勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の完結

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228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:20:55.03 ID:Xx1bIi7d0
『フィン・イッシュ近海』


ザブ〜ン ギシギシ


海賊「頭ぁ!!この下の海底に棚があるんでこれ以上行くと津波の影響が出ちまうでがんす」

女戦士「そうだな…小島に寄せるのも座礁の危険がありそうだ…ここで碇を降ろせ!!」

海賊「がってん!!」ドタドタ

ローグ「気球はいつでも出せやすが?どうしやしょう?」

女戦士「私は船に残る…アサシンと魔女を連れて女王に挨拶へ行って来い」

ローグ「分かりやした!!」

アサシン「インドラの銃は借りて行っても良いか?」

女戦士「ふむ…ガーゴイル除けか…」

アサシン「こちらにはエクスカリバーが有るだろう?」

女戦士「分かった…それは戻って来るという意味と受け取って良いな?」

アサシン「フフ私は海の向こうに用事がある…もちろん戻って来るとも」

女戦士「海賊共ぉ!!小舟を2隻とも降ろして木材と鉄の買い付けに行って来い!!」

海賊共「へ〜い!!」

女戦士「交渉役に商人を同伴させるんだ」

商人「ええ!?僕が海賊達と?」

女戦士「何を言って居る…この船に乗って居るからにはお前も海賊だ」

商人「ええと…取り引き考えて無かったなぁ」

女戦士「硫黄を半分持って行け…そのつもりで乗せて来たのだから」


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229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:21:28.13 ID:Xx1bIi7d0
タッタッタ


女海賊「お姉ぇ!!エクスカリバー完成したよ」スッ

女戦士「ふむ…杖替わりに立てて置けば良いか?」ドン

女海賊「お?良いねぇ…デッキの上で仁王立ちしときゃ恰好つくわ」

女戦士「そろそろガーゴイルが出て来る時間だ…お前も戦闘に備えろ」

女海賊「ホムちゃんどこに行ったか知らない?」

女戦士「船長室で地図を作っていた筈だが?」

女海賊「おけおけ!!ホムちゃん用のワイヤー装置も作ったのさ」

女戦士「ホムンクルスを飛ばせるつもりか?」

女海賊「私のとはちょっと違うさ…飛空艇への乗り降りに使うんだよ」

女戦士「フフそうか…自発的に動くようになったか」

女海賊「ちっと行って来る」スタタ



『船長室』


アーデモナイ コーデモナイ


ホムンクルス「六分儀を使った星の観測では地軸の傾きが変わって居る様に見えますが実際は違います…」

情報屋「地球の地表がしっかり定まって居ないからなのね…」

ホムンクルス「はい…これは衛星を使った観測でないと知りえない事ですね」

情報屋「衛星はもう真上に?」

ホムンクルス「真上に来ているのは1基です…他の3基はそれぞれ違う場所に位置します」

情報屋「その全部がインドラ兵器を乗せているのかしら?」

ホムンクルス「いえ…現在稼働出来るのは1基だけです…残りの3基は4000年前にミラー部が損傷しています」

情報屋「ロストテクノロジーの最後の一基だった訳ね」

ホムンクルス「はい…」

情報屋「もしかしてウンディーネ時代の戦争は宇宙でも?」

ホムンクルス「衛星の履歴からするとその様ですね…私にはその記憶がありません」


ガチャリ バタン


女海賊「ホムちゃん!!ワイヤーの装置作って来たよ」

ホムンクルス「ありがとうございます」

女海賊「使い方分かる?」

ホムンクルス「分かります…見ていましたので」

女海賊「おっし!!ちっと今の内に練習しとこうか…メインマストに登ってみよう」

ホムンクルス「はい…ですが今情報屋さんとお話を…」

情報屋「良いのよ…私は見ておくわ」

ホムンクルス「分かりました…では行きましょう」スタ


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230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:22:01.04 ID:Xx1bIi7d0
『メインマスト』


パシュ シュルシュル


女海賊「おーーー一発で成功じゃん!!」

ホムンクルス「体のバランスを取るのが難しいのですね…」ジタバタ

女海賊「ワイヤーを片手で持てば良いよ…巻き取る時に怪我しない様に気を付けて」

ホムンクルス「はい…」シュルシュル スタ

女海賊「これが上手く使えると襲われた時にサッと逃げられるんだ」

ホムンクルス「そうですね…今度地上に降りたら練習してみます」

女海賊「あれ?商人もプラズマの銃持って行ったみたいだなぁ…」

ホムンクルス「一つは私が持って居ますよ?」

女海賊「今晩は魔女もアサシンも居ないのさ…2人で幽霊船守らないといけない」

ホムンクルス「頑張りましょう」

女海賊「私は特殊弾の無駄撃ちになっちゃうから実質的にホムちゃんだけになるんだけどさ…」

ホムンクルス「私には犬笛もあります」ハム


トゥルルルル〜♪


女海賊「おぉぉ!!それがあればホムちゃんは安全だな…そうかミスリル銀を…」

ホムンクルス「??」

女海賊「おっけ!!閃いた…波の揺れで鳴る鈴を作れば良い…速攻作って来る!!」スタタ ピューー



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231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:22:40.58 ID:Xx1bIi7d0
『夜_甲板』


リーン リンリン♪


情報屋「はぁぁぁ涼しい音…」

ホムンクルス「エクスカリバーの光で心なしか暖かいですね」

情報屋「気持ち良いわ」

女戦士「これは良く考えたな…ガーゴイルが寄って来ん」

女海賊「これ作るの超簡単なんだよ…フィン・イッシュに配っても良いかも」

女戦士「次に小舟が戻って来たら持たせよう」

女海賊「おけおけ!!作り増しとく」

女戦士「今晩はゆっくり出来そうだな?」

情報屋「何か食べる物でも作る?」

女海賊「そうだ…お腹空いてたんだ…」グゥ


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『バーベキュー』


ジュゥゥゥ モクモク


女海賊「…ええ!!?月にインドラの矢を落としても意味無い?なんでさ?」

ホムンクルス「インドラの矢は核弾頭ミサイルと比較して爆発エネルギーが小さいからです…ガラス質の生成に至りません」

女海賊「メッチャ爆発して津波とか起こしてたじゃん」

ホムンクルス「それは水蒸気爆発ですね…熱エネルギーとしては核反応に遠く及ばないのです」

女海賊「ぬぁぁぁ…ほんじゃ月に退魔を宿らせるのは無理って事?」

ホムンクルス「あと一つ残されている可能性があります」

女海賊「なになに?」

ホムンクルス「4つある衛星にはそれぞれ高純度のオリハルコン結晶が搭載されています」

女海賊「もしかして衛星を落とす?」

ホムンクルス「はい…チャンスは一度きり…そして二度と衛星を使う事が出来なくなります」

女海賊「…」ゴクリ

情報屋「それは座標や情報を得る事も出来なくなるという事ね」

ホムンクルス「はい…月の軌道が正確に分からない為どのくらいの確率で成功するか分かりません…」

ホムンクルス「衛星から送信される映像から私がコントロールして落とす事になります」

女戦士「際どい選択だな…座標が分からんとなると外海を渡れんぞ?」

女海賊「落とす!!失敗したら次の手考える!!」

女戦士「フフお前は直球勝負だな」

女海賊「ホムちゃんは人間として生きるんだ…もうインドラ兵器なんか要らない!!」

ホムンクルス「はい…」ニコ

女海賊「どんくらいで落とせる?」

ホムンクルス「少し時間を下さい…月の軌道と衛星の位置関係から確率の高い条件を算出します」

情報屋「女海賊?あなたは決断が早いのね?」

女海賊「迷いはあるさ…でも使う時使わないといつまで立っても宝の持ち腐れになるのも知ってるんだ」

女戦士「その通りだ…そうやって勝ちに持ち込む」
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:23:12.84 ID:Xx1bIi7d0
『翌朝』


ザブン ギシギシ


女海賊「ふぅぅ結局ガーゴイル来なかったね…」トンテンカン

女戦士「お前も少し休んだらどうだ?」

女海賊「お姉ぇの方こそ休んで良いって…私は鈴作るのに忙しい」トントントン

女戦士「知って居るぞ?お前がモノ作りに勤しむ時は心が痛む時だと…」

女海賊「…」トンテンカン

女戦士「まぁ話したく無いならそれでも良いが…睡眠はしっかりとる様にしろ」

女海賊「未来の老いた姿を見たく無いのさ…気が狂いそう」

女戦士「お前が描き集めた壁画の写し…アレは未来の成長日記だな?」

女海賊「そうだよ…苦難の一生さ…そのすべての記憶があの壁画だよ」

女戦士「何を読み取った?」

女海賊「あの子だけ4000年も未来の為に戦い続けてるの…分かる?」

女海賊「命を運んで…命を繋ぎ続けて来た事…」プルプル

女海賊「どうすれば報われる?」

女海賊「…それを考えたら…月に連れて行ってあげるしか思い浮かばない」

女海賊「だから迷ってる…アヌとの契約をそのまま受け入れれば良いのか…」

女海賊「それとも違う方法で月に連れて行くのか…」

女戦士「現状他の方法で月に行く選択は無いな」

女海賊「知ってるよ…でも未来の老いた姿を見たくない…苦難の顔を見たくない」


リーン リンリン♪


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233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:23:46.83 ID:Xx1bIi7d0
『鯨型飛空艇』


カサカサ モグモグ


女海賊「よしよし大きくなれよぅ?癒し苔は美味いか?」

ダンゴムシ「…」パクパク プリ

女海賊「ウンコはワームに食って貰うんだぞ?」ツン

ダンゴムシ「!!?」クルリン コロコロ

女海賊「ワームも癒し苔食って良いぞ…どっちが食べるの早いか競争だ」

ワーム「!!?」パクパク

女海賊「おぉぉオマイら友達になれそうだな?」

ダンゴムシ「…」ピク キョロ

女海賊「う〜む…良く見たら目が沢山ついてるんだなぁ…超ダンゴムシだな…」

ダンゴムシ「…」カサカサ パクパク

女海賊「ワームは口が目になってんのかな?」ツン

ワーム「!!?」ニョロニョロ ピョン

女海賊「うぉ!!飛ぶんか!!」

ダンゴムシ「…」ジー クルリン コロコロ

女海賊「へぇ?得意な事が違う訳ね…よーし!滑り台作ったげるわ」ゴソゴソ

ワーム「??」ニョロニョロ

女海賊「どうよ?葉っぱの滑り台だぞ?」

ダンゴムシ「…」カサカサ

女海賊「あれ?隠れるの?…ほんじゃこれでどうよ?葉っぱの上に小麦置いとく…食ってみ?」パラパラ

ダンゴムシ「…」カサカサ カサカサカサ

女海賊「なんだ滑って登れないのか…訓練だよ訓練!!」

ワーム「…」ニョロニョロ

女海賊「あぁぁヤバイ…先越される…」


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234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:24:24.43 ID:Xx1bIi7d0
『小舟』


ガコン ギシギシ


海賊「荷室の扉を開けてくれぇぇぇぇ!!」


ガラガラガラ ドターン!!


海賊「木材と鉄を早く運び入れるでがんす!!」ドタドタ

女戦士「商人!!フィン・イッシュの様子はどうだ?」

商人「ガーゴイルの事かい?」

女戦士「そうだ」

商人「銀装備が出回って居るからなんとかなってる…レイスが出てしまうと厳しい」

女戦士「退魔の鈴を作ったのだ…配って来い」

商人「おぉイイね!!」

女戦士「退魔の方陣は敷いて居ないのか?」

商人「昨夜兵隊が一気に動き出したよ…多分魔女の入れ知恵だね」

女戦士「それは良かった」

商人「銀が豊富にあるのが救いさ…」

女戦士「私達も銀を仕入れておいた方が良いな」

商人「安いから買いだね…次で持って来るよ」

女戦士「豪族はうろついて居ないか?」

商人「沢山居るよ…でも彼らの船は大体内海側の沖にあって自由に行き来出来ないみたいだよ」

女戦士「先に外海へ出た私達の勝ちだな…フフフ」

商人「南の海峡から回って来るかも知れないから一応注意しておいた方が良いね」

女戦士「分かっている…」

商人「今日は小舟で4回往復する予定だから昼間の内にフィン・イッシュへ少し出られるけどどうする?」

女戦士「いや…休息しておく…夜間に備えねばならん」

商人「そうかい?まぁ又お土産持って来るさ」


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235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:25:06.39 ID:Xx1bIi7d0
『甲板』


ザブン ギシギシ


測量士「頭ぁ!!10km程南にキャラック船が見えるでごわす!!」

女戦士「例の豪族だな?スクーナーはどうした?」

測量士「見えんです!!」

女戦士「沖から回り込んでいるかも知れん…見張りを続けていろ」


スタスタ


情報屋「まだ狙われて居るの?」

女戦士「さぁな?こちらに近寄れないから離れた場所からフィン・イッシュで補給して居るのかも知れん」

情報屋「早いスクーナーが居ないのも変ね」

女戦士「夜間の奇襲には備えて置かんとな」

情報屋「ガーゴイルを掻い潜って来るかしら?」

女戦士「考え難いのだが…奴らは幽霊船にその危険を犯しても余る宝がある事を知って居るのだ」

情報屋「豪族の殆どは北方の海賊だったわね?」

女戦士「手漕ぎガレー船の馬鹿共だな…どこでスクーナーを手に入れたか知らんが金と女の為なら何でもやる連中だ」

情報屋「まさか泳いで来るとか無いでしょうね?」

女戦士「有り得る…この船を奪うつもりで全員泳ぎとかも考えられる」

情報屋「ガーゴイルは水の中には入って来ない…夜危ないわ」

女戦士「さて…どうしたものか…」


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236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:25:46.34 ID:Xx1bIi7d0
『鯨型飛空艇』


シュルシュル スタ


女戦士「これは…」アゼン

女海賊「ふごーーー…すぅ…」zzz

ホムンクルス「すや…」zzz

女戦士「どうしたらこれほど散らかるのか…」


カサカサ ニョロニョロ


アラクネー「!!?」カサカサ

ミツバチ「!!」ブーン

ダンゴムシ「…」パクパク

ワーム「…」モソモソ

女戦士「まぁ…そっとしておくか…哨戒を頼みたかったが…」


ヒラヒラ パタパタ


妖精「ハロハロー!!君も遊びに来たのかな?」クルクル

女戦士「妖精か…お前が眠らせたのか?」

妖精「今遊んで居る最中さ」

女戦士「フフそうか…あいにくだが私は用事があって遊べん」

妖精「それは残念だなぁ…また遊びに来てね〜」ヒラヒラ

女戦士「そうだ妖精…」

妖精「何?やっぱり遊ぶ?」

女戦士「お前の友達にサメは居ないのか?」

妖精「居るよ?サメと遊びたいの?」

女戦士「サメを見てみたいと言う私の友達が居てな…」

妖精「そっかぁ…じゃぁ友達になれると良いね」

女戦士「呼んで欲しいのだが…」

妖精「おっけぇ!!…でもね?お腹空かせてるかも知れない…機嫌が悪いと言う事聞かないんだよ」

女戦士「そうか…では夜に餌を撒いてやる…それでどうだ?」

妖精「わかったぁ!!呼んで来るね〜」ヒラヒラ

女戦士「…」---なるほど…妖精とはこうやって付き合えば良いのか---


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237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:26:21.10 ID:Xx1bIi7d0
『貨物用気球』


フワフワ ドッスン


ローグ「頭ぁ!!物資運んできやしたぜ?」ヨッコラ ノソノソ

女戦士「アサシンと魔女はどうした?」

ローグ「フィン・イッシュの方もゴタゴタしててですね…戻るのに2〜3日掛かりやすね」

女戦士「ガーゴイルの襲撃か?」

ローグ「それもあるんすが港が水没して全滅なもんで物流止まってるんす」

女戦士「なるほど…」

ローグ「ほんで黒死病に効くポーションが余りまくってるもんすから沢山頂やした…荷室に入れときやすね」

女戦士「日が落ちる前に急ぎでお前に頼みたい事があるんだが…」

ローグ「お?そら早くせんといかんですね…」

女戦士「10km程南に豪族のキャラック船が停船しているのだが…誰の船だか確認して来て欲しい」

ローグ「気球から見えて居やしたぜ?」

女戦士「スクーナー3隻も何処に行ったか分からんのだ…」

ローグ「分かりやした…ちっと先に哨戒に回りやす」

女戦士「うむ…助かる…今夜辺りスクーナーで一気に乗り込んで来るかもしれん」

ローグ「ハイディングしとけば良いじゃないっすか」

女戦士「ガーゴイルやレイスと何日も戦い詰めになってしまう…今は戦力が無い」

ローグ「豪族相手の方がまだマシってこってすね」

女戦士「今晩はお前が主戦力になるから船に戻って来るのだぞ?」

ローグ「わかりやした!!じゃぁ哨戒に行って来やす」スタ


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238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:27:11.62 ID:Xx1bIi7d0
『夕方_甲板』


ええと…あのキャラック船は髭男爵の持ち物でやんすね…豪族に貸与してるんす

大砲は全部で40門くらい乗ったガチ物の軍船でやんす

乗って居るのは50人ぐらいっすか…10人くらいは下船して小舟で補給に行った感じっすね

3隻のスクーナーは気球から見ても何処行ったか分からんです


女戦士「なるほど…セントラルの軍船のままではフィン・イッシュに立ち寄れないから豪族を使って居るか」

ローグ「この海域に居るのは海上で他のセントラル軍船に補給させる為っすね」

女戦士「なかなかやり手が乗って居そうだとは思って居たが…髭男爵の息が掛かって居たか」

ローグ「頭の宿敵な訳でやんすが…どうしやす?」

女戦士「髭男爵の船と聞いたからには奪ってやる…それか完全に破壊だ」

ローグ「破壊は勿体無いっすねぇ…アレは一級品のキャラック船っすよ」

女戦士「とりあえず今晩をどうするか…」

ローグ「気球から見た感じ20km範囲内にスクーナーは見当たらんでやんすよ?」

女戦士「上手く風に乗れば2〜3時間で接近されてしまう」

ローグ「ガーゴイル無視して真っ直ぐ来るのは無理がありやせんか?」

女戦士「何か対策を打って居るかもしれん…」


ドタドタドタ


女海賊「寝すぎたぁぁぁ!!」ドタドタ

ローグ「ちょ…姉さん…顔を洗ってきた方が良いでやんす…どうしたんすかその顔」

女海賊「えええ!!?」

ホムンクルス「ごめんなさい…妖精さんの言われた通りに木炭で…」

女海賊「ホムちゃん落書きしたん!?」ゴシゴシ

ローグ「あらららら‥あらら」

女海賊「うっわ!!真っ黒じゃん…」

ホムンクルス「私が綺麗に拭きますのでこちらへ…」グイ

女海賊「イイヨいいよ!!これこすって薄く延ばしたら全体的にちょい日焼けした感じさ」ゴシゴシ

女戦士「呆れるな…良いから洗ってこい…真っ黒過ぎる」

女海賊「ええ?そんなに汚れてるん?」

ホムンクルス「はい…綺麗に拭きますので…」グイ


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239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:27:38.75 ID:Xx1bIi7d0
『日没』


ザブ〜ン ユラ〜


女戦士「碇を上げろぉ!!」

海賊共「がってん!!」ガラガラ

女海賊「お姉ぇコレどうすんの?…縦帆一枚?」

女戦士「そうだ…一枚だけで付近をゆっくり周遊だ」

ローグ「夜中にスクーナー3隻が突撃してくるかも知れんのです」

女海賊「ほ〜ん…ほんで明かり全部消してんだ…」

女戦士「今晩はエクスカリバーの光も無しだ…月明かりのみでガーゴイルと戦う」

女海賊「光って場所知られたく無い訳ね…」

女戦士「うむ…向こうからすると灯台の様な物だからな…プラズマの銃も使わない」

女海賊「おけおけ…理解した…私の特殊クロスボウとローグの強化クロスボウで落として行く訳ね」

女戦士「他の者は普通の2連クロスボウだ」

女海賊「スクーナー接近して来ちゃったらどうする訳?」

女戦士「視認出来れば迫撃砲を撃ちたいが…恐らく向こうも明かりを消して来る」

女海賊「てかあいつ等そんな頭回るんかな?」

女戦士「さぁな?まぁこちらも暗闇での戦闘は慣れて置いた方が良い…夜襲に備えてな」


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240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:28:17.83 ID:Xx1bIi7d0
『夜』


リーン リンリン


女海賊「あーーやっぱミスリルの鈴鳴ってるとあんま近寄って来ないな…」

ローグ「一応射程には入ってるんすがどうしやす?」

女戦士「数匹落としてサメに餌をやってくれ」

女海賊「サメ?」

女戦士「妖精にサメを呼んでもらったのだ…豪族共が泳いで来るのに備えてな」

女海賊「うは…泳いで来るとかあいつ等ならやりそう」

ローグ「落としやすぜ?」スチャ ダン!


