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【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.4

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646 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/24(木) 22:15:23.92 ID:lCZw4HqC0

ルカ「私だって未だに半信半疑……いや、頭は理解を拒んでるレベルの話だ」

ルカ「希望ヶ峰学園という存在は、ちっちゃい頃から頭に染み付いていた感覚なんだ、だけど……その記憶に存在する綻びを看過はできない」

智代子「で、でもそんなの……あり得ないよ! 2人のいうことが本当だとしたら、私たち全員の記憶を改竄したってことになるよね?!」

智代子「記憶を改竄だなんて……そんなの出来っこ……」

ルカ「何言ってんだ、それが可能なことは誰よりもオマエが1番よく知ってるだろ」

智代子「え?」

ルカ「オマエは前回のコロシアイの生き残りサマだろ」

智代子「あ……!」

あさひ「それに、この島に来るまでの記憶がわたしたち全員から抜け落ちてる。ただ意識を失ってただけじゃ説明がつかない出来事っすよ」

ルカ「任意の記憶を抜き取ることができるなら、その逆だって不可能じゃないかもしれない。少なくとも今はその可能性を放り捨てるのは賢い選択じゃないと思う」

智代子「だ、だとしても……そんなの、通しちゃったらこれまでの推理も何もかも……無駄になっちゃわない……!?」

ルカ「やめろ、思考を放棄するな」

智代子「……!!」
647 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/24(木) 22:18:20.23 ID:lCZw4HqC0

ルカ「これまでに積み重ねたものがつき崩れるんだったら、その崩れ落ちた瓦礫の隙間から見えて来るもんだってあるはずだ。この暗中模索の状況下で、思考を放棄したらその瞬間全部終わっちまうぞ……!」

あさひ「……いったんここで整理をするっすよ」

あさひ「わたしたちは希望ヶ峰学園歌姫計画を主導する透ちゃんとその仲間によってこの島に連れてこられた」

あさひ「そこで天井社長の遺志を受け継ぐ恋鐘ちゃん、モノクマ、モノミによって透ちゃんたちの計画は乗っ取られてしまった」

あさひ「チーム・ダンガンロンパの力だけ利用し、組織とは断絶状態だった社長たちは方舟計画という別の計画の実現を目指していた」

あさひ「その計画には『希望ヶ峰学園』という架空の学園、そして『候補者リスト』に記載される個人情報にしても詳しすぎるリストが必要だった」

あさひ「ルカさん、そろそろ教えてもらっていいっすか? ルカさんの考える、方舟計画の全貌について」

(……月岡恋鐘自身が、最後の最後に言っていたことではあるんだ。希望の象徴であるアイドルを作り出すって)

(でも、その言葉の本当の意味を私たちは理解しちゃいなかった。コロシアイを乗り越えたことで強くなった私たちの事、なんて都合のいい解釈に縋って、そこより先に進むことをさぼっていたんだ)

(あいつの本当の目論見は、こんなもんじゃない……!)

-------------------------------------------------

【ひらめきアナグラム開始!】


〔く/く/ん/か/の/か/う/じ]を入れ込む計画


【正しい順番に並べ替えろ!】


↓1
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/24(木) 22:29:13.31 ID:ERY3LJiV0
かくうのじんかく
649 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/24(木) 22:31:45.86 ID:lCZw4HqC0
-------------------------------------------------
架空の人格を入れ込む計画
-------------------------------------------------

ルカ「……!」

【COMPLETE!!】

ルカ「方舟っていうのは、外の世界の厄災から遮断して中のものを大切に最後の最後まで守り続けるための乗り物。私たちの思う船とは全くの別物だ」

ルカ「そして、計画の中で言われている方舟とは私たち自身のこと。それはさっき確認した通り、後はその方舟に何を入れて、どこからどこへと運び出すかを明らかにするのが必要だ」

ルカ「そして、さっきまでの話で希望ヶ峰学園という学校、そしてそこにまつわる記憶のすべてがデタラメだったと明らかになった今。方舟に入れようとしていた中身はとっくに明らかになってるはずだ」

ルカ「このリストが『候補者リスト』なんて名前になってる理由も、それで説明がつく」


あさひ「希望ヶ峰学園の生徒を、現実のものにしようとしたってことっすか?」
ルカ「あの【候補者】は、私たちに入れ込む人格の【候補】なんじゃねーのか?」


智代子「な、何を言ってるの……? ぜんぜん、ぜんぜんわからないよ……」

ルカ「自分でも言ってる言葉が荒唐無稽すぎて、しんどくなってくる」

ルカ「ただ、これを裏付ける証拠だって存在しちまってるんだよ」

智代子「しょ、証拠が……? 証拠があるの……?」

(……迷うな)

(もうここまで来たら、行くとこまで行くしかねえだろ……!)


【正しいコトダマを選べ!】

>>590 >>591 >>592

↓1
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/24(木) 22:42:30.43 ID:ERY3LJiV0
【被験体α】
651 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/24(木) 22:45:20.65 ID:lCZw4HqC0

ルカ「これだ!」

【解!】

智代子「こ、これは……何かのレポート用紙……? これまでの書類とはちょっと雰囲気が違うね……何かの実験で使ったもの、なのかな」

あさひ「そうっすね、多分実験っすよ」

あさひ「さっきルカさんが口にした計画の」

ルカ「ああ、ここに書いてあるのは別人の人格を被検体αと言われる人物に入れ込んだ、その実験の記録だ」

ルカ「機密情報なのか所々が隠匿されている様子だが、入れ込む予定の人格と入れられる人間の人格との間には親和性があったらしい。そのおかげで入れ込んだとしても拒否反応が起きづらい……ってよ」

智代子「そ、それじゃあルカちゃんの考える方舟計画は、実際に行われてたってことになるの……!?」

あさひ「前に本で読んだことがあるっす。人っていう存在は記憶によって作り上げられるものらしいんっすよ」

あさひ「ちっちゃい頃にどんな人とどんな話をして、どんなところでどんな遊びをして、どんな学校でどんな勉強をして……そういう記憶が積み重ねられることで一人の人間が完成するんだって」

あさひ「だから、逆に言えばその記憶さえ得ることができれば、もう一つの人格を獲得したも同然だと思うっす」

ルカ「……あの候補者リストって一人ひとりの人間に対して異様に詳しい記載があったよな」

あさひ「それに、わたしたちは知ってるっす。本来別の人間だった存在が、本物とほとんど変わりない人格を獲得し、その人になった成功例を」

智代子「透ちゃん……!」

ルカ「私たちにその記憶がないだけで、本当なら常識レベルの話……だったのかもしれない。DNAをいじってクローンをつくるなんかよりもっとずっと単純なレベルの話」



ルカ「成りたい人間、この世に存在させたい人間がいるなら……その人格を別の誰かに入れてしまえばいいんだってな……!!」



652 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/24(木) 22:46:44.45 ID:lCZw4HqC0

智代子「で、でも……たとえ同じ記憶を持っていたとしても、そう簡単にうまくいくのかな……」

ルカ「ああ、それじゃ終始しないってのはこの被検体αの書類にも書いてある」

ルカ「『適合させたい人格、その記憶をよりスムーズに適合させるにはその記憶に近い実体験があることが望ましい。より強烈で刺激的な記憶であるほど、人格同士の結びつきを強めることができる』……ってな」

あさひ「生まれ育ちが近い方が、お互いの理解が進む……とかそういう話っすかね」

智代子「記憶を貰うだけじゃなくて、肉体にもその経験がある方が適合率が上がる……理解はできる、かな……納得は出来ないけど」

モノミ「なるほど、世の先生が小テストをあんなにチマチマいっぱい作る気持ちがわかりまちたよ」

モノミ「あれは、快感だったんでちゅね。自分の作った問題を、自分の振りまいたヒントを適切に拾い上げて、その導線に従って解いてくれるエクチュタチー」

モノミ「あちしの熱い感情の中綿がうっかり零れてしまいそうなほどの快感でちゅ……!」

モノミ「でも、ミナサンお忘れじゃないでちゅか? あちしが卒業試験の第一問として提示したのは、『月岡さんの正体』でちゅ」

モノミ「『月岡さんの目的』を明らかにするだけじゃ、答えとしては不十分でちゅよ!」

ルカ「……だとよ」
653 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/24(木) 22:47:32.39 ID:lCZw4HqC0

智代子「そ、そっか……脱線しすぎちゃったね……」

あさひ「いや、脱線なんかじゃないっすよ。今のモノミの話、総合すれば『ルカさんの推理は今のところ全部正しい』、『その推理の延長線上に答えはある』ってことになるっす」

ルカ「……!!」

あさひ「やっぱり、希望ヶ峰学園なんか無かった。この記憶はぜんぶ嘘ってことになるっす」

智代子「そ、そんな……」

ルカ「おい、モノミ」

モノミ「はい! なんでちょうか!」

ルカ「私たちはさっきあさひが言った通りで認識していいのか? これは卒業試験の進行自体に関わる話だ、答える義務があると思うぞ」

モノミ「そうでちゅね、芹沢さんは流石の洞察力でちゅ。花マルをあげまちゅよ」

あさひ「わーい!」

モノミ「斑鳩さんの推理通りでちゅ。希望ヶ峰学園なんて存在しまちぇん、超高校級の才能なんてのも、存在しまちぇん」
654 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/24(木) 22:48:14.01 ID:lCZw4HqC0





モノミ「全部全部、ダンガンロンパの世界にだけ存在するフィクションでちゅ」




655 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/24(木) 22:50:44.75 ID:lCZw4HqC0

ルカ「チッ……やっぱりそうなのかよ……」

あさひ「……?」

智代子「あさひちゃん?」

あさひ「恋鐘ちゃんの所属してた組織の名前にもなってたっすけど、その【ダンガンロンパ】ってなんなんすか?」

ルカ「……そういえばそうだな、何度となく聞いたフレーズだけど、どういう意味の言葉なんだ?」

モノミ「あれま! ミナサン、ダンガンロンパをご存じじゃないんでちゅか?」

智代子「教えて! 全然知らないんだ!」

モノミ「しょうがないでちゅね、今回だけでちゅよ?」

モノミ「あのね、ダンガンロンパはね、サスペンシブルでエキサイティングでマーベラスな、この世界に革命を起こした伝説的なゲームの事なんでちゅ」

智代子「げ、ゲーム……?」


モノミ「平和すぎて退屈で仕方がない世界を吹き飛ばすぐらい革新的で攻めた設定のゲームで、リリース直後からカルト的な人気を博しているんでちゅ」


モノミ「プレイヤーたちと同じ目線に立つ高校生たちが自分たちの命、そして夢や希望をかけて血なまぐさくコロシアイながら友情や愛情を育んでいく……そして最後まで折れることなく立ち上がり続けて、最後には絶望を打ち負かして希望が勝利する」



