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【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.4
- 183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/28(火) 23:21:35.30 ID:wA3LQLNZ0
- >>1乙
謎よりもコンマに振り回される日だった……
- 184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/28(火) 23:23:08.45 ID:bm9Lj2ix0
- >>1乙
コンマがここまで腐るとは……
手帳、限界まで買っておいた方が良かったかもしれないっすね
- 185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/29(水) 23:44:46.13 ID:i73KizHK0
- ぞろ目を出せばコンマ無条件クリアのスキル、誰が持ってたんだろうな・・・
さすがにチャプター1組ではないとして
個人的にはなんとなく果穂っぽい感じがする
- 186 :再開します ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:04:47.01 ID:syzJAe5a0
-
エグイサル青『人の首を切るなんて、普通の刃物じゃできないよ!』
エグイサル緑『たとえ切れ味のいい刃物であったとしても、女性の力では限界があると思うけど』
エグイサル赤『それに、現場には刃物なんて残されていなかったよね……』
エグイサル桃『一体犯人はどうやって雛菜を殺したっつーんだ……?』
(……クソッ、どうやったんだ)
(どうやって、犯人は人間の首を切り落としたって言うんだ……!?)
-------------------------------------------------
【発掘イマジネーション開始】!
犯人は■■■■を使って雛菜の首を切り落とした!
【指定の範囲内のコンマを出して結論を掘り当てろ!】
1文字目 3の倍数
2文字目 4の倍数
3文字目 5の倍数
4文字目 6の倍数
↓1〜10
-------------------------------------------------
- 187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 21:06:01.26 ID:bX1vh9b90
- あ
- 188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 21:08:24.75 ID:bX1vh9b90
- あ
- 189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 21:08:33.03 ID:Lp9gZ3Au0
- 来い
- 190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 21:08:59.07 ID:AqjuTk7w0
- あ
- 191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 21:09:55.16 ID:bX1vh9b90
- あ
- 192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 21:10:29.88 ID:bX1vh9b90
- あ
- 193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 21:12:02.70 ID:Lp9gZ3Au0
- い
- 194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 21:12:08.79 ID:bX1vh9b90
- あ
- 195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 21:12:54.77 ID:bX1vh9b90
- あ
- 196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 21:13:37.42 ID:9lhmNhqLO
- てい
- 197 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:16:34.24 ID:syzJAe5a0
-
【コンマ 26 75 03 07 16 88 70 79 77 42】
カンカンカンカン……
【発掘完了!!】
【ぞろ目ボーナスが発動!】
【モノクマメダル5枚を獲得しました!】
__________________
犯人はモノクマを使って雛菜の首を切り落とした!
__________________
ルカ「……!」
【COMPLETE!】
(……まさか)
(犯人が用いた凶器に求められる条件は、第一に人の首を切り落とせるほどの切れ味であり、それが女性の手でも扱えるものであるということ)
(市川雛菜は割と体格がいい方、ただの刃物なんかじゃその条件を満たすことはできない)
(そして、二つ目の条件はその凶器は隠滅が可能であるということ)
(事件発生後、その凶器は跡形もなく現場から消え去っていた。私たちが目を覚ますまでの短い間にワダツミインダストリアルの外に持ち出されたことになる)
(それを満たすことのできる凶器が……)
(一つだけある)
(それは私たちにとって最も身近なもので、最も危険なもの)
(命の危機と言うのを、これでもかとばかりに押し付けられ、激しい鼓動と息切れを余儀なくされる最悪で醜悪な死のシンボル)
(そう、犯人が用いた凶器は……)
- 198 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:17:22.30 ID:syzJAe5a0
-
ルカ「犯人は、モノクマで市川雛菜を殺害したのか……!?」
- 199 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:18:21.35 ID:syzJAe5a0
-
モノクマ「……」
エグイサル青『モ、モノクマでございますか……?!』
エグイサル桃『ど、どういうこと……?! モノクマが、犯人なの……!?』
ルカ「……正確には、モノクマを操っている人間。つまりはこのコロシアイ南国生活を主導している黒幕に当たる人間だよ」
エグイサル緑『く、黒幕さんが……犯人さんなんですか……?』
ルカ「でも、それぐらいしか思いつかないんだ……あんなに小さな身体なのに並外れた破壊力と機動力を持っていて……」
ルカ「しかもどこからともなく飛び出したり、姿を消したりできる。そんなもの、この島にはモノクマ以外にはいないだろ?!」
エグイサル赤『確かに、モノクマなら諸々の条件をすべて満たしうるね』
エグイサル赤『でも、あなた自身が言っているようにモノクマを扱える人間なんて、このコロシアイ南国生活を強いている黒幕以外にはいない。……そんな結論に手放しに賛同は致しかねるかな』
ルカ「もちろん、ただの思い付きで言ったわけじゃない。凶器がモノクマだとすれば説明がつく、不自然な痕跡が現場には残っているんだ」
エグイサル赤『不自然な痕跡……?』
(もし、現場でモノクマを用いて市川雛菜の殺害が為されたのだとしたら……あの証拠は、モノクマの存在を裏付ける根拠になりうる……!)
-------------------------------------------------
【正しいコトダマを選べ!】
>>4 >>5
↓1
- 200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 21:19:18.20 ID:bX1vh9b90
- 点の血痕
- 201 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:21:03.95 ID:syzJAe5a0
-
ルカ「これだ!」
【解!】
ルカ「死体から噴出したであろう血液は、その場……椅子の周辺に固まっていた。まあ座っているところで首をはねられたんだから当然の痕跡なんだが」
ルカ「それとはまた別に、点のような血痕が続いている箇所があったんだ」
エグイサル青『点……?』
ルカ「ああ、よくドラマなんかであるだろ? 靴の痕から犯人を特定したり。それと似た感じで、丸が列をなすように続いている血の痕があったんだ」
ルカ「初めは凶器を振り回した時に散ったものかと思ったが、間隔がほとんど一定で、誰かの歩幅のようになっていた。あれがモノクマのものだとしたら納得がいく」
ルカ「モノクマの足裏の肉球、あれで血を踏んでしまったからついた痕跡なんじゃないのか?」
モノミ「やい! モノクマ、どうなんでちゅか!」
モノミ「あんたには答える義務がありまちゅ! あんたは仮にもこのコロシアイ南国生活を率いる立場なんでちゅ、つまりは一参加者としてカウントされているも同然!」
モノミ「斑鳩さんたちの糾弾を真正面から受けてみなちゃい!」
モノクマ「……」
モノクマ「………………」
モノクマ「………………………………………………………………………………」
- 202 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:21:58.47 ID:syzJAe5a0
-
モノクマ「……うぷぷぷ、面白い、面白いね」
モノクマ「本来こういう展開は、もう一章ぐらい後にやるものだと思うんですが……いいでしょう!」
モノクマ「オマエラがその気なら、それに乗って差し上げましょう!」
【モノクマ「モノクマ参戦!」】反論!
