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勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の完結
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102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:06:25.88 ID:zL1H8n800
『とある小部屋』
ボボボボボボ メラ
兵隊「向こうのグレムリンも燃やせ!!」ダダ
女海賊「線虫!癒せ!」ニョロリ
レンジャー「助かった…」
女海賊「爆発に巻き込まれて骨折だけで済んで良かったね」
兵隊「このチェーンメイルのお陰だよ…」チャラ
女海賊「私のお陰さ!!…ほんであとどんくらい通路を封鎖すんの?」
レンジャー「3か所だ…そこを塞げば吹き抜けに出られる場所は一か所になる」
女海賊「おけおけ!…ただ骨折がしっかり治るのちょい時間掛かるよ…連れて行ける?」
レンジャー「俺達はレンジャー部隊だ」チラリ
女海賊「なる…ワイヤー使って行く訳ね」
レンジャー「通路を塞いでさえしまえば吹き抜けを占拠したも同然…あとは深部へ行くだけになる」
”ザザー”
”女海賊!!緊急事態じゃ”
”今度は何!!?”
”大型の気球が撃たれて高度を下げて来居る…援護せい”
”マジか…墜落すんのか”
”盗賊には球皮を直せと言うてある…早う行け!!”
女海賊「ちょい話してる暇ない!!行って来る!!」
レンジャー「最後の通路の場所は照明弾で合図する…吹き抜けを占拠後にそこまで来い」
女海賊「分かった!!じゃぁ行く!!ハイディング!!」スゥ
レンジャー「よし!俺達も作戦通り行くぞ…続け!!」
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103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:07:12.49 ID:zL1H8n800
『大型気球』
フワフワ スゥゥ
ローグ「縦帆一枚外しやした!!これで穴を塞いで下せぇ!!」
盗賊「上に一基小型の機械が残ってる!!アイツを狙えるか?」
ローグ「無理っスここからじゃ見えんでやんす」
盗賊「あの踊り場ごと落としちまえ!!」
ローグ「えええ!?そんな事したら瓦礫が降ってきやすぜ?」
盗賊「アイツが居る限りこの気球はもう上に上がれん…ぶっ壊せ!!」
ローグ「わかりやした…瓦礫が当たらん様に祈って下せぇ」チャキリ ダン! バヒュン!
ドーン! パラパラ
盗賊「もっとだ!!爆弾をもっと使え!!」ダン! バヒュン! ドーン!
ローグ「マズいっすねぇ…これ以上高度下がると下から狙い撃ちされるっす…」ダン! バヒュン! ドーン!
盗賊「大丈夫だ!!下では女海賊とリカオンがタゲを引いてる」ダン! バヒュン! ドーン!
メキメキメキ ズドドド
盗賊「よーし!!ぶっ壊した!!」
ローグ「あわわわ…」アタフタ
ドサーー ドサドサ
盗賊「球皮耐えてくれよ?」ググ
ローグ「落下の速度が…」
盗賊「黙ってろい!!落ちん様に掴まれ!!」
ドサドサ ドサドサ
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104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:07:42.45 ID:zL1H8n800
『吹き抜け_空中』
タタタタタン! ヒュン! ヒュン!
女海賊「しつこいんだよ!!このぅ…」バシュン! ドーン
狼女「わぁっ…急にアンカーが外れた」ヒュゥゥ ブラーン
女海賊「ちょ…上からなんか降って来る…わわわわ」ヒュゥゥ ブラーン
狼女「瓦礫が落ちて…」
女海賊「ワイヤーに当たったか…ちょい壁際でやり過ごす!!」パシュ シュルシュル
タタタタタン! タタタタタン!
女海賊「痛ってぇなクソあいつ!!」バシュン! ドーン!
狼女「撃たれた…」ポタポタ
女海賊「急所に当たった?」
狼女「逸れてる…でも弾が残って…」ポタポタ
女海賊「線虫!癒せ!!」ニョロ
狼女「弾は取らないんだね?」
女海賊「それは後にしよう…急所に当たって無きゃ少し痛むだけさ」
狼女「わかった…我慢する」
ドサドサ ズドドーン!!
女海賊「ヤバいな大型の気球…」
狼女「私がワイヤーで上に上がって応援に行って来る…余裕あったら弾も取ってみる」
女海賊「おっけ!ここは私がタゲ引き受ける」
狼女「任せた!」パシュ シュルシュル
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105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:08:41.38 ID:zL1H8n800
『大型気球』
盗賊「炉の温度上げろぉ!!」
ローグ「アイサー!!」ダダ
盗賊「くっそぉ…これじゃ布が足りん…」ヌイヌイ
ローグ「もう一枚縦帆外しやしょうか?」
盗賊「外せ!!俺は穴の補修で手が離せん」
ストン
ローグ「あぁ!!どこかから撃たれてる音っす…」キョロ
狼女「私!!」シュルシュル ピョン シュタ
盗賊「おぉ!!良い所に来た」
ローグ「リカオンさん!!操舵お願い出来やせんか?壁にぶつからん様にすれば良いだけっす」
狼女「分かった…」
盗賊「ほんじゃローグ!!縦帆外して球皮に上がれ!!ほんでロープほぐして糸作れ!!」
ローグ「へい!!」ダダ
狼女「持たせられそうか?」
盗賊「持たせる!!俺らの家だ!!失う訳にイカン!!」ヌイヌイ
狼女「周りに敵が居ないのが幸いか…」
盗賊「いや…ガーゴイルが狙ってる…近づく様なら撃ち落してくれ」
狼女「こっちも忙しいのね…」
ズゴーーーン ズドドド
盗賊「うぉ!!側壁が崩れて…」
ローグ「マズいっすね…特殊工作部隊が行ってる側に落ちていやすね…」
盗賊「巻き込まれなきゃ良いが…」ヌイヌイ
狼女「ガーゴイルが動いた!!撃つ!!」カチ
ピカーーーーー チュドーーーーン!!
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106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:09:12.86 ID:zL1H8n800
『地下線路接続部』
ゴゴゴゴゴゴゴ ボゥ
女戦士「見えた!!向こうが吹き抜けだ…この場所を維持する!!」
アサシン「ゾンビ共散開しろ…トロッコまでの区間を占拠だ」
女戦士「よし!!退路の確保は出来た…あとは待つのみ…」
アサシン「私は魔王に止めを刺しに行くぞ…」スタ
女戦士「吹き抜けは瓦礫が降って来ている…上に注意しろ」
アサシン「フフ…ここは守り通せ?私の退路でもあるからな」タッタッタ
魔女「背後からグレムリンが寄って来て居るぞよ」
女戦士「うむ…私が受ける…援護頼む」ダダ
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107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:09:57.06 ID:zL1H8n800
『吹き抜け_最下層』
ガラガラ ゴトン
女海賊「てててて…壁が急に崩落するなんて思って無かった…」ポタポタ
妖精「大丈夫?血が出てるよ?」
女海賊「線虫!癒して!!」ニョロリン
妖精「僕も癒してあげる」パタパタ
女海賊「くっそ!足の骨折れてんな…肋骨もか…ててて」ズルズル
アラクネー「キュゥゥ…」カサカサ
女海賊「あんたもか…線虫!!癒せ!!」ニョロ
女海賊「おいで…あんたも足一本無くなっちゃったな」グイ
アラクネー「シャーー…シャーーー」ピクピク
女海賊「分かった分かった…脱皮を手伝ってあげるから今は我慢だよ」
タッタッタ
アサシン「女海賊!!瓦礫に巻き込まれたのか…」スタスタ
女海賊「アサシン…あんたが居るって事はお姉ぇも近くに?」
アサシン「この向こうが退路だ…予定通り線路接続部を占拠した…どうだ立てるか?」
女海賊「なんとか…」ズルズル
アサシン「私のエリクサーを飲むか?」
女海賊「要らない…他の人用に残しておいて」ヨロ
アサシン「そうか…さて…これから何処へ向かえば良い?」
女海賊「特殊工作部隊からの連絡待ちさ…最後の通路で照明弾撃つ筈」
アサシン「ふむ…この崩落で分断されていなければ良いが」
女海賊「ちっとヤバいかも…ちょい探そう」
アサシン「肩に掴まれ…」グイ
女海賊「悪いね…」ヒョコヒョコ
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:10:26.15 ID:zL1H8n800
”ザザー”
”女海賊や…そこにアサシンも居るな?”
”あ…うん”
”特殊工作部隊が崩落で孤立してしもうた…退路が無く苦戦しておる”
”どうすりゃ良いの?”
”今から大型気球が降りて来るで爆弾を入手してそこの瓦礫を突破せい”
”ここまで降りてくんの?マジか…”
”わらわ達は強化クロスボウ隊を引き連れて別所から特殊工作部隊の救援に向かう…寄って主らだけで魔石を破壊して来い”
”ちょ…場所分かんないんだけど”
”その瓦礫の向こう側じゃ…左手に下へ降りる階段があるそうじゃ”
”分かった…”
”上手くやれや?…ザザー”
女海賊「やっぱこの瓦礫の向こう側か…」
アサシン「大型気球が降りて来る…私は火炎放射器しか持って居ない…お前が援護しろ」
女海賊「私も特殊弾の残弾に余裕無いのさ…」ヒョコヒョコ
アサシン「何とかしろ!!行くぞ」グイ
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109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:10:58.23 ID:zL1H8n800
『大型気球』
フワフワ スゥゥゥ
盗賊「球皮は下に着陸してから修理する…ちっと時間掛かる!」
狼女「吹き抜けの壁面に居る敵は全部倒したと思う…このまま降りて行って!!」
ローグ「グレムリンはどうするんすか?」
盗賊「放置だ!!分裂して厄介な事になる…どうせ降りて来られん」
狼女「下でアサシンが手を振ってるよ…」
ローグ「あそこっすね…」グイ
パタパタパタ
盗賊「プロペラだけじゃ方向転換も遅いな…」イラ
狼女「最下層はまだ敵が居るみたい…狙って!!」カチ ピカーーー チュドーーーン
盗賊「おいおい又壁面が崩落する!!クロスボウ使え!!」ダン! バヒュン!
ローグ「ヘルハウンドが多いっすね…」ダン! バヒュン!
盗賊「どうせこの気球には這い上がれん…数だけ減らせば良い」ダン! バヒュン!
ローグ「倒しても倒しても湧いて来るパターンっすね…」ダン! バヒュン!
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:11:27.03 ID:zL1H8n800
『最下層』
ガウルルル ギャフン!! バタバタ
アサシン「ヘルハウンドは私に任せて爆弾を取りに行け!」
女海賊「おけおけ…ちょい上にグレムリン居るから気を付けて」ヒョコヒョコ
アサシン「あそこから降りては来るまい…お前の方こそ気を付けろ」
フワフワ ドッスン!!
盗賊「ようし!!遠距離撃って来る敵は居ないな?ダッシュで球皮を修理するぞ!!」
ローグ「へい!!」ダダ
狼女「女海賊!!瓦礫に巻き込まれたんだな?平気か?」
女海賊「なんとかね…爆弾どんくらい残ってる?」ズリズリ
盗賊「殆ど使って無ぇ!!重いから全部降ろしてくれ」
女海賊「ボルトはまだ余ってそう?」
盗賊「適当に持ってけ…ちっと俺は忙しい」ヌイヌイ
女海賊「反動きついけど…ボルトで我慢しよう」
狼女「手伝う…」シュタタ
女海賊「一気に使うと又崩落しちゃうから投げて使う…あっちの方まで運ぶの手伝って」ヨイショ!
狼女「足の骨いっちゃった?」ヨイショ!
女海賊「そのうちくっ付くよ…」ヨタヨタ
アサシン「急げ!!ヘルハウンドが集まりだしてる」
女海賊「わーってるって!!」
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:11:57.07 ID:zL1H8n800
『10分後』
ドーン! パラパラ
女海賊「角の一点集中で掘り進む…リカ姉ぇもプラズマ銃撃って」
狼女「分かった…」カチ ピカーーーー チュドーーーン
女海賊「次!!」チリチリ ポイ
ドーン! パラパラ
アサシン「これは時間が掛かりそうだな…」
女海賊「これしか方法無いっしょ」チリチリ ポイ ドーン
狼女「向こうにある重装射撃砲は使えない?」
女海賊「お!?」キョロ
狼女「爆弾で掘り進めるのは私がやるからちょっと見て来て」
女海賊「おし…ちょい行って来る」スタタ
アサシン「リカオン!!プラズマの銃を貸せ…そっちの方が射程が長い」
狼女「分かった!」ポイ
アサシン「よしこれでヘルハウンドを蹴散らせる…」カチ ピカーーーー チュドーーーン
『20分後』
ドーン! パラパラ
女海賊「ちょいどいてぇ!!重装射撃砲を試しに一発撃ってみる」ゴトゴト
アサシン「リカオン!!こっちに来い」
狼女「…」シュタタ
女海賊「行くよ!!」カチ
ドーン! ズドーーーン!
女海賊「おぉぉ行けるイケる!!リカ姉ぇ!!穴の奥に爆弾何個か突っ込んどいて」
狼女「分かった…」シュタタ
女海賊「あと6発撃てる…」ガコン ガチャガチャ
狼女「撃って!!」シュタタ ピョン
女海賊「イケぇ!!」カチ
ドーン! ズドドドドーーーン!
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:12:23.70 ID:zL1H8n800
『30分後』
女海賊「最後の一発!!」カチ
ドーン! ズドドドドーーーン!
女海賊「なぁぁぁぁ!!貫通しない…」
盗賊「後は任せろ!!」スタ
女海賊「球皮の修理は?」
盗賊「終わった!!いつでも飛べる…ローグ!!穴掘りの専門家の出番だ!!行くぞ!!」
ローグ「アイサー!!」スタ
女海賊「どうする気?」
盗賊「コレだ!!」スチャ
女海賊「破壊の剣…」
盗賊「おうよ!!こいつでくり抜いて行くんだ…まぁ待ってろ!!」ダダ
ローグ「やっぱあっしらが居ないとダメなんすねぇ…二ヒヒ」ダダ
女海賊「リカ姉ぇ!!あと爆弾どんくらい残ってる?」
狼女「20個くらい…」
女海賊「それ私のカバン中入れとくわ…」スタタ
狼女「穴が貫通すれば良いけど…」
アサシン「リカオン!!退路側から小型の機械達が戻り始めて居る…こっちに来い!!」
狼女「ええ!?」シュタタ
女海賊「ヤバヤバ…キ・カイ側に攻めてたのが戻って来てんだね?」
アサシン「恐らく…」
狼女「ここだと袋のネズミ…」
ヒュゥゥゥ…
盗賊「おわっ!!なんだぁ?冷気が噴き出して…」
ローグ「頭ぁ!!反対側から来てたんすね…」
女戦士「この穴を通れるのは一人がやっとか…よし!!負傷者を順に運べ」
盗賊「おいおい…どうなってんのよ」
女戦士「重傷者が8名…そこに大型の気球はあるな?」
盗賊「おう…」
女戦士「8名を乗せてここから離脱しろ」
魔女「女海賊は居るか?」
女海賊「線虫だね?」スタタ
魔女「うむ…全員に掛けて置くのじゃ…蒸気による熱傷でやられて居る」
女海賊「おっけ!!線虫!出て来い!!癒せ!!」ニョロニョロ
魔女「ひとまずこの向こうはわらわの氷結魔法で行く手を阻んで居る…じゃが直に氷が溶けるでそれまでに用を済ませるのじゃ」
女海賊「この先で左に降りて行きゃ良いんだね?」
女戦士「その前に負傷者を気球に乗せるのが優先だ!!早く乗せろ!!」
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:12:51.18 ID:zL1H8n800
『大型気球』
フワフワ
盗賊「じゃぁ俺達はここを離脱する…あと少しだ!!上手くヤレ」
ローグ「急上昇しやすぜ?ガーゴイルは頼んます」グイ
シュゴーーーーーー フワフワ
女戦士「よし!!残りは私に続け!!地下線路接続部を再度占拠する」
狼女「機械が戻り始めてるから気を付けて…今小型の機械が3機」
女戦士「フン!!今通って来た道で50機は撃破した…3機なぞどうでも無い!!行くぞ!!」ノッシノッシ
魔女「残り30分じゃと思え…もうこれ以上の損耗は出来ぬ」
女海賊「分かった…アサシン!!リカ姉ぇ!!行くよ!!」タッタ
-------------
『最下層_側道』
ガチャガチャ
女海賊「この扉だ…空く訳無いか」
狼女「どいて…破壊の剣で切り抜く」スパ スパ
ガコン ゴトゴト
アサシン「階段だ…降りるぞ」スタ
女海賊「ちょっと…機械の体の人間だ…こんな所で倒れて…」
アサシン「人間の部分はすべて食われて残って居るのは只のガラクタだ」
女海賊「これキ・カイ政府の高官なんじゃない?」
アサシン「もうどうでも良い…」
女海賊「人間は一人残らず食われてそうだ…」キョロ
狼女「この状況で生きている人が居るとでも思った?」
女海賊「まぁ…無理だね」
アサシン「時間が無い…急ぐぞ」スタ
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:13:19.98 ID:zL1H8n800
『制御室_扉』
ゴウン ゴウン ゴウン ゴウン
女海賊「ここだね…リカ姉…扉お願い」
アサシン「一応反撃に備えろ」スチャ
女海賊「分かってる…速攻爆弾打ち込むからまだ入らないで」
アサシン「良いだろう…」
狼女「行くよ?」スパスパ ガラガラ
シュゥゥゥゥ
女海賊「熱っつ!!なんだココ…」チリチリ ポイ
ドーン! ドカーーン パラパラ
アサシン「機械が熱を発している様だ…私しか入れなさそうだな」
狼女「破壊の剣で停止させられる?」
アサシン「やってみる…ここで待って居ろ」タッタッタ
スパッ ガコン! ビリビリ ドーン
女海賊「アハハ楽しそうだな…メチャクチャじゃん」
バシャァァ シュゥゥゥ
狼女「天井から雨が…」
女海賊「スゴ…どういう仕組み?なんで?どこに水入ってたん?」キョロ
狼女「機械から音がしなくなった…」
アサシン「中に入れそうだぞ…来い」
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:13:55.10 ID:zL1H8n800
『制御室』
シャワワワワ モクモク
女海賊「おぉ…機械が並んでる」
アサシン「関心してる場合では無い…黒い魔石を探せ」スパ スパ ゴトン
女海賊「エネルギー源を辿って行けば良いのさ…えーと」キョロ
狼女「この機械が政務官?」
アサシン「さぁな?ただドリアードの中にあった機械と比較して随分ちんけな機械だ」
女海賊「アサシン!!この太いパイプ切って」
アサシン「ふむ…」スパ ビリビリ
女海賊「お!!?今の電気の光かな?」
アサシン「体に何も感じないから分からん」スパ スパ ビリビリ
女海賊「これがエネルギー供給のパイプだとしたら…向こうの部屋に繋がってる」スタタ
アサシン「この部屋では無かったか…」スタスタ
------------
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:14:37.78 ID:zL1H8n800
『動力室』
シュゥゥゥゥゥ モクモク
女海賊「これだこれ!!こっちが重力炉…ほんでこっちが縮退炉」
アサシン「魔石はどこだ?」
女海賊「ほら此処!!この容器に入ってる…魔石のエネルギーを重力炉で質量に変換してそのあと縮退させてる」
女海賊「なるほど!こうやって大容量エネルギーにして行くのか…」
スパ!!ゴトン!!