モノミ「究極の勧善懲悪な物語……最高のエンターテインメントじゃないでちゅか!」


656 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/24(木) 22:51:41.05 ID:lCZw4HqC0

ルカ「希望ヶ峰学園や、超高校級ってのはそのゲームの中の設定なのか……?」

モノミ「はい、その通りでちゅ。だからこそゲームの中で生きる彼らはあちしたちプレイヤーにとっての希望になるんでちゅよ」

智代子「そんなゲームが……本当に、大人気なの……? 人が人の命を奪い去る、そんな光景を……ゲーム、娯楽として楽しむ人たちが……いっぱいいるの……?」

ルカ「……これも、抜け落ちた記憶なのかは分からねえ。でも、そういう娯楽を楽しむ人間がいるってのは理解はできる」

ルカ「殺人鬼の目線の独白小説、陰惨たる光景が延々続くスプラッター映画。そういう娯楽もひとつの娯楽の在り方として存在し続けて来たし、そこに今更倫理を問うような人間はいない」

ルカ「人は誰でも、そっちに振り切れるだけの素質を持っている……かもしれない」

あさひ「チーム・ダンガンロンパという組織はそのゲームのダンガンロンパをもとにして発足した組織なんっすか?」

モノミ「はい! ゲームの開発元とは母体は異なりまちゅ。チーム・ダンガンロンパという組織はコンテンツとしてのダンガンロンパに心酔した人間たちの集まりなんでちゅ」

モノミ「自分たちもあの日魅せられたコロシアイを、今度は自分たちの手で世界に広めていきたい。そういった希望を語り継ごうとする意志の集合体がチーム・ダンガンロンパなんでちゅね!」

智代子「そんな思想に、社長も、恋鐘ちゃんも賛同してたの……?」

ルカ「……信じられないだろうが、ほかならぬモノミがそれを認めてるんだ。ここは飲み込むほかない」
657 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/24(木) 22:52:57.70 ID:lCZw4HqC0




あさひ「……」




あさひ「……いや、ちょっと待ってほしいっす」




658 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/24(木) 22:54:05.54 ID:lCZw4HqC0

ルカ「……は?」

あさひ「モノミの言っていることは全部本当だと思うっす。モノミは黒幕側の存在で、かつ裁判を公平に進行する義務を背負っているから嘘はつけないはずっすから」

ルカ「じゃあなんで今止める必要が……」

あさひ「ルカさんも智代子ちゃんも、気づいてないっすか?」

智代子「な、なんのこと……?! わ、私何かまずいことでも言った……!?」

あさひ「んーと……気づいてないなら、直接ぶつけたほうが早いかもしれないっすね」

ルカ「お、おい何する気だ……あさひ!」

あさひ「二人とも、わたしの推理を聞いてもらうっすよ」



【あさひ「それは違うっすよ」】反論!



(……モノミの言うことは全部正しい)


(つまり、ルカさんの推理も全部正しいんだ。でも、ルカさんの考えてることって本当に全部正しいのかな)


(……ルカさん自身は気づいてない。それならわたしが指摘するしかないんだよね)



(よーし、やるからには本気でやるぞ!)


659 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/24(木) 22:55:38.66 ID:lCZw4HqC0

本日はここまで。次回あさひの反論から再開します。
突然の更新でしたがご参加いただきありがとうございました。
予定通り明日も同じ時間から再開予定です。

それではお疲れさまでした。
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/24(木) 23:03:16.13 ID:ERY3LJiV0
お疲れ様でした
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 19:48:15.02 ID:Wq/Juj/UO
内心では敬語が抜けるあさひかわいい
662 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 21:11:31.63 ID:5aq02Vnv0
-------------------------------------------------

【反論ショーダウン開始!】

発言力:♡×10
集中力:☆×6.5

‣【にちかの証言】
‣【候補者リスト】
‣【チーム・ダンガンロンパ】
‣【恋鐘の証言】
‣【島の電波環境】
‣【希望ヶ峰学園歌姫計画】
‣【被験体α】
‣【希望ヶ峰学園歌姫計画】
‣【満月】


ルカ「希望ヶ峰学園歌姫計画として題され、この島に私たちは集められた」

ルカ「それを乗っ取ったのが黒幕連中」

ルカ「私たちを入れ物にしてダンガンロンパの登場人物を現実世界に持ち込もうとした方舟計画」

ルカ「クソみたいな御伽噺のようだが、実際この推理を聞いてモノミは認めてる」

ルカ「あさひ、オマエ自身がモノミに確認したことだろ?」

ルカ「何をいまさら引っ掛かることがあるんだよ……」

◆◇◆◇◆◇

【発展!】

あさひ「モノミはルカさんの現時点での推理を正しいとしただけっす」

あさひ「ルカさんの考えのすべてを認めたわけじゃないっすよ」

あさひ「都合よく考えちゃダメっす」

◆◇◆◇◆◇

ルカ「はぁ?! 何を言ってんだよ……」

ルカ「私の推定する方舟計画の全貌も」

ルカ「希望ヶ峰学園とその生徒が【フィクション】だって話も」

ルカ「ダンガンロンパとかいうカルトゲームから【コロシアイの組織が発足した】話も」

ルカ「そこにオマエんとこの【社長と月岡恋鐘が所属してた】話も」

ルカ「全部モノミ自身が証言したことだ」

ルカ「何もかも、すべて正しいはずだろ?」

ルカ「いまさら何を突っかかってきてんだよ!」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ90以上で論破しろ!】


1.発言する(コトノハと斬りつける先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトノハの数が減る)
3.アイテムを使う
【高級ヒーリングタルト】×2
【プロデュース手帳】×3

↓1
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 21:21:05.34 ID:JmvMzQcP0
【恋鐘の証言】>【社長と月岡恋鐘が所属してた】

特に影響はなさそうだけど【希望ヶ峰学園歌姫計画】がコトダマリストに2つ重複してる気がするっす
664 :被りミスりました、すみません! ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 21:26:31.81 ID:5aq02Vnv0

【コンマ34+15→49】

【発言力:♡×10→9】

ルカ「私の推理は間違ってない……なのに何を噛みついてくることがあんだよ!」

ルカ「ホントに、聞き訳のないガキだな……!」

(ありゃ、わたしの言葉は届かなかったみたい)

(わたしの推理は間違ってないはず。それならわかってもらえるまでぶつけるしかないかな)

【実像は揺れ動く、されど彼女の信念はブレない……!】

【コトダマの数が減少した!】

【昂る思いを乱反射。言葉巧みに、言葉少なに】

【ロンパ候補の発言の数が減少した!】

-------------------------------------------------

【反論ショーダウン開始!】

発言力:♡×9
集中力:☆×6.5

‣【チーム・ダンガンロンパ】
‣【恋鐘の証言】
‣【被験体α】


ルカ「希望ヶ峰学園歌姫計画として題され、この島に私たちは集められた」

ルカ「それを乗っ取ったのが黒幕連中」

ルカ「私たちを入れ物にしてダンガンロンパの登場人物を現実世界に持ち込もうとした方舟計画」

ルカ「クソみたいな御伽噺のようだが、実際この推理を聞いてモノミは認めてる」

ルカ「あさひ、オマエ自身がモノミに確認したことだろ?」

ルカ「何をいまさら引っ掛かることがあるんだよ……」

◆◇◆◇◆◇

【発展!】

あさひ「モノミはルカさんの現時点での推理を正しいとしただけっす」

あさひ「ルカさんの考えのすべてを認めたわけじゃないっすよ」

あさひ「都合よく考えちゃダメっす」

◆◇◆◇◆◇

ルカ「はぁ?! 何を言ってんだよ……」

ルカ「私の推定する方舟計画の全貌も」

ルカ「希望ヶ峰学園とその生徒がフィクションだって話も」

ルカ「ダンガンロンパとかいうカルトゲームからコロシアイの組織が発足した話も」

ルカ「そこにオマエんとこの【社長と月岡恋鐘が所属してた】話も」

ルカ「全部モノミ自身が証言したことだ」

ルカ「何もかも、すべて正しいはずだろ?」

ルカ「いまさら何を突っかかってきてんだよ!」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ90以上で論破しろ!】


1.発言する(コトノハと斬りつける先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトノハの数が減る)
3.アイテムを使う
【高級ヒーリングタルト】×2
【プロデュース手帳】×3

↓1
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 21:29:37.90 ID:TqJWSyST0
【恋鐘の証言】>【社長と月岡恋鐘が所属してた】
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 21:29:54.21 ID:on5ua4Ga0
【恋鐘の証言】>【社長と月岡恋鐘が所属してた】
667 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 21:32:21.80 ID:5aq02Vnv0

【コンマ90】

【集中力:☆:6.5→7】

あさひ「それは違うっすよ!」

【BREAK!】

あさひ「ルカさん、だから都合よく解釈しちゃダメっす」

あさひ「モノミが証言したことは全部正しい。それは間違いないっす。でも今のルカさんの話では、証言者のすり替えが起きてるっす」

ルカ「あ……?」

あさひ「社長と恋鐘ちゃんがチーム・ダンガンロンパに属していた。そのことはわたしたちが推理の上でしか口にしていない話っすよ?」

ルカ「た、確かにそうかもしれないけど……モノミは今までの私たちの推理は全部正しい、つったうえでさっきの話をしたんだ。今の話だって包含してるんじゃ……」

あさひ「いや、直接的に二人の所属はちゃんと話してないっす。恋鐘ちゃんはあくまで社長の意志に賛同していたとこまでしか話してない」



あさひ「それに……わたしはふたりの協力関係も怪しいと思ってるっす」



ルカ「はぁ……?!」

668 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 21:33:13.27 ID:5aq02Vnv0

あさひ「ルカさんの考える、人格を入れ込む方舟計画が正しいってなった時から思ってたんっすよ。これって完全に他人に置き換わるわけじゃなくて、人格を統合させることが目的なんっすよね」

ルカ「ああ、被検体αを見ても、人格がすり替わるんじゃなくて、統合っていう言葉が使われてるしな」

あさひ「なら、わたしたちの感じた違和感もそれで説明がつくんじゃないかなって」

ルカ「……何のことだ?」

あさひ「智代子ちゃん、コロシアイのこれまでに納得してるっすか?」

智代子「え……?」

あさひ「黒幕が恋鐘ちゃんって言われて納得してるっすか?」

智代子「そ、そんなの……」

あさひ「恋鐘ちゃんがおしおきの前に見せた、本当の素顔に納得してるっすか?」

智代子「してるわけ……!」



あさひ「あれは本当にわたしたちの知ってる恋鐘ちゃんだったんすかね?」



ルカ「……えっ」

あさひ「この候補者リスト、恋鐘ちゃんと同じ才能の人だけ載ってないんっすよ。黒幕だからそれも当然なのかなって思ったんすけど、社長の思想と本当に賛同しているアイドルなら、自分も実験に参加しそうっすよね?」
669 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 21:34:04.39 ID:5aq02Vnv0





あさひ「だから、もしかしたら、恋鐘ちゃんは既に人格を統合した後なんじゃないかって」





670 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 21:35:06.49 ID:5aq02Vnv0

智代子「最後の最後まで姿かたち、喋り方、笑顔……ほとんどが恋鐘ちゃんのままだった。でも、その中に通っている芯である考え方においてだけは、私たちの知っている恋鐘ちゃんとは全くの別物だった」

智代子「あさひちゃんの推理、私は納得できるよ」

ルカ「お、おい……それじゃあなんだ……? あいつは本当は黒幕じゃないって……?」

あさひ「いや、今回の黒幕が恋鐘ちゃんだったのは間違いないっす。それは何度も確認したことっすよ。ただ、ここで疑問視されるのは恋鐘ちゃんが自分の意志で天井社長に協力していたのかってことっす」

あさひ「入れ込まれた人格によっては、行動が左右されることだってあるはずっすよ。それこそ、ダンガンロンパはわたしたちと同じコロシアイのゲームなんすよね?」

あさひ「コロシアイの黒幕をやらせるのなら、これ以上なくうってつけの人格があると思うっす」

(よし、二人ともここまで連れてこられた)

(後は、恋鐘ちゃんを絶望に染め上げ、コロシアイの黒幕という役割を無理やりに背負わせた人格を明らかにするだけ)



(……あれ?)