ルカ「な、何……?」
モノクマ「うぷぷぷ……ボクだって言われもない疑いをかけられて黙っているわけにはいかないよね」
モノクマ「清廉潔白に手と足が生えているようなボクに、まさか人殺しのレッテルを貼ろうだなんて……」
モノクマ「それでもオマエに人の心はあるのか!?」
ルカ「よく言えたもんだな……まあいい、それなら私だって正面からぶつかってやるよ」
ルカ「いつまでも余裕面ぶっこいていられると思うなよ……!」
- 203 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:23:37.52 ID:syzJAe5a0
- -------------------------------------------------
【真・反論ショーダウン開始!】
発言力:♡×8
集中力:☆×12
コトノハ
‣【監視カメラ:ワダツミインダストリアル内部】
‣【緊急脱出システム】
‣【死体上のシート】
‣【並んでいるエグイサル】
‣【エグイサルのセンサーシステム】
‣【点の血痕】
‣【動作ログ】
‣【透のお守り】
モノクマ「うぷぷぷ……」
モノクマ「オマエラに愛されすぎちゃって辛いなぁ!」
モノクマ「せっかくオマエラの議論を肴に酒でも仰ごうかと思ったのに」
モノクマ「そんなに必死に呼ぶんじゃ仕方ない!」
モノクマ「ほら、そんな雑巾みたいに額を床に押し付けなくても」
モノクマ「ボクは逃げも隠れもしませんよ!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【発展!】
ルカ「くだらねえこと言って議論を攪乱すんじゃねえ」
ルカ「せっかく出てきたんだ、真正面から堂々受け答えしてみろよ」
ルカ「結局、オマエは現場にいたのか、どうなんだ!?」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
モノクマ「やれやれ、せっかちは女の子に嫌われますよ」
モノクマ「いいかい? 女の子は共感を楽しむ生き物なんだ」
モノクマ「結論が出ていようと同じところでステップを踏む」
モノクマ「そういう会話の折り重ねで関係性を積み上げるのが恋のシーソーゲームってやつなんだよ!」
モノクマ「まあ、そろそろ答えてあげようかな。ボクの答えは勿論ノー!」
モノクマ「一応言っておくとボクだってオール電化!」
モノクマ「エレクトボムの影響をもろに受けちゃうから、【現場に寄りつくことなんてできない】んだ!」
モノクマ「現場に足を踏み入れることは勿論、首を撥ねるなんて不可能なんだよ〜!」
【モノクマは不敵に笑っている……発言力の受けるダメージが通常より大きくなりそうだ……】
【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ85以上で論破しろ!】
1.発言する(コトノハと斬りつける先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトノハの数が減る)
3.アイテムを使う
↓1
- 204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 21:26:50.76 ID:bX1vh9b90
- 現場に寄り付くことが出来ない→エグイサルのセンサーシステム
- 205 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:33:01.99 ID:syzJAe5a0
-
【コンマ 76】
【内に秘めた激情が爆ぜる……! コンマの数値がプラスされました】
【最終コンマ 91】
ルカ「この鈍らが!」
【BREAK!】
ルカ「なるほどなるほど、モノクマもその毛皮を一枚剝げば醜いロボットパーツだらけ、体に走るのは生き物らしい血液なんかじゃなくて無機質な電気信号」
ルカ「だからエレクトボムもあるし、現場に足を踏み入れることなんてできやしない。そう言いたいんだな?」
モノクマ「もー! 何て言い草だよ、メーヨキソン!」
ルカ「その主張は一見筋が通ってるが、完全じゃない。あのエレクトボムは万能じゃないんだ」
エグイサル緑『ど、どういうこと……? こんなに大きなエグイサルも無効化しちゃうんでしょ……?』
エグイサル青『エレクトボムは自らが異常電波を放出することで、周辺機器に異常を喚起する仕組みなんだ。でも、それは反対に言えば本体自身がその電波に近しいものであれば影響をほとんど受けないってことにもなる』
エグイサル青『大体の機械は動かなくなっちまうけど、一部例外があるってのはそう言うことだ!』
エグイサル桃『樹里さんのお声で……機械に関する詳細なご説明を聴けるとは……』
ルカ「もともとこのエレクトボムは浅倉透が持ち込んだもので、しばらく黒幕に没収されていた。黒幕が仕組みを研究し尽くして、モノクマが無効化できるように改良されていたとしてもおかしくないはずだ」
モノクマ「ふーん、その推理は分かったよ。でも証拠がないよね?」
ルカ「証拠なら、今この場でも作れるはずだ。被害者が市川雛菜だと確定した今、浅倉透の生存も確定している」
ルカ「あいつがエレクトボムは握ってるんだ、今この場で使ってしまえばいい」
モノクマ「……!」
- 206 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:34:24.98 ID:syzJAe5a0
-
モノクマ「なかなかやるね、いいよ、認めてやるよ」
- 207 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:35:59.93 ID:syzJAe5a0
-
(……認めた!?)
モノクマ「ボクは現場に足を踏み入れた、今回の事件の犯人の凶器としてね」
モノクマ「そして、この爪で市川さんの首を撥ね飛ばして……そのままダクトを使って現場を脱出したんだ。現場に残っていた肉球の血痕はその時のものだね」
エグイサル青『ちょ、ちょっと待ってよ……そ、それって……今回の事件の犯人は、【黒幕】だって言ってるのも同然だよ……?!』
モノクマ「そうだけど、それが何か問題?」
エグイサル桃『問題も何も……それって、この事件で【アタシたちと黒幕との戦いに決着がつく】っつーことじゃねーか……!!』
(……! そうだ、今この瞬間にこの裁判の持つ意味は大きく変わった)
(学級裁判の基本原則は、クロを当てられなくてはシロは全員死亡)
(つまり、この裁判の結果次第で……黒幕か私たち、どちらかが生き残り、このコロシアイ南国生活が……終わる!)
- 208 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:37:33.33 ID:syzJAe5a0
-
モノクマ「さあ、いよいよ色んな意味でのクライマックスだね」
モノクマ「今回の事件の犯人はこのコロシアイ南国生活を裏で操る黒幕だった!」
モノクマ「その黒幕は、オマエラ生き残りの中に潜んでいる!」
モノクマ「この裁判が終わる時、このコロシアイ南国生活もそのすべてに決着がつく!」
モノクマ「最後に笑うのは、一体誰なんだ〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
- 209 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:39:01.35 ID:syzJAe5a0
-
エグイサル赤『……こうなったからには、もう引くことはできない』
エグイサル赤『私たちにコロシアイを強要している人間を特定する、それをやらなきゃ……死ぬのは私たちなんだから』
ルカ「地獄の釜の蓋を開けるってのはこういう気分なんだろうな」
ルカ「なんつーか……身震いがしやがるよ」
エグイサル桃『ふふ……♪ 武者震いで、ございますね……』
ルカ「……! ああ、そうだな……今この瞬間は、私たちがこの島に来てからなによりも待ち侘びた時間なんだ」
ルカ「絶対、見つけてやるぞ……黒幕!」
エグイサル青『その、黒幕を考える前提として……私たちの中に、本当に黒幕がいるんでしょうか……っ』
エグイサル緑『否定したい気持ちは山々だが、これまでの議論を考えても恐らくは私たちの中のいずれか、ということになるだろうね』
エグイサル緑『黒幕はあさひの催眠ガスを浴びていたし……条件の上では我々と同じさ』
エグイサル赤『そ、それと……わたしたちを撹乱し続けた、狸とも同一人物じゃ……な、ないですか……?』
ルカ「そう、なるのか……?」
- 210 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:40:07.60 ID:syzJAe5a0
-
エグイサル白『私もそれに賛成です……っ』
- 211 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:41:47.63 ID:syzJAe5a0
-
ルカ「うお……?! お、オマエ突然……ずっと議論は聞いてたのか……?!」
エグイサル白『途中から、です……他のみんなよりも、眠らされるのが遅かったので……薬が切れるのに、時間がかかりました……』
(……自分の身元をバラすような発言は避けているが、これは、「自分はレストランでの催眠ガスの騒ぎでガスを吸引しなかった人間だ」という証言)
(やっぱり、こいつがあさひだったんだな……)
エグイサル白『えっとね……これまでの狸の行動を振り返ってみると……いいと思うんだ……』
エグイサル白『千雪さんが殺されちゃった二つ目の事件! あれで狸はふゆちゃんの秘密を知っていたでしょ?』
エグイサル白『でも、ストレイライトの3人はこれまでの生活の中でその容疑が完全に晴れちまった』
エグイサル白『であれば……どうして狸は冬優子さんの秘密を知り得たというのでしょう……』
エグイサル桃『そっか! 黒幕と同じくわたしたちを監視してたからなんだ!』
エグイサル白『にちかの事件もそうだよ! 灯織の行動に先回りして暗視スコープに工作したり、鉄串を盗み出しておいたり……そんなの、あらかじめ灯織の行動を把握してなきゃできないもん!』
ルカ「ってことは黒幕は始めから私たちの中に潜んで、かき乱される私たちを特等席で監視してたってわけか……」
- 212 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:42:46.99 ID:syzJAe5a0
-
エグイサル白『そして、その正体なら……もう殆ど分かっています……っ』
- 213 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:43:33.82 ID:syzJAe5a0
-
ルカ「何……?」
エグイサル白『こ、これまでの四つの事件、その中での狸の動きを振り返ってみると……自ずと一人が浮き上がってくるんです……』
エグイサル白『狸の条件もそうだけど、彼女の行動はこの南国生活の中で異様な部分があったんだ。今になって振り返ると、だけどね』
エグイサル白『……あなた方なら、それがもう誰かは分かるはずです』
(狸の正体は、もうわかっている……?)