女海賊「ああああああああ!!ちょっと…メチャクチャ危ない事してんな…」
アサシン「んん?何がだ?」
女海賊「ヘタにぶっ壊すと光る隕石並みの大爆発するんだよ!!」
アサシン「しなかったでは無いか…」
女海賊「それ結果オーライなんだって!!」
アサシン「これで黒い魔石を取り出せる…」スタ
狼女「これが魔王を封じた魔石…オーラが漂ってる」
アサシン「ふむ…この破壊の剣では一振りで消し切れん…女海賊!!魔人の金槌を貸せ」
女海賊「ちょ…速攻壊す感じ?」
アサシン「当たり前だろう…躊躇しているといつ足元をすくわれるか分からん…貸せ」スッ
女海賊「わかったよ…」ポイ
アサシン「リカオン!!破壊の剣は返す」ポイ
狼女「…」パス
アサシン「では爆発しかねん…陰に隠れて居ろ」スタスタ
女海賊「なんかあっさり壊しちゃうんだな…」スタコラ
アサシン「フハハハハハハ…とうとう魔王をこの手にしたぞ!!アーーーッハッハッハ」
狼女「アサシン…」
女海賊「あのね…冗談止めてくれる?」
アサシン「何が魔王だ!!こんな物に収まって…勇者でも無い私に消し去られるとは…」
アサシン「世界の半分をお前にくれてやる?我が右腕になれだと?」
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:15:12.31 ID:zL1H8n800
アサシン「悪いが何者でもない私にお前は消し去られる…こんなに簡単にな?」ブン
シュン! パーン! キラキラ
女海賊「ちょ!!それ私の金槌…砕け散っちゃったじゃん!!」
アサシン「クックック…何も起きん…この為にどれだけの命が失われたのだ!!」
アサシン「償いも何も無い…ただ消えた」
アサシン「何だったのだ!今までの戦いはぁぁぁ!!」ダン!
シーン
女海賊「…」
狼女「…」
女海賊「アサシン…帰ろうか」
アサシン「なんだこの虚しさは…」
女海賊「心に穴が開いたのさ…魔王は人間の心の一部だから…」
アサシン「私は私の心の一部を葬ったのか?」
女海賊「それが魔王に勝ったと言う事…もう何度目?」
アサシン「…」
アサシン「済まない…取り乱した様だ…帰るぞ」スタ
ヒラヒラ パタパタ
妖精「ハロハロー!!久しぶりだね」
アサシン「お前…」
妖精「又追いかけっこしようよ…君が鬼で僕が逃げる」
アサシン「又と言ったか?」
妖精「いつもの事じゃない…僕を掴まえたら良い事教えてあげる」ヒラヒラ
アサシン「待て…」
妖精「バカだなぁ待つわけ無いじゃない…」パタパタ
---子供の頃…こうやって辿り着いたのがあの場所だった---
---今ゴールまで来たのか?---
---良い事って何だ?教えてくれ---
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:15:49.39 ID:zL1H8n800
『地下線路接続部』
女戦士「来い!バケモノ!!」バンバン
グレムリン「コイバケモノー」ズドドド ブン
女戦士「撃てぇ!!」ガシ
バシュン バシュン バシュン バシュン ドーン!!
女戦士「腹の中を見せてみろぉ!!」スパァ!! デロデロ
魔女「火炎地獄!!」ボボボボボボ ゴゥ
レンジャー「投擲!!」
兵隊達「うらぁ!!」チリチリ ポイ
ドドドドドドーン
レンジャー「火炎放射!!」
兵隊達「燃えろぉ!!」ボボボボボ
魔女「切りが無いのぅ…火炎魔法!」ゴゥ ドーン!
女戦士「まだ帰って来んのか…フゥ…フゥ…」
魔女「もう直じゃ…魔石は消し去った故…直に魔物も収まる筈じゃ」
女戦士「収まるどころか増えている!!」
魔女「小型の機械は何処ぞへ行った様じゃが?」
女戦士「アレが来んだけマシか…」
ピカーーーー チュドーーーン!
女戦士「む!!」
魔女「来たな…」ノソ
女海賊「お姉ぇ!!撤収しておっけ!!」パシュ シュルシュル
ダン! ダン! ダン! ダン!
グレムリン「イタイーーーータスケテーーー」バタバタ
女戦士「総員!!トロッコへ後退!!撤退戦に移行する!!」
女海賊「私がタゲ引いとくから行って!!」パシュ シュルシュル
--------------
--------------
--------------
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:16:28.92 ID:zL1H8n800
『重装トロッコ』
ドタドタ
女戦士「足りない者が居ないか各自確認しろ!!」
魔女「治療が必要な者は自己申告じゃ…グレムリンの血を被った者もじゃ」
女海賊「アサシン!!早く乗って!!」
アサシン「…」ピョン スタ
狼女「…」ピョン シュタ
女海賊「おっけ!!全員乗った…トロッコ動かして!!」チャキリ ダン ダン
モクモクモク
レンジャー「全速後退!」
女海賊「なんだ重装射撃砲の弾がまだ余ってんじゃん」ゴソゴソ
レンジャー「何をする?」
女海賊「こいつを撃ったら反動で加速するんだよ」カチ
ドーン! ズドドーーン! ゴロゴロ…
アサシン「ゾンビ隊は全滅だ…自力で動かすぞ」ノソリ
女海賊「そっか…みんな怪我してんのか…」ヨイショ
アサシン「なかなか休まらんな…」グイ
女海賊「そだね…もう死にそう…」グイ
ゴロゴロ… ガタンゴトン
--------------
--------------
--------------
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:16:59.64 ID:zL1H8n800
『帰路』
カタタン ゴーーーーー
女海賊「線虫!癒せ!!」ニョロ
女戦士「ふぅぅ…」ドサリ ガチャ
女海賊「うわ…お姉ぇは体中アザだらけじゃん…」
女戦士「なかなか良い鎧だった…今までで最高のな」
魔女「只一人敵の最中で耐える姿は鬼人じゃ」
レンジャー「そのお陰で激戦を潜り抜けられた…もう二度と経験したくない」
女海賊「そんな激戦だったんだ…」
魔女「吹き抜けの通路を封鎖して居ったで溜まりに溜まって居ったのぅ…お陰で魔法が良く当たったが」
女海賊「こっちは戦闘はそんな起きなかった」
レンジャー「魔石の破壊は無事に?」
女海賊「アサシンが魔人の金槌で消し去ってくれた…ってか魔女に借りたあの武器砕け散っちゃったさ」
魔女「処分に困って居ったから構わぬ…」
女海賊「あの武器気に入ってたんだけどなぁ…」
魔女「これで魔王との戦いは一旦の終わりじゃな」
女海賊「んんん…なんかさぁ…前もそうだったんだけど倒したから何か変わったん?…って感じ」
魔女「ふむ…実感が無いのじゃな」
女戦士「嫌な感覚だ…」
アサシン「クックック…これが現実…誰に感謝される訳でも無く風の様に消えて行く勇者の孤独だ」
レンジャー「現実か…結局歩むしか道は無いという事か…」
女海賊「何言ってんだよ…歩む道が有るって事じゃん」
アサシン「確かに…」
女海賊「あんたは妖精の後について行くんじゃないの?」
アサシン「そうだった…答え探しにな」トーイメ
レンジャー「俺は…」
女海賊「あんたは理想郷だよ…見つけたんならそれを守るの」
女戦士「次の目標を語るのは少し休んだ後でも良いのでは無いか?」
女海賊「そだね…ちっと疲れたね」
魔女「わらわもちと温泉にでも浸かってゆるりと休みたいのぅ…」
女海賊「うん…帰ろう」
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121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:17:28.89 ID:zL1H8n800
『鯨型飛空艇』
シュゴーーーーー ヒュゥゥゥ
盗賊「ほっほっほっ…おととと」シュタ ギシ
情報屋「ちょっとアナタ…後ろの気球からロープ伝って来たの?」
盗賊「ヌハハこれくらいどうって事無い…向こうに食い物が無くてよ…こっちに肉あっただろ」
商人「有るには有るけどこれ持って帰れる?」
盗賊「そんなん簡単だ…飛空艇の高度を少し上げてもらえりゃスルスルっとな?」
商人「骨付きが良いよね?」
盗賊「おおおソレだソレ!!ヨコセ」
商人「危ないなぁ…」ガチャ ヒュゥゥゥゥ
盗賊「頂くぜ?」グイ ゴソゴソ
商人「ハハなるほど骨を引っかけて戻るのか…」
盗賊「高度をちっとあげてくれい…」
情報屋「本当!!呆れた人…」グイ
シュゴーーーーー フワフワ
盗賊「じゃぁ俺らは休んでるから案内頼むな?」スルスルスル ピューー
商人「盗賊は年を取っても昔と変わらないねぇ…」
情報屋「ひた向きで素直な人…一番人間らしい人…」
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:18:07.81 ID:zL1H8n800
『大型気球』
パタパタ ヒュゥゥゥ
盗賊「よう…スモークしたシカ肉仕入れて来たぜ?割と新鮮だ…食え!」ドサリ
ローグ「酒は積んで有って良かったっすねぇ…」グビ
盗賊「兵隊達も戦闘食ばかりじゃ体力持たんぞ?肉食え肉」スパ ガブリ
兵隊達「頂く…」ガブ ムシャ
ローグ「これでしばらく平和になれば良いっすねぇ…」
盗賊「そうだな?…今度こそ魔王は消え去った筈だ」
ローグ「一気に狭間が引いて行きやしたからね…」
盗賊「この負傷した兵隊達が一番前線で戦って来た英雄だ…なんつーか勲章でもやらんとな?ヌハハ」
ローグ「早く村に戻って温泉入ってゆっくりしたいっすねぇ…」
盗賊「あそこにゃ酒場が無いのがな…」グビ プハァ
ローグ「帰ったら作りやしょうか」
盗賊「ほー…そうだな」
ローグ「盗賊さんの娘さん達にやらせれば良いんじゃないすかね?」
盗賊「ふむ…ようし!一丁作って見るか!!」
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勇者の孤独編
完
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:19:24.44 ID:zL1H8n800
『数日後_ハテノ村古代遺跡』
情報屋「…一角仙人の伝説にそんな事実があったのね」
女海賊「そんな重要な話だったかな?」
情報屋「大量の黄金の行方よ…それはニライカナイで変性されてアダマンタイトになったのは間違いなさそう」
女海賊「うん…」
情報屋「重要なのはその年代…2100年前に剣士と未来君はアヌンナキが黄金を採取しに地球へ降り立った事を知ってる」
女海賊「どゆ事?」
情報屋「アヌンナキの器も命の水も黄金もすべて奪ってると言う事…何故?」
商人「そうだねおかしいね…」
魔女「その時代は時の王の時代じゃ…時の王の証言に何かヒントは無かったか?」
商人「暁の使徒と黄昏の賢者が喧嘩別れ…」
魔女「つまり始めは仲が良かったのじゃな」
商人「こうは考えられないかい?アヌンナキの言われた通り器と命の水…それから黄金も探し求めた…でもどこに有るのか知らない」
情報屋「じゃぁ協力して黄金を集めたのは良いけど契約を履行出来なかった…だから喧嘩別れ?」
商人「アヌンナキの思惑をそこで知ったから黄金を渡すまいとアダマンタイトに変性させた…話が通る」
女海賊「アヌンナキってやっぱ悪い者?」
情報屋「地球への侵略者ね…実害がよく分からないけれどアヌンナキの中から選ばれた2人…エンキとエンリルが地球の支配者だった」
商人「その2人の神が人間を作って…その後人間に滅ぼされて黄泉に落ちた…そして魔王に」
情報屋「魔王になったのはその2人でアヌンナキ自体がどんな影響を持ってたのか不明なのよ」
商人「まぁ神様の一人なんだろうね」
女海賊「そんなんがオークシャーマンの中に入っちゃってんの?」
魔女「憑依しとるんじゃろうな」
商人「アヌンナキの思惑がハッキリと分からないのがねぇ…」
女海賊「3500年前だっけな…その当時のドリアードを虫を使って倒したのは黄昏の賢者って話だったよね」
商人「その動機もイマイチ分からないねぇ…」
情報屋「人間が作った神を復活させてしまうと都合が悪いのでは?」
魔女「ふむ…アダムは魔王に染まってしまう弱点が有ったな」
情報屋「あ!!そうか…魔王になったエンキとエンリルが力を持つ事を阻止したのかも知れない…器を奪われるのが怖かった」
魔女「神々の戦いはまだ続いて居ったか…」
情報屋「魔王とは対立の立場にあったのかも知れないわね」
女海賊「ちょい話戻るけどさ…大量の金って滅茶苦茶重たいじゃん?どうやってニライカナイまで運んだと思う?」
情報屋「そういえばそうね…」
商人「ん?そうか…2100年前に箱舟を動かした可能性もあるのか…それで頻繁にハウ・アイ島を行き来してた…」
情報屋「ハウ・アイ島を発見した探検家の日誌に巨大な箱舟らしき物が掛かれて居たから箱舟がそこに有るのはほぼ間違いない」
商人「その絵ってもう骨組みしか残ってないくらいボロボロだよね」
女海賊「ちょちょ…もう箱舟使って月には行けない感じ?」
情報屋「見てみない事にはなんとも…」
商人「何かの兵器が残ってる可能性はまだ有るね」
女海賊「ちっと見に行ってみるかなぁ…」
魔女「また狭間を迷う事になりかねんぞ?もう女戦士が許すとは思えぬが…」
商人「行くなら先にホムンクルスだね…座標さえ分かれば迷う事も無い」
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:19:53.36 ID:zL1H8n800
『鍛冶場』
カーン カンカン シュゴーーーー
女海賊「お姉ぇ!!あのさぁ…」
女戦士「んん?」カンカン
女海賊「私名もなき島に戻ってホムちゃん起こしに行きたいんだけどさぁ…」
女戦士「ふむ…構わぬがもう少し待て…もう少しで地軸の移動が収まる」
女海賊「やっぱ今行くと迷っちゃうかな?」
女戦士「海は目標物が無いからな…方角がしっかり定まらんのだぞ?」
女海賊「しょぼん…」
女戦士「急ぐこともあるまい?黒い魔石ももう無いのだから…」
女海賊「まぁそんなんだけど…落ち着かなくてさ」
タッタッタ
盗賊「おーい!!影武者の気球がこっち戻って来てるぞ!!」
女戦士「おお!!無事だったか…」
盗賊「女海賊!お前暇なんだろ?迎えに行くぞ!」
女海賊「はぁ?私忙しいんだけど…」
盗賊「暇にしか見えん…来い!」グイ
女海賊「ちょっと引っ張んなって!!」ヨロ
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125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:20:48.49 ID:zL1H8n800
『大型気球』
フワフワ ドッスン
影武者「やあ…心配かけた様だね」
盗賊「よう!!何か有ったと思ってた所だ…お前にも貝殻持たせんとイカン…ちょちょ…」
オークロード「ウゴ…」ノソリ
盗賊「こらどういう事よ…」タジ
女海賊「わわわわわ…でっか!!」
影武者「ゴメンゴメン…攻撃しないで欲しい」
盗賊「仲間になったって事か?」
影武者「仲間と言うか監視だね…敵対しない事を約束する為なのさ」
女海賊「会話出来るん?」
影武者「通訳はもう一人連れて来てるんだ…出ておいで」
オークシャーマン「オマエー」ヒョコ
盗賊「なぬ!?子供?」
オークシャーマン「ズーガタカイー」
盗賊「なんじゃこりゃ…まだ毛も生えてないクソガキだろう…」
影武者「まぁそう言わないで…色々事情が有るのさ」
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:21:21.00 ID:zL1H8n800
女海賊「この2人を村に連れまわすん?マズくない?」
影武者「ひとまずこの気球にしばらく居て貰う…みんな慣れるまでね」
盗賊「ほーん…まぁ良い…ほんで向こうの方はどうだったんだ?」
影武者「キラーマシン達はミネア・ポリスを通過して何処かに向かったらしいよ」
盗賊「予測した通りか…」
影武者「それよりも例のグレムリンの方に手を焼いて居てね…魔石が丁度取引に好条件だったのさ」
盗賊「子供の脳を搭載したキラーマシン動かすのにか?」ギロ
影武者「盗賊さんが想像して居るのと少し違うかな…体を失った子供達が動ける為には魔石が必要なんだ」
盗賊「なんだと?」
影武者「自分の判断で動けるんだよ…体がキラーマシンになってしまったけれど…」
盗賊「そういう事か…」
影武者「後ね…重大な事をみんなに伝えておかなければならない」
盗賊「何よ?」
影武者「クーデターを起こした政務官はね…世界政府というのを宣言したんだ」
女海賊「あーそれならエド・モント砦の機械は私達が全部壊して来た」
影武者「影響はエド・モント砦だけじゃ無いんだよ…世界中のすべての機械が人類に宣戦布告してるんだ」
女海賊「ちょちょちょ…どういう事?エネルギーはもう無いよ?」
影武者「有る所には有るって聞いたよ…ウラン結晶が残ってる」
盗賊「なんだそら…」
影武者「どうやらオーク側に逃れた人は事前にそうなる事を察知していたみたいだよ」
女海賊「機動隊だね?」
影武者「なのかな?ミネア・ポリスの方には結構な数の人間が生活してる」
女海賊「ちっとみんな呼んで来るわ…古代遺跡の方で話してるからさ」
影武者「じゃぁこの気球に来てもらって良いかな?オークの事も説明しておきたいんだ」
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:24:06.20 ID:zL1H8n800
『30分後』
カクカク シカジカ…
オークは肌の色でそれぞれの部族が分かれているらしいんだ
今来てくれているのが肌の青い東オークという部族なんだ
他にも肌が緑色の西オーク…赤色の南オークとか沢山ある
そのオーク達は部族同士全部敵対…どうしてそんな事になっているかと言うと
オークシャーマンに憑依するアヌという神が原因らしい…その神は今西オークのオークシャーマンに憑依してる
そもそもどうしてオークが沢山の部族に分かれて居るのかと言うと
信じている神が違う…ウンディーネを神とする部族…神など居ないとする部族…予言こそ神の言葉とする部族
そしてアヌという神を崇拝している部族が一番力を持ってる…
情報屋「オークにも私達人間と同じ様な宗教的な文化がある訳ね…」
影武者「もともとオークはアヌという神だけだったのに人間の神を信じるオーク達が現れてバラバラになってしまったんだ」
商人「今来ている東オークは何を信じるのかな?」
影武者「神など居ないとする部族…何処にも属さない」
オークシャーマン「ソレ…チガウ…アヌ…シタガワナイ…ウンディーネ…モウイナイ…カミ…ドコカイル」
女海賊「てかさ?アヌって何?アヌンナキじゃ無いの?」
情報屋「きっとオークの中ではアヌって呼ばれて居るのよ」
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:24:42.11 ID:zL1H8n800
女海賊「ほんじゃアンタも憑依されんじゃね?」
オークシャーマン「アヌノコエ…キコエル…シタガワナイ…ノロイ…サレル」
商人「なるほど…それで部族間で争いが絶えないのか…」
情報屋「目的は何かしら?」
影武者「オーク達は分からないらしい…本当はオーク同士戦いたく無いし誰もアヌに従いたくないみたいだよ」
オークシャーマン「ノロイ…ナクナル…ホウホウ…アル…ニンゲンノコ…ウム」
情報屋「人間の子を産む?」
影武者「そうだよ…人間の子を産むと永遠にアヌに従わなくて良い…でも人間がなかなかそれを許さない」
女海賊「アヌの目的って人間とオークの交配って事?」
商人「う〜ん…なんか違う気がするなぁ…理由が無いんだよ」
情報屋「部族間の争いも理由が良く分からない…どうしてそんな意味の分からない事を…」
魔女「従わぬ者を従わせたいだけでは無いか?強制する故に抗う者が無くならぬ」
情報屋「確かにそれは有りそう」
女海賊「ほんで?宣戦布告した機械達とはどんな関り持ってんのさ?」
影武者「機械はオークの敵…人間は敵にしたくないと言うのが彼らの主張さ」
女海賊「肝心のアヌは何か言ってんの?」
オークシャーマン「アヌノテキ…オナジ」
商人「何か引っかかるなぁ…」
女海賊「まぁ私等の敵じゃ無いなら良いんじゃね?」
情報屋「そうね…とりあえず機械が共通の敵という事は確認できた」
女海賊「てか機械がどんくらい居るのか見当がつかないからさぁ…何も出来んじゃん」
商人「待てよ?機械が宣戦布告してるのは人間だよね?なんでオークが関わる?」
女海賊「むむ!!そういやそうだ…アヌはなんで機械を敵にしてんだ?」
魔女「読めて来たぞよ…機械からアダムが生まれるのを嫌がって居るのでは?」
商人「なるほど…」
女海賊「まぁあんま深く考えなくても良いじゃん!!味方ならそれで良いよ」
商人「ハハ…まぁ個人的に考えておくさ」
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/07/03(日) 12:25:09.72 ID:zL1H8n800
『広場』
ザワザワ
オークロードが味方になっただって?どうやって?