(なんなんだろう、この感覚)


(ずっと蓋をしていて、埃をかぶったおもちゃ箱を開けようとして……ずっと眠っていた、眠っているべき何かを起こしかけているというか……)


(脳が、かゆい)


671 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 21:36:29.93 ID:5aq02Vnv0
-------------------------------------------------

【ひらめきアナグラム開始!】

発言力:♡×9
集中力:☆×7


〔このましゅんじえ〕


【正しい順番に並べ替えろ!】


1.解答する
2.集中力を使う(一部文字が正しい位置に移動する)

↓1
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 21:37:58.06 ID:JmvMzQcP0
えのしまじゅんこ
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 21:38:47.40 ID:on5ua4Ga0
えのしまじゅんこ
674 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 21:45:20.20 ID:5aq02Vnv0

あさひ「こ、これって……」

【COMPLETE!!】

あさひ「なんなんすかね、これ」

あさひ「自分の推理を口にした瞬間に、頭に浮かんできた名前があるんっすよ。でも、そんな人知らないし、聞いたこともないはず。それなのに、ずっと前から知ってたような気すらする……この感覚は、何?」

ルカ「あさひ……?」

あさひ「なんかムカムカしてむず痒いっすよ、なんで、なんで分からないのか……それが分からないし、これまでに感じたことのない感じっす」



あさひ「江ノ島盾子って、2人はわかるっすか?」



モノミ「……うぷ、うぷぷぷぷ」

ルカ「……なんなんだ、その名前。そんな人間、私は知らねえ」

ルカ「なのになんだ、この名前を聞いた瞬間に首筋を虫が這ったような不快感は」

智代子「私も身に覚えは全くないはずなのに、なんだか寒気が……」

モノミ「ミナサンが感じているのは、本能的なものなんでちゅ。畏れ、警戒、忌避。いずれも絶望に対する根源的反応なんでちゅ」

モノミ「希望の象徴であるミナサンからすれば対極の存在であるがゆえ、より一層ミナサンを引き立てる踏み台であるがゆえにその反応を拒絶はできないんでちゅね」

ルカ「何言ってんだ……何者なんだよ、その江ノ島盾子ってのは……!!」
675 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 21:46:16.34 ID:5aq02Vnv0





モノミ「ダンガンロンパの原点、超高校級の絶望でちゅ」




676 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 21:46:58.12 ID:5aq02Vnv0

ルカ「超高校級の絶望だと……?!」

モノミ「やることなすこと絶望的、思考の全てはどうすればもっと絶望を与え、味わうことができるかのためにある」

モノミ「まさにダンガンロンパそのものとも言うべき存在が、彼女なんでちゅよ」

あさひ「その人の人格が、恋鐘ちゃんの中に入ってたんっすか?」

モノミ「さあ、どうでちゅかね。でもきっと、もし江ノ島さんがこの現実世界にいて、社長さんの計画を聞いていたのなら」



「絶望の前菜にはちょうどいいかもしれませんね、ええ、ちょうどいい。犬の餌にはちょうどいいぐらいでしょう」



モノミ「ぐらいに賛同はしていたかもしれまちぇんね!」

ルカ「……そ、それってオマエ……認めたってことでいいのか……?」

モノミ「さ、そろそろお時間でちゅよ! 卒業試験の第一問の解答を提出してもらいまちゅ!」

モノミ「これまでの議論の中で、ミナサンはその答えを導き出すことができまちたかね?」

ルカ「……第一問は確か、『月岡恋鐘の正体』だったな」

あさひ「わたしたちはその過程で恋鐘ちゃんたちが実現を図った『方舟計画』を明らかにした」

あさひ「そして、わたしたちの記憶の中にあった希望ヶ峰学園も、超高校級の生徒達も、全部偽物だったことも」

智代子「方舟計画は私たちの中にダンガンロンパの登場人物の人格を入れ込む計画だったんだよね」

智代子「そのためのリストが、この候補者リスト」

(これらの推理を総合すれば、ここで答えるべきなのは……そういうことだ)
677 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 21:47:54.95 ID:5aq02Vnv0


ルカ「モノミ、回答だ」

ルカ「月岡恋鐘は間違いなく今回のコロシアイの黒幕だ。私たちをコロシアイの渦の中に引き摺り込み、これまでに積み重ねたものや、手にしてきたものを奪い取り……その過程を経させることで新しいアイドルを生み出そうとした、イカれたやつ」

ルカ「……でも、その『イカれ』はあいつがもともと持っていたもの、じゃなかったのかもしれない」

ルカ「私たちを実験体にした『方舟計画』。ダンガンロンパというゲームのキャラクター、その人格を私たちの中に入れ込んで元の人格と統合させるのが目的の計画だったわけだが」

ルカ「月岡恋鐘自身も、それと同じ実験を受けていた可能性がある」

ルカ「あいつに入れ込まれた人格は、ダンガンロンパそのもの」

ルカ「絶望のために生まれ、絶望のために生き、絶望のために逝く。その宿命さえも絶望して嘆く。全てを絶望で上塗りするためだけにある存在」



ルカ「【江ノ島盾子の人格が入れ込まれてた】んだ……!!」



(……なんて、今さっき名前を知ったばかりの存在なのになんで私はこんなにも自信満々に口にしてんだろうな)


678 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 21:50:08.60 ID:5aq02Vnv0

モノミ「なるほど、それがミナサンの解答なんでちゅね。わかりまちた! それでは卒業試験第一問の判定に移りまちゅ!」

モノミ「ミナサンの答えてくれた、その回答は________」





モノミ「お見事! 百点満点の答えでちゅ!」





智代子「やった……って、手放しで喜ぶようなものでもないよね」

ルカ「……前に進んだのは進んだんじゃねえのか」
679 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 21:51:36.62 ID:5aq02Vnv0

モノミ「ミナサンをコロシアイに巻き込んだ黒幕の月岡さん、彼女もまた方舟計画の被験者さんだったんでちゅね」

あさひ「被験者……? でも、恋鐘ちゃんの名前は候補者リストには載ってなかったっすよ」

モノミ「月岡さんはミナサンとはまた別のリストに乗ってるんでちゅ。ミナサンは実験段階でちゅけど、彼女は既に成功例になった身ということでちゅね」

ルカ「つまり、あいつは黒幕の役割を与えられただけの傀儡だったってことかよ……!!」

智代子「えっ……」

あさひ「そうなるっすね、きっとそれをやったのは天井社長っす。前回のコロシアイで死んじゃったみたいっすけど、その遺志を受け継ぐスペアが必要として、たまたま恋鐘ちゃんに役割が与えられちゃったんっすよ」

ルカ「あいつは自分の意志で私たちを裏切ったんじゃない……裏切るように、内側から人格を食い破られたんだ……」

智代子「そ、そんな……」

あさひ「どっちの方がよかったんっすかね。恋鐘ちゃんが自分の意志のままにわたしたちを裏切るのと、他の人に裏切りを強いられてやっちゃうのと」

ルカ「あ?」

あさひ「少なくとも、今わたしたちがたどり着いた答えは……わたしたちのよく知る恋鐘ちゃんはわたしたちを裏切ってないってことだと思うっすよ」


あさひ「優しくてポカポカな恋鐘ちゃんは、嘘なんかじゃないっす」


ルカ「……オマエ」

智代子「……そっか、そうだね。さすがあさひちゃん、頭の回転が速いなぁ!」

あさひ「……? そっすか?」

(……別に励まそうとして言ったわけじゃないのか)

(ハッ……冬優子の言う通りだ、考えなしにとる行動が自然と周りにいい結果をもたらしてしまう。だからこそこいつはやりづらい)

(本当に、掴みどころのないやつだよ)
680 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 21:52:59.94 ID:5aq02Vnv0

モノミ「さて、それではひと段落ついたようだし、次の試験に行きまちゅよ!」

智代子「ま、まだあるの!?」

モノミ「当たり前でちゅ! こんなものじゃ、ミナサンの到達すべき答えの一割にも満たない到達点でちゅからね!」

モノミ「ミナサンはもっともっと残酷で、目も背けたくなるような真実と向き合う必要があるんでちゅ」

モノミ「でも大丈夫! あちしはミナサンならそれも乗り越えられるって信じてまちゅからね!」

ルカ「おーおー、心強いことで」

モノミ「えへへ、あちしってば後方支援タイプでちゅから。ワイルドダウンでちゅから」

(皮肉が通じねえ)

モノミ「それでは二問目でちゅ! これを教えてくだちゃい!」




★ミナサンのいるこの島の正体は?★



681 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 21:54:06.14 ID:5aq02Vnv0

ルカ「……は?」

ルカ「いやいや、それってジャバウォック島が答えだろ!? 質問も何も、オマエがこの島に来てすぐに教えて来たんだろうが!」

モノミ「それで十分なんだと思うなら、それで答えてくだちゃい! まだ議論が必要だと思うならご自由に! 進むも止まるもミナサンの民意で決めるのがこの卒業試験でちゅから!」

(どういうことだ……? 一体どんなつもりでこんな質問を……?)

智代子「まあ、こうやって聞いてくるからにはただジャバウォック島ってだけじゃ答えにはならないんだろうね……」

あさひ「うーん、ここは今持っている情報でこの島について話し合ってみるほかなさそうっす。とりあえず議論をすれば、状況を打開できるかもしれないっすね」

ルカ「わかった、やるだけやってみるぞ」


(議論、全てはここから始まる……)


(でも、なんだこの胸のざわつきは……)


(私たちは今、何の扉に手をかけている……?)