ガーゴイル「グエェェェェ…」ヒューー ボチャーン


女海賊「ガーゴイルなんか食って美味いんかな?」スチャ ダン! ダン!

ローグ「サメは何でも食いやすぜ?」ダン!


バチャバチャ ザブザブ


女海賊「おぉぉぉ…どっかで食われてる音する…」

情報屋「この調子だと私は出番が無さそう…」

女戦士「無理はしなくて良いぞ?海賊共も控えているからな」

ローグ「頭ぁ!!例のキャラック船が光で合図送って居やすね…」

女戦士「何!?」ダダ

ローグ「こっちが明かり消してるもんで痺れ切らしてるんすよ…どうしやす?」

女戦士「様子見だ…このままゆっくり周遊で構わん」

女海賊「ちっとワナ張って見よっか?」

女戦士「何が出来る?」

女海賊「空き瓶に明かり入れてポイするのさ…明かりに吊られてそっちに突撃するんじゃね?」

女戦士「ふむ…やってみろ」

女海賊「おけおけ!ちっと遅延性の照明弾作って来る…すぐ戻るから」スタタタ


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241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:28:48.74 ID:Xx1bIi7d0
『閃光』


ポイ! ドブン!!


女戦士「樽?…あれが光るのか?」

女海賊「あの中に仕掛けたビンが何個も入ってんの…順番に光るから多分1時間ぐらい光ってる筈…」

ローグ「もう点火済みなんすか?」

女海賊「もうちょい離れたら私が特殊弾撃って点火する」

女戦士「即席に作ったにしては凝っている…」

女海賊「もともと照明弾は持ってたんだよ…ビンの中に入れて繋いだだけさ…おっし!そろそろ点火する」チャキリ ダン!


メラメラ


女海賊「おけおけ…これで順に点火して行く」

ローグ「あれ?空き瓶なんかありやしたっけ?」

女海賊「なんかポーション一杯あったよ?それ空けたさ」

ローグ「あららら…黒死病に効くポーション捨てたんすか?」

女海賊「他の容器に移し替えたに決まってんじゃん…私の壺の中に入ってるさ…居る?」

ローグ「あいやいや…姉さんは何でもありっすね…」

女海賊「何訳わかんない事言ってんだよ…」


ピカーーーーー


女海賊「お!!?よしよし上手く行ったぞ…ヌフフフ」

女戦士「総員警戒しろぉ!!」

ローグ「そろそろスクーナーが来ても良い時間でやんす…ちっと見て居やしょう」


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242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:29:45.64 ID:Xx1bIi7d0
『深夜』


ザブン ザブン


女海賊「お姉ぇ!!陸の方!!」

女戦士「何!!陸から来るだと!?」ダダ

女海賊「ウケる…筏作って手漕ぎだ…あいつらまだ樽だって気付いてないぞw」

女戦士「スクーナーはどうした!?」

ローグ「デカくて目立つからどっかに隠してるんすね」

情報屋「ガーゴイルがあっちに行った…」

女戦士「ほぼ裸で接近武器だけか…完全に船を奪うつもりで来たのだな」

ローグ「結構数いやすぜ?全部で40人くらいっすね…」

女海賊「やっぱ馬鹿だねあいつ等…」

女戦士「筏なぞ奪う気にもならんな…帆すら無い」

ローグ「なーんか…幽霊船に今あんまり人が乗って無いって事知って居そうでやんすね」

女戦士「うむ…あのキャラック船からこちらの人数を全部見られて居るのだ」

女海賊「ほんじゃ結構良い望遠鏡持ってそうだね」

女戦士「フフ…奪ってやる」ギラリ

ローグ「あの筏どうしやす?」

女戦士「放置してサメの餌にでもなって貰う…私達は少し沖に出るぞ」


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243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:30:31.78 ID:Xx1bIi7d0
『明け方』


ザブ〜ン ユラ〜


女戦士「よし…明るくなる前に攻勢に出るぞ」

女海賊「どうする気?」

女戦士「お前の飛空艇であのキャラック船まで行くのだ」

女海賊「ちょ…ぶっ壊すんか…」

女戦士「私に妖精の笛を貸せ…一人で乗り込んで全員生け捕りにする」

ローグ「うほ…マジっすか!!」

女戦士「無傷であのキャラック船を奪ってやる」ギラリ

女海賊「船動かす人員が足りないじゃん…」

女戦士「あと2人私の従士を連れて行く…お前は私が乗り込んだ後上空で合図を待て…その後従士2人を降ろせば良い」

ローグ「ちっと危ないっす…あっしも連れて行って下せぇ」

女戦士「ローグは幽霊船で指揮を取るのだ…ここは少数精鋭で行く」

女海賊「ほんじゃ私は上空から援護か…」

女戦士「うむ閃光弾と煙があれば十分だ」

女海賊「おけおけ…」

女戦士「ローグ!!くれぐれも幽霊船に豪族を取りつかせるな?」

ローグ「分かりやした…」

女戦士「よし行くぞ!!」ダダ



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244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:31:01.75 ID:Xx1bIi7d0
『鯨型飛空艇』


シュゴーーーー ヒュゥゥゥ


女海賊「おっしそろそろ真上の筈…お姉ぇ準備良い?」

女戦士「いつでも行ける…」

女海賊「じゃぁ行くよ?」


リリース! スゥ…


女戦士「直ぐにハイディングして距離を取れ…出る!!」ピョン シュルシュル

女海賊「ヤバ…見張り塔の奴に見つかってんじゃん」グイ

海賊「見張りは武器持って無いでごわす…」

女海賊「お姉ぇは?…良し!!降りてんね…」


ハイディング! スゥ…


女海賊「ちっと距離取って援護する…」グイ シュゴーーーー

海賊「甲板に人が出てる気配は無かったでごわす…」

女海賊「ガーゴイル少なくなって気が抜けたっぽいね…おっし距離離れた!!」


リリース! スゥ…


女海賊「ちょいあんたら飛んでるガーゴイル撃って!…私はお姉ぇの援護する」チャキリ ダン! ダン!

海賊「がってん!!」バシュン バシュン ガチャコン


モクモクモク モクモクモク


女海賊「おけおけーーい!!あいつ等何起こってるか分かって無いぞ…」ダン! ダン! ダン! ダン!

海賊「飛んでるガーゴイルは幽霊船の方に向かってるでごわす…」

女海賊「あっちはローグに任せときゃ良いさ…食らえ閃光弾!」ガチャコン ダン! ダン! ダン! ダン!


ピカーーーーーー ピカーーーーーー


女海賊「ヌフフフ…煙と光で何にも見えなくなるんよ…さぁどうするどうする?」ニヤニヤ

海賊「これじゃぁ頭の合図も見えんでごわす…」

女海賊「だぁぁぁぁ忘れてた!!…調子に乗り過ぎた…」

海賊「むむ!!光る剣を振っているでごわす!!」

女海賊「おぉ!!それ合図だ…降りる準備して!!」グイ

海賊「がってん承知の助!!」ドタドタ


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245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:31:41.58 ID:Xx1bIi7d0
『フィン・イッシュ取引所』


ワイワイ ガヤガヤ

何!!?外海側に商船が入っているだと?

そうだ…それで一気に硫黄が出回ってるんだ

やっぱり噂通り闇商人が運んでるんだな…しかも外海か…


アサシン「…やはり此処に居たか…どうだ?調子は」

商人「アサシン!!そりゃもう忙しくてさ…ここから外海側まで馬車で運ばなきゃいけないから…」

アサシン「馬車を雇うのにも資金が必要だな」

商人「そうさ…儲けは全然無いよ」

アサシン「流通が回れば良かろう」

商人「まぁそうだけどね…港が遠いだけで何もかにもお金が掛かる…早く外海の港を作った方が良いね」

アサシン「資材を運ぶ船が無いらしい」

商人「内海の沖に居る船をそっちに回せば良いのに…」

アサシン「霧があってそう上手く行かんのだろう」

商人「…ところで僕に何か用が有って来たんだよね?何かな?」

アサシン「女狐から話を託けて居てな?礼を言いたいらしい」

商人「なんだそんな事か…自分で言いに来たら良いのに」

アサシン「セントラルの諜報で自由には動けんのだ」

商人「女狐は今何処に?酒場?」

アサシン「娼館だ」

商人「ぶっ…娼婦役?」

アサシン「娼館にもいろんな役割がある…情報収集にはもってこいの場所なのだ」

商人「なるほどねぇ…豪族とかベラベラ秘密をしゃべりそうだ」

アサシン「それは兎も角…お前も周りを良く見ていた方が良いぞ?」チラ

商人「んん?狙われてる?」キョロ

アサシン「闇商人が硫黄を運んでいる噂を流しただろう?…そして今硫黄が流通した…」

商人「あぁぁそういう事ね…セントラル側からしたら都合が悪い訳か」

アサシン「そして外海の謎の船にお前が物資を運んでいる…何も起きない方がおかしい」

商人「ふ〜ん…わざわざ警告しに来てくれた訳だ」

アサシン「フフやっと気付いたか…鈍ったな」

商人「どうすれば良いのかな?」

アサシン「昼間は民兵が多いから何も起きんだろうが夜は身を潜めておけ…ガーゴイル退治のどさくさで襲われ兼ねん」

商人「潜めると言ってもねぇ…」

アサシン「鈍い奴だ…娼館に行けと言って居る」

商人「僕が娼館に?ハハもうそんな欲求は無いよ」

アサシン「最後まで言わんと分からんか…女と居る間は誰も邪魔には来ん…安全だと言って居る」

商人「あーー偉い人御用達のアレね…邪魔が入ると色々起きる系の奴…」

アサシン「世話の焼ける…では伝えたぞ?私は戻る…」スタ

商人「伝えたぞって…そうかこれが女狐からのメッセージか…」


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246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:32:13.27 ID:Xx1bIi7d0
『馬車』


ゴトゴト ゴトゴト


海賊「ふむぅ…やはり動きが怪しい」

商人「襲うチャンス見てるかな?」

海賊「恐らく…向こうの数が揃うのを待って居るのかも知れん」

商人「不用意に往復出来なくなったな…」

海賊「商人さん…ここは一旦引き返して運搬は俺達だけの方が良い」

商人「僕は戦力外かい?」

海賊「いや商人さんは俺達と明らかに恰好が違うから狙われやすいんだ」

商人「軽装過ぎるか…」

海賊「調達だけやって貰えば運搬は俺達がやるから戻ってくれ」

商人「今日も4回往復する事になるけど?」

海賊「頭に事情を説明して一人応援を貰う」

商人「分かったよ…僕は少し目立ち過ぎたみたいだ…」

海賊「向こうもピリピリしてる時だったから仕方ない…馭者!!一旦引き返せ!!」

馭者「ええ?」

海賊「脇でタムロしてる連中に絡まれたく無いだろう?」

馭者「あいやいや…それはご勘弁」


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247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:32:44.10 ID:Xx1bIi7d0
『取引所』


ワイワイ ガヤガヤ


海賊「ここは民兵が沢山居るんで大丈夫…人気の無い場所には行かん様に」

商人「ハハ分かったよ」

海賊「じゃぁ俺達は運搬が終わったら小舟を隠して昨日の酒場に戻るからソコで落ち合おう」

商人「あぁぁどうするかな…ちょっと用事が有ってね」

海賊「護衛は?」

商人「大丈夫さ…アサシンも魔女も居る」

海賊「それなら良い…補給が終わるまでは兎に角穏便に行きたい」

商人「分かって居るさ…まぁそっちも気を付けて」


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248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:33:17.85 ID:Xx1bIi7d0
『娼館』


ウフフ…じゃぁ又ね…チュ


商人「ぁ…」ポカーン

男「何見てんだゴラ!!」

商人「あ…いや…たまたま目に入ったのさ…」タジ

娼婦「ペッ!!あんたみたいのが来る場所じゃないよ!!」ビチャ

商人「ハハまいったなぁ…」フキフキ


支配人「これはこれは…どちら様で?」スタ


商人「なんだ身分証が必要なのか…う〜ん…どうするかな」

支配人「お見せ頂けないのであればお引き取りを…」グイ

商人「なんか強引だなぁ…」ヨロ

支配人「すみませんこちらも仕事な物ですから」

商人「これで良いかな?」パサ

支配人「商人ギルド…マスター?…わざわざキ・カイからお越しで?」

商人「あのね…そう言う事を言葉で出して良いと思って居るのかい?」ジロ

支配人「ハッ!!失礼しました…どうぞこちらへ」ササ

商人「イラつく対応だねぇ…」イラ

支配人「どうかお許しを…アポ無しの来客時は要領が決まっていまして…」

商人「僕は娼館を良く知らないんだ…どうすれば良い?」

支配人「ご案内致します…お好きな嬢を選んで頂ければ後は嬢に従って…」


嬢達「はぁ〜い…」ニコ


支配人「ではわたくしはこれにて失礼…」スタスタ

商人「なんなんだこの独特な雰囲気は…」


嬢達「うふ〜ん…」フリフリ


商人「悪いけど僕は君達に全然興味無いのさ…何か気の利いた事言って見てくれないかい?」

女狐「こっちよ…」グイ

商人「おっと…」ヨロ

女狐「黙って付いて来て…」ヒソ

商人「何なんだ?この店は?」ヒソ

女狐「後で話すから…」グイ


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249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:34:17.11 ID:Xx1bIi7d0
『個室』


ガチャリ バタン


女狐「ふぅぅぅ成功!」

商人「どういう事だよ?」

女狐「私と闇商人が接触したという事がこれでセントラルに伝わる」

商人「ええと…良くその話が分かんないな」

女狐「ここにいる嬢達は全員諜報員なのよ…主にセントラル貴族と豪族の離反を諜報して居るの」

商人「離反って何だい?」

女狐「貴族同士の権力抗争…その手足になっている豪族が裏切るかどうか…」

商人「なるほど…フィン・イッシュの地までそういうのを持ち込んでるんだ」

女狐「私はこれで闇商人から取り引きされた硫黄がどれくらいなのか聞き出せば任務完了」

商人「ハハそれだけ?」

女狐「あなた達が来なければずっと此処で諜報させられる所だった…」

商人「君にとって具合が良かった訳だ」

女狐「そう…そして次は潜入という事であなた達に付いて行けるという訳」

商人「なかなか2重スパイというのも立ち回りが大変そうだ…」

女狐「これで南の大陸へも渡れる…」

商人「足の不自由な子は無事にハテノ村へ逃げ延びたよ」

女狐「それに関しては感謝してる…」

商人「詮索しない方が良いんだね?」

250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:34:47.21 ID:Xx1bIi7d0
女狐「勘違いしてるかも知れないけれど私の子では無いとだけ言っておく」

商人「えええ!?なんだてっきりそうかと思ってたよ…じゃぁますます気になるな」

女狐「知らない方が良いのよ…もう詮索しないで」

商人「分かったよ…それで…まだ昼間なんだけど明日まで此処に居る感じになるかな?」

女狐「豪族がザワついて居るから少し様子を見た方が良いわ」

商人「幽霊船が外海の沖に居るからだよね?」

女狐「それもあるけれど昨夜何か有ったみたい…あなた知ってる?」

商人「知らないなぁ…今日は船に行けてないんだ」

女狐「嵌められたってボヤいて居るのよ…離反のサイン」

商人「誰に嵌められる?」

女狐「外海にはあなた達の他に髭男爵の兄弟が居るのよ…私の雇い主ね」

商人「あぁ一度戦闘になったな」

女狐「アサシンに聞いたわ」

商人「じゃぁ豪族はその髭男爵の兄弟に嵌められたって言う事になってるのかな?」

女狐「多分…本当ならそろそろ誰か娼館に来る筈なのに今日はまだ来ない」

商人「あぁぁ何となく関係が読めて来たぞ…あのキャラック船への補給は君が絡んでるのか…」

女狐「私と言うか娼館は髭男爵がオーナーよ…公爵の派閥ね」

商人「なるほどねぇ…」

女狐「さて…私は伝令に硫黄の取引量を連絡に行って来るけれど…あなたはどうする?他の嬢をあてがう?」

商人「僕はその欲求がもう無い…あるのはワインが欲しいくらいだ」

女狐「じゃぁ此処で大人しくしてて…もしかしたら壁越しに良い話が聞けるかもしれない」

商人「退屈しのぎか…」

女狐「帰りにワインを持ってきてあげる」

商人「頼むよ…」


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251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:35:44.46 ID:Xx1bIi7d0
『壁の向こう側』


…あいつは俺らをコケにしやがった

自分は豪華な船で高みの見物してるクセに

俺らだけ樽に向かって特効させたのよ

このままじゃ仲間に示しがつかねぇ

だがあいつを裏切るとこの娼館にはもう出入り出来無くなる

イケ好か無ぇ奴だが我慢するしか無い訳だ

…あぁ分かってる

俺はスクーナー一隻で収まる男じゃ無ぇ

そうだお前にはもっと贅沢して貰いたい

だからここは少し辛抱してチャンスを伺う

必ずデカい山を当ててお前を迎えに来る

だから今日はこれで我慢してくれ


他の嬢にも同じ事を言ってたじゃない!!これっぽっちで私を安く見ないで!!


ドタドタ ドタドタ


商人「…」ニヤニヤ


---本当ワンパターンだな---

---これは死んでも治りそうにない---

---頑張りどころがどうもズレてる---

---バカ過ぎてむしろ可愛いな---
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:36:34.85 ID:Xx1bIi7d0
『夕方_キャラック船』


ドタドタ バタバタ


海賊「頭ぁ…使える資材の積み替えは終わったでがんす」ドスドス

女戦士「よし…幽霊船はハイディングさせて全員こちらへ乗り移れ」

女海賊「お姉ぇ!!今確認して来たんだけど退魔の方陣の代わりになんかあちこちお札貼ってるわ」

女戦士「なるほど…レイス対策はしっかりやってる訳か」

女海賊「抜けがあるかも知んないから一応ミスリルの鈴設置しとく」

女戦士「うむ…今晩はこちらの船を守備するから急ぐのだ」


ドタドタ


ローグ「頭ぁ!!豪族全員の鼻削いで来やしたぜ?どうしやす?コレ…」

女海賊「うわ…鬼だね…」

女戦士「サメの餌にでもしろ!反吐が出る」

ローグ「分かりやした!!」

女戦士「女海賊!!全員に線虫を掛けて来い」

女海賊「ええ?見たく無いなぁ…」

女戦士「船を血で汚されては掃除が面倒だ」

女海賊「捕らえた奴ら全員奴隷にすんの?」

女戦士「そうだ…鼻だけ削いだのは価値が下がらん様にする為の事」

ローグ「女も数人居たんすけどね…」

女戦士「知った事では無い…私に刃を向けた報いは見せ示める必要がある」

女海賊「こっわ…」

ローグ「髭男爵の弟はどうしやす?始末しとかんと後で面倒になるでやんす」

女戦士「アレは特別…個人的に恨みがあるのでな」ギラリ

ローグ「あっしは何も聞かされて無いんすが…何かあったでやんすかね?」

女戦士「お前は知らなくても良い…ドワーフの国がセントラルと戦争になった原因とだけ覚えておけ」


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253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:37:37.82 ID:Xx1bIi7d0
『荷室』


ぅぅぅ…来やがった…静かにしろ…


豪族共「…」

女戦士「…」ツカツカ

女海賊「お姉ぇ…線虫回して行くよ」

女戦士「ヤレ…」

豪族共「…」ビクビク

女戦士「お前!!前に出ろ…」ドカ

髭男爵の弟「ぐふぅ…久しいな?…今度は立場が逆か」ズルズル

女戦士「兄は何処にいる?」スラーン

髭男爵の弟「復讐するつもりか?」

女戦士「…」ブン スパ

髭男爵の弟「ぐぁぁぁぁ…足が…」ドクドク

女海賊「ヤバ!!線虫!!行け!!」ニョロ

豪族共「ひぃぃぃ…」タジ

女戦士「出血せん様にロープで四肢を縛り上げろ」

ローグ「分かりやした…」グイ ギュウ

女戦士「さて…質問にだけ答えろ…兄は何処だ?」スチャ

髭男爵の弟「外海に…ハウ・アイ島だ…ヤメロ!!お前は生きて返しただろう」タジ

女戦士「質問にだけ答えろと行った筈だ」ブン スパ

髭男爵の弟「ぎゃぁぁぁ…うぐぅ…」ドクドク

女海賊「ちょ!!お姉ぇ…」グイ グイ ギュゥ

女戦士「生きて返した?違うな…私の心はあの時死んだ…生きて帰ったのは体だけ」

髭男爵の弟「はぁ…はぁ…若気の至り…許せ」

女戦士「母は後に死んだぞ?」

髭男爵の弟「それは俺達のせいでは無い…」

女戦士「分かって居無い様だ…子を宿して生きると思ったか!!」ブン スパ

髭男爵の弟「あががが…こ…殺せ…殺してくれ」ドクドク

女戦士「ダメだ…お前はこれからダルマになって罪を思い知れ」ブン スパ


ぎゃぁぁぁぁ…


女戦士「ローグ!!後は舌を抜いて死なん様に処置をしろ」

ローグ「へ…へい…」

女海賊「お姉ぇ…ママが居なくなった理由って…」

女戦士「聞くな…死なん様に線虫で癒せ」スタスタ

ローグ「頭に従って下せぇ…死人が出やすぜ?」


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254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:38:35.91 ID:Xx1bIi7d0
『甲板』


