;;;::::~'' _:::::;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;;~''/ :: :',": '"ーー ` i:::: ::::t彡;;;;;;;;::::::::::::; -ーr'i" ~'' 、::::::::::::::::::;;;;;i :: ::::'' 、( rッ /::::: ,、 ';;;;::::::::::::::::/ / | キ ',_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~' 、 :::::::`''ーー " ::;r'";;;;:::::::;;;;;;;;;;ノ――'ー-'- """"""r 、'、rーー 、;;;;;;;;~' 、 :::彡:::;r'";;;;;;;;;;r''~:::/''~ノ r'''''''' ー ⊂⊃ `ヽi > :f~i|、;;;;;;;;;;;;ヽ:::::":::;r";;;;;;;;;;;、-''''iリ、ー'" `'''''''''' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ つまり、石勒軍は東海王の軍勢を避けて進軍していた事になる。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 兵力差だけで言えば東海王軍が優勢で、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .流賊的な戦術を採る石勒軍なら、それ自体は不自然ではない `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
127 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:38:59.39 ID:6wLC10t40 __,ィ7ア´ ̄ ≧、 rf⌒/{/ // _r'⌒ト==彡⌒ヽ }ト ミwー┴‐一'´ ミ==≦ │ . } } __,r―一 }二 ミー--| . {´厂 }'"´ ミ==― ___| どうも様子がおかしいですな。 V j八==r‐tチァ  ̄ト--- 、{ `モtッ } ト ̄` } ミリハ | もう少し豫州で暴れつつ、 厂} ー {_ ,ィ'⌒}ミク ノ} リ .人を使って東海王の動向を探らせましょうか 八 >ーへ__ |(し'| l | . Y_,rーーミ、} | ハ从{ | -=ニT } | ,ィレ'\ノ jノ ノ )ノ} } \ j_ イ ̄ ̄ ̄ __,ノY∨ ノノ} | / / _,人 ノ ) }} _ ,ノィ . __|___/ / 冫 、 《巛 《 jリレ ノノノ⌒ 人 / / { / | / ̄ ̄ 乂__ツトw{N{リノノイ'⌒´{ 彡'ノ ) . / /\__}____| / ト-{ ノ j ,ノ ノ ∨イ 彡') } ミ ミ{N、_〈人__,ィz--ァ人ミ 彡ト、ヽ ミ i r‐榮ぅ {ン r‐t笋ラ `Y ,イ| } ノ ミ} ´ ̄ } | `ヽ ̄ | }ノ_) |ヽ ヽ | { 人__/ 〈 lト、 弋'⌒ソ | / jノ ,iハ 許昌を突いてみるか |i __ , / レ人{ ‘, 、___ ノ i | |∧ 〈 ィ´ / ト、 | 廴 」 イ } { ; /l \ | / j ノ ' ./ | ヽ,ノ / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 見方を変えれば、この時点では東海王の死を知らなかったのだろう N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
128 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:41:12.99 ID:6wLC10t40 【紀元311年3月 晋 豫州 許昌】 /::/\:∧ ∧/:|`Y丁:| | | | | |:::L」 ∧ | | ̄ |/|`'|: : : | |__,|@ ∧ |癶_|_ | |===== |A /,,,∧_| | |⊥_|∧::i|∧__|八 | | | |,| ̄|¨'|─:| ̄ヽ| ゙̄| | |ハ | | | |:| | | :| |¨ ‐_| | |__| _ | | |_|,| ∧ l :| |- ,_Y∧_| ∧ 癶___∧_,,r|⊥i |/ ̄ヽ| /:: :∨‐:| |ヘVヘ|_|: : :|_|:::| xヘ 癶 | | | |'^i'^i | | | |ニ|_/:::ハ__∨| ̄~| | |VヘVヘ::::::::::|::::| |::::| ̄ | ̄|_ _i! ∧ /:', | | | | | | | ハ ハ¨/::∨ ̄ヽ |∠ヽ [\__[]二::|::::| |::::| ¨¨¨,∧¨¨∧∧ ∧ |[]| | |/二二 |ヘ | |/∧ /::∨_∨¨ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ :¨ ̄|¨:| ̄| ̄|丁∧xヘ∧ | ̄  ̄/:::∨ ̄VV_| ̄|_|_| ≧ < | | | |::|/ ̄ ̄/__',__」,,...、、、-─| ̄..