682 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 21:57:10.21 ID:5aq02Vnv0
-------------------------------------------------

【ノンストップ議論開始!】

発言力:♡×9
集中力:☆×7

コトダマ
‣【島の電波環境】
‣【希望ヶ峰学園歌姫計画】
‣【被験体α】
‣【恋鐘の証言】
‣【満月】
‣【冬優子の写真】
‣【ジャバウォック島再開発計画】
‣【透の外部との通信】


ルカ「私たちのいるこの島はジャバウォック島だ」

ルカ「南国の島がいくつも集まってできた諸島」

ルカ「でも、それ以上に何かあるのか……?」

あさひ「この島は随分前から【廃島になってた】らしいっす」

あさひ「昔は観光地としても栄えていたみたいっすけど、そんな様子はどこにもないっすね」

智代子「さっきまでの議論でもあったけど、【この島に電波の類はまるで無い】んだよね」

智代子「外の世界とのつながりを絶たれた絶海の孤島ってところかな!」

ルカ「もともとこの島に私たちを連れてきたのは浅倉透だから」

ルカ「あいつなら【もっと色々知ってる】かもな」

あさひ「うーん、なにか新しい事実はないっすかねぇ……」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】


1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトダマの数が減る)
3.アイテムを使用する
【高級ヒーリングタルト】×2
【プロデュース手帳】×3

↓1

683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 22:00:24.78 ID:JmvMzQcP0
【ジャバウォック島再開発計画】>【廃島になってた】
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 22:00:31.04 ID:on5ua4Ga0
廃島になってた に ジャバウォック島再開発計画
685 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:02:59.15 ID:5aq02Vnv0

ルカ「それは違うぞ!」

【BREAK!】

ルカ「そういえば……この矛盾をずっと置き去りにしたままだったな」

あさひ「どうしたっすか、ルカさん」

ルカ「ジャバウォック島の存在を風野灯織と有栖川夏葉は以前から知っていた様子で、生前も私たちにその話をしてくれた」

ルカ「だけど、あいつらが死んでから第五の島で見つけた資料には、あいつらの話とは矛盾する記述が載ってたんだよ」

智代子「あっ……! そ、そういえばそうだった……!」

あさひ「ジャバウォック島にはもともと人が住んでいて、中央の島の行政機関を解体して未来機関の本部を創設する……わたしたちの知るジャバウォック島とは矛盾する話っすね」

智代子「うーん、時系列が違うとか? 未来機関が本部を作った後に廃島になって……」

ルカ「未来機関ってのは現存する組織なんだろ? 本部を作ったのが廃島になるぐらい前の話ってのはいまいちピンとこねえ」

あさひ「じゃあ、この矛盾は何なんすかね?」

(……そうだ、この矛盾を解消しないことには前には進めない)

(私たちのいるこの島における食い違い……どういうことなんだ?)

686 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:04:15.78 ID:5aq02Vnv0
-------------------------------------------------

【ロジカルダイブ開始!】

発言力:♡×9

Q1.灯織たちの言うジャバウォック島と再開発計画のあったジャバウォック島、どちらの情報が正しい?
A.灯織たちの言うジャバウォック島 B.再開発計画のあったジャバウォック島 C.どちらも正しい

Q2.どうしてジャバウォック島の情報が食い違っている?
A.ジャバウォック島は二つあった B.時系列が違う C.解釈の違い

Q3.黒幕がコロシアイを行うためにこの島に行った工作とは?
A.地図から島を消した B.島の名前を変えた C.島そのものを作った

【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】


↓1
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 22:07:30.63 ID:JmvMzQcP0
CAC
688 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:13:30.69 ID:5aq02Vnv0
------------------------------------------------
【CAC】
-------------------------------------------------

ルカ「それは違うぞ!」

【解!】

ルカ「……なるほどな、そういうことか。それなら合点がいく」

智代子「ルカちゃん? 矛盾を解決する答えが見つかったの?!」

ルカ「ああ、答えは私たちが思ってるよりずっとずっと単純なものだったんだ」

ルカ「同一の島で起きてるとは思い難い矛盾……それなら前提からして違っていたんだよ。この二つの情報が指す島は【別物】なんだ」

あさひ「別? それなら……わたしたちのいるジャバウォック島とは別に、他のジャバウォック島があるってことっすか?」

智代子「中央の島に行政機関が存在したジャバウォック島のことだよね! ……でも、そんなことって本当にあるのかな」

智代子「島の名前が一緒になる事はまああってもおかしくはないけど、6つの島からなる群島で、その配置まで同じっていうのは……」

ルカ「無いだろうな。それを模したものをそのまま作らない限りは」

智代子「だ、だよねー……」



あさひ「それって逆に言えば、模して作れば可能って事っすか?」


689 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:14:23.22 ID:5aq02Vnv0

智代子「ええっ?! し、島を作るってそんなのアリなの?!」

智代子「こんな広大な島、一つ作るのだって何百トンって土が必要だし……植物だって、建物だって……いったい何千億、何百兆のお金がかかるの……?」

ルカ「多分、ゼロ円だろうな」

智代子「資本主義をご存知でない!?」

ルカ「バカ、それは現実世界でのコストの話だろ? その島づくりを全部データ上でやるならどうだ?」

智代子「で、データ……?」

あさひ「現物じゃないならいくらでも出来るっすね。ただのデータなんだし、島だろうとタワーだろうと国だろうと、いくらでも建築できるっす」

智代子「話の意図が読めないんだけど……未来機関が本部を建てた方のジャバウォック島はデータの中の話、この現実世界の話じゃないってことでいいのかな」

(……私たちの見ている世界と、書類上の世界)

(どっちが本当の世界なのか、私は知っているはずだ)

(この島に来た時から感じている違和感を、今こそぶつけるときだ……!)

【正しいコトダマを選べ!】

>>589 >>590 >>591

↓1
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 22:15:23.34 ID:on5ua4Ga0
満月
691 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:18:42.03 ID:5aq02Vnv0

ルカ「……」

【解!】

ルカ「なあ、オマエらはこの島に来てから、空を見上げた事はあるか」

智代子「ルカちゃんらしくなくロマンチックな語り口だね」

ルカ「茶化すな! この島からでも夜空には綺麗な月が見えるんだけどよ」

智代子「ルカちゃん……こんなところでそんな大胆に……!」

ルカ「文豪的な表現じゃねえ! 本筋に戻るぞ、その月のなんだが重要なのはその形だ。この島に来た時見上げた夜空にあった月は……一部分たりとて欠けていない満月だった」

ルカ「それが昨晩見上げた時の月の形も……変わらない満月だったんだよ」

あさひ「わたしたちがこの島に来てからは一ヶ月経たないぐらいっす。本来なら、まだ満ち欠けの周期は一周してないっすね」

ルカ「それどころか、いつ見上げてもあの夜空の月は満月のままだ。そんなの、あり得ないだろ」

智代子「ど、どうなってるの?!」

あさひ「これも答えは簡単っすね」
692 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:20:06.91 ID:5aq02Vnv0





あさひ「月の満ち欠けなんかプログラミングされてないんっすよ」




693 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:21:15.23 ID:5aq02Vnv0

ルカ「……この考えがよぎったことは何度かあった。でも、そんなの荒唐無稽すぎて、きっと世界のどこかならこういうことがあってもおかしくはないだろって、そう思って」

ルカ「____逃げてたんだ」

智代子「恋鐘ちゃんのおしおきの後、黒幕としての権限が全部モノミに移ったよね」

智代子「その時のモノミの言葉は……今思えば、プログラムを管理しているシステムみたいだったかも……しれない」

あさひ「ぐー、ぱー。ぐー、ぱー」

あさひ「……うん、指の一本一本。その先っぽまで全部わたしのものっす」

あさひ「でも、この感覚も、これを確かめている感情も、全部データの中の出来事なんっすかね」

ルカ「……私は、知っている。これだけのことを、世界を作り出すなんてことを可能にする、そのプログラムを」


【正しいコトダマを選べ!】

>>590 >>591 >>592


694 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:23:44.30 ID:5aq02Vnv0

すみません、ここの解答は経験者なら正直明らかだとは思うんですが
>>484 >>485 >>486に示されているコトダマがずっとリストにないままにやっていました。
ここは正答判定で飛ばして進行します…

-------------------------------------------------
【新世界プログラム】
-------------------------------------------------

ルカ「これだ!」

【解!】

ルカ「新世界プログラム。それが今私たちのいるこのセカイの正体だ」

あさひ「ルカさん、それは?」

ルカ「さあな、よくわからねえが、あのイかれた世界の中で、いる筈のないやつに渡された情報だ」

ルカ「とある組織が作ったプログラムで、元々は精神療法のためのプログラムらしい。箱庭療法って聞いたことあるだろ?」

智代子「治療を受ける人がサンドボックスの中で世界を作って、それをもとに診療するんだっけ……」

ルカ「それに近いアプローチだ。被験者が仮想現実の世界でどんな行動をとるのか、またそれにはどんな思考が紐づいているのかを観察する。プログラムのやりようによっては、任意の記憶の抜き取った状態で行うことだって可能らしい」

あさひ「ログイン時……世界に繋がった時に記憶に処理を施すことができるんっすね」

ルカ「心理的なショックとかを体験する前の状態を観察できるってことだな」

智代子「に、任意の記憶を抜き取る……?!」

あさひ「これで繋がったっすね」

ルカ「ああ、私たちが揃いも揃ってここに来るまでの記憶、そして前回のコロシアイの記憶を失っていた理由は_____」

695 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:24:42.46 ID:5aq02Vnv0





ルカ「私たち全員が新世界プログラムの被験者だからなんだよ」




696 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:27:22.67 ID:5aq02Vnv0

あさひ「文字通り、世界が逆さまになっちゃったっすね」

あさひ「本当だと思っていたものが嘘だった、どころか……それそのものが現実には存在しなかった。観測しているわたしたちの方が嘘だったんっすから」

ルカ「嘘……なんて単純な言葉で括れたらもっと楽だったんだけどな」


(私たちの前に横たわるのは、表か裏かなんて議論で収まらない渦)


(黒も白も、それ以外の色も何もかも巻き込んで、螺旋の中に果てを仕舞い込むだけの渦)


(私自身の意識も、気を抜けばその渦に呑まれてしまうだろう)


(自分自身で行った指摘が、ここまで自分を狂わせようとは思いもしなかった)