ギシギシ


奴隷には枷として両足に砲弾を付けさせろ…そして船内を汲まなく掃除させるのだ

逆らう者はその場で殺してサメの餌にして良い


ローグ「やり方がガチになって来やした…かなり機嫌悪いっす…」

女海賊「お姉ぇ…」

ローグ「頭は昔の事なんも話してくれんのでやんすが…」

女海賊「私もなんも知らんかったさ…」


ツカツカ


女戦士「無駄口を話して居る場合では無いぞ?まだスクーナー4隻居るのだ…夜に備えろ」

ローグ「へい!!」

女戦士「ミスリルの鈴を設置するのは終わったのか?」

女海賊「あぁぁまだだ…急いでやって来る」

女戦士「情報屋とホムンクルスは船尾楼の前から動くな…ガーゴイルはそこから狙え」

情報屋「大丈夫!」

ホムンクルス「はい…」

女戦士「今晩だけ耐えれば明日からはアサシンを呼ぶ…頑張ってくれ」


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255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:39:13.46 ID:Xx1bIi7d0
『娼館_個室』


ガチャリ バタン


女狐「お待たせ…ワインを持って来たわ」ポイ

商人「退屈してたんだ…君の用事は終わった?」

女狐「そうね…ところで幽霊船が何処かに消えたらしい…何か知ってる?」

商人「あぁハイディングしてるんだね…騒ぎになっちゃってるかな?」

女狐「いえ…どこかの商船という事になってる…幽霊船とは帆の張り方が違うから」

商人「そうか…大きなスクーナーに見えてるか…大砲も無いしね」

女狐「代わりに髭男爵の弟のキャラック船が近くまで来てるのよ…どうなっているのだか…」

商人「う〜ん…どういう事だろう?場所を移動したかな?」

女狐「連絡は取って居ないのね?」

商人「まぁ何か有れば連絡来ると思うんだけどね…」

女狐「ところで…この部屋に隠れて居るのは良いけど…タダでは無いと分かって?」

商人「ハハ…君はお金にガメツイねぇ…」

女狐「支配人へ売り上げの一部を渡さなければいけないのよ」

商人「相場が分からないなぁ…」

女狐「安くて一晩100金貨ね」

商人「うわ!!高い…」

女狐「あなたは持ってるでしょう?」

商人「持ってるけど此処に居るだけで金貨100枚か…」ジャラリ ドサ

女狐「さすが闇商人…これは頂いておく」

商人「君に呼ばれた立場なんだけどねぇ…」

女狐「私も生活が掛かって居るのよ」

商人「もしかして…孤児院?」

女狐「フィン・イッシュの孤児院は女王が出しているわ…このお金は口止めで使う必要があるの」

商人「なるほど…諜報役もお金が掛かる訳か」

256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:39:51.62 ID:Xx1bIi7d0

”ザザー”

”商人!聞こえるかえ?返事せい”

”あ!!魔女!!何か有ったんだね?”

”女戦士が豪族のキャラック船を無傷で手に入れてのぅ…”

”えええ!?それじゃぁ近くに来てるのって…”

”うむ…女戦士達が乗って居る…それでな?残りのスクーナー4隻も無傷で奪うつもりなのじゃ”

”どういう事?”

”スクーナーの豪族達はまだキャラック船が奪われた事に気付いて居らぬ”

”うん…”

”仲間じゃと思うて近付いて来た所をわらわの睡眠魔法で眠らせるのじゃ”

”あー上手く行きそうだね?”

”ちとこちらの戦力が足りん故に主にも来て貰えんかと思うてな”

”なるほど…どうすれば良い?”

”明日の早朝の暗い内にローグが気球で城まで来る事になっておる…主も合流せい”

”分かった…ええと…女狐も一緒で構わないかな?”

”どういう事じゃ?”

”詳しくは明日話す”

”まぁ良い…遅れぬ様にな?ザザー”


女狐「ちょっと今の話…」

商人「なんか色々有ったみたいだね…聞いた通りさ」

女狐「もしかして私の雇い主はもう居ない?」

商人「う〜ん…どうだろう?どうやってキャラック船を奪ったのか聞けなかったね」

女狐「大砲を撃った音も聞こえていないのに…」

商人「まぁとりあえず明日の朝に城へ行けばみんなと合流出来る…君はどうする?」

女狐「もう一度出かけて来る…朝までに戻るわ」

商人「なんだ又暇になっちゃうなぁ…」


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257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:40:51.74 ID:Xx1bIi7d0
『早朝_城』


魔女様とアサシン様がご搭乗だ!!射手!!援護射撃用意!!


ローグ「早く乗って下せぇ…明るくなるとバレちまいやすんで」

魔女「ほう?商人と女狐はもう乗って居るな…」ノソノソ

商人「暇だから早く来ちゃったんだ…」

アサシン「フフ…女狐は私達と一緒に居てはまずいのでは無いか?」

女狐「幽霊船に潜入するという事になってる」

アサシン「なるほど…上手く口実を作った訳か」

ローグ「飛びやすぜ?」グイ


フワフワ


アサシン「さてローグ…キャラック船は私が貰う…で良いのだな?」

ローグ「へい…頭は初めからそのつもりだった様でやんす」

アサシン「スクーナー4隻奪う理由はフィン・イッシュ外海の安全確保…」

ローグ「そうでやんす…キャラック船の火力とスクーナーの機動力があればちったぁ安全になりやす」

アサシン「なかなか良い仕事をする…これで外海の港建設も捗る筈だ」

魔女「それは無傷で手に入れた後に言えい…こちらは戦える者が15人程しか居らんじゃろう」

ローグ「そーっすね…スクーナーは1隻辺り15人くらいなんで戦う事になったら戦力差4倍でやんす」

商人「フィン・イッシュの軍隊は?」

アサシン「貴族が絡んでいる様だからフィン・イッシュは関わらない方が良い…政治的な理由だ」

ローグ「その通りでやんす…豪族と海賊の争いって事で片づけた方が後々の為っすね」

商人「物資調達で半分くらいドワーフの海賊達が陸に降りちゃってるのが痛いねぇ…」

アサシン「戦闘にならない様に上手くやるのだ…魔女頼みだな」


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258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:41:26.93 ID:Xx1bIi7d0
『キャラック船』


フワフワ


ローグ「こっから飛び移って下せぇ…船首楼が邪魔で着陸出来んでやんす」

魔女「暗くて足元が見えんわい…」

アサシン「魔女…掴まれ」グイ

魔女「すまんのぅ…」ノソ ギュゥ

アサシン「…」ピョン スタ

商人「ほっ!!」ピョン

女狐「…」ピョン


女戦士「ローグ!!早く気球を隠せ」


ローグ「分かりやした…直ぐに戻りやす」グイ フワフワ

女戦士「済まんな急がせてしまって…直に小舟で補給に行った豪族が戻って来ると思ってな」

商人「スゴイねこの船…幽霊船より大きいじゃ無いか…船幅が広いだけでこんなに広く感じるか…」

女戦士「私は船首楼が邪魔で好かん」

商人「これ乗ってた人はどうしたの?」

女戦士「全員奴隷にした…私を裏切った報いを受けてな」

アサシン「ほう…奴隷も私が貰って良いのか?」

女戦士「好きにしろ…私には不要だ」

アサシン「さて船を動かすのにどの程度従うか…」

女戦士「警告しておくが奴隷にしたのは北方の海賊…折り紙付きの馬鹿共だ…あとは分かるな?」

アサシン「フフ承知だ」

商人「みんな荷室の方かい?」

女戦士「足枷を付けて掃除をさせている」

商人「もう働かせて居るのか…」

女戦士「歯向かうと去勢か死のどちらかだと知って居る筈…」

商人「うわ…裏切りには容赦無いね」

女戦士「当然だ…殺された仲間も居るのだから」


タッタッタ


女海賊「お姉ぇ!!ガーゴイル減ってそろそろ明るくなって来た…外から見えない位置に移動して」

女戦士「ふむ…船尾楼の中へ入れ…そこで事情を説明する」スタ


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259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:42:13.48 ID:Xx1bIi7d0
『船尾楼_居室』


ユラ〜 ギシ


女戦士「…恐らく幽霊船を取り逃がしたと思って居る筈…つまりこの船にスクーナーが不用意に近づいて来る」

商人「なるほど…そこで睡眠魔法な訳ね」

女戦士「そうだ…キャラック船とスクーナーが並んで停船していれば他のスクーナーも寄って来る」

魔女「また奴隷が増えてしまうのぅ」

アサシン「荷室にスペースは十分あるだろう」

魔女「まぁ良い…わらわは何処で隠れて居れば良いのじゃ?」

女戦士「魔女の身長なら甲板に出ても見えん筈だ」

女海賊「私等は此処で隠れて居れば良いんだね?」

女戦士「うむ…交代で仮眠しろ…情報屋とホムンクルスも寝て居ないだろう」

商人「まぁ見張りは僕に任せて」

アサシン「私は見張り塔に上がるぞ?」

商人「あ!!そうそう…今日も小舟で物資を運んで来る予定なんだ…陸に降りたドワーフの海賊達とは連絡取れてる?」

女戦士「私がキャラック船を奪った事はもう知って居る…落ち着くまでしばらく陸で待機しろと命令した」


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260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:42:47.65 ID:Xx1bIi7d0
『ベッド』


ギシ ドサ


情報屋「ふぅぅ…この船は広くて快適そうね」

女海賊「ん?広いけどお姉ぇの船より遅いんだよ…海賊はあんま使わない船さ」

情報屋「でも軍船よね?」

女海賊「本当は商船が行き来する航路を守る役なんだよ…まぁ固定砲台みたいなもんだね」

情報屋「へぇ?船の種類で役割があるのね…」

女海賊「海賊が好む船は大体排水量200トン位のスクーナーだね…これが早くて大砲2〜3門乗る」

女海賊「ほんでお姉ぇの船が500トンのガレオン船…まぁまぁ早くてメッチャ荷物乗る貨物船」

女海賊「このキャラック船は多分1000トン位…遅いけど大砲50門位乗るんじゃないかな…ほんで荷物も乗る」

情報屋「盗賊の商船はどんなタイプ?」

女海賊「盗賊の船ってか元々アサシンの船だね…300トン位のキャラック船…この船何処行っちゃったん?」

情報屋「商人に貸したままね…内海の何処かで荷物運んでる筈よ」

女海賊「あのキャラック船が便利だったなぁ…速度出る様に色々改造してたし」

情報屋「この船も改造すれば良いじゃない…」

女海賊「ダメダメ…動かすのに人数必要な船はそれだけで不便…盗賊の船は1人でなんとかなるのさ」

情報屋「へぇ?色々あって面白い」

女海賊「お姉ぇの船も帆を全部縦帆に改造しててスクーナーみたいなガレオン船だね…ただデカいから一人じゃキツイかな」

情報屋「どうして全部縦帆に?」

女海賊「旋回性さ…相手がスクーナーだとどうしても旋回性で不利なんだよ…」

情報屋「そういう事ね…旋回早くしてハイディングで加速…有利な位置に出来るだけ早く行きたい」

女海賊「そそそ…今までそれが出来なくて何発も砲弾食らってるんだ…まぁ反省を活かしてるんだね」

情報屋「フフ…どうしてあなた達ドワーフが海賊をやってるのか分かって来た」

女海賊「工夫が活かされるもんね…ドワーフはそういうの大好きだよ」


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261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:43:47.75 ID:Xx1bIi7d0
モクモクモク


出て来て良いぞ?既に眠って居る…


女海賊「お!?」

女戦士「待て…補給から戻った小舟だ…ここは数人で対処するからまだ出るな」

女海賊「おけおけ…」

女戦士「フフ物資をわざわざ運んで来るとは間抜けめ…」タッタッタ

ホムンクルス「出番は無さそうですね…」

女海賊「うん…私起きておくからホムちゃんも寝てて良いよ?」

ホムンクルス「いえ大丈夫です…それよりも…」

女海賊「んん?」

ホムンクルス「月へ衛星を落とす件ですが確率の計算が終わりました」

女海賊「お!!?いつやれる?」

ホムンクルス「今衛星を動かして月へ落下するのは7日後になります」

女海賊「結構掛かるね…そんな遠いのか」

ホムンクルス「真っ直ぐ行ければ20時間程なのですが推進力が足りない為一度スイングバイさせて月への落下起動に乗せます」

女海賊「ふ〜ん…よし!やっちゃおう!!」

ホムンクルス「承認…以後座標の取得は出来ませんのでご注意下さい」

女海賊「覚悟してるさ…これで魔物が出なくなる筈なんだ」

ホムンクルス「そうなると良いですね」


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262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:44:35.91 ID:Xx1bIi7d0
『甲板』


ドタドタ


ローグ「頭ぁ!!これ見て下せぇ…」

女戦士「んん?航海日誌か…そうだ忘れてた」

ローグ「クラーケンを引き連れた謎の大型船ってどういう事でしょうね?」

女戦士「もう2週間前か…霧の中外海に出て行ったか…」

ローグ「オークが乗っている船だと思いやせんか?」

女戦士「うむ…スケッチから察するに奴隷船に使われていた船だな」

ローグ「やっぱ暁の使徒が連れて行かれた先はニライカナイっぽいでやんす」

女戦士「さてどうするか…長期航海になると思ってフィン・イッシュを拠点にと思って居たが…」

ローグ「船で外海の狭間行くのはちっと厳しくないすかね?」

女戦士「私もそう思う…延々ガーゴイルと戦う羽目になりそうだ」

ローグ「ここに船置いて飛空艇でちゃっちゃと行った方が良いじゃないすか?」

女戦士「行ける人数が限られるのがな…食料を乗せると4人くらいしか乗れんだろう」

ローグ「食料は姉さんの壺の中に入れれば8人乗れる筈でやんす…」

女戦士「オークと戦う事になった場合8人で十分だと思うか?」

ローグ「戦うんじゃ無くて未来君を帰して貰うでやんすよ」

女戦士「ふむ…まぁここが落ち着いたら妹と話してみる」

ローグ「そーっすね…一応この日誌を姉さんにも見せて来やすね?」

女戦士「荒立てん様に気を付けるのだぞ?」

ローグ「分かって居やす…隠しておくのは逆効果でやんす」

女戦士「うむ…行って来い」



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263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:45:21.68 ID:Xx1bIi7d0
『荷室』


スタスタ


女狐「…」キョロ

豪族「!!?お前…海賊王の娘とグルだったのか!!」ズリズリ

女狐「シィーーーッ…声が大きい」ヒソ

豪族「この野郎…」グググ

女狐「違う…勘違いしないで…潜入に成功しているの…私は髭男爵の弟に雇われている諜報員よ」

豪族「何?」

女狐「こんな事になってしまって居て私も驚いてる…髭男爵の弟は何処に?」

豪族「もう死に体だ…そこに転がってる手足の無いのがそうだ…舌も抜かれて話す事も出来ん」ヒソ

女狐「ええ!?そんな酷い事に…」タジ


髭男爵の弟「はぅぅぅ…はぅはぅ…」モゾモゾ


女狐「失った手足はキ・カイに行けばなんとか出来る…」

髭男爵の弟「…」グッタリ

豪族「お前は外と連絡出来るのか?」

女狐「理由を作ればなんとか…」

豪族「あいつ等は指示が無い限りこの船に来る事は無ぇ」

女狐「船は何処に?」

豪族「少し北に行った所にある川の上流だ…行けるか?」

女狐「一人で行って私の方が危ないわ」

豪族「ちぃ…何人か酒場に入り浸ってる筈だ…そいつらに話して何とかしろ」

女狐「それなら出来る」

豪族「海賊王の娘達は15人足らずだ…外に居る奴らが一気に来れば制圧出来る」

女狐「そうね…」

豪族「ただ魔術師が何処かに居るだろう?そいつだけお前が始末しろ…あとこの足枷を外す鍵を探して欲しい」

女狐「分かったわ…やってみるから大人しくしてて」スック

豪族「ようし…立場が逆になったら俺専属の奴隷にしてやる…グフフフ」


---懲りない男ね---

---そんな目的じゃ何も達成出来ないのに---
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:46:18.52 ID:Xx1bIi7d0
『船尾楼』


ガチャリ バタン


女狐「情報を仕入れて来たわ…他の4隻の船は指示が無い限りこの船には来ないそうよ」

女戦士「ほう?」

女狐「船は少し北にある川の上流に隠してるみたい…こちらに攻めさせる事も出来るけどどうする?」

女戦士「4隻一気に来られてはこちらも被害が出るな」

女狐「1隻づつとか器用な事が出来るかどうか分からない…」

女海賊「お姉ぇ…場所分かったんなら又妖精の笛で眠らせれば良くない?」

女戦士「その後どうするかだ…4隻一気に奪うのはさすがに人員不足…」

女海賊「ほんじゃ眠らせるのだけ私らがやって後はフィン・イッシュの軍隊にやって貰えば?」

女戦士「それもフィン・イッシュと豪族間で摩擦が起きる原因になる」

女海賊「う〜ん…この船で川は登れないしなぁ…」

女戦士「ただ指示が無い限りこちらに来ないのは好都合…アサシンと商人を呼んでくれ」


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ガチャリ バタン


アサシン「どうした?作戦変更か?」

女戦士「どうやらスクーナーの豪族は指示が無い限りこのキャラック船には来んらしい」

商人「ハハ…それじゃもう戦闘は起きないね」

女戦士「うむ…それでだ?奴隷にした豪族をどうにかしたい…何か案は無いかと思ってな」

アサシン「女王に引き取って貰うか?」

女戦士「そんな事が出来るか?」

アサシン「海賊王の娘が捕らえた豪族を女王が金を払って身請けする事にするのだ…髭男爵の弟も一緒にな?」

商人「良いねぇ…恩を売る訳か」

アサシン「豪族はフィン・イッシュの経済を回している側面もある…利用価値はあるぞ」

女戦士「なるほど…私一人悪者になれば上手く回るか…よし!」

アサシン「どうする?」

女戦士「先ほど戻って来た小舟2隻に奴隷を乗せて女王に身請けして貰ってくれ」

アサシン「この船に残って居るドワーフを全員連れて行っても構わんか?…途中で逃げられてしまうかもしれん」

女戦士「そうだな…こうしよう…陸に居るドワーフの海賊と一旦合流してくれ」

商人「僕が案内出来るよ」

女戦士「そして豪族を身請けさせた後ドワーフの海賊全員でスクーナーを襲撃させろ」

アサシン「なに!?」

女戦士「私達はスクーナーに乗っている豪族を眠らせておく…そのままドワーフに襲撃させて4隻とも奪う」

アサシン「強引に奪うのだな…」

女戦士「刃を向けたのは向こうだ…きっちり報いを受けてもらう」ギラリ

商人「また鼻を削ぐのかい?」

女戦士「体の一部ならどこでも構わん…去勢でも良い…それが裏切りに対する海賊のルール」

商人「いやぁぁ怖い怖い…」

アサシン「フフそれでなければ荒くれ共をまとめられん…さぁ商人!!行くぞ」

商人「うん…」スタ

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265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:47:01.88 ID:Xx1bIi7d0
『小舟』


広範囲睡眠魔法! モクモクモク…


魔女「これで途中で暴れる事は無かろう…」

女戦士「では海賊共!!手筈通りに動け!!」

海賊共「がってん!!」ドスドス

アサシン「私と商人はドワーフの海賊と一緒に行動するぞ?」

女戦士「助かる…援護してやってくれ」

女狐「私も一緒に行くわ」タッタ スタ

女戦士「んん?どういうつもりだ?」

女狐「奴隷になった豪族達を女王に身請けさせたのは私が便宜を謀ったという事にしたいの」

女戦士「フフ…まだ2重スパイを続けるつもりか」

女狐「私の情報のお陰でこういう流れになったのよ?」

女戦士「分かった…お前が優秀だと言う事は認める…ただ下手に顔を晒してヘマをするな?」

女狐「当然…」

アサシン「では行って来る…スクーナーに乗っている連中をしっかり眠らせて置いてくれ」


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266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:47:48.53 ID:Xx1bIi7d0
『砲撃甲板』


スタスタ


女海賊「めちゃくちゃ広いなぁ…迷うわコレ…」

魔女「ふむふむ…退魔の方陣では欠けが出てしまうから呪符を貼って居るのじゃな…」キョロ

女海賊「このお札ってオークの呪術?」

魔女「シン・リーンにも昔呪術を研究して居った者が居る…恐らく黒の同胞になったのじゃろう」

女海賊「ほんじゃまだどっかで生きてるんだね」

魔女「そうじゃな…流れからして公爵と共に行動して居りそうじゃ」

女海賊「魔女はこの呪符ってやつ作れないん?」

魔女「作れるが手間が掛るであまりやらんのぅ…退魔のエンチャントの方が得意じゃ」

女海賊「まぁ同じようなもんか…」

魔女「呪符の方が効果が強い…じゃが紙じゃで耐久性に劣る」

女海賊「なるなる…」


ゴツン!


