【ガンダムSS】「転生したらシャアだったので安価で宇宙世紀を生き延びる」

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152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/05(火) 23:32:19.23 ID:oSvfixLMo
ノイエジール2にしようぜ1
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/06(水) 08:01:57.78 ID:WaIC8KxzO
今がUC0081年ないしUC0082年だとして地球圏帰還は向こう(木星)でも色々仕事あるだろうしUC0086年か下手すりゃグリプス戦役勃発寸前くらいか
まぁジオンが戦勝してティターンズじゃなくニューディサイズの反乱でバスク含む過激派連中の粗方が粛清されたろうから、
正史どおりティターンズが旗揚げされその反発でエゥーゴが結成されてるか不明だけど
(ガルマとデギンが生きてるから正統ジオンも無いだろうし)
後、地球圏帰還の時に必ずシロッコも付いてくるからコイツが絶対何かやらかすって心配が…
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/07(木) 21:15:03.83 ID:mUQZHgn1o
シャア「よろしいのですか?ではノイエ・ジールを受領させて頂きます」

シャア(ガトー済まん!)

マハラジャ「了解した。開発陣も大佐が乗ると聞いたら張り切る事だろう」

シャア「だと嬉しいですがね。ん?あれは……」

ガザC「やあ」

シャア(あれはガザCか。以前アクシズがテスト用にと送ってきた機体だな。すぐに送り返したけど)

シャア(…よく考えたらこの時代にまだガザCって無いよな。どういう事だ?ここは聞くべきか聞かないべきか)

やってみるさ!
1.気になるので聞く
2.嫌な予感がするので聞かない
↓1
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/07(木) 21:17:58.94 ID:El+gmgdk0
1 やってみるんだろう
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/07(木) 22:22:57.40 ID:lxfM/5VQo
ジオンが戦勝国側で星の屑発生しないしガトーもノイエとかいらんやろ
寧ろジオン版フルバーニアン(ガーベラ・テトラみたいなもん)受領した方が歓喜しそう
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/07(木) 22:26:51.25 ID:mUQZHgn1o
シャア「提督にお尋ねしたい事があるのですが」

マハラジャ「なにかね?」

シャア「あそこにあるガザCですが」

マハラジャ「ああ、あの機体か」

シャア「あれはここで開発された物で間違いないのですか?」

マハラジャ「ああ、もちろんだ」

シャア「その割には1機しかいない」

マハラジャ「それは試作機だからな」

シャア「時期主力として送られて来た
と聞きましたが」

マハラジャ「何が言いたいのだ?」

シャア「本当にガザCはアクシズで作られたのですか?」

マハラジャ「そ、それはだな……」

「ここからは私がお話します」

シャア「君は……」

スミレ「初めましてシャア大佐。私はスミレ・ホンゴウ准尉と言います」

シャア「君なら答えられると言うのか?」

シャア(彼女は確かナタリーの後輩だった子だな。ビット小型化の理論を構築してたっけ)

スミレ「大佐はお気付きのようなので単刀直入にお答えしますが、ガザCはアクシズ工廠で開発された物ではありません」

シャア「ならば出所はどこなのだ?」

スミレ「不明です。ある日アクシズ周辺に漂っていたのを回収しただけですので。ですが、現在こちらで使用しているガザタイプの発展型だという事だけは分かりました」

シャア「ふむ」

スミレ「結局アクシズで調査しても何も分からなかったので、本国なら解析できるかもと届けたんです」

シャア「そうだったのか?」

スミレ「なのに大佐はあのガザCを作業用MSの延長線と報告して送り返して来たんですよ。おかしな話ですよね」

シャア「ぐっ、それは…」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/07(木) 22:29:52.85 ID:mUQZHgn1o
スミレ「本当は大佐の方が詳しいんじゃないんですか?」

マハラジャ「いいぞスミレ准尉」

シャア「提督はどちらの味方ですか」

マハラジャ「今はスミレ准尉の味方だ」

シャア「……」

スミレ「大佐に関する資料を拝見しました。その資料にはシャア大佐はまるでこれから起きる展開を読んでいたり、初対面にも関わらず以前から知っていたような振る舞いが多々あったと」

シャア(…これはやべぇ!ガザCの事を聞いただけでこんな事になるなんて!だったらシャアの得意技逃げるを使うのみ!)

シャア「私は急用を思い出したので失礼する」

スミレ「逃がしませんよ!提督、すてみタックル!!」

マハラジャ「ザク譲りのタックルを受けよ!」ドゴッ

シャア「グフーッ!!」ベチーン

スミレ「さあ、説明してもらいましょうか。大佐が何者なのかを」

シャア「そ、それを知ってどうする!私を実験動物の様に扱うつもりか!?」

スミレ「その口振り。肯定と捉えていいんですね?」

シャア「やべっ…謀ったなっ!!」

スミレ「大佐が墓穴を掘っただけですけど」

シャア「オ・ノーレ!!」

マハラジャ「良ければ説明して貰えないだろうか?決して悪いようにしないと約束する」

シャア「……」

私もよくよく運のない男だな
1.自分が転生者だと話す
2.天恵を受けた
↓1
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/07(木) 22:40:51.81 ID:El+gmgdk0
1
これだけ察しいいのに手垢のついた「そんなわけないじゃん」的リアクションはなかろう
マハラジャの娘婿なら悪いようにはなるまい
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/07(木) 23:10:04.59 ID:WvKz1nsiO
問題はこのガザCがマジで何なのかだな…年代の時期的に本来ならガザCどころかガザA(完全に非武装の作業用ポッド)しかないはずだから
単にちょっと抜けてる転生憑依シャアがパッと見でガザCと間違えたのか、アクシズにも転生者がいてMS開発を前倒ししてるのか…
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/08(金) 22:59:16.92 ID:8L5qSzCWo
シャア「分かった。これから話す事は他言無用でお願いしたい。提督と准尉が誰にも言わず、墓まで持って行くと約束できるなら話そう」

マハラジャ「分かった。ハマーンにも話さないと誓おう」

シャア「ハマーンだけは本当に勘弁して下さい」

スミレ「私も守ります。それで、シャア大佐は何者なんですか?」

シャア「信じて貰えるか分からんが、実は私は転生者なんだ」

マハラジャ「転生者?」

スミレ「はい?」

シャア「だから!私は転生者なんだ。一度死んだ人間が他の世界に前の記憶を持ったまま来る人間の事だ」

スミレ「それは分かります。創作物でよくありますよね。でも、こんなタイミングで言う冗談ですか?」

シャア「ならば…」

シャア「スミレ・ホンゴウ。ナタリー・ビアンキの後輩。サイコミュの研究をしている。ビットを小型化してモビルスーツに搭載する理論を考えている。友人にレベッカ・ファニング少尉がいる。愛称はベッキー」

スミレ「ウソっ!?私、まだ言ってませんよね……」

マハラジャ「まさか!で、では私は?」

シャア「マハラジャ・カーン。ハマーンの父親」

マハラジャ「それだけなのか?」

シャア「彼女の前でマレーネ・カーンの事をお話しても?」

スミレ「?」

マハラジャ「そ、それは!分かった、信じよう。君は本当に転生者なのだな」

シャア「そうです。結果的に娘さんを騙した形になった事は謝罪します。もし提督が許せないとおっしゃるのなら、すぐにでも彼女から身を引きましょう」

マハラジャ「しかしハマーンは君の事を気に入っている。いま無理に引き離す事は難しいだろう」

シャア「では」

マハラジャ「引き続きハマーンの傍にいてやってくれ。君が何者であれ今までの功績までもが偽りではないのだからな」

シャア「感謝します提督」

スミレ「大佐が転生者と言うのは分かりました。でも、どうして世界情勢や私達の事を知っているんですか?ループ?未来人?もしかして並行世界ですか?」

シャア「どれも違うな。話せば長くなるのだが…」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/08(金) 23:00:14.76 ID:8L5qSzCWo
シャアは自分がどこから来て、この世界に詳しい理由を説明した

スミレ「私達の世界が大佐の世界の創作物だなんて。そんな事があり得るんですか!?」

シャア「しかし事実だ。私も初めは驚いたさ。アニメの世界に転生などとな」

マハラジャ「まさか本来の歴史ではジオンが敗北していとは。にかわには信じがたい話だが…」

スミレ「でもそれなら納得です。まだプランに上がっただけのガザC(仮)の存在を知っていたんですから」

シャア「このガザCは本来、今より5年後の宇宙世紀0087年にアクシズの戦力として実戦に使われる機体ですが、ジオンが勝利したこの世界で実用化する理由は薄いでしょう。しかし利用価値が無くなった訳ではない」

スミレ「利用価値?あっ!もしかして装甲材ですか!」

シャア「そうだ。このガザに使用されてる装甲材はガンダリウムγ。本来はもう少し先に実用化される代物だが、これを解析すれば量産が可能となるはず」

スミレ「凄いですよこれは!」

シャア「しかし私もこの機体の出所は分からん。私と似たように、この世界に転移して来たと考えるのが妥当か?」

シャア「だとすれば嫌な予感しかしないな」

マハラジャ「大佐の様な人物が他にもいると言うのかね?」

シャア「推測の域を出ませんが最悪の場合、なんらかの手段で軍隊ごと並行世界から転移している可能性も考えられます」

シャア(シャドーミラー展開はマジで勘弁だぞ)

スミレ「……」

マハラジャ「うむ」

シャア「あくまでも可能性の話です。現に今まで私以外の異世界人と接触した事はありません。楽観視をするつもりはありませんが可能性は低いかと」

シャア「いずれにせよ軍備増強は必要となるでしょう。今までの歴史を振り返れば反乱勢力が出現する確率は極めて高いからです」

マハラジャ「そうか。スミレ君、このガザCを直ちに解析して新型の装甲材の量産に取り掛かりたまえ」

スミレ「了解です!」

マハラジャ「戦わずして解決できるからそれに越した事は無いのだが難しいのだろうな」

シャア「残念ながら」

マハラジャ「分かった。私とて部下をみすみす死なすつもりはない。シャア大佐、君が誰であれ期待している。よろしく頼むぞ!」

シャア「はっ!」

マハラジャ「それとだな。大佐が転生者という事は、シャア・アズナブルの正体もも知っているというのだな?」

シャア「キャスバル・レム・ダイクンですね。ですが、今の私はジオン・ダイクンの遺児ではなく単なる一般人です。ジオンの名を背負って人を導く事など私にできるはずもありません」

マハラジャ「そうか」

シャア「お力になれず済みません。ですがせっかく転生したのです。争いの無い世界にしたいという想いは同じです。何かあれば力になりましょう」

マハラジャ「分かった。その言葉が聞けただけでも私は満足だよ」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/08(金) 23:02:44.12 ID:8L5qSzCWo
ーモウサ 宿泊施設ー

シャア(モウサに着いた頃には随分時間が経っていた。そのせいでハマーンが目茶苦茶不機嫌になっていた。今はこうして傍にいて少しでも機嫌を良くしないとな)

シャア「少しは機嫌をよくしてくれたか?」

ハマーン「せっかく妹や知り合いを紹介しようと思ってたのに。アクシズを案内しようと思ってたのに!」

シャア「それは何度も済まないと言っているだろう」

ハマーン「済まないはもう聞き飽きました!」

シャア(こういう時にシロッコ辺りなら上手く立ち回れるんだろうが俺には無理だ!なんとか言い訳を作らないとな…そうだ!)