|「「「「| | | ̄|ヘ:::::-=ニ 平東将軍王康を討ち取りました!! ≦  ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙゙̄| |¨|¨|¨|:|| _ ,-く ̄ ̄ ∧ | | | ∧| ̄|_」≧ ≦  ̄{─‐ttュ_ リ|i_|i_|i_|」⊥-‐ュ_∠\:::_>:::::::// ̄∧ /:::^〉‐ 丶/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ : : }.:.:.:_二 ̄/ ̄ ̄i! ̄ヘ::_ -  ̄:::::寸´ |::::::://:::::/ ∨::::/ヘ::::::::∨::::\_イ_|i...||ヽ/::::::/:::::::/:::::::\ '''"´~ 从 _ム-,:/ ∨__∧::::ニハニハ::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄}|¨/_,||\::: ヘ__,.斗匕リ.. || 〈::::::/::::∠_:::::::::::/\ 从从;';',∧:::::::∨ |]/ .圦::::[]:::[]:/:癶::::::::癶:::::::::::/ |/_||_Y´ || || |/... ||`'|::://|ヘ^ア /|::| 从;';';';';'ィ' ヤ'"´|-‐ |/ _||_∨::::::::/:::| |i::::::| |i::::: /|i, ::|_||___,|/||⌒|| |...... .| |¨i|:: ¨|_|ア/ ̄|::| ̄ ;';';';';';';';'|「┌| |r 「i|==| | |=ヤ=ァ゚::::: ̄:::::::::: ̄:::::∧゚|i,::| ___ | || |レ' |`'| |::::::::/ \、|::|/ ;';';';';';';';'|「┌| |‐ ¨|==| | |==| 丁丁丁丁丁丁「「| 「:::| |::::| |「」|| / ヘ | |`Y======| ̄|== ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 続けて石勒軍は許昌を陥落させた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ここで平東将軍の王康を殺害している ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
129 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:41:45.75 ID:6wLC10t40 |\_/ ̄ ̄\_/| /\ /\\_| ▼ ▼ |_/ / /\ \ \ 皿 / 偵察から戻りました! ())ノ__ ○二○二⌒/../ / /||(二ニ) (___/../ 几l ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ .東海王の軍勢は γ ⌒ /|V||彡Vミ/⌒_ノ二二ノl0 項から陳国へ向かって進軍しています!! l| (◎).|l |((||((゚ )/⌒/||三三三・) || (´⌒(´ __ ゝ__ノ  ̄(___) ̄ ゝ__ノ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;; _.,. -‐- ....、 x≦〃〃/ミミミミミ、 /ノノノ〃ヾ⌒彡ミミミミミ、 /ミミル' / __ ヾ彡ミミミミ、. {ミ'''´ {∠i孑 `ヾミミ毛刈 ';ハ, `〕、 Yミ ;:::: ∨ソYハ x≦ ̄ア´ }:( くツ1 | っ {::: ーりリ / :::::::/::::: 御苦労だったな。 ヾ:ヽ ,ノヾー'⌒ヽ ヾ Y¬从 〃:.:.:./::::::::::: `ヽ { √ ̄~`ヾ Y ヾリ ||:.:/ ::::::::::::::: 何か変わった所はなかったか? 沁ヾ ⌒ :/ /∧::::::::::::::::::::::: ハ r::.......,..::/// /:::::::::≧==== '、 {///,//// >'゙´:::/:|幵幵幵幵 `T¨¨´///>'゙´::::::::/:ニ|幵幵幵幵 ,..-―∨ /::::::::::::/ :三圦W幵 //////::∧/::::::::::::/ :::三三/八幵
130 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:42:16.06 ID:6wLC10t40 |\_/ ̄ ̄\_/| /\ /\\_| ▼ ▼ |_/ / /\ \ \ 皿 / 何と言いますか。 ())ノ__ ○二○二⌒/../ / /||(二ニ) (___/../ 几l 進軍が異様に遅いなと。 γ ⌒ /|V||彡Vミ/⌒_ノ二二ノl0 l| (◎).|l |((||((゚ )/⌒/||三三三・) || 戦に行く軍勢の動きじゃないような? __ ゝ__ノ  ̄(___) ̄ ゝ__ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ _.,. -‐- ....、 x≦〃〃/ミミミミミ、 /ノノノ〃ヾ⌒彡ミミミミミ、 /ミミル' / __ ヾ彡ミミミミ、. {ミ'''´ {∠i孑 `ヾミミ毛刈 ';ハ, `〕、 Yミ ;:::: ∨ソYハ x≦ ̄ア´ }:( くツ1 | っ {::: ーりリ / :::::::/::::: .ヾ:ヽ ,ノヾー'⌒ヽ ヾ Y¬从 〃:.:.:./::::::::::: ふむ。 `ヽ { √ ̄~`ヾ Y ヾリ ||:.:/ ::::::::::::::: 沁ヾ ⌒ :/ /∧::::::::::::::::::::::: 変事があったと見るべきか ハ r::.......,..::/// /:::::::::≧==== '、 {///,//// >'゙´:::/:|幵幵幵幵 `T¨¨´///>'゙´::::::::/:ニ|幵幵幵幵 ,..-―∨ /::::::::::::/ :三圦W幵 //////::∧/::::::::::::/ :::三三/八幵