女海賊「あたっ!!大砲邪魔!!」ドカ

魔女「よそ見して歩くのは危ないぞよ?」

女海賊「この大砲デカいクセに飛ばないし無駄なんよ!!」

魔女「威圧にはなっとる様じゃが…」

女海賊「こんな大砲沢山乗ってても船に乗り込まれた時点で終わりだよ…大砲撃ってる奴なんか裸同然だから」

魔女「じゃから海賊は早い船を好むのじゃな」

女海賊「そそ…大砲なんか食らっても直ぐに沈まないから一気に乗り込む方が全然強い」

魔女「ではこの船はどう運用されるのじゃ?」

女海賊「どっしり構えて他の早い船に補給すんだよ…あとは休息?」

魔女「つまり早いスクーナーが主戦力なのじゃな?」

女海賊「海賊の戦い方はそんな感じ…海軍はこのクソでかい軍船沢山集めて包囲する感じで戦う」

魔女「なかなか奥が深いのぅ…」


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267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:48:31.45 ID:Xx1bIi7d0
『甲板』


ユラ〜リ ギシ


女海賊「あれ?お姉ぇは?」

ローグ「シィーーーッ…船尾楼の方で仮眠していやす…頭も全然寝て無いんでちっと休ませて下せぇ」

女海賊「情報屋とホムちゃんも寝てる?」

ローグ「へい…昼間の内は安全なんで寝れるのは今の内でやんす」

女海賊「やっぱ連日夜戦ってると皆キツイか…」

ローグ「豪族の動きが悪いのはそのせいもありそうっすね」

魔女「主らは仮眠せんでも良いのか?」

ローグ「あっしは大丈夫でやんす…姉さんは寝といた方が良いじゃないっすか?」

女海賊「眠いっちゃ眠いけど…そろそろスクーナー探しに行かないとヤバくね?」

ローグ「川の上流らしいんですぐ見つかりやすよ」

女海賊「どうすっかなぁ…妖精の笛だと音でバレそうだな」

魔女「わらわの睡眠魔法が良かろう」

女海賊「ちゃっっちゃと行って眠らせて来ようか?…効果時間ってどんなもん?」

魔女「個人差があるで何とも言えんのぅ…早くて2時間…良く眠った者は明日の朝まで寝るじゃろう」

女海賊「ほんじゃこうしよう…魔女の睡眠魔法で眠らせた後に私一人で笛吹きに行く」

魔女「ふむ…安全じゃな」

ローグ「あっしはどうしやす?」

女海賊「あんたはこの船守っててよ…起きてるのあんたしか居ないんだから」

ローグ「分かりやした…」

女海賊「魔女行こうか…」

魔女「うむ…」ノソリ

ローグ「ええと…幽霊船までロープを伝って行くんすが…」

魔女「なぬ!?」

女海賊「おけおけ…ここまで飛空艇持ってくるからちょい待ってて」スタタタ ピューー


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268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:49:15.01 ID:Xx1bIi7d0
『船尾楼』


ユラ〜リ ギシ


女戦士「…」ムクリ キョロ

情報屋「あら?お目覚め?」

女戦士「私はどれくらい寝て居た?」

情報屋「まだ昼過ぎね…もう少し休んでて良いのに」

女戦士「しまった…スクーナーを探しに行かねば…」

情報屋「それなら女海賊と魔女がもう行った様よ?」

女戦士「そうか…それなら良い」

情報屋「ローグは甲板で見張り…情報通り平和な様ね」

女戦士「ふぅぅ…仮眠とはいえ久しぶりに寝た気がする」

情報屋「ねぇ…この船の航海日誌読ませて貰ったんだけど…」

女戦士「んん?謎の船の事か?」

情報屋「それもあるけれど元々この船もハウ・アイ島へ向かう予定だったのよ」

女戦士「フフそうだったのか…行き遅れた訳だな」

情報屋「すごい数の船が向かった様よ?」

女戦士「朽ちた箱舟を探しにか?」

情報屋「私は興味ある…」

女戦士「海賊王の娘が行って仲間に入れるとは思わんな…向こうは古代兵装の準備もある様だし」

情報屋「そうね…」

女戦士「私達の目標は公爵とは違う…行き先はニライカナイ…そこが終着点に思う」

情報屋「幽霊船で行けると思う?」

女戦士「正直厳しい…この間も少し狭間に近付いただけでレイスが出ている」

情報屋「レイスはもう幽霊船に取り付け無いのでは?」

女戦士「ゴーストもワイトもまだ出て居ない…100日の闇の時はワイトが人に取り付いて病んで行ったらしい」

情報屋「アサシンの経験ね…」

女戦士「今は少しでも休息があるから何とかなる…全く休息が無いとなると話が変わる」

情報屋「どうしましょうね…」

女戦士「迷って居る…未だまともに生還した者が居ない…決死の覚悟が必要だ」


バシ バシバシ ドドドドン


女戦士「何事!!?」ガバ


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269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:50:07.39 ID:Xx1bIi7d0
『甲板』


あたたたた…あたた


ローグ「頭ぁ!!フライフィッシュの大群でやんす…目に当たらん様に気を付けて下せぇ」ドタドタ

女戦士「魚?」

ローグ「こりゃ食い物に困らんすね…大漁でやんす」

情報屋「丁度お腹が空いて居たわ」

ローグ「新鮮なうちに焼いて食えばめちゃくちゃ美味いでやんす」

女戦士「急にフライフィッシュが飛んで来るのは近くに何か居る証拠だ」

ローグ「遠くでイルカがピョンピョン跳ねていやすが?」


ザブーーーン! バクリ


ローグ「うほーーーークジラも居やすね」

女戦士「さっきの夢はそういう事か…」

情報屋「え?夢で妖精を見た?」

女戦士「あまり覚えていないが誰かを迎えに行くと言って私は目が覚めた」


トゥルルル〜 トゥルルル〜


ホムンクルス「…」スタ

女戦士「犬笛…クジラを呼んで居るのか?」

ホムンクルス「これでお話が出来るのです」

女戦士「そうか…」

ローグ「頭ぁ!!フライフィッシュを焼いて食いやしょう…船尾楼に炉がありやしたよね」ビチビチ

女戦士「そうだな…新鮮なうちに少し食べるか」ツカツカ


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270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:50:40.55 ID:Xx1bIi7d0
『炉』


ジュゥゥゥ パチ


ローグ「串焼きの出来上がりっす…沢山あるんでどんどん食って下せぇ」

情報屋「おいしい!!」モグ

ローグ「生で食えやすぜ?切り身のオリーブオイル漬け…これが最高に美味いんす」ペロン モグ

女戦士「なかなかに贅沢な食べ方だ…」ハム モグ

ローグ「ホムンクルスさんも呼んできやすね」ダダ

情報屋「女戦士はあまり沢山食べないのね?」

女戦士「おかしいか?」モグ

情報屋「どうして体力があるのか不思議だなと…」

女戦士「あまり食べ過ぎると父のようになる」

情報屋「コントロールしているのね」

女戦士「そもそも少食だから苦では無い…気にするな」


ローグ「さささホムンクルスさんも串焼きを食って下せぇ…」スッ


ホムンクルス「はい…頂きます」ハム モグ

女戦士「クジラとは何か話せたのか?」

ホムンクルス「魔王島が浮上してしまったと…」

情報屋「ええ!!?それはどういう事?」

ホムンクルス「かつての魔王島が復活したのです…今で言うニライカナイですね」

情報屋「浮上…やっぱり海に沈んで居た…それが竜宮と言われた場所」

女戦士「魔王島と言われて聞捨てならんな…」

ホムンクルス「時の王の話では1700年前まではそこに有った様ですね…その後沈められた」

情報屋「クジラはその辺りの事何か知らないの?」

ホムンクルス「クジラは記憶を子孫に残す術がありませんので寿命の範囲でしか知らない様です」

情報屋「どのくらいの寿命?」

ホムンクルス「長く生きたクジラで1000年ほど…しかしその個体は既に死んで居ます」

女戦士「もしかしてそのクジラと言うのが…」

ホムンクルス「はい…飛空艇に生まれ変わったクジラですね…私の友達でした」

情報屋「犬笛でどの程度の会話が?」

ホムンクルス「単語で200種類程…言語能力は人間でいう6歳くらいの子供と同程度です」

情報屋「じゃぁ詳しい話は聞き出せそうに無いわね」

ホムンクルス「クジラは住処が無くなってしまって困っている様です」

女戦士「私達にどうにかしろと?」

ホムンクルス「それはお願いされていません…ただ行き場を失って居るのです」

情報屋「クジラにニライカナイまで案内させてみては?」

女戦士「ふむ…クジラが先導するのであれば帰って来られる可能性も高いな」

ホムンクルス「お願いしてみましょうか?」

女戦士「話してみてくれ」


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271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:51:16.74 ID:Xx1bIi7d0
『鯨型飛空艇』


フワフワ


女海賊「おーーーい!!」

ローグ「姉さん!!どうっすか?上手く行きやしたか?」

女海賊「魔女が寝ちゃったんだよ…ちっとロープ降ろすから迎えに来て」シュルシュル

ローグ「どういう事っすか…」ヨジヨジ

女海賊「私の笛の音が聞こえちゃったのさ…」

ローグ「そら予定外っすね…」

女海賊「私魔女抱えてこのまま降りるからさ…あんたが飛空艇隠して来て」

ローグ「分かりやした…操舵交代しやす」

女海賊「ほんじゃ降りるね…あと頼んだ」シュルシュル スタ


-------------


『甲板』


ドタドタ


女戦士「どうだ?スクーナーの方は?」

女海賊「あいつ等仲間割れして半分くらいお宝持ってどっか逃げたっぽい」

女戦士「フフ負けが込むといつもそうだ…残りは眠ったな?」

女海賊「うん…多分全員眠ったと思う」

女戦士「よしこれでスクーナーを全部奪える」

女海賊「結構砲弾に当たって傷んでてさ…ドワーフの船大工に修理させた方が良いね」

女戦士「こちらまで来れそうか?」

女海賊「ギリ?」

女戦士「修理しながら戻って来るとなると厳しそうか…」

女海賊「切り揃えた木材がスクーナーに乗って無いのさ…もうあいつ等グチャグチャなんだよ」

女戦士「木材はどの位必要になる?」

女海賊「んん?スクーナーまで運ぶ?」

女戦士「うむ…貨物用の気球が遊んで居る」

女海賊「あーーー私壺持ってるわ…資材突っ込んで持って行こうか?」

女戦士「やってくれ…ローグを連れて行って構わん」

女海賊「おけおけ…もっかい私の飛空艇で行って来る」

女戦士「頼んだ…魔女頼むね〜」スタコラ ピューー


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272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:51:49.40 ID:Xx1bIi7d0
『日の入り』


ザブ〜ン ユラ〜


情報屋「そろそろガーゴイルが出て来る時間…飛空艇とスクーナーは大丈夫かしら…」

女戦士「もう豪族の脅威は無い…精鋭揃いなのだから何とかするだろう」

情報屋「私達も備えないと…」

女戦士「今晩はエクスカリバーを使えるからラク出来るぞ?」

情報屋「もうプラズマの銃を使っても?」

女戦士「良いだろう…」

情報屋「ホムンクルス!!引き続き犬笛を吹くのをお願いね」

ホムンクルス「はい…」


ボエーーーーーー ブシューーーーー


女戦士「飛空艇が潮を吹いたか…山手ではガーゴイルの出が早いのかも知れんな」

情報屋「向こうはもう始まって居るのね」



--------------



『スクーナー1隻目』


トンテンカン


海賊「応急処置はこれで終わりでがんす」

アサシン「こちらの船は死んだ豪族を使役して動かすから他のスクーナーへ応援に行ってくれ」

海賊「分かりやした…行くぞお前等!!」ドドド

商人「死体運んで来たよ…よっこら…」ドサリ

女狐「私も…」ドサ

商人「これ仲間割れ起こしてたのかな?」

アサシン「それしか考えられまい?」

女狐「他の死体も全部積む?普通の民間人の様だけれど…」

商人「ここで山賊まがいの事やってたんだね」

アサシン「豪族を掃討して正解だ…さて豪族以外の者を使役するのは心が痛むが…」

女狐「野ざらしにしておくのも悪いわ…せめて海葬に…」

商人「後でまとめて魔女に浄化してもらおう」

アサシン「分かった…死体は全部積んでくれ」

商人「うん…行って来る」スタ


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273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:52:26.16 ID:Xx1bIi7d0
『しばらく後』


よっこら!! ドサリ


商人「向こうの船が動き出した…修理が済んだみたいだ」

アサシン「少し時間が掛かったな…もうガーゴイルに襲われている」

商人「援護しないと…」

アサシン「分かっている…商人と女狐はまだ離岸して居ないスクーナに乗り込め」

商人「え?」

アサシン「私に使役されたいか?」

商人「あぁ…それは困る…」

アサシン「この船は私とゾンビ共だけでガーゴイルに襲われず自由に動けるのだ…その方が援護しやすい」

商人「分かった…女狐行こうか!!」

女狐「こっち!!」グイ


タッタッタ…


---------------



『スクーナー2隻目』


トンテンカン


商人「ふぅぅ間に合った…僕達もこの船に乗る」ダダ スタ

海賊「姉さんの飛空艇が空で援護してくれている間に移動するでごわす…帆を張れい!!」


がってん!! ドドドド…


商人「この船が最後尾になりそうだね」

海賊「商人さんが来てくれて助かったでごわす…例のプラズマ銃で守って下せぇ…」

商人「おけおけ…」チャキリ

女狐「私にも何か武器無い?」

海賊「残念ながらこの船には武器が乗って無いでごわす…これでも使って下せぇ」スッ

女狐「ミスリルの斧…」

海賊「レイス対策でごわす」

商人「そうだ!!退魔の処置はどうなってるんだ?」キョロ

海賊「無いと思って下せぇ…お札が見当たらんので…」

商人「まずいなソレは…」

海賊「俺らは全員ミスリルを装備しているでごわす…このまま強行突破しやすぜ」



ボエーーーーー ブシューーーーー


海賊「姉さんがガーゴイル追い払ってくれて居やすね…急ぐぞお前等ぁ!!」


へーい!! ドドドド…
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:53:09.67 ID:Xx1bIi7d0
『キャラック船』


ピカーーーー チュドーーーン


女戦士「始まったな…しかし遠くから見ると良く目立つ」

情報屋「何処に居るのかまるわかりね…」

女戦士「ふむ…鯨型飛空艇はあまり見えんのだな…」

情報屋「多分上空に上がれば狭間が深いから見えなくなるのかと…霧もあるし」

女戦士「こちらの位置も見せて置こう…」スラリ ピカーーーーー

情報屋「フフ眩しい…」


ピカーー ピカーー


女戦士「答えた…あそこにアサシンが居るのか」

情報屋「こっちも空でガーゴイルが舞ってる…」

女戦士「寄って来なければ落とさんでも良いぞ」


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275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:53:46.39 ID:Xx1bIi7d0
『翌朝_キャラック船甲板』


私達の完勝だ!!スクーナー4隻は功績の高い者に与える事とする

奪った財宝は均等配分!!これを使いそれぞれ船員を募集して来い


女海賊「やったね!!このキャラック船に乗ってた分も均等だよね?」

女戦士「当然だ…」

女海賊「ヤッバ!!めっちゃあるじゃん!!」

アサシン「キャラック船は私が頂くぞ?」

女戦士「フフ海賊には不要の船…好きにしろ」

女狐「配分は当然私にも?」

女戦士「勿論だ…お前の情報が決定的に完勝に導いた…どうだ?満足か?」

女狐「初めてまともに報酬を得たわ…」


ノソノソ


魔女「騒がしいと思うたら朝が来てしもうた様じゃ…ふむ…無事に4隻手に入れた様じゃな」

女海賊「あーー魔女ゴメンよ!!妖精の笛に巻き込んじゃってさ…」

魔女「構わぬ…良い夢を見れたわい」ノビー

女戦士「さて…今後の事を伝えて置く」


スクーナー2隻は商船としてフィン・イッシュと地庄炉村の交易をしろ

残りの2隻はフィン・イッシュ近海で女王の下外海の治安維持だ

尚海賊旗は立てるな…その役は幽霊船が引き受ける


アサシン「私のキャラック船はフィン・イッシュ近海で固定砲台か?」

女戦士「当面は幽霊船への補給役でどうか?」

アサシン「なるほど…移動する海士島みたいな船か…それも良い」

女海賊「お姉ぇ!!ドワーフがみんなスクーナーに乗っちゃったら幽霊船誰が動かすん?」

女戦士「幽霊船には私の従士2人とゾンビ共が乗る…ちなみにアサシンもだ」

アサシン「ふむ…ではキャラック船を誰かに任せねばな…」

女狐「私でどう?貴族や豪族側という立ち回りも出来る…」

アサシン「奪われるなよ?」

女狐「フィン・イッシュ軍隊の一部を回して欲しい」

アサシン「なるほど…そちら側も取り入りたいか」

女戦士「話は決まったな?取り急ぎスクーナー一隻を大至急商船に偽装して陸へ行くのだ…停滞している補給を急がせろ」

海賊共「がってん!!」ドタドタ


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276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:54:22.88 ID:Xx1bIi7d0
『商船』


トンテンカン ギコギコ


女海賊「商人は銀の釘打って退魔の方陣作って行って」トントン

商人「はいはい…」トントン

女海賊「やっぱ銀で装飾したら結構良い感じになるじゃん…」トンテンカン

ホムンクルス「染料をお持ちしました…」スタスタ

女海賊「おぉ待ってたのさ…それで一気に雰囲気変わる」

海賊「姉さん!!俺が塗っていくでがんす」

女海賊「おけおけ…補修した所がバレない様に上手く隠して」

海賊「へい!!」ドスドス

商人「バレないって?」

女海賊「逃げた豪族が居るじゃん?そいつらに豪族が使ってた船だってバレたく無いじゃん」

商人「う〜ん…なんか速攻バレる気がするけどねぇ…」

女海賊「あいつらバカだから船の色が違うと気付かないよ」

商人「そうなんだ?」

女海賊「てか昨日今日でガラリと変わってるなんて思わないさ」

商人「まぁそうだね…やっぱりドワーフが物作ると速攻終わるんだね」

女海賊「おーーし!!装飾終わり!!…スクーナーだったら私も欲しいなぁ…」

海賊「姉さん!!これは俺の船なんで…」ヌリヌリ

女海賊「これ商船にするんだからもう大砲要らなくね?」

海賊「いやいやそれは困るでがんす…姉さんの迫撃砲を真似て改造するでがんす」

女海賊「あぁそう言う事か…おけおけ頑張って!!」

海賊「へい!!」ヌリヌリ



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277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:54:59.71 ID:Xx1bIi7d0
『キャラック船_甲板』


ザブ〜ン ユラ〜


女狐「捕らえた奴隷の身請けは私が行って来る…」

女戦士「ふむ…では又数名護衛でドワーフの海賊を付ける」

ローグ「頭ぁ!!奴隷全員商船の方に乗りやしたぜ?」

女戦士「女狐!!商船に乗るのだ」

女狐「分かったわ…」スタ

ローグ「あっしは気球で先に魔女さんと商人さん乗せて行きやすぜ?」

女戦士「うむ…今晩は宿に泊まりたい…用意しておくのだ」

ローグ「へい!!」

女戦士「商船を陸に向けて移動させろぉ!!」

海賊共「がってん!!」グイ


バサバサ ユラ〜


アサシン「よし…これでドワーフは全員陸に移動したな?」

女戦士「うむ…あとは私達が飛空艇で移動すればこちらに残るのはゾンビとアサシンだけだ」

アサシン「残りの船に退魔の方陣を張るのは終わらせていくのだぞ?」

女戦士「今妹がやっている…直に戻るだろう」

アサシン「さて…今晩は私一人ゆっくり妖精と話が出来そうだ」

女戦士「不死者だけだと気楽で良いな?」

アサシン「これを見られるとこの船も幽霊船と思われてしまうな?クックック…」

女戦士「ゾンビは幽霊船に乗せ換えて居た方が良いのだが…」

アサシン「んん?」

女戦士「ドワーフの海賊共が船の乗員を集めるのだ…こちらに寄る可能性が有る」

アサシン「なるほど…では移動させておこう…船をリリースさせるぞ?」

女戦士「構わん…」

アサシン「さて…沖で大型の船が集まっているのをフィン・イッシュではどう見えるか…」

女戦士「その反応も直接聞いて来るつもりだ」

アサシン「酒場にも行くつもりか?」

女戦士「私は飲まんが…顔を出してみても良いな」

アサシン「クックック…入り浸っている豪族の残党がどんな顔をするか…」

女戦士「まぁ…命を狙われるのがオチだが…既に向こうは散りぢりになっているだろう…取るに足らん」

アサシン「あまり街では荒らげるな?女王が困る」

女戦士「分かっている…」



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278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:55:27.82 ID:Xx1bIi7d0
『夕方_鯨型飛空艇』