697 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:28:50.06 ID:5aq02Vnv0

智代子「ここにきて、モノミの狙いが見えてきた気がするよ。卒業試験だなんて言って、こんな学級裁判の場を設けた意味」

智代子「コロシアイを経た私たちを、更に絶望させるためだったんだね……!」

モノミ「違いまちゅ、誤解でちゅよ! なんどだって言いまちゅけど、あちしはミナサンの味方なんでちゅ。間違っても絶望を与えようなんかしていまちぇん!」

モノミ「あちしは、希望を呼び起こしたい。今ミナサンが感じているムカムカモヤモヤは、そのための呼び水なんでちゅよ」

ルカ「ああ、けった糞悪い……最悪の気分だよ」

あさひ「でも、どうなんすかね。この世界が全部データの中のお話だったら、今までに死んだみんなはどうなるんっすか?」

ルカ「……!!」

(そうだ、この島はあくまでデータ上の存在。この島で起きることは全部、そのデータの上でしかない)

(これまでに私たちが直面してきた絶望的な現実だって、その枠からは外れない……)


(これまでの絶望が全部全部、ひっくり返る可能性だって_____)





モノミ「それはお答えできまちぇんね」

698 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:30:12.57 ID:5aq02Vnv0

ルカ「……は?」

ルカ「いやいや、そんなの……一番大事なところじゃねえか……! オマエの言う希望だって、この答次第でその所在が……」

モノミ「だからこそでちゅよ。あちしはそんなに楽に生まれる希望も、そんな単純に陥る絶望も望んでいないんでちゅ。ミナサンが頑張って頑張って最後に辿り着く現実だからこそ、意味があると思うんでちゅ」

モノミ「答えは卒業試験の後で! でちゅよ!」

ルカ「……チッ」

あさひ「まあ、そう簡単には教えてくれないっすよね」

あさひ「それなら、こっちがさっさと真実にたどり着けばいいんっすよ! 第二問の答えも無事に分かったところで、第三問もパパパって解いちゃえばいいんっす!」

智代子「そう……だよね! あさひちゃんの言う通り、モノミが最後の最後まで答えを明かさないって言うなら、私たちが早くのその最後の最後までたどり着けばいいんだ!」



ルカ「……」



あさひ「……あれ?」


699 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:30:55.32 ID:5aq02Vnv0

(……この世界が現実世界じゃない、いかにも黒幕連中が好きそうなどんでん返しの解答)

(でも、なんだこの何か足りないような感覚は……)

(もっと重要な何かを見落としているような……)

ルカ「……悪い。回答する前に、今一度ここまでの話を整理させてくれねーか?」

智代子「見かけに合わず慎重だね、ルカちゃん」

ルカ「悪かったな。……でも、これは本当に最後の戦いなんだ。手を抜いて失敗、なんて情けない終わり方はしたくない」

あさひ「わたしは別にいいっすよ。満足するまで付き合うっす」

ルカ「随分と聞き訳がよくなったもんだな問題児」

智代子「もちろん! 不肖、園田智代子もお助けいたしますとも!」

ルカ「おう、それじゃあ付き合ってもらうぞ。あのへちゃむくれにギャフンと言わせてやるまで……!!」
700 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:33:26.66 ID:5aq02Vnv0
-------------------------------------------------

【ノンストップ議論開始!】

発言力:♡×9
集中力:☆×7

‣【透の証言】
‣【希望ヶ峰学園歌姫計画】
‣【恋鐘の証言】
‣【候補者リスト】
‣【冬優子の写真】
‣【プログラムエラー】
‣【ジャバウォック島再開発計画】
‣【行方不明の十人】
‣【にちかの証言】


ルカ「私たちのいるこのジャバウォック島は」

ルカ「新世界プログラムによってつくられた【仮想現実】だったんだ……!!」

智代子「陸地も、海も、空も……なにもかもがデータでしかなかったんだね……」

智代子「私たち自身も、生身の身体じゃなくて」

智代子「意識だけを写し取った【データ】、ってことなんだよね」

あさひ「わたしたちは、【全員何者かにこの新世界プログラムにログインさせられた】っす」

あさひ「この島に来た記憶がないのも、新世界プログラムで記憶を抜き取られていたからなんっすね」

ルカ「私たちは一緒にこの島に幽閉されたってより」

ルカ「【同じ世界に繋がれただけのユーザーの集まり】だったってことかよ……」

智代子「なんだかMMOの世界みたいだね……」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】


1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトダマの数が減る)
3.アイテムを使用する
【高級ヒーリングタルト】×2
【プロデュース手帳】×3

↓1
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 22:35:29.82 ID:JmvMzQcP0
【冬優子の写真】>【全員何者かにこの新世界プログラムにログインさせられた】
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 22:36:37.77 ID:on5ua4Ga0
全員何者かにこの新世界プログラムにログインさせられた に 透の証言
703 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:39:13.74 ID:5aq02Vnv0

ルカ「それは違うぞ!」

【解!】

ルカ「いや、おかしい……私たち全員がこの新世界プログラムにログインしている……この状況は妙だぞ……」

あさひ「……? でも、この世界は仮想現実なんっすよね? 何が変なんっすか?」

あさひ「この島で死んでいった人たちも合わせて16人、みんな同じ世界にログインしてたってことなんじゃないっすか?」

ルカ「ああ、その事実自体は変わらない。私たちは同じ仮想現実にログインさせられたユーザー同士。多分それを強いったのは浅倉透とその一味……なんだろう」

ルカ「けど、新世界プログラムの存在が明らかになった今、意味合いが変わってくる証拠があるんだ」

智代子「意味合いが、変わる……?」

ルカ「こいつを見てくれ」

あさひ「なんっすか、この写真? わたしたち……が寝てる?」

智代子「頭には見たことのない機械が付けられてるね……まさか、これが新世界プログラムの機械……?」

ルカ「……だと思う、見事にここにいた連中ばかりが、同じ機械をつけてるんだからな」

ルカ「一部例外を除いて」

あさひ「灯織ちゃん、摩美々ちゃん、愛依ちゃん、雛菜ちゃん、それに智代子ちゃんは機械をつけてないし、白衣を着てるっす」

智代子「あ、あれ……!? な、なんで……!?」

ルカ「それに浅倉透の姿はない。まああいつのオリジナルは前回のコロシアイとやらで死んじまってるんだから当然と言えば当然だが……」

ルカ「前回のコロシアイで生き残った五人は、どうして私たちと一緒に機械に繋がれていないんだろうな」

あさひ「……ルカさんは、その答えがわかるっすか?」

ルカ「わかる……というより答えは自然とそこに行きつくんじゃないか?」

(新世界プログラムの目的、そしてこれまでのあいつの証言を合わせると……ただ一つだ)


・5人は遅れて装置に繋がれた
・5人が新世界プログラムに同期させた犯人
・新世界プログラムにいたのは5人のコピー

【正しい選択肢を選べ!】

↓1
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 22:40:03.93 ID:JmvMzQcP0
5人が新世界プログラムに同期させた犯人
705 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:42:14.89 ID:5aq02Vnv0


ルカ「これだ!」

【解!】

ルカ「もしかして、浅倉透の仲間ってのは……前回の生き残り連中の事だったんじゃないか?」

ルカ「浅倉透は私たち全員を島に拉致した事実を認めていた……これまでの議論から、その拉致という言葉の意味合いは『新世界プログラムに同期させる』ことに変わったわけだ」

ルカ「そうなってくると、私たちを機械につないでいる前回の生き残り連中の姿はその関与を何よりも雄弁に語ってくれる」

智代子「ちょ、ちょっと待ってよ! たまたまみんなが新世界プログラムに繋がっている場所で、白衣を着てたってだけでそんな疑いをかけられても……」

ルカ「別に必死に否定しなくてもいい。浅倉透は私たちにとって敵じゃない……そのことはこれまでの生活でよくわかってる」

ルカ「それに、新世界プログラムの元々の目的を考えれば、生き残り5人が私たちに敵意を持っていたわけじゃないのはよくわかる」

智代子「もともとの目的……?」

あさひ「精神療養のためのプログラムってことっすね!」

ルカ「私たちにその当時の記憶はない……それこそ新世界プログラムによって抜き取られているんだろうからな。私たちの多くは何らかの理由によって深刻な精神的外傷を負わされたとかで後の5人の手で治療を受けていたんだろう」

ルカ「その時を写した写真がこの一枚だったってワケだ」

智代子「……私たち、そして透ちゃんの行動がみんなにとって害をなす者じゃないって言ってくれたのは嬉しいよ」

智代子「でも、今のルカちゃんの話って……」

ルカ「……ああ、現実世界の私たちは」



ルカ「まず、まともな状態じゃないんだろうな」



智代子「……!!」

706 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:43:32.90 ID:5aq02Vnv0

ルカ「仮想現実にぶち込んで、記憶を抜き取ってまでの治療なんだ。私たちの想像の域を出たレベルで深刻な状態なんだろう。それこそ、対話療法も不可能なくらいに精神が汚染されてる」

智代子「そ、そんな……」

ルカ「何をいまさらそんなにめげることがあんだよ。散々もっと最悪な死のかたちを見て来ただろうが」

智代子「それはそうかもしれないけど……はぁ……」

(精神汚染がどうとか言われても……今更だ)

(ユニットの解散から散々荒んで散々ゲロ吐いてきたんだ、自分の打たれ弱さは自分が一番よく知ってる)

(……ああ、この島に来る前の私ならそうなっていてもおかしくはないなって)

(でも……確かに他の連中までそんな状態だったのは、なんだか違和感を感じるか)

(それこそ美琴が……そんな精神的に参るなんて……いったい何があったんだ?)

智代子「うーん、とりあえずは今の話で納得するけど……だとしたら今度はもう一つの疑問が浮かんでくるよ。私たち前回のコロシアイの生き残りは新世界プログラムを体験させる側の人間だったわけだよね?」

智代子「それなのに、どうしてルカちゃんたちと同じくジャバウォック島にログインしているのかな? 透ちゃんの仲間なんだったら、誰かに強制的にログインさせられた……って話にはならないよね」

(前回のコロシアイの生き残りたちがこの島にいた理由……か)

(奴らはこのシステムを管理する側の存在だった、となると誰かに無理やり……ではなく能動的にこの世界にログインしたことになる)

(その結果……コロシアイに参加させられることになった。それもあいつらにとっては想定通りだったんだろうか……?)