131 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:44:03.51 ID:6wLC10t40 _.,. -‐- ....、 x≦〃〃/ミミミミミ、 /ノノノ〃ヾ⌒彡ミミミミミ、 /ミミル' / __ ヾ彡ミミミミ、. {ミ'''´ {∠i孑 `ヾミミ毛刈 ';ハ, `〕、 Yミ ;:::: ∨ソYハ x≦ ̄ア´ }:( くツ1 | っ {::: ーりリ / :::::::/::::: 一度突いてみればはっきりするでしょうな ヾ:ヽ ,ノヾー'⌒ヽ ヾ Y¬从 〃:.:.:./::::::::::: `ヽ { √ ̄~`ヾ Y ヾリ ||:.:/ ::::::::::::::: 沁ヾ ⌒ :/ /∧::::::::::::::::::::::: ハ r::.......,..::/// /:::::::::≧==== '、 {///,//// >'゙´:::/:|幵幵幵幵 `T¨¨´///>'゙´::::::::/:ニ|幵幵幵幵 ,..-―∨ /::::::::::::/ :三圦W幵 /.........:.:::ll:::.:.:.:.:.....:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:::::ヘ //////::∧/::::::::::::/ :::三三/八幵 / __ /~ゝ、::::_____ .:.:.:.:.:.::::∧ {::∨//.会目会 Y///∨-、.:.:.:::::;::::ゝ、 ,イ:::::∨/∧,目ゝ,////∨ゝく::::::::/::::〆..`‐- ..,ィチ:} l (_jゝ=ニi目/ム== (_ )( _ソ:::::::/:::.. . .. < ::::::::::::| tー ( ( Y⌒) ) )ソ -‐=‐」::::::/:::::::....... / :::::::::::::::{ rー==ミ'ー彡ィ-三二 ̄ヽ.:::::::::::::::::::::::::.: よし。 /................::::::::::::::ム.ヘ弋竺ァゞY ヒ"゙tァテミ ,-ヘ:::::i:::::::::::::::::::: / ::::::::::::::::::::::::::::Y⌒ヽヘ::: .:.:.| ゙'´ }:.:.:. ̄ { ,込:.ヘ::::.:.:.:.:.:.:.: 俺が軽装の騎兵で様子を見よう .i :::::::::::: _ 三 ={ !{`王ヘ::: .:.:.| ....ヽ:.:.. 人|i王}::ゝ丶ー ‐- . { ::::::::::∠ __ ゝj`王::∧ :.: ゝ:.レ′ 丶 l王!::::_::::::.:.:.:.:. _ -‐≠込 :::人 _ レi`王::::∧ 'r`=--‐‐ ' ∧}王|:人` ‐ ..._ ィチ /´ > .. `‐ _〆//lヘ_〉ー'::::::ト, :.:.: ̄:.:.. | ゙ }:.:... `< _ ) 弋  ̄ ∨ ゝ__ ノ`':.:.l i ::: ∠ゝ _.ノ:.:.:.:.>´ く _ ゝ ___ -〆 . . : : : : . :.:.:.} ゝ __ /.:.:.:.:.. >' ´ ) r ‐-、 >'´ : : : : : : : : ::::〈 :.:` ;:.:.:.:.:.:. > ´ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『石勒載記』に曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
132 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:44:34.78 ID:6wLC10t40 ;;;;;;;::::::::::::::............. ...... : .. :::::::::::::::....... ,_ ;;;;:,,:::.... _ ィ;:).ヽ ,, 彡(ヽ,:::::::::....... (. | | てヽ),,;彡(ヽ / `' ) | /ヾヽー' / `' |ヽ |ヽ  ̄|へ =ミ≡(. | | / lソ/ミミミミ;, く|)ヽ_、 ノ ) ノ << ヽ丶 ゝ くi \ ハ / へ ヽヽ ヾ ヽ、ミヾ ヽ、 ( \ \ .. .. く|)ヽ_、 ...... : .. ゝ ヽミゝ ヽ -,,,, \ ソ ...... : .. ハ ー=彡三彡彡彡丿\┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ / ''''-◎ ll .. : .... -ー=彡三彡彡彡彡丿 ヽ ;;;;;;;;::::::::........ ,. ‐'''' ̄''ー 、 ll ー=彡三彡彡彡彡彡ノ く)\ ;;;;;;;;;;;;;,,,,,,.../;;;;/;;l l ヽ`'、 ll ... ..: ー=彡三彡彡彡彡彡彡ヾヽ \ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;/;;;;;;l;;;;,,,, l ヽ `ヽil ー=彡三彡彡彡彡彡彡彡彡 ヾヽ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ /ニニニニ.ィ傘寸ニニニヽ 'ニマママ(:oHo::)チチチニ ' | ニニ込ミヽH∠-彡=ニニ| .,,r=≦|ニニニ=(((◎)))=ニニニ|≧=ー ,,r≦ニニニニニ|ニ{≧竓芋)Y(毛屶≦ニ|ニニニニニニ≧ュ,, ./ニニニニニニニニYヽ.!  ̄´ }{ ` ̄ :|/ Yニニニニニニニニヽ /ニニニニニニニニニニ| {ミト、 小. 丿|ミ} |ニニニニニニニニニム ムニニニニニニニニニニ Xミ| .:} -─- { :|ミ.Xニニニニニニニニニニ } 圦ニニニ⊂二二二 /| {ミ|从. ⌒ ノ .l|ミ} |ー======彡ニニニハ .寸ニニニニニニイム:乂ノ \ /込ノ弋::><二二彡' {::::::| \___/ |::::::} ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 先に東海王司馬越が洛陽の兵二十余万を率いて石勒討伐に赴いた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王が軍中で薨じたため、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 人々に推されて太尉王衍が主となり、兵を率いて東下した。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 石勒は軽騎でこれを追撃に及んだ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
133 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/08/20(土) 21:46:03.37 ID:6wLC10t40 ○壺関 ト、_ 〇鄴 〉 并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/ ○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇 `‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽 l 「 【汲郡】 ,' / ○ 【東平国】 ,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】 ( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 ○鄄城 `ヽ、 / ヽ/ ○ ○濮陽 〇廩丘 【高平国】 `ヽ、 _,,,,,,-‐'′ 【河内郡】 / 白馬 `‐-‐´ ,-‐'´○東燕 昌邑 司 隷 _,-‐'i´ ○延津 【済陰郡】 ○ ○ ,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶 ```‐-,, _○ ○ _,,,-一'´ ×官渡 ○陽武 ○封丘 兗 州  ̄`゙~~~´ 〇滎陽 !倉垣 ,-、 ◎洛陽 ○ `○、 陳留 【陳留国】 / / _,,,_ ○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ 河南 _,,..-‐- 、,_○轘轅 ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′ ○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′ 梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ 蕭 ,,,_ ,ィ´【襄城郡】 ●許昌 【陳国】 ○ ,/ `~´ ヽ ○ 【潁川郡】 譙 ,/ 魯陽 ) 襄城 ○寧平 ○ 【沛国】 ,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳 ゝ, 荊 州 ) 【南陽郡】 / 南頓 〇宛 ○ ○項 【汝南国】 安城 ○ ○新蔡 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『石勒載記』の記述に従うと、 \ヽ、 _ , イ!::/ .石勒軍は江夏郡→汝南国→新蔡→南頓→許昌→陳国の順で進んでいる。 / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ やはり、初期段階では東海王との直接対決を避けていたように感じられる ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
2589.15 KB Speed:1
[ Aramaki★ クオリティの高いサービスを貴方に VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
スポンサードリンク
Check
荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)