フワフワ


女海賊「お姉ぇ!!やっと終わったよ…フィン・イッシュ行くんだよね?乗って」シュルシュル

女戦士「ご苦労…情報屋とホムンクルスも乗って居るな?」

女海賊「うん…もうあいつらの船はゴミばっかでさ…片づけるの大変だったよ」

女戦士「今晩はベッドで休んで良いぞ」

女海賊「そろそろ限界…目が閉じそう…」フラ

ホムンクルス「操舵は私にお任せください」

女海賊「先寝て良い?」

ホムンクルス「どうぞ…」

女戦士「ではアサシン!!後は頼む!!」

アサシン「フフ…ワインを持って帰るのを忘れるな?」


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『フィン・イッシュ_墓地』


フワフワ ドッスン


女海賊「ふごーー…すぅ」zzz

女戦士「私が妹を背負うからエクスカリバーを持ってくれ」スッ

情報屋「預かるわ…」ズッシリ

女戦士「重いか?」

情報屋「こんなに重い物を背負ってたのね…」

ホムンクルス「私が持ちます…筋力トレーニングなので」

情報屋「そうね…私は足が不自由だし…」スッ

女戦士「よし…飛空艇をハイディングさせて宿屋に直行しよう」

情報屋「先に行って…ハイディングさせて行くから」

女戦士「ここの地理は良く分からん…どう行けば良い?」

ホムンクルス「ご案内します…こちらです」スタ


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279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:56:09.28 ID:Xx1bIi7d0
『宿屋』


ワイワイ ガヤガヤ


商人「ああ!!やっと来た…遅いよ」

女戦士「退魔の方陣に手間取ってな…部屋は何処だ?」

商人「一階の角部屋さ…無理言って大部屋を開けさせて貰ったんだ」

女戦士「まず妹をベッドに…」

商人「そうだね…働き詰めで疲れたか…こっちだよ」スタ


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『大部屋』


ガチャリ バタン


ローグ「頭ぁ!!助かりやした…」

魔女「これ!!手を止めるでない」

ローグ「いやいや魔女さんは何処も筋肉が硬くなっていやせん…」モミモミ

女戦士「フフ…マッサージをやらされているか…そのまま続けて居ろ」

ローグ「ええ!?そら無いっす…」

魔女「飼い主がそう言うて居るでは無いか…次は背中じゃ」

女戦士「さて商人…私は先ず水浴びをしたいのだがどうすれば良い?」

商人「お!!?ここは湯が使える水浴び場が有るんだよ…案内しようか?」

情報屋「私も水浴びしたいわ」

ホムンクルス「ご案内出来ますよ?以前と同じでしたら…」

商人「変わって無いね…3人で行っておいでよ」

ホムンクルス「ではご一緒に…」スック

情報屋「魔女は?」

魔女「わらわは既に水浴びをしたで構わんで良いぞ」

ホムンクルス「商人さん…エクスカリバーを預かって居て下さい」

商人「ん?あぁ…分かった」

女戦士「妹も頼む…」ヨッコラ

商人「ええ!?ちょちょ…」

女海賊「ふごーーーふごーーーー」zzz

商人「重いんだよなぁ…女海賊…」ドッシリ


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280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:56:50.66 ID:Xx1bIi7d0
『一時間後』


ガチャリ バタン


女戦士「ふぅ…スッキリした」ホクホク

情報屋「湯が熱すぎて…」

商人「食事が来てるよ…食べると良い」

女戦士「外で食べると思って居たが…」

商人「夜間は外に出るの控える様にお達しが出てるのさ…禁止では無いけどね」

女戦士「なるほど…」

商人「ガーゴイルの角が高値で売れるから民兵が沢山出て割と安全なんだけどね」

女戦士「まぁゆっくりして良いのだな?」

商人「そうだね…まぁ食べてよ」

情報屋「頂くわ…珍しい食材ばっかり…」モグ

女戦士「さてこちらでは…沖で停船している私達の船がどう見えているかなのだが…」

商人「あぁ一般の人は商船が浅瀬で近寄れないでいる様に見えて居るよ…海賊船だなんて誰も思ってない」

情報屋「他の豪族達は?」

商人「う〜ん…行く所に行けば居るんだろうけどねぇ…取引所では見ないなぁ」

情報屋「行く所って?」

商人「娼館だね…あと酒場とかカジノ?」

女戦士「フフ分かりやすい連中だ…」

商人「まぁ豪族に慌ただしい動きみたいなのは無さそうだね…それよりも一般の人が僕達の船に期待してるよ」

女戦士「期待と言うと?」

商人「内海で商船が動けないからみんな陸に上がって人で溢れかえってるんだ…ドワーフの海賊達はもう乗員確保したらしい」

情報屋「船乗りの仕事が無くなって居た訳ね…」

商人「そういう事…物資も滞留してるから船が動かせるなら直ぐに商人達を集められるよ」

女戦士「すべて良い方向に転がって居そうだ…」

情報屋「その様ね…」

女戦士「ところで女狐はどうした?」

商人「僕達とは距離を置いて居るのさ…貴族や豪族…それから王室とも上手く繋がってる」

女戦士「今回の件で株を上げたな」

商人「そうだね…やっぱり諜報活動だと実力ナンバーワンだよ」


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281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:57:34.95 ID:Xx1bIi7d0
『翌朝』


チュンチュン ピヨ


商人「…じゃぁ僕は予定通り木材と銀の買い付けに行って来るよ」

女戦士「ドワーフの海賊達もそれぞれ物資が必要になる筈だ…取り引きはお前がやった方が良い」

商人「あぁ…ドワーフだと値を吊り上げられるね」

女戦士「うむ…何が必要なのか聞いてやってくれ」

商人「分かったよ…運搬はあの商船を使って良いんだよね?」

女戦士「そのつもりでこちらへ来させたのだ…どんどん買ってキャラック船まで運ばせろ…向こうで分ければ良い」

商人「おけおけ…」

女戦士「そうだワインも大量に買って運んでくれ…アサシンが渇いている」

商人「これで一気に経済回るなぁ…じゃぁ行って来るよ」タッタッタ


女海賊「ふご!!?」ガバ キョロ


女戦士「フフどうだ?良く寝たか?」

女海賊「あれ?今いつだっけ?」ゴシゴシ

女戦士「寝ぼけているか?」

女海賊「ヤバ…なんか夢見てた…混乱してる」

女戦士「湯が使える水場がある…お前も少し汚れを落としてこい」

女海賊「あ…うん…なんかこの状況…量子転移使った後のセーブポイントになってるかも」

女戦士「何をバカな事を…さっさと顔を洗ってこい」

ホムンクルス「ご案内しますよ?」

女海賊「あぁホムちゃん…一緒に水浴びする?」

ホムンクルス「はい…よろこんで」

女海賊「おっし!!ちょい尻尾作るわ…」ゴソゴソ

ホムンクルス「尻尾?」ハテ?

女海賊「昨日豪族の船から毛皮ゲットしてんのさ…尻尾だけ切り取ってお尻に貼るんだよ」チョキチョキ

女戦士「何をするかと思えば…」アゼン

女海賊「大事な事なんだよ…よっし!出来た!!ホムちゃんお尻出して?」

ホムンクルス「ええ!?」タジ

女戦士「馬鹿馬鹿しい…早く行って来い!!」


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282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:58:12.65 ID:Xx1bIi7d0
『酒場』


ワイワイ ガハハハハ


マスター「いらっしゃいませ…お二人様で?」

ローグ「あいやいや…久しぶりっすねぇ」

マスター「シィーーーーーッ…ささ…カウンターへどうぞ」

ローグ「あぁすんません…そんな感じなんすね」

マスター「お飲み物は?」

ローグ「あっしはエールが欲しいでやんす」ジャラジャラ

マスター「こちらの御婦人はどなたで?」

ローグ「魔女さんでやんす…魔法で姿変えてるでやんす」

マスター「なるほどそうでしたか…ではハチミツ酒をご用意致します」

魔女「ほほー…わらわの好みを良く知って居るのぅ」

マスター「フフ仕事ですので…」チラリ

ローグ「あっしらはちっと様子を見に来たでやんすよ」

マスター「先ずはお飲み物をどうぞ…」コトリ

魔女「見た所昔と変わらん普通の酒場じゃのぅ…」グビ

マスター「お陰様で…」ニコリ

ローグ「どうっすか?何か噂聞こえて居やせんか?」

マスター「噂も何もこの激動の時にどんな噂も意味を持ちませんよ…」

魔女「うむ…こちらの大陸も大変だった様じゃのぅ」

マスター「それはもう…御覧の通り港は壊滅…変わらず酒を提供出来ているのが不思議と言いますか…」

ローグ「フィン・イッシュは少し高地にあるのが幸いしていやしたね」

魔女「影響が出て居るのは沿岸部だけなのかえ?」

ローグ「あぁぁぁ…命の泉から下流は大洪水が起きて居やした…多分森の中も大洪水っすね」

マスター「噂と言えばシャ・バクダのオアシスに人が集まっている様ですよ?」

魔女「ほう?それは初耳じゃ…」

マスター「フィン・イッシュが保護しているエルフに会えるのです」

ローグ「エルフ目当てで人が住みついてるんすね」

マスター「はい…なんでもエルフは異形のクリーチャーと戦って苦戦しているとか…」

ローグ「なーんか…豪族の話が全然出てこないのはどういうこってすかね?」

マスター「豪族の皆さんは最近めっきり来なくなりましたねぇ…奥のテーブルに常連さんが見えていますが…」

魔女「ふむ…あそこの集団じゃな?」チラリ

ローグ「ちっと近くのテーブルに移動しやしょうか…」

マスター「争いごとは起こさない様にお願いしますね…どうぞグラスを持ってこちらへ…」ササ


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283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:58:54.09 ID:Xx1bIi7d0
『テーブル』


ワイワイ


マスター「お飲み物はボトルでご用意しますね…おつまみは…フルーツをお持ちしましょう」

ローグ「いやぁぁ何もかにも済まんでやんす…」

魔女「丁度フルーツを口にしたかった所じゃ…ローグ!チップを払うのじゃ」

ローグ「ええ?あっしがですか…」ジャラリ

マスター「ハハお気になさらず…では少々お待ちください」スタ

魔女「ローグ…盗賊ギルドは今どうなっとるのじゃ?」

ローグ「あっしは聞いてないでやんす…多分隠れ家を何処かに持ってるとは思いやすが…」

魔女「アヌビスもこの仕事が天職の様じゃな」

ローグ「そーっすねぇ…もう20年以上このポジションやってるでやんすよ」


ガハハハハ

俺が何処にお宝隠してるかも知ら無ぇであいつ等はあの貴族の下に下りやがった

でもどうする?追手が掛かるぞ?

逃げ場は決まってる…シャ・バクダのオアシスで傭兵を募集してるんだ

おぉ!!お宝持ってトンズラだな?

そうよ…他の仲間も現地で集合する手筈だ…まぁ付いて来い…エルフをモノにするぞ

そりゃ良い!!金ばっかり食うここの女にはもうウンザリだ


ローグ「あたたた…あいつ等全然気付いて無さそうでやんす」ヒソ

魔女「面白いでは無いか…聞き耳を立てて静かに飲もうぞ」グビ

ローグ「なんつーか頭に奴隷にされた豪族が可哀そうになって来やしたよ…」

魔女「鼻を削がれただけじゃろう…そんな物変性魔法で直ぐに元通りじゃ」

ローグ「ええ?そうだったんすね…」

魔女「女戦士はそこら辺もしっかり分かってやって居るのじゃぞ…慈悲深いと思え」

ローグ「なるほど…もう関わって来るなと言う縁切りだったんすね」

魔女「まぁこれで海賊の業界では恐れられるじゃろう」

ローグ「そうっすねぇ…いや…でもあの豪族達は底抜けのバカなもんで…」


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284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 20:59:48.44 ID:Xx1bIi7d0
『宿屋の前の広場』


ワイワイ ガヤガヤ


女海賊「…」ボケー

ホムンクルス「のぼせてしまいましたか?」

女海賊「んぁ?違うんだ…ホムちゃんもそこの樽に座んなよ」

ホムンクルス「はい…」ストン

女海賊「ホムちゃん覚えてる?ここでシーサーのクソ堅い肉食べたの」

ホムンクルス「はい…覚えています」

女海賊「私さぁ…石になって眠ってたからそんな何年も前の事じゃ無いんだ…」

ホムンクルス「そうですか…」

女海賊「あん時は女王が一生懸命畑を耕してさ…ホムちゃんも毒キノコ育ててたよね」

ホムンクルス「そう言われると随分あの時と変わりましたね」

女海賊「うん…私だけ変化に置いて行かれた感じがするのさ」

ホムンクルス「あの時に戻りたいのですか?」

女海賊「それじゃダメな事知ってるから…」

ホムンクルス「夢を見たと言うのはもしかして…」

女海賊「そうだよ…夢で繋がってる…行こうと思えばいつでも祈りの指輪で行けるのさ」

ホムンクルス「寂しい…ですか?」

女海賊「どうなんだろ?夢幻を理解するとそれが私を構成する心の部分だって分かった…その寂しさも私の一部」

ホムンクルス「心…それは失えないですね」

女海賊「うん…だからあの時には戻れない…心は失えない」

ホムンクルス「私は夢を見る様になりました」

女海賊「ホムちゃんが見る夢ってどんな夢?」

ホムンクルス「暁の使徒…未来君が去っていく夢です」

女海賊「ええ!!?」

ホムンクルス「場所はハウ・アイ島…未来君は誰にも悟られる事無く世界を救い…去って行きました」

女海賊「何それ!?初めて聞く話なんだけど…」

ホムンクルス「夢の話ですよ…」

女海賊「あぁそっか…」

ホムンクルス「そこで初めて失ってはいけない人の心を知りました…そんな夢です」

女海賊「きっとその夢も今のホムちゃんを構成する大事な部分だよね…」

ホムンクルス「はい…その通りだと思います」

女海賊「ちっとあん時みたいにちょっとお酒でも飲もうか…」

ホムンクルス「少しでしたら…」

女海賊「おけおけ…ちょい買ってくるわ…待ってて」スタタタ


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285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:00:23.53 ID:Xx1bIi7d0
スタスタ


女海賊「あ!!お姉ぇ…」

女戦士「遅いと思って見に来たら此処で飲んで居たか…」

女海賊「ゴメンゴメン…お姉も飲む?」

女戦士「私は要らん…」

ホムンクルス「フルーツの飲み物も売っている様ですよ?」

女海賊「ちっと待ってて!!お姉ぇの分も買ってくるわ」スタタタ

女戦士「平和を味わって居たか?」

ホムンクルス「昔話を少し…」

女戦士「そうか…昔話が出来るくらいには付き合いも長くなったな…」

ホムンクルス「ここから見える内海の方はどうして船が止まったままなのでしょう?」

女戦士「陸沿いに外海に出たいだろうが岩礁地帯で危険海域なのだ…スクーナーも通らん」

ホムンクルス「そうだったのですね」

女戦士「一度海士島の方へ出てしまえば良いだろうが霧に阻まれて出られんのだ」

ホムンクルス「確かに…セントラルの方までずっと浅い海ですね」

女戦士「小さな漁船なら陸沿いに出られそうだが…今の状況を知らぬ者がおいそれとは航海せん」

ホムンクルス「大きな船が勿体無いですね…」

女戦士「セントラル方面へ陸沿いに航海すればまだ使えるのだが戦争中だからな…」

女海賊「お姉ぇ!!お待たせぇぇ!!」スタタタ

女戦士「私も樽に腰掛ければ良いか?」

女海賊「樽に座って飲むのがここの良い所さ…昔っからこんな感じなんだよ」グビ プハァ

女戦士「フフ…周りは民兵だらけか」ゴクリ

女海賊「銀製のなまくら装備だけど結構充実してんね」

女戦士「やはり資源のある国は強い」

女海賊「ところでセントラル第一皇子ってどうなったん?てか軍隊どこ?って感じ」

女戦士「セントラルとの国境付近に遠征しているらしいぞ?」

女海賊「まだ女王と結婚して無いんだよね?」

女戦士「まぁ無理だろう…忍び一族が許さん筈だ」

女海賊「なんか難しい立場だねぇ…」グビ


ローグ「あららら?こんな所で立ち飲みでやんすか?」スタ


女戦士「おぉローグ!!戻ったか」

ローグ「あっしも混ざって良いでやんすかね?」

女海賊「今女子会やってんだよ…魔女はこっちおいで」グイ

ローグ「ちょちょ…あっしも仲間に入りたいでやんす」

女戦士「まぁまず酒場でどんな情報を仕入れて来たのか聞かせろ…」

ローグ「そらキタ…実はですねぇ…」


カクカク シカジカ…

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286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:01:06.84 ID:Xx1bIi7d0
女海賊「アハ…ほんじゃ筏で特攻して来た辺りからあいつ等バラバラになってんだ?」

ローグ「そーっすね…お宝持ち逃げしてシャ・バクダのオアシス行くって言っていやした」

女戦士「他の豪族は居ないのか?」

ローグ「まだ居るらしいんすが船が内海にあるんす…どうしやす?」

女戦士「フィン・イッシュに居る内は私から手を出す様な事はしない」

ローグ「まぁ民兵が多いんで向こうも手を出して来んじゃないっすかね…」

魔女「聞く限りではスクーナー4隻奪われた事に気付いて居らんぞよ?」

女海賊「マジ?」

魔女「大きなキャラック船を奪われた事も知らん様じゃ…仲間が貴族の乗るキャラック船に下ったと思うて居る」

女海賊「うは…ワロワロ」

女戦士「これは動きやすくなった」

女海賊「そだね…あのキャラック船はこのまま中立の立場にしときゃ良い隠れ蓑になれる」

女戦士「よし方針が定まったぞ…補給が済んだら幽霊船で外海に出る」

女海賊「おっけ!!いよいよだね」

女戦士「しばらく戻れんだろうから必要な触媒や種の類は十分用意しろ」

ローグ「行くメンバーはどうするんすか?あっしだけ置いてきぼりは勘弁でやんす」

女戦士「幽霊船を動かす主要な人駆はゾンビ共だ…後は私達8人とドワーフの従士2人…」

女海賊「生きている人は極力少なくする訳ね…」

女戦士「うむ…幽霊船は喫水線が深いから船底が安全地帯となる筈…そこで休息する」

女海賊「お?どゆ事?」

女戦士「生きている者が安全地帯に入って居ればレイスと戦わんで済む」

女海賊「おおおおお!!船底が狭間の外になってるって事か…」

女戦士「そうだ…それを見越して今アサシンだけ船に残してどうなるのか実験している」

女海賊「幽霊船の喫水線って何メートルだっけ?」

女戦士「4メートル程…」

女海賊「十分だな…おっし!!船底に基地作るぞ!!」

女戦士「行っても良いがアサシンの邪魔はするな?」

女海賊「ホムちゃん!!ちっと幽霊船の中に隠れ基地作りに行こう!!」

ホムンクルス「はい…どうすれば?」

女海賊「付いて来れば良いんだって…お姉ぇ行って来るね!!」スタタタ


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287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:01:47.59 ID:Xx1bIi7d0
『幽霊船』


フワフワ


女海賊「ちょいホムちゃん操舵お願い…私だけ先に降りてロープ縛って来る」シュルシュル

ホムンクルス「お任せください…」

女海賊「おっけ!!ホムちゃんも降りて来て良いよ」グイグイ ギュゥ

ホムンクルス「…」シュルシュル スタ

女海賊「良いねぇ!!慣れて来たね」

ホムンクルス「はい…」ニコ


スタスタ


アサシン「どうした?何か取りに来たのか?」

女海賊「船を改造しに来たんだよ」

アサシン「ほう?それは良い…この船尾楼に飛空艇を発着出来るようにしろ」

女海賊「え!?なんで?」

アサシン「このままでは不便だろう」

女海賊「私はあんま不便に思って無いけどね…」

アサシン「船尾楼の後方に木材を伸ばすだけの簡単な改造だ…それで飛空艇の発着が出来る」

女海賊「まぁそうだけどさ…なんでそんな事言いだすん?」

アサシン「私のキャラック船も同じように改造して欲しいのだ…一台気球が欲しくてな」

女海賊「あーーー幽霊船に2台あっても無駄だね…」

アサシン「そういう事だ…キャラック船の使い勝手が悪いのは気球が搭載出来ないからなのだ」

女海賊「おけおけ!!気球一台有るだけで空から戦えるもんね」

アサシン「木材と鉄はこれからどんどん運ばれてくる…自由に使え」

女海賊「おーし!!ちゃっちゃと作るぞ!!ホムちゃん木材運ぼう!!」

ホムンクルス「はい…」スタ


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288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:02:21.01 ID:Xx1bIi7d0
『半日後_キャラック船』