(これまでの事件での狸の関与を振り返ると、その正体が見えてくる……?)
(……思い出せ、これまでの事件の全てを)
(これは自分達の生き残りをかけた戦い、そしてこの選択はあさひにとっての覚悟と決意に応えるための刹那)
(絶対に逃げるわけにはいかねえ……!)
- 214 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:46:01.43 ID:syzJAe5a0
- -------------------------------------------------
【検討プロセッシング・辿 開始!】
狸の正体に辿り着くために……やつの動向を手繰っていくぞ。
これまでに私たちが直面することになった4つの事件、それぞれにおける狸もとい黒幕の行動……正体はそこから絞り込める、らしい。
あさひの至ったところ……すぐに追いついてみせる……!
第1の事件……七草にちかの事件。
あの事件において、狸は前もって風野灯織の持ち込む暗視スコープのレンズを黒塗りにし、更には鉄串を盗み出すという工作を行った。
この手の工作を行う上で重要なのは、何よりまず現場に立ち入ること。
そして、風野灯織の準備を手伝う人間であるということ。
一匹狼やってた当時の私ではまずありえないわけだ。
いずれも事件の本筋とは異なった工作なわけだが……もしかして、狸のやつって自分自身で最初は事件を引き起こそうとしていたのか?
そうでもなきゃ、わざわざこんな風野灯織の隙を突くことを狙った行動なんかやらない……
狸は黒幕と同一なんだとすれば、風野灯織の行動も全部知っていたわけだしな。
第2の事件……田中摩美々の事件。
この事件への狸の関与はかなり露骨なものだった。
冬優子を秘密のことで呼び出していたし、図書館内で事件が起きたと見せかけるためのボウガンまで仕込んでいやがった。
それもこれも、監視カメラなりでこちらの情報を盗み取っていないとできない行動だよな。
田中摩美々の犯行を半ば則るような形での工作……厄介な関与の仕方だ。
……あれ?
そういえば、田中摩美々がやったのって橋にボウガンを仕掛けること……なんだよな?
なんだか変な感じがするな……
狸のやった工作って、他にも何かあるのか……?
A.花火大会の飲み物
B.花火大会の花火
C.花火大会の参加者
D.花火大会の会場
↓1
- 215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 21:54:50.62 ID:Lp9gZ3Au0
- B
- 216 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 21:57:38.66 ID:syzJAe5a0
-
【B】
【CORRECT!】
そうだ、狸は自分の工作を活かすためにわざわざ図書館に誘導を行ったんだ。
千雪が図書館に行くきっかけになったのは、花火に混ざり込んだ爆弾。
思えばモノクマの登場もタイミングが妙に良すぎた。
まるで私たちが爆発騒ぎを起こすのを分かり切っていたかのように……
あれの地響きのせいで千雪は図書館に行き、冬優子を追って、命を落とした。
となると、狸はあの花火大会において……
第3の事件……小宮果穂の事件。
この事件は、唯一狸の関与が感じられない事件だった。
現場で行われたトリックはすべて絶望病に侵された小宮果穂の単独行動だったし、それ以外に何かが為された様子もない。
……どうして、狸はこの事件だけ何の手も加えなかったんだ?
何か意味があって、手を出さなかったのか……?
A.狸の工作が果穂によってかき消された
B.狸は既に死んでいた
C.狸は動けない状態だった
D.狸の工作が紛れ込んでいた
↓1
- 217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 22:01:39.71 ID:bX1vh9b90
- C
- 218 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 22:04:19.42 ID:syzJAe5a0
-
【C】
【CORRECT!】
そうだ、あの時私たちの行動は絶望病の罹患とその看病とで行動が大きく制約されていた。
その中で工作行動を行うのはかなり難しかったはずだ。
……いや、でも看病する側の人間は割と動けた……か?
休憩は交代交代でとっていたし、モーテル組も個室で寝る時間はあったわけだし……
それでも一切の関与がなかったってことはつまり……
第4の事件……冬優子の事件。
冬優子は狸の行動を逆手にとって、あさひの容疑を払しょくした。
現場に工作しやすいようにワイヤーをあえて残したり、バイキングの入り口ゲートを開けて置いたり……狸がバイキングを利用するのを狙ったわけだ。
あれによって狸は身長160cm以上の人間だとはわかったが、それは結構な数がいるしな……
4つの事件での狸の関与はこんなところか……
……どうだ?
狸の正体……私に、分かるのか……?
-------------------------------------------------
【怪しい人物を指摘しろ!】
↓1
- 219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 22:08:24.76 ID:Lp9gZ3Au0
- 月岡恋鐘
- 220 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 22:10:38.87 ID:syzJAe5a0
-
ルカ「……!」
【解!】
ルカ「狸の行動を辿っていくと……一人だけ、浮上してくる奴がいる」
ルカ「これまでの事件、それぞれで狸であることの条件は違うが……それらを全て満たす人間を選んでいけば、自ずとそいつに行き当たるんだ」
エグイサル白『……』
≪???「こん鉄串を犯人が使ったからって大広間の人間が犯人とは限らんばい!」
ルカ「なんでだよ! 鉄串は大広間にしかないもんだろ? 料理を作った後は備品も全部ホクロ女に回収されたって……」
???「だって、こん鉄串はうちが厨房入った時には既にもう一本無くなっとったけん!」
にちか「う、嘘……!?」
???「厨房には備品リストがあって、スプーンから鍋までなんでも数が書いてあるんよ。そいに照らし合わせたら、確かに鉄串が一本足り取らんかったばい」≫
ルカ「七草にちかの事件は、そもそもパーティの準備に携わっていないとあんな工作はできない。パーティに参加すらしていない私はまず最初に候補から外れるわけだ」
- 221 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 22:11:35.62 ID:syzJAe5a0
-
ルカ「田中摩美々の事件、本来は図書館なんて利用する意味もなかった犯罪計画に、あさひに容疑をなすりつけるために無理やり図書館を組み込んだ。その図書館に千雪がいくきっかけになったのは花火に紛れ込んだ爆弾だった」
≪???「打ち上げ花火もやるばーい!」
あさひ「わっ! すごいすごい! 本格的っす!」
???「ふふーん! スーパーにあったとっておきたい! 見とって! 夜空にばり眩しか花火打ち上げちゃるけん!」
果穂「???さん、あたし今から心臓がどきどきしてます!」
摩美々「???、それ大丈夫なやつー……?」
???「確かウルトラスペシャルビッグ花火って書いてあったばい」
摩美々「うさんくさー……」≫
ルカ「あの爆弾に、火をつけるように促すには……花火大会に参加している必要がある」
- 222 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 22:12:48.08 ID:syzJAe5a0
-
ルカ「小宮果穂の事件では、狸は介入していない。犯行の全てが小宮果穂の単独で行われたものだ。どうして狸はこの時動かなかったのか?」
≪???「結華……うち、ここ数日の記憶がほとんどなかよ……摩美々が死んで、ふさぎ込んでしまった結華に戻ってきて欲しくて、毎日毎日結華が好きやった料理ば作って待っとって……」
???「やっと顔を出してくれたその日に、うち病気になってしまったばってん……なんだか結華に会ったの、すごく久しぶりに感じるばい……」≫
ルカ「……動けなかったんじゃないのか?」
≪冬優子「ま、ふゆはこの裁判で死んじゃうわけだけど……生き残るあんたたち、忘れんじゃないわよ。狸は身長160cm以上の人間……あさひと園田智代子以外の中に混ざってる」
冬優子「そのことは、ゆめゆめ忘れないように……わかった? ルカ」