シャア「仕方ないだろう。君のお父上との話が長くなってしまったのだからな」

ハマーン「お父様と?もしかして私達の今後の話ですか!?」

シャア「そんな所だ」

シャア(間違ってはいない。ただハマーンの思っている今後とは違うけど)

ハマーン「だったらそうだと早く言ってくれればよかったのに」

シャア「ハマーンが聞く耳を持たなかったからな」

ハマーン「だって楽しみにしてたんですよ!」

シャア「この埋め合わせは必ずする」

ハマーン「本当ですね?嘘ついたらアクシズ100万回落としますからね!」

シャア「分かった約束しよう」

シャア(嘘でもそういうの勘弁して)

ハマーン「でも一つだけ私のお願いを聞いて貰えますか?」

シャア「なんだろう?」

シャア(無理難題をおっしゃらないように)

ハマーン「そ、その…大佐の事を名前で呼んでもいいですか?」

シャア「はっ?」

シャア(もっとヤバいのが来ると思ったが…)

ハマーン「だって付き合ってるのにいつまでも大佐呼びっておかしいじゃないですか」

シャア「確かにそうだな。いいぞ」

ハマーン「じゃあ、シャア!」

シャア「どうしたハマーン」

ハマーン「ふふっ、呼んでみただけです」

シャア「かわいいな」

ハマーン「え?」

シャア「やべっ」

シャア「なんでもない!明日も早い。私は自分の部屋に戻る」

ハマーン「さっき可愛いって言いましたよね?絶対に言いましたよね!」

シャア「おやすみハマーン」

ハマーン「もうシャア!!」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/08(金) 23:03:23.00 ID:8L5qSzCWo
ー翌朝 モウサ市街地ー

ハマーン「おはようございますシャア♪」

シャア「おはようハマーン」

シロッコ「朝からご機嫌のようだな」

ハマーン「分かります?」

シロッコ「しかも名前呼びか。昨晩何かあったな?もしや…」

シャア「それ以上言うならば撃つ」

シロッコ「これは怖いな。深追いは止めておこう」

シャア「そうしてくれ」

ハマーン「じゃあ今日こそは…」

ドガアアアアアン!!

シャア「なんだっ!?」

ハマーン「爆発?こんな所で!」

シロッコ「ここは危険だ。退避しよう」

シャア「ああ……通信?私だ」

マハラジャ『大佐!テロリストにモビルスーツが奪われた!』

シャア「今の爆発はその連中の仕業か!」

マハラジャ『なに?攻撃を受けているのか?』

シャア「モウサ市内が攻撃を受けています」

マハラジャ『なんという事だ!大佐!すぐに戻ってはくれまいか』

シャア「ただちに」

ハマーン「どうしたんです?」

シャア「提督に出撃の命を受けた。行ってくる」

ハマーン「分かりました。気をつけて下さいね」

シロッコ「君の無事を祈る」

シャア「ああ」

ーMS格納庫ー

シャア「使えるモビルスーツはあるか?」

スミレ「それがすぐに出せるのはこれだけです」

シャア「マジかよ!しかしやるしないか。私が乗るのは」

やってみるさ!
1.アッガイ
2.ゴッグ
3.ガッシャ
↓1
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/08(金) 23:05:15.88 ID:4gW23aJKo
3
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/09(土) 01:16:07.72 ID:QSiGF/h5o
ググったらなんつう下手物
まあVガンダムでも下手物乗ってもやばい強さのいたから大丈夫なはず
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/09(土) 13:41:44.71 ID:HQUfLMoEo
原作だと過激派筆頭のエンツォ大佐がクーデター仕掛けたけど、
シャアに鎮圧されたんよな今回のもそいつ等なんかな?
まあガッシャはギレンの野望だと割と強いから何とかなるやろ(楽観)
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/09(土) 18:11:47.61 ID:/IRpXw/co
シャア「ガッシャで行く。山越えハンマーはあるな?」

スミレ「ハンマー・ガンですか?ありますよ」

シャア「これでなんとかなると思いたい。テロリストが奪ったモビルスーツはなにか?」

スミレ「アクト・ザクなどが盗まれました」

シャア「性能差がありすぎるだろ!」

スミレ「やっぱりすぐに分かるんですね。感心します」

シャア「感心している場合ではない!しかし、ガッシャも同じペズン計画の機体。やりようはあるはずだ…と思いたい」

スミレ「いつでも行けます!」

シャア「了解だ。シャア・アズナブル、ガッシャ出るぞ!」ドシューン

ーモウサ市内ー

シャア「敵はどこだ?」

アクシズ兵「駄目だ脱出する!」

ザクU改「」チュドーン

ゲルググ「」チュドーン

シャア「アクト・ザクが2機だと?アクシズ兵では抑えられんのか!」

テロリストA「アクシズの連中も大した事が無いな」

テロリストB「所詮は実戦知らずの辺境の地よ。さっさと制圧するぞ」

シャア「まだこちらに気付いてはいないのか。さて、どうする」

やってみるさ!
1.市街地から郊外へ誘き寄せる
2.建物に隠れてハンマー・ガンを飛ばす
↓1
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/09(土) 18:18:01.33 ID:owUmJ+duo
2
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/09(土) 18:36:22.46 ID:/IRpXw/co
シャア「敵の死角からハンマー・ガンを飛ばすか」

テロリストA「ここを破壊してやる!」

シャア「もう少しだ……そこか!」

山越えハンマー「いけぇ!」バビューン

テロリストA「おらぁ!ごふぅ!?」

アクト・ザク「」ゴシャ

テロリストB「なんだっ!?」

シャア「もう一機もだ!」

山越えハンマー「いただき!」バビューン

テロリストB「伏兵か!」バキューン バキューン

山越えハンマー「ぐぇっ!?」ドガーン

シャア「ハンマーが!やってくれる!」

テロリストB「変なの機体に乗りがって真っ二つにしてくれる!」

シャア「来たか!ならば!」

やってみるさ!
1.自慢のボディで体当たり
2.ミサイル発射
↓1
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/09(土) 19:18:03.37 ID:QSiGF/h5o
1
モビルスーツの性能差が戦力の決定的差ではないということを見せてやる
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/09(土) 19:18:20.13 ID:f2jn5ecw0
1 飛び道具はだめそう
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/09(土) 20:23:01.82 ID:Gsxl+xruo
アクト・ザクと射撃戦じゃ分が悪いしズゴックの時みたく懐に入ってクローの方がいいかも
それにアクト・ザクはビームライフルあるけどビームサーベルは無くてヒートホークだから、
懐に入られたら取り回しの悪さで隙が出来そうだし
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/11(月) 21:21:36.17 ID:mrEv1xwWo
シャア「来たか!ならばガッシャ自慢の装甲を受けてみろ!!」

ガッシャ「ぶつけるしないっ!でやぁーーーっ!!」

テロリストB「ぐおおおっ!!」ガギィン

シャア「これでは動けまい!大人しく投降しろ」

テロリストB「誰がするものかよ!こうなれば!」ポチッ

アクト・ザク「任務了解!」カッ!!

シャア「なにっ!?」

テロリストB「青き清浄なる世界のために!!」

シャア「自爆するつもりか!?させるか!」ドスッ

テロリストB「がはっ!!」グシュ

シャア「……」

ハマーン「シャア!」

シャア「ハマーン無事ったか」

ハマーン「シャアがすぐに制圧してくれたので」

シャア「そうか。提督、モウサ内に侵入した敵は排除しました」

マハラジャ『さすがは大佐だ。他の部隊も間もなく掃討完了との知らせが入っている』

シャア「了解です。もし捕虜がいれば尋問を行いたいのですが」

マハラジャ『分かった。対応に当たった部隊に連絡しよう』

シャア「お願いします」

シャア「ふぅ」

ハマーン「お疲れ様です!」

シャア「大した事はないさ」

シャア(ガッシャに乗った時は死ぬかと思ったけどね!)

シャア「シロッコは?」

ハマーン「ジュピトリスが襲撃されていないかって戻りました」

シャア「賢明な判断だ。私は司令部に行く。ハマーンはどうする?」

ハマーン「市内を見て回ります。私にできることがあるかもしれませんし」

シャア「分かった。後で落ち合おう」

ハマーン「はい」
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/11(月) 21:23:40.47 ID:mrEv1xwWo
ーマハラジャ提督の部屋ー

シャア「失礼します」

マハラジャ「大佐、先程はよくやってくれた」

シャア「私は軍人としての責務を果たしたまでです。して、捕虜を尋問したいのですが」

マハラジャ「それが投降勧告をした所、全員自決したそうだ」

シャア「全員がですか?」

マハラジャ「うむ。それと自決する前に全員同じ台詞を言っていたらしい」

シャア「青き清浄なる世界のためにですね」

マハラジャ「それだ。この言葉が何を意味するか分かるかね?」

シャア「ブルーコスモスと呼ばれる集団の台詞です。本来の歴史には存在すらしません」

マハラジャ「そうなのか」

シャア「悪い予感が的中したのかもしれません。一年戦争時にはこんな事は無かったのに」

マハラジャ「大佐が歴史を大きく変えたのが影響しているのかもしれないな」

シャア「私の責任でしょうか」

マハラジャ「責めている訳ではない。ただ、前例を作った事で自分の理想とする世界を構築しようとする者が動き出してもおかしくはない」

シャア「……」

マハラジャ「大佐の場合は成り行きでそうなった訳だが、故意に歴史を変える。それには相当な力が必要なはずだ」

シャア「今回の件からも既に組織的な物は出来上がっていると」

マハラジャ「そう考えるのが妥当だろうな」

シャア「困った事になったな。急に船団を抜け出す訳には行かないし」

マハラジャ「大佐の懸念は理解している。私の方でもブルーコスモスとやらの動向を探ってみよう」

シャア「ありがとうございます」

マハラジャ「構わんさ。将来の義理の息子になるかもしれなのだからな」

シャア「え?」

マハラジャ「違うのか?私は君がキャスバル様ではないと知っても、君自身の事は高く買っているつもりなのだが」

シャア「い、いえ。私もそうありたいと思います」

シャア(思わぬ所で外掘り埋められて来たぞ)