トンテンカン トンテンカン


女海賊「おっし出来たぁ!!ふぅぅ…暑っついなぁ」

ホムンクルス「今日は日差しが強いですから…」

女海賊「こんなんじゃゾンビ干からびちゃうぞ?」

アサシン「その方が都合が良い…気球を移動させるぞ?」

女海賊「おっけ!!」

ホムンクルス「これで幽霊船も帆を全部開くことが出来ますね」

女海賊「うん…船首側にスペースあるけど邪魔っちゃ邪魔だったね」

ホムンクルス「飛空艇も着地させましょうか?」

女海賊「ホムちゃん幽霊船までロープで渡れる?」

ホムンクルス「ワイヤーの装置がありますので落ちても大丈夫です」

女海賊「ほんじゃお願いしようかな」

ホムンクルス「はい…行って来ます」スタ


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『幽霊船』


フワフワ ドッスン


女海賊「おぉ…めっちゃバランス悪く見えるけどギリギリ乗るな」

ホムンクルス「この金具で固定するのですか?」

女海賊「そうそう…わかる?」

ホムンクルス「ロープワークは教えて貰いましたので…」グイグイ ギュゥ

女海賊「ほんじゃ私はミズンマストの縦帆と干渉しないか一回開いてみるかな…」グイグイ バサーーー

ホムンクルス「1メートル程余裕がありますね」

女海賊「もうちょい飛空艇を前に詰めれるって事だね」

ホムンクルス「目印を書いておきましょう…」スタ

女海賊「ホムちゃん疲れて無い?」

ホムンクルス「大丈夫ですよ?」

女海賊「次は船底で重労働なんだ…石を運ぶんだけど…」

ホムンクルス「体を鍛えて居ますので頑張ります」

女海賊「ほんじゃ次行こっかぁ!!」スタ


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289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:02:53.33 ID:Xx1bIi7d0
『船底』


ギシ ググググ


女海賊「あぁぁ…やっぱ船底は湿度が高くて不快だわ…」ムシムシ

ホムンクルス「寝苦しくなりそうですね…」

女海賊「私ちょっと空気通す工夫してくるからホムちゃんは石を運んどいてくんない?」

ホムンクルス「はい…どちらへ運べば?」

女海賊「ここを10人が快適に寝られる様に改造したいのさ…この破壊の剣使って良いからさ…先ず石の凸凹を慣らして欲しい」

ホムンクルス「わかりました…」

女海賊「あんまり石を偏らせると船が傾いちゃうから気を付けて」

ホムンクルス「脇に置いてある樽は傾きの調整なのですね?」

女海賊「そそ…重りの代わりなんだ…最後はアレの置き方で調整すんの」

ホムンクルス「理解しました…私が船の復元力を最適になる様に調整します」

女海賊「お?もっと良くなるん?」

ホムンクルス「樽の移動で復元力を調整出来るようにすれば良いのです…つまり樽の置き方と動かしやすさですね」

女海賊「まぁそんな感じだね…任せるよ」

ホムンクルス「はい…」ニコ

女海賊「ほんじゃちっと金属加工してくる!」スタタタ


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290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:03:21.59 ID:Xx1bIi7d0
『夜』


ソヨソヨ…


女海賊「ふぅぅ…やっと連通管通った…これで涼しくなる」

ホムンクルス「一気に湿度が抜けましたね…」ヌリヌリ

女海賊「ホムちゃん何やってんの?」

ホムンクルス「水分が透過してくる壁面に樹脂を塗布しています…木材が腐り難くもなりますね」

女海賊「そんな樹脂なんか荷の中にあったん?」

ホムンクルス「私が作りました…」

女海賊「へぇ?…これまだ触ったらダメだよね」

ホムンクルス「はい…1日は放置した方が良いでしょう」

女海賊「ここ綺麗にするのまだ時間掛かりそうだ…ホムちゃんお腹空いてない?」

ホムンクルス「ペコペコです…」

女海賊「ジャーン!!」スポ

ホムンクルス「鶏肉ですね…」

女海賊「この肉は昼間買っといたんだ…一緒に食べよう」

ホムンクルス「喉も乾いて…」

女海賊「あるある!!ジャーーン!!」スポ

ホムンクルス「その封印の壺はとても便利ですね…」

女海賊「私何でも持ってんのさ…あれ?…ちょっと待てよ」

ホムンクルス「??」

女海賊「この壺の中に入れるんだよ…壺の中で寝りゃ良いんじゃね?」

ホムンクルス「壺の中は快適なのですか?」

女海賊「あーーーダメか…8人も入ったら暑苦しいわ…」

ホムンクルス「どこか旅の途中で寝る分には壺でも良さそうですね」

女海賊「そだね…そういう使い方にしよう」

ホムンクルス「今晩は此処で寝て行かれますか?」

女海賊「うん…」

ホムンクルス「ロープワークでハンモックを作れる様になったのです」

女海賊「おーーーイイネ!!」

ホムンクルス「快適に寝られるか試してみましょう」

女海賊「おけおけ!!なんか楽しいね」

ホムンクルス「そう言って貰えると作り甲斐があります」

女海賊「おっし!!食ってもうちょい働いたら寝るぞ!!」

ホムンクルス「はい…」ニコ


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291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:04:02.57 ID:Xx1bIi7d0
『数日後_フィン・イッシュ街道』


ザワザワ ヒソヒソ

おい!海賊王の娘が来た…ヤベェぞ

ちぃぃ悠々と買い物して歩いてんのか

あの横でチョロチョロしてる男が有名な皮剝ぎヤローだ

後の女は取り巻きなのか?

知るか!!見つかる前に逃げんぞ…来い…


ローグ「頭ぁ…これなんかどうっすかね?」スッ

女戦士「ふむ…なかなか涼しそうだ…気に入った」

情報屋「フフ女海賊が黙って無いわね」

女戦士「別に張り合うつもりは無い…汗で気持ち悪い思いをしたくないだけだ」

ローグ「いやぁぁ頭も普段からそういう格好でお願いしやすよ」

魔女「少し露出が多い様に思うがのぅ…」

女戦士「海ではこれくらい薄い格好の方が良いのだ」

ローグ「魔女さんもあっしが選びやしょうか?」

魔女「わらわはこのままで良い…触媒を何処に入れたか分からんくなるでのぅ」

女戦士「さて…取引所へ行って商人の様子を伺うか…」

ローグ「へい!!案内しやす…」


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292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:04:33.83 ID:Xx1bIi7d0
『取引所』


ワイワイ ガヤガヤ


海賊「頭ぁ!!ごっつぁんです!!」ビシ

女戦士「調達は順調な様だな?」

海賊「へい!!今日から近隣の村まで物資運搬でごわす」

女戦士「ふむ…上手くヤレ…ところで商人はどこだ?」

海賊「先ほどまでこの辺に…」


商人「おーい!!」タッタ


ローグ「頭ぁ!!居やしたぜ?」

女戦士「商人!!様子を見に来たのだ…昨夜はどうした?」

商人「あぁ心配掛けちゃったかな…外海側へ続く道をドワーフの海賊達と一緒に整備してたのさ」

女戦士「ほう?物資の移送用か」

商人「まぁ途中で山賊に襲われない様に民兵の詰め所を作ったんだよ」

女戦士「あまり守備範囲を広げてはフィン・イッシュに迷惑が掛からんか?」

商人「協力的さ…外海側にかなり期待している様だよ…女王からは話を聞いて居ないの?」

魔女「女王は隠れ里に居る…城に居るのは政務を担当しておる側近じゃな」

商人「そうだったんだ?」

魔女「主には話して居らなんだか…3子を宿して居って静養中じゃ」

商人「ハハ道理で顔を見せない訳だ」

女戦士「それで?物資調達はどうか?」

商人「スクーナーで運べて一気に捗った…幽霊船の分は今日荷入れしたら終わりだね」

女戦士「いつでも出港出来るのだな?」

商人「そうだね…もう行く?」

女戦士「妹が幽霊船の改造をして居るのだが…まだ戻って来ん」

商人「それならスクーナーに乗って戻ったら?」

女戦士「そうするか…」

情報屋「あ…荷物を宿屋に置きっぱなしだわ」

商人「僕もさ…取りに行こうか」

ローグ「あっしが護衛に付きやす…頭と魔女さんはここで待って居て下せぇ」

女戦士「うむ…魔女…茶でも飲もう」

魔女「それは良い…」ノソノソ


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293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:05:14.53 ID:Xx1bIi7d0
『しばらく後』


ヒソヒソ ヒソヒソ


あれが海賊王の娘?まだ若いじゃない…

おい大きな声を出すな聞こえるぞ

船は何処に隠して居るんだ?噂の幽霊船なんて見て無いぞ?

あ…こっち振り向いた…うわぁ美人なんだ…


魔女「主は有名人じゃで落ち着かんじゃろう?」

女戦士「気になぞしていない」


タッタッタ


ローグ「頭ぁ!!お待たせしやした」

女戦士「んん?何を持って居る?」

ローグ「あぁあっしらの泊ってた部屋を物色していた奴らがいやしてね?多分豪族なんで鼻を削いで来やした」

女戦士「2人分か…いつまでも持ち歩いて無いで何処かに捨てて来い…反吐が出る」

ローグ「あんま人目に付く所に捨ててもでやんすね…」

魔女「燃やせば良い…火魔法!」ボボボ

女戦士「それで何か盗まれたか?」

ローグ「勿論取り返しやしたよ…情報屋さんの書物が無くなる所でやんした」

情報屋「買ったばかりの竜宮伝説の書物よ…無くなっても大した損失では無かった」

商人「そろそろ引き際だね…ここの所君の噂を良く聞くようになったよ」

女戦士「フィン・イッシュでは何もしていないのだが…此処でも安住の場所は無いか…」

商人「まぁ悪いのは豪族さ…ある事無い事言い散らかして居るんだよ」

魔女「向こうの方にもこちらを見ている一般人が居るのぅ…」

商人「騒ぎになってしまう前に移動しようか…ここから馬車で2時間なんだ」

女戦士「そうしよう…」スック

ローグ「いやぁぁ頭の佇まい…恰好良いっすねぇ…」

女戦士「行くぞ…」スタ


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294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:05:50.58 ID:Xx1bIi7d0
『馬車』


ゴトゴト ゴトゴト


女戦士「随分馬車が往来するな…」

商人「経済が回ってる証拠さ…港が出来たらきっとこっち側に街が出来るよ」

女戦士「この道で物資をすべて運んだか…」

商人「そうさ運ぶのも運賃が掛かってね…まぁそのお陰でお金が回ってる所もあるんだけど…」

女戦士「物資調達が難しいとは思って居たが良く木材を運びきったな…」

商人「木材は例のスクーナーを奪った川から運ぶと良いね」

女戦士「ふむ…フィン・イッシュは開拓が進めば良い貿易拠点になりそうだ」

商人「そう思うよ…今後に期待さ」

情報屋「幽霊船に木材を大量に乗せてる理由って何なの?」

女戦士「船の修理用で必須なのだ…木材が無いと長期航海は出来ない」

情報屋「そういう事だったのね…木材は全然乗って無かったわね」

女戦士「うむ…良くここまで来れたと思う」

商人「銀を大量に仕入れたのも船の修理用だね…鉄だと直ぐに錆びる」

情報屋「そういえばあなたの従士2人…いつも船を修理してた」

女戦士「そうだ…あの2人は船大工として優秀だから連れて行く」

商人「女海賊も物作りは相当優秀だよね」

女戦士「キワモノばかり作るからな…まぁ幽霊船をどれ程改造しているか楽しみではある」



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295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:06:25.20 ID:Xx1bIi7d0
『商船』


ザブン ギシ


海賊「頭ぁ!!幽霊船に戻るでがんすか?」

女戦士「そのつもりだ…一緒に乗っている者どもは何者だ?」

海賊「キャラック船に乗る船員達でがんす」

女戦士「ほう…あちらも順調に船員を増やしているか…」

商人「女狐は何処で行動しているんだろうね?」

女戦士「さぁな?」

ローグ「バックに盗賊ギルドが付いてるんであんま表には出て来んでやんすよ」

情報屋「あまりそういう事を声に出さない方が良いわ?」

ローグ「あーー口が滑っちまいやした」

海賊「そろそろ船を出すんで奥で掛けて下せぇ!」

女戦士「うむ…しかしここから見ると沖で停船している私達の船は遠いな」

商人「もう少し陸に寄れば良いんだけどね…」

情報屋「これだけ遠いからあそこで何か有ったのに気付かれないで済んだのよ」

女戦士「フフその通りだ…」

海賊「出港!」グイ バサバサ


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296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:06:56.10 ID:Xx1bIi7d0
『幽霊船』


ギシギシ 


女戦士「海賊共!!私の従士2人に船へ戻れと伝令しろ」

海賊「へい!!…陸に戻り次第伝えるでがんす」

女戦士「さて…」ツカツカ

ローグ「気球がキャラック船の方に移動して居やすね…」

女戦士「船首が開けて見晴らしが良くなったでは無いか」

ローグ「迫撃砲も船首側に移動してるっす…」


スタスタ


アサシン「戻ったな?そろそろ出発するか?」

女戦士「まだだ…私の従士2人が乗って居ない…それよりこっちはどうだ?」

アサシン「何も起こらなくて暇をして居た所だ」

女戦士「やはり生きた者が乗って居ないとガーゴイルは襲って来んか」

アサシン「うむ…フライフィッシュには度々襲われるがな」

女戦士「よし…作戦通り行きそうだ」

アサシン「女海賊とホムンクルスが謎の改造をやっているがやらせていて良いのか?」

女戦士「謎?」

商人「何処に居るんだい?見て見たいな」

アサシン「船底で城を作っている」

商人「ハハ船の中に城か…ちょっと見て来る」ダダ


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297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:07:30.03 ID:Xx1bIi7d0
『船底』


ギシ ググググ


おーし!!ここが岩石エリア…ほんでこっちが砂漠エリア

ここに洞窟有るからこん中に隠れれば良いんだよ…

これ動かない様にアラクネーが巣を作って?…おけおけ!よーしハチミツあげる


ホムンクルス「種撒き終わりました…後は成長魔法ですね」

女海賊「ホムちゃん魔法使えない?」

ホムンクルス「使い方が分かりません…」

女海賊「まぁ良いや…後で魔女にやって貰おう」


タッタッタ


女海賊「んん?」キョロ

商人「おぉ!!なんだココ…」

女海賊「お!?商人か!!ここは秘密基地さ」

商人「なんだ虫の楽園を作ったのか…飛空艇の中と同じだね?」

女海賊「バージョンアップしてんだって…見て見て此処!!」

商人「どれどれ?」キョロ

女海賊「石の隙間が迷路になってんのさ…今こん中でダンゴムシとワームが冒険してる」

商人「ハハ…君と言う人は…どうしてこんな子供みたいな」

女海賊「これで快適に過ごせるんだって!!ハンモックでちっと寝て見な?」

商人「これかい?」ギシ

女海賊「ソヨソヨ風吹いてんの分かる?」

商人「おぉぉぉ…涼しいね」

女海賊「雨も降らせれるんだぞ」グイ


パラパラ 


商人「え!!?どういう仕組み?」

女海賊「上の方で雨水溜まる様にしてるのさ…あとお姉ぇの剣を燭台代わりにすれば花も咲く筈なんだ」

商人「なんていうか…これ船は痛まないのかい?」

ホムンクルス「ご安心ください…木材が痛まない様に様々な処置をしています」

商人「もしかしてホムンクルスの知恵を使ってる?」

ホムンクルス「はい…この空間で光と水があれば生態系が維持できます」

女海賊「そういう事なんだって…ここで虫と遊んでたらずっと飽きないで居られるんだ」

商人「土も砂も全部自分で運んだの?」

女海賊「そだよ?てか商人は一人で来たん?」

商人「いやいや君が帰って来ないから皆戻って来たんだ」

女海賊「おおおお!!ほんじゃ魔女も居るね?」

商人「うん…居室に入って行ったかな」

女海賊「ちっと呼んで来るわ…」スタタタ ピューーー


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298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:09:53.45 ID:Xx1bIi7d0
『船尾楼_飛空艇』


ツカツカ


女戦士「なるほど…船尾楼の後方に飛空艇を着陸出来るようにしたか…」

アサシン「私のアイデアだ…不要な時は畳める様にもなって居るぞ?」

女戦士「それで気球1台をキャラック船に移したか…」

アサシン「まずかったか?」

女戦士「いや…前方が視認し難くて邪魔だった…あの気球はキャラック船で使うが良い」

アサシン「女海賊は高波を遮る何かを置いた方が良いと言って居たが…」

女戦士「小舟の置き方を変更しよう…小舟を屋根にすれば良い…それで海へ転落するリスクも減るだろう」

アサシン「図か何かを書いてくれればゾンビ共にやらせるぞ」

女戦士「分かった…後で書いておく」


ドタドタ


女海賊「あ!!お姉ぇ!!ちょ…どうしたんその格好…」ジロジロ

女戦士「涼しい方が良いと思ってな?」

女海賊「ええええ…なんかズルいなぁ…私も着替えたい」

女戦士「ローグが何着か私の着替えを買ってきている…選んで着ても良いぞ」

女海賊「マジか!!あ…ヤバ目的忘れる所だった…」

女戦士「忙しそうだな?」

女海賊「エクスカリバー借りに来たのさ…ちょい貸して」

女戦士「ふむ…持って行け」スッ

女海賊「よーし!!後は魔女だ!!」スタタタ ピューーー

アサシン「フフ…ずっとあの調子で走り回っているのだ」

女戦士「気持ちを紛らわせているのだ…察してやってくれ」


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299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:10:27.69 ID:Xx1bIi7d0
『船底』


ドタドタ


女海賊「ほい!!約束のリンゴ!!」スポ

魔女「仕方無いのぅ…成長させるのは花だけじゃぞ?」パク シャクシャク

女海賊「バナナもあるよ?」スポ

魔女「わらわを買収する気か…」

女海賊「良いじゃん!!イチゴも育てたいんだ」

魔女「では花とイチゴだけじゃ!!イチゴはわらわも頂くでのぅ」

女海賊「おけおけ!!ほんじゃ雨降らすよ」グイ


パラパラ


魔女「成長魔法!成長魔法!成長魔法!」ニョキニョキ

女海賊「よーし!!ミツバチ来い!!」ブーン

魔女「ふぅ…下手に成長魔法を使うと船を壊すかも知れんでこれっきりじゃぞ」パク モグ

女海賊「魔女?そこのハンモックで横になってみ?」

魔女「ふむ…主がこさえたのかえ?」ノソノソ ギシ

女海賊「ホムちゃんが作ってくれたんだけどメッチャ寝心地良いさ」

魔女「確かに…そうじゃな…あと鈴の音を聞きながらうたた寝しても良いのぅ」

女海賊「おおおお!!ソレだ!!」スタタタ ピューーー

魔女「エクスカリバーの光も心地良いな…」ウトウト

ホムンクルス「すぅ…すぅ…」zzz


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300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:10:53.26 ID:Xx1bIi7d0
『夕方』


ザブ〜ン ギシギシ


ローグ「頭ぁ!!ドワーフの従士2人が到着しやした」

女戦士「そうか…いよいよだな」

アサシン「既に覚悟は出来て居るぞ?」

女戦士「さて…誰も帰って来た事の無い海へ…」

ローグ「頭ぁ…ロマンっす」プルプル

女戦士「船出だ!!碇を上げて帆を張れ!!」ビシ

アサシン「ゾンビ共…我に従え…」フリフリ


ゾンビ共「ヴヴヴヴヴ…アガガガガ‥‥グルル」ズルズル


ローグ「なーんかキレが無いでやんすね…」

アサシン「クックック…ゾンビ共はノロい…まぁゆっくり行くぞ」

女戦士「さてこれから船の操舵はアサシンに任せる」

アサシン「船長室は私の個室で構わんな?」

女戦士「良いだろう…だが望遠鏡には触るな?」

アサシン「興味が無い…お前達は船底で休んで居ても良いぞ?」

女戦士「まぁそう言うな…暇つぶしがてら航海も楽しむつもりだ」

ローグ「なーんか…これが陸地を見る最後かも知れんのですが…船出があまりにノロくて台無しでやんす」

女戦士「陸地を見る最後か…」

ローグ「あっしは覚悟してるんすよ…この幽霊船をその後誰も見たことは無い…って語り継がれるんす」

女戦士「フフ…」

ローグ「頭もそのつもりで海賊達を船から降ろしたんすよね?」

女戦士「死ぬつもりは無い…今からが始まりだ…まだ見ぬ世界へ行く!!」

ローグ「うひょーーーそれっす!!それがロマンでやんす」

女戦士「船底に居る者を呼んで来い…船出だとな?」

ローグ「へい!!」


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 海賊王の娘編

   完







301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:11:34.53 ID:Xx1bIi7d0
『夕日』