ルカ「ハッ……わーったよ」
智代子「な、なんだかおこぼれで私まで容疑者から外してもらえちゃった……」≫
ルカ「そして冬優子の事件では言わずもがな。バイキングの身長制限にかからない人間でなければ、あんな工作はできない」
- 223 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 22:13:32.90 ID:syzJAe5a0
-
ルカ「……こうして少しずつ絞っていけば、どうしてもその名前が浮かんできちまうんだよ」
ルカ「正直なところ、一番ないとすら思っていた。普段のオマエの言動は、そういうイメージからは一番かけ離れていたからな」
ルカ「天真爛漫で、快活に笑って、策略を練るなんて器用さもなくて……言っちまえば、バカだと思ってたよ」
ルカ「月岡恋鐘、オマエなんじゃねーのか」
- 224 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 22:14:25.40 ID:syzJAe5a0
-
エグイサル赤『……』
エグイサル青『……』
エグイサル緑『……』
エグイサル桃『……』
エグイサル白『わたしも、同意見だよ……恋鐘ちゃんは、さりげなく事件や動機に気づかせる言動を取っていたし……』
エグイサル白『狸として考えられる条件を……どれも満たしちゃってるんだ……』
ルカ「どうなんだ、月岡恋鐘。オマエにも答える義務があるだろ」
モノクマ「……」
モノクマ「うぷぷぷ……オマエラってば酷いなぁ、今この状況で答える義務があるなんて」
モノクマ「答えたくても、名乗れないんだからしょうがないでしょ?」
ルカ「……チッ」
モノクマ「市川さんを被害者だと断定した時とおんなじ! 犯人が月岡さんだって言うんなら、それを示す根拠を示してもらわないと!」
(月岡恋鐘が狸だと言う根拠、か……)
(物的な証拠なんてあれば、もうとっくに示している。他に何か、糾弾するための材料はないか……?)
- 225 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 22:15:42.22 ID:syzJAe5a0
- ------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
発言力:♡×8
集中力:☆×12
コトダマ
‣【モノクマファイル5】
‣【コーヒーのシミ】
‣【冬優子の手紙】
‣【美琴との軋轢】
‣【監視カメラ:ワダツミインダストリアル内部】
‣【エグイサルのリモコン】
‣【点の血痕】
‣【死体上のシート】
エグイサル青『恋鐘が狸だって……?』
エグイサル青『……詳しく聞かせてもらえるかい』
エグイサル白『恋鐘ちゃんは【狸としての条件を満たしています】……っ』
エグイサル白『他に候補になりうる人はいません……っ!』
エグイサル緑『でも、【確定的な証拠はない】んでしょ?』
エグイサル緑『命のかかった重要な決断。流石にこの段階で論じるのは早計では?』
エグイサル赤『ど、どうなんですか……!』
エグイサル赤『狸だと示す明確な根拠は、あ、あるんですか……?!』
エグイサル白『落ち着いて考えてください……』
エグイサル白『恋鐘ちゃんが狸だっていう根拠を……あなたは知っているはずだから……』
【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】
-------------------------------------------------
- 226 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 22:17:29.22 ID:syzJAe5a0
-
(……月岡恋鐘が狸だと言う根拠……?)
(今、私の手元にそう思えるものは何一つない。あいつを糾弾するには、用意が足りていない)
(……それなら)
(今からでも見つけだしてやる、あいつと過ごした時間の中で、一瞬でも見せた綻びが何かないか……見つけだしてやる!)
-------------------------------------------------
【検討プロセッシング開始!】
月岡恋鐘が全ての元凶、その前提のもと考えていくぞ。
……私だって人間だ、流石に思うところがないわけじゃないが……それは足踏みをする理由にはならない。
ここまでの歩みを無駄にしないため、私自身がここから先も生きていくため……負けられないんだ。
まず、物的証拠は……見当たらない。
そんなわかりやすい証拠を落とすような相手なら、こんなに苦労だってしていない。
狸の尻尾を掴むためには、もっと別の角度から切り込むことが大切だ。
月岡恋鐘とは毎朝顔を突き合わせていた。
レストランの朝食係を買って出ていたのはあいつ自身だし、情報共有も頻繁にしていた。
……【情報】、か。
千雪が殺されたあの事件で、狸はなぜか冬優子の秘密を知っていた。
それはつまり、モノクマらと同じ情報を共有していたというわけで、私たちの通常知り得ない情報まで持っていたと言うことになる。
これって、武器にならないか?
あいつがもし、私たちの通常知り得ないことを何か一言でも溢していたのなら……狸だと糾弾するには十分な根拠になりうる!
あいつのこれまでの言動で、なにかおかしなところはなかっただろうか……?
例えば、私が持っている情報で他の連中とはまだ共有していない情報を知っていた、とか……
【正しいコトダマを選べ!】
>>4 >>5
↓1
- 227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/06/30(木) 22:20:03.87 ID:+d40KbhY0
- 【冬優子の手紙】
- 228 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 22:22:58.66 ID:syzJAe5a0
-
【発言力:♡×8→7】
冬優子からもらった手紙、その中身は確かにまだ誰にも話していない……
だけど、他の連中がその手紙について触れた瞬間もなかったはずだ。
これじゃあ狸をおびき寄せる罠にもなりそうにないな……
狸の招待を明らかにするなら、全員がある程度は知っている情報でかつ、狸のみが超えてしまったラインがあると一番いい。
そんな条件のものが、何かなかっただろうか……
あいつがもし、私たちの通常知り得ないことを何か一言でも溢していたのなら……狸だと糾弾するには十分な根拠になりうる!
あいつのこれまでの言動で、なにかおかしなところはなかっただろうか……?
例えば、私が持っている情報で他の連中とはまだ共有していない情報を知っていた、とか……
【正しいコトダマを選べ!】
>>4 >>5
↓1
- 229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 22:37:54.25 ID:Lp9gZ3Au0
- 透のお守り
- 230 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 22:40:37.55 ID:syzJAe5a0
-
【発言力:♡×7→6】
浅倉透にもらったお守り……
あれもまだ分からないところはあれど、同じ場で全員がお守りを貰ったんだ。
そこに目だった情報の差異はないだろう。
もっと、人によって知っている情報の範囲が違うもの……特に、私がよく知っているものなんかだとそれが分かりやすいかもな。
あいつがもし、私たちの通常知り得ないことを何か一言でも溢していたのなら……狸だと糾弾するには十分な根拠になりうる!
あいつのこれまでの言動で、なにかおかしなところはなかっただろうか……?
例えば、私が持っている情報で他の連中とはまだ共有していない情報を知っていた、とか……
【正しいコトダマを選べ!】
>>4 >>5
↓1
- 231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/06/30(木) 22:44:27.84 ID:2bto2X040
- 美琴との軋轢
- 232 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 22:46:02.43 ID:syzJAe5a0
-
【美琴との軋轢】
【CORRECT!】
……そうだ。美琴の暴走はある程度共有しているが、その全てを話したわけではない。
美琴が浅倉透の殺害をどんな形で企て、何をしていたのか……
もしそれを詳細に知っていれば、十分に疑う根拠になるぞ!