今から投石をやるみたいだ…ここからガーゴイル狙えるのか?
オークロード「ウゴ…ドルァァァァ!!」ブン!!
バヒューーーン!! バシッ!!
盗賊「うはぁぁぁぁ…すげえな…」タジ
ローグ「こら反則っすね…あんな遠くのガーゴイルに当てちまいやした…」ヘナヘナ
盗賊「オークロードが一人居りゃガーゴイルなんざ怖く無いじゃ無ぇか」
子供達「うほほーい!!」スタタタ
オークロード「ウゴ?」タジ
子供達「ねぇもっと遠くまで投げてみて〜」
オークロード「ウゴウゴ…」ムキムキ モリモリ
セーノ ブン!! バヒューーーーーーン!!
子供達「すごいすごーーーーい!!」
盗賊「ヌハハ…遠投は単純で分かりやすい…どうやら子供達には気に入られた様だ」
オークロード「フン!フン!」ムキムキ
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/08/18(木) 12:55:09.62 ID:stDvPK6X0
はい
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/08/27(土) 02:56:55.56 ID:7yhadRKN0
はい
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/08/27(土) 23:02:46.19 ID:i3ifbdizo
書くのは元気が出たときでいいので続き待ってる
見てて面白い
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/09/08(木) 19:57:06.71 ID:nZ48cLRDO
楽しみにしてます
134 :
以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします
[sage]:2022/09/10(土) 03:42:07.56 ID:sFY5e27j0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/09/20(火) 07:39:53.34 ID:FvicWlfb0
気が向いたら書いてくれ
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:06:19.07 ID:Xx1bIi7d0
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137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/11/16(水) 19:08:08.62 ID:Xx1bIi7d0
『鯨型飛空艇』
ゴソゴソ カチャカチャ
女海賊「おっし出来上がり!」
女戦士「此処に居たか…何をしている?」
女海賊「プラズマの銃を左右に設置したのさ…強化クロスボウは反動強くて不安定になっちゃうから」
女戦士「もう何処かに行く想定なのだな?」ジロ
女海賊「そういう訳じゃないんだけどオークロードが居るならもう出番無いと思ってさ」
女戦士「私もそう思ってな…実は幽霊船に戻ろうと思って居たのだ」
女海賊「お?」
女戦士「ハテノ村はもう影武者に任せても良さそうだ」
女海賊「そだね」
女戦士「私とローグ…アサシンにリカオンを幽霊船に移動させたい」
女海賊「どっか行くん?」
女戦士「今の所予定は無い…ひとまず海賊共に情報を聞き出したいのだ」
女海賊「私も荷物を幽霊船に運んどこうかな…」
女戦士「荷物?」
女海賊「ダンゴムシだよ…なんかあのオークシャーマン信用出来なくてね…勝手に盗まれそう」
女戦士「まだ子供の様だがな…」
女海賊「いつアヌンナキが乗り移るか分かんないじゃん?」
女戦士「話を聞く限り悪い感じはしないがな」
女海賊「そうなんだけどさ…暁の使徒と黄昏の賢者が仲違いしたのは理由在りそうだなと思ってね」
女戦士「なるほど用心に越したことは無いか」
女海賊「ほんでいつ行く?」
女戦士「明日の朝だな…皆に説明してくる」
女海賊「おけおけ…準備しとくわ」
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/11/16(水) 19:08:42.72 ID:Xx1bIi7d0
『夕方_古代遺跡』
アーデモナイ コーデモナイ
女海賊「3人共やっぱこっちに居たんだ…」
魔女「うむ…聞いたぞよ?明日幽霊船に戻るのじゃろう?」
女海賊「私はすぐ帰って来るけどね…ほんで今何してんの?」
魔女「世界中の古代遺跡の場所を確認しあっとる所じゃ…機械の影響がどれほど及びそうか調べておる」
情報屋「北の大陸…いえシン・リーンやセントラルも無事では済まないかも知れないという話なのよ」
女海賊「え!?マジ?」
情報屋「少なくとも黒の同胞団が隠れ家として使って居た場所は古代遺跡の可能性が高い」
女海賊「それじゃフィン・イッシュにある遺跡もヤバイじゃん」
情報屋「そう…何処かに古代の軍用基地みたいな物があるのかも知れないの」
女海賊「なんかヤバくね?小型の機械がそこらじゅうで暴れ回るんだよね?」
魔女「うむ…じゃから影響が及びそうな場所を調べて居るのじゃ」
商人「セントラルは昔出所不明のウラン結晶を沢山持ってた…つまり黒の同胞団の隠れ家にはもうエネルギーは無いかも知れない」
女海賊「あれ?それじゃ名もなき島もヤバくね?」
情報屋「あそこはスタンドアローンで外部とは切り離されてるから大丈夫」
女海賊「ここは?」
商人「火山の近くで軍用の施設は作らないよ…多分ここは研究所さ」
女海賊「軍用…ほんじゃ海の近くか」
商人「そう言う事…海か川が近い筈…だからセントラルもフィン・イッシュも危ない」
情報屋「古代の地図では当時の主要な都市が有ったのは未踏の地で岩塩地帯になっているわ」
女海賊「ちょい待ちちょい待ち…キ・カイみたいに地下に埋もれてるとか有るかも…」
情報屋「一度海水に浸されて居るからもし有ったとしても岩塩で覆われてる可能性が高いと思う…」
女海賊「なんだよ結局行ってみないと何とも言えないじゃん」
魔女「母上に連絡して警戒を頼んでおこう」
情報屋「それならフィン・イッシュにも連絡を願えると良いわ」
魔女「そうじゃな…言うて置く」
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139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:09:13.57 ID:Xx1bIi7d0
調和の神エンキ…破壊の神エンリル
そして裁きの神アヌ…この3人の神が三大神として君臨…
その他にも月の神…太陽の神…冥界の神…様々な神が居てその数およそ2400の神が存在したらしい
多神教として繁栄したメソポタミア文明はその神の座に序列をつけ始め次第に争いになった…神々の戦いね
でもそのすべての神が人間に手によって滅ぼされ…現在に残っているのは裁きの神アヌだけ…
商人「どうしてアヌだけ都合よく残ったんだろう?」
情報屋「アヌだけは最も重要な神という位置づけだったのにその性質は殆ど知られていない…つまり何にも関わらなかった」
商人「やっぱり良く分からない神だなぁ…」
女海賊「その神全員がアヌンナキなん?」
情報屋「ここの機械にはそういう事が記されて居ないけれど…きっとそうね…集合意識の一部が何かの器に収まって降臨したと思う」
女海賊「ほんじゃ1000人以上のオークが当時地球を支配した感じな訳か…」
情報屋「その当時はオークでは無かった様ヨよ?レプティリアンというリザードマンの様な個体」
商人「1万年以上もアヌは地球で何を目的として居たんだろう?金が欲しいならさっさと採取して何処かへ行けば良いのに…」
情報屋「集合意識なのだから俗な知性は無いと思うわ」
商人「知性が無い?」
情報屋「単純に宇宙で存在する為のエネルギーを欲しているとか…意識を受け入れる媒体を求めているとか…」
女海賊「ちょい待ち…ほんじゃ知性は器の側が持ってるという事?」
情報屋「恐らく…私達にアヌが乗り移ったとして知性はそのまま維持してる…でもアヌの意識を感じて目的を得る」
女海賊「あああ…そういう事か…オークシャーマンもそうやって啓示を受けてるのか」
情報屋「集合意識という存在はそれくらいの事しか出来ないのよ…器に収まってやっと動き出せるというか…」
魔女「魔王も同じじゃのぅ…人間に暗示を与え操るしか出来ぬ」
情報屋「そう…器に収まって初めて何か出来る存在」
商人「前に僕はアヌンナキが地球を実験場にしてると言ったよね…もしかするとそれが目的かも知れないな」
情報屋「その可能性は高いと思うわ…遺伝子を組み合わせて自身が収まる優秀な器を作ってる…究極の生命体」
女海賊「むむ!!ほんじゃあのダンゴムシは…」
商人「完成したのか完成前なのか分からないけれど優秀な器である可能性はとても高いね」
------------
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:09:49.46 ID:Xx1bIi7d0
女海賊「ほんじゃ私朝早いからもうもう飛空艇に戻るね」
魔女「うむ…わらわ達はここで研究してる故気にせんでも良いぞ」
商人「そうそう!!盗賊が縦帆を修理するのに布が欲しいって言ってたよ」
女海賊「あーー幽霊船に乗ってたっけ?」
商人「漁村で入手出来ないかな?こっちの大陸は亜麻が結構育つからさ」
女海賊「おけおけ探してみるわ」
魔女「わらわはフルーツが欲しいで何でも良いから買うてきてくれ」
女海賊「へいへい…じゃぁ戻る!!」スタコラ ピューー
情報屋「フフお使い頼まれると思って急いで逃げたわね…」
商人「じゃぁもう一度伝説を整理しよう…アダムとイヴの伝説が生まれたのが…」
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141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:10:50.29 ID:Xx1bIi7d0
『鯨型飛空艇』
フワフワ
女海賊「はいはい早く乗って!!」
ローグ「アイサー」ダダ
アサシン「…」フラ ドサリ
女海賊「ん?アサシンは飲んだくれてんの?」
アサシン「何もやる事が無くなってな…海に出られて少しは気が晴れるかも知れん」グビ ゴク
女海賊「魔王を消して目的無くしたんか…」
アサシン「言うな…人生のすべてを掛けて辿り着いた場所が虚しかっただけだ」
女海賊「リカ姉ぇ…これアサシンヤバくね?」
狼女「そっとしておいて…」
アサシン「覚えているか?セントラルで初めてドラゴンライダーに圧倒された時の事を…」
女海賊「あぁ…100日の夜の始まりだっけ…」
アサシン「あの時自分の小ささを思い知らされた…しかし今は何も怖い物が無い…そして只虚しい」
女海賊「その心の穴は一生埋まらないと思う…私も同じだから」
アサシン「そうか…友が居たか…それならもう一人救わねばならぬ友が居る」
女海賊「もしかして…」
アサシン「公爵…奴こそ私の真の友になりうる…いや真の友だった」
女海賊「あぁ…よし!!付き合ったげようか」
アサシン「フフ…済まんな老害の戯言に付き合わせている様で」
女海賊「もう私等の時代は終わりかもね…アンタ言ってたじゃん時代の節目がどうとかさ?」
アサシン「そうだ…節目が来た…次の時代を担う者も目の当たりにした」
女海賊「影武者?」
アサシン「お前も飲むか?」スッ
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:11:20.76 ID:Xx1bIi7d0
女海賊「ワイン嫌いなんだって…ハイハイ!もう行くからリカ姉ぇも乗って!!」
狼女「…」シュタタ ピョン
アサシン「そろそろリカオンの相手も探さんとな」
狼女「ええ!?どうして急にそんな話に…」
女海賊「なんか好きな人居るみたいだよ?ナッツの投げ合いしたとか言ってたさ」
狼女「ちょっと!!それは夢の話!!」
アサシン「ナッツ?地庄炉村の青年の事か?」
狼女「ち…違う!!」アタフタ
女海賊「ああ!!そうだ!!布を仕入れに行かなきゃいけないんだった…行ってみよっかな〜」チラ
アサシン「そうか…では命令する…リカオンは地庄炉村で盗賊ギルドの足掛かりを作れ」
狼女「え…」
女海賊「リカ姉ぇ良かったじゃん!!盗賊ギルド支部のトップだよ」
アサシン「フィン・イッシュから陸沿いにこの大陸に来れるのはあの場所が良いのだ」
女海賊「どんな人かな?見てみたいな〜ヌフフフフ」
アサシン「オーガを数人で倒す気概のある青年だ…悪くないぞ?フフ」
ツカツカ
女戦士「遅くなった…」スタ ドサリ
女海賊「お姉ぇ…装備全部持って行くのか」
女戦士「私の居場所は幽霊船だ…ここでの役割は終わった」
女海賊「まぁそだね…ほんじゃ行こうか!!」グイ シュゴーーーーーー
フワフワ フワフワ
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143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:11:47.39 ID:Xx1bIi7d0
『上空_川沿い』
シュゴーーーーー ヒュゥゥゥゥ
女海賊「羅針盤は完全に逆を差してんね…南西に向かってる」
女戦士「地図は新たに書き直した方が良いな」
女海賊「うん…まぁでも斜めに見ればなんとか分かるかな」
女戦士「方位線を書き足して置くぞ」カキカキ
女海賊「内海はやっぱ航海無理っぽい?」
女戦士「今の季節は暖かい時期だ…今の内に内海を脱出しておきたいな」
女海賊「どうすんの?ドワーフ領の方向行くん?」
女戦士「いや…それではいきなり東の外海に出てしまう…陸沿いに西へ行って地庄炉村からフィン・イッシュだな」
女海賊「西側の外海に出るん?そっちの方がデカいじゃん」
女戦士「陸沿いにフィン・イッシュに行けるのだ…外海と言っても沖に出なければ良い」
アサシン「私はフィン・イッシュに戻るのは急がなくて構わんぞ?」
女戦士「どうせ交易の拠点になるだろう…今の内に航路を見出しておく」
女海賊「まぁ陸沿いなら内海もなんとか航海出来るんだね」
女戦士「緯度的に冬は厳しくなるだろう…」
ローグ「また手漕ぎのガレー船が活躍するかも知れんっすね…」
女海賊「北方の海賊か…あいつらまだお姉ぇの海賊の中に居んの?」
女戦士「あの馬鹿共は全員裏切って豪族となった…女と金しか興味の無い者ばかりだ」
アサシン「フフ既に対立構造が見えて来て居るか」
ローグ「硫黄と硝石はこっちが押さえてるんで大丈夫でやんす」
女海賊「外海に向けて大航海時代が来そうだね」
女戦士「その中心地になるのがフィン・イッシュだと思われる…立地が良い」
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144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:12:15.62 ID:Xx1bIi7d0
『漁村上空』
フワフワ スイーーーー
ローグ「漁村に停船してる大きな船2隻が商船でやんす…沖で停船してるのはみんな海賊船っすね」
女戦士「父の船が見当たらんが?」
ローグ「ドワーフ領の方に行ったみたいでやんす」
女海賊「なんか海賊船めちゃ多くない?」
ローグ「へい…ここで拠点作ってるでやんすよ…見て下せぇ!もう一つ船が停船出来る港を作って居やす」
女海賊「どこ?」
ローグ「漁村の向こう側の海岸っすね」
女海賊「うわ…しょっぼ」
ローグ「木材が無いもんでしょうがないでやんすよ」
女戦士「まぁ大砲が設置できれば要衝としては機能する…それで私の船はどこだ?」
ローグ「沖に小さな小島が見えやすよね?あの脇にハイディングさせてあるでやんす」
女戦士「漁村までは小舟で移動か…」
ローグ「今はほぼ全員漁村に降りてると思いやす」
女海賊「どうする?どこに降りれば良い?」
女戦士「漁村で先に情報を集めるか」
女海賊「おっけ!!ちょい離れに降ろすわ」グイ
『漁村』
ワイワイ ガヤガヤ
女海賊「けっこう賑わってんじゃん」キョロ
ローグ「海賊王が開拓してるからっすね」
女戦士「父がまた謎の建物を建て散らかして居るんだな?」
女海賊「なんかさぁ…木材無いから全部中途半端じゃんね…」
女戦士「しばらくこの雑多な感じになりそうだ」
女海賊「市場って何処にあんの?布とフルーツ買って帰らなきゃいけないんだ」
ローグ「商船の所で売り買いやってますぜ?」
女海賊「おっけ!!」
女戦士「女海賊!お前は仕入れが終わったらハテノ村へ戻れ」
女海賊「ええ?もう?…てか荷物降ろして行きたいんだけど…」
女戦士「ローグ!妹を幽霊船まで案内しろ…私は仲間の海賊共とコンタクトしてから戻る」
ローグ「分かりやしたぁ!!」
女海賊「おっし!さっさと買い物済ませるぞ!!」スタコラ ピューーー
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:12:43.28 ID:Xx1bIi7d0
『市場』
ワイワイ ガヤガヤ
ハチミツに漬けたリンゴあるよ〜買って行ってくれぇ
ミスリルの武器各種揃っとるでぇ!買って行きぃな!!