マハラジャ「これからもハマーンのことを頼む」

シャア「はっ!」
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/11(月) 21:26:09.26 ID:mrEv1xwWo
ージュピトリスー

ドゥガチ「アクシズの件、大変だったようだな」

シャア「いえ」

ドゥガチ「例のテロリストの連中だがジュピトリスの密航者だった可能性が出てきた」

シャア「本当なのですか?」

シロッコ「気になったのでな。アクシズからテロリストのデータを送って貰ってみれば目撃したとの話が多数挙がったというわけだ」

シャア「それをアクシズには?」

ドゥガチ「もちろん報告はした。いくら木星船団が中立とはいえ、ジュピトリス内から犯罪者が出たのを許してはおけんよ」

シャア「ご立派です」

ドゥガチ「当然の事をしたまでだが、大佐に言われるとまんざらではないな!」

シロッコ「団長は少々大佐に甘いところがありますな」

ドゥガチ「おお?大佐に嫉妬しているのか?」

シロッコ「そうではありません。一人の人間ばかりを贔屓するというのは、組織に軋轢を生む可能性があると言いたいのです」

シャア「……」

シャア(いやいや!組織に一番軋轢を作ったお前が言うかよ!)

ドゥガチ「確かにそれは一理ある。だがな、木星圏は過酷な場所だ。そこでは少しのミスが命取りの可能性だってある。その時に頼れる相手がいなかったらどうする?」

シロッコ「私ならばそのような状況でも乗り越えて見せましょう」

ドゥガチ「確かに君ほど優秀ならそれも可能だろう。だが、君のような人間ばかりではなのだよ。信頼の置ける者を作る。これが過酷な環境を生き延びる術だと私は思っている」

シャア「…ふむ」

シャア(これは木星開拓援助の話を切り出すチャンスか?)

チャンスは最大限に生かす、それが私の主義だ
1.援助の提案をする
2.援助の話はしない
↓1
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/11(月) 22:17:52.23 ID:6iLJRL60o
1
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [LV5 唯一神 ID神×1 sagaぬるぽ]:2022/07/11(月) 23:00:00.67 ID:PzmRNsvr0
まさかのブルコスに草も生えない  アナザー勢力介入となるともう全く先が読めないな
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/12(火) 00:08:59.36 ID:g5eB8dtX0
もしかして→ギャザビGジェネ
180 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/07/12(火) 02:55:10.06 ID:jvVi/ASP0
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181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/12(火) 19:08:55.53 ID:g7H0yJqWo
シャア「ドゥガチ団長。いつまでもその志を忘れずにお持ち下さい。私もジオン本国に戻った時は木星圏開拓の援助ができないか掛け合ってみます」

ドゥガチ「本当か?それはありがたい!ジオンが支援してくれるなら木星開拓も今までよりずっとスムーズになるだろう」

シャア(これで木星帝国の芽を潰せればいいんだけどな。謀らずともキシリアに協力する事になるのは癪だが今はこれでいい)

シロッコ「……」

シャア「なにか?」

シロッコ「いや気にしないでくれたまえ」

シャア(シロッコがたまに俺に向ける視線はなんなんだ?怪しが答えてはくれないだろうしな)

シャア「それで出港はいつに?」

ドゥガチ「今もジュピトリス内に連中が潜伏していないか調査中だ。それまでは出港はできんしアクシズ間の移動も禁止している。もちろん大佐の潔白は証明されているので特別だ」

ドゥガチ「それに急な事だったので荷の搬入も終わってなくてな。テロリストを出した手前、直ぐにでも発つべきなのだがもう少し時間が掛かりそうだ」

シロッコ「荷物に関しては本日中に搬入を完了させるように急がせましょう」

ドゥガチ「すまんが頼む」

シャア「わかりまし。私は一度モウサへ戻ります。ハマーンにもこの事を伝えたいので」

ドゥガチ「分かった」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/12(火) 19:10:00.75 ID:g7H0yJqWo
ーアクシズ モウサー

シャア「いま戻った」

ハマーン「お帰りなさい。分かった事はありましたか?」

シャア「テロリスト一味はジュピトリス内に潜伏していたらしい。アクシズ襲撃の目的を聞こうにも連中は全員自決したので不明だ」

ハマーン「ジュピトリス内に潜り込んでたなんて卑劣な!」

シャア「ドゥガチ団長がジュピトリス内を調査している。もし仲間がいれば何か情報が得られるかもしれんが、あまり期待はできんだろうな」

ハマーン「そうですか」

シャア「街の被害はどうだった」

ハマーン「シャアがすぐに対処してくれたので思ったより酷くはありませんでした。怪我人は出ましたけど死者はいませんでした」

シャア「不幸中の幸いか」

ハマーン「シャアの街を守ろうと戦う姿カッコよかったです」

シャア「ガッシャだぞ?格好は良くない」

ハマーン「それでもです」

シャア「そうか」

ハマーン「……シャア」スッ

シャア「……」

ピピピピッ

ハマーン「ジュピトリスから通信?こんな時に?後でいですよね」

シャア「緊急かもしれないだろう。出た方がいい」

ハマーン「…分かりました。ハマーンです」ピッ

シロッコ『ジュピトリスクルーは全員帰還するよう団長からの命令が出た。ハマーン君も一度戻ってきてくれ』

ハマーン「…分かりました」

シロッコ『声色から機嫌が悪いように伺えるが何かあったのかね?』

ハマーン「そうよ!あなたのせいでねっ!!」

シロッコ『それは済まない事をしたな。では』ピッ

ハマーン「あっ!もう!勝手に通信しておいて切るな!!」

シャア「シロッコか」

ハマーン「全く!あの男はいつも私達の邪魔をする!!」

シャア「困ったものだな。では戻ろう」

ハマーン「えぇー!!せっかく2人きりになれたのに…」

シャア「仕方ないな」チュ

ハマーン「ひゃっ!」

シャア「今日は頬で我慢してくれ。ジュピトリスに戻ろう」

ハマーン「ひゃ、ひゃい」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/12(火) 19:12:54.72 ID:g7H0yJqWo
ージュピトリスー

シャア(あれからジュピトリス内を隈無く調べたけど、仲間らしき人物はいなかった。クルーの身辺を再度調べるもこれといった収穫はなかった。そして数日が過ぎた)

ドゥガチ「出港が予定より遅れた上にみなには窮屈な思いをさせてしまったが、これより木星へ向けて出発する」

クルー達「おおっ!」

ドゥガチ「その前にアクシズから新メンバーを紹介する。さあ、きたまえ」

スミレ「本日付けでアクシズより出向となりますスミレ・ホンゴウ准尉…じゃなかった少尉です!みなさんよろしくお願いします!」

シャア「マジですか」

シロッコ「ジュピトリスへようこそ。私は副団長のパプテマス・シロッコです。以後お見知りおきを」

スミレ「は、はい!よろしくお願いします」

ハマーン「女性と見たら誰彼構わず声を掛けるなんて最低ですよ」

シロッコ「レディには紳士的に接しているだけだ。それとも嫉妬かな?」

ハマーン「誰がシロッコなんかに!」

シロッコ「だったら彼ならばどうかな?」

ハマーン「え?」

スミレ「大佐! またお願いしますね!」

シャア「あ、ああ……」

ハマーン「むむむむっ」グワッ

シャア(ヤベェ!ハマーンが凄いオーラ出してるよ!えーと、そうだ!)

シャア「ハマーン、彼女はナタリー中尉の後輩だそうだ」

ハマーン「え?ナタリーの?」

スミレ「はい!先輩がお世話になっています!ハマーン様の事は先輩からよく聞いています」

ハマーン「そうだったんだ」

シャア「2人は歳も近いだろう?まだ旅は長い。いい話し相手になれると私は思っているが」

ハマーン「うん、そうよね。スミレさんよろしくね」

スミレ「はいハマーン様」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/12(火) 19:13:25.02 ID:g7H0yJqWo
シャア「様は固いな。ハマーンちゃんはどうだろう?」

ハマーン「ハ、ハマーンちゃん!?」

スミレ「そんな恐れ多い!」

シャア「私はかわいいと思うがな」

ハマーン「!!」

ハマーン「スミレさん!ハマーンちゃんでお願いします!」

スミレ「いいんですか?」

ハマーン「いいんです!」

スミレ「じゃあ、ハマーンちゃん!」

ハマーン「はい!スミレちゃん」

シャア「うむ」

シャア(少々強引だっただろうか。でも彼女に敵意を向けられるのは困るからなぁ)

シロッコ「ハマーンちゃん」

ハマーン「お前は許可していない!!」

シロッコ「これは恐ろしい」

ドゥガチ「賑やかになりそうだな」

シャア「そうですね」

ハマーン「さっそくジュピトリスを案内ひてあげるね」

スミレ「お願いします」

スイカ「あっ、大佐は後でお話があるので時間を作っておいて下さい」

シャア「ん?ああ、分かった」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/12(火) 19:15:27.31 ID:g7H0yJqWo
ージュピトリス シャアの個室ー

シャア「まさか君が木星船団に志願してくるとは。理由はやはり私か」

スミレ「そうです。提督が大佐を補佐してくれと。それにアクシズへの連絡役も必要でしょうから特別に専用回線の許可をいただきました」

シャア「なるほどな」

スミレ「後はハマーンちゃん用にシュネー・ヴァイスとガザCもこちらに搬入してます」

シャア「ガザCもか?」

スミレ「はい。ジュピトリス内でも研究はできますので」

シャア「情報漏洩の可能性は考慮しなかったのか?」

スミレ「木星船団は中立ですので悪用される可能性は低いと思いますが」

シャア「うーむ」

スミレ「あの、マズかったでしょうか?」

シャア「これは私の落ち度でもあるからな」

スミレ「ジュピトリス内に敵対人物がいるんですか?」

シャア「まだ決まった訳ではない。下手に先入観を持って欲しくはないので誰とは言うまい。現に私の知る歴史ではシャアとハマーンは敵対関係になった。しかし今は違うだろう?」

スミレ「ラブラブですもんね」

シャア「ラブラブは余計だが、そういう事だ」

スミレ「分かりました」

シャア「しかし敵はどこに潜んでどこから来るかも分からん。相手の技術力すらもな。だから君にはガンダリウムγの量産とビットの小型化、ファンネルの早期実用化をお願いしたい」

スミレ「ファンネル?漏斗ですか?」

シャア「小型ビットがその形に似ててな。基本的に無線式端末の総称として呼ばれるようになる。それが板状であれミサイルであれな」

スミレ「なるほど。ではそういう方向性で進めましょう」

シャア「できれば研究開発の方も協力したいのだが、私が知るのはあくまで設定のみだ。力になれずに済まない」

スミレ「いいんですよ!ここからは私の仕事ですから。それに大佐がいたからジオンは勝利できたんですからもっと胸を張って下さい!」

シャア「…そうだな」

スミレ「それではさっそくガザの解析に行きますので失礼します」

シャア「私も行こう。この先役に立つ事を学べるかも知れんしな」

スミレ「分かりました。一緒に行きましょう!」

ージュピトリス工廠ー

スミレ「ふむふむ、なるほど」

ガザC「恥ずかしいよ」

シロッコ「これは何かね?」

シャア(げっ!?シロッコ!!)