思い出せ、月岡恋鐘がついうっかり、知り得ない何かを口にしているはずだ……!
Q.恋鐘が何故か知っていた、美琴との間のやりとりは?
A.美琴の言葉
B.美琴の殺害計画
C.美琴の行動
↓1
- 233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/06/30(木) 22:52:08.74 ID:2bto2X040
- C
- 234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 22:52:13.44 ID:yYGHtPMM0
- C
- 235 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 22:55:49.39 ID:syzJAe5a0
-
【C】
【CORRECT!】
そうだ……!
美琴は武器を調達したり、他の方法を模索したり、衝動的な行動を繰り返していた。
計画とはもはや呼べない代物で……その結果が私や市川雛菜だ。
それを私も共有してはいたものの、全部は伝えちゃいない。
それなのに、月岡恋鐘はさも今聞きましたと言わんばかりに、誰も教えちゃいけない情報を話していた……!
月岡恋鐘が、なぜか知っていた美琴の浅倉透殺害計画とは……!
-------------------------------------------------
【ひらめきアナグラム開始!】
発言力:♡×6
集中力:☆×12
『くアのスッくどラドトやグ』
【正しい順番に並べ替えろ!】
1.解答する
2.集中力を使う(一部文字が正しい位置に移動する)
↓1
- 236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/06/30(木) 22:56:34.07 ID:+d40KbhY0
- ドラッグストアのどくやく
- 237 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 23:01:06.95 ID:syzJAe5a0
-
「……!」
【COMPLETE!】
≪「なんでこんなとこにいんだよ……」
今まで通り、自分の体を痛めつけるような特訓に打ち込んでいればまだ良かった。
鬱憤やストレスを感じる時間が勿体ない。
気を沈めている余裕があるなら、それも全部練習に注ぎ込む。
緋田美琴とは、そういう人間だったはずだ。
なぜ、こんなところで薬品の吟味などしているのだろうか。
「……手ェ離せ!」
「ルカ……!?」
不意をついてその手から薬品をひっぺがした。
プラスチックの瓶は手を離れて落下しても割れることはなく、コロコロと転がってラベルが目に入る。
「コトキレルX……劇薬じゃねえか」
「……ルカには、見られたくなかった」
「私だって、見たくねえよこんな美琴」≫
コトキレルXを持っていたあの時の美琴のこと……誰にも話しちゃいない!
それなのに、あいつは……あいつは……!
≪ルカ「だからって気抜くなよ、美琴は私たちの誰よりも背丈だって高い。そう簡単に抑え込めるわけじゃない」
智代子「それに美琴さんはファイナルデッドルームもクリアしてるし、武器だって私たちの予想以上のものを持ってるかもしれないよ!」
【恋鐘「毒薬だってドラッグストアから調達しとったけん、不意打ちにも注意せんばね!」】
ルカ「……そう考えると、恐ろしいな。美琴のやつ」
雛菜「あなたが弱気になっちゃ一番ダメじゃないですか〜?」≫
間違いない、月岡恋鐘こそが狸だったんだ……!
【FORGING!!】
コトダマ【美琴との軋轢】→【ドラッグストアの凶行】
〔第4の島が解禁された翌晩、ルカは劇薬を手にする美琴にドラッグストアで遭遇した。だが、この時のことは誰にも共有していない情報。それを知る者は、他人を監視カメラ越しに眺めてにやつく醜悪な卑怯者〕
- 238 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 23:02:26.37 ID:syzJAe5a0
- -------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
発言力:♡×6
集中力:☆×12
コトダマ
‣【モノクマファイル5】
‣【コーヒーのシミ】
‣【冬優子の手紙】
‣【ドラッグストアの凶行】
‣【監視カメラ:ワダツミインダストリアル内部】
‣【エグイサルのリモコン】
‣【点の血痕】
‣【死体上のシート】
エグイサル青『恋鐘が狸だって……?』
エグイサル青『……詳しく聞かせてもらえるかい』
エグイサル白『恋鐘ちゃんは【狸としての条件を満たしています】……っ』
エグイサル白『他に候補になりうる人はいません……っ!』
エグイサル緑『でも、【確定的な証拠はない】んでしょ?』
エグイサル緑『命のかかった重要な決断。流石にこの段階で論じるのは早計では?』
エグイサル赤『ど、どうなんですか……!』
エグイサル赤『狸だと示す明確な根拠は、あ、あるんですか……?!』
エグイサル白『落ち着いて考えてください……』
エグイサル白『恋鐘ちゃんが狸だっていう根拠を……あなたは知っているはずだから……』
【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】
1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトダマの数が減る)
3.アイテムを使用する
↓1
- 239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/06/30(木) 23:05:05.36 ID:+d40KbhY0
- 【確定的な証拠はない】に【ドラッグストアの凶行】
- 240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 23:05:23.28 ID:bX1vh9b90
- 証拠はない→ドラッグストアの凶行
- 241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/06/30(木) 23:06:24.49 ID:2bto2X040
- 【確定的な証拠はない】に【ドラッグストアの凶行】
- 242 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/06/30(木) 23:08:32.38 ID:syzJAe5a0
-
記憶の中から証拠を生み出し、ロンパをしたところで本日はここまで。
次回ノンストップ議論の直後より開始します。
おそらく裁判の最後まで行くはずです、黒幕をこの手で打ち破りましょう。
次回更新は7/1(金)の21:00ごろの予定です。
それではお疲れさまでした、またよろしくお願いします。
- 243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 23:15:12.12 ID:bX1vh9b90
- >>1乙
ここにきて過去の事件の振り返りが来たから
過去スレ漁るの大変だった・・・
- 244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/30(木) 23:39:05.47 ID:siDIHj4B0
- 乙です
恋鐘、こうして見るとヒントいっぱいあったのに存在が光すぎて全然疑えなかったな
- 245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/01(金) 12:19:45.54 ID:4D8PFgHj0
- 私はポンコツ読者……
狸の正体は割と本気で美琴さんだと思っていた……
だって狸候補かつ4章裁判で証拠となりうる水素吸引機のこと知りえたのは美琴さんだけだったし……
確かに狸が黒幕で監視情報とか使えるならいろんな場所での出来事を知っててもおかしくないのか……
他の残りメンバーが白すぎるから相対的に次点では恋鐘だとは思ってたけど絶望病かかってるから違うかなあって思ってたし……
- 246 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 20:42:54.09 ID:O/LSqR+T0
-
すみません、更新一時間前後遅れると思います
- 247 :そろそろ再開します ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 21:47:43.19 ID:O/LSqR+T0
-
ルカ「見つけた……!!」
【BREAK!】
ルカ「今、どのエグイサルにオマエが乗ってるのかは知らねえ。だけど……もうオマエを守るのはその秘匿性だけだ」
ルカ「私は、オマエこそが狸だと確信したぞ」
エグイサル青『そこまでお言いになるからには……明確な理由があるのですね……』
ルカ「ああ……小宮果穂の事件以来、美琴は浅倉透への殺意を隠すことがなくなったのはオマエらも承知のことだよな?」
エグイサル桃『透の何がそんなに気に食わないのかはわかりませんが、そうですね』
ルカ「そして実際、今回の被害者の市川雛菜を使い物にならなくするような襲撃もかけた」