女海賊「これさ…港町で商人が売った硫黄はこっちに戻って来てんじゃね?」
ローグ「そーっすね…みんな海賊が買い取ってウハウハなんすよ」
女海賊「それでミスリル武器も出回ってんのか…」
ローグ「ミスリル武器はここじゃ需要無いんで売れ残って居やすね…」
女海賊「キ・カイまで運んだら売れそうだね…グレムリン退治用にさ」
ローグ「姉さん!!ちっと高いんすが良質の布がありやす」
女海賊「お!?マジ?ほんじゃ地庄炉村に行かんくても良いな」
ローグ「果物はさすがに保存食にした物しか無いっすねぇ…」
女海賊「おけおけ!無いよりマシさ…てかハチミツ漬けなら私も食べたい」
ローグ「めちゃ高いでやんす…」
女海賊「良いんだって!!どうせ商人のお金だしじゃんじゃん使えば良いよ」
ローグ「じゃぁ買い取ってあっしが飛空艇に運んで置きやす」
女海賊「あとどんぐりとか種類が欲しいなぁ…」
ローグ「ありやすありやす…好きなだけ買って下せぇ」ジャラリ
『30分後』
タッタッタ
女海賊「お姉ぇとか何処行った?」キョロ
ローグ「分からんっすねぇ…」
女海賊「ぬぁぁぁ逸れたか…まぁ良いや!私ハテノ村に戻るからさ…よろしく言っといて」
ローグ「分かりやした…姉さん!!くれぐれも魔女さんから離れん様にして下せぇ」
女海賊「え?なんで?」
ローグ「姉さんと連絡取れなくなると頭が怒り出すんす」
女海賊「あーそういう事ね」
ローグ「姉さんは直ぐに何処か行っちまうもんすから頭の気持ちも察して下せぇ」
女海賊「ハイハイ分かった分かった…ああああああああ!!あぶな!!幽霊船に荷物降ろすの忘れてんじゃん」
ローグ「ハハそういう所なんすよ…幽霊船までは案内するんで一緒に行きやしょう」
女海賊「あんた私の事馬鹿にしてる?」
ローグ「いえいえ姉さんはカリスマっす…」
女海賊「あのさ?天然のカリスマってどういう意味さ?」
ローグ「すんごいカリスマって事っすね」
女海賊「ほ〜ん…てか無駄口は良いから行くよ!」スタ
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146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:13:12.24 ID:Xx1bIi7d0
『幽霊船』
フワリ ドッスン
ローグ「頭の装備品も降ろして置きやすぜ?」ヨッコラ
女海賊「幽霊船に誰も乗って無いじゃん…こんなんで良いの?」
ローグ「何言ってるんすか…アラクネーを置いて行ったのは姉さんでやんす」
女海賊「あー忘れてた…飛空艇に乗りきらないのを置いて行ったんだっけ」
ローグ「荷室で姉さんの宝を守ってるでやんす」
女海賊「なんか有ったっけ?」
ローグ「覚えて無いでやんすか?大量のウラン結晶と魔石がありやす…黒の同胞団の隠れ家から持って帰って来たやつっすね」
女海賊「アハ…完全に頭から無かったわ」
ローグ「謎の機械は海賊王に渡しやしたぜ?」
女海賊「そうだそうだ…組み立てようと思ってたのさ…アレ何だったかな?」
ローグ「天秤じゃ無かったでしたっけ?…あと重力炉?」
女海賊「ふむ…命の水とダンゴムシを守らせるのはアラクネーが適任だな…」
ローグ「それは何に使うのか分かって無いでやんすか?」
女海賊「全然…もしかしたらホムちゃんがメッセージ受け取ってるかもって感じ」
ローグ「そうっすか…分かるまであっしも宝を守って置きやすね…姉さんの帰って来る場所を…」
女海賊「お?あんた良く分かってんじゃ…私の帰る場所は此処さ」
ローグ「今度は居なくならんで下せぇよ?」
女海賊「ハイハイ分かった分かった…荷物運ぶの手伝って」ヨイショ
ローグ「へい…」ヨコッラ
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147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:13:41.01 ID:Xx1bIi7d0
『ハテノ村_古代遺跡』
ヒソヒソ ヒソヒソ
ノアの箱舟伝説の後に大洪水を起こしたのは神のせいだと決めつけた人間達が…
神が住む天界まで登る塔を建造した…それがバベルの塔…
でも神の逆鱗に触れいかづちによって破壊されてしまった…その場所がメソポタミアの地にある
情報屋「確証は無いけれどその場所こそ暁の墓所に当たるのでは無いかと…」
魔女「ふむ…現在では不毛の地か…」
商人「天界って何だろうね?」
情報屋「聖書に天空の城が描かれてる…当時は空を飛ぶ城が在ったのかも知れない」
魔女「実はのぅ…ニライカナイは浮島じゃ無いかと盗賊が言って居ったのじゃ」
商人「それが空を飛んでた?」
魔女「古代魔術の重力魔法を用いれば可能やも知れぬ…重力魔法の触媒は主に黄金じゃ」
情報屋「…という事は黄金と一緒にニライカナイに沈んでる可能性もあるのね」
魔女「今では黄金では無くアダマンタイトじゃがな」
商人「2100年前に時の王たちと共にその理想郷を復活させようとしたのかもね…結果的に失敗した様だけど」
魔女「死者が集う理想郷じゃと言う話がどうも引っかかるのぅ…」
情報屋「それって集合意識の事では?」
魔女「確かにそういう解釈も出来る…」
商人「天空の城が在ったとしてそこにアヌンナキが鎮座して一体何だと言うんだ?」
魔女「神のみぞ知るじゃな…」
情報屋「箱舟を失ってしまった後ではそういう方法でしか天に近付けない…とか?」
商人「何の為に天に近付くのかも良く分からない…やっぱり神は理解出来ないや」
魔女「ちと待てい…」
商人「んん?」
魔女「月に近付こうとしては居らんか?」
商人「ええ!!?」
魔女「狭間を通じて語り掛けて来るのはアヌだけでは無かろう…妖精も語り掛けて来るじゃろう」
情報屋「妖精の声に従ってる?」
魔女「アヌの声を聞くのはオークシャーマンだけじゃ…他の者は妖精の声を聞く」
商人「なるほど…それだとそれぞれの目的にその内行き違いが生じる…それが暁と黄昏が分かれた原因かもしれない」
情報屋「月に近付く為だけに天空の城を復活させようとした…でも黄昏の賢者の狙いは他に在った…そして破綻」
魔女「ニライカナイに量子転移を使った痕跡も有ったのじゃ…つまり魔王もそこに介在したのじゃ」
商人「キーになる物はニライカナイに沈んで居そうだ」
情報屋「それなら探しに行けないわ…」
魔女「月が退魔の光を発するようになれば行けるやも知れん」
情報屋「それなら私も行きたい…」
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148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:14:07.75 ID:Xx1bIi7d0
『新しく出来た酒場』
ガサゴソ ヨッコラ ドサリ
盗賊「おーし!!娘達!!今日からお前達の働く店は此処だ!!」
娘達「もう遊女っていう年でも無いんだけどね…」
盗賊「ここで市場の取り引きをやっても良い訳よ…まぁ寄り集まり所だヌハハ」
レンジャー「酒があるなら兵隊も来る様になる」
盗賊「だろ?まぁとりあえず何か酒持ってこい!!金なら払ってやる」チャリーン
娘達「お!!?金貨1枚ゲット!!」
盗賊「しかし俺が酒場作ってる間にみんな居なくなっちまってよ…」
レンジャー「置いて行かれたのか?」
盗賊「まぁいつもの事なんだが…俺はどうすっかなぁ…」
レンジャー「俺も脱走兵という立場で行き場を失った…」
盗賊「ミネア・ポリスにでも行って行方不明のギャング達でも探すか?」
レンジャー「影武者が言うには無事だと言う話だ」
盗賊「あんまり大人が関わらん方が良いか…」
ボエーーーーーーー ブシューーーーーー
盗賊「お!!?飛空艇が戻って来たか」
レンジャー「良かったな…話し相手が戻ってきて」
盗賊「ヌハハそれもあるが商人の気球を修理する布を買って来て貰ってる筈なのよ…ちっと行って来るわ」ダダ
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:14:38.96 ID:Xx1bIi7d0
『鯨型飛空艇』
フワフワ ドッスン
盗賊「いよーう待てたぜ?布は買って来てくれたか?」
女海賊「有るよ!!持ってって!!」
盗賊「よーし!!これで気球を修理出来る」
女海賊「漁村の方に結構人が居てさ…物資運搬で気球は動かした方が良さそう」
盗賊「やっぱりな?たまには俺も行きたい訳よ」
女海賊「私さぁ…名もなき島に行こう思ってんだけどアンタどうする?」
盗賊「俺はあの島に用は無ぇ…てか行っても暇なだけだ」
女海賊「まぁそうだね…」
盗賊「俺はちっと気球使って探検したいんだ」
女海賊「何処行くのさ?」
盗賊「決まってんだろ…ミネア・ポリスの遺跡を漁りに行くのよ」
女海賊「なる…」
盗賊「レンジャーとはそういう話してんだ…まだ未発掘の遺跡なんかごまんとあるらしい」
女海賊「マジか…」
盗賊「お前も行くか?」
女海賊「私は先にホムちゃん起こしに行くよ」
盗賊「そうか…どの荷物おろしゃ良いんだ?」
女海賊「布だけだよ後は魔女のおやつだから」
盗賊「分かった!!ほんじゃ布は貰って行くぜ?」ヨコッラ
女海賊「うん…」---なんか---
---みんなの目的がバラけ始めた---
---みんな未来に向かって行ってんだ---
---私も進まなきゃ…月へ---
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:15:06.91 ID:Xx1bIi7d0
『古代遺跡』
ヒソヒソ ヒソヒソ
結論はこうさ…人間が生んだ神…アダムとかホムンクルスとか
アヌンナキはそれに全く勝てないんだよ…考える力というか問題解決を導く力が…
だからそれを封じたい…そういう歴史なんだ
魔女「ふむ…それなら機械を敵にする動機が十分じゃな」
商人「アヌンナキは神の声を通じて人間やオークをコントロールする…でも機械にはそれが通じない」
商人「それどころか人間を上手く導く精霊に手も足も出なかった…どうしてか?…器が無いからさ」
情報屋「それではorc遺伝子を組み込んだホムンクルスはアヌンナキの導きを聞いてしまうのでは?」
商人「かも知れないね?でもホムンクルスは考える…問題が何なのかね?そして正しい答えに到達する筈さ」
スタスタ
女海賊「呆れた…ずっとここで議論してんの?」
魔女「おぉ帰ったか…ずっとでは無いぞよ?」
女海賊「なんかいっつも此処に居んじゃん」
魔女「フルーツは入手出来たのか?」
女海賊「うん…飛空艇に積んで有る」
魔女「なぜ持って来ん」
女海賊「今から名もなき島に行くから皆を呼びに来たのさ」
商人「お!!?いよいよか…」
女海賊「もう行ける?」
情報屋「温泉に入ってからで構わない?」
女海賊「あー私も入るかな…温まったら寝ちゃうかもだけど」
商人「大丈夫さ…僕には名も無き島に行ける自信がある」
女海賊「おけおけ!ずっと寝て無いからちっと休みたかった」
情報屋「じゃぁ温泉に入った後に飛空艇に集合ね?」
魔女「うむ…わらわも行こうかのぅ」ノソノソ
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:15:33.86 ID:Xx1bIi7d0
『温泉』
モクモク チャプ
魔女「情報屋の胸の傷は消えそうに無いのぉ…」
情報屋「気にして居ないわ?」
魔女「やはり年を重ねてしまうと体も衰えるのじゃな」
女海賊「足の調子はどうなん?」
情報屋「昔の様にはもう走れないけれど普通に過ごすにはそれほど不自由無いわ」
魔女「それにしても主はどんな怪我をしても完全に治りよる…」
女海賊「そりゃ回復魔法されないように気を付けてるからさ…まだピチピチさ」
情報屋「ハーフドワーフの寿命はどの位?」
女海賊「分かんない」
魔女「羨ましいのぅ…」
女海賊「てか魔女はまだ子供の体じゃん」
魔女「変性して居るだけじゃ…肉体は衰えて来て居るじゃろう」
女海賊「なんか魔女がもうおばさんとは思えないんだよなぁ…」
魔女「そうじゃ…情報屋に一つ願い事があるのじゃ」
情報屋「何?」
魔女「主にはわらわの師匠の跡を継ぐ資質がある…故にわらわと共にシン・リーンへ来て貰いたいのじゃ」
情報屋「ええ?もしかして私に塔の魔女をさせるつもり?」
魔女「魔法は使えぬでも構わぬ…教えを説いて欲しいのじゃ」
情報屋「教え…」
魔女「この世の真理じゃ…主はそれを説ける資質がある…その知識をすべて書物に残す事もわらわが手配する」
情報屋「盗賊を一人残すのは心配だし…子供の事もあるし…」
魔女「今すぐにでは無い…その時が来たらの話じゃ」
情報屋「そう…それなら構わないけれど…」
魔女「師匠の意思を継ぐ者が居るとなればわらわも母上の跡を継ぐ事も考えられる」
女海賊「お?とうとう女王様になるん?」
魔女「今すぐにでは無いと言うたじゃろう?」
情報屋「塔の魔女か…」
魔女「気負わんでも良い…真理を探究しても良いと言う話じゃ」
情報屋「分かったわ…考えて置く」
女海賊「そう言えば塔の魔女の婆ちゃんは情報屋みたいな感じだったなぁ…」
魔女「うむ…そっくりじゃ」
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152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:16:03.86 ID:Xx1bIi7d0
『鯨型飛空艇』
スタタタ ドサー
女海賊「もう無理…寝る…妖精来い!!寝るよ!!」グター
妖精「なんだかなぁ…おっぱい暑苦しいなぁ…」ヒラヒラ
情報屋「私も少し横になるわ…商人!操舵はお願いね」
商人「大丈夫さ!僕は眠らないから安心して良いよ」
情報屋「吟遊詩人は誘わなくて良かったの?」
女海賊「帰りに一人乗れなくなる…」
情報屋「あぁそういう事ね」
魔女「あ奴は酒場で演奏して居れば良い」
商人「じゃぁ出発するよ…」グイ シュゴーーーーー
フワフワ
女海賊「もう寝るから!!話しかけないで…」グッタリ
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『名も無き島_近海』
シュゴーーーー ヒュゥゥゥ
女海賊「なんだよ結局ミツバチ使わないと辿り着けないじゃん」
商人「ハハ地図がこんなに宛てにならないとは思わなかった」
女海賊「この地図の方位線もまだ暫定なのさ…でも大分傾いてんなぁ…」
情報屋「高緯度域だから東西の精度がまだ無いのよ」
女海賊「この辺りは人が住めるギリギリのラインかも…」
商人「これ以上南は南極圏に入っちゃう感じかな…」
女海賊「見えて来た…アレだ」
商人「岩礁多くて船じゃ近付け無いし…本当の秘境になってしまいそうだね」
女海賊「それならホムちゃんには安全さ」
商人「ん?どういう事?」
女海賊「この島をホムちゃんにあげるんだ…ここで生活してもらおうと思ってる」
商人「ハハ良いねぇ…連れまわすとまた危険に晒してしまうからねぇ」
女海賊「今度は400年の寿命一杯まで生きて貰う!!」
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:16:29.13 ID:Xx1bIi7d0
『名も無き島』
フワフワ ドッスン
女海賊「私村の方に行って挨拶してくるから荷物居下ろすのは自分でやっといて」
商人「分かったよ…ホムンクルス起こすのは君が来るまで待った方が良いよね?」
女海賊「どうせ目を覚ますのに2時間くらい掛かるじゃん?先にやっといて良いよ」
商人「じゃぁ遠慮なく…」
情報屋「寒いから先に行って火を起こして来るわ」スタ
商人「うん頼むよ」
女海賊「あ!!遺跡の地下はそんな寒く無いよ」
情報屋「そうなのね?」
女海賊「寒いっても今5℃くらい?」
情報屋「十分寒いわ」
魔女「ふむ…この程度であれば割と快適に住めそうじゃな…」
商人「そうだねぇ…」
女海賊「後で芋持って行くからお湯沸かしといてよ」
情報屋「分かったわ…」
女海賊「じゃ行って来る」スタタ ピューーー
--------------
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:17:15.85 ID:Xx1bIi7d0
『古代遺跡』
カチャカチャ ピピ
商人「…これでY染色体が付加されてるで間違いない?」
情報屋「間違いないわ…多分これで雄性への分化が起きる筈」
商人「じゃぁ最後の一手は僕がやるよ…どうかホムンクルスの最高のパートナーになります様に…」ポチ
コポコポコポ プシュー
情報屋「材料の撹拌が始まった…何も無い所から生命が誕生する瞬間よ」
妖精「ねぇ何してるの〜?」パタパタ
商人「うわっ…びっくりした」
情報屋「え?どうしたの?」
商人「妖精が来てるんだ…目の前に居る」
情報屋「スゴイ…今まさに命を運んで来たんだわ」
妖精「さっきからずっと此処に居たんだけどなぁ…」
タッタッタ
女海賊「芋持って来たヨ〜あ!!こんな所に居た!!おい妖精!!勝手におっぱいから抜け出すな!!」
妖精「僕は君の持ち物じゃ無いよ」ヒラヒラ
女海賊「芋いる?」
妖精「また芋かぁ…ハチミツが良いんだけどなぁ」ブツブツ
女海賊「あんたじゃ無い!情報屋お腹空いて無い?」
情報屋「あら?私…フフ頂くわ」
女海賊「ほんでコレ!ホムちゃんの着替え」
情報屋「まだ目を覚まして無いけれど…着せるの手伝って貰える?」
女海賊「おけおけ…裸のまんまじゃ商人に目で犯される」ゴソゴソ
ホムンクルス「ピッ」クター
女海賊「お!!丁度目を覚ましそう…」
情報屋「体温が大分上がって来たみたい…」
商人「よし…外部メモリを挿して置こう」スッ
ホムンクルス「…」パチ キョロ
女海賊「目が動いた!!ホムちゃ〜ん!!会いたかったよう」ギュゥ
ホムンクルス「基幹プログラム…リブート…同定完了」ピク
女海賊「ホムちゃん私覚えてる?」
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:17:44.76 ID:Xx1bIi7d0
ホムンクルス「衛星との通信が完了しません…座標と時刻の取得に失敗…」
商人「まだ時間が掛かりそうかな?」
ホムンクルス「私は…どのくらいの期間停止して居たのでしょう?」
商人「7年くらいかな?」
ホムンクルス「生体は残されて居なかったのですが…商人さんが私を生んで下さったのですね?」
商人「まぁね?…まだ体温が上がって無いから体動かないんじゃない?」
ホムンクルス「はい…神経が活性化されていません」
女海賊「時間あるからゆっくりで良いさ…舌を噛んじゃうから体温上がるの待って」
ホムンクルス「はい…」
ヒラヒラ パタパタ
妖精「ハロハロー」
ホムンクルス「!!?」キョロ
商人「お!!?君にも妖精が見えて居そうだ…」
ホムンクルス「妖精?あなたは妖精さんですか?」
妖精「そうだよ!僕は妖精さ…君を起こしに来たんだよ」
ホムンクルス「これは何かの魔法でしょうか?」
妖精「魔法じゃ無いよ…ちょっと君のおっぱいを確かめさせてもらうね」ピョン モゾモゾ
女海賊「ああああ!!アンタ勝手に他の人のおっぱいに…」
ホムンクルス「まだ感覚がありません…感覚の同定が遅いのは何か理由が有るのでしょうか?」
妖精「なんか冷たいおっぱいだなぁ…」ピョン ヒラヒラ
情報屋「感覚の同定が遅い…」
ホムンクルス「妖精さんはどこからいらっしゃったのでしょう?」キョロ
情報屋「商人ちょっと」クイクイ
商人「んん?」
情報屋「すこしホムンクルスを放って置いた方が良いかも知れない…」
商人「そんな感じだね…今までと神経伝達が違うのに混乱している様だ」
情報屋「すこし観察させて貰える?人間の神経伝達に第六感が介在しているなんてちょっとした発見だわ」
商人「僕も少し遠くから見ておくよ…」
ホムンクルス「妖精さん?あなたは哺乳類に分類されますか?それとも昆虫類ですか?」
妖精「君は馬鹿だなぁ…妖精は妖精だよ…ほら?羽があるでしょ?」ヒラヒラ
ホムンクルス「よく見せて下さい…確かに昆虫の羽の様ですね…」ブツブツ
ブツブツ ブツブツ…
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156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:18:36.96 ID:Xx1bIi7d0
『30分後』
ヨタヨタ ドシン!