シャア「…アクシズの試作品だ」

シロッコ「これは…モビルスーツが変型しているのか?」

シャア「分かるのか?」

シロッコ「これでも技術者の端くれだ。アクシズは既に可変型モビルスーツを開発していたのか」

シャア「……」

シロッコ「私にもよく見せて欲しいのだが構わないだろうか?」

シャア「うーむ」

戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.シロッコにも協力してもらう
2.軍事機密だと断る
↓1
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/12(火) 19:34:33.37 ID:d2MjRvK8o
あえての1
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/12(火) 19:38:07.46 ID:Ej2OCF0z0
これはムズいなあ… シロッコは木星周辺の超重力でも高速稼働可能なメッサーラや恐らく地球圏に来た時に仕入れたサイコミュ関連の情報だけでバイオセンサー造るようなアルティメット変態級凄腕エンジニアだから協力してくれたらCCAでも通用するオーバースペックMS開発してくれそうだし、何よりガザシリーズはフレーム構造に脆弱性抱えててガザD辺りまでは5、6回くらいまでの可変にしか耐えられない設定なので、
それを解決したガザシリーズ最終系のガ・ゾウム相当くらいの改修案とか出してくれそうだけど、シロッコにこういう情報与えると絶対ロクな事にならんだろうし…

やんわりと2のお断りだけど、そういやもっと木星〜地球圏の移動日数短くならんの?と、
後世のミノフスキー・ドライブみたいなの出来ないかなあ〜(チラッチラッ) と話を逸らす
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/12(火) 19:39:33.44 ID:Ej2OCF0z0
おおぅ、1に決まってた   さてどうなるか…怖いなあ…
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/12(火) 21:03:18.69 ID:g5eB8dtX0
有能かつ協力的だと映るうちはシロッコも進んで手を切ろうとはしないんじゃないか
仲良くなれるビジョンが浮かぶかというときっかけなしには難しいだろうなと思うが
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/13(水) 00:33:59.90 ID:acmLVEfzo
シロッコは天才だがなにがしたいかわからん人だからなあ
裏の黒幕をきどりたいのか
PMXシリーズは素晴らしいんだけどね
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/13(水) 19:46:27.06 ID:oTdwWWJEo
シャア「いいだろう。第三者の見解も聞いておきたい」

シロッコ「いいのか?」

シャア「らしくないな」

シロッコ「君は私から一定の距離を置いているようだからな。意外だったのだよ」

シャア「そう見えたのならば行動を改めよう」

シャア(やっぱりシロッコは油断ならんな
)

シャア「スミレ少尉。シロッコ副団長がガザCを調べたいようだ」

スミレ「はい!副団長はモビルスーツに詳しいんですか?」

シロッコ「いずれはモビルスーツを自作しようと思っているくらいにはな」

スミレ「それは凄いです!」

シャア「君からこの機体はどう見える?」

シロッコ「そうだな。ふむ…」

シロッコ「可変機ではあるが、完全な物とは程遠いか。間に合わせのような印象を受ける」

シャア「ほぅ」

シロッコ「個としてとより集団戦を前提に設計されているようだな」

スミレ「ふむふむ」

シロッコ「これは…装甲材は何を使用している?」

スミレ「大佐よろしいですか?」

シャア「構わない」

スミレ「装甲材はガンダリウムγを使用しています」

シロッコ「ガンダリウムγだと?聞いた事すらないぞ!」

シャア「アクシズで独自開発したものだからな」

シロッコ「アクシズはこんな者を既に量産しているのか!?」

スミレ「実は量産はこれからなんです」

シロッコ「どういう事だ?」

シャア「実はこの装甲材を開発した者が急死したらしくてな。資料もその時にまとめて処分されたらしい」

シャア(嘘だけど)

シロッコ「なんと愚かな」

シャア「それで長らく放置されていた機体をこの機会にジュピトリス内で研究しようと持ち込んだわけだ」

シロッコ「そういう事か。しかし、そうなると本当に構わないのだろうな」

スミレ「どういう事でしょう?」

シロッコ「この技術を部外者の私に漏らすと言う事になる」

シャア「承知の上で話している」

シロッコ「今までの行動から私を信頼しているようには見えないが」

シャア「私が見ているのは今ではなく先だ」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/13(水) 19:47:08.01 ID:oTdwWWJEo
シロッコ「なに?」

シャア「技術が欲しいのならばくれてやる。ただし、求めるからには相応の対価を払ってもらう」

シロッコ「なにを望むつもりだ?」

シャア「私専用の機体を開発して貰う。ただし生半可な代物ではない。どのような戦局にも対応出来る最高の一機だ」

シロッコ「それを使って何をする?世界を手中に納めようとでもいうのか?」

シャア「そんな物に興味はない。犬にでもくれてやるさ」

シロッコ「その力と地位を持ってして権力に興味がないだと?」

シャア「本気さ。生憎と私にその方の才はない。スミレ少尉が政治をした方がマシと思えるくらいにはな。出来る事と言えばそこに至るまでの露払い低度さ」

スミレ「わ、私が政治ですかっ!?」

シャア「興味があるのならば君を推薦しよう」

スミレ「け、結構です!!」

シロッコ「ふふっ、ふはははは!!」

スミレ「副団長も笑わないで下さいよ!」

シロッコ「失礼した。大佐があまりにもおかしな事を言うのでな」

シャア「私は真面目に言ったつもりなのだが」

シロッコ「しかし不思議と悪い気分はしない。いいだろう私が責任を持って大佐専用の機体を作り上げると約束しよう」

シャア「頼む」

シロッコ「実の所、私は君を少々不気味な存在だと思っていた。しかし、今は少なくとも悪い男ではないと感じている」

シャア「それはお互い様だ。私も君の事全てを信用した訳ではない。だが、君の技術者としての腕はこのジュピトリスの誰よりも信頼している」

シロッコ「言ってくれる。時間が惜しいすぐに取りかかるぞ」

シロッコ「やってやる、やってやるぞ!」

スミレ「これで良かったんですよね?」

シャア「そうでありたいものだな」

シャア(取り敢えずこの場はしのげたか。だけど安心するのは早い。シロッコの事だから土壇場で裏切る可能性は充分あるからな。その時は…)
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/13(水) 19:49:26.42 ID:oTdwWWJEo
アクシズ出港から1年近くが経過し
ジュピトリスは木星圏へと到達した

シャア「これがメッサーラか」

メッサーラ「はじめまして」

シロッコ「そうだ。ガザから得られた合金とシャアのアイデアである内部フレーム構造により実現した可変モビルアーマーだ。木星圏の高重力も振り切れるよう推力を増加させている」

シャア「うむ」

シャア(結果論だがシロッコを技術陣に入れたのは良かったかもしれない。と言うのも仮にガンダリウムγの精製はできても、俺とスミレ少尉だけではムーバブルフレームを実用化できるか怪しかったからだ。ついでに全天周囲モニターも標準装備させた)

シロッコ「シャアがいなければここまで早く完成はしなかっただろう」

シャア(他の機体と平行して開発してたんだぞ?どうなってんだよ)

シャア「早速テストにかかるのか?」

シロッコ「そうだな。できれば大佐の機体と試験運用を行いたい」

シャア「ふむ」

シャアがシロッコに作らせた試作品
選ぶ機体で今後の専用機の方向性が決まる
1.ネクティス(連邦系)
2.試作機1号機フルバーニアン(アナハイム系)
3.パーフェクトジオング(ジオン系)
コンマ71の場合のみストライクガンダム
↓1
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/13(水) 19:59:42.79 ID:Gn6WJKmS0
2
ムーバブルフレームと全天周囲モニターのカードも切ったのか、これはシロッコくん行くとこまで行きたいところだな
欲を言えばサナリィ系がいいけどそんなもんこの時代に望むべくもないしアナハイムでよかろう
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/13(水) 20:00:14.71 ID:Gn6WJKmS0
うーん惜しい まあなるわけないよなストライクなんて
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/13(水) 20:14:01.96 ID:rMeJ7E3fo
>>195
うっは!勿体無い!