ルカ「でも、それ以前に何度も私は美琴の影を追って、何度か衝突をしているんだよ」
エグイサル緑『美琴さんと、ぶつかったんですか……?』
ルカ「なんとか止めるように説得したり、無理やりにあいつが危険物を手にしているのを抑えたり、な。その全てを私はオマエらに共有したわけじゃないが……そういうのは度々あったんだ」
ルカ「……相方がブレーキの壊れた車みたいに暴走すんのは見てて気分のいいもんじゃなかったけどよ、でも今回ばかりはその『度々』が私たちにとっての武器となる」
エグイサル赤『ど、どういう意味……?』
- 248 :そろそろ再開します ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 21:49:05.34 ID:O/LSqR+T0
-
ルカ「ちょっと前のことだ、私が美琴にワダツミインダストリアルで庇われた話をしたよな?」
エグイサル緑『うん……確か、アルミのシートで姿を覆ってもらったんだよね!』
ルカ「その時に、美琴の暴走の話になって……月岡恋鐘はついうっかり、口を滑らせちまった」
ルカ「美琴は【毒薬も握っていた】、ってな」
ルカ「あいつとドラッグストアでかち合った話は私は誰にも一度もしてない。まして、毒薬を手に取ってたなんてのはな」
ルカ「オマエらも全員がその耳で聞いたはずだ、月岡恋鐘が不意に漏らした言葉……自分自身が狸だと実証する、自白にも近いその言葉を……!!」
裁判場にどの声で響き渡ったのかは私は知り得ない。
これだけの威勢で指を突きつけようとも、エグイサルのスピーカーを通せば、
ぐうたら女の情けない声やチビザコの消えいるような声にすらなっていたかもしれない。
でも、私の言葉の後に訪れた静寂が饒舌に教えてくれた。
私のこの糾弾を他の連中は荒唐無稽な与太話と切り捨てるではなく、信用に足るだけの指摘として受け入れてくれたこと。
そして、仲間だと信じて疑わない相手が敵であると確定し、やり場のない思いが波のように押し寄せていることを。
エグイサルのスピーカーのあちこちから、声にもならない息づかいが漏れて聞こえてくるのだ。
私の指摘によって、積み重ねてきた時間とそこに根付く想いとは今この瞬間に大きく揺らぐことになる。
盤石な土台だったはずのそれはいつの間にか四肢を飲み込もうとする泥沼へと変わり、思考をずるずると引き込んでいく。
体が示せるのは、ただ溜まった唾を嚥下するという反応のみ。
裁判場は佳境とも思えないほどに、静まり返ってしまった。
- 249 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 21:49:58.47 ID:O/LSqR+T0
-
「も〜、しゃんとせんといかんよ!」
- 250 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 21:51:17.00 ID:O/LSqR+T0
-
モノクマ「みんなそがん顔しとったらいかん! 病は気からなんて言葉もあるばい、落ち込んだ時ほど笑顔にならんね!」
モノクマ「ば〜りばりの笑顔でいれば、なんも怖いことなんかなかよ!」
モノクマ「そう!」
モノクマ「たとえうちがみんなをコロシアイに巻き込んだすべての元凶だったとしても……ど〜んと笑い飛ばせばよかよ!」
モノクマ「アーハッハッハッハッ!!!!!」
- 251 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 21:52:06.90 ID:O/LSqR+T0
-
モノミ「な、なんの真似でちゅか……あんた、急に何を言い出してるんでちゅか……?」
モノクマ「モノミこそなんね? もううちん正体はバレとるたい、今頃取り繕ったところで後の長崎くんちばい!」
モノミ「アイヤーッ! 地元に根ざした表現で、月岡さん本人であることをアピールするのに余念がありまちぇーん!」
ルカ「認めるんだな……オマエが全ての元凶、狸だってことを」
モノクマ「ルカ、うちは感動しとるばい……あんなにはじめは他のみんなと距離も置いとったのに、うちん一言一句まで気にかけて、とうとう証拠ば掴んで……」
モノクマ「理想のアイドルに向けて着実にステップアップができとるばい!」
ルカ「あ……?」
モノクマ「でもルカ、うちはまだまだ負けとらん……決着はついとらんよ!」
- 252 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 21:53:05.64 ID:O/LSqR+T0
-
モノクマ「うちが狸でも……どうやってうちをこの裁判で裁く気?」
- 253 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 21:54:23.41 ID:O/LSqR+T0
-
ルカ「何……?」
モノクマ「うちはルカたちと全く同じ条件でこの裁判に参加しとるけん、クロとして指摘すればちゃ〜んとその罰も受けるばい」
モノクマ「でも、今のルカたちにはどれがうちの乗っ取るエグイサルなのか見分けがつかんとやろ?」
ルカ「お、おい……それじゃまさか……」
モノクマ「そう、この裁判では『誰が』じゃなく『どのエグイサルに乗っている人が』犯人か当ててもらうばい!」
(こ、こいつ……やけにあっさり認めると思ったら……!)
(絶対に自分が犯人だとは指摘されないための布石を貼ってやがったのか……)
どれだけ目を凝らそうとも、ズーム機能を使っても、コックピットのガラスは外側からでは曇っていて内側を見ることができない。
つい先ほどまで鮮明に浮かび上がっていた狸としての月岡恋鐘の姿は今再び闇の中に忽然と消え去ってしまったのである。
モノクマ「ふふ〜ん、ルカたちに当てることができるとやろか?」
- 254 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 21:55:48.84 ID:O/LSqR+T0
-
モノクマ「血に塗れた色合いの赤いエグイサル?」
エグイサル赤『……』
モノクマ「血の気のひいたような色合いの青いエグイサル?」
エグイサル青『……』
モノクマ「サイコポップな発色の桃色のエグイサル?」
エグイサル桃『……』
モノクマ「闇より深い樹海の緑のエグイサル?」
エグイサル緑『……』
モノクマ「清廉潔白を装った、嘘くさい白いのエグイサル?」
エグイサル白『……』
モノクマ「そして、誰よりも目立つ……下品なギラツキの黄色のエグイサル?」
(これが私、か……)
(どうだろう……状況といい、証拠といい……白があさひであることは間違いないと思う)
(議論の流れからしても黄色に私が乗り込んでいることは他の連中にもわかっているだろう)
(だけど、他の連中はまだ……確証が持てない)
(クソッ……なにか、なにかこの逆境を一発でひっくり返せるものはないか……?!)
- 255 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 21:56:48.49 ID:O/LSqR+T0
-
エグイサル桃『ま、待って……! それなら、あさひが答えを知ってるんじゃないかな!?』
エグイサル青『そうか……彼女は犯人がコックピットに戻るのに嫌々加担させられている。それならどのエグイサルに戻ったのか、色までしっかりと把握しているはずだ』
エグイサル白『……』
エグイサル桃『……あれ?』
(……私もそれは一度考えた)
(でも……ダメなんだ、あの時のあさひは……色が分かっちゃいなかったんだ……)
-------------------------------------------------
【正しいコトダマを選べ!】
>>4 >>5
↓1
- 256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/01(金) 22:04:54.34 ID:4kUN3sNL0
- ガスマスク
- 257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/01(金) 22:05:35.96 ID:kQM60gRt0
- ガスマスク
- 258 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 22:07:14.74 ID:O/LSqR+T0
-
ルカ「……チッ」
【解!】
ルカ「思い出せ、私たちがレストランで催眠ガスを吸わされた時から、今に至るまで。あさひはどんな格好をしていた?」
エグイサル赤『格好……? えっと……いつもみたいに、クリーム色のカーディガンに……』
エグイサル赤『ガスマスク……?』
エグイサル白『……ごめんなさい』
ルカ「……あのガスマスク、丁度目のグラス部分が灰色のガラスで作られてたんだ。それを通して外を見たところで、どうなる?」
エグイサル桃『世界のすべてが……灰色に見えてしまう……』
エグイサル青『そ、それじゃ……まさか……』
ルカ「あさひは事件当時、色の区別がついていなかったと思うぜ。だから……犯人がどのエグイサルに戻ったのか、正確には分かっちゃいないんだろうな……」
エグイサル桃『立ち位置とかを覚えてたとしても、さっきまで犯人に眠らされてたっつってたし……もう滅茶苦茶になってるだろうな』
(……クソッ、あと一歩……あと一歩だってのに……!)