妖精「ほらほら君はどんくさいなぁ…そんなんじゃ僕を掴まえられないよ?」ヒラヒラ
女海賊「ホムちゃん大丈夫?」
ホムンクルス「はい…平気です」ヨロ
女海賊「やっぱ体の動かし方が前と違うん?」
ホムンクルス「その様です…神経伝達が何かの影響を受けている様です…この生体の特徴かもしれません」
商人「君に隠して居てもしょうがないから種明かしをしてあげるよ」
ホムンクルス「生体になにか特別な事を施したのですね?」
商人「おいで…ここの機械に君の事が全部記録されてるんだ」
ホムンクルス「…」ヨタヨタ
商人「この機械だよ」スッ
ホムンクルス「古代の端末ですね…クラウドへ接続が出来るのでしょうか?」
商人「そういう機能は良く分からない」
ホムンクルス「私が検索をしてみます…」カチャカチャ
--------------
情報屋「フフいきなり使いこなすのね…」
ホムンクルス「理解出来ました…生体に意図的に排除されていたorc遺伝子を付加させて誕生させたのですね」
商人「さすが理解が早い…何が起きるか君なら分かるかな?」
ホムンクルス「私は人間として生まれた…この回答で正しいですか?」
商人「その通りさ…恐らく君には魂が宿ってる…そして心も育つ…死んだ後も妖精に導かれてあの世に行けるんだ」
ホムンクルス「妖精の声が聞こえるのはそのせいなのですね」
女海賊「ホムちゃんも魔法が使えるかも…」
ホムンクルス「どの様な感覚なのか興味が湧きました」
商人「あともう一人…君のパートナーになるホムンクルスも作ってる…これで君も子供が産めるんだ」
ホムンクルス「理解しました…」
情報屋「先ずは今の体に慣れる事ね」
商人「ねぇ?自分に魂が宿って居るのは自覚出来るのかな?」
ホムンクルス「分かりません…ですが思考の中で自問自答を繰り返すロジックが発生しています」
商人「自問自答?それは普通の事だな…」
ホムンクルス「超高度AIの処理速度が著しく低下します」
商人「あぁそれはもう良いんだ…負担にならない程度に動いて居れば良いさ」
女海賊「あんま深く考えると大体良い結果にならないさ…そういう場合は勘で良いんだよ勘!!」
ホムンクルス「勘…これが第六感ですね」
女海賊「コインゲームやってみる?」
商人「お!?良いねぇ…」ピーン パチ
ホムンクルス「勘で…表!」
商人「おおおお!!ソレソレ!!アタリだよ」
ホムンクルス「フフ…」ニコ
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:19:56.10 ID:Xx1bIi7d0
『メッセージ』
どうかこのメッセージが君に届くことを祈る…
この場所は君が生きる時代にも残って居た筈だから…
そして約束を守れなかった僕を許して欲しい
…何から話せば良いのか
君と別れてから僕と未来は何十年も未来へ還る方法を模索した
もう正確にどのくらい時間が過ぎたのかは分からない
そしてやっと見つけたのがアヌという神との契約だった
アヌはオークシャーマンに憑依したまま魔王に操られた人間に捕らえられて居た
魔王の目的はアヌが育てていた究極生物を器とする事…
その究極生物はこの地球を支配する虫達を意のままに操る事が出来るらしい
それを知った未来は魔王に器を奪われてしまう前に
自ら祈りの指輪を使って究極生物にその魂を移した…それがこのダンゴムシ
この中に未来の魂が眠って居るんだ
僕はアヌと契約を交わした
未来の老いた亡骸を君が生きる時代に蘇らせて月に連れて行く事…
そうすれば究極生物は帰って来ると…だからこの場所に隠した
ただ…未来が老いた時間を巻き戻す事は出来ない
それは未来が生きた時間だから…戻すのは未来の意思が必要になるんだ
もう一つ君達の時代に残す物がある
これはアヌが集めたこの地球に生きた生物の欠片…命の水だ
これを命の泉に注ぐことでこの星に再度命が宿る
あとは君の判断に任せる…未来を救って欲しい
僕はこれから一人で世界の根本的な問題を正しに行く
それは人間が生んだ神…アダムの事だ
僕が今居る時代が滅ぶ原因となったのもアダムに起因する…
僕はもう君が居る時代に戻る事は出来ないから
せめて問題の根本を目指す事にする
最後に…生まれ変わたら又君の下へ行くよ
君の背中が恋しい
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:20:27.45 ID:Xx1bIi7d0
ホムンクルス「剣士さんからのメッセージは以上になります…」
女海賊「…あんのバカ」プルプル
商人「ええと…なんか大事な事が抜けてる気がするね」
女海賊「いつ…どこで?それが抜けてるのさ!!何回も教えた筈なんだ…」プルプル
情報屋「なんか感動のメッセージが台無しね…」
女海賊「まぁでも大体想像してたのと合ってたさ…分かったのは命の水の使い方だね」
情報屋「ショック受けて居ない?」
女海賊「受けてるよ!!ずっと昔にもう剣士が死んでる…だから私に巡り合っただけなのさ…もう会えないって事じゃん!!」
商人「あ…なるほどそういう引き合わせか…」
女海賊「私が祈りの指輪で会いたいと願ったとしてどうなるか分かる?」
情報屋「あなたが剣士と居た次元に行くだけ…記憶を失って…次元はそういう風に繋がってる」
魔女「正解じゃ…流石じゃのう…それが夢幻じゃ」
女海賊「まぁ良いや…一個づつ解決する…まず命の泉に行こう」
商人「アヌが憑依してるオークシャーマンはどうやって探すかだねぇ…」
情報屋「向こうからコンタクトして来ないかしら?」
女海賊「魔女!!暁の墓所の場所は分かる?」
魔女「母上が知って居る」
女海賊「てか年老いた未来を蘇らせて未来が喜ぶと思えないんだけど…」
情報屋「確かに…」
女海賊「4000年若返らせる事とか出来ないの?」
魔女「無理じゃな…」
女海賊「ぬぁぁぁぁ意味無さ過ぎだよ…」
商人「剣士が言い残した君の判断に任せるって…」
女海賊「ちっと一人にさせて…考える」
--------------
--------------
--------------
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:21:12.75 ID:Xx1bIi7d0
『焚火』
メラメラ パチ
魔女「女海賊は思いの外正気を保って居るな?」
情報屋「そうね…2〜3日は伏せってしまうと思って居たけれど…」
商人「大体想定はして居たんだろうね…剣士も最後に残す言葉が足りないのは人柄がそのままだった証拠さ」
魔女「無口で話し上手では無かったからのぅ…」
トコトコ
ホムンクルス「何処に行くのですか?」フラフラ ドテ
妖精「月を見に行くんだよ…こっちさ」
ホムンクルス「月は見えて居ない様です…」
妖精「えええ!?そんなぁ…」シュン
情報屋「フフ…私から見たら独り言で振ら付いてる様に見える…」
魔女「主は妖精が見えぬか?」
情報屋「小さな光しか見えない…声も聞き取れないわ」
商人「ホムンクルス!生体の管理者は登録終わったかい?」
ホムンクルス「はい…女海賊さんが管理者になりました」
商人「よしよし…これで他人に登録されることは無いな」
情報屋「ところでホムンクルス?光る隕石の事だけれど…」
ホムンクルス「はい…何か?」
情報屋「月に光る隕石を落とす事は可能?」
ホムンクルス「不可能です」
商人「ええ!?どういう事なんだい?」
ホムンクルス「大陸間弾道ミサイルでは月に到達するだけの推進力がありません…落下して地球に落ちてしまいます」
情報屋「重力を振り切れないのね?」
ホムンクルス「衛星の静止軌道にも到達しません…」
商人「連結するとか何か方法は無いかな?」
ホムンクルス「そもそも現在の地球上に発射可能な大陸間弾道ミサイルは存在していません」
商人「前に400発くらい発射されるとか言ってたじゃないか…」
ホムンクルス「すべて点火部を物理的に自爆させています…発射準備に入ったミサイルを止めるには他に方法がありませんでした」
商人「不可能か…」
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:21:38.79 ID:Xx1bIi7d0
魔女「インドラの光を月に落とすのはどうじゃろうか?」
商人「お!?」
ホムンクルス「それは可能ですが静止軌道上にある衛星を移動させないと命中精度が低いです」
商人「移動?どこに?」
ホムンクルス「衛星を落下起動にのせスイングバイで月に向かわせるのです…距離が近付けば精度の高い射撃が可能です」
商人「それだね…」
ホムンクルス「ですが衛星は二度と地球に戻る事は無くなるでしょう」
商人「もうインドラ兵器は使えないという事だね?」
ホムンクルス「はい…何故月にインドラ兵器を使用したいのですか?」
魔女「月にクレーターで退魔の方陣が描かれて居るのじゃ…完成させるには28必要なのじゃが今は24しか無い」
商人「あと4発落とせれば月の光に退魔の力が宿るんだよ」
ホムンクルス「理解しました…4つある衛星のすべてに核弾頭ミサイル6発搭載してある筈ですが無い理由が判明しました」
商人「んん?全部で24発?」
ホムンクルス「恐らく過去に使用した物と思われます」
商人「待てよ?ならどうしてその時インドラ兵器を使わなかったんだ?」
ホムンクルス「衛星と通信が出来れば履歴を追えるかもしれませんね」
情報屋「今は通信出来ていない?」
ホムンクルス「はい…私が最後に通信した場所は外海でしたのでその上空で静止していると思われます」
商人「あーーそれもしかしたら探さないとダメかもなぁ…もう地軸が移動してしまってる」
ホムンクルス「!!?」ピク キョロ
商人「ん?どうしたの?急に…」
ホムンクルス「何か聞こえました…」フラフラ
--------------
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:22:15.84 ID:Xx1bIi7d0
『鯨型飛空艇』
カサカサ カサカサ
ホムンクルス「この声は…アラクネー?」キョロ
情報屋「フフ驚き…虫の声が聞こえるのね」スタ
ホムンクルス「クジラの声も…」キョロ
魔女「ほう…もしやすると魔法の才が芽生えて居るやもしれぬ」
ホムンクルス「私の笛は何処に…」
商人「あぁ僕が預かってる…使うかい」ポイ
ホムンクルス「上手に吹ければ…」ハム
トゥルルル〜 トゥ〜〜
ホムンクルス「聞こえる…そこに居るのですね」フラフラ
妖精「タラリラリン♪」クルクル ヒラヒラ
ホムンクルス「これが人を導く声…」
商人「この飛空艇はね…機械の犬だった君を守ったクジラの骨で作ってあるんだ」
ホムンクルス「聞いています…意思が伝わって来る…」サワサワ
商人「中に入っても良いよ…なかなか快適さ」
ホムンクルス「知らなかった…こんな風に声が聞けるなんて…」
商人「ゆっくり話すると良いさ…僕らは焚火で温まってるよ」
---------------
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:22:45.32 ID:Xx1bIi7d0
『焚火』
メラメラ パチ
魔女「はふはふ…やはり芋は焼くのが一番美味いのぅ」モグ
情報屋「ハチミツ入りのお茶も持って来たわ…」
魔女「済まんのぅ…」
情報屋「寒いと思ったけれどこうやって焚火で温まって丁度気持ち良い」ノビー
商人「この島も悪くないね…ここでホムンクルスが子供を産んで幸せに暮らせれば僕は満足さ」
情報屋「商人?あなたはこの先どうするつもり?」
商人「僕はもう決まってるんだ…精霊樹の所に行くよ」
情報屋「まさか眠りにつくつもりなの?」
商人「いやいやそうじゃない…眠りについた時に精霊樹に魂を拾って貰いたくてね」
魔女「地獄へは落ちとう無いか」
商人「そりゃそうさ…次生まれるなら強い心臓が欲しいよ」
魔女「わらわ達はいつまで一緒に旅をして居られるじゃろうのぅ」
商人「いつも考えるよ…自分で幕を引くこともね」
情報屋「縁起の悪い事を言わないで」
商人「早まった事はしないさ…次はシャ・バクダの復興だよ」
魔女「ふむ…アサシンも似た様な事を言うて居ったわい」
商人「気候が良くなればシャ・バクダは復活出来ると思うんだ…そこで商売をやるさ」
情報屋「次の時代はもう目の前の様ね…」
商人「もう来てるよ…乗り遅れないようにしないとね」
----------------
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:23:17.29 ID:Xx1bIi7d0
ペチャクチャ…
魔女「ホムンクルスは仕切に何かと話して居るがアレで良いのじゃろうか…」
情報屋「私から見たら独り言を話しながら徘徊する人…世間でもそう見られてしまう」
商人「そういうのはちゃんと学習する筈だよ…今はまだ何も分かって無い」
情報屋「そうだと良いのだけれど…」
商人「僕が彼女に気付いて欲しいのは…人間の住まう環境だけ良くすれば良い訳じゃ無いって事さ」
魔女「ふむ…確かにその通りじゃな」
商人「虫の声も…アヌの声だってちゃんと聴いて自分で判断して欲しいんだ…悪いのは何なのか」
情報屋「あなたは私達の歴史の何所に問題が有ったと思って?」
商人「そうだな…僕は神を信じない…信じるのは命ある者だけさ」
情報屋「哲学?」
商人「アヌが器に収まったとして平和が来ると思うかな?」
魔女「…」
商人「古代では器に収まってた筈さ…その当時も争いが絶えなかった…何故だろう?」
情報屋「…」
商人「答えは簡単だよ…アヌがオークにそうしている様に人間に戦争を起こさせてるのさ…はっきり言う…アヌは邪神だ」
魔女「これ!下手な事を言うてはならぬ」
商人「あぁ邪神は言い過ぎたかな…裁きの神なのに何も裁けてない…だから信用出来ないのさ」
情報屋「あなたの意見は参考にしておくわ」
魔女「ふむ…裁きの神が人間を不要と判断したと言うのも考えられそうじゃ…」
商人「そこだよ…それが正しい裁きなのかホムンクルスに考えて欲しいのさ…命の声が聞こえるなら感じる事もある筈」
-----------------
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:23:52.62 ID:Xx1bIi7d0
『朝日』
コックリ コックリ
商人「とうとう月が昇る事は無かったか…多分北半球の側にあるんだろうな…」
情報屋「ぅぅん…」パチ ブルル
商人「焚火が消えて寒くなったかい?」
情報屋「ええ…寒いわ…飛空艇の中に入りましょう」スック
商人「魔女は僕が抱っこしていくよ」グイ
魔女「すや…」zzz
情報屋「良く見たら随分潮が引けて海が遠くなってしまったのね」
商人「月が北半球の側にあるんだよ」
情報屋「海抜は何メートル下がったのかしら…」キョロ
商人「ハハ国土が増えて良かったと言う見方もあるけどね…この島はあまり大きく無かったから」
情報屋「向こうの沈没してる船まで徒歩で行けそう」
商人「沈没船がいくつも陸に見えてるのは不思議な光景だ…」
スタタタ ピューーー パシュン シュルシュル
商人「あ…女海賊が走り抜けて…」
情報屋「元気そう…彼女が意味不明の行動する時はもう動き出してると言う時」
商人「何してるんだろう?」
情報屋「沈没船にでも行くのでは?」
商人「まぁ僕達は彼女の気が済むまで待って居ようか」
情報屋「それが良いわ…寒いから飛空艇に入りましょう」フラリ
商人「うん…」ヨッコラ
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:24:23.35 ID:Xx1bIi7d0
『鯨型飛空艇』
スヤ スゥ…
情報屋「あら?ホムンクルスも寝て…」
商人「本当だね…自然と寝てるのは始めて見たよ…いつもはスリープモードだとか言ってたけど」
情報屋「少し炉を温めるわ…」グイ シュゥゥゥ
商人「湯も沸かそうか…」
魔女「ふむ?…」ゴシゴシ
商人「あぁゴメン起こしちゃったね」
魔女「焚火が気持ち良うて寝てしもうたのぅ…」
商人「まだ寝てて良いさ…夜が短いから明るくなってるけど本当はまだ寝てても良い時間さ」
情報屋「もう慣れてしまったせいかも知れないけれどこの狭い飛空艇の中も結構落ち着ける場所ね」
商人「そうかい?」
情報屋「もう20年も前からこの空間はあの時のままなのよ…」
商人「え?」
情報屋「この飛空艇はもともとアサシンの持ち物だったの…盗賊ギルドに居た頃何度か乗ったのよ」
商人「そうだったんだ…じゃぁこの飛空艇は僕達の歩みを全部見て来たんだね」
情報屋「そう…だからとても落ち着ける場所」シンミリ
魔女「剣士や女エルフが座る場所も決まって居ったな…」
情報屋「女エルフが手を置いた場所に同じ様に手を置いて…何を想ったのか想像する事があるわ」スッ
商人「もしかして何か聞こえる?」
情報屋「何も…でも頭の中で思い描く」
商人「それって命の声じゃ無いか?」
情報屋「え?」
商人「君の中に居るもう一人の君が話しかけているんじゃないか?」
情報屋「どうなんだろう?」ハテ?