UC技術のストライク(核融合炉、全天周囲モニター、ムーバブル・フレーム、リニアシート、ガンダリウム合金)とか、
SEED無印にあったら序盤でクルーゼもキラが爆殺してたレベルでしょ
個人的にはパーフェクトジオングは毛筋ほどもいらないけど、その後のキュベレイやヤクト・ドーガやサザビーらの流れともしかしたらサイコ・フレームの早期実用化に繋がる?と鑑みて3にしたかった
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/13(水) 22:28:26.63 ID:ssqw7XAN0
サイコフレームはやばい
どうせ誰かが世に出す
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/14(木) 18:44:28.56 ID:4aKynKGEo
スミレ「試作1号機ですね。用意します」

シロッコ「フルバーニアンの推力ならば木星圏の重力も物ともしないだろう」

シャア「運用試験には丁度いいか」

ハマーン「私のキュベレイは?」

シロッコ「キュベレイの調整はまだ完了していない。その状態で出せばすぐに空中分解するぞ」

ハマーン「そんなぁ」

シャア「ハマーン、良い子だから駄々をこねないでくれ」

ハマーン「うぅ、はい」

シャア(俺達が新兵器を開発してるとハマーンが羨ましそうに見てるもんだから無理を言ってキュベレイを前倒しで開発させた。これもスミレ少尉とシロッコのおかげかな)

シロッコ「私は先に出る。合流ポイントで落ち合おう」

シャア「了解だ。よし」

シャア「試作1号機フルバーニアン、シャア・アズナブル出るぞ!」


木星圏のモビルスーツ運用試験は無事に終わりジュピトリスは木星の資源基地へと到着した


ーヘリウム3採取基地ー

基地職員A「木星圏へようこそ。我々はみなさんを歓迎いたします」

シャア「これから暫くの間お世話になります」

基地職員B「ドゥガチ団長、長旅お疲れ様です」

ドゥガチ「開拓の進行具合はどうだ?」

基地職員B「それは別室でお話しましょう。どうぞこちらへ」

ドゥガチ「分かった。何も無い所だが自由にしてくれ」

ハマーン「はい!」

スミレ「ハマーンちゃん見て下さい!木星があんなに大きく見えます」

ハマーン「本当だ!ジュピトリスから見るより大きい」
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/14(木) 18:44:54.31 ID:4aKynKGEo
シャア「木星か」

シロッコ「ここに来て感傷に浸っているのか?」

シャア「そういう訳ではないが…木星圏へたどり着いた人間は、その価値観を大きく変える事もあるらしい」

シロッコ「シャアは変わらなさそうだな」

シャア「まるで私が無神経のような言い方だな」

シロッコ「違うのか?」

シャア「私はこう見えて繊細さ」

ハマーン「えー?そうですか?」

シャア「ハマーン?」

ハマーン「シャアったら物はすぐに散らかすし服も脱ぎっぱなしだし片付ける身にもなって下さいよね!」

シャア「それは面目ない」

シャア(だって面倒なんだもん)

シロッコ「だらしない男を持つと大変だろう」

ハマーン「そんな事ありませんよ。この人には私が付いていないと!ってなりますから!」

シャア(それはダメ男に引っ掛かる典型的パターンだ!やめろー!!)

シャア「このままハマーンに迷惑を掛けるのも悪い。今後は生活態度を改めるとしよう」

ハマーン「えぇー!」

シャア「えぇー!ではない!!」

スミレ「楽しそうですね」

シャア「楽しんでいないで援護して欲しいのだが」

スミレ「んー、私もだらしない大佐の方が好みですかね」

ハマーン「だよね!ん?」

シャア(ヤバい!!)

シャア「ハマーンお腹空いた」

ハマーン「お昼まだでしたね。食べに行きましょう」

シャア「そうだな!」

シャア(疲れる)
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/14(木) 18:46:22.88 ID:4aKynKGEo
シャアが木星圏へ到達して暫く経過した

ー木星圏 ヘリウム3採取所ー

シャア「勝利者などいーなーい 戦いにつかれーはて」

スミレ『楽しそうですね』

シャア「のわっ!?スミレ少尉か!急に通信を入れるな!」

スミレ『急ではないですよ。定時連絡の時間です』

シャア「むっ、そんな時間か…」

スミレ『何かの曲ですか?』

シャア『ああ、このフルバーニアンが出る作品の主題歌でな…』

スミレ『ちょっと待って下さい!え?なにこれ…』

シャア「どうしたスミレ少尉」

スミレ『た、大変です!木星開拓団の一部が木星帝国を名乗ってここを制圧しようとしてます!』

シャア「ウッソだろおい!首謀者は誰か分かるか?」

スミレ『まだ不明です。あっ、中央広間の方に全員を集めているみたいです』

シャア「そこからモニターできるのか?」

スミレ『はい』

シャア「気休めかもしれんがドアをロックしておけ」

スミレ『わ、分かりました』

シャア「首謀者が誰なのか?なぜ木星帝国を名乗ったかなど不可解な点はあるが…大方連中が一枚噛んでいるのだろう」

スミレ『ブルーコスモスですか?』

シャア「そうだ。何が目的かは知らんが好きにさせる訳にはいかん」

スミレ『なにか手立てが?』

シャア「無い」

スミレ『えぇ…』

シャア「せめて戦力を分散できればな…そうだ!」

スミレ『何か思い付きましたか?』

シャア「基地を攻撃する」

スミレ『そ、そんな!私達を見捨てるんですか!!』

シャア「そうではない。私が動く事でこちらに目を向けさせる。そうれば連中は押さえようと人員をこちらに回すはずだ」

スミレ『なるほど!』

シャア「連中の動向はどうだ?」

スミレ『説得しています。ジオンがヘリウム3を独占する為に、ここを攻撃しようとしてるから共に立ち上がろうと』

シャア「バカな!いくらジオンとてそのような事をするはずが無い…と思いたい」

スミレ『と支援者であり同士の者が言っていた』

シャア「受け売りだけで反乱するのやめてよね!」

シャア「聞いていても仕方ない。今から攻撃をする」

スミレ『分かりました』

シャア「よし」

シャア大佐、吶喊します!!
1.基地に威嚇射撃をして降伏勧告を行う
2.無人のヘリウム3貯蔵庫を攻撃
3.基地内部に潜入して暴れる
↓1
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/14(木) 18:53:49.16 ID:2EPqUxTho
2
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/14(木) 18:55:00.09 ID:1O5oSxh8O
それは悪手じゃね?
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/14(木) 19:10:07.22 ID:2EPqUxTho
1、3だとほらやっぱりジオンが攻めてきた!ってなるかなと
2だと慌てて確保しにくるのでは
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/14(木) 19:13:53.09 ID:1O5oSxh8O
なるほど、流石は大佐ですな
感服いたしましたわい
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/14(木) 20:35:37.09 ID:ETnDT8kqo
貯蔵庫攻撃(するフリ)はブルコスを炙り出すブラフってことかな?
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/15(金) 20:57:08.53 ID:yMklXwAeo
シャア「これで、ダウンだ!」バキューン バキューン

貯蔵庫「うわぁ!や、やられちまうっ!!」ドガーン

シャア「どうだ!」

スミレ『うわあああっ!なにをやっているんですか!!』

シャア「言いたい事は分かる。しかし今は非常事態だ。まあ、見ていろ」

MS部隊「いきまーす」ドシューン

シャア「モビルスーツ部隊が出てきたぞ」

反乱兵A「何が起きた!」

反乱兵B「貯蔵庫が爆発してるぞ!」

反乱兵A「うわあああっ!貯蔵庫があああっ!!」

シャア「少尉と同じ反応だな」

スミレ『そうなりますよ!』

反乱兵B「緊急事態だ!ヘリウム3貯蔵庫で爆発が起きた!至急増援部隊を送ってくれ!!」

シャア「読み通りだ。基地へ潜入する」ドシューン

ーヘリウム3採取基地ー

シャア「基地に戻った。反乱兵の居ない場所のナビゲートを頼む」

スミレ『分かりました』

ー中央広間ー

シャア「少尉のおかげで難なく中央広間に着いたな。やはり手薄になっているか」

反乱兵C「被害状況はどうなっている!」

シャア「なに大した事ではないさ」

ハマーン「シャア!」

反乱兵C「なっ!貴様は!」

シャア「逆シャアでシャアがアムロに受けた巴投げを受けてみろ!」グルングルン

反乱兵C「グフッ!」ビターン

シロッコ「でやあああ!」バキッ

反乱兵E「バタラッ!」バタッ

ハマーン「助けに来てくれたんですね!」

シャア「礼ならスミレ少尉に言ってやってくれ。彼女のおかげで状況が察知できたのだからな」

シャア(貯蔵庫1ヵ所破壊しちゃったけど)

シロッコ「反乱兵は縛り上げたぞ」

スミレ『大佐!貯蔵庫に向かった部隊がこちらの動きに気づきました!』

シャア「意外と早いな」

スミレ『あっ!』

シャア「今度はどうした?」

スミレ『反乱兵がドゥガチ団長をどこかへ連れて行こうとしています!』

シャア「なんだと?」

シャア「外の部隊とドゥガチ団長どちらを優先するべきか?」

戦いとはいつも二手三手先を考えて行うはものだ
1.外の部隊の対応
2.ドゥガチ団長に接触する
↓1
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/15(金) 21:22:39.45 ID:BW4/o13FO
2
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/15(金) 21:51:52.90 ID:25c0UWTUo
メッサーラあるし反乱兵のMS部隊はシロッコに任せるんか?
ただ、彼は今の段階だと正規軍人じゃないしMSの戦闘経験無いだろうしなあ
まあシロッコだし経験値ゼロだろうと初期ステがくっそ高いから名無しの雑魚とか、
一切苦戦せず瞬コロするだろうけど
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/16(土) 18:50:08.14 ID:X+2tN5Q6o
シャア「私はドゥガチ団長の所へ向かう。シロッコは外の対処を頼めるか?出来れば生け捕りで頼む」

シロッコ「メッサーラの実戦にいい機会だ。善処しよう」

シャア「少尉、団長の場所までのナビゲートを頼む」

スミレ「了解です」

シャア「ハマーンはここで皆を守ってやってくれ。念の為に武器を渡しておく」

ハマーン「分かりました。シャアも気をつけて」

シャア「行ってくる」

ー通路ー

シャア「居たか!相手は2人か」

反乱兵1「貴様!」

反乱兵2「撃て!」

シャア「やらせん!スーパーイナズマキィィック!!」ズドーン

反乱兵達「ぐえええっ!!」ドガーン

ドゥガチ「シャア大佐か?」

シャア「ご無事ですか?」

ドゥガチ「私なら無事だ。大佐が来てくれて助かった」

シャア「それは何よりです」

シャア「ドゥガチ団長を保護した。シロッコの方はどうか?」

スミレ『副団長もの方は…最後の1機を無力化した所です』

シャア「了解だ。捕虜と一緒に中央広間に来るよう連絡しておいてくれ」

スミレ『分かりました』
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/16(土) 18:50:36.52 ID:X+2tN5Q6o
ー中央広間ー

シャア「反乱を起こした動機はなんだ?」

捕虜「ジオンが攻めてくると」

ドゥガチ「ジオンが攻めてくると本気で思っているのか?私は大佐がいるジオンがそこまで愚かではないと思いたいが」

シャア(それは買い被りすぎですよ)

捕虜「しかし同士の者が!」

シロッコ「同士とは誰の事を言っている?」

捕虜「ブルーコスモスだ。独立すればその支援をしてくれると言ってきた」

シャア「そうか」

スミレ「……」

シロッコ「ブルーコスモス?聞いた事がないな」

ハマーン「私もです」

シャア「私もだな」

シロッコ「嘘は感心しないな」

シャア「は?」

シロッコ「シャアのブルーコスモスの名を聞いた時の反応が我々と違ったのでな」

シャア「……」

シャア(ええぃ!目ざとい奴めぇ!!)