モノクマ「うぷぷぷ……」
- 259 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 22:08:19.55 ID:O/LSqR+T0
-
エグイサル白『諦めちゃダメです……っ!』
- 260 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 22:09:33.17 ID:O/LSqR+T0
-
ルカ「……!?」
エグイサル白『真実はあと一歩のところまで迫っています、今はその手前で少し曇り空になっただけ……』
エグイサル白『もう、私たちは真実を掴み取るための翼は持っているはずです……っ』
エグイサル白『空を晴らすことができるのは、私たちだけです……っ!』
(真実を掴み取るための、翼……?)
(もしかして、これまでの議論の中で……エグイサルの正体を明かすための何かもすでに見つかっているってのか……?!)
ルカ「……それならやることはただ一つだ」
ルカ「この事件を始めっから振り返って……その中に隠されたヒントを見つけ出す」
ルカ「月岡恋鐘、オマエの喉元にナイフを突きつけてやるよ……!!」
- 261 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 22:11:03.85 ID:O/LSqR+T0
- -------------------------------------------------
【クライマックス推理開始!】
【act.1】
ルカ「事件の発端となったのは、あさひが散布した催眠ガスだった。いつも通りレストランに集まった私たち、そして何者かによって呼び出された美琴。全員は無防備にもあさひの策にはまり、意識を失った」
ルカ「次にあさひはワダツミインダストリアルから持ち出したエグイサルを使って、わたしたちをそのまま第五の島へと運んだ。モノクマの開発中である新兵器のエグイサルをどうしてあさひが操縦できたのか? それは、冬優子の遺したリモコンのおかげだった」
ルカ「……多分、ファイナルデッドルームの初回攻略特典の一つだったんだろうな。私にもあいつから託された手紙があったし……有栖川夏葉を手にかけたこと、そして私たちを遺して逝くことに負目があったのかもしれない」
ルカ「それに、あのリモコンだけ渡されても訳がわからねーだろうしな。冬優子が犯行に手を染めた段階ではエグイサルの姿形も出ていなかった。好奇心旺盛なあさひならその正体を突き止めてくれると、そう期待したのかもしれない」
ルカ「……まさかそれで、こんな事件が起きるなんて、思いもしなかったんだろう」
- 262 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 22:12:27.24 ID:O/LSqR+T0
-
【act.2】
ルカ「ワダツミインダストリアル工場内に到着したあさひは狸を誘き出すための準備を着々と進めた。ここまで私たちの体を運んだ白いエグイサル以外の、赤、青、緑、黄、桃の五体に一人ずつ乗せて、コックピットをリモコン操作で閉めた。これにより、通常操作権を持たない私たちは脱出もできなくなる。ただ一人、このコロシアイの元凶でもある狸を除いて……な」
ルカ「エグイサルに搭乗させたことを前提に、自分自身を囮にした上で、誰が犯行を行ってもバレないであろう状況を作り出す。エグイサルで四方を取り囲んだ中央に何も武器も持たずに椅子に腰掛けた」
ルカ「まあ実際のところは行動ログは取っていたし、監視カメラの画角にすっぽり収まるようになっていた。狸が動こうものならその証拠が残る。たとえ自分の命と引き換えになろうとも……絶対に、狸を抑えてやろうとしたんだろうな」
ルカ「……でも、この時にイレギュラーが起きた。市川雛菜の薬剤耐性。つい数日前の美琴との接触で右手の神経が完全に死んで、激痛を前に鎮痛剤の常用を余儀なくされていたあいつは、催眠ガスの麻酔作用が効きづらくなってしまっていたんだ」
ルカ「多分、市川雛菜をエグイサルに乗せようとしている段階であいつは目を覚ました。わざわざ他の連中を巻き込んだ秘密の計画を練っていたというのに、こんなことでバレてしまうとはあさひからすれば肩なしだ」
ルカ「そこで、あさひは市川雛菜を抱き込んだ。あいつは美琴によって右手が使い物にならなくなっていたし、狸である可能性はかなり低かった。下手に騒がれてしまうよりも、計画を共にする同志にしてしまったほうが得策だと考えたんだ」
ルカ「そこであさひは市川雛菜をアルミのシートで隠すことにより存在をエグイサルの赤外線カメラでも掴ませないように工作。狸に気取られることなく、目撃証言という有効な証拠を生み出そうとしたんだ」
ルカ「……これが失策だったのかはわからない。あさひがミスをしたのだというなら、もっと前提の部分。単独でこの計画を実行してしまったことを追及できるが……きっとこの一つの選択により結末が大きく変わってしまったのもまた事実なんだろうな」
- 263 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 22:13:57.42 ID:O/LSqR+T0
-
【act.3】
ルカ「イレギュラーは続いてしまったんだ。市川雛菜だけでなく、目を覚ましてしまったものがもう一人。もしかすると最初っから意識を失ってなかったのかもしれない。だって、今回の犯人はコロシアイの首謀者……私たちの情報など全て筒抜けで、あさひの反抗計画もその全てを知っていたはずだから」
ルカ「市川雛菜との共謀関係がはじまった最中、その頭上ではとあるエグイサルのコックピットがゆっくりと開いていく。リモコンがないと操作はできないはずなのに……なぜ? その答えは単純だ、エレクトボムを使えば脱出は簡単だったんだ」
ルカ「コックピット内で炸裂したエレクトボムはジャミング電波を発生させ、エグイサルのコックピット内で異常事態が起きたと判定される。その結果緊急脱出システムが作動し、出ることができる」
ルカ「コックピットが開くと同時にジャミング電波は四方八方へ拡散。ワダツミインダストリアル内の監視カメラや行動ログも全て機能停止してしまった。これにより発生した空白の時間に、その全ては起きたんだ」
ルカ「完全に不意をつかれる形となったあさひはそのまま意識を奪われた。裁判の途中まで何の反応を示さなかったあたり、最終的には強力な麻酔をすわされたのかもな」
- 264 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 22:15:15.91 ID:O/LSqR+T0
-
ルカ「だが、狂牙はあさひだけでなく市川雛菜にまで及んだ。市川雛菜も体格はいい方だ、普段なら跳ね除けることもできたかも知れねえが、あいつは生憎肝心の右手が使えない。抵抗も甲斐なく、あいつはあさひが腰掛けていた椅子に拘束されてしまった」
ルカ「両手を縛り付けられ、手には手袋をつけられた。体の上には身を隠すために使っていたアルミのシートをかぶせられ、見た目からはとことん身元が特定できないように工作された。犯人は、首無しの身元不明の死体を作ることによほどご執心だったらしい」
ルカ「でも、当然首を刎ねるのは容易じゃない。どれだけ切れ味のいい刃物でも、振るう人間が非力な女じゃ大した切れ味にはならない。それだけの出力が必要だ」
ルカ「そこで犯人が使ったのが……なんと、モノクマだ」
ルカ「浅倉透から奪った後、恐らく解析を終えていたんだろうな。エレクトボムのジャミングは特定の波長の電話には相殺されてしまい、ジャミングの効果を発揮しない。モノクマはその“例外”に該当するように改造が施されていた」
ルカ「だから犯人は監視カメラにも映像を残さず、行動ログにも不審な動きを記録させず、市川雛菜の首をモノクマで刎ねることができたんだ。……市川雛菜はきっと絶命の瞬間までずっと意識があったんだろうな。あいつの手にはめられていた手袋は、左手だけがささくれてしまっていた。内側で必死に掻きむしった痕だろう。でも、これがきっかけとなって被害者を特定する根拠になったんだ」
ルカ「今回用いられたモノクマという最悪最凶の凶器……でも、その凶悪さこそが今回の犯人を導き出した!」
ルカ「私たちをコロシアイに引き摺り込んだ張本人、そして私たちの中に潜伏して散々かき乱した狸野郎……」
ルカ「その正体は_____________」
ルカ「月岡恋鐘、オマエだったんだな……!!」
【COMPLETE‼︎】
- 265 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 22:16:16.96 ID:O/LSqR+T0
-
ルカ「……今回の事件の一連の流れはこれで全部のはずだ」
(今の推理の中に……月岡恋鐘がどのエグイサルに乗っているのかを突き止めるヒントが……?)