【正しいコトダマを選べ!】

>>590 >>591 >>592

↓1
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 22:45:08.34 ID:JmvMzQcP0
【プログラムエラー】
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 22:45:41.65 ID:s2pdZWVZ0
プログラムエラー
709 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:46:39.24 ID:5aq02Vnv0

ルカ「これだ!」

【解!】

ルカ「あいつらにとってもこの世界にログインするのは想定外だったはず……相当なイレギュラーだっただろうな」

智代子「イレギュラーって……私たちが自分で用意したプログラムだったんだよね?」

ルカ「自分で用意したにもかかわらず、だ。さっきの捜査の合間に世界の歪みの中に見つけたメッセージなんだがよ」

ルカ「どうやらとあるプログラム上の世界に未定義のエラー、本来のユーザーと異なる人間によって改ざんされた痕跡があった……それを検出したメッセージが表示されてたんだ」

ルカ「その時は意味も分からないし、まして自分たちのいる世界が仮想現実だなんて思ってもいなかったから放っていたんだが……もしかして、このエラーこそが、前回の生き残りも巻き込んだコロシアイが起きてしまった原因なんじゃないのか?」

智代子「プログラムのことはよくわからないけど、これがエラーメッセージっていうのは私でも分かるかも……」

あさひ「でも、エラーが出たからってどうしてみんなこっちの世界に来る必要があったんっすか? 外の世界から管理すればいいんじゃないっすか?」

ルカ「いや……それが、このエラーはセキュリティも書き換えちまってるみたいで元々の管理者権限を外部からの侵入だと判定して拒むようになっちまっているらしい」

智代子「そうか! それで、内側から補修しようとしたんだね! 新世界プログラムは仮想現実、本来の自分と変わりない行動をとることもできるから、内部プログラムから干渉をしようとしたんだ!」

710 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:47:47.50 ID:5aq02Vnv0

ルカ「だけど、エラーは想定よりも多くの異常をきたしていた。管理者のはずだった連中は、その記憶も剥奪され、持っていた特権も意味を持たず……私たちほか10名と同じ立場に立たされることになってしまった」

智代子「ミイラ取りがミイラになる……だね!」

あさひ「そのミイラって智代子ちゃんっすよ」

ルカ「月岡恋鐘、モノクマ、そしてモノミの黒幕連中の証言と併せて考えても筋が通るな。浅倉透らの本来の計画を乗っ取ったってのは、新世界プログラムのシステムそのものを改変したって意味合いなんだろう」

あさひ「本来は治療に使われるはずの装置が、コロシアイを体験させるための拷問器具に変わり果てたってことっすね」

智代子「……あれ、そういえば、なんだけど」

ルカ「どうした、そんな銀紙間違って嚙んじまったみたいな顔して」

智代子「そのエラーって、恋鐘ちゃんが起こしたってことで考えて問題ないんだよね? 恋鐘ちゃんは江ノ島盾子の人格を入れ込まれて、今回のコロシアイにおいては黒幕になってたわけなんだし……」

ルカ「まあ、そうなるよな……」

智代子「だとしたら、恋鐘ちゃんは新世界プログラム内で、記憶を保持していたってこと? 恋鐘ちゃんもほかのみんなと同じで治療を受ける側に混ざってたわけだし……」

ルカ「……言われてみれば妙な話だな。あいつが新世界プログラムを管理していたならまだしも、私たちに混ざっていて同じ扱いを受けていたんだったらログインする段階で江ノ島盾子の人格ごと弾かれていたっておかしくない」

あさひ「天井社長に江ノ島盾子の人格をいつ植え付けられたのかは分からないっすけど……管理者権限を持つ人間じゃないと、その人格を保持するように働きかけることは不可能っす」

(……どうなってる? なんであいつは、新世界プログラムにログインしても黒幕のままでいられたんだ……?)

(考えろ……何か、前提を覆すような発想の転換が……あるはずだ……!!)

711 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:49:23.91 ID:5aq02Vnv0
-------------------------------------------------

【ロジカルダイブ開始!】

発言力:♡×9


Q1.今回のコロシアイの黒幕は?
A.月岡恋鐘 B.天井努 C.斑鳩ルカ D.緋田美琴

Q2.月岡恋鐘に江ノ島盾子の人格が統合されたのは?
A.今回のコロシアイが起きる前 B.今回のコロシアイの最中 C.前回のコロシアイが起きる前

Q3.新世界プログラムを起動したのは誰?
A.前回のコロシアイの生き残り B.月岡恋鐘 C.天井努 D.別の人物

Q4.新世界プログラムを起動した最初の目的は?
A.コロシアイの追体験 B.精神療養 C.娯楽目的 D.ショービジネス


【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 22:52:40.26 ID:JmvMzQcP0
ABAB
713 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 22:57:24.36 ID:5aq02Vnv0

発言力:♡×9→8

(……いや、そうじゃない。月岡恋鐘に江ノ島盾子の人格が統合されていたという前提で推理を考えていくと、明確な矛盾がある)

(人格の統合にはコロシアイの経験が必要なはず……それに、そんな大掛かりなことをしていれば流石に今回のコロシアイの最中に誰かが気づいたはずだ)

(……ともすれば、月岡恋鐘が人格を引き受けたタイミングって)

-------------------------------------------------

【ロジカルダイブ開始!】

発言力:♡×8


Q1.今回のコロシアイの黒幕は?
A.月岡恋鐘 B.天井努 C.斑鳩ルカ D.緋田美琴

Q2.月岡恋鐘に江ノ島盾子の人格が統合されたのは?
A.今回のコロシアイが起きる前 B.今回のコロシアイの最中 C.前回のコロシアイが起きる前

Q3.新世界プログラムを起動したのは誰?
A.前回のコロシアイの生き残り B.月岡恋鐘 C.天井努 D.別の人物

Q4.新世界プログラムを起動した最初の目的は?
A.コロシアイの追体験 B.精神療養 C.娯楽目的 D.ショービジネス


【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 23:02:44.72 ID:JmvMzQcP0
AAAB
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 23:02:51.20 ID:on5ua4Ga0
aaab
716 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 23:06:27.35 ID:5aq02Vnv0

発言力:♡×8→7

(……惜しいな)

(新世界プログラムは確かに精神療養のためのプログラムだ。だけど……本当に、その目的で使われてたのか?)

(適正な使われ方をしていたのであれば……月岡恋鐘の人格が改変されるとか以前に、電源を落としたりとか何が出来そうなもんだが……)

(……一度、その前提から考え直してみるべきかもな)

-------------------------------------------------

【ロジカルダイブ開始!】

発言力:♡×7


Q1.今回のコロシアイの黒幕は?
A.月岡恋鐘 B.天井努 C.斑鳩ルカ D.緋田美琴

Q2.月岡恋鐘に江ノ島盾子の人格が統合されたのは?
A.今回のコロシアイが起きる前 B.今回のコロシアイの最中 C.前回のコロシアイが起きる前

Q3.新世界プログラムを起動したのは誰?
A.前回のコロシアイの生き残り B.月岡恋鐘 C.天井努 D.別の人物

Q4.新世界プログラムを起動した最初の目的は?
A.コロシアイの追体験 B.精神療養 C.娯楽目的 D.ショービジネス


【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 23:11:46.39 ID:on5ua4Ga0
aada
718 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 23:14:07.50 ID:5aq02Vnv0

ルカ「推理は繋がった!」

【COMPLETE!!】

ルカ「……そうか、私たちはまた見誤っていたんだな。新世界プログラムがもともと精神療養向けに開発された、その情報に飛びついてしまったがゆえに大事なことを見落としてしまっていた。勝手に思い込んでしまっていた」

ルカ「この写真は、新世界プログラムに繋がれた私たちと前回のコロシアイの生き残りを映しただけ。それ以上でもそれ以下でもない」

智代子「ルカちゃん……?」

ルカ「これが治療の真っ最中の写真だなんて保証はどこにもないだろ」

智代子「えっ……!!」

ルカ「むしろ、治療なはずがねえんだよ。ちゃんとした目的で活用されていたなら、前回のコロシアイの生き残り連中が管理していたなら、この世界の中では月岡恋鐘の人格は以前のままだったはずだ」

ルカ「それが、コロシアイの黒幕として私たちの前に立ちふさがった以上は……記憶を管理する立場にあったのは、黒幕側ということになる。ともすれば、新世界プログラム自体、起動したのは黒幕側になるんだよ」

智代子「ちょ、ちょっと待ってよ! このコロシアイって本来精神療養をやっていたところにエラーでプログラムを書き換えられてしまって生じたものだったんだよね?!」

ルカ「その前提が違ったんだ。むしろその逆、コロシアイをするためだけの仮想現実になっていた新世界プログラムに無理やり介入して、元のあるべき世界に戻そうとしたが故のエラーだったんだ」

あさひ「そう考えると、新世界プログラムにログインしてきたみんなはわたしたちを救い出そうとしてたってことになるっすか?」

ルカ「ああ、自分の命も顧みずにな」

智代子「……私たちが、自分の意志で……」
719 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 23:15:05.24 ID:5aq02Vnv0

ルカ「それに、新世界プログラムがもともと黒幕側のものだったって言うんなら他にも納得できる部分があるんだよ」

ルカ「月岡恋鐘の人格だよ。あいつは江ノ島盾子の人格を既に入れこまれていたわけだが、それを入れ込むタイミングなんか元々の推理じゃ存在しないよな?」

智代子「今回のコロシアイが起きる前ならいつでもいいわけじゃないの?」

あさひ「人格を適合させるには、その記憶に類する体験が必要になるっす。ダンガンロンパのキャラクターの人格を入れるためにはコロシアイの体験が必要なはずっすよ」

ルカ「でも、月岡恋鐘は前回のコロシアイの参加者じゃない。もっと他のコロシアイに参加した可能性もないわけじゃないが……オマエらが事務所で見た限りは、そんな様子はなかっただろ?」

智代子「うん……恋鐘ちゃんは寮暮らしだし、そんな不審に数週間もいなくなるようなことはなかったはずだよ」

ルカ「私たちは全員記憶喪失になっているわけだから、どこまでが信用できるのかはわからないが……冬優子の遺した写真を見ても、容姿にさほど変化はないし期間はそう空いてはいないだろう」

ルカ「となると、人格を入れ込むタイミングはそう今回のコロシアイの直前になるはずだ」

智代子「そこで経験したコロシアイを、生き抜いたってこと……?」

ルカ「……いや、どうだろうな。そうとも限らないだろ」

あさひ「そっか、新世界プログラムの中で恋鐘ちゃんは一度コロシアイを経験してるんっすね」

ルカ「そうじゃないと、江ノ島盾子の人格をもって今回の黒幕になったことの理由がつかないんだ」

智代子「そ、そんな……私たちだけじゃなく、恋鐘ちゃんまでコロシアイを一度経験していたなんて……」
720 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 23:16:11.02 ID:5aq02Vnv0




あさひ「恋鐘ちゃんどころじゃないっすよ」




721 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 23:16:42.21 ID:5aq02Vnv0

智代子「……え?」

あさひ「冬優子ちゃんの写真、見たっすよね? あそこには、わたしたち全員が繋がってたんっすよ?」

ルカ「……ああ、つまりはそういうことだ」

ルカ「モノミ、第二問の解答だ。準備はいいか」

モノミ「はい! その麗しい美声で、自信満々、声高々と教えてくだちゃい!」

モノミ「ミナサンのたどり着いた、その答えを!」
722 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 23:17:40.36 ID:5aq02Vnv0