ザブ〜ン ユラ〜リ ギシ


魔女「折角寝付いた所じゃったのにな…」ブツブツ

情報屋「この船が帆を全部開くのは初めて見た…」

女戦士「いつも気球が邪魔をして居たからな…」

魔女「行先は夕日の向こうかえ?」

情報屋「そうね…少し進路を北に変えてだけど」

魔女「どの位で到着しそうなのじゃ?」

女戦士「順風にずっと乗って居れば6日程の距離の筈だ…まぁ普通に行けば10日前後…」

魔女「巨大な狭間でどれほど迷うかじゃな…」

女戦士「アサシン!クジラが案内してくれると言う話はどうなって居る?」

アサシン「何の話だ?」

女戦士「あぁ…あれはホムンクルスとの話だったか」

魔女「ホムンクルスは寝て居ったぞよ?」

女戦士「もしかして…寝ずに船底を改造して居たか?」

アサシン「行って見るが良い…樽の配置もすべて変わって居る」

女戦士「そうだったか…では静かにしておいた方が良かろう」


ドタドタ


女海賊「ちょっとちゃんとそっち持って!!」ヨタヨタ

商人「足元が見えないんだよ…」ヨタヨタ

女戦士「んん?何をして居る?」

女海賊「居室の家具を運んでるのさ…本棚とか必要じゃん?」

女戦士「お前は船出に気付いて居ないのか?」

女海賊「知ってるさ…ちっと忙しいんだ…商人行くよ!!」ヨタヨタ

アサシン「クックック…図太い女だ…まぁずっとあの調子だ」


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302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:12:07.89 ID:Xx1bIi7d0
『夜』


ピカーーーーー


女戦士「それが光の石専用の燭台か…」

アサシン「うむ…女海賊が作った物だ…夜間はこれでガーゴイルは寄って来ん」

ローグ「なーんか戦闘になりそうに無いっすね…」

女戦士「そうだな…私達も家具の移動を手伝うか」

情報屋「書物を移動させたいわ」

女戦士「手分けして運ぼう…」スタ

アサシン「こちらは任せて貰って良いぞ?…むしろお前達が船底に居た方が平和だ」


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『船底』


ガサゴソ


海賊「ここが俺達の寝床でがんすか?」

女海賊「そそ…部屋とか区分けして無いから適当にハンモック使って」

商人「…この本棚どこに置く?」

女海賊「これ倒れると危ないから階段の横に置いて釘打っちゃうわ」

商人「おけおけ…よいしょ!」ドスン


ドタドタ


女戦士「おぉ…随分変わったな…」キョロ

情報屋「あら?居室より環境良さそうじゃない…」キョロ

女海賊「奥の方は虫の楽園だからあんま行かないで」

情報屋「また虫を連れて来てるのね…」

女海賊「この階段の周辺にテーブルとイス置いて居室代わりにする予定」

ローグ「テーブル持って来やしたぜ?よいしょ!!」ドスン

女海賊「良いね良いね!!」

女戦士「なるほど魔女が眠たくなる訳だ…」

女海賊「あと任せて良いかな?私も眠たいんだよ…」

ローグ「良いっすよ…あっしらが残りを運んでおきやす…ちっと休んで下せぇ」

女海賊「おっし!!ワーム集まれぇ!!へそのゴマ掃除しろぉ!!」スタタタ

魔女「…」チラ

情報屋「…」コクリ

魔女「あれがあ奴の水浴び替わりじゃ…」

情報屋「分かって居るわ…どこかで綺麗にしてあげましょう」


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303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:13:32.11 ID:Xx1bIi7d0
ググググ ギィィィ


情報屋「この木が軋む音がアレだけれど…中々過ごしやすわね」

女戦士「うむ…不思議な感覚だ」キョロ


カサカサ カサカサカサ


女戦士「アラクネーの子供か…」

情報屋「分かったわ…この不思議な安心感は虫が怯えて居ないのでは?」

魔女「恐らくその通りじゃ…地に足を付けて居る安心感は虫から来て居りそうじゃ」

女戦士「良く見ると他の虫もあちらこちらに居る…」

魔女「踏みつけぬ様にせねばのぅ」

女戦士「なんだか眠たくなるな…」

情報屋「私も読書が捗る…」

魔女「何の書物じゃ?」

情報屋「竜宮伝説よ…亀に乗って竜宮に行ったとか…人魚に出会ったとか…」

魔女「読み終えたらわらわにも貸しておくれ…」

情報屋「分かったわ…」

魔女「竜宮のぅ…竜王でも住んで居ったのじゃろうか?」

情報屋「ニライカナイの伝説とは別なんだけれど共通する事も多くて今調べてるのよ」

魔女「共通とは何じゃ?」

情報屋「どちらもいつの時代の事なのかハッキリしない…海の向こう…島に城が存在する…色々ね」

魔女「つまり伝えられた場所が違うだけじゃという事か?」

情報屋「それもなんとも言えないわ…あと一つ未来君の壁画も有るでしょう?」

魔女「そうじゃったな…」

情報屋「謎解きをするのはワクワクするわ」

魔女「うむむ…わらわも気になって来たでは無いか…死者が集う理想郷とは何じゃろうのぅ?」

情報屋「それはニライカナイの言い伝えね…多分そこに天国に繋がる何かが有ったと思うわ」

魔女「ふむ…」

情報屋「それで竜宮伝説の方では天国に行く事を拒んだ物語…その代償として命を吸われた…そんなお話なの」

魔女「命を吸われたとな?…フム…」トーイメ

情報屋「何か気になったかしら?」

魔女「呪術の代償は人の魂なのじゃ…もしやと思うてのぅ…」

情報屋「代償?…他の魔法で言う触媒の代わりと言う事ね?」

魔女「実はのぅ…呪術の殆どは危険が過ぎる故シン・リーンでは禁呪に指定しておるのじゃ」

魔女「故に研究が進んで居らぬ…呪いを祓う術を考えておく必要が有りそうじゃ」

情報屋「そう言えば超古代文明には大体呪いが付き物ね」

魔女「呪い…うーむ…つり合う代償…対価…まさかのぅ…」ブツブツ

情報屋「フフ…調べ物には困ら無さそうね」


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304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:14:01.09 ID:Xx1bIi7d0
『翌朝_デッキ』


ザブ〜ン ユラ〜


女戦士「すっかり寝てしまった…昨夜は何も?」

アサシン「クックック…何も起きん」

女戦士「太陽が出ているな…まだ狭間には入って居ないか」

商人「お〜い!!おはよ〜う!!」ノシ

女戦士「見張り塔に登って居るのは商人か…」

商人「イルカの群れから離れて行ってる…少し右だよ」

女戦士「イルカ?」

アサシン「そうだ…イルカの後を付いて行っている」

女戦士「そうか案内してもらっている訳か」

アサシン「たまたま行く方向が同じだけかも知れんがな?」

女戦士「操舵がアサシンで見張りは商人か…ベストマッチだ」

アサシン「私も一人では寂しくてな…話し相手が居るだけで随分気が紛れる」

女戦士「妖精はどうした?」

アサシン「妖精とは込み入った話が出来ん」

女戦士「なるほど…」


タッタッタ


ローグ「頭ぁ!!食事でやんす!!」スッ

女戦士「おぅ済まんな…パンとチーズか…」モグ

ローグ「船底が気持ち良すぎるもんでみんな籠りっきりでやんすね…」

女戦士「少し体を動かすように言って来てくれ」

ローグ「へい!!」


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305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:14:43.91 ID:Xx1bIi7d0
『甲板』


ユラリ ギシ


ローグ「…まず体の体裁きでやんす…あっしの背中にタッチできたらホムンクルスさんの勝ちでやんす」

ホムンクルス「はい…わかりました」

ローグ「間違って海に落ちんでくだせぇよ?」

ホムンクルス「行きます…」スタタ

ローグ「全然遅いっすねぇ…」ヒラリ

ホムンクルス「…」スタタ

ローグ「目で狙ってる方向が分かっちまいやす…」ヒラリ

ホムンクルス「目…ですか…」

ローグ「相手の動きをもっと五感を使って察知するんす…そしたら目は瞑っても大丈夫っす」

ホムンクルス「分かりました…」スッ

ローグ「あいやいや…いきなり目を瞑っても海に落ちちまいやすぜ?」

ホムンクルス「隙有り!…」スタタ

ローグ「おっとぉ!!」ヒラリ

ホムンクルス「…」ジーー

ローグ「うはは…そういう駆け引きっすね?そんならあっしも本気で行きやすぜ?」

ホムンクルス「あ!!忘れていました…」クルリ

ローグ「ぬふふふ…その手は食いやせんぜ?」

ホムンクルス「えい!!…」スタタ

ローグ「全然ダメ…ナハハハハハハ」ヒラリ


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306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:15:12.88 ID:Xx1bIi7d0
『デッキ』


アサシン「ホムンクルスは中々体幹が良くなってきていそうだな」

女戦士「うむ…毎日トレーニングを欠かさんらしい」

アサシン「今までとは違う様だ」

女戦士「少し動けるだけで身を守る事も出来るだろう」


ドタドタ


女海賊「お姉ぇ!!どっかに敵居ない?」

女戦士「昼間にそうそう敵なぞ居る物か…顔は洗ったか?」

女海賊「情報屋に汚いって言われて全身洗われたよ…そんな事よりコレ試したいのさ」スッ

女戦士「ん?砲弾?」

女海賊「ホムちゃんに教えて貰ったのさ…私が使ってる特殊弾倉ってさ…榴弾砲って言うらしい」

女戦士「ふむ…それの迫撃砲用か?」

女海賊「そうそう…命中したら爆発すんだよ…どんなもんか試してみたい訳さ」

女戦士「残念だがそれを使う敵が海に居るとは思えん」

女海賊「ぬぁぁぁなんか消化不良だなぁ…」

女戦士「火薬の量で爆発の程度は予測出来るだろう」

女海賊「それは分かるんだけど中に要らん鉄くずとか一緒に入れてるのさ…そこ工夫できそうじゃん?」

女戦士「まぁ又の機会だな…豪族と出会った時用に残して置け」

女海賊「あ〜あ…楽しみ無くなっちゃったわ…アレレ?」アーングリ

女戦士「んん?」

女海賊「ロック鳥飛んでるわ…あいつらまだ付いて来てんだな」

女戦士「本当だな…」

女海賊「こっから先は羽休める場所無いのにどうすんだろ?」

女戦士「羽休めの場所が何処かにあるという事では無いか?」

女海賊「なる…」

アサシン「ふむ…ロック鳥も私達を案内して居るのかも知れんな」

女海賊「ほ〜ん…まぁ良いや…ホムちゃんと遊んでこよーっと!」スタタ


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307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:15:42.86 ID:Xx1bIi7d0
『甲板』


シュルシュル スタ


女海賊「おっとぉ!!商人あんた…その鍵爪まだ使ってたんだ」

商人「あぁコレね…ロープ伝うのにこれより便利な物無いよ」

ローグ「皆さんも体動かしに来たでやんすか?」

商人「上から見てて面白そうだと思ってね…ホムンクルスの動きが良くなっててビックリさ」

ホムンクルス「まだ背中を触れていません…はぁはぁ」

ローグ「商人さんなら丁度良いかもしれやせんぜ?」

女海賊「お?良いねぇ…やってみ?」

商人「ようし!!来い!!ホムンクルス」

ホムンクルス「はい…」スタタ パチン

商人「あれ?」

女海賊「なんだ商人!いきなり触られてんじゃん!!」

商人「そうか…上から見た感じ遅く見えたけど実際目の前にすると意外と早いんだね…」

ホムンクルス「もう一度!!」スタタ

商人「おっとぉ!!」ヒラリ

ローグ「今度は背中の触り合いでどうっすか?」

商人「ようし!!僕だって負けないぞ!!」ダダ パチン

ホムンクルス「あ…」

ローグ「こら良い相手が出て来やしたねぇ…続けて練習するでやんすよ」

ホムンクルス「はい…」ソローリ ソローリ スタタ

商人「ほっ!!」ヒラリ

女海賊「ちょいローグ!!私とやるよ!!」

ローグ「ええ!?姉さんとっすか…」

女海賊「何?」

ローグ「姉さんは勝つまで終わらんですよね…」

女海賊「はぁ?何言ってんのさ!!勝つに決まってんじゃん!!」パシュ シュルシュル バチン!!

ローグ「あだっ!!いたたた…それ使うんすか…」

女海賊「悪い?本気でやるんだよ」

ローグ「ほんじゃあっしも本気出しやすぜ?」スチャ

女海賊「来い!!」


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308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:16:17.63 ID:Xx1bIi7d0
『デッキ』


パシュン シュルシュル


女戦士「ほう?面白い事をやって居るな…」

アサシン「海に落ちる事を考えんのか?」

女戦士「落ちても戻れる自信があるから出来る事だ…ローグも手を拱いて居る」

アサシン「帆下駄から落ちるのでは無いかと見て居られん」


ローグ「とりゃぁぁ捕まえた!!」バチン


女海賊「あぁぁぁ…」ピュー バキバキ ドッスーン!!

ローグ「姉さん…大丈夫っすか?」

女海賊「てててて…うわヤッバ…甲板に穴空いたじゃん…」

ローグ「姉さんは砲弾より重いっすからね…」

女海賊「怒られる前に修理するぞ!!」スタタタ

ローグ「へい!!」ダダ


女戦士「敵と戦う前に船を壊したか…ヤレヤレ」

アサシン「アレを続けさせては船が持たんぞ…」

女戦士「まぁ船の弱い場所が分かったから良い…修理して補強すれば前より良くなる」

アサシン「フフ私達もやって見るか?」

女戦士「お前とか?」

アサシン「いつだったかお前に完敗した夢を見た事が有る…リベンジだ」

女戦士「フフ良し!!やってやろうじゃ無いか…来い」


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309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:16:50.05 ID:Xx1bIi7d0
『甲板』


トンテンカン トンテンカン


女戦士「手すりはすべて強度が足りん!!補強して直せ」

海賊「がってん!!」トンテンカン


ローグ「あいやいや…向こうもかなり派手に壊しやしたね…」

女海賊「お姉ぇもメッチャ重いからさ…しょうがないんだって」

商人「これでドワーフの船がどうしてゴツゴツしてるか良く分かった」

女海賊「あんま補強し過ぎると転覆しやすくなるんだけどね…」

ローグ「商人さんはホムンクルスさんと勝負つきやした?」

商人「五分五分さ…あんなに動けるとは思わなかったよ」

女海賊「おーし!!マッスル系ホムちゃんもなかなか良いね…次武器の使い方だね」

ローグ「あっしがダガーの使い方を教えやすぜ?」

女海賊「おけおけ…まずダガーのメンテナンスの仕方からだね」

ローグ「そーっすね…ミスリルダガーの研ぎから教えやしょうか」

女海賊「イイネ!!革砥を作って来るわ」

ローグ「お願いしやす…あっしはミスリルダガー用意しときやす」


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310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:17:24.12 ID:Xx1bIi7d0
まぁ持ち方は順手でも逆手でも良いんすが…

逆手で持つのは相手に刃身を見せない為に使うんす…

ホムンクルスさんの場合護身で使うんで順手で持てば良いっすね

ほんで腰から抜いた時に順手になる様に練習して下せぇ


ホムンクルス「…」スチャ

ローグ「まぁそんな感じでやんす…後は相手を良く見ながら突いて使うんすが…」

ホムンクルス「…」スタタ シュッ

ローグ「背中さわる要領と同じっすね…その距離まで詰めれば狙うのは急所でやんす」


タッタッタ


女海賊「革砥を作って来たよ」ポイ

ローグ「あざーす!!ほんでダガーを普段から使ってると直ぐに切れんくなりやす…なもんで刃を研いでおくのが重要なんす」

女海賊「ちょい見せてあげてよ」

ローグ「見ててくだせぇ…」シュッシュッ

ホムンクルス「はい…理解しました」

ローグ「これ何か切りながらやらんと研ぎ具合が分からんすね…」

女海賊「あるある!!」スポ

ローグ「魚?」

女海賊「なんか甲板に落ちてたやつ拾ったのさ」

ローグ「鱗で刃が傷みやすいんすが…まぁこれ裁いて切れ味確認して下せぇ」

ホムンクルス「はい…」グサ

ローグ「あいやいや…まず料理用に細かくしやしょうか」

女海賊「お!!鍋持って来るわ…そいつでスープ作ろう」

ローグ「良いっすねぇ…ホムンクルスさんは料理用でダガー使える様になれば良いでやんす」

女海賊「ちっとコレも切っといて」スポ スポ


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311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:18:23.02 ID:Xx1bIi7d0
『船底』


ググググ ギギー


魔女「情報屋…ちとこれを見てみぃ…」

情報屋「聖書?」

魔女「うむ…主から貰った聖書じゃ…ここにエデンの園が記されて居るじゃろう」

情報屋「神々の楽園ね?それが?」

魔女「此処じゃ…」

情報屋「神殿に…器?」

魔女「うむ…器に水が満たされておろう…」

情報屋「そうね…」

魔女「そしてニライカナイの伝説にも同じ器が記されて居る…」

情報屋「あら気付かなかったわ…」

魔女「神殿も似たような構成じゃ…もしかするとニライカナイはエデンの園かも知れんぞよ?」

情報屋「エデンの園があったとされる場所はメソポタミアの地…随分遠いわ…」

魔女「盗賊はニライカナイは浮島じゃと言うて居った」

情報屋「もしかしてそこは天空の城だった?」

魔女「主の話では超古代にバベルの塔を築き天に住む神を激怒させたそうじゃな?」

情報屋「本当に天に有ったと…」

魔女「重力魔法なら可能じゃ…主に見せたであろう」

情報屋「あぁぁダメ…ゾクゾクが止まらない…」

魔女「天空の城はまぁ良いとして…その器に入っている水じゃ…これは命の水では無いかえ?」

情報屋「確かに…そう考えても良さそうね…」
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:19:40.83 ID:Xx1bIi7d0
魔女「何故そこに命の水が器に入って居ると思う?」

情報屋「…どうして…かしら?」

魔女「エデンの園は人間にとっては天国と言われて居るが…魂がそこに行ってどうなるのじゃ?」

情報屋「まさか命の水に?」

魔女「今となってはわらわはそうなって居るとしか思えぬ…そしてそれが人間に掛けられ呪いでは無いか?」

情報屋「それって魂を神に搾取されているという事じゃない…」

魔女「それじゃ!…未来はそれを知ったのではなかろうか…じゃからニライカナイを封じた」

情報屋「ちょっと待って…アサシンは妹が海の向こうに居る気がするって…」

魔女「あ奴は勘が良い…何も知らんじゃろうが感じて居るのやも知れぬ」

情報屋「待って待って…ちょっと整理させて…」

魔女「魔王となったエンキとエンリルは何故命の泉を魔槍ロンギヌスで汚したのじゃろうか…」

魔女「神に搾取される魂の絶対数を減らしたのでは無いかえ?」

情報屋「…魂の奪い合いと言う事?」

魔女「憎悪に満ちた魂は天に昇らぬ…黄泉へ行きやがて深淵に落ちるそうじゃ」

情報屋「深淵に落ちた魂が魔王の一部となる…天に昇った魂は命の水に姿を変える…命の水って…一体何?…」

魔女「神のみぞ知るじゃな…じゃがわらわ達は今神々の戦いの真っ只中に居ると思えてならぬ」

情報屋「私達人間はリリスが生んだリリンの末裔…つまり魔王の子孫」

魔女「そうじゃ…アサシンが言うて居ったのじゃが魔王を滅した者が魔王となると言う…そして今天空の城を目指して居る」

情報屋「私達が魔王…これが神々の戦い…そう言いたいのね?」

魔女「そういう定めやも知れんのぅ…」トーイメ


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313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/16(水) 21:20:13.02 ID:Xx1bIi7d0
魔女「何故そこに命の水が器に入って居ると思う?」