モノクマ「ふふ〜ん、どがん考えてもうちがどんエグイサルに乗っとるかなんかわかるわけがなかよ!」
モノクマ「あさひはうちがエグイサルに戻る時の協力もしてもらっとるけど、あさひには目隠しをしたうえで、うちのエグイサルのボタンを押させたばい! あさひもうちの居場所は知らんけんね!」
エグイサル白『……』
エグイサル白『耳を貸す必要などございません……確かに、今の凛世たちに……恋鐘さんがどれに乗っているのかを知っている方は一人とていらっしゃいません……』
エグイサル白『でも、だからって終わったわけじゃねーんだ! ここからでも、どれに乗ってるか分かる方法がある!』
エグイサル白『その方法は今、あなたが語ってくれた推理の中にあるんだよー!』
(……月岡恋鐘がどのエグイサルに乗っているのか突き止める方法)
(クソッ……いったいどうやるってんだよ……!)
- 266 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 22:17:15.13 ID:O/LSqR+T0
- -------------------------------------------------
【検討プロセッシング開始!】
……ひとまず黒幕もとい月岡恋鐘の行動について整理は出来た。
私の推理の一連の流れで行動を起こしたことはもう間違いないはずだ。
問題は……この中で何を活用して、エグイサルの特定につなげるかだ。
どれだ……? 犯人の、どの行動が特定の役に立つ……?
A.催眠ガスの無効化
B.エグイサルの脱出
C.モノクマの使用
D.エグイサルへの再搭乗
↓1
- 267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/01(金) 22:24:36.67 ID:kQM60gRt0
- B
- 268 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 22:30:37.22 ID:O/LSqR+T0
-
【B】
【CORRECT!!】
……そういえば、月岡恋鐘は基本的にはすべて私たちと同条件で行動していた。
情報に関してのアドバンテージはあるものの、寝食を共にして時間も共有していた。
そして、行動の範囲も私たちと同一だった。
解放されていない物以上のことはしておらず、あくまで参加者『月岡恋鐘』に許された中での行動をとっていたのだ。
それは、今回の事件においても同じだった。
エグイサルの操作権を持っていたのは最初にファイナルデッドルームをクリアした冬優子からリモコンを受け継いだあさひのみ。
月岡恋鐘もやろうとすれば可能だったのかもしれないが、あくまで一参加者としての条件に拘った。
だから、こいつは私たちにも可能な方法でエグイサルを脱出したんだったよな。
エレクトボム、という浅倉透にも使用可能だったものを使って。
……あれ?
確かに私たち全員、エレクトボムは情報として共有はしていたが……なんで月岡恋鐘はそれを使用までしているんだ?
私はあの時、浅倉透にエレクトボムを託したはず……だったよな?
それってつまり……
A.浅倉透によって譲渡された
B.浅倉透から強奪した
C.浅倉透が落としたところを拾った
↓1
- 269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/01(金) 22:31:21.90 ID:4kUN3sNL0
- A
- 270 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 22:34:05.39 ID:O/LSqR+T0
-
月岡恋鐘は、今日この瞬間まで私たちの味方だったんだ。
だからあいつも……私たちに馴染もうとする浅倉透からすれば信頼を置かれていた存在だったはずなんだ。
浅倉透がエレクトボムを渡していたとしても、何ら不自然ではない。
いや、むしろそう考える方が自然だ。
でも、一人だけに渡した……なんて、そんなはずがないよな。
月岡恋鐘が特別な間柄だったようなそぶりはないし、もし一人だけを選ぶなら市川雛菜だろう。
となると、エレクトボムの譲渡は全員に対して行われていたはずなんだ。
浅倉透から、全員に渡されたもの……それって……
【正しいコトダマを選べ!】
>>4 >>5
↓1
- 271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/01(金) 22:35:08.20 ID:kQM60gRt0
- 透のお守り
- 272 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 22:39:07.11 ID:O/LSqR+T0
-
【透のお守り】
【CORRECT!!】
そうだ……あの時レストランで全員に渡された出来合いのお守り。
あれは私を含めた生き残りのほぼ全員にその場で渡されたものだ。
浅倉透から何かを受け取ったタイミングは……あの時しかない!
懐に入れておいた私の分のお守り……その巾着部分をほどくと……
……やっぱり、あった。
紙札でも、勾玉でも、神木なんかでもない……
このお守りの正体は、エレクトボムだったんだ……!!
【FORGING!】
【透のお守り】→【エレクトボム】
〔第5の島を探索時、軍事施設にて発見したジャミング電波を発生させる投擲武器。透から『お守り』として生き残りメンバーのほぼ全員に手渡された。今回の犯人である恋鐘はこれを用いてエグイサルを脱出したものと考えられる〕
- 273 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 22:40:09.12 ID:O/LSqR+T0
- -------------------------------------------------
【パニックトークアクション開始!】
モノクマ「うぷぷぷ……」【防御力60】
モノクマ「ふっふ〜ん♪」【防御力65】
モノクマ「本気でボクに勝てると思ってるの?」【防御力70】
モノクマ「うちにアイドルやらせたら、右にでる者はおらんけんね!」【防御力75】
モノクマ「絶望、どがんね〜?」【防御力80】
【盾の防御力をコンマで削り切れ!】
↓1〜5
- 274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/01(金) 22:41:09.08 ID:4kUN3sNL0
- あ
- 275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/07/01(金) 22:42:16.70 ID:yFa+7TU30
- それは違うぞ!
- 276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/01(金) 22:42:45.00 ID:4kUN3sNL0
- あ
- 277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/07/01(金) 22:43:22.28 ID:yFa+7TU30
- それは違うぞ!
- 278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/01(金) 22:44:00.65 ID:kQM60gRt0
- あ
- 279 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 22:47:46.52 ID:O/LSqR+T0
-
【発言力:♡×6→5】
【コンマ 08 70 00 28 65】
【内に秘めた激情が爆ぜる……! コンマの数値がプラスされました】
【最終コンマ 23 85 105 53 90】
モノクマ「うちはまだまだ負けん……絶望は、そう簡単にはやられんとよ!」
(あと少し……あと少しだ……!)
-------------------------------------------------
【パニックトークアクション開始!】
モノクマ「うぷぷぷ……」【防御力37】
モノクマ「ふっふ〜ん♪」【BREAK!】
モノクマ「本気でボクに勝てると思ってるの?」【BREAK!】
モノクマ「うちにアイドルやらせたら、右にでる者はおらんけんね!」【防御力22】
モノクマ「絶望、どがんね〜?」【BREAK!】
【盾の防御力をコンマで削り切れ!】
↓1〜2
- 280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/07/01(金) 22:50:08.20 ID:OHUetqOdO
- ば〜りばりばい!
- 281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/01(金) 22:50:16.27 ID:4kUN3sNL0
- あ
- 282 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/07/01(金) 22:55:12.90 ID:O/LSqR+T0
-
【発言力:♡×5→3】
【コンマ 20 27】
【内に秘めた激情が爆ぜる……! コンマの数値がプラスされました】
【最終コンマ 35 42】
【敵の防御力がわずかに残った……】
【敵の防御力がピトス・エルピスの補正値未満の防御力のため、失敗分のダメージを受けたうえでの突破とします】
-------------------------------------------------
【ALL BREAK!】
ルカ「調子に乗ってんじゃねえ!」
【モノクマ「うちの乗るエグイサルを突き止めるなんて、どがんしたって不可能ばい!」】
ム/エ/ク/レ/ボ/ト
【正しい順番に並び替えて、コンマ値80以上でとどめをさせ!】
↓1
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