ルカ「この島は仮想現実、しかも2周目だ」




ルカ「私たち10人も一度、コロシアイを既に経験していたんだよ。当然、その記憶は残っちゃいないがな」

智代子「そ、そんなことって……」


モノミ「大正解でちゅ〜〜〜!! 完全解答、パーフェクト、エクセレント、マーベラスでちゅ〜〜〜!!」

あさひ「……灯織ちゃんたちが生き残った現実世界での前回のコロシアイ。そして、わたしたちの今の記憶による今回のコロシアイ」

あさひ「そして、恋鐘ちゃんが人格を入れ込まれた『1周目のコロシアイ』。283プロのコロシアイは全部で3回行われていたってことっすね」


コトダマゲット!【1周目のコロシアイ】
〔新世界プログラムを用いて今回のコロシアイの直前に行われたコロシアイ。月岡恋鐘はこのコロシアイの結果に江ノ島盾子の人格を引き受けることとなり、今回のコロシアイで黒幕になることとなった〕
723 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/25(金) 23:19:01.04 ID:5aq02Vnv0

キリがいいところなので本日はここまで。
ついに卒業試験も二問を終えて、次の一問で最後となります。
次回更新は11/26(土)21:00ごろを予定しています。
それではお疲れさまでした。またよろしくお願いいたします。
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 23:21:20.07 ID:JmvMzQcP0
お疲れさまでした
原作知識があると変にそっちに思考が引っ張られるのが難しい……
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/25(金) 23:27:37.32 ID:on5ua4Ga0
1乙
罠とどんでん返しが多くてずっと振り回されてしまった…
それはそれとして、最後まで楽しみにしています
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/26(土) 00:28:35.17 ID:ToWPQWj40
664のあさひの反論で冬優子と愛依のスキルが発動してるのがなんかいいよね……ってなった
727 :それでは再開します ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/26(土) 21:01:36.07 ID:eBhCCQ9W0

智代子「前回のコロシアイも1周目のコロシアイも、今の記憶には残ってなかったんだけどね……」

ルカ「だが、体は覚えている。コロシアイという非日常に身を置いていたという事実は体に染み付いて、ダンガンロンパのキャラクターを受け入れるだけの器ができてしまっている」

智代子「……あれ? そういえば、2周目のコロシアイを始めた理由って何? ルカちゃんの言った通り、一回でもコロシアイを経験すれば器は完成するんだよね?」

ルカ「まあ、そこは月岡恋鐘にしか人格が入っていないところを見るに、うまくいかなかったんだろうな」

あさひ「恋鐘ちゃん以外のわたしたちは囮に使われたのかもしれないっすね。前回の生き残り5人も巻き込むために!」

ルカ「意図までは完全にはわからないが、2周のコロシアイを行ったことには何かしらの意味はあるんだろうよ」

モノミ「うるうる……あちし、感涙の極みでちゅ。ミナサンで力を合わせて、まさかここまで辿り着くことができるなんて」

ルカ「ケッ、もともとコロシアイをするためのプログラムの癖によく言うよ」

モノミ「あと少し……あと少しでちゅ! あと少しでミナサンはたどり着くべき高み。全ての真実に辿り着くことができるはずでちゅ!」

あさひ「次が最終問題ってことっすか?」

モノミ「はい! 卒業試験は次の問題でおしまいになりまちゅ!」
728 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/26(土) 21:03:15.84 ID:eBhCCQ9W0

智代子「ねえ、それならそろそろ透ちゃんを解放してよ! まだダメなの!?」

ルカ「ああ、この世界が新世界プログラムで作られた2周目のコロシアイの世界だと確定した今、あいつに聞きたいことだって山ほどあるんだ」

モノミ「うーん……そうでちゅね、彼女はこれまでの二問に置いて、裁判の場にいたらトッチラケだったんでちゅが……」

モノミ「最終問題は彼女がいたところで変わらないでちゅし、まあいてもいいかな!」

モノミ「カモーン、浅倉さん! 出番でちゅよ〜!」


モノミがステッキを天に向かって振り上げると、浅倉透が立つべき証言台のその空間に目に優しくない配色の文字や数字が湯水の方に湧き上がる。
0と1の電子配列が幕のように上がったかと思うと、そこには初めからそこに居たかのように浅倉透の姿が浮かび上がってきた。
口元には少し力がこもっていたが、いつものような儚げな表情で私たちを見据えた。



透「……やっほ」


729 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/26(土) 21:05:01.54 ID:eBhCCQ9W0

ルカ「浅倉透……」


私がそこに抱く感慨は仲間との再会に対する歓喜などではなく、ましてここまで辿り着いたという達成感などでもない。
今自分達が直面している現実に対して鍵を握る人物。
詰め寄りたいという衝動ばかりが込み上げて、自然と奥歯を噛みつぶした。


透「聞いてたよ、今までの話も全部」

あさひ「透ちゃんには聞きたいことがいっぱいあるっす。透ちゃんの仲間って前回のコロシアイの生き残り5人で間違いないっすか?」

透「あー、イエス。部分的に」

ルカ「部分的?」

透「5人以外にもいるんだって。社長たちに対抗するための協力者はもっといて、チームなんだ」

智代子「他の、協力者……」

あさひ「それはチーム・ダンガンロンパじゃないんっすよね? なんで今まで教えてくれなかったんっすか?」

透「うん、チーム・ダンガンロンパじゃない。むしろ、私たちはみんなをチーム・ダンガンロンパから救い出す側」



透「【未来機関】、って言うんだけど」


730 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/26(土) 21:05:58.45 ID:eBhCCQ9W0

ルカ「未来機関だと……?! それじゃ、現実世界のジャバウォック島を改造したのって……」

智代子「わ、私たち……?! ……の、協力者さんたちってことだったんだ」

透「それと、これまで言えなかった理由」

透「これまでの話でも出たけど、新世界プログラムは人の記憶に直接干渉するから」

透「抜き取った記憶を下手にもう一度呼び覚ますようなことをしたら、中でエラーが起きかねないんだよ。アバター自身にさ」

ルカ「……なるほど、もともと精神療養のための装置。トラウマを消し去ったはずなのに、それを中で呼び覚ますようなことをするのは想定されてない挙動だわな」

透「どこまでなら踏み込んでいいのか分かんなかったから、不親切な話しかできなかったよね。ごめん」

あさひ「じゃ、透ちゃん。もう一個いいっすか?」


あさひ「透ちゃんは、結局何者なんっすか?」


透「……」

あさひ「オリジナルの透ちゃんと相違ない人格を持っているう人間。別の誰かが成り代わってるのかと思ってたっすけど、この写真からじゃ別の誰かすら見えてこないっす」

あさひ「もうここまで来て、その正体を隠す必要もないっすよね?」


透「えー……」



透「あー……うーん……」

731 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/26(土) 21:07:23.09 ID:eBhCCQ9W0



モノミ「新世界プログラムの管理NPCでちゅよ」



透「えっ、ちょっ」

モノミ「新世界プログラムは人と人の意識をつなぐ仮想現実。万一の事態に備えて、その手綱を握る存在が常時必要なんでちゅ」

モノミ「プログラムに生じた脆弱な部分を補修したり、侵入してきたウイルスを排除したり。そのためにプログラミングされたNPCがデフォルトで存在するんでちゅね」

モノミ「だからもし浅倉さんがコロシアイの中で命を落としてたら世界自体が危うかったんでちゅけど……生き抜いてくれてよかったでちゅね!」


コトダマゲット!【浅倉透の正体】
〔今回のコロシアイに参加している浅倉透は、新世界プログラムの管理AIの役割を担っている。モノミ曰くコロシアイの中で命を落とすことがあれば世界の存続自体が怪しかったらしい〕
732 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/26(土) 21:08:26.62 ID:eBhCCQ9W0

ルカ「お、おい……今の話はマジなのか……?!」

あさひ「NPCってことは現実世界での体はないんすよね。私たちみたいに意識だけ切り出された存在ってわけでもなく、全てがデータ上の存在」

智代子「現実世界には存在しない人ってこと……なんだよね」

透「……」

ルカ「……なるほどな、NPCを私たちの中に紛れ込ませるのなら既に死んでいる283プロのアイドルってのはうってつけだわな」

智代子「私たちの誰も、死んだことを覚えてないんだもんね……」

透「仲間への思いを利用したみたいで、悪いとは思ってる」

透「……ごめん」

あさひ「むー、わたしが聞きたいのはそれだけじゃないっすよー」

あさひ「透ちゃんはずっとわたしたちの味方って言ってきたっすけど、それって本当なんっすか?」

ルカ「ああ、今一度オマエの言葉は精査しなくちゃなんねえ」

透「……」

智代子「え、ええ……? ここからは透ちゃんも合流して、チームプレイで頑張ろうって話じゃなかったの……?」

ルカ「学級裁判は……この島でのコロシアイは……そんな単純な話じゃねえ。議論の流れで敵と味方が二転も三転もする。信じられるのは議論の中で導き出される真実だけ」

ルカ「今までだってそうだったろ……!!」

(浅倉透の正体はNPC、新世界プログラムを内部から管理するAIだった)

(だとしたら、あいつの本当の立ち位置は……どうなるんだ……?)
733 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/26(土) 21:09:50.53 ID:eBhCCQ9W0
-------------------------------------------------

【ノンストップ議論開始!】

発言力:♡×7
集中力:☆×7

‣【チーム・ダンガンロンパ】
‣【新世界プログラム】
‣【プログラムエラー】
‣【透の外部との通信】
‣【一周目のコロシアイ】
‣【満月】
‣【Aへのメール】
‣【冬優子の写真】
‣【にちかの証言】


モノミ「浅倉さんは【NPC】なんでちゅ」

モノミ「新世界プログラムを内部で管理するAIなんでちゅ」

モノミ「だから現実世界に実体なんて【何一つない】んでちゅよ」

あさひ「新世界プログラムは本来精神療養のための装置」

あさひ「だけど、今回は黒幕側の人間が起動し、コロシアイを仮想現実で体験させるために使った」

あさひ「そうなると透ちゃんは【コロシアイをスムーズに進行するための存在】ってことにならないっすか?」

智代子「そういえば、元々透ちゃんは私たちをこの島に【拉致したことも認めてた】よね」

智代子「新世界プログラムの目的がはっきりした今、私たちの仲間って言うのは信用しても大丈夫なものなのかな……」

透「コロシアイなんかさせたくない」

透「【敵じゃない】んだって……100」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】


1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトダマの数が減る)
3.アイテムを使用する
【高級ヒーリングタルト】×2
【プロデュース手帳】×3

↓1
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/26(土) 21:16:26.55 ID:9dQIbcJI0
コロシアイをスムーズに進行するための存在 に 透の外部との通信
735 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/26(土) 21:22:54.70 ID:eBhCCQ9W0