ハマーン「そうなの!?」

スミレ「大佐!嘘は駄目ですよ!」

シャア「おい!」

シャア「まあいいこの際だ。これから敵対する可能性が高い組織の事は知っておいた方がいいだろう」

シャア「ブルーコスモスとは……うーん」

スミレ「どうしたんですか?」

シャア「いや」

シャア(そもそもブルーコスモスって反コーディネイター団体だよな。この宇宙世紀にはコーディネイターは存在しない。なのにそれを名乗る理由は何故か?)

シャア「捕虜の君」

捕虜「なんだ」

シャア「ブルーコスモスの理念は聞かされているか?」

捕虜「いや。だが彼はこう言っていた。世界はあるべき姿に修正せねばならないと」

シャア「なに?その彼とは誰だ?」

捕虜「声しか聞いてないしその声も変声機を使われていたからな。彼とは言ったが彼女かもしれない」

シャア「うーむ」

スミレ「大佐」

シャア「ああ。これは現実味を帯びてきたな」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/16(土) 18:53:00.45 ID:X+2tN5Q6o
シロッコ「2人だけ納得した風に話すのはやめてくれないだろうか」

ハマーン「ま、まさか浮気!?」

シャア「ハマーンは先ずその思考を捨てろ」

ハマーン「だっ、だってぇ」

スミレ「大丈夫ですよ!大佐を取ったりしませんから!」

ハマーン「本当に?」

スミレ「本当です!」

シロッコ「それはそうだろう。スミレ君ほどの知的な女性がシャアに務まる訳がない。この私こそ相応しいとは思わないか?」

スミレ「いえ全く。自陣過剰な人は無理です」

シャア「はっはっはっは!それ見た事か!」

シロッコ「笑うなシャア!」

ドゥガチ「ごほんっ!話しはいいかね?」

シャア「…失礼しました」

ドゥガチ「それで、現実味を帯びてきたとは何の事だろうか」

シャア「シロッコ副団長に指摘された通りですが、実は特命でブルーコスモスを追っていまして。今までは存在するのかすら怪しい団体だったのですが、今回の件で現実味を帯びたという事です」

ドゥガチ「そうだったのか」

ハマーン「どうして話してくれなかったんですか?」

シャア「それはだな…」

シロッコ「ジュピトリスや資源基地は閉鎖的空間だ。万が一内通者にバレでもしたら身に危険が迫る。そういう事だろう?」

シャア「そうだ。ハマーンや君を盾にされる可能性があったからな。未遂とはいえ現実になったのは残念だが」

シャア(はぁコイツ無駄に頭いいから勝手に勘違いしてて助かるわ)

ハマーン「ごめんなさい」

シャア「気にはしないさ」

ハマーン「でもスミレちゃんは知っていたんですよね!」

シャア「マハラジャ提督から直々の命令だ」

ハマーン「お父様の?だったら仕方ないか…」

シャア「はぁ」

スミレ「ははは…」

シャア「それと提督に今回の件を報告したいので後で少尉は私の部屋にきてくれ」

スミレ「了解です」


シャアはアクシズのマハラジャ提督に今回の事件を報告し警戒とアクシズ強化の案を送った
一方ヘリウム3貯蔵庫を破壊した影響で、必要量を確保できずにいた木星船団は滞在の延期を余儀なくされた

シャア「自分で壊したせいなんだけど、そろそろ地球が恋しくなってきたかも」

シャア「ん?なんだあれは?」

シャアが木星圏で発見したもの
コンマ00.太陽炉2基
コンマ93.サイコフレーム
コンマ96.相転移エンジン
それ以外テム・レイの回路
↓1
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/16(土) 19:00:40.51 ID:rFEaJ3OPo
俺がガンダムだ
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/16(土) 19:10:30.07 ID:qbg0fVtF0
コンマ厳し過ぎだけど発見物の内容的にしゃーない
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/16(土) 19:25:35.97 ID:X/e38Pdf0
ハズレが虚無すぎる
と言いたいがまさかスカッドハンマーズの回路(なぜかめっちゃ強い)じゃないだろうな
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/17(日) 17:29:43.67 ID:48sZnO+fo
シャア「なんだ?見たことあるパーツだな。これはテム・レイの回路か。スパロボだと性能が落ちる代わりに修理費10とかになってたけな」

シャア「使う事は無さそうだけど一応拾っておこう」

数ヵ月後

ーヘリウム3採取基地ー

シャア「数ヵ月の間でしたがお世話になりました」

シロッコ「貯蔵庫を破壊した時はどうなるかと思ったがな」

シャア「それは言うな」

ドゥガチ「気にするな。あれは非常時だったのだからな。だが、あのような事が再び起きないよう私は開拓団をまとめる為に残る。そこで船団の団長にはシロッコ君に任せたい」

シロッコ「はっ!木星船団団長の任、拝命いたしました!必ずや全うしてみせましょう」

ハマーン「また会えるといいですね」

ドゥガチ「私もだ」

スミレ「ジュピトリスの出港準備が整ったようです」

シャア「では、本国に戻った際には支援の件、認可されるよう尽力しましょう」

ドゥガチ「よろしく頼む。諸君らの航海が無事に終わるように願っている」

ジュピトリスは木星基地を出港し再び進路をアクシズへ向ける

ーアクシズー

マハラジャ「よくぞ戻って来てくれた」

シャア「お久しぶりです提督」

ハマーン「お父様!」

マハラジャ「ハマーンも大きくなったな。見違えたぞ」

ハマーン「そうですか?」

マハラジャ「これでいつでも嫁げるな。なぁ、大佐」

シャア「は?はぁ」

ハマーン「お父様ったら気が早すぎますよ!」バシーン

マハラジャ「ギャン!?」

シャア「……」

シャア(このままハマーンと結婚してもいいんだろうか?)

シャア「話は代わりますが、モビルスーツの量産体制はどうなっていますか?」

マハラジャ「ん?ああ。大佐が提案したリック・ディアスとドミンゴは生産ラインに入った。しかし大佐専用のデルタガンダムの開発にはもう少し時間が掛かりそうだ。それまでは今のガンダムかノイエ・ジールを使ってくれ」

シャア「分かりました」

シャア(リック・ディアス。本来は初期型のムーバブルフレームとブロックビルドアップで構築されていだが、今回はMk-Uから得られた物と同等のムーバブルフレームを使って建造している。柔軟性は段違いだろう)

シャア(それとドミンゴだ。元々はマラサイ本来の名称だったのだが、諸事情で変更を余儀なくされた。せっかくなのでこちらの世界では、この名称で行こうと思う)

シャア「それから以前提案したアクシズ強化の件ですが」

マハラジャ「そうだったな。確か…」

シャアが提案したアクシズ強化案とは?
1.兵士の練度を上げる
2.ニュータイプの発見と早期育成
3.アクシズ本体を強化
↓1
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/17(日) 17:42:43.82 ID:ui1r/eCyO
2
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/17(日) 18:03:50.93 ID:+QsY6f9mo
そういやマラサイって初期設定はドミンゴって名称だったけど同名の商標が既にあったから配慮して変えたんだっけか?
んで、いまさらって愚痴をもじってマラサイUなったとか都市伝説が…どこまで事実かしらんけど
ニュータイプ研究強化か、マハラジャが存命でギレンも健在だしプルシリーズ云々や、
ギレンのクローン?説もあるグレミーがいないならまぁ大丈夫かな
(このSS内のグレミーがギレンないしデギンの隠し子であるなら家族間調整役のガルマも生きてるし認知さえすれば問題無さそうだが)
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/17(日) 18:13:20.35 ID:nWBHCsWko
このアクシズだとマリーダさんことプルトゥエルブが生まれるか怪しくなってくるな
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/17(日) 20:21:55.88 ID:Z7/Wxy5mO
寧ろプルシリーズは生まれない方がいいからなあ…
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/17(日) 20:27:27.88 ID:1DcHW9dDO
ここまで一気読みしてきた
最初は変なシャアくらいにしか思わなかったけどもうめっちゃ面白い
シャアハマーンシロッコで三馬鹿みたいで仲良さそうなのいい
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/17(日) 22:53:13.09 ID:48sZnO+fo
シャア「ニュータイプ部隊の件はどうなっています?」

マハラジャ「アクシズでニュータイプ適性のある者を選抜して育成中だ。中には10歳にも満たない子もいるが戦場に出すつもりなのか?」

シャア「まさか。将来の戦力として期待しておきましょう」

シャア(10歳にも満たないってプルじゃん!さすがに戦わすのは可哀想だしな。戦場に出すような事にならないようにのが一番なんだけど)

マハラジャ「それと志願者の中にニュータイプ適性は無いがパイロット適性がある者も数名いたので同じく育成中だ」

シャア「分かりました。では、ブルーコスモスの動向は何か掴めましたか?」

マハラジャ「本国と連絡を取った所、ガルマ様の宇宙攻撃軍が協力してくれてな」

シャア「ガルマの宇宙攻撃軍?宇宙攻撃軍はドズル閣下の部隊では」

マハラジャ「ドズル閣下が一線を退いてガルマ様に部隊を譲ったのだ。大佐が調査していると聞いたら快く部隊を動かしてくれたよ」

シャア「そうでしたか」

マハラジャ「どうやら連中は連邦を再編した新連邦なるものを結成しようとしていたらしいのだが、功を奏したのか連中の出鼻を挫く事はできた」

シャア「それは朗報です」

マハラジャ「現状は小競り合い程度との報告だが私は何か嵐の前の静けさのような気がしてならないのだ」

シャア「ここにいる我々は無力です。出来る事といえば地球圏へ戻るまでに戦力を増強する事です。それまで何も起きない事を願いましょう」

マハラジャ「そうだな」

シャア「……」

ハマーン「どうしたの?」

シャア「いや、なんでもない」

シャア(いつまでもハマーンに隠しとく訳にはいかないよな。頃合いを見て打ち明けるか)