商人「僕はね…自分の体は自分の考えで動かしてる訳じゃ無いと思うんだ…」
商人「何かに動かされて居るのを後から自分で動かしたと錯覚してる…つまりもう一人の自分が居るんだよ」
情報屋「私の思考は後から理由付けをする思考…確かにそんな感覚はある…」
商人「もう一人の自分は何に基づいて動くのか…それは心の中の声…命の声さ」
魔女「哲学じゃのぅ…」
商人「アヌが語る神の声は…多分この部分を狂わせる…生きる行動原理を阻害する…だから戦争が終わらない」
情報屋「それはあなたが不死者だから気付けた事?」
商人「そうかもね…体が勝手にゾンビみたいに動いてしまう…僕の意思とは無関係に…ホムンクルスが自由に動けないのも同じ原理さ」
---命の声に従って居るのさ---
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:24:59.97 ID:Xx1bIi7d0
『しばらく後』
ドタドタ ザラザラ ドサ
女海賊「大漁大漁!!」
商人「やっと帰って来たね…貝を拾いに行ってたのかい?」
女海賊「いんや…沈没船見に行ったら貝が一杯だったのさ…これ食べたら行くよ」
商人「じゃぁもう一回焚火起こすよ」スタ
魔女「また石化せんじゃろうのう?」
女海賊「ほんなん気にしてたら何も食べれないって…線虫しとくから気にしないで食べよう」
情報屋「沈没船には他に何か有って?」
女海賊「なんも無いさ…資材になるくらいかな」
ホムンクルス「はぅ…」ムクリ パチ キョロ
女海賊「ホムちゃん起こしちゃったね…貝取って来たんだ…食べる?」
ホムンクルス「いつの間に寝てしまったのでしょう…妖精さんは何処へ?」
女海賊「妖精は昼間あんま出てこないさ…おっぱいに挟まって寝てるよ」
魔女「昨夜は沢山話をして居った様じゃな?何か聞けたんか?」
ホムンクルス「他愛もないお話を…」
女海賊「そだね…妖精は難しい話はしないさ」
魔女「ほうか…」
ホムンクルス「満たされた感覚があります…」
女海賊「そうそう!!その後お腹減るのさ…でっかい貝取って来たから食べよ」グイ
ホムンクルス「はい…」ヨロ
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:25:34.58 ID:Xx1bIi7d0
『焚火』
メラメラ ジュゥ
商人「んん?中身の無い貝が有るな…」
女海賊「あああ!!それ焼いたらダメ!!魔女にエンチャント掛けてもらうつもりで持って来たんだ」
魔女「んん?例の貝殻を作るのかえ?」
女海賊「通話できる貝殻を全員が持って無いじゃん?」
魔女「わらわとしか通話できぬが…」
女海賊「わかってんよ…みんなに配りたいだけさ」
魔女「まぁ良い…後でで構わんな?」
女海賊「うん…あちちち…はいコレ!でっかい謎の貝…ホムちゃん食べて良いよ」ポイ
ホムンクルス「はい…ありがとうございます」ハム モグ
商人「ハハ…謎の貝って大丈夫なんだろうね?」
女海賊「貝はなんでも食えるんだ…次魔女!!あちちち…」
魔女「ほう?こりゃ楽しみじゃ…」ジュルリ
女海賊「情報屋も沢山食べてね…血が足りないのに良く効く…ほいコレ!!」
商人「まぁ僕は良いや…ワインでも飲んでおく」グビ
女海賊「はふっ…ほふっ…うんま!!」モグモグ
魔女「焼き芋も余って居るぞよ?」ポイ
女海賊「貝の汁の中に漬けて食べると芋も美味しいんだ…」モグモグ
商人「それで…この後どうするんだい?」
女海賊「ホムちゃんの旦那が生まれるまで1ヶ月くらい掛かるよね」
ホムンクルス「旦那…」ピク
商人「まぁ…そんなもんかな」
女海賊「それまでここに置きっぱなしにする訳に行かないからとりあえず連れてく」
商人「それは良いとして行き先さ…」
女海賊「命の泉に行くに決まってんじゃん」ガブリ モグ
商人「ハハハまぁ…そうだよね」
女海賊「分かってんなら聞くなよバーカ!」
商人「君は単純なんだねぇ…」
女海賊「はぁ?単純も何も他に選択無いじゃん!!」
商人「うん…良いんだ…僕が深読みし過ぎた」
女海賊「何さ?他に何かあんの?」
商人「いや何でも無いよ…」---君はそのまま突っ走っても良いよ---
---例え神の逆鱗に触れようともね---
---命の水はアヌが目的を持って集めた水の筈---
---君はそれを無下にしようとして居るのさ---
---さぁ賭けだ…命が勝つか…神が勝つか---
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:26:06.95 ID:Xx1bIi7d0
『鯨型飛空艇』
シュゴーーーーー フワフワ
女海賊「あぁぁちっと食い過ぎた…」ゲフゥ
魔女「わらわは満足じゃ…」フゥゥ
商人「ハハ食べ過ぎは良くない」
女海賊「んん?良いんだって…私のエネルギーになって貝の命も無駄になって無い」
商人「ハハーン…弱肉強食を僕に説こうとしているかい?」
女海賊「昨夜そんな様な話してたじゃん…丸聞こえなんだよ」
商人「聞いて居たか…」
女海賊「私のウンコ食う?」
商人「なにバカな事言ってるんだ食べる訳無いじゃ無いか」
女海賊「冗談だよ…でもワームは喜んで食べる…そうやって命が巡ってるんだよね」
商人「フフそうだね…それが分かって居れば君に全部預けても良い」
女海賊「預ける?」
商人「そう…この世界の行く末をね」
女海賊「あのね…そもそもアンタはもう死んでんの…輪廻の外側に居るんだからあんたに選択する権利はそもそも無い」
商人「まぁそう言わないでおくれよ…その内肥料にでもなるさ」
女海賊「ふむ…なら良いか」
商人「こういう話が出来ると言う事は…君もこの世界の秘密に気付いているね?」ジロ
女海賊「何?その眼は…」
商人「勘の鋭い君が勇者で良かった…剣士は鈍感だったからさ…」
女海賊「あのね…人の気持ち逆撫でるの止めてくんない?イラつくんだ」イラ
商人「はぁぁぁ…僕はすべて達成した…思い残す事無いなぁ…」ノビー
女海賊「あんた私の奴隷だって分かってる?遊んで無いで働け!!地図書け地図!!名もなき島の地形変わってんじゃん!!」
商人「ハハ忘れてた…そうか僕には地図を書く仕事も残されてるなぁ…」ゴソゴソ
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:26:40.16 ID:Xx1bIi7d0
『海上_上空』
シュゴーーーーー ヒュゥゥゥ
女海賊「中緯度域に入って弱いけど偏西風に乗れてる…」
商人「このまま進めばハテノ村かな?」
女海賊「ハテノ村には行かない…大陸見えたら陸沿いに南下してお姉ぇの幽霊船目指す」
商人「幽霊船の現在地は?」
女海賊「地庄炉村目指して今キ・カイの沖だってさ」
商人「向こうも行動早いね」
女海賊「内海から早く出たいのさ…航海出来なくなる前にね」
情報屋「陸を見ながらならどうにか航海出来ると言って居たわね」
商人「それは岩礁が怖いねぇ…」
女海賊「ホムちゃんはまだ衛星見つけらんない?」
ホムンクルス「はい…現在地不明です」
女海賊「ちっと連れまわさないとダメかぁ…」
ホムンクルス「私は大丈夫ですよ?」
女海賊「あのね…今度こそホムちゃんを死なせる訳に行かないの…危ない所に連れまわしたく無いんだ」
ホムンクルス「それは皆さんも同じでは?命は一つしかありませんので…」
商人「ハハその通りだね」
女海賊「野望があんのさ…ホム島でホム一族繁栄させてホム国作ってホムホムしたいんだ」
ホムンクルス「え?あの…」
魔女「主の脳みそはどうなっとるんかいのぅ…ホムホムとは何ぞや?」
ヒラヒラ パタパタ
妖精「良いねぇ!!乗ったぁぁ!!」ヒョコ
女海賊「お!?あんたに分かる?」
妖精「僕もホムホムしたぁぁい!!」クネクネ
ホムンクルス「妖精さん?お話しましょう…」
妖精「おっけー!!何して遊ぶ?」クルクル
魔女「ふむ…つまり妖精の国を作りたいのじゃな…」
女海賊「おおおおおおお!!それも良い!!そうだな…妖精の国かぁ…」
魔女「主の頭には付いて行けぬ…感染してしまいそうじゃ…」
情報屋「ウフフ楽しそうで良いじゃない…」
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:27:39.64 ID:Xx1bIi7d0
『大陸_上空』
シュゴーーーー ヒュゥゥ
女海賊「やっぱ大分ズレてるなぁ…地図と比較して現在地分かる?」
商人「陸沿いに真南に進んで…多分偏西風で北に引っ張られたんだ」
女海賊「高緯度域飛ぶときは東西がアテにならんわ」
商人「夜中に星を見ながら飛ぶのが確実だね」
女海賊「そういうつもりで飛んでる筈なんだけどなぁ…なんでズレちゃうんだ?」ブツブツ
ホムンクルス「地磁気が安定して居ないので羅針盤の方角がおかしいと思われます」
女海賊「ん?どゆこと?」
ホムンクルス「地軸の移動後数年は地磁気が安定しないので磁極が動くのです」
女海賊「なんか良く分かんないけど羅針盤はアテにしちゃダメって事ね」
ホムンクルス「はい…特に高緯度域ではアテになりません」
女海賊「おけおけ覚えとく」
商人「分かったぁ!!場所特定出来たよ…此処さ」パサ
女海賊「ええと…羅針盤じゃ無くて地形で方角決めれば良いな…」グイ
『キ・カイ上空』
シュゴーーーー ヒュゥゥ
女海賊「ここまで来たらもう迷わない…陸沿いに東!!」グイ
情報屋「霧が酷くて幽霊船を見落とすかもしれない…高度落として」キョロ
女海賊「おけおけ…」
商人「流氷が東に流れて行ってるね…」
魔女「陸からは今ぐらいの距離で良いぞ…直に追いつくじゃろう」
女海賊「順風でちょい北寄りの風か…幽霊船もそこそこ速度出てそうだな」
情報屋「暗くなる前に見つけたいわ?」
女海賊「よっし!!ちょい魔女そのままお姉ぇの眼を見てて」ダダ チャキリ
魔女「何をする気じゃ?」
女海賊「インドラの光を前方に撃つのさ…いくよ?」カチ
シュン! パパパパパパパパパーン!!
商人「うわ…空中の水蒸気を破裂させてるのか…」
女海賊「どう?お姉ぇ気付いた?」
魔女「反応無いのぅ…」
女海賊「ほんじゃちょい角度変える…もういっちょ!」カチ
シュン! パパパパパパパパパーン!!
魔女「むむ!空を見上げたのぅ…」
女海賊「おけおけ!!進路変える…そっちの方向だ」グイ
商人「ハハなんとも強引なやり方だ…」
女海賊「使える物は何でも使うんだよ!!頭は使うためにあるのさ」
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:28:12.29 ID:Xx1bIi7d0
『幽霊船』
フワフワ
女海賊「こっから船尾に飛び移って!!」
魔女「わらわには無理じゃぞ?」タジ
ローグ「姉さ〜ん!!ロープ投げて下せぇ!!」
女海賊「おっけ!!どっか結んどいて!!」ポイ シュルシュル
商人「先に行くね…」ピョン
魔女「なんちゅう薄情な奴じゃ…」
女海賊「ほんじゃ私に掴まって…一人ずつワイヤー使って降ろすからさ」
魔女「初めからそうすれば良いのじゃ…」ノソノソ ガシ
女海賊「情報屋とホムちゃんちょい待っててね…すぐ戻る」シュルシュル
ホムンクルス「私に飛べるでしょうか?」
情報屋「大人しく待って居た方が良いわ?私には無理ね」
女海賊「おっけー!!次ホムちゃんおいで」シュルシュル
ホムンクルス「はい…」トコトコ ガシ
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--------------
『船尾』
ザブ〜ン ユラ〜
ローグ「済まんっすねぇ…姉さんの飛空艇は異形なんで乗らんでやんす」
女海賊「改修して全部縦帆にしちゃったから船尾にスペース無くなっちゃったね」
ローグ「元はガレオン船なんすが帆装がスクーナーになったんでしゃーないっす」
女海賊「まぁ良いや…ロープ予備ある?」
ローグ「へい!!」
女海賊「一本だけじゃちっと心配だからもう一本結んで来る」
ローグ「分かりやした…甲板は寒いんで居室に入っていやすぜ?」
女海賊「おけおけ!後で行くわ」シュルシュル
ローグ「いやぁぁあのワイヤー装置めちゃくちゃ便利っすね…」
魔女「これ!!関心しとらんで早う居室に入るぞよ…寒いんじゃ」ポカ
-------------
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172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:28:47.01 ID:Xx1bIi7d0
『居室』
ガチャリ バタン
女海賊「ぅぅぅぅさぶ…」ゴシゴシ
女戦士「炉に火が入って居るぞ…暖まるが良い」
アサシン「ワインもあるぞ?飲むか?」ゴク
女海賊「何これ?みんなくつろぎモード入っちゃてる?」
女戦士「航海はゆっくりだ…お前も少し休んだらどうだ?」
女海賊「まぁ良いけどさぁ…」スタ
女戦士「無事にホムンクルスを目覚めさせ何よりだ」
女海賊「ほんでさぁ…私命の泉に行かなきゃいけないんだ」
女戦士「フフ…聞いたかアサシン?」
アサシン「クックック期待を裏切らんな」
女海賊「何さ!?二人して!!」
女戦士「お前の行動癖を予測して居たのだ…次は何処かと賭けをして居た所だ」
女海賊「ちょ…」
アサシン「私の勝ちだ…金貨は頂く」
女戦士「仕方あるまい…」ドサ ジャラリ
魔女「随分と高値の賭けじゃな?」
女戦士「私は外海に出ると言いだすと予想していたのだ…アサシンはピンポイントで命の泉と予測した」
アサシン「それで賭け額が跳ね上がったまでの事」
女海賊「なんで命の泉に行く事分かってんの?」
アサシン「勘だ…第六感が働いたとでも言えば納得するか?クックック…」
女海賊「なんか腹立つなぁ…」ブツブツ
アサシン「さて次の賭けだ…出立は明日の朝だ」
女戦士「では私はその後…金貨1枚」チャリン
アサシン「フフまた私が勝ちそうだな…」
女海賊「あのさ?私が居るんだけど…その賭けなんか意味あんの?」
女戦士「気にするな…道楽なのだ」
商人「面白そうだなぁ…じゃぁ僕は明後日に金貨2枚」チャリン
女海賊「アホらし…ホムちゃん荷室にアラクネーの巣があるんだ…見に行こう」グイ
ホムンクルス「はい…」
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:29:22.84 ID:Xx1bIi7d0
『翌日』
カーン カンカン ゴシゴシ
ローグ「頭ぁ!!姉さんが大砲をバラバラにしてるんすが…放って置いて良いんすか?」
女戦士「フフやらせておけ」
ローグ「こういう時って機嫌損ねていやすよね?」
アサシン「クックック本当に単純だな…賭けの対象にされて意地を張っている」
女戦士「私達の作戦勝ちだ…これで2〜3日はここに止まる」
ローグ「近づかん方が良さそうでやんす…」
女戦士「まぁ丁度重装射撃砲の真似をして改造しようと思って居た所だ…妹の方が器用だから良い大砲に作り替えるだろう」
魔女「主らも人が悪いのぅ…」
女戦士「どうせまた寝て居ないのだろう?落ち着いて考える時間も必要に思う」
魔女「確かにそうじゃが…作り物も体力を使うじゃろうて」
女戦士「湯に浸かって体を温めれば寝る筈だ…昔からそういうクセがある」
アサシン「フフ重ねて言うが分かりやすい女だ…」
魔女「どうやって湯に浸からせるかじゃな…」
狼女「匂うって言ったら一発だよ」
女戦士「ローグ!!折を見て湯を沸かして置いてくれ」
ローグ「分かりやした…」
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174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:30:05.23 ID:Xx1bIi7d0
『甲板』
カチャカチャ コンコン
女海賊「ホムちゃん寒いから無理して付き合わなくて良いよ?」コンコンコン
ホムンクルス「少し体を鍛えようと思いまして…」ヨイショ ヨタヨタ
女海賊「お?どしたん?」
ホムンクルス「妖精さんに追いつけないので…」
女海賊「なるほど!!ほんじゃさ?砲弾をここまで持って来てくれる?」
ホムンクルス「はい…分かりました」
女海賊「危ないから一個づつね」カチャカチャ
ホムンクルス「行って来ます」トコトコ
ヨッコラ ドスン
商人「火鉢持って来たよ…寒いんじゃないかい?」
女海賊「おー分かってんじゃん!」スリスリ
商人「どんな改造してるんだい?」
女海賊「大砲の初速上げて飛距離伸ばす工夫さ…砲身の内側に細工してんの」コンコンコン
商人「へぇ?内側に溝が付くようにしてるのか…それだと口径が小さくなるね」
女海賊「威力よりも飛距離と精度の方が重要なんだよ…当たんなきゃ意味無いから」
商人「どのくらいの距離を想定してる?」
女海賊「そうだなぁ…600メートルでそこそこの命中精度出れば海戦で負ける事無いと思うな」
商人「あれ?普通の大砲ってそんなもんじゃない?」
女海賊「それは最大射程の話だね…そんなんそうそう当たんない…私が欲しい最大射程は1500メートル以上」
商人「なるほどね…」
女海賊「相手の射程外からどんだけ当てられるかってのが重要なのさ…当てられれば大砲1門で十分」
商人「ふむ…海賊は大体300メートルくらいの撃ち合いだね」
女海賊「そうそう…てか角度合わせたり色々あってそんな当たんないんだよ」
商人「当たらない弾は撃つだけ無駄だねぇ…」
女海賊「海賊はバカだからそこら辺分かって無いのさ」
商人「なんか…改造に結構時間掛かりそうだね?」
女海賊「てか何か手伝えよ…ちょいバラして転がった部品集めといて」
商人「ハハまぁ暇だったし少し手伝うかな」ヨッコラ
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175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:30:46.22 ID:Xx1bIi7d0
『半日後』
シュン! パパパパパーン! チュドーーーン
女海賊「え!!?」キョロ
ホムンクルス「リカオンさんが船首で流氷を撃っている様です…ご安心ください」
女海賊「なんだビックリしたよ…」
商人「大き目の流氷は船体を傷つけるかも知れないから壊しながら進むらしいよ」
女海賊「ほーん…ほんじゃインドラの銃は幽霊船に置いて行った方が良さそうだ」
商人「そうだね…」
女海賊「ちっとお腹空いて来たなぁ…商人!何か持って来てよ」
商人「パンとチーズで良いかい?」
女海賊「火鉢あるんだからそこで魚焼いて!!」
商人「お?魚なら大量にあるんだ…持ってくる」タッタ
女海賊「ホムちゃんも運動してお腹空いたんじゃない?」
ホムンクルス「そうですね…生体の筋肉増強の為にタンパク質を摂取する必要があります」
女海賊「ほんじゃ魚で丁度良いじゃん」
ホムンクルス「はい…栄養のバランスの為に私も食材を調達してきます」ヨタヨタ
シュタタタ
狼女「女海賊か…」
女海賊「リカ姉ぇ…どしたん?」
狼女「何か匂うと思って見に来たんだよ…」
女海賊「え!?私?」クンクン
狼女「女戦士が湯を沸かしてる…浴びてきたらどうだ?」ニヤ
女海賊「なんだろ…油の匂いかなぁ?」クンクン
狼女「火薬に錆びた鉄…油に…なんだこの匂いは…魚介の匂いだ」
女海賊「ヤッバ…全部心当たり有るわ…」
狼女「大砲の改造は程ほどにして匂いを落としてきた方が良い…」
女海賊「今から魚食べるんだ…その後に行くわ」
狼女「じゃぁね‥」ノシ
女海賊「そんな臭いかなぁ…」クンクン
狼女「…」---チョロいw---
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:31:15.24 ID:Xx1bIi7d0
『夕方_居室』
ドタドタ ドタドタ
女海賊「ふぃぃぃ…ダメだ…ホムちゃん一緒に寝よう」フラフラ
ホムンクルス「私は帆の張り替えを手伝って来ますので…」
女海賊「そんなんやったら手の皮ズル剥けになるよ?」
ホムンクルス「分かりました…対策して行きます」
女海賊「目が回る…も…もう寝る」ドター
アサシン「…」クックック
女戦士「…」チラリ
狼女「…」ニマー
女戦士「ホムンクルス!帆の張り替えを手伝うとはどういう事だ?」
ホムンクルス「筋力を付けようかと…」
女戦士「なるほど?丁度風向きが変わる頃だ…よし!3分全力でやって10分休め…それを3回繰り返したら肉を食して寝ろ」
ホムンクルス「はい…でもそれでは9分しか手伝った事になりませんが…」
女戦士「筋力の増強はそれで十分…但し全力でやるのだ」
ホムンクルス「分かりました…明日も継続するのですね?」
女戦士「いや…1日置きだ…十分体を休ませてからでないと怪我をするぞ」
ホムンクルス「はい…」シュン
魔女「筋力が欲しいとな?」
ホムンクルス「妖精さんに追いつけないのが悔しいのです…」
魔女「ほう?まっとうな理由じゃのう?」
女戦士「ふむ…速さが欲しいなら帆の張り替えが丁度適している…瞬発力が付くからな」
ホムンクルス「分かりました…行って来ます」トコトコ
商人「フフ…悔しいねぇ…そんな感情も持つ様になったのか」
情報屋「これは生命が持つ本能?」
商人「それしか考えられないね…生存本能なのか…自己肯定本能なのか…生命はそうやって進化して行くのさ」
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177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:31:51.72 ID:Xx1bIi7d0
『数日後_地庄炉村の沖』
ザブ〜ン ギシ
アサシン「…これは餞別だ…好きに使って良い」ジャラリ ドサ
女海賊「リカ姉…私からも」ドサ
狼女「これは魔石?」
女海賊「ワイヤーの装置に魔石必要になるから…ほかにも色々さ」グスン
狼女「フフ貰って置く」
ローグ「ほんじゃリカオンさん気球に乗って下せぇ…地庄炉村まで送りやす」
女海賊「リカ姉ぇ!!」ダダ ギュゥゥ
狼女「何…一生の分かれじゃ無いって…」
女海賊「もうリカ姉ぇの尻尾で体洗えないと思ったら寂しくなってさ…」ギュゥ
狼女「あのね…こっち迷惑してるの」
女海賊「尻尾だけ置いて行ってくんない?」グイ
狼女「触らないでって言ったでしょう!!」グイ
ローグ「あのー…早く乗ってくれやせんかね?」
狼女「ゴメン今行く…」ピョン シュタ
アサシン「ではリカオン…出来るだけ早く使いを出す…いつもの要領で接触するのだ」
狼女「分かったよ…父によろしく」
フワフワ
狼女「じゃぁまたね」ノシ
女海賊「ぶわぁぁ…リカ姉ぇ…尻尾ぉお…」ヨロ
---------------
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:32:26.43 ID:Xx1bIi7d0
『付近の小島』
ギシギシ ユラ〜リ
女戦士「気球が帰って来るまでここで一時待機だ…小島で水を補給するから小舟を降ろせ!!」
海賊共「へ〜い!!」ドスドス
女海賊「…」トボトボ
情報屋「そんなに寂しいの?」
女海賊「リカ姉ぇが好きだったんだよ」
魔女「何て言えば良いのか分からぬが…主の飛空艇でいつでも会いに来れるじゃろう?何故それほど悲しむかのぅ…」
女海賊「あれ?そういやそうだな…いやそうじゃない…リカ姉ぇが取られちゃうのがさ…」
魔女「取られるとはどういう事じゃ?」
女海賊「なんか地庄炉村に気になる男の人が居るんだってさ…」
魔女「なんじゃそんな事か…主の脳みそは本真に何を考えてるか分からんわい」
女海賊「ほんなん知るもんか!!本能だよ本能!!」
トコトコ
ホムンクルス「女海賊さん…リカオンさんへ祝砲を撃ってみるのはどうでしょう?」
女海賊「お!!?イイね!!」ダダダ
女海賊「お姉ぇ!!お姉ぇ!!大砲試し撃ちして良い?」
女戦士「火薬を無駄に使うな…」
女海賊「改造した後まだ一回も撃って無いのさ」
女戦士「そうか…では流れて来る流氷に当ててみろ」
女海賊「おけおけ…おっし!!海賊共!!大砲の撃ち方教えるからコーーイ!!」ダダダ
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:33:08.06 ID:Xx1bIi7d0
『水平迫撃砲』
…この大砲は砲弾の装填が特殊なんでしっかり覚えて
後装式といってこの後ろの蓋を開けて砲弾入れるの…ほんでしっかり蓋閉める
次に火薬を入れるのがコッチ…こっちもやっぱ入れた後蓋をしっかり閉める
照準は2軸式…水平射撃用と遠距離射撃は使う照準器が違うから注意
最後に射撃時は真後ろに立ったらダメね…反動で砲身が動くようになってるからパンチ食らうよ
海賊共「ほう…これはキ・カイの技術かいな?」
女海賊「私のアレンジも入ってるさ…ほんじゃ一発向こうの流氷狙うから見てて…」グイ カチ
ドコーン!!