【発言力:♡×7→6】

あさひ「透ちゃんの通信が不自然なのは間違いないっすけど、それが何を目的としてたかはまだ分かってないっすよね?」

あさひ「だとしたら、それで擁護するのはちょっと苦しいっすよ」

(チッ……それもそうか)

(あいつが、未来機関が……こっち側の存在なのだとしたら、その根拠になる何か証拠は無かったろうか)

【実像は揺れ動く、されど彼女の信念はブレない……!】

【コトダマの数が減少した!】

【昂る思いを乱反射。言葉巧みに、言葉少なに】

【ロンパ候補の発言の数が減少した!】

-------------------------------------------------

【ノンストップ議論開始!】

発言力:♡×6
集中力:☆×7

‣【チーム・ダンガンロンパ】】
‣【プログラムエラー】
‣【一周目のコロシアイ】
‣【満月】
‣【にちかの証言】


モノミ「浅倉さんはNPCなんでちゅ」

モノミ「新世界プログラムを内部で管理するAIなんでちゅ」

モノミ「だから現実世界に実体なんて【何一つない】んでちゅよ」

あさひ「新世界プログラムは本来精神療養のための装置」

あさひ「だけど、今回は黒幕側の人間が起動し、コロシアイを仮想現実で体験させるために使った」

あさひ「そうなると透ちゃんは【コロシアイをスムーズに進行するための存在】ってことにならないっすか?」

智代子「そういえば、元々透ちゃんは私たちをこの島に拉致したことも認めてたよね」

智代子「新世界プログラムの目的がはっきりした今、私たちの仲間って言うのは信用しても大丈夫なものなのかな……」

透「コロシアイなんかさせたくない」

透「【敵じゃない】んだって……100」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】


1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトダマの数が減る)
3.アイテムを使用する
【高級ヒーリングタルト】×2
【プロデュース手帳】×3

↓1
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/26(土) 21:35:48.90 ID:9dQIbcJI0
集中力
737 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/26(土) 21:37:31.20 ID:eBhCCQ9W0
【集中力:☆×7→6】

【集中力を使用しました】

【類まれなる集中力とともに、星をめざして二段飛び!】

【いつもより多めにコトダマの数が減少しました】

【清らかなる星の流れが私たちを導く……】

【発言力:♡×6→7】

-------------------------------------------------

【ノンストップ議論開始!】

発言力:♡×7
集中力:☆×6

‣【プログラムエラー】


モノミ「浅倉さんはNPCなんでちゅ」

モノミ「新世界プログラムを内部で管理するAIなんでちゅ」

モノミ「だから現実世界に実体なんて【何一つない】んでちゅよ」

あさひ「新世界プログラムは本来精神療養のための装置」

あさひ「だけど、今回は黒幕側の人間が起動し、コロシアイを仮想現実で体験させるために使った」

あさひ「そうなると透ちゃんは【コロシアイをスムーズに進行するための存在】ってことにならないっすか?」

智代子「そういえば、元々透ちゃんは私たちをこの島に拉致したことも認めてたよね」

智代子「新世界プログラムの目的がはっきりした今、私たちの仲間って言うのは信用しても大丈夫なものなのかな……」

透「コロシアイなんかさせたくない」

透「【敵じゃない】んだって……100」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】


1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトダマの数が減る)
3.アイテムを使用する
【高級ヒーリングタルト】×2
【プロデュース手帳】×3

↓1
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/26(土) 21:40:56.76 ID:9dQIbcJI0
コロシアイをスムーズに進行するための存在 に プログラムエラー
739 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/26(土) 21:43:10.67 ID:eBhCCQ9W0

ルカ「それは違うぞ!」

【BREAK!】

ルカ「新世界プログラムにはシステム管理を行うAIが標準搭載されている。今回のプログラムで、その役割は浅倉透が担っていた」

ルカ「多分、モノミのその言葉は正しいんだろう……部分的に」

モノミ「……」

ルカ「さっきも確認した新世界プログラムのエラーコードをもう一度見てくれ。この未定義のエラーにより、内部セキュリティが内側から改変され、外からの干渉はされなくなったというメッセージ……」

ルカ「これと同時に、もう一つ。内部にウイルスが侵入したってメッセージがあるだろ?」

透「……!」

ルカ「システムセキュリティの改変……これ、ウイルスの侵入と併せて考えると防衛機構が働いただけとも取れないか?」

智代子「取れないこともないけど……だとしても、それがどう変わるの? 結局、エラーが起きて外の世界と隔絶されたっていう事実は変わらないんだよね?」

ルカ「新世界プログラムはコロシアイを目的としたプログラムだった、この前提を持った状態で見直すとどうだ?」

あさひ「コロシアイを阻害する何かが侵入したから、外から手出しされないようにした……?」
740 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/26(土) 21:44:09.63 ID:eBhCCQ9W0

ルカ「そうだ、内部プログラムからすればその目的と対極になる存在が侵入しないとこのメッセージは出てこない」

ルカ「このメッセージが出たからこそ、前回の生き残り連中五人が新世界プログラムにログインするようになったんだとすれば、ウイルスとみなされたものの正体……浅倉透である可能性が高いんじゃねーのか?」

智代子「待って! モノミはシステム管理のAIは新世界プログラムに標準搭載されているって言ってたんだよ! 後から透ちゃんが出てくるんじゃ、その基本原則に反してない?」

モノミ「ちなみに、浅倉さんがそのAIだということは証明ができまちゅよ。ログインしているユーザーには、そのユーザーが実在する人物かどうかを示すフラグがデータとして盛り込まれているんでちゅが……」

モノミ「浅倉さんのフラグは『management』、あちしたちとおんなじで新世界プログラムを管理するAIのフラグでちゅ!」

智代子「このフラグがある以上は、透ちゃんはコロシアイを取り仕切る側になってしまう……こればっかりはどうしようもないよ!」

ルカ「いや、浅倉透は【正常な】新世界プログラムの管理AIだ。異常をきたしている新世界プログラムに対し、それを元に戻すために導入されたんだろう」

ルカ「それに、【異常を起こしている】新世界プログラムの管理AIはほかにいる。もともとこの新世界プログラムの管理AIはそいつだったんだろうな」

あさひ「そっか……ほかにもAIがいたなら、透ちゃんが後から入ったAIだとしても新世界プログラムの管理AIの標準搭載にも説明がつくんだ」

智代子「そうかもしれないけど……そうなると私たちの中に、他にもNPCがいたってこと……?」

智代子「でも、透ちゃん以外のみんなはこの写真に映ってるんだよ……?」

ルカ「何言ってんだ、丁度いるじゃねーか。私たちのコロシアイ、その場に居ながらこの写真にはその姿を映していないあからさまなNPC野郎が」

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【怪しい人物を指摘しろ!】

↓1
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/26(土) 21:49:31.76 ID:9dQIbcJI0
モノミ
742 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/26(土) 21:52:21.12 ID:eBhCCQ9W0


ルカ「オマエだ!」

【解!】

ルカ「モノミ、さっきオマエは言ったな。浅倉透のフラグはオマエと同じ『management』だって」

智代子「あっ……!」

ルカ「別にこいつは浅倉透が今回の新世界プログラムの管理AIだとは言ってない、あくまでこいつはその役割を持っているAIというだけでコロシアイの運営側だとは一度も言ってないんだよ」

ルカ「そして、その解釈をするなら浅倉透の今までの言葉、これまでの議論の流れ、そしてあの写真に映っていた事実。いずれにおいても整合性が取れる」

ルカ「私たち10人を巻き込んだコロシアイを起こすための機械と化した新世界プログラム、それを正常に戻すために前回のコロシアイの生き残り5人を構成員とする未来機関がプログラム内に侵入させた正常化のための管理AI。それが浅倉透だったんだ」

あさひ「それじゃあ透ちゃんは、敵じゃないんっすね!」

智代子「ご、ごめん……! この期に及んで疑うような真似して……」

透「いいって、いいって。わかってもらえたら、それで」

ルカ「モノミ、わざと情報を断片的にしか伝えなかったり、議論に関わってきたり、ここにきていよいよ形振り構わなくなってきたじゃねえか。この卒業試験は私たちの実力で乗り越えるのに意味があるんじゃなかったか?」

モノミ「別にミナサンを妨害しているわけじゃないでちゅよ、ミナサンには真実のすべてを知ってほしい。そのために必要な干渉なんでちゅ」

あさひ「それじゃあ、そろそろ最終問題を出してほしいっす」

智代子「そういえば、まだ出されてないんだったね……透ちゃんを前にして興奮しちゃったや……」

モノミ「わかりまちた! ミナサンが仲間を仲間だと認識したところで、いよいよ最後の問題に移りまちゅ!」

モノミ「これが、卒業試験の最終問題でちゅ!」

743 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/26(土) 21:53:37.97 ID:eBhCCQ9W0




★ 今回のコロシアイの参加者はなんの記憶をなくしている?




モノミ「さあ、シンキングタイム……スターティン!」

ルカ「……は? いや、おいおい……オマエ、今までの話は聞いてたのか?」

ルカ「私たちはとっくにその話は終えてる……! 前回のコロシアイの話も、今までずっとずっと忘れていた……月岡恋鐘に記憶を植え付けるための一周目のコロシアイだって、思い出したんだぞ……!」

ルカ「これ以上、一体何を求めるってんだ……!」

あさひ「まさか、そのコロシアイの顛末まで詳細に思い出さなくちゃいけないんっすか?」

智代子「そんなの無理だよ! ……いや、できることなら思い出したい、けど」
744 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/26(土) 21:55:01.79 ID:eBhCCQ9W0





透「深呼吸、一つ」





745 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/11/26(土) 21:55:57.15 ID:eBhCCQ9W0

ルカ「ああ?!」

透「肺いっぱいに吸い込んで……吐きましょう……」

透「ほら、落ち着いて。トランキーロ」

ルカ「これが取り乱されずにいられるかよ……こんな問題、何をどう答えろって……」

透「だからこそじゃん。今までの問題だって、モノミにははっきりした意図?があったし。この問題も、やみくもじゃないんじゃない?」

あさひ「何か、私たちに思い出させたい……重要な記憶があるってことっすか?」

智代子「これ以上の何かがある……なんだか自分の記憶が怖くなってくるね」

ルカ「チッ……」

透「私には思い出す記憶も何も、ないからさ。赤ちゃんみたいなもんだよ」

智代子「私たちの記憶……これまでの議論の延長線上で導き出すしかなさそうだね」

ルカ「これまでの議論……なぁ」

あさひ「やっぱり、わたしたちが参加していたのに忘れていた1周目のコロシアイが関係するっすかね?」

ルカ「よし、そこから議論してみるか……」

(私たちが忘れてしまっていた、1周目のコロシアイ……)

(すべての始まりを、私たちは知らない……)

(この忘却のどこかに、重要なヒントが眠っているはずなんだ……!)
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