ジュピトリスとアクシズはアステロイドベルトを離れ地球圏へ向けて動き出す
宇宙世紀0086年
木星船団とアクシズは遂に地球圏へと到達したのであった

ージュピトリスー

ハマーン「地球に戻ってきましたね」

シャア「そうだな。ハマーン話がある」

ハマーン「え?も、もしかして……」

シャア「実はだな」

私はかつてシャア・アズナブルという名で呼ばれた事もある男だ
1.自分の素性を打ち明ける(コンマ10未満でハマーンとシロッコが離反してアクシズの内乱が発生)
2.話す内容を忘れた
↓1
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/17(日) 23:16:51.64 ID:P3qSi01Zo
1
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/17(日) 23:29:44.59 ID:7DC9i+ufO
シロッコはまだ完全に信用しきれんから何とも言えないにしろ、
ハマーン様には打ち明けておかないとなマハラジャ公認で結婚前提のお付き合いしてるんだし
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/17(日) 23:46:30.50 ID:1DcHW9dDO
アムロはどうしてるんだろうなあ…
一応ガンダムには乗ってたようだけど
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/18(月) 00:20:07.74 ID:6YHoZ2g7o
シャアがプロトタイプガンダムぱくった後に追跡せず鹵獲品献上の為に戻ってるので、
代わりの追跡部隊を派遣したところでタイムラグ的にホワイトベースはそのままジャブロー直行したろうから、ぶっちゃけアムロ達はジャブローで降ろされてハイサヨナラの可能性も高いんだよな
サイド7襲撃された上にプロトタイプガンダムをジオンに強奪されたのに、
今更民間人が軍機に触れたからどうのとかクソ喰らえもいいとこだし
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/18(月) 11:25:41.10 ID:iX+gd+z1O
見直したら113のシャアの副官選択でラルさんの名前あったし、
アムロはジャブロー直行後に即降ろされて母親のトコ(鳥取?)に行ったか、
軍機秘守を楯に無理矢理徴用されたけど原作より経験値足りな過ぎてラルさんにやられたんちゃう?
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/18(月) 14:30:22.00 ID:OLR0RL+DO
アムロの活躍に付随する出来事も起こってない可能性があるのか
例えばアレックスとか
あと連邦内ではニュータイプもあまり注目されてなさそう
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/18(月) 14:36:48.86 ID:KgmhVcUzO
そういえばララァにも会ってないのか
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2022/07/18(月) 14:51:49.53 ID:GRlcwZRDO
ララァはヲタならぐちゃぐちゃにする存在ってわかるからね

リアルのシャアとは違うよ
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/18(月) 15:32:26.68 ID:7ap0c807o
>>227
後付も後付な設定だけどアレックス及び4〜6号機に関しては、
プロトタイプがロールアウト後の8月(初代アニメ1話が9/17)から既に研究開発されてる
ただ、原作アムロの戦闘データ無いし公式より低スペックになるだろうね
それとこれも後付で実は連邦のNT研究もアニメ1話前には既に始まってるんだけど、
アムロが活躍してないしジオンがサイコミュ兵器出す前にジャブロー陥落させたしで、
NT研究ってよりSEEDのブーステッドマンやエクステンデット的な方の強化人間研究になってそう
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2022/07/18(月) 15:40:52.61 ID:GRlcwZRDO
この世界のブルコって

ジオンは強い

強いのは人間

宇宙人だから人間ではない

人間でないということは改造している

卑怯な連中だ!


ってなって発生してるかも
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/18(月) 18:26:42.37 ID:x/OoULtXo
シャア「今まで君に隠していた事がある」

ハマーン「隠していた事?はっ!まさか!!」

シャア「少なくともハマーンの考えているよう事ではない」

ハマーン「そうなんですか?だったら何を?」

シャア「私はシャア・アズナブルであってシャア・アズナブルではない。私はこことは違う別の世界から転生してきた存在なんだ」

シャア「信じて貰えないかも知れないが、これは事実なんだ。嘘だと思うなら…」

ハマーン「知ってましたよ」

シャア「はい?」

ハマーン「知ってました」

シャア「いつからだ!?」

ハマーン「ジュピトリスがアクシズに一度目の寄航をした時です」

シャア「最初からじゃん!!」

ハマーン「実はシャアが来るのが遅いから一回戻ったんです。そうしたらお父様とスミレちゃんに話してるのを偶然盗み聞きしちゃって」

シャア「そうだったのか。だったらどうして私との関係を続けた?私は君を騙していたんだぞ」

ハマーン「私は貴方しか知りません」

シャア「なに?」

ハマーン「転生したとかしてないとか、そういうのは関係なくて。私は今のシャア・アズナブルしか知りません。だから私が好きになったのは紛れもない貴方なんです」

シャア「……」

ハマーン「なんとなく感じていました。私への距離感を。それってきっと負い目なんですよね?シャアじゃない自分が騙して付き合うだなんて本当にいいのかって」

シャア「参ったな」

ハマーン「だからずっと我慢してきました。貴方がいつか自分のことを打ち明けてくれる日を。思った以上に待たされましたけど!」

シャア「それは本当に済まない」

ハマーン「どうしてこのタイミングだったんですか?」

シャア「それは、情けない話だが道中にこの話を切り出してハマーンとの関係が悪化した時の事を考えたらな」

ハマーン「えぇー!そんな事でですか!?」

シャア「そんな事ではないだろう。数年も気まずい思いは勘弁だ」

ハマーン「それはそうですけど。はぁ、そんな理由で待ちぼうけをされた私って一体」

シャア「だから私は決心した事が二つある。一つは私自身の事。そしてもう一つは私の事を知ってもなお、好きだと言ってくれた時に決めていた」

シャア「ハマーン、君に私の妻となって欲しい」

ハマーン「そ、それって!!」

シャア「結婚しよう」

ハマーン「はい!!幸せにしてくださいね!」
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/18(月) 18:28:04.84 ID:x/OoULtXo
ー翌日 ジュピトリス内食堂ー

シロッコ「2人ともおはよう」

シャア「おはよう」

ハマーン「おはようございます」

シロッコ「相席してもいいだろうか?」

シャア「ああ」

シャア「やはり朝は牛乳に限る」ゴクゴク

シロッコ「ゆうべはお楽しみだったようだな」

シャア「ブフゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」

シロッコ「食事中に飲み物を吹き出すのは行儀が悪いと教わらなかったのか?」

シャア「誰のせいだと思っている!!」

ハマーン「あわわわわわわ」

シャア「シロッコ貴様!覗き見でもしたのか!」

シロッコ「そこまで無粋ではない。なに、簡単なことだ。普段ならお互いの部屋で就寝を取る2人が、昨夜に限って同じ部屋に入った。しかも暫く経ってもハマーンが出てくる気配もない。となれば考られる事はひとつ」

シロッコ「ゆうべはお楽しみでしたね」

ハマーン「それを覗き見と言うのだ!この俗物がっ!!」ボコッ

シャア(うわっ!一瞬だけど本来のハマーンを見たよ!)

シロッコ「ぼ、暴力はいけない!!」

ハマーン「貴様がそうさている!」

シャア「ハマーン落ち着け!」ポンポン

ハマーン「は、はい」

シャア「シロッコも挑発するような真似はよせ」

シロッコ「済まないな。2人の仲が進展したと思うとからかいたくもなるものだ」

シャア「進展ついでに言うのも軽いものでもないのだが私達は結婚する事になった」

シロッコ「なんだと?それは本当か?」

ハマーン「本当ですよ!シャアから結婚しようって言ってくれたんですか!」

シロッコ「そうかなのか?おめでとう!」

シャア「あ、ああ」

シロッコ「どうした?鳩がメガ粒子砲を食らったような顔して」

シャア(どんな顔だよ!蒸発するわ!)

シャア「君が素直に祝福してくれるとはな」

シロッコ「これでも私は君達の事を友人だと思っている。友人なら祝福するのは当然だろう」

シャア「そうだな。ありがとう」

シャア(考えてみれば俺がここに来てから一番付き合いが長いのってこの2人なんだよな)

ハマーン「またボーッとしてる」

シャア「少し考え事をな」

シロッコ「呆けている暇は無いぞ。そうと決まれば早速準備に取りかからなければな」

シャア「なんのだ?」

シロッコ「2人の披露宴に決まっているだろう」

シャア「はぁーっ!?」

シャア(それからは目まぐるしい毎日だった。ジュピトリスとアクシズ。そしてジオン本国のガルマなどに結婚するとの報告を済ませると一斉にお祝いの通信が届いた)

シャア(そうこうしている内に式の当日になり、アクシズのチャペルで式を終えた足でそのまま役所で婚姻の届け出を済ませると俺達は晴れて夫婦となった。ハマーンのにやけた顔は忘れる事はないだろう)

シャア(その後はとにかく騒いだ。そのせいで暫く何もしたくなくなった…とは行かないのが現状なんだよな)
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/18(月) 18:30:00.93 ID:x/OoULtXo
結婚式を終え一段落付いたシャアは
木星船団の任務を完了した事により少将へと昇進した
妻であるハマーンも補佐官として少佐に任命される
また、木星圏開拓援助の件はガルマとキシリアの後押しにより可決され実現化される運びとなった

しかし開戦の足音は刻一刻と近づいていた

ー宇宙要塞ア・バオア・クーー

シャア「反ジオンの気運が高まっている?」

ガルマ「ああ。5年前にシャアが徹底抗戦派を鎮圧して以降、目立った動きが無かったのがここに来て活発化している」

ガルマ「問題はその場所なんだが、ここだ」

シャア「サイド7?」

ガルマ「サイド7はシャア達が地球圏を離れた後に、ジオンがルナツーの代わりに連邦軍の拠点として使われせているんだが」

ガルマ「実際は反ジオン派の軍関係者を強制移民させたり、捕虜を強制労働させている場所として利用されている」

シャア「なぜそんな事になっている」

ガルマ「ギレン兄さんの方針だ。1ヵ所に集める事で管理しやすくなると言ってな」

シャア「まるで収容所だな」

ガルマ「ここ最近になって活発化した裏にはシャアの言っていたブルーコスモスの存在が絡んでいると見られる」

シャア「本国の対応は?」

ガルマ「サイド7に毒ガスを撒いて殲滅しようという案が出たよ」

シャア「正気か!?まさか実行するつもりではないだろうな!」

ガルマ「私がなんとか阻止させた。確かに今までのジオンは核兵器や毒ガスの使用を平然と行っていた」

ガルマ「しかしこれからのジオンは違う。同じ事を繰り返していれば、それは新たな憎しみを生み悲劇の連鎖が続く事となる。私はそんな世の中を少しでも良くしたいと思って行動している」