海賊共「うほーーー」
女海賊「んあぁぁぁ…色々工夫したけど重装射撃砲と同じだなぁ…」
ホムンクルス「砲身が短いのが原因ですね」
女海賊「ホムちゃん分かる?」
ホムンクルス「直進性を増す為にライフル砲を採用している様ですがそれも初速が落ちる原因です」
女海賊「これ無いと狙った所に行かないのさ」
ホムンクルス「では…すこし射角を上げて精度よく当てらる様に照準を工夫すれば良いのでは無いですか?」
女海賊「それさ…相手との距離が正確に分かんないと当たんないんだよ…だから水平にこだわってんのさ」
ホムンクルス「望遠鏡を使って測量していますよね?」
女海賊「ダメダメ…精々300メートルくらいしか精度出せない」
ホムンクルス「分かりました…右目と左目を使って双眼鏡で三角測量する器具を作れば良いと思います」
女海賊「え!!?なるほどそうか…三角法で距離求めるのか」
ホムンクルス「この大砲でしたら測量さえ精度良く行えば600メートル程度の精密砲撃が出来ると思われます」
女海賊「よっし!もうちょいだな…」スタタタ
---------------
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:33:43.78 ID:Xx1bIi7d0
『荷室』
ガサゴソ
女海賊「使えそうな鋼材余って無いかなぁ…余ってるクロスボウバラシて鋼材にでもすっかぁ…」ゴロン
女海賊「ん?なんだコレ?」スッ
女海賊「黒い壺?なんだこれ?」
女海賊「あぁぁ思い出した…リリスを封じてた封印の壺だ…蓋が無くなっちゃったんだっけ…」
女海賊「そういや魔女に貰ったんだ…忘れてた」
女海賊「てかコレ蓋作れないんかな?…ちっと魔女に聞いてみるか」
--------------
『居室』
ガチャリ バタン
女海賊「魔女居る?」キョロ
魔女「んん?何事じゃ?」
女海賊「荷室に封印の壺置きっぱなしだったんだけどさ…これもっかい蓋作れないの?」
魔女「付呪師なら作れるがわらわには作れんのぅ…蓋は無うても入れ物としては優秀じゃと言うた筈じゃが?」
女海賊「すっかり忘れてたさ…どうやって使うんだっけ?」
魔女「只のカバン替わりじゃな?主は持ち物が多かろう…その壺にはようけ物が入るぞよ?」
女海賊「まぁ良いや…蓋は自分で作るかぁ」
魔女「そうじゃな?逆さにすると落ちてしまうで簡単な蓋は有った方が良かろう」
女海賊「なんか入れてみっか…」スポ
魔女「長い物も入る故に主にはピッタリの壺じゃ」
女海賊「お?お?お?うおぉぉメッチャ入るじゃん」スポスポ
--------------
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:34:13.10 ID:Xx1bIi7d0
『小島』
エッホ!!エッホ!!
女戦士「樽に入れるのは雪だけでは無く漂着した氷も入れて持ち帰る」
海賊共「がってん!!」ドスドス
アサシン「流氷があれば水には困らん様だな」
女戦士「こまかくするのが難義だ…」スパ スパ ゴトン
アサシン「しかし何処から流れて来て居るのか…」
女戦士「この様子だと直に氷山も流れて来そうだ…」スパ スパ
アサシン「インドラの銃で破壊出来んか…」
女戦士「やはり今の内に内海を出るのが正解だな」
アサシン「ふむ…商船をこちらによこすのは厳しそうだな…」
女戦士「いやそうでも無いぞ?この辺りは比較的海が浅いのだ…大きな氷山はもっと沖の方になる」
アサシン「ほう?つまり陸沿いならなんとか来られる訳か」
女戦士「問題は海流が逆だと言う所…船底の浅いスクーナーが必要になる」
アサシン「ううむ…フィン・イッシュには少ないタイプの船だな…」
女戦士「我々海賊がスクーナーを好む…逃げやすいのでな?」
アサシン「フフ…味方で良かった」
シュン! パパパパーン! チュドーーーン!
女戦士「んん?」キョロ
アサシン「空に向かって撃って居るな…」
女戦士「まさか…ガーゴイル?」
アサシン「どうやらゆっくり出来ん様だ…」スック
女戦士「海賊共!!引き上げるぞ!!」
海賊共「へ〜い!!」ドスドス
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:34:40.80 ID:Xx1bIi7d0
『甲板』
ドタドタ
女海賊「ちょっと商人!あんま遠くのガーゴイル倒しても意味無いから」
商人「そうだったね…精度良すぎるからツイ使っちゃう」
女海賊「ガーゴイルなんか20メートルくらい近付くまで放置で良い」
情報屋「ねぇ…月が出てる」ユビサシ
女海賊「本当だ…」
商人「なんか計算合わないねぇ…今頃北半球の側に月が有る筈なのに」
女海賊「水平線なぞって横に移動すんじゃね?」
情報屋「多分そうね…今からしばらく月が見えっぱなしに思うわ」
商人「地軸の移動も合わさってるから分からなくなるね」
女海賊「落ち着くまで観測も無駄さ…それよりガーゴイルが今の時点で出てるってのがなぁ…」
商人「まぁ僕が見張っておくよ」
女海賊「はいはい…私作り物してるから居室入っとくわ」スタ
-------------
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183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:35:08.75 ID:Xx1bIi7d0
『しばらく後_居室』
ガチャリ バタン
女海賊「お姉ぇ帰ってきたんだ?」
女戦士「インドラの光を見て慌てて帰って来たが大した事無かった様だ」
女海賊「月が出て狭間が近づいてるのさ」
女戦士「うむ…今観測をさせている」
女海賊「意味無くね?」
女戦士「月の公転の傾き具合が分かるぐらいか…」
女海賊「早い所ホムちゃんに衛星見つけてもらうだね」
女戦士「ところで今度は何を作っているのだ?」
女海賊「距離観測用の双眼鏡さ…望遠鏡だとあんま精度無いから三角法も併用すんの」カチャ
女戦士「ほう?面白そうだ」
女海賊「これお姉ぇの方が上手く作るかもね」
女戦士「双眼で見てどう距離に換算する?」
女海賊「基準になる照準と目標にピント合わせた時の差分を測るのさ…覗いてみ?」ポイ
女戦士「ふむ…なるほど」クリクリ
女海賊「いま触ってるダイアルに数値書いてるんだ…それが補正係数…あとは普通の測量だよ」
女戦士「これで対象までの距離を精度よく求めるのか」
女海賊「そそ…あとは大砲の射角調整すればドンピシャで当たる…筈…」
女戦士「大砲を撃たせるのは測量士にやらせた方が良いな」
女海賊「そだね…計算早い人が良い」
女戦士「よし!双眼鏡の構造は理解した…後は私がやろう」
女海賊「ホムちゃんが言うにはちゃんと測量すればあの大砲で600メートルの精密砲撃が出来そうだってさ」
女戦士「…という事は対象が大型の船だった場合はもっと遠距離から狙えるな」
女海賊「こっちも船で揺れてるからそう簡単には行かないと思うけどね…」
--------------
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:35:40.54 ID:Xx1bIi7d0
ドタドタ
ローグ「頭ぁ!!戻ってきやしたぜ?」
女戦士「ご苦労!!物資調達はどうだ?」
ローグ「布とロープを仕入れて来やした…食料もボチボチでやんす」
女戦士「よし!では出港させろ」
ローグ「へい!!…で?頭は何を作ってるでやんすか?」
女戦士「測量用の双眼鏡だ」
ローグ「あぁ望遠鏡の一種っすね…」
女戦士「悪いが私は手を離せん…海賊共に出港させて来い」
ローグ「わかりやしたぁ!!」ダダ
--------------
女海賊「おーーーし!!これで私が賭け金全部頂きさ」ジャラジャラ
女戦士「…」チラリ
アサシン「フフ…」
商人「良く我慢したねぇ…」ボソ
女戦士「商人!余計な事を言うな!」
女海賊「んん?まぁ良いや…ほんじゃちっと命の泉まで行って来るわ」
女戦士「誰を連れて行く?」
女海賊「どうすっかなぁ…ホムちゃんは衛星探すのに連れて行くとして…」
女戦士「やはり商人と情報屋か?」
女海賊「なんか毎回同じなんだよなぁ…安定っちゃ安定なんだけど…」
情報屋「私はもう少し体力をつけてからにしたいわ」
女海賊「おけおけ…ほんじゃ商人とローグかな」
女戦士「…との事だ…ローグ!お前が女海賊の見張り役だ」
ローグ「へい…わかりやした」
女海賊「何さ見張り役って…」
女戦士「お前は鎖を付けておかないと直ぐに何処かへ行ってしまうのでな」
女海賊「なんだよちゃんと帰って来るさ」
女戦士「幽霊船は陸沿いに外海側からフィン・イッシュを目指す予定だがどこで合流する?」
女海賊「フィン・イッシュまでハイディングしないで航海したら結構掛かるよね…まぁ海岸沿い探して戻って来るさ」
女戦士「インドラの銃は借りて置くぞ?光の石で照らして置けば空からも探しやすかろう」
女海賊「お!?それ良いね…晴れてたらメッチャ遠くから見えるわ」
女戦士「では決まったな?」
女海賊「まぁこっちはハイディングして移動すっから直ぐに戻るさ」
女戦士「そうしてくれ」
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:36:11.17 ID:Xx1bIi7d0
『鯨型飛空艇』
シュルシュル スタ
女海賊「はいホムちゃん飛空艇に乗って」
ホムンクルス「はい…」ピョン
ローグ「次あっしが行きやすぜ?」シュルシュル
商人「ほっ!!」ピョン
ローグ「ワイヤー装置有るとラクっすねぇ…」ピョン
女海賊「おっし!!ロープほどいて…」グイグイ ポイ
ローグ「姉さんはいつも商人さんを連れて行くのは理由があるんすか?」
女海賊「商人は寝ないからさ…見張りとか操舵をずっと任せられるんだよ」
商人「ハハ…まぁそうだね」
ローグ「理解しやした…姉さんにとってラクなんすね」
女海賊「食事も要らないし何処行ってもお金に困んないし…捨て駒にしても死なないし」
商人「捨て駒とは酷いな…」
ローグ「いやいやこれは姉さんの誉め言葉なんすよ…出来る男に出来るって言わないでやんす」
女海賊「はいはいもう出発するよ…ホムちゃん操舵の仕方を教えるからこっち来て」
ホムンクルス「はい…」
女海賊「ほんじゃ良く見ててね」グイ シュゴーーーーーー
フワフワ
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:36:42.27 ID:Xx1bIi7d0
『上空』
シュゴーーーーー ヒュゥゥゥ
ローグ「これ北に向かうだけじゃ向こうの大陸に着かんのですかね?」
商人「それダメだね…外海のど真ん中飛んじゃう可能性がある」
女海賊「羅針盤はアテに出来ないんだ…陸の形を見ながら方向定める感じ」
ホムンクルス「南極では全部の方向が北です…そして今磁極がどこにあるのか分からないのです」
女海賊「だからホムちゃんの衛星頼りなのさ」
商人「そういえばさ?衛星は黒色惑星の影響を受けて居ないかな?」
ホムンクルス「静止軌道から外れている可能性が高いので出来るだけ早く修正しないと落下します」
女海賊「えええ!!それ超マズイじゃん」
商人「修正とは?」
ホムンクルス「推進力を制御するエンジンが搭載されていますので軌道の修正が可能です」
商人「エンジン?」
ホムンクルス「皆さんに分かる言い方ですと風の魔石と言う所でしょうか」
商人「なるほど…」
女海賊「それに乗って月に行けたりしない?」
ホムンクルス「女海賊さんが乗って行く事は不可能です…1万パーセント無理と言えば理解してもらえますか?」
商人「1万パーセントw」
女海賊「めっちゃ分かりやすい」
商人「月の公転がすごい変わってるけど平気なのかな?」
ホムンクルス「およそ200年程で元の軌道に戻ると予測します…数十年は洪水の影響が一番大きいかと思われます」
商人「情報屋も同じ事言ってたな…海抜100メートル変わる場所もあるとか」
ホムンクルス「その通りです…しかし現在の文明圏では20メートルくらいでしょうか」
商人「そうか…僕達は未踏の地がどうなってるのか知らないだけか…」
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:37:14.40 ID:Xx1bIi7d0
『外海へ抜ける海峡_上空』
シュゴーーーーー ヒュゥゥゥ
女海賊「おっし!分かったぞ…こっから右方向に行けばフィン・イッシュ領方面だ」
ホムンクルス「もう少しで高緯度域を出ると思われますので羅針盤も少しはアテになるでしょう」
商人「船が5隻くらい外海に出た所に居るね…」
女海賊「どれどれ…何の船だろう?」スチャ
ローグ「あっしにも望遠鏡貸して下せぇ」
女海賊「あんたに何処の船か分かる?」パス
ローグ「そらあっしも海賊歴長いでやんすからね…ええと…」
商人「今の状況で航海しようとする船はロクな船じゃないと思うな」
ローグ「当たりでやんす…豪族があそこで出待ちしてるみたいっすね…ちっと頭に連絡しておきやす」
女海賊「迫撃砲の試し撃ち出来んじゃん」
ローグ「外海の方まで出たらハイディング出来るんで多分大丈夫でやんすよ」
女海賊「インドラの銃もあるんだから全然心配してないよ…」
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188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:37:45.51 ID:Xx1bIi7d0
『幽霊船_甲板』
女戦士「使い方は分かったな?…次はもう一つ向こうの流氷までの距離を測ってみろ」
測量士「がってん!!」クリクリ
女戦士「どうだ?」
測量士「1.278×660メートル…843メートルでごわす!!」
女戦士「あとは迫撃砲の射角だな…撃ってみるか…」
測量士「任せてがってん!!」
女戦士「ふむ…やってみろ…」ツカツカ
ノソノソ
魔女「女戦士や…ローグから連絡じゃ…貝殻を持てい」スッ
女戦士「んん?進路に何か妨害を見つけたな?」スッ
”頭ぁ…聞こえていやすかね?”
”どうした?”
”外海に出る海峡で豪族の船が5隻出待ちしてるんす”
”ふむ…船の大きさは?”
”キャラック船1隻とスクーナー4隻っすね…多分セントラル軍船崩れでやんす”
”分かった…距離を開けつつ様子を伺う”
”流氷もポツポツ流れてるんで気を付けて下せぇ”
”哨戒ご苦労!”
”じゃぁまた何か有ったら連絡しやす…ザザー”
女戦士「測量士!豪族と海戦になるかもしれん…今の内に迫撃砲の着弾精度を上げておけ」
測量士「距離はどの位で?」
女戦士「800メートル以上で当てられる様に工夫しろ…それだけ離れれば向こうの大砲はこちらに届かん」
測量士「がってん承知の助!!」ドタドタ
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189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:38:17.55 ID:Xx1bIi7d0
『翌日_外海に出る海峡』
ザブ〜ン ユラ〜リ
アサシン「やはり向こうもこちらに気付いて居そうだ」
女戦士「なかなか優秀な見張りが居るらしい…」
アサシン「このまま直進か?」
女戦士「先ずは出方を見ん事にはな…既に一隻私達の後方に回ろうとしている様だが…」
アサシン「主力は大きなキャラック船か?」
女戦士「さぁな?アレに近付かないようにこちらが動くと思って居るのだろう」
アサシン「どうする?インドラの銃なら先制で打ち込めるぞ?」
女戦士「まぁ待て…それは奥の手だ…こちらの迫撃砲も試してみたかったのだ」
アサシン「砲弾が随分小さいから決定力が無さそうだが?」
女戦士「着弾させて追い散らせば良いのだ…貴重な船をわざわざ壊す事もあるまい」
アサシン「クックック私は高みの見物と行こう」スタ
海賊「頭ぁ!!こっちの射程に入るでがんす!!」
女戦士「まだ撃つな!!キャラック船とは1kmの距離を置いて少し左に転進しろ!!」
海賊「へい!!」ドドド
女戦士「4隻のスクーナーに囲まれる筈だから狙うのはスクーナーだ!外すな!?」
測量士「がってん!!」
女戦士「有効射程に入り順次当てて行け!!」
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:38:51.65 ID:Xx1bIi7d0
『海戦』
ドコーン!!
アサシン「フフ…そう簡単に動く的には当たらんか」
魔女「向こうは撃ち返して来んのぅ…」ノソリ
女戦士「射程外だからな…」
ドーン ドーン ドーン ドーン
アサシン「クックック届かんのも分からんのか奴らは…」
女戦士「こちらに大砲が1門しか無い事を知って居るのだ…包囲してるぞという合図」
アサシン「なるほど…」
女戦士「測量士!!何をしている!!当ててやれ!!」
測量士「がってん!!次こそ…」
ドコーン!!
アサシン「お?着弾か?」
魔女「ほぅ…高みの見物もなかなか見物じゃな…」ノソノソ
測量士「この距離だと2〜3発に一発当たる感じでごわす」
女戦士「どんどん撃て…スクーナーを散らせば私達の勝ちだ」
測量士「がってん!!」
ドコーン!!
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191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:39:23.85 ID:Xx1bIi7d0
『10分後』
ドコーン!!