情報屋「…どうして…かしら?」

魔女「エデンの園は人間にとっては天国と言われて居るが…魂がそこに行ってどうなるのじゃ?」

情報屋「まさか命の水に?」

魔女「今となってはわらわはそうなって居るとしか思えぬ…そしてそれが人間に掛けられ呪いでは無いか?」

情報屋「それって魂を神に搾取されているという事じゃない…」

魔女「それじゃ!…未来はそれを知ったのではなかろうか…じゃからニライカナイを封じた」

情報屋「ちょっと待って…アサシンは妹が海の向こうに居る気がするって…」

魔女「あ奴は勘が良い…何も知らんじゃろうが感じて居るのやも知れぬ」

情報屋「待って待って…ちょっと整理させて…」

魔女「魔王となったエンキとエンリルは何故命の泉を魔槍ロンギヌスで汚したのじゃろうか…」

魔女「神に搾取される魂の絶対数を減らしたのでは無いかえ?」

情報屋「…魂の奪い合いと言う事?」

魔女「憎悪に満ちた魂は天に昇らぬ…黄泉へ行きやがて深淵に落ちるそうじゃ」

情報屋「深淵に落ちた魂が魔王の一部となる…天に昇った魂は命の水に姿を変える…命の水って…一体何?…」

魔女「神のみぞ知るじゃな…じゃがわらわ達は今神々の戦いの真っ只中に居ると思えてならぬ」

情報屋「私達人間はリリスが生んだリリンの末裔…つまり魔王の子孫」

魔女「そうじゃ…アサシンが言うて居ったのじゃが魔王を滅した者が魔王となると言う…そして今天空の城を目指して居る」

情報屋「私達が魔王…これが神々の戦い…そう言いたいのね?」

魔女「そういう定めやも知れんのぅ…」トーイメ


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314 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/11/17(木) 02:42:19.24 ID:9tzTYWVS0
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315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/11/20(日) 10:04:20.03 ID:ZniVZVNC0
『夕方』


ユラ〜リ ググググ


女戦士「風が強くなって来たな…荒れる前に帆を畳んでおいた方が良い」

アサシン「分かった…」フリフリ

女戦士「大きな嵐では無いが…これから雨が降る」

アサシン「さすが海が長いと分かるのだな?」

女戦士「匂いだな…」

ローグ「頭ぁ!!潮目が変わりやしたぜ?」ダダ

女戦士「分かっている…荒れるから高波に備えろ」

ローグ「荷の固縛を確認して来やす!!」

女戦士「任せる…」

アサシン「この様子では今晩は忙しくなるな…舵は直進で固定するぞ?」

女戦士「それで良い…海に落ちん様に命綱を付けておけよ?」

アサシン「お前もな?」


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316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/20(日) 10:04:47.65 ID:ZniVZVNC0
『高波』


ググググ ザブ〜ン ドバーーーー


ローグ「あいやいや…ちっと進行方向変えやせんか?波に突っ込んでいやすぜ?」

女戦士「アサシン…波に対して斜めに乗り上げろ…船首を突っ込ませるな」

アサシン「済まんな…超えられると思って居た」

女戦士「今は荷が満載状態で高波に潜り込みやすい…この程度で転覆する事は無いが…」

ローグ「なんか船首の方に大きな魚が乗り上げやしたね…」

女戦士「放って置け…ガーゴイルに備えろ」

ローグ「へい!!」

女戦士「商人!!見張り台は大きく振られるからこっちへ降りて来い…転落するぞ!!」

商人「分かったぁ〜〜!!」シュルシュル スタ


ポツ ポツポツ…


女戦士「やはり雨も降って来たか…」

商人「視界悪くなるね…」

アサシン「今晩は私と商人の2人でデッキ上で警戒だな」

商人「まぁ2人でプラズマの銃なら余程大丈夫さ」


女海賊「うわわわ…ちょちょ何コイツ!!ちょいホムちゃんこっち!!」ドタドタ


女戦士「んん?どうした?」

女海賊「船首にある小舟の下になんか変な魚居るんだけど」

女戦士「放って置け!!」

女海賊「ちょちょ…足生えてんだって!!めっちゃキモイ!!」

女戦士「何!!?マーマンが乗り上げたのか!!魚人だ!!ローグ!!蹴り落として来い!!」

ローグ「あららら厄介なのが…」ダダ


ツルッ…


ローグ「どわぁぁぁ…」ゴロゴロゴロ ドターン
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/20(日) 10:05:22.82 ID:ZniVZVNC0
女海賊「…」ポカーン

ホムンクルス「ぁ…大丈夫でしょうか?」

ローグ「あたたたた…誰っすかねぇバナナの皮を捨てたのは…あ痛ぁぁぁ!!」スリスリ

女海賊「むぐっ…ぷぷぷ」プルプル

女戦士「何をしている!!マーマンは2匹居るでは無いか!!」

ローグ「ええ!?」スック


マーマン「ギョギョ!!?」ビチビチ バタバタ


女海賊「うわ…なんか自分で立てないで暴れてる…何アレ!!キモイ!!」

ローグ「姉さん…マーマンに近付かんで下せぇ…ヌルヌルの体液で足元ツルッツルになるんす…」チャキリ

女海賊「ちょ…アレはクロスボウで倒すん?」

ローグ「追い払えりゃ良いんすが…」ダン!


マーマン「ギョ!?」ヌルリン!


ローグ「だぁぁぁやっぱヌルヌルでボルトが刺さらんでやんすね…」

女海賊「そんなんアリ?」チャキリ

ローグ「いやいやいや待って下せぇ!!」

女海賊「何さ!!」

ローグ「姉さんの特殊弾は爆発しやすよね?ソレ船を壊しちまいやす」

女海賊「ええ!!マジか…どうすんの!!?」

ローグ「仕方ないっす…ワイヤー使って船から落ちん様にして接近して蹴り落としやしょう」

女海賊「おっし!!私右!!あんた左!!」

ローグ「分かりやした!!行きやすぜ?」ダダ


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318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/20(日) 10:05:55.04 ID:ZniVZVNC0
『デッキ』


ザブ〜ン ザバザバ


女戦士「船に乗り込んだ敵にプラズマの銃は使うな?」

商人「これどうする?」

女戦士「追い散らせば良いのだが…」

商人「マーマンもツルツル滑って動けて居ないよね…」

女戦士「今の内に魔女を呼んで来い…凍らせればなんとかなる」

商人「そういう事か…呼んで来る!!」タッタッタ

アサシン「初めて見たが…なんだこの敵は…」

女戦士「笑いごとでは無いぞ?マーマンは群れで行動する…つまり海の下はマーマンだらけだ」

アサシン「暴れて居るだけで襲って来る様には見えんな…」

女戦士「アレの知能は魚と同じ…捕食する気になれば襲って来るぞ?」

アサシン「…」アゼン


ドタバタ ルツリン! ドテ! バタバタ!


女戦士「…」

アサシン「こ…これは…」

女戦士「そういう敵だと理解しろ…」

アサシン「お互いツルツルで立ち上がれず戦いになって居ないのだが…」

女戦士「だからそういう敵なのだ…」


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319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/20(日) 10:06:33.22 ID:ZniVZVNC0
『船首』


ツルツル ドターン


女海賊「んむむむ…」プルプル

ローグ「姉さん…なんとか立って下せぇ!!」プルプル


マーマン「ギョギョギョ!!」ビチビチ バタバタ


女海賊「だぁぁぁ!!」ツル ドターン ツルツルツル

ローグ「あっしが一発当てやす!!」ブン ヌルリン

女海賊「ちょ!!こいつどうすりゃ良いのさ!!」ヌル ドテ

ローグ「なんとか蹴とばして海へ突き落せば…」プルプル

女海賊「くっそコイツ!!至近距離で撃ってやる!!」チャキリ

ローグ「だぁぁぁその位置じゃあっしに当たりやす!!」


ピシピシ カキーン!


女海賊「凍った!?」

魔女「今じゃ!!氷を砕けぃ!!」

ローグ「姉さん!!あっしが撃ちやす!!」チャキ ダン!


パリーン! バラバラ


女海賊「おぉ!!」

魔女「もう一匹凍らせるでそこを動くな…氷結魔法!」ピシピシ カキーン

ローグ「どらぁ!!」ダン! パリーン!

女海賊「ちょいローグ!!このヌルヌル集めるから空き樽持って来て!!」

ローグ「ええ!?姉さん…あなたって人は…」

女海賊「ヌルヌル爆弾作るわ…これメッチャ使えるぞ」


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320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/20(日) 10:07:00.97 ID:ZniVZVNC0
『デッキ』


ザザーー


女戦士「ホムンクルス!甲板では波にさらわれるかも知れんからこっちに上がって来い」

ホムンクルス「はい…」スタスタ

女戦士「雨が強くなって来たな…」

ホムンクルス「私は何をすれば良いのでしょう?」

女戦士「雨に濡れても良いのであれば2連クロスボウを持って此処で待機だ」

ホムンクルス「分かりました…」スタ

魔女「今晩は忙しくなるかのぅ?」

女戦士「うむ…ガーゴイル以外に海の魔物も注意する必要がありそうだ」

魔女「マーマンとはまた珍しい魔物に出会うたのぅ」

女戦士「温かい海ではたまに出くわす…見ての通りただ厄介な魔物…」

魔女「放置してはイカンのか?」

女戦士「仲間を呼んでしまうから出来るだけ早く海へ落とすのが最善だな」

アサシン「アレが増えるのか…」

女戦士「もう船首の方は足元が滑って何も出来んぞ?」

魔女「なるほど厄介な魔物じゃ」

商人「女海賊が掃除を始めてるね」

女戦士「ふむ…妹にしては正しい判断…やらせておくのだ」

商人「手伝わなくて良いかい?」

女戦士「商人は上空を警戒してくれ…プラズマの銃が要だ」

アサシン「上だけじゃ無いぞ…右舷方向を見ろ」

女戦士「んん?何かいるか?」

アサシン「たまに首だけ少し見える…恐らくシーサーペントだ」

女戦士「この船に上がって来る事は無いが…高波と一緒に乗り上げる可能性は在りそうだな…」

アサシン「その場合プラズマの銃が撃てん…先に殺しておくべきだ」

女戦士「確かに…狙えるか?」

商人「分かった…そっちも見て置く」


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321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/20(日) 10:07:33.02 ID:ZniVZVNC0
『船首』


ボトボト デローーン


女海賊「うわぁ…鼻水よりデロデロだ…」ヌルリ

ローグ「姉さん…これ樽になかなか入らんのですが…」デローン

女海賊「これさ…体に塗っときゃ剣とか全部スカるんじゃね?」

ローグ「気持ち悪く無いんすか?」

女海賊「もうヌルヌルで気持ち悪い通り越して気持ち良いさ…」

ローグ「なかなか落ちんすよ?このヌルヌル…」

女海賊「雨降ってんだからこすりゃその内落ちるって」

ローグ「そらそうなんすが…」

女海賊「見たさっき?マーマンも自分で立てないとか…ありえんわ」

ローグ「バタバタして居やしたねぇ…」

女海賊「アレなんかヤバイ攻撃とかしてくんの?」

ローグ「噛みつくぐらいでやんす」

女海賊「ちっこいサメみたいなもんか…」

ローグ「馬鹿に出来んすよ?腕食いちぎられやす」

女海賊「あーーーそういう系ね…」

ローグ「放って置くと厄介なんで普通は蹴とばして海へ落とすんすが…」

女海賊「船揺れてるからツルツル移動してたね…」

ローグ「もう来ないと良いっすねぇ…」

女海賊「いやいやもっとヌルヌル欲しいさ…まだ樽にちょろっとしか無いじゃん」

ローグ「姉さんは本当変な物に興味持ちやすね」

女海賊「うっさいな!!ちゃんと集めてよ!!」ベチャ デローン


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322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/20(日) 10:08:04.90 ID:ZniVZVNC0
『真夜中』


ピカーーーーー チュドーーーーン!


商人「よし当たった!!」

アサシン「これでシーサーペントは全部倒したな?」

商人「その筈…」

女戦士「雨脚が弱まって来た…そろそろ落ち着く筈だ」

ホムンクルス「また船首にマーマンが飛び込んで…」

魔女「氷結魔法!」ピシピシ カキーン

ホムンクルス「撃ちます!!」バシュン! パリーン!

女戦士「高波でも無いのに何故マーマンが飛び込んで来ると言うのだ?」ダダ

アサシン「女海賊が何かやって居ないか?」

女戦士「あいつ…どうにかして釣っているな?あの馬鹿者め…直ぐに止めさせろ!!」


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『船首』


ドプドプ ヌパー


女海賊「ヌフフフ…大漁大漁!!」ヌパー

ローグ「姉さん…そろそろヤバイっす…バレやすぜ?」デローン


”ザザー”

”止めんかタワケ!!お主がワイヤーでマーマンを釣り上げて居るのはバレて居る!”

”魔女!貝殻を貸せ!!女海賊!!分かって居るだろうな?尻を温めておけ!…ザザー”


ローグ「姉さん…こりゃ仕置き確定っす…」

女海賊「尻にこれ塗っとくわ…」デローン ヌリヌリ

ローグ「ちょ…」

女海賊「ちっと調子に乗り過ぎた…反省してる」

ローグ「あっしもタダじゃ済みそうに無いでやんす…」ショボン

女海賊「今度お姉ぇにお酒飲ませるからそれで勘弁して?」

ローグ「おぉ!!姉さんも悪ですなぁ…ヌフフフフ」

女海賊「ヌルヌル全部集めるぞぉ!!」ドプッ ボトボト


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323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/20(日) 10:08:42.68 ID:ZniVZVNC0
『恐らく明け方』


ザブ〜ン グググググ 


アサシン「嵐は抜けた様だが…どうやら狭間に入ったな…」

女戦士「行先は分かるか?」

アサシン「イルカを見失った…」

商人「船底にミツバチが居るよ…案内させられる筈…」

女戦士「その前に女海賊に仕置きだ…」

商人「まぁ良いじゃ無いか…いつもの事さ」

アサシン「船首を完全に綺麗になるまで掃除させれば良かろう」

女戦士「むむむ…あの馬鹿者が…」グググ

女海賊「お姉ぇ!!」スタタ ツルツルツル ドターン

女戦士「お前良くもぬけぬけと私の目の前に来られたな…」

女海賊「あたたた…ちっとお尻ぶって見て!!」プリン

商人「アハ…」

女戦士「反省する気は有るのかぁ!!」ブン


ツルリン!!


女戦士「なっ…」ヨロ

女海賊「おぉぉぉ!!これ行けるぞ!!?」

女戦士「はぁぁぁ…怒る気も失せるな…あのヌルヌルを使う気か!」

女海賊「そうだよ!!これ超スゴイんだって!!」

商人「何々…どういう事?」

女海賊「このヌルヌルで滑って攻撃当たんないのさ…なんかで打ってみ?」

商人「ええ?良いの?」

女海賊「良いからホラ!!」プリン

商人「よーし!!」ブン


ヌルリン!!


商人「うわわわ…」ドテ

女海賊「ほらね?ヌルヌル付けてたら無敵だよ」

女戦士「呆れて開いた口が塞がらん…もう良い!イルカを見失ったからミツバチに先導させろ!」

女海賊「おけおけ!!ちっと体拭いて来るわ!!」スタタ ツルツルツル

女海賊「おととととと…あっぶ!!」

魔女「狭間に入った緊張感が全く無いのぅ…あ奴の脳みそはどうなっとるんじゃろうか…」

アサシン「クックック…毎度の事だ…気にするとキリが無い」


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324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/20(日) 10:09:24.10 ID:ZniVZVNC0
『連通管』


お姉ぇ!!聞こえる!!?


女戦士「うお!!何処から聞こえて来る!?」キョロ

女海賊「連通管通して船底からそっちに声届くんだって!!」

女戦士「そんな工夫までやって居たのか…」

女海賊「進路180°反対だよ…いつの間に逆向いてる」

アサシン「なんだと!?羅針盤は正しい方向を向いているぞ?」

女海賊「ほんなん知らんって…ミツバチは反対方向向いてんのさ」

女戦士「これはいきなり迷った様だな…」

女海賊「ちょい情報屋!?ミツバチの向いてる方向をこの連通管でちょいちょい報告してくれる?」

情報屋「え…えぇ…此処に向かって話せば良いのね?」

女海賊「そそ…私ちっとこのヌルヌル落として来るから後お願い」

情報屋「わかったわ…」

女海賊「ほんじゃ行って来る!!」


ドタン!! ズデ!!


女戦士「ヤレヤレ…どうにも落ち着かん妹だ…」

商人「まぁまぁ…アレでビックリ発明するんだから良いじゃ無いか」


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325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/20(日) 10:09:54.67 ID:ZniVZVNC0
『半日後』


キャァァァァァ キシャーーーー


女戦士「光の石から陰になる場所でレイスがいつまでも追って来るな…」

アサシン「お前達全員船底へ行けば居なくなるが?」

女戦士「そうは言っても海の魔物がいつ現れるか分からんからな…」

商人「そんなに簡単に船へ乗り込まないでしょ?」

魔女「海の魔物は基本的に大型なのじゃ…クラーケン然り…リヴァイアサン…スキュラ…全部大型じゃな」

商人「そんな何匹も居るのかな?」

魔女「さぁのぅ…じゃがここは外海じゃ…わらわ達の常識は通用せんぞよ?」

アサシン「クラーケンに襲われてはどうにもならんな…それを心配するのも無駄な事だ」

女戦士「違うぞ…倒す力は有る筈だ…そうだろう?魔女」

魔女「う〜む…自信は無いがマーマンを倒したやり方と同じじゃな」

アサシン「凍らせて砕くか…」

魔女「わらわの絶対零度と言う魔法はクラーケンをも凍らせる力がある…上手く使えば良いのじゃが…」

女戦士「とりあえず…少しでも魔物を遠ざける工夫をしよう」

商人「なにか考えが?」

女戦士「出来る事と言えば退魔の鈴をもっと増やす事だ」

魔女「ふむ…やれる事はやって置いた方が良いな」

女戦士「商人は帆下駄に上がれるな?」

商人「行けるよ」

女戦士「帆下駄の先端は退魔の方陣から外れて居そうだ…設置してきてくれ」

商人「なるほど…少しでもレイスを遠ざけたい訳ね…良いよ行って来る」

女戦士「各マストの上端もだ」

商人「おけおけ…それを言うなら居室も荷室も端っこの方に少しだけ方陣に入って居ない場所がある」

魔女「ふむ…わらわが退魔の砂銀を撒いて来よう」

商人「それだと船が揺れて動いちゃう…銀の釘を打った方が良い」

女戦士「分かった…私が行って来よう」

アサシン「静かな今の内に行って来い…ここは私とホムンクルスで見張って置く」


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326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/20(日) 10:10:30.80 ID:ZniVZVNC0
『甲板』


ゴシゴシ ゴシゴシ


女海賊「おが屑持って来たよ」バッサー

ローグ「全然ヌルヌル取れんでやんす…」ゴシゴシ

女海賊「あんた達もこすって!!」

海賊1「がってん!!」ゴシゴシ

海賊2「承知の助!!」ゴシゴシ

女海賊「マーマンってめっちゃ厄介な魔物だね…」ゴシゴシ

ローグ「姉さんが釣りまくるもんで甲板までヌルヌルでやんすよ」

海賊共「マーマンの群れを突っ切ったもんで船体もヌルヌルでがんす」

ローグ「誰も登って来れんっすねぇ…」

女海賊「これ一回しっかり乾かさないと永遠にヌルヌル取れなくね?」

ローグ「そーっすね…雨が止めば良いんすが…姉さんはどうやってヌルヌル取ったんすか?」ゴシゴシ

女海賊「砂の上でゴロゴロしたのさ…ほんで砂落とした」

ローグ「渇いた砂なんかそんな無いっすねぇ…熱湯をかけりゃ一発なんすが…」

女海賊「ふむ…って事は熱か…よっし!!」スタタ

ローグ「逃げんで下せぇ…姉さんもこすって下せぇ」

女海賊「秘密兵器作って来る…ちっと待ってて」

ローグ「今度は何なんすか?」

女海賊「ウラン結晶余ってんじゃん?それで蒸気作るんだよ…ほんでぶっかける」

ローグ「おぉ!!クジラの潮吹く奴っすね?」

女海賊「そそそそ!!そうだついでだからミスリルの音出る様にすっか…簡単だからすぐ作って来る!!」スタタタ ピューー


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327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/11/20(日) 10:10:57.13 ID:ZniVZVNC0
『30分後』


どいたどいたぁ!!


女海賊「新兵器!!蒸気放射器だ!!」スチャ

ローグ「わわわわ…樽なんか背負って…」タジ

女海賊「こん中に海水入ってんのさ…クッソ熱い蒸気出るからちょいどいといて!!」チャキリ

海賊1「がってん!!」ドスドス

海賊2「危ないでごわす!!」ドスドス

女海賊「いくぞぉ!!」カチ


ボエーーーーーーーー モクモクモク


ローグ「どわちちちちち…」ダダダ

海賊1「おぉぉぉぉ!!一気にぬるみが取れたでがんす…」

女海賊「コレ結構使えそうだぞ?火炎放射器の代わりで行ける!!」カチ


ボエーーーーーーーー モクモクモク


ローグ「なーんかめっちゃ危ない武器っすね…」

女海賊「おっし!!これもう一個作るぞ!!海賊2人で使えばうちらの火力アップだ…これでヌルヌル落としといて!!」ポイ 

海賊1「がってん!!」パス

ローグ「あっしは床磨きから解放っすね…あっしもヌルヌル落として来やす…」


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