シャア「私もだ。こんな事はさっさと終わらせて新婚旅行にでも行きたいものだな」

ガルマ「新婚早々に済まないな」

シャア「それはお互い様だ。ガルマも本当は少しでも奥方と子供の傍にいたいのだろう」

ガルマ「そうだな。まさか互いに所帯を持つ事になるとはな」

シャア「それは自分が一番驚いているさ。それで私に頼みたい事とは?」

ガルマ「ああ。今回の任務はかなり危険かもしれん」

シャア「だからこそ私を呼んだのだろう?」

ガルマ「…分かった。シャアには連邦に潜入して内部調査をしてもらいたい」

シャア「私が連邦にか?」

ガルマ「ブルーコスモスは新連邦発足を阻止した以降、また雲隠れをしてしまって中々尻尾を掴ませてくれない。何度か潜入工作を行ったのだが、いずれも失敗に終わっている」

シャア「そこで私か」

ガルマ「もはや頼れるのは君しかいない。やってくれるだろうか?」

シャア「そうだな」

やってみせるさ!
1.潜入任務を受ける
2.潜入任務を断る
↓1
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/18(月) 18:30:48.76 ID:dJo/n15r0
シロッコも本当に丸くなったのならいいんだが
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/18(月) 18:33:19.22 ID:dJo/n15r0
1 ガルマの頼みだしな
木星圏もうまくいってよかった
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2022/07/18(月) 20:19:04.57 ID:GRlcwZRDO
クワトロ大尉の出来上がりですな
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/18(月) 21:13:50.94 ID:6YHoZ2g7o
クワトロ大尉といえばエゥーゴあるのかしら?あったところで何を目的に活動してるのか不明だけど
それとアナハイムもあんま変な動きするとギレンやキシリアに睨まれて最悪アナハイム潰しされるやろ
それにアナハイム自体が原作と違いジオニック社吸収とかしてないから原作より規模や勢力も弱いだろうし
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/18(月) 21:18:56.26 ID:OLR0RL+DO
まさかのクワトロ編かあ
面白くなってきた
潜入して誰に会うか楽しみ
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/18(月) 21:22:45.20 ID:h08Cz5/Ko
まだまだ油断できないがここのシロッコは愉快だな
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/18(月) 23:35:48.52 ID:suj7a6ShO
仮にアポリー枠とロベルト枠がハマーン様とシロッコになるなら無敵やんけ
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/19(火) 07:23:26.41 ID:GOa2UA5DO
三つ巴の場面がもしかしたらお互いに背中を預ける場面になるんだとしたら感慨深いな…
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/19(火) 08:16:12.80 ID:s2a+3cFdO
Z編といえばMarkU強奪事変だけどこの世界の連邦(ティターンズ?)ってそもそも新型ガンダム造ってるんかね?
連邦にとっては逆の意味(出れば負け軍師的な)でガンダム伝説になった縁起悪い機体で、
しかも唯一大活躍したのがシャアにパクられてシャア専用になったプロトタイプのみな皮肉
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/19(火) 08:34:50.94 ID:iFOe87fSO
本来通り連邦のものだったら勝ってた神話が出来るかもしれない
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2022/07/19(火) 18:30:56.18 ID:npc8UpjDO
わからんよ


ヘリオポリスに侵入して、四体のガンダムを掻っ攫うかも(もしくはストライクのみ)
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/19(火) 19:02:34.67 ID:4ECIdTpio
シャア「他ならぬガルマの頼みだ引き受けよう」

ガルマ「いいのか?本当に済まないがよろしく頼む」

シャア「それで潜入するに当たって連邦籍は用意してあるのか?」

ガルマ「連邦軍大尉の軍籍を用意してある」

シャア「少将になったと思ったら大尉に降格か」

ガルマ「あまり高い階級で潜入すると怪しまれるのでな。以前それで失敗した事がある」

シャア「ならば仕方ないな」

ガルマ「それと偽名はどうする?思い付かなければこちらで決めるが」

シャア「フッ、名前はもう決まっている」

ガルマ「それは?」

シャア「クワトロ・バジーナ大尉だ!」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/19(火) 19:05:41.23 ID:4ECIdTpio
ーアクシズ モウサ アズナブル家ー

シャア「突然だが出張になった」

ハマーン「えぇぇぇぇぇーーっ!!結婚したばっかりなのに!?」

シャア「仕方ないだろう。軍の任務だ」

ハマーン「他の人じゃ駄目だったんですか?」

シャア「何人も失敗してる任務で連中も警戒しているはずだ。もう失敗はできないだろう」

ハマーン「そんな危険な任務をシャアがやる必要性があるんですか?私たち新婚なんですよ!」

シャア「承知の上で受けたんだ。それに個人的にも気になっているのでな」

ハマーン「任務って何をするんですか?」

シャア「連邦軍内部に潜入する」

ハマーン「えぇっ!?」

シャア「ブルーコスモスの動向を探る。上手く行けばバックに誰が付いているのか掴めるかも知れん」

ハマーン「シャアと同じ転生した人がいるかもって事?」

シャア「そうだ。私の場合は言うなればサイコロを振るような選択をしてここまで来た訳だが、そうじゃない人間もいる」

シャア「なぜブルーコスモスを名乗ったかは不明だが、もし何もしなかったせいで核をコロニーに撃ち込まれたら私はきっと後悔するだろう。だから、行かせて欲しい」

ハマーン「…そこまで言われたら、行かないでって言えないですよ」

シャア「私だってハマーンと離れるのは辛い」

ハマーン「本当?」

シャア「本当だとも」

ハマーン「じゃあ任務の日までずっと私の傍にいてください」

シャア「分かった。二人きりの時間を過ごそう」

潜入任務当日

シャアはクワトロ・バジーナの偽名を使い連邦軍の拠点であるサイド7へ向かう

ーサイド7 宇宙港ー

クワトロ「サイド7か。あの時以来だな」

「クワトロ・バジーナ大尉でありますか?」

クワトロ「そうだ」

ジェリド「自分は大尉の案内役を任されたジェリド・メサ少尉であります!」

クワトロ「本日はよろしく頼む」

クワトロ(ジェリドおるんかい!)

ジェリド「さっそく司令部へ案内します」

クワトロ「ああ」
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/19(火) 19:06:35.68 ID:4ECIdTpio
ーサイド7 連邦軍司令部ー

コーウェン「ようこそサイド7へ。私はサイド7の基地司令を任されているジョン・コーウェン中将だ。まあ、楽にしてくれたまえ」

クワトロ「失礼します」

クワトロ(基地司令がコーウェンとはな…)

コーウェン「大尉には前任者の後を継いでもらう事になるが大丈夫だろうか?」

クワトロ「前任者は確か新型モビルスーツのテスト部隊所属でしたか」

コーウェン「そうだ。突然辞めてしまってな。最近は辞職する者が多くて困っているのだ」

クワトロ「そうなのですか」

クワトロ(それはスパイが捕まったと言うことなのか?コーウェンは聞かされていないのか?それとも隠蔽している?)

コーウェン「どうしたのだね?」

クワトロ「いえ、少し考え事を」

コーウェン「そう難しい事ではない。大尉の経歴は素晴らしいものだ。大尉ほどの人間がいれば、もしかしたら連邦は勝てたかも知れんな」

クワトロ「ご冗談を。戦争は一人の人間の力でどうにかなるものではありません」

コーウェン「分かっておるよ。さて、暫くはこのコロニーに滞在するんだ。街並みを見学してはどうだね?」

クワトロ「そうさせていただきます」

コーウェン「ジェリド少尉。大尉を案内してあげたまえ」

ジェリド「はっ!」
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/07/19(火) 19:07:27.90 ID:4ECIdTpio
ーサイド7 市街地ー

クワトロ「もっと殺伐としたものを想像していたが随分と平和そうだな」

ジェリド「この1バンチはマシな方です。2バンチなんてそりゃあ酷い所ですよ」

クワトロ「主に逮捕された反ジオンの活動家や軍の捕虜が生活しているコロニーだったか」

ジェリド「南極条約なんて知ったこっちゃないって扱いですよ。労働期間を終えてこっちに来てる人もいるんですがね」

「おぉ、ジェリド君か。隣にいるのは新しい軍人さんかね?」

ジェリド「バスクさん。今日はどうしたんだい?」

バスク「たまには散歩でもしようと思ってな」

クワトロ「バスクだと!?」

クワトロ(エアーズで投降したバスクがなんでこんな所でふらついてるんだよ!)

ジェリド「お知り合いで?」

クワトロ「直接知っている訳ではないが、バスク・オム大佐でしたか?」

バスク「私は元少佐だよ。今は退役して一市民だがね」

クワトロ「そうでしたか。それは失礼しました」

バスク「構わんさ。頑張っておくれ」

クワトロ「はい」

ジェリド「バスクさんまたな!」

クワトロ「彼はもっと過激な人物だったはずだが、その気迫がまるで感じられなかった」

ジェリド「捕虜収容所で相当やられたらしいですよ。徹底抗戦派は見せしめと言わんばかりの扱いだったそうです」

ジェリド「バスクさんも次第に精神がおかしくなって、最後には抵抗する気力すら無くなったと聞きました。こっちに来た時は廃人寸前だったんですけど今は散歩に出れるくらいには回復しています」

クワトロ「そうだったのか」

クワトロ(勝った方が負けた方を弾圧する。連邦もジオンも変わらないな。バスクは嫌なキャラだったけど、少しだけ同情してしまうな)

クワトロ「……」

クワトロ「ジェリド少尉はジオンを許せないと思っているか?」

ジェリド「自分ですか?自分は独立戦争当時はまだ子どもでしたし、戦場とは比較的離れた所で育ったので酷いもんだな程度でした。強制移民で地球からこのサイド7に来た時はジオン絶対に倒す!って思ってました」

クワトロ「今はそうではないと」

ジェリド「最初は不満でしたよ。でも、ここで生活している内に慣れてしまうんです。ジオンの管理下ってのは分かるんですけど普通に生きる分にはそこまで不自由はしませんしね」

クワトロ「ふむ」

ジェリド「軍に入ったのも親が軍人だったってだけで特に理想とかはないです。やっぱり平和が一番ってね!」

クワトロ「そうか。ありがとう」

クワトロ(このジェリドはだいぶ腑抜けになってるなぁ)

ジェリド「それじゃあ。次は大尉の任務先になるテスト場へ行きます」

ー兵器テスト場ー

ジェリド「ここです」

クワトロ「ここか…あれは!?」

クワトロ大尉が見た新型
1.トールギス
2.ガンダムX
3.ストライクガンダム
4.ガンダムAGEー1
↓1
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/19(火) 19:47:05.96 ID:v+VgNBqmO
2
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/19(火) 20:03:26.24 ID:GOa2UA5DO
またやばいのが…
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