女戦士「フフやはりマストは折られたく無いから近づけんか…」
アサシン「距離800メートルではそこそこ当たる様だ…この迫撃砲の最大射程はどの位だ?」
女戦士「分からん…射角を上げ過ぎると砲弾の着水が見えんのだ」
アサシン「2km先ぐらいまでは数を撃てば当たりそうだ…」
女戦士「陸上戦では無いからそれほど長い射程は不要に思う…今の射程で十分だ」
魔女「相手を追い払えば不毛な消耗戦をせんでも良いな?良い武器じゃ」
海賊「頭ぁ!!キャラック船が遠ざかってるでがんす!!」ドタドタ
女戦士「だろうな?スクーナーの追跡だけ注意して陸沿いにフィン・イッシュを目指す」
海賊「へい!!」
アサシン「余裕だったな…」
魔女「さて情報屋と談話でも楽しむとするかのぅ…」ノソノソ
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--------------
『どこかの上空』
リリース! スゥ…
女海賊「商人!ちょい地形確認して」
商人「ええと…北側はすごく遠くに山脈…東側が低地で針葉樹がポツポツ生えてる…どこだ?」
ローグ「多分大分フィン・イッシュ通り越していやすね…」
商人「海が見当たらないなぁ…」キョロ
ローグ「セントラルの北西じゃないっすか?昔砂漠だったら辺…」
女海賊「なんかそんな感じだね…」
商人「砂漠といえば龍の巣って言われた砂嵐どうなっちゃったんだろう?」
ローグ「前の噴火で寒冷化した後は無くなったらしいですぜ?」
女海賊「ええ?知らんかった…なんかあんの?」
ローグ「詳しくは知らんです…リザードマンが沢山居て人が近づかんでやんすよ」
女海賊「折角だからソコ通って行こうか」
--------------
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:40:00.69 ID:Xx1bIi7d0
『荒野上空』
シュゴーーーーー ヒュゥゥゥ
女海賊「また遺跡っぽいのがある…」
商人「リザードマンはこんな所に住処を持ってたんだね」
女海賊「情報屋を連れて来れば良かったなぁ…」
商人「見た感じキ・カイの様な高度な文明跡では無さそうだ」
女海賊「いつの時代とかアンタ分かんない?」
商人「う〜ん…1000年とか…2000年とか?」
ローグ「でも砂嵐の中で良く生活していやしたね?」
商人「リザードマンは耐環境性があるとか誰かが言ってたな…あと変温動物だから食料少なくても良いらしい」
ホムンクルス「私が名も無き島の端末で調べた範囲内でお答えできますよ?」
商人「あーそういえば生物学者の研究所だったね」
リザードマンは超古代から生息している人型ミュータントで地球外来種です
およそ1万年前に絶滅したとされていますが化石に残った遺伝子から人間の手により復活させられました
その生態は今おっしゃっていた様に地球上のあらゆる環境に適応する強い耐環境性を持って居ます
しかし手先が器用では無い事により文字を残す事や高度な道具を作る事が出来ない為
現代に至っても独自の文明を残すに至って居ません
商人「オークと同じ感じか…」
ホムンクルス「オークは人間までとは行きませんが独自の生活圏を少し作っていますね」
女海賊「アヌンナキが始めて地球に来た時って…なんつったっけな…ペルティリアン?」
商人「レプティリアン…多分リザードマンの御先祖さんさ」
ホムンクルス「皆さんのお話からするとその可能性が高いですね」
女海賊「1万年前に絶滅したってどういう事?」
ホムンクルス「それは名もなき島の端末の情報にありませんでした」
商人「きっと人間の手によって駆逐されたのさ…神々の戦いだよ」
ローグ「そういやリザードマンはあんまり強く無いでやんす」
ホムンクルス「人間より優れているのは耐環境性の他に長寿であるという事です…およそ1000年の寿命があります」
商人「ドラゴンと一緒か…」
女海賊「今の話からするとリザードマンはここの遺跡に住み着いてるだけっぽいね」
ホムンクルス「人間に追われて誰も近づかない砂嵐の中へ逃避したのかと…」
女海賊「なんか可哀そうになって来たなぁ…」
ホムンクルス「因みに人間との交配をさせる実験はされていた様ですが遺伝子配列が違い過ぎて適合しません」
商人「ん?じゃぁ共存は無理という事かな?」
ホムンクルス「共存出来るか否かは人間の側に問題がある様です」
女海賊「なんかみんな魔物だと認知してる時点で共存は無理っぽいな…」
ローグ「しょうがないっす…リザードマンの方から襲って来るもんで…」
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:40:35.44 ID:Xx1bIi7d0
『遺跡上空』
シュゴーーーー ヒュゥゥ
商人「結構リザードマンの数が多い…」
女海賊「飛空艇に気付いて騒いでる…よーし!!」スック
ローグ「何する気っすか?撃っちゃダメでやんす」
女海賊「撃つんじゃないよ…ちっと挨拶さ」グイ
ボエェーーーーーー ブシューーーーーー
商人「ハハハ…クジラの潮吹きか」
ローグ「あらららら?あらら…リザードマンがひれ伏していやすぜ?」
商人「向こうからしたら神様に見えるかもね?」
女海賊「ふ〜ん…そういう事か…」
商人「んん?」
女海賊「アヌンナキがどうやって神様になったのかって事さ…人知を超えた事を見せるだけで神様になるんだ」
商人「なんだそういう事か…」
女海賊「その当時の神様がなんでポンポン人間にやられたのか…実は大したこと無かったって感じじゃね?」
商人「なるほど…神々の戦いと言うのは後の人間がそう伝えただけで実際はもっと現実的な感じか…」
女海賊「ポンポンやられちゃうから今度はメチャ強いオークに乗り変えて来たんじゃないの?」
商人「フフ…君のそういうズケズケ言う所は好きだよ」
女海賊「なんか私…アヌが神様なのか良く分かんないんだよなぁ」
商人「同感さ…僕達に何をもたらしてくれるのか…謎ばかりだよ」
---どうせ何ももたらしてくれない---
---何故なら人間に興味なんか無いからさ---
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:41:43.63 ID:Xx1bIi7d0
『山脈上空』
シュゴーーーー ヒュゥゥ
ローグ「うはぁぁ…川が氾濫しまくっていやすね…」
商人「赤道に近くなったから雪が溶けて居るのと…雨も降っているんだろうね」
女海賊「これ目印の山とか全然分かんなくなっちゃったんだけど…」
ホムンクルス「皆さん…衛星の行方が分かりました」
女海賊「おお!!ほんじゃホムちゃんに案内お願いする」
ホムンクルス「軌道を修正して元の静止軌道へ戻るのにおよそ2日掛かります」
女海賊「そんな遠く行っちゃってんの?」
ホムンクルス「それ程遠くではありませんが急いで戻すと落下の危険がありますので…」
商人「まぁ見つかって良かった…」
ホムンクルス「衛星が救難信号をキャッチして居ます」
女海賊「んん?救難?どっから?」
ホムンクルス「座標からして宇宙からの模様…エネルギー供給を要求しています」
女海賊「宇宙!!?ちょちょ…どういう事?」
ホムンクルス「識別コードOV-277機…私のデータに機体のデータがありません…旧式のシャトルと想定されます」
女海賊「ちょい何言ってるかさっぱり分かんない…なんで救難信号?誰か居んの?」
商人「もしかしてそれは箱舟の事かい?」
ホムンクルス「分かりません…ですが古代の人が生存している可能性があります」
商人「ハッ!!情報屋が宇宙に逃れた人が居るのを見つけてる…それの事か」
女海賊「もしかしてそれに乗って月に行けたりする?」
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:42:14.84 ID:Xx1bIi7d0
ホムンクルス「今までの提案の中で最も可能性が高いです…動かす事が出来れば99%月へ行けるでしょう」
女海賊「おっし!!それ奪って動かすぞ」
ホムンクルス「但し…動かせる可能性は非常に低いです」
女海賊「ホムちゃんが居れば何とかなるさ…ほんで?エネルギー供給って何?」
ホムンクルス「インドラの光です…指定の座標へ撃てば供給完了します」
女海賊「おっけ!!供給してあげよう」
商人「良いのかい?良く分からない相手にさ?」
女海賊「何言ってるのさ!やっと月に行ける方法見つけたんだ…私は逃さないよ」
商人「ハハ君と言う人は…」
女海賊「ホムちゃん!インドラの光を撃ってあげてよ」
ホムンクルス「承認…インドラシステムを起動します」
座標同期完了…姿勢制御オート
ホムンクルス「発射します…」
女海賊「…」キョロ
商人「…」ポカーン
ローグ「ええと…何か起きやしたかね?」
ホムンクルス「完了しました…未確認機からの応答はありません」
女海賊「ん?…終わり?」
ホムンクルス「はい…」
女海賊「降りて来ないの?」
ホムンクルス「分かりません…」
女海賊「なんだよ…期待して損したわ」
商人「こんなに簡単にエネルギー供給出来るのか…スゴイな」
女海賊「あ…ちょいヤバかったかも…機械が人類に戦線布告してるとか言ってたじゃん?」
商人「ああああああああ!!まさか敵に塩を送っちゃったか…」
ホムンクルス「未確認機に動きがあれば分かりますのでご心配なく」
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:42:54.45 ID:Xx1bIi7d0
『夕方_山岳部の崖際』
フワフワ ドッスン
女海賊「おっし…ここなら魔物も来ないっしょ」
ローグ「外で焚火でもしやしょうか」
女海賊「そだね…一応ローグと商人はプラズマの銃を持って行って」
ローグ「へい!!あっしは薪を集めてきやす」ダダ
商人「じゃぁ僕はガーゴイルを警戒しておくかな」
女海賊「命の泉行くのにこんな迷うと思わなかったさ…地形覚えた筈なんだけどなぁ…」
商人「どれだけ雪が溶けたのか分からないね」
女海賊「これホムちゃんの衛星待ちになっちゃうかも…」
商人「そうそう…衛星と通信出来るなら月の公転とかどうなったか分からないかな?」
ホムンクルス「基準が無くなってしまったので今は観測出来ません…」
商人「そうか…君は衛星からこちらを見る事も出来るのかな?」
ホムンクルス「はい…今は地球に接近しつつ地表の形状を以前と比較して居ます」
女海賊「おぉそんな事出来るんか…どう?メッチャ変わってそう?」
ホムンクルス「そうですね…内海に大きな津波が到達して居ないので皆さんには影響が分かり難い様です」
商人「外海はスゴイ事になってるんだ?」
ホムンクルス「海底で大きく分断している個所もある様で以前とは少し違った世界地図となるでしょう」
女海賊「まぁ海の占める割合が7割以上だから影響の7割は海だよ」
ホムンクルス「海面の上昇で沈んだ島や隆起で新しく生まれた島が沢山ある様です」
女海賊「なんちゅーか…大した苦労も無く生き残ったな…」
商人「そうでも無いよ?影響の少ない地域に人を誘導したお陰もある」
女海賊「アンタなんかやったん?」
商人「僕は物流で人の流れを少しコントロールしただけさ…公爵はもっと強引にやったよね」
女海賊「私石になってたから良く分かんないのさ」
商人「豪族使って追いはぎみたいな事やったり…海軍を全部外海に移動させたり…」
女海賊「ほ〜ん…」
商人「結果論なんだけど救われた人は多いと思うな」
ダダダ
ローグ「皆さんお待たせしやした…焚火を焚いたんで暖まって下せぇ」
女海賊「お!!山賊焼きでも焼くかぁ!!」スタ
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:43:27.07 ID:Xx1bIi7d0
『焚火』
メラメラ ジュゥゥ
ローグ「姉さん…何処にその肉仕舞ってたんすか?」
女海賊「魔女に貰った壺に何でも入るから適当に詰めて来たのさ」
ローグ「酒は有りやすかね?」
女海賊「ほい!!」ドン
ローグ「おぉぉぉ!!姉さんが居たら物資に困らんじゃないっすか…」
女海賊「あんま入れすぎると中でグチャグチャになる」
商人「他に何入ってるの?」
女海賊「爆弾とかボルトとか重たい物ばっかだよ」
商人「それって本当は魔物を封じる壺だよね…」
女海賊「どうやってこん中入れるか知ってる?」
商人「呼んで返事したら吸い込むらしい…後は量子転移の魔法?」
女海賊「お!?ほんじゃ商人の名前呼んで返事したら吸い込まれる?」
商人「ちょっと止めて欲しいな…いくら不死者だからと言って…」
女海賊「ヌフフフフ…ねぇ商人?」
商人「だからぁ!!それで遊ばないで欲しい!!」
シュゥゥゥゥ スポン!!
ローグ「あららららら…こら偉いこってすわ…」
商人「おーーーい!!高くてそこまで登れないよ!!出してぇぇ」
女海賊「いでよ!!商人!!」
シュゥゥゥゥ スポン!!
商人「ちょっと止めてって…」
女海賊「面白い!!どんくらいの高さだった?」
商人「2〜3メートルだよ…何か積めば出られそうだけど」
女海賊「ほんじゃロープで出られるか…コレ使い方次第で檻の中とか入れるな」
ローグ「何する気なんすか?」
女海賊「通れない向こう側に商人を行かせる事が出来るじゃん?」
商人「あのね…なかなかそういう場面が無いと思うんだけど…」
女海賊「ムフフフフ…これで盗賊を出し抜ける…ようし!見てろよ?ウヒヒヒヒ」ニマー
ローグ「いやぁぁ姉さん…カリスマっすね」
商人「ヤレヤレ…」
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:44:07.71 ID:Xx1bIi7d0
『十日夜の月』
ギャァァ バッサ バッサ
女海賊「やっぱ夜になるとガーゴイル出てくんな…」
商人「近づいては来ないね」
女海賊「飛空艇にはそうそう襲って来ないよ…プラズマの無駄撃ちはしない様に」
商人「僕が見張っておくから君は休んで良い」
女海賊「そうするわ…ホムちゃんまだ妖精とくっちゃべってるかな?」
商人「そうだね…まぁ見ておくから心配しないで」
-------------
『鯨型飛空艇_荷室』
ガサゴソ ガサゴソ
女海賊「あれ〜〜?何処に置いたっけなぁ…」
ローグ「何か探してるでやんすか?」
女海賊「どんぐりとか種類を小分けしておいてた筈なんだけどなぁ…」ゴソゴソ
ローグ「姉さんの虫が食べて居やしたぜ?てっきりあっしは姉さんがあげたのかと…」
女海賊「えええ!!?種は食うなって言ってんのに!!」
ローグ「どっかその辺に隠れて居やせんかね?」
女海賊「あ!!良く見たらウンコいっぱいあるじゃん!!何やってんだよ…ワーム!!掃除しろ!!」
ニョロニョロ モソモソ
女海賊「あのね!!種は食うなって言ってんじゃん!!」
ワーム「プギャー…」パクパク
ローグ「姉さん…その虫じゃないでやんす」
女海賊「種食うのはワームしか居ないんだよ…」
カサカサ モソモソ
女海賊「んん?あああああああああああ!!ダンゴムシ動いてる…」
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:44:44.44 ID:Xx1bIi7d0
ダンゴムシ「!!?」クルン コロコロ
女海賊「死骸じゃ無かったのか…てかいつの間に飛空艇に乗ってんだよ…」
ローグ「その虫は未来君の生まれ変わりなんすよね?姉さんが連れて来たと思って居やした」
女海賊「おい妖精出て来い!!どうなってんのさ!!」
スポン!! ヒラヒラ
妖精「呼んだ!?」パタパタ
女海賊「このダンゴムシはアンタの本体じゃないの!?」
妖精「何の事かな?僕は僕だよ?ダンゴムシはダンゴムシ…何を言ってるのか分からないよ」
女海賊「どういう仕組みなのか私にもさっぱりさ…まぁ良いやダンゴムシって生き返ったん?」
妖精「僕が分かる訳無いじゃないか…ダンゴムシに聞いて見なよ」
女海賊「そりゃそうだ…おい!!ダンゴムシ!!?」ツンツン
ダンゴムシ「…」コロコロ
女海賊「あんた未来じゃないの?」
ダンゴムシ「…」ジーー
ローグ「あ…姉さん…独り言喋りながら虫をつつく姿は他の人に見られちゃイカンですわ…」
女海賊「うっさいな!!あんた妖精の声聞こえないの?」
ローグ「なんか聞こえるんすが聞き取れんのです…姉さんの一人芝居に見えるんすよ」
女海賊「ちっと一人にしといて…」
ローグ「へい…あっしは姉さんを疑っちゃ居やせんぜ?」
女海賊「はいはい分かったから…ほんで妖精!!どういう訳か聞かして貰うよ」
妖精「ハチミツ欲しいなぁ…」
女海賊「あとであげるから…もっかい聞くよ?アンタどっから来たん?」
妖精「妖精は狭間に住んで居るんだよ?」
---------------
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200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:45:25.08 ID:Xx1bIi7d0
『焚火』
メラメラ パチ
ローグ「こっちは異常無しっすか?」スタ
商人「あぁ…相変わらずガーゴイルは遠くに居るね…ローグは飛空艇を追い出されたのかな?」
ローグ「そんな所っすね…姉さんが独り言話し始めたもんで…妖精と話してるんですがね」
商人「そうか…ローグは妖精の声が聞こえないんだ」
ローグ「小さな光と聞き取れない声は聞こえるんすが…」
商人「僕は不死者になってからコッチ良く聞こえる様になったよ」
ローグ「ホムンクルスさんも聞こえているみたいっすね」
商人「うん…さっきから盗み聞きしてるのさ」
ローグ「どんな事話してるんすか?」
商人「大した話じゃない…おっぱいの大きさと温度で揉めてる」
ローグ「あたたたた…本当どうでも良い話でやんす」
商人「でも不思議なんだ…ホムンクルスがどんどん人間らしくなっていくのがさ」
ローグ「変わりやしたね?運動すると言いだしたり…いつの間に寝てたり」
商人「本能的な事を妖精から教えて貰ってるのかもね」
ローグ「不死者は本能的になにか無いんすか?」
商人「う〜ん食欲も睡眠欲も性欲も無い…あ…生き血が欲しくなるのは欲求だな…なんでだろう?」
ローグ「生への渇望っすね」
商人「ワインで渇きが癒えるのは命が宿って居るからなのかも…ん?…ちょっと待て」
ローグ「どうしたんすか?」
商人「命の水…アヌがどうしてこれを集めたのか…生への渇望かもしれない」
ローグ「また閃きやしたね?」
商人「どうやって集めたのか…そうか分かって来たぞ…地球の命をどうにかして吸い取ってるんじゃないかな?」
それで地球も死にかけてる…だから生を渇望する
生き血が欲しい…戦争が終わらない理由はそれだ
女海賊「ビンゴ!!」
ローグ「姉さん…」
女海賊「明るくなってきたら出発するよ」
--------------
--------------
--------------
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/11/16(水) 19:45:53.66 ID:Xx1bIi7d0
『早朝』
シュゴーーーーー フワフワ
女海賊「とりあえず尾根沿いに一番高い山を探す」グイ
商人「僕は右側を見ておくよ…ローグは左側おねがい」
ローグ「アイサー!!」
女海賊「ホムちゃんはぐっすりか…」
商人「昨夜も筋力トレーニングやってたから疲れているのかもね」
女海賊「マッスル系ホムちゃん…なんかイメージ違うなぁ…」
商人「良いじゃ無いか…歩き方もヨタヨタしなくなってるし」
ローグ「ちょちょちょ…ヤバイっす!!ロック鳥が飛んで居やす」
女海賊「ええ!?」
ローグ「早く進んで下せぇ…まだ遠くなんすがドラゴン並みにデカい鳥でやんす」
女海賊「マジか…」グイ
シュゴーーーーー ヒュゥゥゥ
ローグ「あららら…下の方からも4匹程追加でやんす」
女海賊「ハイディングで凌げると思う?」
商人「鳥とか虫はハイディング意味無いね…」
女海賊「くっそ!プラズマ銃のリロードだけハイディングで稼ごう」
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